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>>352 ソラ
「…………」
勝てたような気がしない、とソラはいうが、イグニスは結局ソラに一撃として入れることが出来なかった。
「ソラ」
イグニスははじめて、バディの名前を呼ぶ。
「試合に勝ったら、つうはなしだったな。だから、これは賭けじゃなくて、お前には話さない権利がある。……その上でもう一回だけ聞くぜ。何でだったんだ?」
夜の風が、二人の間に流れていた。
>>ブレイ
[節くれだった大きな手は、あったかくて重かった。それと同じくらい、ブレイの短剣も重かった]
……あたしは、アンタが、珊瑚に込めた意味も知らないまま、この石を砕くよ。
今日が風紀当番で、良かったのかも。よかないけど。ぜんっぜん良くないけど。
でも、アンタの石を砕く権利があるのが、あたしで良かったとも思うよ。
[ずっと待ってた。そわそわしてた。なんかちょっとすれ違ったのも実は知ってた。でも、焦んなくていいやって思ってた。こんなに早く別れが来るなんて思ってなかった。
悔しくって、鼻の奥がつんとする。ずっ、と鼻をすすった。泣いちゃダメだ。騎士なんだから]
……花粉症だし。
じゃあ、やるよ。ブレイ。
[珊瑚の剣を、地面に置く。あたしは、王子が昨日ウィアにしたように、縦に持った自分の剣の柄を……ブレイの石に力強く振り下ろした]
返答を告げると、カリンの表情が緩んだ。
予想外に緊張していたようだ。
バディだって言うのに、声を掛けづらくさせてしまうのは良くないのかなぁ。あの2人ぐらい言い合える方が正しいのかもしれない。
そんなことを考えていると、また、カリンの顔に影が指す。
>>350カリン
「えぇ…あの2人も当番です。わかってくれるはず。
見守りましょう。2人を。
ウンディーネ曰く、人外言えども騎士団の誇りは持っているようです。敵であっても正しく執行してくれるでしょう。」
遠くからでも、ミズリが決意した表情が見て取れた。カリンの腕を引き、顔を上げるように促した。
>>373 ブレイ
花粉症だって言ってんじゃん!!季節外れのやつだし!!ここ森だし!!超つらい!!
[バカはあたしだ。こんなバカな言い訳がある?]
……いーよ。アンタがホントに他種族だろーが、濡れ衣だろーが、絶対勝ちに行ってやるから。
アンタも東国出身なら、なんか珍しくておいしーものでも準備してなさいよ。
[ぐしぐしと、両目をこすって、無理やりにかっと笑ってみせた]
あたし、一人でも頑張るよ、ブレイ。
誇り高き、黒狼騎士だからね。
自分の経験談を話し終わってから、腕を組んで、ブレイとミズリの一戦を見た。
双方かなりの手練で、紙一重の戦いだったように思う。
「……覚悟を決めた者は、一層強くなるのかもしれんな」
席を立ち、俺はひとりで結界の近くまで行くことにした。
例の手紙を、皆がいるところで読むことも、はばかられたからだ。
>>370 イグニス
息を整え直していると、イグニスから名前で呼ばれて、胸がドキンと跳ねました。
それがときめきだったのか、正体…性別を見透かされた事への危機感だったのかは、自分でも分かりませんでした。
神妙な顔つきで問うイグニスを直視する事が出来ないまま、目を伏せます。
「何で、か…。
………イグニスと、対等でいたかったから、かな。」
自分の性別をカミングアウトする事は、どうしてもできなくて、そんな答えを返してしまいます。
馬に乗れなければ、イグニスの対等なバディになれないかも知れません。
その事を仮に話して認めてくれたとしても、馬上で素の叫び声を抑えられる気もしませんでした。
そして、その事がバレてしまえば、イグニスは同じように振舞ってくれないかも知れません。
「……大したことない理由で、ごめんね。」
色々な気持ちを飲み込んで、そう付け加えると、少し悲しげにはにかんで見せます。
今日も月が明るかった。
結界の前に立つ。
