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惑星学者 オク=テ=キー=ローズ は 鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ に投票した。
鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ は 惑星学者 オク=テ=キー=ローズ に投票した。
言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ は 鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ に投票した。
エンジニア キア=ラキ=スイ=レン は 鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ に投票した。
惑星学者 オク=テ=キー=ローズ に 1人が投票した。
鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ に 3人が投票した。
鉱物学者 ディ=オシュ=ホウ=ビ=ショウ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、惑星学者 オク=テ=キー=ローズ、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ、エンジニア キア=ラキ=スイ=レン の 3 名。
/* いきなり中の人からごめん。転生後の設定って何にもなかったよね。なら一から作るよ。*/
よし、今日はここまで、と。
[カホはノートを閉じた。
ノートの中には一つの物語が記されている。二人の男女の些細な、何のとりとめもない物語。]
[しかしその物語の半分は嘘の話ではない。半分は、というのはそれはカホの見た夢の中の話であるからだ。]
次に書くお話は何にしようかなと思っていた所に、物語にぴったりそうな夢を見るなんて、全くいいタイミングです。
[自惚れやナルシズムと言われそうだが、もう一度ノートを開き今までの物語を見る]
ショウさん、ですか……私の所にも、こんな人が現れてくれるのでしょうか……。
[夢の中に出てくる「ショウ」ことホウ=ビ=ショウは優しくたくましくかつ強い男で、夢に出てくる度に彼に惹かれる何かがあった。
夢の中の自分に近いサフラーという女性もこうなりたいか、と言えば難しい所ではあるが(最も欠点が自分に似すぎているのも理由にある)、自分に似ているせいか何となく応援したくなる。]
―朝・睡眠ルーム―
[朝食を届けに睡眠ルームへと足を運ぶ。]
おはようございます。入りますよー。
[扉を開けるといつもの場所にショウの姿はなかった。
ナギはサフラーのカプセルに覆いかぶさるショウの姿を見つけると、トレーを端に置いて慌てて駆け寄った。]
…ショウさん!
[ナギには形容し難い彼の表情は、その意味がすべて通じることはなかったろう。>>5:89 ただ何もかもが穏やかであった。
本来ならすぐに睡眠カプセルに移すべきなのだろう。ナギはショウの頬に手を当てる。]
…まだあったかいね…。
[もう少し、もう少しだけこのままにしてあげたい。ナギは近くにある毛布を丁寧にショウに掛けた。]
言語学者 ビョウ=ヤ=ナギが「時間を進める」を選択しました。
[通常サージャリムに祈るべき所だが、ナギは一体何に祈ればいいのか迷い、深く一礼して睡眠ルームを出ようとした。その時。
胸と喉に昨日と同じような熱>>5:25を感じて咳き込んだ。だが昨日と違い手から零れ落ちるほどの吐血があった。
薄れる意識の中であぁこれがそうなのか、とぼんやり思った]
…サージャリムよ。
もし、本当に生まれ変わる事が出来るなら、その時は。>>5:41
オー=ス=ティンさんみたいに俺も、のろけてみたいなと思う。
ショウさんとサフラーさんみたいな最高の伴侶を持ちたいと思う。
シ=オンさんみたいに自信の持てる仕事を見付けたいと思う。
ローズさんとキィ=キョウさんみたいな親友を作りたいと思う。
エンジニア キア=ラキ=スイ=レンは、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ を投票先に選びました。
……う…ん?
[桐嶋テツヤは、自分が寝ながら涙を流している事に気づいて目が覚めた]
あ…れ。何で俺、泣いてんだ?
[ここはKK=102にある、とある国のとある町。テツヤは、その町の学校に通う学生だ]
くっそ。何だこれ。(腕でぐいっと涙をぬぐって)
……さて、相変わらずつまらんだろうが、ガッコでも行こか。
[テツヤという少年の日々の生活は…、孤立というのが最も的確な表現だった。
成績は中くらい。運動もそこそこ。…しかし、何よりの特徴は、そのやる気のなさだ。勉強も運動も、あきらかに手を抜いており、落第ギリギリの成績を維持している。ごく些細な条件――例えば、課題を早く済ませたら自由時間、などがあれば、あっさりと課題をクリアして一人教室を出て行く、そういうタイプだ]
[人と共有する趣味もなく、何より学校や教師といった権威を露骨に無視する。といって仲間とつるんで悪さをするでもない。
人目を避けて、ただ読書して知識を蓄えたり、黙々と体を鍛えたりするのが好きという…、当然のように、人とは馴染まない生活を送っていた。
家族からも、何を考えているか分からないと半ば放置されていた]
[黙々と学生服に着替え…]
…よし。今日はこれな。
[…左腕に赤いスカーフを巻いて縛った。
傍から見ても、およそ無趣味でファッションに無関心な彼の、唯一といっていい特徴的な嗜好がこれだった。バンド、革ひも、ものはいろいろだが、必ず鮮やかな赤い何かを左腕に巻く。
理由は、自分でも分からない。でも、テツヤはそれを欠かした事はなく、からかれたり、服装にうるさい教師に咎められたりしても、決してやめなかった。
どうしてもムリな時、例えば祖父の葬式の席などでも、黒い上着の下で腕に赤い布をつけていた]
………。
[無言のまま、家を出た。
朝食もカネで貰っている。途中の立ち食いソバで納豆定食でも食べるつもりだった**]
─コントロール・ルーム─
……KK=102、か。
[──は。と息をつく。
昨夜は、そのままローズの部屋で過ごしていた。
……安らいだ時。穏やかな時間。
こんな気分は、いつぶりだろうかと思う。
未だ眠っていた彼女を置いて、コントロール・ルームへ向かった。
生命維持装置の動きは、監視しなくてはならない。
基地に来て以来の、日課である。]
[窓から青い星を見つめながら、ローズの言葉を思い返す。]
…ショウ。
お前も、……か?
