情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が15名、人狼が2名、占い師が1名、C国狂人が1名いるようだ。
自警団長 ヘクターが「時間を進める」を選択しました。
──…
[暗く重いざわめきが、狂ったおとこの胸の奥に有る。
夜闇の中で蠢く何かに──予兆を感じた。
彼は、声を聴くだろう。]
『聖杯』
人々にとっての願望機。だがその願望はどれも歪で、希望に満ちた物では無いどころか恨みや苦しみばかりであった。
聖杯は知る。この世界は平等ではないと。
聖杯は思う。誰もが幸せになることなど出来ないと。
そして、聖杯は願う。全ての生あるものの安息を。
聖杯は吸いすぎたのだ。人の思いを。
聖杯は夢をみる。この世界の終焉。
“ガイアの死”
我が願いを叶えよと、自らが選びし英霊へと囁きかける。
『まるで、世界の終わりのような光景だな』
[いつしか夢を見ていた。
荒廃した大地。力つきた人々。
地球という生命体は死に、人類もその種の最後を迎えていた。
だが、無頼には哀しみの感情は湧かなかった。
終わりがあるならそれでいい。この苦しみから解放されるなら何でもいい。
もしかしたらキャスターも、そして先程から感じている他の英霊も聖杯の声を聞いているのかもしれない。
それでもこの願いが正しいのか、ただ不安なまま、覚醒する]
[早朝。夜が明ける。
縁側にありて、
弓兵は空をみあげていた。
黄金に父の姿を思う。
右眼の金は僅か残った太陽の加護。
聖典では死後、
太陽神とひとつになったというカルナ。
されど彼も人の子、
取り残されし無念が英霊としての彼を生かす。]
……私の願いは
[――カルナは静かに目を閉じた。
部屋は綺麗に掃除され、
食卓には恐らく、大量に購入したため
可及的速やかに消費すべき
餡パンが並ぶことだろう。]
[>>0:963の後、アサシンチームと完全に離れてから。
ハインイリヒは、マスターであるラナの華奢な片手を静かに取る。]
──…
魔女の手でさえ
細く、
たおやかで
柔らかいもの。
[口元に薄く歪んだ笑みを浮かべているが、淡々と動作。
すぐに振り払われなければ、ラナの手をハインリヒの身体にそっと沿わせる。沿わせた場所は、アサシンの不死の拳を受けた箇所。
損傷を受けた痛みに再びくつくつと喉を鳴らしながら、]
ムスリムの子どもの拳は、
宝具かもしれない。
手首から下なのか、拳のみかは
腕を引き千切り損ねたゆえ、分からない……。
[命よりも先に飛び出した事の責めはマスターから如何受けようか。]
[夜闇に沈む街で、バーサーカーとマスターラナ ヴラニェシュ は何かの気配を感じただろうか。
8組目のチームの参戦。
過去の勝者のはずのマスター陣に、召還される過去の聖杯戦争の英霊達と言う異常事態。
戦闘時、街を揺るがした地響きは今は聴こえない**。]
[聖杯の囁きと
終焉へのヴィジョンは、
最初は遠くからやってくる。
全ての生あるものの安息──“ガイアの死”を望む囁きは、狂気に身を浸すおとこの元へも。]
[父が嫌いだった。
…いつの頃からか、嫌いになっていたというべきか。
恨み事も、憎まれ口も、子にあるまじき事も。
幾つも言っていたように思う。
――微妙な年頃だったのだ、と言えばそうなのだろう。
とにかく、父の一挙一動が気に食わなかった。
「あんたなんか嫌い」
そう、何度言っただろう。
最初に吐いた日から、父は寡黙になっていった。]
[「あんたなんて、……死んでしまえ」
そう言った次の日だったか。
――あの人は、本当に死んでしまった。
ああ。もう私は……
「父さん」に何も言うことは出来ないのだ。
そう思った。
前の日に。その前の前の日に。
年頃になってからずっと吐き続けた恨み事。
葬儀で泣いた母を見ながら、ずっと心にひっかかっていた。]
― 南ブロック / 拠点 ―
んー…。
[伸びをする。窓の外で、鳥が鳴いた。
横顔に注がれる朝日に振り向き、目を擦る。
動作に緩慢なところはない。]
やっと二分の一、…ちょいかな。
……よっしゃ。起きよか。
[頭を一掻き。立ち上がる。
寝癖が立つ辺り、いつも通りの姫倉達生だった。
布団を畳み、台所となる部屋へ向かう。
…刻印の魔術で空間という空間を押し広げ、追加されたり、構造上あるはずのないところに広い部屋があったりと、改造された、迷宮みたいな屋敷。
廊下に出ると、黒服の一部が迷っていた。笑った。]
[ざっとしたご飯の用意を終えて、ライダーを呼びに行く。
…部屋には丁寧に畳まれた布団だけがあった。
歩き回ると、やがて庭で彼女の姿を見る。]
何してんの? 風邪引くで。
陽気が陽気やし。…つーかいつからここにいたん。
[問いかけると、彼女は答えただろうか。
半ば手を引く形で、居間へ案内する。
案内すれば、座らせて、ご飯を出した。
白米。サンマ。味噌汁。タクアン。お茶。
とても簡素なご飯だった。文句は聞き流した。
…こっそり甘いもの食べたせいで食が進まなくても、それは姫倉にあずかり知るところではない。
「骨には気いつけや」と言い残して、自身は庭へ。]
−前々日深夜/西ブロック・古屋敷−
[真祖の姫が現れたと聞いて来日したジュリアは、そこで聖杯に選ばれた。
聖杯戦争については、魔術師として最低限の知識は持っていたため、すぐに拠点用の古屋敷を購入、召喚の儀式を執り行う。]
『――告げる』
[召喚の呪文を澱み無く詠唱する。]
『――汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ』
[本来であれば、召喚する英霊所縁の品でも欲しいところだが、偶然居合わせた極東の地ではそれもままならず。
己の起源と資質に任せるより他に無かった。]
[帰路はなるべく街灯の少ない裏路地を選んだ。随分と遠回りになるが、眠気で屋根から足を踏み外してはシャレにならない。
夜を見守る欠けた月だけが、二人の交わす会話を聞いていた。
その幾らかは夢の残滓に溶けて朧げだ。
目覚めがきちんと布団の上でむしろ驚いてしまった]
聖杯戦争中ずっと餡パンだけとか
罰ゲームにも程があるじゃろう。
[起床早々、食卓を見るなり、げんなりと肩を落とす。
昨晩は言われるがまま餡パンを頬張る素直さに、あまりに美味しそうな表情に、彼は本当に英霊なのだろうかと不安になったものだが。
消費した魔力に相応しいだけの働きが近く見られることを祈るしかない。
とりあえず、餡パンに手を伸ばす]
即身成仏とは仏教由来じゃな。
金剛石とはダイアモンドのことじゃが、
仏教繋がりで考えると
パッと浮かぶのは金剛力士あたりかのう。
[昨晩はどこまで話したのだったか。欠伸を噛殺しながら寺で御馴染みの阿吽の像を想像した。
棒状の物を持っていた気がするが、それが槍かまでは記憶がはっきりしない]
仏教はインド発祥じゃが、
信者ならば中国を中心としたアジア近辺の英雄の可能性もある。
意外と日本の出自だったりするかも知れぬな。
―回想―
――望月の欠けたることなし。
聖杯とは、そのように全きものなのじゃろうか?
[頼りない月明かりに包まれ家路を辿りながら、魔術師であり忍である娘は嘯いた。
些か懐疑的なのは、三年前の事故と聖杯戦争の関係について、疑惑を抱いているからだ]
聖杯は奇跡であり、根源を欲する者の悲願じゃからな。
魔術師の端くれとして、その存在そのものに好奇心があることは否めぬが、
聖杯取得はあるスジからの依頼なのじゃ。
儂の私的な願いはどの範囲まで叶えられるものか分からぬ。
強いて言うなれば過ちを正すこと。
それは、天秤を不平等に傾けることになるじゃろうし、
既にこの世界の理から逸脱しているのやも知れぬが。
望まずには、――夢みずにはおれぬ。
[それきり口を噤んで、ただ眼差しを東へ向けたのだった]
[縁側で正座。瞑目。
昨夜のことを思い返す。
現れた二組目のサーヴァント。…エウロパによれば、二組目の異常だ。今、知れている限りでこの街には9組が存在していることになる。
だがしかし、昨夜に見たものは明らかにおかしかった。
竜から青年へ、青年から天使のような青年へ。
エウロパ曰く、ダイダロスの息子。
神話にうとい姫倉に、ダイダロスの名に聞き覚えはない。
それよりも
――青年が変わる時、呟いた言葉が問題だった。
「ライダー、来い」と。
確かにそう呟き――天使は「召喚」されたのだ。]
[捨て置いたあの二人は無事に離脱しただろうか。
ライダーと、あの…聖なる魔術…否、魔法と呼ぶに相応しい規模の力を使っていた青年には、恩がある。
何がしかのプレゼント。
それに、もう一人の青年?も。気に食わない相手ではない。
だがしかし、これは聖杯戦争。魔術師と、魔術師。
それとこれとは、話が別だ。心配する筋はない。]
…。大丈夫かねえ。
[目を開きながら呟き、暫し眺めてから立ち上がった。
そのまま居間へ向かえば、ライダーに出かけてくる旨を告げる。昨日忘れていた葡萄酒を買ってくるのだ、と目的を告げた。
ダメだ、とか何とか言われたが動じなかった。
昼間だし、人ごみだし、とか言い置いて、出かけた。]
―南ブロック/望月邸―
[縁側に佇んでいた弓兵は主の声に視線を地上へと戻した。]
あいすまぬ。先にこれを食べねばならないと思って。
食べきるうち、何かしら考えよう。
[>>10主の不服そうな顔に申し訳なさそうに云った。
教えれば、飯炊きくらいはできそうなものだが。]
……वज्र(vajra) …
[ばさら、と胡蝶には聞こえただろう。
ダイヤモンドを意味するサンスクリット語だ。]
異国の名のある武人と見えられるのは
喜ばしいことである。
彼が何者であるにせよ
腕が立つ武人であるのには変わらない…
[――ひらめくは稲妻の残滓。何らか、対策を考えねばと思いながら。]
―― 前々日深夜/西ブロック・古屋敷 ――
[眩い輝きは束の間。一転しどす黒い闇が生まれ出ずる。
その闇がうっすらと晴れていけば、陣の中心に一人の男が佇んでいた。]
[歳の頃50を過ぎているであろうという壮年。背は高く、痩せ型なれど体躯はがっしりとした雰囲気を見せる。
野心と自信に満ちた眼差し。ずんと高い鷲鼻。背筋のよい姿勢でゆっくりと辺りを見渡すその佇まいはまさしく貴族のそれであり、服装もタキシードを思わせる礼装であった。]
ふむ。
[それがいまようやく気がついたかのようにして目の前の女――ジャンヌへと視線を移す。
ほう、と一言の息を漏らして見せれば、仰々しく両腕を広く高く広げた。]
これはこれはマドモアズェェル。まずはお近づきになれて 光 栄 だ 。
だがしか し。如何なる事か何たる事か、よもや ま さ か 。このような こ と が 。
[芝居がかった様子の、恭しく見せる礼。
その後に身体を起こせば天を仰ぐかのような仕種と共に一歩、一歩とジャンヌの傍へと歩み寄る。]
[現れた男を一瞥する。
一見して中年。
きっと紳士に違いない。]
オジサマが私のサーヴァントですの?
