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>>二人
「あ…、仲間はずれにするつもりー?」
後ろから割り込んで、肩を組む。
またこの三人で並べるなんて。
両方の顔を見る。一生の仲間、変わらない絆。
罪で繋がった絆は決して揺るがない。
>>ミナミ
そう、こうなのだ。
わかってた。
気持ちが、涙が、溢れて、どうしようもない。
「アタシもだよ。」
だけど、さすがに敵わないかなあ。
だって、結局このクラスのことが、一番好きなのはミナミなのだ。
>>シズク ミライ
……そっか。俺も賛成。
おーミライ、早く来いよ。早くしねえと二人で写真撮っちまうぞー。
(ミライの声も聞こえた。すぐに彼女を誘い3人がやっと揃う。それぞれの顔を見て、改めて大事な仲間との再会を喜んでいる。)
……あ、写真撮る前に。ちょっとたんま。
(ゴソゴソとカバンの中から取り出したのは筆箱、その中に入っていた小さなハサミだ。右手にそれを持ち、左手の平に薄く切れ込みを入れた。ぷつぷつと血が滲むのがわかる。
ジンジンと痛み始めた左手を握り込む。)
………勝手だけど、これで少しでも自分のした事忘れねえかなってさ。
>>271 シズク
[差し出す小指におずおずといった感じで、それでも誘いに乗ってくれたことが嬉しくて。]
ゆーびきった!!ロケットポーン!
[絡めた小指を離す瞬間、ロケットが打ち上がったように腕を大きく上に伸ばした。
…慣れとは恐ろしいもので、10歳離れた妹とするいつもの指切りげんまんの方法が咄嗟に出てしまう。機嫌が悪くてもこれをすると、楽しそうに笑っていたから。
カァ…っと顔が熱くなるのを感じたけれど、それを誤魔化すようにかぶりを振った。]
……よし、約束な!
次なんの料理作るんだろうな、楽しみだな!
[恥ずかしさよりも、約束がある事が嬉しくて。
少しだけ赤くなった顔で、やっぱり笑顔でそう言った。
──あぁ、次の調理実習が楽しみだ!]**
>>310 マコ
……そっか。なら、良かった。
[マコの返事を聞いて、マコの出した答えを聞いて。それ以上の言葉は出なかった。
彼がそれでスッキリとできたのであれば、それで良いんだと、そう思う。]
……じゃ、俺行くね。
3班のメンバー見つけて声掛けなくちゃ。
あいつらすーぐバラバラになるからな〜
[困っちゃうよな、なんて振り向きざまにへらりと笑って、歩き出す。
マコと話して、少しだけ、心の蟠りが解けた気がした。]**
お世話になった島の人々に最後の挨拶を済ませて、帰りの船に乗り込む。
一人暮らしをしていることを話したら、採れたての野菜をたんまりもらって荷物が結構なことになった。
料理はあまりしない、とは最後まで言えなかった。
一度は島の土に埋まった身がこうして離れゆくことに実感が湧かない。
けれど、汽笛が別れを告げてから、平和に浮かぶその島はあっという間に水平線の向こうへ遠ざかっていく。
波しぶきを近くに感じながら、サンルーフの下で肩を寄せ合い何事かお喋りに興じる二人の姿を視界の端に認める。
これから自分は、色々なことを無かったことにして生きていくのだ。
ああ、潮風が目に沁みる。
鼻の奥がつんとして、微かに涙が滲んだのがわかった。
泣いているだなんて誰かに勘違いされては語り草になってしまう。慌てて指で目頭を押さえて、
────────────ぬるり。
「……え」
血だ。
一瞬で、あの光景が蘇る。
目から、耳から鼻から、身体中から血を流して死んだ人間の山。
顔中を触る。
その利き手はなぜか黒く汚れていた。
まるで、何かに何度も押しつぶされたようにぐちゃぐちゃだ。
目の前が暗くなって、色々な音が遠ざかった。
はた、と気づくと柵に体重をかけるようにして立っていた。
手はどこも汚れていないし、ましてや血など付いていない。
近くの窓に映った顔を見ても、少し蒼白なことを除けば毎朝鏡で見るのと変わらなかった。
頭を振って、思い直す。
これから自分たちは、全てを贖いながら生きていくのだ。
>>393 セボ
ほぉ、やっぱりセボって案外ビビりなんだな!こんどでっかいの捕まえて渡してやるよ!楽しみにしとけ!
[ゆっくりと、普段通りにできている気がしてくる。少しずつ、元気を取り戻せている気がする。
ほんとに少しずつ、少しずつだけど。今はそのセボの明るさが救いだった。彼が友達で良かったって、そう思う。]
お、奢り……?!あ、ちょっ、逃げるなー!!
[手を振りながら去っていくセボを捕まえることもなく見送って、そっと胸に手を当てた。
うん、大丈夫。俺は大丈夫だ。
悔いのないように。これからは。 ]
ん…?あれ、結局セボの好きなやつって誰なんだ……?
