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西に漁港、東に山城、
街と都会の狭間に、現と御伽の狭間が生まれようとしています。
名物も、名産も、名前さえ無いこの街に。
ハロー、マイ・ヒーロー。
ルーフェの呼び声は、皆様にはどう聞こえましたか?
各々の正義に燃える心を、楽しみに待つ観客が一人、先立って名もなき村にいるのでした。
1人目、呼び声 ルーフェ がやってきました。
呼び声 ルーフェは、村人 を希望しました。
栄える町の狭間。
人と人が行き交う拠点にしては、生体反応が僅少。
活気――というと抽象的ですが、人類が衣を嗜み食を求め住に安寧する、そういった生命活動も乏しい。
動きに山のない渓谷。
土地柄に人柄も似る、とでも言いますか。
平和……。
その単語が相応しいかと言われると否。
正しくは、平凡と称すべきでしょうか。
この村に住まう方々は、悪い方ではないのでしょう。
火のないところに煙は立たない、ではありませんが、
動きが、あまりにも“静”でありすぎる。
――けたたましく鳴り響くルーフェの叫び声。
その姿は、誰もが知るべきかつての名作に登場する人物の“それ”であった。
静かなる村は、ルーフェの村獣に響き渡る勢いの警鐘に、
一時誰もが耳を立てた。
−−深夜に鳴り響いたルーフェの警鐘に、村の住人たちは飛び起きたが、見知らぬ少女の言う狼など、小さな村の隅から隅まで探しても全く見当たらない。
余所者がとんだホラを吹いたな、などと言いながら、ルーフェの声を信ずるものはいなかった。
夜分に叩き起こされた村人は怒り、ルーフェをまともに相手にしない。
宿に困って大声で騒いだのか? と心配する村人もいたが、ルーフェは丁寧に辞退する。
狼少女は村人をバカにしない。
自らの発言が嘘だ、と明かすことはないのだった。
ヒーロー、いけません。
この村の人々は、ルーフェの声を聞き入れる器量がないようです。
これでは、この村は狼たちに一気に潰されることでしょう。
名もなき辺境の村、地図から一つ失せたところで、史実には何の影響さえ及ぶこともないのでしょうが。
皆様は、
無垢で無実な村民たちが無残に死にゆく果てを、見過ごすことをするでしょうか?
ですからルーフェは呼び起こします。
過去に英姿を振るったヒーローを。
人々の困難に寄り添うヒーローを。
この村の壊滅を救う、
英雄たち。
このルーフェの呼び声に是非とも呼応せよ。
【los rufe! komm Held mein lieb!】
2人目、ネコ がやってきました。
ネコは、おまかせ を希望しました。
meはネコである。名前はにゃい。
茶色のトラ柄に、長い尻尾、毛並みはまあまあ。
自慢のヒゲに、チャームポイントはサファイヤブルーの瞳。
“ペロ”と呼ばれるヤツも中にはいるらしいが、meにそんな名前はにゃい。
meは三男坊…もとい、カラバ侯爵の元で、ぬくぬくとなに不自由なく過ごしておる。
カラバ侯爵がここまで裕福になれたのも、meもおかげよの。にゃっにゃっにゃ。
平和な日々をゴロゴロとしていると、いつものようにうたた寝をしていたようだ。夢も見た。しかも朧げではなく、鮮明に。
──見たことのない港、街並み、お城。やけに星空が輝いている。にゃぜmeがここにいるかはわからない。
観光のような気分ではにゃく、少しヒゲをピンと伸ばしたくなるようにゃ、そんにゃ張り詰めた空気。
寝静まった村の中、meは聞こえたのだ。
はっきりと捉えたのだ。警告のようにゃ、嫌なにゃ予感を。全身の毛を逆立てたくにゃるようにゃ、とても大きにゃ声を。
【狼だァァァァァァ!!】
【狼が出たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!】
声色からしてまだ幼い。にゃぜか意思の強さを感じる声の張りに、meは少しばかりの“殺気”を覚えた。
少女の声は続く。
【本当です!!】
【本当なのです!!!】
【東の山岳から、村の麓まで狼が来たんだ!】
家々に灯がともされるも、しばらくすればあかりは消えていく。イタズラと思われても無理もにゃい。なにせ、こんな真夜中だ。
そして、狼などとこんな村に来るはずがないと。そんな村人の声が聞こえなくもにゃい。
少しの間があき、もう一度少女の声を耳にする。
【los rufe! komm Held mein lieb!】
──ここでmeは意識を失った。否、戻ってきたというべきか。次にmeの視界に入ったものは、カラバ侯爵の顔。寝苦しそうにしていたところに出くわしたそうにゃ。
お礼を言い、カラバ侯爵にしばらく旅に出ると伝え、身支度を始める。
meは思案する。あれはお告げにゃろう。そして、meの力を借りたい、と。
そういう風にmeは考えた。いいゃろう。
久しぶりに知恵を働かせるか。
こいつを履くのも久しい。ふふん。懐かしい気分だ。
3人目、オフィーリア がやってきました。
オフィーリアは、おまかせ を希望しました。
瞬きをした瞬間に、私の世界は一変しておりました。愛しの王と先程まで談笑していたはずが、ここは一体どこだと言うのでしょう。我が国とは似ても似つかない小さな村が目の前には広がっていました。
あたりは暗く、どうやら夜のようでした。しんと静まった村はよそ者を拒絶するようで、彼が傍にいないことが、酷く心細く思えます。
仕方なく1歩1歩と足を進めるうち、ようやく遠くに人影が見えます。それは小柄な少女と――ふさふさと柔らかそうな耳を携えた、二足歩行の猫のようでした。
4人目、眠り姫 ターリア がやってきました。
眠り姫 ターリアは、狩人 を希望しました。
そうですね。今日は何の物語がいいですか?
白雪姫? 赤ずきん?
