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むかしむかし、あるところに。
ある器を持つ、一人の男がいた。
男は土地を治め、民を治め、慎ましやかに暮らしていた。
むかしむかし、あるところに。
ある器を求める、一人の男がいた。
男は国を治め、民を治め、それでもなお慾をかいた。
むかしむかし、あるところに。
ある命を受けた、一人の男がいた。
男は授かった命に従い、供を連れて旅に出た。
決して長くはない旅だった。
───むかしむかし、滅んだ都が、あるところ。
その土地は、今は「埴」という名前で呼ばれている。
1人目、ライダー がやってきました。
ライダーは、村人 を希望しました。
−川津教会前−
[人影はひとつだった。
正確には、人に見えるものがもうひとつあった。
漆喰壁という珍しいつくりの教会の
その扉を押し開けたのは人ではない存在だった]
村の設定が変更されました。
2人目、渡辺 あゆ がやってきました。
渡辺 あゆは、人狼 を希望しました。
−川津教会−
[聖徒席の最前列に、その女は腰掛けていた。
ぺらり、ぺらりと音を立てて捲られる紙の色は既に茶色くやけていた。
女は、誰かに聞かせるかのようにその内容を読み上げている]
『聖盃戦争における聖杯の定義が
"持ち主の願いをあらゆる解釈による破壊のみによって叶える霊体"
だというのなら、
埴市における聖杯とは聖盃とするのが正しい』
『寺北遺跡に眠っていた漆塗りの盃は
万物の釜に繋がる淵に値するだろう。
ゴブレットの形ではない。金属でも何でもない漆塗りの盃。
けれどそれは確かに、一度"願いをかなえた"のだから。
出土した、木製の器であるはずのものが
漆の欠片、螺鈿の一枚、金糸の一筋すら失うことなく
この時代に現れたことすらそも奇跡と呼ぶべきことである。
だから、この街においては聖杯ではなく聖盃なのだ』
『そして、過去の文献を頭から信じるのであれば
聖盃の製作者は"魔術師だが魔術師ではないもの"であり、
そして、既に聖盃は何らかの汚染を受けている可能性が非常に高い。
製作者の強い念こそが、聖盃を汚染する元凶と考えられる』
『少し聖盃から離れ、前述の言葉を改めよう。
聖盃の製作者が魔術師であったことに間違いはない。
ただし、彼らは魔術師とは呼ばれなかった。
何故なら、この東の地においては魔術という言葉は存在せず
代わりに存在した言葉は咒い、呪い、である。
陰陽の術が魔術として相当するかは甚だ疑問である。
あれは、地学、天文学的な学問と呼ぶべきものであろうものだ。
よって、海の外から改めて魔術師がこの国の土を踏むまで
魔術師という単語は存在し得なかったものとなる』
『だが、不思議なものだ。
聖盃の製作者は我々の祖先たる古来の魔術師と同様に
表に出ることを選ばなかった。
彼らは陰に潜み続け、独自の環境を築き、
そして独自の発展とごく僅かの異分子を受け入れながら
この都市の裏の主となった。
今で言うところの、セカンドオーナーと呼ぶべき存在であった。
それでも、陰に潜み続け隠れ続けた。
だから彼等は隠れる者、
いんのもの────隠の者、と呼ばれるようになり
そしていつしか、土着の人々とは違うその姿から』
[かつん、と。
漆喰による海鼠壁のその内側、小さな教会の中で
扉が開き、軋む音がした。踵が床を蹴りつける音。
茶色い紙束を捲る手を止め、立ち上がった彼女は
その入り口に人と───人に在らざる何かを認めた。
そして、女は紅を美しく塗りこめた唇を微かに歪める]
3人目、ダグラス・有栖川 ラウラ がやってきました。
ダグラス・有栖川 ラウラは、おまかせ を希望しました。
[安楽椅子に腰掛け、眠っているように眼を閉じていた老婆。
微かな気配にぴくりと反応し瞼を重たそうに開ける]
やれやれ、やっとこお呼びが掛かったようじゃのぅ。
かれこれ50年も掛かりおって・・・
フェリシアよ、そなたにも待たせたのぅ
ダグラス・有栖川 ラウラは、村人 に希望を変更しました。
[おっくうそうに安楽椅子から立ち上がると、フェリシアの側に立ち]
タリエシンから続く研究の成果を試すときが来たようじゃ。
[もごもごと何かを独りごちるように呟くと両の手を杯のごとく掲げる。
老婆の額に玉のような汗が滲み
両手の杯には不安定にキラキラと輝く靄が浮かんでは消える]
では、フェリシアよ。後のことは任せるぞよ。ほっほっほ
[傍らの娘の頭上に杯を掲げると、再びもごもごと呟く・・・
一瞬
その靄が目も開けられぬほどの光彩を放ったかと思われると・・・まるで何事もなかったように消え去っていった。
ゴトリ・・・と老婆はその場に崩れ落ちるように倒れた]
フェリシアに魂写しの儀式手順
1.魂によく似た「情報」を作る
2.「情報」を移し変える器を指定する。
3.魂と肉体の接続を断つ。
4.「情報」が器に移し変わる。
手順としてはこうなるので、移し変えた時点で元の肉体が滅ぶ。
ダグラス・有栖川 ラウラ が村を出て行きました。
3人目、フェリシア がやってきました。
フェリシアは、村人 を希望しました。
[「ゴトリ」と老婆が倒れ込む・・・と、
傍らの娘が、つい・・・と椅子から立ち上がり、何事もなかったように地下の工房へと移動した。
重く重厚な樫の木ので作られた扉を開ける。
紛う事なき見事な魔術師の工房がそこに広がる]
[屋敷の半分以上を占めると思われるほどの広さ
中央には予てより用意してあったのだろう、大理石の石畳の上に、厚手の真っ白な布を張り
神聖なる樫の木に生えた宿り木を、聖なる儀式にて採取し編んで作った魔方陣が広がる。
中央には、ボロボロになった布(微かに中央の部分、形を留めて居るのは赤い絹地に金糸の刺繍。高貴な身分の者の着衣と見て取れた)]
< aIu IaukaR Iapu > taiwaz (↑) wunjo barkana- gebo < IapuIaukaR gakaRaIu >
< aIu IaukaR Iapu > taiwaz (↑) wunjo barkana- gebo < IapuIaukaR gakaRaIu >
(魔術による豊穣にて召還する テュールに勝利の喜び白樺の枝を送る為 我、召還の魔術を行うものなり)
4人目、アーチャー がやってきました。
アーチャーは、C国狂人 を希望しました。
-ラウラの工房-
[古の英傑を招く為の儀式陣が、紅蓮に輝く。
失うは自己の形。
――描かれていた紋様が、歪にゆがむ。
奪うは他者の形。
――伴う熱は、業火の紅に相応しい蒸気を噴出する。
"召還陣だったもの"は刻々と生来の形を失い、
自ら生じさせた煙で自らの姿を覆い隠した。]
[明滅する紅は、最早何人とも取れぬ幾何学模様。
流動を続ける紅蓮は床を裂くように、焼くように、
己の足場たる場を熔かし崩し、引きずり込むよう沈む。
地により生まれし溶岩流は、己の手で地中へと還り、そして――
尚も立ち昇る煙の足元より、天を目掛けて炎柱が噴き上げた。
その内部に、焼け焦げた鋼鉄の巨砲を抱きながら。]
[地獄の釜は開かれた。
地獄の業火は、その身に焼けた我が子を孕んで産声を上げる。
溶融し開いた穴が、焔と鉄筒により押し広げられ、
せり上がった両者が天井を破壊したところで
焔は地獄へと帰参した。
後には、焼けた鉄の塊だけが遺される。
その頂点に立つは男の形。
頂よりも猶遠く、天を見上げる、人間の裸体。
彼の身は焦げたように黒く、夜に染まっていた。]
[焼け付くように左胸の令呪が痛み英霊の出現を訴える。
が・・・・・・・・拳を握る手がプルプルと震える。
英霊を迎えた喜びで震えているわけではないようだ]
こ・・・この、痴れ者めがっ!!
