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桐生 茜は九鬼 聖法に投票を委任しています。
梧桐 曹は九鬼 聖法に投票を委任しています。
ランサーは九鬼 聖法に投票を委任しています。
蒲生 延は九鬼 聖法に投票を委任しています。
キャスターは九鬼 聖法に投票を委任しています。
瀬良 悠乎は九鬼 聖法に投票を委任しています。
バーサーカーは九鬼 聖法に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
名塚 聖は九鬼 聖法に投票を委任しています。
アーチャーは九鬼 聖法に投票を委任しています。
眞奈 みなみは九鬼 聖法に投票を委任しています。
キラーは九鬼 聖法に投票を委任しています。
平 芽祈は九鬼 聖法に投票を委任しています。
桐生 茜 は バーサーカー に投票した。
セイバー は バーサーカー に投票した。
梧桐 曹 は バーサーカー に投票した。
ランサー は バーサーカー に投票した。
蒲生 延 は バーサーカー に投票した。
キャスター は バーサーカー に投票した。
瀬良 悠乎 は バーサーカー に投票した。
バーサーカー は 名塚 聖 に投票した。(ランダム投票)
名塚 聖 は バーサーカー に投票した。
アーチャー は バーサーカー に投票した。
眞奈 みなみ は バーサーカー に投票した。
キラー は バーサーカー に投票した。
九鬼 聖法 は バーサーカー に投票した。
平 芽祈 は バーサーカー に投票した。
バーサーカー に 13人が投票した。
名塚 聖 に 1人が投票した。
バーサーカー は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、瀬良 悠乎 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、桐生 茜、セイバー、梧桐 曹、ランサー、蒲生 延、キャスター、名塚 聖、アーチャー、眞奈 みなみ、キラー、九鬼 聖法、平 芽祈 の 12 名。
投票を委任します。
ランサーは、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
[思考だけが、漂うように。叶えられなかった願いを、ただ思っていた。
魔術を、教えられる前に。生まれる前に。戻れるのならば。
0から、全てをやり直せたなら。
――――儚い、願い。
だから、最期に選んだのは、死。本能の、部分が、そこに、飛び込んでいった。
叶えられなかった。
自身が呼び出したサーヴァントの願いを。それを、謝ることが出来なかった。
消滅したのだろうか。座に戻ったのだろうか。あの英霊は。
――スパルタクス。もっと、名前を呼べば良かった。]
[鳴き声が、聞こえた。猫の、声。
ああ。
無事でいるだろうか。
緩やかな死。
ただ、願った。小さな願い。叶えられるかもわからない、願い。
その猫が、無事であるように。あの英霊のことを、覚えていてくれるといいと。
消えてしまうまでに*思い続けた*。]
投票を委任します。
平 芽祈は、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
投票を委任します。
キャスターは、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
――中央通り・古美術店・早朝――
[梧桐と左之助は浅い眠りを終えた後、少し早めの朝食を取っている。]
お、この黄色いのは一体何なんでい。
[「それはスクランブルエッグって言う物だよ」
そう答える梧桐にへえと一言返し、食事を続ける。
訪れた沈黙の中で、箸と食器の音だけが響く。
「今日、またお殿様の所に行ってみるかい?」
今度は梧桐がそう切り出したので、何でもいいぜと左之助と答える。
再び訪れる沈黙。
いつに無く盛り上がらない会話が、昨日の出来事のためだと2人には解っていた。]
[1人のサーヴァントと1人のマスターの消滅。
聖杯戦争に敗れた者たちの姿、それを目の当たりにしても高揚感など沸く事は無く、2人の心に影を落としている。]
左之助にはキラーに対する憎悪は無い。
動機はともかく、マスターを確実に消すというサーヴァントの役割を忠実に果たしている。
少女の姿をしたマスターも、ある程度は覚悟してこの戦争に挑んでいたはずだ。]
こちらが甘すぎるんだろうな。
[梧桐を見ながらそう思い、それは俺もかと左之助はつぶやく。
目的の薄さからか、生前より戦いへの態度が享楽的になり、同時に槍の腕が鈍っている気がした。]
投票を委任します。
蒲生 延は、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
投票を委任します。
桐生 茜は、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
―中央ブロック・ホテル―
[ホテルへ戻りダビデと対峙した。
己の判断の誤りをまずは謝罪する]
すまなかった。
無駄に魔力を消費した。
[あの場で手を出して何か意味があったのか?と言われればNOである。
少女が助かる見込みはなかった。
魔術師同士の戦いの結果なら当たり前の話を自分は受け入れることができていなかった]
[ 味のない料理を口に運ぶ。
食べなければ力はでない。ただそれだけの理由でする食事が楽しいはずもない。
――こちらが甘すぎるんだろうな。
左之助の言葉に、僅かにだけ首を動かし頷く。聖杯戦争に関わった以上、昨晩のような光景を見るのは当たり前のことでしかない。それは判っていたつもりだったのだが。
戦う相手として、見られなかった。それがきっと問題だったのだろう。だが…。]
そろそろ、ちゃんとした方がいいんだろうね。
[ 声を震わせないように努めて。
後を引く性格なのは重々承知している。だが、気持ちは切り替えなければならない。]
お殿様に… 決闘を申し込んでみるか。
[ 馴れ合わないように。
戦いを挑む方が、気は楽だ。食べ終えた食器を食卓に置きながら、左之助に今日の行動を提案した。]
投票を委任します。
梧桐 曹は、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
[
――……夜半。
女だけに許された、あの心地の良い倦怠感を味わいながら。
主の求めに応じて、物語を紡いで、いつしか主が眠りに落ちたころ。
その異様は、そこにとあった。
その数、実に四騎。
聖杯戦争に召喚されしサーヴァントの、半数超。
それが、精々、百数十メートルの範囲にと密集していたのだ。
ましてや、その現場は自らの敷いた陣の付近。
死人とて飛び起きるだけの条件が、そこには揃っていた。
主を叩き起して状況を伝え、現場へと駆け付ける。
本来ならば、それが正しい行動だった。
――だが。
穏やかな表情を浮かべて眠る、主の横顔に。
ただ、東ブロックの陣へと意識を飛ばして、情報を蒐集するだけに留めた。
]
[ダビデはマスターの軽率さにきっと怒っていたのだろう。
その口調は何時もより強く感じた]
いや、本当反省してる……。
プラスになった面もあるからそれで許してくれないかな?