ーーでは、今日は眠り姫のお話をいたしましょう。
『むかしむかし、ある国のお城で、お姫さまが産まれました。
王さまは国中の人を呼んで、お祝いをしました。しかし、ただ一人、悪い魔女だけは呼ばれませんでした。魔女は怒ってお姫さまに呪いをかけました。
呪いをかけられたお姫さまは、十五の誕生日に永遠の眠りにつき、お城も茨に覆われてしまいます。
それから百年の月日が流れ、立派な王子さまがお姫さまのもとに現れました。王子さまがお姫さまにキスをすると、なんとお城にかけられた呪いは解け、お姫さまは目を覚ましました。
そうして永遠の眠りから目覚めたお姫さまは王子さまと結婚し、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。』
御伽の村『眠り姫』
ーーかくして、物語は紡がれる。
一見して和やかな二人に私は息を吐きます。歩いている途中で見かけた村人は、気分を害してるようで、とても話しかけられるような雰囲気ではなかったのです。
「ご機嫌よう、静かな夜ですね。いくつかお聞きしたいことがあるのですがよろしいでしょうか」
そう、思えばこの村はどことなく異様な雰囲気に包まれていました。それが何かは、今の私には判別つけようがありませんでしたが。
眠り姫は国で、自らの物語を聞かされて育ちました。
『十五の誕生日にあなたは百年の眠りにつきます。けれど心配しないで。あなたは素敵な王子さまのキスで眠りから目覚め、幸せな結婚をするのよ』とーー。
しかし姫は不服でした。
姫には、自分の身を守れる剣と、どこまででも駆けてゆける馬があったからです。
おとぎ話には存在しえない部分、眠り姫の本当の姿は、自身の力で魔女を打ち倒そうとする、勇敢な姫君でした。
『わたくしは自らの運命くらい自分自身で切り開いてみせます! 存在しない王子さまを待つ運命なんてもう懲り懲り!
"女の子がヒーローになってはいけない"なんてそんな決まりはありませんわ!』
姫がそう高らかに宣言した後、辺りは光に包まれました。ーーそして次の瞬間には、姫は見知らぬ小さな村に居たのでした。
オフィーリア は肩書きと名前を オディール に変更しました。
オディール は肩書きと名前を オデット に変更しました。
ネコ は肩書きと名前を 長靴をはいたネコ に変更しました。
>>21 オデット
ハロー、マイヒーロー。
ルーフェの呼び声に応えられた女性よ。
貴女もまたいずれかの、ヒーローでいらっしゃるのでしょう。
その勇姿、是非ともこの目で拝見したく思いますよ。
さて、このルーフェに答えられることであればどんな質問でも構いません。
分かることには分かる、と。
分からないことには分からない、と。
ルーフェは答えます。
>>20 ターリア
ハロー、マイプリンセス。
まことに申し訳ないことに、ルーフェの呼び声が貴女を目覚めさせてしまったようです。
永遠の眠りを強いられたはずの姫が、自らの自律した気概で起き上がる……。
それは、ヒーローに相応しい言動である。とルーフェは認識します。
歓迎しましょう、ターリア。
貴女は紛れもなく、
ルーフェの望むヒーローであらせられます。
オデット は肩書きと名前を 王妃 オデット に変更しました。
−−ルーフェの狂言に一時張り詰めた村の雰囲気は、今はもはや過去の話。
この村には珍しかった緊張感は、既に霧散していました。
ところが、その狂言の通りで言えば出て来るはずであった狼の、
その代わりに珍しく外部からの客が多く訪れていることには、しっかりと気付いているのでした。
W静Wであり続けた村では、少々のW動Wにも敏感です。
村人たちは、彼らを注視しているようです。
相棒とも呼べるこの長靴をはき、いざ“御伽の村”へ。
にゃぜmeが向かうべき場所が御伽の村かとわかるのかは、meもわからにゃい。しかし、夢の中の見知らぬ土地は、御伽の村だと確信を持っていた。
me専用の外へ通じる扉よりも、窓から飛び降りる方が好きである。よって、いつものごとく華麗に城から出発を果たした。
──着地すると、昼夜逆転していた。
振り返るとそこには城もにゃい。夢で見た“御伽の村”そのものである。不思議なこともあることだ。
長靴をはいたネコ は肩書きと名前を 長靴をはいたネコ ジョン に変更しました。
少女ルーフェと言葉を交わしていると、ゆっくりと足音がこちらへ向かう音がする。そこには見知らぬ女性が立っており、声をかけてきた。meはこの声に聞き覚えはにゃい。
容姿から察するに、村人と言うわけでもにゃさそうだ。
>>19貴婦人
「初めまして貴婦人。meはネコ──もとい、ジョンと申す。
meにわかることがあればこたえようではにゃいか。」
5人目、小鬼 ドワーフ がやってきました。
小鬼 ドワーフは、ランダム を希望しました。
[自分で自身の身を引き裂いた小鬼は考える]
おいおい、いつも俺らは悪者として扱われるが、そいつはとんだ間違いじゃないかい?
俺ら小鬼は、願いごとを叶えてやってるじゃあないか
そして、報酬をいただいてるだけ
きちんと契約どおりのね
それにしたってアイツラは、報酬を渡さないにも関わらず、俺の名前を暴いてしまった
しかも悪魔に頼ってね
なんて小狡いヤツラなんだ
俺は娘を助けてやったっていうのにな
王さまや父親に無茶なことを言われ、挙げ句は殺されそうになった娘をな
それなのにアイツラは感謝もしない
なんて悔しい、悔しいんだ
6人目、渡り鳥 ツバメ がやってきました。
渡り鳥 ツバメは、ランダム を希望しました。
んん?
えーと、これはどういうことなんですかね?
俺は確かに死んだはず、なんですけど。あー、でも、死ぬ直前に何か声がしたような…?うーん、イマイチ覚えてないですね。
って、うわぁ!?俺、人間になってる!?
