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──路端のベンチ──
[膝を揉むような動きを止めることはせず。
たしたしするような猫脚の弾力を感じるだけか。
動きをコントロールする事もせず、動くに任せる。]
「なぁん」
[撫でる最中に、そんな鳴き声。
やや肌寒ければ丁度良い温度に、膝の上はなるだろう。]
[手を止め、取り出すのは平たい板状の端末。
保存していた手紙が電子情報として表示される。
現物は、ここでは無く、別の場所に保存されている。]
[亡くなった家族が遺していた手紙だ。]
[彼の名と故人の名。
綴られているのは、いや、綴ったのは何時なのだろう。
最期は、何かを書いたり、持ったりすら困難で……最期は、出来ずにだっていたのに。]
[端末に力が籠る。
それは、遺言の様なもの。
声が出せなくなった後に、伝わるようにと]
……幸せでしたとも。
'僕'は、幸せだった。
自由を奪い、生きて欲しいと、そうした……
これを書いた、あなたはどうだったんです。
[病院にずっといる事になった、彼の家族の幸せは。
……優しい時間を過ごしたと言えど、どうだったのだろう。]
[ここは墓地に隣接するとある駅
いわゆるローカル線の終着駅。
こざっぱりとした駅はかざりっけもなく、
ただひたすら寂しい駅
場所が場所なだけに、ここの乗客はほとんどが近くの墓地に向かう客なのだろう
一日わずかな本数の列車から降りてくる客は、一様に暗い顔、それが駅に暗い雰囲気に拍車をかけている
しかし、この本を手に取った客にほのかにその明るさを取り戻すことがあるのなら、
この本を書いた甲斐があったのだろう]
[彼が思うよりも、その家族は強く。
自分の運命を受け入れて、日々を生きていたこと。
些細なものに幸せを見つけ世界に在る素敵を数えていたこと。]
[傍に居れずとも、彼を愛していたし大好きだったことも。
支えになりたいと思われていたことも、知ってはいたけれど。]
[その強さを、悔いの無い生を、彼は思いきれなかった。
家族の後悔、心残りは、遺していく人々のこと。
幸せに生きて。
それが家族の──ココの、それだけが彼への心残りという名の望み。]
[ハマチさんの日誌より その3
ようやくこの日が来たんだよ。
キミとみんなで紡いだ記憶がこうやって、形になったんだよ。
いつだったか、お墓を立てた時、『これは『私たち』からのキミにできる『最後の』恩返しだよ。』と書いたけれども、
そんなことはないんだよ。
キミから受けた恩返しを今度はほかのだれかに返すことにしたんだ。なんていえばいいかな。
『恩返しは続くよ、どこまでも…』
恩返しは受け継ぐものなんだよ、だからこれからもそんな私たちを見守ってね。
私たちの愛しいぺるへ
ハマチさんこと浜チェルシ より]
[端末の電子情報の表示を消す。
それはホログラムとして表示はされていたが、ここには猫しか居ない為、その事を彼が気にすることは無い。]
…………。
[気付けば、陽は傾きつつあり、木々の茂みで遮られていた陽の光が、斜めから彼へと差し込み照らしていたか。]
[彼は、端末を仕舞い、猫、リリーへと再び手を置く。]
/*
これで駅長ハマチさんとしてのお話はおしまいかな。
ああ、何とかやり切った感。
『線路は続くよどこまでも』と託けてみた。
遺言メモとなんとか括り付けられた。
ほんとになぁ。
何話してたんだろうね。
きっといい話だったんだろうけど。
[相槌を打ちながらもう一度うめちゃんのほうを見た。
友達が立ち去っても相変わらずマイペースだ。今度はほぐされた肉を甘噛みしている。
視線があえばわずかに首を傾げるような仕草をうめちゃんからされた。
あわてて笑って手を左右に振った]
[うめちゃんを引き取ってしばらくの間は本当に懐いてくれなかったものだ。
勝手に今や空き家と化したばーちゃんの家まで行ってしまったこともあった。
それがなりを潜めた時、シオンは確かに、うめちゃんも同じ感じでぺるに救われたのだろうと思ったけれど、]
