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少年 メガタ・テルオ は、調達屋 ルッカ に封印を施しました。
泥棒 スコルは改造人間 イルに投票を任せて寝たが、投票先が変だったっぽい。
改造人間 イル は 泥棒 スコル に投票してみた。
泥棒 スコル は 市長少女 明朱佳 にごく適当に投票してみた。
調達屋 ルッカ は 泥棒 スコル に投票してみた。
魔法少女 エリー は 泥棒 スコル に投票してみた。
市長少女 明朱佳 は 泥棒 スコル に投票してみた。
訓練生 フェイト は 泥棒 スコル に投票してみた。
少年 メガタ・テルオ は 泥棒 スコル に投票してみた。
主席候補生 フラン・A・入坂 は 泥棒 スコル に投票してみた。
泥棒 スコル に 7人が投票した(らしい)。
市長少女 明朱佳 に 1人が投票した(らしい)。
泥棒 スコル は村人達によってたかってぶち殺された。
主席候補生 フラン・A・入坂 は、市長少女 明朱佳 を覗き込んだ。
改造人間 イル は、少年 メガタ・テルオ に張り付いている。
調達屋 ルッカ の能力は、封印されています。
人狼は食い損ねてお腹が空いているようだ。
《★占》 市長少女 明朱佳 は白だった……ような気がする。
しぶとい奴は改造人間 イル、調達屋 ルッカ、魔法少女 エリー、市長少女 明朱佳、訓練生 フェイト、少年 メガタ・テルオ、主席候補生 フラン・A・入坂 の 7 人だと思っておこう。
主席候補生 フラン・A・入坂 は、なんとなく 少年 メガタ・テルオ を能力(透視)の対象に選んでみた。
/*
おわっ、テルオくんが封印だったのか……
なんか凄いなそれ。
今回役職予想がさっぱりだわ…球根は多分フランちゃんで球根先はイルさんかなあと。
んじゃ狼もう一人どこよ。
市長?
お。
テルオ→ルッカ封印か。
じゃあやっぱりテルオが封狂かー。
とすると、イル何なんだww
やっぱり狼であってるのかな?
で、LWだから、求婚受けられなかった、とか。
[ひっそりはしけに乗り移った事は、どうやら気付かれて居ないらしく。
門をメガマリオンに近付け、広げようとしたところで…]
ぐッ…
わ、忘れてた…門が接近しただけでもコレが…っ!?
[激しい頭痛と、内側から自分自身を揺さぶられるような吐き気。
吐く物も無いのだが、倒れて悶え転がり…
意識を失った時には、開きかけていた門はすっかり消えていた。]
[職員は、詠唱の内容に不安を覚えた、と告げたが、
市長を信じ、手が来ても動かなかったエリーをじっと見つめて、
了解しました、と。カバーに入る決意を改めて、行った、ようだ]
んで、えーと、わ、わるいんだけど……来るタイミングを教えてくれない?と言っても見えるかわかんないんだけど……ずっと壁作ってると熱さがきついし。
[そう、職員に訴える。出力は出せていても、ずぅっと維持し続ける場合、先に脱水を起こしてしまいそうだ。]
──孔の先(裏宇宙)──
[意識を失ったままの自身、《相棒》も行動を止め、真空を漂う。
その時、不意に、右腕の紋章が輝いた。
──自身を包む、魔導感知を阻害する《センサー》は、孔の其に感応し。
回路を駆動させ、自身を起動させる。]
《SYSTEM/ALL GREEN》
──起動ニ問題アリマセン。
[半身が動く。
それに反応する様に、"人"である部分も、活動の為に動きを取り戻した]
──で、何処だ、此処はよお。
[少し後、確りと意識を取り戻した物の。
──先程までと違いすぎるその場所に、*呆然とする*]
/*
…場が微妙に動いてると、ネガループする暇ないからいいわぁ。
フランはへこたれない言うけどさ。
こう見えても、かなーりへこむんだよ?アタシ。
…へこんできても、理由隠したり誤魔化したりするだけでさ。
後は、自己暗示でへこんでないふりしたり。
へこむときゃへこむんだよ…
・・・あ。ネガループしてる。
*/
エリー・・・ごめん・・・
か…りうち
しんで…いけど…
動けな…
[その言葉を最後に、通信機からはノイズだけが流れていた。]
―陣桜市/Fブロック・はしけ付近―
["門"の存在に、少年は気付いていなかった。
ただ、撹乱装置の立てる低い音が、微かに聞こえた気がした。
既に装置は作動を終え、音も残響を残すのみだったが。
少年は、ユージィンが呑み込まれた時にも、同じ現象が起きていた事を思い出す]
誰かいるの?
ううん……誰か、いた、のか……?
[もしかしたら、既にこの場にいた誰かが、球体に呑み込まれた後だったのかもしれない。
もしそうだとしたら意味のない行為なのだが、少年はしばらく周囲に呼び掛けていた]
― 瓦礫の下 ―
[雄叫びが聞こえる。
地面を震わせる魂の声が聞こえる。]
おに…ちゃん……
来て
[くれたんだ。
言葉は声にならずに、フランは銀の懐中時計を差し出していた手を力がなくなったように瓦礫の上に投げ出した。
瓦礫の下には、キングバーガー・ジンローのへしゃげた袋の上に倒れているフランの姿があった。煤に塗れ、手足に切り傷があるが、裂傷や、酷かったり広範囲に渡る擦過傷などはない様子だった。]
― 瓦礫の下 ―
[雄叫びが聞こえる。
地面を震わせる魂の声が聞こえる。]
おに…ちゃん……
おにい ちゃ ん
[言葉は声にならずに、フランは銀の懐中時計を差し出していた手を力がなくなったように瓦礫の上に投げ出した。
瓦礫の下には、キングバーガー・ジンローのへしゃげた袋の上に倒れているフランの姿があった。煤に塗れ、手足に切り傷があるが、裂傷や、酷かったり広範囲に渡る擦過傷などはない様子だった。]
―市庁舎二階―
[センサーの感度を最大まで上げ、不審な気配がないか警戒に当たっているその最中。
別の場所から起こる派手な音も拾い上げ、羨ましそうに視線だけをそちらへと向けた。]
思っちゃダメだって解ってっけど、なんか凹むなー。
[そう呟くも、この場の人々は皆真剣に事に当たっている。
慌てて口を噤み、外部への音声を一旦切る]
それでも俺に役目をくれたんだし。
感謝しねーと、かなあ。
[未だ機内は光が灯されていたが、男の言葉を肯定するかのように強く瞬いて再び消えた。
それはまるで会話が成立しているようにも思えて男は苦笑した]
(なんか、誰かと乗ってるみてーだな)
――ち。
……逃げて。生き残りたいんでしょ、にげ……!
[大きく声を出す事はできない。彼らに気づかれてしまうから。だから――小さすぎる声で、呼びかけた――。届く事を祈って]
…詠唱の内容?
そんなのアレでしょ?
きゅうきゅうにょーりつれーい、とか、そういう。
違うの?
[怨念ゴーレムに対する対策を講じていた初期段階、調べ、利用しようとしていた事柄の中に含まれていた単語をうろ覚えで口にする。オカルトや宗教の持つ不明瞭さや回りくどさに辟易しながら聞きかじった程度の情報だっただけに、かなり曖昧ではあったが]
…どのみちあんまり暇はないわ。
詳しい報告は後で受ける。
今は自分の仕事に集中しなさい。
[改めて通信を返した]
―少し前 メガマリオン格納場所―
[――少年は、メガマリオンの20mの巨体を、正面から向かい合うようにして見上げていた。
その手には、今までメガマリオン操縦の中継をしていた、小型の機械があった。
博士に説明を受けた通り、底面の一部をスライドさせて、隠されていたスイッチを露出させる]
”――認識しました”
[機械音声が流れる]
”これより、内部操縦モードに以降します”
”搭乗体勢まで、3、2、1――”
[メガマリオンの体勢が変化し、そして――胸部のコックピットの扉が開かれた。
少年は機体表面を足場にコックピットに辿り着くと、備え付けの操縦リングを両手の指に嵌めた。
そして、コマンドを入力する]
立ち上がれ――メガマリオン!!
[ガタン、と、全身に動力が行き渡る力強い振動があり。
コックピットの扉が閉ざされると同時、昇りエレベーターより幾分強い慣性力が、少年の身体を押えつける。
急上昇は高さ十数mに達するまで続き、そして暗かった視界が、モニタの映し出す光景で埋め尽くされた]
これが、メガマリオンの見ていた景色なんだ。
[デザイン上はヒトの顔と同様、前面に二つの眼を持つメガマリオンであったが、モニタには前後左右360°の光景が映し出されていた。
また、片隅には、ワイヤーフレームで描かれたCG画像が、重なり合うような形で映っている。
その画像の中心は、巨大な人型――メガマリオン自身である。
何故その画像が必要なのか、少年にはピンと来た]
今までのオレと、同じように見えてるんだ!
