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キャスターは渋沢 スミスに投票を委任しています。
屑水 相真は渋沢 スミスに投票を委任しています。
神嵜 剣助は渋沢 スミスに投票を委任しています。
ランサーは渋沢 スミスに投票を委任しています。
キースは渋沢 スミスに投票を委任しています。
アーチャーは渋沢 スミスに投票を委任しています。
キートンは渋沢 スミスに投票を委任しています。
アサシンは渋沢 スミスに投票を委任しています。
ライダーは渋沢 スミスに投票を委任しています。
セムラは渋沢 スミスに投票を委任しています。
バーサーカーは渋沢 スミスに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
荒谷天羅 とらは渋沢 スミスに投票を委任しています。
キャスター は バーサーカー に投票した。
屑水 相真 は バーサーカー に投票した。
神嵜 剣助 は バーサーカー に投票した。
ランサー は バーサーカー に投票した。
キース は バーサーカー に投票した。
アーチャー は バーサーカー に投票した。
キートン は バーサーカー に投票した。
アサシン は バーサーカー に投票した。
ライダー は バーサーカー に投票した。
セムラ は バーサーカー に投票した。
バーサーカー は キートン に投票した。(ランダム投票)
渋沢 スミス は バーサーカー に投票した。
荒谷天羅 とら は バーサーカー に投票した。
キートン に 1人が投票した。
バーサーカー に 12人が投票した。
バーサーカー は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、キートン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、キャスター、屑水 相真、神嵜 剣助、ランサー、キース、アーチャー、アサシン、ライダー、セムラ、渋沢 スミス、荒谷天羅 とら の 11 名。
投票を委任します。
キャスターは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
キャスターは、セムラ を能力(襲う)の対象に選びました。
更新時間が24時間延長されました。
投票を委任します。
アーチャーは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
投票を委任します。
セムラは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
渋沢 スミスは、ライダー を投票先に選びました。
― 幽蓬寺 ―
[荒れ果てた幽蓬寺の本堂で、キャスターは考えていた。
一人ではない。正面には、先刻召喚したメイデンが一人。
まあるい卓袱台を挟み、正座で相対している。]
――――。メイデン。
私は、最近思うことがあります。
[こぽぽ、と淹れるのはお茶。
時間がたった麦茶なのだろう。黒くなっていた。
それを、すっとメイデンの前に差し出す。]
――――。初めは謎の男と接触したり。
神社での戦闘、図書館での奇襲。
――――。暗躍することも多々ありましたが。
[ずず、と自分の黒い麦茶を飲み干してからこう言った。]
――――。山に引き篭もってから私。
段々と影が薄くなってきていませんか?
[とても真剣な目でメイデンに問いかけた。]
―――――。
[頷いたメイデンをじっと見つめる。
その表情は鉄面皮のようだ。
別の湯のみをもう一つ取り出して、注ぎ、メイデンの前へ。
メイデンは二つの麦茶を手に入れた。]
――――。こういう時。
チャブダイをひっくり返すのが習いだと聞きました。
[自分の湯飲みにも黒い麦茶を淹れ、また飲み干した。
そして立ち上がり、メイデンへ近づき
その体をひっくり返そうとしたが、びくともしなかった。
キャスターの筋力の低さが祟ったようだ。
元々、かのギリシャの大狩人と対になるようなパラメータを狩猟女神は持っていた。それが引き継がれているのだろう。
キャスターはやがて諦め、また*正座をした。*]
[地上から消えたハチは、英霊の座へは戻らず、遠い世界へと旅立った。
だが地上から消え、光となる一瞬、セムラの行く末を気にかけた。
その思念のみが、間の世界へと落ち、今のハチを形作っている。
いや、正確にはハチでは無く、バーサーカーであったゴロウの残滓と言うべきであろうか。
もはや実体は無く、ただ自体の成り行きを見守るのみとなった存在である。]
「………。」
[主の言葉と、行動から鑑みるに。
自分が其の“チャブダイ”という物だったのだろう。
――然し主の語る“習い”が果たせなかった様子と、改めて己の前に座り直し恨みがましく湯呑みを見つめる主の姿に唯――]
「………。申し訳、御座らぬ」
[謝る他に、術は*無かった*]
ふむ、どうやらセムラはあの場から無事脱出できたらしい。
お互いの意志とは言え、無理を強いてしまったからな。
まずは安心した。
だが、ティチューバがこれで諦めるとは思えないし、未だ目は離せないか。
…。
[小さな溜め息は形になる。
己等とは隔たった場所にある存在たちを、
それなりに飽きもせず見ていたわけだが]
…?
[大気の揺らぎ]
−西ブロック・キートン宅−
[ソファーで眠るセムラと、それを見守る自分。
昨日の魏延との会話を思い出す度に、ある言葉が頭を過ぎる。
―――惚れた女。
その様な経験などなかった。
だから、判らない。
この胸の内にある、守りたいという気持ちが。
過去から持つ己の願いからくるものなのか。
それとも……。]
――――。
[寝ているセムラの頭を撫でる。]
……セムラ、私は。
[それをすると、とても心が暖かくなるようで。]
[ゴロウはふと他の存在を感じ取る。]
私と同じ立場のものがいるのか。
いや……同じではなく似た立場と言うべきかな。
あながち、孤独と言うわけでも無いらしい。
馬岱はセムラの匂いがよほど気に入ったのだな。
ちなみに犬は匂いで異性に惚れる者が多い。
特に尻の匂いが重要だ。
目はあまり良くないから、外見は関係ないのだ。
…猿、何か
[気配が増えた、といいかけて]
────犬?
