人狼物語(瓜科国)


361 聖杯戦争村 Fate/desire  


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           『 Fate / desire 』
                   ―― 0/prologue


1人目、吟遊詩人 がやってきました。


吟遊詩人は、村人 を希望しました。


吟遊詩人

  崩れ行く砂の器の様に 
       想いは満たされず慟哭だけが残る


  眠る事すら忘れて閉じる瞳
       彼の物の最後の姿が思い浮かぶ


  彼の地での約束は
       未だ思い出に変わることはなく


  流れ出てゆく思いの最後には……
       絶望に縋る憎悪のみとなっていた。

( 0 ) 2009/08/15(土) 12:01:13

村の設定が変更されました。


2人目、桐生 茜 がやってきました。


桐生 茜は、村人 を希望しました。


桐生 茜

― 漆路山 ―

[蝉時雨が、頭上から降り注ぐように響いている。昼間だというのに、鬱蒼とした森の中は、木々に遮られて日の光もどこか心細い。

ぽたり。

足元に、水滴が落ちる音が微かに聞こえる。
それが、今、自分の頬を流れている汗なのか、腕を伝わっている赤黒い液体なのか、それを確かめる事すら億劫に感じた。


ふと、後ろを振り返る。


閑散とした陸道寺を通り過ぎ、この奥深い森の中に足を踏み入れてから、もうどれくらい経ったのだろう。

ここは、聖杯戦争の土地の霊山。過去に日本に来た魔術師の末裔が寺の住職として管理している。
ただし、土地が合わなかったらしく回路はなくなり知識のみが継承しているらしい。
日本独自の魔術に興味を持った初代が陰陽寮に接触、交友関係を持っている。

そういう意味では、ここほど自分にとって都合の良い場所は無かった。]

( 1 ) 2009/08/15(土) 12:58:32

桐生 茜

[ぽたり ぽたり

徐々に耳障りになっていく、水滴の音。
目の前を、掌程の大きさの蛾が、視界をかすめてはふわりと消えた。]

……。

[それに小さく舌打ちすると、左腕の傷にずぶりと指を食い込ませる。]

…っ。
[もう、大分痛みも麻痺した腕から、新たな血が流れ出す。その血を指に取り、小さく何事かを呟くと、自分の周りに陣を築いていく。
最後に、目の前の大木に小さめの陣を描き、印を組む。足元が軽くふらつくのを感じた。]

(……これで、三度目。)

[もう、自分の中に流れている血があとわずかだろうということは、薄々わかっていた。]

(…ならば)

[成功【させなければならない】]

( 2 ) 2009/08/15(土) 13:00:18

桐生 茜

[一番、地の霊脈が自分の波動に合う日を選んだ。今日を逃したら、次のチャンスはいつになるかわからない。何より、……ここで屈するのは【負け】を認める事になる。]

冗談じゃ……無い。

[体温が下がっている為か、体が小刻みに震える。
それを、ごくりと喉を鳴らす事で無理矢理押さえ、足に力を込めた。]

…我、汝に命ず。

[大木の陣に、ゆっくりと掌を掲げ、詠唱を続けていく。]

あらゆるものの造り主
その下にあらゆる生が
ひざまずくかたの 名にかけて

万物の生の威光にかけて

我は……汝を呼び起こさん…っ!

[叫ぶように詠唱を終えると、懐から短剣を出し、陣の中央に突き刺した。]

( 3 ) 2009/08/15(土) 13:01:35

3人目、セイバー がやってきました。


セイバーは、人狼 を希望しました。


セイバー

[――山が震える

いや、そう感じられただけだろうか。
だがそこに迸る魔力の奔流は、それ以上の何かが起こる予兆のようで。


その奔流は、召喚者の静かな叫びに応えるかの様に血で彩られた陣へと流れを変える。

流れは光へ、光は形を持って己の輝き故に影を生む。

その形は紛れもなく人、されどその内は人からかけ離れた世界の末端。
ここに想いの現界は成された。

さぁ、開始の言葉を紡ごう。
この先、互いを繋ぐ開幕の呪いを。]


――問う、お前がマスターか?

( 4 ) 2009/08/15(土) 13:03:57

桐生 茜

……っ!

[足元に地鳴りのような振動が伝わり、思わず膝をついてしまう。]

あ……。

[目の前から溢れ出す光に目を奪われ、そしてそれが形作られたのを見ると、心臓がどくんと大きく波打った。]

あ…は……あはは…。
私……呼べた…呼べたのね……っ ! あははははっ!

[狂気のような笑い声が、森の中に響き渡る。そんな少女の周りを、先程の蛾がくるりくるりと舞っていた。]

…そう、私が…マスター…よ…。

[途切れ途切れに言葉を吐くと、体から力が抜けていくのを感じた。段々と視界が暗くなっていき、地面が目の前に迫ってくるのを、少女はぼんやりと見つめていた。]

( 5 ) 2009/08/15(土) 13:05:35

セイバー

[少女が"マスター"という言葉を発した瞬間、どこか朧げだった物が鮮明になる。
その魔力の流れは目の前の少女から己が内へ。

もはや疑うべき事は何もない。

そう思った時に、突然少女の体が崩れるのを抱き止める。
何があったのかと不思議に思うが、周りをよく見て大体の事は把握する。]

……真名すら言う前に倒れてどうする。

[ため息をつき、辺りを見回す。
現在位置や状況すらも解らないこの状況では動きようがない。
しかたなく、抱き止めたまま樹の幹を背に腰を下ろす。]

ったく、無茶をする奴に呼ばれたもんだ。

( 6 ) 2009/08/15(土) 13:08:38

セイバー

[血の気が無い顔を眺める。
死ぬ心配は無さそうだが、確実に体力は限界だろう。
心なしか体温も下がってきているようだ。

暫くは目が覚めないことも確実だろう。
やれやれ……といった様子で少女を抱き寄せると、
胡坐をした自分の足の上にのせて、自分の前面を背もたれにさせる。
そして、その上から自分の外套を掛けてやった。]

これなら大丈夫だろ……。

[男は再びため息をつくと、少女が起きるのを静かに待った。]

( 7 ) 2009/08/15(土) 13:09:12

桐生 茜

[―いつもの 夢を見ていた。

深い深い闇の中に、ゆっくりと意識が沈んでいく。その底の無さに、徐々に恐怖を覚えはじめていたところに、ふわりと何かに抱きとめられる。]

(……あ)

[背中から、包み込まれているような温かさを感じた。その温もりに、心の中で張り詰め続けていた物が、徐々に溶けていく。涙が一筋、頬を流れて落ちた。]

……生きて……たの…?

[緩やかに微笑みながら、背後の人物にそっと頬を摺り寄せる。すると、その途端に感じた何かの違和感。
思わずはっと目を見開いて、後ろを振り向いた。]

…っ! あんた、誰っ!?

[思わずがばりと起き上がろうとするも、その途端に強い眩暈を感じ、相手の膝の上に再び倒れこんだ]

( 8 ) 2009/08/15(土) 13:12:22

セイバー

[樹に背を預け、空を何気なく見上げる。
どれくらいそうしていただろうか?数分だったかもしれないし、数時間かもしれない。

少女がごそりと身じろいだのに気が付き、起きたのかと思ってそちらへと視線を向けた。

しかし少女の瞳はどこか虚ろで、その後の心当たりのない言動から、寝惚けているのだろうかと思案すると、少女は突然驚いたように声を上げた。]

おい、大丈夫か?

[膝の上に倒れこんだ少女を抱き起こす。
まだ調子が戻っていないのだろうか、体に力が入っていないようだった。]

おいおい、誰って……お前が召喚したんだろ?

( 9 ) 2009/08/15(土) 13:14:04

桐生 茜

召喚…。

[目を白黒させたまま相手の言葉を反復すると、はたと気付き、ようやく自分の置かれている状況を理解した。]

……悪かったわね、人違いよ。

[吐き捨てるように言うと、抱きとめられたまま、ぷいと怒ったように顔を背ける。]

…ちょっと、いつまで触ってんのよ!離してくれる?
私がこれくらいの事でどうにかなるとでも思ってるわけ?冗談じゃないわ。

[視線を逸らしたまま、居心地悪そうに身じろぎしつつ悪態をつく。]

( 10 ) 2009/08/15(土) 13:16:16

セイバー

人違い、ねぇ……。

どうにかって、如何するっていうんだ。

[突然色々と捲し立てる少女に半ば呆れる。
どうやら自分は中々愉快な主を得たようだ。]

とりあえず話してる時くらい眼を見て話せ。
ほれ、立てるか?

[抱き上げながら少女をゆっくりと離す。]

( 11 ) 2009/08/15(土) 13:20:08

桐生 茜

[ようやく開放され、勢いに任せて立ち上がると、かけられていた外套が足元に落ちた。
それを見て、一瞬何とも複雑な表情をして、口を開きかけた。]

……。

[だが、その口から言葉が出て来ることは無く、代わりに思い切り威勢良く鼻を鳴らして、目の前の男を睨み付ける。]


…とりあえず礼を言うわ。介抱してくれてありがとう!

[地面に落ちた外套を拾い、埃を払ってからずいと差し出す。]


それと、名乗っていなかったわね。
私は……、桐生(きりゅう)茜。

貴方の事は何と呼べばいいのかしら。

( 12 ) 2009/08/15(土) 13:21:52

セイバー

おう、まさか召喚されて最初にすることがマスターの介抱とは思わなかったがな。

[外套を受け取り、バサリと肩へと掛ける。

その色は暗いながらも、鮮やかで静かな雰囲気が漂う赤。
そして裏には見る者を不思議と惹きつける黒が広がっていた。]

アカネ……か。

[少女が名乗った名前を、静かに繰り返す。]

中々良い名だ。
魔力の量も桁外れとかじゃないが、中々の量と質。

そして何より……

[ゆっくりとアカネの姿を見て、不敵に微笑む。]

( 13 ) 2009/08/15(土) 13:23:34

セイバー


――俺を呼んだんだ、マスターとして是非もねぇ。


[その姿は己への自信に満ちていた。
しかし、その笑みはどこか少年の様で……。]

[男の体に、光が走る。
光と共に現れるは、鈍く輝く西洋鎧。

だが、その鎧には所々に日本風の意匠がなされており、どこか不思議な雰囲気と威圧感を漂わせていた。]

サーヴァント・セイバー。
マスターの叫びを聞き、確かに此処に推参した。

此度の戦に於いて、我が武を持って勝利を奉げよう。

( 14 ) 2009/08/15(土) 13:24:47

桐生 茜

[目の前の男が、よく響く綺麗な声で、自分の苗字では無く名前の方を呼ぶのを聞いて、少し微笑む。]

…ありがとう。
私、そう呼ばれるの、好きよ。

[その後に続く男の言葉と、その鎧姿に目を見開く。]


セイバー……?
あの、もっとも優れたサーヴァントと言われている…?

[確かめるように尋ねた。思わず、声が震える。
そんな彼女の肩に、蛾がゆっくりと止まった。その蛾に向かって、どこか恍惚とした表情で呟く。]

( 15 ) 2009/08/15(土) 13:26:53

桐生 茜

……聞いた?
セイバーですって…。これで……何の文句も無いわよね。

[指先に蛾を移動させると、そっと両手で包み込んだ。そのまま、ぐっと力を込める。]

後は……私の好きにやらせてもらうわ。


[ぐしゃりと小さな音がして、蛾がぴくぴくと痙攣すると、その姿は何やら文字の書かれた札のようなものになった。
もはや、ただの紙屑と化したそれを、地面にぽとりと落とす。]


ふふ……あはは…。

[くすくすと笑いながら、セイバーと名乗った男に手を差し出す。]


よろしく。必ず…聖杯を手に入れましょう。

( 16 ) 2009/08/15(土) 13:28:43

セイバー

ならアカネって呼ばせてもらおうか。

そしてひとつ訂正するが、セイバーだから強いんじゃねぇ。


――俺が俺だから、強ぇのよ。


[腕を組み、ハッと笑う。
しかし、その後のアカネの言動に若干表情を硬くした。]

……。
嗚呼……宜しくな、アカネ。

[差し出された手を確りと握りかえす。]

( 17 ) 2009/08/15(土) 13:30:48

桐生 茜

……。


[自分の体温が下がっていた為か、握り返された手が、熱い。
少し不思議な顔をして、目の前で不敵なセリフを吐き、からりと笑う男を見上げる。]

(そういえば…こんな風に誰かの手に触れる事は、いつ以来だっけ…)

[一瞬、どこか遠くを見るような目をしたが、セイバーが表情を固くするのを見て、はっと気付いたように頭をぷるぷると振った。]


…じゃあ、行きましょうか。案内するわ。

[感情の無い声で告げ、繋いでいた手を離すと、くるりと体を反転させ、森の出口の方に歩き出した]

( 18 ) 2009/08/15(土) 13:32:25

セイバー

つれねぇなぁ、器量好しっつーのに勿体無ぇ話だ。

[出口のほうへと振り返るアカネを見てため息をつくと、アカネの横へ並んで共に歩き始めた。]

……もう、本当に大丈夫そうだな。
んな無理しねーでもいいだろうに。

人生たかが50年。
止まってられるほど長くもねぇが、そんな死に急ぐほど短くもねぇぞ?

