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キャスターは渋沢 スミスに投票を委任しています。
屑水 相真は渋沢 スミスに投票を委任しています。
神嵜 剣助は渋沢 スミスに投票を委任しています。
ランサーは渋沢 スミスに投票を委任しています。
キースは渋沢 スミスに投票を委任しています。
アーチャーは渋沢 スミスに投票を委任しています。
アサシンは渋沢 スミスに投票を委任しています。
ライダーは渋沢 スミスに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
セムラは渋沢 スミスに投票を委任しています。
荒谷天羅 とらは渋沢 スミスに投票を委任しています。
キャスター は ライダー に投票した。
屑水 相真 は ライダー に投票した。
神嵜 剣助 は ライダー に投票した。
ランサー は ライダー に投票した。
キース は ライダー に投票した。
アーチャー は ライダー に投票した。
アサシン は ライダー に投票した。
ライダー は 神嵜 剣助 に投票した。(ランダム投票)
セムラ は ライダー に投票した。
渋沢 スミス は ライダー に投票した。
荒谷天羅 とら は ライダー に投票した。
神嵜 剣助 に 1人が投票した。
ライダー に 10人が投票した。
ライダー は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、セムラ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、キャスター、屑水 相真、神嵜 剣助、ランサー、キース、アーチャー、アサシン、渋沢 スミス、荒谷天羅 とら の 9 名。
キャスターは、ランサー を能力(襲う)の対象に選びました。
投票を委任します。
キャスターは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
渋沢 スミスは、ランサー を投票先に選びました。
キャスターは、キース を能力(襲う)の対象に選びました。
― ??? ―
[今のままでは手駒が少ないのは明らかだ。
ポーンとナイト、クイーンだけでは攻城できない。
柱に背を預け座り込みながら、キャスターは思案する。]
――― はぁ、――ふぅ。
[セムラからの魔力供給が絶たれてどれほど経ったか。
息をするのも辛くなってきている。
この身が如何に特殊な方法で呼び出されたとは言え、生命力――魔力がなければ消滅してしまう。
今は遺産とも言うべき魔力は貯蔵されているが。
息をする度に、呼吸をする度にすり減らされていく。]
―――。あの、青年。
[浮かんだのは、偽矢に冷静な立ち振る舞いを見せた青年。
彼からはサーヴァントの気配はなかった。
つまり元来は好戦的な部類に入るのだろう。]
――――。篭絡、出来ないかしら。
[立ち上がり、再度歩き始める。]
投票を委任します。
荒谷天羅 とらは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
投票を委任します。
アーチャーは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
―セカンドオーナー邸→・・・ ―
[エンジン音が夜を震わせる。
後ろに乗りながら、キャスターの気配を探る。
繋がる呪詛は聴こえ続けるが――]
…… ―― 駄目か。
[探れない。遮断されたか、
紛れてしまったか。]
[ゴロウはセムラの意識が深い所へと落ちて行き、ひどく身近な場所にたどり着いたのを感じた。
今のゴロウが身近さを感じると言う事は、けして良い事ではない。]
セムラ……まさか、死んだのか?
[落ちてきたセムラの気配を探る。
だが、どこかこちら側とはつながっていない感覚も覚える。]
ぎりぎりのところで踏みとどまっているのか。
[ゴロウはそれに気づきホッとする。だが、残された時間は多く無いようだ。]
もどかしい、見ている事しかできないとはな……。
[今のゴロウはバーサーカーであったハチのかけらではあるが、セムラの危機に何も出来ないのはやはり苛立つようだ。]
[教会への道を走らせる。少し、腹が痛んだ]
フラン、――俺がもし、傍にいて欲しいといったらどうする。
[聞こえないとわかって、口にした。唸るエンジン音に紛れて、声は届かないだろう。
願いを変えるつもりはない。
けれども、今背に感じる温かさを、失うのも考えたくはなかった]
――、…?
どうした、今、何か謂ったか?
[エンジン音が煩い。
ヘルメットを被った顔を覗き込むように
少しだけ首を傾けた。
よく、聴こえない。]
[マリアと初めて会ったのは、軍にいた頃だった。
まだ彼女は幼くて、恋愛感情などなかった。
軍をやめ、魔術師として協会の仕事を請け負うようになり、5、6年ほど経った頃、大きくなった彼女に出会った。
彼女が死んで、夢らしい夢は見なくなった。今も、時折悪夢はみているのかもしれない。
失うことは最初から分かっていた。
触れたのは、間違いだった。
触れていなければ、もっと、ドライに接することができたのか、わからない。
ただ、思い出すのは、冷えていく体温と、次第に色が変わり、乾いていく赤い色]
……なんでもない。
[後からの声に首を振る。
座に戻るのだ。だから、言えない。
言えないけれど、それでも、触れたかった]
[先ほど言われた言葉を、思い出す。
笑みが浮かんだ。
仮定の話だったが、その意思を知ることができて、良かったと、思う]
教会だ。
ティチューバが弱ったのなら、セムラに何らかの変化があったはずだ。どんな変化かはわからんが。
もし、それが契約を断ち切るようなものなら、どうする?
約束を為すか。それとも、違えるか?