[聞こえた内容に思い切り眉を寄せる。
だが、セムラ、といっていた。
確か魏延の恩人だとか言う名前も、そんな名前ではなかったか]
―マンション―
[――――約束は、
果たさなければならぬ。]
[そう口にしたアーチャーは、
酔いのためか、いつしかそのまま眠りに落ちた。
もたれ掛かったまま、静かに。
―――そのままで居れ、
と、離れようとしたキースに命じたのが
眠りに落ちる前の最後の記憶。]
[英霊は夢を見るのか。
流れ込む呪詛と意識の混濁。
浮かんでは消える泡沫。
――赤。
呪いの赤。
“who died and made a person the devil”
問いかけに答える声は未だ無く。
――声。
猫の声。
小さく啼いた水際の仔猫。
ごろう、と呼ばれた彼方の面影。
――塔。
届かずの塔。
神に反逆した傲慢な王の戴く冠。
睨む空は黄昏の色をしていた。]
投票を委任します。
キースは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
/*
…!!
ライダー居なくなったら
派手なぶっ放し系宝具の使い手がまた減る。
なんということだ。
槍=殺→仕込み必中系
だものな…!
―ウィークリーマンション―
[感じるのは、人の温もり。
見るのは隣にいる英霊の見る夢。
朝だと気づいたのは窓からはいる日の光だった]
朝か。
そのまま寝ちまったな。
[隣の温もりを自然左手で引き寄せ撫でる]
[ぬくもりが近い。
キースは未だ眠っているようだ。]
――…、―― …
[差し込む朝日。
まだ、時間は早いようだった。]
…… … あ、あ。
[そうか。あのまま、眠ったのだと
漸く思い出す。少々ぼんやりしていた。
酒が残っているのだろうか。
起きることもできる。狭いと文句も謂えよう。
けれど、できればまだこのままと
――どうしてか、思った。]
……そうか。わかった。
[聞こえていたかどうかはわからない。
ふと、手を伸ばした。それは、今度は退くことなく。
頬をそうっと辿り、
指先が僅かに触れる位置のまま、止まる。
――そのまま暫く
まだ少しばかり眠りの残滓残る表情で、
隣で眠る男を見ていた。]
[目を覚ましたのは、それからどれほどの時間がたった後だったか。
いまだ隣にいるアーチャーへ視線を送る]
今日は、静かだな。
二日酔いか? 存外弱いな。
[笑みと共に、軽口を叩く。
二度寝に入った後の、アーチャーの言葉は、聞こえたかもしれなかったが、なんと言ったかまでは覚えていない]
[―― まるで、騎士物語に出てくる魔法使い。
"私"が初めに見たものは、とても綺麗な女の人でした。]
『どうやら彼女は、君が君ではないと気付いたらしい。
……いやはや、子宝とはよく言ったものなのだがな。』
[女の人は言いました。
私が使い魔であるということ。
突然の"不幸"で死んでしまった女の子を蘇らせようとしたこと。
……その子はセムラという名前らしいこと。
老衰した、自分の"バウムクーヘン"という飼い猫に降ろしたこと。
女の人の苗字は、ヘットヴェッグというらしいこと。]
『これで、君をバウムに降ろした意味がなくなってしまった。』
[セムラという女の子は、病気で死んだと聞きました。
……その子のお母さんはその子をとても愛していたそうです。
だから、ヘットヴェッグさんは帰してあげたいと願った。
けれど、……死んだ人間が蘇るはずはない。
帰って頂戴と、何かとても硬いものを投げられました。
私が頬を腫らして倒れていたのは、そういうことなのだそうです。]
『それで、君はどうする。
私としては、君が好きなように生きてもらって構わない。
……いや、それは無責任だとは思うがね。』
[生み出した責任を果たせなくてすまないと、ヘットヴェッグさんは私の頭を撫でました。
私は、彼女が言っていることの意味がよく分からなかったので、首を横に振りました。]
『………またいつか会いましょう。必ず。』
[そう言って。
女の人は、私を置いてどこかへ行ってしまいました。
今思えば。
あの人は、私の御主人様(おかあさん)だったのかもしれません。]
[とても遠いユメ。
どこを歩き、何を見て、何を思ってきたのか。
どうして私は海で溺れて、……この地へ流れ着いたのか。
今では、思い出せません。]
…?
[また増えた。
そんな気がした]
まったく。
誰も彼も心残りが多過ぎるのではないかね。
それとも、杯は未練を喰ろうて誰かのねがいを叶えるのか。
[あながち遠くない推論だと思うが、さて]
[散り散りに]
[途切れた記憶と]
[色んな人の声]
[覚えてはいても]
[私がここにいる理由は]
[私が生み出された理由は]
[浦舞を護っている理由は]
[この服が好きな理由は]
[消えて欲しくないと思った理由は]
[―― ねえ、みんなどこいるの?]
[怪我の具合を確かめる。
腹のほうはもう、だいぶいいようだった。痛みも、引いている。
右手は、固定されたままの手首を見れば、まだ若干の腫れ。
すぐには無理か、とあきらめる]
バイクの鍵を返しに行って、バイク屋二取りに行ってもらったほうが、いいか。
――…。
フラン――。
[傍にあるその顔を、金を見つめて、何かの衝動に襲われる。
口を寄せて、寸前で止めた]
…。起きるか。
[目を伏せ、離れようとする]
『もしも僕がいなくなったら、留守を任せてもいいかな』
[不意に。
縁側に座っていた五郎さんは、そう呟きました。
隣で寝転んでいた私は、小さく鳴いて返事をしました。]
『ありがとう。
…………。……そうだ。君に、いいものをあげよう』
[五郎さんがくれたのは、とてもかわいい魔法使いみたいな服。
私は猫から人間に戻って見せて、それを着てみました。
よく似合うと褒めてくれたので、どうしてか笑顔になりました。]
[意識の浮上は、直前まで見ていた夢を綺麗に刈り取る。
だから、どうして胸が張り裂けそうになったのか。
どうして、頬を熱いものが流れていったのか。
分からなかった。]
………馬岱、……。
……おはようございます。
[まだ、さん付けで呼んでしまいそうになりながらも、平時の通り挨拶を返す。
遅れて頭を撫でられていたことに気付いたのか、目を丸くした。
目の周りをこしこしとこすりながら、身を起こした。]
───ご機嫌よう。
その節はきちんとしたご挨拶も差し上げず、大変失礼致しました。
[聞こえた声を理解した。教会であった男だ。
しかも相馬のひどい説明が定着してしまっている気がしてならない。
取り敢えず少女としての微笑みで対応してみるが、
さて。どうなることやら]
ええ、おはようございます。
[答えが出ない疑問を呟いた直後、セムラから声がかかる。
聞かれたかな……と思いながらも、視線は乾いた頬を伝う涙へと気づいた。]
泣いていたのですか?セムラ。
―マンション―
……ん。
[微睡む、緩やかに。
声に意識を引戻される。手はひいて]
――
……二日酔いになるほどやわではない。
[むすりと見える表情で、目を逸らす。]
ああ、腕は未だ無理か……
嗚呼、鍵をかえすという方法もあるのだな。
……キース?
