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「死」は安息であると、彼らは言った。
誘われることは忌避できない。
数多の命は、いずれ崩壊の末路に至る。
死は永き眠りであり、時に悦楽であり、時に娯楽であるらしい。
定着した生の実感。
今、この時を感じ、考える「ワタシ」が消えること。
幾ら世界が進歩しようとも、「ワタシタチ」は消えていく。
「死」を恐ろしいと考えるワタシタチは、とても可笑しな生き物らしかった。
0.day
時は現代。
ロシアの山奥、寂れた寒村へ、役者達がやってくる。
1人目、桑島.H.デッラルデ. 法太郎 がやってきました。
桑島.H.デッラルデ. 法太郎は、村人 を希望しました。
― 虚無の町エリア/東ブロック ―
う、ううん……。
[幾許かの空白。
男は、体を浚っていく冷気にあてられ、ようやく目を覚ました。]
ここは……どこであるというのだ。
[辺りには、見慣れぬ風景。
のっぺりと続く田園に、遠き故郷を重ねたのは、夢か幻か。
立ち込める霧が視界をざわめかせる。
懐古も回想も、こぞって脳裏から立ち去っていった。]
村の設定が変更されました。
2人目、黒衣の女 がやってきました。
黒衣の女は、狂人 を希望しました。
おはよう、ミスター?
路傍の枯れ草を見た心地は如何かしら。
……それは安息? それとも、苦痛?
[背に触れていた五指が、男の背を離れる。
真っ黒なドレスに身を包んだ存在は、靄の中に在ってよく映えた。
女の形は幻のように溶け、どこか霧の中へと隠れてしまう。]
うふふ。
作家(マスター)も意地が悪いわ。
それとも、ステキな好機かしら。
だって、こんなに滑稽で無様なお人、
現の世でそうそうお目にかかれないもの。
[視界を閉ざす霧の中で、女は微笑んだ。]
[振り返る頃には、「声」の主はいなかった。
背に触れた指のような感触が、冷たい痣のように刻まれる。]
―――何者だッ!
名を名乗られよ、姿無き御婦人!
[男は腰にさしたサーベルをちらりと一瞥し、
――床に転がっていたジュラルミンケースを抱きしめた。
大事な大事なジュラルミンケース。
一つではなく、二つ、三つと散乱している。
そのどれもに、「HO太郎」と書かれていた。]
さては。
さては、貴様が噂のヤツであるな。
――さては貴様が、
聖杯戦争(オークション)を荒らしては消え去っていく
黒衣の魔女であるな!
[男は、さっと一歩退いた。]
だが今宵の聖杯戦争(オークション)。
私は持ち得る限りの資金を持ちはせ参じた。
魔女などには遅れを取らぬぞ!
[うろたえる男に、女はなおもくすくすと笑う。]
外ではそんなに噂になっているの?
私が、かしら。それとも私達が、なのかしら。
[片手に一冊の本を取り出す。
分厚く頁が纏められた古書のようなそれは、題が印字されていない。]
でも、余程の物好きか、悪運の強い方ではないと
このようなところにはいらっしゃいませんもの。
ええ、だからそう。何ら貴方の想像通り。
私は貴方のサーヴァント――
――さては貴様が、
聖杯戦争(オークション)を荒らしては消え去っていく
黒衣の魔女であるな!
[男は、さっと一歩退いた。]
だが今宵の聖杯戦争(オークション)。
私は持ち得る限りの資金を持ちはせ参じた。
魔女などには遅れを取らぬぞ!
一から全て説明して差し上げるわ。
こちらへいらして? ミスター。
[黒衣は霧の中から姿を現す。
一切合財を聞かなかったフリをして、白い掌が手招きした――。]
村の設定が変更されました。
3人目、トム・ トンプソン がやってきました。
トム・ トンプソンは、C国狂人 を希望しました。
― 鬼天の座 ―
[虚構世界での寸劇を眺める視線が一つ。
目の前にした書物に、彼らのやり取りと状況が書き出される。
文章として著される二人の出会いは、とても滑稽なもの。]
…………。
[男は、状況が書き出されている途中の書物を閉じ
別の書物を開いた。]
[古めかしい木の机。
照明は無くとも、真っ白な空が手元を照らしてくれている。
男と、机以外に在るものは、一面の書架。
隙間なく埋められた本棚が、世界の全てを埋め尽くしていた。]
……………
『帰ってくる際に、紅茶を買ってきて下さい。師匠。』
[手元の書物は白紙。
そこへ、新たな一文を書き、また閉じた。
書物から溢れ出す光は、どこかへと飛んでいった。]
[机から立ち上がる。
書き終えた二冊の本を持って、書架の森へと歩いた。]
…………、
[二冊を返す代わりに抜き出したのは、真っ白な本。
中身だけではなく、装丁まで白を基調としたもの。
表紙には、ぽつりと『1947』とだけ書かれていた。]
[筆を落とす。
男が、『1947』の書へ書き加えた文字列を、誰かが復唱する。
彼以外の生命が存在しないその世界、中心で。
機械的に染められた声色で、書架の森より伸びる大樹が囁いた。]
4人目、ジヤコノフ第1947聖杯 がやってきました。
ジヤコノフ第1947聖杯は、人狼 を希望しました。
『プロテクトを起動します。』
『プログラム"ガーディアン"をブートします。』
『プログラム"聖杯戦争"をスタンバイします。』
『プログラム"サーヴァント"をブートします。』
『管理者は所定の位置につき、制御を開始してください...』
村の設定が変更されました。
5人目、花澤 恵 がやってきました。
花澤 恵は、村人 を希望しました。
―今へと至る 記憶―
ホンマにめっちゃうれしいです!!
まだまだ新人なんでこれから頑張っていかなあかんけど。
一層、精進するんでよろしくお願いします!!
[父に弟子入りしたのが15の頃。
高校を卒業したと同時、父の名を襲名すべくその道に専念することを決めた。
陶芸家として――――。
19になり初めて世間に評価される。
4年でこうして評価されている己は――――]
オレの実力が認められたんや…。
[慢心を得るには十分だった。
世間からは親の七光りだと言われようとも、もともと素質がなければ光もしない。
そんな風に言い聞かせて。]
―ロシアの山奥―
ここか……。
ある程度予想はしてたけど、ここまでとはド田舎やと思てへんかったわ…。
[手元の書物のページを1枚掴む。
指先の冷えにほんの少し痛みを感じて口元に手を寄せる。
凍えたそれを温めれば、白い息が空へと消えていく。]
賭けっちゃー、賭けやわ…。
Неб………読めへんけど、虚無の町。
誰一人として帰ってこーへんっって冗談キツいよなー。
常識的に考えたら。
[強い魔術師では決してないが。
それでも近づいただけで肌がピリピリとするような感覚はあった。]
寒さのせいちゃうか?って。
アホ、そりゃないわ……。
オレだってそれぐらいは分かる、って…1人で言うててもしゃーないね。
[1人でボケツッコミを繰り返していたが。
意を決したかのように手元の本を閉じて、メッセンジャーバッグへと閉まった。
母の家に古くから伝わる言い伝え。]
オレはこっちの才能もある程度はあるんや……。
取れるもんは全部取らんとあかんやろ。
[小さな頃から鍛錬だけは積んでいた。
そう、これも同じ。
親の七光りであろうと、素質がなければ光らない。]
ほな、お邪魔しますーっと……。
[虚無の町と呼ばれるそこへ足を踏み入れる。
結界があり、近づいた者は魔力、そして魂を食われ融解する。
その情報を知ってはいたが。
自身が融解するなどありえないと思っていた。
根拠のない自信を土台に歩を進めれば。]
いっ――――なんやっ?!!!
[左肩の辺りに痛みと熱が走った。]
―虚無の町エリア 南ブロック ヤルスク川辺―
……い、ここ?!
どこや……、川…?!