[外部操縦――即ち三人称視点と、内部からの一人称視点の間を埋める画像。
つまりその存在は、外部で操縦していた者が、内部へ乗り込む可能性を想定していたものでもあった]
うん。大丈夫。信じる、んだ。
[決意を確かめるように声に出して呟き。
そしてメガマリオンを慎重に歩ませると、怨念ゴーレムに対する唯一の武器をその手に取らせる]
行くぜ!
メガマリオン、ゴー、ファイト!
[コックピット中に響き渡る声で叫ぶと、その巨体を、目的の場所へと歩ませ始めた――]
―― 元ソフィア・パーク ――
[ぜぇぜぇと吐き出す息は、内部に溜まった熱を一気に放出しているかのように、ひどく温度の高いもの。
馬鹿力を発揮した青年は、高く持ち上げた瓦礫を、勢いに任せて側方へと投げ捨てた]
やったっ、……っ!
フラン、もう大丈夫だ!フラン―――
……しっかりしろっ、フラン!
[先程まで伸ばしていた腕が地面に降りているのが見え、はっとしてしまったが。
見たところ致命傷や、大怪我といったものは見当たらない。
そのこと自体には、安堵したのだったが]
もう、大丈夫だ。俺が、来た。
だから、大丈夫だ。……だいじょう、ぶ。
[不安から、言葉が乱れてくる。
ちら、と彼女の身体の下に何かの袋が見えたりもしたが、それが其処に存在する意味にはまだ気づかない]
……当ったり前だろ。
お前の、たったひとりの、おにいちゃんなんだ。
まもりに……たすけに、来るに決まってるじゃない、か。
[本当に久しぶりに、昔のように柔らかく、笑って見せた。
そんな自分からも涙のようなものが零れだすのは、人工の瞳の冷却の為だけではないように思えた]
[職員は、一応詠唱の内容を市長へと伝えた上で、
せめて、水を、とエリーに差し出していた。
さらに、今は少しだけ減ってます、穴は埋めますので、少しペースを落とされては、とうけて、火力をようやく弱められた。]
……ごめん、ありがと……ちょっと炎維持してるから……
[杖から手が離せない事を説明して、直接ボトルから飲ませてもらう。
喉を鳴らし、飲み干す。……それだけでも、だいぶ助かる。
ただ、飲み干した頃には、また、お客さんの数が増えていた。
……炎の壁を少し前傾させるように操作する。さっきの手を伸ばされた経験から、間合いを広めにとった。]
[古代遺跡の瓦礫が、音を立てて投げ飛ばされた。]
う、うん… うん… うん
[恐怖からか緊張感からか、差し迫っていた死に対してか、
兄から幾度も大丈夫と言葉をかけられると、言葉にならないまま繰り返し頷いて涙を零す。安堵の涙なのか何なのか、判然とはしない。]
おに…、おにいちゃ……
[言葉にしようとすれば、更に涙が後から後から溢れ出す。]
―現在 はしけの上―
[明朱佳の指示>>3:226通り、助走を付けはしけに飛び移る。
操作こそ誤りはしなかったものの、コックピットの揺さぶりや衝撃は予想以上に大きく、少年の呼吸は乱れていた。
自動でか無意識でか発動していた左腕の装置の事も気にかかる。
しかし、それらを気にしている間にも、戦場は近付きつつあった]
不安になっちゃダメだ……。
みんなに、ああ言って来たんだから。
[背を持たせ掛けるようにしながら、周囲全面で光るモニタを眺める]
[合間にそれぞれの担当から入って来るのだろう状況の報告も拾い、大体こんな感じかとデータフォルダに記録してゆく]
―――…ん?
[その間に、明らかに此処とは違う場所から微かな何者かの足音を捉え]
課長、ひとつ質問。
たまにこっちにも、そのなんだ…流れてくる事ってあるのかな、なんて。
今、変な足音1つ分捉えたんだけど。
[ちょっと見て来ていいかと問えば、誰も止めないだろう。
男はサッと移動し、危機管理課から離れる]
も、だめ、だって…おもって……ケホッ…
このまま、しんじゃうって……
……ぃちゃ…
[何とか上半身だけ起こそうとして、
…やっぱり、切り傷だらけの両腕で、次から次に溢れる涙を拭う。]
その、えがお
おにいちゃんのえがおだ
[柔らかい柔らかい兄の笑顔。優しい笑顔。
その笑顔は、この地獄のような光景の中での希望の光として映えていたに違いない。]
……ふぅん…
[それでも一応、と職員が報告してきた内容を聞き取り、一瞬の黙考を挟む。もちろん、それで警戒を緩めたり、手が止まりはしないのだが]
話したいって言ってたの、そのあたりのことなのかしらね。
…ま、何判断するにしても情報不足は否めないし。
話してくれるって言うんだから本人が教えてくれるの待ちましょ。
[半ばは独り言として呟きながら、思考と通信を打ち切る。その顔に不信や不快、あるいは警戒はない。
ここまでの行動、言動から、エリーに対して一定の信頼はすでに持っている]
[持久戦は続く。通信の入れ方を聞いていないエリーは、魔力自体には問題はないが、水分と体力が削れる戦いを続けている。
お客さんは止む事がなく、火を消せない。
作業ロボの二人は市長の判断を聞けば、後はエリーに水分を渡し、たまに抜けてくる相手の処理と、水の補給に回っていた。
魔法があまり解っていないのは、この二人もだったから、止めていいものかどうかの判断が付かなかったのだ。]
…………うぐ、ぷはっ…………さぁて、後どのくらいなんだか。
[たまに目指してくる怨念ゴーレムの手は……原因はつかめてきたが、自分で対処できる類のものでは、ないと判断する。
この辺りも、後で話す事になるだろうけれど。
今は、目の前の維持と、……たまに炎を少し前傾型に噴出させる事での威嚇をいれて、焦れる戦いを続けている。]
[咳き込みながら喋るフランに、目を少し伏せるも]
……死なない。死なせない。死なせる、ものか。
って、こら、無理して起きなくてもいいっ。
俺がすぐに安全なところまで運びに行くから。
ああ、もう……泣かなくていい。もう、安心だ。
[そんな自分の涙は安堵のそれだった気もしたけれど。
できるだけ、見える部分の傷を擦らないようにしながら、そっとフランを抱えようと身体の下に腕を伸ばし始めて]
……ああ、おれのえがお、だよ。
[ばかみたいに、そっくりそのまま言葉を返してしまったりもしながら]
おれだよ。結理人、だよ。
[この人が生きててくれていること、それが、うれしい]
[速く安全な場所に運ばないと、という不安もあるけれど]
[はらだたしい、と囁く胸の奥からの声もあるけれど]
[うれしい]
―市庁舎内―
足音がするなら、少なくとも幽霊とかそういうもんじゃない。
多分大丈夫だ、大丈夫。
それにあっちはあっちで連絡とか人員の確保とか色々対応しなきゃならねーもんな、自由に動ける俺がある程度は片付けなきゃ。
――…だろ?
[いつの間にかハニエルと『会話』する事を覚え、問い掛ける。
また、ハニエルもそれに肯定の意思を示すかのように光で応えた後沈黙する]
しっかし、機体と意思の疎通っぽいものが出来るとはなあ。
お前、どんなプログラムされてんだ?
[その問いには光は灯されない]
機甲修理工 ユージィンは、ここまで読んだつもりになった。 ( b1 )
――来た。
[明らかに不自然な悪寒が走って、少年は敵の接近を悟った]
行くぞ!
[札の貼られた木刀を、両手で正眼に構えさせる。
メガマリオンもテルオも刀を扱うのは初めてなので、正しい構えかどうかはわからないが、とにかく気合いを入れるためだ]
うぐ……。
[それでもゴーレムは怯む事無く近寄って来る。
距離に反比例して負荷は高まる。
例えるなら、黒板を爪で引っ掻いた時の感覚を、全身で感じているような]
[繊細な動きを求められている指が、震える。
ごつ、と後頭部をシートに打ち付けて、はっと我に返った]
――蹴散らせ、メガマリオン!!
[野球バットのように振るわれた木刀が、怨念ゴーレムの即頭部にヒットした――!]
ごめん…ごめんね、おに ちゃ 。
[泣き虫フランと呼ばれても仕方ないほどに涙を零して。
身体の下に伸ばされた手に、身体を委ね、兄の胸に凭れかかる。]
ゆりと おにいちゃ
[兄の笑顔に応えるように浮かべた笑顔は、幾度か会った時に浮かべた笑顔と似ていただろうか?煤と涙で汚れたままで、幼い時に浮かべた笑顔と同じには見えなかったろうけれど。…でも、今出来る精一杯に笑顔を浮かべて。]
アカデミー に 行 なきゃ。
[それは、宇宙怪獣を倒さなければという言葉。
ここで待ち合わせしていた目的、兄の言葉を聞きたいとは思っても、今目の前に宇宙怪獣の姿が見える状況では……。]
…………
[くたり、と身を委ね目を閉じていたが、
兄の胸の奥の声>>22>>23か何かを感じたように微かに頭を動かす。兄を見上げたフランの目は、少しの不安とどうしたの?と問いかけるような目。]
各ブロック、状況を報告しなさい。
隣接ブロックと合流したなら人員を統合、余剰人員の半分は待機、半分は他ブロックの応援に回って頂戴。
[絶え間なく指示を飛ばすのは、職員の気を引き締める意味合いも込めて。ぱぱぱん、ドドン、と賑やかでこそあるものの、徐々に包囲を狭めていくという行動は確実でこそあれ、単調になりがちだ。自然、油断や散漫も起こりやすい]
強行突破を狙ってくるやつがいたら無理せず退がるのよ。
シェルターの方はどう?
