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村の設定が「役職希望無視」のため、全ての役職希望が無視されます。
――朝から、城内が妙に静かです。
ボクの世話係のばあやも、今日は来ません。
かくいうボク自身も、身体を動かすことができません。
どうやら、城全体に強力な魔法がかけられたようです。
ボクは精神を飛ばし、様子を見に行くことにしました。
どうやらこの中には、村人が3名、人狼が1名、占い師が1名、霊能者が1名、狩人が2名、共有者が2名、狂信者が1名、蝙蝠人間が1名、呪狼が1名、智狼が1名、小悪魔が1名、闇狩人が1名、照坊主が1名いるようだ。
[自室で目を覚まし、静かにベッドから身を起こす]
――なるほど。この《夢》こそが私の《未来》というわけだ。
フン、これも報い、ということか?
なあ? ファルスよ。
[カーマインは身支度を整えると、広間の戸を開け、王座にどっかりと座った。足を組み、不敵な笑みを浮かべて魔法使いたちを待っている]
さて、本日の一番鶏は、どの魔法使いかな?
国王 カーマインが「時間を進める」を選択しました。
歌姫になりきるためにカラオケして帰ってきて寝てたらこれ?!え!?
アルフすきいむりいとかいっぱい呟こうとしたらこれ?!
**
**
組分け帽子「村人オオォォォおお!!」
やったああああああ!!
素村ひさしぶり……うれしい……ガンガン花咲かそ
/*共有やんwww通信のできない共有……。ネーロ君の動向を見てから出るか決めようかな。決定時間出すのは便利だけど、出来ればとりあえず潜伏したい*/
/*でもネーロくんマイペースだし、性格的にはサテンが出るのが自然かな……庶子なんだが*/
[ロートは、カーマインの部屋をまず訪れましたが、カーマインは既にいませんでした。慌てて広間に行くと、兄は既に玉座に座っています。兄は身体を動かせたことにホッとして、声をかけました。]
ロート「兄上!ご無事なようで、よかったです。何やら、城全体に強力な魔法がかけられているみたいです。ボクの身体も、まったく動かせなくて。精神体は分離できましたが、どうやら深く眠っているようです」
国王 カーマインが「時間を進める」を取り消しました。
/*
あれから王に挨拶を済ませ、軽く食事を楽しみその日は就寝した。明日は大事な本番、ゆっくり休んでいないと。
友人に息子を預けているけど不安でないていたりはしないだろうか…そんなことを思いながら。
翌朝、清々しい気温が心地よくスッキリ目覚める。ベッドから足を下ろし、グロテスクに皮膚が破れ爛れている左腕に長い手袋をはめた。身なりを整え部屋の外に出てみるとどうだろう。あまりに静かだ。不安を煽られゆっくりと廊下を歩んでいく。
*/
……何でこんなに静かなんだい?城中の時が止まっちまってるみたいだ…。
>>2 兄上
ロート「は、はい!申し訳ありませんでした!今すぐに参ります」
[兄には見えてはいませんが、ぺこりと頭を下げて、姫の部屋へ向かって飛びました。呼び鈴を何度も鳴らすが、姫は返事をしません。朝早くだけど、姫は早起きだし、これだけ鳴らせば、普通は起きるはず――無礼だと、平手打ちされても構わない!]
ロート「ソフィー姫!失礼します!」
[思い切って扉をすり抜けると、彼女はやはり、深く深く眠っているようです。それは、先程見た自分の身体と同じ反応のようでした。大きな声で何度も呼びかけても、姫は全く起きません]
**
**
国王しゅき〜〜〜〜!
ちかちゃん、にこにこしながらこれ書いてんのかな。コピーにしては時間あいてるし。
たのしい。
【セルナリア王国への恩】
もちろん、サリーナ王国を滅ぼしたことさ。僕らエルフは人間より長寿だが、肉体が弱く、近接格闘は向いていない。
それに対してか魔力が多いものが往々にいるのだが…
サリーナ王国ではそれが封じられてしまった。
しかし、戦闘には参加せよと宣う。
僕は弓術に才を見出してもらったからいいものの、前線にでも送られたらどうなっていたことか。
僕らは好きで森に住んでいるが、街に出るのも自由ではなかったんだよ。
【セルナリア王国への恨み】
僕"ら"を殺しまわったことさ。戦争中だった、とはいえね。
セルナリアの兵士たちは、僕らが肉体的に弱いと知ってか、エルフを見つけては嬲り殺しさ。
6年前の僕らは、あの戦争を境に僕になってしまったんだよ。
/*
あれから王に挨拶を済ませ、軽く食事を楽しみその日は就寝した。明日は大事な本番、ゆっくり休んでいないと。
友人に息子を預けているけど不安でないていたりはしないだろうか…そんなことを思いながら。
翌朝、清々しい気温が心地よくスッキリ目覚める。ベッドから足を下ろし、グロテスクに皮膚が破れ爛れている左腕に長い手袋をはめた。ねま着から黒いドレスに着替え、けしょうをし、身なりを整え終えると部屋の外に出てみる。するとどうだろう。あまりに静かだ。不安を煽られゆっくりと廊下を歩んでいく。
*/
……何でこんなに静かなんだい?城中の時が止まっちまってるみたいだ…。
……誰かいないのかい?
ねーーーーー
また共有ーーーーー
狩人か共有以外やりたいーーーーー
しかもこの共有相手とコンタクトできないやつじゃないっけ?
あとで役職確認してこよ
[姫も魔法をかけられているらしいことがわかると、ロートは、彼女を守れなかった無力さに方を落とします。しかし、ひとつ首を振ると、報告のため、兄の元に戻りました。]
>>兄上
ロート「兄上、ソフィー姫は……魔法に、かけられてしまっていました。ボクの身体と同様、深く眠っているようです。ボク……もう少し城の中を探ってみます。原因が、わかるかもしれないですから!兄上は、魔法使いのみなさんたちへの対応の方を、よろしくお願いします」
ふむ、まあ何にせよ、ある程度人が集まってきたら話すことにするか。
ロートも調査に時間がかかるやもしれん。
……《城が眠りにつきし夜、国に害をなす狼が目覚めるだろう》
そんな一節が、例の予言書にあった気がするな。後ほど、確認してみるか。
忌々しいことだ。予言など……最も憎むべきものだというに。
もう、日が昇ったか。
[零れ落ちる光で目が醒める。与えられた自室のベッド–––ではなく、大きな窓枠で瞼を開くが、城内で動く気配は数人しかいない。]
気配がない。ニンゲンが動き出す時間はまだか?
