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箱の前で眉根を寄せ、悩んでいればエイダンとヒルダの焦ったような声が聞こえる。
それと同時に、ブレイは大きく宙に吹っ飛ばされるのも見えた。
ヨルダやグラジナが構えを取るのも見える、が彼らがやれば息も絶え絶えなガルセウヌが死ぬ事も分かっていた。
この場には私しかやれる者はいない。
迷いながらも箱に手をかざせば巻き付いていたしめ縄がプツリと切れ、箱は開く。
バラララララララ……と人形の紙が連なるようにカリンの周りを蛇行する。
カリンが結んだ印をスッとガルセウヌに向ければ、ヒトガタは幾重にも結びつき、ガルセウヌの体を縛り上げる。
紙と侮るなかれ。彼女の式神は魔力を込められたもの。
鉄より固く、そしてその式神の能力は――――――。
ズシン……と音を立ててガルセウヌの体は地にのめり込んだ。
「……ごめんなさい、体重いですよね。
でも、こうするしか……。」
重力操作の力の式神はそのままガルセウヌを捕縛する。
ふと、そういえばヨルダに話し掛けられていたなと振り向く。
クロエは言っていた。『砕く色を間違えた』と。
そこから導き出される本来の襲撃者は考えるまでもない。続く、ブレイのバディに対する思いを聞き、3人の中での話し合いは想像がつく。グラジナがどんな風に自分を思っていたのかも、多少違いはあれど概ね予想通りだろう。
自分が利用されそうになっていた事は、正直良い気がしない。宝石が砕かれたくなかった気持ちで考察を進めていたが、裏目にでるとは思いもよらなかった。
それでも、グラジナを憎むことが出来なかった。記憶が無くともこの国のあり方は覚えているし、この考え方が悪いことだともわかっているのに。
どうかしていることは、自分でもわかっていた。
>>97センゾウ
「っ、あ、ああ。本当だね。自己紹介もしてないや。知ってるだろうけど、自分はアルバートだよ。よろしく。」
センゾウに挨拶をされて、同じように礼をする。そういえば彼のバディは隣国のスパイだった。少しだけ境遇は似ている。今、何を考えているのか気になったが、そこまで踏み込んだ話をする勇気は持ち合わせていない。この国を担う王の前では、なおさら。
「オオオイオォォォォ」
>>+143カリン
重力の衝撃により、ガルセウヌは動かなくなった。
叫ぶことも、無くなったようだ
>>96 センゾウ
「ふうん。なんか適当そうなやつだなと思ってたが、口調が変わると印象も変わるよな。ま、お前もこの国にいればそのうちどっちでも同じように話せるようになんのかね」
そう言えば、とイグニスは話を変える。
「イグニスでいいぜ。なんか氏って気持ち悪い。もしくはイグニス様でもなァ」
イグニスもセンゾウも、少なくなった同輩としてこれからやっていくことになりそうなのだから。
>>100 ファルス
騎士団長の声に従って、クロエは一歩前へ出る。
空は真に黒く、外気はまるでよく磨き込まれた鏡のように砦を映していた。
イグニスとの手合わせの折に辺りを照らしていた月は、ちょうどゆっくりと過ぎる薄い雲にその姿を隠されてしまっていた。
「……そうでしたか。お待たせして申し訳ございません、ファルスさま。騎士団長より賜った、黒狼騎士団の短剣を返しに参りました。」
宝石を砕いてもらいにきた、とは言えなかった。
クロエは視線をすこし下げたまま、腰に差していた短剣を手に取った。
柄にはクロエの瞳と同じアメジストの石が嵌め込まれている。
−−光満ちれば環をなし
口腔。
そうとでも言い表す方法がないような、巨大な球体。
懐から飛び出たその石が、光を放ち顕現した姿は、
ガルセウヌの遥か頭上、この場にいる者共全てを覆い尽くしてあまりあるほどの"穴"であった。
ぱらぱらと砂塵をはたきながら、ゆるりと開かれた大口で、
一帯が闇を纏う。
食事を片付け終えて、一息をつきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、終わるのか。
もう、終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
食事を片付け終えて、一息つきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、終わるのか。
もう、終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
食事を片付け終えて、一息つきます。
クロエが去っていく様子を目で追うと、少しだけ胸がキュッとするのでした。
ようやく、この過酷な"戦い"が終わるのか。
もう、皆との奇妙な"生活"が終わってしまうのか。
どちらの感情を抱いているのかが自分でも分からなくて、ぼーっと厨房近くの柱に立っているのでした。
それは……全てを呑み込んだ。
斬り刻まれた傷口も、穿ち放たれた打撲も。
怒りに震え零れる暴れ言も、憔悴し流れる悪寒も。
人の幾ばくかの意識も。
はためき舞い散る黒い翼も。
抗う黒き意思−−さんした−−の、卵の腐乱さえも。
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