[カラオケ大会が行われている第七コンテナシェルターへと連絡をつける。すでに満員といえる規模でゴーレムを収容してはいるものの、怨念ゴーレムは出現の仕方からしてあまり物理法則に囚われていない。
折り重なるようにして詰め込まれたところで、窮屈になるということはないようだ。あるいはその時点ですでに消滅してしまっているのかもしれない]
どう、ルッカは。ちゃんと歌えてる?
[軽い気持ちでそんなことを確かめて見たのだが、返事は意外なものだった]
…いない?
案内はつけたはずよね?
どういうことかしら…
[ルッカは、危険が迫っているときに、ふらふらとさまよい出るような人間だとも思っていない。可能性はいくらか思いつくものの、確かめる方法はなかった]
いえ、考えても仕方ないわね…
いいわ。そっちはそっちで続けて頂戴。最大限騒いで、最大限楽しむのよ。
……はあ、はあ……
[側頭部へのクリーンヒットでよろめいたゴーレムに、更に木刀を叩きつけ追い討ちを図る。
頭部に入ったひびが胴体に到達した辺りで、土煙が上がりゴーレムは土へと還っていった]
……気持ち悪……。
[精神攻撃によるものも多々あるだろうが、それに加えメガマリオンの動きそのものが、少年に負担を与えていた。
この状況で訓練もせずに乗るのは無謀だったと、今更後悔しても遅い]
……遠い、な。
[モニタ越しに本土の方向を見て、思ったほど縮まっていない距離につい呟く。
その気配を感じたか、木刀に纏わりつくゴーレムがいて]
おりゃぁぁぁぁああっ!
[気合いと共に、振り解いた]
せっかくだから、主席候補生 フラン・A・入坂 は 市長少女 明朱佳 に投票するぜ!
…そっか。
まあアカデミーに戻った時に聞くし、その時でいっか。
[沈黙は否定や拒否の反応、とメモに加えて再び警戒に当たる。
しばらく歩いていると、音が次第に近付いて来るのが解り機体が上げる警戒音に歩みを止めた]
―――…これは、何の音だ。
って何コイツ、怨霊ゴーレムの端っことかそんなか…?
[捉えた気配はハニエルの足元でチマチマ動くくらいの極々小さな姿ではあったが、男からすれば演習で見た程度の異形で]
[男は後方に3(10)m飛び退った]
/*
最終日ヒーロー展開的には、
今日落とすのは狼orヒーロー以外かな。
男キャラでヒーロー出来るのは、
テルオ>覚醒イル≧フェイト>イルかな。
そういう意味でユージィンさんもスコルさんは気になるキャラだったけど。
裏宙で宇宙怪獣が叩けてる展開なら、別に表にヒーローがいなくてもいー気もするけど、どーかなー。
……この泣き虫フラン。
お前が謝ることなんか、無い。
[同じ呼称を、遠い昔に口にしていた気がする。
もう本当にとおくなってしまった、と思っていた記憶。
今目の前で、すぐ近くで見える、煤と涙に塗れた顔。
その顔が浮かべた笑顔のかたちもまた、同じには見えない筈なのに、どことなく遠い過去の笑顔を青年に想起させていた]
って、ああ、そうだな。アカデミーに……
[言い掛けて、はっとした。その言葉の意味を漠然と思う。
……うんと頷けなかったのは、傷ついたその姿を目の当たりにしていたから]
後で、な。
[それだけしか口にできないままだった。
実際、未だに怪獣の吠え声はやましい程に聞こえてきていて。
第一、フランを避難させるにしても、すぐ近くの何処に行けばいいのか見当もつかなくて――。
どうすればいい。
己に身を委ね目を閉じるフランの側で、足りない頭で思考を巡らせようとしていた最中……その彼女が此方を見上げてきたことに気づいた。
まるで、内心を見抜いてきているかのような、視線の色]
/*
うわー、やっちゃった。ほんとごめんなさい。
更新前後の焦りっぷりから復帰したつもりで復帰してなかったっていう……。
[弱い心は、いつかの時と同じように、無意識にある男に向けて"テレパシー"を発信する]
《たすけて》
[そこで、そうすれば良かったのだと気づいたように。今度は意識して、発信する]
《きて》 《ソフィア・パーク》
《いますぐ、きて》
《おっさん―――》
[返事はない。
何度"テレパシー"を送っても、返事はない。
それは未だ上空に居るクジラのようなものの所為なのか、あるいはそもそも――]
落ち着け、あんなちっこいのにびびってどうすんだ。
大丈夫だって…俺が怖いのは幽霊であって、ポルターガイストとかそんなもんは怖くねぇ。どっからでもかかって来やがれ…!
[ぱ、とファイルを開き怨霊ゴーレムへの対処法をちらりと見やる]
しかしカラオケなあ。
ああ、確か鎮魂歌でも良いみたいな事言ってたっけか。
それとも違ったっけか。
つっても、鎮魂歌はパスしてーんだけどな。
姉貴送った時に散々歌ったし。
[何か良い歌は無いかと記憶を探る間、小さな何かは逃げるでもなく危害を加えてくるでもなく、その場をウロウロと彷徨っていて]
―――…なんか、子供みてーだな。
[木刀で振り払った所で、容易には消えない怨念攻撃に、物凄いスピードで精神が苛まれるのを感じた]
いやだ……。
[唇から勝手に言葉が零れる]
もういやだ、なんでこんなこと……。
[今すぐ何もかも放り投げて、逃げ出してしまいたかった。
忘れていたはずの疲労感が、ここに来て一気に押し寄せる。
そもそも、少年はメカバトルの大会に来ていたのだ。
こんな時の、唯一の娯楽を求めていたはずなのに。
勢いだけで振り切ろうとしてきた重たい感情に纏わりつかれ、その感覚がモニタに移る光景と重なった]
――あ
[しかし、少年の指は、半ば無意識に敵を打ち据えていた。
一番疲れているはずの指に、戦いの意志が宿ったようだった]
そうだ……そうだよ。
オレの、本当の、決勝戦の相手は。
[今、救いに行こうとしている相手なのだ。
その記憶が、胸の中を覆い尽くしそうだった、黒いものを押し退ける]
だから……っ、行かなきゃ。
[機体内部で餌付きそうになりながらも、一歩一歩メガマリオンを前進させ。
そしてついに――跳んだ]
―>>3>>16辺りに続く―
[泣き虫フランと言われれば、
気持ちを緩ませたような気配を僅か漂わせたが、]
[後で、な。]
だっ て 今 ”クジラ” が まちを
に ちゃ わたし グノーシスのパイロット なんだよ。
皆が しんじゃう
[兄の次の言葉に嗄れた喉で言葉を紡ぐ。
それはまるで、兄からすれば駄々っ子のように思えただろうか。
それとも、必死で詩論シティの人々を救おうとするジンロボパイロットの言葉に、矜持に聞こえただろうか。]
―――――
[フランは、お腹の上で交差していた手を片方、兄の胸にあてた。
鼓動の聞こえない胸、人の形をした――機械《悪魔》の身体。]
ああ、ちっこいなら何も賑やかじゃなくても良いんじゃねえかな。
[それなら、とその場に膝を付いて両手を組み。
初めて変声機能を有効に使えるのではないかと感心しながら、ひとつの歌を紡ぐ]
――柔らかに、優しくメロディを口ずさんでください
いくつかの歌詞と心地よい調和を与えてください
そのひととき、愛は強く育ちます
[外部への音声をオンにし、音量を上げて
ゆっくりと天使が紡ぐ歌]
愛は力、愛は魔法、愛は優しさ、愛は春の喜び
私達に出来る事は―――…
[最後の一節を歌い上げるまでには、足元の小さな何かは
何か理解出来ないものを受け止めるかのようにもがき、やがて消えて行った。
その事に気付いていない男は、そのまましばらく繰り返して歌い続け、少しばかり恥ずかしい思いをしたという**]
… いま なにか いった ?