[足を踏み入れて突然景色が変わったことに驚く。
こうしてここにいるということは。]
死んでなければ…参加者としてはとりあえず、合格ってとこなんかな…。
[痛む左肩を押さえつつもう1度辺りを見回した。]
6人目、サーヴァント 黒髪の男 がやってきました。
サーヴァント 黒髪の男は、村人 を希望しました。
[呼ばれたような、気がした。
元いた場所がどこであるのか、よくわからない。
どこかにいた事は確かで、眠っていたわけでもなく。
けれど今は確かにその地にいた]
私を呼んだのは誰ですか?
[静かに問いかける声はやがて姿となる。
長身痩躯。長い黒髪は背の中程まで。
白い絹の衣装はその髪色を映えさせるに充分で、男はゆっくりと辺りを見回した]
――貴方が私を呼んだのですか?
[視界に入った人影へと声をかける。
懐かしさを感じるのは、その姿形へなのか、性質へであるのかよくわからない。
ただ、自身がここへ呼ばれた理由をようやく知ったのは、その令呪の存在を知った瞬間に。
知識は聖杯より送られる。
ここがどこであるのか、自身がここに何故呼ばれたのか、目の前の「マスター」という存在とは何か]
ああ、なるほど。
貴方が私のマスターなのですね。
それでは、お名前を伺っても宜しいでしょうか?
[納得したように微笑む姿は優雅に、血の色をした双眸が緩く細まった]
名前…?それって本名のほうがええの?
どっちでもええか。
オレは花澤恵(ハナザワ ケイ)。
ケイって呼んでくれてかまへんわ。
主従関係とかなんや面倒やしラフな感じで構へんから。
[血の色を――――。
じっと見つめ返し告げた。]
[どうやら目の前のマスターは呼んだ自覚はそれほどないらしい]
いいも何も、ここには貴方以外おりませんよ?
もう少し自信をお持ちになっても宜しいと思いますが……、ああ。
[この場所は何かが違う、と肌で、霊体で感じ取る]
肩であるのなら、それほどおかしくもないでしょう。
魔術刻印がそこに増えたと思えばよいのですから。
[告げられた名前に首をゆるりと傾けて]
本名でないものもお持ちですか?
私としては、マスターがなんと言う名の持ち主か、聞いてみたかったのですけれど。
では、ケイ、とお呼びいたしましょう。
[見つめてくる視線に笑みを返して、それからやはり辺りを見回した]
ここは貴方の住む街ではなさそうですが…移動いたしませんか。
川には霊脈も通っておりますが、その分敵を集めやすい。
まずは拠点を決めるところから始めましょう。
ケイが目ぼしい場所を見つけているというのなら、話は別ですけどね。
[そういうと川に背を向けて歩き始める]
[優しそうな様子に少し安心をしてこちらも笑みを返した。]
いや…呼ぶにはもっと段取り必要なんかと思ってたし。
ここに入った時点で呼ばれるなんて…ちょっと予想外やったわ…。
[といっても、もってたのは母から譲り受けたものぐらいで遺物を何か用意してたわけではなかったが。]
魔術刻印……そう思えばええんか。
あんま使うつもりないけど。
[左の肩にできた令呪をサーヴァンとである男にも見えるように服を引っ張る。
花弁のように見えるそれは3つ――。]
……あ、ケイってうん、呼んでくれたらかまへんよ。
[返される笑みに満足そうに頷いた。]
あ、ちょっと待ってーや!!
敵…ああ、敵ね…そやな……。
拠点…か…目ぼしい場所なんかは……全くないな!
[最後だけは自信満々に言い切った。]
しゃーないな、とりあえず探そか。
ここって食べ物とかはあるんやろか。
[ある程度持ってきてはいるが、こう人の気配がないと補充は難しいかもしれなかった。]
段取りが必要な場合もあるとは思いますが……「ここ」は何か勝手が違うようですね。
どう違うのか、私にはよくわかりませんが。
綺麗な花びらの形ですね。
消してしまうのは少しもったいなく感じます。
とはいえ、私がいない場所で貴方が危険に見舞われたなら、令呪を使っていただきたいところですけどね。
ああ、大事な事を言い忘れておりました。
[そこまで言うと恭しく頭を下げて]
私はキャスタークラスのサーヴァントです。
つまり、肉弾戦は期待なさらないでください。
私が何の英霊なのかは、当てていただきたいところですので、黙っておきましょうか。
[人差し指を立てて口に当てた]
サーヴァント 黒髪の男 は肩書きと名前を サーヴァント キャスター に変更しました。
危険な目ぇ……なぁー…。
分かった、そん時は遠慮せんと呼ぶわ。
花、散らさんようにせんとな。
[令呪のことか、それとも己の命のことか――――。
歩みを進める途中で頭を下げられれば驚いた様子で立ち止まった。]
え。キャスターなん。
……まー、そうか、オレぐらいやったらそうやな。
あ、なんでもないで、っか教えてくれへんのか正体!!
けちやなぁー、いいわ、当てたる!!
バシッって当てたるわ!!
[人差し指を立てる様子に声を荒げつつ。]
キャスター。
オレの本名も教えといたる。
[隣に並べば思った以上に大きかった。
悔しそうにしながらもと男にしか聞こえぬぐらいの小声でそっと耳打ちをした。]
2人だけの秘密やからな。
あ、なんで本名隠してるとかは聞かんでええから。
ほ、ほら!!
本名って隠しておいたほうがええとか、あれで、それやろ!!
守ってくれるゆーから、ちゃんと教えておいたほうがええかな!って思っただけやし!
[男と同じように人差し指を立てながら。
照れるようにして男から離れた。]
とりあえず、寝泊りできるところも含めて探してみよか。
こんだけ大きい川あったらオレも困らんやろうし。
いろいろ歩いてみるしかないやろ。
[ダウンのポケットに手を突っ込みそのまま歩きだす。
キャスターの前を行くように歩き出せばそのまま住宅街のほうへと歩き出した。**]
[なにやら慌てた様子に不思議そうにした後]
では、参りましょうか。
[耳打ちされた名前にも特別何か感慨がある風でもなくむ、男は先導して*歩いていく*]
/*
両方が両方、オレが先だ!と歩き出すのがキャスター陣営ですね……。
はじめてお邪魔させて頂くシリーズ村ですが。
よろしくお願いします。
他の人の様子見てから入るつもりだったけど明日とか遅くなりそうなので先に入村しました。
大丈夫、なんだ、ろうか…!
不安いっぱい。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
[男の願いはただ一つ。
帰りたい場所がある。
だからなのか、とこの街の纏う雰囲気に思う。
似ている。
どう似ているのか、言葉には出来なかったけれど。
さて、ではこのマスターは聖杯に何を願うのか]
――ケイ、この戦いにはご自分で赴いたのですか?
巻き込まれた、ということでもなく?
ご自分で、というなら聖杯に願うものは何なのでしょう?
[振り返り、マスターを見下ろす。足は止めず]
私はキャスターであっても、この聖杯戦争の礎を築いた魔術師とは又違いますから。
根源を求める、というその願いの強さなどわかりませんが。
そうでない願いを持つものもいるでしょう。
心配は杞憂かとお思いますが、貴方の願いが破壊やそれに類するものの場合、令呪が必要となるかもしれませんし。
貴方のサーヴァントである以上、貴方の命には従うつもりではあるのですけどね。
[言葉は平坦に、マスターの性質を問う。
呼ばれた以上、合わないからといってどうなるわけでもないのだが。
話しながら、虚無の街の中心部へと足を進めて*いった*]
トム・ トンプソン は肩書きと名前を トム トンプソン に変更しました。
[先導しようと歩いたはずなのに、キャスターの背中がごく自然に己の視界に入ったことに気付く。]
なるほどな……歩幅か……。
[その背中から視線を外し、小さく舌打ちをする。
暫くは言葉は交わさず黙ってキャスターの後をついて歩いた。
街を見れば普通なのにやはり異質。
その理由は聖杯にあると言えば一言ですむのだろうが。]
―――――…え?
