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次の日の朝、猫の墓守 ぺる が無残な姿で発見された。
昼下がりの一時はもう暫し続く。
猫が結んだ一時の縁。
現在の生存者は、さんぽ猫 リリー、幸福の花 フィア、夢破れし 美夜子、駅長 ハマチさん、**の歌姫 レディ、大学生 シオン、フード姿の人物 の 7 名。
[もっと傍に居てあげれば良かった。
そんな後悔が無かった訳じゃない。
どうすれば、あの'病気'が治ったのか、治る方法は探していたけれど。]
[そう思うのはきっと、彼に僅か残る、善性だろう。]
[起きた出来事はひっくり返せない。
だから、ただただ、耐えるだけだ。
今までと同じように。
ココには心配をかけないように、笑顔を────…‥]
浮かべる理由も、無くなりました、か。
[弱々しくも微かな自嘲にも見えるような笑みを口端に浮かべ、また呆とした様子で、無意識に息を零し、ベンチに背を凭れ掛けさせた。**]
[またもや見掛けた鰤大根。ほうほうで見掛けるものも、ハマチさんが置いていったのだろうかね。]
この辺り、これ有名なのかな。
少し行った場所に親戚達が住んでいるんだけれど、いつも作っているんだよね。
[あたしはちっとも上手く作れないけれど、とにやりと笑ってみせるのです。
やっぱり懐かしさを感じる。あたしの中にいるあいつが知っている匂いなんだから。]
あたしの名前は美夜子。
不死鳥の美夜子って聞いた事あるかい?
これでも昔は、ちょいと名の知れたアスリートだったんだよ。
[えへんと胸を張る。
けれどもちょっぴり後ろめたい心。そりゃあお前、もう随分昔の話なんだもの。]
なーんてね。結局は鳴かず飛ばず仕舞いさ。
けれども、さ。
[もう一度ぺるのお墓に微笑む。]
いつだって、あいつが慰めてくれたんだ。
だから何とかやってこれたのかもね。
[脳裏に蘇る光景。
夢まであと一歩というところで・・・・・・
いいや、忘れよう。あいつにそうたしなめられたから。
人からは、ほんの数秒懐かしんだようにしか見えなかったんだろうね。]
けれども、それだけじゃないんだよ?
あたしの身に起こった事に、ただ一匹・・・・・・ううん、なんでもないさ。
なに、あいつには感謝しきれないって話だよ。
[最後には苦笑いで誤魔化してみせたりして。
言える訳ないよ。
あの頃とあたしと、今のあたしが違っているだなんて。荒唐無稽すぎて他人様には。
お墓はお墓でも、ここにオカルトは似合わなさすぎる。]
お墓を作ったの、ハマチさんだったんだね。
あたしも同じようなもんさ。あの外れのお墓を作ったのは。
[それは誰に向けて言った言葉だったか。
わざとらしさすら感じる風が髪を靡かせるのでした。]
[回想、あの日の朝の駅にて]
『あ、ハマチさんいた!大変よ!
ハマチさん落ち着いて聞いてね…。』
おはようございます。
なんだい?朝からそんなに深刻そうな顔して…。
[いつものように朝の列車を見送り、声をかけてきたのは近所のおばさん、毎日のように墓地を掃除していた]
『ハマチさん…。あのね…。ぺるちゃんが…。ぺるちゃんが…。』
[近所のおばさんの言葉を聞いた瞬間、表情が凍った]
[回想、墓地の小高い丘]
[嫌な予感がしていた、その予感が外れてほしいと願っていたのかもしれない]
[アイツは小高い丘で穏やかに眠るように横たわっていた。
周りの野花に包み込まれるように]
ぺる…。ぺる…。
[思わず抱きしめるが、しばらくたっていたのかぺるの体はすでに冷たくなっていた]
[このあとのことははっきり覚えていない
一生分の涙を流したかもしれない]
死んだばーちゃんの得意料理だったんだ。
このブリ大根…。ばーちゃんの味を再現しようとしてるのだけれど、確かめる術がないんだよ。
[ああ、なんだったら、ハマチさん流のブリ大根の作り方教えてあげようかね、なんていうかもしれない
意外なところに祖母のブリ大根を作るヒントが隠されてるかも]
美夜子さん、それは違うんだ。
あのお墓はね…。『みんな』で作ったものなんだよ…。
[お墓を作った時のことを思い出すだろう]
駅長 ハマチさんは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
大学生 シオンは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
さんぽ猫 リリーは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
/*
どうしようかねー
足を止めてる間に丘を降りてきたうめちゃんと合流するのがナカノヒトが払うコストは少ないけど村なのでそういう観点で考えすぎてはいけない(自分ルール)
**の歌姫 レディは、フード姿の人物 を投票先に選びました。
夢破れし 美夜子は、フード姿の人物 を投票先に選びました。
駅長 ハマチさんは遺言状を貼りました。
みんなかぁ。
泣かせる話じゃないのさ。それだけ多くの人を結びつけたんだよ、きっと。
[おかしそうに笑うのです。
そしてふと思い立ったように。]
あいつ、何者だったんだろうね。
[ほんと、ただの猫とは思えなくて。**]
―シオンside―
……ん、
[何やら相槌を打つようにみゃあと鳴いたリリーに、無意識のうちに頷いていた。人相手にそうするように。
とはいえやっぱり猫だからかリリーは気ままだ。
すぐさま自分が指差した方に歩き出そうとするのだから。
その辺はうめちゃんも似たようなものだ。
「どこいく? あっちにする?」って形だけ訊ねる前にふらっと歩き出していく、そういうところと]
ん、そうか、いっしょに行ってくれるのか!
[その後のリリーの一挙手一投足をひとしきり見届け終えれば晴れやかな表情で頷く]
よし、それじゃあ今から私達はうめちゃん捜索隊だ!
[隊長がどっちか、ということはわりとどうでもよかった。
先を歩くリリーが隊長でもいいくらいだ。
そうして丘を目指しつつも、周りをきょろきょろと見ていたせいか。
とあるベンチにもたれるフード姿の人物を目に留め、ふと、けげんな表情になった]
あいつ、まさか……、
[リリーに「ちょっと待ってて」と言い置くのも忘れ、彼か彼女かも定かでない人物の前に立つ。
ただ、自分の知ってる相手(フード付きパーカーがトレードマークみたいなものだった)か確認できればよかった]
………… なんだ、人違いか、
悪かったね。
[じろじろ眺めまわしたうえでの検分にはそんなに時間はかからなかったはずだ。
肩をすくめその場を立ち去るかのように一歩動いたが、そのまま立ち止まって]
ため息はつきすぎると幸せが逃げるぞ?