( 19 ) 2009/08/15(土) 13:34:54

桐生 茜

無理なんかしていない。
見くびらないで。

[そう言い放つと、しごく当然のように横に並ぶサーヴァントを見て、言いようの無い苛立ちを感じ、小さく溜息をつく。]

…あんたみたいな人、苦手だわ。

[その感情が、ただの八つ当たりに過ぎない事は充分承知していたが、あまりに無遠慮に自分の領域に入ってくるその行為に、思わず吐き捨ててしまう。
そして、そんな自分に、また嫌気がさす悪循環。]

人生50年…。

[どこかで聞いたようなフレーズに、少し不思議な顔をする]

英霊も、時を語ったりするの?
そんなものはもう、達観していると思ってた。

( 20 ) 2009/08/15(土) 13:37:12

セイバー

そりゃ残念。

[だが「嫌い」とは言わないんだな、と心の中で付け足す。
それと同時に、何故か笑いがこみ上げてきて、顎に手を当てクッと笑う。]

阿呆か、達観できてりゃ世界に縛られたりしねぇよ。
英霊ってのはな、誰よりも過去って時に縛られてんのさ。

人間誰しもうつけなんだよ。
その上にごちゃごちゃと面倒なもん飾り付けて必死に賢い振りすんのさ。

( 21 ) 2009/08/15(土) 13:38:16

桐生 茜

[笑う相手に、少しムッとした顔で睨み付けたが、続く言葉を聞き、歩を止めて足元を見る。]

…そう。
私と、変わらないのね…。

[傍らの相手に聞こえるか聞こえないかの、ごく小さな呟きを漏らす。
しばらく下を向いていたが、何かを振り切るように顔を上げると、森の出口に向かって歩き出した。]

…そういえば

[まっすぐ前を向いたままで、尋ねる。]


貴方の、名前は?

[その問いが、これからの戦いに必要であったからなのか。それとも、セイバーというクラス名で呼ぶ事に、何故か抵抗を感じ始めていたからなのか。
自分でもよくわからないまま、男の名を問う。

もう、目の前には鬱蒼とした森の終わりが見えていた。]

( 22 ) 2009/08/15(土) 13:39:54

セイバー

ああ、そういや言ってなかったな。

[その前の呟きに、セイバーは答えなかった。
それが単に聞こえなかったからか、それとも……あえてなのか。

それは彼にしかわからないだろう。]

俺の名前は……。

――上総介だ。

[セイバーがそう呟くと同時に、森の鬱蒼とした景色が*終わりを告げた*]

( 23 ) 2009/08/15(土) 13:43:16

桐生 茜

…上総介。

[告げられた名を、繰り返す。]

……良い名前ね。

[実を言うと、その名前に心当たりは無かったが、セイバークラスの英霊、それも和名と来れば、おそらく名の知れぬ者では無いはずだ。
だが、知らない、と言うのも自分の無知を曝け出すようで抵抗がある。]


……じゃあ、二人きりの時は「上総介」って呼ぶわ。
いいでしょ?

[少しふくれながら、誤魔化すようにそう言い放つと、ふいっと顔を背けた。

いつの間にか夕暮れも間近で、蝉の声はひぐらしの鳴き声に*変わっていた。*]

( 24 ) 2009/08/15(土) 13:59:02

4人目、??? がやってきました。


???は、おまかせ を希望しました。


???


[ そこには、寂しげな笑みの女性が揺らいでいた。]
 

( 25 ) 2009/08/15(土) 14:05:57

???

[――ねえ。

 誰かに話しかける声。

                 (trrrrr... trrrrr...)

――運命や未来って、変えられると思う?]

( 26 ) 2009/08/15(土) 14:06:34

??? が村を出て行きました。


4人目、梧桐 曹 がやってきました。


梧桐 曹は、おまかせ を希望しました。


梧桐 曹

………消えろ。

[ 部屋の奥の暗がりから、低い呟くような男の声に。女の姿は跳ねた水のように消え去った。

 trrrrr... trrrrr...

 鳴り続ける電話の音にため息をひとつ。そうしてから男は重い腰をあげ受話器を手に取り口を開く。]

…はい。
………ええ、これからはじめます。バックアップの方は、打ち合わせどおりに。
…もちろんです。必ずや、梧桐の血を本流へと。…はい。では。

[ 務めて、短く会話を打ち切り受話器を置く。そして、深く息を吐いた。]

( 27 ) 2009/08/15(土) 14:08:53

梧桐 曹

[ 梧桐の血を本流へと。
 それが、梧桐 曹(ゴドウ ツカサ)に託された願いだった。だが、しかし。]

 行ってくるよ、マナカ。運命を変えるために…君の力を借りる。

[ テーブルの上にあるフォトスタンドに語り掛ける。そこに写っているのは、さきほど闇に浮かび上がっていた女性の姿。
 フォトスタンドの横に置いてあった、正円に一文字が入っただけの家紋が刻まれた懐剣を手にすると、ツカサは部屋を出て行った。]

( 28 ) 2009/08/15(土) 14:09:30

梧桐 曹

[ ――深夜:流廻川 河原

 ツカサの周囲は不自然なほどに濃い闇が降りてきていた。
 創り出された闇の中で、河原に迷うことなく召喚陣を描いていく。右手に握る絵筆で左手に持つパレットより望みの色を取り出すと、ひと振り。
 数度これを繰り返した後には、淡く光る召喚陣が描き出されていた。]

………さあ。

[ ポケットから取り出した懐剣を、召喚陣の中央へと捧げる。正円に一文字の家紋が、鈍い輝きを発する。]

 我が願いの為に、英霊よ…我が前へと………。

[ 聞こえ難い声が、魔力を持ちマジナイを生み始めた――]

( 29 ) 2009/08/15(土) 14:17:07

5人目、ランサー がやってきました。


ランサーは、村人 を希望しました。


ランサー

[召喚陣がひときわ輝いた後、光が弾けた。
まず現れたのは空中で回る長槍、続けて弾けた光が集い、それをつかむ男の姿を形となる。]

よっしゃあぁぁ!久方振りの現世だぜ!
お呼びとあらば答えよう!原田左之助、ここに推参!

[そう名乗りつつ頭上で回していた槍を、力強く傍らに突き置く。
河原に乾いた音が響く中――]

名前は隠しておいた方が良いんだっけか……?
まあ、いいか!

[と言い、からからと笑った。]

( 30 ) 2009/08/15(土) 14:44:49

梧桐 曹

[ 弾けた光が辺りを覆っていた闇を吹き飛ばした。

 慌てて目を庇ったが少し眩んでしまった。視力の回復しきらぬうちに景気のいい声が名乗りを挙げたのを聞いて、口から安堵の息が漏れる。

 よかった。望んでいた英霊を呼べたようだ。

 目をこすり、口元に和らいだ笑みが浮かぶのをおさえることもなく、現れた人物に話しかけた。]

 ああ、よかった。お会いできて光栄です、原田左之介どの。呼び出された理由はご存知ですね? 私が貴方のマスターとなる梧桐 曹と申します。どうぞ、よろしく。

[ ひとしきりの挨拶と共に、右手を差し出した。]

( 31 ) 2009/08/15(土) 14:52:34

ランサー

[相手に手を差し出させたまま、左之助は値踏みするように梧桐の姿を見つめる。
高楊枝をくわえたままくるくると回すと――]

ちょっと硬ぇな!

[と、言いながら梧桐の肩をばんと叩いた。]

マスターって異国語は口慣れないんで、「呼び出し人」って言わせてもらうぜ。
名前を呼べる時はそうするけどな。

呼び出した理由は願いをかなえるため……だろ?
なら、俺たちは同志だ!
マスターとか英霊とかはどうも面倒くせぇ。
俺はそうだな……「左之助」とでも「一文字」とでも好きに呼んでくれや。

[左之助はここで梧桐の右手を握ると、「まあ、よろしくな」と言い、にやりと笑った。]

( 32 ) 2009/08/15(土) 15:20:13

梧桐 曹

[ ばんと叩かれた肩に顔をしかめるも、好感の持てる相手の態度に少しづつ緊張がほぐれていく。]

 はい。ありがとうございます。では、一文字とでも呼ばせていただきます。…一応、真名は伏せておいたほうがよいと思いますので。
 私のことはツカサとでも呼んでもらえれば。こんな喋りをしてはいますが、私も堅苦しいのは好きではありませんゆえ。

[ 笑みをつくり、握られた右手を強く*握り返した*]

( 33 ) 2009/08/15(土) 15:29:18

ランサー

やっぱ、硬ぇよ!まあ、いいけどな。
呼び名はツカサね、承知したぜ。

[闇は晴れ、星の光が頭上で瞬いている。
夜の河原に心地よい風が*通っていった。*]

( 34 ) 2009/08/15(土) 15:44:35

6人目、蒲生 延 がやってきました。


蒲生 延は、村人 を希望しました。


蒲生 延

−深夜 西ブロック・蒲生家屋敷−

[寂れた旧住宅街に佇む武家屋敷の一室で、男は左手甲を見つめている。視線の先には数日前に現れた聖痕。現れた当初、それはぼんやりとしていて形も定かではなかった。]

……来たか。

[今、輪郭がくっきりと現れたそれを見て、男は満足そうに呟く。

部屋の中央には血液で描かれた魔法陣。片隅にはその血液を生み出した肉塊――かつて魔術師であったもの――が転がっていた。

充満する鉄の匂い。男は片膝をついて左手で陣の中央に触れ、左肩の魔術刻印を起動させた。]

( 35 ) 2009/08/15(土) 18:15:16

蒲生 延

[男――蒲生延の家は400年続いた武家である。しかし、蒲生家の名を成さしめたのは、魔術だった。魔術によって武器を、鎧を、そして己の身体を強化し、武功を立てて名を後世に残した。

幼い頃よりその技を受け継ぎ磨いてきた延にとって、戦いこそが日常であり生き甲斐だった。さらなる強者との戦い。さらなる強さを得られる場所。聖杯戦争とは、延にとってまさにそういうものである。

延は、魔術師としてはあまり上等ではない。そのため、召喚には代々受け継がれた刻印と霊脈の力を必要とした。加えて、触媒となる所縁の品もなく、強力な英霊を狙って呼ぶことなど不可能である。

しかし、延にとってそれは些細な問題でしかなかった。
魔術刻印による自動詠唱が終わるのに合わせて、一言だけ付け加える。]

……我が召喚に応じよ、“キャスター”。

[魔法陣を象る液体が蛍光色の光を発した。]

( 36 ) 2009/08/15(土) 18:16:14

7人目、キャスター がやってきました。


キャスターは、村人 を希望しました。


キャスター

[
膨大な魔力が渦を巻いて召喚陣へと流れ込み、光の嵐が吹き荒れる。
空間を満たす濃密なエーテルが陣の中心へと収束し、徐々にカタチを成していく。
瞬間。
凝集した光が弾け、全てを覆い尽くした。

そして、静寂。
陣の中心に佇んでいたのは、重厚な鎧を着込んだ屈強な大男でも、自信に充ち溢れた精悍な青年でもなかった。
滑らかな絹のローブを纏った、細身の女性。
どれだけ控え目な評価をしてみても、美女の範疇に収まる容貌。
エーテルの残滓が放つ淡い輝きが、整った眉目に陰影を与え、彼女の美貌を強調している。
寸鉄すらも帯びてはいないが、それが人ならざる存在であることは、その華奢な身体に宿った魔力量からして、明白だった。
そんな存在が、たおやかな足取りで陣から歩み出して、小さく身を屈めて蒲生延へと一礼した。
]

( 37 ) 2009/08/15(土) 18:20:53

キャスター

――……御目にかかれて光栄です。
از دیدن شما خیلی خوشوقتم

貴方が私のマスターですね?
؟است استاد شما

[
誰もが耳を傾けたくなるような、柔らかく透き通った、心を蕩かせるソプラノ。
優しく、それでいて深い知性の輝きを宿した双眸は、確かに蒲生延へと向けられていた。
]

( 38 ) 2009/08/15(土) 18:21:20

蒲生 延

[立ち上がり、冷たい視線で女性を見下ろす。

女性の可憐な口元から発せられた音は聞き慣れない。
しかし魔術回路の繋がりを感じ、意思が直接頭に流れ込むように言葉として理解された。]

いかにも。……お前はキャスターだな。
真名は何という?