[キャスターから見下ろされていることに気付いて、見上げながら歩き続けた。]
自分で来た。
親の反対を押し切ってな。
うちは魔術師の家系としては衰退しかけてるし、戦争に参加できるほどの魔術回路あるんは奇跡に近いかもしれん。
根源は……二の次かなぁ。
オレはこの戦争にまずは参加するっていう目的があったから、正直なとこ願いは考えてへんかったわ……。
[最後のほうは気まずさから、その血の色から視線を逸らした。]
心配せんでも、キャスターが困るような願いはないから。
そこは安心してええよ。
[ダウンのポケットから手を出して振りながら、住宅街へと進んでいく。**]
村の設定が変更されました。
7人目、弧道 草月 がやってきました。
弧道 草月は、村人 を希望しました。
[腰に日本刀を差した和装の男が、町に足を踏み入れる。
瞳はまっすぐに前を見ている。その男はたしかな目的を持ってこの地に立ち入る。]
――おう、ここか。
カカカッ! なんとも大嘘のような場所だ。
[取り巻く景色が変わったとき、ゆるりと周囲を見回して、特徴的な笑い声をあげた]
8人目、サーヴァント 銀髪の男 がやってきました。
サーヴァント 銀髪の男は、村人 を希望しました。
ん?
[怪訝な声を漏らし
何かを確かめるように両手で拳を作る男。]
また か。
お役御免かと思いきや ジンセイ 儘ならないものだな。
[数分の間自身の拳を眺めていたが
それに飽いたかのように脱力する。
気怠げに言葉を漏らし、自身の髪をその手で撫ぜた。]
やれやれ。
……ぉう?
何だこの髪色。
[乱雑に撫ぜれば先に毛先が絡み合う。
前髪の色を視認した所で、驚いた様子で男は言葉を漏らした。]
― 浦舞市エリア・港 ―
[立ちこめる霧が晴れていく。潮の香りがする。灯台が突き建つ。船が並び浮かぶ。
山奥を歩いていて港に辿り着けば、笑うしかない]
うむ、ここは良い。
始まりが港など、まるで物語のようではないか。
[その現象を当然のように受け止めて、右手の甲に走った痛みに、ぴくりと眉を上げた。
三画の赤痣……令呪。
己のサーヴァントに対する、三度限りの絶対命令権。聖杯戦争においてマスターの証たる魔力の塊。
不意に圧力のようなものを感じ振り向けば……そこに、一人の英霊が立っていた]
― 浦舞市エリア・港 ―
[立ちこめる霧が晴れていく。潮の香りがする。灯台が突き建つ。船が並び浮かぶ。
山奥を歩いていて港に辿り着けば、笑うしかない]
うむ、ここは良い。
始まりが港など、まるで物語のようではないか。
[その現象を当然のように受け止めて、右手の甲に走った痛みに、ぴくりと眉を上げた。
三画の赤痣……令呪。
己のサーヴァントに対する、三度限りの絶対命令権。聖杯戦争においてマスターの証たる魔力の塊。
不意に圧力のようなものを感じ振り向けば、そこには銀髪の男が立っていた。
和装の男……弧道草月はその姿を目にし、顔をしかめる]
― 浦舞市エリア・港 ―
海 か?
随分と……。
[霧が晴れ行く中、現状を確認するように周囲を見回せば
見知らぬ港の光景が眼前に広がっている。
気怠げな語調とは裏腹に、何処か苛立たしげに独りごちる。]
……。
おや まぁ。
お前さんかい?
[見慣れぬ風体の男を視認すれば、無遠慮に全身を見回す。
手の甲の其れを認識すれば
相変わらず気怠げな調子で、曖昧な問いを向けた。]
自分の意志で、けれど願いはなく、と。
目的を持つのはよいことです。
ですが、……参加するを目的にしてしまったら、参加できた次の目標を立てなければならないでしょう?
するべきことがある限り、人は伸びる生き物です。
[安心していい、と言う言葉にそうですか、と言葉を切って]
聖杯の願いはおいおいと考えていけばよいですが、そうですね、次の目標を立てましょうか。
貴方の言葉を聞く限りでは魔術師としての力はそれほど高くはない。
それを補えるとしたら、意志の力です。
目的があるだけで、常より強い力を出せますから。
[微笑み、血色は再び前を見て。
足首まである長いローブは、まるで西洋の聖職者を思わせる。
もっとも当人は少しばかり違和があるのか時折足元を見て]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
どうも初めましての方は初めまして、そうじゃない方は村ではお久しぶり。KAMEです。
今回はいろいろと試験的なキャラなので上手くいくか不安ですが、どうぞよろしくお願いします。
俺か?
俺は――。
……そう。
セイ……バー セイバーだ。
[男の表情の変化に目を細め
問いには、僅かな間を開け名乗り返す。
その単語に、多少の違和感を感じるかように眉を潜める。
自身の腰に手を重ねるが、刀を差す弧道とは違いそこにあるべき物は無かった。]
サーヴァント 銀髪の男 は肩書きと名前を サーヴァント セイバー に変更しました。
セイバー?
ク……カカカカカッ!
[その名乗りを聞いて、堪えきれぬように吹き出す。
憚ることのない大笑は、純粋に喜色だった]
なるほど。武器を持っておらぬからバーサーカーかと思ったが、やはり俺のサーヴァントはセイバーか!
うむ良し。それでこそ俺の相方にふさわしい。縁の物など持たずに入った甲斐があったというものよ。
……して剣騎よ、お前の得物はどこにある?
/*
そういや黒髪以外はどこかのマスターと共通点が多いな。身長も違うけど。
チップ外見重視すると目の色がね。
元は茶色だったと思うんだ
マスター か。
[奇妙な笑い声。
憚る事無く、喜色を表へ出す主を眺め
酷くトーンの落ちた淡々と呟きを漏らす。]
俺の武器か?
その前に質問だ。
マスター。 お前は 何を 望む?
[真っ直ぐな問いとは対照的に
何処か皮肉気に口端が吊りあがる。]
マスター か。
[奇妙な笑い声。
憚る事無く、喜色を表へ出す主を眺め
酷くトーンの落ちた淡々と呟きを漏らす。]
俺の武器か?
その前に質問だ。
マスター。
お前は 何を 望む?