だから、明日からの対策を話そう。
[気持ちの切り替えの為、顔を両手で叩いた。
辺りに音が響き渡る、少しヒリヒリするが戒めには丁度良かった]
[
――……脱落したのは、仮面の主従だった。
ああいった存在が"届く"のだろうかと、その未来に微かな羨望すらも抱いた、幼い魔術師。
終わってしまった自分には持ち得ない、大いなる可能性を内包した少女――その芽は、狂気にと手折られた。
黒い影に弄ばれ、ただ、血に染まる肉塊にと変わり果てていく、その残忍な処刑が終わりを迎えたとき。
]
――……叶うならば。あの存在は、この手で。
[
――震える手。初めて抱いた激情の赴くまま。
ゴドウと名乗った、あの魔術師の腕のなか。
服だけを残して消えた少女にと手向ける誓いを、静かに呟いた。
ただ――この決意が果たされるかどうかは判らない。
恐らくきっと、あの場の誰かが、似たような思いを抱いているだろうから。
]
まず、ランサーのマスターの顔が確認取れた事。
そして、瀬良悠乎とそのサーヴァントの脱落。
[昨晩の事実を淡々と述べた]
まず、サーヴァントだけど教会での情報だと六騎しかいまだに召喚が確認されていないらしい、だとすると一名脱落で残りは五騎。
アーチャー、これは君だ、ダビデ。
キラー、イレギュラークラスで切り裂きジャック。
ランサー、これは昨日のサーヴァント、槍を振るっていたから間違いない。
ここまでは確定、そして残りが信長とキャスターだ。
信長と昨日消滅したサーヴァントがどのクラスかは現状不明。
キャスター、キラーについてはそこまで怯える必要はないだろう。
だが、信長とランサーとやり合うならそれなりの覚悟が必要だ。
余力のある今のうちに信長を探し出し叩く。
あるいは、勝てる見込みが高そうなキラー、キャスターを優先して叩き、信長とランサーの相討ちを狙う。
[そこまで話すと一息ついた。
ダビデは自分が話した内容について考えていたのだろう。
言葉を発する事はなかった]
とりあえず、僕は少し休息を取ろうと思う。
その間に君の考えを纏めておいて欲しい。
[ダビデの肩を軽く叩いた後にシャワールームへと向かった]
−自室−
[あの後、お茶を飲み作戦会議をしていたが、その途中で茜が眠ってしまった。
恐らく、精神的に何か疲れたことがあったのだろう。
セイバーは茜を寝床まで運ぶと、その横の壁を背に座り休み始めた。]
[―― ゆらりとしたまどろみの中、飛ばした式神の一つの近くで、大きな力のようなものが、膨らみ、弾けた。
きらきらと、赤い破片が舞う。
暗闇の中、それは自ら光を放ち、目を奪われた。
―綺麗だと、思った。
思わずそれに手を伸ばして、掴めずに、手の間をするりと抜けて、そして消えた。]
―ワンルームマンション―
[ゆっくりと目を開ける。
どこかで、誰かの魂が消滅した。微弱な魔力の式神では、それを特定するまでには至らなかったが、その魂の波動には、どこかで触れた気がした。]
……確か、あの仮面…。
[呟いて、ふと横を見ると、昨日と同じように信長が側にいて、どきりとした。]
お、おはよう…。
しかし、僕は本当なにやってるんだろうね。
ダビデのことを言えたもんじゃないよ。
[シャワーを浴びながら昨日の午前中を思い出す。
携帯を餌に眞奈みなみを呼び出しダビデに場合によっては自身で始末しようとした。
結局の所、機会には恵まれなかったのだが……]
チャンスがあっても、僕に出来たのかね?
[当然ながら返事が帰ってくる事はなかった。
魔術師なら何度もこれまでに殺してきた。
しかし、それらは殺す事を戸惑う事もないような外道達だった。
一般の魔術師を戸惑いなく殺せるか、そんな事は今まで考えた事はなかったし、考えたくもなかった。
昨日の悠乎のような死体を自らが作るなんて事はご免だった]
でも、この先はやらざるをえないんだよな。
やっぱり、僕は魔術は嫌いだ……。
でも、だからこそ、僕に聖杯が必要なんだ。
[魔術の戦争に身をおきながら魔術を嫌う。
呟くのはそんな矛盾した思い。
しかし、魔術なしには自分は成立しないのも確かである。
結局の所、自分も矛盾と苦しみを心に抱きながら聖杯の奇跡にすがるしかないのだ**]
投票を委任します。
名塚 聖は、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
[信長の言葉に、こくりと小さく頷いた。]
話の途中で寝ちゃったのね…。
……運んでくれてありがとう。
[そう言うと、今見た夢の内容を話し始める。]
昨夜、誰かの魂が消滅したみたい。
詳しい事はわからないけど…おそらく二つ。
片方は、あの仮面の男だわ。
[その後に小さく呟く。]
……綺麗な魂だった。
[この場ではキャラとしてのRPを崩さない。
つまり中身は出さないでください。
ただし墓上のシリアスはいりません。
キャラ同士の楽屋裏として雑談でも鍋でも恋愛でもなんでもしてください。]
別に良い、苦になどならんしな。
むしろ、前から軽すぎると思っているほどだ。
[礼を言う茜に、笑って答える。]
昨日……か。
一度、確かめにいくべきかも知れねぇな。
前から…って、ほ、本当はそんなに軽々しく触れたりするのは駄目なんだからね!
そもそも、重いなんて思われたら、死んだ方がマシだわ…。
[笑う信長に、赤くなりながら早口で捲くし立てる。
確かめに行くべき、という信長に、小さく頷く。]
場所は東ブロックの方かしら…。
痕跡でも拾えるといいのだけれど。
なんだ、嫌だったのか?
そういう風に見えなかったから別段気にしていなかったが。
[ふむ、と顎を撫でる。]
今度は東か。
ならば準備をしたら向かうとしよう。
……。
[思わず口をぱくぱくしてしまう。このサーヴァントは、自分に何を言わせたいのだろう。]
…そんなの、言わなくたってわかるでしょ!
[この鈍感男!、と心の中で叫びつつ、眉間に思い切り皺を寄せて睨む。]
…そうね、少し呪符を用意してからの方がよさそう。
[おそらく、キャスターと思われるサーヴァントと対峙した時の状況を思い出して、そう言った。]
−蒲生邸−
[起きてすぐ、キャスターから昨夜の出来事を報告された。
銀髪の少女と、仮面のサーヴァントを思い出す。
戦うべき敵が減った。ただそれだけ。]
――そうか。
今日は中央ブロックに赴く。支度を急げ。
[短く告げて、自身も準備を始めた。]
/*
うーむ
キラーのゲラゲラ笑いは萌えるのだけども。
ん? という部分があるので、割と結構疑ってたりというか。
バーサーカーと同じIDの人が他にいなければそちらを疑っているところです(何が
がもーさんとセイバーは中身すぐわかったんだけど。がもーさんは始まる前のコメントで……。
とかいって違ったらあれだな。
ふむ、そうなるとだな。
俺が思っている方で正解って事でいいんだな。
[そうして、睨んでいるアカネの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。]
そうだな、用意は万全にしておけ。
もし誰かが脱落したとしたら、一気に局面が動く可能性がある。
[「決闘を申し込んでみるか」
そう言った梧桐の目を左之助はじろりと見る。
やや沈んではいるが、確かな決意を秘めた光。
おそらく、なけなしの勇気を振り絞ったのだろう。]
……いいぜ、やろうか。
[左之助にとっては今まで会ったサーヴァントの中で、シエラは最も戦い難い相手である。
戦いの場で相手に躊躇無く槍先を叩き込めるのだろうかと自問するが、上手く想像ができなかった。
女の姿とは言え向こうも英霊である。かすかな気の迷いが致命傷にもなりかねない。]
自分を試すにゃ良い相手かもしれないな……。
[梧桐にそう言いながら、左之助は自身の気持ちを引き締める。]
…知らないわよ!
