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未亡人 アレス は、事務職 ヘルメス に愛の言葉を囁いた。
麻薬中毒 ディオニュソス は、奇術師 アフロディーテ を占った。
次の日の朝、暴食 アウラ が無残な姿で発見された。
傲慢 アイリス は立ち去りました。
《★占》 奇術師 アフロディーテ は 人間 のようだ。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、奇術師 アフロディーテ、クルチザンヌ ヘスティア、事務職 ヘルメス、麻薬中毒 ディオニュソス、‘‘慈善家‘‘ ハデス、放浪の神官 アテナ、綺麗好き ポセイドン、ディナーショー ヒュプノス、いかれ修道女 アルテミス、箱入り ヘパイストス、やくざいし デメテル、未亡人 アレス、こどく ペルセポネ、主婦 ヘラ の 14 名。
──眷属であるアウラは、儀式のために地下にて断食をし、祈りを捧げ始める。
その守護の任に、神官であるアイリスはついた。
これより、本格的な儀式が幕を開けることとなる。
前回の見たらさぁ…求婚者勝って欲しいんだよね
でもなあハデスもヘスティアも好きだしなあ
というか前回ヘスティアが可哀想すぎて報われてほしいんだが
えええええ
明朝、広間へと辿り着いた者は気付く。
昨日はなかった大きな大理石のテーブルには洋食がズラリと並んでいる事に。
どれも出来たてほやほやで、どんなに時間が経っても冷める事はなかった。まさに、魔法の所業だ。
目にした者はメジャーな洋食、それも出来たての料理の数々に生唾を飲み込みざるを得ない。
この誘惑に勝てる者は早々にいないだろう。
しかし、かの悪徳の女神のことだ。頬張ってみるなら料理に仕込まれた毒に当たる可能性がある。
死にはしない。だが、痙攣、吐き気、眩暈……と体調を崩す事必須だ。人間の範疇を超えた生き物は儀式の参加者にはいないのだから。
数時間か、はたまた数十分か、それは個体差にもよるだろう。
しん、と静まり返る地下にてアウラの守護にあたる。
今日、地下送りになった人物はいなかったらしい。
先日からやけに賑やかだったので、こうして静かなのは大変都合がよく感じた。アウラは祈りのために言葉を発することもなし。
今日はこの静寂を存分に堪能できるな、と少し張り詰めた気をやわらげた。
やれやれ、つまらないな。
あのノームの姿も美女の姿もないし、世の中つまらないことだらけだ。
なあ、ベイビー。お前には私だけだよ。
クルチザンヌ ヘスティアは、ディナーショー ヒュプノス を投票先に選びました。
あとで豊穣の園に行って、面白い植物がないか物色して……これはこれは。
美味そうな料理だ。何か裏がありそうな気配がぷんぷんするね。
[私はチキンに手を伸ばして、齧り付いた。]
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この島には四季と言うものがあるのかどうかはわからない。暑くも寒くもないところだが、明け方はやはり冷える
寒さに身を震わせながら身を覚ますと、昨日戦った景色のままで周りには誰もいなかった。
(誰も手当てなんてしてくれていないとは思っていたが、流石だな)
自虐的に鼻で笑いながら起き上がると身体中がバキバキと悲鳴をあげた。
昨日意識を手放す直前に聞こえた>>*1:74は夢か現実か。現実だったらいいなあと思いながら二人に話しかける
「おはようリリス、イザヤ。とても"良い"朝だな。残念なことに俺は占われて無かったようだ…あれだけ目立っていたつもりだったんだがな。今日から本格的な儀式だろう、よろしく頼むよ」
目を覚ますと空が青かった。
昨日とは違いフカフカなベットで寝られなかったことに少しだけ損をしたような気がする。儀式が続いている限りは出来るだけあの上等な布団で寝ておくべきだっただろうに
起き上がると左眼がゴロリと存在を主張したが痛みはない。昨日のデメテルの薬の効果なのだろうか。2日続けてルーティーンをしないのは違和感があるが、自分に害がなければ省略する方が楽なのだ
バキバキと痛む身体をさすりながら広間へ向かう。そういえば今日から儀式だった
広間から食べ物の匂いがする。胃が「きゅう」っと音を鳴らした
あれからどうやってだか部屋へ戻ると、シーツは綺麗に糊のきいたものになっていた。
もてなす気はあるのか?と思ったけど身体が呼ばれるまま倒れ込んだら、もう考えるのはどうでもよくなった。
同じ姿勢のまま朝を迎える。
「……無駄に寝心地いいから調子狂うな」
朝はあんまり強くない。のそのそと起き出して、湯を浴びてからやっと目が覚める。
欠伸の一つでも噛み殺しながら広間を目指せば、並んだ料理たちに驚き感嘆の声を上げただろう。
>>アレス
おはよう、クソ女。
昨日はお前のクソ熱烈なクソアプローチのおかげで名乗れていなかったな。
私の名前はディオニュソスだ。医者をやっていてね。
儀式の再演を終えて街に戻ったら、今度からお前みたいなクソ女は片っ端から毒殺することにした。
よろしく頼むよ。
「聞こえるかしら?
ご機嫌よう、ヘルメス。
昨日水鏡で見ていてね、貴方に一番興味が湧いたの。ふふっ。
すぐに私を受け入れて欲しいなんて言わないから、どうか私に貴方との秘密の一時をくださらない?」
広間には見たことの無いような食べ物がずらりと並んでいた。口の中に唾液が溢れる
唯一広間にいた女を見やると肉にかぶりついていた。美味しそうに食べているので毒なども無いのだろう
毒見役を探す必要も無いな。そう考えてテーブルの上を確認する。
焼きたてのパン、湯気を立たせているチキン、温野菜も柔らかそうだ。今まで見たこともないような可愛らしい装飾が施されているカップもある。きっとこれは何かのデザートなのだろう。
早速ローストビーフを一皿抱えて口に入れる。昨日食べたのはとてもおいしかった
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