[半身を失った、と彼女は言う。>>5:67
彼もまた、サ=フラ=ワーの死と共に半身を失ったのだろう。
キィ=キョウの埋葬にも言葉を交わさなかった、幼い日の友であった男を思い起こしていた。]
…………。
[ナギが世話をしているだろう。
恐らくは、誰とも言葉など交わす気はないのだろう。
セダでの記憶など、もはや遠いものだろう。
慰めなど、求めてはいないのだろう。
───すべて、これまでに使った言訳だ。]
時間も…ないな。
[自分たちに残された時間は、恐らくはもう僅かだろう。
息を落とすと踵を返し、睡眠ルームへと足を向けた。]
………ッ、ナギ!?
おい、ナギ。ビョウ=ヤ=ナギ、しっかりしろ…クソッ!!
[ハッチのすぐ近く。
大量の血を吐いて、倒れたナギの姿があった。>>2
急いで駆け寄り、肩の下に腕を入れて抱き起こす。
ぐったりと仰のいた顔は、薄暗い照明の中にあって一層青い。]
ナギ、お前…。
[傍らにあるのは食事を載せたトレー。
ショウへと運んできて倒れたのだろう。
そう思い至って、ハッとショウのいる「はずの」方向を見遣る。
───だが。]
────…ショウ。
[サ=フラ=ワーの睡眠カプセルに覆いかぶさるように、>>5:89大柄な姿が見える。
肩から掛けられた毛布の下、淡い紅の色のスカーフがちらりと見えた。
もう、動くことはない。]
………………。
[僅かな沈黙。
やがて静かに、旧い友に話しかけた。]
…ショウ。サ=フラ=ワーとは…会えたか?
お前、相変わらず気の短いやつだな。
さっさと逝きやがって…。
あとで眠らせてやるよ。
お前の……、サ=フラ=ワーと一緒にな。
『は、はっはっは、お前、レンか!』
[相変わらず、明るく笑っていた。]
『おお、そうだ!改めてあれを紹介させてくれ。』
[生き生きと妻を見つめていた。]
『サフラーっていうんだ。かわいいだろう!?』
[彼は遂に、求めていたものを手に入れたのだろうか。]
……………ッ!!!!
[ぱん!と、鋭い音が響く。
ハッとして見ると、食事トレーの上のコップが割れていた。
唇を噛み締める。]
[入り口にヤ=ナギの姿が。はっとして中を見ると、ショウを見下ろすように立ちつくすスイ=レンの姿が]
あ、今、ストレッチャーをもってきます。
[急ぎ、医務室に向かい、ヤ=ナギたちのためにストレッチャーを持ってくる]
……ナギ。
お前は、………
[逝くな。と、口にしかけた言葉を呑みこむ。
両腕に抱き上げてみると、年下の青年の身体は意外なほど軽い。
心労に無理を重ねたのだろう。
はじめて会った時よりも、細くなったように思えた。]
…ランのやつが…怒るだろう?
怒らせると、うるさいんだ。あいつは。
……ナギ。
お前は、………
[逝くな。と、口にしかけた言葉を呑みこむ。
両腕に抱えてみると、年下の青年の身体は意外なほど軽い。
心労に無理を重ねたのだろう。
はじめて会った時よりも、細くなったように思えた。]
…ランのやつが…怒るだろう?
怒らせると、うるさいんだ。あいつは。
>>16
[ストレッチャーをもって、もどってきた時、トレーの上のコップが割れた]
スイ=レン?今の…?
