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[ゲームが開始された日。ウィアを心底憎いと思った。こんな巫山戯た騒動を仕掛けた奴らを全員殺したいと思った。
宝石は黒狼騎士団の誇りだ。たかが他種族の分際で、自分達を見て欲しいという理由だけで、騎士団の誇りを穢そうとしていた。
卑怯で、狡くて、自分勝手で。
大切なものを簡単に踏みにじろうとする。
そんな奴らを許す事ができなかった。
ファルスも同じだ。
この国の王子であるはずなのに、他種族への警戒を解き、剣を下ろし、ゲームを受け入れ、挙句、他種族からの手紙も受け取った。
甘いにも程がある。これがこの国の王子なのか。これが黒狼騎士団のトップなのか。そう思えば思うほど、ファルスに対する怒りと不信感でどうにかなりそうだった。
掴みかかりにいかなかっただけマシだと、冷静になれた自分を褒めてやりたいくらいには。]
[他種族は悪なのだ。憎むべき存在なのだ。
魔法は悪なのだ。使うことは弱さなのだ。
そう教えてきたのはこの国だ。
幼い頃から、そういう教育を受けてきた。
自身の使える魔法も悪とし、使うことをやめた。
伯父が黒狼騎士団を退団した原因もまた、他種族によるものだった。
幼い子どもを人質に取って、手が出せない伯父の利き腕を焼いたのだ。ヤツらの操る炎で焼いたのだ。
エイダンの憧れだった黒狼騎士団である伯父の姿を、他種族が踏み潰したのだ。
到底、許せるはずがなかった。
恨み、憎み、殺したい程に。
だからこそ、騎士団の誇りを砕くなどほざいておいて、それらを軽々しく"ゲーム"だと呼称したウィアに怒りを感じた。
だからこそ、一国の王子が他種族へ恩情を見せたことに失望した。]
[除隊、そして国外追放。
それが、騒動を起こした彼等にくだされた沙汰。
強く拳を握りしめる。下唇を噛み締める。
甘っちょろい。心の底からそう思った。
本当の事は記録にも残さない。ただの王子の感情で、此度の沙汰は下された。
一度死んだことにする?名前を変えて、その名前すらもバディに決めさせる?
ふざけるな。ここまで騎士団の誇りを穢され、愚弄され、それでも尚、恩情をかけるというのか。王子として、黒狼騎士団の団長として、そんな事が許されるとでも思っているのか。
…きっと、異種族が彼等でなければ、そう思っていたかもしれない。
いや、少なからず思う部分はあるのだ。今ですら、この王子の下した沙汰に怒りを感じる自分もいる事は確かで。
けれど、それでもやはり、彼等の命が奪われなかったことに安堵してしまう自分もいて。]
[結界の外へ追放された日。左腰の短剣に宝石が無いことに絶望した。
黄色い宝石。常に自分に強さを与え続けてくれていたあの黄金の輝きを持つ石が砕かれた。目の前が真っ暗になった。
初めて石を手にした時、心が踊る程に嬉しかった事を覚えている。
伯父は、エイダンにぴったりの石だと、そう言って頭を撫でてくれた。それがとても誇らしくて、嬉しくて、漸くここまで来れたのだと、騎士団の一員になれたのだと、実感した。
この国に忠誠を誓った証。黒狼騎士団の誇り。]
[砕かれた。壊された。誇りも、決意も、何もかも。
殺したくなるほどに憎んだ。
ブレイやカリンがノアと笑って会話をする度に、グラジナが外に出てきた瞬間に、その首に短剣を突き刺しそうになった。何度も、何度も。何度も。
意味がわからなかった。砦の外の野営地で、その中で笑うことのできる連中が。そいつらと言葉を交わせる連中が。他種族が。
捕まえて殺せばいい。どうしてそうしないのか。どうして平穏にそこで過ごしているのか。
そいつらは、この巫山戯たゲームを仕掛けた奴らのはずだろう?殺すまではいかぬとしても、なぜ野放しにしているのか。どうして捕らえておかないのか。甚だ疑問だった。
その怒りを、全て鍛錬に打ち込んだ。
心までは腐っていない。そう、ガルセウヌには宣言した。だからこそ、腐る訳にはいかない。
ダガーを投げ、短剣を振るい、地を駆ける。
野放しにされたアイツらがいつか暴れ出した時、すぐ応戦できるように。殺せるように。