日はすっかり輝っているというのに、外にもニンゲンはいないな。
まぁいい、ここの王は几帳面だから、朝食には呼び出すであろう。
それまで"テスト"の準備でもしておくかな。
[手荷物の矢筒から矢を取り出し、矢尻をしっかと磨いていく。偏りや歪みが出ないよう、やさしくやさしく。]
…ふっ。同胞たちよ、起きているか?
目下、首尾よく進んでいるようだな。
我々の本懐を遂げるまではゆめゆめぬかるな。
【愚かな占いなど死の呪詛に変えて跳ね返してくれよう】
…せいぜい、「心優しい修道士」に徹してやることにしよう。
……ねぇ、母様。
「どうしたの、パトリシア」
母様の足、どうしちゃったの?
「……なんてことない、ちょっと痛めただけよ」
……本当?
「本当」
治るように、お祈りするね。
「そうしてちょうだい。ありがとうね」
/*
ミーチェは笑っていました。
ああ、ついに!ついにこの日、この瞬間が来たのです。ご主人様がいないというなら、ミーチェは自由なのです。
目に取り付けられた布を簡単に焼き払います。
*/
…ミーチェのめはよくみえるんです
【あいてのちからがどんなものかなんてかんたんにわかります】
あの、ですから、ミーチェのちから、おやくにたてるとおもいます。
……ねぇ、母様。
「どうしたの、パトリシア」
母様の体、どうしちゃったの?
「……わからない。わからないけど、これも自然の運命なんだろうね」
……そんなのやだ。母様が、母様じゃなくなってくみたいで、怖い。
「……母さんはいつでもパトリシアの母さんよ。大丈夫。信じていて」
[私はそう言って力無く微笑む母の姿を、直視出来なかった。首の下まで皮膚が爛れ、傷み、腐り落ちたその姿を。もう動くことも叶わぬその姿を。]
>>兄上
ロート「城中を飛び回ってみた結果、どうやら……。この魔法大会を兄上に提言した大臣、彼が、自らの命を糧にして大きな魔法を放ったようです。皆が寝ている中1人だけ、部屋で亡くなっていたのですが、近くに遺書がありました」
ロート「『黒狼の名のもとに全てを屠れ』と」
ねぇ、母様! 母様!
「……どう、したの。パトリシ、ア」
父様の遺した物の中に魔法の本があったの! 母様の体も魔法で治るかもしれないわ! 魔法ってすごいのね!
「……よく、聞き、なさい。パトリシア」
「魔法は、人理を外れた、行い、よ」
「全ての命、に、は、道がある」
「魔法で、それを捻じ、曲げる、のは、決して、決して犯してはならない、禁忌」
「酷い、酷い罰が待っている、わ」
ロート「大臣は昔からセルナリア出身だったはずですが、部屋のものを見たところ……どうやら、娘さんがサリーナの男の人と結婚して、あの戦争で亡くなったようです。それを恨みに思って、このようなことをしたのかと」
ロート「それと、どうやら魔法にかかっていないのはこの階だけのようですね。何故でしょう、魔法使いの皆さんがお強いからでしょうか……?しかし、【他の階に移動できないし、外にも出られない】ようです。呪いを解く方法を調べてみないといけませんね」
[酷い罰とは何だろう、とパトリシアは考えました。
今身体が腐り死にゆく他に道の無いことよりも、もっと辛いことがあるものなのだろうか。
わからない。わからない。けれど。
それが母の望みならば。]
[そして、あの戦争が起こりました。]
>>#4 ロート
[ロートの報告を聞き、忌々しそうに舌打ちする]
チッ……あのタヌキ親父め。
カタブツでつまらん男だったが、たまには面白い提案をすると思ったのに。
……まあ、やつなど、所詮小物。
命を張ったところで、チカラ無き者達を眠らせるのが関の山だったということだ。
――ロート、今日は、予定通りオーディションは行う。
そのように魔法使いたちには伝えよう。
なに、この程度のことで中止していては、犯人の思うつぼというやつだ。
お前は、後ほど魔法使いたちに、国に伝わる予言書の中身を説明するように。調べたところ、似たような予言があったわ。
その辺に持ってきておいたから、読んでおけよ。
[国境沿いにぽつんとある小さな家でしたから、それはもうあっという間に部屋はセルナリアの兵士に囲まれてしまいました。
彼らはベッドで腐臭を放ちながらもはや話すことも出来ない母を見て、母の前で震えながらナイフを構える私を見て、哀れむような顔をしました。]
「もう手遅れだ」
「そんなことを言うな。あの少女があまりにも不憫だ」
「せめて、見た目だけでも治してやろう」
……何を、何をするの!! 母様に近付かないで!
[ナイフを振り回す私をいとも簡単に拘束し、彼らは母に魔法を施しました。]
やっ……やめて!! やめてったら! 母様! 母様ぁ!!
[どれほど叫ぼうとも助けは来ず、母の体はじわじわといつか見た姿に戻っていきました。]
>>8 兄上
ロート「ええ!?続けるんです?いや、兄上のおっしゃることもわかりますが、まずは皆さんのお知恵を借りた方が良いような……」
ロート「……いえ、兄上には何かお考えがあるのですよね。失礼致しました。予言書の方、確かに目を通しておきます。また、大臣の部屋に何か他に手がかりがないかも探して参ります。兄上は引き続き魔法使いのみなさんへの対応をお願いします」
[初めて見る魔法の姿に、私は目を奪われました。
母の綺麗な腕など、顔など、いつぶりに見たでしょうか。
全てが、戻ってゆく。]
「こんなものだろうな。これ以上は……」
「ああ、この様子だと何年も寝たきりだったんだろう。まともに動けやしないさ」
「それでも、せめて見た目だけでも」
……かあ、さま? 母様、大丈夫なの!! ねぇ!
「……2人きりにしてやろう」
/*
御伽(狼)
稲荷(村)
共生(狼)
恋衣(村)
崩我(狼)
人形(霊)←ここで今までのジンクスを破ったかと思えた。
>恩讐(村)<
*/
[>>#6 ロートの返事に満足げに頷くと、参加者に聞こえるように声を張った]
>>参加者諸君
お早う、諸君!