私はちゃんとうめちゃんの家族になれてんのかなぁ……、
[呟く言葉は静かに風に溶ける。
こんなことしばらくは考えたこともなかったのに。
そうして結局呟くだけで終わってしまう。
信じてはいるし。うめちゃんはりこうだけど自分の気持ちに嘘はつけないって。
閑話休題]
[さっきフードの男の人にも言ったように、
うめちゃんは死んでしまった馴染みの駄菓子屋のばーちゃんの形見だ。
言い換えればばーちゃんが大事に大事に飼っていた猫だ。
そんなうめちゃんがばーちゃん亡き後野良になったり保健所に送られたりすると考えるのはおそろしくて、
とにかく名乗り出た。飼いたいのだと。
もちろん、ばーちゃんに負けないくらいに大事にするつもりで。
信じている。思いはきっと届いているって]
/*
絶賛低気圧にやられて酷い頭痛中なので
〆くらいに、なるとおもいます……
昨日来れなかったのが悔やまれる_(:3」∠)_
[ぺるとのお話が本となるなら、その辺りもちゃんと話すことになるだろう。
フードの男に気になる、と言われたから、
「大事な人が大事にしていた猫は大事にしたくなるもんだろう?」と応えてさらっと流そうとした時とは違って。
そういえば昔の日記、まだ捨てずに取っておいていたはずだ。
あれも引っ張り出してきて、記憶を辿ろう。*]
──少し先の時間、列車にて──
[座るのは、窓側の席。
頬杖をつき、外を見遣る。]
知ってる顔に思えたのですがね──…‥
この姿の'僕'は、夢の世界を巡っているようなもの。
この世界も、僕(わたくし)にとっては夢の様なものかもしれませんね。
[知った顔、と言えども実際に出逢い話した訳では無い。
とある世界のとある場所で、一方的にモニターしていたうちの一人、でしか無い。
……そんな呟きが、駅長に聞こえたかどうかは分からない。]
/*
>>突然思考が飛ぶ<<
って感じでいろんなお話をひとまとめにしつつ……
ハマチさんの本めっちゃ素敵ですやん しかも絵本とふつうの本とある……!! 買おう(チャリーン)
/*
もともと親しい人を亡くした感じの人が多そうだったので変化球を って思った結果浮かんだのが駄菓子屋のおばちゃんがーという話でした
美夜子さんについては最初まさか昔の男の墓 とか下世話な想像をしていたのですがそういう真実だったとは
そういえば美夜子さんの人と瓜科以外で会ったことはあるのか なぁ (あんまり突発村入らない人種なのでアレですが)
──少し先の時間、列車にて──
[端末を取り出し、表面に触れる。
電子の蝶々がふわりと浮かび、解けるようにして周囲を舞う。
ちらり、ちら、と電子の光、燐光が散って消える様は、一瞬のことで見間違いにも見えるだろう。]
[目を瞑る]
[粉々に砕けた虹のイメージが、瞼の裏に浮かぶが。
けれども、まだ、虹はそこに残っている。
そのイメージを握り締めるようにし、目を開いた。]
[背を撫でていた感触が不意に消えました。
猫は首だけを動かしてフードのひとを見上げます。
どうやら何かを操作しているよう。
何をしているのかは分かりませんでしたが、猫はまた首の向きを戻しました。
零れる声に耳が反応します]
みゃあ
[再び背に乗る手の感触。
次いで、聞こえた声に猫はフードのひとを見上げて一声鳴きました。
”帰る”と言う単語はこれまでも聞いていて、理解もしているものです。
くわ、と大きな欠伸をした後、自分の乗る手を押し上げるようにしながら丸めた身体を伸ばしました]
にゃあん
[伸ばした身体を更に伸び上げ、フードのひとの肩に前脚を伸ばします。
立ち上がるような体勢になれたなら、フードのひとの頬に頭を擦り付けようとしました]
[一連の行動が終われば、猫はベンチの上へと降り立ちます。
フードのひとが立ち去るのならば、ベンチに座ってその姿を見送るのでした**]
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