[今度は、聞こえるように口にした。
今為すべきことは、何より、ティチューバを倒すことなのだから]
投票を委任します。
キースは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
/*
ということでフラグざくざく落としていきます。
だが待て、なぜか急に忙しくなった!
なんでだ。
戦わなくていいので言いたい言葉をいえればそれでいいのだけど。
ちなみに、ラストの投票は済ませてきた。
チームで入れないと聖杯手に入らないんじゃないかといわれたので、泣く泣くTで。
ごめんねクズミン!
――…
[胴に回した手に、僅か力が籠った。
背に、頬を寄せて。
ここに在るのだというように。]
――…嗚呼、
変化がどのようなものか、確認せねば。
――…。
…あれが命を自ら絶つと謂ったのは、
ティチューバを倒すためだった。
契約を破棄できるのであればあれが死ぬ必要はない。
違えるも――致し方ない。
/*
昨日は投票回りで二転三転していたので、その後色々話していたこともあり寝たのは4時半でした。
そして3時間で目が覚めた。
眠い。眠すぎる。
今日は延長申請します。
[触れた頬の温かさは、じんわりと伝わってきた。外套越し、回す腕の強さと共に]
分かった。まずは、セムラの容態確認からだ。それを聞いて、判断しよう。
だが。
あれは、人ではない。人ではないから、たとえ契約を切れたとして、セムラがその後生き永らえるのかは、分からない。
可能性が、あるとよいのだがな。
[教会へと到着すると、バイクを降りる。
アーチャーが降りるのを待って、一度だけ、強く*抱きしめた*]
−教会−
[扉を出てすぐ、目眩に襲われる]
……
[魔力を失い、さらには”血液”も失っている。ここまででソーマを使用したのは2回。使用量を制限しているとはいえ、あと1回持つかどうか。
だが、キャスターの固有結界に対抗できるのはソーマのみ。文字通り”命がけ”の勝負になる。
敵はそれだけではない。
自らの起源を押さえ込む事にかなりの力を使っている。
幻想が、今の自分を飲み込もうとしてる。
そうだ、全て任せてしまえば良い。それが自分に取って最良の選択肢だ。
だが、約束したはずだ。覚えていろ、と。一番大事なものはまだ幻想の向こう側かもしれないが、それでも]
投票を委任します。
屑水 相真は、渋沢 スミス に投票を委任しました。
[起源。
たかだか百年程度の“人格”よりもさらに上位の、原初の始まりより生じた魂の性質。
起源覚醒。
その起源を理解し、受け入れ、塗り潰された存在。
根源に近づいたそれは、人を超えた能力を手にいれることになる。
屑水相真という存在は、過去幻想を受け入れ、塗り潰された。
その結果、彼の血液にはソーマが宿る。いわば彼は既に魔術師ではなく異能力者。
そう、相真の起源への覚醒は”受け入れている”事が前提。
だが、彼は自身の起源を否定しはじめた。
しかし彼は力を得るため起源に寄り添わなければいけない。
血液に宿ったソーマが沸騰する。幻想と言うメッキが剥がれ落ち欠けている。
剥がれ落ちれば、もはや立っている事も叶わない程力を失い。
起源に寄れば、自身が次のシリアルキラーへと変貌する。
力で封じ込める。自らの心を。
あと6時間だけでいい。魔術回路が傷つき朽ち果てても構わない]
― →幽蓬寺 ―
[それから色々と考えてみたが、策が浮かぶこともなかった。
あの青年を篭絡することも難しいだろう。屋敷での戦闘を鑑みる限り、残りのサーヴァントとマスターは結託しているように見えた。
細かい会話は聞いてはいないが、恐らく間違いないだろう。
結局、メイデンを敷いた寺へと逃げ帰るしか道はなかった。
赤い血をなおも滴らせながら、石段を*上がっていった*。]
― 幽蓬寺・本堂内 ―
[キャスターの姿は本堂の中にあった。
律儀に寺を死守していたメイデンたちに再度言い聞かせ、自身は本堂へと潜った。せめてもの稼いだ時間の間の思案。良案が浮かべばと思う一方で、浮かんだところで策を用意している暇があるのか疑問だった。
考えれば考えるほど、彼等に対する勝ち目はないように思えてくる。もし三体が連携してここを襲ったなら、広範囲に渡ってメイデンを蹴散らす宝具を持つバベルの王もいるだろうし、固有結界を破る切欠を作った謎の男もいる。
―― ああ、この辺りは前にも思案していたと思い直し、また新たな焦りが生まれた。
息を整えても整えても、鼓動が落ち着く気配はない。]
[形骸臓血。―― 元々はセムラの力だ。使えない。
量にものを言わせていた魔力弾も、彼女の膨大な魔力量があってこその力技だった。今同じことを行えば即座に枯渇するだろう。