本日、少々城の方で不手際があり、諸君ら以外の者が眠りの魔法に落ちてしまった。
さらに、この階から動くことができんらしい。悪いな。
それについては、現在弟が調査中のため、のちのち説明があるだろう。
しかし、【本日は予定通り、オーディションは行う】
順番などは気にせんゆえ、準備が出来た者から私の前で発表するように。
【余興部門の者】は、自由演技だ。好きにやってくれ。
【護衛部門の者】は、自由に演舞するか、相手が必要なら、そこに置いてある等身大の人形を相手にやってくれ。特注で作った魔法人形だから、燃やしても斬っても構わんぞ。
連絡事項はこんなところか。
ああ、そうそう。食事を持ってくる者がおらんのだ。
食糧自体は備蓄してあるから、この階の厨房を使って各自適当に食べてくれ。
/*案の定、喉の減り早い。最悪サテンがなんか理由つけてお茶入れるけど、足りるかな〜?おねだりしようかな……悪いダミーだ……*/
悪いな、ロート。
私には、時間が無いのだ。お前のために出来ることはしておきたいし……何より、こんな面々が集まっているのだ。
この顔ぶれの優れた魔法を見ずに死ぬなど、それこそ、死んでも死にきれんというやつだ。ハッ。
――せめて顔がわかればな。
[魔法を掛けられた母の姿を、それはそれは美しいと感じました。私は訳もわからぬまま母に縋り付き泣きました。
そして母は綺麗に閉じられた瞼を開き、私を見て、こう、言いました。]
「……ああ、パトリシア」
母様! 母様!
もう喋れるのね! 痛い所は無い? 大丈夫?
「……大丈夫、な、ものか」
……かあ、さま?
「生き地獄の中で、ただ、ただ、楽園に行けるのが救いだったのに。そう信じていたのに。どうして」
「どうして私に魔法を掛けたの」
「私は、愛する父や母の居る楽園には行けないわ」
「死んでもただ一人きりで彷徨うだけになる」
「ああ、恐ろしい……私は、私は……」
[そう言って、母は黙り切ってしまいました。そのうちに息が浅くなり、脈も弱くなり、戻ってきたセルナリアの兵士たちと共に、私は母を見送ることとなりました。]
サリーナ王国は質実剛健を美徳とする国だ。
古き生活を良しとし、魔法は強く禁じられた。
俺は城から少し離れた村の農家の息子として生まれた。
両親は毎日、祝日も休むことなく農作物を作り続け、出来上がった新鮮な野菜は城下町の市場に送られていった。
なかでも国民に人気があったのが父の育てる香辛料だ。
俺が辛いもの好きになったのも、それを使った料理が家で出ることが多かったからかもしれない。
父はよく俺にこの畑を継がせたいと言っていた。
あたし、は。
[あの時どうすれば良かったのでしょう。]
命に替えてでも……。
[母を守り、共に死ぬべきであった?]
きっと、そうなんだろう。
魔法は、命あるものの道を閉ざしてしまう。
/*
ミーチェは燃えカスを握りしめます。
するとどうでしょう。元の目隠しによく似た布が彼女の手に現れました。
*/
これ、ふういんされてないぬの、だから…
これでめをかくしておけば、ミーチェがみえることみんなはしらないままでしょ…?
[その後、母を共に看取ったセルナリアの兵士の内の1人に私は引き取られ、魔法の教育なども受けました。
私は生き物に掛ける魔法を頑なに拒否しましたが、魔法全てを否定しては殺されてしまう。その恐怖から最低限の、何の力も持たない幻術のみを使うようになりました。]
/*
ミーチェは目を覚ましました。
ふかふかのベッドはミーチェの心を惑わせますが、どうやら城の中が騒がしい気がします。
*/
…たくさん、まほうつかうとつかれちゃうけど、すこしなら
ごしゅじんさま、ゆるしてくださいますよね…?
/*
ミーチェはぎゅっと両手を握ります。
すると、赤い炎がミーチェの周りに浮かび上がります。
*/
ん…これぐらいで、わかる
いかなきゃ…っ
[普通であれば悪意も力も何も無い小鳥が脅威と見なされ消されることなどありえないのです。
そんなことをするのは、元より頭がおかしいか、それとも。]
[何か自分たちを探られることを不都合があるか。]
俺も家業を継ぐことはまんざらでもなかった。
質素な暮らしだったが、その生活は良いものだった。
そんな平凡な国民の一人だった俺が黒狼騎士団に志願することになったのは18になる年だ。
ある日、俺が住む村に黒狼騎士たちがやってきた。
噂にだけ聞いていた城の騎士たち。『黒狼』と謳われる所以となった漆黒の鎧は鈍く輝き、威光を放っていた。
これから遠征に向かうという彼らを村の宿屋がもてなし、父が彼らのもとへとれたての野菜を持っていった。
父の誇らしげな表情が忘れられない。
騎士が滞在した時間は短いものだったが、彼らがこの村を経由したというだけで、俺も興奮したのを覚えている。
列をなして遠征に向かう騎士の中にファルス王子もいた。
聞くところによれば俺と同い年の彼は、歳不相応な面持ちで、胸を張って堂々と歩いていた。
志願した理由はそれだ。
俺はファルス王子のようになりたかった。
この、イベントに、逆らう気のある人が居るのね。
[そして夜に聞いた少年の声でパトリシアは確信しました。]
そう。……そう。
私には何が正しいか分からないわ。魔法を使うこの国が正しいのか、滅びたサリーナが正しかったのか。
それでも、私は。
[いつかの母の教えに従うことにすると、決めました。]
小鳥が消されたのは、あの人と、あの人と、あの人の周辺。
……ええ、ええ。わかったわ。
協力しましょう。あなた達に。
私の幻術で皆を惑わせましょう。サリーナの、母の為に。
[アルフレドは、目を覚まし広間に向かった。]
なんだろう…。
人の気配がまるでない…。
[廊下にて、前を歩くケラを見つけ声をかける。]
ケラ、おはよう。よく眠れたかい?
[ポンと肩を叩く。]
両親は俺の話を笑い飛ばしたりせず、力いっぱい背中を押してくれた。
幸運にも俺はそのまま騎士団の一人になることを許され、憧れの王子に追いつこうと、必死に鍛錬を重ねた。
思えば、あの時あの村に騎士団が現れなければ、ソフィー姫と出逢うこともなかったかもしれない。
いや、なかっただろう。
「……寝てたのか」
瞼をあげると白い天井が見えた。
口の中には、エルフがよこした薬草茶の味がまだなんとなく残っている。よく眠れるという点では、確かにあいつの言う通りだったようだ。
「早く着替えて部屋をでないと。」
いつもよりも城が静かなことには気付かず、新しい服に着替えてまとい慣れたセルナリアの鎧を身につけた。
もちろん、俺が腰に納めた剣もセルナリア産だ。
身支度をすべて整え終えると、恐れ多くも俺一人のために宛がわれた部屋から出て行く。
「せーいこーうせーいこーう!」
「だいせーいこーう!」
『だねー!』
「僕の味方が大成功!」
「僕の仲間は大成功!」
『だねー!』
「でも、僕も動かないよ?」
「変だな、僕も動けないや」
『あれー?』
広間に出ると、既に国王は起きていらっしゃった。
陛下よりもあとに起きるなど不敬極まりない。
──明日からは気を付けなければ。
白狼も同じ気持ちだったようで、不意にふわりと尻尾だけが現れると、俺の尻を軽く打った。
「……った、俺だってこんなに熟睡すると思ってなかったんだよ。というか咎めるなら、お前が起こしてくれたっていいだろ」
そんな口喧嘩をしていると──口で喧嘩をしているのは俺だけだが──国王が大きな声を張り上げた。
『諸君ら以外の者が眠りの魔法に落ちてしまった』
『さらに、この階から動くことができんらしい』
諸君ら以外──?
