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202X年2月。
全世界で5億人のユーザ数を誇るネットゲーム――ザ・ジンローワールド。
その仮想空間の中で、現実世界をも揺るがすような重大な事件が引き起こされようとしていた。
1人目、管理者 ゲルト・ラクテイン がやってきました。
管理者 ゲルト・ラクテインは、村人 を希望しました。
[タワーマンションの最上階の一室。ゲルトは都市が作り出す夜景を背景に、A4の用紙にまとめられた報告書に目を通しため息をついた]
やれやれ……だな。
[現在、確認されているジャガーノートによる被害者の数は205人。その中で体調が著しく悪くなったなどの報告は120人。気を失ったなどの報告は52人。さらにその中で、未だにこん睡状態が続いている者の数は11人となっている。
まだ死亡者の報告が無いのが救いだった]
[規格外の狼、ジャガーノートの出現から10日間が経っていた。ジャガーノートは法則性無く散発的に出現し、無作為にアバターを襲い、被害を拡大させている。メンテナンス要員や黒服を使い、ジンローワールドの内外からジャガーノートの素性を探っているが、尻尾の先すら掴めずにいた。これまで相手にしてきた狼とは格そのものが違っていた]
[ゲルトは報告書を放り、傍らのテレビに目を向ける。夜のニュース番組の映像。ニュースキャスターとコメンテーター、そしてジンローエンタープライズ社長のジン・ムラタテが画面に映っている]
ニュースキャスター
『最近、巷でも話題に上っておりますザ・ジンローワールドをプレイ中に意識を失うと言う噂についてなんですが』
ジン・ムラタテ
『はい、根も葉もない噂です。おそらくは我々の競合会社の出したネガティブキャンペーンです』
コメンテーター
『ですが現にですね、病院へと運びこまれた人も出ているのです。それについてはどうお考えですか?』
ジン・ムラタテ
『おそらくはプレイのし過ぎによる過労状態ではないかと』
コメンテーター
『それはネットゲームが浸透し始めた2000年代からある問題ではありますね』
ニュースキャスター
『なるほど、ではこの話はザ・ジンローワールドに対しての問題ではなく、ネットゲームと言うものに対する問題であると?』
ジン・ムラタテ
『はい。そのように捉えています。ザ・ジンローワールドはユーザー数も多いので、そういった症状に陥る人も比例して多いため、また噂にも上りやすいのではなかとも推測しております』
コメンテーター
『確かにザ・ジンローワールドは5億人もの人間が利用していますね』
ジン・ムラタテ
『もちろん我々もこれに対する対策は講じております』
たいした茶番だな。
[ゲルトは「ふん」と鼻で笑い、テレビを消す。このテレビ番組は完全にジンローエンタープライズ側の仕込である。コメンテーターもジンローエンタープライズ側の息のかかった者で、決して社長に対して悪い心証になるようなことはしない]
[もちろんこういった情報操作はテレビの中だけではない。ネット内――ジンローワールドの掲示板や、他の大型掲示板内でも同様の情報操作は行われている]
[ネガティブな書込みを自動書き込みツールやメンテナンス要員を使って否定させ、あたかも何事もないかのように情報を統制させていた。しかしそれにも限界は来る。いずれはこの問題が明るみに出る。ネットの世界では、完全な情報のシャットアウトは出来ない。
[天井からしたたる雨漏りのように、どこからか染み出すのだ。その雨漏りを放置していては、やがて天井にはカビが広がり、腐り落ちる]
早急に手を打たねばならない。
[ゲルトはパソコンの前に座り、あるリストを呼び出した。
そこにはザ・ジンローワールドのコロシアムで名を馳せる凄腕プレイヤーや、古参の巨大ギルドのギルドマスターや、果ては一度は狼やハムスターとして処理されたハッカーやクラッカーなどの名前とアドレスが書き連ねられていた。そのアドレスへ向けて、ゲルトはメールを一括送信する]
『文面は―――』
==========================
from:システムメール
sub:危険なアバターを捕まえよう!
『参加者限定スペシャルイベント開催!』
ザ・ジンローワールドをご愛顧いただきありがとうございます!
今回特にザ・ジンローワールドをご利用いただいております方々限定でスペシャルイベントを開催!
現在、ジャガーノートと言う危険なアバターが一般アバターを襲う事件が多発しています。
ザ・ジンローワールドの平和のために、貴方がハンターとなって、ジャガーノートを捕まえてください!
危険なアバターを退治した貴方にレアアバターとレアアイテム、さらに商品券を500万円分プレゼント!
本イベントに参加をご希望される方は、このメールに空メールか意気込みを書いたメールを返信ください。
メールが確認され次第、貴方のアバターへ下記処理が行います。
●コロシアムエリア内、アドベンチャーエリア内の能力値、特殊能力を全エリアでの適応を開始。
●ジャガーノート討伐隊の『称号』をプレゼント。
・全能力値が+25
・ジャガーノート討伐隊の称号をつけている者同士の共有会話回線の接続
=========================
こんなところだな。
[ゲルトは一括送信ボタンを押してPCの前から離れて、また夜景を見下ろす。リストの5分の1でもハンターが集まれば、ジャガーノートを捕まえる戦力としては十分なはずだ。もちろんこのメールで数多くのプレイヤーを危険にさらすことにもなるだろう。だが、ザ・ジンローワールドの運営を滞らせるわけにはいかない。ジャガーノートをあくまでイベントの産物として処理すべきなのだ]
全ては私の構築した世界のためだ。
[小さな犠牲は厭わない……]
入村しましたら、自己紹介とメモに下記を記載してください。
【自己紹介】
◆アバターの設定
■名前:
■職業:
■見た目:
■年齢:
■体格:
■能力:
■戦闘スタイル:
◆リアル
■名前:
■職業:
■年齢:
■体格:
なお肩書きと名前はアバターのほうをご使用ください。
【メモ】
■接続:オフ
■場所:リアル・自室
■行動:ネットの監視
■希望役職:村人(ダミー)
特に希望役職については必ず明記ください。
それを見て設定します。
希望役職がない場合は希望役職を村人として処理します。
2人目、重複存在 カムイ がやってきました。
重複存在 カムイは、村人 を希望しました。
…?
ここは何処だ?
確かオレはジンローワールドをプレイしていて…。
それで、あの男に…。
って何だ!?この姿は!
これってまだゲームのなかだよな…。
なのに何でリアルと同じ姿何だよッ!
チャンピオン ガルーダ が見物しにやってきました。
チャンピオン ガルーダは、見物人 を希望しました。
[アナウンスと共に、心地良い緊張は最高潮に達する。
拍手と歓声のエフェクトに包まれながら、目を開けるモーション。カウントダウンと共に、転送が始まる。
見慣れた太陽コロシアムの円形闘技場……その上空]
──ビュオオッ!
[大重量の物質が、風を叩きつぶす音と共に]
ズウゥゥゥン!!
[130kgを設定した体重が、ハンマーのように巨大な両足を伝い、地面にひび割れのエフェクトをひらめかせた。
着地の為にたわめた膝を伸ばし、異相の巨人は丸太の様な腕を組んだ。
一般アバターなら余裕で見下ろす筋肉質のボディ。タテガミのような赤い髪。頭部から伸びる、悪魔のような角。そう、それは]
<◆アバターの設定
<■名前:カムイ
<■職業:UNKNOWN
<■見た目:現実と同じ
<■年齢:同上
<■体格:同上
<■能力
<・既存の武器の全面使用不可(防具とアクセサリは許可)
<・「通常攻撃」「防御」以外の既存のスキルの全面使用不可
<・仕様外の特殊武器:6WAYビットの使用
<・仕様外の特殊スキル系列:「ビット」の使用
<■戦闘スタイル:「通常攻撃」の素手殴り。もしくは「ビット」を駆使しての撹乱戦。
<◆リアル
<■名前:度会神威
<■職業:学生
<■体格:ネットと同じ
<■設定:ジンローワールドを(これとは別なPCで)プレイ中、謎の男に襲撃されPCを消去される。
そして気がつくと自身のリアルと同じ姿でジンローワールド内に入りこんでいた。
その非正規データの塊と言っていい存在はある意味異常である。
『太陽コロシアムチャンピオンンンンン・ガルーダァァァァ!』
「ガルーダ!」
「チャンピオン・オブ・チャンピオン!」
「ガルーダ!」「赤いデカいの!」
「太陽の悪魔!」「今日こそくたばれ!」
「ガルーダ!」「ガンバって!」「ガルーダ!」
[チャットログが、滝のように流れる。
好意的なものから悪意に溢れたもの、野次もあれば無根拠な罵倒もある。
それら全てを受け流すことが出来なければ、チャンピオンを防衛などし続けられるものか]
<なお、入ったばかりの今はビットは持っていないのであしからず。
<文字の頭が「<」一つの状態はキャラではなく中の人の説明だと思って欲しい。
[腕組みのモーションを解除し、まだ素手の片手を上げると、チャットログが静まった]
──始めようか。
[ヘッドマウントに語りかけた声が、文字となってログに表示された時にはもう、挑戦者の第一撃がガルーダに叩きこまれていた──]
かりょです、かりょたんです。
そろそろタニ様のRP村を占拠しすぎだろうJKと思っていたんですが、設定がツボだったので、今回もやってきました!
