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薬師 ジュラム は、死病診 エルス と 代弁者 ルーツ に因縁をなすり付けた。
死病診 エルス は、捨て子 リリアーヌ を占った。
箱入り娘 ヘンリエッタ は、貴族 サラ を占った。
物書き ルクレース は、傭兵 ブレイク を占った。
次の日の朝、国王 オズワルド三世 が無残な姿で発見された。
次の日の朝、傭兵 ブレイク が無残な姿で発見された。
家庭教師 オーリ は立ち去りました。
咎人 アルヴィン は立ち去りました。
貿易商 ドアン は立ち去りました。
《★占》 捨て子 リリアーヌ は 人間 のようだ。
《★占》 貴族 サラ は 人間 のようだ。
《★占》 傭兵 ブレイク は 人間 のようだ。
照坊主の下駄が、どこからともなく 捨て子 リリアーヌ の頭に飛んできました。
からんころ〜ん♪…明日は… 雨 かなぁ?
町中――いや、国中が静まり返っている。あなたたちは眠りにつく王や国民たちを見て、ようやく自分たちが置かれている状況を理解するでしょう。
この中に、《マザー・クロック》を盗んだ人間がいる。国民たちは、疑わしい者を排除するため、投票を行うことにしました。
無実の犠牲者が出るのも止むを得ない、この国が全滅するよりは。
《マザー・クロック》を取り返して、祭りを無事に成功させましょう。
現在の生存者は、死病診 エルス、新聞屋見習い アイリーン、貴族 サラ、手紙配達人 レーヴ、捨て子 リリアーヌ、代弁者 ルーツ、人嫌い ダズリー、蒸気機関技師 テルミット、薬師 ジュラム、少女 トッティ、箱入り娘 ヘンリエッタ、地主の娘 セレナ、貿易商 アーネスト、観測者 オブゼビオ、物書き ルクレース、浮浪者 グレゴリオ の 16 名。
私が下駄の人じゃなければ、なんで私なんや!!!って思っただろうな。
というか、自分以外で初手リリアーヌに投げるのなかなかの鬼畜。
**占われて墓下行くのはいいんですよ
最近の村は長命気味だったし、割と真面目に墓下行きたかったから……
でも2日は早ない?後、狐仲間に申し訳ない……
**おじいちゃん、咎、おじさんと何を話せと?
みーんな話してないんだけど
まずは自己紹介から始めるべき?いや墓下のスタンス次第だな
🍋銀魂みたいなツッコミしちゃった。おはようございます。
うんうん。因縁も付けられてない。ひょうろうにもいれかわられて居ない。実にいい朝だ。
流石に憑狼が入れ替わったってことは無いと思うんだよなぁ……とするとラッキーなことに蝙蝠とかが溶かされたってことなのかな。
**
ブ、ブレイクーーーーーー!!!!!
なにおまえ蝙蝠か小悪魔なん???
折角お話したのにあっさりいなくなりやがって……
/**/
ちなみにですが。
自分に下駄を投げた理由は以下三つ。
・リリアーヌが他人に突然下駄を投げる流れをしたくなかった(自分で味わって無理ってなって他人に投げることにしたい)
・悪夢描写をしっかりやれば明日以降投げた人も悪夢描写しっかりやってくれるはず
・初日違うところに投げたら二度と自分に投げられない気がした
/**/
何かがあって反省して以後自分だけに……っていうのもありかな、って思ったけど。
でもなんか、あとRP的に夢で説明したかった。
/**/
ちゃんと勝ちを狙うなら、絶対霊能RPした方がいいんだけど、霊ロラに持ち込みたくない……でもこのRPしてると多分吊られないから吊られたいなら霊能Co…………うーーーーんんんん…………
/*そしてこれはルクレースちゃん的にもメンタルがしんどいぞ…?
