情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
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今日もドッグから、宇宙船が旅立ってゆく。
それはソコラに別れを告げる船か、それとも再び戻る船か。
移住推進局は言う。
「まもなくこのコロニーは廃棄されます。住民の皆さんは、新天地へと移住を始めて下さい」
人々は促され、新天地を選び始めている。
光年の彼方を、あるいは目に見える此岸の地を。
選ぶ先は数多あれど、人々の共通の想いは変わらない。
この日々は、もう終わりを告げる――
そんなじんわりとした空気が、ソコラを包み始めていた。
どうやらこのなかには、むらびとが16にん、じんろーが1にんいるみたい。
―ドッグ/夜―
[ドッグには宇宙船がひしめいている。それは常からのことであって、今更特筆すべきことではない。
一つの自家用宇宙船の前でトレーラーからひらりと降りた彼は、通りすがりのタグボートの船長へと声をかけた。]
ちょっと聞きたいんだ。
最近ドッグにはきていなかったものでね。
僕の船は、明後日の出発予定なんだけど。
荷物は、もう積み込んで大丈夫かな?
船荒らしとか、心配でね。
[船長は鷹揚に頷く。
彼は笑みをこぼし、チップの300Mを渡した。]
これから仕事かい?
良い仕事を頼むよ!**
去りゆく ジョン・ドゥは、コミットボタンを「ポチっとな!」
/*
>どうやらこのなかには、むらびとが16にん、じんろーが1にんいるみたい。
ガチ村だったら完全にリンチ臭しかしない
―からくり屋「ラクリマ」店内・昼すぎ―
す、すみません。移転先は、まだ、決めてないんです…。
「ラクリマ」は、ずっとタヨーナにあったので。
タヨーナ以外なんて、どこがいいのか。
色々、見てはいるんですが。
[子供連れの常連客だ。用件は飛ばしているうちに家具にぶつかって壊してしまった鳥のからくりの修理だった。修理を終え、元通り直ったそれを持ち運び用に鳥かごに入れると、止まり木にちょこんと胸を張って留まっている。
持ち主の女の子は鳥かごを大事そうに抱えて、嬉しそうに体をゆらしていたが。
「もうあまり飛ばすんじゃないぞ」という父親の言葉に、店内に響き渡る不満の声をあげた。]
あ…でも…たまには、飛ばしてあげてください。
そのための、おもちゃなので。
[父親に向かっておずおずとそういうものの、反応は芳しくない。からくりの修理なんてできる職人はそうはいないのだ。]
ありがとう、ございました。
[祖父の作ったオオタカのからくりに見送られて、親子は街に戻っていく。明日にはドッグから移住先のコロニーへ飛び立つのだという。
荷造りのいまいち進まない店内を見まわし、そっとため息をついた。]
/*
実はオオタカは2IDにしようかとも思ってたのですが、
いいアイコンが見つからなかったのと、
AIもないおもちゃにIDってオメーって思ったのもありますが、
今思えばやればよかったです!!
*/
>>1 フェルム
―からくり屋「ラクリマ」店内・昼すぎ―
てーんちょ。てんちょー。今後のことでご相談が、なんだけど。
[からくりじかけの動物が並ぶ店内に響く声があった。声の主は、週末だけこの店に勤めていたムービーである。「オオタカ」の横をすり抜け、店内を見回しながらフェルムに近づくと]
こりゃ、大変そうだね。
片付けとかあったら、手伝うけど。
[と、店の荷造りがあまり進んでいないことに触れた。]
>>2 ムービー
[お客さんがいなくなったことですこしぼーっとしていたが、呼ばれる声に、はっと顔を上げた。]
モモさん。…だ、だから、フェルムでいい。年、かわらないし。
…え、相談?
[いつものやりとりである。相談、という単語になぜか動揺しつつ。(自分も移住やらなにやら、人に相談しないといけない身の上だからだろうか。)]
ううん…そうだね。
手伝ってもらわないと、きっと終わらない。[あっさり認めた。]
どうしよう、かな。[優柔不断だった。]
>>3 フェルム
てんちょーは、てんちょーだし、なあ。
いちおうお仕事の関係だし、これでいいんだよ。
[こうやって返すのも今までに何度あったことだろうか。店長と扱いながらも態度は気安いものだった。]
うん。ほら、このコロニーはもう終わっちゃうし、私はここではもう働けないでしょ。
だから、これからどうしようかなって、相談しに来たの。
[ムービーは一旦ここで話を切って、どの商品をどこに移せばよいのかを尋ねた。近くに箱でも転がっていたのなら、適当なものを一つ拾ったことだろう]
……移転先、結局決まったの?
