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真っ白な空間。
“いつの間に?”貴方は思うことでしょう。
シン、と静まり返るこの場所は、今まで自分がいた世界とかけ離れています。
“夢でも見ているのかな?”そんな風に思うでしょう。
1人目、晴れ姿の ラビット がやってきました。
晴れ姿の ラビットは、村人 を希望しました。
実体はなく、ふわふわと浮いている感覚。まるで、魂だけで存在しているかのような、そんな錯覚。
純白のドレスを纏った彼女は、違和感に気づきました。今までいた厳粛な雰囲気とは一切異なる空気を感じ取ったのでしょう。
自分の着ているものと区別がつかないほど白い空間に驚きました。
ドレスの先は長く続き、まるで一体化しているようです。
すると、どこからか声が聞こえてきました。
低いような、高いような、女の人のような、男の人のような、厳格でいて、慈しみ深いような、そんな声。
その声は彼女にこう問いかけます
「世界一の幸せ者になった気分はどうだい」
と。
彼女は、思い出しました。
自分の過去、それは村の生贄だったこと。
そして命を差し出す瞬間に願ったことを。
その願いを、神様は聞き届けてくれました。たくさんのある夢を、全て叶えてくれました。その時、神様は言っていたのです。
「幸福を心から感じた瞬間、お前の命をいただこう」
ラビットは、彼女確かに、幸せを感じていました。世界一の幸せ者”だと、そう思いました。
そして今まで生きていた世界が、本当の世界ではない事も、それが自分が望んでいた世界の一部だという事も、気付いてしまったのです。
フィクションの世界。“幸せになりたかった”という願いの為に作られた、仮初めの日常だった事を、嫌という程理解してしまいました。
……………あの時、私は、他にもいろんな世界を創造して…
生贄じゃない私をつくって、空想してた……あと、16人、ここに集まるんだね……
先程、ラビットに声をかけた主は神様だと、教えられるまでもなく理解するでしょう。
この空間は、生贄が“世界一の幸せ者になった時”に集まる場所だと神様は言っています。
ラビットは震える手で顔を覆い、肩を震わせます。
──自分と、離れていた自分と話がしたい。
これまでの事、これから起こる事を話したい。
そんな風に、彼女は“自分の幸せ”を今か今かと待ち侘びていました。
皆、各々別々の場所で─もしかすると、同じ世界線の魂もいるかもしれませんが─生贄が【世界一の幸せ者】になった時。
その時、この空間へ転移してくるでしょう。
訪れた時、ラビットの時と同じ様に神様は問いかけます。
「世界一の幸せ者になった気分はどうたい?」
と。
うーーーわーーーー
きんっっちょうするーーー!!
というかまだ、わたしこのラビットしか考えてないというか、どうしようーーー!
うーわー!悩むー!
どうしよう
キャラチップも、この子しか見てなかった……
あと、あの子……あの子をどう動かすか何だよね…
楽しみだけれど……うおぉ……
あ……改めまして
村にご参加の皆様、読んでいただいてる方、
初めての村たてなので、いろいろご容赦頂ければ幸いです……凪です……よろしくお願いします……
2人目、妹 みくる がやってきました。
妹 みくるは、狩人 を希望しました。
3人目、独裁者 シトラス がやってきました。
独裁者 シトラスは、おまかせ を希望しました。
みくるの 姉 が見物しにやってきました。
みくるの 姉は、見物人 を希望しました。
4人目、眠り姫 サヤカ がやってきました。
眠り姫 サヤカは、おまかせ を希望しました。
5人目、明朗快活 コテツ がやってきました。
明朗快活 コテツは、おまかせ を希望しました。
一番街率の高さぁ!!!
みんな好きなんだなぁ。
わたしも好き
でも、わたしキャラ一番街以外から選ぶよていだったんだよなぁ
6人目、彫り師 テンカ がやってきました。
彫り師 テンカは、おまかせ を希望しました。
7人目、野球部のエース マサト がやってきました。
野球部のエース マサトは、おまかせ を希望しました。
明朗快活 コテツは、狩人 に希望を変更しました。
うおお何だコレ!! 何だよコレ! 漫画みてーだな!!!