あまったるい こえが するよ 。
[ケホケホッと、また咳き込む。
フランは何が起こったのか全く気付いていないようだった。]
―現在 はしけの上―
[どういう仕組みでか知らないが、はしけが海上を進む間にも、時折奇妙な影が這い上がって来た。
ヘドロっぽい所を見ると、怨念ゴーレムの残滓が海泥に取り憑いているのかもしれない。
市街地のものと比べれば小規模なそれを、時折木刀で振り払いつつ進む]
もう少し、か……。
[気持ちが急く半面、精神攻撃で揺さ振られまくった心を休めたいのも本音だった。
市長に『忘れるな』と言われた決心を、もう一度確かめる事でどうにか気力を回復する]
[やがて、はしけの動きが止まり、到着の合図が為された。
もはや怨念の気配がない事を確かめて、神聖な武器を船員に預ける]
――行ってきます。
[もう一度、その場の船員たちと、通信が繋がるなら市長たちにも告げて。
メガマリオンは、本土の地を踏んだ――**]
/*
ねんねこ前に。
歌の内容はMOTHERのエイトメロディーズから引用。
あまりにも長くなりそうだったので所々端折ってますけど…
よく考えたらこいつ愛天使だよ、もう立ってるだけでめでたいじゃないかとか思ったけど、怨霊にはメカ天使は範疇外なんだろうなと思った夜でした。
/*
状況読み取るの大変だ……。
(お前も描写頑張れよって話だが)
てーか、タイミング見計らってソロールに移らないと、先に進めないね。反省。
明日はフランとこまで辿りつけるはずだし、もっと頑張ろう……。
判ってる。
今……そいつが、そいつら…が、ここ、に
わかって、る。
お前が、みんなを、救ってみせるん、だろう。
でも、っ……
[グノーシスでフランに告げられたことを思えば、今の言葉もまた、そうした強い意志の表れなのだと思う。
同時に、それは今の彼女には無茶なこと、駄々だとも感じる。
そんな妹に、こうして「でも」を返す兄もまた意地っ張りではあったかもしれない]
[大丈夫、という己の言葉への不信。だいじょうぶ、と繰り返してきたフラン。募る、弱さ。
その折に、ひそかに送っていた"テレパシー"。
……あの男からの返事が来ない、ということは]
…………。
(いなく、なった、?)
(いなく、なった、。)
[その時に。
自分はあのひとを大事に思っていた、と今更のように気づいてしまった]
[空虚。
それから、フランから発せられた疑問形。
あまったるい、とも彼女は、口にした]
…………
[己の胸に置かれていた手は未だそのままだったか。
咳込む姿が見えていようと、構うことなく。
悪魔は、フランを支えていた片方の手を離し、その手を彼女の手をはたくように振った]
だま れ
さわる、な………っ!
[傷ついたフランへの心配、不安]
[良案を思いつけない自分への苛立ち]
[異形の声が響くやましさ]
[微かな動揺を覚られた、なんて焦り]
[弱くて幼いままの己を、守らなきゃいけない妹に聞かれてしまった、なんて強い焦り]
[そして……喪失]
[悪魔はフランの身体を、地に突き放すように離した。
そして、後ずさって、俯いて頭を抱えて――]
あ ああぁああああぁあ ………っ!
[数多の負の感情に、取り戻した印章のパーツの魔力が作用する。
地に足を着けたまま、悪魔の翼がばっと大きく広げられて。
その瞳の表情を、"入坂結理人"では無い、人ならぬもののそれに変えていく**]
魔法少女 エリーは、ここまで読んだつもりになった。 ( B9 )
だって、待ってたって… おにちゃ は帰ってこなかった
ヒーローなんて、いなかった…!
[兄の胸にあてたフランの片手が、服を握る。
その言葉はフランの弱さ。強さに付帯するもの。
宇宙怪獣を倒すヒーロー達はいても、兄を探してくれる人は居なかった。あの時は、行方不明者も沢山居て、そして今もそんな人々は増えている。]
だから、 だから、わたしがわたしの手で
うごかなきゃ なにもならなくって
皆を救いたくって… …!!
[それは、フランが秘めていた想い。
兄が行方不明となって居なくなった後の行動の軌跡のよすが。]
[唐突の出来事。
弾かれた手を自分自身の胸元に。
涙が浮かんだ目で、兄を見た。それが、引き金。
開く、距離。
入坂結理人が抱えている”闇”。]
―――――ッ
[地に投げ出され、フランは両手で身体を支える。
兄の抱える闇が、”イル”を呼び出す。
呆然とした様子で、フランは兄の変貌を見ていた。]
[真空状態の中、漂う間にも体に起こる、変化。
生体、"人"である部分は、宇宙で生身のまま居るには、余りにも脆弱過ぎて]
──全く。
《相棒》直しておいて、良かったぜ。
[今まで《相棒》に散々溜め込まれて居た《ソーラーパネル》のソレは。
自身を熱で包み込むバリアとして、生体部分の凍結を防いで。
──想定と違う使用方法ではあるが、この際、贅沢を言う事も出来ず。
《マナリンク》で送られてくるエネルギーを熱に変えてしのぐ。]
[しかしながら、このまま熱変換を続けつつ、宇宙を漂う訳にも行かない。
生体の凍結を防ぐためには、少なくともステーションか、航宙艦か──
兎角、人の存在していた可能性のある、寒さを遮断出来る設備が必要であった。
自身を《展開》して広げる翼、 ──本来なら空を飛ぶ為の其。を広げ
《スラスター》の出力を上げ、その場を離れる事にする。
その移動を開始しようとした、まさにその時。
至近で、自身と《相棒》以外の、他の"何か"が動いたのが、見えた]
───オオオオォォォォォ───ン………。
[不気味な唸りを上げる生物、獅子の様にも見えるが。
──翼を携えた、通常の獅子よりも数倍巨大な、其]
馬、──ッ!! 《スフィクス》だあ……?
何でこんな所にいるんだよ…ッ!
[詩論シティ、その中枢に忍び込んだ時に見た記憶のある。
権力者の力の象徴、守護を意する、文字通りの"権力者の狗"
其は、此方へ大きく吼えて、今にも跳びかかろうとしていた。]
ふざけんな…ッ!
[視線を外さない様にして。
向かってくるのなら、攻撃をかわし…その脇に右拳を叩き込む]
──オォォォォォォン!!!
[拳を幾ら叩き込んでも、怯むどころか、効く様子すら見せず。
──逆に猛り吼える、獣。
生体で宇宙に存在するのだから、丈夫なのはむしろ当たり前なのだが]
──効くのはアレしかねえ、か。
《相棒》、出番だぜ
[指示一つ、左腕に宿る《相棒》を携え]
──《喰らって》やる、来いよ、クソ犬。
[狙うは一瞬、相手が跳びかかる、その時]
そら…よっ!!
[相手の爪を体を捻ってかわし、相手の背、上方に潜り込むその時。
左腕の《相棒》は、相手の翼を噛み、引き千切った。
──立て続け、次いでその隣にある翼をも、引き千切って《喰らう》]
ガ…ッ!?
───オォォォォオオ……!!!!!!!!
[翼をもがれた痛みに静かに吼える獣、けれど、跳びかかる隙を許す事も無く
首筋に突き立てたのは、《相棒》の牙
──獣の首筋、鈍い音と共に牙が通る感触を認めると、後は《喰らう》のみ
そう経たぬ内に、獣は灰燼と化して、跡形も残さずに消えるだろう]
[獣を仕留めた後は、気を取り直して。
《スラスター》の出力を上げ、その場を離れた]
ん…?
あの艦、動いて…?
[それから少し後で見つけたのは、動いている戦艦。]
──其処の戦艦のクルー、聞こえるか?
訳あって遭難、宇宙を漂う羽目になっている、出来るなら収容して貰いたい。
[丁度良いと通信を開く、その場で相手方からの通信を待って。
──収容可能だと伝えられたなら、戦艦の中へと**]
-はしけ上-
[因子を持っているからか、意識を失っているからか、それとも苛まれる精神が----からか…
倒れていた...に怨念ゴーレムは見向きもしない。
…微妙に髪が伸びたりしたが、被害の内には入らないだろう。多分。]
うぅ…頭いた…
って、なによコレ。
[目が覚めると、周囲には大量のヘドロとソレを振り払うメガマリオン。
…とりあえず、メガマリオンから距離をとるようにこっそり端の方へ移動した。
怨念ゴーレムよりメガマリオン(の妨害装置)の方が怖かったから。]
─母艦ワーウルフ:指令室 〜再会─
……! 宇宙怪獣だ!
[聞こえた音>>+0が、ソナーの一つだと気付き、立ち上がる。
副艦長椅子のコンソールに指を這わせ、その座標を特定する]
なんだこれ?!
今まで見たことない反応だな……。検索……っと……スフィンクス?!
うわあ、ゲームで言う中ボスくらいになってきたね。
ジュリエットさん、支援機1機しか修理出来てないんだけど、出……えっ?!
[思わず声を漏らしたのは、確認した対象の突然の消失のため]
……どういうことだ?
超遠距離攻撃……ありえない。確認出来ない範囲からの攻撃なんて聞いたことないじ。
とすると……ソナーにもかからないような……単騎が?
「ヒートセンサーで確認できました」
映像、出して!
……?! うわあ、ディガー?! なんでここにいるの?!
……っていうか、あの人本当に生身の人間?
僕すごいのと戦ってたんだなあ。
ハッチ開いて!