私はジュリア=エンジェル。
錬金術師ですの。
[優雅に一礼した。]
何故に我を呼び出したのだ。
英雄と呼ぶにはあまりにも程遠きこの、我が輩を。
――何故に呼び出したのか。
[耳元に口を寄せ、囁くように問うてみせた。]
[男の大仰な動作に気を取られた隙に距離を詰められた。
耳許にかかる吐息がくすぐったい。]
んっ……。
何故って、言われても、聖杯戦争とは、そういうものでしょう……?
オジサマは、英霊では、ありませんの……?
[いくら自分が不死伝説に傾倒しているとは言え、反英雄を喚ぶほど歪んではいないはず。
そう思いながら、恐る恐る尋ねた。]
−中央ブロック/ホテル−
[あの後……。
いつの間にか睡魔へと全面降伏していた志乃を寝床へと運び、
己は椅子へと座り、窓から街を見下ろしていた。]
夜明け、か。
[空は白く、緩やかに光を取り戻し始める。
思い出すは昨日の夜、水を差されはしたが……。]
――嗚呼、面白かったねぇ。
[異能……忠勝は己をそう評する。
人の身で、人の域を越えてしまった。
確かにそれは、強みだろう。
事実己は、戦場で一度も傷付く事無く、数多の戦場を駆け抜けた。
だがそれは、ある一つの感情を忠勝に齎す。]
「――…私にとって
…世界は、不平等であった。
今も同じならば。
人が、変わらず在るのならば。
……逸脱していようが、
夢見ることを誰が責められよう。」
宿命を受け入れ、宿命に背いて、
死して尚この地に降り立ち
奇跡を求める“カルナ”という存在が在るように。
――あとは、夜の静寂に足音だけが響いたのだった。]
[――つまらない。
別に相手を見下す気持ちではない。
しかし、心高ぶる戦と程遠かったのは事実だ。
幾人かは、戦えれば面白いだろうと思える人物はいたのだ。
西国最強・立花宗茂、
魔王の名に相応しい威圧感を持つ織田信長。
しかし、終ぞ手合わせをする機会はなかった。
又、手合わせを出来る立場でもなかった。
もっとも、別に自分の人生に悔い等は毛頭無い。
主君と共に、全てを成す道を共に駆け抜けられたのだ。
だから、それは悔いでもなければ、心残りでもない。
そう、"もしも―――"]
アルジュナ。
彼が、 彼ばかりが。
――私に、無いものを持っていた。
私は。
捨てられた川の流れを覚えている。
暖かな光を覚えている。
アルジュナ。ただ一人、
自分と拮抗する力を持った《弟》。
今一度。今一度、呪いなく見えられるなれば。
その時こそ、本当の決着を。
……ま、いいさ。
戦の中に身を置いてるんだ、焦らずとも機会はあるってもんで。
[昨夜の戦を、思考から消す。
まだまだ眼前に、戦はあるのだ、
過去の戦に思いを馳せるのは、それを全て終わらせた後でいい。
なにせ、その戦の相手全てが人でありながら人外。]
ならば、面白くない訳がなかろうよ
[クク、と。
忠勝は静かに、顔に笑みを浮かべた。]
如何にも我が輩、セイバーのサーヴァント。一介の小国ワラキアの領主。
ヴラド三世を名乗りしヴラド・ドラキュリア。
此度の戦に呼ばれしたのでは事実なれど………果たしてこの身が英雄のそれであるかは。
我が俗称とその成れ果てを知るならば疑問視するべきであろうな。
[額が触れ合うかの傍まで顔を寄せ、わざと威圧をかけるかの口調で問いに答えてみせた。]
[霧が張られた後、やがて降り立つとそこにもう現れた三人目の姿はなかった]
逃げた?
どっちでもいいや。助かったし。
エラト!
だいじょーぶ?
[エラトの方へと向かう。ケガらしいケガはなかったか]
ほないこか。帰って休憩とんなきゃ。アタシの魔力も、エラトの体力ももたんしょ。
[いつの間にか破裂していたボールの残骸を見つける。ゴミとして手に取るとその手の中で消えていく]
―南ブロック/望月邸―
[食事を終えて、片付けまで済ます姿に
やはりブラウニーだと胡蝶は呟いたか。]
違う。私はカルナだ。
[真顔だった。]
…そういえば。
ブラウニーという菓子も、買った。
[餡パンに紛れていた。
そうして、早朝のひとときを終えて
なにやら胡蝶は調べることがあるらしい。
「パソコン」と呼ばれる四角い箱に向かった。
拠点には彼女なり、魔術師なりの
結界などが貼ってあるようだ]
[やがて拠点へと戻ると、エラトには空き部屋を指示して自分もベッドへと入り込んだ]
厄介なのはむしろあいつらか。
にしてもどうなってん。
会ったサーヴァントは教会で4騎、キャスター含めて5。
現れたのは、3騎。
それに、令呪の反応はあの場に2つしかなかった。
一つは彼らだ。もう一つが異様にでかい。なんだあれ。
それに。エラトと戦った二人は連携を取っていた。一人のマスターが二人…いや三人使役してる?