>>4 ムービー
モモさんって、真面目だよ、ね。
若いのに。
[誰と比べているのか、すこし上を向きながら。]
あ…ああ〜…そう、だよね…
僕も、モモさんなら安心だから。
店、続けるなら、いてくれたら嬉しいけど。
そうは、いかないよね…。
[とりあえず、丁寧に梱包しなくてはならないものは分けておいた方がいいだろう。大きいもの、複雑な仕掛けのもの。素材の関係で、気温や湿度の大きな変化に弱いものもある。
そんなことを考えながら、あれはこっち、それはこっち、と指さして。]
えっ。え〜…。
モモさんが、行くところと、一緒にしようかなあ。
[にへ、とごまかし笑いを浮かべた。持っていた幼児向けのひよこのからくりが、ぴよぴよと鳴いた。]
>>5 フェルム
んー。自分では、普通だと思ってるんだけどな……。
店長と、そんな変わらないよ?
[真面目という評価を受けてのものである。別の人から言われたこともあるけどねと、ムービーは一言付け足した。]
私も、店が続くんならずっといたいんだけどな……。
いっそ、移転に合わせてちゃんとした店員になっちゃおうかなって、ちょっと思った。
……もう一個のバイト、終わっちゃったし。
[フェルムの指示があったなら、その通りに品物の整理を始めていた。大きい品物の梱包は面倒だ、ということでしばらくは小さい商品の仕分けに集中する。]
……私も、行くところが決まらないからてんちょについていっちゃえって……。
[目の前の作業から目を背けないまま、ムービーはひとりごとのようにつぶやいた。ぱお〜んと、手にしていた象のおもちゃが間の抜けた声を上げる。]
/*桜にさらわれたいなあ!
行く場所決まらなかったら桜がたくさん生えてる星に行こう!
なんか毎年失踪者が出るって噂があるやつ!
伝統的な建物がたくさんあるのが特徴だよ!*/
>>6 ムービー
僕は〜…臆病なのが、真面目にも見えるのかな。
あ、そうでしょ。言われたこと、あるでしょ。
[くすくすと笑いながら、のんびり手を動かす。]
もう一つのって、清掃ロボットの、バイト?そっか…
ちゃんとした店員さんかぁ、お祖父ちゃんが店をやってた頃はいたんだよ。
[思い出話をする顔で、話していたが。楽しい雰囲気はしりすぼみになり。]
……。そ、そっか。
あ、あのね、ムービー。
実は、お店…畳もうかな〜って…思ってるんだ…。
僕も別の、エンジニアの仕事、探そうかな〜って…。
続けてくれって、言ってくれる人もたくさんで。
なかなか言い出せないんだけどね。
[明るく言おうとしたのだがついつい音程が下がっていく。]
>>7 フェルム
……真面目って、褒め言葉だよね?
[ちらりとフェルムを振り返って、首をかしげた。]
清掃ロボットのバイトは、コロニーの廃棄が正式に決まった時点で終了。そういう契約だった。
……お祖父さん、一度会ってみたかったな。タイミングが合えば弟子入りしてたのに……。
[そう言ってムービーはその時に手にしていた鳥のからくりを掲げた。瞳を表すビーズが光を反射してぴかぴかと輝く。]
……え。やめちゃう、の……。
[束の間のあいだ言葉を失っていたが、すぐにかぶりを振って]
……このお店はてんちょのものなんだから、てんちょの好きにしていいと思う。でも、残念だね……。
[平静を保とうとしていたが、声の調子にどうしても寂しさがにじみ出てしまうのであった。]
それじゃ、お祖父さんの作品は……?
なぜにうちの会社は紙ベースなんだ?と考えたけど、多分こう宇宙中で手広くやりすぎてて、電波のアレとかで通信できないようなとことかにも支部があって、結局紙の方が間違いないとかそういう感じなのかもしれないと思ったけどセイバリーにはわかりません
>>8 ムービー
ほ、ほめてるよ!ほんと!