回収作業機を出し……うわああ、あの人自力で飛んでるよ!
なんでもありだなあ。
[こちらも割となんでもありな、変形メカ装着者は、自分を棚上げして何か言った]
『ようこそ、ディガー。航宙母艦ワーウルフへ。
奥のエレベーターに乗って、一番上階へ。出たとこまっすぐ進んで。指令室直結だから』
[館内放送でそれを伝えて切り、椅子に深く座る]
ともあれ、ディガーは単体戦力としては充分だね。僕たちとツートップが張れそうだ。
あとは……支援・艦隊運営人員と、司令・指揮人員がいればいいんだけど。
僕が出撃する時は、ジュリエットさんも艦を離れなきゃだからね。
「ご主人様がおひとりで出撃しても、私は別に構いませんが」
それ死ぬ?! それ僕死ぬからね?!
ん? 遅延メモの内容信じるなら、やっぱりイル非狼? ということは狩人?
しかし、他に狼希望しそうなのが見当たらないんだけどなあ。
エリーが、弾かれ占い師だと思うんだけど。
消去法で言うとフェイト狼……かなあ?
[…暫くそうして物陰に潜んでいたが、
はしけが接岸した事が分かればくすりと笑う。
メガマリオンを襲撃しようとした時失敗したのは、
妨害装置が自分の門に向いていたからだ。
それなら…]
…戦闘中で、アタシの門以外に装置使ってれば襲撃できるよね。
きっと。
[微妙に伸びた髪を雑に切って、
メガマリオンの後を追いかけた…
………後に、誰のものか分からない髪を
怨念ゴーレムの攻撃扱いされた事実なんて知らずに。**]
……すぅー…
……ふぅ……
[大きく呼吸をして気を落ち着かせる。あつい。
普段気になりもしないコクピットの狭さや、額に張り付く髪が酷くうっとうしく思えた。
…疑念や不安は理屈と理性でいくらでも押さえつけることができる。けれどちょっとした苛立ちや悪寒、ささくれ立って不必要に鋭敏になった感覚までなかったことにはできない]
……ここまでの持久戦になるとさすがにクルわね…。
『各自、待機人員との交代のローテーションを早めなさい。
分かりやすい外傷と違って、ダメージに本人が気づきにくいわ。
無理しようとする人間がいたら引っ張ってでも休ませること。いいわね』
[指示を出すことで少女自身の気も紛れる。間違いなく消耗はしていたが、包囲は確実に狭まっている。少女も少し休もうかと、交代人員に声をかけようとして―――その目の端に、動くものが写る]
…民間人!?
[それは怯えた表情をした小さな子供たちだった。逃げ遅れたか、痺れを切らしてシェルターから抜け出したのか―――互いに互いを支えるようにして、迫る怨念ゴーレムから逃げ惑う。その姿を。保護しようとして。少女のジンロボが足を進めかけ―――]
――――な、わけないわよね。
[小さな死角となっていた右手前方の角に、束にしたクラッカーを押し付ける。
どぱぱぱぱぱぁんっ!!という派手な音に追いたてられて怨念ゴーレムが飛び退き、同時に子供たちの姿が霧散した]
うちの避難誘導と避難訓練なめてんじゃないわよ!
そんな幻覚、見せんのが一年ほどおっせーのよっ!!
[苛立ちをこめて、どどん!ぱぱん!とクラッカーで追いたてていく。十分に怨念ゴーレムを引き離したところで]
……
[精神攻撃は間違いなくダメージをためていた。すぐ近くまで接近された、たった今の攻撃がそれを決壊させ、嘔吐という物理的なものとなって吐き出されていく。コクピット脇のダストボックスに嘔吐しながら、それでも少女の目はモニターを見据え、その手が止まることはなかった]
……っはぁっ…よしっ。出すもん出してすっきりしたわ。
みんな、あと少しよ!
油断せずに片付けちゃいなさい!
[最後に、びっ!と手で口元を払い、青褪めた顔を引き締めながら指示を飛ばす]
ええ、行ってきなさいっ!
[途中聞こえてきた声>>44には、その背を叩き飛ばすような勢いで声を返す。もっとも、すでにジャミングの範囲に入りかねない本土の少年に、その声が伝わったかどうかまでは分からなかったが…]
…見えてきたかしら。
[開けた場所に出た少女の目に、赤い壁が映った。主要道路にまで包囲の輪が縮んできたのだ]
『エリー?聞こえてる? もうじき包囲網の余剰人員にも余裕が出るころよ。その場は職員に任せても大丈夫。お疲れ様、協力感謝するわ。先に市庁舎で休んでて頂戴。
気晴らしがしたいならカラオケのほうに寄って行ってくれてもいいわよ?』
[その提案は、人手不足などは関係なしに、単純に気晴らしの勧め。どちらでもかまわないニュアンスは軽い口調から伝わるだろう]
まぁ、あたしは寄ってくけどね。
[通信の最後にそう付け加えて、通信を終えた。 今回の襲撃は、規模こそ予想していた範囲だったが、やはりそれなりに精神に負荷が溜まっていた。すっきりしたい気持ちがあったのだ。
無論、いつでも通信や報告を受けられるよう通信機の備えは怠らなかったが。
少女の機体は市外を離れ、『お客さん』の隔離先として開放された、コンテナシェルターへと歩を進めていった**]
せっかくだから、主席候補生 フラン・A・入坂 は 調達屋 ルッカ に投票するぜ!
─母艦ワーウルフ:指令室─
……やっぱり見つからないな。
「孔」突入第一陣。あれだけの艦隊が、どのセンサーにも引っかからないなんてこと、ないと思うんだけど。
……方向はこれであってるハズ。
ワーウルフ元乗務員達が、今まで収集・蓄積したデータからすると、宇宙怪獣の反応は、全てこの方向を示している。
これこそが……「巣」だ。
同じ方向を目指していたら、いつかは会うはず……。事実、単体突入したらしき痕跡や、破損パーツは道中にあるんだけど。
―本土上陸―
『行ってきなさいっ!』
[少女>>57の威勢の良い声を最後に、耳障りなノイズで満たされた通信を切る]
……酷い事になってるな……。
[改めて見た本土の惨状に言葉をなくすも、立ち止まっている訳にはいかない]
ナビゲーション・システム起動。目的地は詩論シティ、ソフィア・パーク!
[メガマリオンに搭載されている新機能の一つを、音声で呼び出した。
ナビゲーションが使い物にならなくなる前に、現在地と目的地の座標から進むべき方向を割り出す]
よし、それじゃあ――
[モニタ上部に、竜のような鳥のような怪物が映った。
少年は足元の瓦礫から、よく飛びそうなものを選んで拾い上げる]
行っくぜぇっ!
[そして市長のグレスパを飛ばした時の要領で、怪獣に向けて投げ付けた。
バランスを崩し落ちて来た鳥の腹を踏み付けて前進する。
逸る気持ちのせいで、物陰に潜んでいた、そして今も自身を追い掛けている影>>53には、気付くこともなく――]
――陣桜市・中央通り・市長が来る前――
[灼熱の壁で蒸し暑く。落ちる陽はなおさら焼けるように赤く照らしつける。
光が落ちていく――、沈んでいく。
まるで、怨念たちが希望を押しつぶすかのように。
炎の向こうに、人影が見える。ゴーレムに混じっていた、ソイツは、嘲哂う顔をした自分に見えた。
……両の手には何も持たず。自由であるかのように振舞っていた。
けれど、自分じゃない、というのは、解っていた。]
………………後悔がないわけじゃない、けど……燃えてろ。
[炎の壁から火を押し出して。
焼きつぶす――ゴーレムごと。]
[自分の姿を焼く事に、抵抗がないわけじゃあない、けれど。]
――何度、やろうと思ったと思ってる。そんなの、今更の話だ、っての。
[精神力は保っても、体力の方がいかんともしがたい。
自分で起こした熱による自滅ダメージなのが少し泣けてくる。
そんな折に入る連絡に…念のため、周りの職員を見回す。
頷いてはくれた。それに、頷きでもって返して、足を、3,2,1、と鳴らし。
ようやく、高熱から離れるように後ろへと下がり、制御と維持を失った炎が消えていく。そこへ、穴を埋めるように職員たちが入っていく。]
そこでようやく、離れた路面へと転がり、自分に溜まった熱を解放する]
『よー、やくおわ、ったー……
気晴らしとかそれ以前に、色々冷やしたいわ……
後水とか氷水とか。
……水浴びれるならどっちでもいいや。』
[精神的ダメージよりも、汗だくで、この状態を何とかする方が優先したかった。がゆえにこんな通信。
どの道、しばらくは離れた路面に転がったまま、体力の回復を待つ。
それから、シャワーを浴びれるならカラオケ会場へと、浴びれなさそうなら、まずはシャワーを借りに、市庁舎へと向かう事にする。**]
―― 元ソフィア・パーク ――
―――…、。
[頭に載せていた両手を、そろりと下げて。
怪人 イルは俯いたまま、黒から紅に変色した瞳だけを、地に放り出したフランへと向ける]
何ぼーっとしてる。
泣く暇があるなら、とっとと逃げでもしたらどうだ。
[それから、瓦礫の上に転がっていたレーザーガンを片方、屈んで拾い上げながら、ゆっくりと口を開き始めた。
その顔はまた少しだけ伸びた髪に隠れ、その場の少女に表情を覚らせない]
ああ、そう言えばお前とは、ここで話をする約束をしていたな。
俺に、何があったか。詳しいことは後で話す、と。
丁度良いから話してやるよ。
お前の、大馬鹿なたったひとりの兄の話をな。
怪獣が降りてきた日、俺はやつらに喰われ殺されかけた。
必死で、逃げた。助けを求めて、逃げた。
けれど結局、人間どもに救助されることはなかった。
[そう、まさに青年を助けてくれるヒーローなんて、居なかったのだ]
助けてくれたのは、黒い――あの結社のやつらだった。
そのまま俺は、機械と悪魔の身体を与えられて蘇ったんだ。
まあ、あの時は結局、結社に報いることもないまま家出していった訳だが。
部下が気に食わなかったとか、……、なんか下らない理由でな。
[怨念ゴーレムのことを少し思い出しながら、ほんの僅か、ばつが悪そうに目を逸らした。
それは誰か大切な人の死を受けたから等の事情からではなく。
単に幼い頃の記憶――お化け屋敷とか、性質の悪い怪談とか――に基づく苦手と恐れだったのだけれど]
それからは、一人っきりでずっと生きてきた。
赤い血も流れない。
ビルから叩き落されても死ねない。
多少の火じゃ焦げもしない。
もう……歳を取ることもできない化け物の身体で、生きてきた。
[《機械の身体でも、悪魔の身体になったとしても》……
どこかでその言葉が淡く蘇るのだけれど、すぐに胸の闇が消し去ってしまう]
何処にも、帰る場所なんて、なかった。
お前にも父さんにも母さんにも、合わせる顔が無いと思っていた。
……いっそ死にたい、と思った。
[死に時を欲して向かった先は、あの日に平時を壊した宇宙怪獣。
殺してやりたくて、同時に、殺しても欲しかった存在]
実に馬鹿だろう?