[金の眸を瞬かせた。近づく。息を飲んで――]
………。そのようです。
[泣いていたらしい、と言われればそうなのかもしれないと思う。
ただ、理由は分からないので、引き続き目を丸くするしかなかった。暫し考えていたが、結論は出ない。
ああ、結論は出ないといえば]
決裂。しましたね。
………。でも、ニムロドさんはともかく、魏延さんは。
…………。
[彼の言っている言葉には真実があった。
真実というよりは重みだろうか。
早くニムロドとの約束を果たさなければならないという想いと。
……馬岱の曇る顔が見たくないという想いと。
時計の針の音が、無遠慮に混ぜこぜにしていった。]
[魏延……。]
……セムラ。
私は―――私は、貴女を守りたい。
その気持ちは、変わらぬどころか大きくなってきている。
でもそれは―――
[セムラの肩に手を置き、胸へと抱き寄せる。]
それは、私が貴女に……惚れている、からなのでしょうか。
この胸に、個人的な行為を抱いているからなのでしょうか。
[抱きしめる腕に、力が篭る。]
……解らないのです、自分の気持ちが。
?
ば、た ……、
[突然のことだった。
肩に手を置かれたと思ったら、いつもより近く、より近く、馬岱の鼓動を感じていた。馬岱の温もりを、感じていた。
また赤くなりそうな顔。
けれど、馬岱の問いに、慌てていた心がゆっくりと止む。]
…………。私にも分かりません。
どうしてあの時、馬岱さんに消えて欲しくないと思ったのか。
どうして、後先を考えずに約束をしたのか。
[馬岱は護りたいと言う。それは、彼の奥底から毀れ出た気持ちなのだろう。……彼が言うところの、個人的な更衣なのか、別の……過去からの志なのか。]
……だから、私には馬岱さんの気持ちは分かりません。
でも。
[恐る恐る、けれど確かに、その体を、抱きしめ返して、]
………。志でも、その、……個人的な好意でも。
とても尊い……貴いものだと、私は思います。
[自ら零れ落ちたものは、きっとなく。
けれど、目の前の彼はそれを持ちえている。
それを、どうして汚すことが出来るのだろうか。
どうして自分が、間違っているといえるのだろうか。]
いえ、此方こそ御身内の事情も知らず、御無礼を致しました。
[慇懃に頭を下げる。]
私は死んだはず……、と為れば、此処は死後の世界、とやらでしょうか?
[抱き返された腕。
嗚呼、そうか―――解ってしまった。
どうしようもなく、理解してしまった。
今までそのような経験は無かったと言った。
違う……私はそれを避けていた
許されないと思っていたのだ。]
―――セムラ、もし私が……。
["私の様な者"が、人を殺す悪鬼である己が。
――愛を胸に抱く者を戦場で殺してきた私が。
人を愛する事など、許されないと思っていたのだ。]
貴女に、個人的な好意を抱いていたら……。
[だが、気づいてしまった。
知ってしまった、人をその腕に抱く温もりに。]
[分からない。
この鼓動を、どうして離したくないと思うのか。
彼がどうして、許しを得たいと思ったのか。
馬岱という英雄を知らないセムラには、分からない。]
私、は。
[寄せられる想いが、また一つここにある。
けれどきっとそれは、近い内に届かなくなるもの。
けれどきっとそれは、契約を結んだ時から変わらないもの。]
私の気持ちは、とても曖昧。
だけど、馬岱さんがそう想ってくれるのなら。
私は、…………何故かは分からないです、が。
……………その。
とても、嬉しい。……気がします。
[馬岱の問いかけに、ただ一つ、腕の中でこくりと頷く。
許す、許さない。
その天秤を、何一つとして確かなものを持ち得ない自分が傾けることが出来るのか。相変わらず分からない。
けれど、今は。今だけは――。]
ありがとう……ございます。
[もう、抑える事ができない。
一度気づいてしまったら、目を背ける事ができない。
奥底に沈めていたのに。
もはや溢れる出るのを……
言葉に出てしまうのを、止められない。]
―――私は、貴女を愛しています。
[その思いは言葉だけでは留める事が出来ず。
行動となって、腕の中の少女の唇を奪った。]
[聞いた途端に出たのは。
驚きと瞬き。
そして、情けない声。]
ばたい、さ
[―― 愛しています。
言葉が浸透するより先に、……唇は重なった。
瞬間、びくりと震える。
少しの間、体を緊張が包む。
―― やがて、落ちてゆく鼓動と共に。
セムラの震えは、止まっていった。
知らず、目尻から一筋涙がこぼれた。]
[再び流れる涙を拭取るように、目元へと口付けをする。]
やはり、慣れませんか?
[再び"馬岱さん"と呼びかけたセムラに微笑む。
前は無理をしないでいいと言った。
だが、今は何故だろう。]
馬岱、でしょう……?セムラ。
[そう呼んでほしいと思った。
微笑んでいた唇は、その細い首筋へと。]
いえ、とんでもありません。
全ては、そう、その。兄が至らないばかりに。
ここは…ああ、ええと。
[軽く肩を竦む。指先が頬を掻く。
ここはもう、負けを認めるべきか]
…聖杯と、座の合間の外れのような、黄泉のような…
[目元への口づけ。
どうやらまた涙を流していたらしい。]
…………、今日の、馬岱、は。いけずで、
っ、――― ぅ
[言葉を遮るように、首筋へ降りてくる。
震えの度は先ほどの比ではなくて。
思わず力の抜けた声が漏れた。
体が強張り、それ以上声を出すまいと耐えるように、すがるように、抱き締めていた手に力が籠る。]
……そうですか?