「参加者が少なければ2ID参加するよ」っていうのは、ありゃブラフでしたすまん。
2IDの方は、「実際にサブアカウント」か、「何にも特技のない普通の子が、一秒だけ世界を救って消える」を遣る予定で、全体的には流れを見つつ。
3人目、双子 リアン がやってきました。
双子 リアンは、おまかせ を希望しました。
[現実世界。何の変哲もない、極一般的な部屋。
間接照明の仄暗い灯りの中、浮かび上がるように光るモニターを見つめる若い男。]
……へへ、馬鹿だなあ、部位シールドなんて張っても仕方ないのに。何を勘違いしてるんだか。
アクチュエーターからカテゴライズキリングなんて、ダサいよ。やっぱPK(プレイヤーキリング)はスタイリッシュに一気にやらないと。
[ネットゲームでPKを楽しんでいる。一心不乱にキーボードを叩き始めた。
ゲーム内情報から相手のシステムにまで入り込もうとしているらしい。光に照らされる顔はにやにやと笑っていた。
コンフィグレーションのテキストがスクロールされていく]
[自分仕様の特注のキーボードを複雑に叩き、防衛を連打する。
挑戦者は機剣士。ワンアクションで銃に変形する大剣を振りまわし、大振りでありながら隙のない攻撃を仕掛けてくる]
「どうした赤いの!」「やっちまえ!」
「ビビッたか!」「負けないで!」
[ctrl+seiで、観客ログ枠を消去。攻撃をせずに防衛一点だった理由は]
──ガンッ!
[金属を殴ったような効果音と共に、白羽取りが成功し]
攻撃強化+999は、まだやって出来ないことはない範囲だが。
命中+99%、クリティカル+99%はさすがに、オイタが過ぎるだろう。
[挑戦者が音声変換機能を載せたヘッドマウントセットを使用しているならば、チャンピオンの声は低く太い声で再生されたことだろう]
[アバターの、コロシアムでの戦い方には、「中の人」のにおいが出る……と、ガルーダは思っている。
手が複数なければ出来ないようなそんな動きには、トリックがある。
例えば、アナログな方法では足指でキーボードを抑えるとか。もっとスタイリッシュに行くなら、ボタンを押したままにするマクロであるとか]
ババババッ!!
[挑戦者がトリガーを引き絞った。
機剣から放たれた弾丸は、真っすぐガルーダの顔頭部をぶち抜く軌道へ]
双子 リアン は肩書きと名前を 妖獣使い リアン に変更しました。
ザワッ!!
[ガルーダが頭を振ると、炎を帯びたタテガミのような髪が、その弾丸の軌道を覆い、弾いた]
[……ガルーダの場合は、そのトリックは視線感知式のマウスだ。それを第三の手として、特殊仕様のキーボードと合わせて、2本の手だけでは不可能な動きをアバターに再現させている。
だが、挑戦者の場合は]
不正改造アイテムだけであれば、取引で不正規品を掴まされたと言い逃れる方法もあった物を。
アバター改造までしてあっては、間違いなくチーターだな。
[挑戦者はこちらの捕獲を振り払い、再びの攻撃を始めた]
[チート改造済みアバター。恐らくHPも無限。敗北判定も無効になっている。正攻法では倒せない。
だが]
チーターに、チャンピオンの座を譲るわけにはいかんのだよ。
[防衛の合間に、不敵な笑みのモーションを差し込む。
そう、チャンピオンがいつか倒れるなら、それは正攻法でなくては]
[攻撃に、転じる]
あ、ども、ましゅです。
タニさーんお邪魔しまーす。
完全RP村って入ったことなくて、どっきどきなんですけど、がんばります…!
拙いですが、みなさまどぞよろしくです。
[インベントリから取り出すのは、エフェクトが派手な双剣。
両手にそれぞれ装備し、……同時にいくつもの技を発動する!
光が、陰が、色が、複雑に連舞する!]
[アバターが無敵ならば……その背後の端末を落とす! 処理しきれない程のエフェクトと技を叩きこみ、アバターではなくて回線へ攻撃を仕掛ける]
[hit! hit! critical! hit!
永遠のような一瞬の後。
……回線から切断された挑戦者はもうそこにはいなかった]
『──チャンピオン!! 今夜もまた、防衛成功ォォォォォ!!!!』
[司会の叫びの中、観客が一斉に拍手と叫びと野次を飛ばす。
ガルーダは片腕をあげ、勝利のポーズでそれに答える──**]
[ジンローワールド、居住エリア。
現実世界から一転して、女性として振る舞っている]
さーて今日はどうしようかな…。
コロシアムではチャンピオンの防衛戦があるけど、混んでそうね。
……というか、もう終わる頃合いかな。長引きはしないだろうし、どうせ赤い悪魔が勝つでしょ。
…アドベンチャーエリアにでも遊びにいこうかな。
[くるりと振り返り、居並ぶペットアバターを眺めた。
普通は小さな犬や猫の様な、まさにペットといったものであるはずだが、リアンのそれは違った。
ライオン、虎といった猛獣、ペガサス、ドラゴンといった架空の生き物まで、たくさんの"ペット"が揃っている]
うーん…。
どれ連れてこうかなあ。
[リアン自身が違法改造したペットアバターはどれも戦闘特化されていて、彼女はそれを常に連れている。
だが、彼女(彼)のクラッキング能力ではペットアバターの仕様を変える事が精一杯で、一般的なペットアバターと同様、三体までしか連れ歩くことは出来ない]
ふふ、今日は君たちにしようかな。
双獄炎、クリストファ、ちぇりー。……おいで。
[獰猛そうな二つの頭を持つドーベルマン、巨大な鷲、そして普通サイズのハムスターを従えると、仮想住居を出る。
ペットアバターは違法改造である故、能力が解放されるエリア以外では、一般的なペットのように映るだろう]
うーん…。
どれ連れてこうかなあ。
[リアン自身が違法改造したペットアバターはどれも戦闘特化されていて、彼女はそれを常に連れている。
だが、彼女(彼)のクラッキング能力ではペットアバターの仕様を変える事が精一杯で、一般的なペットアバターと同様、三体までしか連れ歩くことは出来ない]
ふふ、今日は君たちにしようかな。
双獄炎、クリストファ、ちぇりー。……おいで。
[獰猛そうな二つの頭を持つドーベルマン、巨大な鷲、そして普通サイズのハムスターを従えると、仮想住居を出る。
ペットアバターは違法改造である故、能力が解放されるエリア以外では、一般的なペットのように表示される]
赤いデカいのww
じゃあリアンさんも用語かいせつー。てきとーですが。
アクチュエーター:腕や脚などの動力部部位
カテゴライズキリング:何かを破壊する際、一気に破壊できない場合、部位ごとに破壊していくこと
PK:プレイヤーキリング、プレイヤーキラー。ゲームの公式目的から外れて、他PLを殺害して楽しむこと。またそれを行うプレーヤー。
コンフィグレーション:ハードウェアの設定
うーん、しかし特殊能力、悩みに悩みまくってたんだけど、これわかりにくいかなあ……
ペットアバターを改造して操る
一度に使えるのは3体まで
自分の戦闘能力は普通
ていう縛りです。
今連れてるのは、
・双獄炎(二つの頭を持つ巨大ドーベルマン。火吐くよ)
・クリストファ(超巨大鷲。主に移動サポート)
・ちぇりー(脳強化特化のハムスター。普通サイズ)
書いておかないと忘れちゃうなあ。
ところで、チャンピオンの名前は、「人気があるけど、早い者勝ちで抑えられてる」ようなのをイメージしました。
といっても、がるがるの中の人的に、そこまで初期からのプレイヤーではないので、「微妙に最大人気からずれたあたり」で。
他の候補は、どこかのばるばるに引っ張られて、ジークフリード、シンフィヨトリ等々、北欧系でした。最終的にこのチップ、北欧系じゃないよねーってことでボツに。
[ジンローワールド、アドベンチャーエリア。
大草原のワールド内を、優雅に低空飛行する大鷲の背に乗っている。]
ふふ、ジンローワールドの凄いところは、上空までしっかり作り込まれてるところよね。風が気持ちいい…。
[空から、地を走るドーベルマンに声をかけた]
双獄炎、今日のお目当てはね、金剛の装備セットよ。
落とすモンスターはもうチェックしてある。狩りまくるわよ。
[リアン自身の戦闘能力は至って普通なため、戦闘の大部分を改造ペットたちに頼って、自分のレベルを遥かに超えた防具を集めている。
自身は大鷲のクリストファの背に乗り、モンスターは双獄炎に倒させるのだ]
[早速今日一番目のモンスターを見つけると、地獄の底から聴こえるような低い唸りをあげ、双獄炎が地を蹴った。
巨大な二つの頭のうち片方がモンスターの左腕を噛みちぎり、もう片方が漆黒の炎を吐き出し、体を焼いた]
ひゅー!いいわ双獄炎!