そんな馬鹿の帰りを待ち続けていた、とか。
救おうとか、考えている奴も、ほんっとうに馬鹿だ。
[ふわりと靡く長い髪から、嗤う口許を覗かせて]
しかもその馬鹿は、今、
[そして、もう一丁のレーザーガンも、拾い上げた]
皆を救いたいなんて、正義ぶった綺麗ごとを話している奴の口を、
今すぐにでも封じたくて仕方ない悪魔になったんだよ。
[そして、右手のレーザーの銃口を、フランが居る方角へと向けた。
さっきまでぎゅっと掴まれていた胸元の生地は、あたかも誰にも掴まれてなどいなかったかのように、皺一つ生じていない]
−母艦ワーウルフ:司令室−
やあ、ディガー。また会ったね。
[一度は戦い、互いに手傷を負わせあった相手に、笑顔を向けて]
放送は聞いた?
この戦艦は、宇宙怪獣の「巣」に向かって航宙してる。嫌なら脱出ポットをひとつ上げるから、それで逃げるといいよ。
乗ってくなら、片道のみの航宙になる可能性もあるから、覚悟をしてね。
あと、艦長はジュリエットさんだから、その覚悟も。
[メイド型機甲は、泥棒に顔を向け、一拍遅れて微笑んだ]
ジュリエットさんは、もう人間程度には興味ないから、安心するといいよ。
(ただ、宇宙怪獣より強いバケモノ人間とは、戦いたがるかもしれないけど……)
[最後のは、心の中でだけつぶやいた]
[紅い鋭い瞳は、フランを。
彼女の更に後方に迫りくる、影のような怪獣の群れを。
地に今だ投げられている超弩級の影を。
更に、遠くから近づく巨人の影があらば……それをも、映している**]
/*
ま、自爆予定なんだけどね。
今回の襲撃(エリーのが襲撃するなら任せるけど)
ジャミングに耐え切れなくなって自分(とシームルグ)基点に門解放、
近くの誰か巻き込むと言うのが現在の想定。
…ま、こっちで誰を落とすかと言う問題あるが。
(システム上エリーが襲撃するんだし、エリーに対象決定任せたほうが良いかな?)
*/
/*
自殺もありなきがする。
自分の能力制御できずにだし・・ってああ、そうか自分は選べないか
場合によっては今日市長かフェイト襲撃しそうではある。
*/
―本土 詩論シティ付近―
くっそー、やっぱり射撃武器がないと不便だな……。
[ギャアギャアと奇声を上げながら上空を飛ぶ"鳥型"を、モニタ越しに睨む。
たまに低空で突撃してきたものを殴り落としてはいるものの、数は一向に減った気がしない。
下手な攻撃をして被害を拡大するよりは、対空装備を持つ部隊に任せるべきかもしれない]
そうだ、まずはソフィア・パークに行くのが先決だもんな。
[しかし、目的地に近付くにつれ、被害の度合いはますます大きくなるようだった。
この距離までくれば、”クジラ”の身に纏う”サンダー”の電光もありありとよくわかる。
あの光が、街を瓦礫に変えたのだ]
フランたち……無事かな。
[嫌な予感を振り払うように足を進めさせた矢先、その行き先を塞ぐように、”クジラ”のものとは違う”影”が現れた。
その”影”は何者からも独立して動き回っている]
こいつ――前にも。
[メガマリオンの腕を振り下ろさせて、上から殴り付けてみる。
――やはり、ダメージがあるようには見えない]
なんでよりによってこんな厄介なのが!!
[何処に向けたらいいかもわからない怒りが口を突く。
しかし、喚いていても仕方がないと思い直す]
どうすればいい?
殴るのが駄目なら――駄目なら――
[はっ、と息を呑んだ。
メガマリオンの右手を、背中に回させる]
ユージィン。ごめんなさい。
[彼の居場所がわかった時、いずれは返そうと思っていた]
この武器、使わせてもらいます。
[機槍を引き抜き、マニュアル操作で起動させる。
穂先の振動と低い唸りを、メガマリオンが感知する]
喰らえっ!
[その振動する穂先を、”影”の中心へ突き入れる。
振動で影の一部が砕け散り、穴が開く。
その穴が埋まるより早く、槍を横に振り抜いて、”影”の怪獣を斬り裂いた]
/*
Q.振動していれば”影”は倒せるんですか?
A.「打撃」じゃないからいいんだよ。あとはKIAIで!
……勝手にスペック作ってごめんねユージィンさん。
どう使うのが一番いいかなと考えた挙句こんな事に。
壊す前に使うのやめるので許してください。
/*
じゃ、その展開になったらアタシ一人自爆。
そこまで行かなかったらテルオ君道連れに自爆で。
(テルオ君が落ちても良いになってたし。メモが。)
*/
-メガマリオン後方-
…また、わらわらいるなー。コレ。
[『鳥型』は小さな自分では無く大きなメガマリオンに向かっていくため、
自分の方に来るのは『影』だけで。
その影も、自分を積極的に襲ってはこないので、
わりとメガマリオンの追跡は楽だった。
…襲われたら、全力で逃げていたと思うが。武器無いし。]
へぇ。あのでかいのがこんな広範…い゛っ!?
[クジラを目視できる距離まで来た瞬間に…
一気に頭に何かが叩きこまれる。
悲鳴のような、ざわめきのような…
とりあえず、気持ちいい物では無い音が。]
うぅ…何処の馬鹿よ、こんな強烈なジャミングかけてんのは…
って、あそこのでかいのしか居ないよね…
[小さくため息をついて、
無駄と分かっていても耳をふさぎながらメガマリオンを追う。
…正直諦めたいが、ここで諦めたらシームルグを置いて来た意味が無くなってしまうから。]
『シャワーならどっちにもあるわよ?』
[市庁舎はもちろんとして、シェルターも、非常時には生活空間となるために一通りの生活設備は揃っている。ただし、あくまで最低限の機能しか備えていないためかなり質素ではあるのだが]
『けど、疲れたんだったら市庁舎で休んだ方がいいかもしれないわね。こっちは気晴らしはできても休めないから。
冷やした麦茶くらいだったら適当な市職員に声かけてもらえれば、すぐ出せるようになってるはずよ』
[そのほか、市庁舎に向かうんだったら応接室向かうように、だとか、歌いに来るなら企画広報課の職員に道を尋ねるように、だとか、エリーがどちらを選んでもかまわないようにあれこれと付け加えておく]
っとー…次ね。
『フェイト、聞こえる? こっちはあらかた片付いたわ。本土に渡るならすぐにでもはしけを出させるけど、どうする?
