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[弟の見た事のない顔に怯む]
ち、ちが……いや、違わない、けど。
でも、俺は……!ホントに、マコや、父さん母さんのこと大切だし……ずっと、会いたくて
今だって、マコに会えてすごく、嬉しいよ
[気持ちが伝わってほしいと願いながら、マコトに訴えかけた]
[マコトの歪んだ笑みは崩れることがない]
「へえ、そう。そういえば、『神様』に、甲子園優勝したときの、ボクらの顔を見たいとかお願いしてたっけ。じゃあ、教えてあげる」
「母さんは、もう洗濯も弁当作りも差し入れもしなくていいってほっとしてた。『やっとつらい仕事が終わった』って。母さんが身を削って兄さんの世話をしてたのわかってる?父さんは、これで『野球選手の息子』ができるって言ってたかな。マサトくんが、とかは関係ないんだよ、あの人は。自分のためにマサトくんを鍛えてたのさ。ボク?ボクは……」
「マサトくんなんか、さっさと負けてくれればよかったのにって思ってた。だから、ちっとも嬉しくなんてなかったよ」
ジーノ、ショーガネーヨ。ジーノが消えたのはジーノのせいじゃネーヨ。
俺は特に話題もネーヨ。話したいことは全部今日まで話してきたヨ。
だから俺はジーノの話をずーっと聞いててもヘーキよ。
ただ、もうジーノだけに話したり聞いたりできないみたいネ。
…でも何だか、こっちに来てから初めてノドが渇いてるヨ…
ナツキは空間中を見回しました。
自分の世界にはまだ帰れていないけれど––––、でも、みんな大切な人と再会しているようでした。
だから、先輩もきっと、きっとすぐに現れます。
"今日"は、はじめての先輩とのデートの日でした。家族に協力してもらって、はじめて外を女の子の格好で、男の子の格好をした先輩と歩く、特別な日。
「先輩、まだ、かな?」
ぽつり、と呟いて、ナツキは顔にかかった髪を払いました。期待に満ちた表情は、少し、不安で陰っていました。
待てども、先輩に名前を呼ばれることはありません。
ナツキは頑張りました。みんな大切な人に会えたということは、ほかの魂の欠片たちも、どうやら救われたようです。
––––では、どうして先輩は、ナツキの前に現れないのでしょう。
ほかの人、何もしてない人は救われたのに、ナツキだけ、どうして。
ぬいぐるみはもうそこにありませんでした。
みくるにだけみえるまぼろし。血の一滴も、もうどこにも残っていません。手にこびりついていた痕跡すらも。あるのは、歪な空間。先を見ても、その先も、ずっとずっと先も、全部同じ。全部全部全部全部。どこをみても、何もありません。
待って待って待ち続けて、それでもナツキは一人でした。
瞳は次第に焦燥そして絶望へと色を変えました。
「なん、で……?
だっ、て、ボク、頑張った、で、しょ、う?どう、して?」
あたりをもう一度、見回します。
みんな、誰かと笑いあっています。その空間には、幸せが満ちています。––––ナツキには、そう、見えました。
>>みくる
「……ねえ」
ナツキは、笑顔の彼女に静かに声をかけます。
思い出の話をしましょう。
幸福だったはずの人生を思い返すと、やはり一番に蘇るのはあの鼻孔を擽るにおいでした。
瞼をおろすと浮かんでくるのは腐乱した男女の死骸。はげしい天日に照り付けられて、皮膚のところどころが変色し、溶けだして、紫がかった肉が見えます。どこからやってきたのか、蛆が湧いて、たまらなく臭い。
でも、包丁で刺した時のあの鋭い叫び声と、それから、あの鮮やかな血のにおいに比べればマシだと思いました。
あの母親がぬいぐるみを使って姉をよそおってくることに比べればマシだと思いました。
ぬいぐるみを姉だと思って大事にしなければならないことに比べればマシだと思いました。
何も喋らなくなった──それこそ人形みたいになってしまった母親のかわりに、肌を這うあの地獄の夜を繰り返し味わうはめになることに比べれば、こんな腐臭くらい、なんでもありませんでした。
感情任せに二人の喉を刃先で突いて、腹を切り裂いて、腸を引きずりだしました。
馬乗りになって、捻じり込むように体重をかけて、チーズに突き立てた果物ナイフのように奥深くめり込む包丁を、何度も引き抜いては、突き刺しました。
あんな『ぬいぐるみ』がいたから──。
最後にみくるは、黒いドレスを着た人形に包丁を振り下ろしました。血が霧のような飛沫になって、壁に、床に、みくる自身に跳ね返ってきました。
違う。そうです。みくるは家族がいなくなって清々して、そんなことは自分がおかしいのではないかと思い、姉は父と母が出会った時のことを教えてくれた。でも、それは全部幻でした。一致団結したみくるは、姉が帰ってきてくれて、殺していません。家族で記憶していたのは全部刺した、みくるは大好きです。
「あああ、痛い、痛い痛い、いたい痛いいたいいたい」
ぐしゃぐしゃと頭を掻きむしり、みくるは頭痛を訴える。
その時、誰かの声が聞こえました。みくるはぴたりと、手の動きを止める。
>>ナツキ
「……し、あわ、せ……?」
>>53 マコト
[あまりの衝撃で胸が詰まる。息がうまく吸えない]
は、はは。そんなの、ウソ、だよな──だ、だって。
みんな、俺が甲子園出場を決めた時……すごく喜んでくれたじゃないか?