それは、ソフィー姫も眠りに落ちたということか。
*お城が何やら騒がしいが、清々しい朝だ
そう、だって、やっと─────*
ふふふ、やっと、やっと仇が打てるのね
貴方達があたしのお仲間かしらあ?
あたしは【黒狼騎士団員】よ
その証拠ほら……この剣を持っているのお
*黒狼騎士団の紋章が入った剣を見せる
黒く鈍色に光るそれは、パッと見でもよく切れそうだとわかる代物だった*
《初めての狼だーーー!!!!!
やったーーー!!!!!
ただの黒狼騎士団員と名乗るのが嫌で、黒狼騎士団員とだけ言ったけど、他のお2人が分かりやすいからありがたい……🙏》
>>9 カーマイン
「陛下、おはようございます。」
つかつかと靴の音を鳴らして王に近づくと、彼の前で跪く。
すぐに『城の不手際』とはなにかと問い詰めたかったが、平静を装って言葉を続けた。
「……なんでも、私たち以外の者が眠りについたとか。ロート王子が調査をしているということは、王子は無事なのですね。それを聞いて少しほっと致しました。忠誠を誓う我らがセルナリア王国の王族が、眠りの魔法になど屈しないことは分かっておりましたが。」
真実、まずは彼が無事だということに心底ほっとしていた。
ロート王子になにかあったらたまらない。
彼はソフィーの夫となる御方で、俺が忠誠を尽くす主君の弟君なのだから。
「……それで、姫の方は。」
*何やら硬い感触で目が覚める
徐々に意識を取り戻しつつある体をむくり、と起こしよく見てみるとそこは
なんと、床だった*
……い、嫌だわ、わたくしったら……
あの後、床で寝てしまいましたのね……はあ
それにしても、やけにお城内が静かねえ……とりあえず、皆様に挨拶でも行こうかしらあ?
*床で寝てしまっていた自分に落ち込みつつも、身嗜みを整え、お城内を歩く事にした*
/*
まあ村なら死なないやろ。
と思いつつ元黒狼騎士だし仲いい人いないから速攻吊られそうな気がずっとしてる。
*/
[花びらがひものように漂う。行き先はカーマインだ。]
[漂う花びらがカーマインの体にやさしく巻きついた。]
おはようございます。王様。早速、わたしの魔法をお披露目いたします。
[アルフレドはお辞儀をした]
[カーマインの体に巻きついていた花びらは、カーマインの体を離れ、宙に舞い、縁を描きぐるぐると猛スピードで回る。そして、ひものような細さだったものが、丸太ほどの太さになっていた。]
[アルフレドは手をパンと叩いた。]
[すると、花びらの大群は形を変え、龍のようになった]
お見せしましょう。「花の雷神」
[花の龍は、カーマインに向けて大きく口を開け吼える。]
[龍は天井に登って行き、ぱっと消えた。]
[そして、会場中にたくさんの花びらが降り注ぐ]
>> *2
はっはっは…お利口だ。
その目に期待している。存分にその力を見せてもらおう。
《優しく頭を撫でて笑みを浮かべます。》
目の見えぬ振る舞いに疲れてきたならば、拙僧の側にいろ。
…なに、「孤児院を営む修道士」だ。子どもへどう接するか、人への見せ方は弁えている。
…同胞たちの前では拙僧などと言わずともよいな。
黒騎士としての私の名は、【ロキ】だ。
[花びらがひものように漂う。行き先はカーマインだ。]
[漂う花びらがカーマインの体にやさしく巻きついた。]
おはようございます。王様。早速、わたしの魔法をお披露目いたします。
[アルフレドはお辞儀をした]
*お城内を歩いていると、カーマイン王のお言葉が耳に届く
ドレスの裾を持ち、恭しくお辞儀をした*
>>9 カーマイン王
おはようございます、国王陛下
あら……ひとっこひとりいないと思っていたら、そのような事が起きていたのですねえ……
オーディションの件、承知致しました
後程またお伺いしますわね
[カーマインの体に巻きついていた花びらは、カーマインの体を離れ、宙に舞い、縁を描きぐるぐると猛スピードで回る。そして、ひものような細さだったものが、丸太ほどの太さになっていた。]
[アルフレドは手をパンと叩いた。]
[すると、花びらの大群は形を変え、龍のようになった]
お見せしましょう。「花の雷神」
[花の龍は、カーマインに向けて大きく口を開け吼える。]
[龍は天井に登って行き、パッと消えた。]
[そして、会場中にたくさんの花びらが降り注ぐ]
「花の雨」
[アルフレドは目を瞑ったまま、呟いた。]
[花びらの帯は、次はアルフレドに巻きついていた。]
「花の雲」
[花びらの帯は、アルフレドの下に雲のように集まると、なんとアルフレドを持ち上げた。]
[アルフレドは、花びらの雲に乗り、天井高く上がっていく]
[花びらの雲は形を変え、階段になった。]
[階段をゆっくり降りていく、アルフレド]
[カーマインの前に降り立つと、もう一度お辞儀をした]
以上が、わたし花の魔法です。
《王の言葉にしばし絶句する。何やらただならぬことが起きているようだが、催しを強行するらしい。》
…肝が座っているのか、それとも楽観が過ぎるのか…
《しかし昨晩、一国の王から言葉を賜っておきながら返答をしていなかったことに気がつく。
王の前に跪き、胸に手を当てて一例をする。》
…陛下、おはようございます。
拙僧はグスタフ。身寄りのない子どもを引き取り、ささやかながら孤児院を営んでおります。
拙僧の術は魔法が強力ゆえに他国に頼りがちな金属加工技術を補うものでもございます。
後ほどお見せいたしましょう。
……。
[オーディションの為身なりを整え会場へと向かうと、国王の口から信じ難い言葉が発された。]
や、やけに人が少ないとは思ったけど……。
ううん、オーディションが続行されるなら、今あたしのやるべきことは変わらないわ。やってやろうじゃないの!