これは……あとで船の中でみっちり聞いてやらないとダメだな……
[そう目論んで、キイチはその場を後にした。
きっと、船の中で聞くであろう友人の幸せな報告を、キイチはまだ知らない。]**
>>エニシ
「どこからとっても写りいいのがモデルなんですー!」
あの島のあの村での出来事は未来永劫、胸の中に残り続ける。
それでもアタシは、この二人と生き抜いた。
これは呪いとの決別の印。
これはアタシたちの始まりの証。
ピースサインはカメラに向けて。見る先は遥か未来。
「いいよ、ふたりとも!最高の一枚お願い。」
>>えにし
「ふふっ、えにしと、みらいだ……。
ほんとに、ふたりだ。」
もう一回だけ、チャンスを貰った。
このチャンスは、大切にしないといけない。
いのちは、だいじなんだから。
ただ、ひとつだけ。
このかけがえのない2人と、これからもいっしょに苦しみ、楽しみ、未来へ進みたいと思った。
ミライに顔を寄せて、エニシの持つカメラに向かってピースをする。
がんばろう。がんばれる。
今度は、みんないるんだから。
「…………〜♪」
エニシの元へ駆け寄ったミウは、鼻歌で前奏を辿ります。
そして、す、と息を吸い込むと楽器のように喉を震わせました。
「あの日 あの時を 僕らは繰り返して
何度でもやり直せるんだ きっと」
「諦めるな 信じた道を 信じた仲間と」
ミウには夢やありませんでした。
将来に対する情熱もありませんでした。
けれど今なら少しだけ、本当に少しだけ。
>> ミウ
(リセットの伴奏を繰り返し引く。全て忘れてしまったミウの方を見て、今日に至るまでのことを思い出していた。)
……お前が羨ましいよ。人を惹きつける音楽の才能って言うの?俺にはなかったから……。
(当たり前みたいに何気なく伝えられることが出来たろうか。)
「しかし…とんでもない修学旅行になったな。我が力もまだまだ未熟であったということか」
「…このことは忘れてはならぬな。
だが、皆で力を合わせればどのような事態でも乗り越えられるという証明になっただろう。加え、我らが同胞は、何があろうとも…何度でも絆は蘇るのだからな」
自分に言い聞かせるようにシオンは呟いた。
エニシの言葉に閉ざしていた瞼を擡げます。それから、小さく頬を緩めて笑いました。
「……なに言ってんの? ミウはエニシがうらやましかったよ。あたしには一生懸命になれるものなんてなかったから。……だから、この歌好きなんだ♪」
言い終えると、ふたたび瞳を閉じて歌のつづきを奏でます。
歌を歌っていると別の誰かになれた気がして、心地が良かった。
でもこの歌だけは、等身大の自分でいられる。
「おい!はやくしろ十堂!」
サトシが船から大声で叫ぶ。
船着場に到着すると皆もう乗船してるみたいだ。
乗っても良いものか。
一瞬だけ、躊躇った。
けれど、ミウにああ告白した以上帰って、振り向かせるしかない。
「──あァ、今行く」
1人は嫌い。独りは好き。
────だけど。
「皆といる方がもっと好きだ」
そう呟いて彼は帰りの船に乗った。
[アリサは、船の出発前に思い思いの行動を取るともだちを眺めていた。]
「…ふっふー。あたしはここにいることが出来て幸せだ。
みんなと出会うことが出来て幸せだ。みんなと過ごすことが出来て幸せだ。これから先、長い人生の中、幾度も幾度も挫折や後悔を味わうことがあるだろう。そんな時に、心の支えになるのが今この瞬間であって欲しい…。」
[息を吸う。]
「長らくお送りして参りました、たたら村修学旅行編、いかがでしたでしょうか!
若き男女の悲喜交々!青春の迸りを少しでも感じていただけたのならこれ幸い!皆が何かを得、何かを失い今ここに立っています!明日へ向かう船は海原へ漕ぎ出そうとしています。そこには1本の道もない、正しい道などどこにもないのです!自らの道は自らつくれ!己の力で何もかも!生み出し、掴み、味わうのであります!
それでは皆さん、またお会いしましょう!実況は逸見亜梨沙がお送り致しました!
たたら村修学旅行編、ここに、閉幕!!!」
────*────*────*────
修学旅行が終わる。まるで何もなかったかのように、ただの楽しい思い出として終わっていく。
心に残った傷も、感情も、思い出も、全部、塗り替えられていく。覚えているのは、ほんの数人だけ。
けれど。
くよくよせずに、前を向く。
その頃の自分を許すことはできないけれど、
それでも、少しずつ進んでいこうと思った。
心が負けてしまわないように。目を逸らさずに、それも全部受け入れて。
決意を胸に、目の前の海に、もう一度大きな声で叫ぶ為に息を吸い込んだ。
「俺はーーー!!!絶対ーー!!モテる男になるぞーーー!!!!」
船の汽笛が聞こえてきた。この村を出る合図だ。
「あー!!まってまって!俺まだ乗ってない!!」
そう言って、船に向かって走り出した。
────*────*────*────
アタシは罪を背負った。
重く、冷たい、血に染まった鉛の十字架。
毎夜毎夜魘されるだろう。逃げ出したくなるだろう。
それでもアタシは夜を超える。超えられる。
シズクと、エニシと会える明日がそこにあるから。
隣にいる二人を眺めながら、スマホの待ち受けを見る。
今さっき撮った写真。今までの仕事の写真なんかと比べ物にならないくらいいい写真だ。
二人のおかげでアタシは明日も生きていける。
傷をなぞって、絆を確かめる。
二人といつまでもいれる未来を願って。
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