数百年続いた工房をこのように破壊しおって!!
そなた、何者ぞっ!!
……むー?
[素っ裸の男は、叫び声のする足元を見やる。
無残に壊れた天井の間から、人影が見上げていた。]
吾は、通りすがりの皇帝である。
讃えよ民草。
[腕を組んで、無駄に偉そうなまなざしを向けた。]
5人目、クリスティーナ 鳳 がやってきました。
クリスティーナ 鳳は、村人 を希望しました。
―川津港・赤煉瓦倉庫―
[まだ日は高く、波の音と鴎の鳴き声が耳に届く。
彼女は床に描かれた魔法陣を見て、満足そうな笑みをたたえた。
片手には厚めの本。
魔法陣の中央には小さなガラスケース。そこには虹色にも見える何かが収まっている]
……こんなものかしら。
[腰に手を当てて、本を手近な木箱の上へと置いた。
身に纏うのは黒のパンツスーツ。ジャケットの奥に見えるシルクのブラウス。
赤の混じる髪は結い上げてまとめ、普段よりも地味に施した化粧はそれでも幾分か実年齢よりも若く見せた]
[<<18 尊大な態度の英霊をまじまじと見つめ ]
ふん、裸の王様かのっ?
[見上げる目線上に良からぬモノが邪魔をする]
ほほ・・・態度ほどりっぱなモノでも無さそうじゃな。
(タメイキ
はよその見苦しい出で立ちを何とかせんか。
[工房の横にしつらえてあるシャワールームを指さすと、適当な衣類を放り投げ、−自室に籠もってしまった−**]
[口元が動く。
呼び出すための呪は教えられたものを。
彼女は魔術師の家系に生まれながら、魔術を知らずに育った。
魔術を教えてくれたのも、彼女の両親や兄ではなく。
彼女が師と仰いだその人から、魔術も、そしてこの聖杯をめぐる争いについても教えられた]
……。
告げる
告げる
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に
[呪が終わりに近づくに連れて、魔法陣へと何かが集まってくるのを感じた。
魔力の奔流とも言うべきもの。
彼女は自分の身に流れるものを知らなかった。
知った今は、裡にある魔力を腐らすのはもったいないと考えた。
今はそのために、ここに在る]
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!
[唇が乾く。身体から流れていく魔力。流れ込む先を見据え――]
6人目、セイバー がやってきました。
セイバーは、村人 を希望しました。
[収束する魔力の終わり、光の後に地に落ちたのは黒い帽子。]
ーバサリーー…
[その後少し立ってから、一人の男が何処からともなく現れた。]
久しいな。この体の感覚。
[落ちた黒い帽子を被ると、一度だけ息を吐き、女を見つめる。]
私を呼び出したのは、君か?
正装、いや、武装してなくて申し訳ないね。
これでも一応、セイバーのサーヴァントなんだが、求めた喚び声に答えられたかな?
[静かに穏やかな笑みを浮かべると、彼女にそうー問いかけた。]
[最初に視界に入ったのは帽子だった。
そして次に現れた男。
それが、人の姿をしていても人でないのだとわかるのは、そこに魔力が流れ込んでいることと、その存在感にあった。
明らかに人とは違う。
触媒となったガラスケース―正確にはその中身― へと視線を落とす]
ええ、私があなたのマスターよ。
クリスティーナ・鳳。マスターと呼ばれるのは好きじゃないの。名前で呼んでくださる?
セイバー、そう。何のクラスで現れるのかと思ったけど。
三騎士のひとつね。
クラスには満足よ。
でも、あなたは私の呼びたかった英霊なのかしら?
[セイバー、というには戦いに赴く姿ではなく、聖職者のような姿をしていた。だからこそ。
女、鳳の求めた彼に違いないと、確信らしきものはある]
7人目、アンネリーゼ ヤーネフェルト がやってきました。
アンネリーゼ ヤーネフェルトは、村人 を希望しました。
―ホテルの一室―
よ、…っと!
・・・まあ、こんなもん――かな。
[ホテルの家具類の、動かせる物の大半を隅へと動かし終えて
客室の中央、漸く開けたスペースを見渡して腰に手を当てる。
チェックインを果たしてから数時間。
何する時間も惜しんで取り組んだ家具の大移動を漸く終えると、
部屋の片隅に放り出された荷解きに漸く取り掛かる。]
[少女が一人でチェックインを果たした部屋は、当然のようにデラックスツイン。
…寂しいかな特に誰の為に、という訳ではない。
――喩えこれから“誰か”が増える可能性があるとしても、
その為にこの部屋を手配したという訳では残念ながら全く無かった。
如何せん、今から事を起こすには広さが要る。
その為には、聊か一人部屋だと不都合があった。
僅かにカウンターには変な顔をされたが特に何を探り入れられる事もなかった。
まぁ文句も無かろう。金銭面の都合は、幸か不幸か不自由しない身の上ではあるし。
…多少床を汚してしまっても、積むもの積めば何とかなる。恐らく。]
[そんな荷解きは、目的の物を発掘すると呆気なく中断された。
厳重に封された小さな袋を持って立ち上がると、再び開けたスペースへ戻り。
灰にも似た、しかしその割には少しだけキラキラ混じる砂の様な其れを
袋から取り出すとさらさらとカーペットの上へと線を描く様に、零していく。
量が偏る事の無いよう、均一に。
手馴れた其れは暫しの時間を掛けて、一つの魔法陣を描き切った。]
―――…さぁ、って。
気合入れていきますかー…!
[ぱちん、と両頬を軽く叩く。
父が存命の頃ならば、幾らでもコネクションはあっただろう
聖遺物を入手する伝手もあったろうが、
しかしその術が無いのならば、実力で引くしかない。
…その実力も、まぁ、正直。少々――否、多少…聊か。不安があるのだが。
流石に、気合も入ろうというものだ。
その中央へと立つと、ひとつ、息を吸って。吐く。]
“inversion”
[唇から紡ぐ一韻。 魔術回路を、開く。]
―― “Uttalande”
告げる
[じり、と。首裏に焼け付くような痛み。
その一言を合図としたように、魔術刻印が詠唱の補完を始める。
仄かに光る魔法陣を視界の端に入れて、其れが始まったのだと視野認識する。
嗚呼、馴れた痛覚だと思っていたけれど
事が事なだけに、思っていたよりも痛いかもしれない。
…それを、中断する心算は 欠片として無いが。
痛みの所為か、小さく額に浮いた滴には意に介さず。
滞る事無く滑るように、その詠唱を口にする。]
Alla ni behaga mig,
汝の身は我が下に
Här på mitt svärd ditt öde.
我が命運は汝の剣に
Baserat på den heliga graal
聖杯の寄る辺に従い
Om du följer logiken i detta beslut och kasta ett svar.
この意,この理に従うならば応えよ
Ed.
誓いを此処に.
Jag har en bra värld,
我は常世総ての善と成る者
Jag har all ondska i världen.
我は常世全ての悪を敷く者
[ざわりと、マナの流動か煽る様な風がきつく編んだ髪を揺らす。
自然、詠唱に集中するために伏せていた、ゆると開いた。
背後で、外から見られぬ様閉めた遮光カーテンが強く翻るのが判った。
光る陣の眩しさに、僅かに眉間皺を寄せる。]
――Hantera själ tre ord, himmel syv
汝三大の言霊を纏う七天
Kom tryckte innanför cirkeln,
抑止の輪より来たれ
[たった一つ、自分が自信を持って誇れる莫大な魔力も
最早枯渇しているのではと錯覚するほど、
己を囲むその陣へと注ぎこまれていくのが判る。
――少しだけ、眩暈がした。
否応なしに乾く唇を、舌先で軽く舐め潤して。
最後の一節を 紡ぎ切る。]
väktare Balance――!
