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>>75アルバート
バディの声がする。
この一週間、一瞬に人で一番近く接してたアルバート。
彼の表情は...強ばっている。
「アルバート、会いたかったよ」
にこり、と笑顔を向けた。
長い一週間が終わる。
団長の下す沙汰を聞いて、イグニスは鼻を鳴らした。
結局宝石を砕いたと言うのが嘘だったとはいえ、王太子を危険に晒した今回の罪に対し、処断は甘いにも程がある。
少なくとも、ここがアッカードであったのなら、そんなことを許しはしないだろう。
────けれど、どこかで安堵していた。
朝露のような煌めきを放ちながら、静かに壁が崩れていく。
終わりの時がやってきた。
向こうにいた人達の姿が見える。
思い思いに話し、ついにファルスから裁定が下りる。
ブレイやカリンと話し、その意思を、覚悟を、理解してしまったからこそ、それはあまりに優しく、あまりに残酷に思えた。
そうしてあまりに未発達な、けれども無視するには育ちすぎたこの気持ちを、もう誤魔化せないと自覚してしまった。
>>ファルス
「騎士団長、ご無事で何よりです。
少しだけ、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
膝をつき首を垂れ、話をする伺いを立てた。
【大陸暦1177年】
黒狼騎士団狂狼部隊
セルナリア軍と交戦
『狂狼部隊騎士』
クラウヴィス:交戦時に捕縛。セルナリアへの帰順を拒否。斬首。
エレノア:セルナリア貴族に見初められ婚約。その後黒狼騎士団残党の反乱に参加。斬首。死亡当時妊娠していた。
ミレーユ:交戦時、セルナリア兵から捕縛を試みられるも、激しい抵抗によりセルナリア兵を殺害寸前だった為頭部を爆破される。交戦時に死亡。
トルイド:帰順するも、セルナリア国内で異種族との痴情の縺れにより刺殺。大陸歴1180年時の事だった。
その他数名。帰順後、又は交戦時に全員死亡。
『狂狼部隊隊長ガルセウヌ』
交戦時死亡。
部下が全員死亡した後も最後まで奮戦をするが、セルナリアの魔法兵によるゴーレムとの戦闘により力尽きる。
死後、遺体は損傷過多との事でクリスティウス家に返される事は無かった。
【ガルセウヌの最後】
セルナリアが進軍してくるの報は、交戦準備するには余りにも遅かった。
狂狼部隊全員を率い、ガルセウヌは戦場へ行く。本国はまだ対応しきれない。
時間を稼ぐ、その為に即座に応戦へと向かう。
戦場に到着して直ぐは、騎士達は縦横無尽の活躍をした。
下級の魔法しか扱えない平兵士達であれば、馬を狩り、剣で首を跳ね、槍で貫き殺せた。
しかし一瞬で状況は一変する。
魔法に長けた者達が現れた。
最初にクラウヴィスが、見えない縄により捕縛された。一瞬にして意識を奪われたのを、ガルセウヌは目撃した。
クラウヴィスにとって幸せなのは、仲間達が次々に死んでいくのを見ずに済んだこと。
不幸であったのは、仲間達と共に死ねなかったことだろうか。
次はミレーユだった。
不可視の縄で馬から引きずり下ろされ、体を拘束される。セルナリア兵がミレーユの意識を奪おうと近づいた瞬間。ミレーユの脚が跳ね、セルナリア兵の首を砕かんと動いた瞬間。
動きに焦ったセルナリアの魔法使いにより、頭部を爆破された。ガルセウヌが見た、部下の最初の死であった。
。
【奮戦】
本国への伝令を頼んだトルイドが、捕まるのを見た。
引けと言うガルセウヌへ、最後まで共をすると言ったエレノアが、叫びながら。嫌だと悲鳴を上げながら敵兵に連れ去られるのを見た。
後輩として遠征についていった事もある部下の死を見た。
騎士の誇りなぞ蟻の命以下だと、砕かれるのを見た。鍛え上げてきた武が、いとも簡単に蹂躙されるのを見た。
それでもまだ、ガルセウヌの心は折れてはいなかった。
自分が時間を稼げば。仲間が。王子が。必ず後を継いでくれると。自分の命によって後輩達が武勲を、誉れを守れるのなら、そうあれかしと。
愛馬のストライフは既に首を斬られた。
銀の槍で左足を貫かれる。倒れるものか。
炎の剣で腹を切られる。熱で内臓がこぼれなくて丁度良い。
不可視の縄は渾身の力で引きちぎる。まだガルセウヌの槍は折れない。武家としての象徴足る『フェンリル』は、まだ折れていない
魔法使い達が寄り集まり、何かを唱える。
たちまち。現れる巨大な銀色たるゴーレム。ガルセウヌの巨体を遥かに越え、天をつく巨体。
ーーーこれを倒せば最上の武勲じゃねぇかーーー。