[そう言いながら、ヤ=ナギの傍に寄り、脈だけ確認する]
まだ、息はある…。
ッ…、ローズ。
[ストレッチャーを取りに行くと言う彼女に頷き、ナギの青い顔を見下ろす。
彼の兄の名を口にし、その面影に苦笑した。]
ああ…、悪い。俺がミスった。
[サーチェスを否定することもなく、頷く。>>19
そうして、ストレッチャーの上にそっとナギを横たえた。]
……こいつは、まだ生きている。
[暗に、もうひとりを差して告げる。]
>>20
[スイ=レンがサージャリムの与えし能力をもっていることに驚いたが、それよりも、>>21ショウの死を暗示する言葉に口がとまった]
………ああ。
ショウは、少しあのままでもいいだろう。
サ=フラ=ワーと、一緒に居る。
[言葉を失ったローズに、僅かに笑みに似た表情を向けた。>>22]
ローズ。
ナギを運ぶぞ。
[そう言って、ナギを医務室へと運び込む。
吐いた血を拭い、ベッドへと横たえてやる。
もはや防疫服をつける気も起きず、そのまま彼を看病して眠らせた。]
おおっ、嫁はちゃんと覚醒判定をしていたのか!よし、走り出しちゃったので、とりあえず二回振っておこう。
そーれ3(6)2(6)
[とりあえず、ヤ=ナギを消毒して、綺麗にさせてから、ベッドへ。キィ=キョウのいない今は、応急処置くらいしかできないのは二人とも分かっている]
───…あいつら。
[意識のないナギの傍ら。
ローズへ向けて、ぽつりと呟く。
一瞬泣きそうな顔で、少し笑った。]
KK=102で会えていると、いいな…。
[そうして、ローズの頬へと手を伸ばす。
そっと白い肌に触れ、少しの間その温もりを*感じていた*]
ヤ=ナギ…。
[時々、うなされるように声をあげるヤ=ナギの額を撫でる。かなりの高熱であることがはっきりと分かる]
たしか、これ…。点滴のはず…。
[何度かキィ=キョウがしていたように、点滴の用意をする。
ただ、注射針の刺し方には自信はなかった]
どうしましょう…?
[目でスイ=レンに訴える]
>>28
[夕べスイ=レンが何度かしたように、頬にスイ=レンの手が触れる]
ええ、また、逢えますわ。
[安心して、と言うように、囁く]
[見よう見まねでヤ=ナギの腕に点滴の針を1(6)回ほど失敗して、なんとか、落ち着いたところに刺し終える]
(キィ=キョウがいないことがこんなに大変だなんて…)
[しばらくして、ヤ=ナギの体温が5(6)度ほど下がった。一応は点滴が効いたようだ]
[しかし、ヤ=ナギの意識は回復しなかった。症状は思ったより重いようだ]
スイ=レン、とりあえず、一時的に熱は下がったみたい…。
[心配そうに見守るスイ=レンに囁く]
[スイ=レンはローズに寄り添い、後ろから抱くように腕を回した]
大丈夫。
[何が大丈夫なのか、自分でも分からなかったが、とりあえず、気休めの言葉をかけて、スイ=レンの指に自分のそれを絡ませた。
夕べは、ふたり、あのまま夜を過ごしたが、スイ=レンはローズを抱いたまま寝付いた。キチェスの掟を知ってなのか…?
ローズのキチェはまだ色濃く額に残っていた。
スイ=レンが実際に寝ていたかどうかは分からないが、その寝顔は初めて見る柔和な表情であった。
その寝顔を思い出しながら、しばらくそのままスイ=レンと共にヤ=ナギの容体を見守っていた**]
[小鳥の囀る声を目覚まし時計の代わりにして。
女は眠りから覚醒する。
ふと頬に触れて]
やだ……なみだ……?
[その頬に伝う冷たいものに、きょとりと呟くか]
そういえば……なにか夢を見て居た様な気がするけど……。
そのせいかしら?
[ゆるく首を傾げて。
頬を伝う涙を、指で拭いとった]
/*
メモに噴く。
やっても良かったかも知れないが、まあ まだだろう!
とか思ったのも、内緒。
盛り上がりどころとしては最後か。
あと、キチェスをどうしたいかの選択にも大変よるのでね…
[身体を起こした後、学校へ行く支度を始める。
必要な教科書やノート等を鞄に詰めて。
制服に袖を通すと、階下へと降りる。
そこには両親がおり、温かい朝食があり。
今までと変わらない、普遍的な朝の風景が広がっている]
おかあさん、おはよう。
……もう、お父さんったら。また新聞読みながらご飯食べてる。
お行儀悪いよっ。
[いつもと変わらない会話。
なのに、何かが足りないと思ってしまう。
傍にいるべき人がいない感覚。]
……?
[ゆるりと一度首を傾げて。
急ぎなさいと急かす、母親の用意してくれた朝食に手をつけはじめた]
[朝食を終えた後、中々まとまらない髪と格闘して。
慌てて家を飛び出して行く。
ふと、庭先に咲く小さな薔薇の花を見詰めて]
……おはよう。
[なんとなく声を掛ける。]
[小さいころから、薔薇が好きだった。
どうしてなのか、判らない。
だけど……
咲き誇る薔薇を見ると、胸の奥がつきん…と締め付けられて……]
─医務室・少し前─
注射か……、ッ!?
おい、無茶を。
[さすがに注射針を持ったことなどない。>>30
そう告げると、キィ=キョウの仕事を良く見ていたと主張するローズに、針を渡したのだが。]
…………。
[不器用ながら、流石さほどに失敗もせずに処置を終えた様子に胸を撫で下ろす。>>32]
…熱が、下がればいいが。
[こんな時に、自分の技術は何の役にも立たない。
息をついて立ち上がった。]
ローズ。
こいつについててくれるか?
