情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
■記されることの無い記録の裏の真実■
───ファルス=サリーナも、過去のサリーナ王族と同じく、強い潜在能力を持っていた。
そして、その従兄弟である公爵アルベルト=グランも。
かつての間者、スクルド・リラの教えを受け、三年の極秘特訓の末、その能力を発現させられるまでに技を磨く。
ファルス=サリーナは、相手の魔法を打ち消す能力を持っていた。
アルベルト=グランは、歴史書にある記憶操作術を。
魔法が禁じられたサリーナで。国民の憧憬の的である王子が。その側近が。魔法を習得しているなどほかの誰も思わなかった。
ただし、この能力は限定的にしか使えない。サリーナ王国の滅亡を防ぐ力はなかった。
王子ファルスは囚われる。アルベルト=グランも別房に。
しかし、それを。そしてその処刑日を。密かに国外に知らせる者がいた。
処刑当日、ファルスは初めて城の外で魔法を使用する。
処刑台の上で、魔法の枷を外す。当然、それは騒ぎになる。
アルベルト=グランが魔法を発動する。その記憶操作術は、群衆に紛れたジゼル・フェアリーフォードの水の魔法に乗って、その場の人々に降り注ぐ。
───式神を宿した形代が飛んでくる。
カリン・ユズリハのものである。
形代はファルスの形を作り、断頭台に横たわる。
人々が、形代を本物と認識し、悲鳴や怒号が飛び交う中、王子ファルスは、ぼろをまとい民衆の中に紛れ込んだ。
**
イグニス・アッカード
享年22歳
彼は黒狼騎士団に所属したが、特に大きな武功を残すことは無かった。乱暴な口調に、すぐに手が出る性格。武功どころか、問題を起こして咎められることもしばしばだった。
最期は、セルナリアへの帰順を拒否し、処刑された。
しかし、不思議と彼の死後を悼むものは農民から騎士まで、それなりに多かったという。
彼の妹、カミラ・アッカードはこんなことを言っていたという。
「兄さんは、いつもなんの価値もない宝石のかけらを眺めていました。いつか死ぬことがあったらこれも共に葬れと」
/*
ご挨拶をば!
恩讐、気まぐれ、忠義と素敵なファンタジー世界を構築してくださったちかさんありがとうございました!!
イベントや当番、バディ制度等RPをする上で楽しい要素を沢山盛って頂いて楽しかったです!
そして同村して頂いた方もソラに構って頂いてありがとうございます!もしも次があればプレイアブルでも観戦でも、何かしらの形で参加させて頂ければと思います!!
ファルスは逃れた。
妹を捨て、騎士の仲間を捨てた。
そう心の中で自らを責め苛む。
しかし、ファルスにはずっと大きな目的があった。
……無辜の民を救うこと。
ファルスは、王族でなく。一人の民草として、人々に向き合い、助けていこうと決意した。
それが、サリーナの民の幸福に繋がると信じたから。
── エイダン・フォスターの未来 ──
[ファルスから手渡されたシトリンの宝石をそっと短剣に嵌め込んだ。
輝きを放つその黄金色は、漸くあるべき場所に戻ってきた。思わず、顔が綻んでしまう。
この砦での遠征で、色々な事が起こった。いや、起こりすぎた。
その中で、エイダンの価値観は変わってきていた。それが良い方向なのか、悪い方向なのかはわからない。
けれど、確かに見る世界が変わっていた。
心の突っかかりが取れ、スッキリとした気持ちになっていた。
だからこそ、これで良かったのだろう。
問題はまだまだ山積みだ。異種族を恨む気持ちが完全に消えたわけではない。
しかし、王子に捧げると誓ったこの剣と命をもってして、ゆっくりとでも、確実に、解決していかなければならないのだろう。
そしていつの日か。互いに、姿形や能力など関係なく、尊重し合い、話せる日が来る事を願って。]*
* * * *
──4年後。
命を捧げた王子は処刑され、仲間は圧倒的な力の前に散っていった。
捕虜となったエイダンは、その処刑を目の当たりにしていた。
黙ったまま、ただ一点を睨みつけ、かの王子の顛末を見守った。
心にやどした小さな復讐の炎。
セルナリア国の門番を勤めるゴーレムを壊し、謀反をしかけるその日まで。
その炎が姿をみせることはなかった。
* * * *
夜明けが目前まで迫って来ていた。
太陽が昇った時、クロエ・ド=ベルティエは死ぬ。そして、夜明けと共にルーチェ・シュヴェルトとして生きる。
「ウィア──いいえ、ジゼル。行きましょう。」
そうして、彼女は新たな人生を歩き出した。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新