[真っ直ぐな問いとは対照的に
何処か皮肉気に口端が吊りあがる。]
9人目、ハンス ヴェルマー がやってきました。
ハンス ヴェルマーは、占い師 を希望しました。
―遠い記憶―
[気が付けば、独りだった。
いつも、独りだった。
そうでないと感じた刻もあった。
しかし、それは眩しい閃光のような刹那の邂逅でしかなかった。
独りで残された少年は、また独りになり。
そして、また離別をする為に出会いを繰り返すのだ]
―とある日の夜/樹那町西ブロック・樹那森林公園―
[カキン、と細長い剣の刃を打ち付ける。
魔術師協会ではこの剣は”黒鍵”と呼ばれている。有名であり、なおかつ一般的な魔術師の武器である。
その黒鍵は本来は不死者に対して有効な術的処理を施されているが、彼の持つ黒鍵はそうではなかった。
片方は、落雷。彼が得意とする雷の属性を彼自ら付与していた。
そしてもう一方は、結界を破る為の呪術を施した物であった。
そう、”あった”。
刃撃ちをした次の瞬間、結界を破るための細長い剣は、霧のようになって消えた]
[目的の場所に到達した・・・・・・のだろう。
何らかの結界で閉ざされた世界。そこに辿り着く為に用意したものだったが、ろくにその任務を全うすることなくこの世を去った。
まるで、彼がこの結界に”招かれた”かのように。その結界は彼を受け入れたのだ。
そして、その彼は多少不服そうな表情を浮かべたが、すぐにまた正面を見据え無表情になった]
[そこはかとなく漂う魔力の残り香。
都会の中心にある森林公園のように、そこは喧騒から隔離された楽園のようだった。
しかし、先ほどまで彼はロシアの山奥にいた筈であった。
きっ、と下唇を噛み、自分の意識を確認する。
大丈夫、幻想に支配されているわけではない。
つまり、この世界は展開されている。自分の意識だけが迷路に迷い込んだ訳ではない]
ヨブ曰く。
人は女から生まれ、人生は短く苦しみは絶えない。
花のように咲き出ては、しおれ影のように移ろい、永らえることはない。
しかしこの場所は、そんな言葉とは縁遠い世界らしいな。
[その両傍らにいる犬2頭が、周囲を警戒する。
否、それは犬に近い何かであった。
その躰は限りなく有機物に近い無機物で構成され、神経の代わりに躰中に敷き詰められた鋼の糸は、何故かその関節から魔術師である彼の両手の指へと繋がっている。
その犬2頭は、球体の関節を持ち合わせた傀儡だった]
[彼は懐からまた剣を抜き、両手持ちの状態となっていた。
荷物は殆ど持ち合わせてはいない。しかし傍らの犬2頭の背中には、少し大きめのアタッシュケースがそれぞれ背負わされていた。
その片方には、彼の魔術を行使する為の工具が収められ。
もう片方には、彼が武装へと昇華させた”聖典”が収められていた]
[彼の名はハンス=ヴェルマー。
ブラハ協会に所属する傀儡使い。
魔術の名門”ハンス家”に属し傀儡だけではなく術式礼装などの魔術的武装の制作を行う魔術師。
そして、魔術協会の命令によって傀儡を駆り不死者を狩るその姿は、”ハンスの亡霊”と呼ばれていた。
ハンス=ベルマー。かつて球体関節人形を世に拝した人物。
もっとも、その名前はスペル違いであり、ハンスというファーストネームも偽名でしかなかった]
―とある日の夜/樹那町西ブロック・樹那森林公園―
[知っている。
この聖杯戦争では、確か侵入した魔術師に対してサーヴァントが付与される筈。
自分に対してどんなサーヴァントが付与されるのか、あまり興味は無かった。
ただ、勝利者になれればいい。それだけしか考慮してはいない。
我が父を奪った、聖杯に辿り着けるのであれば・・・・・・それ以上何も望んではいない]
誰か、いるのか。
[湖畔に語りかける。
自分のサーヴァントであればそれでいい。
そうでなければ、自分は殺される。
いつかまた離別へと至る出会いへと心は焦ったが、敵と出会わぬよう、その歩みは慎重になっていた]
聖杯に願うは、最も美しい光景を。
[あっさりと答える。隠す必要などどこにもありはしない。
そもそも真なる目的は別にあり……そしてその目的もまた、隠す理由はなかった]
せっぱ詰まった事情もないし、せめても正しい聖杯の使い方を考えて来たのだが、まあ俺の頭ではこの程度しか思い浮かばなんだ。
そもそも、この地には魔術師とやらを見に来ただけでな。お前も剣を扱うなら分かるだろう?
知りたいなら砂かぶりでもまだ遠い。剣の間合いではからねば、相手の本質など見えはせん。
10人目、サーヴァント 白金髪の男 がやってきました。
サーヴァント 白金髪の男は、村人 を希望しました。
―樹那町西ブロック・樹那森林公園―
――奇しくも、再び降り立つのが森中とはな。
[青年が静かな問いを投げるのと呼応するように。
…最早白と言っても差し支えない薄い白金の髪を揺らしながら
一つの影が揺らめく様に青年の前へと現れた。
瞬きの間にその姿を成した、透き通る程白い肌をした男は
ともすれば
元より緑の中に、佇んでいたかの如く。]
…聖杯の選定に従い、馳せ参じた。
鳥滸がましくもこの俺を喚んだのは、――君か?青年。
[目を細めながら、男は低い声で青年へと問う。]
……最も美しい光景?
[如何とでも取れる言葉を鸚鵡返し呟き
理解しかねるように、自身の顎に手を重ねる。
唐突に苦痛に耐えるように顔を顰めるもそれも一瞬の事。]
随分と暢気なものだな。
一人で敵に向かうならならそれで良いかもしれない。
……マスター、俺達は二人だ。
そして、俺達はたった二人で戦う。
言葉で語れるものは、語って欲しいと思うのが人情ってヤツではないかな?
言葉に意味を感じないと言うのなら
それで構わないがな。
[対象的に男は言葉を重ね、主の更なる言葉を求めた。]
11人目、翡翠の少年 がやってきました。
翡翠の少年は、霊能者 を希望しました。
――ねえねえ
おじいちゃん お話を聞かせて!
それで、どうだった?
うんと高くまで、飛んだんでしょう?
あの雲と一緒に、その向こうまで、
ずっとずっと。
……よし
…誰もいない な、 っと
[小柄な少年がひとり、日本庭園の垣根の下から顔を出す。
チチ、と眠る鳥が闖入者に抗議するように啼いた。]
しーっ
[慌てて唇の前に人差し指を立てた。
ふわ、と柔らかな風が吹いて小鳥の声を差し止める。
ほっと胸をなでおろしながら、少年はトランクを一苦労しながら引きずり出した。頭についた葉っぱを払う。その中指に光る、銀と翡翠。]
……
[ちら、と由緒正しい時を重ねてきたことを感じさせる日本家屋を振り返った。ほんの僅か、目尻が下がる。けれどそれは彼の決意を揺るがすものではなかった。]
ごめんね、父さん、母さん。
……でも、僕、行くって決めたんだ…!
[――そして少年は夜を駆けていく。
「MASATO KONOE」――近衛雅人、即ち少年――近衛衛の父宛であったはずの飛行機のチケットを握りしめて。]
翡翠の少年 は肩書きと名前を 近衛衛 に変更しました。
―ところ変わり/“虚無の街”付近へ―
…… えぇっと お……
[少年は、やや大振りな本を手に歩いている。
大きくクラシックなトランクを引きながら、だ。]
閉じよ《みたせ》?
……閉じよ《みたせ》?、
えーと?これ何回言えばいいんだっけ……
間違えたら大変だもんな…。
[ぶつぶつと何事か呟いていたがふと口を閉ざし顔を上げた。
もうずいぶんと歩いた。
進む程に霧は濃くなっていく。
その果て。
ごくり、と生唾を飲み込んだ。]
……ここだ……。
[じ、と少年は松葉色の眼を凝らす。
吐き出す息は白い。
日本陸軍の軍服コートを模した外套の胸のあたりをぎゅっと掴む]
……平常心。平常心。
いかなる時も、己を律せよ。
風にさらわれず風とともにあれ。
[何かのまじないのように呟いて、少年はただの一歩、絶対的なる異界への一歩を、踏み出した―――]
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
…――あ、れ?
ここ
どこ……?