そりゃ……母さんには苦労かけたのは、わかってるけど、でも……
>>64 マサト
「嘘なんかじゃないよ。相変わらず、ボクの兄さんは自分の都合のいいように脳内処理するのが得意だなあ。ある意味羨ましいよ」
「ああ……甲子園出場が決まった時は、そりゃあ嬉しかったよ。マサトくんは優秀な選手だし、甲子園に出たらまず野球選手になれるだろ。家から野球選手が出ることは、名誉だものね」
「でも、それだけ」
「ねえ、分かってるって、ホントはわかってないくせに。母さんがマサトくんのいないところで、どんな顔してたか知らないでしょ。イライラしてお皿割ってストレス発散してたのも知らないでしょ。ボクに構ってる暇なんてないから、ボクが休日は1人で寂しくご飯食べてたのも知らないでしょ。ボクがどうして野球やめたのかも知らないでしょ」
「何も知らないくせに、知ってる顔するのやめてくれる?」
血人だから喉が渇くけど、まだ血人だから渇きを癒すことができない。
でも多分ナルバディンには何で喉が渇くのかわからない。
で、多分吸血鬼になれることはない。彼の不幸はこれかな。
ジーノがいてくれたら渇きは癒されるのではないかと思いつつ、癒されるわけはない。でもジーノ以外に自分が求めている人はいないからきっとジーノに求めるものがだんだんエスカレートしていくんだろうなぁ。
あれ?まさかホモ堕ちエンド来ちゃったんじゃない?もしかして。
途中でもみやこちゃん言ってるけど何でジーノ女の子じゃないんだ。
>>ナツキ
向いた先には涼しげな顔をした金髪の少年がいました。
みくるは悲痛に歪めていた表情をすっと消します。そして、頬にえくぼを寄せました。
「ナツキくん」
マシュマロさん、コテツの絶望キャラ的に厳しいですすみません ・᷄-・᷅ )
皆が何度も何度も狂気と絶望に落ちる中1人正気で諦めず反撃の機会(永遠に来ない)を探し続ける呪い的なエンドでもよいですか…駄目ならまた別のものを考え…考え…**
>>68 みくる
「何言ってるの?そこにいるじゃない。おねえさんが。あなたの、みくるさんの大事な人が。みくるさんみて笑ってる」
笑みは白く、ぱきりと罅の走る音がしました。
「……それなのに、そんなこというんだ」
ぱきぱきとナツキの表情がはがれていきます。取り繕ろうと、傷つけないようにしようとした、最後のやさしさが崩れていきます。
そうしてあらわれた本心は、みくるの目にどう映るのでしょうか。
真っ暗な瞳にゆらゆらと憎しみを募らせて、目の前のすべてが気に食わないのです。割れた氷は、もう元に戻りません。
「……先輩はいないよ。お前らのせいで」
>>69 ナツキ
「おまえらのせい?」
みくるは不思議そうに首を傾げた。
こんな風にしたのはあのシャイターンとかいう悪魔のせいなのに。そんな悪魔に魅せられて、騙されて、こんな結末にしたのはナツキのほうなのに。
──好きだという先輩を、みくるたちを裏切ったのはナツキじゃないか。
「……そんなの、しらないよ。せんぱいに会えなくなったのは自分のせいでしょ……。ぜんぶぜんぶ、悪魔の言うことなんて信じるバカなナツキくんのせい。……なにがみえてるのかしらないけど、ぜんぶナツキくんの自業自得なのに、みくるたちのせいにしないでよっ!!」
ナツキに負けないくらい、つよい憎悪と、恨みを、ひとみに焚たいて。精神は枯れはて、瞳は濁っていた。
そうだ、みくるは悪くない。悪いのは──。
自分の心をまもろうと、無意識にみくるは、大好きだった友人を責めた。
>>62 ジーノ
何でだろうネ?ハラは減ってないのに。
それより俺はジーノの話が聞きたいヨ。
もっともっと聞かせてヨ。
ジーノの歌はさ、よく寝られたよネ。
世界中が聞きたがるジーノの新作は俺が独り占めしたよネ。
キョーメイは二度とやりたくネーって思ったけど、これだけはヤクトクだヨ!
