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次の日の朝、猫の墓守 ぺる が無残な姿で発見された。
昼下がりの一時はもう暫し続く。
猫が結んだ一時の縁。
現在の生存者は、さんぽ猫 リリー、幸福の花 フィア、夢破れし 美夜子、駅長 ハマチさん、**の歌姫 レディ、大学生 シオン、フード姿の人物 の 7 名。
[またもや見掛けた鰤大根。ほうほうで見掛けるものも、ハマチさんが置いていったのだろうかね。]
この辺り、これ有名なのかな。
少し行った場所に親戚達が住んでいるんだけれど、いつも作っているんだよね。
[あたしはちっとも上手く作れないけれど、とにやりと笑ってみせるのです。
やっぱり懐かしさを感じる。あたしの中にいるあいつが知っている匂いなんだから。]
あたしの名前は美夜子。
不死鳥の美夜子って聞いた事あるかい?
これでも昔は、ちょいと名の知れたアスリートだったんだよ。
[えへんと胸を張る。
けれどもちょっぴり後ろめたい心。そりゃあお前、もう随分昔の話なんだもの。]
なーんてね。結局は鳴かず飛ばず仕舞いさ。
けれども、さ。
[もう一度ぺるのお墓に微笑む。]
いつだって、あいつが慰めてくれたんだ。
だから何とかやってこれたのかもね。
[脳裏に蘇る光景。
夢まであと一歩というところで・・・・・・
いいや、忘れよう。あいつにそうたしなめられたから。
人からは、ほんの数秒懐かしんだようにしか見えなかったんだろうね。]
けれども、それだけじゃないんだよ?
あたしの身に起こった事に、ただ一匹・・・・・・ううん、なんでもないさ。
なに、あいつには感謝しきれないって話だよ。
[最後には苦笑いで誤魔化してみせたりして。
言える訳ないよ。
あの頃とあたしと、今のあたしが違っているだなんて。荒唐無稽すぎて他人様には。
お墓はお墓でも、ここにオカルトは似合わなさすぎる。]
お墓を作ったの、ハマチさんだったんだね。
あたしも同じようなもんさ。あの外れのお墓を作ったのは。
[それは誰に向けて言った言葉だったか。
わざとらしさすら感じる風が髪を靡かせるのでした。]
[回想、あの日の朝の駅にて]
『あ、ハマチさんいた!大変よ!
ハマチさん落ち着いて聞いてね…。』
おはようございます。
なんだい?朝からそんなに深刻そうな顔して…。
[いつものように朝の列車を見送り、声をかけてきたのは近所のおばさん、毎日のように墓地を掃除していた]
『ハマチさん…。あのね…。ぺるちゃんが…。ぺるちゃんが…。』
[近所のおばさんの言葉を聞いた瞬間、表情が凍った]
[回想、墓地の小高い丘]
[嫌な予感がしていた、その予感が外れてほしいと願っていたのかもしれない]
[アイツは小高い丘で穏やかに眠るように横たわっていた。
周りの野花に包み込まれるように]
ぺる…。ぺる…。
[思わず抱きしめるが、しばらくたっていたのかぺるの体はすでに冷たくなっていた]
[このあとのことははっきり覚えていない
一生分の涙を流したかもしれない]
死んだばーちゃんの得意料理だったんだ。
このブリ大根…。ばーちゃんの味を再現しようとしてるのだけれど、確かめる術がないんだよ。
[ああ、なんだったら、ハマチさん流のブリ大根の作り方教えてあげようかね、なんていうかもしれない
意外なところに祖母のブリ大根を作るヒントが隠されてるかも]
美夜子さん、それは違うんだ。
あのお墓はね…。『みんな』で作ったものなんだよ…。
[お墓を作った時のことを思い出すだろう]
みんなかぁ。
泣かせる話じゃないのさ。それだけ多くの人を結びつけたんだよ、きっと。
[おかしそうに笑うのです。
そしてふと思い立ったように。]
あいつ、何者だったんだろうね。
[ほんと、ただの猫とは思えなくて。**]
―シオンside―
……ん、
[何やら相槌を打つようにみゃあと鳴いたリリーに、無意識のうちに頷いていた。人相手にそうするように。
とはいえやっぱり猫だからかリリーは気ままだ。
すぐさま自分が指差した方に歩き出そうとするのだから。
その辺はうめちゃんも似たようなものだ。
「どこいく? あっちにする?」って形だけ訊ねる前にふらっと歩き出していく、そういうところと]
ん、そうか、いっしょに行ってくれるのか!
[その後のリリーの一挙手一投足をひとしきり見届け終えれば晴れやかな表情で頷く]
よし、それじゃあ今から私達はうめちゃん捜索隊だ!