[考えることは多い。けれども、眠りは訪れる。魔力と体力の回復のため、そして自身の裡、その世界に近づくため――]
[魚は、旬なのか、脂がよくのっていた。
魚を食べる機会は少なかったが、美味とは感じた。
泥水スープ(エウロパ命名)もまあ、珍味。
質素ではあったが、悪くはなかった。夜半に、蜜のような薬を一瓶、口にしていたこともあり、量も満ち足りた。
問題は、自分が慣れぬ食器で手間取っているあいだに、主が強引に出掛けてしまったこと。
供をしようと思えば、残すなとのお達しで、足止めされて。
仕方なく、食後にゆっくり、魔女の秘薬とも見紛う緑の湯を飲み、まったりしていた]
― 南ブロック / 商店街(酒屋) ―
[大量のボトル。瓶。そして樽。
ワインは早々に選んだ。神の血と呼ばれているものが赤だったか、白だったか姫倉の知識にはなかったので、どちらも購入することになった。
割と年代物だ。よく分からない異国の文字でラベルが。]
今夜もメシ抜きかもなあ…。
[巾着の中身を見た。すっからかんだ。
続いて、日本酒を選別し始める。]
ん? …あ。
[眺めていると、見覚えのある名のラベルがあった。
それは、極道とも、ましてや魔術師とも関係の浅いもの。
自販機でだってよく見る「ワンカップ小結」。
父が、何かあるごとに片手に飲んでいたもの。
庭木の剪定とか。蔵の掃除とか。組の集会とか。
よく作業に支障が出ないものだと、感心して眺めていた日々。]
これもください。
[一つ手に取り、と追加注文した。]
[明け方に夢を見る。
それはメイアルにとっての習慣であり、必要不可欠なもの。
夢の場所はいつもと同じ。否、場所は違う、けれど同じ世界。
道を走る。どこまで走るのかわからない。
気づけばどこかの喫茶店でお茶を飲んでいた。
目の前のケーキセット。窓の外を見れば、たくさんの人、人、人。
フォークでケーキに乗った苺を口へと運ぶ。甘酸っぱい味がした。
気が逸るのに、自分はここを動けない。
喫茶店を出て走る。進もうとしても、道は又同じ場所へと戻る。
ぽつりぽつりと降ってくる雨。見上げると、空は赤かった。
まるで自分の目の色と同じだとぼんやりと思う。
遠い空の向こうに、何かが飛んでいる。さっきのからすだろうかと思ったけど、違う。
円を描くようにその鳥は飛んでいて、目を凝らしても良くは見えないほど高く。
立ちくらみのようなものがして、目が覚めた]
――……あ。
[はたと気付けば。
傷めた左肘が、かなりマシになっていた。多少は痛むが、動かすのに支障はない。
数日はかかると思っていたものが、これは、貰った蜜のお蔭だろうか。
魔力もなかなかどうして、よく満ちて。
主に負担をかけずとも、済みそうだ]
……借りひとつ、かな。
[――まあ、しかし。
主が戻るまで、どうしたものか。
街に興味はあれど、勝手に出歩けば、たぶん怒られる]
―南ブロック・拠点・自室―
[目が覚めてもしばらくは布団の中。
二度寝をしても夢は見ない。
だからただ微睡む。
ようやく起きた頃、日はもう東の空に昇っていた]
んぁ。
魔力充分体力万全、胃袋カラカラ。
腹減った。
[大きく伸びを一つ。起きあがると着替えを持ってシャワーを浴びに行く。
素肌は白く、また痩せてはいるけれども必要な筋肉はついた身体。
魔術を使わない今は刻印が浮かび上がることはないが、その背にはいくつもの刻印が刻まれている]
―拠点・南ブロック端―
[もぞ、と身動ぎするように布団が動く。
瞼越しに感じる光で、起床するべき時間なのだと直ぐに判った。
うつ伏せの姿勢から、肘を突いて僅かに身体を起こす。
なんというか、気だるい。 平たく言えば、非常に眠い。
…おかしい、いつもなら其処まで寝起きが悪い心算はないんだけど。]
――…、 ん。
[寝台の上で座り込んだまま、かくん、と首を項垂れた。
癖の残らない灰銀が肩から滑るのをぼんやりと眺めながら、
廻らない頭で自分に満ちる魔力の量を確認して、ひとつ頷く。
…全快とまでは行かないけれど、随分とマシになった。
其処まで判断して、これ以上惰眠を貪る訳にも行かないだろうと
寝台から滑るようにして降りる。 ――もとい、落ちる。
心地いい温もりが惜しいとばかりにギリギリまで堪能して、漸く起床した。]
[冷たい水で意識を覚醒させて、さくさくと身支度を整える。
長い髪を手早く、高い位置でひとつにまとめて、
白のTシャツの上から、黒のオールインワンを重ねた服装は
昨日に比べて随分と身軽さが増した。]
…さて、どうしよ。
[所用諸々をこなすならば、日中に越したことは無い。
往来の激しい昼間から、積極的に目立つようなことをしたがる魔術師は
普通そういないはずだ。…たぶん。恐らく。
昨日は結局この町全域を見て廻る事は出来なかったし、
それを考えればそれを果たすべきなのだろうが]
――買い物かな。
[主に、食料調達的な意味で。
最近は使われていなかった拠点に図々しく乗り込んでいる訳だし
食料の貯蓄は無いことに文句は言えない。]
セムルクー。ちょっと、買い物行ってくる。
…や、だって昼間の街中で――飛び出されたら困るし。
[別室に居たらしいサーヴァントへと声を投げる。
遠回しに、待機を命ずるそれに難色を示すようなら、
命も無く早々に相手へ刃を向けた事実を持ち出して此方も難色を示した。
昨夜、口では一切咎めなかったそれを、今更。間接的に。
…唯の食料調達に物騒な状態になることは出来る限り避けたいのは事実だし。
幾らかの押し問答の末、何かあったら必ず呼ぶと確約を交わして家を出る。
――敵サーヴァントと鉢合わせたら、…まぁ、少々厄介ではあるが
余程重い一撃じゃない限り、一度ぐらいなら凌げる自信はそれなりに。
…そんな事にならないのが、勿論最優先だけれど。]
[お湯を止めて、濡れ髪から滴がしたたり落ちた。
まだ半分眠った目。
どう作戦を練ろうか、と考えていてもすぐに頭は眠ってしまう。
ようやくバスルームから出たのは中に入ってから30分後だった]
ご飯。お腹空いた。
エラトー、ご飯作って!
[まだ半分眠った目でエラトへと指示した部屋に*向かった*]
[ちょっと考えて。
主の買い物みたいな理由があれば、良かろうと。
黒服に頼んで、首輪とリードを貰って。
天の猟犬をダシにして、散歩にでかけた]
―南ブロック/望月邸→外へ―
[そうして、幾らか情報を纏めて
今後の話となったとき
「いくらなんでも、餡パンばかりでは」
と、胡蝶は云ったのだ。
そうして、もう一度「おつかい」を
命ぜられることとなる。]
……。
[高額紙幣を、また渡された。]
―中央ブロック・ホテルグランパシフィック―
(ひやり)
[頬に冷たい感触を感じ、目が覚める。]
……んぁ…
[気がつくと、うつ伏せ寝のまま自分の寝涎の海で溺死しそうな勢いだった。
慌てて起き上がり、口を拭う。]
……もう朝、ですかね…。
[閉じられたカーテンの隙間から、日の光が差し込んでいる。
うーん、と大きな伸びをしてから、ゆるゆるとベッドから下りる。]
[カップと、ワインが入った風呂敷を持って酒屋を出る。]
なんで風呂敷。
[傘を片手に持っているのが目に入らなかったのだろうか。
贔屓にしているはずの酒屋の主人はどこ吹く風だ。
結局、傘と風呂敷を抱え込む形になった。]
さて。…仕事もせにゃならんしなあ。
[表向きの仕事、コンサルティング業務。
まあいわゆる「地域奉仕のための何でも屋」だ。
こちらに拠を構えてからも、休んではいない。
一路、オフィスのある北へ向かおうと――。]
む。
[令呪が、ずきりと反応した。]
―南ブロック/→外―
[目立つ金の目を包帯で隠して
望月邸を後にして、秋風わたる道をゆく。
金木犀の花はそこかしこに咲いているものらしい。
道端、青紫の花が揺れた。]
……、
[立ち止まり見下ろして、藍の眼を細めた。
傍にかのマスターが居るとは知らず。]
[寝ぼけ眼を擦りながら窓際に目を向けると、大柄な男が椅子に座り、窓の外を見ていた。]
あー……
たっちん、おはようございますー…。昨夜は運んでくれて、ありがとう。
[間延びした声でそう言うと、ぺこりと頭を下げた。
白いシルクのパジャマの肩に、少し茶色がかったストレートセミロングの髪が、擦れてさらりと音を立てた。]
[ここで威圧に負けてしまえば、主従の順が狂ってしまう。
精一杯の勇気を振り絞ってプレッシャーに耐えながら、最強の誉れ高いクラスを名乗った男の自己紹介を聞いた。]
ヴラド――ワラキアの串刺し公……。
まさか、吸血種!?
[互いの吐息がかからんばかりの距離で、その憶測に心躍らせる。]
[見回すと、ふと、ぽつりぽつりと増え始めた人の流れの中に、立ち止まる形一つ。姫倉にも見覚えのある姿。
風呂敷で足元がよく見えない。
けつまづかないように、ゆっくりと近づいていって、]
よお、兄さ――
[――誰が棄てたかバナナの皮。
つるっと滑って、後ろ向けに倒れる。
咄嗟に風呂敷を庇ったので、踏ん張りが効かず。
自然、足は蹴りあがった。
――足は、目の前にいる青年の、男子が決して蹴られてはいけない――に向けて一直線――。]
あ……そうそう。
服を買ってきたんですよ、合わせてみてくださいなー。
[がさごそと紙袋を引っ張り出すと、中から服を引っ張り出す。
がちゃ
じゃらじゃら
何やら服らしからぬ音を立てて、床一面にそれを並べていく。]
店員さんにですねー、たっちんの特徴を伝えて選んでもらったんですよ。
どうでしょう。
[にこにこと笑いながら、服に向かって手を広げる。
そこには
――一面の パンクファッションの海。]
―南ブロック―
[声をかけられ、青紫の花から視線をそちらへ向けた。
教会で逢ったうちのひとり、
伝統衣装を着た青年だった。
反応しようとした刹那]
っだ――…!!!!! !
[声なき声。
直撃、というに相応しい。
――膝が折れてよろめき
そのまま垣根につっこみ。
俯いて、ざりざり崩れ落ちた。]
孃、取り合えずたっちんは止めてくれませんかね?
って、………。
[なんか、色々とくっついてる服が取り出される。
少し自信がなくなったのだが、
服と言うのは布で出来ている物ではなかったか。
もし服が金属で出来ていれば、それは服ではなく鎧だ。
そうか、鎧。
つまりこれは、あれか。]
孃、それは現代での戦用の服ですかい?
[ずてーんとしりもち。
はっと視線を上げれば、垣根に突っ込んで大変なことになっている青年の姿。
姫倉には知りようもないが、彼のスキルが起こした結果だとすれば、これも聖杯戦争としては正しい姿なのかもしれない(?)。]
う、わ。ごめん! すまん!
大丈夫か!?
[風呂敷を地面において、まずは垣根から引き抜かねば。
いや立てないのか――と一瞬、気まずそうに目をそむけかけて、戻し、手で腰をとんとんと叩いてやる。]
どうしてこんなことに…。
あないなとこにバナナの皮があるなんて思いもよらんかった。
―南ブロック―
ッ、… ……―― 、ぅ
[――パーンダヴァの長兄にして
カヴラヴァを率いていたこの身、
されど鍛えきれないものも、ある]
……、だ、……だいじょう ぶ だ
[足を横すわりのように崩し両手を地についた体勢で、若干涙目だが辛うじてそう答えたのは青年の矜持。]
……。否…気に、するな。 事故、だ
そういうこと も あ る。よくある、ことだ。
[普通はない。
脳裏によぎるはかの宿命。
すまない、と姫倉に礼を云って、立ち上がるまで暫し。]
[むー、と口を尖らせて英霊を見る。]
じゃあ、嬢ってのやめてくれますか?
