情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
タルト の役職希望が 霊能者 に自動決定されました。
パイ の役職希望が 霊能者 に自動決定されました。
今日も変わらない日が始まる。
明日も、明後日も、その次も。
君達がもう一度甘味を楽しむことが出来る日が来るまで永遠に。
そのはずだったのだが、『しょくいんさん』の姿が見えない。
だが、平凡な日常に変わりはないだろう。
どうやらこの中には、村人が1名、霊能者が12名、憑狼が2名、照坊主が1名いるようだ。
クッキーが「時間を進める」を選択しました。
🍅夜の交流時間にめっちゃうたた寝してたせいで今目が冴え冴えなので、現時点でのタルトの設定を落としておきます。wiki更新後にあっ……ってなったら変えます()
タルトは、婚約者ないし結婚相手を亡くした悲しい女性…………と見せかけた、ヤバめのストーカーです。
相手は未設定です。自分の過去キャラにしようかと思ったけどやめた。命拾いしたな鵠。
/*
昨日の夜中の発言見直したんだけど寝惚けながら打ってたから日本語がめちゃくちゃで笑ってる。
単語が重複してるもんな……寝ろよ……私…
[目覚まし時計を止め、緩慢な動きで身支度を整えて朝のお祈りを済ませる。早起きは得意ではないが、朝の交流時間は夜に比べれば短い。
出来る限り顔を見せたいとシューが考えるのも無理はなかった。]
「おはよーっス!今日の朝食はなんじゃろな〜っス!」
[今日も平々凡々とした、変わらない一日。
そう思いシューは共有スペースへとやってきた。しょくいんさんの姿が見えない事にも気づかず。
いつも通り席について他の人がやってくるのを待つだろう。]
「おはようございます」
誰に向けるでもない簡単な挨拶とともに、共有スペースの椅子に腰掛ける。
聞く人がいればなんだっていいと思っていたから。
「明け方に物音を聞いたような気がしたけど、気のせいだったのかしら。
静かな朝ね」
[目覚まし時計を止め、緩慢な動きで身支度を整えて朝のお祈りを済ませる。早起きは得意ではないが、朝の交流時間は夜に比べれば短い。
出来る限り顔を見せたいとシューが考えるのも無理はなかった。]
「おはよーっス!今日の朝食はなんじゃろな〜っス!」
[今日も平々凡々とした、変わらない一日。
そう思いシューは共同スペースへとやってきた。しょくいんさんの姿が見えない事にも気づかず。
いつも通り席について他の人がやってくるのを待つだろう。]
「おはよう諸君。……あーあ、昨日はティラミスたちとトランプをする前に眠っちゃったな。いつの間にか部屋に戻っていたけど、しょくいんさんに起こされたんだっけ。」
欠伸をしながら辺りを見回すけれど、いつもいるしょくいんさんの姿は今朝は特にない。
僕は首を傾げてから、共用スペースのソファーに腰かけて目を瞑った。
はよ。………………。
《自由時間にしょくいんさんからライターを借りる。日課になっている事だが、肝心のしょくいんさんがどこを探してもいない。
このまま部屋に戻るのも癪だ。共同スペースで居場所を知ってそうな奴を待つ事にした。
ソファに乱雑に腰掛け、ポケットから煙草の箱を取り出して手で弄ぶ。こうやって気でも逸らしていないと、イライラが限度を越しそうだった。》
目を瞑りながら僕は呟いた。
「……本当に、いつまでこんな日々が続くんだか。
俺はクソみたいな施設にぶちこまれたのに、グズでノロマな兄貴はのうのうと跡継ぎになるなんてさ、世の中不公平過ぎるよ。」
「俺には才能があったのに。……だから。今度こそ、親父に俺の実力を認めさせるんだ。あんなやつを跡継ぎにすることはないって。そのためにずっとあのノートに──」
そこまで口にしたあと、ふとしょくいんさんがいないことを思い出す。
「そういえば、あいつはどこへ行ったんだろ。」
お、タイミング一緒か。ウケるな。
にしてもその声……名前、なんだったか。
《相貌失認と診断されてから何年経っただろうか。人の顔が人の顔として認識されない。調子が良ければ能面みたいな顔が見えるが、そんなもんを長く見たいなんて思う奴、いないだろ?》
「ん?」
片目をあげると、そこにはケーキの姿があった。
──共犯者。その言葉を聞いた僕は、きょとんと瞬かせた目を細める。
「やあ、ケーキ。……なぜだろう、共犯者って言葉がどうしてか肌にとても馴染むな。もしかしてキミも、人の姿が奪えるのかい?」
目を開く。
今日もまた、同じ日が始まる。身支度を整えてから、日課のようにあの人に挨拶をする。もちろんこの部屋には僕一人しかいないから、意味がないのだけど。
今日はどんな夢を見たのか、既に覚えていなかった。見ていたことは覚えているから、もどかしさが募る。幸せな夢も不幸せな夢も、僕に安寧をくれやしないことは知っているのに。
「────なあ、君は今、どこにいるんだ」
あの人の夢を見たかもしれないという可能性が心を揺らす。ふいに口をついて、解答を貰えない問いを投げてみる。
やはり答えなどなくて、唇が歪な円を描いた。
もう交流時間だから、外に出なければ。
おう、らしいな。やった事ねえから知らねえけど。
……お前はあるのか?