最後の一撃となるだろう。
魔法使い達の炎。風の刃。雷を受けながら。腕が砕けた。目は最早朧気。だが心の誇りは燃え盛る。
【全力の一撃】
それを放つ。ガルセウヌの武の極致。人として積み上げてきた、最大の技。
血反吐を吐いてきた。殺めたくない者を殺めた事もある。それでも武を高めんと。それしかない俺であると道を決め、磨きあげてきた。
それを放つ。
魔を使う奴等ども。それを否定こそ俺はしねぇが。
ただ心の有り様のみで叩き上げた力を見るが良い。
ガルセウヌの武は槍に誇りを乗せーーー槍は、ゴーレムに当たった途端に砕け散った。
ガルセウヌの武がゴーレムに与えた傷は、ほんの少しの掠り傷だった
>>76グラジナ
笑顔だった。色素の薄い澄んだ瞳は、心なしか笑っていない気がする。もしかしたら思い違いかもしれないが、1週間で見てきたグラジナの表情とは、少し違うと思った。
これが、本当のグラジナなのだろうか。
偽った姿ではない、異種族だと明かした彼なのだろうか。
「グラジナが良ければ、……その。混血種なのか、純血種なのか、とか。生い立ちが聞きたいんだけれど。…ほら、俺、名前決めなきゃだからさ……建前はね。本音は、ただグラジナの事知りたいだけ。」
エルモント家三男であるグラジナのことより、異種族として生を受けた目の前の彼について知りたい。好奇心では無い、背中を預ける戦友の背景を、身の上話をしたかった。
【狂狼の騎士の最後】
「……ハッ。これだから魔法ってのは」
自嘲気味に呟く。思えば。魔物こそ貫いてきたものの。
四年前の騒動を思い出す。
ウィアの結界に阻まれた。"悪魔"には傷一つつかなかった。ただ肉体と精神のみを鍛えた武は、魔法には届かないものなのだろう。
槍は折れた……ガルセウヌの心も、同時に。最早折れた。
……………そう思っていた。だが。かつて自身が。かつての後輩達へ言った言葉を思い出す。
『宝石が砕かれようが、心が砕けていないなら』
腰の短剣を抜く。そこに煌めくはガーネットの宝石。
武を砕かれても、誇りは尚も砕けない。
体をゴーレムに押し潰される。短剣を突き立て抗い抜く。腕を引きちぎられる。脚がまだ片足残っている。
脚を踏み潰される。片腕が残っている。両の腕を潰される。手から短剣が離されても尚砕けない。
牙をたてる。たて、たてたて、ーーーーー
ガルセウヌが稼いだ時間は、ほんの少しのものだろう。
何の足止めにもならなかったかもしれない。
最後まで狂狼の騎士は牙を立て続け。ついに没した。
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しんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどい
アルバートについてですが、身長は158〜160ですエイダンと背丈そんなに変わらない
そのうちなんかどこかで測るんじゃないかな?
大人になって背が伸びてたらきっと日記に「身長が伸びて何センチになった!」とか書いてると思うけど成長止まってそう
アルバートがわかってる自分のことは、
酪農家を継いだこと
サルーラが好きなこと
ファルスをかっこいいって思ってること
普段質素な生活してること
方向音痴
物静か、読書好き
森については詳しい
馬に乗れる
くらいかな?
アルバートが知らないことわたしが知る訳ないだろ!(ガチ勢)
【セルナリア魔法研究所】
『これが、銀のゴーレムに傷をつけた騎士の体ですか』
セルナリアの研究員は、最早人の原型を留めていない肉塊を眺めながら呟く。サリーナの名のある騎士だったらしいが、そこは研究員にとってはどうでも良い。
思考のリソースは、全てより良いゴーレムの作製にのみ注がれる。
『確かに肉体が頑強だった者ほど良い素材となりますが……こうも元が分からないと、分かりませんね。
まぁ折角ですし使わせて貰いますが』
そう言い、研究員は無造作に肉塊の中へ腕を突っ込む。そこに人への尊厳も、騎士の遺体への礼節も無い。
『うん……うん……使えそうですね。では』
詠唱をする。肉を土に。土を鉄に。
騎士の残骸を操り人形に。
詠唱が終わるとそこには、赤い煉瓦色の三メートル程のゴーレムが出来上がっていただろう。
『元騎士のゴーレム。出来上がりっと。三分料理より手頃ですね』
満足気に研究員は微笑むだろう。
ゴーレムは。ただ言葉も意思も誇りも何も持たず。ただそこに佇んでいた
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