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>>326 レリー
機嫌良く廊下を歩いていると嫌なものが目に入り、途端に表情を失くす。
敵同士で馴れ合っているエドワードとレリーだ。
だがエドワードに用はないし邪魔をされるのも面倒なので、レリーの位置を確認して近くの部屋へ転移させた。
そのまま自分も部屋に入り困惑するレリーを無視して話し始める。
「おはよう、レリー…
白玉だって…証明できなくて…ふふっ…残念だったね…?」
レリーを眠らせた日、彼女と話した内容を思い出す。
「必死で…狼じゃないって…どの口が、言ったの…?
嘘吐き…」
深い、深い、光の当たらない深海のような瞳でレリーを真っ直ぐに睨んだ。
バチッと目を開けて、
「目が覚めたの!夢から帰ってきた!」
仰向けに寝そべったまま叫ぶ。
そして薬の入っているはずの袋をまさぐり、自分用の薬を仕入れ損ねた事を思い出し落ち込むのと同時に、僅かに残った品ものに気づいてハッとする。
「疲労に効く薬、あります!残り少ないですが、欲しい方はリンミュールまでどうぞ〜」
商売のチャンスを逃すまいとアピールしたあと、
近くにいた女性に声をかけた。
>>レリー
「お嬢さんお疲れ?良かったらおクスリサービスしますよ!」
小さな麻袋を勢い良く差し出す。
おねがいへのコメントしきれなかったら申し訳ないけど、もう、黒狼騎士団に絡まなければ、ほぼほぼOK(サービス)
カーマイン・ロートパートは終わり!!!!
2時までにソフィーでお返事して、最後にロートで締める
時間がのびのびになって申し訳なーーい
話せますレリー!
あとカエデに話しかけようと思ったけど、カエデがあまりにも綺麗なら締めくくり方したからやめた!
広間に戻って、レリーとジルベールを待つ。
わたしも多分大丈夫ですが自信がない()
あとネーロのその時そばにいた方が良かった気がする後悔があるけれど
多分居ない方が正解ルートな気がするので
広場で茶をしばいていよう
>>たしこちゃん
わたし3時まで起きてるので、アルフレドと居ても大丈夫だし、他の人のとこへ行っても大丈夫ですよ!
>>335 ネーロ
*エドワードと歩いていたら、突然見知らぬ部屋に飛ばされ、驚き、辺りを見渡すと目の前にはなんと────
ネーロがいた
彼に怨嗟の声を向けられ、ああ、この子はわたくしを許せないのねと察した
謝罪などしても、この子の中の憎悪は消えない……なら、せめて*
おはよう、ネーロ
ご機嫌いかが?
ええ、目障りな猫に邪魔されて、本当に残念な結果になったわね
……その嘘吐きに、大切なカッツェを傷つけられて……今、どんな気持ちなのかしら?
ねえ、ケット・シーさん?
*エドワードはこの場にいない
なら、この場では黒狼騎士団を演じ、彼とは決別すべきだと、そう思った*
(また、待ってた、なんて言うとどんな反応するんだろうな)
*カッツェはローランに紅茶を注ぎながら、少し口元が緩んだ*
「けれど」
「それでも」
『良かったのかなぁ?』
「新しき王は禍根を沈め」
「新たな渦の目を知らず生む」
「僕たち黒狼の下僕は死ねど」
「僕たち黒狼の名は滅せず」
『恩讐は二度三度繰り返す』
/*部屋から出ていくローレンスとカエデを見送り……ぽすんとベッドに倒れ込みます。これは、夢なのでしょうか*/
ソフィー「たいせつなひとに会うって……こんなにも、満たされることだったのね」
/ふと、窓から空を見ると、満天の星。空くらいしか見るものがなかった日々は、こんなに美しいと思いませんでした。今は、見るもの全てがきらきらして見えます*/
ソフィー「……わたくしだけ、生き残ってしまって、ごめんなさい……お兄さま、お父さま、お母さま。だけど……わたくし、きっと、幸せになって会いに行きます。与えられるものではなく、ちゃんと、自分で、えらんで」
/*夢だったら、どうか覚めませんようにと思って目を閉じました。眠りに落ちる瞬間――瞼の裏に思い出したのは――いつか、カーマインさまにお礼のお手紙を渡したときの、カーマインさまの、はにかんだような困ったような……今では考えられない、少年のようなお顔でした*/
*ネーロと話し終え、広間へ向かうと、金髪の少年に突然話し掛けられる
確か、薬売りと名乗っていただろうか?
彼に手渡された薬を驚きのあまり受け取り、唖然としながら、そのまま返事をする*
>>338 リンミュール
え、ええ……まあ、疲れては……いるわね?
この薬は……一体、何なのかしら?
成分を、お聞きしても?