クリストファ、もっと近くまで寄ってちょうだい。
[大鷲のクリストファに指示を出し、歓声をあげながら応援した]
今まで出したフラグ
・片方が処理落ちするような状況で、なぜ平気だったのか?
・改造キーボードはともかく、視線感知式マウスが一般家庭にあるだろうか?
・「親父」にしては、「蒼穹(あお)」はキラキラネームすぎないか?(ただし20年後ならこれが普通なのかも……)
[リアンのフードの中にいたハムスターが、ひょこりと顔を出し、喋り始めた。
ハムスターのちぇりーは頭脳特化に改造したペットアバターであり、彼女が改造した中で唯一、人語を操るAIをインストールしてあった]
「リアンはバカにゃ。こんな近づいてたら、双獄炎が炎吐きにくいに。」
うるさいわよちぇりー、そんなことより早く期待値計算してよ。
「もうとっくに計算し終えてるに。金剛の頭装備・腕装備・脚装備は1/512、胴装備は1/1024の確率でドロップだにゃ。」
[言い終えるとちぇりーは再びフードの中に潜り、双獄炎がまたもう一匹のモンスターの肉を喰いちぎり、その上をクリストファが旋回飛行し続けている**]
4人目、影文雄 がやってきました。
影文雄は、智狼 を希望しました。
[文雄はログインするといつものように掲示板エリアへと向かった。
最近ワールド内でも噂になりつつある人外『ジャガーノート』の犠牲者情報が今日も掲示板に掲載される。]
=======================
511:人外さん:2012/02/23(木) 02:57:40.24 ID:Dw/p22pR0
本日の犠牲者
アリア・フローリー
ID:aiko_1011
メール:love1011@loup-garou.jp
本名、田中愛子
日本国愛知県名古屋市北区清水・・・
090-32・・・
・
・
・
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[今日の書き込みも犠牲者の本名から住所や電話番号などの個人情報、ゲーム内のチャット記録の抜粋などが記載されるのいつも通りの内容であった]
今日の犠牲者は中身も女だったか
かわいそうだが運がなかったな
[その他の書き込みにも一通り目を通すと文雄は掲示板エリアから退出した]
…駄目かぁ。
[誰も居なくなったコロシアムでログアウトを何度も試すが反応はない。]
[…はログアウトする作業に疲れて石畳の通路に座り込む]
装備も最低限の物だけで武器は無し…。
挙句姿は実際のオレだし…。
一体どういうことなんだ?
<ここで<<#0が届く
村の設定が変更されました。
―リアル・病院の集中治療室―
[白いベッドに青年が寝かされている。腕からは点滴の管がのび、心電図が規則正しく鼓動を刻んでいる。彼の名はコンラッドと言う。ジャガーノートの襲撃にあった黒服の一人だ。彼は今、意識不明の状態でこうして入院させられている]
容態はどうなんだ?
[ゲルトは傍らに立つ医師のブライアンに訊ねた]
医師 ブライアン が見物しにやってきました。
医師 ブライアンは、見物人 を希望しました。
[ブライアンは肩をすくめ、]
脳波を含めて、心電図、体温、脳波、血液状態、そのたもろもろ各種バイタル全て正常だよ。
[ゲルトとは昔からの知り合いなので、ブライアンはくだけた調子で返した]
しかし目を覚まさない。
脳波から見て、脳死状態では決して無いんだが……まるで深い眠りについているかのようだ。
普通ならばすぐにでも目を覚ますはずなんだがな。
[ブライアンは「あくまで俺の仮説だが」と沈黙をやぶり、続ける]
ザ・ジンローワールドは視覚的、聴覚的に非常にリアルに作られている。ログインしたとき、まるでそこで本当に"生きている"かのようにな。
そのリアルな感覚が一種の催眠状態を誘発し、アバターへのダメージを脳がそのまま現実の本体へのダメージへと錯覚し、『アバターの死を本体の死』として脳が受け止めてしまった。
よって彼は目を覚まさないのではないか……とな。
ほら、有名な話があるだろ。催眠状態の男に『これはお湯だ』と言って冷たい水を浴びせたら、火傷のような症状が出たとかさ。
[ブライアンの言葉をゲルトは鼻で笑う]
ふん、そんなわけあるか。
一昔前のSFじゃあるまいし。
確かにジンローワールドはリアルに作られているが、催眠状態になるなんて有り得ん。
だいたいもし本当にそうならば、運用開始当初から問題になっていたはずだ。
まあその通りなんだがな。
だが、例のジャガーノートとか言うのが何がしかの催眠効果をもったチートを行使しているとしたら……。
いや、馬鹿馬鹿しい話だったな。忘れてくれ。
[ブライアンは再度肩をすくめて、自分の考えを打ち消した]
医師 ブライアン が村を出て行きました。
―リアル・自室―
[ゲルトはヘッドマウントディスプレイを頭に乗せ、起動させる。ログイン画面が眼前に広がり、ヘッドマウントディスプレイに搭載された網膜認証で、すぐさまゲームの中へとログインする]
── Hello, THE JINRO WORLD!
『ようこそ、ジンローワールドへ
ゲルト・ラクテイン様』
―掲示板エリア―
[グラフィック技術の粋を結集した、立体的な世界がゲルトの眼前に広がる。我ながら素晴らしいグラフィックだ。美しいプログラムコードと、洗練されたデザイン。これはもう芸術的と言っていいだろう]
やはり私の造った世界は最高だな。
[アバターとリアルで恍惚の表情を浮かべる。こうしてログインするたび自尊心が首をもたげる]
[しばらく掲示板の情報に目を通していると、メンテナンス要員から遠隔で"囁き声"が届いた]
『ゲルトさん、ジャガーノートの件が終るまではログインは控えることになっていたはずですよ』
[ゲルトは囁き声で返す]
ちょっとした情報収集だ。好きにやらせろ。
[そして一方的に囁き声をシャットアウトする]
[掲示板には今、一番ホットなキーワードのジャガーノートの名が踊っていた]
『掲示板エリア:ジャガーノート出現報告スレ』
1:ヘナギサイクロン:202X/02/23(木) 00:50:01 ID:?????
見つけたら報告しろください。
2:名無しさん:202X/02/23(木) 00:51:21 ID:?????
>>1
スレ建て乙
3:名無しさん:202X/02/23(木) 00:52:34 ID:?????
賞金出るって噂マジ?
4:名無しさん:202X/02/23(木) 00:53:40 ID:?????
ジャガーノートは池沼
5:名無しさん:202X/02/23(木) 00:54:34 ID:?????
>>3
なにそれ? ソースあんの?
6:カオるん:202X/02/23(木) 00:55:11 ID:?????
>>3
マジ。
捕まえたら500万円分の商品券とレアアバだってさ。
うちのギルマスもそういうメール受けたって言ってた。
どうもヘビーユーザー限定のイベントらしいよ。
7:名無しさん:202X/02/23(木) 00:55:42 ID:?????
イベントか何か知らんけどあのチートキャラうぜーんだけど。
黒服早く仕事しろ。
8:名無しさん:202X/02/23(木) 00:56:51 ID:?????
>>6
マジかよ! 仕事してる場合じゃねぇ!
9:名無しさん:202X/02/23(木) 00:57:04 ID:?????