[せき止めていた物が一気に溢れ出す。
手の中の温もりを、もっと近くに。
腕の中に命を抱いてるんだと、
縋るように自分の身を抱きしめている少女を実感したい。]
――セムラ、貴女の全てを、私に貰えませんか……?
[少女の顔を、真っ直ぐに見つめた。]
聖杯、……?
兄上殿のみならず、貴女も此度の聖杯戦争に名を連ねる御方で御座いましたか。
重ね重ね御無礼を致しました。
[再度、頭を下げた。]
私は国分=キートン=太一。
此度の聖杯戦争にアサシンのサーヴァントを従えるマスターとして参戦した者にして、敗死した筈の現在は何故か斯様な場所に留まって居ります。
−朝・東ブロック/相真邸、地下実験室−
……
[机の上に突っ伏し寝息を立てている。
机の上には水球が2つ。ひとつは朱に染まる摘出球。もう一つは魔術回路を継続的に閉じる封印球。
勝負の時は、刻一刻と*迫っている*]
投票を委任します。
屑水 相真は、渋沢 スミス に投票を委任しました。
…国分さま。
あー、ええと、その。
[言葉が泳いだあと大きな溜め息になった。
確信犯なのか、それとも無意識の産物なのか]
───吾の負けだ、暗騎の主。
[苦い言葉とともに溜め息ひとつ。
少女は掻き消え、現れるは少年の貌]
謀るつもりはなかったが、今の今まで
真実告げる機会もなかったのだ。赦せ。
───吾は剣騎。此度の杯戦に名を連ねし七騎の一よ。
[はっきりつげる。
相真の妹などではない事を。
表情は苦いまま]
―…止めないなら、どうなってもしらんぞ。
[長いように思える時が経ってから、そんな言葉をかける。
狭いソファの上、アーチャーの身体を横たえて。金を見下ろし]
……いてぇ。
[動くと痛いのか、呻いて腹を押さえた]
…―― は、……―よく謂う。
既に一度、
…組み敷いている癖に。
[そう謂って、不遜に笑めていたかどうかは 分からない。]
…ん、
[上から降る、痛み訴える呻き声。
腹部を押さえる手に手を添わせ
そっと撫ぜた。]
――まだ痛むか。…ばかめ。
[聞こえる声にはにや、と笑って]
あれはお前がねだってきたんだからな?
……今度は、俺の番だ。
[腹を撫でる手をとる。使えない右手は肘をついて支える。
握った腕を自分の首の後ろにまわした]
なんてな。
こうしてる、だけでいい。いまは、まだ痛い。
[体重をアーチャーに預けて、*倒れ込んだ*]
…っ…――、
[さっと目元に朱がさした。
指摘されると、羞恥が勝つ。]
黙れ。
[睨んだ。
首へと回される手。覆いかぶさる体温が
とても、あたたかかった。]
――……は、…脆弱なことだ。
[悪態をつく声が、少しだけ小さかった。]
[口づけが離れても、震えていた体にはまだ余韻が残っている。
息は乱れ。
けれど、馬岱の言葉と、まっすぐな視線だけは、確かに映る。]
…… ………… ………
[半ば熱病にでも魘されるように。
言葉は続かず、けれど、確かに一つ――頷いた。
……それの持つ意味は、分からなかったけれど。
ただ馬岱を受け入れるためだけに。
半ば無意識の内で、腕の力が*緩まった*。]
何と!?……成る程、然様でしたか。
しかも剣騎、最強のクラスと呼び声高いセイバーとは。
姿を変えて居られたとは言え、気付かぬ己の不明をお詫び致します。
[三度、頭を下げた。]
して、其処許は何処の英霊で在らせられますか?
…。
[思わず視線が座る。
本当にマスターだったのかと言わんばかりに。
令呪に反応がないほど微弱な存在等ではない。
それくらいの自覚はある]
───小碓命。
[微かな苛立ちを隠さぬまま、答える]
[どこか焦点の合っていない瞳。
けど、その瞳には確かに自分が映っており。
少女は、頷きを持って返答した。]
―――………。
[乱れる吐息と時計の音が、妙に耳に残る中。
腕を掴んで、少女を押し倒した。]
小碓……、日本武尊で在らせられましたか。
成る程、合点が行きました。
熊襲健討伐の際の逸話は真で在ったのですね。
神代の英雄と相見える機会に恵まれようとは、身に余る光栄で御座います。
[恭しく礼を執る。
視線を下げたため、セイバーの表情は見ていない。]
…ほう。熊襲の件を知っておるか、お前。
[微かに眉が跳ねた。
相馬よりも外面が良いとは見えた]
それにしても、随分と己を下に置いた口振りだな。
よく暗騎に下剋上されなんだ。
[暗騎のことはしらねども、変な感嘆はつい覚えた]
この気配はキートンの気配……。
君もこちらに来てしまったのか……残念だ。
もう1人はサーヴァントのようだが、おそらくは地上では会わなかった者だな。知らぬ気配だ。
だが、私と同じ土の匂いがする。
いや、この身で匂いと言うのも変だが、言葉で表すとそういう感覚になってしまうな。
どうやら同じ国の英霊か。
さて、今日は地上も穏やかであるようだし、男女ひとつ屋根の下をのぞきに行く気にもなれない。
大人しく休むとするか。
[ゴロウはそう言うと、身を横たえて*休む事にした。*]
此の国に住まう者として、少々の歴史は学んで居りますので。
[セイバーに対して、にこ、と微笑んだ。]
其処許は神代の英霊、対する此方は一介の魔術師なれば、必要な礼を執らぬ理由は御座いません。
馬岱さん……、アサシンのサーヴァントですが、彼とはパートナーとして信頼し合える関係であったと、手前勝手かもしれませんが、そう思って居りますよ。
口調は、そうですね、彼と話す際は幾分柔らかであったかも知れませんが、それもパートナーで在ればこそでしょう。
[ゴロウの気配に気付く。]
ゴロウさんも此処に留まって居るのですね。
その節はお助けすることも出来ず、済みませんでした。
───なるほど?
