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ガーネット イグニスはターコイズ ユーディトに投票を委任しています。
ルビー アルバートはターコイズ ユーディトに投票を委任しています。
タイガーアイ ミズリはターコイズ ユーディトに投票を委任しています。
アメジスト クロエ は ターコイズ ユーディト に投票した。
サファイア ソラ は クリスタル グラジナ に投票した。
ガーネット イグニス は クリスタル グラジナ に投票した。
ルビー アルバート は クリスタル グラジナ に投票した。
クリスタル グラジナ は アメジスト クロエ に投票した。
ラリマー ヨルダ は クリスタル グラジナ に投票した。
ヒスイ センゾウ は クリスタル グラジナ に投票した。
ペリドット スクルド は クリスタル グラジナ に投票した。
ターコイズ ユーディト は クリスタル グラジナ に投票した。
タイガーアイ ミズリ は クリスタル グラジナ に投票した。
アメジスト クロエ に 1人が投票した。
クリスタル グラジナ に 8人が投票した。
ターコイズ ユーディト に 1人が投票した。
クリスタル グラジナ は村人達の手により処刑された。
サファイア ソラ は、ペリドット スクルド を占った。
ラリマー ヨルダ は、ペリドット スクルド を守っている。
次の日の朝、ペリドット スクルド が無残な姿で発見された。
次の日の朝、ラリマー ヨルダ が無残な姿で発見された。
《★占》 ペリドット スクルド は 人間 のようだ。
現在の生存者は、アメジスト クロエ、サファイア ソラ、ガーネット イグニス、ルビー アルバート、ヒスイ センゾウ、ターコイズ ユーディト、タイガーアイ ミズリ の 7 名。
占い師:ソラ
異種族:グラジナ-クロエ-ブレイ(ノア)(カリン)
霊能者:ノア(カリン)(ブレイ)
魔法使:カリン(ノア)(ブレイ)
スパイ:スクルド
首席者:ヨルダ
ルビー アルバートは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
/*
じゃあやっぱりクロエ-カリンorノア-グラジナって事?
いやいや狼メンツ強すぎる勝てて良かった……リルセミスしたけど……
/**/
人外位置どこだったんだろう?
ってか早々にグラジナが見つかってたのが痛かったんだなあ。ソラのこと噛むに噛めなくなって、信用勝負→あのエイダン噛みになったのか。
初日もしかしてミスで平和だったのかな……?
ガバッと起き上がるとクラリとした目眩と共に吐き気を催す。
慌てて口を手で塞いで水場へ走ると限界を超えたそれを吐き出した。
「う"…ぇっ……げほっ」
胃が空になってようやく生きた心地がした。
口をゆすいで空を見上げると薄っすらと夜が明るみ始めている。
グラジナの宝石は砕かれた。
スクルドはソラに占われて自ら宝石を砕いた。
ヨルダはクロエに宝石を砕かれた。
「…もうすぐ、終わる」
残る敵は一人のみ。
サファイア ソラは、ガーネット イグニス を投票先に選びました。
サファイア ソラは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
サファイア ソラは、ターコイズ ユーディト を能力(占う)の対象に選びました。
「……ああ、そうか」
青い宝石の欠片と、薄い緑色の宝石の欠片を見る。
「……そうなんだな」
そして、いつものように当番表を貼る。
これは、遠征だからな。
「本日、【風紀当番は不要】とする。現状の人数では優先順位がひくいと判断した」
「……食事当番が3人居るか……そんなもの(風紀)より、食事当番の方がずっと大事だろう?なあ」
口の端を少し上げて、静かに言った。
☆マジで要らんな……と思ったのと、日誌係ミズリ1人じゃきついからもう一人欲しいやってのと(私情)、なんか風紀いない方が都合いい事あるんかなってのと
ソラは厨房で頭を抱えていました。
食事当番です。すっかり忘れていました。
ユーディトやイグニスが料理を出来るならその補佐をする事で何とかなったかも知れないのに、聞くのも忘れていました。
ソラは頭をフル活用して考えます。
まず、白米を炊くだけならセンゾウの指示の元こなして来たので、出来ます。
それに自分の好きな食べ物…溶き卵を混ぜて、調味料を少々。そしてカリンが流しの下に入れていた梅干しを一粒乗せてまず一品。
料理を出来ない人の味方、卵かけご飯(梅干し添え)。
御御御付けも作りたかったですが、出汁や味噌の分量、そして詳しい材料が記憶になかったので、代わりになる品を用意する事にします。
豆を取り出し、水と調味料を適量。その後はグズグズになるまで粉砕、攪拌を続けます。
ドロっとした緑の液体に、牛乳を加えて伸ばします。
サラサラとスープ上になるまで加えたら、器によそい上から胡椒をまぶせば、枝豆のポタージュの完成です。
自分の実力では2品が限界です。ひとまず朝餉には足りるだろうと、配膳していきます。
「…!」
厨房を見回すと、昨日の夕ご飯であるカレーの余りが鍋に蓄えられているのに気づきます。
容器皿に一口サイズに切られたじゃがいも、ウインナー、マカロニ、くし切りした玉ねぎも水を切って並べます。
そして中央にカレーと溶き卵、チーズを添えてオーブンにかけます。
……カレーマカロニグラタンの完成です。
卵かけご飯との取り合わせはよろしくないような気もしますが、切って並べて焼くだけの簡単な物だとこの辺りが限度でした。
「相棒らしいこと…ほとんどできなかったな。」
砕け散った鮮やかな緑色の石。
状況が全てを物語っていた。
「敵の城に忍び込んで情報を集めるとかそういうの、私の役目っぽくないか本来。」
ぶつくさ言いながら散らばる宝石の欠片たちをそれぞれ、用意した革の小袋に入れていく。
「みっつ…と。…増えたなこりゃあ。」
そこにあるのは共に黒狼騎士団に入団した、十一人の誇りと希望の欠片。
「…飯でも食うか。」
溜息をひとつ残し、センゾウは食堂へと向かった。
朝起きて、そこにいる騎士たちを見て目を疑った。
宝石を砕こうとした者は何故かそこにいて、かわりに違う者がいなくなっていた。
「……そう。わたしとしたことが、最後の最後でその色を違えるなんてね。」
毎晩遅くまで悩んだ。騎士の誇り。その人の夢が詰まった宝石を、クロエは自分たちの願いをもって砕くのだから。
けれど、すべて台無しになった。台無しにしてしまった。
ウィアが掴んでくれたチャンスも、すべて。
/**/
ちょっといい感じでいってるけどおまえさ…………いや……わたしだよ…………😭😭😭😭😭😭 狼仲間たちごめん😭😭😭😭😭
栄養バランスが保てるように、サラダを作ります。
しっかりと水を切ったレタスや水菜、トマトを刻み、マヨネーズで軽く味を整えて出来上がりです。
(これ卵かけご飯じゃなくて普通の白米でいいね。)
初めに作った卵かけご飯は自分への賄いに取っておき、カレーマカロニグラタン、豆のポタージュ、野菜サラダの3品を朝餉とする事にしました。
/**/
ちょっと昨日最後の最後でやっぱ噛み合わせにするか迷ってたんだよ……でも噛み合わせだとやっぱどう考えてもあれだよなって思ってアルバートに戻した気でいた
食卓には昨日のカレーを使ったカレーマカロニグラタンがあった。
鼻腔をつく芳ばしい香りに空腹は刺激されるが、しかし手は進まなかった。
そこで、不意に背を叩かれる。
>>11 ソラ
「ソラ・カルセドニ」
──いつかの再現のようだと思った。
あの時、ウィア・ディーガを失って俯いていた時も、クロエを気にかけてくれたのは彼だった。
真っ直ぐで、正しいひと。騎士としてはあまりに心が優しすぎるひと。その誇りをかけて相対したサファイアの騎士。
だからこそ、クロエは彼に勝ちたかった。
「……バカね。」
黒狼騎士がそんな言葉を異種族にかけてはいけないだろうと、しかし歪んだ唇はそれ以上言葉を紡いでくれなかった。
>>クロエ
クロエの方を時折見た。
普段はあの細身のどこにそんなに入るのかと思う程食べているのに、今はあまり食が進んでないのを確認する。
こちらから、声をかけるべきではなかろう、と判断し、そのまま自分の食事を進めた。
>>13 クロエ
彼女の感情を拾わせない瞳は、しかし拒絶の色ではない事を見て、言葉を紡ぎます。
「……ずっと考えてたんだ。
ウィアが言っていた事、グラジナが言っていた事、キミ達が勝ち取ろうとした物。」
全て見ていました。彼女が、グラジナが、ファルスと肩を並べてあの魔の少年と戦っていた事も、作る料理は常にみんなの事を考えて作られていた事も。
「黒狼騎士団としては、こうして話掛けるのも駄目な事くらいは分かってるよ。でも、…それでも、ボクは…。」
国が認めてくれなくても、自分が認められる一人になれれば。
少しずつでも、変える事は出来るのでしょうか。
「お早う。」
「…………そう、か。」
==
私はいつも通り、空間へと挨拶を投げた。状況を確認すると、俯き加減に席についた。何故か気分は晴れなかった。それが何故なのかは、私にはよくわからなかった。
==
木の上から静かに、クロエの姿を眺める。
誇り高く戦った彼女をただひたすらに眺める事しか出来なかった。
平素であれば朝食を作るだろうが、今はその気すら起きずに両眼でクロエを見つめる。
カリンが地に降りてくるまでは暫く掛かりそうだ。
>>ソラ
クロエは目の前のサファイアの騎士に、自分の身の上を話した。その場にいる者にも聞こえるように、彼女の生い立ちを嘘偽りなく話した。
「もともとわたしは子爵であるリシャール家の子どもだった。
けれど、その領土の習わしで、二人目の子どもは後継者争いが発生することから忌避され、跡取りではない子どもは養子に出さなくてはならなかったの。
それを知ったのが15歳の時。決まりならば仕方がないと思ったわ。両親や姉上と会えなくなるのは寂しいけれどね。だからわたしはド=ベルティエ家の子どもになった。」
ド=ベルティエ家に養子に出されてからの生活を滔々と話す。
「ド=ベルティエ家には一人息子がいた。兄上は、わたしを疎んだわ。よそからやってきた女に後継者を奪われるのだから当然よね。
でも、最初はそれでも優しかったの。家族から引き離されたわたしに同情心さえ持ってくれていた。
兄上が豹変したのは、ある事実を知ってからだった。」
「おはよう!
………あら?昨日作ったスープがないのだわ?
うふふ。食いしん坊な誰かがきっと夜に食べたのだわ!もう……しょうがないのだわ。おいしいものは時に人を子どもにしてしまうのね。」
/*
明け方までに懸命な誰かが処分したらしいことには気がつかず、川に飛び込むノアとブレイが見えた。
*/
「まあ……!殿方はすぐあんなおふざけをしてしまうのね。
着衣のまま川に飛び込むなんて危ないのだわ」
「砦の中は勝負が決したようなのだわ。
待ちましょう。
……団長は公明正大な方。
流れる血の色で考えを止めてしまうような方ではないのだわ」
/*
事前にその人の人となりを見ない限り無理だネ。
やっぱり異種族の事を知る事の出来る土壌がないと無理みが深そうだなあ
>>ソラ
「“クロエにはエルフの血が流れている”と。
ウェリントン・リシャール──つまりわたしにとっては本当の父が、ある日仕事で立ち寄った国境付近の森でエルフと出会った。
魔法を固く禁じられ、魔法や魔法生物は悪であると謳われてきたサリーナで、事もあろうか父上はそのエルフに魅了され、関係を持ったの。
そして、生まれたのがわたし。
お爺様がわたしを引き取ったのは、人間とエルフの特徴を引き継いだこの体に興味を持ったからだった。」
エルフと子をなしたことが知られれば、父はサリーナにいられなくなる。だから、養子を出すことはていのいい厄介払いだったのだ。
断絶寸前だったド=ベルティエ家は、クロエを人間として育て、再びその栄華を取り戻さんとした。
クロエはそっと腕を捲る。そこには爛れた肌があった。
>>+9 カリン
「きゃっ!!」
/*
木から落ちてくるものは木の実か動物。
予想外の人物との朝の出会いに思わず声をあげてしまう。
いつかは何事にも動じない騎士にきっと、なれるはず。ならねば。
*/
「レパートリーは増やすべきだと思うのだわ!
そうすればどのような場面でも効率よく栄養を摂ることができるもの。
オムレツからぜひお願いしたいの。
よろしくお願いします。」
>>ソラ
「ハーフエルフはね、人間とエルフの特徴を引き継いでいるの。寿命もエルフほどは長くないけど、人間よりはずっと長い。わたしはずっと人間として育てられたから、魔法らしい魔法は使えない。だけど、この体には魔力が巡っているから、傷の治りも速い。
厳密にはわたしは人間でもエルフでもないから、交配しても子孫を残すことはできない。」
つらつらと自分について語る。
「後継者としての権利をよそからきた女に奪われた。その上、その女には異種族の血が流れているらしい。そうなれば、酷く酷くプライドを傷つけられた男が、わたしにしたことなんて容易に想像がつくでしょう?」
>>+5 ブレイ
「いてーな何すんだよ!!
お前知ってて言ってただろ!
腐った性根はどっちだ!!!」
ベシンッベシンッと小気味よく鳴った頬は赤くなり肩に担がれると降ろせと言わんばかりに背中を殴る。
そのまま心の準備をする暇もなく川へ落とされた。
「ぷはっ
マジで何すんだこの馬鹿野郎!
あの光景見てよく知らんふりできたなぁ!?
ヒルダの…!
………ヒルダの…不味いとかそんなレベルじゃなかったんだよぉ…」
今まで死ぬかもしれないと思ったこともあったし不味い物も腹に溜めるために食ってきたがヒルダのスープはダメだ。
人間が食べていいものじゃない。
思い出すだけで辛くてえぐえぐと泣き出した。
>>ソラ
「正直に言って、この七年間は地獄だった。わたしには選択する権利がなかった。正体を明かされればサリーナにはいられなくなる。お爺様や兄上の言う通りにするしか、未来は残されていなかった。
一度、すべてが嫌になって母親を探しに行ったことがあるの。いっそわたしもエルフとして暮らそうって。けど混血種って、中途半端な存在としてエルフにも忌み嫌われているんですってね。」
行った先に母親はいなかった。その代わりに、クロエはエルフたちから心無い言葉と石を投げられた。
自分には最初から、生を受けてしまった時点で居場所などなかったのだ。
そうだと分かれば、あの忌々しい家に戻って、尊厳を踏み躙られる毎日を耐え抜くしかなかった。クロエの居場所はそこにしかなかったから。
「……それでも。こんな人生でも、わたしは幸いサリーナのことは愛していた。何かをしてもらったわけじゃない。
でもこの国は、姉さんと一緒に過ごした大切な場所だから。誇りも何もなかったわたしには、黒狼騎士団は光そのものだった。」
「おはゲホッ、ようございます
妙だな。昨日は嘘の様に痛みが引いてたってのに。
起きたら、動かしちゃ駄目な部分を無理矢理動かしたみたいな痛みが増えてやがる」
>>+11 ヒルダ
「あ。ごめーん、木で寝てたから。
よっし、じゃあ材料集めてくる。」
ヒルダから小さな悲鳴が聞こえて漸く、彼女を驚かせてしまう方法をとったのだと気付く。自分でも心がひよっている事に呆れながらも、背を向けて川へと向かった後に調理場へ歩き出す。
調理場には卵、玉ねぎ、川魚、青葉、チーズ、カラスノエンドウ、塩胡椒、少量の牛乳、乾燥パセリが並ぶ。
牛乳は明け方に野生の牛から取ったものだ。気が荒くて手を焼いたが、それをヒルダは知らないだろう。
牛乳は加熱殺菌したものを冷まして、出来た膜は捨てる。
「具材は私が切るから後で使っていいよ。手でも怪我されたら困るし。誰が切っても変わらないから、いいでしょ。」
玉ねぎは薄くスライスし、川魚は等分に切り身ににして並べた。カラスノエンドウは鞘から豆を取り出し、鞘はみじん切りにする。青葉もみじん切りにして並べたら混ぜる具は完成だ。
「続いて、卵液。これはよく混ぜる。こぼさない程度に、焦らず、ゆっくりと。ここでふわふわのオムレツが出来るか決まるから。」
次に、卵液を作る。
卵、牛乳、塩胡椒を入れてよくかき混ぜる。ここの混ぜがふんわり具合を決めるのだ。
>>+11 ヒルダ
「これで下準備は完成。ここからが焼きだけど……弱火でじっくり焼いていくのがベストだよ。強火でやったら焦げるし固くて不味くなる。焦らずゆっくりとふわふわを出していく。」
フライパンにオリーブ油を引いて、材料を炒める。今回はチーズとカラスノエンドウのオムレツと白身魚と青葉のオムレツを作るが、まずはチーズから作っていく。
「チーズはオリーブ油、白身魚はごま油で仕上げるのが美味しいかな。ヒルダはチーズの方がいいんじゃない?こっちの方がサリーナ風だがらさ。」
そう言いながら、玉ねぎとカラスノエンドウとチーズを炒めていく。痛め終えればオリーブ油をまた引いて卵液を半分入れ、ふわふわになるように優しく混ぜながら焼いていく。外見が固まったくらいでもう半分を入れて、ゆっくりと形を整えながら焼いていく。
丁寧なヘラさばきで半円に形を整えれば、皿に盛って、乾燥パセリを乗せれば完成だ。
「敷かれたレールの上を歩いているだけだったけれど、たしかにわたしはわたしの意志で黒狼騎士に憧れていた。わたしも彼らのように強く気高くあれば、いつか未来を切り開けるのではないかと思った。
黒狼騎士は──このアメジストの石は、わたしにとっての祈りだった。
騎士として認められたかった。わたしはわたしを誇れるようになりたかった。この国に忠義を尽くし、そしていつか同じように苦しむ同胞に手を差し伸べたかった。」
クロエは一度目を伏せ、ほどなくしてソラの瞳を見つめた。
「ただ異種族の血が流れているからという理由で、わたしたちは意志を持つことすら赦されない。それはおかしい。だからわたしたちは、ウィアと共に戦うことを決意したのよ。
……そして、負けた。悔しいけれど、騎士に二言はないわ。わたしたちはその決意を持って剣を取ったのだから。わたしが初めて自分の意志で決めた道。だから、悔いはない。」
>>+11 ヒルダ
「はい、出来た。ヒルダもやってみなよ。コツは私の手順を絶対遵守と弱火でやる事、後は焦らない!