[少年は大きな目を見開いて、辺りを見回した。]
ロシア だった よね……?さっきまで…
[うろたえながら自分の頬を引っ張る。]
うぐ
[痛かった。夢ではないようだ。
むう、と眉を寄せていると、小さな小鳥の声が聞こえた。]
あ。
[少年は ぱっと瞳を輝かせる。
それは、憧れの持つ特別な輝きに似る。
さえずりに答えようと口笛を吹こうとして――無様に息が漏れただけだった。]
―樹那町西ブロック・樹那森林公園―
[圧倒的な魔力。
正面の森の中に現れた影は、その周囲を歪ませるかのようなオーラを纏っている。
この聖杯戦争では、サーヴァントとして英霊が召喚される、とまでは知っていた。
しかし、英霊というものがここまでの魔力を持っているとまでは考えてもいなかった。
ここまでの存在と出会うことは稀有であろう]
君が、俺のサーヴァント。
[刹那、ハンスの右手甲に皮膚が焼けるような激痛が走り、暗闇の世界ににわかに光が広がる。
令呪。
サーヴァントとマスターを繋ぐ、絆の証。
それが彼の右手甲に焼き付けられた]
ぐ・・・・・・
[左手でその右手を押さえつける。
その左手の甲にも、令呪とは違う刻印が刻まれていた]
12人目、少女 がやってきました。
少女は、村人 を希望しました。
[額を汗が伝うが、そのまま目の前のサーヴァントを見据え]
君が僕のサーヴァントだと言うなら間違いないのだろう。
そして、あなたが英霊だと言うならこの僕という存在の非礼をお詫びする。
僕の名は、ハンス=ヴェルマー。魔術師だ。
この聖杯戦争を勝ち残るために、力を貸して頂きたい。
村の設定が変更されました。
ふむ、十分に語ったつもりだがな。
[どう説明したものか、と腕を組む。
言葉で語れるものはといわれても、理由を言葉にするのは難しい。
草月は理性より感情で動くことの方が多い]
……俺は孤児でな。
母親は封印指定とかいうやつで、父もろとも教会の代行者とやらに殺された。
奇跡的に助かった俺は親の唯一の形見である手記と共に剣の師に拾われて、この通り立派に時代錯誤な剣士に育ったわけだが。
その手記には、この聖杯戦争のことが書かれていたわけだ。
[懐から古びた手帖を取り出し、ひらひらと振ってみせる]
魔術師とやらは俺の母親の生き方で、俺がそうなるかもしれなかった生き様だ。興味くらい湧くだろう?
聖杯などついでにすぎん。
[額を汗が伝うが、そのまま目の前のサーヴァントを見据え]
君が俺のサーヴァントだと言うなら間違いないのだろう。
そして、あなたが英霊だと言うならこの俺という矮小な存在がマスターとなった非礼をお詫びする。
俺の名は、ハンス=ヴェルマー。魔術師だ。
この聖杯戦争を勝ち残るために、力を貸して頂きたい。
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
ちぇ、やっぱり上手に吹けないなあ…
[チチチ、と鳥が小さく鳴いて]
あ
[そのまま飛び去ってしまう。
残念そうにその翼の行方を見ていたが――]
っ、いっけない
のんびりしてる場合じゃなかった。
入れた、ってことは。うん。…いいんだよね。
詠唱、詠唱。えーと……
[いかつい外套は少年にはサイズがあっておらずだぶついている。手を覗かせると、翡翠の緑が指に鮮やかに見える。
背後からの視線には、全く気づいていないようだった。]
………。
[ひさしを作るように目の上へ右手をかざし、少年が見つけた鳥の飛ぶ先を見やる。空の青の中を心地良さそうに滑る翼に目を細め、それで少年はと視線を戻せば彼はなにやらぶつぶつと呟き手元を見ているようだった。]
?
[歩き、自分より少しだけ背の高い少年の右横から、さてなにをしているのかとひょっこり顔を覗かせた。]
……。
[あれで十分と言い切るマスター。
明確に苦笑を浮かべて、言葉が足りないと意思表示を行う。]
ほう。
フーインシテイか……。
さらに、聖杯をついでと言い切る か。
これはまた豪気な……。
理解 した。
それが、マスターか。
……いや。
こういうタイプの下に付くのは初めてなもので、な。
[言葉を求めながらも
何処か拍子抜けしたかのような表情を浮かべる男。
にやり、軽薄な笑みを貼り付け左手を差し出し握手を求めた。]
閉じよ《みたせ》
閉じよ《みたせ》
閉じよ《みたせ》
繰り返す都度に―― あっ だめ、
今邪魔しない で …? …??
[本に落ちる影。ぱちくりと少年は松葉色の目を瞬かせ]
っ!?!?!
[そして。
盛大に後ずさった。
吹っ飛ぶかのようだった]
……。
[あれで十分と言い切るマスター。
明確に苦笑を浮かべて、言葉が足りないと意思表示を行う。]
ほう。 フーインシテイか……。
さらに、聖杯をついでと言い切る か。
これはまた豪気な。
聖杯よりも、生き様を……。
なる程 ネェ。
理解はできた。
それがマスターの性質か。
[にやり 軽薄な笑みを貼り付け
左手を差し出し握手を求めた。]
だ ッ
だだ だだだ だれッ!!??
[――同業か?つまり参加者か。
それにしたって無防備にすぎる。
自分のことは棚上げで、本を片手で抱きしめるように持ち――]
……、 ……、へ
[まじまじと、その姿を見つめた。]
――ふむ、成る程。その令呪は如何にも。
この魔力の糸を手繰る先が、俺の認識違いなどという
愚かなミスをしでかしていない限りは
…君が、俺のマスターと言う事で間違い無さそうだ。ハンス。
此度はランサーの座を冠して参上した。
其れに異論無ければ改めて、――君に力を貸すとしよう。
[闇夜を裂く様に、右の甲に浮き上がるその印を見やり
己を喚び出した者の正体が目前の青年である事を視認する。
僅かに細められた目は、幾らか品定めにも似ていようか。
さあて、自身を矮小とするその真意は如何程か。
俺に対し、立場を弁えるその姿勢は買うが――
…其処までの思考はふつと途切れ、
その代わり左手の其れへと、緩やかに視線は動いた。]
…珍しい刻印だな?
サーヴァント 白金髪の男 は肩書きと名前を サーヴァント ランサー に変更しました。
――――――。
[ずざ、と音が目に見えるかの勢いで後ずさる少年に目をぱちくり。それから慌てる姿に口元をおさえると、くすくすと笑い出した。
そして――]
貴方が、私のマスターですか?
[少年の言葉には答えず、逆に問いかけた。]
/*
残念なお知らせ
あきらかに 浮いてる(衛が)
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
みんなシリアスう!!!!!!!!!
ありがとうございます!ありがとうございます!
空気を読まない近衛衛です!!よろしくお願いします!俺です!
――――――。
[ずざ、と音が目に見えるかの勢いで後ずさる少年に目をぱちくり。
それから白いブラウスに若草色のチョッキ、ゆったりと大きなスカートと、カントリー調の服装をした少女は口元をおさえてくすくすと笑い出す。]
そして――]
貴方が、私のマスターですか?
[少年の言葉には答えず、逆に問いかけた。]
クラスはランサー・・・・・・
[三騎士のクラスを掴んだという事がどういう事か位は理解していた。
少なくとも、この目の前の英霊はかなりの高名だろう。
その真名に興味を持ち、聞き返そうとしたが、先に質問を投げられてしまった]
刻印・・・・・・こっちか。
[右手ではない、左手の刻印にランサーからの視線を感じた]
確かにこちらは今回の聖杯戦争には関係が無いし、珍しいのも間違いない。
俺のような才能の無い魔術師が大きな魔力を引き出す為の呪術刻印だと思って貰いたい。
これを使ってまで魔術を行使する機会があるかは、判らないが。
[視線が一瞬、左に寄り添う犬型の背中のアタッシュケースに向けられる。
ハンスの手により強化されたものだが、ハンスには荷が重い術式礼装。限定的な効果である為、万が一の為に持ち込んだが、これを撃つ事を考えると今から気が重い]
貴方が俺のサーヴァントである事に異論など無い。
よろしく頼む。
おうとも。これが俺よ。
しかと理解したなら、せいぜい覚悟しろ。俺の相方は骨が折れるだろうからな。
[カカカッと陽気に笑い、左手の握手に応じる]
左手での握手はお前の時代の習わしか?
というか武器はどうした? お前、セイバーのくせに徒手空拳で戦う気ではあるまい?
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
…は、え え?おんなの、こ…?