[理由に幾らかは納得した。
笑うのが、幾らか馬鹿にされている気がしたので視線をそらし]
お前と暗騎は、文字通り主従であったということか。
本来はそれが正しい有り様なのだろうね。
[他の主従達を頭の中考えて思い出す。
まず剣助と魏延を思い出し、軽く苦笑が浮かんだ]
…犬。
[それは文字通り、犬の姿であった。
自分に近い音は確かに同郷らしい]
[男女。言葉に幾らか瞳を瞬かせた]
…なるほど。
何処ぞ目交っておるのか。
──随分と呑気な話よ。
[幾らかのんびりした声が溜め息を一つ付いて。
馬に蹴られるは御免とばかりに肩を竦めた。
勿論、魔力授受についてのことは分かっているが、
敢えてそれ以上は口にしなかった]
種が生き延びるためには必要だろうしの。
[身を横たえながら、キートンの気配に顔を向け]
元より君たちに断り無く出てきた身、来てくれた事に感謝すれど、助けが入らなかった事を恨む事などしないさ。
ここにいる私は、本体が残した淡い影みたいなものだが、本体がいても同じ事を言うだろう。
/*
>誰かキャスター口説けよ
これには盛大に噴いた。
浦舞任せていけるのはキートンとかだった気がする。死んでいるが。
悪にならんかったC狂人ですまない。
抗うという方向性 は
最初から決めてたんだ…!
だがうっかりどころではなく大甘に。
[犬はやはり犬だった。
しげしげと目の前で見ながら]
…犬は赤、白、黒の順番に美味いのだったか。
[呟く言葉はさりげなく物騒だった。
興味はあるらしい、食べるかどうかは別として]
お前も七騎の一か。不思議なものだ。
…、お前と主はどんな主従だったんだろうね。
[寝そべる姿が心地良さそうだったので、
撫でたりくすぐったりいじめたりすることはなかったが。
問い掛けると言うよりは、独白に近い言葉]
[悪態は聞こえない振り。しばらくはその心音を聞いていた。温かな、流れ。
少し、身体を浮かせて、アーチャーを見る]
ニムロド、お前の願いは、変わらないか。
[金瞳を覗き込む。きれいな、色だと思った。思っていた。呼び出したときから。
左手で頬を包む。右手は、添えるだけ]
[―――何を問うか、と
蒼を見上げる。
頬があたたかい。]
――――愚問だな。変わらん。
[彼方の、喪われた王国の王は
不遜な表情を見せ、謂い放つ。]
[変わらぬアーチャーの答えに、笑う]
お前は、そうだな、それで良い。
……。
[どんな答えを願ったのか。
わからずに、額を撫で、前髪をかき上げる。現れた肌に、軽く口付けを落として]
バイク、取りに行くか。
[左手を突いて、身体を浮かした]
――…、… 何 、なのだ。
[些か戸惑ったような声。
キースを見上げる。
手を伸ばしかけて、]
…――、 ……ああ。
[――今度は、途中で退いてしまった。]
無茶して怪我が酷くなっても仕方ないからな。
[そう言って身体を起こす。
もう、窓から覗く日は、建物の間に。
立ち上がり、アーチャーのほうへと左手を差し出した]
[握った手を引き寄せ、立ち上がらせると、手を離し]
寺の近くまでは、タクシーだな。
警察に調べられてなきゃいいんだが、教会が何とかしてくれるだろ。
[外套を羽織ると、ドアのほうへ向かう]
何、拗ねてるんだ。
[アーチャーの言葉が気になったのか、振り返った]
― 西ブロック・キートン宅 ―
[目が覚めれば見えるのは天井だけだった。
あるいは、誰もいない空白の間。
けれど、今は見上げた先に、………人がいる。
馬岱が、いた。]
――――。
[誰もいなかった場所に、馬岱が見える。
ただそれだけのことなのに、ゆっくりと鼓動は増えていく。
―――私は、貴女を愛しています。
今更になって、言葉が実感として溶けてくる。
温もりでもない、安らかでもない。
何とも言えないものが湧き上がってくるのを感じる。]
[手を伸ばす。
見えている馬岱の頬へ、そっと触れる。
……どうしてか、触れたいと、思った。]
……… 馬岱。私、……………。
[何かを言おうとして、言葉は途切れる。
……そこから先は、言ってはいけない言葉。
頬に触れたまま、馬岱を待つ時間だけが、長く満ちる。]
[腕を組み、眼を逸らす。]
……拗ねてなどいない。
行くのだろう。さっさとしろ。
[先に追い越していけば、
すれ違いざま外套の裾が揺れる。]
[追い越す様子に、肩を竦めた]
拗ねてない、ね。
拗ねたいのはこっちだっての。
[後の言葉は、小さく口にして、アーチャーの背を追う。
外に出れば、朝日の輝きが目に痛い。
右手は変わらず外套の中で吊られていたが、あまり痛くもなくなっていた]
……何か謂ったか。
[不機嫌そうに振り向いた。
小さな呟きは恐らく拾えない。
タクシーをつかまえ、寺へと向かう。
――空が青い。]
……御前、腕は。
いや?
[疑問はかわして、タクシーを拾うと寺まで。
タクシーを降りたところで空を見上げた]
聖杯戦争中で殺し合ってる、なんて忘れそうな空だな。
[蒼に、青が映る。アーチャーの言葉に、外套の下の右手を出した]
右手は、まだ本格的には無理だろうが、だいぶ使えるようには、なった。
じゃなきゃ、バイク運転して帰れねぇよ。
気にするな。ひびくらいなら、慣れてる。
あばらは、……急を要しないからな。
[頬に触れる手。
組み敷いた少女の言葉が途中で途切れる。]
―――その先は、言っては貰えませんか?