[出会った初日から、何度も繰り返されている会話である。
戦闘用の服、と言われれば小首を傾げ。]
そうですねぇ…。
いわゆる勝負服みたいなものですから、戦闘服と言っても過言ではないでしょう。
[適当な事を言いながら、そういえば、と思い出したように]
聖杯戦争参加者の御二方にここの連絡先を渡しましたので、その内襲撃にいらっしゃるかもしれません。
心しておいてくださいね。
[そう言って、にっこり笑った。]
や、どう見ても大丈夫では…。
バナナで滑って転ぶて、マンガの中だけやと思ってたし。
[横すわりになる青年。まるで乙女のようだ。
とにかく、座り込んだ青年に付き合って、しゃがむ。]
な、軟膏とか買ってこようか。
打ち所が悪かったら、冗談やのうて死ぬらしいし…。
[彼は英霊。もう死んでいるがそれとこれとは別だ。
助けを呼べないか、周りを見ようとして、]
あ。
[垣根の近くに破けて落ちている、手提げを見た。
おそるおそる、といった様子で青年を見る。]
…あれ、もしかして、…兄さんの?
[粗方の食料調達を終えて、ビニール袋を片手に提げたまま帰路へ。
もう片手には通り過ぎがけに惹かれて、結局購入したドーナツの箱。
まぁ、ちょっと予想外の出費が誘惑に敗北した結果掛かってしまったが
何事もなく済みそうだと安堵して]
――…、
[視線の先。進路上の方向、人ごみの中で令呪が僅かに熱を持った。
…魔力の気配は、ふたつ。親指の付け根を、指先で触れるように撫でる。
二つとなれば、マスターとサーヴァントの組み合わせ
…と考えるのが妥当だけれど、さて。
こっちが感知しているのならば、向こうだって同じだろう。
一般人も多く居るのだから、紛れてやり過ごすという手も無くはないが。
どうしよう、と悩みながら歩く 内に。
捉えた魔力の出所、二人の(普通とは言い難い)様子に、 一歩退いた。
…しかも揃って地面にしゃがみ込んでいるんだろう。]
―南ブロック―
…まんが?
[漫画が分からなかったようだ。]
…や、…だ、大丈夫だ。
[姫倉を手で静止つつもう一回繰り返した。
恰好が恰好なのでとりあえず
ふらりとしつつも立ち上がろうと試みる。]
この身は既に人では、ない。
……すぐに、回復する。…問題は …?
あ。
[同じような反応をした。
手提げを見、頷いた。]
[立ち上がろうとする青年。
まるで内股だ。ますます乙女ちっく…はともかく。]
……なんというか、すまん。
[無惨にも破れた手提げ。
中から見えているものを考えれば、まさか私物ではあるまい。
気まずそうに、風呂敷を渡す。]
…代わりにはならんけど、貰ってくれ…。
[青年の具合を見ながら、ふとあることに気づく。
再度、疼く令呪――目の前の青年とは別の反応。]
…ここは、よお対面するとこやな。
[振り返った。
少し距離を置いた場所に立っている、ポニーテールの女性。
ここ数日では見ない顔だった。
――例の「異常」の関係者か、違うのか。
感じる魔力はあの時ほどの悪寒はないが――目を細めた。]
いやいや、孃は孃ですから。
そいつぁ仕方ありませんわ。
[戦装束と聞けば納得だ。
確かに、多少の守りにはなるだろうし、
上手く使えば、殺傷目的にも使えるだろう。]
ほう、襲撃ですかい。
そいつぁー願ったりって話で……と。
[そこまで口にしてから。
ふと、一つ気になる事があった。]
そういや孃、この戦に参加するって話ですが、
―――人を、殺めた事はおありで?
[水。それは関わる力に似て非なるもの。
だが、今の意識はそれよりももっと別のところにあった。何だ、あの現れ方は。
正直なところ、トナカイに乗っかっている自分の言うことではないけれど]
……Diva quaedam(妖精)?
[周りから感じる微かな気配。
聖霊とは違う気配。似て非なれど、これもまた異質。
生まれる霧に視界は悪くなる]
(厄介な───でも、魔法?)
[この戦争でキャスターとして召致されているのは自分の筈だ。
それが、魔術を使う姿。魔術を主とするのがキャスターだけとは言わない。
だが]
(異質だ)
[先ほどは竜王。その次は自称大天使。
そして、三人目。彼らはどのクラスにあたるのだろう。
けれどそれを考えるには、今は時間が足りない]
───ッ、待ちなさい!
[また。
結局は細かい粒子の水分によって阻まれ見失う。
気配は二つ。それはも、なんだか共闘しているようにも見える]
(逃げられた)
[手綱を繰って、大地へと足をつく。
鬣を一つなでると、月の色のトナカイは消えていった]
あれは……何なんだ。
[小さく呻く様に唇が言葉にしたのは疑問。
今の感想としてはこんなものだろう。
聖杯戦争とは斯くも奇しきものなのであろうか。
解らないまま、軽く首を横に振った。
貧血に似た眩暈がある。流石に無駄に使いすぎた]
アル。…すみません、逃がしました。
[怪我はない。あっても精々掠り傷だ。
ネームバリューとは恐ろしいものであると思う。
自分のようなただの神学者でも名が売れていると言うだけで
それは力になるのだから。赤い毛皮のルドルフの首筋をなでながら]
戻りましょう。アルが空腹なら食事が必要でしょう。
私も今なら少しは入りそうです。
[食べて得られる魔力量など高が知れている。
けれど───ただ浮かんだ単語には小さく苦笑した。
やがて主の拠点へと戻れば、与えられた寝台は
自分が人であったころに眠っていたものよりもずっと上質なものであった]
―本日。南ブロック/拠点・客室―
[朝は酷く早い。
時課を済ませながらその合い間で色々な本を読み漁る。
筆頭に選んだのは料理関係、それから修道生活について]
・・・やっぱり。
[遠くから聞こえてくる主の声に、確信を得た。
昨日、料理云々と言っていたからだ。
用意したのはロールパンに冷蔵庫に入っていたジャムとバター。
グリンピースとソーセージの炒め物。カッテージチーズと生野菜のサラダ。
ポパイエッグ。牛乳に、梨と無花果。
とりあえず、多めに。
これで果たして主の胃を満足させられるのか。
[あなたは、【村人】です。
あなたの武器は考察能力です。
推理や発言を駆使して人狼を吊り上げましょう。]
まかせて!
(自重
その とおおぉぉぉぅり。
[娘の言葉に満足気に頷き、身を起こせば胸を張り。]
我が輩は吸血鬼だヴァンパイアだドラキュラだ。世界を脅かすノーゥライフキング・ノスフェェェェェラトウ。
それがワラキア公爵、このヴラド3世。ヴラド・ドラキュリア。
さてその我が輩に何を願う。
我が輩であればこの聖杯戦争に勝利出来るだろうと、それだけを喜ぶ眼差しではないぞ。
よもや我が輩の牙で、その白く細い首筋に鮮血の口付けをいたせと願うのではあるまいな。
[また身を屈め、右手でジュリアのあごをくぃと持ち上げたなら。今一度、自分の顔を近づけた。]
[細められる眼、暫し遠巻きに向けていた視線は逸らさぬまま。
あらゆる意味で警戒を解く心算はないけれど、
…問答無用で攻撃を繰り出すには、少々居た堪れない状態なのは判った。
じり、と少しだけ近づく、
僅かに距離を残して――しゃがんでいる二人を見下ろす形。]
…ねぇ、おにーさんたち。
何してんの。――目立ってるけど。
[…好きで目立っている訳じゃないんだろうけど。
片手にスーパーの袋、もう片手にドーナツの箱。
令呪が鳴動することを除けば、そこら辺の住人と大差ない。]
―南ブロック―
[内股なのは不可抗力だ。
手提げを拾い上げて土埃を払っていると、
姫倉から風呂敷を手渡された。]
…………いいのか?
……すまない。借り受ける。
[このままでは荷物を運もままならないので
風呂敷を両手で受け取る。]
…?
[姫倉がふと、反応した。
視線の先には教会で見かけた少女が居る。
――サーヴァントは連れていないのだろうか。]
―南ブロック―
……好きで目立っているわけではない。
[少女の胸中と同じことを口にした。]
事故があった だけだ。
……。
[ちらりと逸らす視線の先にバナナの皮。
片付けておこうと思った。
風呂敷にとりあえず手提げを包む。]
他に詫びられるもんもないしな…。
[金はすっからかん、ライダーの情報を教えるわけにはいかない。]
あ。そや。
…そういえば。
[「異常」についての情報提供。
それを行うのはどうだろうか――と。
ポニーさんから声をかけられた。]
………えっと。その。
バナナの皮で、滑って、転んで。
兄さんの、――――ナニを。
[顔を逸らした。]
―南ブロック―
…?何だ?
[何か云いかけた姫倉に
続きを促そうとして]
ッ、…!!?
せ、説明しなくていい…!!
[慌てた。
敵対するとはいえ女性に謂うことでもないし
あと、とても 恥ずかしい。痛い。]
[どうやら相手は、自分に対する呼び名を変える気はないようだ。
ならば自分も変更する言われは無い。
つーん、とそっぽを向いた時に、その言葉は発せられた。]
人を殺めたこと、ですか?
………ええ、つい最近…
[顔に穏やかな微笑を浮かべたまま、短く、三文字。]
――――――母を。
そ、そうか。そやな!