「……ガルセウヌは無事か。結界の外に、城の者は誰かいるのか?居るだろうな。王子を放置するわけがない」
結界の境に近づく。まさか、父は居まい。あの人がこんな所に来るはずがない。
「この声が聞こえているならば……可能なら。このことは、父王並びに世間には出来る限り伏せるように。
反逆者を庇う訳では無い。
このことが外に知られれば、この国の抱える弱点を晒すようなものだ。此度の事を収めた後、対処等考えたいと思っている。
……聞こえているなら。この結界の中のことは詳しくは分からないと。そういう体にしておいてくれ。お前達以外には」
我儘だ。いや、そもそも手遅れかもしれん。それでも。
言わずにはいられなかった。
この中に居るという隣国のスパイ。その存在を知られれば、隣国とも、もう今までのようには居られないかもしれない。馬鹿なことを。揃いも揃って。
頭を抱えつつ、砦の壁を背に腰を下ろす。月の明かりで、かのウンディーネの手紙をかさりと開いた。
はじめに。お話するような調子で書き綴ることをお許しください。
私は、エルフの森の奥にある泉で生まれました。一人っ子で、両親とともに、泉の中でのびのびと暮らしていました。
「泉の外に行ってはいけないよ」、そう言われていたのに。幼い私は、空を飛ぶ鳥や、近くを走るうさぎがもっと見たくて、原っぱを駆け回りたくて。よくこっそりと抜け出しては、動物とたわむれていました。
それがあるとき、サリーナが雇った傭兵の一党に見つかってしまいました。両親は私の悲鳴を聞き、飛び出し、魔法で対抗しようとしました。しかし、私を人質に取られた両親は為す術もなく。私たち親子は、お城へ引渡されました。
噂に聞くとおり、他種族の扱いはひどいものでした。人間扱いなんてされません。日々《実験》と称する、拷問のようなことを試されます。
私は子どもだからか、血液を採取されたり、身体を少し切られたり……少しずつ少しずつ行われましたが、両親はどうなったか全然わかりません。
心配で心配でたまりませんでした。
連日の実験による身体と精神の疲弊が溜まり、ただぼうっと鎖につながれていたころのある夜。
深夜、きいっ、と扉が開く音がしました。こんな時間からなんの実験だろう……そう思って顔をあげれば。
ファルス王子――幼い頃のあなたが、月明かりの下に立っていました。
手紙はまだ続くらしい。青い髪に青い瞳の……まぶたの裏に、ちらりと何か浮かんだような気がしたが、敢えて今は蓋をした。
「……他種族は人間扱いされない、か」
他種族は害獣のようなもの。そのような教育を受けた。
魔法は堕落の象徴のようなもの。そのように聞かせられ、軽蔑してきた。
それが当たり前、これが正しいこと、そのような王宮の価値観の中、俺は……ただただ、吟遊詩人の歌う英雄譚に出てくるような騎士に憧れていた。
弱きを助け強きをくじく、そんな騎士を。
弱気は人間で、強きが他種族。そう信じていた。そして、今もそう思うべきなのだ。
考えていたら、頭が重くなってきた。
この続きは、明日にしよう。俺は部屋へと向かうことにした。
「占師が2人、霊能者が3人。うち3人の嘘つき。魔法使いは必ず紛れ込んでると見ているよ。あと異種族も1人は最低でも混ざってて。残りの1人は異種族か、スパイか、恋仲の誰か…かな。」
頭で整理しながら考えを呟く。蓄音機に録音されるだろう。自分の考えを残しておこうと、出来るだけ言葉に思考を乗せた。
「恋仲…だっけ。そう言った話はちょっとわからないな…想像付かないから、一応視野には入れてみるけれど。熱に浮かされた人達が目立つ行動をするか?と言われたら考え難いね。スパイも目立ちたく無いだろうし、どちらが出てるから考えたらスパイの方が気持ち高めでみてるよ」
>>376 ソラ
ソラと視線が合わない。
イグニスはふん、といつものように鼻を鳴らすと、空を見上げた。
「……お前が初めて、バディだって知った時、弱そうな奴が俺のバディだなって思ったよ。煽っても戦う気概すらみせてこねえ。とんだ腑抜けだってな」