俺は…ショウを眠らせてくる。
[頷く彼女を見遣り、医務室を出る。
睡眠ルームには、先ほどと同じままのショウの姿があった。]
─→睡眠ルーム─
─睡眠ルーム─
[サ=フラ=ワーのカプセルを抱くようにして事切れたショウは、どこか満足げな表情を浮かべているように思える。
(……穏やかだな。)
知らず、ナギと同じ感想を胸中に抱く。>>1]
やだ……。
また涙……。
[いつの間にか頬を伝う涙。
それをぐしっと拭ったあと、薔薇の花弁をゆうくりと撫でた]
ショウ。
…お前、覚えているか?
ガキの頃、セダで遊んでいて…月を見た。
あの時、月のもっと向こうへ行ってみたいと言っていた。
ここじゃない遠くへ行ってみたいと言っていた。
────あれから、月を見ると時折思い出す。
…ショウ。
遂に、KK=102だぜ?
基地なんて、所詮は籠の中の鳥だと思っていたが─…
思いがけず、遠い旅になっちまったな?
[語り掛け、くつりと笑う。
遺体を清め、睡眠カプセルの中に収める。
サ=フラ=ワーと2人並べると、2人とも穏やかに眠っているように見えた。]
─────ッ、──…!
[睡眠カプセルの上に、手をつく。
誰もいない、無人の空間で。
カプセルの上に、ぽたりと透明の雫が落ちた。]
─医務室─
[ショウの埋葬を済ませ、医務室へと戻る。
ナギの看病をしていたローズが、彼の熱が落ち着いたことを知らせてくれた。>>33]
……そうか。
[ローズの囁き声に、後ろからそっと彼女を抱き寄せる。>>34
柔らかな香り、穏やかな声。]
『大丈夫。』
[言い聞かせるような声は、優しい響きで染み渡った。
ほんの少し、彼女を抱き締める腕に力が篭る。]
───…ローズ…。
[そのまま、空色の髪へと額を寄せる。
かつて、施設にいた折にリアンから聞いた言葉があった。
即ち、異性と通じ合ったキチェスの額からはキチェが──失われる。]
[彼女の額に浮かぶ、尊い赤い印。
悲しみに包まれた中で凛然とある、祝福の証。
彼女をそっと抱き締める。
──貴い、大切な宝物を抱き締めるように。]
────……てる。
[ごく小さな声。
囁きにもならない言葉を、唇の形だけが紡いだ。
不思議そうに彼女が振り向けば、微笑んで彼女の髪に触れるだろう。
ナギが目を覚ますまで、恐らくは未だ少しの時。
そうして静かに、残りの時を過ごしていたのだ**]
>>43
ん?何か言った?
[振り向くが、スイ=レンは何も言わずに微笑むだけだった。若干頬が紅潮しているのが分かったが、ローズも何も言わずに、されるがままにしていた。
失われた片方の身体を補填するかのように、二人は寄り添いあったまま**]
[たったった、と急ぐカホ。]
早くしないと……どんな色に仕上がってるか状態を見たいですっ!
[カホは染め物が出来るという理由で廃部寸前の自然研究部に入っている。そのため、早めに学校へ来て様子を見たかった。]
朝と夕方でも全然違ってきますしねぇ……。
[頭の中にはその事で一杯になり、目の前にいる人>>9には気付かない。]
わっ!
[勿論勢いよくぶつかってしまう。]
[目線の先にいるのは何だか怖そうな学生だった。]
ごっ、ごめんなさいっ!
[ぶちまけられた二人の荷物の中から自分の物と相手の物らしいのを分け、自分の荷物を再び鞄に入れる。]
……ごめんなさいっ!……すみませんっ!
[相手の姿が目に入る度に謝り頭を下げる。
そして荷物をまとめ終わると]
す、すみませんでした……。
[再び頭を下げてその場を後にした。その後で彼が何を言ったとしてもカホは既に去ったため届かない。]
[そして学校に行き荷物を見て恐ろしい事実に気が付く。
学校で物語の続きを書こうとした時。]
……あ、あれっ……?
[1ページめくり、書かれているのが物語ではなく授業の内容であることに気が付き焦る。]
……あー……ノートー……。
[事実に気が付きかなり落ち込む。]
多分あの時です……。せっかくの物語が……。
[物語を知らない誰かに見られてしまう事よりも、物語を無くしてしまった事に落ち込んだ。]
そうだ、もしノート間違えていたらこのノートが朝の人ので……。
[我に帰りノートを見る。すると裏表紙の裏に名前を発見する]
……テツヤさん。
……いや。
[なんでもない、と首を振る。>>45
仄かに紅潮した頬に視線を止めて、黙って微笑む。
水色の髪に、さらりと指を滑らせた。]
なあ、ローズ。
キサナド以外でも、やはり植物は伸びるのか?
[ふと、そんなことを訊ねた。
首を傾げるローズに、笑う。]
機器に、影響させるわけにはいかないが…
───また、お前の歌が聞きたいな。
[口にしたのは、ひとつのささやかな*願い事*]
そして、あの制服は確か……。
[カホの高校とはまた別の高校が頭に浮かんだ。]
あそこに行けばきっとテツヤさんに会えて、ノートも戻ってきます。
[早速放課後にテツヤの高校へ向かうことを心に決めた。]
>>46
[キサナド以外でも…と尋ねられて]
わからないけど…。
わたし、以前はキサナドを歌ってもこんなに植物が伸びたことないし。
[キチェが濃くなったのと何か関係があるのかも…とは思ったが、自信はない]
以前より影響が大きいみたい…。
歌ってみる?