[気合いを入れるように拳を握ると、袖の先についた鈴がしゃらんと鳴った。]
そうか。これで黒狼は3人、揃ったな。
ヘズ、そしてそこの騎士。
後は、内通している者がひとり。
まず今宵の標的はみな理解しているはず。【カーマインの首級を上げる】。
「娘を深く愛した父」が命を賭して用意してくれた舞台だ。
…ヴァルハラにて家族との再会の叶わんことを。
まずは、あの血塗られた王を餞としよう。
…黒狼の名のもとに。
*オーディションの準備でもするか、そう思って初めて自分の部屋へ行き、衣装を着替える
……そういえば、とふと独り言を零す*
……エドワードさん、お見かけしなかったけど、大丈夫かしら?
*が、その後にすぐ、でもあたしよりお強いですしー大丈夫か!と思い直し、オーディションの準備に集中する*
ロキにヘズと……ちゃんと覚えたわ
うん、黒騎士としての名を名乗っておくわねー
あたしは【エレ】
よろしく
ええ、我が同胞が命を賭して作った機会ですもの
あの愚かな王に、裁きの鉄槌を下さねば、ね?
───黒狼の名の元に
王に話しかけた時、丁度一人目がオーディションの魔法を披露していた。
──あの花の魔法使いだ。
花弁は龍の形を成したかと思えば、術師を容易く持ち上げる。
余興部門などと高を括っていたが、確かに挙式に華を添えるという点では役立つ魔法なのかもしれない。
《エレはハワイの言葉で黒なので、これにしました
狼初めてだから緊張する……
にしても、琳花とダンテの子供が人狼って、確実にシメオンくんの呪いじゃないですか……
これ、お兄様もワンチャン人狼では?ヒエッ……》
小鳥のさえずりが布団にもぐる彼女の耳に届く。
小さなあくびと大きな伸びをして、けだるい体に無理やり鞭を打ち起床する。眠い目でドレッサーの上のメガネを確認して手を伸ばす。
その時、彼女は気づく。
城内に広がる静寂、それに見え隠れする殺気に。
たまらず彼女はソロを呼び出し抱きかかえ誰かと落ち合おうと廊下に出る。
どうかこれが気のせいであってください…
そう願う彼女の背中は小刻みに震えていた
学生時代に「語感がかっこいいから」という理由だけでニーベルングの指環とノルド神話を読み漁った黒歴史が炎上しちゃう。
過去のノート見られてるみたいで恥ずかしい…(//////)
*オーディションに備え、いつも着ている赤色の上着を羽織り、引き続き城内を歩いていると、昨日話しかけた司書がいた
確か、昨日はあの後急な眠気が襲い、大した挨拶もせずに去ってしまった
昨日の非礼を詫びねば、そう思い、彼女に近づく*
>>28 カエデ
おはよう、カエデ
昨日はごめんなさいね
改めて名乗らせて頂くわ
わたくしの名は、レリー・エリュテイア
子爵の娘よ
よろしくね
*にこっと笑い、右手を差し出す*
/*
こくこくとミーチェ…いえ、ヘズは頷きます。
これは偶然なんかではなく、たった一度きりのチャンスなのです。ロキさんとエレさんがいればなんだってできるような気がしていました。
*/
ミーチェ…ううん、ヘズたちで、ラグナロクをむかえるのですね?
だいすきなひとたちに、ちゃんとただいまっていうために…ごうまんなおうをうちとりましょう
こくろうの、なのもとに…っ!
/*
ミーチェはぼんやりと輪郭だけが浮かび上がる世界の中をふらふら進んでいきます。
モノの形が見えていても、それが何なのか分からないのでゆっくりゆっくり進みます。
*/
ここ…かな?こえも、かおりも、たくさんありますし…
ミーチェ、ひとりでできるかな…。でも…っ、おうさまにほめてもらうってきめてますから、やらなきゃ!
抱きかかえたとき手元の狼はささやきます
「おはようカエデ、昨夜はよく眠れたかい?さて、今日からは君の役目を果たすんだ」
「すごい気が進まないのだけど…」
ソフィーのことを本当に愛しているならこの結婚式は守り切れ、とソロは言う
「なぜ、私がそんなことを」
不安そうに不機嫌そうにカエデは着替えている服を投げ捨てる。
「ここに来たのもソフィーの幸せのためだろう?ソフィーの幸せは君と一緒になることかい?」
そうに決まっている。と彼女は言えなくて口をつぐんでしまう。
わかっている。内心では痛いほどに。
ソフィーへのこの愛情は悲しいほどに一方通行だということに。
あの日の約束など彼女が覚えてるはずがないということに。
約束を糧に、盾にしてここまで来たが彼女は愛するソフィーの幸せの形が上手く想像できないでいた。
着替えも終わり廊下に出ようとするときに彼女は一つ疑問を「賢狼ソロ」に訊ねた。
「守るのは仕方ないとしても、本当に誰かを守る必要があるの?確かに嫌な予感はしたけれど」
狼の中で一番賢いと言い切る彼はいつものようにつまらなそにあくびをする。
「まあ見てればわかるよ」
/*
どうも様子がおかしいと思ったら、どうやら大臣さんとやらの魔法らしい。
この魔法は…生物を死に至らしめる種の魔法ではないな。
全く、今日はオーディションだというのに、面倒なことになった。
オーディションは実施されるようだ。
こんな状況ではあるが、気を引き締めて臨むことにしよう。
*/
ん、んー?
頭は起きてるみたいだけど、まだ夢の中?
昨日持ってたクスリ、今日新しく仕入れるからまとめて全部飲んじゃえー!って飲んだのがいけなかったかな?