[見留めた、深く息を吐く仕草を、ため息をついたものと思ったために、そんな口出しをするのだった。
余計なことを言ってると思われるのは承知の上で。*]
…………?
[呆としていると、年若い女性が目の前で遠慮なくぶしつけな視線を向けて来た。
尤も、それくらいじろじろ眺め回さないと、意識が向かなかったろうが。]
……何ですか、貴女は。
[聞こえるか聞こえないか程の軽い舌打ちの後、不機嫌を隠そうともせず、そう言い]
幸せ、ねえ。
別に構いませんよ。
[等と言えば思い至らせていた相手は悲しむ表情だって浮かべるかもしれないが]
少しばかり、不甲斐ない自分に……飽き飽きしていただけですから。
[ため息についてか、指摘に対してか、言い返すと]
それにここは墓地でしょう?
……どんなことをしてたって、いいじゃないですか。
[嘆き悲しんでも憂いをおぼえても、その他、幸せ以外の何を出したっていいだろうと、そういう旨の意味を伝える。]
…………。
貴女も、あっちに墓参りの口ですか?
[その後、長い沈黙を挟んだ後、くいと軽く顎をぺるの墓の方へと示し、雑とも言えるが言葉上は丁寧ではある口調で問いを投げかける。*]
[フード姿の人にも、声が掛けられる。
その、何となく不思議な人は、
賑やかなのが好きではないみたいだった。
フィアだって、ひとりになりたい
気持ちの時はたくさんあって。
けれど、そんな時でも、誰かが傍に居てくれるほうが、
本当は、嬉しくなったり、
暖かくなったりすると思っていたけれど、
――だからと言って、人がそうとは限らないのだ。
お墓だから、ひっそりとしていたかったのかもしれない。
夢、という言葉はよくわからなかったけれど、
…こうやってお墓の近くでピクニックするのも、
それもまた夢のような気持ちがしていた]
え。えっと、フィア、です。
まだ学生です。
[自己紹介が続くと、おずおずと名乗る。
歌姫、とか不死鳥の通り名があるみたいに、
すごい経歴はなかったから、すこしぺしょっとしていた**]
[猫は先導するように小高い丘目指して歩いていきます。
歩いては振り返り、歩いては振り返り。
その仕草もしばらく続けられました]
みゃー
[そう鳴き声をあげたのは、後に続いていたはずの人物が別の方向へと歩き出した時。
どこいくの?と言う雰囲気を込めた鳴き声は、先を急ぐ相手には聞こえなかったかもしれません。
薄青の瞳で後を追えば、ベンチの前で立ち止まったようでした。
どうやらそこにはもう一人、誰かがいる様子。
猫は止めていた足を動かし、ベンチの方へと歩き出しました]
みゃあん
[猫は二人の傍までやってきて、それぞれを見上げながら一声鳴きます。
会話の途中であってもお構いなし、なタイミングでした]
何、って、………うーん、
[口調に加え今は目つきまでぶっきらぼうになっているが、怖かったり箔が付くような肩書は持っていない。
特撮の主人公じみて「通りすがりのヒーロー」とも名乗れない。
手に持った一輪の花包みをとんとんと肩に当てて、特に意味もなくふんぞり返るように肩を逸らしていたが、
結局それもすぐにひっこめてしまった]
…………。
[さてはヤケになってるなこいつ。
と、いうのがフード姿の人物と言葉を交わした後抱いた印象であった。
だが、ここが墓場である、という自明の事実を改めて口に出されれば、
ばつが悪そうに俯いた。目の前の人物を知らなかったことが災いしたのだとも思った。
もしかしたら自分のそれよりも深すぎる何かを抱えているのかもしれない。それでも]
確かにここは墓地だよ。悲しいことを思い出しもするさ。
だからって、 悲しいとか辛いとか全部、そのままにしておくみたいなことを、する、なら、……。
[するなら、なんだというのだろう。
自問自答には答えられなくて沈黙を挟む。
知ってる猫の鳴き声が聞こえてもとっさにそっちを向けなかった]
……そりゃあここは墓地だもの。
墓参りに来たに決まって、 ………『貴女“も”』?
[自棄になってても口調はそれなりに丁寧らしい。
が、そことは別に気になるところがあった。
彼(?)が顔を動かして指し示したのは――小高い丘のある方。
そこに眠る猫の墓守を、既に誰かが偲びに来ている]
そりゃそうか、なにせあのぺるだもんねえ、……む?
もしかしたらさあ、猫も墓参りに来てやしなかったかい?
茶色い猫だよ。あと赤い首輪をつけてる。
[どうやら思いがけず確実性の増すうめちゃんの手掛かりを拾った……のかもしれない。
さっきまでの煮え切らない感情を一瞬だけ忘れてそう訊いていた。*]
/*
いかんな、最近の慣れた書き方になってきてる気しかしないなーーーーー(=心情描写を盛ってる)
うめちゃんsideはえーと、レディに嬉しいが伝わったようでほこほこするムーブをかましてー、それからピクニックに加わってー、
[フードの下の表情は、鼻から下が見える程度。
それでも大体察せられるだろう。
ふんぞり返る様子には、何するものぞと眺めていたろう。
だが、]
…………、
[ここは墓地でと、幾らなりか受け止められる言葉を向けられれば、ばつ悪そうに鼻白む。]
大人げ無かったですね。
貴女よりは、年上だ。
[尻すぼみになってゆく声に、言葉の切っ先を向けるのを濁らせる。
或いは、その続きを最後まで言わなかった、答えが出せない事に、同じように何か言えなくなっただけかもしれない。
ここが墓地だろうというのも、口が回るが故に出た言葉でもあった。]
[猫の鳴き声には、視線だけを寄越した。
フードの下の、濃い茶、黒にも見える色の目が、僅かの間、リリーを捉える。
それから、気を取り直したよう]
ここからでも見えるでしょう?
猫の墓の前に今だって何人かいます。
貴女もその口じゃないか、と推測をしたまで。
違いました?
[微かに口端に自嘲含む笑みを浮かべる。
声は、男の声だと分かるもの。]
猫、ねえ。
………………
いたように思いますよ。
どうでも良かったので、あまり見ていませんでしたが、ええ。
[その時から、呆としており、集中して見ていなかった為だったが、言う必要を感じなかった為、ありのままに言った。*]
/*
アー!