勝手にそう思ってればいいんじゃないっ!?
[撫でられるのに身じろぎしつつ、曖昧な返答をする。
続く信長の言葉に、一瞬空気が冷える。少し硬い顔で、ゆっくりと頷いた。]
うむ、今の反応で確信した。
嫌とは言わないからな、アカネは。
[くっくっと笑いをかみ殺す。
その後、優しく撫でていた手を離すと床に座りなおした。]
それじゃ用意を済ましてしまえ。
ちゃんと飯も食っておけよ?
[信長の軽口に、今度は返答せずに、ふいっと顔を背けた。]
…ごはん、と言っても、当面これしか無いんだけどね。
[苦笑しつつ、箱から昨日と同じ携帯食品を取り出すと、ピリっと*封を開けた*]
[スパルタクスは今回の聖杯戦争の資料を取り寄せた。中には一つのクラスの脱落が報告されている。そこに至るまでの詳細な顛末。
「座」にいる自分の分身も呼び出され、参加しているらしい。関心がないわけがない。スパルタクスは一字一句余さず読んでいた。
しかし、どうしても腑に落ちないことがあった。]
バーサーカー?
仮面のサーヴァント?
ばかな!
奇妙奇天烈愉快痛快崩壊怪しさ全開。
そんな英霊が存在するわけがない! 英霊たる証、宝具すら使用していないのがその証拠!
だのに。
よりによって私の名を騙るとは……。
小癪也!
どこのどいつだ!
[スパルタクスは資料を握り潰した。]
[
――……それにしても、と。
身支度を整えながら、小さく嘆息する。
中央ブロック――あの街区を訪れるのは、気が重かった。
主には知らせていないが、あそこには、自らの罪がある。
召喚されて、最初の夜――主が意図したのは、恐らくは霊脈を通じての吸収。
しかし、手段の指定がなかったためか。
"霊脈で繋がる地域の民"から、"精を吸って蓄える"――令呪が自らに強制したのは、その二点だった。
結果。
深夜の街を探索するうちに遭遇した"霊脈で繋がる地域の民"を前にして、令呪の強制力が――主も自らも望んでいなかった方向にと――働いたのだ。
あの記憶が、あの街にはある。恐らくきっと、二度と消えない罪の記憶が。
]
――……いつでも出られます、マスター。
[準備を終えて、+主へとその旨を伝えた。+]
[――解説しよう。
今回、瀬良悠乎によって呼び出されたスパルタクスは、バーサーカーというクラスで召喚された。故にクラス特有の側面が付加された。
狂戦士クラスを召喚するための二節を組み込んでいない限り、『狂戦士』に該当する特性が必要となる。
即ちあの仮面は、狂戦士としての素質を象徴した特別なものだったと言えるのだろう。
座のスパルタクスが憤慨しているのは多分そんなところである。]
いかん。怒鳴れば腹が減る。
腹が減れば動きも鈍る。
[食せそうな雑草を漁っている。]
おお、これはまだ茶色くないようだ。
こちらも白化は少量……食せないこともない。
――四日目午後/自宅マンション(東ブロック)――
[寒気で目が覚めた。見れば太陽はとうに姿を消しているのか、視線をやった窓の外は暗闇で何も見えなかった]
……っ、あ、違う……。
[寒気は時間帯のせいでなく、闇は太陽のせいでない。誰かが、このマンションの近くで魔術を使っているのだと気付く。様々な物を黒く塗り潰すような、魔術。それが何なのか、この時みなみが知る事は無かったが、嫌な予感に体を起こした]
[みなみの呼びかけに対する返事はなく、部屋に気配を感じる事も出来ない。意を決して扉を開ければ、案の定、伽藍とした空間がただそこにあるだけだった]
キラー……?
[キラーが負っていた怪我の事を思う。英霊ではなくとも、キラーは決して弱いサーヴァントではない。だが、決して万全な状態ではなく、対サーヴァント戦を一人で勝ち抜けるとは思えなかった。胸を支配する猛烈な不安に、思わず玄関へ向かう]
出かけるのは良いが、戦う場所はどうする。
昨日の屋敷って手はあるが、令呪反応した以上向こうも警戒してるだろうし、日中だしなぁ。
流廻川辺りにでもおびき寄せるか?
あそこなら人通りも少なそうだ。
[出かける支度を整え、「気配遮断」をしたまま玄関をくぐる。]
[原田左之助と名乗ったランサー。真名は解らぬものの、女のキャスター。アーチャーのダビデ。原田が口にした信長と言う名前のサーヴァント。
キラーが何かのクラスを則ってこの場に存在するとしても、ライダー、バーサーカー、アサシンの三つのクラスのうち二つはこの場に存在するはずで、みなみはその二つのクラスのサーヴァントに関する知識を何一つ持っていない事に気付き、唇を強く噛んだ]
今行くのは、自殺行為、だもんね……。
あの魔力は、サーヴァントじゃなくって、マスターだと、思うけど。
せめて、使い魔を派遣すれば。
……うー、無理だよね。結界があったら、魔術師の使い魔です! って宣言してるのと同じ事になっちゃう。
[みなみは動物を使い魔として使役する事を得意としない。人払いの結界を張られた場合、使い魔に仕立て上げた一般市民の命が危険に晒されるだろう。それに無論、ダメージはこちらにも来る]
信じる、しか、ないんだよね。
――信じよう。
[目を閉じて、みなみは自分とキラーとを繋ぐ回路に意識を集中させる。頭に浮かぶ、魔術師キラーの言葉と顔。弱りきった様子と、自嘲的な笑み。呼び出した時に見た、あの不気味な笑い声をあげる影と、みなみと同じ魔術師でただの人間だと言ったキラーは違うように見えてならなかった]
群体としての力を使える方が、そんなの、強いに決まってるけど。
サーヴァントとして、聖杯戦争を望む者としては、キラーにそう在って欲しいと思うべきなんだろうけど。
でも――
[ふと胸にキラーの声が聞こえたような、気がした。だがその声が齎したのは無事を確認出来た事による嬉しさではなく、より濃い不安の色。みなみは玄関に座り込んだまま、祈っていた。魔術師の彼が主導権を握ったまま、部屋に戻ってくると]
[明らかに腹を下しそうな雑草を集めたスパルタクスは満悦であった。しかし副菜だけでは満たされない。
主菜を集めるため、スパルタクスは鉄を削り始めた。]
焦げた鉄がまた美味いのだ。
歯ごたえも十分。
これを超える主菜を、私は知らない。
気取り屋のローマの民にはそれが分からんのだ……。
−蒲生邸→中央ブロック・駅前−
[キャスターを振り返る男のあまりの多さにうんざりしながら歩く。]
開けた場所、建物の死角、あらゆる情報を頭に叩き込んでおけ。戦場で使えるものは全て利用するのだ。
それと、こんなところで仕掛ける馬鹿はおるまいが、魔力の感知は怠るな。
投票を委任します。
眞奈 みなみは、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
眞奈 みなみが「時間を進める」を選択しました。
[スパルタクスは食事を始めた。
メニューは雑草と鉄の塊。ビタミン(?)と鉄分(?)が程よく配合されている。
故に擬音はこうなる。]
[*むしゃむしゃ*。]
―― 蒲生邸 ――
………留守、だね。
[ これは参った。
道すがらにどうやって流廻川まで誘き寄せようか、いきなり戦いとかなった場合はどうするかなどを話し合いながらやってきての空振り。ちょっと寂しい。
どうするよ、という左之助の言葉に。]
うん、まあ、まずは戻ろうか。
[ 軽く肩を落としながら、中央ブロック方面へと足を向けた。]
[
指示されるまでもなく、周囲の探査は続けていた。
何しろ、主の言うところの"こんなところで仕掛ける馬鹿"には、一度、出会っている。
まだ人の疎らな早朝と真昼間では、自ずと事情も異なるだろうが、警戒するにしくはなかった。
]
はい、マスター。
――……この場で戦闘を挑まれる可能性が低いのでしたら、指輪を外しますか?