……ま、まあ。
[コホン。気が動転していたのだろう。]
姉さんはこんなとこで何を――って。
見たまんまか。
[地面に置いたままのボトル二本と、ワンカップと傘を抱き上げる。]
…まぁ、自分の立場考えて好きで目立ってるんだとしたら
余程の物好きだろうけど。
[どうやら、その物好きには該当していないようで心なしか安堵した。
ある程度立場を理解しているのであれば、下手に戦うことにはならないだろうし。
警戒を解く訳には行かないが、今以上に目立つ自体は置き難かろう。たぶん。
事故。
[事故?と首を傾げる。 何それ、とばかりに一度灰銀を瞬いて――
続いたもう一人の言葉に、視線が地へと落ちる。
バナナの皮を捉えた後に、二人へ戻った。
…理解した。あまり理解したくなかったのが本音だ。]
――ええと。
[少しだけ悩んで、コメントは控えることにした。
流石に、性別が違う立場で、根掘り葉掘り聞かれるのも辛かろう。]
――へぇ、安心しましたわ。
[クク、と。
腕を組んで笑う。
親殺し、子殺し。
己の時代ではさほど珍しく無い上に、嬢は当主と言う話だ。
それならば、別段不思議な話ではあるまい。]
いえ、ね。
手を汚したことが無いとか言われりゃぁ、ちぃとやりにくいんで。
いざって時に動けないようじゃあ、ただの魔力袋とした方がマシって話ですわ。
[いやいや、良かった良かった。
そう男は、只々、笑う。]
うん、見たまま。――買い物帰り。
…何ならドーナツ食べる?
[投げられた問いに、こくりと一つ頷いてがさりと袋を揺らす。
別に隠すことではないだろうし、正直に答えておく。
もう片方の箱も僅かに揺らして、中身を示しながら]
…そーいうおにーさんは、昼から呑む気?
[ワインボトルに、…恐らく小さい其れも酒。
抱えたそれに視線を向けて、かくんと首を傾いだ。純粋な疑問。]
―南ブロック―
……目立ちたくはない。
此処でやり合おうという気も、ない。
[それははっきり云う。漸くなんとか、歩けそうだった。]
…。
[少女はどうやら察してくれてしまったらしい。
とても気まずそうに、灰銀から藍の隻眼を逸らした。
聞いてくれるなという意思表示。]
ヒメクラ、やはりそれは風呂敷なしでは
運びづらいのではないか。
…ドーナッツ?
[甘い匂いのする箱を見やった]
俺は着物って時点で目立つしなあ…。
なんというか、洋装の自分が想像つかん。
[呟いて。向けられた灰銀の瞳の行方を追う。
手の中。ワイン。ワンカップ。
なるほど、これを今から飲むならまるでおっさんだ。]
親父はよう昼から飲んどったけどなあ…。
俺も酔いはすぐ醒めるけど、多くは飲まん。
…どっちか言うたら、相方のご所望。
[ちら、とドーナツを見る。]
…ドーナツて、ワインのつまみになるんかな。
パンならワインと定番やけども。
運びづらくはないけど。
…まあ、いざとなったらこっそり使うわ。
[魔術を。
一応、天下の往来ではあるが、使いようによっては他人にバレないように出来る。
そもそもそこにある空間を使うのだ。
それを括って抽出した形が目に見えたりしたら、人間は今よりもっと住み辛いに違いない。]
[笑う英霊に、静かな笑みを返す。]
まあ、直接手を下したかと言われると少し微妙ですが…。
すべては、生れ落ちた時から決まっていた事ですから。
[そして、己の最期も決まっている。今更それに逆らう気は無い。]
まー、まさか、か弱い乙女に前線に立たせる気ですか?
男子たる物、女性を護れてこそ価値があるというものですよ。
(…よく食べる)
[とりあえず良く食べるマスターを見ていると
自分が食事をするペースが落ちて意図せず満腹になりかけた。
こうして、再び食べ過ぎたと言う感覚に陥るわけだが]
とりあえず、貴方の食事量を考えると圧倒的に食料は足りません。
料理をすることはかまいませんが、ここでは農業をしているわけでも
ないようですし、材料を調達してこなくてはいけません。
辺りの調査がてら、少し出かけてこようと思うのですが…。
[構わないだろうかと主に尋ねると、何かを渡された。
端にトナカイの刺繍が入ったファンシーな斜めがけの鞄。
中から現れたのはやっぱりトナカイをデザインしたえらく可愛らしい財布。
中には現金が入っていて、金種や必要なことを教えてもらった。
それからその辺の紙を引っ張ってかかれるメモ。
マークやらなにやら入って、目的地に赤く星がついた。
つまり、ここに行って買って来い、と言うことなのだろう]
―中央・隠れ家―
[隠れ家に戻って球形をとってもファフは不機嫌な様子のままだった。
いままでのように皮肉すら吐かず、黙り込んでいた。
よっぽど、例の目隠しサーヴァントが気に入らなかったらしい]
なぁ、あのサーヴァントのクラスってなんだと思う?
なんか得体の知れない武器使ってたから三騎士ではないよな。
ライダーはどっちかというとあの清楚な美人さんだろうし、
キャスターもちがうだろうし、バーサーカーってところかな?
[無言のまま時を過ごすのは無駄に感じたので、
目隠しサーヴァントのクラスを考える事にした。
そして、消去法で消していくと残ったのは狂戦士のクラス。
語り、台詞、武器、全ての面で納得できるような気がした]
―南ブロック―
…父君か。
[ぽつ、と呟く。]
…あまいもの、なら。
女性は喜ぶのではないか。
[妻と嘯いたのを思い出しながら姫倉を見た。]
運びづらくない、ならいいが。
…。
[使う。彼のもつ魔術をだろうか。
隻眼を一つ瞬かせる。]
――そ。だったら良かった。 此処でやりあうなんて言われたら、
折角のお誘いに申し訳ないけど、全力逃走するとこだもん。
[隻眼の男からはっきりと口に出された其れに、漸く安堵らしき吐息を零す。
逸らされた視線に、少しだけ痛々しそうな視線になったのは不可抗力だ。
…勿論、それ以上傷口を広げる心算はない。聞きませんとも。]
ああ、じゃあ。…おつかい?
[どうやら自分で飲むつもりではないらしい言葉に、一つ相槌を返して。
相方。その言葉に一度だけ灰銀を瞬いた。
って事は、別クラス同士のマスターとサーヴァントって事なんだろうか。
そんな取り合わせで、街中バナナの皮という小道具を用いたコントを即興やってのけたというのか。
コメントに困るが、 とりあえずすごいや。]
…どうだろ。――ミスマッチって事は無さそうだけど。
[まだ飲酒が許されない歳だ、流石につまみになるかは判りかねる。]
何言ってやがるんですか。
戦場なんて、どこも前線みたいなもんですわ。
死にたくない、殺したくないってぇんなら、最初から戦なんぞ出なけりゃいいって話で。
[当然だ。
戦は"相手を殺したい"からするもんだ。
その理由は様々なれど、それだけは変わらぬ。
殺したくないから戦をする等、滑稽過ぎて反吐が出る。]
護られたいってぇんなら、塒に篭っといてこれりゃいいって話ですわ。
俺は単に、自分の為に戦うだけでして、ね。
[パンツの裾をショートブーツに入れて、
紐を丁寧に閉めてゆく。それから主を振り返って]
とりあえず、戻ってくるまでに空腹になったら
厨房に、パンに朝食のあまりを挟んだものがありますから
それで我慢していてください。あと、何か食べたいものはありますか?
可能な限り、用意できるように努力してみます。
ああ、ちゃんと鍵も掛けてくださいね。
私が戻るまでに何かあったら取り敢えずは彼と共に
逃げてください。Dasher、アルを頼みます。
[ダッシャー、と名を呼んで視線を向けたのは
主の足元で小さくなっている白いトナカイ。
うずくまっているのではなくサイズが小さい。
大型犬ぐらいの大きさ。緊急時にはもちろん大きくなる]
そ。…まあ、体質も含めて色んなもん貰ったわ。
ええことも、悪いことも。
[今更気付いても、感謝も、憎まれ口も、どちらも伝えることは出来ないのだが。]
甘いもの…ねえ。
そういうもんなんかな。
[姫倉は、甘いものが苦手だった。が。
昨夜に聞いたライダーの嬌声を思い出し、頷いた。]
おつかい…ていうか。まあおつかいではあるけど。
今頃、家でおとなしく――してくれればええんやけど。
[多分、してないだろう。さっきちょっと魔力が減った。
それが宝具(犬)の散歩とは思いもしない。]
ほなら、大人しくしてもらうための交渉材料のためにも、一つ貰おうかな。
[ファフは何か言葉を返してくれるだろうか?
返事がくるならば、他のサーヴァントについても話を続けるだろう]
それと、俺の魔術の詳細はなしてなかったよね。
あと君の宝具の詳細と戦闘スタイルも。
うかつだったとしかいえないから、今のうちに詳しく話そうか。
[自分の魔術の詳細を話す。
そして、ファフの宝具の詳細、詳しい戦闘スタイルを聞く。
こればかりは、真剣な表情だったからファフも答えてくれた]
[破けたメモを見る青年。…目を逸らしかける、も。]
うん? 何や。
案内か。それとも荷物持ちか。
何でもするよ。
[蹴った手前。向けられる視線にそう返す。]
では───行ってきます。
[片手にメモ。
どう見ても服装に似つかわしくない鞄。
こうして、サーヴァントの初めてのお使いは
商店街を目指して始まった。
郵便局のポストの前を過ぎたところで思いだして、
つぶやきかけ]
…まあ、いいか。
[潜伏行動をとるための言葉は今は選ばない。
自分自身を囮の撒き餌にしてみようと]
…大人しく、
[しないんだ。とは口にしなかった。
何のクラスのマスターかは知らないが、少々大変そうなのは理解した。
…幸い、自分のサーヴァントは今のところそういう傾向は無い。
――どうだろう、今はどうか判らないが。]
どうぞー。調子乗って沢山買いすぎたし。
小さい紙袋も入ってるからお持ち帰りに使っていいよ。
[かぽ、とドーナツが入った箱を開けながら、中身を見せるように其方へ向ける。
一つに絞りきれなくて、欲しかったものを手当たり次第に購入したから種類だけは豊富だ。
正直、相方を巻き込んでも食べきれる気はしないし、一つと言わず、とばかりに。]
…そっちのおにーさんも、食べる?