しまった。容姿…を書いてないのに、年上だとか、この姿で年上だとか書いたら、そう扱われちゃうじゃん。(背伸びしたい系扱い、じゃなくなる。。
[鋭さのない言葉しか向けぬ相手になおも追撃をする趣味はない、――という以前に、自分が喧嘩腰どころではなくなっていたのだが。
ふんぞり返っていた時の不躾な目つきは影も形もない]
私の方こそ何も知らないで、勝手なこと言ってた。
……ただまあ、私だって大人だよ。
[「おそらく、あなたが思うよりは」とは付け加えない不親切さ+若干不機嫌そうな調子で、付け加える。
……この顔立ちだと下手すると中学生くらいに見られることもあるのをひとしきり気にしているからだった]
……いや、たぶん。
[だがやはり見かけだけで相手を判断するのはなんというか、危険だ。
小声で付け加え、それからようやくリリーの方に視線を移した。
安堵じみた笑みが浮かんでは消える]
[先程は丘のある方をちらっと見ただけで、
相手の口ぶりから、ぺるの墓にすでに誰かが来ていると判断したにすぎなかった。
つまりは相手に言われてようやく丘の上をまじまじと眺めた。
何人かが集まっているのは見えたが、人に比べて小さいせいか、猫の姿がどこにあるかまでは見切れなかった]
違わないけど? よくわかったじゃないか。
[あるいはこっちのなんとなくの推測に反して、男もぺると関わっていたのかもしれない。
思うだけで問いを加えはしなかったが]
…………、ふうん。じゃあいるかもってことだ。
わかった。ありがとう。
[どうでもいい、とはっきり言われて一瞬眉をひそめたが多くは突っ込まない。
やがて「リリー」と、傍らの猫を呼ぶ声がひとつ静かに響いた。他ならぬシオンの口から。**]
/*
いちおうこのままフードのおにーさんにお話をするルートもわりとありかなって思ってるんだけど確定させるには自分の気力が滅している(自分がやらかしたせい)
[シオンは喧嘩腰でも不躾な視線でも無くなっていたが、元々、喧嘩腰とは受け止めていなかった。
視線だけはじろじろだと感じていたが。
むしろ、喧嘩腰というなら、こちらの方がだろう。]
大人
そう言うならそうなんでしょうね。
[何か言いたげな雰囲気が漂うが、飲み込み、或いは流し、あっさりと返答。]
…………別に。
[視線が逸れたシオンに、そんな声。
勝手なことを言っていた、たぶん、その双方へか返す言葉の先は曖昧。]
[居心地悪い沈黙が挟まれる。]
どちらでも良かったんですよ。
別に分かった訳じゃあないです。
[そこでフードが揺れる。
足元を向いたのは、猫へ向けたからか。]
猫連れだったから……かもしれませんね。
[墓参りの口などと言ったのは。]
ああけど──
これは合ってるでしょう?
貴女は茶色の猫を探してる。
そして、眉を顰める程には、大事な猫だってことは。
[ベンチに座った侭、両手の指を指の間に互い違いに合わせ、三角の形を作り、膝の上に置く。]
…………どういたしまして。
[何か言いたげに眺め、また極短く息をつく。
苛立ったような不機嫌なようなものを纏っているのは、埋められない、空白を抱えているからだろう。]
行くなら行ったらどうです。
それとも、'僕'とお喋りでもしたいですか?
[そんな言葉を紡ぎたかった訳ではないが、投げやりなように声をかける。
「する、なら」の後の言葉が何であるか、引っ掛かりはあったろうが、意識上や疑問として上がる程ではなく、言語化未満だった。
余談だが、もしもシオンが「通りすがりのヒーロー」など名乗った暁には、間を開けた後に笑って、その冗談に悪い意味で付き合っていたかもしれない。**]
[取皿などを皆に回しながら、]
不死鳥の美夜子だなんて、格好良い通り名♪
きっと、舞台では輝いていたのネ。
種目は何をしていたノ?
[不死鳥の様に何度でも蘇るさと立ち上がる美夜子の姿が目に浮かぶようだった。
「あの外れ」のお墓の意味は分からなかったので、小首を傾げるだけで、会話に耳澄ませたろうか。]
[フードの下から垣間見える、ベンチに座るひとの目。
フードの陰になっているためか、はっきりとした色は分かりませんでした。
仮に鮮やかな色をしていたとしても、猫には暗い色に見えたことでしょう。
猫の瞳が得られる色彩は、褪せたものばかりでしたから]
みゃう
[それはそれとして、友猫のかいぬしとフードのひとが話をする間、猫はその場にちょこんと座っていました。
先に小高い丘へ向かっても良かったのですが、友猫のかいぬしを連れて行くために待っていたのです。
猫は、かいぬしの方が”迷子”であると認識していたのでした]
[しばらくして、友猫のかいぬしが猫の名を呼びました。
それに対し耳をピコ、と動かして、薄青の瞳で相手を見上げます]
みゃー
[ひとの言葉は理解出来ませんが、何かの名前や良く聞く単語に関しては、いくらか記憶と結びつけることが出来ました。
自分の名前もその一つです。
返事をするように鳴き声をあげると、猫はお座りの状態から四肢を踏み締め立ち上がります]
[歩を進めた方向は、ベンチに座るフードの人物の足元。
相手の足に、自分の頭と身体を一度擦り付けてから、丘への道を歩き出します。
友猫のかいぬしとフードのひととの間に、気まずい雰囲気を感じ取ったが故の行動でした*]
/*
ああー!!! リリちゃんが…!
ば、ばかやろう、フード!お前がそんなツンだから、リリちゃんにすら癒やされない侭になってしまったじゃないノ!(癒やされないかっていう誘い受けなんて感じさせない程度のツン…)
更新時間が24時間延長されました。
ふふっ、縁結びの猫♪
そうだったかもしれないわネ。
[ハマチから受け取った手帳を、皆に見えるように開く。]
猫って、すぐするっと逃げちゃうわよネ。
墓地にいる誰かを慰めに行ったのかしら?
[『噂のアイツが』のくだりを、読み始める。
その光景が目に浮かぶようだ。]
私の時は、広げたピクニックマットに座っていたら、やってきたノ。
[レディは微笑ましそうにフィアの話を聞いている。
少しずつ、にゃんと距離をゆっくり詰めるぺるの姿が浮かんだからだろう。]
そう、とても優しかったのネ。
[同じく紅茶のカップを手に持ち、相槌を打つ。
フィアにそうやって寄り添ったぺるは、最終的には傍に来たのだろうか。
折角なので尋ねてみることにする。*]
ぺるチャンとは、それから友達になったノ?