( 39 ) 2009/08/15(土) 18:31:36

キャスター

[微かな驚きを瞳に浮かべて、躊躇いがちに首を縦に振る]
――……はい、この身はキャスターのサーヴァントです。

私の名は、シェエラザード。
この国の発音ですと……シエラザード、或いは、シェヘラザードになるのでしょうか。
マスターが御存知かどうかは判りませんが、中世ペルシアの――……魔術師です。

[
言葉が途切れたのは、幾つかの理由によるものだった。
そのなかでも最大の原因は、周囲を漂う錆びついた血臭。
視界の隅に映った、明らかに殺害されたものと思しき人間の死体だった。
]

( 40 ) 2009/08/15(土) 18:44:24

蒲生 延

……シェヘラザード、千夜一夜の女か。
あれが魔術師だったとは意外な話だが、よもや話すだけが芸というわけではあるまいな。

[冷めた視線は変わらず、キャスターの様子を伺う。
――と、彼女の視線の先に気がついた。]

ああ、あれか。身の程を知らぬ愚か者がちょっかいを出してきたから、始末したついでに召喚のための道具として使ってやったのだ。

( 41 ) 2009/08/15(土) 18:59:34

キャスター

……確かに、魔術師の血は召喚陣を描くには、好適なものですね。

[それだけを述べて、凄惨な死体からさり気なく視線を逸らし、蒲生延へと向き直る。]

……御安心を。
話術だけでは、キャスターのクラスに該当することはありません。
それは、この身に宿る魔力の量にて、お判りになって頂けるかと。
マスターも召喚直後でお疲れでしょうし、詳しくは、いずれ機会をみてお話することに致しましょう。

して、マスター。
私は、貴方をなんと御呼びすれば宜しいでしょうか?

( 42 ) 2009/08/15(土) 19:18:39

蒲生 延

ふむ……、確かに常人の域ではない。
もっとも、集めるだけならこの俺にもできないことではないが。
お前を召喚するための魔力も、大部分は霊脈を経由して周辺から集めたものだからな。
力とは使うことでのみその意味を成す。
期待しているぞ、キャスター。

[冷たい笑みを浮かべる。
続けて、キャスターの問いに短く答えた。]

私の名は蒲生 延(がもう えん)だ。
好きに呼べ。

[キャスターの返事を待たず、室内とは対照的な空気が支配する庭へ向かった。]

( 43 ) 2009/08/15(土) 19:44:27

蒲生 延

[庭に出ると、深夜の空気が肌に浮かんだ汗を冷やした。そこで初めて自分が汗をかくほどに集中していたことを思い出す。]

……ふ、まだまだ足りんな。

[独り言を呟いた後、背後のキャスターに話しかける。]

既に気付いているだろうが、この屋敷には対魔術師用の結界が張り巡らせてある。
……が、所詮は対人結界だ。サーヴァントには通じまい。
お前の好きなように手を加えることを許す。
それが最初の仕事だ。

それが済んだら俺の部屋に来い。
お前の力を元に、今後の策を考える。

[そう告げて、自室へ*引き上げていった*]

( 44 ) 2009/08/15(土) 20:08:24

キャスター

[
立ち去った自らのマスターの姿を見送りながら。
示された名を反芻して、僅かに思考を巡らせていた。
自分の生まれた土地の習慣からすれば、ただ、本人の名を呼べばいい。
しかし、聖杯から与えられた知識は、この時代のこの国で、本人の名を呼ぶのは親しい間柄に限られると教えていた。
"ローマにありてはローマ人の如く生き、その他にありては彼の者の如く生きよ"――ここは、この国の習慣に従うべきだろう。
もっとも、余人の目があるところでは、マスターと呼び掛けることになるのだろうけれど。
]
――ガモー……ガモウ、蒲生。
……発音、これで良いんでしょうかね。

それにしても……落胆されるかと思っていたんですけど。
[
安堵したような、拍子抜けしたような。
小さく肩を竦めて、独り呟いて。
初めて与えられた命令を果たすべく、*静かに精神を集中した*
]

( 45 ) 2009/08/15(土) 20:17:44

8人目、瀬良 悠乎 がやってきました。


瀬良 悠乎は、村人 を希望しました。


瀬良 悠乎

―南ブロック・廃工場―

[交叉市の南にある、寂れた廃工場。そこに、一人の少女がいた。元々置いてあったらしい器具は脇に避けられている。
やや広いそこの中央に、赤く彩られた魔法陣が一つ。]

 さてと。何が出てくるかはお楽しみ、と

[その四方に遺物を一つずつ置いていくと、片手を掲げて、詠唱を始めた。]

 英霊よ、我が声に応え、この地にその姿を現せ。
 共に聖杯を目指す者として、我が魔力を糧に、その力を現世へ。

[魔法陣から光が漏れ始める。力の奔流が、其処を中心に渦巻き、自身から魔力を奪っていくのが感じられた。]

( 46 ) 2009/08/15(土) 20:37:08

瀬良 悠乎

[体から出て行く魔力は、予想していたよりも負荷が大きかった。ちらと視線を横へ動かす。ここを拠点にすると決めてから張った結界は、魔力を漏らさぬよういまだ廃工場全体を包んでいる。
窓から見える群青は、既に夜も更けたことをを示していた。]

 ……。

[視線を、魔法陣へと戻す。聖杯戦争に参加することは、使命のようなものだった。自身に願いがあるかといわれたなら、聖杯を手にすることが願いだと、口にするだろう。

口元を動かす。何が出てくるかは判らない。ただ、其処に何かが現れようとしていることは、失われていく魔力で判った。]

( 47 ) 2009/08/15(土) 20:47:59

9人目、バーサーカー がやってきました。


バーサーカーは、村人 を希望しました。


バーサーカー

[滑り出る言霊。
 流れ出る魔力。
 陣が吐き出す紅き明滅に、荒んだエーテルの嵐が混じる。
 たった一人が立ち尽くす世界を覆い、視界を隠し、廻り続ける架空の奔流は、留まる様子も見せずにひた狂う。

 ――風を切れぬならより速く。
 ――血が途切れぬならより多く。
 ――青は壊れぬならより強く。

 虚ろであった空間を「食い潰し」、新たに形が現れる。
 輝きに満ち、破壊に満ち。
 力の狂いが触れたものは、四方を司る遺物が一つ。
 地に留まろうとするそれは剥ぎ取られ、端へ寄せられていた器具の塊へと弾き飛ばされた。

 一つ。
 またもう一つ、陣を囲った遺物が飛ぶ。

 残った一つが何であったか――視認を許すより先に、暴れ続けた力の奔流が、魔法陣の輝きが、ぴたと止まった。]

( 48 ) 2009/08/15(土) 21:05:23

バーサーカー

[この場所は廃工場。
 ならばその床は、硬く在って然るべき。
 しかし、床は突如として破壊され、陥没した。
 覆っていた表面ごと地中へと引きずり込む。

 そうして潰えたはずの魔力放出は再び引き起こった。
 再稼動する魔法陣は存在を示す。
 輝きは、少女が起動させた時よりも曇った赤。濁った赤。

 ――無残に陥没したそこは、まさに魔法陣が描かれた場所。
 だが、紋様は一つとして傷ついてはいない。
 紅い線だけに、最後に残った遺物の一だけに沿うようにして、魔法陣周辺の床は深く深く陥没していた。


 ようやく終わる。
 奇跡を生み出す魔力の風は、最後に一瞬、周囲のものを薙ぎ倒す為のように膨れ上がり、ようやく儀式が終結した。]

( 49 ) 2009/08/15(土) 21:21:00

バーサーカー

[新たな気配は少女の背後。

 形が見つめる床には無銘の仮面。]


…………。


[無言で拾い上げ、顔に重ねた。]

( 50 ) 2009/08/15(土) 21:22:50

瀬良 悠乎

[現れる姿に表情が変わることはない。吹き飛んでいく遺物にも、それが現れていく光景も、少女の視線を動かす理由にはならなかった。
陥没する床も、残る魔法陣も、紅く濁る輝きも。]

 現れた、か。
 ……聞かずとも判るけど。

[腕に描かれた令呪が、びくりと痛む。]

 限界させるのに、どれだけの魔力を持っていくのか。今からが思いやられる。
 それで、バーサーカー? 真名を、聞こうか。

[奇蹟の奔流が静まり、背後に現れた気配に振り返る。顔を覆う仮面に、初めて表情を変えた。]

( 51 ) 2009/08/15(土) 21:27:32

バーサーカー

一見して私をバーサーカーの役割と見抜くか。
どうやら我がマスターは、得がたい才能を有しているらしい。
……もしくは他の要因なのか。いずれにしても構わないが。

[少女が表情を変える。
 濃密な気配の顔は仮面。表情の変化は見とれない。
 大柄、布を切っただけのマントのような衣装の男は、振り返らないままに己が真名を答えた。]

 スパルタクス。

 さて他に、必要なものは?

[刃が欠けに欠けた剥き身の剣が揺れた。
 握る手は片手、掌に力が篭る。]

( 52 ) 2009/08/15(土) 21:36:59

瀬良 悠乎

[仮面の下の衣装にも少しだけ眉を顰めたが、それ以上の変化はない。バーサーカーから発された名前に、軽く頷いた。]
 
 ちゃんと、会話は出来るようだ。
 これでも、聖杯戦争に参加するために、調べられるものは全部調べたからね。
 スパルタクス、奴隷戦争の男か。

 英霊は、その知名度でも力が変わるという話だけど、この日本では、その名は少し弱いな。
 まあいい。働いてもらう内容に変わりはないのだから。

 私は瀬良 悠乎(せら はるか)。好きなように呼んで貰って構わない。

[其処まで言うと、陥没した床を見た。肩を竦める。]

 ここを拠点にしようと思ってるのだけどね。床を元に戻せと言って出来るか?