大抵、料理初心者は自己アレンジ加えようとするけど……基礎が出来てない人がやると変になるだけだからやめた方がいいよ。剣術だって、基礎の脚力や筋力があって成り立つでしょ?あれと一緒。
私が側にいるから、何かあれば手出しするけど安全の為だから許してね。」
そう言いながらも、白身魚の方のオムレツに取り掛かる。
隣に並んでいるので、ヒルダが怪我をしかけたら押し退けてでも庇う気でいた。
そんな話をしながらも、ヒルダが一個作る頃にはカリンは五個くらい作ってしまっているのだが。
カリンは黙々とオムレツを焼きながら、クロエの懺悔のような心の内を聞く。
私達は、負けたのだと思うと心に翳りが見え、そして。
「……あちっ。」
カリンにしては珍しく、調味料を取ろうとしてフライパンに手が当たって火傷する。
昨日のブレイに殴られた傷すら寝たら完治した体だ。きっと、小さな火傷は半日で治るだろう。
じんじんと痛む手を暫し見つめて、料理へと戻る。
人と違う体を持つ事が、魔法を使える事が、個性程度で受け入れられる世の中であればいい。
私も何度だって考えた事だ。
その後はぼんやりとしながらも、手際よく二種のオムレツを焼き、カリュドーンの干し肉を添えて、軽く焼いた食パンと出す。
今日のメインはオムレツだ。なので、主食は敢えてシンプルにした。
オムレツは皆がどちらも食べれるように、沢山作って大皿に並べた。
「妙だな。
巡回に言っている奴等が戻ってこない……。
それにこの臭いはぁ」
どこか遠くから、硫黄の臭いが漂い、カラスの鳴き声が聞こえた気がした
[すっかり出ていくタイミングを逃しちゃってたけど、クロエの話に区切りがついたようだったので、おずおずと食堂に入った。そして、いい匂いのするごはんは一旦お預けにして、あたしはクロエの近くに座った]
>>クロエ
「クロエ……お姉さんと別れてからここに来るまで、ずっと……ひとりだったんだね」
[クロエの爛れた肌を見た]
「卑怯だ、こんなの。卑怯だよ。
そういうやつを倒すのが、騎士の仕事なのに。なんで……」
[口をつぐむ。その先を言っていいのか、わかんなかった。この期に及んでって感じだけど、でも、巻き込まれて、石を砕かれた、ヒルダたちのことも頭をよぎったから]
>>クロエ
彼女の話を聞いて、想起したのは自分の両親の最期でした。
人は他者を"正義"の名の元に虐げる時、どこまでも非情になる生き物だという事を、記憶を取り戻した時、無理やりにでも自覚させられました。
その時にも抱いた、魔法が使えて何が悪いのだろうという疑問。
この国ではそんな疑問を抱く事も許されなかったので、当時は零す事はありませんでしたが、蓋をしていたその気持ちが溢れてくるのを感じました。
そして異種族…ハーフエルフだと言う、ただそれだけでこの国の“正義”にズタズタにされた彼女にも同じ疑問を抱きました。
7年…。最早命を絶ったとしても不思議ではない期間に、絶句します。
こんなの、おかしい。
そんなの、理不尽だ。
口をついて出そうになる言葉を、拳を握りしめて抑えて、彼女の願いと、決意を聞きました。
今日ほんとは追放されるのやっぱりアルバートやったんか………それはそれで美味しかったけれど、村は混乱するしワンチャンクロエ真やったな…こわ…
クロエとグラジナ、それにもう1人の異種族
ゲームメイクめっちゃ上手かったです
おつかれさまです
>>クロエ
「……話してくれて、ありがとう。
…キミ達が、黒狼騎士で良かった。
それに、クロエの願いも。ボクは…その"願い"を砕かなきゃいけないんだね。」
砦を解放する為にも、それは避けられない運命です。ですが。
「…クロエや皆の"願い"が砕けても、ボク達がその"想い"を聞いて、背負っていくから…安心してほしい。
キミ達異種族がやった事は…許されないかもしれないけど、無駄じゃなかったって事を、きっとボク達は証明してみせる。だから…。」
隣で彼女に話しかけるミズリを見やりながら、歩み寄れる未来があると一筋の光を感じさせる光景に微笑みながら。
「………キミ達だけでやらなくたっていいんだよ。」
誉れ高き黒狼騎士団の"仲間"に、そう笑いかけるのでした。
**オパール メロ
オパール(蛋白石)…見る角度によって色合いを変化させる美しい「遊色効果」がある
宝石言葉…「純真無垢」「幸運」「忍耐」「歓喜」「希望」
メロ・オルドリッジ
セルナリアとの国境付近、ウェンデル男爵家の次男。
ウェンデル家では、跡継ぎ以外は女子として育てる(無駄な争いが起こらないようにするため)風習があるため、この様な姿をしている。
メロが他の『妹』達と異なる点は、幼い頃は男子として育てられたことだろう。というのも、双子の兄が病弱だったため、影武者として育てられていた。
その後、兄は奇跡的な回復(魔法によるもの)を見せ、メロは女性として育てられるようになるのが今から10年前。
当然、当主に相応しい様に育てられていたメロが女性らしくなることなど無理だったため口調と姿のみが何とか女性……?ぐらいのレベルである。
あーでも利用されなくてよかったー…
されてたらグラジナ恨んじゃうかもだったし……
というか黒出しされるかとひよってたけど
まさか仲良く追放される予定だったとか想像してなかったわー
**武力のみが優秀なのは、知力面は兄が学んでいたため、あまりやらなくてもいっか…と幼い頃思っていたため。
あまりにも『妹』として出来損ないだったメロは15歳の頃にオルドリッジの姓を与えられ、一人で生きていくことを余儀なくされる。
ウェンデル男爵が治める地域にはオルドリッジの姓を持つ者が多いが、皆ウェンデル家の血縁関係である。
メロ・オルドリッジになってからは元の男性としての姿に戻ろうとするが、男性の姿をしていても染み込んだ女性の所作が抜けないことに嫌悪感を抱き、「中途半端な男よりは中途半端な女の方が吹っ切れる」と思い今に至る。
そうだとしても、アルバートスクルド2死体ならどうなるかなー結局詰みは詰みなんだよね、▼イグニス→▼ソラ→▼クロエで終わり
まあ1人でも多く追い出せるならこっちか
それにしてもアルバート狙われてたのなら、スクルド狐知ってたんか、事故やったんかな
/*
異種族だけじゃむりだよね
ファルスが聞き届けたとしても一緒に歩ける人がいるじゃん
って思ったけどいーかないーのかな
村陣営に顔を向けられる答えになっただろうか
「あら……メインのお料理なのにこんなにシンプルでよいのかしら?」
/*
つい、宮廷料理の本を夢中で読み漁ったときのことを思い出す。
彩りに滋養のある食材の数々。
時には花をお皿に添えて夢のように美しい料理の絵。
もちろんここは宮廷ではない。それはわかっているのだ。
そして教えを請う身。口を挟むなど無粋なのだ。
まずは教わった通りにやってみよう。
大丈夫。イメージだけはとても豊かに頭の中に広がっているのだから。
*/
>>+12 ノア
「おまっ、黙れ!!!」
急いで手を伸ばし、ノアの口を塞ぐ。
血の気が引いていく。ここに来るまでに何か同情の目を向けたヒルダの顔を見た。もしこれが聞こえてたりなんかしていたら2人して命か胃袋はなくなるだろう。
木の影など重点的に見回す中で彼女の姿を捉えないように、と願った。
「俺はカリンの飯で腹いっぱいだったんだよ!あの化学実験の反応物みたいなスープは間に合ってたんだ!!」
冷たい水の中で、柔い陽に照らされて、馬鹿やって。
俺ら4人の行先など知らずに。
バカしたノアとの、バディのミズリとの行先も知らずに。
この先に何が起こるか分からずに笑っていた。
ただ何となく、最後の思い出までのカウントダウンは始まっていたような気がした。
ヒスイ センゾウは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
目を閉じて、腕組みし、少し上に首を反らせクロエの話を聞いていた。
>>クロエ
「そうか……」
俺の昔の話を聞きたいと言ってきた彼女。
山賊から人質の子どもを真っ先に助ける選択をした彼女。
与えられた役割をきちんとこなそうとする姿勢。
そういうものは、他の騎士となんの変わりもなく。
ハーフエルフ。
人とエルフどちらにも属さぬもの。その存在を知らなかった訳では無い。エルフの森の近くに遠征中、子どもの死体を見たことがある。弔うために連れて帰ると、それがハーフエルフだったことがわかった。
あの子どもも、クロエと同じく、人の世界に絶望し、エルフの世界を求め……拒絶された者だったのだろうか。
そのような過去に思いを馳せながら、ひとつだけ、彼女に言った。
「クロエ。『交配』などと言うな。それでは家畜のようだ」
「少々席を外す」
ガタン、と音を立てて席を立った。
それから、食堂を出る前、独り言としては少々大きめの声を出す。
「あー……今日は風紀当番は居ないから、俺に報告が来ることも無いのだろうな。人数が減り、寂しいものだ」
と、言おうと思ったけど、まだゲーム中だからな一応
こんなことがおかしいのは分かっているんだ。
本当はきっともっと多くの者が。それでも、長年にわたって刷り込まれてきた価値観というのは早々変わらない
/*
異種族と他種族の言い方の違いなぁ……
異種族は、異なる種族だから見下してる感はないけど、他種族はなんか見下してる感あるんだよなぁ……
>>25 ミズリ
ミズリがクロエのそばの席に腰を下ろして、そして彼女らしからぬ弱々しい声で嘆いた。
その先の言葉を紡げないのは、クロエが石を砕いた騎士たちのことを考えてのことだろう。
「あなたは本当に真っ直ぐで清いのね。」
クロエは少し黙したあと、ミズリを見つめて口を開いた。
「だからあのひともあなたに情が移ったのかしら。
“ミズリ・ミズハの石を砕くのはやめてくれ”と、ブレイは最後に言っていた。……もちろん、あなたのタイガーアイが無事なのは、彼の願いを聞き入れたからではないけれどね。
ブレイに会ったら言ってやって。そんなだから仲間に売られるんだって。」
彼は鉄砲玉の役を買うことを立派な役割だと言っていた。
クロエがここまで戦えたのは、彼のおかげといってもいいだろう。
[砦の中の声が聞こえてくる。どうやら決着が着いたらしい。最後の一人はクロエ、その人だった。今日、彼女の石を砕いて全てが終わりだ。]
………………。
[けれど、心の靄は晴れてくれなかった。
何かが引っかかって、この事態を素直に飲み込めない。全ての他種族が見つかったと喜べない。]
………はぁ………
[ため息をつき、その場を後にしようとして、昨日の張り紙が目に入る。
全身を青い焔に包まれ、といった文言に足を止めた。ズキリ、と頭が痛む。]
思い出してる場合じゃねぇよ……
大丈夫だ、俺は、大丈夫。
[そう言えば、鍛錬をするべく駆け出した。
今日は昨日の復習と、武術の鍛錬。その前に、軽く走り込んでおこうと、結界周りをグルグルと走り出した。]
/*
怖いから色々確認しながらRPしてるんだけど、思い込みで間違ったこしてたらどうしようって不安しかない……とりあえず悪魔の存在は確認したけど、これはエピでの話になるのかなぁ……
/*
エイダンは他種族が嫌いなんだよ。てか皆すごいね?騎士団の誇りの石を砕かれたのに仲良くできるってすごくない……いや、仲間として共に時間を過ごしたんだから急にそっぽを向くなんて事はないかもだけど、私なら許せるかって言われたら許せないかもしれない……気まずくて顔を合わすことだってできないだろうなぁ……
/*
こんな事になったのはこの国の制度や今まで築き上げてきた歴史がが悪いってのはわかってるんだよ、それでも、やっぱり他種族が嫌いだってずっと小さい頃から思い続けてた心ってのはそう簡単には変われないし、むしろこんなゲームを仕掛けられてはらわたが煮えくり返る思いだし、皆が結界の外に出てきて他種族と仲良くしてるのを見ると反吐が出るって思ってそうなエイダンくん。
だから、信用できる奴としか喋りたくないんだよな、エイダンくん。
/*
違う形の主張なら、もう少し変わったのかもしれないけど。
騎士団が好きで、他種族が嫌いで、こんな形で誇りの石を砕かれて、心は腐ってないけど、他種族を恨む気持ちはたぶんずっとずーーーーっと強くなってると思うんだわ。
/*
どうしよう……一匹狼になるつもりはなかったのに孤独だよ……孤独死しそう……いっそのこと悪魔に呪われて嫌な思い出ごとみんなに発散出来たらちょっとはスッキリするのかな……
/*
平気なフリをする方が無理だよな、素直な子だもん。隠し事なんてできないもん。
あああああああああああああごめんねエイダンンンンンン私だって他の人と喋りたいよ!!!喋りたいけど今さらもう無理なんだよ!!!!!!!!どうしたって無理なの!!!!わかって!!!!
/*
たぶん勝手に感傷に浸ってろって感じに思ってる。それぞれの事情はあるかもだけど、目と目が合う〜しちゃったら煽って結果吹っかけて喉元掻っ切ると思うからやめようね……1人でいようね……君は一人がお似合いさエイダン……私はみんなと喋りたいけどな………(´;ω;`)
声がする。カラスの鳴き声が近づく。
匂いがする。腐った匂い。物質が終わるときの匂い。
「あいつら、戻ってきたのか」
森の中から、騎士が二人出てきたのを遠目で見る。巡回に出ていた騎士だ。
トルイドと、ミレーユ。
普段は軽薄な調子だが、仲間の為にと言う時には、確かな仕事をするトルイド。男は白眼を向き、口から涎を垂らしている。何か、『許してくれ。そんなつもりはなかったんだ』と呟いている。
剣の腕こそ成長途中のものの、確かな騎士の誇りと負けん気で、常に先陣を行かんとするミレーユ。
女騎士の頬は、尋常では無い程赤く染まり。
『貴方が好き。貴方を越える。好き。殺す。越える。私をみてみてみてみてみてみて』と、明らかに正気では無い瞳だ。
ガルセウヌの部下二人はその様子のまま
ーーー近くにいた後輩達へ襲いかかってきた!!ーーー
「お前らぁ!手の空いてる奴は応戦を許可する!!
"悪魔"に見いられたか、クソ!」
部下が硫黄の匂いと共に剣を抜きさるのを見て、ガルセウヌは即座に叫んだだろう。
>>ソラ
「……」
国に不利益を被るような、絶対に許されないことをクロエは犯したというのに。
泣きそうになって眉を潜める。けれどその瞳が揺らいだのは一瞬のことで、睫毛が縁取られた瞼をゆっくり閉ざすと、クロエは微かに唇を震わせた。
「……お願い。わたしたちのような不幸な存在をこれ以上増やさないためにも、あなたが受け継いで。きっとそれは、この国のためにもなる。」
>>29 クロエ
……はーああああ……やっぱりバカじゃんアイツ
[クロエの言葉を聞いて、盛大にため息をつく。そんな気はしていたけど、ちょっと予想とは違ったな]
バッカみたいにずーっとブレイ起点でれいのーこーさつしちゃってさー!!
もーね!!ほーんとあたしもバカ。
ブレイはもーっとバカ。
勝ち逃げしといて、そんなお情け要らないっての!!
ばーかばーか。ばーか……。
あ、心配しないでクロエ。次顔みたら死ぬほどバカって言っとくから。あと殴る。
けーっきょく、スクルドもスパイだしさ〜。あったし全然だめだなあ……。
クロエの作戦は成功だよ。
ブレイが異種族だって言ったから、あたしはクロエがホンモノなんだろうってほんとに思った。ブレイは異種族なんだろーなって思ってたよ。可能性だけは捨てないでいてあげたけど。
[ちょうど結界周りを1周した頃だろうか、ガルセウヌの大きな声が聞こえてくる。何かあったのだろうかとそちらを見れば、先輩騎士である2人が何かに取り憑かれたかのような姿でこちらに向かってきていた。]
悪魔か……!!
[今朝見た紙面を思い出す。悪魔に取り憑かれたものは、幻覚を見せられる。彼等もそれに倣ったように、過去の何かに囚われているのだろうか。
とにかく今は、彼らを正気に戻す事が優先だ。例え正気に戻せなかったとしても、動きを封じ捕まえる事ができればそれでいい。ガルセウヌの怒号に従い( >>+28 )、前に飛び出した。
スっとダガーを引き抜けば、近付いてくる【トルイド】に向かって投げ打つ。
1(6) ]*
/*
ぐぅぅぅぅううううううまぁ、いいか……よくないか…々1人で飛び出したのが悪かったか……ガルセウヌ先輩に怒られる未来が見えるぜ……(´;ω;`)
>>28 ファルス
騎士団長が静かにクロエに指摘した。自分の存在が家畜以下であることは、クロエが一番理解していた。
クロエの話を聞いて、──何者扱いもされなかった話を聞いて、どのような日々を過ごしたかは彼にも伝わったはずだ。
それでも騎士団長は、クロエの石が砕かれるその時まで、クロエを騎士として、一人の“ひと”として見てくれているのだった。
「わたしは……」
ああ、黒狼騎士でありたかった。
この人と一緒に剣を振るいたかった。
騎士になったらもっとしたいことがあった。剣の腕を磨き、もっと知識を得たかった。
ウィア・ディーガとバディでありたかった。
「わたくしは今回の件について決して謝りません。間違ったことをしたとは思っておりません。……ただ、ありがとうございました。
食事を美味しいと言ってくださり、ありがとうございました。
わたくしを信頼して、魔の者の討伐を任せてくださりありがとうございました。
わたくしに、騎士として接してくださりありがとうございました。」
>>+26ブレイ
「ブレイ、会いたかったよ。
そんな事ない。ブレイはちゃんと役目を果たしてくれた。それを活かせなかった俺だ。」
「受け入れる....か」
早朝の結果を知り、限界を迎えた為一眠りした。
朝食を取ろうかと食堂に足を運んでいたが、静かに語るクロエの声を聞いて、足を踏み入れないままでいた。
自分の出る幕はない。扉越しに話を聞き終えた後、そのまま部屋へと戻った。
/*
これ倒せるのか……?1ターン休みってどこからどう取ってい1ターン休みなんだ……?メロさんが攻撃したから私もう攻撃していい????
>>32 ミズリ
ほんのすこしだけ唇の端を緩めた。注意深くクロエの顔を見ていなければ、きっとその変化には気付かないだろう。
“俺の仲間なんかに見られていいことはないのに”とぼやいていたブレイの声を思い出す。
ミズリとブレイの関係はとても美しかった。
「あなたは本当に潔白そのものだったわ。濡れ衣を着せる隙もないくらいに。あなたが殴って青痣が出来たブレイに、わたしも明日挨拶をしましょう。」
ふと、不機嫌そうに腰をかけるガーネットの騎士がいた。クロエは逡巡したのちに、結局彼に声をかけることはせずに、冷めてしまった朝食に手をつけた。
/*
あーー、すいませ……まぁ、いいか……
コイントスの存在忘れるとかほんとなにやってんの私〜〜〜馬鹿なの〜〜〜
刀で殴りつけたのにも関わらず、正気の沙汰ではないトルイドは刃を振るう。
「ぐっ……!っと!!」
何とかガードをしたが、後ろに大きく吹っ飛ばされ、茂みに突っ込む。
狂っていても先輩騎士らだ。相当の腕前なのだろう。
カリンは体勢を立て直すべく、起き上がって後退した。
/*
1ターンって基準がわかんないんだよな……自分の手番が終わって、誰かの手番が終わればやっていいの?どうなの?
==
私はなぜこんなにも遣る瀬無い気持ちでいるのだろうか。
異種族の手から国を守る事ができたというのに、私は真に喜ぶ事が出来ずにいる。クロエの話を聞いて、私は即断罪し、このようなゲームに巻き込んだことを非難すべきなのに。彼女の悲しい生い立ちを聞いて……私は、自分のした事が果たして正しかったのか、黒狼騎士団として、本当に為すべきことがこうだったのか、わからなくなった。
==
エイダン→トルイド(1ダメージ)
HP10
メロ→トルイド(1ダメージ)
HP9
カリン→トルイド(3ダメージ)
HP6
エイダン・カリンは回避失敗により1ターン行動不可
腕を切られたエイダン(>>+33)を庇うように槍を取り、『トルイド』の前に立ち塞がる。
メロ、カリンと相手をしていたトルイドがこちらを見る。
『違うんだそんなつもりは無かった許してくれ刺さないでくれ本当だ愛してる本当だ』
「ゲホッ、精神を侵されやがって。正気に戻ったら鍛え直しだ馬鹿野郎!」
そう言い、槍の側面にて部下の胴体を横へ薙ぐ。
4(6)+2
「何ですって……!?
騎士の矜持を汚すような妖は許せないのだわ!