それだけ感知範囲が広がりますし……一般人の視線を逸らせる暗示くらいなら、心得ていますが。
[
ふと思いついて。
人の多さに辟易しているらしき主にと、付け加えた。
]
そうだな。
[キャスターの提案に頷いて、草の指輪を外した。]
俺が知らないマスターやサーヴァントも多い。見つけ次第知らせろ。戦闘しないにしても先手は取りたい。
蒲生 延が「時間を進める」を選択しました。
[肩を落としている梧桐に「しまらねぇなあ」と声をかけ、後に続いて歩き出す。
人通りの多い、中央ブロック方面に向かうようだ。]
令呪頼みって奴かい。
あそこで反応した所で、相手に何を出来る訳でもねぇが、まあ伝言くらいは言えるかね。
[そうつぶやく。]
[
主に倣って、草の指輪を外す。
抑えられていた魔力が解放され、視える範囲が数倍にと広がる。
――しかし、そうだったか。
言われてみれば、自分だけが接触して、主が出会っていない相手も多い。
共通した認識があるのは、織田信長――セイバーの主従と、戦争を脱落した仮面の主従。
それに、商店街で一文字――昨晩の戦いで槍を用いていたから、恐らくランサーだろう――と、少年の姿を確認したくらいか。
]
[
あの少年については、ライダーかアーチャーのどちらかだろう。消去法で導いた答えだった。
――仮面のサーヴァントと、闇色の影。
両者と戦った経験からして、そのいずれかがバーサーカーである可能性は高い。そう判断していた。
そうでない一方は、恐らくアサシンだろうとも。
いずれも近接戦闘を挑んできたことからアーチャーではあるまいし、徒歩のライダーというのも考えにくい。
なにより、あの狂気。
狂気といえばバーサーカーの専売特許のように思われるが、アサシンとて相応のものだ。
彼の暗殺教団に君臨する、山の翁――"大麻飲み"の長。
その狂気と狂信は、彼らの標的と成り得る立場であった以上、よく知っている。
何しろ、あの当時、暗殺者の影に怯えぬ王侯貴族など存在しなかったのだから。
そういうことで、あの少年の正体さえ知れれば、未だ巡り合う機会のない、六騎目の相手の正体も知れるというものだった。
]
―― 中央ブロック・駅前 ――
すげー人ごみだな。こんなんじゃ令呪反応しても解らないんじゃないのかい。
[交通の要所なのだろう、行きかう人の多さに慣れてない左之助は辟易する。]
一応俺も魔力に注意を払うが、これだけ人が多いと顔知らない相手じゃ解んねぇかもな。
[そう言って、辺りに魔力を感じないか気を配る。]
[そこまで思考を巡らせて。広がった感知野のなかに、二つの魔力を感じた。]
――……マスター、早速ですが。
魔術師らしき反応と……それと一緒に、もう一つ。かなり微弱な魔力ですが……感じ取れます。
[その詳しい方向と距離を、主へと伝えた。]
さっそく来たか。
この状況で仕掛けてくるような相手であれば、結界を仕掛けたエリアまで引き込む必要がある。
一旦、視認できる距離まで近付くぞ。
[キャスターの示す方向へ向かった。]
うん、やっぱこんな手探りでうろつくのも効率悪いね。
[ 如何にもな場所にいくか、人通りの多いところに行くか。後者を選んだことを軽く後悔しつつ駅前を歩く。]
…と?
[ 突如、強大な魔力を感知して左之助の顔を見る。]
なんか、当たったらしいよ。行こう。
[ 発生した魔力源へと、足を向けた。]
らしいな、すげぇでかい魔力を感じる。
これは相当な奴だぜ。
[梧桐の少し前に立ち、楊枝をつまみながら歩みを進める。
ふと行き交う人ごみの中に、一際目を引く女性の姿が目に入った。]
シエラか……やはり英霊だったのかい。
横にいるあの男が召喚者か?
[彼が武家の末裔と聞いていた左之助は、マスターの方にも興味があった。
2人をまじまじと見詰めながら近づいていく。]
[探知した魔力の先に、見知った顔の主従を認めて。小さく、溜息を吐いた。]
――……よりにもよって、ですか。
[
魔術師の本拠を堂々と訪ねるような相手だ。
よもや、この雑踏のなか、問答無用でということはあるまいが。
――念のためにと。
東ブロックのビル街、北ブロックの公園、そして流廻川への移動経路を脳内で組み上げておく。
]
[2人の下に来ると左之助は軽く手を上げて、話を切り出す。]
よう、シエラ!