味方であってほしいと願って占ってこれって、ええ………………*/
*☼*―――――*☼*―――――*☼*――――
リリアーヌは、夢を見ました。
それは、過去の再現。今から、二年前の夢でした。
「今日は『家族』でお出かけなの。貴方はお家でお留守番できますね?」
冷たい声がしました。リリアーヌはそんな声に顔を上げました。
「でも、お継母さま」
「何? その反抗的な目は。ちゃんと返事も出来ないなんて、キャンベル家の恥晒しだわ」
「ごめんなさい、お継母さま」
リリアーヌは顔を伏せました。「でも……」という言葉は再び出ることはありません。ぎゅっと飲み込んで、言えなかった言葉は胃の中に落ちてしまいます。
(でも、今日はリリーの誕生日なのに)
飲み込んだ言葉に満足したのか、継母は薄い唇を満足そうに笑ませました。
「いいこと、リリアーヌ。これはお前のためでもあるんですからね」
彼女は、母親によく似たリリアーヌが憎くてたまらないのです。嗜虐心に満ちた声が、少女のつむじに浴びせられます。
「お前のような子が外を歩いていては、みんなに迷惑をかけてしまう。そんなお前の面倒を見て、外に出ないように見張ってやっているんだから」
リリアーヌはぐっと、唇を噛みました。思えば、リリアーヌが家からこっそり抜け出すことをすっかり辞めてしまったのは、この日からでした。
「ありがとうございます、お継母さま」
リリアーヌが頭を下げると、継母はふんと鼻を鳴らします。
「それじゃあ、行ってきますからね」そんな声を最後に、扉がバタンと閉まります。扉の外からは、兄のはしゃぐ声が、父親の嗜めるような甘やかな声が、聞こえていました。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*――――
はっ、とリリアーヌは飛び起きます。そこは、しんと静かなキャンベル家の自室でした。昨日、お手伝いを終えて、家に帰ったのです。
懐かしい夢でした。
「……お継母さまは、わたしのことを思ってくれてるんだわ」
ぽつりと呟きます。それでもどうしてかリリアーヌの頬には、涙が伝っていました。だれにも忘れられた誕生日の思い出。
そんな悪夢に浸っていると、ふと、枕元に見慣れないものが落ちていることに気づきます。
「…………靴?」
首を傾げます。そうしているうち、ようやくリリアーヌは昨日のことを思い出しました。マザークロックが盗まれてしまったこと。それから、サラのこと。
サラは大丈夫でしょうか。リリアーヌを抱きしめてくれた少女や、レーヴにも、お礼を言わなければなりません。やることは沢山あるのです。
リリアーヌは涙をふいて起き上がります。
「沢山泣いたから、涙もそろそろ無くなっちゃうわ」
なんて冗談をひとつ口にして。靴を拾い上げると、リリアーヌは机から折り紙を取り出すのでした。
/*とりあえず共鳴出てくるまで黙っとこ……そもそもルクレース自分から名乗り出られるタイプじゃないし……
てか、ショッキングすぎるでしょこの子にとってはさ……*/
*☼*―――――*☼*―――――
もうこわい夢、みたくないよ。
リリアーヌはぽつんと思いました。
平気なフリをしていても、日常的に浴びせられた言葉はチクチクと少女の心を蝕んでいたのです。
この靴は、ある日継母に貰ったものでした。それは、ずっと今日までただのいわく付きの靴だったけれど。
(もうこんなくつ、もってたくない)
(もうこわいこと、やだよ)
心に落ちた黒い染みは、拡がって、もうリリアーヌにもどうすることもできないのでした。
*☼*―――――*☼*―――――
さすがのわたしも夢の描写あまりにも可哀想で心がいたんだ。この状況でこんな明るく生きてられるだけでだいぶ凄いや。なんかお母さんから言われてたことにしようかな。いつも笑顔でいれば、きっといい事ありますからね、みたいな。
>>1:524 リリアーヌ
手を繋ぎ、静まり返った街の中を歩く。人々が眠り、死んだように動かない光景は、ただただ不気味で。そんな世界を幼い少女と共に歩くという今すらも夢のような気がしてくる。
しかし、小さく強く握られた手によってレーヴは現実へと引き戻された。
「……そうだな。びっくり、したな。」
少女のなりの気遣い、いや、きっとこの状況を飲み込むための言葉なのだろう。あの短時間で、あまりにも多くの事が起こりすぎた。
幼い彼女が全てを理解するには難しく、しかしそれでも明るく振る舞う為にその言葉を選んだのだろうと思えば、なんとも言えない気持ちになる。
だからレーヴも同じように言葉を返せば、握られた手を少しだけ強く握り返した。
リリアーヌを安心させるように、そっと。
「サラ……?…あぁ、あのお嬢さんなら大丈夫だ。
医者も命に別状はないと言ってたし、傍には頼れる人達がいたのを嬢ちゃんも見ただろう?……だから、絶対に大丈夫だ。」
最後の言葉は強く、少女にも自分にも言い聞かせるようにそう言って。
「……あ、ほら、見えたぞ。あそこだ。」
レーヴの指さす先には、緑と白の縞模様のオーニングテントが張られた商店があった。中に入ると、店主と思しき男性が椅子に座ったまま眠っている。彼もまた、他の国民と同じようにあの黒い煙に巻かれたのだろう。
その横を通り過ぎれば、目的のものをすぐに見つけることができた。冷えた水の入ったボトルを1つ持てば、リリアーヌには皮袋を差し出す。
「嬢ちゃんはこれを持ってくれ。必要になるだろうからな。」
柔く微笑み、それを持たせれば商店を後にした。
片手でボトルを持ち、もう片方の手で少女の手を取って歩き出す。
リリアーヌと共に歩いた道を戻ってみれば、先程までの喧騒はそこになく。そして、サラの姿すらもないだろう。
国王と医者に連れられ、城内へと連れていかれたはずの彼女は、きっと今頃きちんとした治療を受けられているはずだ。
誰もいなくなった広場を見て、少女は何を思うのか。
騙して連れ出してしまったような後ろめたさを感じつつ、しかし、例え彼女がどのような反応であったとしても、レーヴは彼女の目線に合うようにしゃがみ込めば、
「きっと、王様がお嬢さんを気遣ってお城の中へ連れて行ってくれたんだ。あそこならちゃんとした治療も受けられるし、きっともう心配はいらねぇ。
……明日、見舞いに行こう。そうした方が、サラも喜んでくれるさ。」
そう言って、頭をまたひとつ撫でれば優しく微笑む。そうして真っ直ぐに少女の瞳を見つめ、彼女の言葉を待った。
/*
書いたまま寝落ちてて、飛び起きて投下したんだけどまさかのリリアーヌちゃんも起きてるって言うびっくり案件………アタイ、アタイ………びっくり……
/*
そして、飛んでもらえばわかりますが、あれだけの短文に対する私のこの長文ロル3つ👏👏👏👏ほんとすまねぇ!!!!!!すまねぇ!!!!!!!!すまねぇ!!!!!