[何秒か、何分か。
時間の感覚がもうわからない。
押し倒した少女の言葉を、静かに待った。]
[見上げた空は、夢とは違う色だった。
否、最初に見た夢の空は、――]
…… まったくだな。
何処までも、……何も構わず、――高い。
[謂いながら、右手を空へと差し伸べた。
夢の再現のように、けれど今は睨むことはない。
右手が差し出されれば其方を見て]
脆弱なのだかタフなのだか。
… ……そうか。ならいい。
支障がないなら。
[見やる眸の蒼は空に似ている――と思った。
手を伸ばしても、終われば。
――眼を伏せ、右手に手を重ねてから、離した。]
……………。
いつかは分かりません。ですが。
いつかは、……別れの時が来ます。
その時、馬岱さんの曇る顔は、見たくない。
……そう思います。
[半分は嘘。半分は真実。
例え万が一の奇跡で自分が生き残る道が見つかったのだとしても、やがては別れの時が来る。願いを持たない自分と、願いのある馬岱。
自分が消えるのか、馬岱が消えるのか。
けれど、彼が曇る顔は見たくない。……消えて欲しくない。
理由は分からなくても、それだけは、真実。]
怪我をすれば、誰だっていたいさ。
仕方ないだろう、あの女の、一撃を腹に受けたんだ。
[出した右手に重ねられた手はすぐに離れて]
早いとこ、帰るぞ。
ここでやりあう体力なんざないからな。
[山への入口の辺りで、停めたままのバイクを見つけると、ヘルメットをアーチャーへと差し出した]
ああ、でも、掴むのはいつもより少し下にしてくれ。掴まれたらさすがに痛いからな。
[バイクに跨り、右手の固定をはずす。ハンドルを握って具合を確かめた]
大丈夫です、セムラ。
貴女は私が守る。
だから、先に死ぬのは―――私です。
[再び落とされる口付け。
そして、壊れるかもしれないと言うほど、強く抱きしめた。
そうだ、たとえ私が消えるとしても。
彼女の笑顔が守れるならば、それでいい。]
生身ではな、そうだろう。
[離れた手は、ゆるく握りこまれた。]
今来られたら流石に厳しいな。
御免蒙る。
[ヘルメットを受け取り、被る。手つきも慣れてきた。]
ん?……ああ、そうか、
そうだな。分かった。
[頷き、回した腕は
きちんと痛みを避けられていたか。
確かめるようにちらと見上げた。]
[いつもより少し下に回された腕を誘導して、エンジンをふかす。
見上げた視線が目に入った]
……。
大丈夫だ。
[バイクを走らせると、北へ。右手の具合は、悪くない。
中央ブロックまで走ると、繁華街の辺りでスピードを緩める]
次いでだ、何か、食ってくか。何が、食べたい?
具体的なものを提示してくれよ。
[バイクを一度停めて、意見を求めた]
――、…………。
[どれだけつよい力で抱きしめられても、今は痛くない。
むしろ、もっと強く彼を感じていたい。
―――貴女は私が守る。
―――だから、先に死ぬのは―――私です
彼の言葉に、小さく小さく、聞こえないように。
ただ一言、………謝罪を呟いて。
馬岱がなしたいがままに、セムラは身を*任せた。*]
……ん。
[頷きひとつ。山から離れる際、
一度だけ西の――発電所から離れたとき、
馬岱とセムラが去っていったほうを見遣った。
景色はすぐに遠ざかり、
賑わいが戻ってくる。]
む。食いたいものか。
[考える。ややあって]
…… 「てんぷら」を、食せるところを。
[その呟きは耳に届かず。
少女を抱きしめ、己の信念を貫く決意を固める。
此の道の先に何が待つのかはわからない。
今はただ、目の前の少女の全てを愛するべく抱きしめた*]
───。
[てんぷら。
また音を拾った気がする]
…ニムロド。
[そんなに興味を持ったのだろうか。
ちょっとだけ意外で、すこしだけ]
[うれしくもあった]
てんぷら?
朝っぱらからてんぷらねぇ。
……やってんのかわからんが。
さて。
[暫し考えて、思いついたように]
丼ものおいてりゃ、食べられるかもな。
[そう言って、駐輪場へバイクを置くと、繁華街の中を歩き始める]
でも、何で天ぷらなんだ? そりゃフランは食べたことないかもしれんが。
―港・倉庫―
[キースとの話を終えて倉庫へと戻ってきた。
両手には途中で買ってきた食糧がどっさりと入った袋。
無事倉庫に届けられていた車に袋の一方を入れて倉庫へと戻った]
とりあえず、当てがあるといった以上どうにかしねぇとな。
[袋の中から包みを取り出して開封する。
中から出てくるのは大量焼き鳥のレバーだった]
こんなにレバーだけ喰いたくねーけどしょうがねーよな。
血だ血がたりないんだ……。
[レバーをひたすらに食べ続けた。
その独特の風味に若干嫌気が差した。
だけど、手を止めることは出来るはずがなかった]
[喧騒の中を歩きながら答える。]
嗚呼。時間が関係あるものなのか。
……――小碓が、
セイバーがな、謂っていたのだ。
「あれは美味いものだ。
マスターに食わせてもらうといい」と。
[それは澱みの中で交わした言葉だった。]
……セイバーが、か、
どこで、食ったんだろうな。食べる場所によっても美味いかまずいか変わるだろうから。
ここでいいか。専門店じゃないが、それなりのもんは食わせるんじゃねぇかな。
[言って見上げたのはうどん屋だった。店構えは普通の、ただ昔からあるようなつくり。表のガラスケースには、天ぷらセットも表示されている。
営業中の札も、先ほど変えられたのか揺れていた]
[――……留置場から出れたのは、朝になってからだった。
――タクシー強盗。そんな犯罪者と間違えられた。
――不法入国。そうも云われた。
――名を問われて、答えれば。莫迦にするなと怒鳴られた。
この国の官憲は――……理不尽だ。
――教会への連絡。それを思い出して、漸く、解放された]
――……帰るか。
[事後処理をするという、教会の娘に礼を述べて。
港の倉庫へと、足を向ける。手には、菓子の入った*買い物袋*]
投票を委任します。
ランサーは、渋沢 スミス に投票を委任しました。
流石に詳しいことは知らん。
其処まで暢気に話しても居られなかった。
[食べ物の話をしていたのは
セイバーだったが。]
……ん。そうか。ならば此処でよい。
随分古びた佇まいだな。
[失礼なことを謂いながら鷹揚に頷く。
注文はてんぷらのセットから動かない。
席に着けば、やはり少々浮いた二人であったか。]
また… …随分とのんびりとしたことだ。
[肉うどんに数種類のトッピングを頼み、運ばれてくるのを待つ。店員が少し驚いたような表情だったのが見えたが、いつものことだと気にせずに]
セイバーが、聖母が、哀れにも、思える。
ヒポクライトが、あの様子ではな。
憶えているのか、いないのかわからんが。
俺は、――…。
[続きを言いかけたところで、料理が運ばれてくる]
ま、食うか。
たくさん食えば、それだけ回復も早い。
フランは、魔力の回復のほうはどうなんだ?