僕、モモさんの真面目なとこ、好きだよ!
[頼りになるし!とかなんとか、両手を否定の形で振りながら。]
じゃあ、早く移住先決めなきゃ…だよね?
へへ…弟子は僕一人だったよ。父さんは、通信会社のサラリーマンだし。
モモさんがいたら、僕のライバル、だったのかなぁ。
[もうずっと前から別のコロニーで暮らしている。
その祖父の葬式に会って以来だ。喧嘩しているというわけでもなく、彼の家族にとってかなり普通のことだ。]
……うん。もうずっと…むしろ、お祖父ちゃんが死んじゃった時から、そう思ってたんだ。
モモさんも来てくれて、喜んでくれる人もいっぱいで、忘れちゃってたけど。もう、お祖父ちゃんのからくりは数えるほどしか残ってないからね。
[とはいえ、10数体ほど、それなりに精巧で値が張る故に残っているものたちだ。残り少ない期間でみんな売れるとは考えづらいだろう。となれば、]
…管理できる分だけ、持って行って。あとは…コロニーと一緒に星になっちゃう、かな。
もし、もし、モモさんが気に入ってるのあったら、あげるよ。
[冗談っぽく、努めて明るく。]
>>9 フェルム
ほんと……? あ、ありがとう……。
[必死で褒めてることを伝えているフェルムの言葉は素直に受け取ったらしい。頬がほんのり紅に染まっていた。]
ライバル……。うん、ライバルになれるだけの腕前があったら、本当に良かったのにな……。
[フェルムと祖父の思い出話を聞きながら、ムービーは少しだけ寂しそうに微笑んだ。]
……ずっと、悩んでたみたいだね。
私は、店長のおもちゃだけでもやっていけると思うけど……。きちんと過去に別れを告げて、新しいことを始められるのは、すごいなって思う。
[ここまで話すと、店の進退については口を挟まないことを決意したようだった。となると、残るはお祖父さんの作品の話である。]
貰えるなら全部もらいたいけど、場所がなー……。
どこかで活かす道があればいいんだけど……。
[腕を組んで考え込む。]
>>10 ムービー
[それこそからくりみたいに、ほんと、ほんと、と繰り返していたけれど。ムービーが疑ってないとわかれば、安心した様子で口元を微笑ませてから。好きだのなんだの口走ったことを思い起こして、こちらまでちょっと赤くなっていた。]
モモさんも、いっぱしのエンジニアだ。仕事もきっちりしてる。
今度、からくりじゃない機械の整備の仕方も、教えてよ。
…って、そんな時間もう、無いのかな…
[これから移住に向けて忙しくなるんだろう。まだ行く場所が決まってないならなおさらだ。]
ありがと、モモさん。
このお店は…ラクリマは、やっぱりお祖父ちゃんの店だから。
僕は、残ってたことを、やらせてもらってただけ。
…うわぁ、ほっとした。モモさんに、怒られたら、どうしようかって…。
[胸に手を当てて破顔して。]
…活かす道?これを?
