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墓地は穏やかで柔らかな陽光が降り注いでいる。
そして、よく育った木々に適度に遮られ、木漏れ日となる。
どうやらこの中には、村人が6名、人狼が1名、公証人が1名いるようだ。
まさか、あのネコチャン。
亡くなっちゃったノ?
そんな〜。
また会えて、なごなご出来ると思ったのに。
[大袈裟とも言える大きな素振り。
大きく肩を落とし、両頬を両手で支えるように覆う。
そこで、ようやく、猫のお墓の周りにいる人達と話し始めようとするだろう。
猫に纏わる話が出来るかもしれない。**]
[あれから>>0:77道のわきに生えていた野花を摘み、墓守猫が永遠の眠りについた場所までやってきただろう]
[そこは小高い丘のようになって、公園墓地を見渡すことができる
墓守猫が眠るにふさわしい、駅もそこから望むことができるだろうか]
[お墓の前にはきれいな花が飾られているところをみると
あれから1年たった今でもぺるが愛されている存在であることが伺われるだろう
自分もその一人である]
ぺるー!今日も来たぞ!
[墓を見つければ墓に向かってそう話しかけるだろう
ぺるの死を初めて知ったらしい女性>>2が顔を覆っているのを見かける、声をかけてみようか]
[ポーチの中に忍ばせていた供え花を一つ。そっと手を合わせるのでした。]
悲しむ奴がいるってのは幸せさ。涙の数が、そいつが生きた証だよ。
本当に悲しいのは、誰にも気が付かれなかった時だから。**
ええ、少し一緒になごなごしただけだけド……♪
墓地だからかしラ、幾らか昔の事を偲んだりしたワ。
[そっと双眸を伏せる。
胸に宿る思い出を思い出すように]
そこの芝生で、一緒にピクニックをしたのヨ〜。
[目を開くと、そう伸びやかに答える。]
[猫のお墓を見つけた為に、何だか反応をしそびれていた女性に、目を向けながら。]
私も何かお供えしようかしラ。
けど、お花は持ってきていないから……
ネコチャンだから、これがいいかしラ〜?
[荷物から取り出したのは、小さなサンドイッチ。
サーモンを挟んだタイプだ。
それを器用に、お供え物やお花が置かれている場所に、ちょこんとひとつレディも供える事にした。]
[猫だけとなった墓石の前。
ゆらりと動く短い尻尾が芝生を撫でます]
みゃあう
[ひとの言葉は分かりませんでしたが、猫はほんの少し、墓守猫に近付けた気がしました。
傍にある墓石を猫は見上げます。
相変わらず、ブリ大根の良い匂いが漂っていました]
………みゃっ
[ぷるぷると首を振り、食欲を意識から遠ざけます。
そうして猫はようやく墓石の前から歩き出しました。
風の向くまま気の向くまま。
おさんぽの再開です**]
貴方は寂しいのネ。
あちらへ渡った頃の話を私は知らないけど、随分貴方はネコチャン……ウウン、ペルチャンと仲が良かったみたいネ。
[レディは、話を突付くようにか美夜子へと一声かけた。**]
―シオンside―
……じゃあね、ばーちゃん。
また来るよ。
[駄菓子屋のばーちゃんが眠る墓標に手を振って、歩き出す。
今右手には、さっき墓標に捧げたのではない、一輪の白い花だけを包んだブーケが握られている。
こちらはちゃんと自分で用意したものだ。
これを、墓守猫のお墓に供えるのも、今日ここに来た目的であった]
うーん。
まずはうめちゃん探してみるか?
[かの茶猫も墓参りはしたかろう、と。
かつて、うめちゃんとぺるがなかよく長椅子の上でごろごろしていた光景を見かけたことがあるゆえに、思う。
「私といる時より楽しそうだ……!」と、人知れずガーンとしたものだが、
あの後、こっちに対するうめちゃんの態度はというと柔らかくなったので、
何か、あったんじゃないかと思う。たぶん。
猫会議でもしたのかねえ?]
[一方ヒトはこんなところじゃめったに井戸端会議をしない。
ここには色んな人が来ていて。
泣いてる人もたまに見かけたことがある。
そんな時に脳裏にはだいたい、
「泣いてる人を放っておくなんて義にもとる……」とかいった、
歴史ものの主人公が言ってた気がする台詞が浮かぶけれど。
結局浮かぶだけだ。
あ、雨に打たれっぱなしだった人を放っておかないで傘を貸したことはあったっけ。
その後自分は墓場の近くの駅で雨宿りして難を逃れたんだった。(ちなみにその時は自分一人で墓参りに来ていた)]
[などと考えつつ、ブリ大根がお供えされている墓標の前を通り過ぎた。
匂いにつられてうめちゃんが寄ってきている……こともなかったし。
それから茶猫をさがしてあてもなく歩くことしばし]
お。
[猫がいた。
ただし探していた茶猫ではなく、濃灰と薄灰の毛色が綺麗な縞模様を織りなしていて、
その毛なみに埋もれるように青い首輪をちら見せている猫。
たしか墓地を散策中だったうめちゃんとも遊んでくれてた]
ひっさしぶり〜
[気安く笑いかけるとちょいちょい、と手招きしてみる*]
―うめちゃんside―
[まどろむワタシの鼻をおいしそうな匂いがくすぐっていく。
ぴくん!
耳を立て、すっとした立ち姿で匂いのもとへ近付いた。
鼻を寄せる。と、その時!]
『こらっ! 勝手におそなえものをたべちゃダメだぞ!』
[そうだ、ワタシが「はかば」に置いてあるたべものにちかづくと今のかいぬしはこういうのだ。
ワタシをむりやり抱き上げてとめるときもあった]
「……」
[まだ顔近付けただけだからせーふ! せーふ!
この場に今のかいぬしはいなかったけれど、
ごまかすようにまわりのひとに向けてしおらしく鳴いた]
[ワタシはつぶらな瞳で女のひとを見上げる。
はじめまして、のひとだ。
ワタシが来た時にはいなかったこのひとが、さっきのおいしそうな「おそなえもの」をしたのかもしれない。
じぶんのことじゃもちろん、ないのに、お礼を言いたくなってうにゃうにゃ鳴いた。
だけれどもワタシはりこうでりっぱな猫(自称)だから、
彼女をはじめとした、「おまいり」に来ているひとたちのおはなしの邪魔はしませんとも。**]
キャァ! か・わ・い・イ〜♪
鼻をひくひくさせて、にゃあって鳴いたワ♪
[茶猫の凛々しげな立ち姿と鳴き声に、今にもカメラを構えてシャッターを切り捲りそうな勢いで、歓声をあげる。
両手をぽんと叩いて、じっと見つめる。]
サンドイッチは好きじゃないみたいなのネ。
[若干勘違いした言葉。
まさか、お供え物は食べちゃ駄目だと言われているとは思わず。]
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