[ちょっと悪戯っ子の様な顔つきで伺ってみる]
[植物園の子(植物)たちが、「うたってー」「うたってー」とせがむようになったのも最近。
もしかすると、あの子たちが、ここの行く末を知っていて、その主達がいなくなる前にと、なにかの影響をローズに与えているのかも知れなかった**]
子守唄でも歌ってやれば、ナギの気分も良くなるんじゃないか?
[と、眠る青年の顔を覗き込んでみるのだが、]
…ばか。
[悪戯っ子の表情に、額を小突く。
だが、そのまま笑って頷いた。]
───聞いてみたいな。
[医務室の機器と言っても、アナログな点滴とあと少し。
多少植物が伸びたところで、別条はなかろうと結論する。
キィ=キョウが亡くなった時に、ローズの育ててしまった草花がある。
彼女の耳に、彼らの声は届いているのだろうか。]
頼む。
[そうして、口を閉ざして耳を傾ける。
彼女の歌を心に刻み込もうとするように**]
おっ。
[朝飯のメニューを考えながらぼんやり歩いてたテツヤに、いきなり女の子がぶつかってきた>>+18]
[女の子ははでによろけて、ついでにテツヤと自分のカバンの荷物をぶちまけてしまい]
「ごっ、ごめんなさいっ!」
[謝りながらかたづける女の子を、肩をすくめて無言で見ていた。その慌しい動きを見ていると、手を化したら邪魔になるかな、程度の考えだった>>+19]
[その時―――]
……ん?
[女の子の荷物の中で、あるものが目を引いた。
鮮やかな赤い色の布地]
(ハンカチ……か?)>>4:+4
うう……。
[さらに悪い事に大切な紅花染めのハンカチも落としてしまった事に気が付いた]
なんとかあの人が持っているといいんですが……。
[そんな事を呟きながら校門へ向かう]
[その赤い色は、一瞬でテツヤの脳を支配した
唯一といっていい趣味。左腕に巻くための赤い布地。…だが、正直なところ、手当たり次第にそういった類のものを集めながら、本当に自分が満足している「赤」にめぐり会った事はなかった。
どれも、どこか不満。ゆえに、たくさんの布地を集め、気分次第で選んで使用していたのだ。しかし……]
おい、それって…。
[女の子に呼びかけてみるが、全然聞いている風ではない。荷物を戻したカバンをテツヤに押し付けると]
おい、待てって、これ…。
[一目散に立ち去っていった。…その途中で、ひらり、と舞い落ちるものが。
もう見間違えるはずがない。あのハンカチだ]
[女の子に声をかけようとして…、やめた。自分の心が叫んでいる。あのハンカチが欲しい、と]
…………。
[無言で立ち寄り、それを摘み上げる。見れば見るほど、自分の魂を魅了するような赤一色だ。
柄にもなくこういったものには詳しいテツヤだが、こんなものは見たことがなかった。ブランドのタグもついていない]
すげえや、こりゃ…。
[制服の上着を脱ぐと、隅の一角を口で加え慣れた手つきで左腕に巻こうとするが…、ハンカチは鍛えたテツヤの腕に巻くには小さすぎた]
チッ…。
これ、どこで売ってんだろ。この色のスカーフがあったら、幾らでも出すんだがな。
[それでも、ハンカチはどうしても捨てがたく、折りたたんでポケットに押し込んだ]
さて、朝メシ行くか。
―テツヤの高校、放課後―
なんだ、こりゃ。
[図書室でいつもの自主勉強(今、一番面白いのは化学と世界地理だった)をしようとしたテツヤは、ノートを開いてあきれた声を上げた。周りの学生からの講義の視線を受けて、肩をすくめる]
(……自作小説、って奴か?)