《興味本位で聞いてみる。もしかすれば先天性の病が治るかもしれないと思うと、若干の期待が言葉に孕む。》
スフレな、おっけ。お前の声と名前くらいは頑張って覚えるわ。顔は……諦めてくれ、悪気はマジでない。
《突然病気だからなどと言う気にもなれず、せめてとスマホを取り出して名前と事細かな特徴を書いた。
他人の為にここまでしようと思うのは初めてかもしれない。》
「やあ、愛すべき敬虔なアホども。朝の礼拝は済ませたか?」
昨日は語りすぎた。饒舌は身を滅ぼすという訓戒はきっと遥昔からのお約束、なのに。
共同スペースへ向かえば、早く起き出した者たちが、 やはり集まっていた。けれども、夜と比べれば少なくて、その事に少し安心してしまう。
「おはよう」
全ての人へ、或いは誰にも向けずに挨拶をする。
「オハヨウ!諸君!」
昨日と全く同じように勢いよく扉を開けて少女が入室する。
「昨晩はワタシに会えなくて寂しかったデショウ!
ムースちゃんと有ろうモノがサービスを忘れてシマウなんて不覚デシタ……
kawaiiの探求もホドホドにしないといけマセンね。」
少女は昨日とはまた違った席に着き、不思議そうにあたりを眺めます。
「アレ?しょくいんさんはマダデスカ?
いつもこの時間ならキテいるデショウ。
モシヤ、お寝坊デスカね!
フム、昨日ムースちゃんに会えなかったのがショックだったノデショウか?」
「いいや、残念ながら俺もないよ。才能のある俺が誰かの姿を奪う必要なんて、今まではなかったからね。」
演技がかった笑みを唇に浮かべて、僕はケーキに肩をすくめてみせる。……それは逆に言えば、今はその必要があるということだけれど。
僕はケーキがスマートフォンに名前を打ち込むのを、満足げに眺めた。
「──なあ、同じ力を持つキミなら理解してくれるだろ?……僕たちは、なんとしてでも甘味を取り戻して、この腐った施設から出なきゃならない。」
「もうここで変わり映えのない一日を繰り返すのはうんざりなんだよ。この力をうまく駆使したら、ここから出られる。……そう思わないか?」
>>タルト
「どうってことないハッピーエンド、ね。」
タルトの物言いに唇の端に笑みを浮かべる。
「俺は好きだよ、御都合主義の大団円。創作のいいところは、読み手が望んだ世界を紙束一つで味わえることだからね。
俺も小説や映画は、コメディにしろラブロマンスにしろ、最終的に幸せになれるものが好きだ。」
後味が悪いものも嫌いじゃないけれど、僕は分かりやすい筋書きが好きだ。少々王道過ぎるくらいがちょうどいい。
「本当にね。今は記憶の中の舌に頼るばかりだよ。……時々、こんなことに意味はあるのかって思う時もあるけれど。」
「いつか俺たちの味覚が戻ったら、その時はぜひ俺が作ったスイーツを食べてくれ。キミの好物もきっと美味しく作ってみせるよ。」
《やけに自信あんな、こいつ。そう思ったが口に出す事はない。ウジウジして暗い奴を慰めるなんざダリー事をするつもりはないからむしろ助かる。
スマホをポケットにしまうと、思い出せないスフレの顔を思い出そうとはしてみる。》
…………前にここから出た奴の話、知ってるか?俺も詳しくは知らねえけどさ。そいつがどうなったかはどうでもいい。施設に"穴があるかどうか"が大切だ。
他人の姿を借りるっていう荒療治をすりゃあ、治る見込みはあるかもしんねーな。
……スフレはどう考えてんだ?
《己の気持ちが言語化されてく様を見て、心のモヤがほんの少しだけ晴れるような気がした。目の前の男はまるで1つだったものを2つに分けた、片割れの様にケーキの考えていた事を語る。
成程、道理でこいつと俺が選ばれる訳だと口端を上げて、さぞ愉快そうに笑う。》
数人がしょくいんさんについて話し合おうとする。
その光景を視界に収めると少女は話題を転換させた。
「マ、お寝坊ならソノウチ来るデショウ。
ワタシよりベテランさんが取り掛かったヨウデスから、ムースちゃんはムースちゃんのお仕事をこなしマス。
ソウ!この暗い院内を明るく照らすkawaiiヲ!!」
少女はふんぞり返ると近くにいた人から手当たり次第に話しかけた。
「フフン、昨日は時間切れでお話しできなかったコもタクサンいましたカラね!
ちゃんと質問は覚えているのデスよ。
ムースちゃんは完ぺきなアイドルなのデスから!」
>>0:47クッキー
「残念デスガ、ここにイルしょくいんさん以外は皆んな同じ立場デスから……
シカーシ!気に病む必要はありまセン!