[目を丸くして、見つめたていると
くすくすと可愛らしい笑い声が聞こえた。
ひどく気恥ずかしそうに姿勢を正して
改めて向き直ろうとして]
……、えっ?
[次の問いかけに、脆くも少し傾いた。]
マス、ター…?
え?でも 僕 詠唱、して…えっ
[――改めて、落ち着いて見合ってみれば。
膨大な魔力、人では持ち得ないそれを
少年の血が――日本の地に古くより続く近衛家の魔術刻印が感じ取る。
“つながっている”――と]
…、……え
じゃ、じゃあ 君が、僕の―――サ、
ッあ 痛…ッ!
[小さく呻いて右手の甲を押さえる。
焼けるような痛み――魔術刻印を受け継ぐ時よりも、もっともっと奥から来るような痛みだった。]
……ああ。
そうだ。
[簡素な言葉と共に、その手を強く握りしめる]
いやいや、どうも俺の主様には偏屈で頑固な人間が多くナ。
マスターはマシな分類さ。
剣か。
逆に質問したいがマスター普段から帯刀しているのか?
呪術刻印?――そういう物が存在するとは知っているが、しかしそれは。
……、才の無い、ね。
[多少なりとも魔術を齧った身、幾らかの知識が無い訳ではないが。
――しかし矮小、と先の言葉に重ねて告げられる言葉に
一寸ばかりその眉が寄せられる。
執拗に卑下するのは、…唯の体面か、それとも。
事実マスターの技量が足りぬのであれば、己の能力を存分に発揮するのは其れだけに制限が掛る故に酷く難しい。
しかし現界して暫しの刻しか経っていないと言え、流れ来る魔力の其れは。]
…まぁいい、折角だ覚えておくとしよう。
己の仕えるマスターについて、知っているに越したことは無い。
[言葉を切り上げ一つ頷くと、青年が一瞬向けたその視線を追う様にして
双眸もまた犬型のその背へと向けられた。
犬の形を模した其れも珍しくはあるが、魔術の類と言うのは存分に見て取れる。]
異論の一つも無いときたか。
…余程己の呼びだしたサーヴァントに自信があっての事か?
[聖杯戦争に参加する者には、参加した時点よりサーヴァントが付与される。
少女が聖杯より得ていた知識と違う作法を知っていたらしい少年――右手の甲を押えた様子を見るに、自分のマスターでいいらしい――にまたくすくすと笑うと、少年の両手を自分の両手でそっと覆った。]
Yes,
I'm your servant.
(ご推察通り。)
[痛みで止まった言葉の先を答え、くてり小首を傾けながらにっこりと微笑んだ。]
少女 は肩書きと名前を アーチャー ??? に変更しました。
まさか。普段から帯刀できるほど、俺の国の法律は甘くない。わざわざ戦装束で来たに決まっておろう。
まあ、なんだ。神陰の剣は道ではなく術である故にな。
心置きなく振るう機会というのも、実のところ目的の内だ。
[ニィ、と笑ってみせる。
つまり彼が求めたのは聖杯ではなく、戦争の方であった]
しかしお前、生前は主君で苦労したのか? たしかにどことなく苦労性な相をしておるが。
そういえば真名を聞いてなかったな。お前、どこの誰で、何を願うためこの戦場に来た?
ところでトークセッション聞いているんですけれども
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwアーチャー陣営wwww
wwwwwじわじわくるwwwwwwwwwwww
じわじわwwwwwwwwwwwwwwww
[勿論、真名を知りたくない訳ではない。
興味というよりも、戦略性の問題だ]
俺も戦闘の経験が無いわけではないし、子供の使いで日銭を稼ぐような真似もしていない。
貴方の放つ魔力と、そしてこの令呪から流れ出る魔力量で大体は察する事も出来る。それにランサーのクラスとなれば尚更だ。
[資料で確認した聖杯戦争と、今回のそれが同じものであるならば、だが。心の中でそう追加しておいた]
ということで えー
…挨拶がトークセッションの感想より後ってどないなってん(
毎度お世話になっております。
Fate村参加も此度で4度目となりました。
ランサーもとい かいりです。今回は槍です。やりやり!
相方はへきさんです。
wwwwwwwwwwwwwwwまたか!!!
というツッコミはwwwwwwwwwwwwwwwww
既にお互いにしているので無しの方向でお願いしまs
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
え、
[柔らかな手のひらの感触。
流暢な英語が耳に心地よく流れ込む。
ぽかんと口を開けて、
自身より少し背の低い少女を見たまま]
な
っ…!?
なんだよその担当ーーー!!!
[――突っ込まざるを得なかった。]
[鎮守の森に声は響く。
かあ、とどこかで鴉が鳴いた。]
はっ
[突っ込んでから我に返る。]
ご、ごめん。
僕は、近衛――近衛 衛(このえ・まもる)
18歳、日本から、来ました。
よろしくお願い、します。
[登校初日のような挨拶で折り目正しく礼をする。
どこか古風な佇まいでもあった。
そして、まじまじと少女――アーチャーの顔を見る。]
なる程 なる程。
戦場を求めて。
……平穏な世界 か。
[淡々と呟きを漏らす。]
そうか?
そんな生き方をしていると顔に出るのかもな。
無骨な生き方を求める割に、それが顔に出ないように見えるマスターが羨ましい。
俺は――……。
ツマラナイ理由で戦争ばかりをしている時代、から さ。
正直なところ、俺も同じで願いは無い。
強いて言えば まともな主にめぐり合いたい だが。
名前か。
まぁ、言葉を求めたのは俺だから言わなければいけないな。
俺の名前は――だ。
他のヤツには言わないでくれよ?
[もう1歩、マスターの傍へ歩み名乗り揚げた。]
そうか。
無謀にもサーヴァントをただ過信しているのでないと言うのならば安心した。
…無論、過信にすら応えるだけの力を有している心算では、いるがな。
[さくりと小さく草木を踏む音を一つ、青年の方へと歩み寄る。]
…何だハンス、其処まで察しておいて心当たりの一つも無いのか?
――“一応”に応えられる程、俺の名は軽くないぞ。
付け加えるならば、それは此方のすべき問いだ。…君の目的は何だ?
君を主君と立て仕える以上、聞かせて貰いたいものだが。
[尤も、其れに対する答えを強いている心算は無い。
小さく肩を竦める様はそう言わんばかりに。]
コノエ・マモル。わかりました。
私のことはヘレンとお呼びください。こちらこそよろしくお願いします。
[くすり笑いながら、礼を返す。そしてそのまま上目づかいにマモルをじっと見つめて、人差し指をぴっと立てた。]
…大事なんですよ? ロリっ娘枠。
いつの世にもなくてはならないものですから。
とはいえ、21歳でロリっ娘枠とかどれだけ見た目若くても無理がありますよねえ。
なんでこんなことになってるんでしょう。
[腕を組み、ひとりうんうんと呟いてから。]
それで、マスターはどんな理由でやってきたんですか?
[まじまじと。マモルの姿を見直すに、軍人らしきコートを着ているとはいえ、戦争へ身を投じるにはあまりにも似合わない。]
いやいや一緒にするな。
俺はきちりと願いを考えて来たんだ。
あと俺にまともな主を期待するな。どう考えてもその器ではない。
[宿題を忘れてきた学友を非難するような調子で不満そうに言い、そして聞いた真名に、数秒頭をひねる]
……知らん。
皆目知らん。
[二回言った]
[少しばかりの違和感に戸惑っていたようだったが、その内慣れるだろう、と足元を気にするのはやめたようで]
ケイ、ここは聖杯の与える日本の姿と酷似しています。
ですが日本にしては日の位置がおかしく感じるのですよね。
[自身が生きていた頃と、変わってしまったのかと、歩きながら問いかける]
サーヴァントの強さには知名度というものが大きな要素になります。
ここが日本であるのでしたらその利点があると思うのですが。
アーチャー ??? は肩書きと名前を アーチャー ヘレン? に変更しました。
どう見てもそう聞こえはしなかった ぞ。
なぁに。一緒さ。同類だ。
[強引に纏めてニヤリと笑う男]
まぁ、その点では期待していない。
だから、願いは無いも同じだ。
[本心は別だが、舌はさらりと言葉を紡ぎ出す]
……。
知らない か。
それは――……それでありがたい な。
逆に新鮮に感じる。
故郷では、散歩に出るにも面倒な事になってた。
……ところで
此処は 何処 なんだ?