ふわふわチカチカして楽しかったなぁ。
>>32 カーマイン
「そんな……。」
見るからに顔が蒼白になった。
ある者とは一体誰なのだ。
命をかけてまで城中の──ソフィー姫までもを眠りの魔法にかける目的とは一体。
彼女のことで頭がいっぱいになって、王の貌に不愉快そうな色が滲んだことには気が付かなかった。
俺ははっとして、唇を結ぶ。
そして、さらに深々とこうべを垂れた。
「誰の仕業かは知りませんが、あちらが命をかけてこの国に脅威をもたらそうと言うならば、私は命をかけてその悪意からこの国を守り抜きましょう。あの時私を拾ってくださった貴方に、今こそ恩返しをして見せます。」
心から、そう言った。
「……まずはオーディションをやり遂げなければなりませんね。陛下よ、私の剣舞を見てくださいますか」
/*更新時間付近のわちゃわちゃした後普通に寝すぎたので、サテンは遅刻気味にこなくては*/
/*実は爽やかボーイ候補でアルフレド使う可能性もあったけど、私はあんな素敵な香りマジックはできなかったからほんと良かったと思う……*/
>>22 アルフレド
[心地よい香りを放ち、次々に姿を変えるアルフレドの花びらを見て、「ほう」と感嘆する]
なるほど。ご婦人向けの軟派な魔法かと思いきや、なかなか豪胆な姿にも化けるのだな。
これは、目と鼻……いや、吠え声まで出せるとは、耳までも楽しませられるということだ。
[会場中に降り注ぐ花に手を伸ばして弄んでいると、花びらの帯は再び集まって、アルフレドを天井高くまで運んでゆく]
ほう……ひと一人分を浮かせることも出来るとは、な。
何より、なかなか、魅せ方というものも心得ているではないか。
調香師アルフレド、そなたの魔法、確かに堪能したぞ。
ふわあ。昨日は、フリージアの言葉に動揺してから、どうやって部屋に戻ったんですかねえ。
いつの間にか、ベッドにいたんですから、不思議なものですね〜。
しかもさすがお城のベッド!教会の質素なものとは比べ物にならないくらいふっかふかで、ぐっすり寝てしまいました。
ええっ!!なんだかすごく大変なことに!?
しかもしかも、オーディションは続行するんですかあ。
へえ〜…あ、誰かもう演技してる。
わー、あのひと、余興部門なんですかね?
すごいな〜!わたしも頑張りましょう!
あ、外には出られないんでしたっけ……何か植物……観葉植物とかでいいかな……探してこなくては〜
/*敢えて王様間に入れてみたんだけど、並ぶと結構文体似てる気がするなあ。ていうかまとめ……まとめな……まあ明日は昼過ぎまで様子見よ*/
>>37 カーマイン王
恐れながら、カーマイン王よ。
私めの演武の準備が整いましたゆえ、これより私めの魔法をご覧いただきたく。
5体の人形を次々倒してご覧に入れましょう。
/*サリーナ王族としての参加に条件つけちゃったけど、そんなに気にせんでもよかった気がしてきたな。特にソフィーより年下ってとことか?うーん、まあいいかあ*/
国王の言葉に胸がじんと熱くなるのを感じた。
ここにいる正式な騎士は俺のみ。
ここで力を発揮できないとなれば騎士の名折れだ。
二度目はない。
期待に応えなければ。
「……では。」
腰に納めた剣の柄に触れて後ろに向き直った。
用意された人形は三体。
俺の声を皮切りにかたりかたりとそれぞれ起き上がる。
その一体は剣を。
一体は杖を。
一体は弓を手にしていた。
「───…白狼。」
「医者だ!とりあえず診せてくれないか!」
客の多くが昏倒するように倒れた今、俺ができる事はそれを起こせるか試す事ぐらいだった。
昨日、最後に盲目の少女を見てから、倒れるように眠ってしまったのも、もしやすると自分も標的になっていたのかもしれないと思うと恐ろしい。
兎角、俺にしかできんことを今はやるべきだろう。
/*僕の前に並べた人形は5体。
扇状に僕の数m前に配置する。
両の手を人形に向けスッと上げる。
五大魔素の全要素を、体内に錬成する―――――*/
「まずは、足止めだね。」
/*瞬間、5体の人形の両足が、巨大な氷塊に閉じ込められる。
詠唱なく、瞬時的に生成された氷は、音もなく彼らの行動を奪うだろう。
続けて、水・火・風を複合させ、体内に電圧を生成する。
僕の身体は電気的に活性化され、常人を逸した速度での移動が可能となる*/
/* 人間の目は約2ms以内の点滅は認識できない。
僕は2ms以内に皆の視界から外れることができる。
僕の移動は人間の目には映らない。
中心の人形の背後に付く。
両の手に土と風と火を同時に練り上げると、その手には
鈍色に光る長柄の剣が握られていた。*/
「そういえば、誰かに、得物は本って言ったっけ…
何だか、嘘ついたみたいに見えるな。」
/*僕は心の中で呟くと、剣に風を纏わせ、人形の背面に切り上げの一閃を浴びせる。
切れ味の増した剣はいとも容易く人形を割く。
それを見届けるか否か、すぐに瞬身にて残り4体から距離を取る。*/
「―――――遠くからも攻撃できるところ、見せないとね」
/*僕は長柄の剣を脇に放ると、さっき体内に溜めた電圧をさらに上げる。
小鳥の囀るような小さな火花音が身体から聞こえる。
右側の二体に手を向けると
目を開けていられないほどの閃光と、ほぼ同時に
特大の包み紙を破くような轟音が響き渡る。
二体の人形は真っ黒に炭化し、原形を留めていない。*/
「仕上げに、こっちの二体だね
これは…見せるかどうか、迷ったんだけどね…」
/*僕は体内の五大魔素を一度消滅させる。
これからの魔法は、五大魔素の上の次元…
五大魔素の生まれるそのはるか前の魔法。
僕の中に漆黒の渦が巻く。
周囲にいる人間にも、きっと感じられるだろう。
暗く、ひどく禍々しいその魔力。
僕自身ですら飲み込むかの如く巻き上がる漆黒の渦は
ついに僕の体内から漏れ出し、目に見える突風となる
僕は全霊をかけその突風を人形たちに向け放つ。*/
/*二体の人形は漆黒の渦に巻き込まれる。
その身は切り刻まれ、いや、切り刻まれるなどというものではない
漆黒の渦に触れた部分から”消滅していく”
やがて二体の人形は漆黒の渦に覆われ完全に見えなくなる。
そうしてその渦が消えるころ、
その場に残るのは、わずかな人形の欠片のみであった。*/
―――――陛下。
私めの演武は以上にございます。
仮に王が危機に瀕することがあれば、私めはこれらの魔法を
近距離・遠距離ともに瞬身と共に操り、決して陛下や
皆様には指一本触れさせることは御座いません。
囁くようにその名を呟くと、砂塵のように氷の粒が幾重もの襞となって舞い上がる。
−−ざわざわと。
−−ぐるぐると。
廻転するように飛び散るそれは、軈て一ヶ所で渦巻いて冷たい風を巻き起こした。
そして、地の底から呻くような遠吠えとともに、その場に巨大な白い狼が姿を現す。
体胴長二メートル、肩までの体高はおよそ一メートル。
上顎から覗く歯が光の反射でちかりと輝き、なによりも恐るべきはその体が持つ絶対零度。
生身の人間が襲われればひとたまりもないだろう。
軟派なものなんて。
[あながち嘘でもないから、少しばつが悪そうに照れて笑う。]