ならば頼りになりそうなのは、メイデン。
それと、召喚の際計らずも写した狩猟女神の想念(ちから)。
彼女の、獲物を追うための俊敏さはとうに失われている。
さっき、逃げ回っていた過程でとうに気付いていた。
また、女神の大半の技能は受け継がれていない。
あるとすれば固有結界だが、あれもすぐに魔力が枯渇してしまうだろう。
展開時間内に相手を追い詰めることが出来るのか。モリガンの時は上手くいったものの、あれは彼女が弱っていたから出来た結果。大きな期待は出来ない。
後は、メイデン以外の宝具。
しかし偽矢に関しては直接的な攻撃というよりもむしろ目晦ましだ。相手が幸運を以って回避することを裏返して言えば、当たるかどうかは運のみぞ知る。
対軍宝具故、消費も激しい。多用は出来ない。]
[最後の綱はシリウス。しかし、あれは。]
――――。訓練された猟犬、ですね。
[威力はオリジナル。そして、性質もオリジナル。
驚いたことに、あれは自身を使う繰り手が本来の繰り手ではなく、その想念を被った偽者だと気付いているらしい。
自分が『狩る』に値すると信じた相手にしかその力を使わせてくれない。セイバー戦ではどうにか説得出来たものの、作戦会議が終わる直前まであれは拒否を続けていたのだ。
結局、セイバーを己が獲物にするに相応しいと認め、海上から射殺してはくれたが。次は言うことを聞いてくれる保証はない。]
――――。
[強大な狩猟女神の想念。元はかの大狩人の心象。
女神の力を被っても、使いこなせなければ意味がない。
他のサーヴァントを打倒する術はもう彼女の力を頼るしかないのに、魔術も技能も、宝具すら満足に使えな――]
『フン。
――やはり、貴様程度では及びもしない女ということだ』
[唐突に。
呪詛の中に――否、己の頭に割り込んできた、男の声。]
――――、誰。
[聞き間違いなどではない。
……呪詛は己が身が生み出したもの。
そして、己と繋がっている者の声。
ならば自分が知らない者の声などあってはならない。]
――――、まさか、貴方。
[周りを見渡す。]
――――。
[―― 物音もなく、気配すらもない。
メイデンは皆寺の外。誰かがいようはずもない。
ただ、静謐な闇だけが横たわっている。
冷気が、刃の切っ先を突きつけるように横たわっている。]
『何をそんなに驚いているのやら。
女に厭われることはあった。
しかし、さすがに忘れられたことはないぞ。』
[―― 覚えている。覚えているからこそ、]
『まぁいい。オレが言いたいことは一つだ。
――― 分からないか、女。』
[自身より濃い闇を見据え、キャスターは問う。]
――――。こちらの質問に、応えなさい。
何故、あなたが、―――う、ぐ っ
[答は返らない。問いを、最後まで続けさせない。
苦悶の表情は更に激しくなり、堪らずに膝を折る。
やがて頭を押さえ込み、キャスターはその場に*座り込んだ。*]
アンリ・マユ『……俺の出番か?』
[いつまでも召喚されず、かなり拗ね気味のアンリ・マユはどこかの寂れた喫茶店でブルーマウンテンを堪能している]
『………つまらないやつだ。本当に分からないのか。
貴様のような紛い物には相応しいといえば相応しいのかもな。
フ。まぁ、喜べ。
貴様がそう願ったように、"世界"も貴様の存在を認めないことにしたらしい。』
――――。何、を。
『元々貴様はオレの心象の一部だろう。
心象(ソレ)に頼り過ぎれば貴様本来の意義は薄れ、早かれ遅かれ存在バランスは拮抗を崩す。そもそもオレがとうに消滅したというのに、オレの心が――オレの女の風景がそこにあるということ自体が矛盾している。
――― 世界による秩序回復が始まることも必然の理。』
―教会前―
――…、ああ。
[教会が見えてくる。
厭うてきた、“神”の家。
背に頬を寄せたまま眼を伏せた。]
可能性か。どうであろうな。
もう――……私には、
猫の声は聴こえん。
[――僅かな気配も、感じられなくなった。
どうなったのだろうか。と思い巡らせる。
教会の傍、バイクが停まる。
ヘルメットを脱ぎ、キースを見遣るや――温もりに強く引き寄せられる。]
…、… な
[――何が起こったのかと
間が空き、それから]
お、往来であるぞ!
よさぬ、か…
[強く謂えないうろたえたような声と、弱い抵抗。
体が離れたなら、キースを見上げた後視線を逸した。]
[また少しの間。]
っ…、いく ぞ。
[――教会にはサーヴァントの気配が在る。
紛うことなく、アサシンだろう。
見上げた先にはまだ見えない。
扉が開く音が遠くからした。]
――馬岱、hypocrite
……猫は。
[呼びかける。
――と]
[耳を塞ぐように。
苦悶の表情を浮かべ。
――体が傾ぐ]
――― ッ…!!!