全力でぶつかって見せる!先輩なら受け止めてくださるのだわ!!」
/*
正体を失う騎士に向かって剣を大上段から振りかぶって斬りかかる。狙いはトルイドだ。
*/
2(6)
丁度ガルセウヌとヒルダの攻撃が同時にぶつかり、『トルイド』は気絶したようだ。
『トルイド』HP6→0→−2
残るは、『勝ちたい勝ちたいみてみてみてみてみてみて』の叫び剣を振るい続ける『ミレーユ』ひとり。
**前に剣心の逆刃刀は実質鈍器だから刃よりも痛みが続くっていの見たのを思い出して、逆刃で殴ったカリン……って思いました( ◜◡◝ )
「あっ……!ガルセウヌ殿!」
/*
自分も攻撃に出ようと振りかぶった大剣よりすばやく、ガルセウヌの槍がトルイドを沈黙させる。
邪魔にならなかっただろうか……?その並外れた膂力を感じさせる槍さばきに思わず息を飲む。
*/
ガルセウヌの号令が轟き、何人かは動き出した。
その中にカリンの姿も確認できる。
「もう騎士じゃないってのに。律儀な奴だ。」
ああいうタイプは色々損はするが回り回って得するタイプだ。
凶刃のために後退したカリンに発破をかける。
「忠義貫くなら、貫くぞ。ここで倒れるなんて中途半端許さねえかんな!」
スイッチをするように前線に駆け上がる。
ミレーユに峰打ちの刃を渾身の力で叩き込む。
「意思のない刃が痛いわけねえだろ。」
3(6)
『ミレーユ』HP10→7
>>+42ヒルダ
「おう。良い動きだったぞ。ゲホッ。
もう一人だ。俺の部下の不始末でもうしわけねぇが、頼む」
と言って『ミレーユ』の方面を見る
大振りの攻撃に付き物の反撃を綺麗に喰らう。
意思のない刃が痛いわけない。
当たっても当たっただけ、痛いわけはない。
肩口から浅くだが袈裟斬りをくらい中々の出血をする。
これは少し治癒に時間がかかりそうだ。
「ぼーっとしてる割にはやるじゃねえか。さすが騎士様だ。」
>>36 クロエ
ほんとにね!!ぼっこぼこにしてやるんだから。
[口をとがらせて、クロエから目を逸らした。結局毎日ブレイのことばっかり考えてた。きっと、クロエもウィアのことばっかり考えてたんだろうな]
あのさー……クロエ。
あたし、クロエの次に、バディと離れてる期間が長いじゃん。だからちょっとわかる気がするけど。
……さびしーよね。ひとり。
ここにバディが居たらなって思っちゃうんだよね。
……それは別に、アイツがどこの誰だとか全然関係なくて、バディだからってゆーか。
……うまくいえないな。
『狂狼部隊ミレーユ』は
『みてみてみて痛いの気持ちいいの恐いの貴方は鬼貴方は悪者あぁはあはあはあはあは!!』
と笑っている。
アメジスト クロエは、サファイア ソラ を投票先に選びました。
>>31 クロエ
「…ん。キミの願いと想い、サファイアの騎士 ソラ・カルセドニが引き受けた。
サファイアに誓って、アメジストの騎士 クロエ…リシャールの期待を裏切らないと約束する。」
彼女の瞳は一瞬だけ揺らいで、それでも凛とした態度はそのままに願いを紡いでくれました。
それならば、こちらも正々堂々、騎士として彼女を受け止めるでしょう。
少しだけ逡巡して、彼女の本当に居たかっただろう場所…リシャールの性で彼女を呼びました。
ド=ベルティエは彼女にとって呪いの性だとも思いましたから。
……彼女へ伝えるべき事は伝えました。
他の人と話しているクロエを見て、そっとその場から離れます。
「もう!しっかりするのだわ!!
ガルセウヌ殿!どうか見ていてください!!」
/*
女性同士、先輩騎士。何も遠慮はいらない。
飛び上がり上段からの振り下ろしに、そのまま大剣を斜め上へ逆袈裟に斬りあげる。
そのままバックステップを踏めば次の攻撃にも備えられるだろう。
受け手であるミレーユはどう対処してくるのか。
*/
4(6)
「.....無粋な。」
ヒルダの攻撃の後、反撃の隙を与えず連撃する。
ミレーユの腹を目掛けて左脚が一閃。
4(6)
ミレーユ
HP7→3
「私たちは2本の剣で戦うの。
手に握る剣に、心で掴む剣。
今のミレーユ殿には1本足りないのだわ!」
/*
肩口に打撃とともに斬りかかり、低い姿勢から渾身の力でもって斬りあげる。
ミレーユの限界を感じつつ、後ろに控えるカリンを確認して自分も地面を蹴りミレーユと距離を取った。
*/
『ミレーユ』HP7→3→−1
ヒルダの強烈な逆袈裟斬り(>>+50>>+52)は、ミレーユの体勢を崩す。
数瞬動きが止まり、ヒルダを睨む。
しかし、既に軽い足取りでバックステップを踏み、距離を取っているヒルダに剣は届かないだろう。
更に体勢を崩した隙を狙い、グラジナ(>>+51)の脚撃が一発。
甲冑越しでも伝わる衝撃は、女騎士の柔い腹部を内臓ごと揺らし、女騎士は激しく嘔吐しながら動かなくなった。
『異ぶごふぇっあぐぇっ、ぷぎっ、あいっぺきょっ』
下呂を口から出しながら尚も言葉にならない罵詈雑言を吐く部下を縛る。体は動かない様だが、変わり果てた姿に心底眉をしかめる。
「お前達、良くやった。ヒルダ、中々の大剣裁きだった。
ブレイも、……グラジナもな」
グラジナが結界外に出て初めて交わす言葉が、部下が狂乱し嘔吐している最中、と言うのも酷い話だと思うが。
異種族と言うことが判明しているグラジナは、ガルセウヌにどの様な反応をするだろうか。
クロエ……たかみー
エイダン……もつさん♡
カリン……みやこちゃん
センゾウ……雲居さん
ヨルダ……からあげさん
ソラ……ちかぺ
イグニスかグラジナがこはるちゃん。かなー
さて、自分の今後やるべき事も固まりました。
この国においては、とても根深い問題。出来る事は少ないのかも知れませんが、やれることから始めていきましょう。
でもその前に、まずやるべきは…、結界の外で待っているだろう皆に、料理を届ける事でしょう。
本当に届いているのかは分かりませんが…。
支度を整えて、結界の境へと足を運びます。
ミレーユはブレイを"鬼"と揶揄した。その言葉はカリンにも突き刺さる。
……狂っていても、サリーナの人間は異種族への恨みを捨てれない。本能的に恨んでいるのだと。
どんな形であれ、積年降り積もった異種族への思いは、簡単に断ち切れるものではないのだろう。
ガルセウヌとグラジナが言葉を交わすのを静かな眼差しで見つめた。
ヒルダはガルセウヌに押掛女房したいです。
dark matterご飯これからも食べてね……!
エイダンが可愛くてたまらない。しかし風紀はしないぞ……!と。18と16だもんなあ。お姉さんぶりたくてたまらないのだけど……!!
/*しまった。リョナっぽくなってしまった。ごめん。
後はガルセウヌ先輩を悪魔と遭遇させるだけなんだけど、先輩これ死ぬんじゃないかなぁ
*/
ミレーユに蹴りを入れた後、ふいっ、と異様な雰囲気を放つ彼女から目を逸らす。
>>+32カリン
「それでも俺は、俺たちはカリンの決意を無駄に...」
カリンに話し掛けているが、目を伏せているため目が合わない。申し訳なさそうに呟いている。
>>+54ガルセウヌ
ガルセウヌに声を掛けられる。最初に掛けられる言葉が責められるでもなく、褒めたのだ。
一瞬言葉に詰まる。皮肉めいた言葉を紡ごうとも思ったが言葉に出来なかった。
──────────────・・・・
「当たり前ですよ、だって俺らは騎士団員だから」
>>+56グラジナ
「……そうだな。
お前らは俺の自慢の後輩だよ。
少なくとも、王子が沙汰を出すまではな」
異種族としてだけではなく、彼等のやった事は許容できない。
だが、短い期間でこそあったものの、後輩として見ていたからこそ。少なくとも、この事件が終わるまでは、こいつらの先輩としてあると。そう決めている。
「……この蓄音機は、全てが終わったら破壊しよう。
ただ……まあ、勿体ないのでな。その前に俺の独り言でも残すとしようか」
若しかすると、誰か近くで聞いているかもしれないが、問題なかろう。独り言だからな。
「……周知の通り、この国は魔法を禁止し、異種族を悪としてきた。なにも、理由なくはじめからそのようであった訳では無い。
過去に失敗した歴史があるから、そのようにしたのだ」
「……元々サリーナとセルナリアはひとつだった。そして……この地域に住む者は、土地の影響なのかわからんが。隣国の地域に住む者よりも強い魔力を持って生まれたらしい。
当然、人々は……現在よりも原始的な思考を持つ人々は、それを無尽蔵に使用した。魔法の理論も規範もない、ただただ本能的に利用していたということだ」
これは秘匿すべきことゆえ、口には出さないが……中でも特に強い魔力を持っていたのが、サリーナ王家の祖であるらしい。天候操作、時間遡行、催眠魔術……それらの強力な魔術により、王としての地位を確立したそうだ。
>>+54 ガルセウヌ
「ガルセウヌ殿。本来の働きをお見せできて光栄です。
……その、負傷しておいでなのにガルセウヌ殿の槍さばき!改めて感じさせられました。
ガルセウヌ殿のような騎士に必ずやなり、団長に応えられる剣になって見せます!!
何をしてでも食らいついて行きますので、どうかこれからも鍛えてください!」
/*
戦いの興奮から頬を紅潮させ、一気に申し述べると一礼をして走ってその場を離れる。
*/
>>39 ソラ
「───。」
その姓は、クロエの耳にとても懐かしく響いた。
もう名乗ることができなくなった姓。どんなにクロエが望もうとも、もう両親に会いに行くことも、姉の笑顔を見ることも叶わない。
どんなことがあっても自分たちは姉妹だと、そう言ってくれた姉の言葉を思い出した。
半分しか血が繋がっていなくても、異種族でも、その事実を知った上でも、姉はクロエにそう言ってくれたのだろうか。
クロエはそれ以降何も言わずに、ソラの背中を見送った。
こんなに都合のいいことがあるわけがないと、頭のどこかでは分かっている。
それでもあの小さな背に、願いを託したいと思ってしまうのはいけないことだろうか。
>>結界の外
大皿に乗せたカレーマカロニグラタンを結界の境にある平たい岩の上に載せます。
「…や。皆。…ボクが本物だなんて、驚きだったでしょ?」
ふふ、と自嘲気味に笑いました。
クロエ達が採った行動は、非常に強い一手で。
自分自身の行動によっても、仲間に怪しまれる結果になったのは、詫びても詫びきれないものでした。
「…そっちは、そっちで話してるのかな。」
そう呟く言葉は、結界の外へと吸い込まれ、消えていきます。
しばらくそよ風が木の葉を揺らす音を聞いていましたが、やがて立ち上がり、その場を後にします。
きっと、この結界が消えた後で話せる事でしょう。
その時に、沢山話そうと。そう心に決めたのでした。
先程から目を合わせて話さないグラジナに、段々強い憤りを感じる。
そんな事を言ったら私だって、三人の想いを無駄にしたとか、もっと他にやるべき事があったとか色々言えるけど……うじうじ悩んでる彼を見るのは気に食わない。
一向に目を合わせないグラジナの両頬を突然手で挟むと、そのまま頭突きをかました。
カリンは石頭なので額は赤く痛々しそうながらも、ケロリとしていた。……というより、怒りで痛みなど感じていないようだ。
>>+56 グラジナ
「……別にグラジナが私の事をどう思おうと勝手だけどさ、人と話す時は目を見て話せって教わらなかったの?
それに、私は私の想いを抱えてグラジナ達に協力したの。それを無駄だのなんだの言っちゃってさ。
この際だからハッキリ言うけど、重い!!本っ当!いい迷惑!!」
ここまで息をせずに言うと、ぜーはーと肩で大きく息をし、だらんと腕を下げた。
「…………グラジナにそんな事言われたら、私はどんな顔すればいいか、困っちゃうじゃん。」
とりあえずヒルダはガルセウヌと毎朝朝稽古して、毎日ご飯作っておいしいって言ってもらって、いつか戦場で背中を任せてもらって……と、妄想をしている。
ひと通り妄想が終わったらメロとエイダンの手当てをしよう。
>>44
「人々は、いつしか異種族の住処を脅かし始めた。力の弱い妖精などを奴隷として使役し、彼らを蹂躙した。
しかし、所詮人間の魔力。異種族の本気に比較すればたかが知れている。
人間の愚行に怒った筆頭がエルフだった。彼らは知力にも長けている。その後の歴史において不幸だったことは、エルフの長ははじめ、我らの仲間を装って近づいてきたのだ。
周辺国との戦に勝つ策を授け、欲を満たす術を教え、着実に信頼させ、着実に堕落させて行った。それがある基準に達したとき、彼らエルフは、ケンタウルス、ウンディーネ、ケット・シー、シルフなど森の異種族たちと共に我々に反旗を翻したのだ。当然、人間程度では本気の異種族たちに勝てるはずもなく。我が国は大打撃を受けた」
「エルフの森の近くにあった王都は、中央に移った。彼らから離れるために。エルフ達は少し灸をすえた程度に考えていたかもしれないが……人々はそうは思わなかった。『信頼を裏切られた』と、そう思った。
ゆえに【異種族を信頼するな】【魔法は堕落であり悪である】、そのような思想につながった。
……そのような歴史があるのだ。隠している訳では無い。大きな図書館の奥底にはある」
妄想タイム
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
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>>48 クロエ
「ふん、序盤の大した情報のねえ状態で、間違った推論をパーチクピーチク囀ることがそんなに偉いなら、そりゃあ勉強不足だったな」
イグニスはいつものように不遜に言い放つと腕を組んだ。それから、ふと瞳を暗くする。
「……結局、残ったヤツが勝者なんだよ」
ボソリと呟くと、改めてクロエを眺める。
「────謝れよ」
**ちかちゃん村の好きなところは時代背景というか、世界観がしっかりしてる所が好き
本当にゲームとかでありそうな設定……
**この雰囲気で聞けないのは百も承知なんだけどさ
グラジナは何の異種族なの?
クロエ→ハーフエルフ
ブレイ→オーガ(元人間)
カリン→鬼とヒトの混血種
グラジナはなんとなくケット・シーとかの血が入ってそうだけど……これは予想だから違ったらごめん……
>>50 イグニス
「……嫌よ。」
クロエはきっぱりとした語気でイグニスの言葉を断った。
その表情は、清々しく濁りのないものだった。ゆるやかに風が吹いて、薄い色素の髪が耳の辺りで揺れる。
「わたしたちがしたことは、正しいことではなかったかもしれない。それでも、間違ったことをしたとは思わない。後悔はしてない。申し訳ないなんて思わない。
……そんな生半可な気持ちで、毎晩仲間の石を砕いていたわけじゃない。」
イグニスがあの愛称でクロエを呼ぶことはもうないのだろう。それが本当は、とても寂しく感じられた。
それでも、クロエの姿をどんなに翳った瞳に映そうとも。
「だから、謝る気はない。……あなたが望まなくても、明日にはわたしたちの処遇が決まる。よかったじゃない、もう裏切り者の顔を見なくて済むわ。」
>>51 クロエ
イグニスはぐっと眉間に皺を寄せた。
クロエの生い立ちの話は聞いていた。グラジナの絞り出すような悔しい、という叫びも。最初の日、イグニスらしくもなく、異種族について思いを馳せたこともあった。だけど。
──そんなことは。
そんなことは、今。どうだっていいのだ。
「……今は、黒狼騎士と異種族の話をしてるんじゃねえんだよ」
イグニスは吐き捨てるように言った。
「…………あの月の下。お前は初めから、分かってて約束を取り付けたんだ。果たされることはないと!」
瞳に炎が移る。悲しみとも怒りともつかない色を乗せて、イグニスはクロエに叫んだ。
「それを……、"俺"を裏切ったことを、謝れ! クロエ・ド=ベルティエ!!」
>>+60カリン
えげつない頭突きが炸裂する。頬を手で挟まれる。カリンの言葉はグラジナに刺さる。その通りだ。
しかし、勝てず、結果として追放されてしまうのも事実。
「っっっ......
俺は、本当にいい仲間、友を持った。
ありがとう、カリン。」
今にも泣きだしそうなカリンの真っ直ぐな瞳をみて、そう応える。ふわっと、軽く抱きしめた。
/**/
これ、別に騎士の正義感とかで言ってるわけじゃないから、クロエじゃなかったら、すんってしてたんだろうな。。。
クロエ…………
遠まわしな告白では…………?
>>52 イグニス
「……」
──そうだ。クロエは頭のどこかで果たされないと分かっていて、あの満月の下でイグニスに約束を取り付けた。
リスクばかりの勝負だった。
いくらクロエが彼の石が砕け散るところを見たくないと、そう願おうとも。
必要であれば、あのガーネットに手をかけなければならなかった。
共に騎士として生きていける道は、ほんのわずかばかりの可能性だった。
クロエは抑えきれない感情を瞳の奥で燃やして、イグニスを睨みつけた。──それでも。
「……あったわ。わたしたちの約束が果たされる道も、あった!」
そのわずかな可能性に、その希望を委ねたかった。そして、本当にそうなったらいいと願っていた。騎士として共に生きていける未来を。
「……あの夜の言葉に嘘はない。わたしは、あなたと──」
それ以上、クロエの口から言葉は出なかった。
>>ヒルダ
「あら、ありがとう。思ったよりも深く斬られたみたいで困っていたのよ」
反撃の刃から身を庇うためにと。あの時はとっさの行動だった。
左腕には乱雑に包帯を巻いたが。
グラジナは、異種族だからとか獣人族だからとか、関係なしに人を殺めないと誓っていた。この騎士団に入っても賊だろうとエクスだろうと、小太刀は使わず、気絶を狙って敵を倒してきた。
────過去に、幼少時に人を殺めているからだ。
>>+65 メロ
「あまり器用な方ではないけど、スクルドにした時はうまくいったのだわ。
……私、あなたと仲良くなりたかったと言ったのは間違いじゃないのだわ。もちろん騎士としてなのよ?