ってことは、ここは天国なんですかね?でも、それなら王子の姿が見当たらないのはおかしいですよ。王子は俺よりもずっと優しい人でしたから。俺は、ただ王子の願いを叶える手伝いをしていただけですもん。
あ、申し遅れました。俺はツバメです。そうとしか、名乗りようがないので。雑草や小石に名前が無いように俺には名前がありませんので。王子も俺のことはツバメとしかよびませんでしたし。
何だか、よく分かりませんがこれも何かの縁なのでしょう。よろしくお願いします。
しかし俺は悪魔なんかに身を落としたりはしない
一概に善良とはいえないが悪じゃあない
困ってるヤツがいりゃあ、ちょいと行って助けてやるさ
もちろん、対価はもらうがね
何にもせずに願いが叶うなんて、それこそ危ないもんじゃあないか
【狼だァァァァァァ!!】
【狼が出たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!】
また、誰かの叫びが聞こえる
【本当です!!】
【本当なのです!!!】
【東の山岳から、村の麓まで狼が来たんだ!】
しかし、村の誰も助けようとしていない
【los rufe! komm Held mein lieb!】
さてはて、俺の出番かな?
誰にも聞き取られない娘の叫びに応えてやろうじゃないか
[引き裂いた身を変化させた小鬼は、声に引かれて姿を現した]
少しずつ、このルーフェの呼び声に応えてくれたヒーローたちが集うのを、ルーフェ自身が認識できます。
それはルーフェにとってとても心強く、期待の高まるのは当然でした。
ですからルーフェは警鐘を鳴らします。
ハロー、マイヒーロー。
私が皆様をお呼びしたのは他でもありません。
今この村には、底知れぬ闇が迫っております。
人を象りながら、夜毎に人を襲う恐ろしい人狼が、村の人々の平和と安寧の日々を脅かしているのです。
ヒーロー、
皆様の力が必要です。
どうぞ、過去の栄光をそのままに、この村もお救いください。
マイヒーロー。
まだまだ増える余所の者。
一目も見たことのない、西の漁港にも、東の山城にもいそうにない異国の者たちを、少しの違和感にも敏感な村人たちはまじまじと見つめている。
聞けば、昨晩遅くに騒ぎを起こした少女が連れてきた、というらしい。
馬鹿らしい、と思いながらも、決して狼や化け物の類ではない。
村には貴重な来訪者を、村人が忌避する言い分は、ないのであった。
村人の誰かが、やってきたヒーローに声をかける。
−−あんたも、呼ばれてやってきたんだって?
ご苦労なこった、どこの芸達者か知りはせんが、この村にはやっつけるべき獣なんていないよ。
遠くからのご足労も骨折り損のくたびれもうけとなれば気も落ちるもんだ。
大ホラ吹きの嬢ちゃんに振り回されちゃ大の大人も敵わんだろ?
だったらせめて、今日1日だけでもゆっくりしていけばいい。
港と城都の間の谷。行商人にゃ優しいぜ?
−−良い1日を。
そう言って、外の者にも慣れきった村人は特に意に介することもなく、彼らを受け入れた。
*村人は来訪者に少しの哀れみと同情を持っている。
*村人はルーフェが再び狼騒ぎをまくしたてるのを、全く相手にしていない。
7人目、隠遁者 シリウス がやってきました。
隠遁者 シリウスは、おまかせ を希望しました。
私は今日も海を眺めて物思いに耽る
それは昔の行いの後悔、楽しかった日々への憧憬、何も知らないまま振り回された事への少しの恨み、すっかり変わってしまった景色への悲しみ
私がこの村を離れた日からどれだけの時間が経ったというのだろう、私が気付かぬ間になんという変化をしてしまったのだろう
あぁ、私はあのままあの場所にいれば良かったのだ……
隠遁者 シリウス は肩書きと名前を 漁師 浦田 に変更しました。
私は今日も海を眺める
遠い水平線を、その向こうに沈む楽しい日々を眺める
このような老いた姿になってしまった自分への困惑、後悔は尽きることがない
説明を全くしなかったあの亀への恨みも募る
恩人に向かってなんて仕打ちなのだと歯噛みをする
そして、あの美しく楽しい日々を思い返しては後悔をするのだ
帰らなければ良かった…あの場所にずっといれば幸せだったのに…
取り戻すことが出来るだろうか、あの日の自分を
心優しい青年であった若き自分を
8人目、大人びた妹 フィオナ がやってきました。
大人びた妹 フィオナは、おまかせ を希望しました。
娘は無骨な人形を大切に持っていた
クリスマスの日にある老人からいただいた大切な人形だ
娘はそれを何故か「王子さま」と呼ぶ
それは娘とその人形を渡した老人にしかわからない、秘密なのだ
「ああ、くるみ割り人形の王子さま。
あなたとまたお話したいのに…」
そうつぶやいて彼女は人形をギュッと抱きしめた
大人びた妹 フィオナ は肩書きと名前を シュタールバウム家の娘 マーシャ に変更しました。
ーハロー、マイヒーロー
そんな声がきこえた
「ヒーロー…?狼さん…?」
そして村人らしき人に声をかけられる(#4)
返事などもできないくらい流暢に喋られ、最後の良い1日をという言葉をきき、娘はにっこりと笑った
「くるみわり人形の王子さま、どうやらこの村はとても素敵なところみたい。
でもね、狼さんがいるんだって。
あの時はねずみの王様だったけど、また一緒に戦ってくれるのかな?
そして、また王子さまのあなたに会えるのかな?」
彼女はまた人形を強く抱きしめた
漁師 浦田 は肩書きと名前を 漁師 浦島 に変更しました。
不服です。
それも非常に。
私の声を、信じぬものがいることに、ルーフェは非常な憤りを感じます。
マイヒーロー。
皆様は、信じてくださいますよね?
【狼が出た】のです。
ルーフェは、とても怖いのです。
獰猛で理性のない獣がこの村に潜んでいるという事実が、あまりにも怖くてたまりません。
あぁ、どうかこの恐怖を皆様の輝かしいご活躍で討ち払ってくださいませ。
マイ、ヒーロー。
>>27 ツバメ
ハロー、マイヒーロー。
本当に、珍しいヒーローがお呼ばれになられました。
幸福な王子……かつて世界の貧困を憂い、石像に纏った己の魂も宝石も全て分け与えたあの王子の下にいた、ツバメなのですね。
貴方がいなければ王子の思いも果たされることはなかったのでしょう。
その博愛的なお心で、
どうぞこの村の恐ろしい闇を打ちはらい給え。
彼らが私の警鐘を無視することは罪ですが、
彼らが狼に襲われる謂れはないのですから!