[呪詛が。 呪詛に響いた。
声が。
声が。 悲鳴が。
叫ぶ。
叫ぶ
あれは。 誰が。]
[弱い抵抗と声に身体を離す。何故、そうしてしまったのかわからない]
大丈夫だ、夜だし誰も見てねぇよ。
――…触れたく、なった。だけだ。
[髪を撫でその金を見詰める。
けれどそれだけ]
行こう。
[教会へ*向かう*]
―教会―
[体を折るが膝は折らず踏みとどまる。
息が詰まる。
さながら“――”の ような、“それ”は。
繋がった呪詛の径《パス》を鋭く、劈く。]
ッ…く
いまの… 、は
[顔を歪める。肩に爪を立て、体を起こした。]
[教会から出てきた二人へと手を上げて、セムラの容態を聞こうとしたときだった。耳を押さえて苦しみ出すアーチャーの姿に、はっとして、肩を揺らす]
大丈夫か? 呪詛、と叫び? ……フラン! しっかり、するんだ。
[声をかけ、落ち着くのを*待つ*]
[肩を揺らされ、髪が揺れる。
苦しげに息を吸って、吐き。
径《パス》を通じ――逆巻く気配に膚が泡立った。]
―― …… く
――… ティチューバ 、 の
悲鳴が 聴こえた
[――あれは。 何(誰)だ。]
――― へぇ。
女の体ってのも、たまには悪くないね。
[それは、確かにティチューバの声。
しかし口調は彼女の偽っていた品などなく。
笑い声すらも、瑣末の音からまるで違う――。]
あれ。
こっちはまだ繋がってるのか。
――チッ。よっぽど執念深い女だな。
[あからさまに舌打ちして、声は不機嫌そうに低くなる。]
聞いたところ貴様は男のようだし。
―― オレさ、名乗るのは美人だけって決めてるんだよ。
――尤も。
稀代の狩人たるオレ様に、狩られたいなら話は別だがな。
[にやりと笑う。
―― 呪詛は波を打ったように、一瞬静まり返った。]
――…… …
[声は、同じなのに。
まるで違う。違う。違う。
舌打ち。低い声。――これは、男だ。
だが、何故。]
無礼な――輩だな
碌なものでは ない。
無礼? 無礼か。まあオレは無礼かもしらんな。
あれはいつだったか。
王様が獅子を狩ってこいっていうから狩って届けてやったら、怒鳴り返されて兵に狙われる羽目になっちまった。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
あんた随分と育ちが良さそうだし、狩り甲斐がありそうだ。
――…この私を狩ると謂うか。
狩人の王たる――この私を。
[静けさに、剣呑な波紋。]
――……名乗れ。
狩られるのはどちらか、
思い知らせてくれる。
ほう? 面白い。
数多の獣と女の尻は追っかけまわしてきたが、さすがに人間の、それも男の脳天を八つ裂きにするのはオレ様も初めてだ。
だがよぉ、貴様がどこのどちらさんか知らねェが。
狩人の王ってのは、狩る獣相手に名乗る変なことするのかい?
[扉を開けた先に誰かの影。
それは先程まで戦いの場に居たであろう人物。]
……セムラは眠っています。
全ての魔術回路を停止して。
その制限時間は……
―――6時間。
その間、あの化生は力を失い、倒せば完全に消滅します。
[しかし、例えその間に倒せたとしても……セムラが再び目を覚ます可能性は絶対ではない事も告げる。]
―――私は諦めない。
"約束"したのです……目を覚まさせる、と。
聞いてやろうという―――王の慈悲だ。
その程度も分からぬか。下郎。
[見えたのなら。
金の眸は射抜かんばかりの光を宿していたろう。]
――…ひとつ聞こう。
……この呪詛の主はどうした。
男の慈悲など要らん。
[もし姿が見えたなら。
胸の前でバツのポーズをしているのが見えただろう。
ついでに舌もあっかんべーしていたかもしれない。]
父親の影響かね。
オレは今一つ、神だの王だのは好きになれないん――
―― 呪詛の主、ね。
何だ。あの女に用でもあるのか。
[ほんの少し。
あっけらかんとしていた男の声が、トーンを下げた。]
[神を厭うのはこちらもだ。
が、この“男”に同調する気には
到底なれず]
――……
[――調子の変わる、声。]
その女は。
私にとって――射殺すべき者でな。
[静かに、呪詛の海に響く。]
―教会―
[外に出て少し頭を抑えていると、遠くからバイクの音。アーチャーと、キースの影]
キース、アーチャー。
猫、セムラの事か。
令呪の摘出はしたが、キャスターとの繋がりを切ることは出来なかった。
苦肉の策ではあるが…彼女を封印した。
再び目覚める可能性は低い。だがあと6時間以内にキャスターを撃破し、封印を解除できればあるいは…
[いっている間に、アーチャーの容態が急変していく]
―教会―
[――アサシンの答え。
その全てを聞き、答えようとしたところで。
呪詛の異常は発生した。
眼を眇め、顔を手で半分覆ったまま
己の名を呼ぶアサシンへ視線を向けた。]
――…… ―― 馬岱、
[眉を寄せ。]
……――ティチューバの
叫びが、――聴こえ、た。
だが、まだ――
[仔細を説明する前に、澱みへ意識を、向ける。]
なるほど。なるほど。
―――― で。
本題は何だ。狩りの王とやら。
オレに探りを入れたいのなら、そんな湾曲な聞き方では話にならんぞ。それともまさか――。
―― あの魔女(ニセモノ)に情でも移ったか?
アーチャー、どうした?
ティチューバの、声……?
[自分もその声を聞いたことがある。気がする。
ひどく歪で淀んだ感情だった。
どこで聞いたのかは思い出せない]
ちょっと、待て。
まさか。
[もし、セムラ以外の存在とキャスターのパスが通っていたとしたら…]
…キース!アーチャーへの魔力供給を止めろ!!