[きょとん、とからくりたちを見る。家に飾って遊ぶ以外で、どうすればいいんだろう。考えたこともなかった。]
>>11 フェルム
[束の間の青春だった。]
ロボットのメンテナンスは、まだ簡単だよ。
大抵はマニュアル通りでなんとかなるから。
てんちょーだったらすぐ覚えられるよ。
……そうだね。お店がなくなるんなら、これでお別れだと思うし……。
[ムービーは先ほど手に取ったままのおもちゃの鳥を、意味もなく弄んだ。片付けの作業はいつの間にか止まっている。]
……いっしゅん。本当に一瞬だけ怒りたくなったけど、てんちょーが決めたことだからね。
てんちょーがこの店を大切にしてきたことはわかってるし。
[きょとんとするフェルムの前では、しばらく考えこんでいたが]
私も適当に言っただけで、なにか思いつくわけでもないし……。また他の人に聞いてみたらいいのかもね。
>>12 ムービー
そう?簡単かぁ…。
僕、あのふくざつな回路苦手だ。目がしぱしぱする。
[からくりもそれなりに細かい部品を扱うわけだが、それとは感覚が違うらしい。]
お別れ…うん。そう…だね…。
[じわぁと鼻の奥がつんとした。からくり屋をやめるとムービーに言ったときは、なんどもイメージで練習していたから(していたのだ)か、そんなことはなかったのだけど。ムービーにそう言われると、ああ本当にそうなんだ、と現実とやらに体が重くなる感じがした。
やりとりする方法はあるだろうが、今のような時間は終わってしまうのだ。]
[一瞬怒りたくなった、にはどきりと心臓の一拍が大きくなった。]
…ごめん。ごめん、ね。ありがと。
[たどたどしく、そう言った。]
そう…してみる。おまえたちだって、捨てられたくなんか、ないもんな。
[本物そっくりのからくりたちに語りかける。祖父の作品たちは、そうやって語りかけると、じんわりと微笑んでくれる感じがするから。]
―タヨーナ公園区・夜の近く―
[ベンチに備え付けられた操作パネルで、背もたれの角度を調整した。
かつて、多くの人々が公園に集っていた頃には、暗黙の譲り合いの末に触れられないことが多かったシステムだった。ベンチに座る者が減ったことで、その利便性をいかんなく発揮できるようになったのは、いかにも皮肉だ。]
[彼は歩き疲れを隠さず、ベンチへ腰を下ろした。胸ポケットから小箱を取り出し、箱から使い捨て式の電子タバコを摘み、咥える。一連の挙動は、タブレット操作に似て滑らかだった。背もたれに背中を預け、腕を組み、ぼんやりと上方を眺める。]
[中型宣伝船がゆったりと飛んでいた。移住先の紹介を降らせている。しばらくすると、降るものは移り変わる。すっかり移住の象徴となった歌。月まで――。]
[楊枝にも似た細型の電子タバコの先、微かに灯った光が明滅する。無燃無煙式のタバコにおいては、形骸的にも程があるインジケータだ。かつての名残をなぞっているだけ。けれど、しぶとく残り続けている――、]
(こっちの仕事は、明日にでもなくなりそうだけど。)
[《空っぽ》のタグは更に増えた。暇は近いが手間はなしと、余裕ぶれたのも以前の話だ。
頼まれ事の進捗は芳しくない。できる限り、と念は押したのだから、責任は果たしているはずだ。そんな理屈に対し、感情が不満げに息を漏らしていた。
落ち着かなかった。片付けていないことが多いせいかもしれない。彼は自身の行き先すら、まだ決めていなかったのだから。]
……さすがに決めないとだなあ。
金の切り替えにも時間かかるだろし。
[呟きの度に、タバコの先が揺れた。空を往く中型宣伝船は、再び移住先の候補を挙げる。廃棄が決定されてから、躊躇わずに周囲に相談を、と訴える公共広告も増えた。周囲は執拗に変化を促すが、腰は重いままだ。]
>>13 フェルム
その、なんていうか……。
[通信技術が発達した世界でも、ひとはこうして直接会ったり、話したりを続けているのだ。同じ場所と、時間を共有する意義を、ムービーはまだそこまでわかっていなかったが、今のようなひとときが失われる寂しさは、人一倍感じていた。その寂しさを反映してか、視線がつい泳いでしまっている。]
これで最後だから。最後なんだから。
お別れする私のことは気にしないで、店長は、店長の幸せをつかんでほしいなって。
……思うんだ。
[話にまとまりがないかもしれないが、それは、心に浮かんだ言葉を、そのままぽつぽつと口にしたからだった。
やがて、ムービーは元の作業を再開させる。これはこっち、あれはあっち……。法則に基づいて、店内のおもちゃたちは別々の場所に置かれていく。]
お祖父さんの作品を無駄にすることだけは、かなりいやだな。
もしどうしようもならなくなったら、連絡してね。なんとか全部買い取るから。
[そう、手を動かしながら声をかけて]
/*
リスリーじゃぐさんみがしてたのはたぶん顔グラがリネアっぽかったってのが多いんだけど、魚住さん? とも思うところがあり……
モモはリベさんじゃないかなあと思うんだけど
ダマリはわたさん? とか…フェルムかセイバリーがブンクラ? とかそんな……
聖さんはビクトリアなのかなあ、でもメタなんだよねいてるって言えよ
/*
セイバリー、フェルムでチヨスブンクラわけてる?