>>29 ドワーフ
ハロー。
私はこの村の、狼を追い出して欲しいと願う者。
ドワーフは、その報酬に何を望むのです?
名も知らぬヒーローよ、是非ともこの村をお救いください。
人狼が出たと、世にも恐ろしい化け物が現れたのだと声がする
私にそんな化け物を退治する力はないけど、すっかり身体も言うことを聞かなくなってしまったけど
誰かがいじめられてしまうなら立ち上がらなくてはならないよ
meは思案する。
住人達は平和ボケしておる。しかも、今まで人食い鬼や狼などという恐ろしい生き物と対峙したことも無い様子。
meは思案する。
村人が信じぬことを、少女は見越し、助けを求めてきたと。
にゃにんせ、あの恐ろしい人食い鬼を退治したのはmeなのだ。…まあ、奴は美味しくいただいたのだが。
>>34ルーフェ嬢
「ルーフェ嬢、meは信じておる。安心したまえ。
カラバ侯爵の名の下に、この村の狼退治を担おうではにゃいか。」
[村に現れた小鬼は自分を呼び出した声の持ち主を探した]
おっとお、ここでは小鬼ではいられないのか
かつてないほど視界が高い
こいつぁは気分がいいものだ
ところで俺を呼び出した奴はどこだ?
確かに女の声だったが、とても困っていそうだった
困ってる奴は助けなきゃいけねえな
[辺りを見回すと、妙なネコを連れている女に声をかけられた]
>>35ルーフェ
おおう、助けを求めたのはあんたかい?
俺はムリは言わないさ、あんたがくれた報酬の分だけ俺にできることをやるだけだ
ただし、俺はあんたとはできることが違う
あんたにゃ難しいことでも、俺は簡単にできるかもしれないぜ
とりあえず、あんたが渡せるモノを出してみたらどうだい?
それに合わせて仕事をしてやるさ
[小鬼は考える]
そもそも、ルンペルシュティルツヒェンはどマイナーでないかと
ルンペルシュティルツヒェンはヒーローでないのではないかと
>>37 ジョン
あぁ、ジョン。
流石はルーフェが見込んだヒーローであらせられます。
もう狼はすぐそこまでいるというのに。
ヒーロー、ルーフェを信用してくださること、まこと嬉しく思います。
ふふ。
それにしても……ヒーローといえど、可愛らしい猫さんで。
>>38 ドワーフ
私に渡せるもの、ですか。
難解なことを仰るのですね。
ルーフェはその名の通り、呼び声でしかありません。
ですから、コレは物々、とはいかないのだと思っております。
ルーフェは貴方をヒーローと見込んで呼び起こした。
貴方も、ルーフェの呼び声に応えてこちらにいらした。
この"信頼"というものを、双方に報酬として交わしている。
……というわけには、いきませんか?
少女ルーフェの声は、姫の耳にも届いておりました。
姫は思案します。自らの呪いを解くのに残された時間も残り僅か。十五の誕生日はもうすぐでした。
本当はここで立ち止まっている暇はないのです。
けれども、と思いました。自らを助けてくれる"予定"の王子ならばどうだろうか、と。
>>20 34 ルーフェ
「よいでしょう。わたくしがその狼とやらを退治して差し上げます。
ーーねぇ、ルーフェ様。
実はわたくし、プリンセスという呼び名は好んでおりませんの。ここに来る時に、わたくしをプリンセスたらしめるものは全て置いてきましたわ。
ですから、ここではただのターリアと、そうお呼びくださいませ」
9人目、童心 ピーター がやってきました。
童心 ピーターは、おまかせ を希望しました。
姫は辺りに次々にやってくる他の"ヒーローたち"を見回しました。
そうして内心で、姫は困ってしまいました。
助けに来てくれる"予定"の王子さまと結婚することが決まっていた姫は、"家族以外の男性に会うことを禁じられていました。"
そのため、大勢の男性に、姫はたちまち萎縮してしまったのです。
(あんな大見得を切ってしまいましたが……残念ながら食糧も水も、何かを買う路銀さえ、わたくしの手元にはありませんわ……。
やはり、自らの呪いすら解けないわたくしに、誰かを助けるなんて大それたこと……できないのでしょうか)
>>all
自然と姫の表情は暗く曇り、[助けを求めるように辺りを見回しました。]
……。
…………。
は?
何故だ、何故こんな姿に?
永遠の童心と童身は一体どこに?
このしゃがれた声は?
水気も枯れきり皺のよったこの頬は?
我は……。
我?
いな違う。この我が己のことを我などと呼んだことは過去に一度もない。
ないというのに、何故。
こんなにも、我がしっくりくるのだ。
というよりだな。
ここは一体どこなのだああああああああああああ!!!!!
ミス・ティンカーベル!
そこに隠れているのだろう!
っはは! ネバーランドを統べる永遠の住人、ピーターに対してなんと無謀なることか!
謎に気取り見た目も口調も年老いた気がしてくるのも全て貴殿の悪戯なのだろう!
早く解かないか!
我はこの血の気も引き身の毛もよだつ老い嗄れた風貌と口調が気に障って仕方がないのだ!
……。
………。
…………。
飛べ、ない?
この我が、飛べない?
ネバーランド中を思いのままに飛び回り何周と渡り歩いた我が、飛べない……?
ここは、ネバーランドではない……?!
っは!
ヒーローという言葉に私は思わず眉をしかめてしまいました。我が国ではヒーローといえばもっぱら私の王のことを示すのですから。
いえ、今はそのような昔の話を思い起こしている場合ではありませんでした。私は応えてくれた二人にあらためて向き直りました。
>>22 ルーフェ
「ルーフェ、と仰るのですね。私はオデット、ドルトフルト国の王妃です。
さっそくですが、こちらはどこでしょう? 私は先程まで城にいたはずなのです」
>>25 ジョン
「まあ。礼儀正しいネコさんですこと。ありがとう、ジョンと仰るのね。私はオデットと申しますのよ。
ところで、あなたは何かの呪いか何かで猫になってしまったのかしら? 動物に変えられてしまう呪いには少々関わりがありますの。もし困っているなら、何か力になれるかもしれません」
「!?」
驚いたにゃ。このmeに気付かれず、姿をあらわすとはにゃにものだ。その癖、何食わぬ顔でmeへ触れておる。
長身細身、顔を奇妙な面で隠す其奴の手は、暖かくも冷たくもにゃい。meへの敵意は感じられにゃい。
にゃんだ?敵ではにゃさそうだが。
ルーフェ嬢と顔見知り、というわけでもにゃいのか?