/*
ふと、思ったのだけど……、人外の人は過去の話はソロル(や回想)でしてよいと思っていたけれども、そこも濁さないと、って思われちゃってるのかしら。
きっと、家族みたいなものだったのヨ。
[自然とそんな言葉がするりと出た。
アラ、と自分でも不思議そうにレディは呟いたが、]
ええ、きっとそう。
ぺるにとって、フィアは大事な人になっていたのだワ。
[一口、紅茶を飲む。]
ふふっ、ぺるチャンを知っている人同士が、こうやって、ぺるチャンのお墓の前で語り合う。
私も、ぺるチャンが居なければ、フィアやハマチ、美夜子と話すことなんて、無かったかもしれないもの♪
フィアの言う通り、ぺるチャンのおかげネ〜。
[ふわふわな毛並みはとても気持ち良かったので、レディはもう1回くらい触りたかったかしラ、なんて残念そうに最後に呟いた。*]
―シオンside―
[居心地の悪さ、というものを抱いている。
正確には居心地の悪さが興味を上回ってきている、というべきか。
「別に」で止めるくらいならはっきり言えばいい、とは思ったが、
やんわりとそれを口にするにはカップラーメンができるくらいの時間がかかりそうだったので結局諦めた。
代わりにじろりと遠慮ない視線を向けたのにはシオン自身気付いていなかった]
はあ? ……誰があなたのような人なんぞと。
[決しておざなりに別れるつもりはなかったのだがいささか沸点が低かった。
リリーの名を呼べば返事のように鳴く声がひとつ。
よもやかの猫に“迷子”と認識されているとは知らず、
リリーの律義さに目を細めたが]
んん……、
[やがて踵を返そうとするシオンとはまるで真逆にフードの男に近付きすりすりするリリー。
しばしぽかんとしていたが、やがて低い笑い声を漏らした]
まるでぺるみたいなことをするじゃあないか……。
[真意はリリーのみぞ知る。
しかしすり寄る猫の姿に埋もれた過去を見て、それから現在へと意識を引き戻し]
……やっぱ行くわ。リリーを待たせるのも忍びないし。
その、なんだ……。
[言葉を探す。猫ならぬひとにはそれができる。
だが、かけてみた言葉はあまりに場違いにとられたかもしれない]
…………猫はいいよ。私も何度も猫にたすけられた。
あなたにもそういうのが、あるといいな。
[それから踵を返す。軽く走れば先を往く猫との距離は詰められただろうか*]
[家族みたいなもの>>51…不思議なことに、
その言葉は、友達よりも、心にしっくりきた気がした]
そう、多分、友達より、もっと大切で……はい。
[こくり、とレディさんに頷くと、滲んだ涙を、指で拭った]
お墓って、さみしいものだと思ってたけれど、
そうじゃないんですね。
ぺるに会えないことはさみしいですけど……
お姉ちゃんが重い病気になってから、家族で
出かけることもなくなったので、
賑やかなのは楽しい、です。
[紅茶と一緒に、ピクニックのお弁当に入っていた、
チーズクリームと果物のジャムのロールサンドをいただく。
甘酸っぱくて、キラキラしていて。今の気分に似ていた*]
陸上のちゅーきょりらんなーってのだったよ。
あ、ああ。あの頃はね。
[輝いていた、の言葉になぜか一瞬同意を躊躇うのだった。
不死鳥だなんて綺麗なものじゃないもの。
とっくに燃え尽きているのに慣性で動いているだけの、ゾンビですから。]
何、そんな事はどうでもいいさ。
[一つかぶりを振れば。]
本当に気ままでさ。
人が泣いてりゃすっと寄ってきて、元気になった時に気が付きゃいなくなってやんの。
[それが猫なのです。**]
[投げやり、雑な言い方。
どうでもいいというのは、とどのつまりは、余裕が無いからに他ならない。それが自覚があるなしかは別として。]
…………それは。
気にもなりますね。
[膝の上に手を置いた姿勢は、無意識に格好をつけた……悪い言い方をすれば、ドヤのようなものだ。
正面きって「形見」だと言われるには、バツが悪いものだろう。その返事を予測していなかったのだから。]
[猫は墓守猫の真似をした心算はありませんでしたが、その姿はきっと似ていたことでしょう。
しかし、そうであると猫自身が気付くことはありませんでした。
フードのひとの仕草は目にしないまま、猫は丘を目指します]
みゃー
[ある程度移動した後、振り返り一声鳴きました。
友猫のかいぬしがついて来ているかを確認するためです。
その姿が見えたなら、また前を向いて歩き出しました。
それを繰り返せば、自然と友猫のかいぬしとの距離が縮まります]
[丘が近付けば漂う、食べ物の匂い。
その中に友猫の匂いを見つけたなら、猫は歩む速度を速めて小走りになりました]
みゃーん
[丘の上にあるのは墓守猫のお墓。
その近くでは何人かのひとが集まり食べ物を囲んでいます。
先程見かけた顔もありましたが、猫は真っ直ぐ友猫の元へと駆け寄りました。
友猫に鼻先を伸ばし、挨拶しようとしています**]
家族みたいなものか…。
みんなの中にそれぞれのぺるがいるんだねえ…。
[ぺるがお星さまになって1年、
ぺるはもう思い出の中にしかいなくなってしまったけれども、
慕われ続けられて、つくづくぺるは幸せ者なんだなあと、
紅茶をすするだろう]
うーん…、ぺるに何か恩返しできないかなあ…。
[と呟いてみただろう。
アイツからもらった恩はまだ返しきれないと思うからだ**]
…………………………。
…………く、ふふっ、
[沈黙を挟んだ後、弾けるように声が洩れた。]
全く何を言い出すかと思えば。
ええ、ええ。
さっさと、墓参りにでも行きなさい。
見も知らない人物に声かけるシーンでも無いでしょう。
[否、墓地なのだからある種の悲しみという共通項がある相手に対しては、そんな言葉をかけてもおかしい話では無い。
けれども、そう言う。]
[そうして、ベンチの前からシオンとリリーは立ち去った。
背凭れに背を、そして頭を預け、ふぅと深い息を吐いた。
影、枝と葉により遮られ作られた影は、眩しい陽を遮り、安息を与えるもの。]
……全く。
[片手を覆うように顔にあてた。]
何を、やっているんでしょうね。
[向けた言葉は、自身へ対してのものだった。*]
[美味しそうに食べるフィアにつられてか、レディもサンドイッチをひとつ。
丁度手にとったのは、ピーナツサンドだった。]
まァ、中距離ランナー♪
脚力に自信があったのネ。
[美夜子とのアスリート話は、それ以上美夜子が続けたくないようなら、そこで終わったろうか。
ぺるへの、猫への言い方に、レディは笑うと、ぱくりとサンドイッチを口に咀嚼した。]
ン〜、デリシャス♪
なぁに、ハマチ。
ぺるチャンへの恩返しって、例えばどんなことかしラ?