度々ココから去るヒトもいますし、なんたってココにはkawaiiムースちゃんがいるのデスから!」
>>3 ケーキ
── 昨日の夜のお話 ──
「…希望的観測でも、私が前向きなわけでもないと思いますわ。
だって、私は……」
マカロンが言葉を言い終える前に、ケーキはカレーをかき込んでさっさと席を立ってしまう。
その速さに少しばかり驚いていると、見上げた先にある彼の視線とぶつかった。
とても冷たくて、心が悲しくなるような彼の瞳に、マカロンは言葉を詰まらせる。
「…かき込んでは、喉に詰まらせてしまい…ますわ。…お食事は、よく噛まないと…」
ゆっくりと、彼へ言葉を返す。
満足か?と、問われたから、素直な気持ちを口にしているはずなのに、何故だかとても心が苦しい。
まるで、自分の話す事が全て悪い事なのだと責められているような、そんな感覚だった。
初めて当てられた負の感情が篭もった視線。
けれど、どうしても視線を外すことはできなかった。ただひたすらに彼の瞳を見つめて、
「……だけど、貴方が食べてくれて良かったですわ。」
そう言い終えると、ニコリと微笑みを見せた。
その笑みを見た彼がどう思ったかはわからない。けれど、立ち去ってしまった彼の後ろ姿をマカロンは目で追うことはしなかった。
ただだソファに座って、ケーキがカレーを食べ終わった後のお皿を見つめることしか出来なかった。*
おかしのいえでは比較的誰とでも仲良くする方だけれど、まさかケーキとこうして秘密を抱える関係になるとは思わなかった。
いつも不機嫌そうに見えるケーキは、今はなんだか嬉しそうだ。
それは僕も同じで、彼との接触によって、長年抱えていた淀んだ心の行き場を見つけた気分だった。
「ああ、俺も一度見たことがあるよ。見たことがあるっていうか──夜はいつも通り話してたのに、次の朝になったら急に出ていったってしょくいんが。
……挨拶もなしに出て行くところは気になるけれど、やっぱり味覚が戻るトリガーはあるってことだ。」
「まだ色々と分からないことだらけだな。ここに二人、他人の身体を奪う力を持つ人間がいるのは単なる偶然とは思えないけど。そうだね……治る見込みのありそうな人間の身体を奪ってみるとか。」
「……他はまだ考えつかないや。もう少し、様子を見て考えよう。」
/*
7:30にあげると言ったな!無理だった!!マカロンがどういう風に動くのかが全くわかんなかった!!(てか眠くて頭が回らなかったごめんなさい)
ただ、今回ばかりは睨みつけられてるから気付いちゃうよなぁ〜って感じで。
彼女は絶対治ると信じて疑っていないから、あんな風に言えちゃうんですよね。誰でもそんな風になれるわけないだろって言葉には、『だって、私は必ず治るって信じてますから。』って返してたと思います。なれるなれないの話じゃなくて、ただ私はこうだからっていう。マイペースです。非常にマイペースです。マイペースマカロンです。すいません。
「自分の舌を治しておかしのいえから出ることが第一の目的だけどさ、せっかく人の身体を奪えるなら、ちょっと悪戯もしてみたいよね。……なんて。」
「ずっと治療とは到底思えない退屈な毎日を強制されてたんだから、ちょっとくらい旨味も欲しいよなあ。あはは」
「いねぇのか、あいつ」
おにぎりが置いてあるのを見る限り、今朝はここに来れないことを予測していた?
一つ手に取る。中身は何だろうか。出来れば、鮭かおかかだと嬉しい。
「いない方が気が楽だけどな」
おっ、おはよぅ!
[ぱたぱたと走って、共同スペースに来る。多少髪は乱れているかもしれない]
ふふん!やっぱり朝はいいわね。
……?
なによ、今日の朝ごはんは手抜きなのね。
しょくいんさん、どこに行ったのかしら?
《続々と人が増えていく共同スペースに嫌悪感剥き出しの表情を見せる。そんな中でも肝心のしょくいんさんの居所を皆知らない様子が更に苛立ちが増す。
机に置かれたおにぎりをひとつ手に取ると、そのままがっついた。こんなもの、腹にさえ溜まりゃあいい。
よく噛めばするはずの米の甘味は当然感じないので咀嚼はあまりしなかった。》
**
こんな変なキャラにしたのは憑かれたあとのrpを見たいから、、、
普段やってても気にしないとこだけどこういう村だからね、、
三点リーダは特に使わない、安価のあとは半角スペース、気分によるが地の文すくめ、宗教ワードも極力なし、愛してるぞは語尾。
癖はこんなものかなー、、、食べて欲しいなぁ、、、でも勝ちたいなぁ、、、
>>28 キャンディ
「おはよう、お嬢。……寝癖がついてるよ。」
ソファーにもたれかかったまま、とんとん、と髪を指す。
寝癖というよりは急いで来たせいで乱れただけみたいだけど、──ほら、楽しいから!
>>23 ムース
「あ、ムース嬢。……うんうん、今日も今日とてお嬢は可愛いなあ。このおかしのいえのかわいいを担っているのはキミだ!」
ふああ、と欠伸をしながら締まりのない笑みを浮かべる。
するとムースはテーブルを向いて、上に置いてあるおにぎりに手を伸ばした。
なんだ、朝食は用意されてるじゃないか。しょくいんさんは一向に姿を見せないが、どうやら食事の心配はしなくて済んだらしい。
「あー、ほんとだ。そうだねぇ、多分しょくいんさんがあらかじめ作っておいてくれたんだよ。……ブロッコリーがないならよし、俺も食べよっかな。」
「おはようございます…」
そっと顔を見せると、皆がざわめいていた。しょくいんさん、という声があちらこちらから聞こえて、スペース内を見回すと、なるほど、確かにしょくいんさんの姿が見えない。
僕が考えても仕方の無いことだから、そのままおにぎりをひとつ取って齧り付いた。
ワッフルの朝は遅い。むくりと起き上がると、しばらくそこでじっと始動を待つ。しばらく経って、昨日の会話を思い出す。
「ベッドは……寂しがりやの甘えたがり、なんだよね……」
そうしているうちにも、もう交流の時間はほとんどないことに気付く。ワッフルは眠い目をこすりつつ、皆のいるところへと向かうのだった。
/**/
死ぬまでわかる人には分かるかもしれない要素を積み立てていく。
でもこれ確定しちゃうと憑依された時に変な理由で一部にバレるから、もしかして……?って思われるけど憑依されたら気のせいか……ってなる程度にしたい
今日は少しばかり寝坊してしまった。昨日、夜遅くまで起きていたからだろう。今日は夜更かしをせず、早めに寝ようと心に決める。
「おはようございます。今日も、いい朝ですわね。」
階段を降りた先、共有スペースに赴いて、いつもと変わらない挨拶をする。
…しかし、どうも様子がおかしい。
「あら……しょくいんさんの姿が見当たりませんわね…?」
いつもなら、誰よりも早くここに立っているはずの人間がいなかった。それで、少しばかり皆がざわついているのかもしれない。
あっ!私、良いことを思いついたんですけど!