>>39 ルーフェ嬢
「かわいい?ふふん、知っておるぞ。女中はmeのかわいさにメロメロだ。かわいいは正義。故にmeの存在そのものが正義なのだぞ。……して。」
少女と会話している最中も、撫で続ける男に問いかける。
>>38大男
「初対面にしては、随分フランクな挨拶だにゃ。meはジョン。貴殿もルーフェ嬢に呼ばれし者か?」
10人目、オスカー がやってきました。
オスカーは、人狼 を希望しました。
幸せというのは結局、なんだったのだろうか。
私は天国に行ってさえ、それを考えている。
今、この状況はまだ何もわからないが。
また、人々の事を考えるのも、また一興か。
いやー、まさか先にツバメの子がいるとは思わなかった。
キャラチ 傀儡子ディナ あたりで
ツバメと一緒に登場する予定だったのに、急遽変更だよ
百面相ムジナ あたりにしようとしたら、使われてるし
前途多難なんだが・・・。
村へ到着した時に声をかけられた、エメラルドとルビーの瞳をした貴婦人が口を開く。
しかし、思ってもいない呪いという言葉は聞きなれず、思案する。
ああ、そういうコトか!
>>46オデット嬢
「にゃっにゃっにゃ。meは生まれながらにしてネコであり、生涯ネコで暮らすさだめだ。
妙な心配をさせてすまにゃい。貴婦人は心が澄んだ綺麗な方なのだな。」
今まで気にも止めなかった自分の容姿、化け猫呼ばわりする奴は稀にいたが、元は人間と問われるコトは初めてだ。なんだか不思議な気分だ。
私自身はあまり、自分から動くタイプじゃあないんだ・・・。
私が銅像だった時に、動けない私の代わりに色々届けてくれた子がいたのだけどね・・・。
私はあの子が旅立とうとしているのを何度も引き止めてしまった。
それを謝れなかったことが心残りではあるなぁ。
天国には一緒に行った記憶があるが、その後は幸せとは・・・?
と考えすぎてあの子を見かけなくなってね。
meと同じように、どこからともなく集まる人々。
ルーフェ嬢はmeへ話しかけると同様、彼奴らを“ヒーロー”“プリンセス”と称しておる。
小さき娘を目で追いながら、呼ばれたであろう者を観察していく。
老若男女、人種も問わない集まりに、村人と思われる視線が刺さる。1番目立っているのはmeかもしれない。
恐ろしい生き物と出会っていないのならば、人語を話すネコがいれば当然興味を持つのが道理だ。仕方にゃい。好奇の目にはなれておる。
それ故、そうでない視線は察知しやすい。
立ち止まる少女が、控えめながら、この集団の様子を伺っていた。
>>42 お嬢さん
「やあお嬢さん、初めまして。meはネコのジョン。何かお困りかな?」
そうだ、自己紹介がまだだったか。
銅像だった時は「幸福の王子」とか「幸せの王子」なんて皆には言われていたけど、幸せってのは、なんだろうね?
まぁ、でも困ってる人は見逃せないな、性分なのだろうか?
叫び声が聞こえたからフラフラ来たものの、私が出る幕じゃあなさそうだけどもね。
オスカー は肩書きと名前を 幸福の王子 オスカー に変更しました。
11人目、硝子の靴を履いた王妃 シンデレラ がやってきました。
硝子の靴を履いた王妃 シンデレラは、おまかせ を希望しました。
[小鬼は声に気をかけない村の様子が気にかかる]
ふーん、こいつぁなんだってんだね
誰も彼も狼を気にしちゃあいないじゃないか
こりゃこの村の住人はボケてんのか?
それとも、この女にゃ信用がねえのか?
まあいい、俺は頼まれたことをやるだけだ
たとえ、狼が来ようが来なかろうがそんなのは関係ねえ
仕事を遂行するのが誇り
12人目、リュミオーネ がやってきました。
リュミオーネは、おまかせ を希望しました。
あらあらあらあら!
今、助けを呼ぶ声がしませんでしたか!?
お腹が空いているのでしょうか?
それともお薬が買えないのでしょうか?
今すぐその手をとりに行かないと!
何があっても大丈夫!
だって私―――
いやー、しかし、ガチ村ねぇ・・・。
私 頭脳労働は苦手なんだよねぇ・・・。
オスカーさんは死体好きじゃなさそうだし・・・。
どうやって今回は楽しもうかな。
表面上 物語の同胞がいるし、そこらへんと茶番を繰り広げて
原作を再現すると小さなツバメに愛の告白してるし。
恋慕に出られなかったし 濃厚なBL出来れば勝利!
あたりにしておこうか・・・。
・・・・・・ありだな!
>>46 オデット
ハロー、マイプリンセス。
ここはどこなのか、それはルーフェにもよくわかってはおりませぬ。
分かっていることは、この村には狼が住まうこと。
それを村の人々は信じてくれぬこと。
貴女を含め皆、ルーフェの呼び声に応え、この地に来てくださったことです。
ご不安ですか?
大丈夫。ルーフェの呼び起こしたヒーローは皆勇ましく屈強です。
そうでしょう?
マイヒーロー。
>>52 オスカー
あら、あらあら。
流石は私の呼び声、とでもいうべきでしょうか。
この地でヒーローたちの、感動の再会を見ることも叶うとは思いませんでした。
何を言っているのか?