>>280 ケラ
見ろと言われて黙って視線を落とす。
彼女が持つロケットには見覚えのある騎士が映っていた。
「こいつ──」
ああ、やはりか。
「……知ってるもなにも。そう年も変わらないのに先輩風吹かして、聞いてもないのに年中妻の話をして、正義感が強くて、自分より他人のことばかりで──あの馬鹿なダレンだろ。」
「−−拙き僧は、子に帰すようだよ」
「拙き僧は、退化するの?」
『へーぇ』
「いーや」
「別にいーや」
「力を果たせぬ者などいらない」
「力を持て余した、黒狼の名折れなど知らない」
『泥水を啜りし汚れた獣』
>>341 カッツェ
ふと、カップを目の前に差し出された。
顔をあげればそこにはカッツェの姿が。
紅茶を俺に差し出しながら特に何を言うでもなく、少し口元を緩める女の様子に、なんとなくきまりが悪くなる。
「……また俺を待ってたのか?」
まあ、遠慮なく紅茶は受け取るのだが。
「しかし世の国民は広く知る」
「城を昏睡させし黒狼の名を広く知る」
『拙き僧にも黒狼の名は冠される』
「子は詰る」
「子は誹る」
『セルナリアの仇敵を誹謗する』
「くすくす」
「くすくすくすくす」
/*
任せるよ京ちゃん!
話してる最中に「あーら!」って乱入してきても、時空歪めまくっても……ね。
待ってます。
*/
もう胸のうちは燃えない。それでも苦しいと思った。燃えぬ心は、何もかもを恨みとするわけには行かないから。
そして闇に囚われて霞んでいた、走馬灯にもにた記憶の濁流が僕を飲み込んだ。
今思えば、あれも、これも。不自然なことは沢山あった。
その全てがあるひとつの仮説を持ってすれば、説明がつくのではないか?
兄が処刑された後のこと。僕は突然伯爵家の当主となった。当然運営する手腕などはなかったが、執事をはじめとする使用人たちは妙に協力的だった。
その執事に教えられて資金援助を頼みに行った商家も、異国からの客人も。
全てが僕の必要とするものを与えてくれた。だからグラン家はことを起こす前日まで、伯爵家としてあり続けられたのだ。
当主とは、こんなにも楽な仕事であるはずはない。
ましてや、敗戦国の王族と血を分ける元公爵家となれば、まず好意的な扱いを受けることはない。帰順していながら潰れた家をいくつも見た。
*広間の奥を見ると、見知った顔……ローランの顔が見える
相変わらず辛気臭い見なりね……ああ、最後なら、一応お別れしに行きましょうか
と思い、彼に声を掛ける*
>>ローラン
こんばんは、ご機嫌いかが?
……良かったわね、何もしないで"勝て"て
騎士としては負けたけど、陣営としては勝利だものね?
試合に負けて、勝負には勝てた気分って、どんなものなのかしら?ねえ?ローラン?
*彼にはどうにも憎まれ口を叩いてしまうが、お互い正体が知れた身
特に気にせず、彼に突っかかる*
それをおかしいと思わなかった。
思えなかった。思わないようにしていた。
けれど、おかしいくらいに、僕に都合のいい世界。
––––––––それを作れた人物は、おそらく一人しかいない。
「兄、上……」
剣技と戦術に優れていた兄は、この戦の結末もおそらく知っていた。
父母が死んでからは屋敷の外にでることこそ叶わなかったものの、ある程度の自由が許された。だから僕は兄が激務に追われていたのを知っていた。
戦況が芳しくないからだと思っていた。しかし、それにしても眠りにもろくにつけぬほどの量は、仕事にしてはおかしいと、当主となった今は思う。
兄の居ぬ間にみた彼の机にあった手紙には、見覚えのある商家や異国の名前が、刻まれていなかったか?
きっと兄は、死に支度をしていた。
終わるサリーナを見据えていた。側近としては裏切りと言える行為を、なぜ彼はしていた?
「は、……ははは」
乾いた笑いがこみ上げた。闇こそなければ簡単に、こうも簡単に答えを得られた。
遺される者のためだ。
それは誰か?
もうあの家に残る人間は、一人だった。
ジルベール・グラン。彼の弟、僕のこと。
どうしてそんなことを?
その答えに、無知を貫くには僕は人に触れすぎた。数日前であれば、気づかなかったかもしれないのに。
––––––––愛していたから。僕を、家族として。
なるほど、相応しい罰だった。ロート殿下が、ここまで見据えていたかは定かでないが。
僕が欲しいものは、本当はすでに手の中にあり、けれどその人が僕のために最期に残したものを、僕は今失おうとしていた。
てのひらを、見る。曇眼で見逃した。自ら手から零した。衝動で兄に会いたく思ったが、それに踏み切るには、ローランとコータローの顔がちらついた。
「……生きろということか。なあ、アル兄様」
幼き頃の呼び名を口の中で転がす。
愛されていたと、その事実を嬉しく思うには、失ったものは大きかった。それでも自死するには至らぬこの心が今は少し憎い。
「やはり、僕にここから持ち出すものなど、何も無い。この心ひとつあればいい」
それでも、これは友らに救われたものであるから。
これ一つ、あとは何も持たないで門出を迎えよう。
「今日この時の咎を負う」
「子供の身ながら永遠に負う」
『エルフの民はその子を持つ』
「エルフの子は黒き狼」
「かつて悪逆を尽くした黒き狼」
「無垢で無慈悲な誹りが注ぐ」
「無邪気で無辜な詰りが注ぐ」
『この戦の英雄に注ぐ』
兄上と別れた後、広間に戻ります。空いた玉座に無意識に兄上の姿を探してしまう自分を、パシッと殴りました。
長い別れや、これからのこと、集まった魔法使いたちの色々な感情が渦巻く広間をすすみ、ボクは玉座に座りました。
――どこからか、歌が聴こえる。
復讐は復讐を呼び、形を変えて帰ってくる。
それでも前を向かないといけない。
誰かを傷つけても、誰かを救わないといけない。
また、誰かを救うとき、別の誰かを傷つかないといけないかもしれない。
何が正解なのかは、わかりません。それでも、結果を受け止める覚悟をもって、正面から戦っていこう。
歴代の国王が、兄上が背負ってきたものを背中に感じながら、ボクは、背筋を伸ばし、目を閉じて、これからすべきことをひとつずつ、考えていくことにしました。
ボクはこの国を、きっと今よりもよくしていく。
――それが今までボクを守ってくれた兄上への
――この国を守ってくれた、忠義の魔法使いの皆さんへの
――ボクができる、恩返し
これで仮締め
私に余裕があればもうひと喉くらいやるかもしれないけど、
ここで締めでもいいって感じの締め
尊さに浸るよゆうがない……
まだお返事してないとこあれば教えて!!
