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「…………〜♪」
エニシの元へ駆け寄ったミウは、鼻歌で前奏を辿ります。
そして、す、と息を吸い込むと楽器のように喉を震わせました。
「あの日 あの時を 僕らは繰り返して
何度でもやり直せるんだ きっと」
「諦めるな 信じた道を 信じた仲間と」
ミウには夢やありませんでした。
将来に対する情熱もありませんでした。
けれど今なら少しだけ、本当に少しだけ。
>> ミウ
(リセットの伴奏を繰り返し引く。全て忘れてしまったミウの方を見て、今日に至るまでのことを思い出していた。)
……お前が羨ましいよ。人を惹きつける音楽の才能って言うの?俺にはなかったから……。
(当たり前みたいに何気なく伝えられることが出来たろうか。)
シズクはずーっとふたりと写真が撮りたかったので、ほんとに、感動しています。
みんなで、首のあと見せながら、咎乗り切ろうね……
めっちゃ眠かったけど狼sとミウに対しては特に適当に終わらせたくなかったから!!さっきの手の傷もどうしてもやりたいことだったんだー
「しかし…とんでもない修学旅行になったな。我が力もまだまだ未熟であったということか」
「…このことは忘れてはならぬな。
だが、皆で力を合わせればどのような事態でも乗り越えられるという証明になっただろう。加え、我らが同胞は、何があろうとも…何度でも絆は蘇るのだからな」
自分に言い聞かせるようにシオンは呟いた。
エニシの言葉に閉ざしていた瞼を擡げます。それから、小さく頬を緩めて笑いました。
「……なに言ってんの? ミウはエニシがうらやましかったよ。あたしには一生懸命になれるものなんてなかったから。……だから、この歌好きなんだ♪」
言い終えると、ふたたび瞳を閉じて歌のつづきを奏でます。
歌を歌っていると別の誰かになれた気がして、心地が良かった。
でもこの歌だけは、等身大の自分でいられる。
はーーーーーーミウかわいい
ミウはかわいいよ
ミウすきだ……すきだ……しばらく上手く笑えないと思うけど好きだ……
「おい!はやくしろ十堂!」
サトシが船から大声で叫ぶ。
船着場に到着すると皆もう乗船してるみたいだ。
乗っても良いものか。
一瞬だけ、躊躇った。
けれど、ミウにああ告白した以上帰って、振り向かせるしかない。
「──あァ、今行く」
1人は嫌い。独りは好き。
────だけど。
「皆といる方がもっと好きだ」
そう呟いて彼は帰りの船に乗った。
[アリサは、船の出発前に思い思いの行動を取るともだちを眺めていた。]
「…ふっふー。あたしはここにいることが出来て幸せだ。
みんなと出会うことが出来て幸せだ。みんなと過ごすことが出来て幸せだ。これから先、長い人生の中、幾度も幾度も挫折や後悔を味わうことがあるだろう。そんな時に、心の支えになるのが今この瞬間であって欲しい…。」
[息を吸う。]
「長らくお送りして参りました、たたら村修学旅行編、いかがでしたでしょうか!
若き男女の悲喜交々!青春の迸りを少しでも感じていただけたのならこれ幸い!皆が何かを得、何かを失い今ここに立っています!明日へ向かう船は海原へ漕ぎ出そうとしています。そこには1本の道もない、正しい道などどこにもないのです!自らの道は自らつくれ!己の力で何もかも!生み出し、掴み、味わうのであります!
それでは皆さん、またお会いしましょう!実況は逸見亜梨沙がお送り致しました!
たたら村修学旅行編、ここに、閉幕!!!」
────*────*────*────
修学旅行が終わる。まるで何もなかったかのように、ただの楽しい思い出として終わっていく。
心に残った傷も、感情も、思い出も、全部、塗り替えられていく。覚えているのは、ほんの数人だけ。
けれど。
くよくよせずに、前を向く。
その頃の自分を許すことはできないけれど、
それでも、少しずつ進んでいこうと思った。
心が負けてしまわないように。目を逸らさずに、それも全部受け入れて。
決意を胸に、目の前の海に、もう一度大きな声で叫ぶ為に息を吸い込んだ。
「俺はーーー!!!絶対ーー!!モテる男になるぞーーー!!!!」
船の汽笛が聞こえてきた。この村を出る合図だ。
「あー!!まってまって!俺まだ乗ってない!!」
そう言って、船に向かって走り出した。
────*────*────*────
アタシは罪を背負った。
重く、冷たい、血に染まった鉛の十字架。
毎夜毎夜魘されるだろう。逃げ出したくなるだろう。
それでもアタシは夜を超える。超えられる。
シズクと、エニシと会える明日がそこにあるから。
隣にいる二人を眺めながら、スマホの待ち受けを見る。
今さっき撮った写真。今までの仕事の写真なんかと比べ物にならないくらいいい写真だ。
二人のおかげでアタシは明日も生きていける。
傷をなぞって、絆を確かめる。
二人といつまでもいれる未来を願って。
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