今、お前の家行って来たんだけど留守だったんでこっちに来たんだわ。
お前、大した魔力じゃないの。
始めてあった時は全然魔力感じなかったけど、猫かぶってたのか、初対面と言え人が悪いや。
[そう冗談めかして言った後、脇にいる男の方を向く。]
お初にお目にかかる。俺の名は原田左之助、幕末の剣士だった男だ。
聞けばそちらは武家の末裔とか。
今の世の武家も体を鍛えたり、帯剣したりしてるのですかね。
もしそうなら、1回サシで手合わせしてみたいもんだ。
まあ、横のお嬢さんが許してくれないとは思うが。
[左之助は視線をシエラと蒲生の間に走らせて、楽しげにそう言った。]
ここからが本題なんだが、決闘を申し込みに来た。
場所は流廻川付近。あそこなら人通りもほとんど無いだろうからな。
細かい場所は、まあお互いの感知で解るだろ。
今から共に移動しても良いんだが、途中人気の無い所も多々あるからなあ。
行くまでにぴりぴりするのは性にあわねぇ。
あと俺たちは目立ちすぎるってのもある。
時間は3時間後くらいでどうだい。
[そう一気にまくし立ててから、相手の反応を見た。]
え、ええと……。
[
目を白黒させて、言葉を詰まらせる。
最初は本当に気付いてはいなかったし、騙すつもりもなかった。
が、結局のところ、厚意を利用する形となったのは事実ではあった。
サーヴァント同士として出会ったなら、どのように言われても仕方があるまいと、覚悟はしていたのだが。
それが、笑顔で決闘を申し込まれるとは。
]
[ふざけている様に見えて、左之助にも計算はあった。
要するに「やり合いたいけど女が許してくれないよね」と言っているわけで、武士が相応の自尊心を持っていれば受けるだろうという思いがあった。
もちろんそれは、彼が生きてたころの概念ではある。]
――東ブロック・マンション――
[気配遮断。アサシンの能力をベースにするキラーのそのスキルは、かなりの質を誇る。あの状況で追っ手から逃れることができたも、それが無ければ難しかったであろう。
玄関で意識を失っているみなみを一瞥し、割り当てられた部屋へと入る。
気配遮断は続けたまま、部屋の隅の影へと身を潜めるように座した]
丁寧な挨拶痛み入る。貴殿といい、信長といい、堂々としたものだな。
蒲生延、蒲生家24代目の当主だ。先日は大した持て成しも出来ず失礼した。あまり気の利かん奴でな。
[言ってキャスターを見やった。
続く言葉を聞いて、全身の血液が逆流するような悦びを感じる。こうなってはもう止まらない。]
良かろう。“死損ね左之助”の槍捌き、存分に楽しませていただこうではないか。
[今にも抜きそうになる逸りを抑えて、ランサーを睨みつけながらその提案を呑む。]
3時間後だな。了解した。
よいな、キャスター。
投票を委任します。
キラーは、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
キラーが「時間を進める」を選択しました。
おっと、その名を知ってくれているのですかい。
さすがは武家の末裔、油断がならねぇや。
先日の事は気にしないくだせぇ。こちらも突然の訪問でしたからねえ。
話は決まった、ではこれにて失礼。
じゃあな、シエラ、3時間後に会おうや。
[左之助は来た時と同じように軽く手を上げ、去っていく。]
おい、ツカサ、何鳩が豆鉄砲食らったような顔してるんでい。もう行くぜい。
[左之助はそう言うと、梧桐を連れて流廻川へと*向かった。*]
決闘の申し込みとは律儀なことだ。
ゴドウという魔術師、なかなか面白い。
予定が変わった。一旦戻るぞ。
[冷たい笑みを浮かべたまま屋敷に*戻った*]
[
――反対しなければならなかった、のだろう。
もっとも、その結果がどうなるかは明白だった。
主は令呪を使ってでも、一文字――原田左之助の挑戦を受けただろう。
]
――……三時間、ですか。
[
それまでに、主を翻意させることは出来るだろうか――いや、出来るはずもない。
そのような説得を試みるだけ、無駄なことだった。主の歓喜に水を差し、機嫌を損ねるだけになるだろう。
そう――……主は最早、止まるまい。
一切の手出しを認めず、ただ一介の戦士として、英雄にと挑むに違いない――英雄にだ。
近代の英雄とはいえ、英雄は英雄――もしも、主がそこに届くとすれば。それはきっと。
]
――……考えたくは、ありませんね。
[大股で歩む主の背を眺めて、*+小さく首を振った。+*]
―― 流廻川・昼前 ――
さてと。どのくらいで来るものかね。
[ 河原を一巡りし、人避けの結界を張り終えて左之助へと話しかけた。]
罠らしき結界がこの河原一帯に仕掛けられている。解除を試みたがどうにも私では手の施しようがない代物だった。あのシエラというキャスターが仕込んだものかも知れないし、誘い込まれないよう注意してくれ。
[ 感知できた限りの、罠の大まかな範囲を説明する。その配置を完全に感知できた自信がない上に、どのような罠かさえ把握できていない。どれだけのアドバイスになるかは判らないが、調べられた限りの旨を伝えた。]
[見知らぬ女にどつかれた。
スパルタクスは危うく鉄を丸呑みしそうになった。しかしそこはスパルタクス。何とかごっくんしてみせた。
改めて女を見る。
仮面が無い、と口を尖らせるということは、記録にあった今回の最初の脱落者に違いない。
青年はじっと見つめた。
手にはグラディウスで削った鉄の塊。見るからに舌が腫れ上がりそうなほど辛そうな、赤い雑草がたっぷり振りかけてある。
両者の間に流れる重々しい雰囲気。
胃の腑に落とす鉄より重く、研がれた刃の殺意より鋭く、青年は女を見つめ――]
――――食うか?
[真っ赤な鉄を差し出した。]
−蒲生邸−
[屋敷に戻って何をするでもなく、静かに過ごしていた。蒲生正宗の手入れを終え、布で包んだ後、身支度を整える。
ランサーたちと別れてから、もうじき3時間が経とうとしていた。]
そろそろ時間だ。行くぞ、キャスター。
何でぇ、既に敵の手が入っているのかい。向こうさんも本気だねえ。
向こうが呼び出しに乗ったのは、案外このためもあるのかもしれねぇな。
ふーむ、結界の位置はなるべく頭に入れるが、位置からして全部回避は難しそうだ。
[左之助はそう言うと、辺りの魔力に気を配りつつ、キャスターたちを待った。]
[
――……流廻川へと向かう道を、主の後ろについて歩く。
主と左之助が戦うということは、同時に、自分がゴドウという魔術師と相対することになる。
まさか、一対一の決闘を申し込んできた側から、介入はするまい。
だが、仮にもこの身はサーヴァント。
人間の魔術師を相手には、遅れを取ることは、まずないだろう。
だからこそ――……どうやって対応するべきか、難しいところだった。
]
――……見えてきましたね。
ん……どうやら、人払いの結界を張ったようです。舞台は整えたと、そういうことでしょうか。
[迷いを残したまま。河原に立つ二人の影へと、視線をやった。]
−流廻川−
なるほど、あちらも準備は万端というわけか。
[キャスターの言葉に冷たい笑みを浮かべる。]
キャスター、戦闘中ランサーが範囲に入ったら結界を発動させろ。それ以外は俺たちの邪魔をしなければ何をやっても構わん。
――ただし、殺すなよ。
[蒲生正宗の戒めを解き、ランサーたちに近寄った。]
待たせたな。
−流廻川−
なるほど、あちらも準備は万端というわけか。
[キャスターの言葉に冷たい笑みを浮かべる。]
キャスター、戦闘中ランサーが範囲に入ったら結界を発動させろ。それ以外は俺たちの邪魔をしなければ何をやっても構わん。
――ただし、殺すなよ。
[蒲生正宗の戒めを解き、ランサーたちとの距離を縮める。]
待たせたな。
こちらもいま来たところですよ。
[ お約束的に、言葉を返す。]
人避けの結界は施しておいたけれど、何があるか判らん。他者を巻き込まない事だけは約束してもらえるか。
[ すでに戦う気満々に見えるガモウに話しかけながら、左之助を前に出すかのように、一歩後ろへと下がる。]
おうよ、早速始めようか。
[左之助は蒲生にそう声をかけ、槍を手にキャスターの姿を見る。
彼の今の目標はキャスターである。
先ほど会った時、蒲生に「手合わせを願いたい」とは言ったが、それは決闘を受けさせるための挑発であり、まさか本当にマスターが人の身で自分に向かってくるなどとは今の左之助には予想できてはいない。]
ツカサ!気合入れていくぞ!