/*
初日呪殺ってガチ村だったらきたこれーー!!!ってなるけど、
RP村でやらかすと、こう………………ただただ……申し訳なさすぎる…………
*/
/*
あと、おっちゃんおらんくなっとるやないかい……今日謝りに行こうと思っとったんに…………おっちゃん…………………
/*いや、あんなによくしてくれた人をルクレースは砂にしてしまったってことでしょ……?
発狂ものじゃん…………むり…………*/
/*ルクレースもごめん……悩んだんだよ変えようかなとも……でも寝落ちたんだ……これなら変えておけば良かった……ね………………*/
昨日の夜のことでした。
>>3 レーヴ
リリアーヌは、レーヴの言葉にこっくり頷きました。
「……うん!」
大きな手に握りしめられていると、なぜだか安心して、また泣きそうになってしまうのでした。そんな気持ちを隠して、リリアーヌはちょっぴり大股で歩きます。
リリアーヌは渡された皮袋をしっかりと左手で抱えました。レーヴに手を繋いでもらっていたせいでしょうか。リリアーヌの不安はいつの間にか、随分小さくなっていました。
そうして戻ってきた広場には、サラはいませんでした。リリアーヌはきょとんと魔法でも見た顔で辺りを見回します。
「あ! そうだったんだね!」
役に立てなかったことを残念に思いますが、リリアーヌはサラが安全な場所にいるのならいいのだ、と思い直します。
「わかった! あの、レーヴさん。……一緒にお見舞してくれる?」
少しだけ、サラが元気か怖くなってしまったリリアーヌは、そう聞きます。この大きな手が一緒なら大丈夫と、無意識に思ってしまったのです。
>>6 リリアーヌ
「………あぁ、もちろん。嬢ちゃんがそう望むなら俺は何処だってついて行くよ。
俺達は友達、だからな。」
少女の願いには強く頷いて返す。サラの容態はレーヴも気になっていた所だったし、もしもの事があれば直ぐにリリアーヌを守ってあげられる位置にいた方がいいだろう。
約束だ、と彼女の頬を撫でれば立ち上がり、仕事用の腕時計に視線を落とす。
「…さ、今日はもう遅い、そろそろ帰ろう。
家まで送るから、今日はゆっくり休むんだぞ。」
手を取れば、歩き出す。酷く静寂な街に響く二つの足音。そんな不気味な音をかき消すように他愛ない話をしながら、帰路へつく。
月明かりの下、少女を家まで送り届ければ、手を振って。リリアーヌの元を後にした。
──昨晩の帰り道。いつもの様に屋根へと登って、空を見上げた。
一度戻った会社に居たのは、椅子に座ったまま眠っている親友の姿で。手元の書類を見るに、レーヴの整理した資料をチェックしているようだった。小言の書き連ねられたメモまで発見してしまえば、なんだか少し腹が立って、彼の顔にペンでラクガキをしておいた。
「………あれ、油性だからなかなか落ちねぇんだぞ。」
ぽつりと零した言葉は誰に聞かれるわけでもなく、ただ静かな街の中へ消えていく。夜独特の賑わう喧騒もなければ、街に灯りがともることも無い。国民の時が止まってしまったのだから、当たり前なのだけれど。
「……………。」
腰に提げたポーチから命の時計を取り出した。カチコチと、正確にレーヴの命を刻む音を聞きながら、そっと裏蓋を開ける。そこに刻まれた文字を悲しい瞳で見つめれば、ため息を吐いた。そして再びそれをポーチの中にしまい込めば、前を向いて走り出した。
いつもと違う夜の街の空を駆けながら、レーヴは静寂が支配する闇の中へ消えていった。
/*
寝ると言ったな???あれは嘘だ。
とりあえずお返事したし、昨日のこともちゃんと書いたし、朝起きた描写もとりあえず書き留めてあるので朝の準備してきます!!!あああ眠い!!!!!眠いぞ!!!!!!!!!ねむい!!!!!!
