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>>156 イグニス
彼のいつも通りの振る舞い、そして彼なりの言葉の数々に、思わず笑みが零れます。
嘘をついた事を告白しても、彼は認めてくれるのです。それに心の底から安堵しました。
「た、対等に関しては…!……石を砕かれたら、ボクは騎士じゃ、なくなる、から…。そうしたらただの村娘みたいなだもん!イグニスが良くてもボクが嫌だ!」
彼の言葉に我儘を返してしまいましたが、今まで抱えていた過去を吐き出されて、それでも受け止めてくれた彼に最後には「……ありがとう。」と呟くのでした。
「イグニスの事も知りたいな。また…機会があれば、でいいからさ。」
[ガルセウヌから全身が痺れるような返事を貰い( >>+69 )、昂揚した気持ちのまま鍛錬を開始した。──ところで骨の軋むような音が聞こえた気がしたが、気の所為だったのだろうか。
先程の一戦を忘れないよう、頭の中で何度も繰り返し再生しながら、改善点を探し出す。
ダガーをもう少し右に投げていれば、短剣への対応を遅らせることができたのではないか。足払いをした瞬間に転ばせるにはどうするべきなのか。喉元に短剣を突き付けた際、抵抗されない可能性はゼロじゃない。体重差のある相手だと、乗り上げた所で振り落とされる事もあるだろう。そうなった場合、次に取るべき行動は?
次、次、と、考えながら身体を動かした。
目の前に敵がいると見なして、剣を振るう。技を仕掛ける。地面を蹴って走り出す。]
………ハッ……ハァ………ハァ……ふぅ……
[投げたダガーが、落ちる葉を1枚仕留めた所で、今日の鍛錬を終了した。
肩で息をし、顔を伝う汗を拭う。
気が付けば、もうすっかり夜だった。]
……………お腹、すいた……
[思えば朝から何も食べていなかった。
アルバートの真似をして、その辺に生えている草を採ってはみたのだが、とても食べられるものではなく。仕方がないので、ポーチの中に入れていた携行食のドライフルーツを取り出し口に放り込んだのだった。
ぐるぐるぎゅるぎゅる、腹の虫は収まることを知らない。賑やかに大合唱しながら、食べ物を早く寄越せと鳴いている。]
はぁ………戻るか………
[戻る場所はひとつしかなく。しかし、どうしても顔を合わせたくない奴らもそこにいて、急激に足どりが重くなる。
わかってる、わかってはいるのだ、彼等が思い出の中の他種族とは違うのだと。けれど、どうしたってそう簡単に割り切れるものではない。簡単に割り切れるものなら、ウィアに対して、あんな殺意の篭もった眼差しを向けることだって無かっただろう。魔法使いもまた然り。
そして、あともう一人。]
…………ヒルダ。
[砦の中に置いてきてしまったあいつ。
先に宝石を砕かれ外に弾き出されてしまったことが、彼女が辛い時、すぐ傍に居てやれなかったことが、どうしたって許して貰えるとは思えず、顔を合わせにくいと感じていた。どの面を下げて会いに行けば良いのかと、不安だった。
けれど、このままでは駄目なのだと分かっている。だから、きちんと顔を合わせて話しをしなければならないのだろう。]
>>162 ソラ
「……ソラ。てめえは、騎士団を──俺を裏切ったり、してねえよな?」
イグニスの瞳が、鋭くなる。けれど、静かに首を振ると、溜息をついた。
「……ったく、潔白なら、また次試験受けりゃいいだろうが。仕方ねえからバディの椅子は開けて待っててやるよ。ふん、先輩になっちまうけどなァ」
「っていうかお前、なんか話し始めたけどな、俺が話があるっつったのはそれだよ! んだよあの弱気な手紙は!!
俺様のバディだろ! 書くならもっと気合い入れたこと書けよ!」
ひとしきりソラに怒鳴ると、イグニスは満足したのか腕を組み直す。ソラのありがとう、という言葉には、満足そうに鼻を鳴らすだろう。
そうして、最後の言葉に、イグニスは目を細めた。
「…………気が向いたな」
[明かりが見えてきた。もうすぐで辿り着くといった時、ブルりと肩が震える。悪寒とも取れるそれは、この先に行ってはいけないと告げられているようだった。
しかし、この先にあるのは簡易的に作られた騎士団の野営地。恐れるものなど何も無いはずだが──]
……まぁ、いいや。とりあえずご飯……
[明かりの先に近づけば近づく程に漂う、異様な程に爽やかな匂い( >>+94 )。そして、何故だか伸びているノアを担いでにこにこ笑顔で立ち去るヒルダの姿( >>+108 )。
………いや、きっと気の所為だろう。さっきは何も見なかった。恐ろしいものなど見なかった。それでいいじゃないか。気にしたら負けだ。]
……俺は、なにも、見なかった!!