[その問いは、ハマチ以外にも、聞こえる人には勿論聞こえたろうか。*]
フード姿の人物は、大学生 シオン を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
[シオンはごく普通に生きている。
それなりの苦労を背負ったことはあるけど、それでも余裕がない、というわけじゃない。
知らない男の人に声をかける程度には。
だけど短絡的なところもあるから、勘違いを正そうとしないまま突っ走ったり、考えが浅かったりすることもある。
要はうめちゃんのことをないがしろにされたように勝手に思っていた]
うめうめ リミットは2時くらいだよー
[ワタシと彼女をつなぐのはぺるだ。
しかしここにはぺるはいない。
ワタシはその瞬間には立ち会っていないけれど、
前のかいぬしのようにつめたくなったのだろう。
その後石の下に行ってしまったワケだ]
「にゃー」
[こんなことになる前に、もっといろいろなことを教わりたかったなぁ……]
─ ぺるのお墓の前 ─
[茶猫の仔は、撫で撫でもふもふすると、可愛らしくにゃーと鳴いていた。
構った後は、ピクニックマットの端で何時の間にか丸まっている。
レディは茶猫の前にも、そっと取皿を置き、サンドイッチの中にあったツナや、ほぐした唐揚げ、もしかすると、ハマチが作ったブリ大根やつみれも、置かれていたかも。
量はあるだろうから、猫友がやってきても、もぐもぐ十分に出来るだろう。**]
猫の恩返しならぬ猫に恩返し?
[なーんて冗談めかして言ってみたり。
こういう話は大好きだ。]
猫、喋んないからね。ほんとは何に喜ぶのかな。
猫の気分になって考えてみるか。
[悪戯っぽい笑顔を浮かべれば、そっと脇の隙間道へと滑り込んで。
すっとその場から姿を消すのでした。]
/*
猫がどこまで人間用の食べ物を食べられるだろう、と考えてしまう背後。
ファンタジーにするか悩むなぁ。
そして喉の乾燥と鼻の閉塞感がつらくて思考力低下中……。
[ひとが集まるシートの片隅に友猫はおりました。
あちらも猫に気付いたようで、猫へと駆けて来ます]
にゃー
[一声鳴き、顔を近づけてご挨拶]
[『お久し振りね、ご機嫌いかが』]
[猫の言葉でそう挨拶をして、猫は友猫に擦り寄るのでした]
みゃーん
[『あなたのかいぬしも連れて来たのよ』]
[友猫も、自分のかいぬしが猫と一緒に来たことには気付いていることでしょう。
猫は”迷子”を連れて来た、と言う認識でしたから、そんなことを言ったのでした]
みゃう
[『ぺるへのご挨拶は済ませたの?』]
[今日はまだ猫も墓守猫の墓への挨拶はしていなかったため、そんな問いかけも向けるのでした*]
/*
ツナサンドだと玉葱とか混ざってる?
人間用だと味濃くない?
などなど考えてしまってね……。
ブリ大根を荒らさなかったのも、その辺りを考えてのことだったり。
解した唐揚げ(衣なし)だったらいける気がする。
つみれは何つみれだろう(探しに行った)。
[彼が、ぺるに会ったのは、ある雨の日。
陰鬱な暗い陰った日のこと。
どこをどう歩いてやってきたのか、自分でも覚えていない。
気付けば、列車に乗り、降りた先がここだった。
失ったものの喪失感に、その時も呆として、周囲に何があったのか、もよく見ずにいたが、
墓地に降りたのは、その時の気持ちにお似合いだとでも、思っていたのかもしれない。]
[傘をささず歩いた先。
服は濡れるし、髪の毛も体だってびしょ濡れだ。]
[体温を奪ってゆくばかりだが、そうやって自分を損なう行為が、空白を紛らわしていた。]
『みゅう』
[雨の中、だというのに鳴き声が聞こえた。
微かに感じる足元にあたる感触。
下を見れば、一匹の猫が身を寄せていた。]
[顎の先から、雨の雫が滴る。]
……、
[そのまま歩けば、また纏わり付く感触に、また止まる。]
『みゅ』
[歩く邪魔だと、そう言い追い払えも出来た。
だが、彼がしたのは、頭のどこか冷静な部分が働いたのか、雨宿り出来る建物の方へと向かうこと。]
雨の中で、こうやって付き纏うのは、馬鹿のやる事ですよ。
[雨の中で歩く人物に馬鹿呼ばわりされるのも、ぺるの本意では無かったろうけれど。]
[軒のある建物の壁に凭れ掛かり、空を見上げ、下を見る。
彼と猫から滴った雨の雫が、水溜りを作っていた。]
[何処からともなくハンカチを取り出せば、身を屈め、ごしごしと、ぺるの濡れた毛を拭いてやった。
あらかた拭き終わると、そのまま雨が止むまで、壁に腰をつけた三角座りで、雨烟り灰色の景色となった公園墓地を眺めていた。]
[それが、ぺるとの出逢いと言えば、出逢いだったろう。*]
/*
リリにゃんは、こう……赤ログがあるうちに遭遇したかったんですよね()。エピではもう帰るぞターンだし、ハマチさん遭遇とか思うと、どうなんだろうなあ時間。
(もっと冒頭から来ることが出来ていれば!)