しょくいんさんがいないのなら、もっとたくさんのことを皆さんに聞いても怒られないでしょうか?
誕生日は聞かなきゃ、って私、思っていたんです!
聞こえてくる言葉からして、誰も居場所を知らないらしい。不思議な事もあるものだと考えていれば、テーブルの上に大量に乗せられたおにぎりが目についた。どうやら、これが今日の朝ごはんらしかった。
「きちんと用意されているということは、あまり心配しなくてもいいのかもしれませんわね。」
テーブルに近づいて、おにぎりを1つ手に取る。それから、空いた席を探そうと周りを見回せば、ケーキ(>>5)がソファに座っている事に気がついた。
昨日の冷たい瞳が未だに忘れられないマカロンは、彼から少しだけ距離を取ろうと反対側へと移動して、席に着く。
「……いただきます。」
手を合わせて、丁寧に感謝の気持ちを述べてから、おにぎりを口に頬張った。
変わらず舌は塩の辛さしか認識出来ずにいたけれど、今日は何故だかそれ以上に、うまく味を想像する事ができなかった。**
甘みが感じられない身では、とうてい白米を美味しいとは思えない。
ほんのりと塩辛い塊を飲みくだしながら正面玄関を眺める。
出入り口はあそこだけだ。
朝のうちには、戻ってこないのだろうか。
/*
ちょ………ぷいって……逸らすとか……どちゃくそ可愛い………あかんて…………可愛すぎるんやけど……かわ……かゎぃ……むり………しぬ……かわいすぎてしぬ………
「ふぁー…おはよ。
ンンっ!?しょくいんさんはどこだ?
昨日はティラミスかタルトを連れ帰ろうとして、そういえば規則でダメだったか、と思い直したんだっけ?何してたっけなぁー?」
会話の内容を思い出しながら、「ああもう、また部屋に帰る時間か」と時計を眺める。
おにぎりくらいならお供に連れ帰っても規則には触れまい。お皿の残り福を持ってまた部屋に戻っていった。
気がつけばこんな時間だった。
施設で共同生活をしているのだから、朝一言くらいは挨拶に向かってもいいのかもしれない。
僕にとって少し重い扉を開け、共同スペースへとはいる。
「おはよう」
薄いクレープ生地と同じように僕の存在も薄い。
一言告げ、そのまま準備されていたおにぎりを取りに行く。
おにぎりには海苔が付けられている。そんな海苔に僕はシンパシーを感じてしまう。
「僕も君(海苔)と同じようなものだよ」
職員さんとは元々関わりが少なかったので他の人たちが騒いでいるほど気にはならなかった。
ふと、プロフィールカードという物が目に入った。
どうやら残り僕だけのようだ。
やっぱなんかあるのな、この施設。きな臭えとは思っていたけどよ。
味覚が既にねえ身としては何も不思議じゃねえけどな。この世はありえないなんてことはありえいからよ。
おう、時間はまだあっからテキトーに過ごそうぜ。
《情報が少ない今、あやふやな回答しか出来ないが、ウジウジするよかマシなはずだ。
悪戯を楽しげに語る彼に眉を寄せた。》
……スフレ、お前の事はただのいけ好かない軟弱優男だと思ってたけどよ。意外と意地悪いのな。ま、それに関しては俺も同意見だ。娯楽がほぼねえからな。実は刑務所でしたって言われても驚かねえぜ、俺ァ。
《これで真面目にやれだの指図されていたらうぜえな考えていた所だった。悪友のような提案をする彼に、ふはっと声に出して笑ってみせる。》
>>40 クッキー
「もぐもぐ…ごっくん。もちろんどうぞ!なんでも聞いてくださいっス!