わたしの魔法を堪能いただき、ありがとうございました。
[アルフレドは再びお辞儀をした]
>>43-47 エドワード
いや、驚いた。流石、魔法研究所のトップレベルの魔法使いよな。
相手に対して技を仕掛けるだけでなく、自らの身体能力までも上げるとは。
途中、私の目では全く視認できなかったぞ。
[カーマインは手元のメモに熱心に書きつけている。五大魔素の組み合わせ方に興味があるらしい]
ふむふむ、しかも、剣も錬成できる、と。
そなた、同時に複数の魔法を並行して使用できるなど、なかなか器用ではないか。
フフ、それに……えげつないまでの、徹底した攻撃、頼もしいことだ。
順位はまだわからんが……終わってから我が騎士団に勧誘したいくらいの腕前だな。
めくるめく魔法の連続であったな。魔法研究員エドワード、下がって良いぞ。
/*しまっ……アクションにも安価つければよかた。次はローランの演技を最初から最後までガン見してるよって意味でアクション書きました*/
剣を抜き地を蹴るのと同時に、白狼が刃に飛び込んだ。
ズシンと重くなった剣を片手で引きずり、勢いよく上に放りあげると、そのまま俺は一体の間合いへと疾走した。
そして。
−−跳躍。
のこのこと射程に入り込んだ俺を狙いすますように、本を持つ人形は光球を放った。
このまま直撃すればみぞおちに魔法の塊が直撃するだろう。
「っは!」
口角を吊りあげ。
宙にあがった剣の柄を握って、着地と共に振り下ろし。
その一閃から白狼が飛び出す。
「░▓▒▓█░▓▒▓▒▓──!」
>>13 アルフ
ひゃっ!?…あ、アルフ……。そうなんだ。ほとんどの人たちが眠っちまってるみたいで…。
ああ、余興を披露するんだねえ。頑張っといで。
/*不安が募る中急に背後から話しかけられ驚いて肩を跳ねさせる。振り返ってみるとアルフの姿がありほっと胸をなでおろしズレ落ちていたショールを肩にかけ直しながら、手を振って見送る。
*/
わぁ……すてきだねえ。
/*
花弁の舞を眺める。様々な形をなし、周りには香りが立ち、見るもの全てを魅了するであろう素晴らしいパフォーマンスだった。自分がこれから披露することも忘れ、時間を忘れそれを眺める。
*/
>>50 カーマイン王
……陛下。有難きお言葉。
ぜひ私めに、陛下の護衛という栄誉をお与えください。
/*
そう言って一礼し、その場を去る。
魔法は、会心の出来だった。
魔法の複合はコントロールが十分に効く3つまでに抑えたし、陰陽の魔法もしっかり決まった。
……それでも。
やはり僕の心にはどこか晴れない部分があった。
僕は、これでいいのか。
全てを飲み込み。
僕は他の参加者の演舞や演武を観察することにした。
*/
国王 カーマインは遅延メモを貼りました。
国王 カーマインは遅延メモを貼りました。
雄叫びと共に鋭い爪で光球を切り裂く。
俺は着地するなり駆け出して、白狼の背をクッションに再び飛び上がり、真っ直ぐに敵の顔を突いた。
途端、がらがらと人形は崩れ出す。
「──っ!」
しかし、息をつく暇もなく次の攻撃がきた。
乾いた響きで空気を裂く弦打ちの音に咄嗟に身を翻す。
それに合わせて白狼が駆けて、放たれた矢から護るようにぐるんと勢いよく旋回し、全てを跳ね返した。
ぱき、と氷漬けになった矢が割れる。
俺は間髪入れずに斬りかかってきた剣を自らの獲物で受け止めた。
国王 カーマインは遅延メモを貼りました。
[広場では、ローランが人形三体に向かって力を披露していた。白狼が刃に飛び込んでいくのを驚きの眼差しで見つめた。]
凄い…。
[彼を見ていると、妹を思い出す。妹もこのように、サリーナの国王を守っていただろうか。]
/*
ミーチェが広間に行くと、既に魔法が飛び交っていました。
魔法を使った後の、元素の乱れを肌に感じます。誰かが、そのような魔法を使ったのでしょう。
それから、昨日ミーチェに寄り添っていた犬から発せられていた魔力に近い魔力も感じました。
*/
>>おうさま
あの…おうさま、ミーチェもおうさまにみてもらいたいんですが、いいですか?
眠っている。という表現が適切に思えた。
身は一切傷は入っておらず、気は凪いでいる。寒暖もなく濃淡もない、一つの波も立たぬ凪だ。
それも通常の眠っている人間とは大いに異なるが、それは大きな問題ではない。
/*アクション気軽に使っちゃいそうだから、先に遅延メモを貼ってきた。これでカーマインからの進行的な遺言はOKなはず*/
・縄とソフィー姫の魔法能力
・犯人を捕えるという目的付け
・カーマインの命と引き換えの護りの魔法
あと周知しないといけないのは、
・各役職と能力の説明(今日:ロート予言書)
・この空間から脱出する方法(今日?ロートの調査)
・犯人グループの話(今日:ロートの調査)
・どうやって決めるか(明日:まとめ役の選出)
そして、18時頃に順位決め(カーマイン)
・サブ、戦争の理由→ロートがちらちら毎日ソフィー姫の手記を読んでく形式にする
>>33 カエデ
あら、ご存知なのね
何だかちょっと照れるわね……
わたくしも、貴方の事、お母様から聞いた事があるわ
よく本を読みに行く図書館に、親切で優しい司書さんがいるって……お名前だけしか伺ってなかったのだけど、昨日名前を聞いて思ったの
貴方の事だったのね
いつもお母様がお世話になってます
*照れくさそうに笑いながら、握手し返してくれたカエデの事を嬉しく思った*
/*あ、あと、明日→下駄が使われたら、うえさまの下駄についてコメントする*/
/*やることリストおわり、あとは魔法を楽しむ*/
おおよそ俺の使う魔法と同じ系統、人の気、気分に影響するものだろうが規模、影響の大きさが違う。
寝てくれない子供を寝かしつける魔法などとは、それこそ比べるのがおこがましいというものだろう。
打ち合わせた剣を鍔もとで受けたまま、互いにそれを押し合って次の一手の機会を探る。
−−ここからは読み合いだ。
その間も絶え間なく矢が放たれているようだ。
が、難なくそれを相棒が払う。
しかし、ぶうん、と。
白狼が御し切れなかった一閃が俺の足元に迫った。
避ける。意識が足もとに移り一歩下がった時、剣を持つ人形が逃さんとばかりに隙をついた。
「っ──クソが!」
暗転。内側から足払いされて、地面に背中から倒れる。
咄嗟に体を寝返らせて一直線に振り下ろされた切っ先を寸でのところで避けると、悪態と一緒に相手の足めがけて自分の剣をぶん投げてやる。
「…んー…うるさい…」
ドゴンッとかゴーッという音が部屋まで響いてきて渋々むくりと起き上がる。
「…?…あれ、外…出られない…?」
空間魔法を使用しようとしても城壁の外に魔法が届かなくなっていることに気付いた。
?が頭を飛び交うが考えてもわからないので諦める。
もそもそと着替えて広間へ向かうと既にパフォーマンスをしている人がいた。
「…みんな、早起き…えらい…」
>>65 カエデ
ええ、勿論よ
カエデ、貴方は……
*ここで遠見の魔法、[千里眼]を使用し、エントリーシートを見る*
護衛部門なのね
わたくしと同じだわ!