[左之助は槍を手にキャスターに向かって走り始める。]
[
魔術師を殺せば、左之助が消える可能性がある。
単独行動スキルの有無や現在の魔力量にもよるが、敵が消えることは許さないと、主はそう言っているのだ。
各種の強化呪文を主へと掛け終えて、半歩。
]
――……どうぞ、ご存分に。
−東ブロックへ移動中−
[さて、現在2人は肩を並べて――むしろくっ付きそうな程近づいて歩いているわけだが、これにもひと悶着あったりした。
茜が『近すぎる。もっと後方に離れろ』と主張するも、信長の『不自然で怪しい。何より咄嗟の時に反応できない』という発言により主張は却下され、現状が出来上がっているというわけだ。]
黙ってばっかりだとつまらんぞ。
少しは口を開け。
………………。
今のところ、善方の願いを持っていそうなのはランサーかキャスターなわけだが……。
[鉄をもぐもぐしながら観戦したい。]
さて、どちらが「主役」となるかな。
よかろう。
[ゴドウの言葉に頷いて蒲生正宗を構え、己の獲物目掛けて駆けた。]
どうした原田。
貴様の相手はこの俺だッ!
[弾丸のように走るランサーに向けて、切り払いの一撃を仕掛ける。]
[ 基本、聖杯戦争において戦闘を行なうのはサーヴァントだとツカサは考えていた。
ただし、相手のマスターを狙うのは戦術として有効なものであること、また、ガモウが武闘派魔術師である事から自分が狙われる可能性は充分に考慮していた。]
勿論だ。こちらは気にせず全力で行け、一文字!
[ 三本の絵の具を取り出すと、指に挟みいつでも動けるよう、戦場全体に意識を拡大した。]
[苦虫を噛み潰したような表情で、横を歩く。]
…口を開いたら、罵倒しか出てこないんだけどっ!
[ぷりぷり怒りながら、高いビル群が聳え立つ方へ向かう。]
……正直、この辺は、私の力が落ちるわ。
この場所での戦闘は、出来れば避けたい所ね。
[
身構える魔術師に、さして動揺の色はなく。むしろ、戦う気でいるようだった。
余程の自信があるのか、どうか――どうやら、一つ、確かめねばならないらしい。
]
――……ゴドウ様、でしたね。
戦うにせよ、何にせよ。一つ、伺いたいことが。
あの仮面の主従とは、どういった御関係でしたか?
[
昨晩、あの少女を看取ったのは、この男。
もし仮面の主従と協力関係にあったのならば、自分の情報を得ている可能性があった。
宝具は兎も角として、真名を知られているかどうかだけは、確認しておく必要があった。
]
さて。
観戦の間に反省会でも行おうか。
[仮面をはめた。]
まず、剣を勢いで折った辺りから何かおかしくなったわけだが。
実は最初は、「瀬良悠乎の魔術で修復できる」ことになっていたのだ。なので安心して叩き折った。一本はセイバーに折られたものだが、もう一本は自身で折ったものだ。
しかし途中から「サーヴァントの武具を魔術で修復出来るのは如何なるものか」という疑問が生じ、段階的に「魔術で武具の修復は不可能」となってしまった。
投影魔術を習得しているならまだしも、私はバーサーカーだ。自力で武器の修復はもちろん出来ない。ということで武器は失われた、ということだ。
今になって思えば、セイバーの自然治癒で万全に近いほど回復しているのだから、私も自然回復で武器が直ることにしてもよかったと思う。
何だと?!
[蒲生に対して油断していた左之助は、切り払いへの反応が一瞬遅れ、脇腹を浅く切り裂かれる。
身を翻して体勢を整え驚愕の目で蒲生を見るが、やがて目の色に喜色が浮かぶ。]
ハッ……アハハハハ!
こいつあ、こいつあ……面白れぇ!
あんた気に入ったぜ!いいぜ、遊ぼうか。
[改めて蒲生に向かい、槍を構えなおした。]
宝具も使用のタイミングは無かったし、唯一、使用出来そうなキャスター戦は見事に時間切れだった。翌日、キャスターを四次元迷子にしてしまったことから考えると、戦闘を持ち越すべきだったかもしれないとも思う。
そしてまともな戦闘を一度もしていないということにも繋がるわけだが……こちらは私が悉く戦闘の返し方を間違った。
互いの呼吸を読む術が無ければ戦闘は成立しないと思い知った。もう少し精進しようと思う。特に最期のキラーとの戦いは迷惑をかけてしまったな。
ランサーに介錯を貰おうと思った時期もあった。
尤も時間が時間だったので、進言する勇気は無かった。今になってはこの判断は正解だったと思う。仮にツカサに頼んだとしても、彼はとどめを刺した事実に妻を思い出してしまったかもしれないからだ。
[マントの中から漁師の槍を引っ張り出した。]
後、マントの中の武器とか仮面とかは申請していない事柄だったので、戦闘に使用出来ないという制約は課してみたが。
やりたい放題に見えたら申し訳なかった。
[ 左之助に斬りかかっていったガモウの姿に一瞬動揺を見せるも、顔には出さない。二人がかりで左之助を攻撃するのも、確かに有効な戦法だと考えたからだ。
だから自身へと相対し話しかけてきたキャスターの姿には、背筋にひやりとした汗が流れた。
――参ったね、キャスターが全力でこちらを狙うとなると流石に厳しすぎる。]
さてね。それを聞いてどうするつもりだい?
[ 元より答えられるほどの関係を持っていたわけでもない。そして何を意図した質問なのかから読めなかった事もあり、時間稼ぎを兼ねて質問を質問で返した。]
[自身も強いものとの対決を願っていたが、果たして人の身で英霊と戦うと言う発想が出来ただろうか。
そう左之助は自問する。
すぐに答えは出ないが、実際にそれをやろうとしている男が目の前にいた。
その事に喜び、左之助の気持ちが享楽に傾いていく。
すぐに決着をつけるのは勿体無い気分だ。
相手の腕前を見ようと、軽く踏み込み、浅い突きを放ってみる。]
[髪を撫でられて、ひゃぅっ、と小さく叫んでしまう。]
…くすぐったいからやめてよっ!
[大きな声で怒鳴ってしまい、はたと気付き、手で口を押さえた。
ふくれながら、数歩歩くと―]
……っ。
[妙な違和感を感じた気がして、立ち止まる。
神妙な顔で、隣を振り向いた。]
…待って、ここいら一帯に結界が張られている…。
[
どこまで自分の情報を得たのですか――まさか、馬鹿正直にそう訊ねるわけにもいかない。
仮面のサーヴァントと、交戦もせずに同行していたことから、少なくとも敵対はしていなかったことは確かだが。
]
――ええ、まあ。
あの少女は、あの歳で、私の主を圧倒するほどの才能を持っていました。
そんな彼女が、他者と慣れ合ったというのは、少し興味がありまして。
さすがはサーヴァント、今のをかわすか……ッ!