/*
因みに、私の中のレーヴの話し方がまだ定まってません。ショタならそんなの簡単に定められるのに、大人の男って本当に難しいね……………
「…………………せん、せい?」
目を覚ます。
何故だろうか。また一人、サラの大切な時が止められてしまったような気がして、涙が一つ零れた
「……おや、もう朝かね。」
東の空が白み始め、時計の国に朝が訪れる。
殆どの人が眠ってしまっているからだろうか、空は煙も薄れ、普段からは比べ物にならないほどの青空が覗いていた。
「まったく晴れやかな気分になどはならないのだがね。」
テルミットは珍しく皮肉を口にした。
夜半広場に戻ってからは、一晩中《クロノス》の整備に当たっていた。
一段落着いたところで、城内の、昨夜サラを寝かせた部屋へ足を運ぶ。
部屋の前に辿り着き、辺りを見回す。
「はて、用心深い傭兵のがそこらに寝ていたはずだが。用でも足しにいったかな?」
ブレイクの姿が見当たらない。
さほど気にもとめず、部屋の中を見る。
ベッドの上ではサラが変わらず寝ており、その脇には椅子に腰掛け俯いているマスクの医師エルスがいた。
まだ寝ているようなので声は掛けなかったが、ベッドのサイドボードにひとつ、時計を置いた。
「…完全に元通りとはいかなかったがね。」
置かれた時計は、昨夜竜によって砕かれたサラの時計だった。殆ど元に戻ってはいるものの、違和感はあるだろう。
「アンティークなんてものは、多かれ少なかれ人の手によって直され続けて今に至るのだ。今回はたまたま腕の悪い職人につかまっただけだ。悪く思ってくれるなよ。」
そう言い残すと、部屋を出た。
「.......マザークロック♪マザークロック♪.......」
[少し冷えた朝の空気の中、少女は小さな声で歌いながら、誰かいるであろう広場に向かっていた。
昨夜は、誰かに夜が越せるところまで送ってもらったのだろう。サラがシルヴィに襲いかかるところからの記憶が曖昧だった。
サラはどうなったんだっただろう。少女はあまり考えないようにして、ぼうっと夜を越した]
「けーんけーん.......ぱっ」
やりたかったことをやりきってしまうと、リリアーヌは立ち上がりました。
居間にはいると、兄と妹を守るように覆いかぶさって眠る、父と継母の姿がありました。
「おはよう、おとうさま」
リリアーヌはそう言って、父親の手をこわごわと握りました。リリアーヌよりも大きくて硬い手です。リリアーヌは久しぶりに触れた父の温もりに目を瞑りました。
「おはよう、ルシアンおにいさま、お継母さま、メリリース」
それから、にこっと笑顔を作って、家族みんなに挨拶をします。挨拶をすると、きゅうっと腹の底から心細さが這い上がってきます。
「……みんなと協力して、すぐに助けてあげるからね」
そうしたら、きっと、リリアーヌも立派なキャンベル家の一員だと、みんな分かってくれるはずです。
挨拶を終えると、リリアーヌは広場に駆け出していきました。
昨日の事件から、幾許か時間が経ち、朝を迎える。
普段なら空は煙で覆われていて、青空を眺める事は少ないが、今日ばかりは青空の方が占める面積が多い。
昨晩の事を思い出しながら本に記していく。
魔女が現れた事、勇猛果敢に飛び出した女性が、いとも容易く跳ね返されてしまったこと。
加護を受けたもの達が必死に応戦しようとしていることも。
加護を受けた。
この事態を真近で見る事が出来る。本に記せる。それだけで良かったのに。
この胸の締め付けられるような痛みはなんだ。
/*お前は優しすぎる。
この仕事に就きたいなら余計な私情は挟むな。感情は極力無くせ。そんな事では観測者など名乗れぬ*/
「...ええ、わかっています。
私達は見届ける者、ですから」
[ぎゅっと強く本を握り締める。
事を把握する為に私は歩く。]
朝。大きく欠伸をすれば、変わらずクマを携えたままレーヴは家を出た。
昨日の出来事が夢だったのではないかと疑うが、家の扉を開けた先、変わらずそこで眠る人々を目にして現実なのだと再確認する。
集荷した配達物を入れているリュックを今日は家に置いてきた。こんな中で配達することもないはずだろうからと、今日は腰に提げたポーチだけを持っている。命の時計も勿論その中に仕舞われていた。
腕に着けた時計のリューズを回せば、カチカチジジジとゼンマイが巻かれる音がする。変わらずその時計が時を刻む音を確認する。朝の日課を忘れないように、心を落ち着けるように。
「…………行くか。」
そう零して、前を見る。しかし、何となく空を飛ぶ気にはならず。ローラースニーカーを転がしながらゆっくり広場へと向かった。
聞くべきことを一通り聞き回った後、リーンは一人帰路へと着く。
ただいまの声に返ってくる言葉はなく、あんなにうるさく聞こえてきた家族や従業員の声すら何もない。しぃんと静まり返った空間に。
印刷機だけが、スイッチを入れられていたのか。幾つもの歯車を忙しなく回しながら、印刷口からはインクの匂いのしない真白な紙を無意味にただ吐き出し続けていた。
眠る家族たちにタオルケットをかけたあと、リーンは一人作業机に向かう合う。
これは、私がみんなに伝えるべきこと。
自分の書いた新聞を受け取ってくれたたくさんの笑顔や言葉たちを握りしめながら、一心不乱にペンを走らせた。
聞くべきことを一通り聞き回った後、リーンは一人帰路へと着く。
ただいまの声に返ってくる言葉はなく、あんなにうるさく聞こえてきた家族や従業員の声すら何もない。しぃんと静まり返った空間に。
印刷機だけが、スイッチを入れられていたのか。幾つもの歯車を忙しなく回しながら、印刷口からはインクの匂いのしない真白な紙を無意味にただ吐き出し続けていた。
眠る家族たちにブランケットをかけたあと、リーンは一人作業机に向かう合う。
これは、私がみんなに伝えるべきこと。
自分の書いた新聞を受け取ってくれたたくさんの笑顔や言葉たちを握りしめながら、一心不乱にペンを走らせた。
「…………ルーツ。起きて、いる?