ジャガーノートたんなら俺の隣で寝てるよ。
[どうやら一般のアバターたちはジャガーノートのことを概ね運営によるイベントとして捉えているようだ。情報操作は順調なようだ]
だが、この情報操作も限界があるだろうな。
やはり管理者として私自らも動き、騒動の収拾にあたらねばならんだろうな。
[そう呟いてから、自嘲する。いや、騒動の収拾がどうと言うよりも、より強く感じている感情は『私怨』である。ジャガーノートと言うふざけた奴に地獄を見せてやりたいと言う思い。ジャガーノートの行いは、ある種、このザ・ジンローワールドの神であるゲルトに対して唾を吐きかけるようなものだ]
神からの懲罰を与えてやらねばならん。
私が神として刑を執行してやらねばならん。
[ゲルトのアバターの能力はすべて最高値に設定してある。この力で相手を殴りつければ初期アバターならば一撃で屠り、コロシアムのチャンピオンレベルでも三、四発もまともに攻撃を打ち込めば倒すことが出来る。きっとジャガーノートを相手取っても見せしめのように葬り去ることができるだろう]
そしてしかる後にリアルの情報も暴いて社会的にも抹殺してやろう。
[ゲルトは悦に入り、そんなことを口走った。ログインすると行き過ぎた高揚感に捕われる悪い癖だ。しかしジャガーノートを罰しなければならないということに変わりは無く。ゲルトは陰惨な笑みを浮かべる]**
【村建て発言】
希望役職について。
推理要素は今回、完全に撤廃します。
情報欄には「若干の推理OK」みたいに書いてありましたがその一文削除します。
なので【役職は最初から透け透け】で御願いします。
村の設定が変更されました。
騎士 コンラッド が見物しにやってきました。
騎士 コンラッドは、見物人 を希望しました。
[ふとゲルトが目を路地にそらすとそこには虚ろな目をしたコンラッドが立っている…気がした。
虚ろな目には何も写っておらずゲルトが瞬きをするとすぐに幻想は消え去った。]
騎士 コンラッド が村を出て行きました。
5人目、暁の騎士 イヴァン がやってきました。
暁の騎士 イヴァンは、聖痕者 を希望しました。
―居住エリア 「幻想の旅路」本部―
[居住エリアの丘の上には、だだっぴろい家が並ぶ。そのうちの一件――白亜の館から、少年の物語がスタートする]
[白塗りの柵、開かれた家。ポストには「幻想への旅路」本部 と書かれている。ここはギルドの本部を兼ねた、ギルド盟主の家なのである]
[ 「幻想への旅路」 古くから存在するギルドの1つであり、今もメンバーの数を増やし続けている活動が活発なギルドである。活動内容は「アドベンチャーエリアで、ファンタジーロールプレイをする」といったものである。当然、このギルドの構成員は剣と魔法のRPGからそのまま出てきたかのような格好のアバターを駆使し、そのような内容で話をする。特殊能力を使うときは必ず技の名前を叫ぶ! など、ロールプレイにこだわりをもって遊んでいる。そうやって遊んで、大きな魔物(NPC)をハントし、電子データとはいえ肉を焼いて食べたりとか、お宝を分け合ったりとか。そういうノリを何よりも大事にしているところなのだ]
[コンソールを操作して、地上波を拾ってモニターを通してニュースを見る。
>>2 過労だとかそんな発言を耳にすれば、眉を顰め]
一日8時間寝てるアイツが過労なわけないだろ。ったく。
[早く連絡しろよ、 とサムライなデコをしているジョーにメールを出す。
他のギルドだったら、個人番号に直接電話をかけるなどということもやるかもしれないが――ここのギルド、決して他のギルドメンバーの、ジンローワールド外"リアル"に触れてはならないという掟がある。
ここに所属する限りは、現実では無職だろうが、老人だろうが、皆冒険仲間なのだから]
[それから。――ギルド用ではないアドレスへと届く、白いポストの手紙を開く。>>#0]
マジで? ハンターって、アレか?
[昔のテレビ番組のお宝映像的な番組で見たことがあるような、ないような。黒いスーツに身を包み、グラサンかけたエージェントが芸能人を追い回すアレを真っ先に彷彿して]
金の為ではなく。
正義の為に引き受けよう。
って、俺が即答するわけにもいかねーからな。
[自分は初代ギルドの長でもない。二代目である。
自分よりもずっとずっと古くからギルドに属するものもいれば、実質組織運営を行っているスタッフもいる。
ただ、自分は偶像であり、そして旗である。どっしり構えていればいい。そしてうちは民主的なギルドである]
[コンソールを叩き、軽快にメールをギルドの役職持ちへと送る。自分のメッセージを添えて]
『騎士道大原則 ひとーつ! 騎士は、悪行を見逃さない!
金はともかく、こいつを見過ごすことはできないだろ。
俺は一人でも引き受けるつもりだぜ! 』
[そうして朝やることやったら、ショートカットでアバターの服装を、電脳世界でも遠隔授業を開いていることで有名な、某私立高校のものにセットし]
さーて、今日も張り切っていくか
[準備ができれば、登校のアイコンをぽちっとな。
――ギルドの長ではなく、普通の高校生としての1日を、電脳世界でスタートさせた]
→居住エリア 某私立学園 ジンローワールド分校
アイテムコレクター ムーラン が見物しにやってきました。
アイテムコレクター ムーランは、見物人 を希望しました。
―― 居住エリア・自宅 ――
にししっ
[集めたアイテムを眺めるのが趣味
そういうプレイヤーだって、いるよね
私はそう言うプレイヤー
アイテムコンプリートが私の目標だ]
―授業中―
[生徒もそうだが、先生もアバターである。
そして、机が並んでいるいかにもな教室だが、黒板ではなく三次元スクリーンに授業ノートが映しだされていた]
[右から左へと話を聞き流しながら、こそこそと雑談するやからがいるのは、たとえインターネット上だろうが実際現実だろうが代わりはしない]
[メッセンジャーで隣の奴と雑談しながら、こっそりとニ窓して掲示板エリアを除き見る]
[やはり、学校の話題も『ジャガーノート』のことで持ちきりだった。この話題に首ったけなクラスメートから、ジャガーノートの情報スレッド>>45>>46 の存在を聞く]
[その中の内容を見れば、苦笑いが浮かぶ。――当たり前であるが、今授業に登録しているごくごく普通の高校生『飯場 暁生』が、「幻想への旅路」の盟主 騎士イヴァンということは秘密である。]
─リアル・芳野宅─
[ベッドに横たわり、たっぷりのクッションに頭をあずけて、「ガルーダ」はヘッドセットを外し、今はテレビ型のディスプレイを見ていた。
寝転んだままジンローワールドをするため、薄型ディスプレイはベッドにのしかかるような形に固定してある]
……。
[画面には、居住エリアの「ガルーダ」のマイルームが映されている。部屋にはコレクションしているレア武具が飾られ、限定家具が無造作に設置されている。一部、取引で入手したものもあるが、ほとんどが自力で入手したものであることが、彼の自慢だ。
ジンローワールドのみならず、オンラインゲームのプレイヤーキャラの強さと豊かさは、接続時間の長さにほぼ比例すると言える。
その意味では、これからも彼以上のプレイヤーはそうそう現れないだろうと、彼自身思っている]
[そこへ、聞き慣れたノックの音。彼はけだるそうにそれを許可する]
「失礼します」
[誰が入って来たかは分かっている。次に何を言うのかも。
最初に、ゲームのしすぎだと小言を。次に昼食をまた残していると苦言を。そして、ベッドの足の方に投げてあるスナック菓子の空き袋の入手経路を問いただすのだ]
「蒼穹様、そろそろ休憩なさっては? それと……」
[まったく想像どおりの言葉が続き、「ガルーダ」は笑いをかみ殺した。
……だが、今日はいつもと違う一言が着いていた]
「近頃、ジンローワールドをプレイしていることで、重大な健康障害を起こすという話もあるではありませんか」
[その話は聞いたことがある。
掲示板エリアでもいくつか話題に上っている。もちろん、真実に迫った際どい情報は、すぐさま削除されているだろう。
しかし、情報サイトはジンローワールド内の掲示板エリアだけではない。個人HP、匿名掲示板等々、ジンローエンタープライズ社の及ばない部分もある]
……あれは、故意に流された宣伝だと、俺は思ってる。
[視線操作式のマウスは、そばに投げ出しっぱなしのヘッドセット内蔵だ。
なので「ガルーダ」は、指先の操作でマイルームのポストを呼びだした。運営から届いたシステムメール>>#0を開いて見せる]
「スペシャルイベント……?」
[相手の声に、遺憾の色が混ざったことを、「ガルーダ」は察する。
彼がレアとか限定とかを好むことを、相手は知っているのだ]
「参加なさるのですか?」
[「ガルーダ」はすぐには返事しなかった。
指先の動きにあわせ、画面内でも、赤いデカイのが腕組みをして思案のエモーションをする]
……実は、ちょっと悩んでる。
レアアイテムとレアアバターは気になるけどね。
エリア外戦闘能力と、能力値アップ称号はいらないなって。
だって、これ以上強くなったら、それこそ管理者くらいしか戦う相手がいなくなるじゃない?