騎士としての誇りを胸に、ただただ鍛錬に打ち込んだ。]
[──心の何処かで、理解はしていたんだ。彼等はあの時の他種族とは違うのだと。
10歳になる前、まだ、自分達と異種族との違いを理解していなかった頃。よく祖母に言い聞かせられていたから。
退団した伯父にすら、全てを恨んではいけないと言われていたのだから。
けれど、それを素直に飲み込めるのなら、今さらこんな感情は抱いていない。
殺したいなどと、思うことはなかった。]
[隣国との交渉材料。体のいい言い訳だ、と、そう思う。
舌に鉄の味が広がる。掌に巻かれた包帯に血が滲む。
カーマインに対し、掴みかかりたくなる衝動を抑える。ダガーを投げ飛ばし、短剣を引き抜き、その心臓に突き立てたくなる。
それら全てをグッと堪え、我慢して。
頭の中はぐちゃぐちゃだった。
王子の采配に、彼等の想いに、ゲームの結末に、自分の気持ちに。
全てが全て納得ができなくて。
ただ黙って、事の顛末を見守っていた。]
[自分の考えが間違っていたのかもしれなかった。
悪魔に取り憑かれた先輩騎士は、格好の的だったはずだ。手加減など関係なく、殺すことだって出来たはずだ。
それなのに、ブレイも、グラジナも、そうはしなかった。圧倒的な力でねじ伏せることだって出来たはずなのに。流れに便乗して、こちらに攻撃を仕掛けることだってできたはずなのに。
理解に苦しんだ。
今までの自分が見てきたものや聞いてきたものと、この現状があまりにも違うことに、心がついていかなかった。
自分が間違っているかもしれない。
幼い頃から刷り込まれた事が、全て?
もしそうなら、この気持ちはどうすればいい?
殺したい程憎んでいた他種族への気持ちは、どうしたらいい?
何もわからず、その場を後にするしかできなかった。グラジナの視線すら、全て無視をして。
ただ、一人になりたかった。]
/**/
ボーナス値はガルセウヌ先輩の+2があるから帳消しで丁度良いよね!+3は流石に冗談です。
純粋にダイス値の殴りあいしよ?
[許す事はできない。きっと、これからも他種族や魔法使いを恨む気持ちは変わらない。
けれど、少しずつ、少しずつだけど、変わっていく気持ちも確かにあった。
この国の体制に疑問を持った。
他種族のあり方に疑問を持った。
全てが全て、悪ではないのではないか。
どうしてこの国があんなに他種族を迫害したがるのか。
何を持ってして、悪だと叫んでいるのか。]
[ふと、伯父の言葉を思い出す。
『全ての異種族が悪いわけじゃぁない。
読み違えるなよ、エイダン。』
心の枷がひとつ、外れた気がした。]
[考えることは嫌いだった。
それより先に、身体が動いてしまうから。
ガルセウヌを止める彼等に加勢したのも。
暴れるガルセウヌを助けてくれと懇願したのも。
答えは明白だった。
"彼等だから" なのだろう。
この国を共に守りたいと願い、騎士団に志願した彼等だからこそ、考えるより先に身体が動いてしまったのだ。
種族も、能力も関係ない。
同じ志を持った仲間だったから、きっと。]
* * * *
呑気に寝息をたてるガルセウヌに、グラジナは拳骨を食らわせた。
寝坊助だなと言いながら。
その様子を見て、笑みがこぼれる。
漸く心から、彼らと笑える気がした。
* * * *
>>-790 凪さん
結構バディにも無茶振りしてんですよねファルス()
そうじゃん、アルバート…………
なんか、なんだろう、日記使うとか……
[ファルスの声が砦内に響く。
目の前には異種族であるクロエ達と魔法使いであるカリンが並んで立っていた。
ファルスの口から、此度の全ての沙汰が下された。
瞳を閉じ、彼等の行く末を想う。
この沙汰が、本当に良かったのかがわからない。
この気持ちが正しいのかもわからない。
けれど、今だけは。
仲間である彼等の為に、国の意に背くことを許して欲しい。
──そう思った。]**
メロくんも隣国との交渉材料の件については、表面上納得してくれたけど、内心(あー、そういう感じね、ハイハイ)って気持ちなんだろうなって思ってる……
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