コレアレか? 「これから此処に居る人間たちに最後の一人になるまで殺し合ってもらいます」的な!? 的な!?
ははっは!! やべー!
なんでもいいから1番【天下】を取りたい。故にテンカと命名。なんの1番になりたいか?それはちゃんと決めてないから物語のなかで決めていきます!
天下取ってどうしたいか?も考えてない。元々死ぬ予定だったし。
8人目、ストーカー コレット がやってきました。
ストーカー コレットは、おまかせ を希望しました。
9人目、男の娘 ナツキ がやってきました。
男の娘 ナツキは、おまかせ を希望しました。
今回のコンセプト : 浅い。軽い。緩い。
そうだ。馬鹿になろう。
本当はご飯時の箸をそのまま持ってきた設定にしておいて後半敵対した人間に「自分がされて嫌なことは!!!!人にするなって!!!!幼稚園でも習うだろうがあ!!!!!!!!!!」つって箸をぶっ刺す予定でした。
物理干渉はおろか箸の持ち込みも認められませんでしたので今回丸腰参戦。素手で行くぜ。**
高校生くらいでイメージぴったりのチップが見つけられなかったからちょっと老けた。結果雰囲気ニート臭くなってしまう。年齢どうしようかなあ。**
/*
殺し屋の女の子が「もう殺さなくていいんだ」
心中する女性が「あの人と永遠に一緒なんだ」
とかも考えたけど、もっとシンプルにしてみた。
「辛い人生だったけど、もう、目覚めなくていいなんてこの瞬間だけは、あたしは世界で一番幸せだ」
そんなコンセプトです。
*/
ナツキは、呆然と呟きました。先程まで一緒だったはずの想い人がいなくなってしまったのですから、無理もありません。
あたりを見回しても、幾度確かめても、先輩はいません。
「……え? 全部幻? ううん。そんな、だって」
ようやくボクたち、むすばれたのに。
普通に建築系とかどっかで働いてることにしよう。頭は悪いけどそんなの気にせず前向きに楽しく怒られ愛されながら特に困ったこともなく生きてる。実家暮らし。ご飯が美味い。母親思い。父親は……どっちでもいいなあ。**
10人目、書道家 キヌ がやってきました。
書道家 キヌは、おまかせ を希望しました。
書道家 キヌ は肩書きと名前を 書道家 に変更しました。
書道家 は肩書きと名前を 書道家 キヌ に変更しました。
/*
夢兎良 みくる
20歳
リンリとくるみの娘。名前の由来は凪さんリスペクトで桃が入る名前。崩我の最後にリンリがロサを子供として接していたので、後から生まれたみくるは妹扱いされている。ロサが普通に女の子に見えてるのは、みくるがあの頭おかしい夢兎良一家で過ごしてるうちにSAN0になって永久的狂気(心因反応:支離滅裂、妄想、常軌を逸したふるまい、幻覚など)を患ってるから。あのくるみが先生からもらったぬいぐるみは、みくるがまだロサを姉として受け入れられなかった頃に捨てたからもう存在しない。
性格はどちらかといえばくるみ寄り。ロサが喋らなくなったあとのくるみを多く見て育ってるから、お喋りな女の人を見るとびっくりする。ちなみに、ロサが喋らなくなったのは、くるみの本心だったロサをリンリが長年子ども扱いしていたせいで、くるみの本来の自我が消えたから。
*/
/*
ロサを子供扱いし続けたことによるくるみの末路については、凪さんと昔お話したから許されるはず……。
発狂して、本当におかしいのは親じゃなくて自分なんじゃないか。本当にロサは自分の姉で、ぬいぐるみに見えている自分がおかしいのでは。ロサが喋らなくなったのも、自分が姉のことをぬいぐるみ呼ばわりして否定したからではないか。なんで家族を捨てちゃったんだろう……って考えにだんだんシフトしていって、ああああってなってたら、お姉ちゃんが見えるようになった。実際は自分の幻覚だから他の人に姉の姿は見えてないし、姉の発言は全部みくるが喋ってる。多分リンリはアクトの自殺で集団催眠かかるくらいだから、一緒にロサ見えてくるやろ。くるみもお人形化しちゃってるなら、あれやんな。