――黙れ!!
[ぴしゃりと屑水へと声を投げつける。]
……あれは私から魔力の搾取などできん。
声が繋がるのみ。
五月蝿い上に、実に面倒だが な…。
だが、
“これ”は 最早
ティチューバでは ない。
[声が聞こえるということに驚きを覚えるが、今はそれよりも重要な事がある。]
ティチューバでは、無い―――?
一体それはどういう………。
情が? ――ハ、莫迦な。
[低くわらう。]
貴様があの女の声で喋っているところを見ると、
…喰らったか。乗っ取ったか。
その両方か。
なるほど。まとめるとこうだな?
貴様は男にしか興味がないと。
[わざと前半しか聞かないフリをする。
ついでに噴き出しそうになりながら言っている。
そういう性格です。]
―― ま、狩りの王ってなら狩り場で会うさ。
その時は一対一で賜りたいもんだね。
まさか狩りの王のくせに、群れて狩りに来るとか言わねェよなァ?
そんな奴は狩人じゃない。
ただの野良犬だ。――狩られる側のな。
[男の――女の声は*呪詛の闇へ*。]
―教会―
ち、…
……――呪詛の主には碌な輩がおらん。
[ものすごく不機嫌そうにそう零す。
指の間から右の金の眸を覗かせて]
……――何者かは知らんがな。
ティチューバの声でありながら
裡はあれとは“違う”者に――なっている、ようだ。
『……』
[まさか、今回本当に出番が回ってくるとは思わなかった。GMという名の神はどうやら私をラスボスと承認したらしい]
『ふははははは!!!!!!
最後に笑うのはこのアンリ・マユ様だ!!!!!
前回…いや前々回はつまらん爺に遅れを取ったが、今回は違う!なにしろずっとこうやって茶とやらを飲んでいただけなのだからな!!!!!!
まさに魔力・気力共にベストコンディション!
龍脈すら得たこの私に勝てるものなどいないわ!!!
来い!!妖刀ガーベラ!!!!!!
全てを吸い尽くすぞ・・・・・・!』
[レシートを片手に、アンリ・マユは店を出ようとする]
[お金が足りない]
『・・・・・・つけにしておいてもらえぬか』
ティチューバでは、無い!?
[アーチャーを凝視する。まさかアーチャーとキャスターがこんな形で繋がっていたとは。この状態で、アーチャーが敵に回るというのは最悪の事態。
いや、それだけではない。先程からのアーチャーの言葉。
”もはやティチューバではない”
弱体化・・・・・・ではないだろう。こうしてアーチャーへの干渉を強めている。ならば魔力を失ったであろうキャスターが違う力を手に入れたと考えるべきなのか]
[どちらにしろ、事態は最悪の方向へと動き出したのは間違いない]
――は、……どうした。
…hypocrite.
[王は、不遜に笑った]
私は――……あれを、射殺す。
それは変わらぬ。
時間が無いのだろう。
――“約束”があるならば、
今度こそ――果たされなければならぬ。
[馬岱を、見。金の瞳を一度閉じた。]
『しかし・・・・・・おかしいな。何故GMはこのアンリ・マユ様にしっかりと挨拶に来ないのだ』
[そりゃあんた、中の人が表で頑張ってるからだよ]
『中の人?
ああ、あのドMのガチャピンだろ。あんなのは3キャラでも4キャラでもログを書かせておけばいいのだ。実際そうだったからな』
[実際そうでしたね・・・しかも今回の渋沢と違いサーヴァント一人倒してますしね。後で各方面から色々説教をされてましたねドMのガチャピンが]
『奴にはメイドのサーヴァントの位を授けよう。
しかし、この俺がキャスターを食すというのは何とも解せんな。一応この俺もレディには礼儀を尽くす事にしている』
[そんな事言われましても。。。]
嗚呼。……よもや。
…乗っ取られるか…な
どと考えているのではあるまいな。
[屑水を見、――また 低く笑う。]
ハ、…有り得ぬ。
私を誰だと思っている。
もし不安だと謂うなら、…甚だ不本意ではあるが
令呪なりで抑えつければよい。
そうだな?……キース。
[さあ、この者たちは何を、選ぶのか。]
『ん?どうやらこの俺の今回のステータスが発表されたらしいな』
[まだ名前空欄ですよ]
『キャスター→アンリ・マユ
秩序/無→混沌/中庸
筋力:E−→A 耐久:E−→D 敏捷:C→A
魔力:C→E 幸運:E−→A+ 宝具:EX→EX
陣地作成→千里眼:C
道具作成→百獣練磨:A
形骸臓血→単独行動:E
神性→勇猛:A+』
『なるほど、というかこれではまるでアーチャーではないか』
[アーチャーじゃないんですかね]
『・・・・・・』
キース、アーチャーは正常なのか。
答えてくれ、キース。
[対抗できるわけではないが、アーチャーから目を離せない。緊迫した空気が周囲を包み込む]
[……話の腰を折るのを避けて、戸口で耳を済ませていたが。
いずれ、この状況ならば、姿を隠す意味もない]
……少し落ち着け、相真。
アーチャーが傀儡なら、この場の全員、とうに死んでいる。
まあ……万全、とは言い難いようだが。
ええ、"約束"は守らなければなりません。
最早するべき事は一つのみ。
それが示されているならば、絶望などある筈が無い……いや。
[槍を握りなおす。
そこに篭められたのは、誓い。
絶望など何度も味わった。
確かに、この先も味わう事になるのかもしれない。
だが、絶望など誰にでも、何処にでもある。
前へと進む歩みを止めるのは、絶望ではなく諦めであり、立ちはだかるのはいつだって己自身。
ならばそれを打ち破るのもまた、己自身の心。]
………魏延。
[姿を表した男に、視線を送る。
奇しくも、あの食事の席と同じ三人だ。]
魏延、ニムロド………。
[ならば、紡ぐ言葉も、また同じ。]
―――私に、力を貸してくれないか?