周りをよく見て、穏やかで。落ち着いていて。私にはないものだらけ。
それから、「きっと許してくれるのだわ。作戦だもの」と、あなたを利用してしまったこと、改めてごめんなさい。
これから私たち騎士団がどうなるのかはわからないのだわ。でもまた何か困ったことがあったら、今度は勝手にじゃなくて堂々と頼りにするのだわ。」
そう言いながら、包帯を巻く。
58
[戦闘が終わり、取り憑かれた先輩騎士達は動きを止めた。そのままガルセウヌに縛り上げられた彼らは、それでもなお意味不明な罵詈雑言を吐いている。それを見て、何とも複雑な気持ちになった。]
……ぃってぇ……
[緊張の糸が解けた瞬間、襲う痛みに顔を顰める。避けたとはいえ、自ら手入れをしている刃物だ。掠めただけでも傷は深く刻まれ、右腕を動かす度に痛む。
すぐさまポーチから包帯を取り出せば、止血をするように、幹部に強く巻き付けた。]
[──戦闘中、他の奴らが戦っているのを後ろで見ていた。他種族と、魔法使い。最も憎むべき奴らの戦いを。
もしかすれば、この場に便乗してあの人達を殺すかもしれない、卑怯な手を使ってこちらに攻撃を仕掛けてくるかもしれない。そんな思いを持ちながらも、戦闘が終わるまで、ただひたすらに彼らの戦いを見守っていた。
しかし、そこにいたのは憎むべき他種族の姿ではなかった。種族や能力など関係なく、ただ、一つの国を守ろうとする為に己を捧げる騎士がいるだけだった。]
……………。
[カリンとグラジナの会話を傍で聞いていた。2人の想いを聞いていた。傍で見つめるブレイも、クロエの独白だって、全て見て、聞こえていた。彼等がどんな想いでこの計画を立て、実行したのかを。
けれど、小さい頃から刷り込まれたこの想いは、どうしたって簡単に変えることなどできない。ノアやメロやヒルダのように、他種族だと分かったアイツらと、笑いながら会話をする事などはできなかった。
腕に巻いた包帯から血が滲み、また漏れだした。それを左手で抑えながら、そっとその場を後にした。]*
/*
他種族を嫌っているのは、伯父を騎士団退団にまで追いやった原因だから。
魔法使いを嫌っているのは、自身が使える魔法が何の役にも立たないものなのと、炎しか使えないから。
>>53 クロエ
イグニスの表情が僅かに怯んだ。
…………もし、クロエの嘘が最後までバレなければ。
「──お前らが最後まで俺たちを騙し通した、その後で、本当に約束が果たされるとでも!?」
だけどイグニスはすぐにそう言い返す。それでも少しずつ、少しずつ、イグニスの瞳から怒りが剥がされていく。
「…………馬鹿野郎」
イグニスは途方に暮れたように唇を震わせた。波紋を広げるように、悲しみが身体中を伝っていく。
>>54イグニス
「どうあっても、その約束は違えてしまうんだよ。異種族であるという理由で。外見はなんら人と変わらないのに。
ただ、それだけの理由で俺らは蔑まれ、虐げられ、全てを壊してくる。
不思議だよな」
/*
何度も言うけど、人ってそう簡単には変われないんだよ。大人なら割り切れるかもしれない。でもこの子16歳だからね。割り切れないし変えれない。無理なんだよな、どうしても。だから、皆の話を聞いても、理解出来ても、心が追いつかないんだよ。だから、何も言えないまま立ち去るしかないんだよな。
/*
グラジナに視線気付かれたけど、ど、どうすればいいんだ……???その場を去ったから話しかけるとかはできないけど……ど、どうしよう……どうしようかな……
/*
と、とりあえずね、とりあえず……アクションしてくれたからお返しってことで……被ったらごめんね……ごめん……ごめんなさい……
「俺らには正しくある、という権利がなかった。
この国に、かの王に忠義を尽くさんという権利はなかった。道の別れ方に形はあれど、人間でない、という時点で俺らの先の道は長くなかった。」
「それでも生きるのは簡単だ、恩を忘れ縁を切ればいい。それが出来ない不器用なやつが、こんな大層な事件を起こした。」
「約束を違えた先にある忠義を護るため。咎められようが悔いはない。」
>>55 クロエ
去っていく。最後に吐露された思いは、別れの挨拶のようだった。ここで、おしまい。ふっつりとイグニスとクロエの縁が切れてしまうような。
「待てよ」
それが、どうしようもなく許容できなくて、イグニスはクロエの腕を掴んだ。
「…………待てよ、……クロ」
イグニスは眉根を寄せる。そうしていながら、なんと言えばいいのか分からなかった。
>>57 クロエ
「…………」
言葉は見つからない。暫く、二人の間に沈黙が落ちた。ただイグニスはその腕を話すことも出来ず、佇んでいた。
「………………俺と勝負しろ」
>>59 クロエ
イグニスはゆっくりと唇をあげた。
「……立ち会いも、見学も、今回はいらねえ。そうだろ?」
そういって、クロエに向かってコインを投げる。
>>61 クロエ
「……俺からだな」
イグニスは静かにつぶやく。
「俺はガーネットの騎士、イグニス。今度こそこの宝石に違えない!」
ガーネットの意味は、勝利。長剣を掲げ、高らかに宣言した。
両足に力を込めると、イグニスはクロエに向かって真っ直ぐと走り出した。
イグニスの戦い方は二刀流。リーチが短い代わりに、速さに分がある。
まず、最初の一閃。右手で操る長剣をストレートにクロエに繰り出した。
2(6)
>>61 クロエ
「……俺からだな」
イグニスは静かにつぶやく。
「俺はガーネットの騎士、イグニス・アッカード。今度こそこの宝石に違えない!」
ガーネットの意味は、勝利。長剣を掲げ、高らかに宣言した。
両足に力を込めると、イグニスはクロエに向かって真っ直ぐと走り出した。
イグニスの戦い方は二刀流。リーチが短い代わりに、速さに分がある。
まず、最初の一閃。右手で操る長剣をストレートにクロエに繰り出した。
5(6)
>>62 イグニス
間合いを図るようにじりじりと、二人の騎士は向き合って互いを睨んでいた。
クロエは相手の胸にしっかりと刻み込むように、強い意志にでもってその声を張り上げた。
「アメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ。この身はサリーナに捧げしもの──必ずやその宝石に打ち勝ってみせる」
その距離が半分ほどになった時、イグニスが走り出した。真っ直ぐにクロエの懐に飛び込んでくる。
クロエは背に佩く大太刀を振り上げて、向かってくるその一閃を受けた。
ガキン、と金属同士がぶつかる音が辺りに鳴り響き、打ち合わせた剣が長剣の上を滑る。その曲線に沿って大太刀を回し、腹にある鎧の継ぎ目に向かって一撃を落とした。
胸が高鳴る。その瞳に熱が浮かぶ。嬉しいのだと。楽しいのだと。目の前の男を睨め付けながら、クロエはその高揚を体全体で感じていた。
6(6)+1
>>62 イグニス
間合いを図るようにじりじりと、二人の騎士は向き合って互いを睨んでいた。
クロエは相手の胸にしっかりと刻み込むように、強い意志にでもってその声を張り上げた。
「アメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエ。この身はサリーナに捧げしもの──必ずやその宝石に打ち勝ってみせる」
その距離が半分ほどになった時、イグニスが走り出した。真っ直ぐにクロエの懐に飛び込んでくる。
クロエは背に佩く大太刀を振り上げて、向かってくるその一閃を受けた。
ガキン、と金属同士がぶつかる音が辺りに鳴り響き、打ち合わせた剣が長剣の上を滑る。その曲線に沿って大太刀を回し、腹にある鎧の継ぎ目に向かって一撃を落とした。
胸が高鳴る。その瞳に熱が浮かぶ。嬉しいのだと。楽しいのだと。目の前の男を睨め付けながら、クロエはその高揚を体全体で感じていた。
4(6)+1
サリーナの歴史を語り終わり、砦の外に行く。
ウィアの張った結界に片手を置きながら、外に居るだろう騎士達に向け、声を張った。
その声は、結界に響き、波紋を作った。
「聞け!我が騎士達よ!
じきに全てカタがつくだろう。全ての処断は、この場で、この王子ファルス=サリーナの名のもとに行う!
神聖なる儀にて、多勢の介入は不要!
ついては、《ガルセウヌ、ダレン、アルベルト、ローラン》この4名のみ残り、後の者は城へ帰還せよ!
ここにいないものがいれば、明日までに連れてこい!
ガルセウヌ、息災か!
無事ならば、そちら側の指揮を任せる。
新人騎士、並びに異種族と発覚せし者は一人残らず留まるよう!
スパイ疑惑のある者にも逃げられぬよう気をつけよ!
>>64 クロエ
「───はぁっ」
体を捻る。クロスさせた長短二振りの剣で、その重い太刀を受け止める。
刃を返すと一旦体を引く。バックステップで距離を取るが、まだ金の瞳は戦意を失わない。
イグニスは長剣を放り投げた。騎士の誇りを忘れた訳では無い、けれど。
アッカードの家に入り、騎士を目指した時から、イグニス・アッカードの武器は二刀流。──けれど、そのごく本流。かつて、ただのイグニスが、復讐の為に磨いた剣はこのごく短い剣ひとつ。
逆手に構えた短剣と共に再びクロエに近づくと、イグニスは高く跳躍した。狙うは彼女の首元。
獲物を追う瞳が、ギラギラと光っていた。口角が、意識の外で上がる。
懐に飛び込むとイグニスは一息でクロエに短剣を突き出した。
「解りました。その様に」
王子からの指令を聞き、即座に動き始める。
実際、悪魔に取り付かれた騎士を城に移送する必要も出ていたからだ。
幻覚によって騎士すら不覚をなすのなら、寧ろ数は少ない方が良い。
今頃城にて情報操作をしているであろうアルベルトと、ローランを呼び出す為にも丁度良いだろう。
「ゲホッ
聴いたなおまぇらぁ!!!!
王子からの勅命だぁ!!
……フッ、まぁ、この場を去ろうとする者は今更、一人もいないと思うがな。
スパイの奴に関しても、少なくともこの森からは出ていないだろうしな」
「エレノア!そこの二人を頼むぞ!
クラウヴィス!道中悪魔と遭遇しない様に慎重に戻れよ!物資は出来るだけ置いていけ!
分かっているとは思うが、内容については他言無用だ。喋れば俺が斬ると思えよ」
ガルセウヌの部下達は、即座に準備をし、城へと戻っていっただろう。
[辺りを見回したけど、イグニスもいないし、ソラとユーディトが困ってたので、カンタンに野菜炒めを作った!あり物ですぐごはん作れるあたし、お嫁さんにしたい騎士ナンバーワンでは!?]
おまたせ!!野菜炒め作ったよ!もうちょっと欲しかったら、テキトーに増やすね〜!
タマゴがあるから、玉ねぎや干し肉入れてオムレツでもつくろっかな。
あ、一応宣言しておくけど、投票は【クロエに合わせておく】ね。
タイガーアイ ミズリは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
>>66 イグニス
「っ………」
重い一撃が軽やかに返される。距離を取ろうと地を蹴るイグニスを、クロエはその双眸に捉えながらも深追いはしない。
エルフの血を継ぐ痩身の女は腰を落とし、手に持っている曲刀を斜めに、鋭角に両手で構えた。
毎日薄暗い屋敷の中で机に向かって本を開いた。戦術、武器、立ち回り。その体に対応しきれないものはすべて知力で補った。
───来る。投げ出された剣は一瞥するのみで、クロエは短剣を構えるイグニスを、煌々と輝く瞳に映す。
高く跳躍したガーネットをきっと見上げ、月夜が刎ねる刃を横薙ぎに突き出した。
「────。」
イグニスの首筋には長刃が宛てがわれていた。そして、クロエの首にも。
彼が繰り出した短剣はあと数ミリ深く突き出されていれば、確実に彼女の命を奪っただろう。
「ボク一人じゃどうしようもなーい!」
恐らく今日で最後。
そのトリの当番を務めるのがどうして切ったり焼いたりの料理しか出来ない自分なのでしょうか。
厨房から鳴り響く悲痛な声は誰かに届いたのでしょうか。
目の前に広がるのは、今朝炊いたものの結局使う事なく冷ご飯と化した大量の釜の飯。
明日砦から帰るというなら、保存の利くおにぎり…いえ、焼きおにぎりを作りましょう。
準備をしていると、ミズリが手伝いに来てくれている事を確認しました。
>>67 ミズリ
「あ、あ、ミズリありがとう………!!!
おかずは任せていいかな…!!」
強力な援軍に心の底から安堵して、最後の料理当番を務めるのでした。
>>69 ソラ
まっかせて〜!!
こーゆーことなら得意だからさ!!
[鼻歌を歌いながら、オムレツを人数分作る。ふふん、慣れたものです]
ソラは主食をよろしく〜!
>>イグニス
───相打ち。
クロエは剣の構えを解かず、目の前の金色の瞳を見つめていた。ぎらぎらと光るその眼を覗き込んでいた。
鼓動はまだ、激しく胸を打っている。
つうっと鈍く銀色に光る水滴が、クロエの頬を伝う。
終わってしまった。同じ黒狼騎士団の一員として、これがアメジストの石を胸に戦う、最後の試合だった。
これがアメジストの騎士、クロエ・ド=ベルティエの最期だった。
最初の涙がこぼれてしまうと、あとはもう止めどなかった。糸が切れて離れた首飾りの玉のように、涙がぽろぽろと散らばっていく。
静かに涙を流しながら、クロエは笑った。
いつかの手合わせの時のように、その笑顔は曇りなかった。
気づけばもう日は暮れ、1日も終わろうとしている。
空腹に気付き、流石に食事をしようと食堂へと向かう。
途中、王子の号令を聞いて悲しくなる。グラジナは今頃、どうしているだろうか。ひどく扱われていないだろうか。
騎士団を志した仲間なのだ。丁重にとは言わずとも、せめて今まで通り接してあげてほしいと思った。
「…………美味しそう」
朝餉をとっていないこともあり、野菜炒めの匂いにお腹の虫はひどく反応する。合掌をし、食事にありついた。
刻一刻と終わりの足音が近づいてくる。
これでよかった。
黒狼騎士団の誇りにかけて負けるわけにはいかなかった。
異種族と魔法使いは悪しき者。禁忌の存在。
ーーじゃあ俺は何が違うんだ?
ずっと聞こえないフリをしていた小さな心の叫び。
鎖で雁字搦めにして見えない所へ追いやったはずのそれは
いつの間にか耳元にいて今にも鼓膜が破れそうだった。
三角の形に整えられたおにぎりを、片面ずつ焼き上げて焦げ目を付けて行きます。
ある程度の量が出来上がったら、広めの器に焼きおにぎりを並べて敷き詰めていきます。
もう既に食堂では何人かが野菜炒めを食べているようです。
とりあえず、食堂の全員に渡る程度の焼きおにぎりは作れました。早く配膳する事にしましょう。
>>73 ソラ
わーい!!なんか香ばしい匂いがするよー!!
いっただっきまーす!!
[ソラが作ってくれた焼きおにぎりを食べる。うーん!お焦げの風味がおいしーい]
えへへ、ソラありがと!!おいしいよ!
>>+63 グラジナ
分かっている。もう何をしようと負けだっていう事くらいは。
それでも、数日間という短い間でもここまで心が通う、志を共にした仲間にそんな顔はしてほしくない。
優しく抱きしめられれば、彼の背に隠れて溢れてくる何かを袖で拭う。目を擦るのは少し痛かったが、今はそんな事は気にならなかった。
「…………うん。私こそ……ありがとう、グラジナ。」
そう言って、彼の胸から離れるとにかっと笑ってみせた。
貰って嬉しい言葉を投げ掛けられて嬉しい筈なのに、心は深海に沈むかのように重い。
それでも、嬉しい気持ちには素直であろうと笑うのだった。
「………そういえば、ヨルダもこっちにいるんだっけ。
最後なのに、首席だったのに……ううん、だからか。
でも……一目くらいは会いたかった、な。」
明日になれば、すれ違うくらいはあるだろうかとファルスの命を聞いて思った。
>>67 ミズリ
>>73 ソラ
何となく、慌ただしく準備する二人を眺めながら、椅子に座った。
テーブルの上には、野菜炒め、オムレツ、焼いた米の何か……がある。
「今回の遠征は、同じメニューが全くなく、色々な飯を食べさせてもらった。とても良いことだ。
城では毒味係などもいて冷めてしまうし、面倒だからな。騎士団での食事は俺の楽しみの一つなんだ。
こうして、各々の好みや家庭の料理などを知るのも、世間を知る術のひとつだと考えている。
……さてと」
あたたかい野菜炒めを口にする。シンプルながら、柔らかくなるまで火を通してあり、野菜が甘かった。
また、主食の方も。米を食べやすく丸めたものを焼いてある。柔らかく炊きあげた時とは少し変わった香ばしい風味に、うんうんと頷いた。
「うん。美味い」
>>71 クロエ
イグニスが剣を突きつけると同時に、首筋に鋭く冷たい感触がした。
あと、一ミリ。あと、数瞬。それだけの差が、届かなかった。
ああ、適わなかった。そう思って、イグニスはクロエの顔を見やる。
美しいかんばせを、雫が滑り落ちていく。クロエの瞳から生み出されていくそれは、その髪と瞳の色をうつして、まるで彼女の宝石のようだった。
ふと、イグニスは気づく。
あの時。もはや叶わない約束をした時。
イグニスもまた、ひとつ企てをした。
今度戦って、勝った時には、こちらからクロエのことを聞いてやろうと。
クロエのそのミステリアスな瞳が、隠すものを知りたかった。彼女のことを知りたかった。
こんなふうに、暴かれた嘘によってではなく────勝って、彼女の意思で彼女の話を聞きたかった。
自分に、話して欲しかった。
だから、許せないと思ったのだ。
そして今、彼女の頬に、そしてそのアメジストに指を触れてみたくなった。彼女の細い体を腕に閉じ込めたなら、今度は、どんな顔をするのだろう。
それはきっと、まだ名のつかない小さな感情の芽。
結局、どんな結果でも叶わなかっただろう小さな企みと共に、イグニスはそれを殺す。
/*あぁぁぁぁあぁぁぉぁぁぁぁイグソラぁぁぁぁぁぁぁだだぁまぁぁ
駄目だこれ。感情が許容量の限界突破しそう*/
(エクスの反応を見る>>+78)
後輩達に告げる。
「………………。
ちょっと大便でもしてくらぁ。覗きにくんなよ」
そう言い兜を装着し、鎧を身に付け。槍を研ぎ、ガルセウヌは森の奥へ入っていっただろう。
☆中身予想最終☆
クロエ→みをさん
ソラ→ターシィさん
イグニス→はるちゃん
アルバート→凪さん
センゾー→雲居さん
ユーディト→桜飴ちゃん
メロ→るーぷさん
エイダン→もつさん
ヒルダ→えるるん
ヨルダ→からあげさん
スクルド→ゆきっちゃん
ブレイ→ろあくん
ノア→みかちゃん
カリン→みやこちゃん
グラシエラ→杏里さん
グラジナ→もふさん
ガーネット イグニスは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
ウィアの手紙を公開するか迷った。
彼女は、晒しても構わないと言ったが、普通に考えれば、アレには、サリーナ王子である俺の、許されざる過去が書かれている。それは国の弱みとなるもので、公開すべきではない。
事実、子どもの《悪さ》は直ぐに露見するもので。騒ぎになった後、父王には俺の仕業だとバレてしまった。
俺はそれについて、王子としても子どもとしても、とても厳しい折檻を受けた。異種族に与したことを罰するため、王子であることの自覚を植え付けるためだ。
だが俺は、あの、うつろで、儚げな少女のことを思えば、どうしてもあのことを、間違ったことだとは思えなかった。今でも思っていない。
それでも、子どもだった俺は、責苦のつらさに折れた。自らの過ちを認め、父王には許された。
──それが、本当につらかった。心を折った翌日、高熱が出た。そして、あのこと自体を忘れたのだ。おそらく、幼心に自らを守るために。覚えていたのは……父王には逆らってはならないこと、正しくサリーナの王子であらなければならないこと、この2点だ。
子どもゆえ仕方ないところもあるだろうが、こうして思い出せば、記憶を封印した弱い自分が悔しくて仕方ない。
/*
王子挟んじゃったし接続詞忘れてたからめちゃくちゃ呼び捨てにしちゃってるみたいになっちゃったし色々やらかした:( ˙꒳˙ ):
「まったく何です?この結界は。」
藪を掻き分け皆の前に姿を現わす。
いくらボクがナイフを突きつけたからってこんな地味な嫌がらせ、
「お陰で合流に時間が掛かったではありませんか……
ボクの推理が見当違いで本当に天地をひっくり返すことになっていますし。
まあ、どのみち一物を抱える者たちを全て排斥できそうなので何よりですね。
これでお兄様に叱られることもありません。」
【ヴォレモスの悪魔】
森に入り、先へ進む。
進むにつれ。進むにつれ。悪寒が。腐敗臭が。鳴き声が聞こえてくる。
闇が広がる。夜の森は、闇そのものを抱く。
臭いは道標だ。だが、その道標は何へと続く物だ?