みくるの幸せは『仲直りした姉と大好きなパパとママと一緒に、20歳のお誕生日を迎えられたこと』かなぁ。
*/
/*
本当はヘイロウのキャラチップで「ユメウラ」って名前で入りたかった。娘じゃなくて息子。一人称僕と二人称おたくが使いたかった。リンリが離島の施設で起こった連続殺人事件の犯人であることと、それ以前に母親と近親相姦したあげくに両親を殺した過去を知って、「スゲー!」ってなって自分も同じような末路辿って幸せ感じる息子で入村したかった。それで共鳴か人狼引きたかった。
それかアキヨシのキャラチップでエズレルの息子やりたかった。母や自分を虐げてきた父を憎んでああはならんと大人になって、綺麗な嫁とかわいい娘と息子に恵まれる。「あいつの生き方を真っ向から否定してやったぜ!」ってエズレルの鼻明かした気分になるし、普通に幸せやなって思うけど、実際割と父親と同じような生き方してる的な。
*/
/*
マジで入村スタート時間の一時間前までヘイロウで入る気満々だったんだけど、キャラセット決定した直後からヘイロウで入るぞって思ってキャラチとにらめっこしすぎて飽きた。
*/
今回のお名前はフランス人女性の名前にしてみました₍₍ ◝(●˙꒳˙●)◜ ₎₎
一覧見てたらこの名前があったから即決
理由は[コレットは死ぬことにした]という漫画の主人公のお名前なのです!
このRPとキャラ全く違うけどね!
めっちゃ面白いからオススメですー
今回のRPは肩書きにもありますね
そう!
ストーカー!
いややる予定だったRPで入村しようとして「あ、肩書きどうしよ」ってなって閃いちゃいました!
幸せだったストーリーは頭の中には描いてるけどまだメモってないからこれから書きます
11人目、歌姫 シグレ がやってきました。
歌姫 シグレは、ランダム を希望しました。
[幸せって、なんだろう。
幸せの形って、どれが正解なんだろうね。
わからない。
でも、わからないなりに、私は私なりの答えを持っているはずなんだ。
だから、きっと、私は幸せ。
この瞬間、そう思えた事は、
きっと間違いじゃないと思うんだ。]
《 side : 幻想 》
……私、今、きっと……ううん、絶対に。
世界一の幸せ者だって言えると思うよ。
[そう呟けば、はにかむような笑顔を、隣にいる愛おしい恋人に向ける。それに応えるように彼もまた、きらきらとした太陽のような眩しい笑顔を返してくれた。
純白のウエディングドレスに身を包んで、隣の彼の腕を取って。2人で足並みを揃えながらバージンロードを歩いていく。
ゆっくりと、1歩ずつ。確かめるように。
私は今、とても幸せなのだと。幸せで包まれているのだと。
教会の外に足を踏み出せば、たくさんの花吹雪と祝福の言葉が空に舞った。やまない拍手、みんなの笑顔。そのどれもが愛おしいと感じる。]
……みんなが、祝福してくれてるね。
[自然と涙がこぼれ落ちた。]
/*
空気も読まないようなト書きありのRPで失礼します……!!
これすっごいあれなんだけど、こんなんでよかったのかな?!ってすっごい不安に思うんだけど引かれたりしないかな……
いやでもこれもRPの一部ってことで、どうか、お手柔らかにお願いします……(´;ω;`)
独り言で中の人出てきていいのかわかんないんだけど中の人記号つけてるから大目に見てくだせぇ…(´;ω;`)
1週間とちょっと、どうぞよろしくお願い致します。
/*
最初の文章これね!これ、前から用意してたから使いたかっただけなんです…もったいない精神……ト書きもでも周りに合わせてそのうち消えるかもしれない……とにかく白い空間に入ったところまではなんとか繋げたい…
役職希望はランダム設定にしたんだけどこれでよかったのかな?大丈夫かな?
あと凪さん村建てお疲れ様です!ありがとうございます!!一生懸命頑張ります!!楽しむぞー!!