洗うような月が空にはのぼっていた。月明かりが影を作り、イグニスの顔にまだら模様を落とす。
「……けど」
視線をソラを向ける。
「俺にとって大事なのは強さだけだ。…………だから、いや。そうじゃなくたって──」
イグニスは口ごもって、口を閉ざす。そして、たっぷりと迷ったあとで、もう一度口を開いた。
「…………お前は対等で、そんで俺の相棒だろ、ソラ」
やっぱり、馬鹿なやつだな。
イグニスはそういうと、何かを発散するように叫ぶ。
「あーっ、疲れた!! おいっ、さっさと寝るぞ!! お前、勝った気がしないっつってたな? じゃあ、俺の布団敷いておけよ!」
>>372 ヨルダ
引かれた腕につられて顔を上げれば、精悍な面持ちをしたヨルダが真っ先に目に入る。
ああ、そういえば彼とはバディだというのにあまり話した事がなかった。
……もし、もしも明日、私がこの砦にいられれば。バディである彼と沢山話がしてみたい。
言葉の端に冷たさを覚えて避けていたが、こんなにも聡明で、優しい心の持ち主なのだから。
「……うん。これは、騎士としての誇りを賭けた戦いでもあるもんね。」
ヨルダの見る視線の先を見つめれば、珊瑚色の石が嵌った短剣に柄が振り下ろされて、そして――――――石は、想像していたよりも呆気なく壊れた。
遠くで二人が交じわす言葉は聞こえない。それでも、泣きじゃくるミズリの顔はここからでも見える。
二人が言い合いながらも、お互いを認める様は正しくバディと呼べるもので、尊敬と羨望を向けるに値する絆だった。
この絆は、離れていても解ける事はないのだろう。時と共に去ってゆく二人を見送り、カリンも部屋に戻るのだった。
「……さて、誰をどのようにみるかだけれども。まずソラ。ソラのカリンが霊能者だ、と宣言した時の反応が“君が本物ならこころ強い”ってまあ偽物が出てくるのはなんとなく想定してるよね。(>>142)対し、2人出てきたあと不思議がっていて。(>>159)想定してたんじゃ無いの?っていう若干の疑問。」
「それから、ブレイについて話しているときに(>>180)(>>192)クロエが本物の霊能者に異種族って告げた可能性を示唆したけれど、クロエの偽物を確定させるためにブレイの石を砕きたがっていて(>>201)。ブレイを本物の霊能者だとはあまり思ってなさそう。それは希望上げでもわかるね(>>249)。」
「全体的になんだけれど、ブレイを本物か異種族かで見ている割にアッサリとしてるというか。あまりブレイが本物だった時の場合のパターンを考えていないことが引っかかってるかな。うーんうまく言語化出来ない。ごめん。」
「あとは、宝石を砕く希望にブレイ、カリンをあげてたことを逆転させると、ノアを本物で見てるってことになる。ノアに対してはノーアクション。まぁ相対的に見て霊能者に見えない人がいるから、ノアが必然的に本物だということになるんだろうけどね。」
「じゃ、クロエについて考えたことも上げておこう。」
「正直ソラほど気になる点は見当たらないというか。うーん、ブレイについての処遇以外の目立つ発言していないというか。(>>121 >>173)簡単に言うと無難。でも今後のこともきちんと考えてる(>>181)し、受身だけどしっかり考えは述べてるんだよね。思ったよりタンパクな感じ。」
「本人のいうブレイを占った理由(>>195)は分からなくもない。怪しまれる行動を取っていたのはブレイだし、それにケア出来るというのも頷ける。だから周りに言われてるほどの違和感は感じなかったけれど、彼女が占い師では無い場合、何故標的に選んだ者がブレイなのかっていうのは気になるね。」
「ブレイは正直なところ、濡れ衣着せやすい相手だと思う。それにしたって、今日ブレイの石を砕いて自分の嘘が明るみに出ると次の日は自分の番。クロエが魔法使いならもう少し異種族の手助けをしてから離脱しそうだから、これはあまり考えにくいかな。スパイの場合は上手く紛れ込みたいから、濡れ衣を着せるなら別日にしそうだよね。恋仲も然り。」