[ふ、と笑った]
―居住エリア 学校―
[そうして、静かに――だが、水面下ではほとんど誰も授業聞いていないんじゃないのか、というやり取りが交わされながらも、1コマ目の授業が終わる]
「実際どーなんだろーな、ジャガーノートに襲われたら、目覚めないとか」
マジでこええよなー。
[ここに来る生徒は、離島で学校が近所にないだの、表沙汰にできない理由で人里から隔離されているだの、いろいろである。だが、どれもかわらないのは――ジンローワールドから接続が切れたら暇で暇で仕方がない連中になる、ということだろうか]
「あきちん怪談とか信じるの?」
そーいうわけじゃねーけれど、知らない間ずっと寝てました、とか怖くね?
[目を閉じれば、もう二度と開かないかもしれない。
そんな楽になる誘いも妄想も恐怖も数え切れないほどの夜越えてきたが、まぁ、怖いものは怖いのだ]
「あ、もうそろそろ先生来る?」
[わずかな休み時間で、比較的さっきよりもちゃんとした世間話を交わし、ヘッドセットからの通話から、メッセンジャーでのチャットに切り替わる]
[その話題には混ざらず、また1通メールを打った。
ただ、今のIDではなく、ギルド盟主としてのIDで、であるが]
[メールを出す相手が絞られている、と先ほどの掲示板のログを見てみればわかる。
おそらくは、それ相応の――荒事になれているもの。
アドベンチャーワールドならば、自分や他の大手ギルドの盟主に声がかけれあれるだろう。
じゃあ、他のコンテンツの凄腕ならば?
当然、導き出されるのは1つの答。最初にジャガーノートが現れたのも、たしか……?]
[あて先は、ガルーダへ。コロセウムへは見物くらいにしかいかない。騎士たるものはやすやすと見世物になったりするものではないからだ。だが、ガルーダとは連絡先を知るくらいの関係ではある。うちの団員また倒しやがってこのやろう、的な賞賛と複雑な心もあるが…・・・]
『ガルーダへ。
単刀直入に聞く。
運営からのメールを見たか?
乗るつもりなんだが、チャンピオンはどうする?
イヴァン 』
[ハントイベントでも、称号やレアアイテム独占の駆け引きなどそういうものではなく。単純に、一人より二人、二人よりもっと大勢でかかれば事件鎮圧は早いのではないか、という考えである**]
あと取ってないアイテムって、何があったっけ
[私のキャラクターは、対人戦を目的としていない
回避率を極限に高めて、ダンジョンでの生存率を向上
異常状態を引き起こす武器を使い、MOBを大量に狩る
レアドロップアイテムの入手を目的としたキャラクターだ
だから、闘技場限定のアイテムとかは入手不可
そういうのは、トレードで入手する事にしている]
なーんか、運営さんがイベントしてるらしいけど
私のキャラじゃ、無理っぽいし
[アイテムは欲しい、欲しいけれどもさ]
限定アイテム、トレードしてくれる人いるかなぁ?
妖獣使い リアンは、C国狂人 に希望を変更しました。
[口を開けば小言ばかりだし、オンラインゲームに理解を示してくれないしと欠点があっても、それでも有能なこの相手は、「ガルーダ」の執事兼世話係だ。
いらぬ心配をかけるつもりはない。「ジャガーノート」について調べるように指示し、危険を感じたならばそれ以上踏み込まないと約束して、納得させた]
……ん。
[そんなところへ、メール>>63の着信を知らせるアイコンが表示される。
毎日大量に届く迷惑メールや中傷メールは、即座にゴミ箱に行くように組んであるから、知り合いからのものだろう。開いてみるとやはり、老舗ギルドのマスターからだった]
「幻想の旅路」ギルドも乗り出してくるのか。
これは数日で解決するんじゃないかな。
[タイピングの速さには自信があったが、それでもチャットには音声入力の方が早い。
指を伸ばすと、気付いた執事がヘッドセットを拾って被せてくれた]
To イヴァン
現状、俺は様子見中だ。
イベントの上位を独占しすぎても悪いので、場合によっては見送るつもりでいる。
「幻想」でも太刀打ちできないようならば、救援に行くつもりだが。
From ガルーダ
[自信と自負のこもった内容を送信した]
[とはいえ、人数も実力も共にある「幻想」ギルドがクリアできないイベントなど、そうそうないとは考えてはいる。
大規模ギルドにクリアできないということは、他の小規模ギルドにもクリア出来ないと言うことだ。
ギルドに所属さえしていないアバターならなおさら。
……クリアできないイベントなど、駄作も甚だしい]
[そんな駄作を世に出しはしないだろうという、ジンローワールドへの信頼もあった]
欲しいアイテムは、ある程度入手しちゃったしなぁ
新しいレアアイテムの情報、ないかな
[掲示板を開いてみても、近頃はジャガノートの話で持ち切り
レアドロップ情報交換掲示板なんて、暫くレスがない
皆の関心は、今ジャガノートに向かっている]
ちぇー・・・
[ジンローワールド・アドベンチャーエリア。
鷲の背に寝そべって、ハムスターと会話している]
ふわあ……飽きてきたわね、おんなじモンスばっか狩るのも。
「リアンはなんにもしてないだろーに」
だからこそ飽きたのよ。ちっともドロップしないし。
「自力ドロップは諦めて、交換したらいいと思うにゃ」
ええー?
ムーランのこと言ってるの?
そりゃあいつなら金剛装備くらい持ってるでしょうけど、交換条件が何かわかんないわよ。
「聴いてみるだけならタダにゃ。それにリアン、フレンド少ないから、他に当たる相手いないに」
[リアンはかつて、"狼"として処分を受けた事があった。勿論ジンローワールドで禁止されているチートを行ったからだ。
そのときにはアカウント削除だけは免れたが、それまで積み重ねてきたチートによるレアアイテムや装備を失うことになった。
それに懲りずに今もなお、ペットアバターの改造を行っているわけだが。
その経緯より、あまり目立った動きはしたくない。オークションで装備を探すことも可能だが、自分のレベルより遥か上の装備を購入するところは見られたくはない。
とはいえ、>>#0のメールが届いたことを考えると、マークされてはいるのかもしれない]
じゃあ、いちおう聴いてみるかな…
フレンドとのアイテム交換なら大丈夫だろうし。
でも、ムーランがほしがる装備なんて持ってないけど。
「装備じゃなくてアバターなら、あるかもに」
レアアバター?
確かにアバターは集めてないけど、どっちにしろレアなんて…まあいいや、聴いてから考えよっと。
レアアイテム以外に、興味なーし
[掲示板を落とす
「ゲームをプレイ中、昏睡状態になって病院に担ぎ込まれた」
「ジャガノートにやられると、本当に死ぬ」
そんな噂まで立っている
そんな事は有り得ないと思っているが、気味は悪い
近寄らない事が、一番な気もする
レアアイテムさえ、絡んでないなら]
あーうー
戦闘イベントなんて、嫌いだぁ
[執事に促されてやっとベッドを降り、着替えを手伝わせる。
デスクに移動し、コンソールを起動させると、もう「仕事中」ということになる。
芳野カンパニー会長の二男。それが「ガルーダ」のリアルの姿だった]
[とはいえ、取締役という肩書は名前だけのもの。実際はあがってきた書類に電子サインを入れるだけの単調な仕事をするだけの放蕩息子だ。
裏窓のオンラインゲームの方がメインといっていい]
↑これでいけると思うけど、一応明日起きてもう一度確認してから落とすのです。
[画面欄外に避難させていたメールウィンドウをドラッグして、画面中央に持ってきた]
To:ムーラン
突然ごめんね!
いま金剛の装備のドロップ狙ってるんだけど、腕装備と胴装備がドロップしないよー><
どっちかでもいいから、余分に持ってたりしない?
持ってたら何かと交換しない?
ていうか最近パーティ戦してなくて寂しいよー!