>>70 みくる
「……自業自得? 何言ってるんだよ。ボクはずっと、ずっと先輩に会おうと、努力したのに。お前のほうこそ、何もしなかったくせに――!!!!」
ナツキの目にはたくさんの幸せが見えていました。そのすべてが自分のもので、けれど自分のものではありません。ナツキの幸せだけどこにもありません。
どうして、こうなったのでしょうか。冷静に思考する余地などあるはずもなく、ナツキはその原因を目の前の少女に求めることにしたのでした。
ナツキは大切にしていたはずの殻を破り捨てて、みくるに怒鳴りました。騙された? そんなはずはない、そうやって震える手を押えます。
目を覚ました場所は禍々しい見たことのない空間。
響いたのは悪魔の声。
でも大丈夫。僕は勝ったから。勝ったのだから。
悪魔だって上手く言いくるめればいい。
宗教だって利用していただけだ。僕が異端の権化となろうが、宗教を作り変えればいい。
我が民は盲目だ。不老不死の皇帝を讃える、僕が、僕が支配者なんだから。
さあ、早く国に帰らないと。
出口はどこだ?出口を・・・
でも、その前に
喉が、渇いた。「なにか」飲まないと。
>>74 ジーノ
トモダチは宝、か。
ソーダネ。ここにいるのは全員俺と思って来たけど、ひとりになれる気配もしネーヨ?
このままなんだったら、ジーノはもうひとりの俺じゃネーヨ。29年キレイな国で女の子をたぶらかすだけで飽き足らず、世界も音楽でたぶらかした悪い悪いトモダチだネ。
ああもう、喉が乾く。
ジーノ、紛らわせてヨ。いっぱい声を、音を、俺に聞かせてヨ。
……なぁ?
>>72 ナツキ
「っ──!!」
“何もしなかったくせに”
胸をちりちりと焼かれる思いがする。
ナツキの言う通り、どうして今それをいうのだろう。みくるは何もしなかった。しようとしただけで、それでも、みんなは頑張ったことは、何に貢献することもなく、消えないと言ってくれた。そもそも悪魔の言うことを鵜呑みにするのが、信用もしてもらえなかった。
「ああ、あああ!! うるさい!! うるさいうるさいうるさい!!……ずっと友達だと思ってたのに。こんな狂ったところでも、みんながいればどうにかなると思ったのにっ……。みくるだけだった!! みくるだけがそう思ってたんだ!! どうにもならなかった!!……そうじゃなかった!!」
また、がりがりと自分の頭を強く掻きむしりだす。
>>ナツキ
「……みくるが追い出された日、どうせ、ほくそえんでたんでしょ。これで邪魔なやつがへったって。これで先輩のところにいける未来がちかづいたって。うれしかったでしょ。だって、いってたもんね。……かばおうとしてたのだって、演技だったんだよね……」
頭を抱えて俯いたまま、みくるは続ける。
その言葉は疲れ果て、地の底から湧いたようだった。震えたように、ちいさな声で、何度も何度も繰り返す。
「……でも、安心していいよ。みくるも、ナツキくんのこと、すきじゃない、から……。おとこのくせにおんなのこみたいな服きて、へんだと、おもってたし。ほんと、ばかみたい。ばかみたい。……ばかみたい。なにもかも、ぜんぶ。もう、どうでもいい。ずっとみくるたちをここにとじこめてればいい……」
最後は、もうナツキに向けているのかも、わからなくなっていた。