[バーサーカーのほうを振り返る。]

( 53 ) 2009/08/15(土) 21:52:34

バーサーカー

[対等なる会話、通じ合う言葉。
 かつてβάρβαροςと呼ばれた彼は、狂気をひた隠す仮面の下で何を想うのか、何を反芻したのかは誰にもわからない。
 ただ、ようやく少女の方へと振り返った。]

素晴らしい傾向だ。覚悟か、備えか、力そのものか。
これから戦争を始めようというのだ。
その程度のものは有していて貰わなくては、私が困る。

なに。
君が、無慈悲かつ無情なる戦争に、身を投じる覚悟があるように、私にも戦いの地の選択に意味などない。
――殺し合いであれば、私の手中だ。

[しかし、振り返った少女はまるで別の事柄を口にした。
 視線の先には陥没した床――握っていた刃こぼれがひどい剣は、所在なく垂れる。
 仮面に描かれた偽りの目は少女を向かず、うなだれたままに一つ頷く。]

 訂正しよう。君には少々危機感が足りないようだ。
 ……だが、その命は承知したぞ。「マスター」。

[示された呼び名を噛み締める気配なく呼び名を返し、剥き身の刃をふらつかせ、陥没した床へと歩く。]

( 54 ) 2009/08/15(土) 22:08:14

10人目、名塚 聖 がやってきました。


名塚 聖は、村人 を希望しました。


名塚 聖

―深夜・北ブロック公園―
[交叉市・北ブロックにある大きな公園に立つ黒い服を着た男が立っていた。
手に持った大きな石と足元に作られた魔方陣。
一般人から見たら怪しい人間と思われるのは間違いない。
だが、男に近寄ってくる者は誰一人として存在しなかった。

なぜなら、男は魔術の使い手なのだから]

さて、人払いの結界が消えない内に済ませてしまおう。

[手に持った石を魔法陣に置いた]

我、聖の名を持ちし者。
英霊よ、我が力に僅かながらでも共感するのならば、世界を救いしその力を分け与えたまえ……。

[滞りなく紡がれた呪文。
輝きだした魔法陣。
そして、体から抜け出していく魔力。
召喚の成功を確信し魔方陣を見守り続けた]

( 55 ) 2009/08/15(土) 22:14:22

11人目、アーチャー がやってきました。


アーチャーは、村人 を希望しました。


アーチャー

[少年は“いと高き御座”へと聖歌を捧げる]

 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の神なる主。
 主の栄光は天地にみつ。
 天のいと高きところにホザンナ。

 ほむべきかな、主の名によりて来る者。
 天のいと高きところにホザンナ。

[“英霊の座”より遥か彼方へと。尽きることなく賛美の声は響く]

( 56 ) 2009/08/15(土) 22:18:30

アーチャー

[招請はどこから届いたものだったろうか――否、『いつ』『どこ』の『誰』からであろうと諾否は無かった。少年の出自たる民族だけでなく、世界中に広まった信仰により確立された“英霊の座”に在る者の責務――]

――聖杯戦争、ですね。

[大聖杯を通じて、“世界の外側”から“世界の内側”へと。
彼を喚び出さんとする働きかけは今や頂点に達しようとしていた]

――主よ。私の上に御心が常にあらんことを。

[虚空を見上げて静かに少年は呟く。一瞬の後、彼の意識は奔流の如き魔力に包まれ、遷移していった]

( 57 ) 2009/08/15(土) 22:18:38

アーチャー

―深夜 北ブロック・公園―
[聖杯の意志は『世界の壁』を越える。伝説と信仰、人々が抱いた理想と幻想に彩られ、無色の力が有色の存在へと受肉していく。現界を果たし、少年の姿は森閑と静まり返った地上に現れた]

こんばんは、と、人ならばそう言うのでしょうが――

[魔法陣に置かれた大ぶりな石に視線を留め、柔らかく微笑んだ]

――問おう、貴方が私を招いたマスターか?

( 58 ) 2009/08/15(土) 22:19:18

アーチャー、名塚 聖へと視線を上げ、問いかけた。

( A0 ) 2009/08/15(土) 22:19:54

名塚 聖

[軽やかに姿を現した少年に若干の驚きを見せた。
自分の中の英霊のイメージと少し離れていたのかもしれない。
きっと、心のどこかで英霊=力と考えていたのだろう……]

ああ、僕が君のマスターだ。
本来なら君の言うとおり、こんばんはとでも挨拶したい所だけどね。


[令呪の反応でお互いを認識をしているのだからマスターの確認など、本来は必要のない行為だったのかもかもしれない。
それでもこのやり取りは必要だった、そう感じた]

( 59 ) 2009/08/15(土) 22:20:19

アーチャー

[眼前に立つ青年から、自らの内へと流れ込む魔力の経路。現界を可能にするその流路を認識しつつ、彼の言葉に少年は頷いた]

ならば名乗りましょう。

私の名はエッサイの子、ダビデ。
貴方がたの中で“旧約”として知られる聖典に記された契約の民の王――尤も、今の私は主に仕える僕(しもべ)に過ぎませんが。

それでは魔術師よ、貴方の名を聞かせて貰えるでしょうか?

( 60 ) 2009/08/15(土) 22:22:43

瀬良 悠乎

 危機感が足りないのはどちらだ。
 聖杯戦争に望むには、拠点は何より大事になる。他の魔術師に悟られないよう結界を張り巡らし、戦争が終わるまでの日々をここで過ごさなければならない。
 其処を元に戻すのは当然のことだと思うのだけどね。

 それに。その目立つ装いは、霊体化できない英霊にとって自身がそうであると言っているようなものだ。
 服はなんとでもなる。でも、その仮面は、何とかならないか。
 まずはどこに相手が潜んでいるのか探す必要がある。
 そのために偵察に赴かないといけないというのに、それでは連れて歩けない。

[床へと歩いていく背に声をかけた。]

( 61 ) 2009/08/15(土) 22:26:05

名塚 聖

[名乗られた名前と目の前の姿にイメージの違いに呆然とする。
召喚から驚いてばかりだった。
予想外に自分の頭の固さを改めて認識させられる事となった]

ダビ、デ……。
古代イスラエルの王様がそんな若い姿とは予想外だったな。

僕は名塚聖(なつか ひじり)聖なんて大層な名前を貰った凡人さ。
それと、僕は残念ながら魔術師ではない、魔術使いだ。
とはいっても君に魔力を提供できる事には違いないから安心して欲しい。

そうだな、君のクラスを教えてくれるとありがたい。

[若干自嘲気味に自己紹介をし、
笑いながら問いかけた]

( 62 ) 2009/08/15(土) 22:33:12

【削除】 バーサーカー

[穴へと向かう背中で少女の声を聞く。
 ぼろぼろの切っ先で仮面をこつりと突付く。]

 穴倉に篭っていては勝機は掴めない。
 ならば拠点とは、防戦を想定しない限りは永続を意図して用意すべきものではない。
 第一、私の召喚に関して言っているのであれば不可抗力だ。
 狂戦士を呼ぶに必要な二節を組み込まなかったマスターにも原因はある。

[また二つ、仮面を鳴らす。
 上質な音楽などとは程遠い、鈍い音が震えて空間に溶ける。
 以来、剣は再び所在を無くして仮面を離れ、垂れた。] 
 私は白兵戦以外では使い物にならん。搦め手には滅法弱い。
 故に策を講じなければならないし、偵察を許すほど敵も甘くはあるまい。遭遇したなら殺し合うまで。
 思考するならば、その状況へ誘導する想定だ。
 それに――。

[最後にもう一度だけ仮面を叩き、それは一際響いた。
 言葉がそれ以上を語らない代わりに、一際響いた。]

2009/08/15(土) 22:39:03

バーサーカー

[穴へと向かう背中で少女の声を聞く。
 ぼろぼろの切っ先で仮面をこつりと突付く。]

 穴倉に篭っていては勝機は掴めない。
 ならば拠点とは、防戦を想定しない限りは永続を意図して用意すべきものではない。
 第一、私の召喚に関して言っているのであれば不可抗力だ。
 狂戦士を呼ぶに必要な二節を組み込まなかったマスターにも原因はある。

[また二つ、仮面を鳴らす。
 上質な音楽などとは程遠い、鈍い音が震えて空間に溶ける。
 以来、剣は再び所在を無くして仮面を離れ、垂れた。]

 私は白兵戦以外では使い物にならん。搦め手には滅法弱い。
 故に策を講じなければならないし、偵察を許すほど敵も甘くはあるまい。遭遇したなら殺し合うまで。
 思考するならば、その状況へ誘導する想定だ。
 それに――。

[最後にもう一度だけ仮面を叩き、それは一際響いた。
 言葉がそれ以上を語らない代わりに、一際響いた。]

( 63 ) 2009/08/15(土) 22:39:44

バーサーカー

[見下ろす先に深く抉れたコンクリートの床。
 どこからが土であるのか、どこまでが灰色であるのか、仮面をつけていない人間であっても判別は難しかったに違いない。
 左手には刃。
 柄が己の掌のように吸い付く。
 例え錯覚であったとしても、吸い付いた血の臭いは離れない。
 幾度も殺し続け、屍の重みに耐えかねて欠けた刃。

 その切っ先を――コンクリートへ叩き付けた。

 廃工場の屋根に止まっていた鳥が一斉に飛び立つ。

 穴の周りを壊して、壊して、壊して、砕けて出来た欠片を穴へと放り込む。どうやら周りを削って埋めてしまう作戦らしい。
 仮面の下の表情は見えないが、しゃがんで作業を続ける姿は鬼気迫る何かがあるように*見えた。*]

( 64 ) 2009/08/15(土) 22:40:37

アーチャー

―深夜 北ブロック・公園―
[自分よりも頭半分ほど高い位置にある青年の双眸を見つめ、彼の名を繰り返す。承諾の言葉と共に、魔法陣から踏み出した]

ナツカ、ヒジリ。わかりました。
魔術使いたる貴方を今世におけるマスターとして認め、聖杯との契約に於いてその意志に従うことを誓いましょう。

……私のクラス、ですか? この姿を見て想起いただける通り。
巨人ゴリアテと戦った折の如く、アーチャーの階級(クラス)を私は帯びています。

( 65 ) 2009/08/15(土) 22:41:48

12人目、眞奈 みなみ がやってきました。


眞奈 みなみは、村人 を希望しました。


眞奈 みなみ

――早朝/自宅マンション(東ブロック)――

うぅー、わたし、死んじゃう! 死んじゃうよー!

[送迎の車で帰ってきたのは数分前。空は既にべっこう飴の色をして、鳥の囀りが時折聞こえる。下半身の倦怠感を引き摺って、ソファの上で瞼が重くなるままに――。その時、視界に朱色の蝋燭で描かれた魔法陣が映った。召還の儀式を終えなければ、今日を終える事は出来ない]

( 66 ) 2009/08/15(土) 22:46:34

眞奈 みなみ

[体を起こし、カーテンを閉じる。彼女にとって本家からの命は絶対だった。聖杯戦争に参加すること。この日に召還の儀式を行うこと]

あーあぁ、知るのがあと二日早かったら仕事休めたのになー。
でも、今日やることなんて召還と、自己紹介くらいだし、早く終わらせちゃおう……。

( 67 ) 2009/08/15(土) 22:46:39

眞奈 みなみ

[魔法陣の前に立つと、みなみの顔から砕けた表情がすっと落ちる。唇の端だけが微笑みの表情を作り、目を閉じて内部に描かれるイメージに魔力を通していく。安っぽい色をした朱色が、光を帯びて色の深みを増していく]

Ay Amour――

求めるものは貴方の口付け
Me muero por un beso tuyo

それで私の全てを委ねましょう
Tu eres mi vida

どうかその姿を、今此処に――
Solamente Tequiero

( 68 ) 2009/08/15(土) 22:46:45

瀬良 悠乎

 魔術師が、人間であることを忘れるな。
 魔力を供給するためには休息をとることは大事だ。無尽蔵ではないのだから。
 篭るつもりもない、永続的になどここは人が住む場所ではないからな。もとより承知している。身を隠し、魔力を蓄える場所としてここを選んだだけのこと。
 
 ……バーサーカー。もしかして穴を埋めてしまうだけとか、そういうことか。

[作業を始めたバーサーカーを、呆れたように見た。]

 時間がかかるなら、自分で元に戻す。後十分で全部埋めてくれ。

[呆れた様子のまま、隅に置いたトランクへと、*腰を下ろした*]

( 69 ) 2009/08/15(土) 22:54:00

名塚 聖

[マスターを承認する言葉に安堵の表情を見せながら]

君が望むもの、僕が望むものそれぞれの為に契約成立ってことでいいかな。
名前はナツカでもヒジリでも呼びやすいように呼んでくれてかまわない。

ふむ、三騎士の一角アーチャーか、心強い。

[ゴリアテの話を聞いて少し考え込んで何かを思いついた表情をする]

そうか、あの石は君が投げた石だったんだな。
そしてそれ故に君はアーチャーなんだね。

[召喚の触媒となった石を指差した]

( 70 ) 2009/08/15(土) 22:56:24

13人目、悪の皇帝 アサシン がやってきました。


悪の皇帝 アサシンは、人狼 を希望しました。


悪の皇帝 アサシン

[ゲラゲラゲラ、と。誰かが笑った]

[ゲラゲラゲラ、と。皆が笑った]

[――ゲラゲラゲラ、と。それも笑った]

( 71 ) 2009/08/15(土) 22:58:22

悪の皇帝 アサシン は肩書きと名前を ジェラルド に変更しました。


ジェラルド は肩書きと名前を アサシン に変更しました。


アサシン

――東ブロック マンション――

[涼やかな、美しい声の詠唱。それが進むにつれ、魔法陣のある場に影が収束していく]

[その儀式はしかし、その声にはまったくそぐわない、禍々しく、黒々しい召還だった]

( 72 ) 2009/08/15(土) 23:09:03

アサシン

[詠唱がすべて終わったとき、その魔法陣の上には、一つの影が存在していた]

( 73 ) 2009/08/15(土) 23:10:02

眞奈 みなみ

[先ほどまで通っていた魔力が一段、また一段と勢いを弱める。光が収束し、体から出て行く魔力が繋がった先の何かに落ち着き、そして、彼女は目を開けた。そこに在るのは、一つの影。その存在から放たれる、カーテンの隙間から漏れ出る明りを掻き消すほどの闇]

……え、えーと。
その、は、はじめ、まして?