8人目、書生 キャスター がやってきました。
書生 キャスターは、おまかせ を希望しました。
[ホテルの一室。
部屋の中に光が満ちていく。
そして、その光が収束した瞬間・・・・・・部屋中が衝撃で満たされた。
そしてそこには、きらびやかな装飾がなされている法衣をまとった男性が佇んでいた]
書生 キャスターは、村人 に希望を変更しました。
・・・・・・
[周囲をゆっくりと見回す。
サーヴァントだからなのか、それともその英霊の持てるカリスマがなせる業なのか。その男性はまるでオーラをまとっているかのように独特な存在感を見せ付けていた。
そして、視界に入る女性を見つめながら、口元をゆがませる]
くっくっく・・・・・・あーっはっはっはっはっはっは!!
[高笑い。まるでホテル中に響き渡るように]
おい、そこの小娘。否、生娘と言ったほうが相応しいか。
[きょろりとダブルベッドに視線を落とすと、その体をベッドの上に投げ出し、優雅な体制で話を続ける]
この我を呼び出すのに成功するとは、褒めてやろう。何なら妻室に迎え入れてもいいぞ。光栄に思え。
[ふん、と息を漏らす]
この我程の英霊を呼び出せるとはな。素晴らしい逸材だ。
この我ですらも驚いたぞ。
……
もう、登場からして中身隠す気ないなへきさん!!!
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
よろしいかと思いますwwwwwwwwwwwwww
書生 キャスター は肩書きと名前を ハーヴェイ に変更しました。
ハーヴェイ は肩書きと名前を キャスター に変更しました。
[底が見える直前までに魔力を吸い上げられた身体は、衝撃に煽られた勢いか
既に光を失った陣の中心に、半ばへたる様にして床へと座り込む。
…尤も、万が一其れに耐えられたとしても、
すぐにでも座ってしまいたい程疲れていたけれども。
倒れ伏すよりも其れよりも、目前に佇む男の姿に視線は縫いつけられる。
…その存在感故か、何の圧かは知らない。
それでも、煌びやかな衣装も相まって酷く眼を惹いた。
間違いない――彼が、己が召喚だしたサーヴァント。
疲労の中にもじわりと滲み出る歓喜に
僅か口を開こうと して。]
――…は、 …!?
[突然の高笑いに、言葉にしようとした声は何処かに吹っ飛んだ。
ちょ、まった。隣室の人からクレームが来たらどうしよう言い訳出来ないんだけど。
っていうか うっさい。]
…えっと、ちょっと待った。
すごい褒めてもらっているのは判るんだけど、…妻室?
[この状況を整頓するべく、額に掌を添えて僅かに考え込む。
とりあえず、なかなか呼びだすのが難しい――らしい。彼曰く。
それが本当なら魔術師としては半人前だと思ってたけど、あれ?私って、実はすごいんじゃない?
――という、内心の自画自賛はさて置いて。
目下、確認しなければならない事がある。]
…誰?
[とんでもなく偉そうなのは、把握しているけれど。]
・・・・・・
[見詰め合うこと数秒]
おい貴様。この我が誰かも知らずに呼び出したのか?
聖遺物くらいあるだろ。
[どうも、部屋の中にはそれらしいものはすぐに発見出来なかった]
聖遺物すら無いまま、この我を呼び出すことなど出来るのか?
信じられん。とんだ大天才のようだな。
仕方が無い、この我程の人間を知らぬという事自体が恐れ多いというものだが時代も変わればそういうこともあるであろう。しかとこの我の名前を魂に刻み付けるが良い。
キャスター は肩書きと名前を キャスター ソロモン に変更しました。
……。
[沈黙の数秒が痛い。]
――…いや、うん。ゴメン。聖遺物ないの。
[ぶんぶん、とベッドの上に身を投げ出した男に手を振って否定を示す。
何だか相手を知らないという事態が異様らしいが、何せ本当に無い。
“大天才”という言葉には、少々心踊りもしたが
――…さて、再三言うが魔術師として半人前な上に
少々技量として不安な所があるのは 哀しいかな自覚している。
聊かな不安が胸中過らなくも無かったが――
それも、相手の名を聞けば翠は驚愕に見開いた。
堂々と鎮座する目の前の男の頭から爪先を、視線が一往復して
そうして、再び翠は相手の顔を見やる。]
え、ちょ…。 …本当に?
…私の知ってるソロモン王って、…一人しかいないけど。
・・・・・・おい。
[すっと立ち上がり、つかつかっと少女に歩み寄り。
ぺちん、と額をひっぱたいた]
当たり前だろ!我以外にソロモン王がいるものか!
ほんとに判ってないのか?自分が起こした奇跡という名の偉業に!!
[なんか嫌な予感がしたのか、少女の頭を両手でわしづかみにして軽く左右にぶんぶん振った]
―――あ痛。
[叩かれた額を軽く擦りながら、歩み寄ってきた男へと視線を向ける。
唯でさえ、体力がギリギリなのだからこの衝撃も正直辛いの、だが。]
あ、すみません愚問でしたゴメンなさい!
いや、本当にソロモン王なら自分で自分を褒めたい所なんですが
如何せん正直自分の腕を省みると少々疑わしいと申しますか…!
[あ、ちょっと。頭シェイクはだめ。
止めを刺されて半ば朦朧とする意識の中で、
何とか頭を振るその手を外そうと試みながら弁明を口にする。
その手が離れれば、もはや限界とばかり身体ごとぱたりと倒れようが。]
な・・・・・・貴様、今何て言った!
謙遜だよな、謙遜って奴だよな!!我が苦手なあれだ!!
[ふっと手を離した。
少女はふわっと床に崩れ落ち、そのか弱い姿を露見していた]
ま、まさか・・・・・・ほんとに偶然とか、いわないだろう、な。
[その刹那。
ソロモンを維持するのに必要な魔力が陽炎のように薄らいで行く感覚に見舞われる。
ソロモン自体も近くの椅子までへろへろと歩いていき、もたれかかる]
なんてことをしてくれるのだ貴様、これでは。
[このソロモン王をもてあましているだけではないか。
そんな言葉を吐こうとしたが、まさか英霊となった自分が睡魔に襲われるとは思いもしなかった**]
や、ほんと…
[実に、全く。
謙遜であればどれ程良かったか――…!
そう紡ごうとしても、既に体力が其れを許さない状況。
重力に従って、床に身体を預けてしまえばもう意識を保つのも限界だった。
何か、遠くで言っている気は確かにする。
正直――実際に「偶然」でしか無い事に申し訳ない気持ちはあるのだけれど
魔力の大半を枯渇した、早急な休息を欲している身体に抗う術など有る筈も無く。
その床の上。――そのまま、意識を手放した**]
/*
えー…ということで、挨拶が遅くなりました。
今回はキャスター ソロモン@へきさんの相方です。
毎度チーム負け犬(←)kairi(かいり)です。
今回はね!なによりたのしむのが目標ですよ!!
この場にいないもう一人のGMの為にも。
とにかく楽しむ!!
ちゃんと楽しかったよって報告できるように!!