それならセイバリーのほうがチヨスさんみあるかな……
カルックスとソラリアはくるみさんじゃないかなあ……
シゥルとメリドリが消去法的にじゃぐさん魚住さんになる感じ……? もちさんどこ? ニンフェーアは違いそうなんだけど…ううーーーーん
>>16 ムービー
僕の…しあわせ。
[とつとつと呟いて、少し視線を落とした。僕の幸せって、なんだろう。からくりを触ってるときがもちろん幸せのはずだけど。ことに最近は、そう感じることも少なくなってしまった。何気なく、聞いてみる。]
モモさんは…その…機械に触ってるの、幸せ?
これからも、ずっと、機械の仕事をするの。
[他意はない、と思う。聞いてみたいだけだ。]
買い取るだなんて!
ムービーのところなら、きっと幸せだ。
だから、それで僕は十分なんだ。
[心底満足げに、そうつぶやいた。]
/*
ディアヘキサンと思ってるけど、マクロスっぽさを感じたからってのは否定しない
ライカってところでわたしはばれていると思う
>>17 フェルム
[店長からの問いかけに、ムービーはうーんと悩んだような声を上げる]
他のことをするよりは、好き。でも幸せかはよくわからない。
……私の幸せは、お仕事と関係ないのかもしれない。
機械いじりは続けたいと思ってるけど、移住先にいい仕事がなければやめちゃうかな。
案外、ビームで宇宙海賊と戦う仕事を始めてたりして。
[最後の一言は真顔で言っていたため、冗談か本気か他人にはわからなかったかもしれない。その後も黙々と、あるいは店長と雑談を続けながら、店の荷造りを手伝っていた。**]
ビームが出せる ムービー・モモは、カたコとカたン フェルムPLさんお付き合いありがとうございました! こちらはこれで失礼しますー。楽しかったです!
>>18 ムービー
そう…そっか。人それぞれ、ってやつ、だね。
しあわせ、かぁ。
[うんうんと頷いて。]
そういえば、出せるんだっけ。ビーム。
まるで映画のヒーロー…ヒロインか。
もし、宇宙海賊をやっつけられたら。
お手柄で、衛星放送にモモさんが出てくるのかな。
[きっと彼も実際には見たことがないだろう、でもありえないことではないので疑っていない。こちらも冗談なのかよくわからない真顔で答えていた。突っ込みが不在のまま、店の片づけと荷造りはのんびり進んでいくんだろう。**]
>>18続き
ただでもらえるなら、本当に全部もらっちゃうからね。
撤回はなしだよ。
私も、家に帰ったら片付けなくちゃ……。
[作業中は、こんな調子で他愛もない会話をしていたのだろう。それは今まで通りの仕事風景に、よく似たものだったに違いない。**]
―タヨーナ公園区/夜、近く―
わぉー――ぉお――……ん……
ぉおー――ん……
[宣伝船が歌をこぼした時、仲間に呼びかけるような犬の遠吠えが響いた。ひとけの減ったタヨーナにその声は遠く近く反響して、うっすらと消えていく。
消えていく己の声を、そして歌をこぼしていく船を追うように、空を彼女は駆けた。種の原始の姿を思い出したかのように手足で空を蹴り、殴り、跳躍する。それはまるで――荒野を駆ける幽霊牛を追い立てる、幽霊カウボーイが連れた犬のようだ。]
>>14>>15 リスリー
[追い立てていた牛は、ふつりと歌を止めた。移住先の候補をこぼし始めた船に、追う足は徐々に緩んでいく。追いかけっこの興をそがれた彼女は船の周りを1度2度、くるくると回って、それからようやく足を止めた。]
クゥ……。
[小さく鼻声を漏らす。見下ろせばそこは公園の上空だ。小さく赤い光がチカチカと点っていて、それをくわえているのは顔なじみの人で。彼女はパッと笑みを浮かべた。
無重力遊泳の中でそうするように空を蹴り、あなたのそばへと舞い降りる。]
わふっ。わう!
[人の言葉ではない。ないけれど、その声と笑みは確かにあなたへと向けられている。]
/*ダミーさん、解答用紙ありがとう!