[ここは広い墓地。中にはさほど整備されていない区画もあって。そんな場所をずんずん進んでいく。
墓の置かれていない石台をまたぎ、ここには珍しい卒塔婆が倒れ込んでしまっているのを掻き分けた。
気が付けば走り出している。何かに取り憑かれたかのように、二度とは戻らないあの時間を取り戻そうとするように。
いくら進んだでしょう。ふと我に返る時がやって来る。]
こうしていると、子供の頃を思い出すね。
[そう呟けば、またはっとする。]
あたしって、何者なんだろ。
[美夜子を演じきれないのに、ずっと紛れ込んでいた。
かといって、本物の怪異ともなれなかった。
周りにはいつもと同じ時間が流れていて、誰もあたしには気が付かない。]
中途半端だねぇ。いつだって勝ちきれなかった、あたしにはお似合いさ。
結構な事じゃないのさ。あたしはソフトクリームならミックス味が好きだし、だから中距離なんて選んだんだ。
[自嘲的にそう納得させようとした。
けれども、本当は分かっていたのです。]
あいつの姿を、思い出の場所を探していたのは。
失った時間を取り戻したかったんだって。
まだ、ちっとも折り合い付けられていなかったんだって。
へへっ、こりゃああいつも呆れるね。
[ついにはその場へ立ち止まる。
いざ立ち止まってみると、これまで見えなかったものが見えてくる。
こうしてみれば、猫じゃらしって墓場に多い。]
案外、猫が寄りつくのはこういうのが理由なのかも知れないな。
[猫じゃらしをそっとつついてみれば、猫の毛並みと似た感触を味わえる。]
そういや、あいつと初めて出会ったのは。
この先のベンチだったっけ。
[暫く走っていたからか、腰がピリリと痛んだ。もう二度とは治す事のできない、この痛み。
そこからはゆっくりと歩を進めた。
そろそろ限界。どこか休める場所を。]
隣いいかい?
[ベンチに辿り着けば、雨も降っていないのにフードを被った人がいて少し戸惑ったけれども。背に腹は代えられぬと、あまり広くもないベンチに相席するのでした。*]
[ぺるへの恩返し。駅長さんが
素敵な事を思いついたのだけれど、
猫について知っている事と言えば、
撫でたり遊んだら喜ぶくらいで、残念ながら
さっぱり思いつかないのだった。
美夜子さんは、猫の気持ちになって考える、と身軽に、
隙間道へと入り込んでいった。
そう、猫は気まぐれに細い所へ入り込んでいって、
何処にでもいってしまうから、もし危険な物があっても
寄って行ってしまうかもしれない]
……ぺるへの恩返しは、この公園墓地を守る事だったり、
忘れないようにする事、かな……?
[誰とはなしに呟いて。お墓に来た時にゴミを拾うとか、
自分にできそうな事を考えてしまうのだったけれど]
──路端のベンチ──
[それは、よくある話と言えばよくある話だ。]
[家族が闘病の末に命を儚く落とした。
体は動かなくなり、五感の機能も喪われ、最期は意識は朦朧曖昧で、ぷっつりとこの世から旅立つこと。
それは、生きる上では辿り着く最終地点であり通過点だ。]
[聞いていたから。
覚悟をしていたから。
何時か、その日が来る。]
[その日を遅らせ、治癒を望んではいたけれど。]
[ただ、例えようの無い、星が圧潰して消えた後の空白のような、穴がぽっかりと空いたようだった。]
[そこにあったものが消え果て、虚無に、重たく見えない重力のある、熱の無い熱に変化したような、そんな例える術の無い穴。]
[へらり、としたような薄く浅い笑みを浮かべる。
見える太陽ですら忌々しく思えるのは、どうしようもない。
きっと、何年経っても、穴は塞がらないだろう、とも思えた。]
[ふたりきりの家族だった。
病弱な身、徐々に身体が壊れてゆく、難病、不治の病。
進行を遅らせ一時はよくする事も出来たが──]
[ずっと傍に付いていることはしなかった。
その病院の環境が一番だったし、何より病を治す方法を調べ続け色んな場所にも行けば、試行錯誤の為のものも、仕事もあった。(それらを今となっては言い訳に感じてしまっても。)
高額な入院費は、特に苦になる訳も無く。
何だって、出来ることはした。傍にずっといる事以外は、だ。
特に不満らしい不満を口にする訳ではなく、来れない事に文句やちょっとした我儘を言われたって、かわいいものだった。]
全く。
これ以上無い環境だったじゃないですか。
やり尽くした、手を尽くしきった、そうでしょう?
[片手を顔にあてた侭、自身に話しかける。
リミットの時間のある限り、やれる事はやったのは、自分が一番知っている。
それでも、他にやりようはあった筈だと、終わってから内から囁きが聞こえ、囁きがじわじわと苛む。]
[一度、結果が出ないと何が悪かったと省みれない場合だってある。
終わってから初めて、思う事もある。]
何が、不満だっていうんですか。
傍にいれない人物になったのは、分かってのことで。
それに、居れない分、埋めてくれる人は居たでしょうに。
[支離滅裂になりそうな思考を留めるので精一杯。
何かをしていれば気は紛れる。
ひとりでいると、いけないのは分かっている。
けど、この穴は塞がりそうには無かった。]
[日常でやる事はあるし続いている。
周囲へ心配をかけたのか、無駄に酔わされて、潰されて、強引に泣き言を引き出されたりもした。
────そんな取り留めのない思考を繰り返していた所だったか、声がふいに掛かったのは。]
恩にきるよ。
[言うが早いか座ろうとするが、ほんの数メートルが遠くに見える。
どうやらランニングハイになっていたらしい。古傷の悪化にちっとも気が付かなかった。
大丈夫さ、きっと暫く休めば良くなる。
ゆらゆらと蹌踉めきながらベンチに近付けば。
最後には座りきれずにその場へと崩れ落ち、一度空を掻いた左手でベンチを揺らした。]
(何だかいけないわネ〜。)
[内心、レディは思う。
笑顔がモットー。
キャッキャッするレディは、恐らく哀しみ持つ相手が何か吐き出そうとしたり、自然体でいるには、あまり向いていないかもしれないと過ぎる。
これが、ぺるとレディという場合なら、それで良かった。
そんな思いはおくびにも出さず、]
ふふっ、いい笑顔♪
可愛さが100倍増しよ〜。
[やっぱりレディはレディなので、何かを変えるということも無く。
何時もの自分通りの返事をフィアへとするのだった。]
[芝生を撫でる風は優しく、気温はぽかぽかと陽気。]
公園墓地を守ることは、私は出来ないけれど、忘れないことなら、私も出来るわネ。
[普段、公園墓地近くに住んでいないからだ。
レディは、こういう質問は苦手な為、ウンウンと悩んでいるだろう。
合間にサーモンのサンドイッチや、唐揚げなんかも食べながら。
猫同士の交流は、ほっこりと相好を崩して温かい視線で見守っている。*]
/*
[普段、公園墓地近くに住んでいないのもあるが、レディは、こういう質問は苦手な為、ウンウンと悩んでいるだろう。]
こっちの方が良かったかしラ?