さて、すぐにご理解をされるかと思いますよ。マイヒーロー。
>>35 ルーフェさん
ああ、貴女が。貴女が俺を呼んだのですね。…どうして、俺が呼ばれたんですかね?もしかしたら、貴女も俺を呼ぶつもりではなかったのかもしれないですが。
ヒーロー、なんて……。
ですが、貴女の言う事ももっともです。一人も欠けること無く、人は皆、幸せになるべきですからね。
>>49 オスカー様
ああっ、王子……っ、王子なのですね。生きている貴方に会うのは初めてですが、一目で分かりましたよ。あの時と変わらず見目麗しいお姿です。
私がヒーローに選ばれるぐらいだからとは思っていましたが、本当に再びこうして声を交わすことが出来て光栄です、王子。
13人目、少女 ゲルダ がやってきました。
少女 ゲルダは、おまかせ を希望しました。
雪の女王の元からカイと逃げてきて幾日、私は町はずれの森をお散歩していた。
カイも誘いたかったけど、今日は家族とお出かけすると言っていたから、誘うのはやめた。
本当は来て欲しかったけど、『久々に家族でお出かけするんだ!』という嬉しそうなカイの笑顔を見て、私は微笑みながら『行ってらっしゃい!お土産話、楽しみにしてるね。』としか言えなかった。
私にはおばあちゃんしか家族がいないから、あまり分からないけど、何となく家族の間柄は邪魔しちゃいけない、と思ったからこそ、笑顔でカイを見送った。
今日は天気がいいから、1人でお散歩しても楽しいかも!と思い、サンドイッチを持って家を出て、森をお散歩してみたけど、やっぱり1人だとつまらない、もう帰ろうかなと思い始めた時、森の奥から、微かに声が聞こえた。
つーか、なんだよおぼうちゃんずるくね?
出典狼少年
ってずるくね?
それで性転換とか これから食べられるんでしょ?
人狼() に食われるとか むねあつにも程があるよな
でも、この町そこまで困ってらっしゃる方は多くないみたいですけれど……
……いいえ、大丈夫です神様!
ここに呼ばれたのもきっとご意志だと私、信じています!
星の銀貨を困った人に全て差し上げればきっと、
太陽を金貨にして私に下さるって!
この村をぐるりと歩いてみましたが、ここは暖かくていいですね。それに、皆、飢えることのない暮らしを送れている。
決して、豊かとは言えないのでしょうが…これも幸せなのでしょう。ならば、俺はこの暮らしを守らなければなりませんね。
渡り鳥 ツバメは、叫迷狂人 に希望を変更しました。
>>62 ルーフェ
はて? どういうことやら?感動の再開も何も私にはそういう類の人は一人だけ。いや一匹?と言うべきか。
まぁ、私が今現にこうやって生きているのも不思議ですが。
彼も仮に生き返っていたとしても、私の近くには生まれ変わらないと思いますがね?
>>63 黒髪のお嬢さん
これはこれは初めましてお嬢さん。
私の知り合いには貴女のような素朴で麗しい方は知り合いに居なかったもので、私の顔をご存知のようですが、お会いしたことがありましたかな? 申し訳ない。生前は人と会う機会が多かったものでして、貴女のような方と会っていれば忘れはしないのですが・・・。
一つお名前をお伺いしてもよろしいですか?
14人目、雉を抱いた娘 千代 がやってきました。
雉を抱いた娘 千代は、おまかせ を希望しました。
*****
──昔々、あるところに、弥平という父親と、千代という娘がいた。
2人が暮らす村では毎年、秋雨の季節になると川が氾濫し、その被害に苦しんでいた。
千代の母親も、先の大雨の日に流され、死んだ。
父娘、2人の暮らしは貧しかったが、共に仲良く暮らしていた。
ある日、千代は病に倒れる。
家は貧しく、医者にかかる金も無い。
千代は言った。
「あずきまんまが、食べたい」
あずきまんま(赤飯)は、一度だけ母親と食べた、思い出の味である。
しかし、家には米も小豆も無い。
弥平は娘の為に決心し、生まれて初めて盗みを働いた。地主の蔵に入ったのだ。
あずきまんまを食べた千代は、みるみる回復した。幸せな千代は、庭先で「あずきまんまを食べた」という手毬唄を歌ってしまう。
*****
好奇心旺盛な私は声の主を探して、小走りで森の奥へと進んだ。
夢中になると、周りが見えなくなる悪い癖のせいで、森の奥へ進めば進むほど、霧が濃くなり、木々で日差しが翳っていく事に気づかないまま、私は森の奥へと足を踏み入れて行った。
霧が出て、薄暗いと気づいた頃にはもう手遅れ、来た道は見えず、ザワザワと耳障りな木々が擦れる音しか聞こえなかった。
私は思わず『誰かいるんでしょ!いい加減、姿を見せてよ!』と大声で叫んだが、返事はなかった。
どうしてこんなになるまで気づかなかったのか、今日は1人なのだから、大人しく家にいればよかったと後悔が押し寄せ、私は思わずその場で蹲り、泣き出してしまった。
どれくらい泣いただろうか、鼻にくるツンとした痛みと、どれほど泣けど溢れ出てくる涙のせいで、袖がびっしょりとした気持ちが悪い感触に包まれ始めた時、声がハッキリと聞こえた。
────ハロー、マイヒーロー。
*****
その次の大雨の日、また川が氾濫しそうになる。
その村には、人柱の風習が残っており、村人たちは咎人を人柱にしようと話し合う。
そこで、千代の手毬唄を聞いていた者が、弥平が地主の蔵から米と小豆を盗んだと言うと、弥平は捕らえられ、人柱にされてしまった。
千代は「わたしが手毬唄を歌ったから、おっ父が人柱にされてしまった」と泣き続けた。
しかし、何日か経つとぱたりと泣きやみ、それから一言も口をきかなくなってしまう。
何年か経ったある日。ひとりの漁師が、雉(キジ)を撃ちに森へ入った。
漁師は雉の鳴き声を聞き、引き金を引いた。見事に仕留めたと見て、その方向へ走った漁師は、そこには傷ついた雉を抱いた千代が立っていた。
千代は呟いた。
「雉よ、お前も鳴かなければ、撃たれずに済んだものを」
「千代、おめぇ、口がきけたのか」
「……」
千代は答えず、雉を抱いたまま、姿を消した。
それから、千代の姿を見た村人はいない。
──雉も鳴かずば、撃たれまい。
その言葉だけが村人の間に語り継がれ、村から人柱の悪習は消えたという。
*****
──雉も鳴かずば、撃たれまい。
そう、おっ父は、わたしが歌を歌ったから死んだのだ。
しかし、おっ父は悪人ではなかったのか?