PL予想解答用紙(敬称略)
参加者
ブンクラ:リスリー
もちのじ:ライカ
JAG:ダマリ
魚住:フェルム
ふーぎ:アルマ
紺碧:ディア
綿之原:ビクトリア
聖:ニンフェーア
チヨス:セイバリー
くるみ:カルックス
リベ:中の人などいない
しるこ:シゥル
見物人
あず:リブラ
*/
/*
大体あってると思うけど盛大にかけ違っている気もする……。
ライカ・ダマリ・フェルムさんのあたりはちょっと消去法なんですよな……。
*/
/*ライカさんとダマリさん逆かなあ。
フェルムさんは……お話できたけどどんどんわからなくなるんですよ……。どなただ……。*/
/*
BB2000は最後のNew Orleansだけでも超見る価値あるから見て
続編だからBB見ないとわけわかんないけど
あとカーチェイス正直くどいけど
>>21 ライカ
[気も漫ろに見上げていた空から、顔なじみが降って来た。半透明なあなたを視認できたのは、かなり距離が近づいてからだ。]
お、
[思わず口を開きかけたせいで電子タバコが落ちかけて、慌てて噛み留める。一度摘んで、口の端に挟みなおした。器用に咥えたままで、話かける。]
どうも、ライカ、……今はわんわん時間か。
[発声の度に、電子タバコの光がくんくんと揺れた。来るであろう反応が人の言葉でないことはわかっていたので、言葉を続ける。]
……こっちの手がかりは増えていないよ。
《空っぽ》だらけだ。
[報告が暗い内容であることを、苦笑いに隠そうとする。それで紛れる、というものでもないであろうが。]
>>22 リスリー
[揺れる電子タバコの光に視線が持って行かれた。わかっていても好奇心が少々うずくせいで、尻尾がゆらゆらと揺れる。
問いかけにはタバコの光を見つめたまま頷いたが――]
……クゥ。
[苦笑いの後ろの感情をかぎ取ろうとするかのように、鼻を2度、3度と鳴らした。眉尻が下がったのはその報告と、それ以外の感情故。
まずは、小さくかぶりを振った。これで「お願い事のことは、気にしないで」と、そう伝われば良いのだが。
続きの意思を、感情を伝えようとわふ、と口を開いて、閉じた。
一歩近づいて、あなたの隣のベンチを指さす。尻尾とともに傾げられた首の意図するところは、「座っても?」――通じるかは、定かではない。]
>>24 リスリー
[ベンチを示す掌に、わふんと喜びの声が漏れた。跳ねるように腰掛ける――僅かにベンチに沈みかけたのは一瞬のこと。腰掛けるような仕草で浮いている。つま先はきちんと揃えられて、尻尾は無意識にゆらゆらと揺れるばかり。
隣のあなたを見上げて、また鼻を鳴らした。]
くぅ……くー…。
[鳴き声をしのばせて、あなたに手を伸ばした。お手に似た仕草で、いつか尻尾を丸めている自分に、誰かがしてくれたように。
空っぽばかり。そんな言葉の後ろに、何かとてもいたいものを覚えたので。大丈夫だよと、言いたげなその仕草は、けれど幽霊の身には(もし、あなたが避けなかったとしても)ただの透ける空気に過ぎないのだが。]
>>25 ライカ
[座ろうとしたあなたが一瞬沈みこむのを見て、瞬きをした。彼女が物質に干渉できないということを、度々忘れてしまう。先日の座り姿が過ぎる。座るということ一つに、細かな調整が必要になってからも、彼女は座るということをやめていないのだ。なんだか、すごいことのように思う。一呼吸が妙に勢いづき、息が鼻を通る音がした。]
[あなたの手が伸ばされるのを、怪訝そうな視線が追う。実害が生じないことは充分に知っているので、するに任せた。半透明の手は、丁寧にこちらの輪郭を滑っただろうか。]
……ん?
もしかして俺、慰められてる?
[問いかけて、首を傾ける。避けたように思われないよう、微かな角度で。あなたを窺う顔には、面白がったような表情が浮かんでいた。]
そりゃあ、成果はなかったけどさ。
それでこっちが慰めてもらうっていうのは、こう、違うんじゃないか?