「だからクロエが嘘つきの場合は異種族で、ノア、カリンと手を組んでる可能性が上がるな。ブレイとクロエが同陣営は、結構リスキーだと思うよ。霊能者として名乗った魔法使いが上手く意図を読み取れるかは賭けに近そうだしさ。」
「総合してみて、ソラは気になるところ結構あるけれど、それが嘘吐きに繋がるかと言われたらそこまで無い。嘘吐きならどれも当てはまるなって。クロエも同様。偽物なら異種族っぽいってくらい。だからまだどちらの真贋もわからないな」
ふう、と一息ついた。
>>380 イグニス
「…はは、酷い言われよう。ちょっとは自制してたんだよ?」
月明かりによって彩られた彼の横顔に一瞬だけ視線が釘付けになります。
そして、続く言葉を聞いて、慌てて目を伏せました。
目頭にこみ上げてくるそれを腕でゴシッと拭き取ると、満面の笑みを浮かべながらイグニスに向き直るでしょう。
「………うん!」
今は、まだ、これで良いのです。
この対等で、相棒としての関係が続くなら、これで。
「──って、えぇ!?このタイミングでまた雑用!!?…確かに言ったけど!言ったけどさぁ!!」
彼に叩かれた頭を抑えつつ、部屋へと戻る彼の背中を追っていくのでした。
(…ありがとう、イグニス。)
そう、彼に聞こえないよう心の中で呟きながら。
「そういや。決定周りからクロエの姿を見ていないけれど。大丈夫かな。ちょっと不安。」
あの正確ならば確認して就寝しそうなものだが。少しだけ心象が下がった。
「霊能者についてだけど、カリンが良く話すなって感じ。ソラとバチバチやり合ってた印象が強いかな。2人ともが異種族ってことはなさそう。」
「ああそう、蓄音機で聞いたヨルダとの会話(>>162)で彼女こう言ってたんだ。“ヨルダは占師か霊能だったりする?霊能はやめてよ?”って。これ、言葉の綾かも知れないんだけど違和感が拭えない。なんだか自分が霊能者じゃないような口ぶりに聞こえてしまうんだよね。“やめてよ?”って本物から出てくる言葉なのかな、って。」
「議論の渦中のブレイは、昼間に顔を出して、異種族って言われてからすぐに霊能者だって言わなかったね。曰く、ヒルダを待ってたらしい。(>>199)まあ指示を待つのは騎士にとって当たり前だし、言わんとすることはわかるよ。」
「あとはミズリが庇ってたというか(>>233)彼女以外はブレイを偽視しているというか、なんというか。ミズリの意見も、みんなの意見もわかるよ。正直、ミズリの考え方の方を支持したい。安直って言葉はピッタリくるな。ここがクロエが偽ならばという自分の考察部分に繋がるんだけど。ああ、安牌を取る方針に異議を唱えたいわけじゃ無いよ。そこはわかってほしいな。」
「あとはノアだね。あまりたくさん話してはいないけれど、意見は出してる。でも、どれも掘り下げた内容じゃないっていうか。まあ情報が少ないからそんなものかな。クロエよりも印象が少なくてなんとも。」
「うーん。一通り触れられたかな。あと、名乗ってない人についてだけれど、ヨルダ、グラジナ、グラシエラがブレイに話しかけてたね。積極的に真贋確かめようとしてる姿は異種族に見えないかな。あとはあまり印象にのこらなかったかな。」
「ああそうだ、ブレイが異種族だとして、ミズリは異種族では無いと思うよ。彼をかばうというか、そういう事してたのは彼女だけだからね。あからさま過ぎる。もし何人かいればあり得るだろうけれど、目立ちたくない異種族はこんな事堂々としなさそう」
こんなところか。たくさん独り言を蓄音機に吹き込むのは少し照れたが、必要な事だ。もう少し頭の回転が早ければ、考えをリアルタイムで指摘してもらえるのだろうが、何せまとめるのに時間がかかってしまう。
寝静まる夜。少しだけ身体を動かそうと外に出る。
身体を鈍らせてはいけないと、少しのストレッチの後右腰の剣を構えて、前方の木へと切りかかった。また誰かと手合わせをする自信がない。一人での鍛錬なら、文句は言われないだろう。