明日まで待って、まだ首都との通信が回復しなければこっちからも動くつもりだけど…そこの判断は任せるわ。今すぐ発つなり、明日まで待つなり、好きにして頂戴。
…ああ、明日まで待つつもりなら早めに言ってね。ご飯を手配するから』
[哨戒を任せたフェイトの回線を開き、告げる。…通信の頭に、向こうから歌声のようなものが聞こえたような気がするけれど、そこはあまり気にも留めずに]
それから次は…っと…
『もしもし、備品管理課? Cブロックに輸送艇が着いてるはずよ。至急回収に向かって。
中破程度の損傷があるから、そこは修理させてもらっちゃいましょ。機関室への支援人員を除いても、明日までには元通り飛べる状態まで持っていけるはずよ。
ああ、あたしの機体も一緒に乗ってるはずだから、そっちの修理もお願いね。修理にかかる費用はあたしの口座から引き落としておいてくれればいいわ。それじゃ、よろしくね』
…っていうのはいいけど、ホント、ルッカどうしたのかしら…。
……。
『…署長?あたし。今日、外部からうちに来た子が一人、行方が分からなくなってるの。そう、うちに不時着した輸送艇の艦長をやってる子よ。
迷子になるような年でもないから、あんまり大事にならない程度に、それとなく捜索してみてくれる?
特徴は―――』
[ルッカの特徴、外見を告げて。回線を切り、一息ついた]
こんなところかしらね…
[およそ思いつく限りの手配を終え、呟く。やはりまだ精神ダメージが抜けていないのだろうか。今ひとつ頭がすっきりしなかった]
/*
どうしようかなー……
正直、フランイルと一切絡まず落ちるなら、昨日の時点で我儘言わずに落ちるべきだった。
とはいえこの時点で割り込める空気じゃないよねー。
市長少女 明朱佳は時間を進めたいらしい。
/*
すっごく個人的なことを言ってしまうと、誰でもいいから他の人に見つけて貰いたかったん、ですよね……。
でも、この状況は乱入しにくいの、かなぁ。
が、がんばる。
[ごつん、ごろんごろん、そんな音が通信に混じる。
自分が路面を転がっている音だ。]
『おっけー…………それなら一回シェルターに行かせて貰うわ……。
”ゴロン……ザザ……”
そういえば詩論へは結局フェイトたちも向かうんだっけ?
そこ確認しておきたいかな』
[ようやく起き上がれば、ぱぱ、っと杖で服を払い、とりあえずの確認事項。
誘導させて向かわせてた方向がシェルターのはず…だが、念のために職員に道を聞きなおす。]
ザザ……ザザザ…………
[ジャミングのせいか、聞き取りにくい気がする。インカムと併用しているせいでもあるのだが…]
―ソフィア・パークへ続く道―
[”影”と”鳥”を、振り払い振り払い進んで行く。
前方に人の影が見えた気がして――それが誰なのかはまだわからないが、そちらを目指して進もうとする]
……あれ?
[しかしその足が止まった。
操作の手を止めたまま、少年はコックピットの中で振り返る。
メガマリオン後方――こちらは、ずっと近くに。
人影があった気がした]
"機体から離れて! 危ないよ!"
[機外に向けてそんな声を飛ばしたのは、自分が周囲の人間を巧く避けるような、器用な戦い方が出来ないから。
しかし、声にして飛ばしながらも、ある疑念が少年の中で頭をもたげていた]
今の人影……どこかで。
[明るいオレンジの髪は、瓦礫の中でも目立っていた]
[…メガマリオンの足が止まったのを見て、
とっさに瓦礫の陰に隠れる。
気付かれて居ない状態で、こっそり仕掛けただけであの結果に終わったのだ。
もし気付かれて直に妨害装置を向けられたらどうなるかなんて、考えたくもない。]
…えーと、一応まだアタシだとはばれてない…
後、アタシが居るともばれてないよね?多分。
[小声でそんな事をぶつぶつとつぶやく。
別の道を行くべきかと探したが、
瓦礫ばかりのここでは瓦礫の陰に隠れながら進むしか方法は無かった。]
…バレずに近づけると良いんだけど…近づいて持つかな。アタシ。
―市庁舎内―
[どのくらい歌い続けていたか、そんな事すら頭から抜け落ちてしまう程には浸っていたような時間]
………。
……。
こほん。
[歌っている途中で市長からの連絡が入っていた事にも気付いておらず、その歌声が向こうまでしっかり届いてしまっていただろう事は明らかだった]
うぇ、市長……あ、あぁこっちはなんともないぞ。
流石慣れてる、大きな漏れは無え。
んで、詩論シティに行く件だが…俺はすぐに発ちたい。
そりゃまあ疲れてるのは確かで休みてぇのはあるけど…今も通信は送ってんだけど繋がらねーし、ほっとけねぇ。
[はしけの件を受けると、通信の向こうへと頭を下げて]
ほんと、感謝するぜ。
はしけを出すのに人手が掛からないのなら、出してもらえるとありがてぇ。
[―――そして語られる兄の話。
ばつが悪そうに目を逸らした瞬間だけは、何だか分からないけれど突っ込んではいけない話のように感じられたけど、それ時以外は淡々と語られる話に耳を傾けている。]
………おにいちゃんは、殺されたいの?
[気付けば、胸の絶望胸の闇を吐露する兄に問いかけていた。
その時ばかりはフランの声はよく通って放たれる。]
ばか なんかじゃないよ
どんなからだだって おに ちゃん だもん。
[それから、フランは僅か俯く。]
―――でも、やっぱり馬鹿かな。
誰かを待って、胸に希望を掲げ、宇宙怪獣を倒そうとして。
その兄は、苦しい気持ちしか持ってなくって、
この世界で生きることすらも、本当は嫌で。
[兄の持つレーザーの銃口にその身を晒されても、フランは喋る。
フランが馬鹿で、その兄も馬鹿だという”イル”の言葉に同意するような言葉を口で綴る。
やがて、フランはそっと顔を上げる。
兄の鋭く紅い瞳に、その黒眼を合わせた。]
おにいちゃん、やめて。
一緒に、かえろう?
この世界はおにいちゃんにとって苦しい世界かもしれない。
でも、
[兄妹の周囲は正に地獄絵図を描いている。]
それでも、生きてる。
[よろよろとしながら立ち上がり、緩やかに両手を広げる。
それはレーザーの銃口に無防備に立つようにも、”イル”を受け入れるような仕草にも、この地獄を受け入れるようにも、そして―――…”イル”の攻撃に臆していないようにも感じられるだろうか。
煤のついた帽子が、風に揺れる。]
[――相手からの反応はなかった。
というより、逃げて行く姿が見えない。
つまり、少なくとも姿を晒せない事情があるのだ]
どうしよう。
敵……なのかなぁ?
[しかし、少なくとも見た目はただの人間の相手に、メガマリオンで殴り掛かる訳にはいかなかった。
かと言って放置したままでは、ここまで来た目的が果たせないかもしれない。
それに、少年の勘が正しければ――]
"――やっぱり、逃げなくていいよ"
[2、3度深呼吸してから、少年は再び機外に呼び掛ける]
"だからさ、なんでここに居るのか聞かせてよ――ルッカさん"
[髪の色が同じというだけで確信はなかったが、それでも敢えて名前を呼ぶ。
そして、10秒だけ待つことにした。
話し合いが可能かどうか、判断するために]
もしも、あっちで…誰かの為に自分が犠牲になっても良いとか言ってる奴が居たら、全力で止めてやる。
そう言いかねない連中はアカデミーにゃわんさと居るから、ホント嫌んなるぜ。
[そうして一時危機管理課の面々の元へ戻って、一応怨念ゴーレムの端っこ(と勝手に命名した)を消滅させた旨を伝え、市庁舎を後にした]
じゃーな、課長ー!
あんたもあんま無茶や無理はすんじゃねーぞー!!
[市長にも押し付けた、そんな言葉を残して]
[「逃げなくていい」という言葉に、やや身がすくむ。
少なくとも『誰も居ない』と誤魔化すのは無理な訳で。
それは、敵と判断されたか、それとも…
そう考えて居たら、名前を呼ばれた。]
…ハハ、バレてた、かぁ…
[小さくぼやきながら、瓦礫の陰からメガマリオンの方へ出てゆく。
通信でも送りつけたいところだが…
ジャミングの大元の近くでそんな事をすれば、下手すればまた倒れるだろう。
向こうの通信機は周波数が違うのだから。]
一応聞いとくと、どこまで理解してるわけ?