「竜族の娘は追放される」
「爬鳥の娘は忌避される」
「しかして娘は忘れない」
「城塞の屈辱を忘れない」
『災禍の目は潰えない』
「くすくす」
「くすくすくすくす」
>>350 レリー
「ん?……あぁ、あれだけ大口を叩いておいて無様に負けた気高き気高きご令嬢か。」
カッツェから受け取った紅茶を口にしながら、そう答える。
それにしても、こいつは相変わらず腹の立つことを言ってくる。
あの死にたがりの魔法研究員サマは、こんな女のどこがいいのだか。
どうせなら、ロート王子は俺の記憶からもこいつを消してほしい。
「ハ、何もしてない騎士崩れに負けた女が、悔しそうに突っかかってくるのが今は愉快でしょうがない気分だよ。それ、あまりやると負け犬の遠吠えにしか見えないぜ。」
[蓄音機は騒めく広間で最終章を記録する。
一人佇むアルフィリオンは、新たに重なる不協和音に気がついた。]
>>エクス
やぁ、呼んだかな。
君ら、黒狼と名乗ったが、あの3人の残党かい?
それなら、今のうちにね。
[矢筒に手を掛け、弓を弾く準備を完了します。]
>>346ローラン
ふふ、そうね。待ってたわ。
*紅茶を飲むローランに、気づかれていたことが可笑しくて、また笑う。紅茶を誰かと飲むことは楽しかったっけ。カッツェは笑った*
「貴族の娘は忘れ去られる」
「愛しき思いを忘れ去られる」
『ねー!』
「触れれば忘れ」
「愛せば忘れ」
『誰の記憶にも残らない』
ぐにゃり
手足がズレてもなくなるだけで死にはしない。
だが首は…想像の通りだ。
ニィッと焦点の合わない瞳孔が開き切った目で一度レリーの顔を覗き込んでから、背後に回る。
そして部屋から出た後寄った厨房で拝借した包丁でレリーの服を切り裂いた。
「これは…僕からの、呪い…
カッツェと…同じ傷…背負って、生きて…いけ…」
まぁカッツェの傷は治したけど、と内心呟きながらレリーの背中に包丁をつぷりと刺した。
殺さないように、でもゆっくり痛みを感じるように。
肩口から腰まで時間をかけて、時には肉を抉りながら、深い傷を作っていった。
カランと用済みの包丁を床に落とす。
「止血は…誰か、できるでしょ…
僕の用は…これだけ…
…さよなら、レリー…
レリーが、不幸で不幸で…死にたくなっても…死ねなくて、苦しんで苦しんで苦しんだ末に…死ぬことを、願ってる…」
レリーの髪を引っ張りキスをしそうな距離で呪詛を吐き捨てると、空間の箱を消してその部屋を去った。
えへへ( ◜ᴗ◝ )
超絶一方的に喧嘩売って帰ってみた( ◜ᴗ◝ )
こんなことしてる場合じゃねぇカッツェにも書かねば
僕はひとり、会場を見回した。
この場にいられるのも、あと少し。
「……参ったな、彼に合わせる顔がなくなってしまった」
ローランには別れを告げると約束していたけれど。
どうしたものかと、考えていると、ふと彼の言葉が思い出された。
>>359 ケラ
「本当にお節介なヤツ。」
ケラの口から知るダレンに、ふ、と唇の端をあげる。
「……あれは俺が、アイツとアイツを腫れ物のように触る周りのヤツらに腹が立ったから好き勝手言っただけさ。礼を言われるようなことなんて何一つしてないっていうのに、そうやって……。」
「……あんな馬鹿なヤツのことは忘れて、花の魔法使いと幸せに暮らせよ、歌姫。いや……ケラ。」
今は亡きダレンを軽く揶揄して、ついでに彼女に祝福の言葉を贈った。
>>カッツェ
「遅くなって…ごめんね…カッツェ…」
レリーとのやりとりなどなかったかのような態度でカッツェの側へ行く。
「えっとね…先に、村への行き方…だけど…」
話しながら徐に自分の付けている鈴付きのチョーカーを外して差し出す。
「このチョーカー…鈴に、行きたいと願えば…案内、してくれるよ…結界も…通れるから…失くさないように、だけ…気を付けてね…」
>>343 レリー
「僕が風邪に効く薬と他の薬草を混ぜて作ったオリジナルブレンドなんだよ!だから実はどんな成分になってるかはわからないんだ〜。
でも!僕のお客さんは風邪にも効くし元気がでたよ!ってベタ褒めなんだよ?まぁまぁお守り代わりに持っていきなよ、お金は取らないからさ!」
珍しく小声しかし早口で話した後、袋を強引に握らせると、さっさと他に受け取ってくれそうな人を探しに行く。
>>357 ローラン
……相変わらず、口はご達者ですこと
……口は災いの元、というものね
いいわ、今回はこの位にしてあげようかしら
ああ、そんな事より……貴方、あのクソ新国王陛下とソフィー姫の取り合いをするんですって?