自分は11月17日生まれっスよ〜!」
[しょくいんさんに怒られるのかも知れないが、特に後先は考えずにシューはクッキーへと答えた。]
>>42 ケーキ
「たはー、なるほどっス。でも、ちょっとでも食べてくれてるなら自分嬉しいっスよ!」
「分かってるっスよ。これでも『おかしのいえ』との付き合いは長いっスからね〜。そう簡単にへまはしないっスよ!」
[言いながら、手に持っていたおむすびを落として見失ってしまうが。
彼は他者と積極的に関わろうとはしないが、受け入れようとはしているのかも知れない。
この家と皆の存在によって、彼の重荷になっているものが少しでも解かれればいいのだが…。]
「んえ、もうこんな時間っスか…。
また、夜っスね!ではでは!」
[なんとか床に落としたおむすびを回収して、後処理をする。
そのまま、ぱたぱたと部屋へと戻るのだった。]
「へえ、すごいや。部屋に戻ってもキミの声が聞こえるよ。……いよいよ話がファンタジックになってきたけれど、これはいいね。これならいつでもキミに相談ができる。」
自室で一人ほくそ笑む。利害が一致したことによって、お互いの力が同化でもしたのだろうか。
こんなに楽しい能力を使えるなら、もっと早くに知りたかった。
「ははは、いけ好かない軟弱男だなんて心外だな。ただ、何事も楽しみながら取り組むのが一番だと思っただけだよ。
誰が悪戯しがいがあるのかなあ。たとえばティラミスはゼリーと仲がいいみたいだけど、身体を奪われたって知ったらちゃんと気付けるのかな。」
いつもの機嫌が良さそうな笑顔で、僕はケーキにテレパシーを送る。
/*
覚えていてくれていたのは白杖持ってるからかな??(顔以外の外見特徴)
でも覚えていてくれているのは大変エモいので大満足な私がいる
そうして、おかしのいえのメンバーを一人ひとり思い起こす。だけど、途中で欠伸がわいてきて、僕は一度考えるのをやめた。
「……ま、いいや。また何か思いついたら声をかけてよ。僕はしばらく惰眠を貪ることにする。
───ああそうだ、最後に。うっかり悪巧みをしてることがバレないように、二人の時は別の呼び名を使うのはどうかな。ちょっとわくわくしない?」
『おかしのいえ』管理者記録
通称:しょくいんさん。円滑な出荷のために、1ヶ月毎に不必要なデータを削除し、ナンバリングを上げるのが好ましい。
過去に処分対象管理者を人肉にする案も上がったが、遺伝子操作を行っているためか不可能であった。
今日も今日とてやることなし、硬いベットに横になるだけでも時間は歩んでいく。
枕の隣の聖書の内容を完璧に諳んじることも飽きた、昔のことを思い出すのも飽きた、飽きないことを探すのも飽きた。
それでも何とか暇を潰すため、昨日のパイとの話を思い出す。あの作り話は楽しんでもらえたかな。
なんでティラミスなんて名前にしたんだっけ。
7年前なぁ。あの頃はこの家の住民も数名だった。
好きな甘味は?
乾いた質素な声だった、まるで興味が無いのに仕方なく質問してるような。
それで、答えたんだ。ティラミス、と。
なんか忘れてるな。まるで家族がいた事を忘れてるみたいなだ。気持ち悪い。
「寝坊したわ」
誰もいない部屋でぽつりと呟く。
昨日はアガり切ったテンションが冷めやらずついまた夜更かしをしてしまった。
日記でもつけておこうかしら。
きっとまた3日で飽きてしまうけれど。
おー、こっちも聞こえてるぞ。楽でいいよな。ここ、スマホとかの電波が入んねーからさ。
《特段不便だと感じるような事ではなかったが、これから何かを共にする人間がいるなら話は別だ。幸い、自分にしては珍しくスフレと話すのは苦痛ではなかった。》
外から見たらんなもんだろ。今はちげーから安心しろよ。
へえ、それは楽しそうだな。仲良しこよしごっこしてる奴らが目障りだからさあ……踏みにじってみてえなって思ってたんだわ。
《外見なんてその人間を表す記号でしかないと、俯瞰的に考えているケーキにとってはどうでもいい話だが、大抵の人間は外見と中身が違うとわかった時は動揺するものだ。仮にバレても返せと喚く様が見れるのは悪くねえ。》
あ"?寝んのか。まー、夜時間まで暇だもんな。俺も飯食ったら夕方まで寝る。
いいな、ソレ。俺はネーミングセンスが壊滅的だからスフレに任すわ。テキトーに呼んでくれや。俺はお前が呼んで欲しい名前で呼ぶからよ。
《普通なら友達だの何だの渾名をつけ合ったりするものだが、病のせいで幼少期から孤独だったケーキには程遠い世界だった。
こういった事は向き不向きがあんだろ、知らねーけどさ。》
**嘘つくのが苦手すぎて、人狼であるプレッシャーに根負けして私が人狼です!!って言いたくなるのやめたい……
仲間いるし、ゲーム的にアウトだからやらないけど心が弱い……強く……なりてえ……
「起きたはいいけど暇ね。
今日は何をして過ごそうかしら。
食堂からくすねた味の素に味の素が何粒の味の素が入っているかの調査は昨日済んでしまったし。
そうね、今日はちりとりが単独でちりを取るのに適しているかの調査をしましょう。
都合よく床に大量の味の素が散らばっていることだし。」
きっかけは、出張先の街で道がわからず困っていたところに声をかけてくれたこと。
お礼をさせてほしいと言うと、彼はぶっきらぼうに断った。
食い下がると、それならギターを聴きに来てくれと言った。
近くのレストランで毎夜弾いていて、自分を目当てに来る客が少しでもいれば給料になるから、と。
私はそんなことを無理に申し出るようなしつこい性格ではないし、今思うとほとんど一目惚れだったのかもしれない。
その晩、ステージに程近い席でコース料理を食べた。