( 74 ) 2009/08/15(土) 23:16:28

眞奈 みなみ、アサシンと距離を置くように後退しながら、ぎこちない笑みを浮かべた。

( A1 ) 2009/08/15(土) 23:17:22

アサシン

[声をかけられ、ゆらり、と影が蠢く。その視界に自らを召還した者を捕らえ、数秒、それは沈黙し――]

ゲラ……ゲラゲラゲラ。

[そして――その口が頬まで裂けたかと見えるほど、奇っ怪に笑った]

( 75 ) 2009/08/15(土) 23:23:25

眞奈 みなみ

ひっ、

[そこにただ存在するだけに思えた影が動いた。僅かな安堵と、視線に得体の知れない恐怖を覚えた。再び口を開こうとした瞬間、マンションの一室に響く不気味な笑い声。思わず悲鳴を上げそうになり、口を手で覆った]

え、え、えっ! な、何?
お、驚かさないで……!

( 76 ) 2009/08/15(土) 23:29:50

アサシン

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ――――――!

[女の慌てた声に、笑い声はいっそう高まる。狂ったように笑う影]

ボ……ゴン、ゴボ……

[突如、下卑た笑い声とは違う、不気味な音がした。影で構成されているのではと見紛う体躯……その肩口から泡のように、影色の人の頭が無数に湧き出す。見る間に巨人の腕のようなカタチを形成したそれらが一斉に口を開け、狂喜した]

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ――――――!

[その禍々しい腕が、女に向かって振り下ろされた]

( 77 ) 2009/08/15(土) 23:41:18

眞奈 みなみ

[影から発せられる笑い声は高まり、後退し続ける足がリビングの壁で止まった。どうしたものかと思案した瞬間に、日常生活では決して聞くことのない奇怪な音が響く]

ちょ、ちょっと待っ、

[影はどんどんと形を変えて行く。数多の頭。巨大な腕。そしてそれが、振り下ろされる。避けようとして避けられるものでもなく、ただそのまま力が抜けその場にへたり込んだ。次いで来る衝撃に、近くの電話台が形を失っているのを目にする]

――っ!

( 78 ) 2009/08/15(土) 23:55:13

眞奈 みなみ、頭の中にある可能性が浮かび、腕に浮かぶ令呪に目をやった。

( A2 ) 2009/08/15(土) 23:56:21

アーチャー

―深夜 北ブロック・公園―
[少年は自らの姿に思い至ったかのように、己の全身を見下ろし、確認する。使い馴染んだ道具の瑕疵を調べるが如く、念入りに隅々まで。それはどこか偏執的なものを感じさせたやも知れぬ]

……そう。若い時の、この姿で私は喚ばれた。
ヒジリ、英霊とは人々の思い描く最大の理想像を基盤として現界するのです。つまり、最も著名な姿として。

[内面に向かう言葉。それは自責か告白か]

もし仮に、貴方が呼び出したのが私ではなく息子――ソロモンであったなら、《神約の指環(リング・オブ・ソロモン)》を授けられた後の姿。魔術王として現れたことでしょう。

ですが、私は後の半生において――

( 79 ) 2009/08/16(日) 00:03:56

【独】 アーチャー

――罪を犯した。
ヒッタイト人ウリヤの妻、バテシバを孕ませ、彼女を我が物にしようと企んでウリヤを謀殺した。

バテシバがその時孕んでいた子は生まれてすぐに死んだ。
それは私の罪に対する主からの罰だった。

私が――王としての姿ではなく、少年の姿で喚ばれたのは幸いだったのかもしれませんね。

( -0 ) 2009/08/16(日) 00:04:01

アーチャー

[独り紡いでいた言葉を切り、青年が指差した聖遺物―媒介となった石を見遣る。沈んでいた視線と声に、苦笑の色が混じった]

……ヒジリ、随分と無茶を言うものですね。
あれを投げつけろなどとは。

いいえ、あれは私が王となってからのもの。《神の箱》を私の町に運び入れた折、それを祀る神殿の礎となった石の欠片……です。

( 80 ) 2009/08/16(日) 00:04:27

アーチャー

そして、私がアーチャーたる所以は――この手の中に。

[内心の思いを断ち切るように目を閉じ、額に巻いた編紐を外す。
さして華美な装飾でもない、ただの飾り紐にしか見えないそれを少年が握り締めると、偽装結界が内側から弾けるように砕けた]

これが私の宝具です。

[投石紐の形をとった物体に充填され横溢する魔力は神聖にして異質。属性を異にする対象を染め変え、平らげる事を主眼とする調伏の飛礫]

 主の御名において敵を打ち倒す祝福の石
      ――《恐るべき御稜威の王(レクス・トレメンデ)》。

( 81 ) 2009/08/16(日) 00:05:21

アサシン

…………。

[幾多の哄笑が止まる。電話台を弾け飛ばした「腕」を眺め、そして狙っていた獲物へと視線を移し、もう一度腕へ視線を戻す]

ボゴボゴボゴ……。

[腕が変化した。無数の頭が歪に重なり、組み合わされただけの、醜悪さの塊だったようなカタチが内側へ収束していく。――形成されたのは、手だった。ただし、伸びる六指が刃と化した異形の手だ]

………………ゲラ、ゲラ、ゲラ。

[先刻とは違った、含むような笑い。関節などないのか、腕が蛇のようにぐにゃりとうねり、刃の指が肉食獣の顎のように開かれる。その牙が狙う先には、床にへたり込む女が居た]

( 82 ) 2009/08/16(日) 00:15:31

キャスター

[
――命令は、まず充分に果たした。
屋敷に張り巡らされた結界、その性質を調べ尽くした。
結果は、呆れるようなものだった。
魔術師にとっての工房とは、防御のものではない。敵を誘い込み、確実に抹殺するためのものであるはずだった。
それが、どうだろうか。
侵入者の探知のほかは、魔術的な異常を外界に漏らさぬ――といっても、魔術師ならば確実に、下手をすれば勘のいい一般人にも気付かれてしまう程度の、未熟な結界が張られているのみだった。
それを、一定以上の能力を持つ魔術師がその気で探索しなければ判らぬレベルにまで強化し、侵入者に対して重圧を与え、行動を阻害する機能を結界に加えた。
その上で、幾つかの魔術によるトラップを配置し、警戒用に即席の使い魔を作って周辺に放った。
限られた時間では、まずまずの仕事であったと、評価していいはずだった。
]

( 83 ) 2009/08/16(日) 00:20:24

キャスター

[
――そう、命令は果たしたのだ。
気になっていたのは、その過程で気付いた一つの異常。
この屋敷に集まる魔力は、霊脈による自然のマナとしては、あまりに多様であり過ぎた。
主は、こう言っていた――『霊脈を経由して周辺から集めた』と。
初めは聞き流していた言葉を思い返して、ある可能性に思い至って、心臓が早鐘を打った。

確かめなくてはならない。
だが――もしも、この疑念を肯定されてしまったならば? 私はどうすればいい?
そんな怖れを胸に、小さく息を呑みこんで、主の自室に繋がる扉を軽く叩いた。
]

――……結界の強化を終えました、入っても宜しいでしょうか?

[声が堅くなっているのを自覚して、小さく溜息を吐いた]

( 84 ) 2009/08/16(日) 00:21:22

蒲生 延

[今後の戦い方を思案していると、扉の外から鈴のように可憐な声が聞こえてきた。
その声の主を思い出し、意図を理解する。]

……入れ。

( 85 ) 2009/08/16(日) 00:26:00

名塚 聖

[自らの言葉で若干落ち込むダビデを見て少し後悔を見せながら]

すまない、若いのが問題ってわけじゃない。
僕のイメージがと少し異なっていただけさ。

[苦笑いを見せるダビデをみて少し安心しながら]

おっと、投石じゃないのか、失礼した。
神殿の欠片か……。

[意外と凄い物だったんだなと思ったが口には出さなかった。
そしてダビデに連れれて自身も苦笑いしながら頭をかいた]

( 86 ) 2009/08/16(日) 00:30:33

【削除】 バーサーカー

――夜・廃工場――

[――10分で全ての命を果たすことは、可能か不可能か?
 答えは明らかだった。しかし男は剣を振るい続けた。
 元より勝算の無い闘いだったのだ。
 向きを変え、速度を変え、最終には愚直に突撃を続けなければならない。
 よしんば勝ちを得たとして、失うものはまた大きい。
 もし作業を無事終えたとしても、そこへ攻め込まれてしまえば宝具を展開する魔力をマスターから剥がせるかは怪しいものだし、達成感から死への恐怖も薄れかねない。
 だが、命は下された。下されてしまった。
 故に意味の無い戦いだとしても、彼は穴を埋め続けた。]

 マスター。
 どうやら私には、これが限界のようだ。

[一つ、叩きつければ、灰色の小さな礫と共に剣が欠けた。
 マスターの姿を目指して鋭利な破片が飛ぶ。
 だが、大きな手は飛来する刃のカケラを掴んだ。
 そちらを向きもせずに、確かに掴んだことを確かめもせずに、どこか遠くへ投げ飛ばした。

 作業を終えたバーサーカーは、堂々と工場の出口へ向かう。]

2009/08/16(日) 00:31:43

バーサーカー

――夜・廃工場――

[――10分で全ての命を果たすことは、可能か不可能か?
 答えは明らかだった。しかし男は剣を振るい続けた。
 元より勝算の無い闘いだったのだ。
 向きを変え、速度を変え、最終には愚直に突撃を続けなければならない。
 よしんば勝ちを得たとして、失うものはまた大きい。
 もし作業を無事終えたとしても、そこへ攻め込まれてしまえば宝具を展開する魔力をマスターから剥がせるかは怪しいものだし、達成感から死への恐怖も薄れかねない。
 だが、命は下された。下されてしまった。
 故に意味の無い戦いだとしても、彼は穴を埋め続けた。]

 マスター。
 どうやら私には、これが限界のようだ。

[一つ、叩きつければ、灰色の小さな礫と共に剣が欠けた。
 マスターの姿を目指して鋭利な破片が飛ぶ。
 だが、大きな手は飛来する刃のカケラを掴んだ。
 そちらを向きもせずに、確かに掴んだことを確かめもせずに、どこか遠くへ投げ飛ばした。

 作業を終えたバーサーカーは、堂々と工場の出口へ向かう。]

( 87 ) 2009/08/16(日) 00:33:00

バーサーカー

[最後の遺物。
 魔法陣の上に残されていたはずのそれは、いつの間にかなくなっていた。

 剣を握らない手をゆっくりと開く。
 それは何の変哲も無い、少し黒ずんだだけの鉄塊に見えた。]

( 88 ) 2009/08/16(日) 00:34:19

【独】 名塚 聖

後悔してるんだろうな、きっと。

[敢えて触れなかったが、伝承は知っていた。
王になった後は部下の妻を求めて部下自身を謀殺した事
そして、その報いで子供を失った事も]

( -1 ) 2009/08/16(日) 00:35:48

キャスター

――……失礼します。

[
厚い木の扉を押し開けて、主となった男の私室へと入る。
その内装に目もやらず、手を加える以前のものへの評価を省いて、屋敷を包む結界に施した細工を掻い摘んで報告する。
これは一先ずの応急の措置である、とも。
些か、気が急いていたのかもしれない。
主が言葉を挟む間もなく報告を終えて、ほんの僅かに荒れた息を整える。
]

――……報告は、以上です。
それと、ひとつ。
御許し頂けるなら、お伺いしたいことがあるのですが。

[
躊躇いがちに、けれども強い意志を込めて。
問い質さなければならないことを、自らに冷たい視線を注ぎ続ける主に向かって、問うた。
]

( 89 ) 2009/08/16(日) 00:38:18

眞奈 みなみ

[頭の中に浮かんだ可能性。それは、彼女が呼んだこの"影"が、バーサーカーである可能性。だとすれば会話をするのは難しく、殺すべき相手を理解させなくてはならない。会話以外の、方法で]

Ay Amor――

[目の前で影が変化を遂げる。手の形をしていても、鋭利な刃物が数本連なっているのと変わりは無い。間に合うか間に合わないかの瀬戸際を感じながら、彼女は詠唱を紡ぐ]

( 90 ) 2009/08/16(日) 00:39:48

眞奈 みなみ

Me doy mandamiento.