奏者 マリア が見物しにやってきました。
奏者 マリアは、見物人 を希望しました。
俯きがちだった顔がぐりんっと上がる。
その表情は目は吊り上がり、口は苦痛に歪まれ、幻の世界にいた彼女からは想像つかない恐ろしい形相だった。
その剣幕に思わず、一歩後ずさってしまう。
「ジーノはいつもそう、人情に溢れて優しい人の振りをしてるだけで、その実は笑顔で流して、自分勝手で軽薄な考えしかしてないもんね、本当は自分の事が一番大切なんでしょ?」
彼女───マリアはつかつかとにじり寄り、自分の顔を覗き込んでくる。
彼女とこんなに近づくのは初めてで、逃げ出したくても足が石のように固まって動けない。
マリアはそのまま話を続ける。
怨嗟の表情を浮かべながら、淡々と語る彼女を見て、ずきり、と心が痛んだ気がした。
不意に下の方からべちゃり、という音がし、何とか動く目をそちらに向けると、彼女の右腕が引きちぎれ、皮膚一枚で繋がっている腕と手だったものが、地面にぐちゃぐちゃに広がっていた。
引きちぎれた断面から絶え間なく赤黒い液体がぼたぼたとたれ流され、やがては血溜まりができ、その血溜まりがじわじわ広がってリッカルドの足を濡らす。
靴にじわじわ染み込んでいく生暖かい血の感触と、血特有のどろりとした鉄臭い匂いが鼻について、眉を寄せ顔を顰める。
リッカルドは、今まで見たことのない夥しい血と体の一部が引きちぎれているのに、まるで気にしていないかのようなマリアへの恐怖で、顔が引きつっていた。
やめろ、と口を動かしたいのに、声がまるでなくなったかのように出ない。
口だけはその形に動かす事が出来たが、そんな些細な事など気にせずに、マリアは喋り続けた。
「私、あの時は私の分まで頑張ってねって言ったけど、本当は寂しかったよ?ずっと、ずっとずっとずっとジーノに側にいてもらいたかった……ジーノも、それに気づいていたよね?気づいてて、私を見捨てたんでしょ?私、知ってるよ、知ってて……笑顔で見送ったの
だって……私、友達だもん
なのに、なのに、どうして、その人にも友達だって言うの?
ジーノ、酷い、酷いよ……」
じわ、とその美しいまなこから涙がぽた、ぽたりと垂れてくる。
その涙は頬を伝い、地面に落ちていく。
マリアはひっく、ひっくと嗚咽を漏らしながら泣くが、依然として自分の体は動けない。
暫くすると、泣きやみ、ごしごしと無事な方の腕で目を擦り、充血して真っ赤になった目をこちらに向け、また淡々と話しかけてくる。
「……でもね、もういいの
ジーノにこうして会えたんだもん
ねえ、ジーノ、ジーノは昔から信心深かったよね?
ここにも神様がいるんでしょ?私、ここに来る途中で見たよ!」
神様の話をし出すマリアは、今まで見た事がないくらい晴れやかな笑顔で語り出す。
先程まで泣いていたとは思えないくらい、晴れやかな彼女の笑顔に頭の中で警鐘が鳴り響いて、ここから動かなければ、と思うのに、体が言うことを聞かない。
「神様はね、私とジーノをずーっと一緒にしてくれるって言ってた!やったね!ジーノ!私達永遠に一緒だよ!
それにね、私、ここなら腕の後遺症がないの!
ジーノを庇って交通事故に巻き込まれた腕も……とっても自由に動かせるよ!