昨日は。心配を懸けて、ごめんなさい
情けない姿を、見せてしまって」
そして。みっともない泣き声を聞かせて、ごめんなさい。
心の中でなら流暢に喋れる声でも。
ルーツへと浴びせかけてしまった感情を思うと、言葉に詰まる。
「―――はた迷惑ですねェ。あの人が生き返ってほしい方ですカ?」
店の2階、自室で目を覚ます。、
彼の夢に巻き込まれていた。覗き見の部類に入るだろうそれを、黙っておける常識観は残念ながら欠けていた。
[ふと周りを見渡すと、昨日自分が目を閉じる時には部屋の隅に座っていた傭兵の姿が見当たらなかった。用でも足しに行ったのか、と思う]
[続いてベッドのサイドテーブルに、昨日破壊されたサラの時計が殆ど元通りの姿で置いてあることに気が付く。違和感はあれど、動いている。
あのやたらめったら便利なロボの奴が直したのだろうか。此方も一晩の内にやるなんて正気の沙汰では無いな、と思った]
>>サラ
[目の前の少女の手のひらにその時計を置く。小さく、それでも確かに時を刻む鼓動は感じ取ることが出来るだろうか]
あの技師が直したんだろうな。
[思いやり、掛けるべき言葉など知らない。ただの事実を述べた]
店の2階、自室で目を覚ます。
あの勇敢で無謀な少女の命を繋ぐことに手を貸して、一般的な消毒液ぐらいは持ち合わせていただろう。
とはいえ、診断の術を持つわけではない。もし明日も状況が変わらなければ、ベッドの番を代わろう。そう告げて、店に戻ったのだ。
🕐いやずっと気付いてたけどさ、因縁付いてんな??? 狼希望しなくてほんと良かった。
死にやすさ2倍増量キャンペーンとか嬉しくねーなー!!どうせなら恋矢が良かったー!ルーツと恋したーい!でも9歳差はどうかと思うな!!
「因縁は望むとおり結ばれたようデ、悪魔というのはやはり偉大ですネ」
感じ取れるエルスの気配を辿れば、まだ城にいるようだ。顔を出さなくては。
** wikiのページ
呪殺が起こった場合、肉体は残りません。砂と砕けた“命の時計”だけが残ります。
墓下は自由です。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――
リリアーヌは眠る父を見ます。
「……幸せな夢見てるの? おとうさま」
その表情が穏やかなのを確認して。
「その幸せ、リリーが守ってあげるわ。だから、夢の中では家族みんなで幸せに暮らしましょう?」
リリアーヌと、お父様とお母様と、お継母さまとルシアンとメリリース。きっと、幸せな家族になるでしょう。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼
[──時は少し、遡る。
広間での騒動を、彼女はただただ見つけることしかできないでいた。
勇敢に動く人達の群れを抜け、自分の家へとふらふら帰っていった。
倒れゆく人々に反して、いつまでも意識のある自分。
選ばれた。選ばれたという重圧に、押し潰されそうだった。]
……おまつり、
[楽しい時間が終わる。
自分の手からすり抜けていくそれを止める術はなく、そんな夜を呪った。]
[昨日の国王と魔女の言葉が本当であれば、このボロボロの少女にも何かしらの役目が与えられたことになる。
この先ゲームを続けていくことになるのならば、彼女が役目を果たすのはきっと今の状態では厳しい。
ジュラムの薬は怪しいが、効能が真実であれば恐らくこれ以上のものは無い。怪しいが]
[頭の隅には、サラが魔女の眷属で昨日のアレは茶番だったのではないかと。そんな可能性もよぎるが。
だが今はそんなことは些末なもので、捨て置いて構わなかった。]
>>25 エルス
「使用方法は同封しましたがねェ、マ、分かりました。このレディの体重は?なにか病気をしているかご存知ですカ?」
望む答えを得られなければ、体重ぐらいはすぐ調べられるだろう。抱き上げてみる、という形だが。
見合う量の水薬を計り、ガラス容器に移す。
「痛みを失う薬、麻酔として使うにハ患者の親指の爪ほどでよろしいでしょウ。静脈注射してくださイ。
次に骨生え薬、正しい形にしないとグチャグチャに繋がりまス。中が見えていないのなら切って正しい位置に置いてあげてくださいナ。
最後に傷薬、これがありますから、失血死しなければ先程の切開跡も閉じなくてよろしイ。」
手際よく指示を出しながらも、麻酔によって深い呼吸になったところで無理矢理に薬を飲ませてゆく。グズグズと嫌な音を出して、骨が、肉が増殖していくのをじっと観察していた。
目を覚ませば、昨日の出来後が夢ではなかったことを思い知らされる。街はまだ眠ったままかのように静寂に包まれている。
むしろあの祭りが、平穏な日々が、惨めな人生が夢幻であったかのようにまで感じる。