[令呪として形を描いていたうちの一本が、宙に浮かび上がる。強い光を持って、その場を照らした]

わたしがあなたのマスターである限り、あなたがわたしを攻撃することは許さない。

( 91 ) 2009/08/16(日) 00:40:11

アーチャー

―深夜 北ブロック・公園―
ええ。
《契約の神の箱(アーク)》そのものでないとは言え、私を喚び出すには十分な“縁の品”であったかと。

それに、私が投じた石自体は何の変哲も無い石くれに過ぎませんでしたから。ただ、そこに神の祝福が宿されただけです。
尤も、その祝福によってかの巨人も昏倒せずにはいられなかったわけですが。

[笑顔の中に垣間見えるは自信と信仰。さて、と周囲を見回した]

ヒジリ、これから後はどうするのですか。
見たところ、召喚の儀によって少々お疲れではないかと。
本拠にされている幕屋にでも戻るのでしょうか?

( 92 ) 2009/08/16(日) 00:41:05

蒲生 延

[キャスターの報告を頷きながら満足気に聞く。
どれも己に不足している点であった。

そして、最後に決意を込めた声を聞いた。]

……許す。何だ。

( 93 ) 2009/08/16(日) 00:42:15

瀬良 悠乎

[バーサーカーの様子をじっと見ていたが、その作業が止まるのを見て息を吐いた]

 元から期待はしていない。
 手作業で埋めるなど論外だ。

[飛んできた破片は、届くことなくバーサーカーの手によって掴まれた。気にすることなく、口の中で何事か詠唱する。
腕を伸ばすと、崩れていた床が元の姿へと戻り始めた。数瞬を置いて、魔法陣とともに元の姿に戻る。
 ただ、魔法陣の上に、最後まで残っていたはずの遺物だけが欠けていた。

出口へと向かうバーサーカーへと止める様に声をかける。]

 どこへ? 偵察に行くのなら、私も行こう。さすがに一人で歩かせるのは色々とまずい。始まったばかりで特攻されても困る。

( 94 ) 2009/08/16(日) 00:42:50

キャスター

――……この屋敷は、この地を走る霊脈の支流、その一つに建っているようです。
それ自体は、私としても有り難いと思っています。
御存知のように、キャスターは最弱とされるサーヴァント。その不利を、幾らかなりと補えるのですから。

[僅かに言葉を切って、小さく息を呑み込む。決定的な質問をするために]

私の、勘違いであれば良いのですが。
この屋敷に集まる魔力には――人間の、第二要素(たましい)と第三要素(せいしん)が含まれているように、思われるのですが……。

[
言葉を切って、縋るようにと主を見つめた。
結局、言葉には出来なかった。
――民衆の命を吸っているのですか、とは。
]

( 95 ) 2009/08/16(日) 00:51:07

名塚 聖

[ダビデの差し出した宝具を見つめて息を呑む。
今まで見たことあるアーティファクトとはまったく格が違う。
その象徴に暫くの間魅せられていたのかもしれない。
ダビデが声を掛けてくるまで指一本たり動かせなかった]

そうか、力のある石だとは分かっていたが由来はあまりしらなかったんだ。
実は職業柄、あまりアーティファクトは手に入れづらくてね。

[移動の提案に]

そうだね、少し魔力が足りてないようだ。
それに人払いの結界もそろそろ切れる。
ホテルを取ってあるから、そこに移動しよう。
そこで改めて、今度は僕ができる事などを含めて今後の戦略を立てよう。

[魔法陣の処理を手早く済ませ、荷物を纏めた。
その後、駅の方向へと歩き出した]

( 96 ) 2009/08/16(日) 00:54:50

アーチャー、名塚 聖の言葉に頷き、彼の後について歩き出した。

( A3 ) 2009/08/16(日) 00:55:46

アサシン

[歌声のような、美しい詠唱。喚び出されたときに聞いた声]

……ッ!

[呪言によって放たれた魔力に、影の動きが目に見えて鈍る。何かを感じ取ったのか、あるいはその女が纏う気配に初めて気づいたか、数多の笑みが消えた。無数の瞳が驚愕に見開かれ、一斉に声の主を見る]

グゥォ……オォァ……。

[しかし、それが何なのかを影は理解しない。そもそも知性があるのかどうかも疑わしい異形は、呪の束縛を受けてもその凶刃を止めようとはしなかった。にじり寄るように、無数の顔で構成された腕が女へ迫っていく]

( 97 ) 2009/08/16(日) 00:56:19

バーサーカー


 …………。マスター。

[かけられる声にそちらを振り向く。
 続いて放られたのは肯定の言葉――ではなく、今しがたまで掌に収まっていた鉄塊。召喚の際、吹き飛ばされた遺物達を追うようにして、その鉄塊もまた器具の中へと突っ込んだ。
 闇の中。佇む器具。廃工場となった今では、もう宵闇に没することを続けるしかなくなったのであろう、用済みの物達への仲間入り。]

 言動が矛盾している、ということに気付いているか。
 君は魔術師は人間であるから、魔力消費への対策に布陣を敷く必要があるのだと言った。
 だが、原因は如何であれ、私を召喚し、召喚の際の後始末に魔力を使い――その上、まだ夜の街を歩こうというのか。私と共に。

[出口ではなく、少女の方へと向いたまま、じっとその姿を見据える。壊れた窓から注ぐ月明かり程度では、少女の輪郭はぼやけたままだ。]

 私をここから出すわけにはいかないと君は言うが、ならばどのような攻め立てを行うつもりか。

( 98 ) 2009/08/16(日) 00:56:27

蒲生 延

[“最弱”の単語にぴくりと反応したが、キャスターの言葉を黙って聞いた。
彼女が一頻り話し終えてこちらを見つめるのを合図に、語り始める。]

いかにも、この屋敷に集まる魔力は周辺から集めたもの。先ほども言った通りだ。
俺、……いや、蒲生家は魔術師としての素養が秀でているわけではない。足りない分は代々民衆の精を集めて魔力に替えているのだ。
とは言え、我らとて愚かではない。奴らも少々の脱力感こそ感じるであろうが、日常生活に支障のない程度にしか集めてはおらん。
――戦時においては、その限りではないが、な。

我らは、……俺は、無いものねだりはせん。ここにあるものを最大限活かして、最大限の成果を求めるのみ。
それはお前とて例外ではないぞ、キャスター。

( 99 ) 2009/08/16(日) 01:06:45

名塚 聖

―深夜・駅前―
[ダビデと共にゆっくりと歩いた。
その足取りは召喚の疲労が出てきたのか何時もより若干遅かった]

歩きながらで悪いけど、僕の魔術でも軽く説明しておく。
僕は基本的に重力を操ることが可能だ。
自身に使えば高速化となり、相手に使えば妨害となる。
君達サーヴァントには及ばないがマスター相手だったら十分戦えると思う。

というより、元々魔術師を殺すのも僕の仕事の一部ではあるからね……。

[言葉は終わりに近づくに連れて呟くようになっていった……]

( 100 ) 2009/08/16(日) 01:09:15

眞奈 みなみ

[令呪の効果か、影は自らの行動にされた規制へ戸惑っている様子を見せた。ほっとして立ち上がる。しかしそれはほんの束の間のこと。尚も伸ばされる手に、息を飲んだ]

ちょ、ちょっと、待って。もう、ほんと、こんなの、聞いてないよ……!

[叫びだしたくなる衝動を堪えながら、再び後退を余儀無くされる。テーブルがその足を再び止め、彼女は迫り来る手の影に向かい、理解をされないとは考えつつも堪らずに声を荒げた]

あなたは、わたしに呼び出されたサーヴァントなの!
だからあなたは、マスターのわたしを攻撃しちゃ駄目なんだってば!

( 101 ) 2009/08/16(日) 01:10:52

瀬良 悠乎

[バーサーカーの手から放られる遺物には目を向けず、視線は仮面を捉えている。]

 侮ってもらっては困る。
 後始末に使う魔力など、一歩踏み出すのと大して変わらぬ疲労だ。
 召還に魔力は取られたが、それでも偵察して戻ってくるだけの行動に問題はない。
 つまり、まだ休むには値しない、といっている。

 私の姿が、それを証明しているのだから。

[姿は少女のまま、けれども一瞬だけ、その姿が真実の姿へと変わる。バーサーカーにだけ映すように、少女の姿は変貌した。]

 本当にまずければ、まずはこの魔力を解く。
 それと。
 出すとまずいのは昼間だけだ。注目を集めるのは避けなくてはならない。
 その姿で、注目されない自信があるなら、私は止めないが。ただ――、一人で歩いてもらうかな。

( 102 ) 2009/08/16(日) 01:14:05

アーチャー

―深夜 駅前―
[深夜とはいえ、外気は日中の酷暑を残して生温かった。道すがらに説明を行なう青年を見上げ、少年は聞き入るように見つめる]

……なるほど。例えば、飛ぶ鳥を落としたり泳ぐ魚を浮かび上がらせたりといった事ができると?

[仕事の一部、と続ける魔術師殺し。怪訝そうに繰り返した]

そういえば先ほど、職業柄と言われましたが。魔術師を殺すのがヒジリの仕事なのですか。聖職者……ではないのですよね。
魔術師ではなく魔術使い、というのはどう違うのでしょう。

( 103 ) 2009/08/16(日) 01:15:26

キャスター

[
呼吸が、止まった。
召喚と同時に嗅いだ血の匂いが、パスを通じて流れ込む魔力に染み付いているような錯覚さえ、覚える。
]

――……そんな、それは。
私は、そのような手段で集めた魔力など――……私の名を御存知なら、私が何のために千と一の夜を越えたかも御存知でしょう。
民衆を犠牲にするような非道、直ちに止めて頂けないでしょうか。
そのような外法によって魔力を集めずとも、私は――……!