[ページをぺらぺらとめくり、ふう、とため息をついた]
(まいったな、あのノートを持っていかれるとは……)
(しょうがないか…。
今日は勉強はヤメだ。それよりも……、あの女の子を探してみようか。……このハンカチ(ズボンの左のポケットを握り締める)、どこで買ったのか聞きたいしな)
[やる気半分でそんな事を考えながら、わりと上機嫌で*校門へ向かった*]
(+31に追加)
[そして、ハンカチを試す前につけていた、自分のスカーフを巻きなおそうとしたが……]
…………。
[なぜか、やめた。一時的にでも腕に巻いたこのハンカチの赤こそが、あるべき色のように思えたのだ。それ以外のものを巻く気に―――このスカーフはお気に入りの一枚だったのに―――どうしてもなれなかった。
何年ぶりだろうか。テツヤは左腕に何も巻かず、そのまま上着を羽織った]
[校門の近くにいる。]
うー……。
[強い目線を感じる。そりゃそうだ。他の学校の生徒が校門の前にいるのだ、何か訳があるのだと考えるほうが普通だ。カホだって、違う制服の生徒が校門の前にいれば気になっても不思議では無い]
どうしましょう……。
[どうやって「テツヤさんはいらっしゃいますか?」と話を切り出し、それをどの人に話をするかという事に考えを巡らせていると]
>>50>>51
[キサナド以外の歌というと、ほとんど思い浮かばないのが本当だった。キサナドでさえ、嫌いでなかなか覚えなかったくらいだ。
ただ、歌を唄うこと自体は嫌いではなかったので、楽園以外での生活をするようになってから色々聴くようにはなっていた。ただ、ここで唄うのに相応しい曲というと、なかなか思い浮かばない。
ふと思い浮かんだのは、リアン達が唄っていた歌だ。確か自然を称える歌で、昔からリアンの間だけに唄われた歌。
もしかすると、スイ=レンも知っているかも知れない。そう思い、まずは口ずさむように歌い始めた]
明けし日ののぼりゆく────
森の静けさよ────
緑の木々の────
…………………………
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
[ハミングのような口ずさみが、やがてはっきり聞こえるようになり、部屋の中に響き渡るようになる。それに呼応するように植物たちは成長を続け、やがて、横たわるヤ=ナギをも包み込んでいく。まるでそれは、病に伏した人間を優しく治癒するように]
与えし生命を────
享受するわれらの────
感謝の歌を────
今唄う────
[歌い終わると、ローズは満足したように、微笑み]
やっぱり、伸びちゃったわね。
[と、小さく舌を出した。
そして二人で、医務室の除草作業をしながら、ヤ=ナギの目が覚めるのを待っていた]
あ……。
[校門から出て行く生徒の顔ぶれの中に、朝見た顔に良く似た顔がいるのを見て、安心する一方で朝に感じたような不安もあった
こっちは悪気は無かったかもしれないが、向こうはどう思ったかはわからない。なるべく事を荒立てないように、軽く頭を下げる]
惑星学者 オク=テ=キー=ローズは、言語学者 ビョウ=ヤ=ナギ を投票先に選びました。
惑星学者 オク=テ=キー=ローズは、エンジニア キア=ラキ=スイ=レン を能力(襲う)の対象に選びました。
きみ、さ。
もしかして、今朝、俺とぶつかった子じゃないか?
[一方のテツヤは、人付き合いなど全く気にしなかったので、なぜ違う学校の制服をきた女生徒がここにいるのか、なんの疑問も持たなかった。
一方で、彼女のハンカチを無断で秘匿したことに後ろめたさを感じていたが……、あれをどうやって入手したのか、その興味の方がはるかに勝った]
ええと、なんだ…。
[女の子は、怯えるような、すがるような、そんな視線で見上げてくる。
その時になって、テツヤは自分がこういう女の子と話をするのがとても苦手な事を思い出したが……、左腕の空虚感、これを埋めたいという欲求はあらゆるためらいを振り切った]
こ、これ!
[赤いハンカチをポケットから出して、女の子の前に突き出す]
ゴメン!
俺、君がこれ落とすの見てたんだ。でも、これ、すっげえキレイで、どうしても欲しくなって…。
これ返すからさ、代わりに頼みがあるんだけど…。
なあ、君、これどこで買ったんだ?教えてくれないか?
[それは子供の頃。
体が丈夫でなかった為、よく熱を出しては寝込んでいた少年時代。
元気盛んの兄は、その日も夕暮れまで遊んで帰ってくる。弟に団栗のお土産を包んで。兄の帰還は遠く離れた部屋からもわかる。
足音を立てて弟の部屋に入る兄の笑顔。手渡されるいくつかの団栗。汚れた服で弟に触れる兄を叱る母。母の怒りからそっと兄を逃がす父。
兄から貰った団栗が、窓から差し込む夕日に照らされてオレンジ色に光る。キラキラと。
命の終わりを告げる暗い深淵から、聞こえる何かが彼を救い上げる。それは最後のキチェスの神聖なる歌声。]
…………夢……?
[細く目を開けると、緑色が眩しい。まるで森林で昼寝でもしてしまったかのような錯覚を覚えた。反射的に体を起こそうとするが、異常なだるさのせいで力が出ない。
新緑の隙間から見えるのは、空のように青く輝く長い髪。すぐ横には黒い服の青年が穏やかな表情で座っていた。
無理に体を起こすと腕に刺さった点滴が引かれ、ガタン、と音を立てた。それが自分と繋がっている事を確認し、管を降りる液体を眺める。そしてようやく残酷な現実を思い出す。
二人は物音に気がついたろうか。ナギは掠れる声を振り絞った。]
[声をかけられる。>>+39
間違えない、朝ぶつかった人だ。この人がノートの主、『テツヤ』
……あ、こ、こんにちは……。
あの、こちらなんですが……。
朝ぶつかった時に、私がノートを間違えて持って行ってしまったようで……気が付いて渡しに来ました。
[恐る恐るノートを手渡す。
すると、意外な言葉がテツヤから返ってきた。>>+41]
…ショウさん、は…?
[呼んでから感染の事が微熱でぼやけた頭をよぎり、近寄るなと指示を出す。が、彼らが防護服を着込んでいない事に気がついた。
覚悟してるのか、と一層切なくなる。
自分が倒れてからどのくらい時間が経ったのだろうかと、ショウを置き去りにしてしまった事が気にかかった。
スイ=レンの応え>>39に安心し、起こした体を再びベッドに預けた。]
えっ……?