あはは!楽しいね!はは、あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」
マリアは笑顔の表情のまま、ぐりん!と顔を上げ、ケタケタと笑い出す。
取れかけだった右腕は骨がめきめきごきごきと嫌な音をたてて、肉を突き破るかのように盛り上がり、体内に何かいるのではないか?と思わせる動きを見せながら、元通りに戻っていく。
ひとしきりそんな動きを見せながら戻った腕は、千切れた事などなかったかのように綺麗で、細く美しい。
が、床に広がる赤黒い血溜まりが、先程までの状況を夢ではないと物語っている。
そんな彼女を見て、漸く小さく、やめろと声に出せたが、背にはぞくぞくと悪寒が走り、頭はしなくて良いはずの呼吸をしていても、酸欠の時のように目眩がし、焦点が定まらず、目の前のマリアをマリアだと認識するので精一杯だった。
口の中の水分は緊張と恐怖のせいでごっそり奪われ、喉が掠れて声が上手く出ない。
顔を背けようとしても、首から上を掴まれているかのような、そんな圧力がかかり、本当は目を逸らしたくてたまらないこの現実から……彼女から目を離せない。
「………っはー……久しぶりにこんなに笑ったよ
こんな晴れやかな気持ちになれるだなんて、"神様"のお陰だね
……ジーノ、これからはずーっと、ずーっと一緒だよ?
繋いだ手を……二度と離したりしないから」
マリアは昔のように───夕焼けに染まった空き教室でヴァイオリンを聞かせてくれたあの時のように、穏やかに微笑み、リッカルドの右手をぎゅっと握手するように掴む。
そして、左手でリッカルドを引き寄せ、抱き締めるとマリアの体はまるで霧散するかのように崩れ落ち、そのままリッカルドの体内へ吸い込まれる。
彼女がいた場所には何も無く、いつの間にか足元に広がる血溜まりも消えていた。
二、三度瞬きをし、呆然とマリアがいた場所を見つめている。
**すごい分かりづらいので解説をば……
見学のマリアはリッカルドの罪悪感とこの空間の力によって生み出された幻で、マリアの台詞全てはリッカルドの独り言です。
この間はぶつぶつ独り言言ってるやべー奴に成り下がってます。
で、ナルバディンを見て、なんでマリアと言ってるかというと、過度のストレスと罪悪感で発狂し、半強制的に退行させられて、17歳のマリアが交通事故に巻き込まれる前の時の人格が出てます。
なので、ここにはいない幻の世界の友人、マリアとこの空間で一番大切な友人のマチャを被せて見ており、なおかつ退行しているので、マチャの存在を知らず、彼がマリアに見える強い自己暗示がかかってます。
村中の事は覚えてるし、皆の事も覚えてはいるけど、マチャに関する記憶は全てマリアになっています。
矛盾が生まれそうな場合は、リッカルドの中で無理矢理こじつけております。
ちなみに、リッカルドは見てわかる通りノンケなので、この状態のままならマチャとふっつーに恋愛が出来ます、やったね😇
>>77 みくる
「――――!」
ナツキはみくるの言葉に下唇を噛みました。そのまま、みくるの話を全て聞きます。
憎い。腹立たしい。恨めしい。苦しい。苦しめたい。――――悲しい。
たくさんの感情がナツキの心をぐるぐると取り巻きます。
更に強く強く、血がにじむほどに唇をかみしめます。耐えようとしてもどうしても、顔が歪んでしまいそうで。しばらくしてようやくナツキは口を開きます。
「…ようやくわかったんだ。本当に頭が弱いね。わざわざ警告してあげたのに、騙されちゃってさ。
そうだよ。ボクもみくるさんなんて―――」
そういった時、ナツキの左目から、ガラスの破片のよう涙がひとしずくこぼれました。
「お前なんて、だいきらい」
だからみくるさんに何を思われても、言われても、傷ついたりしない。
ナツキはそう言って、笑いました。その頬に小さな、小さな笑窪が浮かびます。
「……みくるさんも不幸になればいいのに」
>>95
……ジーノ。"アレ"、ジーノの見たいモノなのか?
それとも、俺に見せたいモノ?