今度チャット繋げてやろうね!ちぇりーも寂しがってるよ!
P.S.
そういえば、ジャガーノートイベントのメール見た?
マジで危険って話もあるけど、なんか知ってる?
From:リアン
[メールが特定のアバターにしか送られていないということは、最近掲示板エリアをチェックしていないリアンは知らないらしい。]
おっけ、送っといた。
ちぇりー、みんなのHP大丈夫?一旦帰った方がいい?
「クリストファ満タン、双獄炎は7割ってとこにゃ」
あれ、全然減ってないじゃん。余裕ー!
じゃあもうちょっと狩ってようっと。
[通常アバターの中身を一部不正コピーしてペットアバターを作っているので、各ペットのパラメータはちぇりーを通さないとチェックできないところが面倒くさいところだ]
運営空気読んでー
戦闘イベントじゃなきゃいくらでも参加してやるのに
[ヘビーユーザーにのみ送られてくるという、イベントのメール
無論私にも届いてはいるけれど]
ハンターはハンターでも、私トレジャーハンターだし
[一人で愚痴をこぼしていると、メールの着信があった
相手はリアン
時間があった時に、一緒にPT狩りをしたりする人だ
何事かと思って、メールを開いてみる]
あらら
[返信、しなくちゃ]
>>73
ということは、まずちぇりーを戦闘不能にすることが第一だな。
その後、範囲攻撃を加えつつ、双獄炎に対処して……
Q:どうして戦う話になっているのですか?
A:チーターは敵だからです。
6人目、クレリック †海の奏歌† がやってきました。
クレリック †海の奏歌†は、占い師 を希望しました。
『いらっしゃい! どの薬が欲しいんだい?!』
[この商人NPCに話しかける度に、PCだと思いこんで一生懸命話しかけていた時のことを思い出して、静かに消えたくなる]
To:リアン
金剛? あるよー
トレード用に何セットか纏めて持ってるから
私は使わないし、欲しいならトレードOK
でも、私が持ってないのって闘技場系レアくらいだよー?
リアン持ってるの?
PT戦は了解ー
暇だし、いつでも誘ってー?
ちぇりーとも遊びたいしねっ
あ、見た見た、ジャガノートイベント
限定品が景品に出るらしいけど、戦闘系は私無理だし
誰かトレードしてくれそうな人探してんだよね
噂では、ジャガノートにやられて病院送り!?になった人とか
参加するの?
From:ムーラン
[無言で魔力ポーションをいくつか選び、手狭な鞄に押し込んだ]
なにか、今日は騒がしい?
[メールボックスは今日も空。
いい加減、フレンドのひとりも欲しいところだけど]
皆、どうやってるんだろうね。
[レベルもなかなかあがらない。お金も貯まらない。難しいゲームだ、と**]
今後回したいRPを整理しよう。
<C狂編>
ムーランとアイテム交換を約束
イベントに参加して、ジャガーノート探す
返り討ちに
半乗っ取り状態(意識はある)
アイテムは公式から盗めばいいや、となって仲間になる
討伐隊として認証を受けつつ、狼側として暗躍
↑C狂が確白に、的なイメージの流れ。>討伐隊として〜
さって、私も何か狩りに行きますかぁ
[新しいドロップアイテムを求めて、私は行動を開始する
行ってないダンジョンエリアなんて、記憶にない
でも、暇つぶしくらいはしたいしさ
それに、ジャガノートの情報見つけたら、誰か買うかもじゃん]
うっし、行動開始ー
[とりあえず、回復アイテム買いに行こうっと]
―― ショッピングエリアへ ――
―― ショッピングエリア ――
[すれ違ったキャラには、とりあえずメールを送る事にしている
初心者でも、上級者でも隔たりなくだ
将来的に、トレード相手になるかもしれないわけで
知りあいを増やしておく事に、損はないのである]
――――――――――――――――――――
To:ムーラン
やっほー、私ムーランっ
宜しくねー?
――――――――――――――――――――
[すれ違った相手には、そんな簡素な文面のメールが送られる**]
「リアン、メールきたにゃ。ムーラン」
どれどれ、なになに?
……うわー、持ってるわけないよ闘技場アイテムなんて!
闘技場はサーバの監視強いし、あたし一人で戦うなんて無理無理。
あー、うーん。イベントアイテムかあ…。
…ちぇりー、検索、ジャガーノート、危険、イベント。
「ヒット3072件に。『ジャガーノートに襲われると、リアルで死ぬらしい』『各巨大ギルドマスターもイベント参加か』ってところにゃ」
噂は聴いてたけど……へえ、ヘビーユーザーのみ参加できるイベントだったのね。よく読んでなかったわ。
公式情報検索、ジャガーノート、イベント、危険、……命。
「そのワードに関する情報は、0件に」
……情報統制かかってるのか、な。
To:ムーラン
闘技場とかムリー><
あたしペットいないと、たぶん星闘技場の2戦くらいでもう詰んじゃうよー!
ちぇっ、ムーランのいけずー
えー、じゃあさ、イベントのレアアバターだったら交換してくれる?
あたし装備しか集めてないからー。
でも、病院送りってマジ系?
公式が書き込み消してるっぽいんだけど、リアルに影響出るとかあり得るのかな?
もうちょっと調べてみるけど、アイテムの事もあるし、イベント参加しよっかなー。
ジャガーノートってクラッカーにも興味あるんだよね。
From:リアン
[現実世界、自室。ディスプレイの前]
あーあ、肩凝ったな…。
腹も減ってきた…なんかあったかなあ。
リアルってめんどくせえなあ、腹減りを三日間抑えるアイテムとかねーのかな…。
[首を回して、つけっぱなしにしていたテレビ画面を見やる。
最近のジンローワールドの騒動についての特番>>2>>3のようだ]
ネトゲのやり過ぎで過労とかダサいよな。
……やっぱりこれが、ジャガーノート、ってPLの仕業…なのかな。
リアルのPLにまで影響するクラッキングって何なんだよ、あり得るのか?
まあ、実際あり得るなら会ってみたい、なあ。
俺もやってみたいよ、そんな遊び。
[にや、と笑うとテレビを消し、ジンローワールドの戦闘を一時オートモードにすると、キッチンへと立った**]
[執事に促されて、やっと自堕落なゲーム仕様ベッドを降り、着替えを手伝わせる。
窓際のデスクに移動し、コンソールを起動させると、もう「仕事中」だ]
[レストランを中心とした外食産業を、幅広く展開する芳野カンパニー。
その社長の放蕩二男。19歳の取締役専務。社員の前に姿を現すことのない、空席の重役。
芳野蒼穹(よしの あお)……それが「ガルーダ」のリアルの姿だった]
[とはいえ、社長の鶴声で決められた肩書だけの役職。
その実体は、あがってきた書類に電子サインを入れるだけの単調な仕事だ。時にはそれすら執事に任せ、裏窓のオンラインゲームに費やす時間の方がはるかに長い]
……俺がもし本当に倒れても、別に誰も心配しないんじゃないかな。
[つぶやいてみたら、執事が本気で怒ったので、ジンローワールドを最小化し、真面目に仕事することにした]
―― ショッピングエリア ――
[聞いたことがない効果音をいぶかる。
画面を確認すると、受信ボックスに1という数字が点滅していた]
……な、なんだろう?
[開いてみると、全然知らない名前からのメール>>79で]
うわ、どうしよう。
間違いメールかな? 知らない人、だよね?
[ひとりパニック]
明確なる悪意 エリノア が見物しにやってきました。
明確なる悪意 エリノアは、見物人 を希望しました。
[掲示板エリア]
どんどんメールが届いているみたいね…。
[電子の海の中で>>#0のメールが各員に届いているのを感じる]
…そして私の半身も参加するみたいね。
「ご主人様」の命令がない限りは自由なのよね…。
なら…。
[少女の姿をした悪意は呟く]
全て壊しても問題はないか。
[悩んだ末に、あまり返事を待たせても失礼だと]
-----------------------------------------
To ムーランさん
宜しくお願いします。
From †海の奏歌†
-----------------------------------------
[もし、どこかで会った人であっても、これならば失敗しないだろうと思って]
これでいいかな……うん。
[たぶん、間違いメールだろうと思いつつも、気になってメールボックスを意味もなく何度も覗いてみたり。
でももちろん、そんなにすぐに返事が来るはずもない。いや、そもそもこれが返事だし。返事の返事なんて来るかどうかもわからないし]
うん、まあ、とりあえず今日の分の修練かな。
[アバターをアドベンチャーエリアへ移動させ、ごくごく浅い入り口で、スライムを探す]
明確なる悪意 エリノア は肩書きと名前を ブロークンアバターtypeA エレノア に変更しました。
ブロークンアバターtypeA エレノア は肩書きと名前を ブロークンアバターtypeB エレノア に変更しました。
ブロークンアバターtypeB エレノア は肩書きと名前を 明確なる悪意 エレノア に変更しました。
7人目、撮影屋 ベル がやってきました。
撮影屋 ベルは、村人 を希望しました。
―リアル、自室にて―
…ジャガーノート、ねぇ…
動画のネタにするにも若干物騒なんだよね。
正直、撮影に行って狩られちゃいましたとかただのネタじゃん?