[何処かへ向かう途中であるようだし、無理にとは薦めないけれども。]
それと、魔力もっていっていいから腕は直しておいてね。
[言葉を発した瞬間に魔力が吸い上げられていく。
だけど、まだ大丈夫、1日2、3回程度までなら負担なくすごせる]
餡パン? …ふぅん。
[まさかあの伝説の英霊…ではないだろう。
今度、詫びに買って持っていってみようと思う。
勿論、昼間で、互いに生きていればの話だが。]
ん? …寿奈房か。
これなら西の方やから…ついてった方が分かりよいか?
[一応、寿奈房(じゅなぼう)までのルートを説明する。
その合間、ルナからドーナツのオススメがあった。]
どうもー。
…ふむ。ふむ。えーと…。
[色んなドーナツが入っている。
姫倉はドーナツになじみがなかったので、とりあえず端にある紙袋を手にしてみた。
ボトルと胸の間に、はさみこむようにして安定を取る。]
リップサービスもできない男は、嫌われますよー。
[ぷぅ、と頬を膨らませて、けれどどこか軽やかに不満の声を上げる。]
まあ、ちょっと女の子っぽい事を言ってみたかっただけです。
そもそも、私の能力の特性上…
護られる必要はありませんし。
自分の為に戦う。それが貴方の望みですか。
[英霊と対峙した時の、楽しそうな表情を思い出した。]
さっき、言いかけてたんは、……。うーん。
[灰銀の少女を見て、暫し沈黙。]
…。…ま、ええか。
[彼女が関係者であろうとなかろうと、今のままの自分とライダーでは勝てない。ライダーは戦闘経験を積む必要があるし、自分は、既存の魔術だけではどうにもならないだろう。
酒瓶結界で集る「魔力(属性)蒐集」。
有限空間を括る「空間砲」。
そして、刻印に残された魔術。
無限空間を作る「空間法」。
父が残したその魔術を、未だ使いこなせずにいる。
魔力の総量も、理論を理解するだけの知識も、足りない。
…戦争中に修行するなど、どうかしているが。]
―南ブロック―
[少女の申し出に、一つ隻眼を瞬かせる。
日も高いうち、とはいえ
敵対するマスターとこのような交流が持てるのは
意外ではあった。]
……では、お言葉に甘えて。
[紙に包めば持って帰れるだろう。
ひとつ、まるい形のものを。
ひとつ、自分用に丸がいくつか連なったようなものを。
話――内密、なのだろうか?
別段そのような様子には見えなかったが、と
姫倉の方に顔を向けた。]
あのなあ。
俺んとこの英霊と、同じクラスの英霊召喚しとった奴がおったんよ。
…あんたら、どういうことか分かる? これ。
[考えた末。
簡潔な疑問と、はっきりとした異常を、口にした。
それでも、倒すべき敵の一人であることに変わりはないのだが。]
よおあること…とは思わんのやけど。
−商店街−
…え、いいんですか?ありがとうございます。
[おまけと言う言葉で示されたのは細かい牛筋の入った包み。
それが買い物袋に追加される。
嬉しいのだが、これで4軒目である。
嬉しいのだが、荷物以外の何物でもない。
一軒目は茄子に胡瓜にプチトマト。
二件目は飛竜頭と厚揚げ。
三件目はプチフランスに豆パン。
幸運スキル、恐るべし。
体力がないので、これほど嬉しくもしんどいことはない。
最早、周囲に警戒をしている余裕もない。
五件目の酒屋へ寄る体力はあるだろうか。
ちょっと、自信がない。
許されるならトナカイを喚んで荷物を任せてしまいたいくらいだった]
一人にはあげて、一人は知らん振りって言うのも、
…なんかイヤじゃない。
[別に毒とか入ってないよ、と
何だか驚いた様子の隻眼の男性に、困ったような顔を向けた。
意外そうな、何か言いたげな表情の理由は、…何となく想像つく。
む。リッチシリーズにポンデを持っていくとは。
恐らく判らないままに選んだんだろう、流石お目が高い。
100円セールじゃなければ譲るのが悩ましいところだった。
男が、もう一人へと視線を向ける様子に、
同様にして視線を向ける。視線が合った。
…沈黙されると、少々居心地が悪いのだけれど。
まぁいいか、と。何かしらの妥協の後続いた言葉に、ぱちりと目を瞬いた。]
は?
[同じクラスの、英霊を召還。――常識的に考えて、ありえないことだ。
1つのクラスに、1英霊。 それが七騎。それが聖杯戦争のシステムだった筈。
眉を寄せた其れからして、初耳だということは、相手にも伝わっただろう。]
…それが本当なら、じゃあ何。何かのクラスが欠けて――
おにーさんトコと同じクラスがもう一組いるか。
…ええと、8組目とか?
[どちらにせよ、滅多にあることではない。
事故、で収まるとも言い難いそれに、かくんと首を傾ぐ。]
ま、言えれば楽で格好もつくんでしょうがね。
嘘や偽善を言ったって仕方ねぇって話ですわ。
生き残れるように手助けはできたとしても……、
護るなんて戦場で約束できますかい?
俺は、そこまで傲慢にはなれませんわ。
[やれやれ、と肩を竦める。]
特性上……ねぇ。
もしや嬢は、不死性でもおありで?
[昨日戦った男が思い出される。
成程、あのような能力があるとすれば、守る必要性は下がるだろう。]
んー、近いですが、少し違うって話で。
自分の為に戦う、確かにそれも含まれますがね。
[回復で持っていかれた魔力を呼吸で補う。
感覚が伝えてくる体の様子はまだまだ万全。
もっとも、昨晩に魔力の提供を提案しておいて、自身が魔力切れでは笑えないが]
さて、外に出ようファフ。
せっかく貰ったチケットでも使いに行こうか。
[姫倉達生から貰った無料チケットを受け取る。
せっかくの好意だ、敵とはいえ無駄にするのは申し訳ない]
…まあ、おかしいことはおかしいんやろうけど。
無敵、って感じでもなかったけどなあ。
[聖なる魔法のようなものを叩き込まれたドラゴンは、確かにダメージを受けているように見えた。
あの調子で、何人いるのかは分からないが――一体ずつ倒していけば、勝てるのではないか。]
ああ。でも。
8組、ではないはず。
[ライダーが言っていたことを思い出す。]
うちのんが勘違いとかうっかりとかしてへんのやったら。
なんか、9体以上おるらしいで。サーヴァント。
[なんでもないことのように口にして、もぐもぐ。
空を見る。雲が綺麗だなーとかのんきな感じで。]
[無理矢理合わされた視線と視線。
その手に抵抗するでもなく、真っ直ぐに見つめ返した。]
そうね、オジサマが私に完全なる不死をくださるというのなら、この身を預けてもよろしくてよ。
[今にも震えそうなのを我慢して、不敵に微笑む。]
私の望みは不死。
それも、真祖の姫君のような完全なる不死ですの。
ああ…
[なるほど、つまりはこのサーヴァントは堅物というものらしい。真面目に回答され、それがなんだかおかしくてくすくすと笑った。]
不死……ではありませんね。
なんと言いますか…死ににくい身体にされている、という所ですか。
[時限装置付きで、と一言付け足してからはたと気付く。]
そういえば、教会に行こうと思ってたんでした。
どうします?たっちんも一緒に行きますか?
[これを着て、と、にっこり笑ってジャケットを手に取った。]
い、いやいや。
それで無敵とかだったら、戦争にならないじゃない…!
[もし無敵なんて状態であれば自分たちは唯の当て馬でしかない。
むしろ良く其れで逃れたものだと目の前のマスターを賞賛せざるを得ない。]
まぁ、うん。そうよね…。
同じクラスが重複しているにしたって、人数が代わるはずは。
[…あったらしい。8とかで驚いている場合ではなかった。
9。以上。もしかしたらそれ以上ということだ。
…何で平然としているんだろう目の前のお兄さんは。ドーナツ取り上げたい。]
――…、全クラス、重複してるとか 無いよね?
[そんなの、考えただけで恐ろしい。]
[死に難い体。
それに対しては、疑問を口にすることなく受け入れた。
何か特殊な能力でもあるのだろうし、
その効力さえ知っておけば、別段理由などどうでも良い。
つまりは、足手纏いにならなければいいのだ。]
教会…って。
嬢、あんた昨日行ったんじゃなかったんですかい。
あー……
色々と寄り道していたら、いつの間にか迷宮に迷い込んでしまったみたいで…
[世の中不思議な事があるもんですねー、と、うんうん頷いた。]
もっとこう、教会も、アドバルーンを付けとくとか、夜になったらライトアップしてビーム飛ばすかすればいいんですよ。
そうしたらちゃんとたどり着けるのに。
はっはっは。それおもろいな。
[全クラス重複――時間切れとか聞いたことなどないが、終わるのかそれ。
笑いながら、ドーナツ一つを食べ終える。
少女から殺気を感じた。]
今んとこ確認したんは9体…。
いや、竜を数えるんなら10体か。
増えるワカメみたいやな。なんか。
[驚愕する青年。瞬く。]
まあ。
異常でもなんでも、やるしかないやん。
決定的な答えなんか、見てみな分からんし。
もしかしたら聖杯二個――とかラッキー方面の異常かもしれんしな。
……別に着いて行くのは構わないんですがね。
少なくとも、その前に地図を見てからにしてくだせぇ。
生憎、俺は無駄歩きする趣味はないんで。
[それだけを告げると、忠勝は傍にあったソファーへと腰掛けた*]
[もう少しで酒屋。
何でここまで来るだけにこれだけ労力と時間がかかるのだろう。
やっと酒屋に入れると思ったら]
(───おや)
[脊椎の付根に疼き。
よりによって体力のないこのときに、と思う。
それが]
……はい?