[その言葉に、呆気に取られるが、その言葉は対照的なものだった。]
[衛自身も年相応に見られないこともあったが――この少女、いや、女性、なにものなのだろう。ヘレンという名の、アーチャー足りえる人物、とは?]
……あ。うん。ええと。
[手の甲とそれに重ねた指の間から覗くは
翼を広げた鳥に似た――文様。]
僕は、聖杯に願いを叶えてもらうために、来たんだ。
[はっきりと、しっかりと答える。]
[いつしかお説教になったように思えて小さくなる。
外したままの視線をキャスターへと向けることができなくなっていた。]
次の目標なー……。
そんなん学校卒業して以来さっぱりなんやけど…。
考えてみるわ…意志の力なー…。
[そうして黙り込む。
キャスターが足元を気にしている様子には気づけなかった。
目標、といわれるとなんだか困ってしまったのだ。]
………うーん。
そやなぁ………。
[聖杯は願望機である、分かっていたはずだった。
けれど、こうして結界に入れただけで満足してしまった己がいる。]
[都合の悪い質問だ]
大変無礼をした。心よりお詫びする。
[だが、あまり感情の起伏が無い声のトーンである事は間違いなかった。それはハンスが本気で言っていないという事ではない]
真名については、必要になればもう一度お伺いしよう。
あくまで戦略を立てるために必要と判断した場合には、ですが。
むしろ、迂闊に誰かに知られるほうが不利になる。
[願い、か]
俺の聖杯への願いは・・・・・・
[そんなものは]
亡くなった父の弔い・・・・・・みたいなものです。
大した事ではないですよ。少なくとも貴方にとっては。
………。
[願いを叶えてもらうためにと、少年は言う。
――聖杯は、願いを叶えるもの。]
誰しもそれを求めてこの戦争に赴いてんじゃないんですか。
[胸を張る姿に、思わずじと目。
しかしまたすぐに眼差しを和らげると、頷いてみせた。]
また詳しく、その叶えたい願いなど聞かせてくださいね。
その鳥の翼に誓って、私が力をお貸ししますから。
さてさて立ち話もなんですし、どこか落ち着ける場所でも探しましょうか。
[言って、右手を差し出した。]
馬鹿者。
[その声音は、呆れるようなため息混じりだった]
いいか、人だろうがモノだろうが、存在する以上は本懐があろう。
剣が戦うためにあるように、聖杯には聖杯の本懐がある。
俺が思うに、何でも叶う願望機であるなら……その使い方は、描き終わった後に心地よく倒れ込むような、その容量を余すことなく使い切れる願いこそふさわしい。
最も美しい光景とは、すなわち聖杯が全力を持って描く幻想よ。
[そして。
ここはどこかという問いには]
……決まってるだろう?
楽しい楽しい死地だよ。
喜べよセイバー。願いのないお前は今、きっと真に自分のために剣が振れるのだからな!
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
[ぱちり]
[衛は松葉の目を瞬かせる。]
あ そ、そっか。ごめん。
でも、父さんとかは
勝ち残ることこそが…とか、
そんなこと言ってたから―――
[困ったように眉を寄せると頬を軽く掻く。]
うん。話すよ。
一緒に戦うんだもんね。ヘレン――さん。
[呼び捨ては気が引けたか、一拍開けて敬称を付けた。]
え、鳥―――
[言われて、右手の甲に視線を落とす。
鳥を模した令呪がそこにある。
衛は眼を見開き、輝かせてから笑みを浮かべた。
それはそれは、嬉しそうに。]
え、あっ。
そうだね、拠点、工房、見つけなくっちゃ。
……でもほんと、ここ、まるで日本……
[手が差し出される。またひとつ瞬いた。]
あっ、いやあの、…
[気はずかしいようだ。]
どういたしましたか?
物見遊山に来たわけではないのですから、叶えられるものでも叶えられないものでも、目標を持つことは大切です。
[ロシアにきた、と言う言葉に北の地にそんな国の名前があった事を、聖杯の知識から得る]
……聖杯の力、でしょうか。
そんなことが出来るのは、聖杯位しか思い浮かびませんし。
何故日本の町並みなのかも気になりますけどね。
――ああ。
日本の英霊ですよ。
この姿は、サーヴァントとしての姿でしょう。
本来現界はその英霊の最も力のあったときの姿です。
私の場合は、そうですねぇ、若々しく見えますけどいつの姿だと思います?
[嬉しげに令呪を見つめるマモルには微笑んで、気恥ずかしく戸惑う姿にはくすくすと笑い。]
そんなに女の子扱いしないでください。
こう見えて私、本当は荒っぽいんですから。
なんたって、出身は――
[いつからだろう、その腰にはガンベルトが。そしてどこからか取り出したテンガロンハットをぱさりと被り、唇の端に笑みを浮かべて呟いた。]
――Wild,Wild,Western.
(硝煙の、荒野。)
本懐?
[その単語に首を捻るが、意味は自身の中に染みこんでくる。
何とも言いがたい感覚に腕を組み、思案顔。]
……くく っ。
なるほど。
俺の為に振るう剣。
「道では無く技である」とはこう言う事か。
他人に捧げるものでは無く、我欲の為に振るう剣。
[マスターの熱弁に様々な感情が過るが
それを抑えこんだ所で、隙間から滲みだす感情は喜色だった。]
[起伏の無い声に、もう一度眉を顰め。
僅かに考え込む様に沈黙を落としたのも一瞬の事。
ひらと手を振り、重ね言葉にて一蹴する。]
承知した。有事となればその時はな。
…まぁ折角だ、其れより先に君が察する事に期待してみようか。
――父、?…君が気を使わずとも、大した事かどうかは俺が決めるが。
[父、とやらの言葉に思う所が無い訳ではない、…が、さて。
其れが真実だとして、青年自身の願いは無いとでも言うのか。
魔術師なれば、其れも当然なのか――否。そうだとしても
例えば魔術師の多くが抱く望み――
根源の到達とやらが彼の父の願いだとして
彼自身も魔術師なれば、聖杯へ抱く願も同様の物となりとしようが。
先程の青年の口振りからして、…はたして、その推論は正しいのか。]
――、良い。然程気にしていない。
[起伏の無い声に、もう一度眉を顰め。
僅かに考え込む様に沈黙を落としたのも一瞬の事。
ひらと手を振り、重ね言葉にて一蹴する。]
承知した。有事となればその時はな。
…まぁ折角だ、其れより先に君が察する事に期待してみようか。
――父、?…君が気を使わずとも、大した事かどうかは俺が決めるが。
[父、とやらの言葉に思う所が無い訳ではない、…が、さて。
其れが真実だとして、青年自身の願いは無いとでも言うのか。
魔術師なれば、其れも当然なのか――否。そうだとしても
例えば魔術師の多くが抱く望み――
根源の到達とやらが彼の父の願いだとして
彼自身も魔術師なれば、聖杯へ抱く願も同様の物となりとしようが。
先程の青年の口振りからして、…はたして、その推論は正しいのか。]
――そろそろ、その手にした剣を収めてはどうだ。
…心配せずとも、周辺に俺たち以外の気配は無い。
嗚呼、そこの二頭を除いてだが。
[思考を切り替えるようにして、その言葉は幾らか唐突に。
喚ばれた時より手にされたままの剣を見やった。
勿論警戒を重ねるに越したことは無いが、張り詰めたままでは後に響く。]
…この犬、君の傀儡か?ハンス。
[否、犬では無いと判るが。より近い見た目である其の名で呼称する。
其れが独立した意思を持っているのか、ただ操られた物なのか
何に興味を持ってか、其れを見下ろしながら――緩く首を傾いだ。]
いや…そやね…。
とりあえず、目の前の目標としてはお互い頑張るって感じで……。
………あかん感じ?ちょっとざっくりしすぎかなぁ。
[さくっと回答、というにしても大雑把すぎた。
もう少し目標を考えようかと腕を組んだ。]
キャスターは日本人やったんかー…。
オレもそうやし、やっぱそういう縁あんのかなー。
え、いつの姿?