やだ、謙遜なさらないで?
ふふ、わたくしと貴方、きっといいライバルになれると思うの
だって貴方……
*ちら、とカエデの手に抱えられたソロを見る*
……ううん、何でもないわ
悪いのだけど、わたくし、ちょっとお話したいお方がいるの
ごめんあそばせ
*軽くお辞儀をした後に、カエデの元からぱたぱたと去る*
「白狼!!」
声に応じて白狼が跳ぶ。
そしてそのままさらさらと粉のような灰色の雪となり、俺の腕に横なぐりに吹き付けてきた。
やがて白狼は凍てつく剣となる。
俺は柄を力強く握って、腰を低くして飛び出した。
白狼に触れて傷つかないのは、飼い主である俺だけだ。
先の人形が投げ出された剣に気を取られた隙をつく。
やられたらやりかえせ。
絶対零度の剣を振り下ろすと、切り裂いた空気が凍って氷の飛沫をあげた。
人形は剣を握り締めたまま、その体ごと氷漬けにされてしまった。
/*
ミーチェは自分を導くように漂わせていた炎を消しました。
一度に二つのことをするのは魔法も同じです。ミーチェは再び真っ暗になった世界で集中します。
『生』のあるものを狙うのは簡単ですが、何の手がかりも無い中で人形を狙うのはミーチェにはとても難しいことでした。
*/
あの…おうさま。ミーチェのちから、だけさきにみてくださいませんか?
ミーチェ、あまり、ほかのひとみたいにたくさんのまほうくみあわせるのはとくいじゃないので…
ミーチェのじつりょくもみたい、なら…ほかのひととてあわせさせてくださいませんか?
/*
ミーチェは何とか人形までたどり着きました。
触って、中に組まれた魔力の流れからそれがミーチェの求めていたものだと理解します。
ミーチェは人形に触れるとにこりと微笑みます。すると、一瞬のうちに赤く、青く、白い炎に包まれそこには黒い灰が残っていました。
*/
そんな哀れな仲間を悼む気はないのか、最後の一体は淡々と矢をこちらに向けて放ってくる。
俺は傍らに転がった剣を素早く拾うと、氷漬けの敵を盾がわりに回り込んだ。
その氷の一部から溶け出るように白狼が舞い戻る。
そいつに一瞥をくれてから、示し合わせたように走り出した。
−−俺は右手から。
−−白狼は左手から。
−−踊る。
−−踊る。
刃が陽炎のように煌めいて、
牙が稲妻のように閃いた。
>>54 エドワード
*実技を終えた後のエドワードの元に駆け寄る
そして、新しい玩具を与えられた子供のように、無邪気に喜びながら話し出す*
エドワードさん!
お疲れ様です
あた……失礼、わたくし、遠くから見ておりましたわ
複合魔法、本当に素晴らしかったです!
2つならまだしも、3つ合わせるとなると、3つの魔素の精密なコントロールが必要なのに、それを苦ともせずに、あんなにも華麗に行われるなんて……!
それに、陰陽の魔法……あれは五大魔素を極めし者のみ扱える、使用できる方がかなり限定される、伝説級の魔法ですが、エドワードさんはお使いになれるのですね
わたくし、感服致しましたわ……!
>>カーマイン
「パフォーマンス…んー…
本当は、僕の秘密基地…持ってこようと思った、けど…
お城の壁の外に魔法…届かなくなっちゃった、から…
…王様、隣のお庭に、このお城…動かしていい…?…ですか…?
…ちゃんと、元に戻すよ…ます…」
窓から見える広大な庭を指差してこてっと首を傾げながらカーマインに聞く。
嫌な夢を見た。
過去の夢だ。夢幻に溺れるなど軟弱者の証。振り払って会場へと向かう。
「……な、城のものたちが眠りに?」
そして、事の次第を聞く。
昨夜聞いた不気味な声、それが原因なのかもしれないと、呑気に眠った自分を呪う。
「しかし、オーディションは続行、と。……いやはや陛下は器が大きくていらっしゃる」
きっと何かお考えがあっての事なのだろう。そうてあるならば、私は私の力を示すのみだ。
「まさかとは思ったが本当にオーディションをしているのか……」
思わず口の端から漏れた言葉は誰かに聞かれなかっただろうか。心配だ。
それとも王の器というものはそういうものなのだろうか?
このような時こそ取り乱さず悠然と構えるべきだと。
[ゆっくりと近づいてきた、背後の気配が話しかけてくる。その声に矢尻を磨く手を止めると、カーマイン王が高らかに宣う。]
>>7 グスタフ
勤勉?ただ目が醒めるだけさ。
僕の名はアルフィリオン。
グスタフ君は何方の部門を希望かな?
なりを見るに護衛ではないと見ていたけどね。
ああ、確かに気配は少ないね。ニンゲンはまだ起きていないだけだと思っていたが…
カーマイン王はもっと早く護衛を雇うべきだったようだね。
まぁいい。
王はこの催しを続けると言っているんだ、何か算段はあるんであろう。
僕は調査がてら、技を披露させていただくよ。
>>73 カーマイン
「いかがでしたでしょうか。」
いつのまにやら涼しげな顔に戻って、剣をおさめた俺は王の元へと赴く。
「それから、私でよければミーチェにお付き合いいたします。女子供だからといって私が手加減をしないことは陛下が何より理解しているでしょうし、人形を動かすことくらいならば。」
王の願いを聞き入れないわけにはいかない。
すぐにミーチェとの手合わせに申し出るが、正直に言うと少々喉の渇きが酷い。
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