1933 【第19回】天狗の神隠し【ちゃろ卓】
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明朝、婚姻の義を控えた花嫁の家に"白羽の矢"が刺さっていました。
これは一体なんでしょうか。
そうだ、村には古い伝承があったのでした。
これは…天狗の仕業！
ハナは天狗に見初められてしまったのでした…
どうやらこの中には、村人が5名、人狼が2名、占い師が1名、霊能者が1名、狂人が1名、狩人が1名、ハムスター人間が1名いるようだ。
賭博師 ユウナギ
…博打なんてしてるばあいじゃなかったかな、これは。
不吉なことは言いたくないけれど、婿さんが帰ってきてないのも天狗様の仕業なのかな？
賭博師 ユウナギ
ヒビキにもどんぐりあげるから、婿さんを探してきてくれるかい？
案外、村の外あたりでぐっすり眠ってるかもしれないよ
外で眠るのは気持ちがいいからね
賭博師 ユウナギ
そういえば、天狗様には古い言い伝えがあるんだ……………
天狗様に見初められた者は…………
と思ったけど、変に話して不安を煽るのも良くないか
話しても特段意味はなさそうだしね
もしかしたら婿さんが私達を驚かせようとしてるのかもしれないよ
物売り ネコヤ
天狗様の白羽の矢ですかい？
古書物でみたことがありやすねえ。
お嫁さんは怪異に見初められちまったんですなあ、くくっ！
こいつは珍しいものを見せてもらいやしたね。
物売り ネコヤ
ふう。
近くに温泉がありやしたよ。なかなかの湯でやした。
にしても、ヒビキ・ルリハ・イズミはまだ帰ってこねぇんですかい？
一足先にとって食われちまいやしたかねえ？
村長代理 オオコウチ
皆の者、落ち着け！
質の悪い悪戯だと断じたいが、此のような純白の矢羽はそうそう用意できぬ故、悪戯にしては手が込み過ぎている。
念のために警備に人を立てよう。誰か頼めぬか？
鬼を見たことがある ヒビキ
わりぃ、遅くなっちまった
婿さん見当たらねぇ…どこほっつき歩いてんだか
まさか天狗に連れ去られちまったんじゃねぇだろうな？
給仕 ハヤミ
白羽の矢…！！！
いったい誰がこんなことを！
今晩は私が警備につきましょう。
先ほどまで仮眠をとっていましたので。
それにしてもハナさんの晴れの日を前にこのような仕打ち…
ただのイタズラでは済まされませんよ！
信心深い花嫁 ハナ
ああ、あ…あ、取り乱してしまってすみません。
昨日には帰ってきているはずだったあの人も帰ってきませんし、白羽の矢だなんて……
これから私が家を守っていかねばならないというのに、こんなに取り乱してしまうようではいけませんね。
気持ちを落ち着けるためにも、社にお参りに行ってまいります。
信心深い花嫁 ハナ
掛けましくも畏き伊邪那岐大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給し時に生り坐せたる祓戸の大神等
諸々の禍事・罪・穢れ 有らむをば
祓へ給ひ清め給へと白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
給仕 ハヤミ
zz…z…
…はっ！
ハナさん無事ですね！
よかった…
夜の間はなんともなかったようですね。
私も今から眠らせてもらいます。
替わりの人引き続き気を引き閉めて護衛にあたってください。
物売り ネコヤ
こういうのはどうですかい。
今からみなさんで、娘さんそっくりな人形を作るんでやんす。
天狗様が娘さんの見た目に惚れたってなら、１日くらい誤魔化せるかもしれないですぜい？
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