光が見えた。いいや、光?あれは光か?或いは森の闇よりもより暗いからこそ見えたのかもしれない。
ーそこには、"悪魔"が顕在していたー
まるで騎士が来るのを待っていた様に。
伝承による姿。蒼き焔を見にまとい。黄色く光る三つ目で巨漢の騎士を見る。瞼も無い、見初められただけで、胸を揺さぶる目。
三つの口には極小の牙が幾万と生え。人を嘲笑う様に汚くぐねうごく。
山羊の脚が、三つ指と共に大地を抉る。
その姿は五メートル程。周囲の木々よりも低いが、この大きさであれば、もっと目撃数が多くてもおかしくはないはずなのに。
烏の鳴き声が、不吉の音楽を奏でる。鳴いた傍から地に堕ち、しかしてそれでも泣き止まない烏ども。
狂狼の騎士は、巨大な"悪魔"と対峙した
それでも、どこかにウィアの影は張り付いて居たのだろう。遠征中、異種族と交戦しても、どうしても子どもに手をかけることはできなかった。
何かと理由をつけて見逃した。それは、正しいこともあり、正しくないこともあっただろう。
父王に逆らうつもりは、無い。
国を治めることというのは、俺が思うよりもずっと酷な仕事だ。それに、幼きころ、政務中でも俺を膝の上にずっと乗せていたというほど可愛がってくれた父にはあまり心労をかけたくない気持ちもある。
全てを正し、理想の国にするというのは、はっきり言って不可能だろう。
ただ……。
先刻のクロエの話を思い出す。
だからといって。『ひと』が、ひとらしく扱われないということが許されていいのだろうか。王族はそれを、当然のことと思ってよいのだろうか。
だが、黒狼騎士団長の、俺は──
そんなことを、ウィアの几帳面な字を思い出しながら、じっ、と考えていた。
手紙のことは、明日、あの結界が解かれたら決めよう。
ーー槍を、抜くーー
【フェンリル】。幾度も騎士と共に戦場を駆け抜けた槍が震えているのを見て、体が震えている事に気がつく。武者震い?いや。
その震えの種類が、久しく感じていなかったものだと気づくと、騎士はまだ闘っていないと言うのに大量の汗をかき出した。
だが、それを打ち払ってこその騎士だ。
人の言葉を解するかも分からない"悪魔"へ、言葉を掛ける。
「よぉ。あいつらは今、もしかしたら柵を越えられるかもしれん所なんだ。この先、成長していく奴等なんだよ。
お前みたいな化け物に、惑わさせる訳にはいかなくてな。俺がここから先に、けしてお前を進ませはしねぇ。
後は私怨だが。
ーーー良くも俺の部下に手ぇだしやがったな、ドグサレめ」
狂狼の騎士は咆哮し、悪魔へと突きかかる。
何重もの鉄板すら貫く槍は、悪魔の胴体を確かに捉えただろう。
2(6)+2
/*
共鳴とかほんとに無理すぎて前半自分がどんなロル書いたのか全く覚えてないのでロルを読む旅にでます……探さないでください……
☆まあ多分、無責任な可愛がり方をするタイプなんじゃないかな父王……無責任に庶子のサテンに会いに行ったこともあるし、他の庶子のとこにもいってそう
>>81 イグニス
「……泣いてなんかいないわよ、別に。」
イグニスと剣を交える度に、クロエがそれまで抑えこんできたもののすべてが噴出してしまいそうになった。
太陽を見ることもなくじめじめとした暗がりに置き去りにしていた心は、彼といると雲間を洩れる陽の光を浴びたような心地がした。
五歳も年下のはずの彼の手のひらは、とても温かかった。
クロエは両手で顔を覆って、しばらく泣いた。月に似たその瞳は、クロエを見守ってくれていただろうか。
胸にわずかに芽生えた感情は、きっと吐露すべきではない。
今日、クロエの祈りがたくさん詰まったアメジストが砕かれる。
その時に、この思いも捨て去ろう。
そして、砕けたかけらを胸にしまって、時折心の引き出しから取り出すのだ。
「いい加減みんなが心配するわ。……そろそろ戻りましょう、イグニス・アッカード。」
涙を拭って顔をあげる。
赤くなった目尻は、きっとこの夜ならば覆い隠せるだろう。
クロエは剣をおさめて、みなのもとへ歩き出した。
ファルス王子のもとへ行って、腰に差した短剣を差し出さなければならない。
"ヴォレモスの悪魔"
HP【???→???】
確かに、悪魔の細身の胴体を捉えた筈の槍は、手応えも無しに悪魔の焔に当たり、そのまま止まる。焔に遮られ、その先少しも進むことは無い。
瞬間に騎士は後ろに飛び退く。
「……魔法か。分かってはいたが厄介な奴め」
"悪魔"は、ガルセウヌを見て何もしない。三つ口がただ、嘲笑う様に歪むのみ。
烏の鳴き声。強烈な腐った臭い。
「くせぇ。ちゃんと風呂はいってんのかクソが」
動揺は見せない。心の弱味が、悪魔に取りつかれると知っているからだ。
生半可な攻撃では効かない。それを直感する。
☆父上のやり方は間違っている!!父を退け、今すぐ俺が国を執る!!!
と、いうほど家族に対して非情になれない。
せいぜい、父王が引退したらきちんと制度を整えられるよう、今から準備をせねばならない、程度に思ってる。
その間虐げられる民は緩やかに減らしたいなくらいは思ってる。
>>+82>>+83ガルセウヌ
「はぁ。バレバレなんですよ、やってる事が。その身体じゃ勝てるものも勝てん」
/*
一瞬でガルセウヌの隣に来る。
これは....と5m程の巨体を見上げる。
*/
「センパイ、これ。退治手伝うんで今から見せる姿、'人'に見せたことないんで内緒にしててくださいね」
そう言い放つ。
ガアアアアアアア!と咆哮を上げる。森全体にもしかしたら響いているかもしれない。
見る見るグラジナの腕と脚の形が変わっていく。
獣の爪、地を速く翔れるであろう獣の脚。
これが本当のグラジナの姿。
身体能力強化と雷の魔法を使える異種族。
巨体の懐に入る。
小太刀に雷を纏わせて切り裂く。
2(6) +2
ならば。
【全力の一撃】の構え。
魔猪を屠ったそれを。かつてはオーガを、ドラゴンを、巨人を屠ったそれを。
「喰らえ。これこそ、我が最大の一撃。
狼の、誇りの牙と思え」
ガルセウヌの口から血が漏れるが、気にも止めず。胸から骨が軋む音が聞こえるが、意識のらちがいに置く。
空を抉る。魔の無い人の身で放たれるものとして恐らく最上の一撃のそれは、"悪魔"へと、恐るべき速度を持っていた。放たれた。
確かに、それは人の身として、非常に強烈な一撃なのだ。
だがーーー悪魔は、ほんの身動ぎもせず、防ぐ素振りすら見せず。頚ごと抉りさるかと思われた。槍は、悪魔の顔に傷一つつける事なく、動きを止め。
そのまま、力なく悪魔の足元へと堕ちた。
"ヴォレモスの悪魔"
HP【???→???】
>>+84グラジナ
「馬鹿野郎!なんで来てやがる!俺の大便でも見たかったのか!」
異形の姿を取り悪魔へ攻撃をしかけるグラジナへ、ガルセウヌは叫んだ
>>+86+87ガルセウヌ
「阿呆が!見殺しにするわけなかろう」
悪魔の足元に横たわるガルセウヌを抱えて距離をとる。
>>85 クロエ
「……そうだな」
イグニスはクロエの頭から手を離すと、大きく伸びをした。
「腹も減ったしな」
二人の間に一瞬あった何かは、そうして完全に姿を隠してしまう。イグニスもまた、程よく疲労の滲む体をほぐすと砦に向かって歩き出した。
後輩へ意識を向けた途端、ガルセウヌの視界は暗闇に閉ざされた。
最後に記憶に残るのは、耳に響いた烏の鳴き声
ーーーーーーーーー
「ォアァァアォアアアアア!!!!!!!!」
雄叫びを上げ、ガルセウヌを抱えていたグラジナから無理矢理離れ、悪魔の足元の槍を取る。そして
グラジナへと槍を向け、突っ込んでいった!
肩や服に付いた葉っぱを払いおとす。スカートを右に左にと汚れがないのを確認して。
ヤダなぁ、せっかく会えたのに。
でも、このまんま有耶無耶にはできない…よね。
>>カリン
「カリンちゃん、お久しぶりです…といってもわずか数日ですが。
もう、決着が付きます。そして、ボクはカリンちゃんに尋ねたいことがあります。
カリンちゃんもわかっていると思いますが思いますが…このことはカリンちゃんの口から直接聞くべきでしょう。
カリンちゃん、アナタは、裏切り者ですよね?」
カリンちゃんが目を逸らそうとも。ボクは正しく見極めないといけない。
>>+89ガルセウヌ
「ちっ、これは...乗っ取られたか!!」
初日、彼の槍の鋒を見た。
(1度見ておいて正解だった)
ギリギリの所で躱す。
「御免」
槍を携えてる腕を絡め取り、腰で彼の重心を浮かせる。
そのまま地面に叩きつける。
6(6) +2
部屋を出ると、通路を歩くクロエとイグニスの姿があった。
クロエのその凛とした佇まいは以前と変わるところは無いように見えた。
「やあ、クロエ殿にイグニス氏。食堂へ向かうのか?それならば私も同伴…」
…一点だけ違うところがあった。
泣き腫らしたように赤く染まる双眸は微かなランプの灯りに照らされ、白い肌に映える様だった。
夜目が効くのも考えものだ、とセンゾウは思った。
数日ぶりにに見た彼の姿は相変わらずの表情、態度で。たった数日なのに、懐かしさと安堵を覚える。
そんな彼に喜び勇んで話しかけられないのは私が皆を裏切った魔法使いで、彼が首席だからだろうか。
突然の彼の姿に驚いたままの顔をして、俯いていれば話し掛けられる。
……やっぱり、何だかんだで私に手を差し伸べてくるバディには敵わないなあ。とそちらを恐る恐る向く。
>>+90 ヨルダ
「…………ヨルダ。
そう、だよ。私が……。」
素直な気持ちを話そうとした、その時だった。
遠くから遠雷のような唸り声と、人ならざる物の唸り声が聞こえる。
「な、何。……まさか。
……ヨルダ、行くよ!!」
彼に手を差し伸べて、はっとなり手を引っ込めようか悩む。
彼は裏切り者と確信している。そんな彼は私を……拒むんじゃないかと。
差し伸べた手に酷く後悔した。
『ガルセウヌ』HP20→12
>>+91グラジナ
ガルセウヌは地面に叩きつけられても、痛みを感じない様子でグラジナへ槍の峰で殴りかかる。
騎士としての冴えが見られないそれは、グラジナに当たるか否か。
口からは吐血、胸からは不吉な音が聞こえるが、動きは獣のそれだ
**ヨルダ話しかけてくれるの……好き……気まずいけど話したい……でもカリンから無理じゃろ?ってなってたから助かる……
>>87 センゾウ
「ん? おう、センゾー」
イグニスは言葉を途切れさせたセンゾウに気にせず声をかける。目配せをしてから、唇を尖らせる。
「なんかまた口調変わったな。おら、行くぞ」
>>+95ガルセウヌ
「.........。
乗っ取られてる貴方の槍は、俺には届かない...」
左手で槍を制すると、右手で拳を握り、銅の甲冑を殴る。
1(6) +2
『ガルセウヌ』HP12→9
>>+96グラジナ
鋼の上からの衝撃で、更にガルセウヌの口から血が吹き出る。
だが、先程よりは浅い一撃。
即座に槍の矛先にて、地面を強く蹴った強烈・迅烈な突きを見舞う
>> グラジナ
「勝手な野郎だな。」
濡れた軍服は重いので上だけ脱ぐ。
操り人形に切られた傷から流れる血は包帯の赤い染みを広げ続ける。
駆けつけると、異形の悪魔の姿はそこにない、森の中同胞が先輩騎士と相対する姿は1枚の絵になりそうだった。
直接、反乱に出たのかと思ったが、ガルセウヌのけたたましい咆哮は意味をなさないものになっていた。
「また遅刻しちまったぜ、グラジナ。おい、先輩騎士様、お前のプライドはどこいったんだッ!?」
あいつの馬鹿力には鬼の力をフル活用するしかない。
異様な形で盛り上がる力こぶと共に甲冑を上から拳を振り下ろす。
2(6)
>> グラジナ
「手加減なしで、私情ぬきでアイツと戦えるのは俺らだけだ。変なヤツら心配させる前に終わらせるぞ、2対1ならどうにか戦える!」
>>+98ガルセウヌ
(これは...避けれん...!!)
────ザシュ
方にガルセウヌの槍が突き刺さる。
久しぶりにじわじわと痛みを感じる。血液の流れが、聞こえる気がする。ドクドク....と。
そう思っていると、影が1つ。カーキの軍服に身を包んだブレイだった。
「ブレイ!!
だめだ、ここで切ってはいけない!!気絶させろ!!」
『ガルセウヌ』HP9→7
>>+99ブレイ
鬼の攻撃が甲冑を叩く。
だが、体格差はいかんともばかりか。狂狼の動きを一瞬止めるに留まった。
「おぉぉぉぉにぃぃぃ
もぉっとだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
叫び笑い、槍を持っていない方の手で拳を握り、ブレイの顔面に拳骨を当てんと迫っただろう
/*
待てと言われたが、どうにも様子がおかしい。
金属のぶつかる音、打撃音を耳にして音のする方へ駆ければ虚ろな様子のガルセウヌと、それに対峙する、明らかに……人ならぬ姿のグラジナとブレイがいた。
*/
「ガルセウヌ殿!?
や、やめるのだわ!!ほどほどにしないとお互い無事では済まない!!」
/*
どうやっても加減できないであろう3人を見たが思わず声を上げてしまう。
しかしヒルダも騎士の端くれ。争いを止める手段はただひとつ。
*/
>>ガルセウヌ
[先輩騎士からの集合が掛かれば、否が応でもそれに応えなければならない。合わせたくない顔もいるのだが、仕方がないと待機をしていた。
すると、聞こえる魔物のような唸り声。]
──なんだ?!
[瞬発的に、音の方へと駆け出した。
行き着いた先、そこには、魔物に取り憑かれたであろうガルセウヌが、グラジナとブレイと交戦していた(>>+91 >>+99)。]
──加勢するっ!!!!
[考えるより先に駆け出していた。右腰からダガーを引き抜けば、グラジナとブレイの後方から、ガルセウヌに向けて投げつける。狙いは槍を持つその手。
本気で掛からねばこちらが殺されてしまうかもしれないことは先の闘いで理解済みだ。
手加減などはしない。ただ、目の前の悪魔を倒すのみ。
4(6) ]*
/*
加勢するううううう!!!いいよね!!!いいよね!!!だめ?!だめだったかな?!!?!とりあえずお風呂入るね!!!!
【騎士の精神内】
守れなかった。導けなかった。果たせなかった。
無様に生きる事は出来ない。
死ね。殺せ。死ね。殺せ。
/*
たぶんここで加勢しないとエイダンの心は変わらない。絶対に変わらない。無理を承知で入り込ませてもらいました!!!失礼します!!!!!!!
>>ブレイ
「ブレイ!!大丈夫か!??次で決める!」
>>ヒルダ
「馬鹿!!出てくるな!!」
>>エイダン
「....良い投擲だ」
エイダンのダガーに気を取られてる隙に、ガルセウヌの背後に回る。
>>ガルセウヌ
「貴方を、死なせはしない。」
首筋に手刀を当てる。
3(6) +2
/*
両刃の大剣で普通に振るったのでは峰打ちはできない。
それでも全力で抜き身の剣を振るうだろう。
気絶させよう、殴りかかろうという思惑をもって振るう剣が通じる相手ではない。
*/
「ケガをしたなら後でおいしいものをつくって、手当てをして治して差し上げるのだわ!!」
3(6)+2
『ガルセウヌ』HP7→3
>>+108エイダン
鬼と雷の異種族の間から、槍を持つ手を狙い短剣が飛ぶ。
確かにその剣はガルセウヌの利き手を指し貫き……それでも、狂狼は槍を手離さない。短剣が手を貫いたまま、未だ槍を振るう。
出血は激しく、即座に手当てをしなければ命に関わるだろう。
ヨルダに手を引かれれば、そこにはガルセウヌと仲間達が見える。
最悪だ、きっと昼に見た悪魔の仕業だろう。
「先輩っ!悪魔に負けるなんて……そんなの、絶対、許しませんからっ!!!!」
そう言い、縮地でガルセウヌに近付くと、居合で斬りつける。
彼なら、狂っていても手加減はいらない。手合わせをしたからこそ分かる。
6(6)
『ガルセウヌ』HP3→−2→−7→−13
後輩達から、一斉に猛攻を受けた狂狼の騎士は、巨大な音と共に巨体を崩れ落としただろう。
「ごぶあっごろぜ!まもっ、まも、まもまもまもまもももまもる!!!俺はぁぁぁ!!!!まもる!!!!!」
しかし、その口からは未だに悲しみと絶望を湛えた言葉を漏らし続けているようだ
クロエが視線を外すのとほぼ同時に、イグニスもクロエに視線をやった。しかし、やはり何かを言うでもなく、すぐに逸らしてしまう。
>>90 センゾウ
「うーん、確かにうめぇけど……」
イグニスはセンゾウの口から放たれる、老成した口調になんとも言い難い顔をする。
「ジジイみてえだな」
【騎士の精神内】
血に濡れた手で子を殺す。
王子が団長となる前の記憶。
異種族の親子。闘うことも出来ない、ただただひっそりと生きてだけいた親子。
これは、騎士のすることではない。ない。ならば、許されないことだ
お腹を満たし、する事もなく食堂に居座る。
いや、する事はある。自分の記憶が戻るために日記を読んだほうがいい事は分かっている。しかし、昼間も日記に羅列される文字を見るだけで頭に入ってこなかった。
今また読み直したところで同じ結果だろう。
ぼんやりしていると、食堂にイグニス、センゾウ、クロエがやってきた。今日初めて顔を合わせる。挨拶をする間柄でもない為、特にアクションを起こすわけでも無いのだが。
>>+115 ガルセウヌ
[投げたダガーは確かにガルセウヌの利き手に突き刺さった。普通ならば、痛みで槍を離すだろう。しかし、ガルセウヌは槍を手放さない。大量の血を流したまま、それでも武器を振るい、襲いかかる。]
先輩……っ!!
[痛ましい姿に、決心が揺らぎかける。足が思うように動かない。呼吸が乱れる。
あぁ、それでも、やらねばならないのだ。騎士たるもの、例えそれが先輩騎士であろうとも。
攻撃がやむことはない。皆が、それぞれの武器を持ち、彼に向かって攻撃を仕掛けていく。血が飛び、肉が散り、それでもガルセウヌは立ち続け、襲い続ける。
手合わせをした後、撫で付けられたあの優しく大きな手すらも、今はもう──]*
「……どうしましょう?
こんなに全員で畳み掛けてもなお、体の限界を超えても動かされているの!?
どうしたらあの方の正気を取り戻せるのかしら……!
ああでも!!衛生兵は心得しかないのだわ!それでもやれることはやらないと……!!」
消毒液の瓶をガルセウヌの全身に叩きつけるようにかけ、当て布を施そうとする。
まず動きを止めた方がいいのでは……?ロープか何か、ないのだろうか。
グラジナ、ヒルダ、カリン。明らかに過剰に攻撃を加えたはず。
何故まだ動いているの?
「ゾンビにでも感染させられたのでしょうか?