[
――勝てる、とは言えなかった。
この国ではそれなりの知名度があるのか、多少は能力が強化されてはいるが、所詮は最弱のサーヴァントである。
まして、魔術師としての能力によって、英雄に列せられたわけでもない存在。
正々堂々とぶつかり合って勝ち残る見込みは、極めて低い。
それを偽ることは、出来なかった。
]

( 104 ) 2009/08/16(日) 01:20:28

アサシン

[自分を喚び出した女の、再度の命令。それでさらに束縛が強くなったことを感じ、異形は自らの限界を持って次の行動へ出た。

 即ち、全力で自らの背後、部屋の隅まで跳んだのだ。

グヂュル……ジュル……。と、壊死した肉を潰すような音を立てて「腕」も萎む。
 喚び出された時と同じ姿にまで戻った影の瞳は、冷静で狡猾な獣のように自らの召喚者を映す]

( 105 ) 2009/08/16(日) 01:32:18

バーサーカー

[崩壊する輪郭、虫の音色。
 重なり合う向こうの気配に、揺れていた剣先が止まる。
 先ほどの騒ぎで不安定になっていたのだろう。
 工場のどこかで瓦礫が崩れる。
 長い、長い沈黙。吹き入る一陣に二人の衣装がそれぞれ揺れた。]

 そうか。
 ならば、いい。

[どの言葉に対する返答であったのかは分からない。分からないが、少なくとも沈黙の内にバーサーカーは何事かを思案したのだろう。
 少女から視線を逸らし、再び足は出口へと向かう。
 だが歩は廃工場から出る寸前止まり、外と接する壁を背にした形で座り込んだ。
 剣は、それでも離さない。]

 そうだな。今はこの衣装を利用する段階に無い。
 それに――今の魔術から推測する限りでは、マスターも万能というわけでもあるまい。
 君が、今宵は偵察に行くと言うなら、私はここで待つとしよう。
 私は気配遮断など持ち合わせてはいないし、偵察には不向きだ。連れて歩いた結果、敵と遭遇し、突然戦闘――という展開はまだ望む段階に無いだろう。

( 106 ) 2009/08/16(日) 01:34:15

名塚 聖

[怪訝そうに繰り返しこちらを見つめるダビデから少し目を逸らしながら]

うーん僕の仕事? 説明が難しいね。
じゃあ、まずは魔術師と魔術使いの違いから話そうか。

魔術師は、根源への到達の為に魔術を使う。
魔術使いはあくまで道具として魔術を使う。

つまり、スタンスの違いだね。
僕は根源を目指していないし、魔術は生きていく為の道具に過ぎないと思ってるってことさ。

[そこまで話すと一息ついた]

( 107 ) 2009/08/16(日) 01:36:38

眞奈 みなみ

[彼女は目の前まで迫っていた刃に目を閉じていたが、何も無いとわかるとおそるおそる目を開ける。その瞬間影は跳び、先程まで彼女を襲った腕が消えて行く。今度こそ令呪の効果を確信し、みなみは緊張を解いた]

ど、怒鳴ったりして、ごめんなさい。
……って言っても、わたしが何を言っても伝わらないのかな。

( 108 ) 2009/08/16(日) 01:39:05

眞奈 みなみ、アサシンの様子を伺うように、じっとその様子を見つめた。

( A4 ) 2009/08/16(日) 01:39:33

アサシン

……ナンダ、ソれハ。

[発した声と共に、ゴボリ、と。血液に空気を吹き込んだような音が漏れた]

……さー……う゛ぁんと? マス……ター……?

[言葉を発する事に、あるいは言葉の中途でも、声色が変わる。男、女、しわがれた老人、年端もいかない子供の声も混ざっていた]

( 109 ) 2009/08/16(日) 01:47:45

名塚 聖

で、続きになるわけだけど。
魔術を道具だと思っている僕がどのような仕事をしているかだね。
それは、やっぱり魔術関係の仕事なんだ。

魔術にも隠匿しなくてはいけない等とかさ色々ルールがあるんだ。
でも根源を目指す上ではそのルールを破る魔術師もいる。

ルールを破った魔術師は魔術協会から罰せられる訳だけど、その仕事を請け負うことがあるんだ。
その仕事上で魔術師を殺した事もあるって事さ。

もっとも、常にそんな仕事ばかりしてるわけじゃないけどね……。

[一気に喋って喉が渇いたのか。
道端にあった自動販売機にコインを入れてドリンクを二つ購入する。
一つは自ら空けて飲み始め、もう一つをダビデに投げた]

( 110 ) 2009/08/16(日) 01:48:24

眞奈 みなみ、アサシンに驚いた。

( A5 ) 2009/08/16(日) 01:49:14

アーチャー

―深夜 駅前―
[ターミナルのガードに腰掛けて、聖の様子に小首を傾げた]

ふむ。
根源――“世界の外側”への到達ではなく、それ以外の何か。
魔術師でなく魔術使いだというヒジリが目指すものは、別にあるのですね。

[興味深げに話を聞いていたが、自動販売機に歩み寄る様子に目をぱちくりさせた]

……? それは一体?

( 111 ) 2009/08/16(日) 01:49:57

アーチャー、名塚 聖から投げられた缶を、掴み取った。

( A6 ) 2009/08/16(日) 01:50:36

眞奈 みなみ

しゃ、喋った!

[最初の間に、やはり何の応答もないものと諦めかけていた矢先に聞いたその言葉。喋った事に対する驚きと、そして安定しない声や行動全般に対する頭の中が疑問符で埋め尽くされるのをみなみは感じた]

え、えーと。
あなたは、わたしに呼び出されたの。……聖杯戦争のために。
あなたみたいに呼び出された人のことをサーヴァント、呼び出した人のことをマスターと言うって聞いたよ。

( 112 ) 2009/08/16(日) 01:54:14

瀬良 悠乎

[バーサーカーに見せたのは一瞬の幻のように又元の少女の姿へ戻る。長い沈黙と、その後の行動にもう一度息を吐いた。]

 言葉は解してるのだろう。
 ならば聞こえたはずだ。私も行こう、と。
 他の魔術師とて、進んで一般人を巻き込む輩は少ないはずだ。なら、サーヴァントを連れて動くのは夜。
 全員がそうだとは言わないが可能性として高い。
 なら、夜は共にいたほうが安全だ。

 ここにいないのなら、な。

[バーサーカーの傍まで歩いていくと、座る姿を見下ろした。]

 もう一つ。魔力を温存するためには体力の磨耗も極力減らしたい。そういうわけで、バーサーカーの体力の出番だ。

[要は運べと、バーサーカーに命ずるように口元に笑みを*浮かべた*]

( 113 ) 2009/08/16(日) 01:54:17

アーチャー

[缶の冷たさに驚きながら、表面に印刷された図案を見て取る]

炭酸……葡萄…無果汁? これは一体、何なのでしょう。

[疑問を表情に浮かべつつ、見様見真似でプルタブを開けた。炭酸が勢い良く飛び出し、顔から胸にかけて飛び散った]

……うわっ! ヒジリ! 何ですか、これ!?

( 114 ) 2009/08/16(日) 01:54:57

アーチャー、顔や腕を、袖でごしごしと拭った。

( A7 ) 2009/08/16(日) 01:56:38

吟遊詩人、+日没の詩を詠んだ+

( A8 ) 2009/08/16(日) 01:59:37

名塚 聖

[缶を開けて飛沫を浴びているダビデを見て声を上げて笑う。
こんなときは英霊も変わらないんだなと、
少し遠くに感じていたサーヴァントへの距離が縮まった気がした]

炭酸飲料っていってこの時代では人気のある飲み物なんだ。
冷たくて喉を潤すにはいいものだけど、開ける前に注意をしておくべきだったね。

[笑いながら歩いているうちにホテルへと到着した。
手早くチェックインを済ませ、*部屋へと向かった*]

( 115 ) 2009/08/16(日) 02:01:46

バーサーカー

[見下ろしながら息を吐く。
 男の表情は見えなかったが、言葉が終わるよりも先に、剣を杖にして立ち上がった。切っ先が体重を支えきれず、僅かばかり床に沈む。]

 承知した。
 ならば、振り落とされないようしっかりと掴まっておくことだ。
 マスター。

[少女を丁重に「おひめさまだっこ」すると、そのまま廃工場の外へと出る。マスターなる少女は何か文句を言ったかもしれないが、意に介さない。
 バーサーカーは小さな体を零さないよう、しっかりと抱き抱え、夜へと跳んだ。その姿は、まるで少女を誘拐し、華麗に現場から逃げる怪盗か何かのよう。
 ――尤も、月の下を行くその姿を視認出来たなら、の話だが。

 とりあえずの目的地を聞いていなかったことに気付き、またマスターの不満が口から滑り出るのは、*もう少しあとの話。*]

( 116 ) 2009/08/16(日) 02:04:56

アサシン

…………。

[召喚者の言葉に、影はその体躯をほんの少しだけ動かした。置かれた状況と、得た身体を確認するように]

聖杯……。

[聖杯戦争。その響きには、聞き覚えがあった。ここへ喚び出された時、知識は流れ込んできていた]

……戦争。

[呟き、影はニィ、と笑う]

( 117 ) 2009/08/16(日) 02:05:46

アーチャー

[呆気に取られたようなマスターへと少年は困惑の視線を向けた。視線で促されるまま、口に付けてみる。良く冷えた液体を一口。
未だかつて少年の味わったことの無い感覚が、喉を潤していった]

……ん、っく。ぷ、は。
……う、ん。美味しい、ですね、これ。
冷たい飲み物自体、口にした事なんて無かった、ですから。
それにこの感触……不思議な、感じがします。

[笑顔を向ける青年に感想を述べ、歩き出した後に続いた。やがて到着したホテルの部屋で、少年がまず向かったのは*バスルームだった*]

( 118 ) 2009/08/16(日) 02:05:50

【独】 瀬良 悠乎

……

サーヴァントという情報を貰って。探してたけど。

アサシンか。

それは、特攻無理だ。

( -2 ) 2009/08/16(日) 02:12:06

眞奈 みなみ

[聖杯戦争と言う言葉には聞き覚えがあるようで、どことなく楽しげな様子に首を傾げる]

何か叶えたい事でも、あるの? って、あ! そうだ! 大事なこと言うの忘れてたっ!
あーもー、そうだよ、一番最初に言うべきことだったのに……! ごめんね!

( 119 ) 2009/08/16(日) 02:12:09

眞奈 みなみ

わたし、眞奈みなみって言うの。
あんまり眞奈って呼ばれるの好きじゃないから、わたしのことはみなみって呼んでね。
年は21で、普段は夜ソープで働いてるの。

あと、えーっと、何か他にあったかな……。

[簡潔に自分の事を説明すると、影の方に向き直った]

とにかく、よろしくね!

( 120 ) 2009/08/16(日) 02:17:33

眞奈 みなみ、アサシンににこっと笑い*かけた*。

( A9 ) 2009/08/16(日) 02:17:53

アサシン

[笑いかけられる。殺そうとした相手に?
 数多の自分が戸惑うのを感じた。笑みも消えていた。
 しかし、その感情の動きも一瞬のこと]

……眞奈、ミな……み。

[聞かされた名前を確認し、影は再度笑む。禍々しく]

私ハ……。

[言葉の途中で、その体躯が蠢く。壺の中で毒虫が争うがごとく。……だが、その笑みは崩れない。
 まるで、とびきりのジョークでも思いついたかのように、影は言った]

私ハ……我々ハ、殺人犯。キラー……だ。

( 121 ) 2009/08/16(日) 02:39:45

アサシン は肩書きと名前を キラー に変更しました。


キラー、一際強く、*笑んだ*。

( A10 ) 2009/08/16(日) 02:42:33

蒲生 延

[キャスターの悲痛な叫びなど意に介さず、冷たい視線と声で返す。]

私は、どうした。続きを言え。……言えぬか。
必ず勝てると言うのならばともかく、そうでなければ非道かどうかなど、俺にとって何の意味もない。
言ったはずだ。あるものを最大限に活かして最大限の成果を得るのだ、と。
お前に力が足りぬと判断すれば、お前にも奴らから魔力を集めさせるだけだ。

( 122 ) 2009/08/16(日) 07:45:51

キャスター

[
男の冷やかな声が、いや、浴びせられた言葉の内容が。
頭に昇った血を、急速に奪っていった。なんと言ったのだ、この男は。
]
……そんなことに、私が従うとでも御思いですか。
この身は、民衆のために生きて……英雄の、末席に列せられたのです。
それを知った上で、私に無辜の民衆を犠牲にせよと命ずるならば、
貴方はまだ戦いにも赴かぬ内から、私の忠誠と一つの令呪を失うことになる。

――……どうか、御再考を。

( 123 ) 2009/08/16(日) 07:53:52

セイバー

[寺の門を出たとたん、川原の方から強い光が何度も瞬く。
そして、それが収まると同時に現れる異常な"密度"]

……サーヴァント、だな。

[顎に手を当てて暫し考えるが、楽しげに笑みを浮かべる。]

早速ってわけだな、いいじゃねぇか。
いくぞ、アカネ。

[セイバーは茜にそう告げると川原へと駆け出した。]

( 124 ) 2009/08/16(日) 07:54:31

桐生 茜

……何?