《 side : 白い世界 》
[目を開けると、どこまでも続く白い世界があった。
あれ?おかしいな。私は確かにさっきまで、幸せの中に居たはずなのに。たくさんの祝福を受けていたはずなのに。]
……え、どこだろう、ここ
[困惑しつつも辺りを見回せば、数人の男女がいることがわかった。どれも見知らぬ顔ばかり。
…テレビのドッキリだろうか?でも、マスコミには結婚式の開催日時や場所は明かしていないはずだ。徹底的に根回しをしたから、きっとそれはないだろう。
ならば、ここはどこなのか。全くもって検討がつかない。なにより、思考回路が全然追いついてこないのだ。ふわふわと身体が浮いているような感覚だけが確かなものだった。]
……とにかく、しばらく様子を見てみるのが良さそうね。
[思考回路が完全に追いつくまで、少しだけ離れた場所で、目の前の人達の様子を眺めることに決めた。
もし、これが夢なのであれば、愛おしい彼のいる現実へ、早く目覚めてくれと願いながら。]
/*
ほんとはアイドル歌手がしたくてきゃぴきゃぴRPしよう!って思ってたんだけど、やめました。
役職完全ランダムだと、もし人外サイドになった場合の理由付けがしんどいなと思っちゃったから……ねりねりするとか言いながら全然ねりねりできなかったぜ……くっ…もっと妄想力鍛えないとだね…
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
質問がありました。見落としを懸念してこちらでも回答いたします。
前者の質問→ありです。Magnificent!
後者の質問→ありです。連れてくる場合は“見物人”を選択して入村してください。
ただし、必ず一緒になった後は“村から退出”させてください。(見物人は墓下に行くので、ネタバレを見てしまう可能性があります。推理の妨げになることを防がせてください)
エピローグに入ると、後追い見物人の参加が可能になるので、また幻影を生み出したい場合は7〜10日お待ちください。
>>39 シトラス
あっ……シトラス、さんも、そうか。
……なんで、分かっちゃうんだろ。
きっと、きっとこっちが夢だ。嬉しすぎて気絶しちゃったんだ、俺。
投げきって疲れてたし。
[頭を抱えてうずくまります]
……ちゃんと話せなくて、ごめんなさい。
12人目、大往生 ウェンディ がやってきました。
大往生 ウェンディは、おまかせ を希望しました。
/*
老婆は、白いベットの上に横たわる。周りには老若問わず、目頭を熱くし、涙を流す人々の姿が。
*/
泣かないの…わたしゃ、娘孫に恵まれて、幸せねぇ…
おじいさん、今、会いにいきますよぉ……
/*
衰えた身体。皺の深いその顔は、満足そうに微笑んだ。
*/
質問が届いたので、見落としを懸念してこちらでも失礼します。
★質問文は載せないほうがいいかなーという配慮のもと載せてない感じですか?
そうでないなら、質問被りを防ぐためにも載せていいのでは(・ω・)
☆→内容が内容だった為、伏せさせていただきました。基本的にオープンですヽ(`・ω・´)ノ
伏せた質問については、気になるとは思いますがお察しください
ええと……なんだい、これは
天国かい?それにしても…
/*
老婆は、辺りを見渡す。
自分よりも若い人ばかり、それも落ち着いてる人や狼狽えてる人、様々だった。
*/
おじいさん、おじいさん!
おじいさんはどこかしら?
[最後の一球を投げると、相手校の4番バッターは大きく空振りした。
自分たちの勝利を悟り、両手を突き上げる。
観客席からの歓声、手を広げてこちらへ走って来るバッテリー。まもなくベンチのチームメイトの笑顔も見られるだろう。いや、もしかしたら泣いているかもしれないな。
ああ、小さい頃から憧れた甲子園で、チームのエースで、しかも4番として、優勝出来るなんて。
幸せだ。きっと俺は、この瞬間、世界一の幸せ者だ]
[……そう思った記憶は、こんなにも鮮明なのに。]
あ、落とし損ねてる
これ最初の質問
村が始まってからですみません!
魔法的な何かで、自分(人間)から別生物に精神を移植させた場合はありですか?