[手応えがあったと思われた一撃をかわされ、驚きと共に歓喜の声を上げた。槍を構えなおすランサーに対し、正眼に構える。]
気に入ってもらえて光栄だ。
[笑みを浮かべて得物を構え、再びランサーとの距離を詰める。]
む。
ランサーが戦闘享楽に傾きつつあるのか。
…………。
いや、聖杯の情報から考えて、最後に聖杯を破壊する選択肢も残されているか。まだだ。まだ地上が混沌に塗れそうだと判断するには早い。
きっとなんとかなる。はずだ。
怒鳴るな怒鳴るな。
[茜が己の口を押さえた手を、上から押さえる。]
まったく、純な奴だ……っ。
[その時、体全体に違和感が走る。]
ああ……、誰か仕掛けてるな。
[距離を詰めたところに襲う突きの一撃。常人であれば避けようも無いが、日頃の鍛錬が延の身体を動かし、キャスターの強化が助けた。]
――ッ!
[右に避けながらさらに距離を詰める。避けきれず、左の脇腹を掠める穂先。
痛みにも怯まず、ランサーに切り上げの一撃を放った。]
[目の前の鉄に向かってハリセンを飛ばした。]
いらん。
スパルタクス、その顔は私という存在を忘れたか。ならば、仕方ないな。
私も……本来の私に戻ろうと思う。
本来の私、と言うか、なりたかった私だな。
[少し考えた。リスクが大きいと判断する。けれどやってみたい事柄だった。]
[ 何かを、誤魔化したな。
説明された理由に心の中で否を唱える。主が生身でサーヴァントと相対しているこの期に及んでその質問は悠長すぎる。
考える。この状況下でわざわざ質問してきたのには勿論、意味があるのだ。察するに、何かを危惧しての確認なのだろう。であれば――このキャスターは、ハルカたちに正体を知られているのではないか。ならば…。]
そうだね。こんな立場での出会いでなければ、もっと判り合えただろう。惜しい奴らを亡くしたと思ってる。
[ どういった関係だったか…その質問に、軸をぶらした回答を返した。]
キャスターの眼から見ても、立派だったかい、彼女の才覚は。
[ そして、会話を延長するように質問を投げた。]
口調を変えるのは後回しにして、バーサーカーのことをなんと呼べばいい。
スパルタクスって長いんだ。
語感も硬いし。
スパたんでいいかな。スパたんっていうと、別の人を思い出すんだが。
それともお父様がいい?
……………………。
………………。
…………。
………。
どうした。
ツカサの角で頭でも打ったのか?
[女があまりにも妙なことを言い出すので、女の頭を揺さぶってみた。面識は無い……はずなのだが、なんとなく仮面をかぶるのが恐ろしい。
今は記憶を巡るのはやめておこう。]
いや、君が認識しているスパルタクスと私は別人だ。
私があのような無様な戦いをするわけがあるまい。
[蒲生の切っ先が体をひねった左之助をかすめ、服の一部を裂く。うっすらとにじむ血。]
かわしたつもりだったんだがなあ。
[どうやら相手は魔力による強化が行われているらしい。
軽くステップを踏みながら左之助は距離を置く。]
これは、なめていると危ない……か。
じゃあ、ちょいときつめに行くぜ!
[今度は思い切り踏み込み、わき腹めがけて槍の柄を振る。
鋼の塊が風を切り音をあげながら蒲生を襲った。]
…キャスターね。
[先日の戦いの時に、踏み込んだ結界と同じ波動を感じる。
さすがに、不利な土地の上に、結界まで仕掛けられていては、手も足も出ない。]
…出来るかどうかはわからないけど、解呪してみる。
このままでは危険だもの。
[そう言うと、大きく深呼吸してから、印を組んだ。]
――……そうですね。驚くほどに、魔術の展開が早く、巧かった。
あの歳であれならば、長ずれば、どれだけのことが出来たのでしょう。
それに、私の主は、彼女の術を"魔法"と呼びました。本当かは判りませんが。
この時代には、"魔法"とされる術は五個しかないそうですね――私の時代には、まだ二桁ほどはあったものですが。
兎も角、私などより余程、魔術師らしい魔術師であったと思います。
[
魔術師が立ち位置を変えるのを、特に意味があるとも思わず。
名を知ることもなかった少女の評価を、淡々と口にした。
]
…神は社殿 仏は仏殿
山の神は山へ
水神は川へ
身膚を離れて
眷属集めて
白紙 御幣 花べら
花みてぐらへ
[いつもなら、足元からわずかながらにも補助してくれる、大地の力が無い。加えて、魔力はAランクのキャスターの敷いた陣。
じわり、と、額に汗が滲む。]
別人と言われてもな。仮面を被ってみるといい。
バーサーカーも猫がすき、というわけでもなかったとは思うのだが。
それに、今の内はいいかもしれないが、明後日には又新しい面子がやってくる。そのときどう対処するつもりだスパルタクス。
後覚えてないだけで、実際にあんな戦い方をしたのは自分だということを忘れるな。
私もだが。
[目を、ぎゅっと閉じて、念を込める。]
…奥々九奥かんぴら
いかずが山へ 御引きのけを
(お願い、届いて…)
―― 頼み 参らする
[一瞬、青い光が茜を取り巻き、どこかでパシンッと乾いた音がした。]
ふ、加減などするからだ。
[ランサーの軽口に答える。しかし言葉とは裏腹に、ランサーの身のこなしから己の攻撃がこのままでは通用しないことも悟った。]
結界は、まだか……。
[ちら、とキャスターの様子を伺う。
――と、そこに襲ってくるランサーの一撃。咄嗟に蒲生正宗で受けようと試みたが間に合わない。]
グ、う――ッ!
[ランサーの一撃が脇腹を抉るのと同時に、身体ごと吹き飛ばされた。
そのまま河原を転がる。]
[仮面を見た。何か嫌な予感がする。
かぶってしまうとその場で世界が崩壊してしまいそうな。
じわり、汗がにじむ。
きっと赤い鉄が辛かったからに違いない。]
フ。
私は部屋の隅にすっこんでいよう。
断固としてあれが私だとは認めないぞ。
はっきり言おう。
印象が薄すぎる!
故に皆、私のことは覚えてなどいまい。問題はない。
[なぜか涙が流れた。不思議なものだ。
見られるのは恥ずかしいので隠すものを探した。
手には仮面。
おおこれはちょうどいいところにちょうどいいものが。
仮面をかぶってそっぽを向いた。]
―中央ブロック・ホテル―
[少年は怒っていた。昨夜の聖の行動は、マスターとしての一線を踏み越えていると明らかに感じられたためだった]
――魔力の消費よりも、問題は行動の意図です。
相手はキラー。アサシンの能力がベースとすればマスターに
とってはどのクラスよりも危険な相手です。
何故、自ら隠れ場所を明かすような真似を?