うーん、、、後は、ぺるとの思い出を物語にする(本とか絵本とか?)っての浮かんだけれども、どうなんだろなー。
書いてて思い浮かんだので、もし美夜子の方でその話題が出たら、フードの方で答えようかしらネ……。
―シオンside―
結局先にこっちに来てたってワケか……。
[うめちゃんとリリーが猫のやり方でスキンシップをとる光景を見て一言。
まあ、結果オーライかな、なんて思いもしつつ。
飼い猫との再会に運命を感じることはなかったが、
丘の上でピクニックをしている光景には束の間目を丸くした。
なぜならシオン自身、そんなことを考えたことはなかったからだ。
花を供え、何かを語りかける。それ以上のこと――
ある意味非日常的なことをするだなんて]
[四角いマットの上には様々な食事が置かれ、幾人かが集っている。
果たして誰がピクニックを始めたのか。シオンにとっては顔見知りの、墓地の近くの駅の駅長さんだろうか……]
しっかしうめちゃんもリリーもいつ見ても可愛いな……。
[推理タイムは長くは続かなかった。
そもそも真面目に考える気があったかというとあんまりなかった。
これが1年前ならば――悲しむための場所にカラフルなピクニックの光景が繰り広げられていることに、
信じがたい思いを抱いたのかもしれないが。
今の己はこの光景に軽く驚きつつもやがては受け入れた]
/*
お酒そういやほぼ酔わないと思うんですよねえ。
まあ、何かむちゃんこやべーお酒があったとかにしときましょうかね。。(何だそれは)まあifですし、気にしなくても良さそうですが。
[そうこうしているうちにうめちゃんが近寄ってきて、動きを止めている足にすり寄ってきた。
挨拶は短く済んだらしい]
なんだなんだ、別にさみしいなんて思う柄でも歳でもない、……よな?
[自分があまりに“遅い”とうめちゃんはこういう行動をとると知っているし、
飼い猫の調子を戻すやり方も心得ている。
悪びれもなくふふっと笑ってみせてから、優しく頭を撫でた]
―うめちゃんside>>75>>76―
《久しぶり。ワタシは元気。》
[リリーも元気そうで何よりだ。
いま私は猫の言葉を使ってお話をしている。
かいぬしや他の人からしたらうにゃうにゃ鳴いてるようにしか見えないワケだ。まあ、猫だからね]
《もーっ、かいぬしったらどこで何してたんでしょうね。
ありがとにゃん。》
[かいぬしはワタシよりこのばしょのことは知っているはずだ。
だから「みちくさ」してたんだろうとかってに判断した。
そんなかいぬしをつれてきたリリーにお礼を言ってから、ワタシはあることを思い出した。
その時だった、リリーの口からぺるの名前が出たのは]
[ぺるにお世話になった近所の人々とともにぺるのお墓を作り、ぺるの生きた証を残したのも恩返しのつもりだったのだけれど、それだけでは不十分だと感じられたからのだろう]
んー。
ぺるにお手紙を書いたりなんか…、たとえばさ、感謝のおてがみなんかどうだろうね…。
むずかしいなあ…。どうすればいいんだろ…。
[相手は猫、人間の気持ちを理解できるのか…、
ああ、ぺるへの感謝を何か形にして伝えられればいいのにと、
思うのでした**]
/*
割とやろうと思えばお届け出来なくはなさそうだけれども、1年前は厳しそうだなあ。(人外COが必要そうですけれどね)
/*
何で村設定で、積極的に誤魔化そうぜ!って書いてしまったんでしょう(真顔)それに、元は虹の橋設定もあったような記憶があるんですよね……。(それを渡ってこう、ぺるがふわっと……交流が、的なのも考えてたような)
/*
もう少しソロルしようと思っていたのだけど、どうしようかな。美夜子が傍にいると、ぶつぶつ言えないのもある。
ううむ、会話になると良いんだけど、どうかなー。
(しかし寝てしまっては身動きが取れないぞ)
僕も寝るか(
先に、ソロルで、手紙の所までやっとけば良かった……。
ウーン、ウンウン。ウンウン……。
はっ! そうネ!
感謝のお手紙なんてのも、いいかモ♪
[手紙をどうやって届けるのか、というのもあるけれど。
その時、レディの脳裏に浮かぶものがあった。]
ぺるチャンって、虹の橋の辺りにいたりするのかしラ?
私、そういう文化はよく分からないのだけド。
[どこかで聞きかじったような「虹の橋」という言葉を出してみる。
その場所自体、想像上のものではあったけれども。]
そこに送る……とか?
どこかに、お手紙の内容をネコチャンに伝えれるような特殊能力を持ってるような人がいればいいのに、残念ネ。
アッ、勿論、そんな事出来ればいいのに〜って思っただけヨ?