1(6)
「…………ははっ」
少しだけ剣先が木にかすれる。ほとんど傷はついておらず、先日の狩りが嘘のようだった。
実力はこんなものだ。先輩はおろか、同期にまで及ばない力量。何故自分がこの場にいるのか不思議に思う。
この羞恥を誰にも見られずに済んで良かった。
恥ずかしそうに剣を収め、寝るために戻った。
「うーん…。」
イグニスの布団を用意した後は、いつも通りこっそりと抜け出し、城壁へと向かうのですが、その前に蓄音機の自分に対する考察を聞きながら首を捻ります。
「難しいよね。ブレイが真だった場合の辺りはさ。
一度リセットして考えてみるよ。
まず前提として、スパイが霊能者を騙るとは考えてなくて、霊能者の内訳は異種族と本物と魔法使いを交えたいずれか。
クロエが異種族なら、霊能者の内訳は異種族、本物、魔法使い。
ブレイが本物なら、カリンとノアに異種族と魔法使い。
クロエ-カリンで異種族なら、潜伏してるもう一人は余程いい位置にいる人物なんだろうね。ここまで話せる2人を露出させるんだから。
クロエ-ノアなら、あまり思考を伸ばしていないノアはクロエに叱られてそうかな。出る事だけが目的だったなら一考の余地はあるけど。」
「クロエが魔法使いなら、霊能者の内訳は異種族、本物、その他。
このその他は、異種族だけじゃなくスパイや恋人を指してるけど、スパイや恋人が霊能者に出るって考えにくくてさ。
でもそうなるとその他に代入出来るのは異種族だけ。
霊能者の内訳が本物、異種族、異種族になる。
そのパターンで見ると、3人目に出たブレイが異種族なら霊能に逃げなくても良かったんじゃないかって思ってるから、本物に見える。
でもそうなると残った異種族はカリン-ノアとかいう訳の分からない内訳になる…。流石にこの説は切れるかな。
クロエの単体から魔法使いを高めに見てたけど、これは異種族なのかもしれないなぁ…。
異種族がボクの後に出てまでブレイを塗りに来ていたのは、霊能者に出た異種族と連携する作戦を初めから立ててたのかも…。
それならクロエ-カリンでノアが魔法使い…かな?うん、今のところはこれが一番しっくりくるかも。……今更気づいたの、って感じだけど。」
一通り今までの会話を聞き終えた。
「考え話そうと思ったけどこれブレイの宝石見てからの方が今より視界開けるんだよな。
眠いし明日ちゃんと話すよ。
とりあえず俺が今一番考えてる内訳はクロエが本物の占い師、ソラが異種族、カリンが魔法使い、ブレイが異種族かな。
あと占い師にスパイ混じりは今のところあんま考えてない。
特にクロエはスパイならブレイの黒打ちはリスクでしかないと思う」
色々混ざり合った感情が昇華できず胸にしこりを作ったままで、溜め息を吐き今日はもう寝ようと立ち上がる。
「おやすみ」
[決定が下った。今日はブレイの宝石が砕かれる。
怪しいと思ったのは本当だ。これで異種族が騎士団から姿を消すなら万々歳だ。当たり前じゃないか。この騎士団に他種族は不要なのだから。
──それなのに。]
…………あぁ、うぜぇ……
[ガシガシと片手で髪を掻き乱す。イライラが募って仕方がなかった。
ブレイとミズリの戦いをそっと見ていた。
息を飲むような、素晴らしい手合わせだったと思う。いつもの調子なら、その後にでも出ていって俺も一戦!なんて割り込んでいきたくらいには。けれど、それをする事は憚られた。
だって、この手合わせは……]
[ウィアはゲームだと言っていた。宝石を砕く事を含めて。
胸くそが悪い事だった。もし彼が他種族ではないのなら、この決定は、到底許される事じゃない。
卑怯で、狡くて、自分勝手なこのゲーム。]
……だから、他種族は嫌いなんだ。
[ギリッと奥歯を噛み締める。
まだ、戦いは始まったばかりだ。]**
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