このハンカチでしたら、売り物とかではなく私が趣味で染めた物なのですが……。
[このハンカチについて聞かれた事を不思議に思いつつも、素直に答えた]
まだ、横になっていて…。
[起き上がろうとするヤ=ナギをそっと宥める]
ショウさんは、さっき、スイ=レンがちゃんと安置したから。安心して。
点滴したから、少し熱は下がったみたい。大丈夫よ。
[そう言って、ヤ=ナギの額に触れる。先ほどより少し熱が高い感じがする。やはり一時しのぎでしかないのかと思うが、できるだけ表情には出さないようにする]
何か、食べ物か飲み物ほしいものある?
ああ、ノートな。>>+42
…じゃあ、これも君のだな。返すよ。
[と『自作小説』?が書かれたノートを取り出し、自分の自習帳と交換した]
え、君が、つくった…の?>>+43
じゃ、じゃあさ。もしかして、もっと大きな、スカーフみたいなのが欲しい、って言ったら、作れるのかな。い、いや、もちろん、材料費とかは俺出すよ。
……できるの?
[ローズの視野の端には、キィ=キョウがつくった唯一のワクチンのアンプルが。中は既に空になっている。
もしやと思い、ヤ=ナギの点滴に混ぜてみたが、すでに感染してしまっている状態では、効果は長続きはしないようだ。]
……あ、はい。
時間がかかるかもしれませんし、上手くできるかはわかりませんが……出来る事は出来ます。
[自分の作った物に興味を持ってくれるというのは最初は面食らった物であるが、何となく嬉しくなる]
[点滴のおかげか今朝よりは熱は下がったように感じる。だがこの呼吸の苦しさを和らげる何かを思いつくことは出来ないまま。
それでもローズの優しさ>>60が嬉しくて水を頼んみ、そしてスイ=レンを呼び止めた]
…スイ=レンさん…あなたに…僕のキィ・ワードを…預けます。どうか自由に…。
[喋りすぎたのか呼吸が乱れ、大きく咳き込む。落ち着いてからレンの目を見据え]
兄の名前です。
僕のキィワードは、”コバ=ノ=ラン=タナ”
…兄の名前です。
[スイ=レンの反応はどうだったろうか。ナギは痞えが取れたような気持ちになって、体の力を抜いた。]
[おそらくは国家機密にも等しい、厳重に鍵のかけられた”TOP SECRET”。
そんなものに関わる気も、逆らう気もまるでなかった。
もしかしたら、既に意味を成さない母星の秘密があるのかもしれない。
もしかしたら、誰かがいたずらにしまった、他愛のない何かがあるのかもしれない。
―もしかしたら、二人が助かる何かが出てくるかもしれない。
…何もないのかもしれない。
それでも「意地だ」>>4:168と言ったスイ=レンの望みを叶える事が出来るのであれば、十分なのではないかと思った。
横たえたままの肢体はそのまま、ローズとスイ=レンを忘れないようにとでも言うかのように、彼らの姿を追った。]**
ホント!?すげえっ!>>+45
[テツヤは、カホの手を握るとぶんぶん振った。
周囲の学生たちが、奇異な目で二人を見ている。特に、普段テツヤの徹底した無愛想さを知っている者は、何かの珍獣でも見るような目を向けていた。…が、テツヤは相変わらず気にしない]
…あ、でも、時間かかるのか…。何日くらい?
あと、さ。あつかましくて悪いんだけど……、それまで、そのハンカチ借りててもいいかな。その色、ホントすっげえ良くてさ。何か身近に置いておきたいんだ。ダメ…、かな。
>>61
[求められるように、水をもってきて、飲みやすいようにストローで飲ませる]
どうぞ。
[退席中だったので、キィ・ワードの内容は聞いていない]
─医務室・少し前─
[ローズの歌声が響く。
キサナドとは違う、日々の祈りのような素朴な──>>52]
……!!
[無言で目を見開く。
昔。歌っていたひとがいた。
あれは────]
…………。
[表情を隠すように僅かに顔を伏せ、歌に聞き入る。>>54
緑の気配がやわらかに香り、ナギを優しく包み込むようだった。]
…いや。
懐かしい歌を聞かせて貰った。
──…昔、俺の面倒を見てくれたリアンが良く歌っていた。
[今までは語らなかった、昔のことを口にする。
問われれば、簡単に昔語りをするだろう。]
ああ、これだけで…そうだな。
[除草は最小限に留めた。>>55
草を手にするたびに、僅かにローズの顔が翳るのだ。
そうして、緑なす草を眺めて呟く。]
こいつらは、俺たちが死んだ後も…
ずっと、ここで生きていくんだろう。
不思議だな。
今までだって生きていたはずなのに、こんなにも──
こうして、植物の生を感じたことはなかった。
[他愛のない会話。
掠めるようなキスに、笑って軽く肩を抱く。]
────…ッ…!