[両手を組んで、うんうんと頷く。]
[にゃあにゃあ、みゃうみゃう、と猫だけが分かる言葉で会話を続けます]
みゃあう
[『どう致しまして。お墓のところで会ったのよ』]
[うめからのお礼にはそんな風に返して。
猫は続けられたうめの言葉にゆっくりと瞬きをしました]
みゃう
[『ステキなところ?』]
[『まぁ、どんなところかしら。楽しみにしているわ』]
[うめは猫をどこかに連れて行ってくれるようで、猫は楽しげに一声鳴きます。
それならば、と猫は早速墓守猫の墓へと向かうのでした。
うめは自分のかいぬしのところへ行ったようです]
[小高い丘に立てられた墓守猫の墓石。
猫はその前に座り、墓石の上の辺りを見上げました]
にゃあん
[『こんにちは。今日は賑やかね』]
[猫は墓守猫に語りかけるように鳴き声をあげます。
普段もお供え物や花が飾られたりするのですが、今日は一段と墓石の前が賑やかです。
ひとも、お供えも、全てひっくるめて賑やかと表現したのでした]
[何もない空間を見詰める猫。
本当に何もいなかったのかは、猫のみぞ知る、です]
[そうしてしばらく佇んだ後、猫はうめの方へと近付いていきます。
色々な食べ物の匂いはしていましたが、食べていいものではない可能性があったため、そちらへは向かわず。
うめに案内される形で食事にありつくことになるのでしょう**]
─ いつかの ─
──少々俺は、愛し方を間違えたようだ。
──お前以外は。
[レディの文化に、穏やかな時を与える埋葬という文化は無きに等しかった。
誰かを愛おしむ文化も、その文化圏ではポピュラーではなく、暴虐の限りを尽くす。
──星々を貪り尽くす宇宙の侵略者。それが歌姫の素性であり母星の環境。
所謂、レディはここの住人では無い宇宙人だった。
そんな凶星は、次元を越え時間を遡り、凶星の母星がうまれた原初の時へと至り。
凶星と原初の母星は衝突し合い全ての終わりを告げた。
他ならぬ、闇の皇帝と呼ばれた“闇”によって、終わりを齎されたのだ。]
[レディは、その皇帝に寵愛され、その膝元で最後の刻を見届けていた暴虐の歌姫だった。]
[闇の皇帝とは、永き倦怠と停滞の末に、自己を鎖し、新たなる自分を軆ど(ツク)り、眠り、そして新たなものを知り、光に触れ、愛に触れた、愛しき存在。
寵愛は戯れであり、歌姫が捧げるのは子守歌のようなものだったけれども。]
[しかし、宇宙の片隅で全ての決着が付いた時、気付けば、次元も時空も、もしかすれば宇宙すら違った、この宇宙にレディは居た。
虚空を、星空を見上げ、凶星も何もかも消え、どことも知れぬ只中に一人いた孤独は、レディ自身で無ければ誰も感じたことのないものだったろう。
そして、そこからレディは旅を始めた。]
[──けれど]
(そんな話をしても仕方ないものネ)
[うんうん、とした後、カップの紅茶に口をつけながらレディは心に秘める。
もし話せば、創作!中二病!と言われてもおかしくないくらいだろう。少し不思議な女性どころか、可哀相に思われるかもしれない。
沈黙は金。
可哀相な女性に見られない為にも、口を噤むのだった。
元歌姫の旅人。それが今のレディの肩書き。]
[〜ぺるに会ったあの日〜]
まァ、とっても青い空。
こんなに抜けた青は、滅多に見れないわネ。
[ほんの僅かの間でも、新しき体験を、光や愛を知った彼を思いながら、レディは微笑む。
こんな長閑な時など、凶星では無かったものだ。
ウーン、と伸びをして転がると、もっとこんな世界を見れたら、あの愛しき人はどう思っただろう?なんて珍しくも過ぎったものだった。]
[きっと、芝生でごろごろして、綺麗な光の太陽に手を伸ばして眩しそうな表情で目を細めたりしたに違いない。
そして、芝生の良い香りを楽しんで、レディから軽食を受け取って……。
出来れば、レディもそんな姿を見れるものなら見たかったし、傍で共に生きたかった。]
[そんな益体のないことを考えていたから、だろうか。]
ヒャッ
[さり、と頬に感触を感じた。
すぐそちらを見れば、居たのは猫。
可愛らしく、一声鳴いたのを聞いて、レディもこう呼びかけて、すぐさま手を伸ばし存分に撫でていた。]
アラァ、ネコチャン。
どこから来たの〜?
[それが、レディとぺるの出逢い。
ここにいる誰よりも、穏やかで楽しい遭遇だったのは、違い無さそうだった。*]
/*
この辺は予稿だったけど、()内は、没ね。そういう気持ちかどうか、曖昧な方がいいし。
(私はひとりきりになったけれど、貴方が見れなかった分まで、色んなものを見るワ。)
[光に触れ ヤミ
愛に触れた、皇帝の分まで。
レディは、世界を見て回る。]
**の歌姫 レディは遺言状を貼りました。
―シオンside―
よしよし。あ、そうだ。あとでおやつもあげないとな〜
[遅くなってしまった分奮発しようと思いつつ、
ぺるのお墓の前へと歩んでいくがうめちゃんはついてこない。
先に来た分何やらあったらしい。
芝生の上ではなく広々としたピクニックのためのマットの片隅でのんびりしている。
見送っているんだかそうじゃないんだか。
ぺるのお墓の前にはうめちゃんとひとまず別れたリリーもいた。
しゃがみ込んで、何気なくリリーの視線の先を追った。
そこには墓石が静かにたたずむだけだ。
もう少し上を向けば青空も見える。
シオンは秋の晴れ渡る空が好きだ。
子供の頃数年暮らしていた田舎町の、たわわに実った稲穂と空のコントラストが原風景として焼き付いている。
だけど今思い出すのは別の空だった]
[ぺると出会ったのは4年前の冬のことだった。
良く晴れて寒い日だった。
昨日のうちに降っていた雪が墓石にもうっすらと積もっていたから、
手袋をしたまま雪をはらってあげた。
その時すぐそばで猫の鳴き声がした。
どうやら自分が、墓石の傍にいた猫に雪をかけてしまったのだとすぐに気づいた。
うめちゃんとは違う毛並みのその猫にためらいなく手を伸ばし、
墓標の前にひとりではない、という事実を享受した。
近所の人からは慕われていた駄菓子屋のばーちゃん。
だが、その死から1年経ってもなお定期的にお参りをする者はあまりに少ない。
ばーちゃんの娘や孫は遠くの街に住んでて全然こっちには来ないし]
あったかいね。
いや、まあ、生きてるもんね。
[ただそれだけが心に浸みていった。
かくして少女は墓守猫だとは知らぬままぺると出会い、
また会えることを願い、やがてそれは叶った。
雪ではなく、薄桃色のひとひらが舞い込む頃に]
…………、
だからぺるはあの頃の、いや、今でも私にとってのさしずめヒーローなんだよなぁ。
そしてうめちゃんはヒロイン。
[猫にとってはなんのことやら、だろう。
しかし気にするそぶりも見せず、一輪の花を墓前に供え、
手を合わせた。
青紫色の、星の形にも似た小ぶりの花は、名前を竜胆と言う。**]
フード姿の人物は遺言状を貼りました。
フード姿の人物は遺言状を貼りました。
フード姿の人物は遺言状を貼りました。
フード姿の人物は遺言状を貼りました。
フード姿の人物は遺言状を貼りました。
[死んだ後、残されていた、一通の手紙/電子情報の付加された、には、自身への言葉が綴られていた。
きょうだいが思うよりも、幸せに生きている。その筈。
楽しいことだってあった。きょうだいが知らないだけで。]
あいててて、そう言うなよ。
[ありがたく手につかまれば、何とか腰掛ける様子。自分でも年齢を感じずには居られなかった。
けれども。]
ふふっおっと失礼。何、ぶっきらぼうな奴だと思ってね。
いや、助かったさ。
[不躾な物言い。
すぐに猫を被るのを忘れて、それだけが子供の頃と変わらないんだ。]
あんた、さっきも見掛けたろう?
[1]
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