投票を委任します。
アサシンは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
[――新たな声、ランサーへと眼を向け]
無論だ。
あの程度の者に蹂躙されるなど有り得ぬ。
“声が聞こえる”程度――と、謂っているだろう。
……御前は存外落ち着きが無いと見える。
…セイバーは――…小碓は
飲まれかけていたがな。
[屑水を見る。
彼は、忘れているだろうか。
憶えているだろうか。]
[聞こえるのは、馬岱の決意の声。]
…――。
なれば、私の命ずるところは変わらぬ。
その命脈、このニムロドに、…世界に
知らしめて見せよ。
その道を貫くというなれば――
[それから、緩やかに金の眸を細めた。]
馬岱。
我が力――…貸してやろう。
光栄に思え。
[馬岱の言葉に、眉根を寄せて]
……断る。
道は、己の槍で拓け。
あまり思い上がるな。
己の望みを叶える道を、他力を当てにして歩む気か、貴様は。
[吐き捨て、息を]
……だが。
魔には、ちょっとした用ができた。
為すことは、変わらん。
知っているのか、俺がセイバーを召喚していた事を。
いや・・・・・・何故今更君はそれを口にした。
[荒い呼吸]
君は以前教会でランサーと話をした時、そんな俺に何も言わず見守る態度を取った。判っていると言った俺に、君は何も言わなかった。
今その態度を崩す理由は何だ。
キース、何が起きた!!
[バラバラに砕け散りそうな幻想を押さえつける。まだ逝くな、俺はまだあと6時間だけ起源覚醒者でいなければならないのだから]
[――嗚呼。]
……――。…御前は、…
[屑水を見、眉を寄せる。
彼が起源覚醒しているなぞ、
ばらばらになりそうなことなど、
アーチャーの知りうるところではなく。
――忘れない。
――忘れるな。
(――「忘れろ。いいな」)
約束を交わした故だろうか。
憶えているだろうかと 確かめるように
そう口にしたのは。]
6時間、短いな。その間にあれを倒し、聖杯戦争を終結させるか。
ずいぶんと無茶な約束だ。
そして、目が覚めてその後は?
お前さんが聖杯を取れずに、座に戻れば、セムラは一人になる。
それをよしとするか。
それとも、ティチューバと同じように、セムラの魔力をくって生きるか。
[アサシンへと向ける視線は、感情を持っていないように見えた。
セムラが、生きたいのかどうかわからない。けれども、ティチューバに聞かれる危険を冒してまで、アーチャーと約束した覚悟を、知っていた]
悲鳴?
どういう、ことだ?
[アーチャーの声にそちらを見る表情は険しい]
叫び?
[答えを待つ。屑水の声には、視線を向けただけ]
[遠くから声が聞こえる]
『吾の事など、忘れてしまえ。
お前の願いを叶えてやれなかった…こんな弱い者の事など。
忘れて、強きものと共に、願いを叶えるといい』
[嗚呼、俺は約束すら幻想に塗り替えられてしまっていたのだと]
「 」
[相真の意識が消えかかる。
”アラヤの怪物”が、彼の心を飲み込もうとしている]
6時間、短いな。その間にあれを倒し、聖杯戦争を終結させるか。
ずいぶんと無茶な約束だ。
[短くそう言って、アーチャーの言葉に耳を傾ける]
悲鳴?
どういう、ことだ?
ティチューバの、叫び?
[答えを待つ。屑水の声には、視線を向けただけ]
ティチューバではない、つまり、別のものか。
ティチューバすらも、呑まれたかあるいは、変化したのか。
[屑水へと答えるアーチャーへ、肩を竦め]
俺は、不安ではないな。
もし魔力を搾取されているなら、ちゃんとわかる。
それに、セムラの魔力と俺のもんを比べるな。
自分で言うのもなんだが、俺の魔力量はひどいもんだぜ。
――ああ、正常だ。
いつもの言葉と態度、王たるもののそれ。誰かに仕えるとしたら、俺くらいだ。
[真顔で言い放った。
やがて、ランサーの姿が見えると、その言葉に頷いた]
力を貸すだと? 貸すんじゃない、あれを葬るのはお前に言われんでも、やってやる。
[アサシンの申し出には渋る様にそう言う。
何が起きたといわれればさて、と言葉を切った]
あの時は言えなかった。今は言ってもよいと思った。
それだけの話だろう。
慌てるなよ。落ち着くといい。そんなんじゃ、あれには勝てんぞ。
[屑水に向けて、少しだけ、笑みを*見せた*]
――…ああ。
[アーチャーは、屑水を見遣り、目を閉じる。
些か苦い表情で。]
……そうか。――そうだな。
……おい?