[掲示板を確認しながら、いつものようにビスケットを齧る。
一気に食べてたらすぐ無くなるから、基本は一日四枚まで。]
それでも、もし取れたなら…
上手くすれば、ミリオン狙えちゃうかも?
[くすりと小さく笑いをこぼし、ジンローワールドへとログインした。]
─居住エリア─
[今日の分のノルマを終え、両腕で伸びをしながら、最小化していたジンローワールドを呼びだす]
……んっ?
[アバターを放置しておいたのは、戦闘禁止の居住エリアのはず。
なのに、なぜ攻撃の効果音が漏れ聞こえるのだろう?]
……!
[マイルームから道路へ移動すると、戦闘状態のアバターが3人、1人のアバターを攻撃しているのが見えた]
そうか。
これが非戦闘エリアでも戦闘出来る特典。
すると、彼らはハンターで……。
[攻撃を受けているアバターを拡大表示する。
コロシアムで何度か見たことがある相手だ。確か、月の……]
[……いや、きっと外見と名前が似ているだけのNPCだろう。
だって、あのアバターが使う技は、見たことも聞いたこともない。それに、あの動き。本当にキーボードで動かしているなら、それを使っているのは人間ではない。
ああ、今また、マウスが3つあるのでもない限り、出来る筈がない動きをした]
[一瞬、何か妙なことが起こっているのではないか、と不安がわき上がったものの]
なかなか凝ったイベントのようだ。
[実際に声に出して言うことで、違和感をねじ伏せた]
8人目、大鎌使い ノクロ がやってきました。
大鎌使い ノクロは、村人 を希望しました。
ありゃ、使ってるもん(設備)がオレとは違うだろ。
…ま、それ差し引いても、悔しいけど上手いわ。
てゆーか、うちの回線まで落ちると思ったし。
[派手な双剣のエフェクトの中で繰り出される技の連打を、相変わらず鮮やかなものだと思い返す。
あれくらい自分の手足以上に思い通りにアバターを動かしてみたいものだ。
ちなみに、普段は月コロシアムにいるが、時々こうして他コロシアムに遊びにきている。
チャンピオンにちょっかいかけてこてんぱんにやられたこともあるかもしれない。]
フリーファイター ユーリー が見物しにやってきました。
フリーファイター ユーリーは、見物人 を希望しました。
―ショッピングモール―
―――…うん。
無理!!!
[とある店の前で大声を張り上げる青年一人。
何があったかと道行く人々が見遣るが、当の本人は
気にする事も無くただただ項垂れるばかり。]
あぁ…これボスレアだよなあ。
しかも、ドロップ率最低最悪の。
[深い溜息、ひとつ]
こんなの買える奴って、そうそう居ないよなー…
居ても大手ギルドのマスターぐらいか。
[ゆるり上げた視線の先に陳列された商品の値段は、
とてもではないが少しレアアイテムを集めて売った所で
間に合う域のものではなかった。]
[そんなギルドにも所属していない、ソロ狩り中心のキャラに
一通のメールの知らせ。]
ん?
[項垂れるのを中断して確認する。
その内容は簡素な挨拶と、相手の名前>>79]
―リアル・自室―
ムーランちゃん、かぁ。
ざっくばらんそうなキャラだなー…どうしよ。
でも、なんでいきなりこんなメールを送って来たのか
良くわかんない…う〜〜〜〜〜ん…。
お友達募集中?
それなら掲示板エリアに行くし。
何かの取引希望?
やっぱりそれも掲示板エリアに行くよね…。
と、とにかく
何かの用事だったらいけないし
お返事はしておかなきゃダメよね。
[突然の、しかも先にあった運営からのものではなく、
同じゲーム内の人物からのメールにショートボブの髪が揺れた。]
しかし、対象NPCは、「ジャガーノート」ではなかったのか?
いや、非戦闘エリアで戦闘しているということは、あれもただのアバターではな……、
!!
[突然、攻撃を受けていたアバターが消えた。
倒れたというより、ログアウトしたというような消え方だった]
「消えた?」「逃げたぞ!」
[不満げなハンターたちが、こちらに気付いたようだ]
「……見ろよ、チャンピオンだぜ」「赤いのか!」
「おい、ここならもしかして……勝てるんじゃないか?」
[秘密チャットかパーティチャットに切り替えたのだろう。ログがそこで止まる。
ガルーダは腕を組み、不敵な笑みを浮かべさせた]
[普段から仕事が忙しく、ギルドに所属してもはぐれがち。
いつからかソロプレイヤーとなり、交流の機会を持とうとせずに
地味な日々を送って結構長い。
その為このような友好的に見える便りには免疫が無かった。
ずれたメガネを直し、淹れたばかりのココアを口に含む。
今日もとても甘い、気分は上向き。]
えぇっと―――……。
『ジャガーノート討伐隊』が、こんな所で油を売っていていいのか?
「幻想の旅路」ギルドまで参加するそうだぞ。
[お前たちが非戦闘エリアで戦闘が出来るトリックを知っているぞ、とほのめかせる。
対処する方法はいくらでもあるのだ、と]
「……行こうぜ」「ああ、先を越されちゃたまらねえしな」
[それが伝わったのか、それともイベントを優先することにしたのか、ハンターたちはそこを立ち去った]
……非戦闘エリアでの戦闘か。
初心者や低レベル者が、犠牲にならねばいいが……。
[月コロシアムは、現在太陽のガルーダのような連続防衛のチャンピオンはおらず、ランキング上位の名前すら入れ替わりが激しい。
ノクロはチャンピオンになったことこそないが、その中では常に5位以内にはランクインしている。それなりにうまいつもりではあるが、所詮はその程度ともいう。]
さって…
見学もおわったしー
今日はどうすっかなー
[今日は対戦する気はないので、ぷらぷらとショッピングモールを眺めた後、居住区へ。]
―ショッピングモール―
ムーラン様へ
初めまして、ユーリーと言います……っと。
何かの間違いで無ければ良いのですが、
先程こちらにメールが届きましたのでご挨拶とお返事を
送らせていただきました……っと。
何かのご用件でしたら、折り返しお返事を頂けたらと
思います。
どうぞ、よろしくお願い致します……っと。
[合間に入る「っと」が物悲しいが、
流石にそれはメールの本文には加えられてはいない。
硬い文章なのも交流に慣れていないからである。
いざ人を前にすればきちんと「ユーリー」として
応じる事は可能なのだが、とにかくメールは別だった。]
[居住区の部屋についたところで、アバターを置いておく。
メール>>#0に気づいたからだ。]
へー、あの掲示板で話題になってるってーアレ?
ジャガー横田だかなんだか…
あ、ジャガーノートか。ふーん。
[現実世界の方では、ヘッドマウントディスプレイを付けたまま、ストローからちゅるちゅるとパックジュースを啜っている。こつこつと綺麗に磨かれた爪で、空になりつつあるパックを軽くたたきながら。]
いんじゃね?
面白そうだしー。
[現実世界でも倒れたことがジャガーノートの仕業だなんて話は、あまり信じていない。
だから、強いキャラと戦えるイベント、くらいの気持ちでぽちっと空メールを返信した。]
[ログ>>103を見て、ガルーダはリアルで眉をひそめる。
急に現れたように見えたが、近所にこのようなアバターが住んでいただろうか。
今インしたのなら、急に現れたのはおかしくないが、それ以前のログが見えていることが、今度はおかしいが……]
思いやり無き力は、ただの暴力でしかないからな。
[ヘッドマウントを装着し、落ちついた声で見知らぬアバターに語りかけた]
/*
結局入村しちゃった…。
本参加スライドが可能なら、原点に還るつもりで
臨もうと思いますというか見物人でもそのつもりで。
―― ショッピングエリア ――
[回復アイテムを買いこんで、インベントリに放り込む
今日は、何を狩りに行こうか?