がんばるよ。みてろよ。
-ラウラの工房-
他人の恥部を評価し、あまつさえ評価する時代になったか。
嘆かわしい事だ。
[鉄塊の麓には衣服。投げ捨てた女はいない。
決して届かぬ眼下のそこへ、掌を伸ばした。]
まるで分かっておらぬ。不合格。
[呟きと共に、地面より"放たれた"鉄の矢が衣服を貫いた。]
とは言え、裸体のままではまずいなー。
あまりの芸術性に民草が失神してしまう。
美しいとは罪である。
しかり。
罪であるが故に皇帝よ。
[衣服の方角へ伸ばしていた手を、そのまま足場にしていた
焦げた鉄の筒へ宛がう。
男が触れた箇所から黒は生命を宿すように赤く鳴動し
熔け爛れて一部分だけが切り離される。
そのまま、男の腕を遡り、胴へと到達し
完全にカラダを覆う頃には、簡素な鎧を形作っていた。]
…
無いよりはマシってことで。うん。
[男は、"紙程度の防御力しかない鉄帷子"を装備した。]
さて、下はどうするか…
[鉄の塊を降りて、地表へと降り立った。
冷えるばかりの地下には、曰くありげな呪具はあれど
衣服の代わりになりそうなものはない。
焼け焦げた穴の淵、半分が焼失したマントを拾う。]
部分的にきらきらしいのが気にかかるが
隠せればいいし。いいか。いいよな。いいよ。
[襤褸と化した赤いマントらしきものを下半身に巻きつけた。]
9人目、鳥野 偽一 がやってきました。
鳥野 偽一は、村人 を希望しました。
―― 埴市東部・礼拝堂 ―――
……こんなものかね。
[過去に打ち捨てられ、廃墟と化した礼拝堂。
その中で、鳥野偽一は呟いた。
足元には、先ほどまで描いていた魔法陣が広がっており、ステンドグラスを通して差し込んだ夕日が、その中央を斑色に染めている。]
礼拝堂の中で魔術なんて不遜かな?
すいませんね、すぐ終わりますんで。
[彼を見下ろしている、磔刑にされたキリスト像にそう声をかけると、ポケットから取り出した銀貨をばらまいた。
今は亡き義父の収集物で、随分古いものらしいが、興味のない偽一には不要なものである。
斑色の中で跳ねる銀貨を見つめながら、偽一はゆっくりと呪文を唱え始めた。]
10人目、アサシン がやってきました。
アサシンは、C国狂人 を希望しました。
[礼拝堂に響く、契約の声。
唱えるそれは神を讃えるものではない。
欲のための願いのための戦争への契約]
[ぽたり]
[闇に滲むように雫ひとつ]
[黒から黄、荒れた空に似た色へと移り変わる
その一滴が虚空より銀貨の上に落ちた。
波紋が広がる。赤へ、そして濁った黒に変化し。
一瞬遅れて光があたりを包み込む。
魔術師の網膜を焼くような眩さ。]
[受難に眼を閉じたキリスト像の
影はさらに焼き付くように濃く。
やがて光は収束する。
ステンドグラスが投げかける
とりどりの祈りを内包した光の下
引き摺るほど長い、褪せた黄昏色の衣を纏った
一人の青年が立っていた。]
…――…
[閉じていた眼をゆっくり開く。
俯きがちなそれは最初に古びた銀貨をとらえ
続いて魔術師へと向けられたろう。
魔術師の背後には、
十字架にかけられた聖人の像と
夕陽に透けるステンドグラスが在る。
呼び出された青年は、明確に 眉を、寄せた。]
[内心、召喚の成功を喜んだものの、現れたのは屈強というイメージからは程遠い若者であった事に、偽一はやや失望する。
あまり期待はしてなかったものの、銀貨に描かれた者や、それが使われた時代の武人が現れる事を、考えなかったわけではない。
おまけに、その若者はひどく不機嫌そうに見えた。]
やあやあ、ようこそ、現世へ!
よく来てくれたね!
[そんな思いはともかくとして、偽一は元々笑っているような顔にさらに貼り付けたような笑顔を浮かべながら、若者の手を取って握手をした。
英霊は見た目では図れない事を知っているし、今より不機嫌にする事もあるまいと考えたからだ。]
何か表情が暗いが、旅疲れか何かなのかな?
まあ、僕も召喚されるまでの道のりには詳しくないのだけどね。
……あ、僕は鳥野偽一と言う者だ。偽一と呼んでくれていいよ。
[笑みを浮かべたまま、若者にそう告げた。]
[笑顔の男が手を握ってくる。
青年は一度目を瞬かせ、その手を、
続いて不自然な程の笑みを浮かべる男の顔を見た。
探るように、確かめるように。]
…どうして
[ややあって、ごくごく小さく呟いた。]
よもや 、この、おれを呼び出すものがあろうとは。
そうか、だが、嗚呼、そういうことなのか。
[緩やかに握られた手を解くように下ろす。
見上げたのは、偽一と名乗った男を越えて後ろ、
磔の――]
[日は傾き影は長く伸びる。
礼拝堂の埃さえ、光の筋を描くだろう。
顔を再び偽一へと向け、
青年はくらい色の眼を少しだけ細めた。]
…ギイチ。
それが お前の、
この おれを呼び出した お前の名前か。
[滲むようにわずかに唇の端を上げる。
それは青年の眼に似て何処か影の色濃い、
貼り付けた笑みとは全く種類の違う笑み。]
何故おれであるのか。
それもここで。
こんな所で。
偶然か。
定めてか。
定めてならば余程の物好きか。
嗚呼、どちらでも構わない。
いまおれは、此処にいるの、ならば。
[ちゃり、と魔法陣の上に乗る
古びた銀貨が音を立てた。
召喚時に落ちた雫を受けてだろう
端が乾いた血の色を帯びている]
/*
おれはこのむらで全速前進で
楽しむことを此処に誓います。
アサシンです。
アサシンいいよね。
ところでアーチャー逃げてんじゃねえぞwwwww
wwwwwwwwwなにしてんだwwwwwwww
[目の前の英霊が、暴力的とか高慢では無いのはありがたかったが、かなり屈折してるように見えた。
お互い笑顔なのにも関わらず、全く意思疎通が上手く行っているようには思えない。
だが、事の本質と言うものは偽一にとって重要ではない。
内面がどうあれ、表面上、上手く行っていれば目的は果たせるはずである。]
うんうん、君は確かにそこにいるね。
でも、君は誰で何者なんだろう?
僕は君を何て呼べば良いんだい?
「やあ、若者よ」なんて呼びたくないよ。
自分が老いてるみたいでさ。
[偽一は解かれた両手を困ったように上げ、肩をすくめながら問いかける。]
本来 おれの方が 余程年嵩だがな。
さして問題でもあるまいに。
ああでは やはり 知らずに呼んだのか――
[偽一と、青年。
ねじれの位置に居るような、
未だ奇妙に交わらない意思のまま
存在を尋ねられて青年は僅かに唇を歪めるような
皮肉めいた、自嘲めいた笑みを見せ]
おれは……ユダ。
イスカリオテの、ユダ。
[磔の聖人が見下ろす場所で、
青年はそう 名乗った。]
…この「戦争」の仕組みとしてならば
暗殺者《アサシン》と呼ばれよう。
他に相応しいクラスも在るまい。
[くらい色の眼をまた少し細めて]
――これで「若者」なんて
呼ばずに済むだろう?ギイチ。
アサシン は肩書きと名前を アサシン イスカリオテのユダ に変更しました。
――ふぅ・・・
[自室の机の前で突っ伏し、考えを巡らせている。
小さく未熟な体からは、情け容赦なく魔力が引き出されてゆき、それすらも英霊の傲慢さを表しているかに思えた。]
なんとも生意気な英霊よ。
大人しく私の言うことを聞くとはとうてい思えんが、
――さて、どうしたものか・・・・・・何っ!?
[左胸の令呪がチ・・リ・・・と疼く、
言われていたマスターとの共鳴では無さそうだが・・・
ブラウスのボタンを外し、令呪を確認するように白い胸を露わにした。]
やはり無理があったのか?
