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渇きの君 ザリチェ は 泡沫の雨 ニクス に投票した
地上の穢 ロネヴェ は 泡沫の雨 ニクス に投票した
触れずの君 ウェスペル は 泡沫の雨 ニクス に投票した
瑠璃音ノ五シキ ジュアン は 泡沫の雨 ニクス に投票した
泡沫の雨 ニクス は 地上の穢 ロネヴェ に投票した
堕ちたる魔槍 クァルトゥス は 泡沫の雨 ニクス に投票した
泡沫の雨 ニクス は村人の手により処刑された……
渇きの君 ザリチェ は、瑠璃音ノ五シキ ジュアン を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
《★占》 瑠璃音ノ五シキ ジュアンは 【人狼】 のようだ。
現在の生存者は、渇きの君 ザリチェ、地上の穢 ロネヴェ、触れずの君 ウェスペル、瑠璃音ノ五シキ ジュアン、堕ちたる魔槍 クァルトゥスの5名。
[喉奥から愉しげな、実に愉しげな低い嗤いが搾り出される。
純粋な水──そこへ甘美な毒を投げ込み汚してゆく愉悦。
仰のいたまま、凄艶な微笑を刻んで嗤う、淫魔は背筋が凍りつくほどうつくしかった。]
[ぽつり][ぽつり][雨音]
[―――肌を濡らす、水音]
[突然のことにジュアンの目が開き、視界が戻る。そこにあったのは――…]
[かたちを失った幼き魔の残骸と、身震いするほど残酷な笑みを浮かべる――…美しい、悪魔。]
[幼い魔がかたちを喪い、水となって弾ける瞬間、淫魔はそのからだから貪欲に魔力を飲み干した。
仰のいた顔に雨滴を受け、ニクスの残滓とも言うべき水を啜った。
その間も、愉悦に満ちた嗤い声が止むことはない。]
[襲撃の爪痕も露わな館、
逃れようと巡らせる思考さえ靄がかかってしまいそうだ]
そんなことは、謂って、な―――!!
[ロネヴェの腕を押さえて、止めようとするけれど
触れられ与えられた感覚に
仰け反ってしまい上手くいかない]
離せ、はな――……ッ
・・ウェス ペル …
ウェス。
[零れた悲鳴を楽しむように、耳元で名を呼んだ。
ウェスペルが指を噛んで耐えるその唇の近く、ロネヴェの乳房に舌を這わせ、わざと水音を立てて見せた。]
女の肉は心地良いだろう──。
男がこれを拒むのはあり得ない。
[クァルトゥスは足先で、ウェスペルのスラックスを完全に落としてしまう。それは、やや乱暴な動作だったか。
女の指が、ウェスペルのそれを弄ぶ様が視界に入る様になると、]
クックック、離せでは無く・・“良い”だろう?
濡れて、色付いている。
[背を反らすウェスペルを一度抱いて支えた。
ロネヴェがウェスペルを嬲りやすい様に、ウェスペルの身体を器用に押さえ込みながら、クァルトゥス自身も、ロネヴェの妖しい官能で匂い立つような秘所へと顔を埋めた。]
[くすり。
ジュアンはひとつ笑い、ザリチェが残滓を飲み干す姿をじっと見つめていた。]
[餓え、渇き、魔力を渇望するザリチェの姿。
渇きを満たさんとして笑む、ザリチェの表情。
──なんと醜く、なんと意地汚く。
──またなんと美しいのだろう……!]
……ザリチェさん。
僕は、あなたを誤解していたらしいです……
[それまで、稀代の芸術家でさえも造りえないと感じていた「うつくしき彫像」としてのザリチェの像が、かれの中で崩れ去っていく。
そして──脳裏に、今かれの眼前にいるザリチェの姿を焼き付け永遠に忘れないようにしようと──ジュアンは、熱の篭もった目でじっとザリチェを見つめる。]
[見詰めるジュアンの視線の熱に気付き、ザリチェは振り向く。
蠱惑を湛えた青い瞳は音もなく燃え。]
ジュアン……
貴方を味わいたい……
……「味わう」、とは。
[ジュアンの口元が、ゆるりと弧を描いた。]
当然……「その様な意味」ですね。
[──ザリチェの《青》の奥に、なおも満たされぬ畏ろしい《影》を見て、ジュアンは応える。]
ええ……
[そこには、かれが待ち望んでいた、至上の《青》があった。
──欲深き、罪深き、ザリチェの《青》。
──奪いたい。
──奪って、永遠に我がものにしてしまいたい。]
『 い い で す よ 』
[人懐っこい笑みを浮かべるジュアンの横で、雨に濡れた瑠璃色の琵琶が光った。]
[キロリ]
[キロリ]
[キロリ]
拒んだとて、抗いきれるものでも無いでしょう―――?
[クァルトゥスがスラックスを剥ぎ取った。顕わになったウェスペルのものを、見せ付けるようにぐいと持ち上げる。
少しく姿勢が変わり、クァルトゥスの唇が、舌が、濡れたもうひとつの唇を押し開く。ウェスペルを弄ぶ手は緩めねど、強い舌に嬌声をあげた。]
[爪先で、クァルトゥスのものをなぞる。
荒れた屋敷は、その惨状も相まってか酷く退廃的な宴の様相を*呈して。*]
いいええ。
「誤解」とは、こちらの話……──
ですがね、ザリチェさん。
[唇を寄せ、そっと囁く。]
今まで見てきた「あなた」の中で、今の姿が、いちばん美しい…──
ニクスの快楽は初々しく複雑な味がして美味しかった。
[ちろ、と舌を閃かせ唇を舐める。]
ジュアン。
貴方はいつも私に快楽をくれたではないか。
貴方の味は、好きだ。
ええ……
ニクスさんは美味しかったのでしょうね……
あなたのその顔。初めて見ました。
……渇望するあなたのその目。
[ザリチェが己の唇を舐めるその感触に目を細め]
もっと、もっと、深い《青》が、欲しい……!
[両手でザリチェの頬を覆い、強引に唇を重ねた。]
[囁きにそのまま意識まで犯されそうな錯覚に陥る。
緋色を睨み付ける目が何処か潤んでいた]
……っ、知らない、
そんなことは……!
[眼をぎゅっと閉じ、
頭を振って水音を消し去ろうとする]
[強引にあわせられた唇をザリチェは拒まなかった。
もっと、と強請るように更に深く深く口接けた。]
己の《青》が欲しいのか。
だがやらぬ。
己は、己だけを求めないものは嫌いだ、ジュアン。
[拒絶する言葉を吐きながら、あくまで声音はやさしく、求める熱を帯びていた。]
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