[そこの人。なんて抽象的な呼び方だろう。
取り敢えず顔を上げた。
確か、先日教会であわただしく挨拶をしたような、しなかたような]
…。
[二人を見た。気まずい空気が流れている。
姫倉は何をそんなに焦っているのだろうという暢気さだ。
されど、姫倉は空間を操る魔術師――変えることなど]
じゃあ、俺帰るわ!
またな! 二人とも!
[無理なので逃げることにした。]
―南ブロック―
[彼の云うことを確かめる術は――
そのものに見え、戦うしかあるまいか。
今眼の前のマイペースな青年が
嘘をついているようには見えなかった。]
…情報感謝する。
[わかめとはなんだろうと思ったが、
まずは、礼を告げ――たらそこに青年は居らず]
あ。
[全力で帰られた。]
――た、喩えの話だよ?
[目が合ったのを合図に、我に返ったのか慌てて一言付け加える。
あくまで推論でしかないし、そんな物騒なことは出来うるならあって欲しくない。
が、クラスが重複しているのも、サーヴァントが9体以上居るのも事実であれば。
…いや、ちっとも面白くない。ふるふると首を振った。]
え、竜って。
[竜って。あれか。
爬虫類進化系、恐竜の親類。いわゆるドラゴンのアレ?
増えるワカメ、とやらが何かは流石に知らないが、
それをサーヴァントとして数えてたとして、…既に3人増えていることになる。]
…そんな聖杯戦争、聞いたこと無い。
[爆弾を落として逃げようとする相手を引き止めようとも思ったが
其れは叶わなかった。一つ、困惑気味にかくんと首を傾ぐ。
その情報を貰っただけでも――感謝すべきなんだろうけど。]
買い物だよね? お宅のマスターはサーヴァント使いが荒いことだねぇ。
[振り向いたサーヴァントは先日教会ですれ違った
なんだか、弱弱しい雰囲気を持ったサーヴァントだった]
地図は確かあっちにー。
[ついでに服を着替えてこようと、ぱたぱたとベッドサイドに向かう。
傍らにあったバックの中から地図を引っ張り出すと、それを見て小首を傾げる。]
……はて、ここの場所はどこでしょう。
[前途多難*だった*]
…こんにちわ。
ええ、買い物です。
[まるでご近所さんのような会話だった。
戦争のにおいなんて、微塵も感じられない]
いえ、私が好きでしていることなので。
そちらも、お出かけですか。
[パンと肉の入った紙袋を抱えなおす。
必要ならいつでも動けるように。
陣や肯定を必要としないシングルアクション。
簡単なものであれば逃げるだけの時間は稼げる
…と、信じたい。
流石に、街中での戦闘は好まないけれど]
ふーん、サーヴァントが自ら好んで買い物をするとはね。
俺達は食事ってところ、なんなら一緒にどう? ご馳走しちゃうよ。
[ご馳走するのは俺ではなくチケット、
もっと言うなら姫倉達生であるのだが……]
[――せめて自分が逢った者たちのクラスが把握出来れば、
実際どこのクラスが重複しているのか、…判るのだろうが。
先のお兄さんにしろ(名前ぐらい聞けばよかった)横に居る隻眼のお兄さんにしろ。
聞いたところで簡単に教えてくれる筈はないだろう。其れは此方も同じこと。
手の内を軽々しく見せ合う訳には行かないのは、理解っている。]
…結局、出たとこ勝負って事なのかなー。
[この聖杯戦争が、異常だと言う事は既に判っているのに
そのまま続ける利点はあるのか。…考えても詮無いことではあるが。
自分のサーヴァントにも今の話を伝える必要はあるだろうし、
この場はひとまず戻る事に決める。袋と箱を抱えなおして、男へと視線を向けた。]
じゃ、私も帰るね。
――おにーさんは、もう大丈夫なの?
[…ある意味、酷い重傷を負った筈だが。]
な る ほ ど 。
[触れていた顔より手を離し。そのままカツカツと足音を鳴らし歩けば部屋の隅にあったソファへどっかりと腰をおろす。]
すまないが、残念な事に我が輩。
真祖でもなければ、死徒でもない。本来ならば吸血種として数える事さえ出来ぬ存在よ。
我が輩は、我が輩を怯える人々の恐怖の偶像を元に力を得てしまった概念的な吸血鬼だ。
真祖などという化け物とはモノが違うのだよ。
[言って、大きく肩をすくめて見せる。]
だが安心したまえ。これは聖杯戦争だ。
我が輩が聖杯を手にしてしまえば、その願いは叶うのだから。
[右の人差し指を振り振り。自信満面に言ってのけた。]
―南ブロック―
…――
[短く息を吐く。今得た情報は重要だ。
“おつかい”を済ます前に、
主に報せておくべきであろうと思う。]
異常であろうとも
聖杯が聖杯ならば――
[――否。それは、どうなのだろうか。わからない。
だが願いを叶えるためにここに居るのであれば。
ふと、視線を感じて少女へ顔を向け]
……、…… だいじょうぶ だ。
[聞かれては 羞恥もこみあげようというもの。
風呂敷を抱えなおして、
言葉はしっかりしながら眼は、逸らした]
いけませんか?
食事の支度、面白いですよ。
[酒屋の前で、立ち話。
本当に所帯じみてきたが]
…あ、いえ。ええと。
[お腹いっぱい、だなんていえない]
いや、別にいけないって事はないんだけど。
そんな所帯じみたサーヴァントがいるとは思わなかった。
って、なにあわててるのさ。
別に飯奢ったから、手加減してくれなんていわないよ。
[まごつくサーヴァントは遠慮でもしていたのだろうか?
真意は読めないが、情報を手に入れるために同席をプッシュした]
[離れた温もりを視線で追いながら、男の言葉に少しだけ残念そうな表情を浮かべた。]
そう、ですのね……。
いいえ、そう簡単に真祖に辿り着けるとは思いませんでしたし、オジサマはお気になさらず。
[気を取り直して、続く言葉に微笑みを返す。]
そうですわね。
この聖杯戦争で勝利しさえすれば、願いは叶いますもの。
宜しくね、オジサマ。
ところで、概念的な吸血鬼であるオジサマも不死ですの?
吸血衝動はあるのかしら?
オジサマに吸血されたら、その方も吸血鬼になってしまう?
[興味津々、と言った様子で尋ねた。]
―西ブロック・教会前―
はー…。
[思っていたよりスムーズに、目的の場所にたどり着いた。
それは、志乃の方向音痴が治った――わけではなく、世の中には親切な人が多いというだけの話である。
道を尋ねられた人々は一様に、修道女と大柄のパンクロッカーの組み合わせに、軽く引いていたが。]
……んん…。
[軽く咳払いをしてから、すたすたと歩って教会のドアを勢い良く開ける。]
たのもーーーーっ!!
――聖杯が聖杯なら、構わない?
[途切れた言葉を、問いの形にして引き継ぐ。
その聖杯が作り出したシステム異常が、今の状態。
…それが全く問題無いだなんて、誰が保障出来るのか
――聖杯を手にしたいのは、同じ事だけれど。]
…そう。大丈夫なら、いいか。
[…しっかり逸らされた視線を無理に覗き込むことはしない。
むしろそんな場面に遭遇してしまって此方が申し訳ない気持ちだ。]
あ、 あのさー。おにーさん、何て名前?
[踵を返しかけた足を止めて、一つだけ、問う。
去っていったお兄さんが、ヒメクラ?って名前らしいのは会話から何となく予想ついたが。
…名前を聞いたところで、もちろん真名を教えてもらえるとは思っていない。
ただ、また逢うことがあったとして――あまりに不便だから。]
[建物の奥から男が出てくると、うやうやしく頭を下げた。]
…はじめまして。
先日、滝川家の党首を引き継ぎました、滝川志乃と申します。
本日はそのご報告と、……聖杯戦争の手続きを兼ねて参りました。
[脇の方から視線を感じ、そちらを振り向くとメイドのような格好をした女性と目が合う。
そちらににっこりと微笑んでから一言。]
…必要な事を済ませましたら、さっさと帰りますのでご心配無く。
―南ブロック―
…叶えたい願いがあるから、
この《戦争》に参加したのではないのか。貴殿も。
[逸らした眼をもう一度向けて。
聖杯が、聖杯である保障など
誰が出来ようか。
あるとするならば、「教会」に。
――ただ、どうすべきかは、今はまだ ]
私のことは、火輪(カリン) と。
…貴殿の名を聞いてもいいか。
[主が定めた名を口にし、
返す言葉で少女の名を尋ねた。]
…所帯、ですか。
[それはないなあ、と思いながら肩を竦める。
それだけで手加減をする予定はないし、
相手のサーヴァントの情報を手にいれる分には悪くはない。
ただ]
…痛みやすいものが、ですね。
[主に肉と卵]
…そうだね、私も。
多くの事を犠牲にしても、――叶えたいものがあるよ。
[貴方もなのかと、そう問うのは愚問だろう。
そしてその望みを聞くことも、するべき事ではない。
向けられる視線に、一度だけゆると瞬いて薄ら笑みを向けた。
後ろで一つに束ねた灰銀が、小さく揺れる。]
わかった、カリン、ね。覚えとく。
――私? …、「ルナ」って呼んでくれればいいよ。
[本当は、少しだけ違うんだけどね。と、小さく笑って付け足した。
けれど己のサーヴァントがそう呼ぶのだから、
この戦争の間は――彼との繋がりが切れるまでは、この名前。そう決めた。]
[その表情は思ったより冷静だった。
やっぱりサーヴァントただの弱弱しい青年ではないようだ
情報を引き出すのは意外と困難かもしれない]
また買えばいいんじゃないの?