わたしの為とは言え、貧しかったとは言え、盗みを働いたことは事実。
わたしが歌ったから、声を上げたから、おっ父が死んだのも事実。
わたしは、おっ父が死んで、悲しい。
しかし、おっ父が許されるべきだったかどうかは、分からない。
いま、この村には、人を食らう狼が迫っているという。
人を騙し、食らう、悪。
悪は排除しなければならない。
雉も鳴かずば、撃たれまい。
しかし、住むべき森が焼かれようと言うのなら、鳴かずとも死は訪れる。
ならば、銃声をかき消す為に鳴くべきだ。
撃たれようとも、生きる為に、鳴くべきだ。
さぁ、わたしがその一声になろう。
撃たれるためではない。その銃を折る為に、羽ばたくのだ。
わたしは、千代。その為に来た。
──そうでしょう?ルーフェ。
ああっ、王子!王子!!!
愛しい王子!本当は貴方に名前を呼んでもらいたい!
貴方が俺のために名前を付けて、その名前で呼ばれたいのです、王子。
…もちろん、過ぎた願いだと、分かっていますので。
それに……名前を付けると情が移りますからね。情が移ると、俺を最期まで利用しにくくなってしまうでしょう?…だから、この願いは絶対に叶えてはいけない願いなのです。
突如聞こえた声にビクリ!と肩を震わせ、恐る恐る顔を上げると、目の前には先程までいたはずの薄暗く不気味な森の奥ではなく、小さな村があった。
私はぽかんと口を開け、放心状態で村を見つめていたが、暫くするとハッ!と我に返り、首をぶるぶると2度ふり、スクっと立ち上がった。
何故、森を散歩していて迷子になった自分が、突然見知らぬ村の前にいるのか?という一つの疑問が湧き出てきたが、この人の住んでいる気配がする村は、薄暗く、不気味な森にひとりぼっちより幾分かましに思えた。
正直なところ、状況がいまいち飲み込めなかったが、私は状況整理のために、村へ足を踏み入れた。
…愛しています、王子。
本当は、熱で苦しんでる男の子も、貧しい作曲家も、凍えるマッチ売りの少女も、その他たくさんの人々も、どうでも良かったのです。
ただ、貴方のためになりたくて。…貴方に愛して欲しかったのです。
>>74 ツバメ…。
………。
君が?あの、小さな小さなツバメ…?
その姿で、男…、なる…ほど…。
にわかには信じがたい…。
………、申し訳ないが、すぐには貴方の事は信じられない、な…。 性別を間違えたのは申し訳ない…。
少々失礼する…。
暫く村を探索して、分かった事があった。
この村には人狼がいて、人を襲う事、私やこの村にいる人はその人狼をやっつけるために呼ばれたという事。
そして、みんなヒーローと呼ばれるに相応しい何かを持っている、という事。
私は幼なじみのカイを救うために、雪の女王の城までの道中、数々の苦難を乗り越え、見事カイを救い出して、故郷の町へ帰ったのが評価されたらしい。
私としては、友達を助けるのは当たり前だと思うから、特に何も思わなかったけど、町の人達からは大した娘だと褒められもしたから、割とすごい事だったみたい。
それはさておき、これで泣きじゃくっていた時に聞こえた、ハロー、マイヒーロー。の声にも合点がいったし、ここまできたら困っている人を放ってはおけないから、暫くこの村にいる事にした。
こう見えて、盗賊と一緒にいたりとかしたから、腕っぷしには自信があるし、人狼は怖いけど、私なりに頑張ってみようと思う。
とりあえず、この村には暫くお世話になるんだし、村のみんなに挨拶しないとね。
>>all 1人ずつにお辞儀と自己紹介を述べる。
やーーっとnyancatに似合うRPが出来るぜ!\\\\٩( 'ω' )و ////
初見さん初めまして!
同村経験済みの方は久しぶりです!
なぎです!\\\\٩( 'ω' )و ////
このRPすると決めたのはお声がかかってすぐだったから、取られたくなくて、一番に入ってやる!って気持ちがとても強かったですwww
いやー、取られずにすんだ((
チシャネコRPしたかった人ごめんやで
なにはともあれ、よろしくお願いしますー!!
15人目、ハーメルンの笛吹き男 がやってきました。
ハーメルンの笛吹き男は、霊能者 を希望しました。
──笛の音が響く。
いつか俺がネズミの脅威から救ってやったハーメルンの街の人々は、口々に俺を嘲り、罵った。
『この男は、ただ笛を吹いていただけじゃないか。ネズミから街を救ったのはこいつじゃない』
──違う、救ったのは俺だ。
陽気な木管楽器の音が、内に秘めた抑えがたい悲しみを吐き出すように、とめどなく溢れだす。
奏でた音が誰かに理解された事はない。
みな俺を不吉な存在だと恐れているからだろう。
いつしか自分も、誰かの為に音楽を奏でようと思わなくなった。
理解されないのならそれでいいと思ったからだ。
俺が歌口にそっと息を吹き込むだけで、たちまちネズミの大群はウェーザー川へと身を沈め、ハーメルンの子どもたちはひとり残らず山奥に消えてしまった。
子どもを攫ったことを後悔はしていない。
理不尽な仕打ちにし返ししてやっただけだからだ。
それなのに、いつまでもあの街の事が忘れられないのは何故なのだろう。
あの街を思い出す度に、心に影が落ちるのは何故だろうか?
──そんな時だった。
我が居城、ネバーランドから引き剥がされた今、我は本来の我の年齢と風貌と口調になってしまったということなのだな!
ミス・ティンカーベルの姿も見えぬ。
周りにいるのは大小多少様々入り乱れる、人☆種。
と一部ネコとツバメのみ。
ツバメずるない?
ピーター専用アビリティの飛行使えるのずるない?
個性の! 個性の略奪であるぞ!!
我も飛びたいからネバーランド帰りたいー!
我帰るー!
【狼だァァァァァァ!!】
【狼が出たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!】
突如そんな声が遠くから聞こえた。
その声を耳にした瞬間、無意識に俺の足は《御伽の村》へと傾いていた。
栄える街の狭間。人気が少ない道を踏みしめながら、俺は少女の声がする方へ行く。
――馬鹿みたいだ。
村を救ったところで何になるというのだろう?