そやなぁー!!昔の人やったら成人って16歳ぐらいやし案外それぐらいやったりしてー。
…あかん、それやとオレのほうが年上やんか。
[目標と言われた先ほどのやりとりを思い出し情けなく思った。]
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
そういうわけにはいかないよ!
[慌てたように首を横に振る。
英霊は見た目に依らない、
分かってはいても衛は少々
魔術師としては変わり種であった。
――けれど]
…えっ
[早業。
目にも止まらぬとはまさにこのことだ。
可憐な少女の姿はそのままに
確かにそこに香る、硝煙の気配。
荒野のあらくれ、無法者。
使い込まれた銃は
その生き様を刻むもの。
そう、まさに物語のような。]
“ヘレン” って、君、まさか……
[混沌へ至る道。それこそが魔術師の願い]
我が父の願いは貴方の言う通りだった。抑止の力を退ける、もしくはその行為を悟られずにアカシックレコードへと到達する。それこそが研究の成果。無論父も、そしてその研究を引き継いだ俺も同じ目標を目指して魔術の研究をしている。
[本当か?]
[それでも無表情に見えるような素振りでランサーに向き直り]
無論。この俺も同様。
[それは嘘だ]
なぜなら、その研究こそが。
[それは本当だ]
父から残されたものだからだ。
[父から残された物しか持ち合わせていないだけだ]
だが、聖杯を手に入れることで至る事を研究しているわけではない。
[それも本当だ]
本来は、傀儡を作り魔術を編み込んでいる。
限りなく”有”に近い物の中に”虚”を作り上げる。
そこに生まれる魔術の奔流こそが、我がヴェルマー家が求める”混沌へ至る道”だ。そう信じている。
故に、俺の研究はいかに生物に近い無機物を作り上げ、そしてそれを命あるもののように扱うかという事に集約される。
本来は人形のものを扱うのだが、今回はサーヴァントの召喚を最初から知っていたので。
利便性を追求した結果、犬型を同伴させる事にした。
普段は球体関節人形を戦闘デバイスとして扱うが、サーヴァント同士の戦いの中では邪魔と考えた。
お互い頑張るとは、まったく曖昧な目標ですね……。
自身を高みに導くための目標ですよ?
「聖杯戦争」は命のやり取りの場です。
そしてこの空間は聖杯によって歪められたまるで結界のようなもの。
覚悟を持っていただかないと、私としてもやりがいに欠けるというものですが。
[腕を組むマスターを見やり]
最も力のあった時期、ですから、成人した頃ならまだまだ今から延びる時期でしょうに。
ですが、少し意地悪な質問でしたね。
この姿は、偶像でしかないのですから。
ちなみに、こちらがパウル。
[ハンスの右側にいる犬型を撫でる。ドーベルマン型のようだ]
こちらがベックだ。
[ハンスの左側にいる犬型の頭をぽんと叩く。こちらはダルメシアン型]
[二匹の名前は、かつてゴーレムを題材にした映画監督の名前から取ったもの。ハンス=ベルマーという名前も含め、彼の父が興味を示した人物達だ]
Shi...
[人差し指を口にあて、それ以上は口にするなと悪戯者の眼差しを向ける。]
女のままじゃ、自由に生きられなかった時代もあるんです。
[だから、性別は気にしないでと。]
ああ、でも。当面は女の子としてみてもらった方がいいかもですね。
武器になりますし――“正体”もバレにくそうです。
[ガンベルトより抜いた銃をくるくると回し、そんなことを呟いて。]
さて、どちらに行きましょうか。
戦争の相手はもう動き出しているかも知れませんよ?
[自分の相棒を現実へと引き戻した。]
――、君がそう言うのならば
…そう言う事にしようか。ハンス。
…己の大志ある主君に仕える方が、幾らか俺もやり甲斐を得ようが
それを今の君にどうこう言っても詮無いことだ。
[何処まで察しての言葉か、一つだけ肩を竦め。
その話は其処までと切り上げる。]
…ほう、成る程?君の研究とやらも中々面白いな。
俺も幾らか魔術の類は齧ってはいたが――
命の無い物に命を吹き込む其れは幾度も耳にしようが、
命ある物を真似るというものは初めて目にする。
パウルに、ベックか。 君達もよろしく頼む。
…犬には幾らか馴染みも深いのでな。
[俺にとっても都合がいい、と視線は撫でられる二頭を追う。]
あはは……ごめんって。
目標とか苦手なんやって…。
[目の前のことをやり通すという生き方だったせいか。
いや、それは間違いで。
与えられたことをこなすことしかしてこなかったからだ。]
覚悟………か。
じゃあ、こうしよう。
お互いがお互いを守りきる。
キャスターにも願いがあるんやろうしね。
まずは第一目標!ええ感じちゃう?!
魔術はお察しの通り苦手やけど、殴る蹴るとかは任せればええわ、オレに!
[自信満々に言った。]
[それから続いたキャスターの言葉に。]
自分、ホンマにいけずやなぁ!!
偶像ってことは…オレらが描いてる姿ってことなん?
バシッって当てるとは言ったもののー…。
さっぱり思い浮かばへんわ…。
とりあえずはオレよりにーさんでええんかな。
[年下ではなさそうに少しだけ安堵する。]
そういや、キャスター。
聖杯戦争に参加するのにはこの令呪だけでええんかな?
人おらへんし聞くにも聞けへんし、なんか知ってる情報あらへん?
[戦争をするにしたって、誰の気配もなさすぎる。
そんなにも広い空間なんだろうか。]
犬・・・・・・?
[ランサー。
そして犬。
森]
[まさか]
[選択肢の多いキーワードだが、もし自分の予想が通るとすれば、とんでもない有名人なのかもしれない]
―埴市 エリア /元勢宮・鎮守の森―
!
[慌てて口を手で押さえる。
少女の悪戯な眼差しは
きらりと光る星のようである。
言葉にするよりはるかに多くを語るようだ。
知らずひきこまれる。
ややあってから、
衛はこくりとひとつ頷いた。]
うん、わかった。
ああ、そっか、うん、そうしよう。
[くるくる回る銃に一瞬見とれる。
アーチャーたる所以。
銃の名手たる、彼/彼女は、一体、どんな――]
あ、っと。そうだ ね。
[思考を中断し、表情を引き締める。
突き動かされるように来たここは戦場なのだ。]
まずは、拠点を構えなくっちゃ。
ここ、お宮さんだから霊脈筋かなあって思ったんだけど、……
[きょろり、と当たりを見回す]
なんか、変だよね。
この二頭が気に入ったなら、何なりと言ってくれ。
基本的には俺が常に操っている。
[ランサーに手を見せると、その五指から肉眼で見えるか見えないかという位の細さの鉄糸が垂れ、それがパウルとベックへと繋がっている]
この鋼糸に俺の雷系魔術で微量の電流を通し、彼らのシナプスへと繋いで動かしている。犬らしい動きをしているかどうかについては不安は残るが。
[頭を撫でればそれなりに嬉しそうな素振りを見せている]
いつもは荷物運びしかさせてやれないのだけど。
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