―警察署―
それじゃ、失礼いたします。
[ぺこりと頭を下げる。ここを出て行く頃には、警官たちの記憶は書き換えられているだろう。]
はぁ、もう。タクシー泥棒だなんて。
サーヴァントって一般常識は与えられてるんじゃなかったのかなぁ。
とらちゃんはとらちゃんで忙しいなんていってたし。
後で渋爺に報告書書かなくっちゃ。
[警察署から出ると、ゆっくりとした足取りで教会方面へ歩いていく*]
[手の甲に顎を乗せる格好で、頬杖をつく。
金の眸は、斜め下に伏せられた。]
――…心が耐えられんなら、…現実を塗り替える。
そういう輩に、覚えもある。
…――、わからんな。
ただ、封じているだけかも知らん。
…ん?
[途切れた言葉の先、促すように見るが食事が先か。]
ああ。
[箸の使い方は、あまり上手ではない。
さくり、とてんぷらの衣が音を立てた。]
……呪詛が邪魔だな。相変わらずだ。
残量は、――抑えた発動だったゆえ、前よりましだが。
[犬の転がる様子を見ながら、微かに聞こえる声を聞く。
幾らかゆっくりと瞬きをした]
…哀れまれるとは、思わなんだ。
[微かな苦笑。
ちょい、と伸ばした指先は犬の首元をくすぐった]
あれが選んだことに、吾はもう口出しできる存在ではない。
…相真がそれで良いと信じるなら、吾はそれを見守るのみよ。
[それは会話ではない。一方的な解答。
ゴロウの首元をくすぐる指が微かに止まって、それから引き戻される]
たとえ──己が望まなくとも、それが相真が活かすのであれば。
[忘れろといった言葉は、上手くは届かなかったから]
…望まなくとも、な。
[アーチャーの食べ方を見ながら、時折笑う]
下手だな。まあ仕方ないが。
現実を塗り替えるにしてもだ。
あんな憶え方なら、憶えてないほうが、いい。
と、俺は思うが、人によって違うだろうな。
[箸の使い方は日本人に育てられただけあって、下手ではなかった。握り方は少しだけ違っていたが]
前よりまし、つまり、全快じゃない。
宝具一回でなくなるだろう。……呪詛は、どうにかならんもんかな。
[うまい、問い声に、食べているてんぷらを見る。
自分のはと言うと、もう残り少なかった]
五月蝿い。……国が違うのだ。仕方があるまい。
[謂い、麺を口に運ぶ。
聖杯は箸の使い方の知識までは仔細に渡さなかったらしい。
キースが自分より箸をうまく使うのを、少々口惜しそうに見た。]
――……どうだかな。
……少しでも覚えていられるなら、私は
[謂いかけて、やめた。]
――あれを絶たん限りは難しかろう。
繋がっている限り手前勝手に逆流する汚泥のようなものだ。御前との径《パス》が細いわけでもない…、…しな。
[食べる速度に差がある。速い、と文句を謂いながら自分の速度で減らしていった。]
あれを断たない限り、な。
[息を吐く。
スープを全てのみきってから、お冷を口にした]
……。
食ったら、戻るぞ。
それとも何かほしいものがあるなら、付き合うが。
いくら溜め込んでるっつっても、無尽蔵じゃないからな。あんまり高いものはよしてくれ。
[アーチャーが食べ終わるのを待って、席を立つ]
――…、――面倒なことだ。
写本の疵が――こういうことへ繋がろうとはな。
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to ――]
……。ん。
――なんだ。殊勝に王に贈り物でもする心積もりか?
[く、と笑う。]
否、別段必要はない。
[謂いながら、席を立った。]
貢物があると謂うなら
受け取ってやらぬでもないがな。
[戯れに口にした。
店を出て、少しだけ気配を探るように魔力を集中させた。
人が増え始めた通り、金の眸は何処か遠い場所を見ている。
――セムラと馬岱の姿は、見当たらない。]
……居らぬか。
[呟く。あれと逢うなら、夜であろうか。]
―朝・港倉庫―
[大量のレバーを無理やりに胃に押し込む。
そして増血剤と栄養剤を飲み睡眠を取った]
・・・・。
[その睡眠に終わりをつげたのは魏延の足音だった。
なんだか少し疲れたというかうんざりした様子だった。
そして、その手に持つのは武将にはまるで買い物袋]
アーチャーのマスターと偶然会ったから話をしてきた。
セムラを討つ。
それ以外に方法はないとの結論に達した。
[魏延の買ってきたドリンクを飲みながら会話する。
伝えるべき事は一つのみだった]
将軍、俺は決めたぜ。
というか、答えなんて元々一つしかなかったんだ。
[魏延から目を逸らさず自分の意思をしっかりと伝えた。
ここはごまかしてはいけない、そんな気がした]
将軍はさ、義によって成り立ってんだろ。
だったらキャスターは捨てて置けないはずだろう?