蓄音機で丸聞こえだったのだけど……本当に傑作ね!
慈悲をかけてもらえて、よかったじゃない
そうねえ……貴方と、あの愚か者なら……貴方の方が、まだマシかしら?
だから、餞別にこれをあげる
いらない、だなんて言わせないわ
何かあれば、これで涙を拭きなさないな、泣き虫ローレンスさん?
*苦虫を噛み潰したような顔で、彼を睨みつける
そして、彼の手に無理矢理ハンカチを押し付ける
魔力を込めた糸で編み込んだ、特別製のハンカチだ
耐久性は勿論の事、捨てても落としても戻ってくる"スグレモノ"
彼に対する嫌がらせには相応しいと、贈り物はこれを選ぶ事にした*
《ちなみに、ハンカチにはローレンスと縫ってあり、これが持ち主の証として魔法が発動する仕組みです( ◜◡◝ )》
>>367ネーロ
*ローランとケラと、それとなく晩餐会をしているとネーロが現れた*
ええ、行きたいと願えばいいのね
(ネーロに、会いたいじゃなく?)
*鈴付きのチョーカーを受け取ると、可愛くチリンと音がした*
「……相応しくも無ければ、大したかちもないがな」
それでも今の僕にはこれしかない。
時間によって少し回復した魔力をかき集める。僕が魔力で生み出せるのは、これ一つのみ。
そしてそばにあった紙にメモを残してそれに括った。
これ、わたしレリーに話しかけようとした内容をネーロの前で話すと、ネーロ発狂する、やばいやつどうしよう
*城塞の外れを、魔術の突風が吹き抜ける
誰もいない場所で、誰も喋る相手のいない外れで、一人の子供の髪がたなびく*
*五大素あるうちの唯一の極められた魔術の風は、誰しもが顔を覆うほどの、あまりに暴虐な豪風だった*
*その場にいた子供などひとたまりもなく*
……やはり、この姿にいつもの帽子は、似合いませんわね。
*紅き髪に、紅き甲冑を纏う一人の娘が舞い立ち、エクスの帽子は追い風に乗って遥か彼方へ消えていく*
/*ネーロの頭を撫で、ロートの元へ行く途中、カーマインは扉の前に立つアルフィリオンを見た*/
>>アルフィリオン
やあ、エルフ殿。
この度は、我が国のために最後まで戦ってくれたそうではないか
頼もしいことだ。やはり余興ではなく、護衛として賞を与えるべきであったな
私の目が節穴であったよ
[フッと、自嘲気味に笑う]
さて――貴殿は、何か褒美は要らんのか?
特に、貴殿は今後罪人の面倒を見る仕事までしてくれるそうだし……叶うものなら、ロートに伝えておこう
《みかさんww
そうだ、これ治るかダイスしよう( ◜◡◝ )
ネーロに付けられた傷は
1跡形もなく魔法で治る
2治せるが、傷跡が残る
1(2)》
……ふっふふ
2年もある、2年もありますわ。
ねぇ、エドワードさん、エドワードさん!
詳しくお聞きにならないで!
わたくしね、貴方に遠慮せず、このお気持ちを伝えられるようになりましたのよ!
>>366 ローラン
ふふ。…あんたのそういうところが、きっと可愛くて好きだったんだろうね。
/*
ケラ。
名前を呼ばれ一瞬目を丸くする。しかしすぐ嬉しそうに目尻に皺を寄せるとくしゃっと彼の頭を撫でる。
*/
……約束、覚えててくれたんだね。
さあて、あたしも早くアルフを探さないと。どうしても…話したいことがあるから。ありがとう、ローラン。…あんたも、どうか幸せで。
/*
そう言ってショールを翻すと、鼻歌交じりにその場を離れていった。旦那が伝えたかったことはちゃんとつたえることができた。あとは彼は彼の時間を、自分は自分の時間を大切にせねば。
*/
(そうだ……覚えていないだろうし、礼を言うようなことでもないけど、彼女に残しておこう)
*カッツェはサラサラとメモにしたためた*
*
*
踊り子 パトリシアさん
ありがとう
カッツェ
*
*
*物心つく前の記憶を手に入れたことは彼女のおかげだった。長年の疑問が解決したことはありがたい。それを伝えたい、カッツェのただのエゴだった。けれど、彼女の舞に感謝した人がいたと、残しておきたかった*
>>362 ネーロ
いっ……あぁ……こ、の……クソね……こ………!