(背中を屈めてジーノの顔を上目で覗き込む)
……見たいモノだけ、見ろよ。あるだろ。
>>98
……ジーノ。
マチャ、だヨ。
(優しく撫でる腕をそっと離すと、ジーノのマフラーを乱暴に掴んで顔を引き寄せる。
……耳に唇が触れそうなほど近づいてつぶやく。)
……おい。
マボロシの後にリアルを置いてんじゃネーヨ。
>>96 ナツキ
「……どうして、なくの」
喉が腫れ上がって、うまく呼吸ができない。
言葉も紡げなくなって、無理矢理開こうとすると今度は胸腔の辺りに圧迫感を覚えた。許せなくて、嫌いで嫌いでしょうがないのに、何故つられて泣きそうになるのかは分からない。みくるは、せりあがってくる涙を呑み込むかのように、喉をごくりと動かす。
そして無理やり、笑顔をつくってみせた。
「ふふ。なくほどみくるがきらいなんだね……。なら、よかったね。みくるはもう不幸せだから……これからはずっと一緒だよ。これからも、何度も何度も、おなじことをくりかえそうね。みくるが不幸せなんだから、ナツキくんもこれからずっと、幸せになんかならないでね」
>>みくる
あっ、みくるちゃん!どこ行ってたのー?探してたんだよっ!
ねっねっ、みくるちゃん!あたし、みくるちゃんとの約束守れたよっ!これでみんなでカミサマのところに行けるねっ!仲間外れなんて誰もいないよ!みんなで幸せ分け合ったからかな?あたし、すっごい幸せだよっ!
でもでもっ!もっともーっとあたしたちがひとつにならないとねっ!そうでしょ、そう思うでしょ?みくるちゃんっ!
あはっ、あははっ!
幸せだねっ、幸せだよねっ!みくるちゃんも嬉しいでしょ?幸せでしょ?だって、あたしが幸せなんだもん!
これでみんな同じぐらい幸せで不幸になれたんだもん!みんな、同じになれたんだもん!
>>65 マコト
[思わず後退りする。知らない。そんな家族は、知らない]
そ、んなこと、今まで一言も……。
……マコは、データ収集と分析をする方が得意だし、やりたいからって……
俺と一緒に、甲子園……戦うって……言ってたよな
–––なるほど、ジーノには幸せだった頃のマボロシが見えているらしい。トモダチを宝と言ったその口で、オンナの名前を呼び、オンナに置き換えられるのはトモダチとしてフユカイだネ。
(抱き寄せられて、「ジョーダンかヨ」と思うが、新たな感覚に支配される。)
–––こんな匂いを嗅いだことはあっただろうか。
–––祝杯でも、ご馳走でもない。
–––心の底から求めて止まないような、匂いを。
(間違いなくその匂いは、ジーノの首筋からした。
するするとマフラーを取ると、より強くなるその匂いと、喉が焼けるようないっそうの乾きを感じる。)
「ああ……ノドが乾くヨ。ジーノ。」
(吸い寄せられるように首筋に近付き、目を閉じて匂いを吸い込む。くらくらと唇を寄せると、乾きに衝動が弾けるように噛み付いた。)
>>104 マサト
「ふっ……ふはっ、ははははっあははは」
[マコトは糸が切れたように笑いだした]
「おっかしーの。ボクの兄さんは、本当に何も知らなかったんだね」
「そんなの、マサトくんに余計な精神的負担をかけるなって、父さんに言われてたからだよ。ボクも、母さんもね。知ってた?あの人結構DV気質あったから、ボクも母さんも殴られたりしてたよ」
「ボクが野球辞めた理由……そんなの信じてるんだ。さすがマサトくんだー。自分の都合のいいことだけ真実だと思ってる」
「ボクは……野球のことだけは、マサトくんに相談したじゃないか。辞めたいって。
マサトくんの弟ってだけで、勝手に野球の才能があると思われて、勝手に期待されて、勝手に幻滅されるのがうんざりだったんだよ
だからボクはマサトくんに『やめたい』って言ったのさ。父さんにバレたら殴られるのはわかってたけど」
「そしたらマサトくん、なんて言ったか覚えてる?」
[マサトが首を振るのを見て、マコトはフン、と鼻で笑った]
『マコトなら、もっともっと練習すれば、きっともっと上手くなるよ!がんばれ!応援してるから!』
キヌはただただ呆然と静観するしか出来なかった。
なんなが...この状況は...
『カオス』
この言葉が1番しっくり来ると感じた。
目の前で、ナルバディンがリッカルドに噛み付く光景を目の当たりにした。
「ちょっと!!何してるのナルバディンさん!?」
とっさの事でか、はたまた目の前の光景の刺激が強かったのか、キヌはナルバディンとリッカルドを離そうと、ナルバディンのてをぐい、と引っ張った。
「この言葉の意味がわかる?マサトくんは、ボクは練習不足だから下手なんだ、もっと頑張れって言ったんだよ」
「この言葉を聞いた時のボクの気持ちなんか、マサトくんには一生わかんないんだろうね。ボクがマサトくんに相談したのは、そんなことを言われたかったからじゃないんだよ」
[少しだけ、切なげな色を瞳に見せて笑った]
ホモなの友情なのどっちなの?