[様子のおかしくなっていく屑水に、眉を寄せた、]
――hypocrite!!
[運命、というものがあるのなら。それはただ非常な物なのだろう。そう思う。
記憶がすこしずつ蘇っては、虚空へと消えていく]
俺は・・・・・・
[最初に根源に身を委ねたのは、師から命令された魔法陣の実験だった。
禁断の術。ホテルの一室を貸り、そのホテルの住人全てに幻覚症状を見せるという術。
既に彼の師は、彼の素質を見抜いていたのだ。
実験は、成功した。ただひとつのイレギュラーを除いて。
そのホテルは、幻覚に溺れた宿泊客によって火に包まれた]
[現実から逃げた。これは俺ではない、俺のせいではないと。
そして、俺は自らの心を救うため、自らに幻覚を見せることにしたのだ。
それ以降の俺の記憶は、全て蜃気楼のようなものだった。そこにあるように見えて、存在しないもの。確かめてようとしても確かめられないもの]
[白紙。何も無い、空虚な記憶。
全て根源が持ち去っていった]
[全てを思い出したようで、全てを失った]
[彼の幻想は破壊され、異能力者ではなくなった]
おい、
[屑水の眸に過る空虚。
それから、吐き出す痛みと]
……――――
[口から溢れた名に、
アーチャーは僅かに瞠目する]
御前、…思い出して、
アーチャー、俺は一体。
[記憶の混乱。
一時的ではあるだろうが、蘇った記憶と消し飛んだ記憶が入り乱れ記憶の時系列が壊れている。
少し休めばすこしずつ整理がつくだろうが、残り僅かな時間の中では難しい]
[血の滾りは次第に薄れて逝く]
俺は、どうすればいい。
[ニムロドの言葉に頷く。]
ならば私の答えも変わらない。
我が命脈を示す為……、
――ー最後まで、抗い続けて見せましょう。
[そしてその後に続く魏延の言葉に、苦笑を洩らす。]
本当に、貴方らしい。
何……目的が同じならば肩を並べる事もあるだろう。
それで、十分だ。
[しかし、その後突如として様子がおかしくなった屑水に視線を向ける]
……屑水?
[セイバー、恐らくは己が唯一会った事のない英霊。
そのマスターだった……?]
一体何が――?
―――私がわかるか。
……あれを、思い出したか。
[手を伸ばし、
指先で屑水の目尻に沿って
触れずになぞる。
充血した眼ではない。]
…… 魔を、討つ。
御前が望んでいたことだ。
救おうとしたものがあったろう。
躊躇うな。
・・・・・・アーチャー。
[聖杯戦争に参加した理由も失った。
自分を正当化していた記憶も失った。
残ったのは罪の意識と悲しい過去。
そして力を失った体]
判った・・・・・・セイバーの。ライダーの。敵を討つ。
[記憶は壊れている。だが、倒さなければいけない敵は判っている。
よろよろと立ち上がり、呼吸を整える]
そうか、戻ってきたのか、俺は。この世界に。
アーチャー、ランサー。休戦協定はまだ残っているよな。
俺のサーヴァントはセイバーでもライダーでも無いが、時間が無い。キャスターを討つまでは継続で頼む。
[荒い呼吸だが、自然な表情。
空を見上げる。やっと空が青いということに気がついた]
――……ふん。
[相間の様子に、息を漏らして。
佩いた刀にあてた指から、力を抜いた]
安心しろ、約は違えん。
ま……呑まれるようなら、斬るつもりだったが。
[教会についた、そして告げられるセムラの結末。
6時間以内に倒せば、キャスターは完全に消滅する。
つまりそういうことらしい。
だけど、他の連中は見落としをしている。
別に時間など関係ないのだ。
――間に合わないなら殺せばいい、単純な話だ。
――セムラを殺せばいいだけの話]
めんどくせぇ、な……。
[セムラを殺す、それを合えて口に出すことはしない。
間違いなく食って掛かってくる奴がいるのは目に見えてる。
ならば、時がきたら黙って殺せばいい。
それでこちらの有利は揺るがない]
だが、な。
相間……二度と、忘れるなよ。
次に、奴らのことを忘れたら。
その役にも立たぬ頭を斬り落とし、猿の首と挿げ替えてやる。
[セイバーとライダー。ふと、思い返して。
そういえば――どちらも、甘いものが好きだったか。
いや……馬岱も、確かそうだった。相真もそうなのだろうか]
――――ああ。
……やれ、長い幻想《ゆめ》であったことだ。
[仔細知らぬなれど口にして、
手を退き腕を組む]
謂われずとも、
あれは射殺す。
……稀代の狩人……などと、
謂っていたがな。
[アーチャーの体に起きた更なる侵食。
そして蘇る、相真の記憶。
色々と騒がしい事だと、自然にため息が出た]
本当、めんどくせー。
[――時間がない。
そう言いつつ、時間を余計に浪費している気がする。
結局損をするのは本人達だというのに……]
[魏延はどうやら乗り気らしい。
ならばあえてその勢いをそぐ必要はない]
で、時間浪費してるぞ?