*彼の逆鱗に触れたせいで、命に関わりかねない傷を負う
痛い、苦しい、このまま死にたくない、とという思いとともに、床に這いずる
彼の姿を目で見送った後、医療魔術の呪文を唱えた*
>>360 カッツェ
「アンタ、変わりものだ。まぁ…エルフの弟子って時点で、相当な変わり者か。」
全てが終わった今、こいつももうすぐお師匠とやらの元に帰るのか。
カッツェが淹れる紅茶なら、またいつか飲んでやってもいい。
そんなことを思った。
グスタフ、広間でずっと座りっぱ。でも誰が今どこにいるのやら…
お話したい!誰か広間にいる人ちょっと話しかけておくれ。
カーマインには勝手に話しかける。
このまま、ローランとは言葉を交わさずに終わるんもいいかなって思ってます。
何かあれば呼び止められたら止まります。
>>378ネーロ
(え、でも。ネーロの、ケットシーの住むところにネーロはいるんじゃ)
*不思議な返事に、疑問符がかおをだす。それもつかの間、ネーロにお礼とお願い事をされて、すぐに消えた*
私もよ。何もできなかったけれど。ネーロにそう言ってもらえると光栄。……これでいいのかしら
*カッツェは目を閉じる。ネーロを見る時は閉じなくても良い瞳を伏せるのは、なんだか不思議な気分だった*
*医療魔術特有の白い紋が交じる円形の陣が床に浮かぶ
傷を光が包み込み、止血どころか、傷は跡形もなく消えた
恐らく、彼女の"死にたくない"という思いが通じたのだろう
ほぼ医療魔術など使った事はなく、魔法学校で学んだ魔法のみで、傷を綺麗に治療してみせた*
……ちっ、あのクソ猫……次会ったら、ミンチにしてやるのだわ
*忌々しそうに呟きながら、魔力の消耗が激しいせいで、貧血の時のように、ふらふらとなっている体を引きずりながら、広間へと行った*
《ただし、服はぼろぼろ、血塗れだし、流石にいつも使わない医療魔術の使用、及び完全に治したので、魔力消費が激しい状態になりました( ◜◡◝ )》
「2年もあるね」
「でも、2年しかないね」
「瞬きする間だね」
「6年の半分にも満たないね」
『ねー!』
「2年後に生まれる新たな王よ」
「数多の恩讐を生み出せし王よ」
『我らが黒狼の主に相応しい王よ』
「あの女……くだらないものを押し付けやがって。」
落としても落として戻ってくる、嫌味なハンカチに悪態をつきながらレリーのもとを離れる。ロート王子とのことを言われたこともそうだが、何よりもアイツにあの名で呼ばれたことが腹立たしくてしょうがない。
やはり、俺はアイツを忘れられそうにもない。
その時、何かが飛んできた。
咄嗟に手を出してそれをぱしっと掴む。
「これ……」
−−黒い短剣。
目を丸くして、飛んできた方向にばっと顔をあげる。
しかし、望んだ姿はその先にはない。
>>380ローラン
変わり者……ふふ。そうね、私は変わり者ね
この血も、生まれも、なにもかもが。
でも、宮廷騎士のローランさんも、相当な変わり者よ
(私にちょっかいを出すニンゲンは、お前くらいなもんだ)
*くるくるとティースプーンを回す。誰にも話すつもりがないことも口にしそうになる。何故だろう、カッツェは不思議だった*
……そうね。変わり者同士仲良くしましょ。
あの森に来ればいつでも相手するわ。
*ふと、そんな提案をしていた*
>>レリー
………………あなたにかけた“おまじない”覚えているかしら。
何処かで心苦しくなった時、右手の甲に息を吹きかけてから就寝なさって。少しは良い夢、見られると思うから
*彼女の枷を、罪を、和らげるつもりはない。自分の出生を知ったカッツェは、複雑な心境でいた*
*けれど、やはりソロンディールと過ごした時間が、思い出が、カッツェを作っている。黒狼騎士団の一員より、エドワードの弟子のレリーを気にかけてしまうのだ*
*カッツェは、レリーのことを忘れないだろう。それはどこか自信があった。深い間柄でもなく、疎遠でもなく。その関係に愛など絆などなかった*
*これは何でもない。ただの助言。カッツェの施したまじないの効果を教えただけに過ぎない*
>>368 リンミュール
え、ええ……そうなの、では、貰っておきますわね……
*彼の薬の効能に曖昧に相槌を打ちながら、立ち去る彼を見送る
レリーの手には、袋がある
それを、魔法で異空間にしまった後、再びふらふらと広間を歩く*
>>373 カーマイン
最期の面会かな、カーマイン王。
貴方の選んだ魔術師たちには黒狼者は混ざっていなかったよ。
あながち節穴とも言えないようだが?
[王が笑うのに合わせ、片頬を上げる。]
僕の願い?