デザートはとびきりよくできたフルーツタルトだった。
少し暗めの店内で、彫刻のように影が落ちた顔。
絶えず動く指はオイラーの等式よりも美しくて、タルトの表面を覆うつやつやのゼラチンには、彼の姿がまあるく映っていた。
この世でいちばんおいしい食べ物だった。
すぐにその街へ引っ越した。
黒髪のウイッグを被りそばかすを描いて、野暮ったい丸眼鏡をかけて彼のいるレストランで働いた。
店主から新入りだと紹介されたとき、彼はちらりとこちらを見た。それから視線をはずしてぶっきらぼうに挨拶をした。
彼はとても慎重にギターの弦を張り替える。
彼はあがり症で、ステージに上がる前にはチンザノを一杯あおる。
彼は前の日の夜中にゴミを出してしまう。
彼は暑い日には窓を開けて眠る。
彼は部屋に帰るといちばんに冷蔵庫から炭酸水を取り出して、決まったグラスに注いでから飲む。
彼は熱めの湯船に浸かった後、冷たいシャワーをさっと浴びて上がる。
彼は毎週木曜日、少しギターが下手になる。
彼は毎週木曜日、ギターを弾きながら客席の一点を見つめる。
彼は毎週木曜日、店が終わると女の家へ向かう。
式の前日は冷たい雨が降っていたので、私は仕事を休み温かいミネストローネをこしらえて彼の帰りを待った。
彼は明かりをつけると驚いて、腰を抜かして私を見上げた。
1年前に道案内した女の顔など忘れたようだった。
彼は逃げようとしたけれど、最後まで話を聞いてほしかったので椅子に座らせて手と足を括り付け猿ぐつわを噛ませた。
私は、考え直すべきだと繰り返し言った。
あの女は歩くのが遅いし、眉の形は適当だし、何より裏拍でリズムを取ることもできないから。
彼は首を横に振った。
それならしょうがないと思って、その場で指環の交換をした。
私の左手の薬指と彼の左手の薬指は同じ輝きを持った。
翌日にはそれが奪われてしまうと思うと悲しくなったので、指ごと頂いた。
彼は料理をしない。部屋にあった古い包丁は人参やセロリは刻めたけれど、ちょっと時間がかかったし痛そうだった。
彼が泣いていたので、私も少し泣いた。
彼とテーブルを挟んで食べた指の肉は、涙と混じるとあのときのフルーツタルトの味がして美味しかった。
骨は一欠片だけジーンズのポケットへ入れて、残りはミネストローネの鍋に放った。
彼の指環はひとまず財布にしまった。
私は彼にキスをしてから救急車を呼び、部屋を出た。
雨が止んでいなかったから傘を借りようかと思ったけど、彼が出かけるときに濡れるといけないからやめておいた。
帰りがけに女の家へ寄って事の顛末を説明した。
聞く耳を持とうとしないので持っていた骨を見せたら、半狂乱で掴みかかってきた。
こんなヒステリー女はやはりやめるべきだと思った。
ちょうど1週間後、客としてレストランへ行った。
店主は趣味の悪いレコードのかかった店内で、よく働く従業員が急に来なくなったことや先週起きた花嫁殺人事件の犯人が未だ捕まっていないこと、殺された女性の婚約者がなんとこの店でギターを弾いていた男であったこと、彼は気を病んで入院してしまったことなんかを私に節操なく話した。
店主は愛想のいいブロンドの女でないと興味が無いらしく、デザートを出すと厨房へ戻っていった。
フルーツタルトはやはりつやつやと輝いていて、私は後でお見舞いに行こうと考えながら上機嫌でフォークを持った。
けれど、それは異様な味がした。
果物がやけにすっぱくて、タルト生地はうすら苦く、中に敷かれたクリームからは油分の風味しかしない。
なんとか食べ終えた後、シュガーポットが空になっても渋いままの紅茶を飲み干して確信した。
聞いたことはあったが、自分がそんな病にかかるなんて。
うまく誤魔化せる自信も無いし、彼に心配をかけるといけない。
治してから会いに行こう。
そう思ってこの『おかしのいえ』の扉を叩いたのだった。
部屋でぼんやりしていたら、本当に少し眠ってしまったようだった。
身体を起こし、左手でふたつの指環をすくい上げて口づける。
元気にしてる?
貴方も私のこと、考えてくれているかしら。
きっとそうよね。
私たちあのとき、結婚したんだものね。
ねえ、******。
/*
マカロンの一人称は「わたくし」です。
プロフィール欄に書けばよかったなぁ〜って思いつつ、まぁいいかなぁ〜ってなりつつ。
「おはよ、ケーキ。……そうなんだよねぇ。外界との繋がりを遮断するためとはいえ、おかしのいえの中でくらい連絡手段が取れてもいいのに。……というか、味覚を治すための施設があんなにしっかり塀で囲まれてるのもおかしいんだよ。」
僕は常々思っていたことをこぼす。協力関係になったということもあって、こいつに対して取り繕わなくていいと思うととても楽だった。
「ははは、いい性格してるぅ。俺もキミのことは人生つまらなそうなヘビースモーカーってイメージだったから、思ってたよりノリがよくて嬉しいよ。……うん、やっぱりキミとならうまくやれそうだ。
もちろん第一はここから出るってことを考えるけど、俺も踏みにじってみたいな。今日の夜時間は、誰に乗り移ったら楽しそうか考えなきゃ。」
けたけたと楽しそうに笑う。実際に楽しいのだから仕方ない。
思わぬところで交流禁止時間の暇の潰し方を知ってしまって、僕は上機嫌だった。
「じゃあ、好きな季節の名前はどう? 俺は春と冬が好きだから、スプリングかウィンターがいいな。」
/*
私のクッキー宛の文言葉足らず過ぎて嫌になるな???
クッキーがシューに対する態度が少し柔らかい事をシューは感じ取っていて、それを受け入れようとしている。と表現しましたまる!!、!