どうすんだ??
時間がねーっていうなら早く行動しようぜ?
[最も6時間以内に事がすむなら余計な手を下さなくていいのも事実だ。
だったら、それを目指してみるのも悪くはない。
そう思って回りを急かした]
……そうですね、時間がない。
[気になることはあるが、それは後回し。
今心を向けるべきは一つのみ。
しかし、一体どこへ……やはりあの山か?]
――そういえば、ティチューバはあれからどうなったのですか?
ああ、そうだな。すまない。
[力が抜けていく。脱力ではない、今まで支えていた物が失われていく感覚。
だが倒れられない]
行こう。幽蓬寺に。
[嗚呼。ここで俺は気づいてしまった。
ライダーの馬は消えた。
バイクはセカンドオーナー邸に置き去り。
移動手段は・・・・・・
心の中で、十字を切った]
山、か――……。
敵の本拠に挑むなぞ。気は、進まんが。
[魔が、その利を捨てて打って出る。それを待つのも、愚策]
そういえば――……、
相真。貴様、足はあるのか?
[暗に。門へと激突したバイクのことを、指していた]
あれは、あの山にいる。
[行くぞとばかり、
キースを眼で促した。]
――――断末魔のような悲鳴がして
それから、気配が男のものに変わった。
稀代の狩人とかいう輩だ。
獣の皮を命ぜられて奪ってきたら、
兵に追われたなどぬかしていたな。
[―――誰が知ろう。
それこそ、狩猟の女神《アルテミス》の恋人であった、―――]
肩は射ぬいたが
回復しているやも知らん。
[一方その頃キャスター(仮)は。
駅前で女の子をナンパしていた。
しかし体はティチューバであることが災いした。
相手はどれもこれも一般人。
キャスター(仮)のことはただの影にしか見えなかったのだ。]
チッ。
[駅前のなんとかオブジェ前で、腕を組み舌打ちした。]
―――仕方ない。帰るか。
[盛大に溜息をつく。
獲物がいても狩れないとは狩人の恥。
今の彼は愛の狩人だったが不発に終わったようだ。
そも、愛の狩人としての彼が射止めたのはそう多くない。]
――腹がへった。猪でも狩るか。
[勿論猪なんて出ません。
のしのしと歩きながら一路、汐野山の方向へ。]
[屑水の様子を見守る。記憶を取り戻したことがわかれば、息をついて]
やっと、思い出したか。
記憶を犠牲に生きて、なんになる。
得たものは得られず、失うばかりだ。
……何故、あきらめる?
[アーチャーの促しに、ああと頷く]
先に、行く。
どうしたのですか、屑水。
何も問題はないと思いますが?
何より時間がありません、急ぎましょう。
[馬岱はごく自然に、ライダーの運転する助手席へと進んだ。]
どうしたのですか、屑水。
何も問題はないと思いますが?
何より時間がありません、急ぎましょう。
[馬岱はごく自然に、ライダーの運転する車へと進んだ。]
[――ふと、思い立って]
ああ、待て、馬岱。
……アーチャー。
御身がこちらに乗れば、
もし、山へと向かうあいだに襲われても、弓が扱えると思うのだが。
[一拍、間をおいて]
とはいえ……主の背を、暗殺者に抱かせるのは不安か?
[ランサーの提案に眉を寄せた]
……ランサー、それは、却下したいがいいか。
フランそちらに乗せるのも不安だが、アサシンに腰を抱かれるのもな。
あ、それいいな。
[キースの提案がベストかもしれない。
バイクをアサシンと相真に貸せばいいのだ]
アーチャーとおっさんが車に乗ればベストだなー。
[バイクを指差しながら]
……あれに馬岱とhypocriteが乗る。
それでいいな?
[見えぬ弓を確かめるように
扇を閉じるように右手を握ってから
下に下ろした。]
何だ、随分あちらは
[むさ苦しい。
流石にそれを言うのはためらわれて]
…己の主張を譲らぬ者ばかりよの。
[あきれて溜め息が出た。
ランサーの後ろ彼方には看板が見えた。
交通安全──ゆずりあい ありがとう
溜め息を一つついて、成り行きを見守る]
――……貴様がか?
たったいま、あばらをやっていると――、
[アーチャーと己の二騎。その手が空くのは悪くない。
屋根のないこの車なら。己が槍を振るって、矢や獣も掃えよう]
――ああ……そうだな、それが良かろう。
[ニムロドに頷き、屑水と共にバイクへと近づく。
若干離れて居る為、向こうには小声はもう聞こえないだろう。]
屑水、調子が悪そうですが……。
体調が芳しくないのならば運転を代わりましょう。
主――セムラの前の私の最初の主が、ですが……。
この鉄の馬によく乗っていたので、運転は出来るかと思います。
ああ、その方が、色々と助かる。
[ランサーの放った鍵を受け取り、車のほうへ近づいていく。
そして、やや心配げにバイクを見た]
傷つけてくれるなよ。
[口調はやや祈るように聞こえたかもしれない]
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