また、移動させた先で他の人間と同居したりした場合は連れて来られます?
この場合は、一緒になったことが最大の幸福だとします。
『みくる、起きて』
みくるは全てが白で構成されている世界の隅で体育座りをしています。
抱えた膝に顔をうずめて、眠っていました。
姉はみくるの隣に座ります。
姉の姿は他のみんなには見えていません。
何故ならみくるがつくりだした幻ですから。
『不思議だね。ここにきてからお腹もすかないし、眠くもない』
『そうでしょ。でも、ずっとしてきたことをしないのは変な感じがするものね』
姉はにこりと笑いかけます。
『みくる、ワタシたちは生贄だったんだね』
“生贄”──そう、みくるは生贄でした。
幸せを感じるまで生を授けてくれると神様が言ったのです。
約束は守らなければいけませんから、幸福を心から感じさせてもらったみくるは、しかたないと思いました。
『楽しかったね。喧嘩したことも沢山あったけど、みくると過ごす生活はすごく幸せだった』
姉はみくるに寄り添うように座ったまま、思い出話を始めます。
『お父さんはいつも眠そうで、仕事に寝坊しそうになる度にお母さんがわたわたしてたよね』
13人目、格闘家 ナルバディン がやってきました。
格闘家 ナルバディンは、おまかせ を希望しました。
「お母さんとお姉ちゃんは、仲が良かったよね」
姉の話にうんうんと頷きながら、みくるも家族4人での暮らしに想いを馳せます。
父と母は若い頃、同じ中高一貫校に通っていました。
父が高等部二年次で、母が中等部二年次の時に2人は出会ったとみくるは聞いています。
14人目、ボーカル スナノ がやってきました。
ボーカル スナノは、おまかせ を希望しました。
15人目、モデル ミモザ がやってきました。
モデル ミモザは、おまかせ を希望しました。
/*
もうすぐ。もうすぐだ。
この星に住む女性なら一度は憧れるブランドのランウェイ。
今夜、そのファースト・ルックが私。
袖から一歩ずつ足を進める。
照明の眩しさで視界が白く染まった。
流れる音楽が遠くに聞こえる。
ああ、私、こんなにも高揚している––––
*/
……っ、?
/*
どこまでも続く白い光景と見知らぬ人々に、思わず歩みを止めた。
"神様"の問いかけが、困惑した頭にこだまする。
『世界一の幸せ者になった気分はどうだい?』
*/
あ、ああ……
/*
記憶が流れ込む。
コーヒーにミルクが注がれるときのように、自分が何者かという意識の色が変わってゆく。
堪えきれずに膝をついて顔を覆う。
頬を撫でるように動いた大ぶりのイヤリングや場違いなドレスが滑稽で、惨めさが満たした。
*/
ココ、ドコ?ライブは?
俺、パネェ人数入るデケェハコで初のワンマンライブしてたハズじゃ……?
イケニエだって?Ah-ha!カミサマってヒドいやつじゃん?
あんなイイトコで連れてこなくたってAllrightいいじゃない?じゃない?
**
聞きなれない言葉が飛び交うことに気づく。
今になって思い出すが、マサトはきっと異国の人物だ。
しかし、そこに言葉の壁はなかった。
ここがグローバル化の最前線か。
なにか可笑しくてシトラスは微笑んだ。
アースライト トルニー が見物しにやってきました。
アースライト トルニーは、見物人 を希望しました。
「目の色は何色がいいかなぁ?
キミに合わせる?それともオレに?」
問うた男は端末を突く。
その名のとおり、片手間に動かす液晶には子どもの画像。
投げやりに動く右手に合わせ、眼球の色はコロコロと変わります。
ムーンライト ディーマ が見物しにやってきました。
ムーンライト ディーマは、見物人 を希望しました。
「もぅ、アタシの言ってたことなんかすーぐ、忘れちゃうんだから!