これでは不安定すぎる・・・令呪の発動はよいところ2回か・・・
[眼にした令呪は不安げに浮かんでは、ややすれば消え入りそうに・・・再び不安げに浮き上がる。
それが、おのがサーヴァントが離反しようと行動を起こしたことを知らせる。]
[彼女の言葉に軽く頷くと]
心得た、マスター、否クリスティーナ。
誰を呼ぶつもりだったのかは私には分からないが、呼び名は、そうだな…ゲオルギウス。
聖ジョージだとか呼ばれている
[そのまま帽子を深く被り直して、穏やかな視線を向ける。]
さて、お嬢さんの希望に添えたかな?
セイバー は肩書きと名前を セイバー ゲオルギウス に変更しました。
ユダ!あの歴史に名高い、うら……。
コホン……そうか、ユダか。
[礼拝堂に銀貨、共にたまたま偽一が選択した場所や物ではあったのだが、名乗られてみると出るべくして出たようにも思えてくる。]
定めね……そんな物があるとは考えたくは無いが。
[十字架を見上げつつ、しばし沈黙した。]
しかし、アサシンか。確かアサシンってのはサーヴァントと感知させない能力があるとか。
[その点は、大きなアドバンテージである気がする。
屈強さが無くても、やり様では充分勝負になるはずだ。]
そうなると君を役職では呼びたく無いな……。
うん、名前で呼ぶことにしよう。
まあ、それも他のマスターやサーヴァントがいる時には避けるけどね。
[そう言うと、懐から煙草を取り出して火をつける。]
―埴市東部・礼拝堂―
…――
[自嘲めいた表情を消し、ユダは眉を寄せた。
言葉の続きは容易に推測できる。
真実、どうあれ――
ユダは自身が世にどう思われているか
十二分に自覚しているようだった。
偽一に少し遅れ、ユダもまた十字架を見上げた。
像の落ち窪んだ眸の影を睨むように。]
[声がかかれば視線はイエス像から外す。]
ああ。
戦いの意思見せれば剥がれるが…
[イエスを裏切ったときのように。
とは、口にしなかったが。]
通常出歩く分には差し障りないだろう。
[ちらと偽一を流し見るようにしてから顔を向け]
賢明な判断、だな。
[ゆら、と煙草の煙が昇り、香る。
日はもう随分と傾いて、暗い。]
ちっ!全く手を焼かせる。
サーヴァントの身を弁えずに、マスターに無断で何処に行くつもりぞ。
[工房に向かう途中、英霊の作った空を見上げると、
キラ・・・と、金属が光を反射したと思うと、
もの凄い早さで遠ざかってゆく。
慌てて後を追って屋敷の外に出る。大声で英霊に罵声を]
こ、この痴れ者がーーーーーっ!!
―埴市東部・旧箕輪鉱山―
[背後からの叫び声が聞こえなかった(ふりをした)ので、
人気を避けて進んだ結果、辿り着いたのは山の中だった。
生命の息吹を感じさせる木々は廃れている。
野草は枯れ果て、廃屋には巻き付いたままの蔦。
手を伸ばせば、蔦はたちまちに腐り落ちた。
廃れた風を吹き寄こすのは山ではない。
ぽっかりと口を開けたままの、封鎖された坑道の入り口。
緑の在る余地などなく、無骨な鉄と岩が自然を侵し食らっている。
侵し食らったまま、食らわれたまま――彼らは皆、"死んで"いた。]
―果樹園地帯・有栖川邸庭園―
[急な行動で息切れ・・・ぜいぜいと肩で空気を補給しながら
思い立ったように。
両の耳を両手で押さえ精神を集中
ちいさな声で歌うように呪文を唱え体が揺れる。
――アラクネー・・・アラクネー・・・力を貸しやっ!
降ろした右手の平から、小さな子蜘蛛が数匹。糸を紡ぐと風に乗ってサーヴァントを追った。]
むう。
人はいないし街らしくはあるが、食い物にはありつけそうにない。
[幾つか似た形の廃屋が集落を作っている。
坑道に風が響くお陰で、うら寂しさを一層引き立てられていた。]
………
これはどこから登れば良いのだ?
ここが頂上か?
[首を傾げながら歩みを進める。
小さな蜘蛛の影には、ちらと見やっただけで踏み潰したりはせず。
やあと挨拶をして傍を通り過ぎた。]
[不安定な令呪では自らのサーヴァントの所在すら見失いかねない。
それを補う為には、やはり自らの魔力を駆使するしかなかった。]
自ら背負ったハンデとは言え。
きつい戦いとなりそうだ。(苦笑
[蜘蛛の糸に導かれ、英霊を取り戻すため必死に後を追う]
[気づけば、空の大半が青紫色になり始めている。]
おっと、暗くなってきたようだね。
それじゃ、我々がしばし雨露をしのぐ住居にご案内しよう!
[偽一はユダの肩をぽんと叩くと、礼拝堂の外へと連れ出した。
礼拝堂のすぐ隣には、同じように廃墟となった1階建ての建物が見える。]
あれは、かつて宿泊施設だった所だ。
敷地内に古い礼拝堂があるってのが売りだったらしいが、この辺りは人の減少が激しくてね。ごらんの有様となったわけだ。
部屋は10数室ほどで、外から見ると一見廃墟だが、中には数室使える場所が存在している。
一応、自家発電機も装備されてるし、当面は問題ないはずだ。
……って言っても発電とか解らないか。
その辺は、追い追い説明していくよ。
[そう言った後、偽一はしばし、煙草の煙をくゆらせる。]
……私を育ててくれた義父は、大層なろくでなしでね。
身を隠す場所がいくつも必要だった。
廃墟になったここを手に入れたのも、そのためだったらしい。
「お前も上手く生かせ」なんて言われた時は、冗談じゃないと思ったものだが、まさか使うことになるとはね……。
[独り言を吐き出すようにそう言うと、煙草を捨て、足で踏みにじる。
そして、気を取り直したように再び笑顔を浮かべると「さあ、入ろうか」と歩き出した。]
―埴市東部・礼拝堂/夕刻―
それにしても。
ほんとうに。
おれを 呼ぶとはな。
[偽一を何処か、興味深げに見た後
一歩踏み出て屈み、銀貨を一枚拾い上げ握りこんだ。
ぽん、と 慣れ慣れしく肩をたたかれ
またユダは目を瞬かせる。]
……。
[背を見るほどの間遅れてユダは偽一の後に続く。
引き摺る衣の裾が染みるような深い闇とのグラデーションになっている。黄昏によく似ていた。]
―埴市東部・旧箕輪鉱山―
あやつ、何の用があってこのような所まで・・・
バーサーカーを召還したのではあるまいか?
・・・手に負えるかのぅ。
[不安げに一人ごちるも、子蜘蛛の糸はキラキラとフェリシアを導く。
頂上と思える場所まで続き・・・そこに相変わらず尊大な態度で両腕を組み立っていた。]
……
[ユダはあたりを見回す。
足音が静けさの中に落ちて沈む。]
成る程。
……十分に立派であるとは思うが。
[ユダ含め十二使徒はイエスと共に旅をしていた。
馬小屋も経験した身としては十分すぎる程だろう。]
発電…?