っていう絶妙なラインではなく、ああこれはホモですね。みたいなのしかできないやもーちょっとワビサビ考えてみる。
>>110 キヌサン
好ましく思っていたキヌの手が煩わしく感じた。
子どもがおもちゃを取り上げられるような。
食事を中断させられるような。
そんな、楽しみに理不尽に水を差されたようにナルバディンは感じていた。
名残惜しそうに首筋から口を外すと、昏い眼差しだけをキヌに向けて小さな声でつぶやく。
「……ジャマ、するなヨ。」
>>サヤカ
「……生贄になろうが、他の人がぐちゃぐちゃになろうが、なんだっていいんでしょ。あのね……みくるもひとつ、嘘ついてたんだ」
すこし眉をさげて微笑みます。
「サヤカちゃんのいうとおり、みくるはサヤカちゃんのこと友達って思ったことないよ。だれでもよかったよ。みくるにやさしくしてくれるひとなら、だれだってよかった。
サヤカちゃんはみくるのことわかってくれて、すごいね」
っ....!
今までに見た事ないナルバディンの眼差し。蛇に睨まれた蛙というのはまさにこの事を言うのだろう、と思考だけは回っていたが身体は強ばって動かなかった。
それでも...キヌは止めなければならないと感じた。そうでなければ、正しい事をしなければ自我が保てないと、どこかで気付いていた。
ナルバディンさん!正気に戻ってください!
私は...そんな貴方を見てられません...っ
>>みくる
だからね。
みくるちゃんが一番好きだから、あたしと同じ幸せをあげる。だいすき、だいすき、だいすきっ!みくるちゃんみくるちゃんみくるちゃんっ!あは、あははっ!一人だけで幸せになんてならないよ!みんな一緒だもんっ!
>>120 サヤカ
「……さわらないでっ!! みくるは、みくるは……そんなひとりよがりな幸せなんていらないっ!! みくるはこんなふうにみんなといっしょになりたかったんじゃないもん!!……みくるはっ、みくるは、ちゃんと生贄になって……っ。神様と約束をまもって……」
守って、どうするのだろう。もしも生まれかわることが可能だったとして、あの家族のもとにみくるは生まれたかったのだろうか。家族が嫌いだ。みくるを巻き込んだサヤカも嫌いだ。みくるを騙したナツキも大嫌いだ。みくるのくだらない話を本当だったらいいと笑ってくれた相手すらも、みくるにとってはもはや敵だ。
「一緒になんかならない、一緒になんかしにたくないっ、……もう、これ以上みくるに近づかないで!!」
だから最初から言ってるじゃない
私達はもう"私"じゃない
個として存在しているのに神様のお人形のままでいいの?って
ライアンのイメージはユアンの白髪とグラニエの赤目だったからエイジが近かったけどマコトだしな
もうキャラチは適当でいいか
みくるちゃん…。
大丈夫だよ、うん。
ずっとずっとだいすきだもん。あたしがだいすきだから、みんながバラバラになることなんてないよ。
あたしはみんなが幸せになるまでずっとずっと待ってる、幸せにしてあげるからねっ
ストーカー ライアン が見物しにやってきました。
ストーカー ライアンは、見物人 を希望しました。
〜♪〜♪
[鼻歌を歌いながら場違いに機嫌良く軽快に歩いていた
叫んだり狂ったりする人間を横目に目的の女を探す
華奢な体に栗色のストレートのロングヘアー
見間違うはずがないくらい見慣れた後ろ姿を見つける]
お、いたいた
コレット
[時が止まった気がした
聞き慣れた声
忘れるはずがない
忘れられるはずがない
愛しい愛しい彼の声
なのに何故だろう
彼の声なのに彼の声じゃないこれは]
………ライ…ア、ン……
[恐る恐る振り返る
そこには確かに最愛の人がいた
そして隣にはもう1人
自分と瓜二つの顔の女がニタニタと笑いながら立っていた]
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