自分の時計は──今日も正確なシンオンを刻んでいる。こうして目が覚めている時点で疑いようはないのだが。
一つ伸びをすれば、時の魔女が言っていたことをもう一度、ゆっくりと、思い出しながらマザークロックに選ばれた人物を探しに行くことだろう。
昨日閉ざされていた城門は、再び開け放たれていた。サラ・クロノスティスの一件によってオズワルド三世が開放したのだろう。
ホールの中央には、台座があった。しかしそこに、あるべきものは──《マザー・クロック》はない。
また、城内には鼠銀色の月と鮮黄色の太陽が重なった丸い時計が転がっていた。夜空を表す群青色の文字盤には、罅が入って砕けている。
その時計の持ち主と、一国の王がホールで眠りについているのを発見するのも時間の問題だろう。
「暫くは起こさないほうがよろしい。まだ柔いですからネ。4時間後に先程の半分の量、『痛み止め』として静脈注射しまス」
椅子を持ってきて、ベッドの傍らに座る。
ここまでの重症例では実績はない。他にも薬は持ってきている。城に入るなら、と小さなトランクに詰めた薬をちらりと見た。
/**/
いやぁ…こいつ気持ち悪いだろうなぁ………
でも、ゾンビの兵隊が作れるような薬を秘匿してるんだから悪いやつじゃないよ。やってることがアレなだけで悪いやつじゃないんだ………
🕐「餅は餅屋」、「時計は時計職人」に言い換えるか悩んだけどあまりに分かりづらいし何よりとりあえずぶっこもうとしてる感が気になってやめました
リーンは静寂に包まれた城下町を歩く。
人々の喧騒も、往来も、全くなく、忙しなく走る蒸気機関車からもそのもくもくとした蒸気は上がることなく。
まるで眠ってしまった世界に一人取り残されてしまったような、そんな感覚に、持っていた新聞の束を落としそうになる。
「そうだ、サラお姉さんは……」
彼女のことが気になったリーンは、城下の広場の掲示板に新聞を一部貼り出したあと、その側に小箱を置いて人形を設置し、
再び開かれたその重厚な城門を、口の端をきゅっと結び、緊張な面持ちで潜る。
その時。鞄の中に大切に仕舞われた筈の手紙が、ぐしゃりと歪んだ音がした。
/**/
勝手に中世だろうなぁって思ってるから、あっ、切開とか普通に受け入れるんだ?って思ってるけどよくわかんないわ( ˘ᵕ˘ )
/**/
この村のコンセプトというか、根幹は“誰が悪いわけでこうなったわけじゃない”です。
だから、それが上手く表現出来るといいな。村たてにかかっている。
水が滴る花弁が散る夢を見た。
それを踏み締め、飛び去る龍に表情はない。
冷や汗と共に目覚めるニヒルな朝に救いはなくて、朝食を食べる気にはならない。
まずは、サラの様子を見に行こう。
あとは、リンちゃんやヘンリエッタに謝りに行こう。
それからそれから。
もっともやるべき事はその後に。
理解者「眷属たちを見つけないとね。」
チクタクの声ってこんなに低かったっけ。
少女の人形にも表情はない。
死病診 エルスは、箱入り娘 ヘンリエッタ を能力(占う)の対象に選びました。
「聞こえてる。謝らないで、あなたは何も悪くない。、」
一夜超えて落ち着いたのか彼女の声は安定していた。
これ以上、クロノティウスを侮辱するまいと彼女を案じる言葉を打ち消す。
そして彼女は言った。名乗り出たい、と。
合理的だ。
彼女は良くも悪くも目立ちすぎた、あそこまでやって魔女手下ってことも無い。なら名乗り出るのは筋が通ってる。
反対するつもりもない。
けれど、どこかで安堵した自分を私は許せなかった。
「身体に鞭打たせるようで心の苦しいけど、サラが前に立った方いいよね。」
中途半端な愛想笑いで誤魔化すな。
謝るな、感謝もするな。
同等の友達と彼女は言ってくれた。
それらの行為は何かを消していく。
ただただ。
「……お願い。」
頼め。
/**/
今回のシルヴィの役、もともとは私がやるつもりでいたけど、おぼうちゃんにお願いしてよかったなと心の底から思う。
私だったらここまで最高の演出出来なかったし。もとはアベルの存在もなかったから、使い魔出来たのも楽しかったなあ。
プロローグの私のやりたいことは、ドラゴン描写でした。
*/
城内ホール。
もう既に自らの所在など気にすることなく自由に動けるようになった時計の国で、彼女は見つかることを危惧せず、王の治める城へと足を踏み入れていた。
月と太陽と夜空を象ったかの男の時計の様と。
それに重なるように倒れて意識のない男を見て、
/*
「……歪なものだ。
なおも、死に方がそれ、か」
たとえどんな惨事が起ころうとも陽はまた昇る。
「時のある間に薔薇を摘め」誰かの詩集に書いてあったかしら?