[案の定分からなかったらしく
問いかけの声に追い追いと答えが返れば頷いた。
然程口数は多いほうではないようだった。]
邪魔をするぞ。…っと、ここも実りは無いか。
[半ば破壊しながら廃屋の扉を開ける。
どこを開いても、覗いても、中には人がいた気配が横たわるのみ。]
こうも誰とも会わんとは。
もしや、この世の者はあの女を残して滅んでしまったのか。
[廃屋を出ると、謎の筺体が正面の草むらに立っていた。
透明な壁の向こうには色とりどりの円柱が並んでいる。]
……ふむ。
中々に芸術的な造形である。
[宿泊施設を見上げつつ]
役に立つなら良いではないか。
…流れはどうなるものか、
分かったものではない し。
[煙草の煙追うように
少し進み偽一の半歩後ろ。
独白めいた言葉に独白に似た呟きを零す。
ユダの立つ位置、彼の影は酷く色濃い]
……。
[衣は引き摺りながらも汚れない。
ただ闇が染みている。]
[男は謎の筺体――自動販売機に近づき、ボタンを押した。]
……
[ボタンを押した。]
……
[両腕を組んだ。
刹那、不毛の地に一滴の気配が現れた。]
やあ。先ほど会いましたなお嬢さん。
[一言告げて、謎の筺体を(自称)皇帝の眼力で睨みつける。
――謎の筺体は、ぴくりともしなかった。]
[やれやれと膝に手を置くと安堵の息。
気を取り直し隣に佇む・・・]
――そなた、何処に行くつもりよ・・・
私が気に染まぬか・・・逃げ出さずとも、
我から奪って他のマスターを探すがよかろう?
それとも、意志の疎通さえできぬのか・・・
[やれやれと膝に手を置くと安堵の息。
気を取り直し隣に佇む・・・]
――そなた、何処に行くつもりよ・・・
私が気に染まぬか・・・逃げ出さずとも、
我から奪って他のマスターを探すがよかろう?
それとも、意志の疎通さえできぬのか・・・
[男の名を耳にすると、とても満足そうに微笑んだ]
ええ、とても満足よ。
でも、お嬢さんというほどの歳ではないわ。
お世辞はやめて頂戴。
[笑みをたたえたまま、ガラスケースを手に戻し]
ここは呼び出すために借りた場所なの。
多少壊しても大丈夫だと保証つきでね。
呼び出したときは何があるかわからないと聞いていたから。
拠点は別にあるの。行きましょう。
何処へ、と申されましてもな。
吾を召喚した貴様…ゴホンゴホッゴホ!
……ワタシを召喚した貴女は大層疲労しているはず。
故に部屋に篭ったのだと考えました。
工房と言えば、呪術師の城。
貴女の傍におらずとも万全は約束されると考え
ワタシは地理の把握と索敵を行うべく
貴女が眠っている内に巡回をしておこうと思ったのです。
いやマジで。
[男は、謎の筺体のレバーをカチャカチャしている。]
―埴市東部・宿泊施設内/夕刻―
[ユダの前に立ち、廊下をきしませながらしばし歩いた後、偽一は一つの部屋を指差した。]
その部屋、ドアはボロいけど中は綺麗で、衣装がいくつか用意してある。
君のその格好は目立ちすぎるから、現代風に着替えておきなよ。
一応、ファッション雑誌も置いておいたからさ。
[そう言いながらポケットから鍵を取り出し、ドアを開ける。]
[名を呼ぼうとして口を止める]
あなたのことはなんと呼べばいいかしら。
ジョージと呼んでもいいけど、貴方の姿とその呼び名では気づかれてしまうもの。
[外へ向かいながら思案し、セイバーへ振り返った]
しかし、結構恥ずかしい思いをして、女物もそろえたんだけど、無駄になっちゃったなぁ。
……あ、間違ってそっちを着ないようにね。
僕はここで待ってるから。
[そんな事を言いながら入室を促した。]
ああ。
そうだ。ひとつ。目立つ以外にも。
おれの この衣を見れば
…イエスの教えに通ずるものならば
名乗らずとも容易に正体は知れるだろう。
[連なる聖人が今、この地に呼ばれているとは
今は知る由もないことであったが
ユダはそう告げてから開かれた扉に入る。]
ファッション、 雑誌?
[置いてあったのは一般的なものとそれから]
…… 「ガイアが、俺にもっと、」…
…?…??
[おかしなキャッチコピーがついているものだった。]
[風に吹かれフェリシアのスカートが翻る。
魔力の消費と体力の消費にその場に座り込む。]
お嬢さんではない。フェリシアだ。
フェイと呼ぶのも構わん。
取りあえず屋敷に戻らぬか?ここでは不用心すぎる。
喉が渇いたなら茶でも馳走しよう。
[自販機を弄ぶ英霊に、聖杯の恩恵は受けておらぬのか?と問おうとしたがやめておいた。]
…着るわけあるか。
[間違えるはずもないと
眉を寄せて謂った。
さて服は確かにたくさん揃っていた。
かの時代、ローブが一般的だったため
最初に立ったのは残念ながら女物(ワンピースなど)の前だったが]
違うな…。
[気づいたらしい。]
……………チッ。
[なにかのおとは風にまぎれて消えた。
風が強くなってきたようだ。]
ふむ。
普通の呼び方では芸術的ではないな…。
フェリシア……。
[口の中で名を呟き、右手を顎に添える。]
ふむ。
では、今から貴様はリシアと呼ぶ事にしよう。
さあ行くぞリシア。
[男はすたすたと歩き出す。]
……。
[考えた末に
黒いジーンズと青いカットソーの上に
カーキ色のパーカーを羽織った。
魔力を気配遮断で断ってしまえば
青年と呼んで差し支えあるまい。
着替え終わると、扉から偽一のところへ戻る。]
問題ないか、これで。
へえ、随分と見違えたじゃないか。
さっきより明るく見えるよ。
やはり、服装と言うのはイメージを左右するのだなー!
[出てきたユダを見て、朗らかにそう言う。
無論、本心ではない。]
[じろと横目で睨むように偽一を見る]
…お前は 随分と胡散臭いな。
所謂商売人に似ている。
[主従の性格は少なくとも表面上、対照的であった。
ゆるく、握っていた手を開く。
先ほど拾い上げた硬貨は一枚、
けれど今見えるのは二枚。
確かめた後、再び握りこむ。]
―果樹園地帯・有栖川邸―
[ポーチにあるガーデンテラスに腰を落ち着け
香り豊かな紅茶のポットと暖めたミルクをテーブルに置く、
英霊に椅子を勧めると、紅茶をカップに注ぎ「ほぅ」と息を付いた。]
さて、聞いてもいいかの?
なぜ逃げた?
ワタシを召喚した貴女は大層疲労しているはず。
故に部屋に篭ったのだと考えました。
工房と言えば、呪術師の城。
貴女の傍におらずとも万全は約束されると考え
ワタシは地理の把握と索敵を行うべく
貴女が眠っている内に巡回をしておこうと思ったのです。
…む。
おい、これは先程答えたではないか。
[カップから立ち昇る湯気につられてか、ふあと欠伸を一つ。]
あっ、胡散臭いだなんてひどいな。
僕の本質を解ってくれてないよね。
[などと軽口を叩きつつ、偽一は笑顔を消さない。]
まあ、いいや。体を休める場所に案内するよ。晩飯も簡単なものだけど用意はしてある。
……後はそうだな、君は隠密行動が取れるんだし、一人で外出に関しても特には咎めない。
いざとなったらこれで呼ぶしね。
[そう言って右肩にある令呪に触れた。]
[紅茶を口元に持って行き、再びカップを皿に置いた。]
そなたの嘘ぐらい見抜けぬとでも思うておるのか?
・・・まあよい。
そなた、本当に聖杯を手にするつもりがあるのかの?
―埴市東部・廃墟宿泊施設―
…――本質?
[胡乱げに眼を細め]
ではその貼り付けたような笑顔、
剥がしてから謂うんだな。
[軽口に返事は棘つきだった。
なれなれしさへの警戒ゆえか
ユダ自身も人のことは言えまいが。
食事が用意してあると聞けば1拍おいて頷いた。
それから、偽一の肩のほうへと視線を動かす。
契約のしるし、縛るもの。]
そうか。分かった。では、そのようにさせてもらおう。
[退屈そうに生欠伸をくりだす英霊に苛立ちを感じながらも、努めて冷静を装い]
そなたの正体も聞いておらぬ故、呼び名も判らぬしの。
それとも名のある皇帝ならば、人の名乗りを受けても自分は名乗らずとも良いと教わったかの?