それによって説明も変わる訳だけど。
[頭痛を堪えながら、そう問いかけた。]
『…何してるのよ?』
[エリー>>78に対して問う声は、時折入る雑音に対して。エリーの口調から判断してまったく心配はしていない、苦笑交じりの問いではあったが]
『了ー解。それじゃ先に行って待ってるからゆっくりいらっしゃい。
フェイトのほうは連絡待ちね。一応、あたしは明日向かうつもりになってるけど。…ルッカは、目下捜索中よ。シームルグで別れてから、どこに向かったか分からなくなってるの。
迷子ってこともないと思うけど…
その辺も含めて、状況が分かり次第連絡するわ』
[告げる声は水音混じり。吐瀉物を洗い落とすついでもかねて、シャワーを浴びながらの防水内線だった。
そこへ、通信>>82が入る]
『…『うぇ』ってなによ、『うぇ』って。…まぁいいわ。
はしけの方は、別にかまわないわよ。
それじゃあ、Fブロックの港湾区へ向かって頂戴。道案内が必要だったらそっちにいる職員の誰でも、聞けばわかるわ。
はしけの方に連絡は…必要ないわね。あたしの名刺を見せてくれれば、すぐに動かせるはずよ』
[そのほか、はしけに向かう前に市庁舎の食堂でお弁当を受け渡す手続きなどについても付け加えて]
『ま…ぁ…その辺は人それぞれだと思うけどね』
[誰かのために犠牲になるやつは全力で止めるというフェイトに対しては歯切れ悪く。自分も、市のためならそのくらいはやりそうな自覚は、あった。けれど]
『自己犠牲の精神と、好き好んで命を投げ捨てるのはまったく別物よ。もしそんなやつがいたらぶん殴ってやんなさい。あたしが許可するわ。
じゃ、がんばって行ってらっしゃいな』
[最後に、出発するフェイトに激励の言葉を付け加えて。通信を終えた]
/*
人よりは力があるって、
もしかして入村時のシーンを汲まれたりしてるのかな?
ないと思うけれどどうなのだろう。設定が本当見え難いな。
[瓦礫の陰から現れた姿>>88に、ほっとしたような、残念なような気持ちになる。
でも、少なくとも話し合う気持ちはあったようだ]
"りかい?"
[と、問い掛けに、思いっ切り疑問形で返してしまう]
"え、えっと……"
[しばらく考えてから、ふと。
彼女がここに居るという事は、はしけにも一緒に乗っていたのではないかと気付く]
"メガマリオンの左手……どっかにワープする黒い球……関係、あるの?"
『…とまぁ、そんな連絡がたった今入ったわ。
フェイトはすぐに出発するそうよ』
[フェイトとの通信をかいつまんで、通信機越しのエリーに説明する。
出会ったときからフェイトとエリーは行動を共にしていたから、あるいはエリーも一緒についていくのだろうかと、そのための段取りを頭の中で組みながら通信を切った]
/*
うん、24hか48hかグダってるよね。
コンセンサス統一は、わたしからは放棄したよ…。
申しわけないけれどね。
せっかくだから、市長少女 明朱佳 は 調達屋 ルッカ に投票するぜ!
ま、全く理解してないのかな。もしかして…
[疑問形で返されて、思わずこけそうになるのを必死に堪える。
下手に理解されて居る方が危険なんだから、と必死に自己暗示をかけるが…]
あー、ソレに関して理解してるなら十分だわ。うん。
分かりやすく、かなーり大雑把に説明すると…
あの球だしたのアタシ。
メガマリオンの左手で、球消せる。
ついでにアタシにダメージ入る。
んで、メガマリオンが危険だからあの球で『向こう側』にほうりだしちゃおうと追ってきた、ってとこかな。
[…自分で言うのもなんだが、なんと言うか酷い説明である。
何か悪の組織の一員っぽいし。]
と言うワケで、バレた以上逃げるっ!
踏まれたり直にアレ向けられたりしたら、多分痛いじゃ済まないからっ!
[…そう言って、メガマリオンの横を迂回して公園の…
『クジラ』の方へ走っていく。
メガマリオンが『クジラ』と戦えば、
きっと門に飲み込む隙が出来るだろうから。]
──その後・ワーウルフ内部へと──
[通信こそ無い物の、許可を示す様に開かれるハッチから中へ入る。
──入って早々、聞いた事のある声が響いたのは]
お、お前…!?
何でこんな所にいるんだ……?
[尋ねたい事は色々あったが、まずは言われた通りに奥に進み、司令室へと向かう。
相手の顔を見て早々に口に出したのは、この状況への疑問、分かる範囲で良いと尋ねたろう。
尋ねるその合間、自身の方の事を尋ねられれば、同じ様に分かる範囲で答えるつもり]
[その間もちらちらと、相手の脇に佇むメイドを警戒していたのは、また別のお話]
―― 元ソフィア・パーク ――
…………。
[殺されたいの、という問い。
この喧噪の中でもはっきり耳に通る、その澄んだ声色の問いに、明確に返す答えは無かった]
[どんなからだだって、というその言葉にも瞳は揺れない……少なくとも、揺れているようには、表向きは見えない]
そうだ。馬鹿だ。 俺もお前も、だ。
……こんな世界に、生きる価値なんて、ある訳が、なかった。
何だ、お前にもちゃんと解るんじゃ――
[言葉は一度そこで止まる。……少女の瞳が、此方に合わさってきたのだ]
……っ、……。
[神の奇跡など、妄想でしかない]
[闇を払う魔法なんてものも、大したものじゃない]
[愛なんて、抱くだけ心にキズを負うものでしかない]
[希望など、この世界の何処にも……有りはしない]
何故だ?
どうして、俺に……そんな風に構う。
何を、やめろっていう。何処に帰るって、いう――
[変わらない。酷薄な表情は変わらない。
ただ、瞳だけが、落ち着かない]
お前こそ、やめろ。
そんな戯言をやめろ、ばかな真似を、やめろ、
くる、な……っ 俺に、近づく、な……っ!!
[立ち上がり、両手を広げてきた少女に、一歩だけ後ずさった]
[そうだ、"生きてる"。]
[呪われた身体をどうか壊してと、殺してほしいと改造人間は望み]
[それでも、壊れたくない、まだ生きたい、……一緒に生きたい、とも一人の青年は願う]
[改造人間は、強く、トリガーを引いた]
[一筋の破壊光線が、揺れる帽子のつばを掠めながら、すぐ近くまで来ていた"影"の怪獣を貫いた]
えっ!?
[大雑把な説明>>93、というかあっさり認めちゃった辺りにびっくりしてメガマリオンを誤作動させてしまった。
丁度両手を挙げたポーズだ]
じゃあルッカが――
[と言い掛けた所で、ルッカ>>94が逃亡を開始した。
とはいえそちらは少年が向かおうとしていた方向で、自然、追い掛ける形になる]
"ま、待って!"
[全力疾走の衝撃に耐えつつ、ルッカに向けて呼び掛ける]
"『向こう側』って、ユージィンが戦うって言ってた?"
[返事は待たず、畳み掛けるように]
"だったら、オレも行く! 行くから、ちょっとだけ待っててよ。
オレ、今から――"
めんどくさい。
めんどくさいから、調達屋 ルッカ は 少年 メガタ・テルオ に投票任せた!
[ルッカへの呼び掛けはそこで途切れた。
何故なら、少年の視界にもう二人、見覚えのある顔が映ったから。
とはいえ一人は1年振りで、しかも煤で汚れていたけれど]
えっ
[少年は、小さく声を出す。
何故なら――]
"イル!
なんで、何やってるんだよ、イル!!"
[自分を救ってくれたはずの彼が、妹であるはずの少女に、銃を向けていたから]
『ああ、いや、ちょっと熱すぎたから、転がって冷ましてたのよ。
かなり昔にはご飯作るときかまどの前でずっと立ってたって言うけどあんな感じなのかもね、とか思っちゃった』
[あははは、と微かに笑い声が漏れて。ちょっとばかり造った声なのはばれるかもしれない。タタタタ、と走る音が混じりながらの通信。
しかし、次の言葉には、少し声が固まり、足音も止まり。
少しして歩き出しながら話し出して]
『明日、かぁ。――って、捜索中ってどういう――?………
少なくともルッカは商品置いていくとは――、思ってなかったんだけど。
シームルグ飛べなかったはず、ですよね?確か。
「っと、あ、えーと……市長から聞いておられる、かと思いますけど、エリーといいます。一先ずシャワーの方をお借りしたいんですが……」』
[シェルターの前についた模様で、シェルターの前にいる職員へと会話している様子が通信から筒抜けている]
―ソフィア・パーク跡地―
"やめろっ"
[咄嗟に二人の間に割り込もうとするが、その距離からで間に合うはずもない。
だから、イルが引き金を引く所を、モニタ越しに見詰めるだけで――]
……イル……いや、結理人さん。
良かった……
[コックピット内で突っ伏しそうになったが、そんな暇はなかった。
足元には今も”影”が纏わりついていたから。
生身の少女に近付く前に、機槍で突き刺し、斬り裂いた]
―市庁舎食堂―
[市長との通信を終え、その中で説明を受けた…弁当。
思えばあの瓦礫のビル群に降り立ってからというもの、ロクに食事を摂っていなかった居なかったなと思う]
つーか…良いのかねえ、俺あんま仕事してねーけど。
すんませーん。危機管理課の手伝いのもんですけど、これ貰ってって良いスかー!
[一応、きっちりと手伝い先を延べて。
事情を説明して一足先に弁当の受け渡しをしてもらえるよう頼み込む。
しばらくの後に、弁当と水分を入れた袋を提げた天使(羽根なし)が勢い良く食堂から飛び出して行く姿が、役員達に確認されたとか]
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