少なくともエルフは、余剰にダメージを与えれば死にました。
心臓や脳を破壊したら動きは止まるでしょうか、いえ、それより先に動きを止めた方が…」
ナイフを構え、今もなお叫び続けるガルセウヌを警戒する。
「治癒は……出来ない、けど、動きなら止めれる。
でも…………。」
懐の箱を触る。
式神なら、傷付けずに動きを止めれるだろう。
でも、これを使う事は、つまり――――――。
左手に深く刺さった短剣。
折れた肋骨。骨は内臓に刺さっている。強烈な打撲跡は以前の傷以外にも骨や内臓に傷をつけたかもしれない。
縮地による斬撃は、鎧の上からでも刀傷をつけている。
肩に当たった大剣は肩を砕いただろう
それでも、体こそ全力では動かないものの、叫び続けている
式神を使う事。
それはつまり、ファルス様への最後の忠義を裏切る事他ならない。
分かってる。こんな非常時で言う事ではないと。
でも、私にとってこれは―――――命と同じくらい大事な事なのだから。
両面に焦げ目がついてこんがりと芳ばしい焼きおにぎりは、シンプルながらも腹を満たしてくれた。
一口ひとくちを味わうように齧って、ゆっくりと咀嚼する。
水気がなく、シャキシャキとした野菜の風味がたつ野菜炒めも、とても美味しかった。
こんなにも穏やかな気持ちで食事の時間を迎えるのは、本当に何年ぶりだろうか。
国を脅かしたクロエたちの処遇が一体どうなるのか、今のクロエには検討もつかなかった。
どうなるにせよ、仲間たちと共に食べる食事は、これが最後だろう。
センゾウとイグニスが交わす他愛のない会話に耳を傾けながら、クロエはゆっくりと食事を進めた。
【騎士の精神内】
クラウヴィスの頭が吹き飛ばされるのを見た。
エレノアが陵辱されるのを見た。
後輩達。
俺が守る。守らなければ。守らなければ。
ーーー異種族でも、俺を慕っていた奴等。
エイダンの笑顔が潰された。ノアの瞳が抉られた。
そんな夢を見る
攻撃を避け続ける事はできる。
が、アレが俺とブレイ以外に攻撃した時庇うことは難しい。
左肩にはガルセウヌの槍が貫通した孔が1つ。
(丁寧に風穴つくりやがって)
左腕は使い物にならない。
もつだろうか?
>>+125 ヨルダ
「そんなことしたら動きだけじゃなくて心臓も止まるのだわ!」
>>+124 カリン
「もう、何でもいいのだわ!
動きを止めるだけならガルセウヌ殿の矜持も傷つかない!治すのだけ時間をかけて普通に治療すればいい……はず。
何でも使って、何なら目を閉じているのだわ」
雷を使えば気絶はさせられるだろう。
だが、この状態で放ったらガルセウヌとはいえ死に絶えるかもしれない。
(この人を死なせたくはない...)
異様な雰囲気を醸すカリン。
「カリンそれを使えば───────」
そこまで言葉を紡いだが、それ以降は何も言わなかった。
そして一言。
「センパイを頼む。」
【騎士の精神】
ブレイを指し貫く夢を見る。
異種族だからか?あの軽快な快男児を、後輩となった男を殺したのか?
武勲の為か?
グラジナの肩を捻りちぎる夢を見る。
俺を助けに来た、あの男を?
やがて、夕食をすべて平らげた。
クロエはなんとなく、コップの水に口をつけたり、自分の手元を見つめたりして、食堂にいる時間を長引かせていた。
しかし、いつまでもこうしてここにいるわけにもいかなかった。
談笑をする彼らの中に混ざっていたかったが、きっとファルス王子を待たせてしまっている。
「……ごちそうさま。」
クロエは自分の皿を重ねながら静かに立ち上がった。
>>センゾウ
>>イグニス
「……わたし、そろそろ休むわ。シャワーも浴びないといけないし。おやすみなさい。」
石を砕かれに行くことは、きっと周知しているだろう。
だからクロエは何でもないことのように言って、その場をあとにした。
【騎士の精神内】
夢を見る。
自身の後輩達が全員武に励む夢。
それは全て、暗黒の足跡に踏み潰される。
踏みにじられる。男の槍は届かない。
/**/
アルバートにめっちゃ声かけたかったけど……眠気で死ぬ前に砕かれなきゃいけない……。
アルバートにグラジナの話、してあげたかったな……。
>>+139 エイダン
「あなたのポーチ、ほんと私の欲しいものが何でも出てくるのだわ。
……いつもありがとう。
ガルセウヌ殿、全身どこもかしこも大怪我をしているから……どれだけ私が不器用でも布で押さえたら止血になるのだわ。
土や泥を払って……創傷は洗浄と消毒……
切傷はなるべく洗わないで圧迫……
打撲は冷却と圧迫……」
/*
ぶつぶつと教本を思い出す。
*/
【騎士の精神】
これは果たして男の只の夢なのか。
ローランが膝を折る姿が見える。
アルベルトが
ダレンが
同輩達は次から次へと死んでいく。
ガルセウヌが最も恐れる夢を見続ける
箱の前で眉根を寄せ、悩んでいればエイダンとヒルダの焦ったような声が聞こえる。
それと同時に、ブレイは大きく宙に吹っ飛ばされるのも見えた。
ヨルダやグラジナが構えを取るのも見える、が彼らがやれば息も絶え絶えなガルセウヌが死ぬ事も分かっていた。
この場には私しかやれる者はいない。
迷いながらも箱に手をかざせば巻き付いていたしめ縄がプツリと切れ、箱は開く。
バラララララララ……と人形の紙が連なるようにカリンの周りを蛇行する。
カリンが結んだ印をスッとガルセウヌに向ければ、ヒトガタは幾重にも結びつき、ガルセウヌの体を縛り上げる。
紙と侮るなかれ。彼女の式神は魔力を込められたもの。
鉄より固く、そしてその式神の能力は――――――。
ズシン……と音を立ててガルセウヌの体は地にのめり込んだ。
「……ごめんなさい、体重いですよね。
でも、こうするしか……。」
重力操作の力の式神はそのままガルセウヌを捕縛する。
ふと、そういえばヨルダに話し掛けられていたなと振り向く。
クロエは言っていた。『砕く色を間違えた』と。
そこから導き出される本来の襲撃者は考えるまでもない。続く、ブレイのバディに対する思いを聞き、3人の中での話し合いは想像がつく。グラジナがどんな風に自分を思っていたのかも、多少違いはあれど概ね予想通りだろう。
自分が利用されそうになっていた事は、正直良い気がしない。宝石が砕かれたくなかった気持ちで考察を進めていたが、裏目にでるとは思いもよらなかった。
それでも、グラジナを憎むことが出来なかった。記憶が無くともこの国のあり方は覚えているし、この考え方が悪いことだともわかっているのに。
どうかしていることは、自分でもわかっていた。
>>97センゾウ
「っ、あ、ああ。本当だね。自己紹介もしてないや。知ってるだろうけど、自分はアルバートだよ。よろしく。」
センゾウに挨拶をされて、同じように礼をする。そういえば彼のバディは隣国のスパイだった。少しだけ境遇は似ている。今、何を考えているのか気になったが、そこまで踏み込んだ話をする勇気は持ち合わせていない。この国を担う王の前では、なおさら。
「オオオイオォォォォ」
>>+143カリン
重力の衝撃により、ガルセウヌは動かなくなった。
叫ぶことも、無くなったようだ
>>96 センゾウ
「ふうん。なんか適当そうなやつだなと思ってたが、口調が変わると印象も変わるよな。ま、お前もこの国にいればそのうちどっちでも同じように話せるようになんのかね」
そう言えば、とイグニスは話を変える。
「イグニスでいいぜ。なんか氏って気持ち悪い。もしくはイグニス様でもなァ」
イグニスもセンゾウも、少なくなった同輩としてこれからやっていくことになりそうなのだから。
>>100 ファルス
騎士団長の声に従って、クロエは一歩前へ出る。
空は真に黒く、外気はまるでよく磨き込まれた鏡のように砦を映していた。
イグニスとの手合わせの折に辺りを照らしていた月は、ちょうどゆっくりと過ぎる薄い雲にその姿を隠されてしまっていた。
「……そうでしたか。お待たせして申し訳ございません、ファルスさま。騎士団長より賜った、黒狼騎士団の短剣を返しに参りました。」
宝石を砕いてもらいにきた、とは言えなかった。
クロエは視線をすこし下げたまま、腰に差していた短剣を手に取った。
柄にはクロエの瞳と同じアメジストの石が嵌め込まれている。
−−光満ちれば環をなし
口腔。
そうとでも言い表す方法がないような、巨大な球体。
懐から飛び出たその石が、光を放ち顕現した姿は、
ガルセウヌの遥か頭上、この場にいる者共全てを覆い尽くしてあまりあるほどの"穴"であった。
ぱらぱらと砂塵をはたきながら、ゆるりと開かれた大口で、
一帯が闇を纏う。
食事を片付け終えて、一息をつきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、終わるのか。
もう、終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
食事を片付け終えて、一息つきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、終わるのか。
もう、終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
食事を片付け終えて、一息つきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、この過酷な"戦い"が終わるのか。
もう、皆との奇妙な"生活"が終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
それは……全てを呑み込んだ。
斬り刻まれた傷口も、穿ち放たれた打撲も。
怒りに震え零れる暴れ言も、憔悴し流れる悪寒も。
人の幾ばくかの意識も。
はためき舞い散る黒い翼も。
抗う黒き意思−−さんした−−の、卵の腐乱さえも。
/**/
今日はエピまで起きたいけど、毎日そう思って何やかんやおきてたから限界が近い気が。いや、きのうほどじゃないけど
>>103 クロエ
視線を、クロエの短剣に移す。
自分の得物がある者は、この剣を飾りとして持つ者も少なくない。しかし、彼女の戦い方を見た。彼女の得物は大太刀だが、この短剣も上手く使用して戦っていた。
「君の戦い方は……よく見ていた。きっと、実戦でも強かろうなと、期待していた」
目を閉じる。その方が、本当のことが分かる気がした。
「……君の、生い立ちは……いや、そんなことは、関係ない。今此処にいる騎士たちも、此処にいない、君たちに宝石を砕かれた騎士たちも、無実のまま石を砕かれた騎士たちも。そして、君の仲間たちも。それぞれ、ひとりひとりの事情も、気持ちも、来し方もあるのだ
無論、この俺もな」
同情するのは違う。人は皆、他者が知りえない何かを持って生きているだろう。
「俺は、君たちのゲームにのった。そのルールに従い、また、騎士団としての誇りにかけ、騎士としての君の宝石を砕こう。クロエ・ド=ベルティエ」
クロエの、アメジストの短剣を手に取った。
闇が消えれば、式神から伝わるはガルセウヌの安らかな鼓動。
>>+156 ガルセウヌ
「先輩っ!……よかった、もう大丈夫だ。……本当に、よかった。」
ふ、と力が抜けてその場にへなへなと座り込む。
眼前の脅威と先輩が助かった事への安堵からだ。
だが、しかし、それと同時に皆の前で魔法を使った恐怖が体を支配する。
これまでずっと、魔法は封じてきた。それで嘘をついている事が許されるとは思っていないけど、それでも私なりの誠意を見せたつもりでいた。
逃げるつもりも、言い訳するつもりもない。
だが、最後の砦とも言えるファルス様の忠誠心を無くした心の穴はぽっかりと空く。
カリンはただ、その場で項垂れる事しか出来なかった。
>>101 アルバート
「今更も今更。だがそれもまた一興、これから仲を深めればよいだけの話。
昨夜のこともあってな、気にはかかっていたんだ。
アルバート氏の相棒、グラジナ氏のことで気を落としているのではと思ってな。
…斯く言う私の相棒もスクルドといううつけでなぁ。
大きな声では言えんが、グラジナ氏もクロエ殿も、恐らくブレイ氏も各々の矜持の元黒狼騎士団へと潜り込んだのだろう。
ただ、うちのスクルドはなぁ…普通に隣国の間者なんだよなあ…。単純に悪いやつだもんなぁ…。
というわけでスクルドは私刑に処すと心に決めているのだ。
まあ、要するに何を言いたいのかと言うと、それに関しては何も言うことはない、ということだ。
グラジナ氏は確かにこの国にとっての悪いことをしたかもしれんが、それはアルバート氏が気に病むことではない。彼らは彼らの為、夫々の考えで行動を起こした。それだけだ。」
イグニスもまた、夕飯を終える。そして柱に寄りかかるバディの姿を見つけた。
>>104 ソラ
「よぉ、ソラ。……何黄昏てんだよ」
/*カリンちゃんごめっ、ちがっ、石貰ってたし使うのかなって思ってまってたのっ
つかいどころさん無くなってもあれだからって思ったけど、大人しく気絶してればよかった*/
>>+156 ガルセウヌ
「ガルセウヌ殿……???」
突然のあれこれに処理が追いつかず、恐る恐る近寄って
「失礼します」
ぺちぺちと頬を軽くはたく。
息は、しているらしい。
ターコイズ ユーディトは、アメジスト クロエ を投票先に選びました。
「この.....寝坊助が...」
───ゴチン
ガルセウヌの頭の鎧に拳骨を喰らわす。
はぁ、とため息を付いた後、グラジナは人型に戻った。
/*いやほんと、墓下暇になるかなって思って色々イベント入れたけど、楽しんで貰えてたら良いな……。
今日はどう考えても詰め込みすぎてたのでほんと申し訳ない*/
>>+160グラジナ
グラジナの拳骨の音により、ガルセウヌは目を覚ました様だ。
「……おはようございます。
…………大体は覚えている。世話をかけたな。
いいやーーーこの恩は忘れない。必ずや、俺の騎士としての誇りをかけて返そう」
そう言い立ち上がり、騎士として渾身の礼を込めてグラジナへと向かった。
☆FE烈火で、封印で死んでる人出てきて、好きだったからこの村思いついたんだけど、、、推しが未来にいないととてもつらいことも思い出したよね、、、
>>+161ガルセウヌ
「えっ?」
突然の敬語に素っ頓狂な声が出てしまった。
ガルセウヌは渾身の礼を込めて、言葉を放った。
「...俺は何もしてない。騎士団にアンタが居なくなったら困る。ただそれだけの事です。
お礼ならこの俺の姿に何も言わず、察して、手伝ってくれた皆にお願いします。」
グラジナは照れくさそうにそう告げた。
もう、ここに居場所はない。
─────でも、ひとつの希望を言うのであれば。
全員揃って新人騎士団として、やり直したい。
それだけだった。
>>108 ソラ
イグニスは瞬きをひとつして笑う。
「……そういや、そんなこともあったなァ。は、今日は風紀当番が居なくて助かったぜ」
悪びれもせず肩を竦めると、ソラの顔をじっと見た。
問いかけに一瞬、先程のことを思い出した。感傷を振り払うように、イグニスは意地の悪いニヤニヤ笑いを浮かべた。
「んだよ、お前、さては寂しかったんだろ?」
>>+158カリン
「お前も、魔法を使って俺を止めてくれたんだなぁ。
これまで隠していた魔法を使うのは、相当な決断が必要だったろうによ。
……もしお前が王子を裏切ったと思ってるなら、今日のあらましを言ってみろ。『先輩を助ける為に、全力を尽くしました』ってな。
それで王子が叱るなら、俺も一緒に叱られてやる。
『大事な後輩達によりにもよって槍を向けました』ってな」
>>105 ファルス
よく見ていたと言われて、クロエは胸が熱くなるのを感じた。
本当はもっと見ていて欲しかった。
騎士団長の──この国のために剣を振るう姿を。その忠義を。
「……ええ、このゲームに生い立ちは関係ありません。わたくしたちは負けた。敗北したのですから、これ以上権利は主張いたしません。」
本当は、叫び出したい気分だった。
クロエの大切なアメジスト。ようやく切り開いた道。夢と願いが詰まった美しい石。
覚悟はしていたが、それがこれから砕かれると思うと、耐えられなかった。
そっと瞼を下ろす。ほどなくして、その瞳をあげた。
雲の切れ間から月が顔を出す。アメジストの石が嵌められた短剣が、月光を受けて輝いていた。
目を逸らしてはいけないと思った。だからファルス王子の目を真っ直ぐに見つめてから、その短剣に視線を落とした。
ふと、己の魔力の祖とも言える父の事を思い出す。
父様は現世を捨てて、鬼神村に婿入りした陰陽師。鬼神村は瘴気が立て籠める土地柄、人は長く居れば死に至る。
陰陽師だった父様は、瘴気を陰陽道で防いでいたがそれも時間の問題。
私が五つの時、父様は死んだ。瘴気に肺をやられて、肺炎になったそうだ。
鬼神村には鬼の為の医者しかいない。何故ならここは、鬼の為の隠れ里。人なんてものはそもそもいないのだから。
そんな父様との思い出は朧気ながら覚えている。
幼い私は、中途半端な鬼と人の間の子として、村中から疎まれていた。村での味方は母様と父様だけだった。
陰陽師の血を引く私は、幼い頃から魔法が使えた。だが、鬼神村では『魔法に頼る弱虫』『鬼の血が半分しか入ってない貧弱者』となじられる日々。
父様はそんな事を言われても、村の皆の為に陰陽道を使う日々。でも、幼い私には父のような優しさと強い心はなかった。
ある日、父様に"何故私は魔法を使えるのか、こんな力なんていらなかった"と泣き喚いた事があった。
その時には床に伏していた父様は困ったように笑うと、私の頭を撫でてこう言った。
"魔法にも良い魔法と悪い魔法がある、カリンは良い魔法使いになりなさい"
これが父の最後の言葉だった。
魔法は父が残した巻物を読んで独学で学んだ。
父みたいな、良い魔法使いになりたかったからだ。
本当は、セルナリアに魔法を学びに行く予定で――――――だが、セルナリアに向かう道中で運命ともいえる出会いを果たしたのだ。
>>+162グラジナ
「何もしてないだぁ?俺の大便を覗きに来たろうが。
……なんてな。お前が最初にこなけりゃぁ、止めてくれなけりゃぁ、俺は後輩の誰かを殺していたかもしれん。
あいつらにも当然礼はするが……。
俺は今、お前が闘える力を持っていてくれてありがぇって思ってるから、最初に礼を言ったのさ。」
>>109 センゾウ
「ははっ、なんだかんだ似たもの同士のバディじゃねえか! …………。 ……いやてめー、まさかここで知ったサリーナの知識を自国に持ち出そうとかしてねえよな?」
イグニスは帯剣した剣に左手をかけ、冗談半分に尋ねた。
「…………」
イグニスはやりにくい相手だと少々顔を引き攣らせた。
「その呼び方はぜってー変だから使うなよ! ……いや、うん、……まあ、いいか……様でも……」
>>110 イグニス
「やっぱ不良だ!ていうか日誌当番とかもイグニス…!」
振り返れば大体彼はサボっていた事に気づき、もう全て後の祭りな事に肩をがっくりと落としました。
(結局大体ボクがやった訳か…とほー。)
初めてバディを組んだ時に抱いた危機感は見事的中してしまいましたが、不思議とそんなに悪い気がしないのは、彼と言う人物を良く知れたからでしょう。
そして続く彼の言葉には「…はぁ?」と口をついて出てしまいました。
「ボ、ク、は!料理得意じゃないの!!!ユーディトも出来ないらしくて頭抱えてたのにずっと来なかったのはキミだろー!!」
「寂しいってなんだよ!」と悪態をつきながら彼をまくし立てます。
「全く!……寂しかったら普通に探すっての。」
そう口を尖がらせて呟いた小さな声は届いても届かなくてもいいちょっとした本音でした。
>>+166ガルセウヌ
「いやぁ、見ましたけど健康そうで何よりですよ」
冗談を冗談で笑って返す。
「そう..ですか。まぁ異種族ですからね、ブレイもクロエもあれくらいは出来ますよ。
異種族がいる騎士団ってのも悪くないんじゃないですか?