[生前の軍歴からしても――或いは、魂に刻まれた苦い罪の記憶からしても。戦いにおいて、自軍の損害は当然のもの。だが、それを自ら招くような事は。罪、だった]
――ヒジリの魔術、拝見しました。確かにそれなりの威力はある。
しかし、私にとっては脅威ではありません。
この身に帯びた、主のご加護の前には。
あの程度の詠唱規模の魔術では、貫通できないのです。
同様の能力があの場に居たサーヴァントに備わっていたら、
どうする心算だったのですか?
[憤りが言葉を包む衣を剥ぎ取っていく。
評価や批判ではなく、非難の刃をマスターに連ねた]
――あの魔術師を助けたかったのですか。手遅れだったのに。
それとも、助けたかったのは。
――他人の死をただ傍観している、自分の心だったのですか。
[一瞬して、言うべきでない言葉だったと気づく。
それらを受けても、気持ちを切り替えて戦況の分析に移った青年に、内心で謝罪の言葉を述べた]
[はぁ、と大きく息を吐く。足元が少しふらついた。]
……全部消す事は出来なかったけど、結界の「楔」の一つは潰せたみたい。
効力を弱めるというか、綻びは作れたと思う…。
さすがに、キャスター。
魔力は段違いね…。
[ 魔法がまだ、二桁…。
何気なく喋る彼女の言葉から、彼女の存在していた時代の推測をはじめる。正体に辿り着くには、さすがに情報が足りない。]
魔術の頂たるキャスターにそう評されるとは、彼女も誇りに思うだろうね。…まあ、生きていたならば、だけど。
[ 視界の隅にて、左之助たちの戦闘を確認する。ランサーの英霊たる左之助に対して互角に近い戦いを見せるガモウ。参ったね、やっぱりかなりピンチなんじゃないかな。
焦りは、顔に出さない。代わりに、キャスターへと問いかけた。]
あんたんとこのお殿様、すごい気合いが入っているじゃないか。彼、どんな願いがあるってんだい?
反省点か……全体的に動きが硬かった。
もっと破天荒なPCにしておけば、昼間だろうが歩き回れただろうに。
魔術師協会のエリート、という身分だっただけに、その辺りの融通が聞かなかった。私は真面目だからな。
あと、こんな口調だった所為で、序盤とても喋りづらかった。返しに30分もかかっていた。だめだな。
そもそも、魔術系統の選択を間違ったように思う。
素直に火だの水だのにしておけば。
申請した後でそもそも魔術師には効かないのだから攻撃力としては余りないな、と思ったのだが。
一応基本は等価交換、だと思ってるから、切り取った時間をどこかで元に戻す、という作業が必要になってくる。それで補いきれなかった分は身体に溜まる。
生きてるうちは魔力でカバーできる。
けれど死んだら、カバーできなくなって朽ちることになった。
まだまだぁ!勝負はこれからだぜえ!
[左之助は振った槍を切り返し、刃のある部分を前にして、吹き飛び、転がる蒲生へと走り寄る。
気づかぬうちに結界へと足を踏み入れていた。]
おっと。
[ふらつく茜を後ろから抱きとめる。]
嗚呼、キャスター相手にそれだけできりゃ上出来だ。
相手は英雄の格を持つ魔術師、人の身じゃ抗う事すら困難だろう……よくやった。
歩けるか?
願い、ですか――……恐らく、きっと。
[
――いま、願いの最中にいるのだと思います。
答えようとした、そのときだった。
結界のなか、自らの世界にと侵入した異物の感覚。
咄嗟に、結界に魔力を通して。
セイバーの主従に対したものと同種のそれを、呼び起こした。
]
[七つではなく、六つのクラスで引き起こされた聖杯戦争。
不在はどれなのか。
昨夜までで判明しているのは弓兵、槍兵、殺人者。
東ブロックに張られていた結界の規模と精度は恐らく、魔術師のサーヴァントが作り出したものであろう。
残るは剣士、騎馬兵、狂戦士。
その中のどれかに仮面のサーヴァントを当てはめるなら、狂戦士が最も相応だと思われた。
とすると、ノブナガは経歴からして剣士と騎馬兵のどちらか。
ゆえに、不在となるのもそのどちらかではないだろうか。
それらの推測を、聖の居ない間にルーズリーフに書き留めた]
……すみません、ヒジリ。暫く、私は頭を冷やしてきます。
…………。
これは私の闇であり、封じようとした自身への戒めでもある。
友を殺す度に、私も私を刻んだ。
一人を殺す度に私も死んで逝く気がした。
仮面は奴隷としての象徴であり、狂気の具現でもある。
同時に、私が友を殺したように、私も友に殺されたかった願望でもあった。
そして此度の戦いで「消滅」した。
二度と被るつもりは無かった。
[仮面をコツコツと突付く。]
しかし、君がこの方が心地良いと述べるのであれば。
この姿で、もう暫く付き合うこととしよう。
[抱きとめられて、わたわたしながら]
あ、歩けるわよ。これくらい大丈夫!
……たとえ、相手が神様だって、負けるわけにはいかないわ。
そうでしょ?
[まだ少し荒い息のまま、にっこりと微笑んだ。]
投票を委任します。
アーチャーは、九鬼 聖法 に投票を委任しました。
それを言うのなら、私も消滅している。
もう、「私」であった存在はどこにもない。
そうだな、私も殺されたかった。いや、死にたかった、というのが正しいか。
魔術師としての闇に、もう飽いていたのかもしれない。
聖杯が手に入ったら、生まれる前までに戻りたかった。
叶えていいものではないとあきらめたが。
男らしいところだろう。
武に生きる姿は時に原初を写す鏡ともなる。
そう、研ぎ澄まされた刃のような。
純粋たる殺意、闘争本能、行動理念、そして――願望。
私もおん、ガボボボ
[マスターからあふれ出る凄まじい力によって発言が封じられた!]
[転がりながらも体勢を立て直し、走り寄るランサーに備える。脇腹の傷を気にしている余裕は全く無かった。
――とその時、ランサーの周囲の景色が歪んだ。躊躇せず、こちらもランサーに向かって駆け出して突きの一撃。]
――マンション一室→東ブロック――
[衝動的にマンションを飛び出した。扉が開く音と、待ち人の気配がみなみを起こした。帰ってきたキラーに声を掛けようと、起きようとして、そして、やめた。自らのサーヴァントは無事だった。けれど、みなみが待っていた人は帰ることが無かったのだと悟った]
何やってんだろう、わたし。
……バカバカしい。
[結界が作動し、左之助の体がずしりと重くなる。]
くっ……何だこりゃ……。
[左之助は自らの気を集中し、それを軽減しようと試みる。
それには成功したが、足が止まっていた。
瞬間、繰り出された蒲生の突きに反応が鈍る。
まともに腹に食らった。]
[1]
[2]
[3]
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