[隊長がどっちか、ということはわりとどうでもよかった。
先を歩くリリーが隊長でもいいくらいだ。
そうして丘を目指しつつも、周りをきょろきょろと見ていたせいか。
とあるベンチにもたれるフード姿の人物を目に留め、ふと、けげんな表情になった]
あいつ、まさか……、
[リリーに「ちょっと待ってて」と言い置くのも忘れ、彼か彼女かも定かでない人物の前に立つ。
ただ、自分の知ってる相手(フード付きパーカーがトレードマークみたいなものだった)か確認できればよかった]
………… なんだ、人違いか、
悪かったね。
[じろじろ眺めまわしたうえでの検分にはそんなに時間はかからなかったはずだ。
肩をすくめその場を立ち去るかのように一歩動いたが、そのまま立ち止まって]
ため息はつきすぎると幸せが逃げるぞ?
[見留めた、深く息を吐く仕草を、ため息をついたものと思ったために、そんな口出しをするのだった。
余計なことを言ってると思われるのは承知の上で。*]
…………?
[呆としていると、年若い女性が目の前で遠慮なくぶしつけな視線を向けて来た。
尤も、それくらいじろじろ眺め回さないと、意識が向かなかったろうが。]
……何ですか、貴女は。
[聞こえるか聞こえないか程の軽い舌打ちの後、不機嫌を隠そうともせず、そう言い]
幸せ、ねえ。
別に構いませんよ。
[等と言えば思い至らせていた相手は悲しむ表情だって浮かべるかもしれないが]
少しばかり、不甲斐ない自分に……飽き飽きしていただけですから。
[ため息についてか、指摘に対してか、言い返すと]
それにここは墓地でしょう?
……どんなことをしてたって、いいじゃないですか。
[嘆き悲しんでも憂いをおぼえても、その他、幸せ以外の何を出したっていいだろうと、そういう旨の意味を伝える。]
…………。
貴女も、あっちに墓参りの口ですか?
[その後、長い沈黙を挟んだ後、くいと軽く顎をぺるの墓の方へと示し、雑とも言えるが言葉上は丁寧ではある口調で問いを投げかける。*]
[フード姿の人にも、声が掛けられる。
その、何となく不思議な人は、
賑やかなのが好きではないみたいだった。
フィアだって、ひとりになりたい
気持ちの時はたくさんあって。
けれど、そんな時でも、誰かが傍に居てくれるほうが、
本当は、嬉しくなったり、
暖かくなったりすると思っていたけれど、
――だからと言って、人がそうとは限らないのだ。
お墓だから、ひっそりとしていたかったのかもしれない。
夢、という言葉はよくわからなかったけれど、
…こうやってお墓の近くでピクニックするのも、
それもまた夢のような気持ちがしていた]
え。えっと、フィア、です。
まだ学生です。
[自己紹介が続くと、おずおずと名乗る。
歌姫、とか不死鳥の通り名があるみたいに、
すごい経歴はなかったから、すこしぺしょっとしていた**]
[猫は先導するように小高い丘目指して歩いていきます。
歩いては振り返り、歩いては振り返り。
その仕草もしばらく続けられました]
みゃー
[そう鳴き声をあげたのは、後に続いていたはずの人物が別の方向へと歩き出した時。
どこいくの?と言う雰囲気を込めた鳴き声は、先を急ぐ相手には聞こえなかったかもしれません。
薄青の瞳で後を追えば、ベンチの前で立ち止まったようでした。
どうやらそこにはもう一人、誰かがいる様子。
猫は止めていた足を動かし、ベンチの方へと歩き出しました]
みゃあん
[猫は二人の傍までやってきて、それぞれを見上げながら一声鳴きます。
会話の途中であってもお構いなし、なタイミングでした]
何、って、………うーん、
[口調に加え今は目つきまでぶっきらぼうになっているが、怖かったり箔が付くような肩書は持っていない。
特撮の主人公じみて「通りすがりのヒーロー」とも名乗れない。
手に持った一輪の花包みをとんとんと肩に当てて、特に意味もなくふんぞり返るように肩を逸らしていたが、
結局それもすぐにひっこめてしまった]
…………。
[さてはヤケになってるなこいつ。
と、いうのがフード姿の人物と言葉を交わした後抱いた印象であった。
だが、ここが墓場である、という自明の事実を改めて口に出されれば、
ばつが悪そうに俯いた。目の前の人物を知らなかったことが災いしたのだとも思った。
もしかしたら自分のそれよりも深すぎる何かを抱えているのかもしれない。それでも]
確かにここは墓地だよ。悲しいことを思い出しもするさ。
だからって、 悲しいとか辛いとか全部、そのままにしておくみたいなことを、する、なら、……。
[するなら、なんだというのだろう。
自問自答には答えられなくて沈黙を挟む。
知ってる猫の鳴き声が聞こえてもとっさにそっちを向けなかった]
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