薔薇を摘むというのがどういうことかよくわかっていなかったけど、今ならものすごく狭い意味でわかる。
私たちは薔薇を摘まなくては。
とてもとても静かな街へ歩き出す前に、城門のすぐそばにもたれかかって眠ったようなジャンの姿があった。
その手にりんご飴の入った袋を持たせ、お気に入りのショールをかける。
「ベッドで寝なさいって今度はあなたが叱られるなんてばかな大人ね。
……これはあなたに預けます。
いい?預けたからね?ちゃんと私に返しに来るのよ。」
自宅の屋敷にももちろん人の気配はせず、ただ整備する人を失った飾りの時計たちのコチコチという音が規則正しく聞こえる。こんなにこの家は広かっただろうか?
家族の頬にキスをして、それぞれに布団をかける。使用人たちには申し訳ないがありったけのタオルをかけた。母親のブラウスとスカーフを1枚持って
「いってきます」
ヘンリエッタは石畳を踏み締めて城へと戻っていった。
そして今朝になってずっと拭えなかった違和感の正体に気づく。
きっかけは病室の前に来たことだ。
扉を1枚隔ててるのにと関わらず、彼【エルス】の姿、動きが手に取るように伺える。
距離が近づくにつれて、熱くなった肩を服をずらして見てみるとそこには、短針だけの時計の紋様。
奴隷の烙印のように、それは事実だけを伝える。
認めたくないが、してやられた。
一本取られた。
「サラ、私。【エルスと因縁が結ばれてるらしい。】」
部屋を出て、歩きながら思案する。
「それにしてもあの懐中時計。
なんという精巧なつくりをしているのだ…あれでアンティークだと言うのだから呆れる。今の私たちの技術が及ばないなどそれは最早、それこそ、魔法の域だ。」
軽口になってしまったことに眉を顰める。
「ふむ…。できる限りのことはしたつもりだが、ちゃんと音は流れただろうか。なんだあの恐ろしく細かい歯車様は。負けてはおられん、私も《クロノス》のオーバーホールを………」
と、言いかけたところでホールに差し掛かる。
「……なん……だと…………?」
ホールにあったのは、見間違えるはずもない、愛すべき時計の国の王、オズワルド三世の、力なく地に伏す姿であった。
その傍らには、
「……時の魔女…。」
テルミットは息を飲んだ。
「ちょっと大きいでしょうけど、とにかく何かお洋服がないと……」
ああ、起きたサラに何をとってきて欲しいか聞けばよかった。それでも他所様のお宅で家探しをするようなことはできなかっただろう。
サラが運ばれたらしい部屋の前へ行けば、思い詰めた顔で扉に聞き耳を立てる友達の姿があった。
>>37 ルーツ
「ご機嫌よう、ルーツ。
あなたもお見舞い?」
**
ってブレイクいなああああああい!!!!
今気づいた、うわあ。。。。。
今日話しかけいこうとしたのにうわあ。。。。。
占いか第3陣営?
**ゆきっちゃんに推されてるみたいなので頑張ります
終わったらゆかりちゃんとイヴの時どんな気持ちだった?って痛み分けし合いたい……
……いや、この謎の鎖の先の人間の正体が何者かを知っておく方が有益か?