どうせ、魔術師なんて金持ちだからさー。
[自分を除いてではあるが]
―西ブロック・教会の外―
[必要な事を一通り済ませると、もう一度軽く頭を下げて教会を出る。
あまり長居はしたくない。
まあ、あちらの方も、異能力者の党首である自分を疎ましく思っているかもしれないが。]
ふぅ。
[ようやくどこか気の抜けた表情を浮かべて、傍らのサーヴァントに向き直る。]
…お待たせしました。
さて、どこか行きたい所はありますか?
食べ物を無駄にするのは嫌いなんです。
マスターではなく、私が。
[にこやかに笑いながら、一言英霊は告げた]
ですので、申し訳ありませんが店に入るほどの時間はないのです。
何かご用であればこの場で手短にお願いしたく。
[まさか手が痺れてきたから、何て言えない]
そっか、真面目なんだなぁ。
マスターじゃなくて君がそうならどうしようもないね。
じゃ、こんな場所だけど本題に入るよ。
情報交換と行かないか?
こちらから提示するのは既に交戦したサーヴァント、マスターの情報かな。
[商店街のど真ん中で交渉なんて前代未聞だ。
だけど、相手は若干震えているのを見て即決する。
変に怒りをあおってしまったのかもしれないから]
62 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2004/02/05(木) 15:44
【CLASS】ご隠居
【マスター】TBS
【真名】水戸光圀
【性別】爺
【身長】160〜170cm(役者により変動)
【体重】50〜60kg(役者により変動)
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具B
【能力】家臣:A+(助さん、格さん、弥七、八兵衛、飛猿、お銀を使役する)
【能力】諸国漫遊:D(毎週どっかしらの事件に遭遇する)
【保有S】カリスマ:C
【宝具】”葵紋の印籠”(この紋所が、目に入らぬか):B
目にした者は必ず平伏し、動けなくなる
ただし、社会的地位が江戸の副将軍と同等以上の者には通じない
家臣はそれぞれ以下のクラスに類似した能力を持っている。力量は格サーヴァントよりかなり劣る
助さん→セイバー、格さん→ランサー、弥七→アーチャー
八兵衛→キャスター、飛猿→バーサーカー、お銀→アサシン
―西ブロック・公園―
……流石に、一晩明けたらなにもないか。
[散歩のついで、と。昨晩、三騎の英霊が戦っていた公園にきて。
ぐるり、一回り。収穫は、あまりなく]
どうしよっか、レラプス。
昨日の……キョーカイ、いってみる?
[わふ? と、猟犬が首を傾げる。
好んで行きたい場所ではないけど、昨日は、二組の主従に逢った場所だ。
誰にも会えなくとも、監督役とやらに、異常について、なにか訊けるかもしれない]
…成る程?
[荷物を抱え直しながら首を傾げる。
そろそろ腕が痛いがもう少し頑張らなくては、となる。
情報は確かに多い分には問題はない。
どうするか、考える]
…持ち掛けるからにはそれなりの見返りを期待していいのでしょうね?
此方にとって、実のある情報だと?
[落ち着いた声を以て対する。
本当のところは、あまり大きな肥を出すだけの体力がないだけだ]
―西ブロック・教会外―
そこら辺をぶらぶら回って、情報収集でも…
[そう言いかけた時、下腹が疼いた。]
……ええと。
[傍らの大男を見上げて一言。]
英霊さんが近くにいるみたいです。
[向けられる視線に、僅か肩を竦める。
願いを偽るのは、それだけ望みから己を遠ざけることだ。
故に偽る心算はないし――欲しているのだという事を、隠すことも無い。]
お礼とかいいよ、安かったもん。
――うん、またね。カリン。
[マスターさんに、ドーナツあげてね。と一つ言葉を投げて。
次に逢う時は、この様に穏やかな会話など出来ないかもしれないが――
丁寧にも頭を下げる相手に、一度だけひらと手を振って止めた歩みを再開させる。
警戒は最後まで緩めずとも、振り返ることは無い。
ドーナツの箱のなか、僅かに空いたスペースで僅かに傾いたのか
中身がかさりと音を立てた**。]
ふぅむ。
[問いかけられ、口元に手をやって頷く。そして立ち上がると。]
勉強熱心でなによりな事だ。
それではその言葉を承諾の証と受け取ってひとつ試してみようではないか。
[指を鳴らすと同時に、部屋の中は闇へと閉ざされた**]
それは、どうかわからない。
僕が重要だと思うこと、君が重要だと思う事。
価値観がずれていたら情報は意味を成さないかもしれないからね
でも、僕は価値があると思っている、だって宝具の情報だしね。
そっちはどうだい、重要な情報は持っているのかな?
[宝具の情報をちらつかせ、先にカードを切った。
この情報ならば、対価はだいぶ期待できるのではないだろうか?]
―公園→教会―
どこの神なのかな、あそこに祀られてるの……まだ離れてるのに、やな感じ。
[自分の知った神々を駆逐した宗教とは、まだ知らず。
愚痴りながら歩けば、はたと、猟犬が足を止める]
ん……なにかいた?
[声をかければ、こくこくと]
そ。じゃ、挨拶にいこうか、レラプス。
[促せば、歩みを再開する猟犬。
幾つか角を曲がれば、集中を解いている自分の知覚にも、間近と知れた]
[探してみたが、ライダーらしき影はなかった。
このまま屋敷に帰ると遅刻しそうなので、荷物そのままにオフィス街へ向かった。
途中でよろめきながらも何とか辿り着く。]
よっこいせ。
[ビルの中のひときわ小さなビル。
中に入り、一先ず荷物を*下ろした*。]
―西ブロック・教会外―
んーー?
[気配が近付いてくる方向に目を凝らすと、髪の長い綺麗な女性と……何やら犬?のような生き物の姿が見えた。]
こんにちはー
教会にご用の英霊さんですかー?
[手をぶんぶんと振って、尋ねた。]
[宝具。
いきなりジョーカーを切ってきたものだ。
朱の瞳を一つ瞬かせて、小さく首をかしげた]
確かに…それなりに有益ですね。
では、こちらの持っているカードを伏せたまま提示しましょう。
[なるべく声を抑えたまま告げる]
一枚は英霊の真名。
一枚はイレギュラーの情報。
開示するのは、一枚だけです。
それでもいいなら、その取引に応じましょう。
…どうしますか。
……あれかな。
[一組の、異装の男女――男のほうが英霊。
マスターの女は、といえば]
……この国の挨拶なのかな?
[ぶんぶんと、振られる手に。
自分の主と、白いマスターが交わしていた様子を思い出し。
少し悩んで、振り返した]
こんにちは。
ここに用というより……あなたがたに、気付いたので。
―南ブロック/望月邸―
[何だかんだで気になっていたのではないかと、ブラウニーケーキとアーチャーを見比べて失笑。
餡パン地獄に悩まされるだろうアーチャーに譲って、結局朝食は餡パン三個。
昼間は他チームも弁えているだろうと、偵察の建前でおつかいリベンジを決行させて、自身は情報収集に励む。
依頼者との連絡、昨晩からのセキュリティチェック、細々とした日課。
未来型情報戦には欠かせないと、手遊び程度に先行投資でパソコンを所持してはいるが、自宅の端末からではすぐに行き詰った。悲しいかな現状は簡単な事務処理と「物好きが淫らな遊戯を愉しむため」に専ら用いられる始末]
図書館に行くしかなさそうじゃのう。
[春に卒業したばかりの樹那大学へ出かけようかと、餡パンを詰め込まれてもたれる胃を励まし支度をしていたところ]
おや、おかえり。
[玄関口で帰って来たアーチャーと鉢合わせた]
じゃあ、俺もカードをもう少し切ってもいいよ。
とある、サーヴァントの宝具+αかな。
じゃ、早速開示しちゃおうか。
君達が出会ってるかどうかはわからないが、
なんか清楚な感じの女性サーヴァントの宝具について。
宝具の名前はユピテル・サンダー。
白い牡牛の生物を召還して、雷光玉を放つんだってさ。
対峙した場所が西ブロックの寺院らしい。
だから、マスターはそこの関係者か、あるいは罠を張ったかかな。
俺から提示できるのは今のところ以上かな。
できれば、両方欲しいところだけど、
無理なら英霊の真名の方を頂戴。
[手早く情報を開示する。情報に嘘はないが自分が実際に
その場に居合わせかったように感じるような、
フェイクを若干入れながら]
−教会付近−
[手を振る、というのは一般的な挨拶の方法だろう。
しかし、だ。
聖杯戦争中に、敵同士がする挨拶としては如何なものか。]
―――孃。
[呆れた声で注意をしようと思えば、相手も同じ。
自分の方が変なのか?いやそうじゃない。
自分を強く持て。頑張れ頑張れ。]
……まぁいいですわ。
って、女人の英霊ですかい。
[流石に、場所的にも突然始めるには微妙。
その上、相手が女とくれば、やや気乗りはしない。]
[小首を傾げながら辺りを見回すが、彼女のマスターらしき人影は見当たらない。昨夜の木の上の英霊といい、主を置いて単独行動というのが流行っているのだろうか。
―人のことは言えないが。
振り返された手に満面の笑みを返してから、ぺこりと頭を下げる。]
滝川志乃と申します。
こちらはうちの英霊の、たっちんです。
よろしくお願いします。
サーヴァントが九騎?
それは面妖な。
[さて、進路を教会に変更すべきか。足を止めその場で唸る]
一人のマスターが複数のサーヴァントと契約することは、
例外として存在するらしいが……。
その分供給する魔力も分割されるのじゃから、
戦力的にあまり期待できるものではない。
多少クラスが変動することもあるらしいが、
同じクラスが重複するのは初耳じゃのう。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新