[そう独りごちれば、調理場へと向かう。テーブルに置かれた異様なオーラを放つそれを無視して、食材の入った箱へ手を伸ばす。どうやら、何も用意されていなかったようだから、簡単に作れるものを作って食べようと思って。]
「………………」
食堂には、自分とクリスタルだけ。
日の出とともに宝石が砕かれる。風紀委員は、ヨルダとユーディトだった。
追放される者達は、自身の宝石を砕く相手を決めている者もいた。グラジナが自分を指名しなかったことは、きっと優しさだろう。自分自身も、グラジナの宝石を砕くことはしたくなかった。けれど、誰かに砕かれることも嫌だった。
───だったら。
「…………………」
頭をぐしゃぐしゃと掻き、自制する。まだグラジナが相対する存在と決まった訳では無い。あくまでも、全て可能性の話で、まだ彼が敵であり、悪であると決まった訳ではないのだ。
自分の手でクリスタルを砕けば、この一縷の望みを断つこととなる。それだけは、それだけは。
>>163 イグニス
彼の1つ目の問いには、少し困ったように返します。
「きっと明日、また分かる事が増えるから…ね。」
「…イグニスが先輩……。ちょっと風紀乱して新人騎士残留とかする気ない?」
そこそこ真面目なトーンで彼に訪ねます。
「ひえー!ボクだって精神的に辛くなる事とかあるんだからいいじゃん!!
気合いってなんだよう!イグニス砕かれたら許さないから敵を返り討ちにしてくれって書けば良かったの!?」
彼の怒鳴り声との応酬に、変わりないバディの姿を見て安堵感と共に、少しだけ零れそうな涙を拭って、笑いかけます。
「…ん、分かった。ボクがこんな赤裸々に話したんだからイグニスだってしっかり話してよ!約束!」
そう言って、小指を彼に差し出します。
>>165 ソラ
「……ふん。そういや、もうすぐ夜明けだな」
イグニスは、なんとはなしに空を見上げて、それがうっすらと白んでいることに気づく。
「ほぉ? 言ってくれるじゃねえか。……ってか俺が風紀を乱したことなんかねえだろうが!」
「……んー、まだそっちの方がマシだな」
イグニスは採点でもするような口調で頷いた。
差し出された小指に顔をしかめると、それでもイグニスはその指を握るように掴んだ。そして一瞬だけ小指を絡めると、すぐに手を離す。
「…だから、気が向いたらな!」
黄昏れるように手紙を見つめるファルスを眺めていた。
ちょっとでもお側に寄りたくて、結界に触れれば柔らかな水の感触が阻む。
「⦅……ファルス様。⦆」
誰よりも大切に思う人の名を告げれば、胸が締め付けられた。
私は、あの御方に助けられた身。例えあの御方がそれを覚えてなくとも―――この想いが報われなくとも、私は構わない。
恋はするものではなく、落ちるもの。誰が言った言葉だったか。
私がその言葉を理解したのは十三の時。ファルス様が助けて下さった一年後だった。
あの御方の側に胸を張って並び立てる、そんな女になりたくて協力した。その事に後悔はない。
双子の兄のように、自由に生きる事は叶わなかったけど。それでも、私の幸せは確かにここにあったのだ。
……なのに、どうしてこんな事に。
かんばせに僅かな翳りが見えた時、ファルス様の背が小さくなる。彼も帰るのだろう。
ならば私も帰ろうと、地面を強く蹴って木の上へ移動する。
ベッドがない代わりに、木の上で眠りにつくのがよかろうとそのまま瞼を閉じる。寝心地はあまりよくないけど、連日の疲れが眠気へと誘った。
[適当に食材を取り出せば、左腕に付けていた篭手と手甲を外して脇に起き、料理が作れるように準備をしていく。
肉を細かく切り、玉ねぎもみじん切りにすれば、肉から順に油を引いたフライパンの上で炒めていく。適度に塩を振りかけ、味を調節しつつ、肉と玉ねぎの色が変われば火から下ろした。
卵2つをボウルに割入れる。本当は牛乳があれば良かったのだが、この際贅沢は言えないだろう。塩と胡椒をすこし投入すれば、菜箸でそれら全てを手際よくかき混ぜていく。
フライパンを再び熱し、熱くなった事を確認すれば油を引いて、卵を全て流し込んだ。
所々半熟の状態にするよう、適度に混ぜつつ火加減を見る。底の方が熱で固まり始めれば、先程炒めていた肉と玉ねぎを卵の上に乗せ、それを隠すかのように卵を丁寧に覆いかぶせた。
皿に盛り付け、仕上げにケチャップをかければ、オムレツの完成だ。
さっき見つけたパンも合わせて、今日のエイダンの晩ご飯となった。]
………ふぅ、なんとかなったな。
いただきます。
[皆が寝静まった頃、今日初のちゃんとした食事だった。自分で作ったから、特に美味しいと感じることもなく、ただ黙々と食べ進める。]
ごちそうさまでした。
[一人きりの食事は、存外早く食べ終わる。美味しさをあまり感じることはなかった。
こんな食事はいつ以来だろうか。こんなに1人は寂しいものだっただろうか
しかし、考える間もなく食器と調理器具を片付け始める。誰かと鉢合う前に、そっとその場を後にする為に。
今夜も空には綺麗な月が輝いている。
なんだか、それが無性に寂しく感じてしまった。]*
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