/*
かたや全盲で相手の顔が見れず、かたや病気で相手の顔が見れず。
でも入院タイミングは同じで。歩んで行った道は少し違くて。
互いに互いを認識はしていて。
え、なにこれエモい
ケーキと絡まねば(使命感)
/*
ちょっと自キャラの整理。読まなくても良いです。
この子は嫌な事を嫌な事と捉えないと思うんだよな。どうして甘味を感じないようになってしまったのかっていう理由にも当てはまるけど、自分の知らないところで無意識に嫌だと思った事が積み重なって積み重なりすぎて崩壊して後戻りができなくなってって感じ。
少しだけ嫌な事があっても、日記にはそういう事は書かない。……じゃなくて、書けない。疑問には思うし、あの感情はなんなのかなってなるけど、答えは見つけられない感じ。
ケーキくんに睨まれた理由もわからないけど、初めてどストレートに向けられた負の感情に戸惑いながら、それがなんなのかわからない。
生まれた頃からこの施設に入るまで、学校にも行かなかった彼女は集団生活の中にいること自体が不思議な体験なんだよな。彼女の世界にいた人間は、父と母と執事、あとはお屋敷に仕えている数名のメイドくらいだったから。
/*
だからこそ嫌にポジティブだし、マイペースだし、悪い意味で鈍感で純粋なんだよな。誰も彼女を否定する人がいなかったから。
もちろん悪い事をしたら叱られるし、いたずら心だってあったけど、彼女のいる世界が間違いだなんて思ってもいなかった。
はぁ……死にたくない……最後まで生き残りたいけど……どうかなぁ……難しそう……かな…
……はよ〜スフレ。
それは俺も思ってた。ついでにしょくいんとやらがあのボウズ一人しかいねーのもおかしいよな。これだけ立派な塀付き三階建ての建てもん用意しといて、金が無いわけじゃなさそうだし。
《他の奴に言っても、あのお気楽連中は適当な理由付けするだろう。気が抜けた感じで話すスフレの声に耳を傾け、こっちがあいつの素なんだろうと理解した。》
うっせ、こんな事言える奴が他にいなかっただけだ。
そりゃあよかった。お前も腰抜け野郎じゃなくて安心したぜ。
応よ。ここにいる限り、今日の夜も明日もどーせ暇だ。気ィ向いたら何でも話してくれや。俺もそうすっからさ。
《軽い言葉を返すのは気の合う証拠だ。普段は寡黙よりのケーキは自分でも驚く程に話していた。》
いいぜ。それにしても随分と両極端な季節が好きだな。何か理由でもあんのか?
《スフレの思い入れが深そうな季節で呼んでやるかだなんて考えながら疑問を投げかける。》
[これは夢の続き。
入院してから半年は、ほとんど部屋から出ず籠りっきりだった。
しょくいんさんが心配して食事を甲斐甲斐しく運んできたのを覚えている。
それでも時間は気持ちを風化させ、部屋から出る事を後押しをする。少しずつ、少しずつ共同スペースに顔を出す回数が増え、仲間達と過ごしていく内に気づいた。
仲間達が言葉で紡いでいる音に色がある事に。
気が付けば、何も見えなかったはずの色褪せた世界に色が満ちていた事に。
ただ、彼らが話している。それがどんなに尊く、どんなに素晴らしく、そしてどんなに救われていたか。
自分はどれだけの物を皆に返せるのだろうか。
せめて10分の1でも返そう。そう思った事が立ち直るきっかけであり、今自分がここにいる大きな理由…。]
「…はっ!」
[惰眠を貪っていたシューは、目覚まし時計の音に気づき、身支度を開始した。
もう夜の交流時間が始まろうとしていた。]
「しかもさ、しょくいんって見た感じ結構若いよね。俺が入所した時からいたけど、その感じだと少なくとも4、5年はあの人だけでやってるのかな。」
確かケーキは僕よりも一年早くこのおかしのいえに来ている。
そのケーキが言うのだから、一体あのしょくいんはいつからここで働いているんだろう。思えば奇妙なことが多いのに、どうしてここにいるみんなは何も気にせずに生活してるんだろ。ちょっと怖くない?
「ん?……ああ、春と冬が好きなのはね。春は俺の誕生日で、冬はお菓子がよく売れる季節だからだよ。キミはどの季節が好きなの? とても夏が好きそうには見えないけれど。」
「こんばんは」
誰に向けるでもない簡単な挨拶とともに、共有スペースの椅子に腰掛ける。
昼食は運ばれてこなかった。
特にお腹が空いていたわけではないけれど、しょくいんさんの姿がないことが気がかりであった。
それと、明け方に聞いた物音。
本当に気のせいだったのだろうか。
>>37 キャンディ
「くくっ、直った直った。キミってさ、いつも絶妙に詰めが甘いよね。……まあ、女の子は隙があるくらいが可愛らしいとおもうけど。」
僕は満足そうに笑って頷いた。キャンディが慌てる顔を見てると、一日が始まったって感じがするんだよな。
性格が悪い? はは、知ってるよ。
「あ。……そういえばさ、しょくいんさん見かけた? 今朝もおにぎりだけは用意されてたけど、姿は見なくてさ。いつもいるから、なんとなくいないのが気になって。」
僕はふと思い出したことをキャンディに尋ねながら、あたりを見回してみる。
しかし、やはりそこにしょくいんさんの姿はない。新しいヘアワックスを頼みたかったんだけどな。
『管理者記録』
No.1:10代、女性。劣化のため50年使用後廃棄。
No.2:20代、女性。人肉との交配を確認したため廃棄。
No.3:40代、女性。人肉の出荷を拒否したため廃棄。何らかの対策の必要あり。検討中。
No.4:10代、女性。人肉により殺害されたため廃棄。
No.5:20代、女性。人肉により殺害されたため廃棄。
No.6:20代、男性。無許可で人肉を食したため廃棄。
No.7:10代、男性。人肉との交配を確認したため廃棄。
No.8:10代、女性。自我消去済み。人肉により殺害されたため廃棄。
No.9:20代、女性。複製を作成。枝番26まで繰り返すが、改善される傾向が無いため廃棄。
No.10:試験的に人間の使用を廃止。劣化のため20年で廃棄。
No.11:10代、男性。No.9の複製より生成。極めて優秀。以降の管理者も幼体から作成することを検討。複製を作成することにより、長期運用中。
こんばんは!