前から言ってるでしょ、アタシはアナタのその目がだぁいすきなの。
ゼッタイその色はノコすんだから!」
応えた女は甘えた声で。
男の背後から手を伸ばすと、目標へ一直線。
迷わぬ指先は次々とイロを選んでいきます。
「アタシはちゃぁんと知ってるのよ。
アナタがアナタの髪がキライっていうのも、アナタがゼッタイ言う台詞も!」
女は少し顔を紅潮させて唱えます。
「『ボクが希望するのは一つだけだよ。ボクがノコしたいのは–––––』」
「『–––––キミの肌だけだ。』
あー、ハイハイ、キミには敵わないなぁ。
ほらほら、ちゃんとやるからさ、ご機嫌直してよ。
目と肌はいいとして、髪の色は………」
男は女の髪を撫でて、クスクスと笑いながら座りなおしました。
その光景は、とても楽しげなことだったでしょう。
古い言葉で例えるのなら、遠足前の子どものような、そんな、楽しい準備をしているようでした。
––––––大きな機械にガラスの器。
大きな研究所の中のような、そんな場所の中心には2人の男女。
「あぁ!やっとこのときだわ!
もう何十年待ったかしら!うっかりカラダが先にダメになると思ったわ、もう。
ほら、アナタもしっかり見てよ!
アタシたちの願いだわ!」
大きなガラスの器に寄り添うと、うれしそうに見つめます。
あのときより、少したわんだ女の顔には、キレイな笑い皺が見えるでしょう。
「まったくキミは大げさだなぁ。
予定どおりだよ、予定どおり。
ちゃんと要項に書いてあったとおりじゃないか。
だけど……あぁ、すごいな…
ほんとうに"予定どおり"だ。」
ガラスの容器には管が沢山。
特に多くの管がひしめく先から、二本の束へと別れています。
「あぁ、あそこでキミと一緒になれるんだね。
そうか、本当にキミと一つになれるんだ。
あぁ、当たり前だと知っていても…なんだろう。
やっと、キミといっしょになる実感が湧いたよ」
「もぅ、やっとわかったの?
うん…ほんとうね、ほんとうに希望どおりよ。
でも、このままじゃ目の色がわからないわ。
はやく、目を覚ましてあげなくちゃ」
見つめる先はガラスの向こう。
溶液の中に入った"子ども"を凝視します。
「ほら、もうあそこに入ったら、次はいっしょになるのよ」
「あぁ、そうさ、キミといっしょになれるんだ。
"最高のしあわせ"だよ」
そうして2人は歩き出します。
"子ども"の頭から延びた沢山の管が、二手に分かれた先へと。
ムーンライト ディーマ が村を出て行きました。
アースライト トルニー が村を出て行きました。
みくるはきょろきょろと辺りを見渡します。
さきほどみくるに話しかけてくれた女の子の他にも、半透明の人影がちらほらと見えました。
おおぶりの美しいイヤリングをしたドレスの人や、目まで髪が伸びた男の人。
綺麗な着物に身をつつんだ人もいるようです。
「ふおぉ……」
彼らがみくるの一部だとはとても思えません。
しかし、ひどく懐かしく感じました。
16人目、生まれたばかり ライト がやってきました。
生まれたばかり ライトは、おまかせ を希望しました。
–––––フワリ
柔らかな感覚。
今まで感じたこともないような不思議な感覚が、全身を包みます。
なんだ?なに?
不思議に思った子どもは、目を開きます。
『うんん…成功したの?』
「あぁ、これは…うん、オレの身体じゃない」
『アナタ!ほんとうに一緒になれたのね!』
「そうさ、確かにいっしょになった!
成功だ!ほんとうに一つになれたよ」
子どもの口は、まるで2人いるかのように話します。
その口調はとても喜びに溢れていて、周囲を気にする様子なんぞありませんでした。
「全部、思い……出した……」
村のこと、生贄のこと、幸せのこと。
「ここにいる人、みんなボク、なんだ。ううん……ボクが、みんな? ……」
ナツキはあたりを見回します。そして数人の美しい女性を認めると、眉間に皺を寄せてふいと目を逸らしました。
いーち、にぃ、さーん…うわぁ、これ全員生贄かぁ。
確か、世界一の幸せを感じたら呼ばれるとかカミサマいってたよね?
元々は一人だったんだよ?っても言ってたっけか?ホントおもしろーい
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