あれは、回りなど考えず巻き込むぞ。
だからこそ、セムラは討たなければならない。
魏延に浮かぶ困惑の表情。
その気持ちはわからなくもない。
自分とてセムラには命を救われているのだ]
討ちたくねーのはわかるよ。
だけど。
俺は聖杯の為。
将軍は義をその信念を貫く為。
キャスターは討たなければならい。
だから、セムラを討つ事に力を貸してくれ。
できれば令呪とかはつかいたくねーんだ。
[自分の気持ちは隠さず正直に伝えた。
あとは将軍の返事を待つだけだ。
だけど、返事を待つがその時間はとても長くかった**]
いらないなら、いい。
[必要ないという声に、肩を竦める。
おらぬ、と聞こえれば首をかしげた]
いない?
何がだ?
[雑踏の中を見る。なにがかは、わからない]
猫、セムラか。
[店から出た足で、駐輪場まで向かう。まだ、日は東にある。
手の中で鍵を転がしながら、目を細めてどこかを見た。
思い返したのは、セイバーのこと。先ほどの、会話]
フラン、俺は、忘れんよ。
お前が、いたことを。
[小さく、そう零して、ヘルメットを*被った*]
そうだ。
……――
[続く言葉に――金の眸を見開く。
僅かに揺れたのが見えたやも知れない。
見上げたキースの蒼の双眸に手を伸ばしかける。
ヘルメットに遮られ届かなかった指先。
その様は、瓦礫の上で空に手を差し伸べる夢に
少しだけ*似ていた*]
― 幽蓬山 ―
[嫌な予感がする。
本堂の屋根から下界を見下ろしながら、そう思った。
山門には念の為、メイデンを配置につかせてはいる。
しかし、そろそろ他のマスターも異常事態に気付いても良い頃だろう。愚直に戦闘を挑んでくる輩もおらず、あまつさえこの間は自分の討伐よりもセムラの奪還を優先していた気がした。
境内に捨て置かれた男が何よりの証拠だ。
あれは令呪に命じた。
己がサーヴァントと、セムラの離脱を。
だとするならば、これは危険の予兆かもしれない。]
[こうしてキャスターは魔力を練る。
練成するものは影の獣ではない。獣は境内に満たされている。
―― 山門にいるメイデンへの援護も命じてある。
もし、セムラの身に何らかの処置が施されたのなら。
今満たされている魔力は瞬時に堕ちてしまうだろう。
そうなれば、影の獣は扱えない。
別の手が必要だ。―― そう考え、二体目の召喚を試みる。
己が命に忠実で、けれど己とは正反対の力を持つ鉄塊。
彼女の利点は宝具にあるまじき低コストの大量生産。
今の魔力ならば十体ほど用意出来るだろうか――と。
キャスターは独り、魔力を*練り続ける*。]
[何度も相対したバベルの王を筆頭に、彼等はあの手この手を使って自分を追い詰めるだろう。護りもメイデンを敷いてはいるが、絶対ではない。
その時、自分独りで戦わなければならない。
固有結界を破る切欠を作った男マスターもいる。
あの力も未だ謎。
魔力弾も狩猟女神の偽矢も、バベルの王に破られるだろう。
頼みの綱は、シリウス。
ギリシアの大狩人・オリオンが従えた最高の猟犬にして、全てを削り壊し呑み込む最大の獣。
獣にして狩猟者である、最後の切り札。
ならば今必要なことは、それを放つ魔力の充填。]
―東ブロック・相真邸、地下実験室―
……まったく、無茶をする。
[姿の見えない主を探しに来てみれば、こんな所で寝てしまっている。
一つ溜息をつくと、床に落ちている上着を拾って、そっとかけた。]
(……。)
[触れなくても、屑水の魔力が目に見えて減っているのがわかった。]
[机の上にあるふたつの球――
これが、主が言っていたセムラの手術とやらに、必要なものなのかもしれない。
おそらく、計画通りにセムラを保護できたら、すぐにその手術とやらを始めるのだろう。
ならば。
主の魔力を、枯渇させるわけには いかない ]
……クズミ…
[寝ている主の耳元に、そっと語りかける。]
…お前は、生きなければならない。
お前は偽善と言ったが、…きっとお前はその「偽善」で、これから多くの人々の命を救える事になるだろう。
自分が生きる事に、罪悪感など持たなくて良い。
お前が生きる事が――
結果的には、人も、お前自身の事も救うのだ。
−西ブロック・キートン宅−
[ゆっくりと、体を起こす。
安心からか、いつの間にか眠っていたようだ。
時計の針は既に昼を軽く回っている。]
……朝食もまだでしたね。
[体を起こそうとするが、起き上がらない。
ふと自分の体の上を見ると、穏やかな寝息を立てている少女がいた。
体には何も身に付けておらず、身を隠しているのは二人を一緒に包んでいる毛布のみ。
それも少し肌蹴て、肩やらなにやらが見えてしまっている。
まぁ、自分も変わらない状況な訳だが。]
―――。
[床に落ちていた彼女の服を腕で拾い上げ、肩にかけてやる。
そしてそのまま、優しく抱きしめた。]
[傍らの壁にもたれかかり、目を瞑る。
いつかの光景が、瞼の裏に浮かんでは、消える。
冷たくなっていく 躯
それを感じ取りながら、見取る事しか出来なかった
目の前で 息絶えた主
あの 絶望的な喪失感――
もう 二度と そんな思いは ]
[――流れ込み続ける呪詛は]
[魔力を供給する径《パス》を阻害しながら]
[嘆きと怨嗟を届ける]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[who died and made a person the devil]
[誰が。]
[誰が。]
[誰が。]
[誰が。]
[誰が。]
[――――。]
動きづらい……。
後半まで協定残るとRPに縛りが出るんだよなぁ……。
今や懐かしいVR村でもそうだった。
殺害がほぼGM任せの流れというのは如何な物か……。
[――]
[――剣が倒れ]
[“必ず殺してくれる”]
[そう謂ったとき
あの女は何と謂ったのだったか。]
[ぽつり 呪詛の汚泥の中に浮かび上がった]
[怒りに押流していた記憶]
――……。
[今少しの間、思案に沈む。]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[ころしたくてたまらない。]
[―――誰を?]
[1]
[2]
[3]
[4]
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