[瞬く光に目を奪われる。]

…ああ、「敵」ね。

[ほんの少し微笑みながら、左手をちらりと見る。傷口はいつのまにか乾いていた。]

(…まだ大丈夫…)

[ごく小さく喉を鳴らすと、走り出したセイバーの後を追う]

( 125 ) 2009/08/16(日) 07:59:26

梧桐 曹

[ 硬い…か。タメ口でいいんだろうか?
 あっけらかんとした態度に多少の戸惑いを受けたが、それさえも問題ではないのだろう。目の前で笑う男に困り顔ながら笑顔を作り、ひとつ息をつく。

 と、握手を終えた右の掌になにやら見覚えのない紋様を見つけた。これが令呪というヤツなのだろう。

…目立たせないほうがいいか。
 足元に落としていたパレットを拾うと絵の具を左の指で軽く掬い、紋様を撫でる。それで、朱く輝く令呪は消え失せた。よし、と頷くと改めて原田の方へと顔を向ける。]

 わかった。それじゃあこちらも遠慮した喋りはやめるようにしよう。

…さて、まずは一度、私の家に戻ろう。これからどうするかを話し合っておきたい。

[ 言って、誘うように手を挙げた。]

( 126 ) 2009/08/16(日) 08:01:46

ランサー

[だが梧桐の挙げた手を左之助は見ていなかった。高楊枝をピンと上向かせ、梧桐に見せていたものとは別の質を持つ笑みが左之助の表情を満たしていく。]

おい……ツカサ、何か近づいてくるのを感じるぜ?
いいねぇ、いいねぇ、やっぱ現世ってのはいいねぇ。
早速どなたかおでましかい?

ツカサ構えろ!のんびりしている場合じゃねぇぞ!

[そう声をあげつつ、左之助は長槍を構えた。]

( 127 ) 2009/08/16(日) 08:06:35

蒲生 延

何様のつもりか知らんが、俺の考えは覆らん。
そんなに令呪が欲しければくれてやろう。

[左手甲に意識を集中させて魔力を流し込む。]

“聖杯の寄る辺に従い、蒲生延がシェハラザードに命ず
 霊脈で繋がる地域の民から精を吸い取り蓄えろ”

[詠唱と同時に左手の一画が光り、消えた。]

( 128 ) 2009/08/16(日) 08:07:06

キャスター

[
令呪の膨大な魔力が、男の命に従うことを強制していた。
それは、サーヴァントたる身では抗うことの出来ない絶対的な命令――その切り札を、よもや、本当に使うとは。
]

――……っ!!
こんなことに、令呪を……なんて、馬鹿なことに!!

[
吐き捨てながらも。
駆け巡る思考は、混乱の合間を縫って結論を出していた。
自らの方針に異を唱えるサーヴァントを、事の最初に無理やりにでも抑えつけ、従わせる。
この男にとっては、それで今後を思い通りに運べるならば、令呪一つとの交換は、そう馬鹿なことでもないのだろうか――と。
]

( 129 ) 2009/08/16(日) 08:10:09

梧桐 曹

 ?!

[ 息を呑む。瞬間、なんのことだか判らなかったが左之助はすでに戦闘態勢だ。なにかが迫ってきているのだろう。]

…召喚時の光か。まずったな、闇で隠せるつもりだったんだが。

[ パレットと絵筆を手に、左之助の一歩後ろへと下がり、同じ方向を睨み付けた。]

( 130 ) 2009/08/16(日) 08:11:32

セイバー

[川原へと勢い良く飛び出ると同時に、目に映るは着流しを着た槍持つ者。

その存在は正に異質。
平凡な者が放つであろう魔力のソレからかけ離れた燻る嵐。]

……その風貌、日本人だな。

[日本刀をゆったりと構える。]

おもしろい。
この世界単位からの召喚で、最初に出会うのが同じ日本人とは……

――粋じゃねぇか。

( 131 ) 2009/08/16(日) 08:14:43

蒲生 延

お前がくだらん駄々をこねるからだ。
愚か者はどちらか、自慢の脳漿で答えを求めてみるがいい。

[見下すようにキャスターを一瞥した後、そのか細い腕を掴んで寝台へと放り投げる。]

今宵の伽を命ずる。
これ以上、令呪は必要あるまいな。

[あくまで冷たい表情は変わらず、キャスターの衣服に*手をかけた*]

( 132 ) 2009/08/16(日) 08:20:50

桐生 茜

[セイバーに少し遅れて川原にたどり着く。

そこにはたたずむ二人の男―]

(…画家?)

[おそらく、時代がかった風貌の男は…サーヴァントだ。ならば、片割れの男がマスター。
手に持っている物が、なんとなく魔術師とはかけ離れている気がするが。]

…こんばんは。良い夜ね。

[二人に向かって、にっこりと微笑む。]

( 133 ) 2009/08/16(日) 08:20:53

梧桐 曹

[ ソレが現れたのは、身構えるのとほぼ同時だった。

 姿を確認して、眉をひそめる。黒い西洋鎧。しかしその顔立ちは日本人。自信満面な笑み。
 特徴的な風貌ながら、すぐに誰だとは判らない。]

 刀…。セイバーなのか?

[ 戦う気がありありと見える様子に、交渉などという考えを少しながらでも持っていた自分を悔いる。聖杯戦争はやはり血で血を洗うものらしい。]

…一文字、やれるか?

[ 相手方のマスターの姿を探しつつ、目の前で構える左之助に問いかけた。]

( 134 ) 2009/08/16(日) 08:21:25

梧桐 曹

…て、なに?

[ 投げかけられた声に思わず耳を疑った。声の方へと顔を向ければ、ひとりの女性がこちらに向けて笑みを浮かべている。
 二人、ということは現れた男の知り合いなのだろう。

…男との雰囲気の違いに、調子が狂う。]

 あんたが、そいつのマスターってことかい?

[ 戸惑いを見せないよう、挨拶には答えないまま短く問いかけた。]

( 135 ) 2009/08/16(日) 08:25:01

ランサー

やれるかだって?愚問だぜい!

[左之助は飛び出してきた男を見つけるなり、槍を持って詰め寄った。日本刀を構える相手の手強そうな気配を強く感じ、血がたぎってくる。]

我ながら救いがてぇが何だかわくわくしてくるぜぇ!

[そう言うと男に向かって槍を回した。]

( 136 ) 2009/08/16(日) 08:27:44

セイバー

[槍使い、十中八九ランサーであろう男の様子に、己が内が熱くなるのを感じる。
どこまでも愚直な闘気、だがそれに呼応する己もまた愚直。]

その気概、心地良し!

[その笑みは何処までも楽しげに。
己が存在を世界へと叫び上げる]



――織田上総守信長、推して参る!!

( 137 ) 2009/08/16(日) 08:32:52

ランサー

おお!あの高名な織田様かい。こいつはいい!
我は原田左之助!いざ参る!

[言うなり信長に走りより、槍を突き出した。]

( 138 ) 2009/08/16(日) 08:37:22

桐生 茜

(…のぶ、なが…ですって!?)

[自分のサーヴァントが発した真名の、そのあまりの知名度に一瞬動きが止まる。
その驚きを何とか表に出さないようにして、相手のマスターらしき男にもう一度微笑む。]

ええ、私がマスターです。

そして   さようなら


[そう一言告げると、懐から短剣を出し、左手の傷口に切り付け、詠唱を始める。]

彼方より飛来する 薄羽の王

七振りの剣をのべ給はせ…

( 139 ) 2009/08/16(日) 08:43:14

セイバー

すまねぇが、知らぬ名だ。
だが、その気迫だけで十分よ!

[突き出された神速の槍。
それを日本刀を持って捌き逸らす。

その時の衝撃、流れを変えただけというのに腕へと痺れが突き抜ける。]

( 140 ) 2009/08/16(日) 08:44:31

梧桐 曹

[ 織田上総守信長、という名乗りを聞きじわりと汗が滲む。
 知名度・実力・功績…誰が見たって最強クラスのサーヴァントじゃないか。それがセイバーだって? だが…。

 ちらりと、女性の方を見ればあちらもセイバーらしきサーヴァントの名前に同様しているようだ。まだお互いの紹介さえままなっていないのか。それにこの場所だ、勝機は充分にある。

――そして   さようなら

 ちぃ! あちらさんもやる気なのか!

 素早く、絵筆を背後へと振るう。筆先より飛んだ絵の具が川の中へと落ち、川全体に淡く微かな光を生み出した。]

 一文字、遠慮なんかいらんぞ。この場所であるかぎり君の魔力は無尽蔵だ!

[ 激を飛ばすと同時に、絵筆をパレットへと落とす。詠唱を終わらせれば、面倒なことになるだろう…ならば!]

 やらせはせんよ!

[ 振りかざした絵筆から、アカネ目掛けて無数の雫が飛び放たれた。]

( 141 ) 2009/08/16(日) 08:46:47

ランサー

おお、お見事!

[信長の剣さばきに、左之助は思わず声をもらす。]

俺の時代じゃ、初手の突きを外せる奴は稀有だったぜぇ!
統治者の織田様は高名だが、武芸者としてはどうだったのか解らなかったからなあ、意外に強くて残念だ!

[そう言いつつ左之助の顔には、ますます笑みが満ちていく。
弾かれた槍を切り返し、柄の部分で頭部を打ちにいった。]

( 142 ) 2009/08/16(日) 08:52:59

桐生 茜

[左手を振り、血の雫を足元に落す。
そこから解き放たれる、赤い、蝶。]

……っ。

[10匹以上飛来していた蝶が、相手の雫によって、大半がかき消された。]

…かのものの肉を

[式神を消された事で、足元が少しふらついたが、構わず詠唱を続けた]

七つに掻き削り
八つに蹴割り

にそつ式
血花に咲かせろ
四方ざんざれ箱乱れ

みじんにそはかと
行い参らする

( 143 ) 2009/08/16(日) 08:54:55

桐生 茜

[詠唱を終えると、空中にふわりと飛んでいた蝶が、鋭い刃に姿を変え、相手のマスターの首元に狙いを定めて切りつけに行く。

―その数は 3匹― ]

( 144 ) 2009/08/16(日) 08:57:41

セイバー

[強い…な。
心の中でそう呟く。
スキルで強化してもほぼ互角。
筋力では勝っているかもしれないが素早さで明らかに負けている。
そして闘いにくさの原因は何よりも……]

ちっ、見切れねぇ……!

[相手の槍の動きが何故か見切れない、その上に気配も読みにくいと来た。
それにより自然と後手に回った防戦となってしまう。]

へっ、そりゃすまなかったな!

[頭部への軌道を渾身の力を持って篭手で弾く。]

( 145 ) 2009/08/16(日) 09:01:52

梧桐 曹

[ 消しきれなかった赤い蝶が刃に変わる。]

 なんとぉーっ!

[ すんでのところで身をひねるも、その刃はさらに向きを変え正確にツカサの首を狙って翻る。]

 ええい、この…ッ

[ 仰け反り、僅かだけ開いた隙に絵筆を振るう。半円状に放たれた魔力が刃と衝突し、打ち消しあった。]

…アグレッシヴなお嬢さんだ。

[ 次の矢を危惧し、崩れた態勢を立て直しつつアカネを睨み付けて呟いた。]

( 146 ) 2009/08/16(日) 09:07:43

ランサー

[守りに徹する信長を見て左之助はさらに勢いづく。だが攻撃はすんでのところで防がれているようだった。]

ちっ、状況は良いが、相手の攻めの隙を突く事もできねぇ!
らちが明かねぇが、これならどうよ。

[左之助は始めの突きをわざとはずし、槍の柄の中央をひねった。
途端に槍が2つに分離して、刃の無いように見えた柄からは仕込み刃が飛び出す。
2本目の槍を信長の顔めがけて、突き出した。]

( 147 ) 2009/08/16(日) 09:13:48

桐生 茜

……やるじゃない。

[内心に少しの焦りを感じながらも、あくまで表情には出さず、薄く笑う。]

じゃあ、…もう少し強く行くけど、泣かないでね。

[そう言い放つと、深い深呼吸をしてから印を組んだ。]

( 148 ) 2009/08/16(日) 09:14:13

セイバー

[突き出される双閃。
今まで眼での回避で回避・防御していた所、つまり眼が慣れていた所への突然の分離。

先ほどまでの慣れで片方は避けれたものの、もう一つの煌きは避けた体勢の肩を、鎧ごと軽く抉る。]

……っ!

[このままでは不味い、局面を打開するには……。

■■■。

頭の中に何かが響く。
それは何処かで聞いた事がある何処かへの誘い。

此れは使うべきではない、知ってはいるのに理解を阻まれる。

使ってはいけない理由を、理解できない。
ならばその欲望に抗えるはずなどなく……。]

( 149 ) 2009/08/16(日) 09:21:35


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