薬売り メロウは、司書 ルーシエルふむ……いや別にね、歳の差だとかそういうのはかまわないんだが。私でよかったのか、とは思うね……

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィンああ、聞こえてるぜ。………俺なんかに、ありがとな。

薬売り メロウは、司書 ルーシエル……悪い、うまく言えないな。いや、その……嬉しい、のだが。私が他の誰より魅力的とは思えなくてね……

薬売り メロウは、司書 ルーシエルもっと若くて話の合いそうな方がいいんではと思ったのでな、何故選ばれたかと思ったんだが……すまない。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィンいや、お前が謝る事じゃねえだろ。誰かを思うっつーことは、御しきれるものじゃないだろうしな。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン[...はメルヴィンの頭をガシガシと軽く掻き撫でた]

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィンそうか…。まあ、俺も言うほど経験した覚えはないけどな。[...は先ほどより優しく掻き撫でている]

薬売り メロウは、司書 ルーシエルそうだな、私は貴方に興味もある。そちらは面白そうだしね。戻って会うことができるのかはわからないが……

薬売り メロウは、司書 ルーシエルもちろん、うちに来るのだって歓迎さ。私とソティスと、本たちしかいない部屋だがね。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィンいや、そういう訳じゃねえよ。そもそもお前に問題があるんじゃなくて、俺に……問題があるんだ。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン[...は視線を感じながらも、まだ直視できずに空いた手を使って頭を掻いた]

薬売り メロウは、司書 ルーシエルしばらく会っていないと言ったろう？　あのお嬢さんも会えればいいと……ああ、いや、話しておくか……

薬売り メロウは、司書 ルーシエル別に、騙したりするつもりではなかったんだが……

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン……聞くのか？　俺は別に話してもいい。　だが、お前にきっと得は無い。　…だから悩んでんだ。

薬売り メロウは、司書 ルーシエルもうね、家内も娘もいないのだよ。ちょっとした事故だった。新聞にもそう大きくは載らないような、ね。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン[男はゆっくりと息を吸うと、今度はゆっくりと吐いてそっと呟いた]

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィンダメじゃねえよ。　聞きたいって言うヤツがいるんだ、教えるさ。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン……俺は、元々この世界の人間だ。　お前の連れているそのインコ同様に、な。

薬売り メロウは、司書 ルーシエルいいんだ。変な誤解もよくないだろう。貴方は私に心中を晒してくれているし、フェアにいこうじゃないか。

ゴロツキ ゴルゴンは、孤児 メルヴィン…ああ、おやすみ。　今日くらいは、いい夢みろよ。[最後に一度だけ頭を撫でて自分も眠りについた]

薬売り メロウは、司書 ルーシエル[...はルーシエルの声にうっすらと目を開け]

薬売り メロウは、司書 ルーシエル……青春は終わった。だからこそ、毎日の一つ一つを出来るだけ楽しく生きないと、急にすべてが味気ない。

薬売り メロウは、司書 ルーシエルだがね、こんな話誰もが聞かされて気分がいいものじゃないだろう？　小さい子もいるのだし。

薬売り メロウは、司書 ルーシエルただ貴方にだけは話しておかなければならないと思ってね。これで思い直すなりなんなり出来るように、と。

薬売り メロウは、司書 ルーシエル私にとって、悩むのはそれからだ。私は何だって話す。貴方が望む限りはね。望まなくても、話す事もあるが。

薬売り メロウは、司書 ルーシエル……私も年甲斐もなくはしゃいでいるな。起きたら、もう少し話をしよう。今はゆっくりと……

薬売り メロウは、司書 ルーシエル[...は眠る姿をそっと見やると、再び自分も目を閉じた**]

薬売り メロウは、司書 ルーシエルおはよう。気分はどうだい？　椅子で眠るのは……癖みたいなものだよ。貴方の本と同じだ。

薬売り メロウは、司書 ルーシエル思い直さないというなら、ゆっくりでいい、それでいいから、もっと貴方の話を聞かせてくれないか。

薬売り メロウは、司書 ルーシエルお互い出せるもの全て出して、それで話をするほうが気持ちいいと思うだろう？