ああ、どこかで言わなかったかな。
"僕らは平穏無事に暮らしたい。"
そう、それだけだ。自由を損なわれず、何も侵されず、平穏無事に暮らせればそれでいいのさ。
まぁ、10年ほどはこの国で楽しませてもらうけどね。
その辺りについては、弟君に請求させて貰うよ。
[ふらふらと、窓から外を見ていた。
皆思い思いの時間を過ごす中、自分だけが訳もわからず過ごしている。それが不安だった。]
......え?
[窓辺に何かが飛んでくる。それは、純白の姿でちちち、と鳴いた。]
あ......。
[小鳥の瞳を覗き込み、その深い色に飲まれる。
「今の」パトリシアには飛ばした記憶の無い小鳥。
「占い師であった」パトリシアが飛ばしていた小鳥。
白く光る羽に、恐る恐る触れた。]
>>391ネーロ
………………!?
(また)
*背中のときと、同じ衝撃。これはきっと*
*ネーロの、部屋での出来事と、今の出来事を重ねて思い出す。冷静さをいつも欠かさないカッツェの顔は、リンゴのように赤く染まっていた*
え、え?
(もう、治った、いや…上書きされた?違う、これ、何?)
*とっさの出来事にカッツェは戸惑う。青の紋もなんて言うネーロの顔を、まじまじと見る。しかし、ネーロの目は閉じている*
ネーロ、まさか、あなた………………
(交換、した?)
っ......!
[頭が痛くなる程の「記憶」が襲う。
数日間の出来事が一斉に駆け巡った。]
ああ、ああ......そうなの。そうだった。そうだったわ。
あたしは本当に、ダメね。
[ぽつりと言い、目頭を抑える。
自嘲を込めた笑いを浮かべて袖から紙片をばらまいた。]
>>387 カッツェ
ええ、覚えています
あれ、そういうおまじないだったのね
ありがとう……わたくしからも、これを
それは普通のお菓子よ
何の変哲もない、ね
……非常食に持っていたのだけど、貴方が作ってくれたお料理が美味しくて、食べる機会がなかったの
だから、それは貴方にあげる
……じゃあ、またね、カッツェ
あのクソ猫がいない時にでも、お茶をしましょ
*手をパンと叩くと、小綺麗な包装に包まれたマカロンが出てくる
それをぽい、と彼女の手元に投げて寄越した
彼女には、弟子の先輩として、後で色々聞こうと思ったレリーは、またねの言葉と共に手をひらり、と振り、その場を離れた*
アルフィリオンくん付き合ってくれてありがとう
わたしがお話したかったからとても嬉しかったです
かっこいいいいいい
今から追えば、これから国を出るアイツの背中くらいは見送ってやれるかもしれない。
そう思ったが、俺は敢えてそうしないことにした。
「趣味の悪い魔法よりも、よっぽどマシなプレゼントだったよ。……ジル。」
心の氷原に温かな火が灯る。
俺たちのあいだに、特別な言葉は必要ない。
俺は腰に黒き短剣をさして、もう二度と会うことはない友を心に棲まわせた。
(まさか、背中の傷も)
*赤く染まるカッツェの顔は、みるみると蒼白に変わる*
*膝から崩れ落ちるように、カッツェはネーロの頬を両手で包み込む*
ねぇ、どうして……ダメよ、そんな……
>>394 カーマイン
正しく汲み取って頂けて何よりだ、カーマイン王。
僕らの時間は長い。
平穏無事を敷くのも大変だ。
そう、僕は何代先まで見れるかな。
一先ず、弟君のお手並みを拝見させて貰おう。
[かつてない量の小鳥たちがパトリシアの周りを囲む。
真っ白なベールのように、きらきらと光った。]
……知ってる? あたし、もうすぐ母様のこと忘れちゃうんだって。踊りも踊れなくなるの。
踊れないのは、構わないわ。もう魔法なんて使わずに済むもの。
[衣装を揺らしくるりと回る。鈴の音が鳴り響いた。]
……あたしが母様を忘れたら、もう二度と母様は誰の元にも居られなくなるわ。永遠に誰にも知られずに、彷徨って、彷徨って。
忘れちゃ、忘れちゃいけないのよ。
誰の命も、道も、曲げられちゃいけないの。
まだ、まだ……。
お二人(宮廷騎士、王様)へ
改めましてカエデです。
これを書いてるのは城での最後の日です。パトリシアと記憶を操作してもらう前にしたためています。
届くのは、そう、今日から三日後ぐらいですかね。
さて、まず私から二点ほど。
最初に。
私はソフィーのことを愛していました。
今回のオーディションの参加もソフィーとの再会が目的です。
私はセルナリアの図書館に勤めていた時彼女に会いました。
あそこでのいい記憶はソフィーとの記憶だけです。そこでソフィーに出会い、私の人生に意味と色が生まれました。一緒に過ごす日々と彼女との約束が私に恋慕という本の中にしかなかった感情を教えてくれました。
王家に戦争に私たちは引き離されましたが、この心は変わりませんでした。パトリシアに会うあの日までは。
二つ目はあなたがたの結婚についてです
その後私はパトリシアと出会い、彼女の人生を護ると決めました。ソフィーはあなた(たち)といたほうが幸せになると思ったから、というのも理由の一つです。
だけど、ここから先が問題です。いや問題なの!
兵士のうわさを聞いて私は死ぬほど驚いたわ。
結婚が白紙?二年後に選んでもらう?