まだ、しょくいんさんはいないんですね。お忙しいのでしょうか……。
もし、明日もしょくいんさんがいなければ、自分たちで食事を準備しなくてはなりませんよね?キッチンはどちらでしょうか?
「こんばんは〜っス!…しょくいんさんはいらっしゃらないっスか〜…?」
[がらんとした共同スペースには、しょくいんさんが作業をしている音は相変わらず聞こえない。大事な音色が欠けた喪失感は、さながらぽっかりと胸に穴を開けているようだった。
手持無沙汰なシューは、それでもいつもの席に着席しつつ他の人が来るのを待つ事にした。いつも通りにしていれば、いつもの日に違いはないはずだから。]
……俺は顔覚えないタチだから定かじゃねーけど、あのボウズの声しかしねーからそういう事だろ、多分。
《ライター保管所くらいにしか思っていなかったので興味無く、しれっと返す。にしても本当に1人で施設運用してんなら相当狂ってんな。》
ふーん、春生まれか。言われるとそれっぽいよな。理由はねえけど、すげーわかるわ。
はは、ピンポーン。夏は1番嫌いだ。
俺は秋と冬が好きだぜ。でも秋ってガラじゃねえから、スフレはスプリング、俺はウィンターがいい。ちょうど髪も白だし。
「まだいねぇのか、あいつ」
テーブルの上のおにぎりも増えている様子はない。正直、半日以上経ったおにぎりはパサついていそうだが…仕方ない。
……はよ。……っあ"ーーークソが……。
《まだしょくいんさんは見つからない。よって、ライターがなく煙草はお預けだ。そろそろ苛立ちが表立つ。
マッチでも何でもいい。火の元が欲しかったが、その前に朝の時間に流石のケーキでも頭の心配をする事があったので当事者に話しかけに行った。》
「顔を覚えないって……逆に難しくない? まあいいや。クッキーがしょくいんさんが来なかったら、自分たちで食事を準備しないとーだってさ。味も満足に楽しめないのに、料理なんてやってられないよな。」
それにしても、本当にテレパシーってすごいな。こんなに喋っていてもこいつ以外にはばれないんだから。
うっかり口で喋ってしまわないようにだけ気を付けないと。
「はは、なんだよそれ。4月1日生まれなんだよ、酷いと思わない? 誕生日は体を表すと思うんだよね。だからこんなに適当な人間に育っちゃったんだ、これは親の責任だ。」
「オーケー、じゃあ今から俺はスプリング。キミはウィンターだ。いいね、対比って感じで。じゃ、改めてよろしく頼むよ、ウィンター。
向こうでは今までみたいにそっけなくしてもらって大丈夫だから。」
「ヤー、ヤー。諸君。
変わりばえのない毎日のはずが、ありがたくもない変わり映え。ごはんないってどういうこと?
昨日は激辛で満足大満足だったのにいきなりひもじくするなんて、落差激しいよね?ね??
ただでさえここに閉じ込められてるのが何かのドッキリみたいなもんなのにさ、さらに新ドッキリとかもうお腹いっぱいだよね?物理満たされないけど。」
ここからは僕のひとりごと。
ヤー、昨日のティラミスは何かスキを感じたよね?いや好きじゃなくて。うんまあ好きだけど。
ワケありくんはウェルカムだよ。僕いっぱい知りたがるタイプじゃないけど!キミのワケをそのままに僕の胸に収めるとしよう!これ、ダブルミーニングだからね?
「ふふ、今日の部屋での時間は充実していたわ。
まさかちりとりがあんなポテンシャルを秘めていただなんて…。最早ほうきとコンビを組んでいることが惜しいと思うレベルだわ。
それにしても中盤から後半にかけてのちりの集めっぷりといったらなかったわね。追い込まれた時の変形機能については引き続き調査を進める必要がありそう、と言ったところかしら。」
「あら、おはようみんな。
今日も元気そうで何より…え、しょくいんさんが見当たらない?
あーあーダメよ、そんな言葉でわたしを謀ろうとしても。わたしはそんな簡単に騙されたりするような安い女じゃないわ。わたしに一杯食わせようと言うのならそれなりの話術を持った超一流の詐欺師でも連れてくるのね。
いいのよ、あなたたちは純粋なままでいて欲しいの。スレてしまうのはわたしだけで充分。
そうだ、わたしの宝物を見せてあげるわ。とても珍しいものだから心してご覧なさい。
『表と裏の印刷面が反対になっている50円玉』よ。
子供の頃に近所のガキ大将から100円で買ったの。
ふふん、凄いでしょう。」
一向に夕食が運ばれてこないことよりも、一日しょくいんさんの姿が見えないことのほうが問題のような気がする。いや、もちろん食事も命に係わることだけれど。
僕はクッキーの提案めいた発言にわずかに頷くと、軽く手をあげて名乗り上げた。
「料理なら手伝おうか? 凝った料理じゃなければ簡単に作れるよ。」
>>60 ケーキ
「やあ、ケーキ。なんだか大分フラストレーションが溜まってるみたいだね。相変わらずヘビースモーキング? 煙草が吸えなくて禁断症状が出てるとみた。当たりだろ。」
おそらく煙草が吸えなくていらいらしているケーキを見つけて、僕はそれでも構わずいつもの調子で声をかけた。
「それはそうと、昨日はあまりにも昂ってしまってクッキーにもシューにもおかしな対応をしてしまったわ。反省反省。
変な美人のお姉さんだと思われていなければいいのだけれども。」
[1]
[2]
[3]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新