なんてね。
センパイ、元気になって仕合たくなったら言ってくださいね。」
──その時は存在しているかわからない。
皮肉の中に願いを込める。そんな事出来るはずがないのに。
>>+163 ガルセウヌ
先輩の優しさにじんわりと涙が込み上げてきそうになる。だが、ここで泣くのは違う気がして、己の頬を強く叩いて気合いを入れ直す。
「……別に、先輩の醜態をこれ以上見てられなかっただけですし。
……あー!もう!動けない癖に、何でそんなかっこいい事言うんですか!先輩の猪突猛進馬鹿!おたんこなす!」
最後の最後まで、彼は自分を後輩として見てくれる。
その事が嬉しくて、それと同時にこの人と。……皆と、黒狼騎士団で在りたかったな。と切に思った。
「…………その、明日は忙しくなりそうだから今言うんですけど先輩の後輩でいられて、よかったです。
……お世話になりました。」
くしゃりと顔を歪めて言うと、深々と頭を下げた。
今の私にはこれくらいしか出来ないけど、それでも感謝の気持ちが伝わるようにはっきりとした声で言った。
>>111 クロエ
「……その心意気、潔し。残念だ。本当に」
目を開ける。クロエの、神秘的な紫色の目が俺の目を見ていた。
クロエの視線を追い、手もとを見れば、クロエの魂の分身たるアメジストは月光を受けてきらりと光る。
この宝石に賭けた思いは……騎士たち、皆それぞれだ。それぞれに、重い。それは18人、全員だ。
クロエの剣を地に置き、膝を立てて座る。ウィア、カリンの時と同様に柄頭をそのアメジストへ当てた。
「クロエ・ド=ベルティエ、黒狼騎士団長ファルス=サリーナの名のもとに、この手で君の宝石を砕こう」
そう静かに宣言した後、己の剣を握る手に力を込める。
次の瞬間には、アメジストは儚い音を立て、散った。
☆なんか今ちょっと自分でやってみたら、立膝して剣先上に持って宝石を砕くの結構前傾姿勢になる気がするけど、まあ、ファルスの剣は長剣だから、たぶん、格好は悪くないと思う多分
/*
解釈的には「イグニスが居ないことは不安に思いつつも、彼なら大丈夫だろう。別に寂しさを感じるほど離れてないし。」みたいな感じです
/*
クロエたかみをさん
イグニス京さん
ユーディトえるるさん
アルバートもつさん
だといいなあって思ってる!ほかは分からない!
[隣でぶつぶつと呟き処置を施す友を見ながら( >>+141 )、自身も止血を試みる。布を当て、包帯を巻き付け、とにかく血を止めようとしたが、それでも一向に止まる気配はない。
奥歯を噛み締め、あまりにも無力な自分に苛立ちが増す。止血を進める手は真っ赤に染まり、ガルセウヌが暴れる度に血が飛び、顔や服を染め上げていく。]
くそっ………
[その時、後ろで何かが切れる音がした( >>+143 )。瞬間、カリンの周りを無数の白い何かが蛇行するように飛び交う。]
────っ。
[息を呑む。これが、本当の魔法なのだろうか。自身が使える魔力とは、到底比べ物にならない力。圧倒的な力を前に、エイダンの身体は動きを止めた。
白い何かは紙の人形のようだった。カリンが何かを宙に描けば、それに従い人形達も動き出す。幾重にも重なったそれは、ガルセウヌを取り囲み、みるみるうちに縛り上げる。そして、彼の身体は地面に沈み込み、止まった。]
>>113 イグニス
「……あー…………」
そういえば、そんなもんもあったな、とイグニスは回顧する。
「はっ、一度も注意されてねえってことは、まぁお前がよく働いたって事だなァ、褒めてやるぜ」
そうしてちょっとからかうつもりで薮をつついたイグニスは、思わぬ蛇の猛攻に耳を塞いだ。
「あー、あー、うるせー! じゃあそこら辺歩いてるセンゾーとかそこら辺捕まえたらよかっただろ! ってか結局夕飯は悪くねぇ出来だったんだからいいだろうが!」
そう言って偉そうに腕を組む。
「…………ふん」
イグニスは、いつものように鼻を鳴らした。きっと、彼女はイグニスが本当に居なくなったのなら、必死に探してくれるのだろう。
>>+167グラジナ
「そりゃお前。食ってるもんが良いからなぁ」
後輩との軽口を、笑って楽しむ。
「あの二人もか。そりゃ、中々のもんだな。
ははは!確かに戦力にはなるな。
だが、力が強いだけじゃぁ騎士にはなれねぇ。心も鍛えろよ。
ーーーお前達の心が弱いなんざ、俺が誰にも言わせねぇがな」
そして、後輩の皮肉めいた、しかしどこか願いの様な言葉に。本気で返す。
「上等だ!いつでも相手になってやるよ!」
と。
[言葉を発する事ができなかった。
何か考えがあるのならやってくれと、カリンだけが頼りだと。確かにそう言った。
本物の魔法が、ここまでの力があるものだとは思わなかった。あの巨体を地面にめり込ませる力も、飛び交う無数の紙の人形も。そして、魔力だって。]
……………カリン
[呟いた言葉は彼女の名前。
動きを封じる事ができる、そう言って彼女が躊躇いを見せたのはきっと、魔法を使いたくなかったからだろう。騎士として、王子への忠誠を誓う心があったからなのだろう。
それでも、ガルセウヌを助ける為、力を行使してくれた。
例え、エイダンが憎み嫌っていた魔法を使っていたとしても。そんな彼女をどうして憎む事ができようか。
動きを止めたガルセウヌを見、目を伏せる。]
……………俺は、
[──どうする事が正解なのだろう。]*
闇が晴れた。視線の先にはガルセウヌが元のとおりに、いや、元より穏やかにそこに居た。
「毒を以て毒を制すといったところでしょうか。」
魔法のことはよくわからないけれど、あの子どもも居なくなったし、ボクとしては万々歳だ。
魔法と云えば、残していた問題があるんだけど……
片手にかかる重み。しゃがみ込んだり、お辞儀をしたりと忙しげだ。
スルスルと人型の紙が入っていった箱をじっと見つめた。
>>+168カリン
「もう夜も遅いです。特に女の子は寝る時間でしょう。
例のお返事に関しては明日聞きます。“もしも”、カリンちゃんが魔法使いならば––––、魔法の詳細まで、詳しく教えてくださいね。」
>>+168カリン
気合いを入れる様に頬を叩くカリンを、柔らかい笑顔で見守っている。
「あぁ。本当に醜態を晒した。先輩として申し訳が立たん。
だが、"醜態"で済んだのはお前達のお陰だ。後輩を、仲間を殺さずにすんだ。ありがとうな。
はっはっは!良く言われる!かっこいいだろう俺は!そうだろうが!猪突猛進こそ後の者が続くんだよ!」
後輩の照れ隠しの様な言葉にも、笑って返しただろう。
「……おぅよ。俺も、お前達が俺の後輩で良かった。
後輩に命助けられるなんざ、この先忘れやしないだろうさ。
……どう沙汰が下ろうと、その事実だけは変わんねぇよ」
頭を下げるカリンを、騎士としてだけではない、先輩として、彼等を見守りたいと思った者として。
手を伸ばし、頭に触れ。
優しく。本当に優しく後輩の頭を揺らしただろう。
>>114 ファルス
「……」
いとも簡単に砕けてしまったアメジストを、その目に焼き付けた。
さんざイグニスの前で泣いたからか、“希望”が散るさまを見ても、クロエは涙を流さなかった。
ただ、ゆるやかに吹く夜風は、腫れた眦にはすこし染みた。
それでも、ただ静かに。クロエは粛々とその儀式を見届けた。
──そうしてクロエ・ド=ベルティエは、ただのクロエになった。
きっと狡猾なド=ベルティエ家は、上手いこと立ち回ってその責任から逃れるのだろう。
そこまで考えて、もう考えるのはよそうと思った。
クロエはそっと、砕けた紫色の破片を一つ拾い上げる。
それを大事に握りしめて、目の前の騎士団長に深くお辞儀をした。
「……短い間でしたが、わたくしを黒狼騎士団に置いてくださりありがとうございました。」
>>+170ガルセウヌ
「さっすが、センパイ。今度奢ってくださいね?」
急に奢る約束を取り付けるグラジナであった。
「心。」
何回もこれをやっている時に挫けそうになった。
しかし、その度にブレイがカリンが、そしてクロエが居たから頑張れた。
「ええ、俺たちは1人だと弱いかもしれない。けど、皆が居るなら、強くなれますよ」
「楽しみにしてますよ、セーンパイ。」
口角を上げて笑う。
何処と無く哀愁を感じ取れただろう。
騎士団日誌(7日目)
記録者:ミズリ・ミズハ
天気:晴れ
朝食:カレーマカロニグラタン、ごはん、枝豆のスープ(ソラ作)
夕食:野菜炒め、オムレツ、焼きオニギリ(ソラ作、手伝いミズリ)
今日は、ソラがスパイを見つけ、本物の占い師と言うことがわかった。昨日、ソラが異種族だと言っていたグラジナを追放したので、残りの異種族はクロエ一人。そして、求愛者ももういない。
我々騎士団は、今日で勝利する。
これは余談であるが、オニギリという食べ物の名は、鬼斬に通じて強そうである。縁起がいいので、騎士団でも、もっと食べるべきではないだろうか。
……これでいっかー……。
[初めての日誌が、ゲームの最終日の日誌になるなんてな。これが日記だったら、ブレイのことも、クロエのことも、グラジナのことも、スクルドのことも、グラシエラのことも、なんでも書きたかったのに。
それを書くべきではないのは明らかで!!悔しいけど、こんな感じでいいやと思った]
☆ファルスも、ド=ベルティエの姓の方で呼んでたのは、そっちと縁切りして欲しいからわざと呼んでた……ので、クロエの考え方と一致してて嬉しいな……
>>a53 ガルセウヌ
「もう……!やめてください!!
は、恥ずかしいのです!ネコじゃないのだわ!」
/*
代々騎士の家系で、厳格な父に弁えた母。甘えは不要、と頭を撫でてもらったことなど覚えている限りでは、ない。こういうわかりやすさを求めたことがないわけでは、もちろん、ない。
「ああでも!私は騎士なのだから!
騎士は騎士と認める同胞の頭を撫でたりはしないのだわ!」
抗いがたいもののここに甘やかされにきた訳ではない。
むしろこの人には厳しく扱われて当然なのだ。
団長同様、背中を預けるに値する、武器であり盾であると思ってもらわねばここに立つ意味がない。
*/
「ガルセウヌ殿……!!」
/*
手を振り払って思いがけず大きな声が出てしまってその後続いて言葉が出なくなる。
*/
>>115 イグニス
「ほんとにね!!」
よくもまあ注意されなかった物だと今更ながらに振り返るのでした。
「ばっ…馬鹿じゃないの!センゾウもアルバートもバディが…その、ああなってるんだから無理に決まってるでしょ!!
イグニスもクロエもいないしユーディトもダメ!
ミズリが居なかったら本当に詰んでたんだからね…!!」
イグニスを恨めしそうに見つめてそう呪詛の言葉を紡ぐと、彼が憮然とするので一瞬きょとんとすると、にっこりと笑って彼がいつぞやしたように肩を組みます。
「ボク達はバディで、相棒なんでしょ?キミが大変な時は必ず駆け付けてあげるから安心してよ。」
>>+172 ヨルダ
頭上から声がして振り向けば、そこには困ったように眉根をよせて佇むヨルダがいる。
目の先には式神を入れる文筥があるのを見て、魔法に何か由縁がある家系なのだろうかと邪推した。
「もう夜更けだもんね。寝るなら木の上がおすすめだよ。意外と寝やすいから。
……うん、分かった。また明日、ね、ヨルダ。」
するりと離れた手を名残惜しそうに見送る。
彼は私の口から聞くまでは、ひとまずは平素のように扱ってくれるらしい。その事が嬉しくて、それと同時に彼との共に歩むはずだった道の分かれ目に立たされていると気付けば、気持ちが沈んでいく。
明日、問答無用で打首とかにならなければいいんだけど。と憂いながらも、あの御方が慈悲深い事を思い出してその思考を振り払った。
おやすみなんて言ったけど、今夜は眠れなさそうだ。
>>+175ヒルダ
「どうしたよ、ヒルダ」
やや頭の感触を名残惜しそうにしながら、訪ねる。
子ども扱いではなく、単に人の頭を撫でるのがガルセウヌの癖なのだが、良くはなかったのだろうか、と思う。
なんせ、こうも巨体だと、人の頭のつむじまで丸見えなのだから
>>+174グラジナ
「ハッハッ!特上カリュドーン肉をおごってやっから、たのしみにしてやがれよ!」
豪快に、笑う。場合によっては道を違える事となろうとも、今はと。
「………はっ…肝心な時に使えねぇ…」
ギリッと拳を握り未だ震える手足に嘲笑する。
ガルセウヌがヴォレモスの悪魔と対峙した頃、全身が金縛りにあったように動かなくなった。
身体中の血という血が抜かれたように顔から色がなくなり、手足は頭と切り離されたように震え出す。
それはエスクに殺意を向けた時と同じようにけたたましい警鐘を鳴らした。
魔力の流れが、明らかに生き物のそれではなかったのだ。
皆がガルセウヌの向かった方へ駆けて行く。
[待ってくれ!なんでこれがわからない?あいつらの存在はダメだ。戦ってどうこうとかそういうものじゃない。死ぬだけだ!!]
そう叫んだつもりだったのに、喉は震えるだけで一つも音を発さなかった。
しばらくして魔力が静寂を取り戻す。
金縛りの解けた体は重力に従い地面に放り出される。
悍ましい魔力の海は脳髄をかき回し、意識が奪われないよう気を張るだけで精一杯だった。
>>+173 ガルセウヌ
「い"〜!
先輩の底無しのプラス思考!どっから湧き上がってくるんですか、全く……。」
呆れたように頭を手で抑えながらも、健全なる精神は健全な肉体に宿るという言葉を思い出して、成程と思う。
先輩は健全な肉体を通り越してゴリラだが、それなら精神もゴリラなのだと勝手に納得した。
「…………はい。
私も、ご指導頂いた数日間の事は決して忘れません。」
静かに揺らされる……もとい、撫でられる頭を受け入れる。
私達がこの後、どのような処罰を下されるかは分からないが、それでも最期の時までこの記憶を胸の内に抱えて生きていこうと、そう思った。
>>+177 ガルセウヌ
「いえ、特に……
撫でるのがお好きなんでしたらそういうものと思って頭を差し出すのはまったく構いません。
ただ…………
それなりに対価は頂戴します!
私、強くなりますから、必ず。ですから、稽古をつけてください。」
/*
そうだ、これこそが何より欲しい。
*/
「大剣は間合いが重要なので槍相手が苦手なのです。
弱点を克服……というか、戦い方を。
戦い方を覚えさせてください!!」
[考えるのは好きじゃない。
というか、いつも、考えることより先に身体が動いてしまっていた。
それで伯父によく叱られていたっけ。もう少し考えて動くべきだ、と。
今の戦闘でもそうだった。姿の変わったグラジナを見て驚いた。しかし、それでも彼等に助太刀をしたのは、身体が勝手に動いたからだ。おかしな挙動をし、槍を構えるガルセウヌを止めようとしているのだと、直感でそう思ったからだった。
だから、ダガーを引き抜き、加勢した。
少しでもガルセウヌの気を逸らせ、グラジナに反撃のチャンスを与えるため。
ガルセウヌの手から槍を手放させ、先立って戦いを仕掛けていた彼等が傷付くのを防ぐため。
──どうして?]
>>106センゾウ
「………………そんなものなのか?」
気に病むことではないと言われた。思っていたよりも、あっさりとセンゾウは話す。デリケートな話題であるが、言葉を濁すわけでもなく真っ直ぐに伝えてきた。
「グラジナはグラジナだ、と、そう思って良いものなのか?」
センゾウの話を聞いていると、異種族や隣国者というこの国のタブー視されていることを指摘するわけではなく、個人個人の振る舞いについて話しているようだった。
出身地が違うからこその視点なのだろうか。
異種族であるグラジナを責めることが出来ない自分の考えは叛逆だと、そう決めつけていた頭はガツンと殴られたような気分だった。
………あぁ、
[他種族は憎むべき存在なのだと、教えたのは誰だ。
他種族は迫害すべき対象なのだと、言い続けてきたのは誰だ。
それを一番否定していたのは、誰だ。]
………そっか、そうだったんだ。
[ぐるり、世界が回り出す。]
おじさんの言ってた事が、やっとわかったよ…
[心に残った突っかかりが、漸く外れた気がした。]*
>>106センゾウ
「………………そんなものなのか?」
気に病むことではないと言われた。思っていたよりも、あっさりとセンゾウは話す。デリケートな話題であるが、言葉を濁すわけでもなく真っ直ぐに伝えてきた。
「グラジナはグラジナだ、と、そう思って良いものなのか?」
センゾウの話を聞いていると、異種族や隣国者というこの国のタブー視されていることを指摘するわけではなく、個人個人の振る舞いについて話しているようだった。
出身地が違うからこその視点なのだろうか。
異種族であるグラジナを責めることが出来ない自分の考えは叛逆ではないのか。そう決めつけていた頭はガツンと殴られたような気分だった。
ファルスの背が見えなくなるまで、クロエは頭を下げ続けた。
罰を受ける覚悟はできていた。七年間も耐えてきたのだ、今更何も怖くはない。
>>116 センゾウ
「……ふん、ならいいけどよ。怪しい動きしたら覚悟しておけよ?」
センゾーの戦い方は以前カリンとの手合わせで審判として見学していた。あれはあれで手合わせのしがいがあるだろうな、とイグニスは思う。
「あっ! てめぇ、気づいてわざとやったな! ふざけんな!」
イグニスはいつものように吠える。
>>+181ヒルダ
稽古を、成長をと望む後輩は、ガルセウヌが最も好む姿のもので。
「悪魔に正気を喪わされてた俺だが……。
それでもお前がいいっつうんなら、何百でも何千でも付き合ってやんよ!
俺の稽古は厳しいぞ!体が勝手に動き出すまで、みっちりとしごいてやっからなぁ!」
素直に嬉しいと、そう感じられたのだ。
/*ここだけの話、誰かが悪魔に遭遇して狂気に墜ちて内面の闇を放ちまくるとかが見たくて悪魔を設置したことを懺悔*/
/*後ガルセウヌ君がどんどんボロボロになっていってたのは僕の性癖です。
え?皆屈強な男が骨露出して肉ポロリしてズタボロになってる姿性癖だよね?*/
[日誌を書き終わってから、結界の近くに行った。きっと、もうじきここは開くけど]
おーい!大バカのブレイ、聞こえてますかー!!
あんたけーっきょくお仕事1個もしてないんだから!!美味しいもんでも食べさせなさいよー!!あたし、作るのも好きだけど、食べるのの方がもーっと好きなんだから!!
[ブレイは敵。騎士団の敵。明日どうなるかもわからない。だけど]
やっと一人が終わるんだーって、ホッとしちゃってんのー!!バカみたいでしょー!!
ばーか!!
ついでにスクルドもばかやろー!