[のらりくらりと生返事を繰り返す英霊に・・・フェリシアは多大なる不安を感じつつも、
二度と無いチャンス。この英霊に根気よく接して行くしか道は無いのだ。と心に決めた。**]
―ホテルの一室―
[覚醒。それとも気絶からの復帰だろうか。
睡眠といえども英霊、真の意味で眠るという行為とは違うものであったはずだ。
しかし、魔力の充填には人間の三大欲求は有効である。
食事・睡眠・性交。
これらによって多少なりとも状況は改善される]
くっ、まだ頭がくらくらする。
一体どんな召喚をしてくれたのだ、この生娘は。
[椅子から立ち上がり、床に転がっている少女を見下ろす。
ひ弱そうだ。否、弱そうだ。色んな意味で。
はあ、とため息をつき少女を抱え上げ、ベッドへと投げ捨てる。
ぼすっ、という音が聞こえて少女の体がベッドに沈む]
不服ではあるが、マスターとなったこの生娘には少しでも回復してもらわねばならぬ。
[ちっ、と舌打ちする]
問題は、だ。
[自らのステータスを確認する。
・・・・・・絶望]
くそっ、契約したマスターに影響を受けるとはいえここまでとは。
英霊の中でも最高峰とも言われたこのソロモン王が、そこいらのキャスターとなんら変わらぬ程まで弱体化されているとはな。
[だがその恩恵はある。このステータスにまで落ちているからこそ今の魔力供給でも実体を保っていられる]
しかし我にこの屈辱に耐えろと言うのか!ええい!!
[いわば憤慨。八つ当たり。
このマスターであったとしても魔力供給を行える手段に思考をめぐらせる]
ならば、この生娘を手篭めに・・・・・・
[魔術師との性交は魔力の充填としては最も効果が高い。
しかし、はたと気が付く。このいかにも弱そうなマスターから一方的に魔力を搾取した場合、普通に枯渇してしまうのではないだろうか。
そうなれば元も子もない]
ふん、このソロモン王が一方的に女性を押し倒すなど、そんなプライドを捨てる如き行為に及ぶ事自体が有り得ぬのだ。
むしろこの王の遺伝子を求めて女共が群がるのだ、不自由などしておらんわ!
[誰も聞いていない負け惜しみは部屋に無意味に響き渡る。
そして何も解決していない問題。
戦いの準備をするには魔力がまだ足りない。しかし準備さえ出来てしまえば王道は完成する。
彼の僕、そう72柱の魔神の召喚。そのうち2体か3体でも呼び出せれば、この不遇な状況であっても勝利は確実となるだろう。それだけの強大な力をこのソロモン王は持っている。
・・・・・・はず]
[右手の中指に着けられている、何の装飾も無い指輪。しかしこれこそがソロモン王を絶対の王として君臨させている志向の宝具。
”ソロモンの指輪”
大天使ミカエルから与えられた、神や悪魔に対しての絶対命令権でもあり、本来は禁断の魔術書”ラジエルの書”でもある。
この指輪こそが彼の王たる証、そして魔術師の英霊としても最高峰の存在でもある原因となっている。
本来は、だ。
英霊としてこれだけ弱体化の波を一身に受けている以上、宝具の弱体化も覚悟しなければならない。となればソロモン自身の魔術師としての能力も怪しいものだ。
だからこそ、僕が必要だ。全ての英霊を打ち倒せる程の魔神達が]
とりあえず、即効性のある魔力供給方法を考案しなければならん。
[戦術に思考を廻らせるのはソロモンの癖。持った力を浪費せず勝利するための方程式を解く事は重要である。
少なくともこのマスターが目覚めた後は拠点を何処にするかという点で議論しなければならないだろうが、性欲も取り急ぎ保留となり睡眠欲では即効性が無い以上、あとは食欲に賭けるのみ。
部屋の中を物色すると、見たことも無い食料が絵で描かれた本が見つかる。
ふむふむ、と読みふけり興味を持つと、注文方法に従って部屋の電話の受話器を取り番号を入力する]
全部持ってこい。
[そう一言告げ受話器を置いた]
―果樹園地帯・有栖川邸―
嘘、ねえ。
四割ほどは本気のつもりだがな。
貴様に皇帝のなんたるかを説いても仕方あるまい。
[席に着くことはせずに、テラスの植木を眺めている。]
全ての英霊は望みがあって然り、とでも思っているのか。
吾がそうであるかはともかくとして、
必要であるから喚び招いているのは貴様らであろうに。
吾らが自分の意志で"声"に応える事なぞ、ありはしない。
貴様は少し吾らについて見識を深めるべきである。
無論、吾が進んで講釈などはしない。
如何様にして学ぶか――なぞ、貴様の選択する分岐路の一つよ。
民草は、選択を謳歌する権利を有する。
―埴市東部・廃墟宿泊施設/夕刻〜―
[棘に対する偽一の返事はさておいて。
日も沈んだならば食事としようという流れとなった。
サーヴァントに食事が必須というわけではない、とは
口にしたが、偽一は分かっているのだろう。恐らく。]
……。
[ユダはまじまじ食事を見た。
見慣れないものばかりだからだ。
もののついでに調理器具の説明も受ける。]
でんしレンジか…。
[興味を持ったようだ。]
ふむ。
確かに、貴様にしてみれば吾の名は知りたいであろう。
離反時の対策であれ、別の意味合いであれな。
自身を信じ込み過ぎるきらいはあるが、
中々に賢明な所もあるではないか。
[植木の葉に手をやり、そっと掴む。
力のままに引けば千切れる、か細い枝葉。]
経緯はどうあれ、貴様が呼び出したモノだ。
寝首を掻かれる心配を排除するは、賢明なる警戒である。
だが。
吾の名は吾からは教えてやらん。
欲しくば己の選択の末、吾の名を掴み取るが良い。
[掴んでいた葉から手を放し、今度は花をつけている植物へ。]
……と言うのもノーヒントが過ぎよう。
吾は結構特殊だからな。
弓引く者、とだけ教えておいてやろうか。
感謝するがいい。民草。
[英霊から、少しはまともな答えが返ってきたことに安堵する。]
ほう・・・ではそなたの見識を深めるためにも、是非とも名を教えて貰いたい所だが・・・そなた
中々の問答好きじゃのぅ。
[英霊からのヒントと言うには分かり易すぎる問題に、少し考えるふりをしながら]
−ん、弓引く者とは「アーチャー」であろうが。
通りで一人歩きをしたがる訳じゃ。ほっほっほ・・・
しかし、アーチャーらしからぬその出で立ちには関心できぬ。目立ちすぎじゃろうが。
鎖帷子位は脱げぬか?