笛を奏でて狼を駆除したところで、またあの時のように、村人達に排斥されるかも知れないではないか。
そう歩みを止めようとする自分がいる。
それでも俺は、歩みを止める事をしなかった。
何かが突然吹っ切れたからだ。
そうだ、見返りを求めるのはやめよう。
認めてもらおうとするのもやめよう。
俺がそうしたいから助けるのだ。
次第に駆け足になりながら、俺は《御伽の村》に辿りつく。
・
・
・
俺を呼んだのはどこ誰かな。
私が、狼からこの村を守ってごらんにいれよう!
……って駄々をこねれば。
というよりいつもなら外界に出て遊んでると寧ろネバーランドの方から引き戻されるわけなのだ、が。
今回に限ってはその気配もまーったくナシ。
そもそも我本当にどうしてこんな辺鄙な村に。
面白そうなものは一つもなければ、皆、飛べない。
とかなんとか言いながらうろうろすれば、これまた変なお嬢ちゃんがいらっしゃる。
−−ハロー、マイヒーロー。
ははーん。何故だか聞き覚えがあるぞぅこの声。
我が謎のワープをするその瞬間に聞き及んだみょーに童心をくすぐるこの声。
「君かね?」
ピーターは、ルーフェに問うた。
人の姿ってものすごく便利ですね。力もあるし、細かい作業も出来る。それに夜でもこんなに目が見える。星ってあんなに明るかったんですね。
ああ、でも飛べないのが不便ですね。…猫に狙われたらどうやって逃げればいいんでしょうか。
/*
まさか出典かぶると思ってなかった。
え、ツバメやりたかったのかな?もしかして?妥協?
先に謝罪ԅ( ˘ω˘ԅ)
そして、他のRP案だったやつも意外と他の人使ってないなぁ。ほんとに、RP案の中でいるやつ、幸福な王子ぐらいだし。
*/
>>85 ピーター
ハロー、マイヒーロー。
……見聞きしていました勇姿とは、遠く離れた姿をしていらっしゃいます。
いえ、しかしそれでもこのルーフェの呼び声に応えられたのですから、貴方こそがかのピーターパンなのでしょう。
飛べないこの地は不自由でしょう。
しかしご安心ください。貴方を呼び起こした他でもない理由、
人狼を目の前にした時に、貴方はこれまで以上に、自由闊達にご活躍することができるでしょうから。
楽しみにしておりますよ、マイヒーロー。
>>90 ハーメルン
ハロー、マイヒーロー。
人に裏切られしヒーローが、また一人……。
助けを乞うたのはこの私ですが、村の人々は貴方をどう迎えてくれるのでしょうね。
錯逆のヒーロー、私の望むご活躍を期待していますよ。
−−今日はそれにしても以上だ、と村人たちは感じています。
今まで同じ日にこの村を、こんなにも多くの来訪者が押し寄せたことはありません。
それは何の前兆なのか。
直前、狼が出たと騒いだ少女が絡んでいるのか。
こんな年端も行かない少女に、ここまでの人を集める名声があるのか。
多少の違和感を、村人は感じたようです。
狼が出る、というような、そういった類の恐怖ではなく。
何かが仕込まれている、といった、そういった気味の悪さでした。
ここは一体どこなのかしら。
見たことのないような服装の方々がたくさんいるし、そもそも私は城にいたはずなのに…
謎は深まるばかり。
それでもシンデレラは歩きます。
声の主を探して…。
"ハロー、マイヒーロー。"
(自らの運命くらい自身で切り拓くと決めましたのに……。
今までわたくしが食べていた食事も、お父様や皆のお陰で食べられていたことを痛感しますわ……。早速、自信が無くなりそうです。)
カイ探しの道中に出会ったお姫様みたいな人もいれば、小さい女の子?やおじ様やお兄さん、お姉さん、猫ちゃんに人間になった動物さん、果ては元が銅像だったり、鬼だったりした人とかいて不思議な村だなあ。
みんな、ルーフェちゃんに呼ばれたのかな。
・・・ルーフェちゃん、何者なんだろう。
>>99 ルーフェ
あなたが声の主?どうして私を呼んでいたの?
救いの主…何が何だかわからないわ。
とりあえず、私がいなくなれば国の民が心配するわ。
もとの世界に返してもらえない?
16人目、乙姫 がやってきました。
乙姫は、おまかせ を希望しました。
嗚呼、愛しの浦島様…。何故地上へ帰られてしまったのでしょう。
こうして地上へ来たのはいいものの、なんて五月蝿いの。早く浦島様を探さなければいけないわ。
私と同じく老いてしまったピーター殿に
何故か人の姿となったツバメ殿にドワーフ殿
本来の姿とは違う姿となった方が私の他にもいるというのは、なんだか少しばかり気が楽になるというものだな
声を頼りにてくてく歩いていたシンデレラ。
ついにとある村にたどり着きます。
ルーフェと名乗るその声の主に促されるまま、
村の中心部へと歩みを進めます。
"ようこそ、御伽の村へ"
娘は1人ふらふらとさまよっていた
無骨な人形は抱えたまま。
そのとき、先程きいた声の主を見つける
>>34 ルーフェ
ハロー、マイヒーロー
と、言ってらしたのはあなたかしら?
はじめまして。私はマーシャといいます
この村のことよくわかっていないのだけれど、狼さんがいるってことだけきいたわ
何卒、しばらくよろしくお願いしますの
[自分より下から掛けられる声に戸惑いながら]
ふうむ…小鬼、ドワーフ、ゴブリンにノーム…
これらのどれかに聞き覚えはないかな?
今の半分くらいの身長で、人間でいう老人のようにしわくちゃで、がりがりにやせ細っていたぜ
こんな風に目線が高くなって、顔もすっきりとしたおかげで、前のようには怖がられないだろう
これでもなかなか気に入っているんだよ
ああ、対価は羽根1枚でもいいんだぜ
昔のあんたは知らないが、今に引き継がれているならば、キレイな羽根をしていそうだ
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