[一瞬。目の前が暗くなる。
咄嗟に身体を支えたから、ローズは気付かなかっただろう。]
(───…まだ)
[拳を握り締め、息を整える]
(……もう少し)
[伝えきれていない。
僅かに熱を持ったようにも感じられる息を、押し殺した。]
──…気がついたか?
[薄っすらと目を開いた、青年の顔を覗き込む。
起き上がろうとするナギを宥めるローズの姿を見、自らのことよりも先にショウを気遣う態度に、ふと視線を和ませた。]
…大丈夫だ。
[ショウは、サフラーと共に眠らせた旨を告げる。
漸く安堵の表情が浮かべたナギに、ひとつ頷く。
そうして、水を汲みに行くローズを見送ったのだが]
…………。ナギ。
[力を振り絞るようにして、キィ・ワードを告げる青年の言葉に目を見開いた。>>61]
『──いつか、会わせるからさ!』
[彼の弟の口から告げられる友の名に、深い息が落ちた。>>62]
……、そうか…。
[最早、”TOP SECRET”などに意味はあるまい。
意地と告げたのも、もう投げ出したって構わない。
けれど、ここで全てを投げるのは──]
───あいつらに、申し訳が立たないな。
[そうして、きっとこの青年にも。
兄の名をキィ・ワードにしていた2つ下の青年を見遣る。
彼は、幾分ほっとしたようにベッドに横たわっていた。]
>>67
世話してくれたリアン?
[スイ=レンの生まれ育ちについては、ほとんど聞いたことがない。戦災孤児であったということを誰かから聞いた記憶があったが。ショウからだったろうか]
そのリアンも、この歌を歌ってたの?
[あの歌を選んでおいたよかったと少し安堵する]
えっ、ちょっ……
[テツヤの勢いに押されつつも、自分の作るものを気に入ってくれたのはまんざらでもないらしい]
ハンカチを、ですか?……欲しいならば構いませんよ。あんまり大した物ではありませんが。
ああ。
良く歌っていたな……。
お前ほど、綺麗な声ではなかったが。
───好きだった。
[年老いたリアンも、もうこの世の人ではないのだろう。
熱を紛らわすように、普段よりも少し饒舌だった。]
[支えになる人がいないと言った、スイ=レンが、「好きだった」というリアン…。どんな人だったのだろうか?]
なんて名前だったの?いくつくらいの時?どんな人だったの?その頃その人はいくつだったの?
[矢継ぎ早に質問を投げかける。多分、そのリアンを知りたいというより、スイ=レンの過去を知ってみたいという欲求が出たのだろう]
ローズ??
[矢継ぎ早の質問に目を見開き、クッと肩を揺らす。
くつくつと小さく笑みが零れた。]
そんないっぺんに答えられるか。
昔……もう、随分昔のことだ。
俺も、流石に1人じゃ生きていけない程のガキだったからな。
リアンは随分ばあさんに見えてたけど──50くらいだったのかな。
辛抱強い、悪ガキにも平等な優しい人だった──…
[求められるまま、他愛のない会話を交わす。
瞳には、懐かしむような穏やかな光が浮かんでいた。]
──…ローズ。
端末を、ひらいてもいいか?
───キィが、揃った。
[あまり時間はあるまい。
ナギにも、自分にも──いずれは、彼女にも。
意味があろうとなかろうと、最早関係はなかった。
そうして、ナギにも等しく問い掛けるように視線を向ける。]
[また笑われたようで、少し恥ずかしい]
スイ=レンにも、そんな頃があったのね…。
[少し反撃してみた。意味はなさそうだが]
そう、そういう人がいたんだ…?
[楽園にいた年配のリアンにあまりいい印象はなかった。
皆、平等を装って、優秀なキチェスにばかり向き、ローズのようなキチェスには、あまり見向きをしない]
お前。
俺が最初からでかかったとでも思っているのか?
────むくれるな。
[ニヤと笑って、ローズの頬をつつく。
だが、彼女の顔が翳るのに気がついて、空色の瞳を覗き込んだ。]
……?どうした。
嫌なことでも、思い出させたか…?
[表情を隠して笑うローズの姿に、目を細める。
そうして甘やかすように、ぽん。と、彼女の額をつついた。
そうして、ベッドの上へと視線を向ける。]
──ナギ。大丈夫か……?
[声をかけ、容態を確認する。
安定している様子を見ればひとつ頷き、そうして端末へと向かった。]
───接続。
メイン・コンピュータ。
認証── KX-T-073 キア=ラキ=スイ=レン。
データ、KK=102禁止事項ファイルレベル…、…。
──キィ・ワード。”コバ=ノ=ラン=タナ”
[ナギのキィ・ワードを認証する。]
[続けて、キィ=キョウのキィ・ワードを入力する]
Jesu, meiner Seelen Wonne(主よ、人の望みの喜びよ)
[キィ=キョウのキ・ワードを認証する]
惑星学者 オク=テ=キー=ローズが「時間を進める」を選択しました。
……、認証。”ツキノムコウヘカエリタイ”
[──かつて、幼い日々。ショウと眺めた月。
あの頃から、ずっと心の片隅にあったのだ。
月の彼方へ、向こうへと行けたなら良いことがある気が、
───誰かが、待っているような、そんな気がして。]
[ ──空色の幻影── ]
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