…………別に今のは問答でもなんでもないのだが、
いや、なんでもないぞ。
うむ。正解だ。
[得意げに考えるふりをしたフェリシアに、一つ頷く。]
当然だ。選択肢とは常に己との問答である。
他者は介入したりはせず。
己の選択を嘆くも讃えるも、選択をした者次第よ。
その選択の末が"世"の望まぬものであれば、
吾が裁き、選択肢を用意した責を果たすまで。
それはともかく。
[帷子を指摘され、己の身体を見下ろす。
下半身は赤い布を巻きつけただけだ。現代では変質者。
しかし。]
[フェリシアは少しずつ展開してきた話に胸をなで下ろした。・・・が、まだまだ油断できそうにはないのだ]
そうじゃのぅ・・・芸術的な姿態と、今の世の民が身につけそうもない服装・・・一斉に他の魔術師と英霊を集めても総受けして勝てそうじゃしの。
そなたに見惚れた民草も相当巻き添えを食うじゃろなぁ。
くっく・・く・・・いや、何でもない。
[堪えきれずに笑いが漏れてしまったが、慌てて取り消した。]
それは由々しき問題である…が。
吾を見て足を留めるというのもまた選択よ。
巻き添えを食おうが知った事ではない。
美しい吾が悪いのではない。
美しく生まれなかった民草が悪いのだ。
美、これ即ち吾。
[鉄帷子に手を添える。
忽ちの内に赤く脈動し、飴細工のように形を変えてゆく。]
兵装は兵装としてある故、これで我慢してやろう。
本当は裸体で歩きたいくらいだが、爺も許してくれなかった。
不思議だ。こんなにも芸術的だというのになのにな。
[腕を組んで、ポーズをとってみせる。
その間に、帷子は大きな羽織のようなものへと変化した。
シャツの部分は何も着ていない為裸が見えているが、]
よし。問題はない。これでいこう。
[下半身を晒したまま、今にも出かけようとするアーチャーを押し泊め]
暫しマテ!問題が大ありじゃ!
この国には「公然わいせつ」と言う咎があっての、その格好では警官という公僕に捕まってしまう。
せめて下履きを履かんかい。
[慌てて屋敷に戻り、故ダグラス氏のスラックスを持ってきた。]
なぜだ。陰部は隠してグギャ
[ついに殴られた。]
むう。吾は皇帝だぞ。手をあげるでない。
履けばいいのだろう、履けば。
[持ってこられたスラックスを手に取り、履いてみる。
……………ちょっと小さい。]
まあ良い。平時ならば支障はあるまい。
だがあまり芸術的な履きものとは言えんな。
よし。吾の服を買うぞ。
何をするにもまずそれから――、
[フェリシアの方を見て、正確にはその目を見て
暫し止まる。]
…………、
ふむ。
―埴市東部・廃墟宿泊施設/夕刻〜―
[食事や調理器具を説明する内に、警戒心の高いように見えたユダの中にも、好奇心がそれなりにあるらしい事がわかった。]
うん?その電子レンジが気になるのかい。
これは、食べ物を温める機械で、ここのスイッチをこう押して……。
ちょっと、これで試してみようか。
[偽一は冷蔵庫から、コロッケの入った惣菜のパックを持ってきて実際に暖める手順をやってみせる。]
……ほら、ホカホカだ。
[何故か少し誇らしげな様子で、軽やかにコロッケを取り出し、フォークを沿えてテーブルに置く。]
[堪忍袋の緒が切れて、ついに手が出てしまった。
何という石頭!!殴った右手がじんじんと痛んだ。]
ふ、ふん。
あまりにも聞き分けがないからじゃ!
良いか?いわばそなたは他人の家に間借りしておるようなもの。
ならば、その家の礼儀に従うというのは作法では無いかの。
早くシャツも着られよ。
そなたの芸術とやらに見合う衣服と、街の案内もしておこうぞ。
[意外と効果のあった暴力的行為に内心ほくそ笑む。
が、その時は拳ではなく他の物を使おうと心に決めた。]
/*
・あーちゃー
・状態:吾
意味分からんわwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
一応、この場所は水道と電気は使えるんだけど、ガスは来てないからね。
ちゃんとしたキッチンも無いので、食事は出来合い物ばかりになってしまうが許してくれ。
[ついでに買っておいた惣菜パンとサラダを出し、インスタントのコーンスープを作る。]
足りないなら、あそこの冷蔵庫を開けると良いよ。
電子レンジと反対で、物を冷やす機械だ。
[大雑把に説明を終えると、偽一は食事を始めた。]
……一つ気になる事も出来たが
まあ良い。貴様等がそれで良いなら、良かろうよ。
[青いターバン物語は一夜にして終わってしまった。
ちなみに、フェリシアの攻撃はノーダメージに終わった。]
好きで間借りしている訳ではないはずだが?
作法を問うのであれば、吾こそが作法である。
吾は皇帝だからな。
[これからの方針については素直に頷いた。]
召喚からまだ時間も経っていない。
体調に支障が及ぶなら、単独行動を行っても構わぬが?
―埴市東部・廃墟宿泊施設/夕刻〜―
[見るもの見るもの
「盃」からの知識が最低限あると言えども
好奇心が覗くのは仕方なしか。]
ほう
[と、偽一が電子レンジを使うのを見た。
コロッケ(と値札に書いてあった)は
確かに温まっていた。]
……。便利な世になったものだな。
[当時の十二使徒の旅に比べれば
大変豪華な食事に見えるわけである。
コロッケを眺めている。]
ちらりと覗いたらブラックカード緊急出動なのは把握した。
…ルームサービス遠慮がなさすぎるだろうキャスターのばかwwwww
いいぞもっとやれwwwww
しかしええと。
キリスト系と王様系が被っているのは把握した気分になってる。
…とりあえず、弓Tとは相容れなさそうかなサーヴァント同士が!!(笑)
いや、十分過ぎる。
[食事に関し、
現代とは感覚が違うようであった。
一度「冷蔵庫」に顔を向けた後
食事を摂り始めた。
ふと、手を止めて
自分の感触を確かめるように
ゆるくフォークを握りなおす。
武器持ち戦うには頼りなくみえる腕。
それはそうだ。ユダは武人ではない。]
……聞くが。
お前自身は戦えるのか、ギイチ。
[アーチャーの問いかけに、少し小首を傾げたが・・・
相手の気が変わらぬうちに事を進めたかった。
何しろ一筋縄では行かぬ相手だ、なるべく目の届くところで監視しておかないと・・・
このまま野放しにすれば幾日も帰って来ない気がする。]
いや、構わぬ。
この館自体が大きな霊脈の上にある故、私の魔力も些少ではあるが補充された。
そなたと共に散策するぐらいの体力もある故気にするな。
取りあえず・・・近場から案内してゆこうかの。
[カードのびっしりと詰まったポーチを持つと首輪の付いていない「ノラ英霊」と連れだった。]
[アーチャーの問いかけに、少し小首を傾げたが・・・
相手の気が変わらぬうちに事を進めたかった。
何しろ一筋縄では行かぬ相手だ、なるべく目の届くところで監視しておかないと・・・
このまま野放しにすれば幾日も帰って来ない気がする。]
いや、構わぬ。
この館自体が大きな霊脈の上にある故、私の魔力も些少ではあるが補充された。
そなたと共に散策するぐらいの体力もある故気にするな。
取りあえず・・・近場から案内してゆこうかの。
[カードのびっしりと詰まったポーチを持つと首輪の付いた。「野生アーチャー」と連れだった。]
一応、義父から訓練は受けているよ。
人相手の体術勝負ならそれなりに行けると思うのだけど、魔術勝負だとどうかな……。
僕の魔術はまやかしの類だからね。魔術の打ち合いとなると厳しいと思う。
まあ、攻撃力の足りない分は、武器で補うつもりだけど。
[そう言いつつ、コーンスープをすする。]
―果樹園地帯―
[屋敷から出ると、そこは果樹園となっていた。
時間帯が時間帯なだけに人影は見受けられないが
そこに在る実りは別の話であった。]
ふむ。美味だな。
[アーチャーは、レモンを片手に咀嚼していた。]
―埴市東部・病院エリア付近―
[ぶらぶらと果樹園を眺めながら病院エリアまで歩を勧める。
夕刻にさしかかり空が黄金色に変わってゆく。
檸檬を失敬して咀嚼するアーチャーに苦笑しながら]
果樹園からは、ここまで来ぬとバスが出ておぬからの。
そなたには無用の乗り物かの。ほほ・・・
そして、ココが病院じゃ。
間違ってもここを戦場にするでないぞ?
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