[自らの首に、蛍光色に発光する鎖が巻き付いている。触れることは出来ず、それでも鎖から流れ込んでくる何か直感めいた感覚。
ーーこの先に繋がっているのは、昨日見たパペットの少女だ。
何故かそれだけは確信している。
これが魔女が言っていた「因縁」か。理由は分からないが《マザー・クロック》の横取りを狙う者たちは私たちに目を付けたらしい。
目の前で眠る少女にもジュラムにも鎖が見えている様子は無かった]
時が満ちれば、あるいは。
[繋がれたパペットの彼女を思い、口を噤んだ]
死病診 エルスは、代弁者 ルーツ を能力(占う)の対象に選びました。
[握手を求めてきた彼女に、素肌で応じることが出来なかった。それが失礼に当たることだとは理解していても、なお。
布越しに感じた彼女の体温が、今は否が応でも鎖から直接感じ取られる]
……嫌味か? 皮肉か?
[こんなものを着けてくれた奴らに、顔を歪めて笑った]
>>43 ヘンリエッタ
彼女は今日も可愛いらしい服を着こなしている。
突然の来客への来客に驚いたが、タイミング良くエビスを用意していた。
聞くべきでない話に聞き耳を立てている。
どうするべきか。
彼女の手を連れてどこかに行くべきだったのだろう。
でも、部屋の中の話を聞かない訳には行かなかった。
ヘンリエッタの手を引き、空いてる手で、しーっ、と合図をする。
エビス「今、中で先生とサラが話してる。ルーツは入るに入れなくて結果的に盗み聞きしてる形になってしまってる。」
小声で低い声を出すのは少し難しかったが端的に状況を伝える。
彼女の容態について不安な気持ちが促したこの行動は普遍的には咎められるべきだ。
ヘンリエッタも怒るだろうか。
捨て子 リリアーヌは、物書き ルクレース に向かって下駄を蹴上げることにしたよ。
「…………?」
胸のざわめきに、奮い立たせる様にリーンは昨日ブレイクからもらった手紙を取り出す。
鞄の内ポケットに大事に仕舞われた筈のそれは、何故だかぐしゃぐしゃになっていて。
「おかしいな……」
小さな呟きは、広い城内の静寂に吸い込まれていく。
カツン、カツン、と靴の音を鳴らし、大理石の埋め込まれたそのホール内へと足を運ぶ。
マザー・クロックが展示されていた筈の中央の台座は、その威厳さが嘘の様になくなり、ただ静かに主の帰りを待っていた。
>>42視線をずらせば、見知った顔を見つけてそっと胸を撫で下ろす。
「テルに…………」
駆けながら呼んだはずの名は、冷えきった空気の中にかき消え。まるで自分の時さえも一瞬、止まったかのように。
立ち竦むテルミット。
下を向いた時の魔女。
その傍らには、見間違える筈がない。
眠っているかのように倒れているオズワルド三世と、ブレイクの姿。
それらを捉えたリーンのスカーレットの瞳が僅かに揺れた。
広場に着いたばかりの、早朝のことです。
まだ、広場にレーヴがいないのを確認すると、リリアーヌは一人、城の内部に進みます。サラに逢いに行くのはまた後でにして、リリアーヌは王様を探していました。
「……静かね」
奥のホールには、ちょうど誰もいない時でした。
その奥に、誰かが倒れています。
「! おうさま……!」
リリアーヌは昨日の話を思い出しました。時の魔女と呼ばれる女の人がしていた難しい話。きっと、あの人が王様をこうしてしまったのでしょう。
非力なリリアーヌでは、王様をどうすることも出来ません。
リリアーヌはとてとてと歩くと、彼の顔が見えるところまで近寄ります。決してもじゃもじゃではない、少し硬そうな彼の髪の毛を見つけると。
それが少し失礼なこととも分かりながら、リリアーヌはそっと、王様の頭を撫でるのでした。
「おやすみなさい、おうさま。……あのね、ちょっとだけお休みしててね」
汗が頬を伝う。
時間の流れが緩慢に感じた。
ちらと王の姿を見る。
まるで生気を感じられないそれは、眠っているのか、死んでいるのかの区別がつかなかった。
>>44 シルヴィ
「……お、おお、魔女殿。
茶をご所望か。私の淹れる粗末な茶で良ければ振舞おう。外の広場にある私の仮設工房まで御足労願えれば、の話だが。」
奥の部屋では手負いのサラが寝ている。
子供たちが集まってきていたのも見かけた。
手を出さなければ何かをするわけではないだろうが、なんとなくこの場を離れさせたいという気持ちが湧いたのだ。
「如何か?」
昔。まだ、父がリリアーヌに優しかった頃、父はリリアーヌに教えてくれました。
『王様はね、いつも私たちのために頑張ってくれてるんだよ。だから、リリアーヌ。お前ももし王様にお会いすることがあったら、王様には敬愛をもって接するんだぞ』
リリアーヌを膝に乗せてそんなことを言う父の話は、多分半分くらいしか分かっていなかったけれど、リリアーヌはその時思ったのです。
王様にもしあったら、わたしががんばったねって言ってあげよう。ありがとうって伝えよう。
そうして機会は訪れました。けれども、それは望んでいない機会でした。
リリアーヌは、眠る王様の夢が幸せであることを願って、広場に戻りました。
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