聞いてないわよ!!まったく。まずローランとの関係なんて初めて聞いたわよ!!
まあ、いいわ。どちらが勝つかに私は興味はないの。
だけど、だけどね。どちらが勝ったとしてもソフィーを泣かせたら容赦なく殴りに行くわ。王であっても偉い騎士であっても。記憶なんて関係ない。
こほん、取り乱しました。
まあ私がいいたいのは。
絶対、ソフィーと一緒に幸せになってくださいね。
彼女の親友との約束です。
そして、ソフィーにに私の記憶のことは話さないでください。悲しませたくありません。
一人でいるとき、いつかどこかで見かけたらまた挨拶してください。きっとその時のカエデも喜びます。
それでは。
図書館司書だった カエデより
最後に術を練ろうなどとは思わない。
特別な思いのあるものでもない。
子どもたちが使い、いずれアルフレドも使う。
…誰かの発見を享受するように、この数十年で私もまた使うやもしれん。簡単なものだからな。
私の名も残らなくていい。術さえ残れば、それでいい。
*全ての者に挨拶を終えると、エドワードの元へと戻る
これからは、ずっと彼と一緒……だが、触る事は出来ない
その事実に、胸が打ちひしがれそうになる
だが、彼女はその中で一つの結論に辿りつく*
彼にそれが届かないうちに、背を向ける。
「さようなら、ローラン」
顔が見たかった。最後に言葉を交わしたかった。けれど、あの優しい人に今の顔を見せるわけには行かないから。
だからこれでいいんだろう。
次に言葉を交わす時は何としようかと考える。それを慰めとして今は足を動かそう。叶わぬ夢を見ることだけは許して欲しい。
*考え込むレリーの姿が落ち込んでるように見えたのか、話し掛けて来ようとするエドワードの言葉を遮り、目の前に立つ彼の首に手を回し、自分より背の高い彼に背伸びして、キスをした
驚く彼をよそに、暫くキスをした後、そっと離れ、にこっと笑いかけ、首に回した手をほどく
ちょうどその時に、城の鐘が鳴った
もう、彼とは二度と触れられないが、彼の側にいられない、その事に比べればまだ、未来がある
人を一人殺した、殺そうとした者達の背中に、一生消えない傷を負わせた
そして何より────彼の未来を奪った、その罪は、一生消える事はないだろう
死ねば楽になる……幼馴染の彼と同じ場所へ行ける、そう思った時もあった
だが、エドワードが自分との未来を望むのであれば、自分はそれに寄り添おう
彼との未来を守る為に、自分の足で歩いていこう
そう思いながら、彼と共に城の門を潜り、外界へと赴いた*
>>393 カッツェ
カッツェが言わんとすることにコクリと頷く。
僕だからできること。
僕だけができること。
カッツェがもう人に怯えなくていいように。
カッツェが進む道を真っ直ぐ前を向いて歩けるように。
「これくらい…しか…思い、浮かばなかった…
それにね…呪いは…二つもあったら、大変でしょ…?」
そう言ってゆっくりと目を開き…僕の瞳を持つカッツェを見つめた。
カチリと目が合う。
僕はくしゃりと笑って呪いをかける。
「…カッツェが…僕を、忘れませんように…
ずっと…僕のこと…好きでいてくれます、ように…」
自分の後ろに空間の穴を開ける。
そこへ飛び込んでカッツェが見えなくなるまで僕は見つめ続けた。
[ここでの自分は敗者であり、逆らう力など持たない。それは分かっていた。
そもそも自分にそんな力は無い。それならば。]
……最後の、お願いね。
[力無い言葉に反し、小鳥たちはバッと散開する。
城の窓という窓から白い羽が舞い、小鳥が飛び出していった。]
[小鳥たちはセルナリア中へと散らばってゆく。
何の力も持たない小鳥ではあるが、いつか誰かの記憶のささくれを呼び起こすだろう。少しずつ、少しずつ。
その頃にはパトリシアは何も知らない踊れぬ踊り子であっても。]
[小鳥たちがいなくなり、パトリシアの足元に散った白い羽も霧散するように消える。光の粉が彼女の希望であった。]
……カエデ、ごめんなさい。
[少しだけ目を伏せて、今此処に居ない彼女のことを考えた。]
/*
恩讐の村、お疲れ様でした!
ローランの物語もこれで締めさせていただきます。
セルナリアへの様々な恩を抱えてローランはこれからも生涯この国に仕えます。2年後、ソフィーがローランを選ばなかった時は、その時こそこの恋心に終身刑を。選んでもらっても選んでもらえなくても、ローランはもう前を向いていけるんじゃないかなー。
しばらくはソフィーのお部屋にデートしに行きますし、ケラのお店に姫に贈る花を買いに行きたい。
レリーからもらったハンカチも持ち続けるし(ていうか持ち続けざるを得ない笑)、カッツェのところへは時々お茶を飲みに行くよ。
ジルベールとはもう会えないだろうけど、ローランはこれかも彼を生涯の友だと思って生きていきます。多分、短剣はずっと腰にさして持ち歩くと思う。
村建て人のちかさん、同村してくださった皆さん、一週間遊んでくださりありがとうございました!