レア武器の短剣を装備してみる
キラキラと、紫色のエフェクトが腰から流れた]
こいつ、手に入れるの苦労したんだもんね
試し斬りしないと
[えへへと笑みが漏れた所で、メールが来ている事に気が付いた
着信は三件、一通ずつ返して行こう]
>>106
そう、貴方からそんな言葉が聞けるなんて思わなかったわ。
太陽コロシアム現チャンピオン。ガルーダ…。
[右手から突撃槍を取り出しガルーダの喉の近くに向ける]
貴方に一つ聞きたいことがあるのだけれど…ハイかイエスで答えてくれないかしら?
―昼休み―
[授業が終われば午後だ。生身で生活している連中が次々とログアウトしていくのを見送りながら、屋上へと上がる。
迂闊にこれでマイホームや掲示板エリアなんぞに入れば午後の授業ブッちが余裕で決定するだろうから、せめてチャイム有効範囲で寛ごうという心積もりである]
おいおい、鳩から……
[汝は人狼なりや? の大昔から残る長期ゲーム時の用語を口にしつつ。
第一報を送った連中からは熱い返信と疑問が帰ってきた。
まぁ、それも含めて全員でやろうぜ、というとてもありがたい回答なのだが]
[『幻想の旅路』は決して最強のギルドではない。
最熱を目指し、そして何より――その、「ロールプレイをする」というのが第一掟であるからして、ギルド戦を挑むこと=オンラインで自動的に作製される3D映画の登場人物になりきる というのと同意義になっている。
(時々、戦う前に腹筋的な意味でやられて敗北するギルドもいる。)
そんな自分らで解決できるかどうかなどは、二の次。
魅力的な冒険か、否か。
それは必要な戦いか、そうでないか。
今回は、被害者が出ているということなので、後者の判断が下されたのだ。
家族も同然のギルドメンバーが、恐らくジャガーノートと接触してから姿を消した。
引き受ける動機はそれで十分。
あとは、分け前くらいの問題である。
ちなみに今までの報酬はギルドハウスの改築やギルドメンバー共通アイテムの充実に、レアアイテムはイメージにあった人物に、そしていない場合はオークションに出して、ギルドのさらなる充実につぎ込んできた。自アバターの強化よりも、ロールプレイ。現実からのストレス解消。これに同意できるメンバーのみが残り、今の『幻想の旅路』がある]
[今日21時からは、決起集会を行うことが決まり、スケジュールをアップロードする]
[それとは別に届いたガルーダからの返事>>66 にも、顎に手をあてて]
つまり、ガルーダの旦那は――これはイベント、って見てんだな。
[メンバー1人と連絡がつかないくらいで、事件視するこちらの感性とのずれを把握し、目を細め]
[二通目を投函]
『To: ガルーダ
そうか。
うちは今夜決起集会してから本格的に動く。連絡がつかないメンバーがどうもジャガーノートに巻き込まれたみたいでな。
いつぞやうちのレディが酔っぱらいにからまれた時の御礼もいいたい。
ギルドの力が必要ならいつでもいってくれ。
うまく言えないが、出し物ではなく、別のものの気がする
From:イヴァン 』
To:リアン
あはは、私も無理ーwww
火力激低だからさ、対人とか無理、時間かかり過ぎ
PT戦なら何とかなるんだけどさー
レアアバター?
レアアバターだったら、喜んでトレードするよ
本当にくれるなら、先払いしてもいいくらいー
ニュースとかでも、たまに見るよー?
マジだったら、やばくない?
私も色々調べてみるから、何かわかったら教えてー?
情報買う人も、いるかもしれないしさ
From:ムーラン
!!
[呼ぶ前に執事が、自堕落ベッドから特注キーボードを持って来た。即座に仕事用の通常キーボードを押しやり、特注キーボードに切り替える]
君>>109もハンターか。
それとも……。
[例のメールへの返信ボタンに、マウスをポインタしつつ、まだ押さずに]
非戦闘エリアでのPKは、感心しないな。
そうまでして聞きたいこととは?
[そのまま居住区をうろつくことはせず、アドベンチャーエリアへと向かった。
だから、騒動がおこっていたとしても気づかなかっただろう。
たまにアドベンチャーエリアのごく浅い場所を散歩するのが好きだった。
緑が多く綺麗な、本物と見まごうかのような緻密なグラフィックは本当にそんな場所にいるような気分にさせてくれる。
ついでに雑魚を蹴散らしていれば、通った道に初期装備がばらばらとドロップされていく。]
お。
[>>87ほとんど初期アバターでうろついている背中がひとつ。]
よっす。
始めたばっかり?
よかったらこれ使いなよ。
[木の杖を見かねて、鉄の杖を彼の近くに落としてみた。]
To:†海の奏歌†
うん、よろしくー
私、レアアイテムをコレクトしてるんだー
何か欲しい物とかあったら言ってね?
珍しい物となら、能力関係なくトレードするからさ☆
ログインしてる時は、だいたい狩りしてるからさ?
寂しい時は、いつでも連絡してね♪
一緒にあそぼー
From:ムーラン
えぇ。それは…。
[とそこまで言って先ほどとは別なハンターがガルーダを狙って襲撃する]
「ガルーダ!!!今までコロシアムではよくも…!」
っと。無粋な連中ね。せっかく話をしている最中だって言うのに…。
「お前には今まで314回挑戦し、そして負けてきた。だがこれからはハンターとなったオレ様…!」
消えなさい、無粋なハンター。
[…は突撃槍を手放すと空いた右手で大鎌を取り出し襲撃者を両断した。]
「の…てん…か…だ?」
[最後まで言いきる前に襲撃者は音もなく消滅した。]
To:ユーリー
わざわざお返事ありがとうっ
間違いじゃないよー
私、すれ違った人には必ずメール送るようにしてるんだ?
掲示板に書き込むより、よっぽど仲良くなれるんだよー?
大事な用件がある、って言うんじゃないんだけどさ
仲良くしようよ、ってメールでしたー☆
私、レアアイテムのコレクトしてるからさ
欲しい物があったら、色々相談に乗るよーん
From:ムーラン
これでよしっと。
[メールを送信後、もう一度レアアイテムと思しき商品を
横目で見遣るが、どう頑張っても無理とその場を離れる]
そういえば、ハンターがどうのってメールもあったな。
なんとかノート討伐イベント……
危険なって言うくらいなんだから、当然複数でないと
倒せねえ奴なんだろ。
――…めんどくせぇ。
ソロにも優しいイベントぐらいやりやがれ。
[そうは言うものの、視線はシステムメールの内容>>#0を
右へ左へと追いかけていたりする。]
[急に表示された会話>>116に、視界を回す。背後に銀色の少年?少女?のようなアバターを見つけた]
こんにちは、初めまして。
[見える訳がないのに、思わずリアルでもぺこぺこ頭を下げて挨拶する]
貰っていいんですか?
ありがとうございます!
[緊張しながら、鉄の杖を拾いあげた。
さっそく装備してみると、魔力はもちろん、腕力もかなり上がる。今の物よりかなりいい装備のようだ]
ありがとうございます!
[大事なことなので、もう一度言った]
[掲示板エリアへ入る文雄。今日も『ジャガーノート』の犠牲者情報がそこにはある。]
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923:人外さん:202X/02/23(木) 22:30:40.24 ID:Dw/p22pR0
本日の犠牲者
戦士フレディック
ID:lightsabre999
メール:smith_smith@lycanthrope.com
本名、加藤 哲
日本国・・・
090-・・・
・
・
・
=======================
これでよしっと
[メールを返し終わったら、移動を開始しようと思う
とはいえ、何処に行こうか]
ジャガノート探し、ねぇ
[メールフォルダに残っている、運営からのメール
参加しようか、どうしようか]
[新たなアバターの乱入>>118と、即座に行われる目の前のアバターの攻撃。
チャンピオンを倒そうというのだから、それなりの装備を持って来たであろうに、一撃で倒す様子に、手の中に汗を感じる]
攻撃力、反応速度、命中率……異常だな。
それだけあれば、レアモンスターも倒せるし、コロシアムでもそれなりの順位に行けるだろう。
……違反報告でBANされなければだが。
何が欲しい?
ここで俺を倒したところで、公式チャンピオンにはなれないぞ。
[これほどの攻撃力を持っているのに、すぐに攻撃してこない>>119ということは、何かを企んでいるのだろう。
そこへの興味をそそられ、先を促す]
アイテムコレクター ムーランは、村人 に希望を変更しました。
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