情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
『ガルセウヌ』HP3→−2→−7→−13
後輩達から、一斉に猛攻を受けた狂狼の騎士は、巨大な音と共に巨体を崩れ落としただろう。
「ごぶあっごろぜ!まもっ、まも、まもまもまもまもももまもる!!!俺はぁぁぁ!!!!まもる!!!!!」
しかし、その口からは未だに悲しみと絶望を湛えた言葉を漏らし続けているようだ
クロエが視線を外すのとほぼ同時に、イグニスもクロエに視線をやった。しかし、やはり何かを言うでもなく、すぐに逸らしてしまう。
>>90 センゾウ
「うーん、確かにうめぇけど……」
イグニスはセンゾウの口から放たれる、老成した口調になんとも言い難い顔をする。
「ジジイみてえだな」
【騎士の精神内】
血に濡れた手で子を殺す。
王子が団長となる前の記憶。
異種族の親子。闘うことも出来ない、ただただひっそりと生きてだけいた親子。
これは、騎士のすることではない。ない。ならば、許されないことだ
お腹を満たし、する事もなく食堂に居座る。
いや、する事はある。自分の記憶が戻るために日記を読んだほうがいい事は分かっている。しかし、昼間も日記に羅列される文字を見るだけで頭に入ってこなかった。
今また読み直したところで同じ結果だろう。
ぼんやりしていると、食堂にイグニス、センゾウ、クロエがやってきた。今日初めて顔を合わせる。挨拶をする間柄でもない為、特にアクションを起こすわけでも無いのだが。
>>+115 ガルセウヌ
[投げたダガーは確かにガルセウヌの利き手に突き刺さった。普通ならば、痛みで槍を離すだろう。しかし、ガルセウヌは槍を手放さない。大量の血を流したまま、それでも武器を振るい、襲いかかる。]
先輩……っ!!
[痛ましい姿に、決心が揺らぎかける。足が思うように動かない。呼吸が乱れる。
あぁ、それでも、やらねばならないのだ。騎士たるもの、例えそれが先輩騎士であろうとも。
攻撃がやむことはない。皆が、それぞれの武器を持ち、彼に向かって攻撃を仕掛けていく。血が飛び、肉が散り、それでもガルセウヌは立ち続け、襲い続ける。
手合わせをした後、撫で付けられたあの優しく大きな手すらも、今はもう──]*
「……どうしましょう?
こんなに全員で畳み掛けてもなお、体の限界を超えても動かされているの!?
どうしたらあの方の正気を取り戻せるのかしら……!
ああでも!!衛生兵は心得しかないのだわ!それでもやれることはやらないと……!!」
消毒液の瓶をガルセウヌの全身に叩きつけるようにかけ、当て布を施そうとする。
まず動きを止めた方がいいのでは……?ロープか何か、ないのだろうか。
グラジナ、ヒルダ、カリン。明らかに過剰に攻撃を加えたはず。
何故まだ動いているの?
「ゾンビにでも感染させられたのでしょうか?
少なくともエルフは、余剰にダメージを与えれば死にました。
心臓や脳を破壊したら動きは止まるでしょうか、いえ、それより先に動きを止めた方が…」
ナイフを構え、今もなお叫び続けるガルセウヌを警戒する。
「治癒は……出来ない、けど、動きなら止めれる。
でも…………。」
懐の箱を触る。
式神なら、傷付けずに動きを止めれるだろう。
でも、これを使う事は、つまり――――――。
左手に深く刺さった短剣。
折れた肋骨。骨は内臓に刺さっている。強烈な打撲跡は以前の傷以外にも骨や内臓に傷をつけたかもしれない。
縮地による斬撃は、鎧の上からでも刀傷をつけている。
肩に当たった大剣は肩を砕いただろう
それでも、体こそ全力では動かないものの、叫び続けている
式神を使う事。
それはつまり、ファルス様への最後の忠義を裏切る事他ならない。
分かってる。こんな非常時で言う事ではないと。
でも、私にとってこれは―――――命と同じくらい大事な事なのだから。
両面に焦げ目がついてこんがりと芳ばしい焼きおにぎりは、シンプルながらも腹を満たしてくれた。
一口ひとくちを味わうように齧って、ゆっくりと咀嚼する。
水気がなく、シャキシャキとした野菜の風味がたつ野菜炒めも、とても美味しかった。
こんなにも穏やかな気持ちで食事の時間を迎えるのは、本当に何年ぶりだろうか。
国を脅かしたクロエたちの処遇が一体どうなるのか、今のクロエには検討もつかなかった。
どうなるにせよ、仲間たちと共に食べる食事は、これが最後だろう。
センゾウとイグニスが交わす他愛のない会話に耳を傾けながら、クロエはゆっくりと食事を進めた。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新