*/
[この国で「黒」が抑制され押し潰され続けるものであるならば。
その上から「白」が塗りたくられ続けるならば。
きっと小鳥は記憶を芽吹かせるのであろう。]
転移した先はビアンカと僕の秘密基地。
特になんてことはないけれど、村の森にこっそり作った小さなログハウス。
座り慣れた椅子に腰をかけると使役していた猫達を皆呼び出して主従の契りを破棄した。
「…怖がらせて…ごめんね…
村の皆のところに、行っておいで…」
猫達は戸惑い、怯えながらも足元でお別れの挨拶をしてから去って行った。
「…光の妖精、さん…幻滅させて…ごめんね…?」
光の妖精は違うと首を振りながらも悲しそうに僕を見つめる。
「ふふ…大丈夫…
…もし…妖精さんが、気に入ったなら…カッツェの元へ…行ってくれたら、嬉しいな…
…今まで…ありがとう…もう、自由になって…」
……よいしょっと。
ふう。
おはようございます!
……帰りました。
/*
少女は荷物を抱えて、暮らしていた孤児院へと戻ってきました。
鞄の中身を順に整理しながら、この一週間のことを思い返します。
*/
サテンさまに早くお手紙を書かなくっちゃ。
……あら?
/*
荷物に紛れて、なにかが鞄からカランと床に落ちました。
少女は親指と人差し指で拾い上げます。
*/
なにかしら?これ……
恩讐の村
ほんとにお疲れさまでした。
やりたいことやり終えて満足です。
みなさんの優しさのおかげでカエデという存在が生まれました。
またどこかで同村した際はよろしくお願いします!!!!
*カッツェの左目から、涙が流れる。一雫溢れると、両目から涙がとめどなく溢れてきた*
そんな!どうして!呪いはこの目だけっ──
*言いかけたとき、ネーロの言葉を意味を汲み取る。しっかりと、ネーロと目が合った。ああそうか。これはそういう、ネーロの*
そんなことしなくても、私、私はずっと、ずっとネーロが!
*ネーロを抱きしめようと腕を伸ばす。しかし、その腕は空を切り、行き場をなくす*
*初めて見るわけではない。毎日見ていた朱い瞳。その瞳が、あまりにも寂しげで愛おしそうにするから*
私も、大好きよ
*袖で涙をぬぐい、見えなくなるネーロへ微笑んだ*
[アルフレドは、こんなに幸せでいいのだろうか。と自問していた。
レベッカのこと、レリーのこと、グスタフのことを考えると、胸が苦しくなる。]
[だけど…、城を見上げるケラの横顔を見つめる。]
ーわたしには、守るものがある。ー
[それが、生きがいだった。アルフレドは、肩に添えた手に、ケラが気付かない程度に、少しだけ力を入れた。]
《私なりに〆をさせて頂きました
触れられないの、本当にしんどくてせめて……と思い、キスさせてしまいましたが、最初で最後になりそうなので……
レリーがこれから改心するか分からないので、呪いは解けるかもしれないし、解けないかもしれない
もしかしたら、10年後に自害出来ない呪いが解ければ、自害するかもしれないです
どうなるかはエドワード次第、みたいな所がありますが、彼に恋に落ちれて良かったなと思います
レリーは復讐の為に嘘をつくし、滑稽だと分かっていても、人あたりのいい自分を演じてみせる子ですが、エドワードへの気持ちは本物です
2人の明日はこれからだ!という事で何卒……
盛大に、時空を歪めてごめんなさい!
エドワードとレリーは魔法がかかった後、世界中旅に行きます
レリー2つ目の呪いがあるので……
もし、旅先で会う事や戻ってくる事があれば、その時は皆と普通の話が出来たらなと思います
では、皆様1習間同村して頂き、ありがとうございました!
村建てのちかちゃん、素敵な村をありがとうございます!
また、青鳥の方でお礼や交流が出来たら、と考えておりますので、よろしくお願いします
それでは、お疲れ様でした!》
鐘…か。
《身体の軋む音がする。滲む視界に映るものは、徐々にその大きさを増していくようだ。》
「これまで、か…」
《これまでの、自分に未練などない。大人の姿のうちに話しておきたい同胞ももう、いない。》
《グスタフは今とこれからの時間に対して意味を見出そうとはしていなかった。
元より何も持っていない。城に来て、虚しさひとつを得て、出て行く。》
小さく小さくなりゆく身体を眺めて、それでもなお感情は動かなかった。、
[音を届けた空間に歪みが走った。
規則正しい響きはそのままに、不協和音だけが吸い込まれる。
そして、広間は戻った。
まるで何もなかったかのように。
戯れに走った一音は不快感を与えたはずなのに。]
……!
転移魔法、か?
それにしても消え方が奇妙だ。
何だったんだ、あの少年は。
滅んだはずの、今度こそは引導を渡したはずの黒狼騎士団を名乗るなど。
まだ、奴らは滅んではいない?
いや、そんなことはないはずだ。確かに今日、皆、処分は課されたはずだ。
まぁいい、処分の内の一つは僕の手の中だ。
10年はこの目で確と見張ることができる。
[そうして、最後の1人の処分が下るのを、フェルマータを奏でる広間で待った。]
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