[今日は風紀当番が居ないもんね。言いたい放題だ。本人の顔が見えないのは残念だけど]
……ほーんと、面倒見切れないわ。
[脚に付けていたブレイの短剣に触ってから、部屋に戻ることにした]
「グラジナ、ブレイ。……どちらだったのか結局分からずじまいだったけれど、わたしたちの協力者。それから、ウィアも。
テレパシーを使わずに話しかけられるのは、なんだか新鮮ね。わたしの声、ちゃんと届いているのかしら。」
結界にそっと触れる。その先はやはり、水のように波紋が広がるだけで、何も見えない。
「最後の最後でごめんなさい。……こんな結果になってしまって、あなたたちには責められても仕方がないと思ってる。」
ごめんなさい、と。クロエは手のひらにあるかけらを握り締めながら、静かに繰り返した。
>>126クロエ
「お前が無理してなければいい。
それに俺もブレイもカリンも責めることはしない。
あと謝りすぎるとカリンに頭突きされるから程々にな。」
額を擦りながらクロエに話しかける。
>>120 ソラ
「あ? そんなの、別に、…………」
関係ないだろ、と言いかけて口を噤む。バディが敵である可能性を、昨日嫌という程考えていた。
「あぁ、もう、わかったわーった! いやでも料理は────。……うん、まぁ、結果的にこれで良かったと思うぜ」
イグニスは遠い目をすると、ソラの肩をポンと叩く。
「はっ、お前に助けられるより俺様が助けてやる方が多そうだけどな?」
肩を組まれると、イグニスは右頬をあげた。憎まれ口を叩き喧嘩をしながらも、互いを支えあっていくのだろう。
結界中ではアメジストが砕かれて、その外では怪異が去った。
今日、ガルセウヌの暴走を止めたことで貸しは作ったが、処罰は免れない。あれだけ結界の外で走り回ったグラジナもカリンもきっとその限り。
ファルス王は若くして聡明だ、今回の幕の閉じ方もきっとこの国の在り方を肯定するものになる。
満身創痍で帰る元騎士達を見て、何かを勿体なく思った。
そしてその中心にいるのは虎の目の宝石をもつ物好きな女。
明日、全てが終わったあと、ミズリは俺に何をするのだろうか。
泣きながら殴ってくるか、「ざまあみろ、ばーか」なんて煽ってくるか、怖い笑顔を浮かべながら嘘をついた理由を問い詰めて来るのだろうか、はたまた決闘を再び挑まれるか。
どれも「らしく」て笑ってしまう。そして、その「らしさ」をわかってしまうほど理解したバディを失うこと、それが喪失感の起点となっていることに気づかないほど鬼は馬鹿ではなかった。
☆企画段階〜始まるまで、とっても親身に相談に乗ってくれたろあくんには本当に感謝してます……ろあくんが居なかったら、この村は開催されていないかもしれない。本当にそう思う……。
役職設定とか、話してる中でかなり詰められてきたので
>>+184 ガルセウヌ
「約束ですよ!!」
/*
顔を輝かせてその巨体を見上げる。
*/
「必ずや、参ったと言わせて見せます。
体力には自信があるのですもの。
……いつか、私がガルセウヌ殿の背を守れますように。
存分に鍛えてくださいね。」
/*
眩しそうに笑うと、「これは……前渡しです」
と、顎を引いてまた頭を差し出した。
*/
/*
意図を汲んでくれなくてもいいから、とにかくグラジナにはちゃんと笑っておきたかった……楽しそうに、他種族だって関係ないんだって笑っておきたかったんだ……アンカーはつけないよ、ただの自己満足だからさ……
/*
独り言過去ロルは諦めた!!!だって残り300切ったからね!!!絶っっ対に入り切らないのでやめました!!!明日辺り投稿できたら!!!するね!!!
☆そして始まってからは見学の皆さんに色々イベントのタイミングなどご相談させていただきました。
始まってからの、人狼ゲーム以外の部分の進行については、見学の御三方と一緒に作ったと思ってます。
ハクさんとたしちゃん、見学として参加してくれてありがとう。墓下読むの楽しみにしてます。
シークレットゲストのおぼうちゃん、DM送り付けまくってすみませんでした、助かりました。ありがとう。
>>+189エイダン
ここぞとばかりに調子になる後輩のおでこに、ほんの軽く凸ピン。
「はっはっは!こいつめ!なぁにを偉そうに!
おおー良いぞ!なんなら狩りだって付き合ってやらぁ!
手合わせも、こっちから頼みてぇくらいだぁ!次は勝てると思うなよぉ?」
端から見れば、親と子の姿の様にも見えたかもしれない。戯れを、心の底からガルセウヌも楽しむ。
槍を向けたと言うのに、俺の後輩達は全くどいつもこいつも。
騎士の胸を、誇らしさが満ち溢れさせただろう。
/**/
寿命300歳くらいにしよ……
ソロンディールが結構いってるから、エルフでも早死になほうじゃないだろうか
☆まあ……現段階で大筋は決めているのですが、細かいことをどうするかなどはまだ決めていません(´>∀<`)ゝ
たぶん、みんなが納得するような答えってのは無いと思いますが……できるだけ頑張ろう☆
ウィア、カリンにグラジナ、そしてクロエ。
同じ目的の元に集い、肩を並べて戦った。
俺は遅れてきた上に一番最初に脱落したが、残されて戦う彼女らを見て自分の無力を責めなかった日はない。
惜敗、これは覆ることの事実。
武装蜂起でもすれば万に一の可能性はあれど、それを試すことすら出来なくなるほど俺らは彼らを知って、丸くなってしまった。
何をするにもままならない人生だ。
そんな窮屈を打開するはずが閉じ切ってしまう結末。
結末を確認した上でも3人は誇りを捨てなかった。
柄に輝く誇りは砕かれたが、信念による誇りには一点の曇りもない。
3人とも自分があるべき姿を自覚していた。
まるで新人の騎士みたいだ。
ようやく動けるようになると、皆の元へ歩いて行く。
手足はまだ鉛のように重く引きずりながらようやく着くと、見知らぬ魔力の残滓が漂っていた。
[カリン、おんみょーじとかいう力、使ったのか…]
それだけの状況だったことは容易に想像が付く。
むしろ誰一人死んでなかったことが奇跡だと思ったが、目の前の光景が現実だとわかると何より安堵した。
>>ガルセウヌ
森へ入る前と変わらないが、そもそもなんで生きてるのかわからないガルセウヌへ近寄る。
「間に合わず、すいませんでした。それより先輩、死にたくなかったらちょっと動かないでくださいね」
ガルセウヌの脇腹へ折れた骨を刺激しないように手を添える。
魔法が使えない人間も、多少なりとも魔力はその体のどこかに抱えているものだ。それを探るために目を閉じ数秒掌に意識を集中させるも、呆れた目でガルセウヌを見上げた。
「…先輩、魔力ゼロっすね。それで動いてるとかさすが筋肉ゴリラっつーか…
ちょっと痛いかもしんねーけど我慢してくださいね。騎士たる者痛みに怯むべからずです。
…魔法取締役の範囲外の魔力を使うことは後でいくらでも罰を受けるんで」
そう言いながら掌から自分の魔力をガルセウヌへ分け与える。
内臓へ刺さった肋骨を本来の位置へ戻し、骨が抜けて出血する内臓は魔力で塞いだ。
「応急処置っす。さすがに筋肉ゴリラの先輩でも危ないんで。
先輩に死なれたらこっちも困るんですよ」
そこまで言うと地面へ座り込んだ。
人に対して使う魔力は物に対してより何倍も負荷がかかる。
ある程度回復するまではそこから動けないだろう。
/*おっ。肋骨も治ってるつもりだったけど、今回の闘いで負った傷だけ治ったってことにしとこ!
ノア君ありがと!*/
>>+191 ガルセウヌ
いって〜!他の奴らは撫でてんのに俺にはデコピンかよ!
[軽く指の額をさすりながら、ブーブーと文句を言っている。けれど、その顔は晴れやかだ。心底嬉しそうに、言葉を続けた。]
え!!ほんとに?!やったぁ!!またカリュドーン狩り行きたいと思ってたんだ!!
[まさかの誘いに笑みがこぼれる。]
でーもー!次も絶対俺が勝つ!!!先輩の攻略法ならあの後みっちり考えたかんな!!連勝記録出してやらぁ!!
[なんだか口調が変わってきた気がするけれど、それはそれ。ガッツポーズを決めつつ、勝利を声高々に宣言すれば、ニッと笑って。
…親子のような戯れは、きっとここを出ればもう出来ない事だろう。騎士団の誇りの石は砕かれ、その資格を失った。だからこそ、この瞬間を大切に想う。例え、この約束が果たされなかったとしても。エイダンは、それでも良いと思えた。]*
>>+194ノア
やってきた、申し訳なさそうにしているノアへ反応する。
「構わねぇよ。くれば、お前にも槍を向けていたかもしれん。そうなるよりは何べんもマシだ。
……?お、おう?」
そう言いガルセウヌの胸を触るノアへ、すわなんぞとも思ったが、動かずにいる。
呆れた目で『魔力ゼロっすね』とか言うノアへドヤ顔で返す。
「はっはっは!クリスティウス家長子たるもの、筋肉と技で闘うことこそ誉れだからな!
と言うかなんだ痛いって…………!?!?」
ガルセウヌの疑問に答える前に、胸に強烈な痛みと、そのすぐ後に取り除かれる異物感。
痛みが引いてくると、悪魔に見いられる前からあった肋骨の痛みも消えていた。
「こりゃぁ、魔法か……?ノア、お前、いや礼が先か。
っておい!」
座り込んだノアへ、心配するように腰を屈めただろう
自分にとっては馴染みの深い凹凸の狭間。
その間に座って、頬を撫でる風と共に夜空を見上げます。
思い出すのは、昨日イグニスに告白したあの秘密の話。過去の記憶の続きでした。
/*
ソラを保護したのは、黒狼騎士団であり魔法取締役の一人だったベネデット・ブルダルと呼ばれる黒狼騎士でした。
初老を迎えた男性、しかし鋭い眼光と眉間の深いしわはまだまだ現役を思わせ、正しく猛者と呼んでも差し支えのない壮健な騎士でした。
*
ベネデットは町で騒ぎを起こしている悪童を懲らしめて欲しいという要請を受けてやってきました。
森を根城にしていると言う情報を得ていたので、直接森に足を踏み入れましたが…悪童に会えたのは運命だったのでしょうか。
森に立ち入ってから数分。半死半生の子供が倒れているのに気づきました。全身が徹底的にいたぶられており、至る所に浮かぶ青あざがその苦痛を物語っています。
ベネデットはそれがかの悪童であった事を、薄ら察しながら治療を施します。
懲らしめる筈が既に懲らしめられていた悪童を見たベネデットは、その子供を連れて自身に馴染みのある教会へと赴きました。何の因果か、ベネデットもまた孤児だったのです。
*/
**
グラジナほんとにお前好きだけど一生カリンの頭撫でながらこのやり取りしてるのだけは本当に本当に許さねえからな
>>+196 ガルセウヌ
「ご心配なく。魔力あたりと魔力不足のコンボでちょっと立てないだけっす。
少し休めば回復するんで」
ヘラリと笑って平気だと伝えると、先ほど言い忘れたことがあったと思い出す。
「先輩、あくまで応急処置ですからね?
内臓に刺さったまんまが危なかったから強制的に位置戻しましたけど普通に折れてますからね?
痛みがマシになったからって無茶すんのマジでやめてくださいよ?
そんなことしたらその骨また内臓に突き刺しますからね?」
懲罰覚悟で魔力使ったんだから無駄にすんなよ、と満面の笑みで脅しにかかる。
絶対言うこと聞かないだろうなと半ば諦めてはいるのだが。
/*
悪童が目を覚ましたと聞き、ベネデットはその場へと赴きました。
そこには粗末な服を着ていた悪童の姿はなく、ゆったりとしたローブ…神官衣を着せられて困惑している少女が1人。
湯浴みも済まされており、透き通るように滑らかな肩まで掛かる青い髪が垂れていて、傍目に見れば可憐な少女にしか見えなかった事でしょう。
彼は、聞きました。少女がどうしてあの場所にいて、何故ああなったのかを。
少女は、答えました。どうしてあの場所にいたかも分からず、生きる為にしたからと。
問答を続けていく内に、少女が魔法を掛けられていると気付いた彼は少女の呪いを解く事にしました。
ベネデットは、魔力の性質を計るだけでなく触れる事で自身の魔力を当てて相殺し、無力化する事の出来る力を持っていました。
時間を要する事と、相手が暴れていると行えないので、戦闘時に使うような代物ではありませんでしたが。
治療を施すと、少女は記憶を取り戻してぽろぽろと涙を零し始めます。
親の最期を見たと。魔法が使えたばかりに処刑されたと。
周りの人達は皆何かしら助けて貰ったはずなのに、両親を助ける事はしてくれなかったと。
どうして、どうして…と。
*/
>>+197ノア
まるで何処かの部下の様に小言らしき事を脅しの文面と共に捲し立てた後輩へ
「……………………………………………おう!!!!!!!」
と満面の笑みで答えたでしょう
/*
国の歴史を鑑みても、こういった事は多くありました。
疑わしきは、罰する。今回であれば、裏付けも取れているので執行は回避できるものではありませんでした。
例えそれが、心優しき者だとしても。魔法を持つという事が、罪に値するのです。
少女が呟く『どうして。』
納得させる言葉が見つからないベネデットは、ただ一言。
───知りたければ、騎士になる事だな。
そう少女に伝えました。
護るべき国と民。その礎となる騎士になれば、その問に対して少女なりの答えを出す事も出来るでしょう。
何かを変えようと思うなら、力はどうしても必要になるものです。
丁度、魔法取締役の後釜を探していた所でもありました。素質も悪くはないようですし、運命のようなものも感じます。
ベネデットは、少女の指南役を申し出て、新たな名前と人生を与えました。
そして少女…ソラは、神官見習いとして、教義や規則、振舞いを学んでいくのでした。
*/
「(……ブレイは頭を撫でるだけでも耐性はないのかあ。け健全だなあ。)」といった生暖かい目をブレイに向けている。
「(いや急に何か言いたそうか目でこっち見んなよ、どうせ煽ってんだろ?やんのか?)」といったキツイ目線をカリンに送っている。
/*
──お前の名はなんという?
『……シエロ。』
──ふむ…、シエロ…か。……お前にソラの名をくれてやろう。昔寄った東の小国で聞いたのだが、シエロとは空と言う意味があるらしい。捻りはないが丁度よかろう。
『…………ソラ。』
──魔法使いの娘シエロは死んだ。そして、今ここにカルセドニーの騎士に拾われた孤児が産まれた。…ソラ・カルセドニ。精進するがいい。
『………………ん。』
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(オムレツ、スクランブルエッグみたいにはなったけど、シンプルにおいしくはできたのよ?
……卵の味!って感じだったけど……)
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イグニス→こはるちゃん
ソラ→ターシィさん
ミズリ→ちかちゃん(>えるる)
グラジナ→もふいさん
ヨルダ→からあげちゃん(>杏里)
エイダン→もつさん
カリン→みやこ
「ああでも!
ガルセウヌ殿の怪我が治るほど凄いものもできたから……!!
うふふ。悪巧みチームのようにこちらでだけ振る舞うのも楽しいのだけど、やはり団長にお願いしてみんなに等しく食べてもらえるようにしましょう!」
指を合わせてわくわくと嬉しそうにプランを考える。
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バディで親友だかんな!!!!そりゃぁもう賛成しますわね!!!みんなで食べよう!!!ヒルダちゃんの料理は美味しいぞぉ???
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まぁ、悪寒は感じてたわけですけど、まぁ、まぁ、それは置いときましょうや。きっと気の所為だったんですから。
>>+205 ノア
「まあ!ブレイったら食いしん坊なのだわ!
ならたくさん、いろいろ用意をしないといけないのね」
>>a156 エイダン
「嬉しいのだわ。あなたは私のバディでこれからもずっと相棒なの。弱った時は私が力になるのだわ!
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いやぁ、なんだかんだあったけど、ヒルダちゃんとバディになれてよかったな!!
まさか地上は墓下がこんな愉快な事になってるとは思ってなさそうだしなぁ……
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もう少し続けても良いんですがこの辺りで一区切り。
男装した理由は幾つかありますが
@新たな人生として、女性だった頃の自分を捨てた。
A憧れのベネデットと肩を並べようと考えた際に、女性騎士よりも男性騎士として並べたかった
Bそもそも悪童として過ごしていた時の言動が色濃く残り過ぎて女性っぽく見えないので男性として振舞ってる
@:A:B
7:2:1くらいの割合。
―――七年前。
母様は父様が亡くなってから過保護になった。双子の兄様はそんな母様と村の混血種への扱いが嫌で、私が旅立った後に消えたという。行方は、未だ誰も知らない。
"良いですか、カリン。セルナリア王国へ向かうのですよ。道中、サリーナ王国を通りますが……あの国は、魔法と異種族を忌み嫌っています。どうから気を付けて。"
私が旅立つ時に散々言われた言葉だ。
兄様が消えて、一度帰ってきなさい!という騒動になって、結局帰らずに済んだ後も"サリーナの人に何か言われたりしてませんか?"みたいな手紙が沢山届いた。
……私が実は、セルナリアではなくそのサリーナにいると知ったら、母様は怒りながら私を迎えに来るだろう。
七年間、よく隠し通せたものだ。
そもそも、私が何故サリーナに来たのかと言えば、あれは十二になりたての時だったか。
セルナリアへ向かう途中、陸路を馬車で走っていた。あの日はよく晴れていて、そして馬車は急に止まる。
何事かと馬車から顔を覗かせれば盗賊の群れが囲んでいた。
十二の、それも武の経験がない私はただ力任せに暴れたが……複数人で取り押さえられれば何も出来なかった。
もう駄目だと思った、その時だった。
当時十二だったファルス王子とその一団が通りかかり、助けて下さったのだ。
彼は、腰が抜けて立てなかった私に手を差し伸べてくれた。あの手の温かさと、武を嗜む者のごつごつとした手は今でも忘れられない。
その後、近くの村まで送ってくれたがその時に村の人から、あの方はサリーナ王国のファルス王子だと教えてもらった。
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食事中の兄の言葉を思い出す。
"……ヒルデガルド。0から1を生み出すのは人の叡智の起こす革命だが、aから★を生み出すのは人ならぬものの領域。お前には後者の才があると見た。人前でそれを見せてはならない。この国はそういう国だ。"
そう告げた兄はその後しばらく不在にしており、詳細を聞きそびれたままなのだった。
「変なお兄様なのだわ。錬金なんて禁術、見たこともないというのに」
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一目惚れだったのかもしれない。あれ以来、他のどんな素敵な人も目に入らなかったから。
七年間に渡って、ロード家に仕えて……それでやっと、十九で黒狼騎士団の試験に通ったのだ。
試験に通る前も、遠くからあの御方のお姿を見てきた。
ずっと、憧れで慕っていて……本当に、彼がいたからこそ、ここまで来れた。
父様の形見ともいえる陰陽道を封じた。式神は全て箱に封じた。
髪は綺麗に伸ばした。呪いの組紐で角を隠すという意味もあったが、あの御方の妹君は髪が長いそうだ。もしかしたら、髪の長い女性が好きなのかもしれないと思ったから。
…………でも本当は、分かっていた。
庶民の、それも異種族で魔法が使える者が王子と結ばれる訳などないのだと。
それでも、あの御方のお役に立てる事が、あの御方を思い続ける事が何よりの幸せだった。
私の全てはあの御方の……ファルス様のために。
今も、その気持ちは変わってなどいない。
どんな処罰も、彼が下したものなら潔く受け入れよう。
……それが私が唯一、彼へ出来る忠義の証なのだから。
地から聞こえる喧騒に意識が戻る。
下では、皆が料理について揉めていた。
日が昇れば、私達は裁かれる身。
それでも、平素のように騒がしい日常がこんなにも近くにある。
…………幸せだったな。
ふと、そう思った。
異種族と分かっても石を投げつけない、魔法が使えても決してなじらない者に囲まれて朝を迎える。
後悔や怨嗟がなくなったわけではない。
それでも、今この時を愛おしいと思うこの気持ちは、きっと――――――何事にも変え難い事なのだろう。
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そう言えば続きを書こうと思ってさわりだけ書いたのを供養。
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貴族の召使は、各貴族の元で教育を施している場合が多いですが、教会で執務を行うのもまた継承権を持たない貴族の末子である事が多い故に、側仕えとして貴族と触れ合う神官は少なくはありませんでした。
中には貴族の家に勤めに行く者も居た程です。
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だからソラは貧民で孤児だったのに貴族の生活や態度を知っていたっていう体ですね〜…世界観的にありだったのかはちょっとびみょーなところですが!!
さてエピですね
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