【イイトコイコー・コーポレーションオフィス/業務時間】
[この広い宇宙だ、移民というものはどこかで起きている。多少波はあれど常に忙しいのがこの仕事だ。]
──移住先の相談ですか?エリアは…では担当に代わりますね──
──えっ、あそこの居住区空いてるって…、埋まった?いえ困ります──
──本日ご紹介しますコロニーは──
[通信がきれればまた次の通信。トラブルもよく起こる。
ピピッ──と休憩時間を告げるアラームが鳴った]
ふぅ…
[休憩時間と同時に、目の前にドリンクメニューの画面が投影される。コーヒー、と告げると机につっぷした]
んーーーーー。このままねたい…。
[ぐでっとした表情でつっぷすも、そばの同僚からだらけすぎと忠告されるとむくっと体を起こした]
だって…最近忙しいんだもん…。
みんなのんびりしてるんですよねー…みんな。
直前でばたばたするのはこっちなのに、もう。
[ふう、と担当エリアの移住先の決まっていない移民予定者のリストを横目にみながらまた一つ息を吐いた]
[机脇の射出口からぽん、と突き出されたコーヒーを受け取る。ズズ──ふぅ…あたたまる]
私も移住しようかなー…なんて…冗談ですよ、冗談。
仕事自体は好きですからね、色んな所を見たり、いろんな人とも会えるし。
[何いってんの、なんて言われながら。問題は人手不足だよね…なんて同僚と頷いていた。
いろんな土地のいろんな種族のいろんなコロニーと関わるのだ、それに対応する側も色々と必要になる]
さて、と、それじゃあまたお仕事しますか。
──こちらイイトコ・イコーです。リブラが承ります**
>>26 リスリー
[生身であれば確かにあなたの手を撫でただろうが、残念ながら輪郭をたどるだけに留まった。
「慰められてる?」
少し、違う気がして、もう一度あなたの手の輪郭をなぞる。励ましている……それも少し違う。応援している。違う。こちらも僅かに首を傾げた。言葉を探す間、霊体の手はあなたに触れたままだ。]
――わふっ。
[ようやく言葉に思い至って、疑問符に甘噛みするような声を上げた。「元気つけたい」。協力してくれて、成果がないことに苦い顔をしてくれるような人から、苦い表情を取り去れたら――それがたぶん、知っている言葉の中で一番近い。もう一度その声を繰り返した。
これで意思を伝えられただろうか。そんな心配で少し下がったまぶたを持ち上げてあなたを見上げれば、ぶつかるのは楽しそうな表情。
……伝わったかはわからないけれど、笑っている顔を見るのは好きだ。自然、こちらの頬も緩む。
だから、彼女は今度は少し元気に尻尾を揺らして、そのリズムに合わせるように、あなたの手をぽんぽんと撫でた。]
/*
リスリーさんとライカちゃんの会話めっちゃかわいいんじゃ〜〜!!!
人と犬なんだけど〜!不思議と〜こう〜成人した子供と、ちょっと子供っぽい口調のお母さんみたいにも見えませんか〜!!
*/
>>27 ライカ
[違ってたか? 考えを巡らせるようなあなたを見て、リスリーは最初にそう考えた。考えている内にあがった声が、疑問符を持ち去っていった。
あなたが懸命に考え、伝えようとしたことが、全てそのまま伝わったとは言い難い。それでも、もたらそうとした結果は叶ったようだった。]
ま、いいか。
[声色は軽い。諦めではなく、追求の必要性がなくなった、そんな調子だった。]
気に掛けてくれてるんだよな。ありがとう。
[あなたの元気に揺れる尻尾が、透けて見える。なんとはなしに気持ちが明るくなるリズム。一度大きく息を吐いた。気怠さがほんの少し、逃げていくようだった。]
気に掛けてもらったわけだし、
ちゃんと残りの仕事とか……いろいろ片付けるかなー。
[撫でられていない方の手で電子タバコを摘み取った。少し力を入れ、パキ、と音を立てて折る。(そういう構造になっているのだ。後でゴミ箱に放れば、ナノマシンが分解してくれる。)折った電子タバコは一旦ポケットに突っ込んだ。
撫でられていた手をやんわりと引いて、背筋を伸ばす助けにする。そうして、立ち上がろうとしながら、]
完全に夜になる前にもう一巡り、だ。そっちはどうする?
/*
ライカふーぎさんだと思ったんだけど、RPが積み重なるとしるこさんにも見えて来たんだよな……あの宇宙に行ったライカ犬の話してたの聞いたことある気がするし……
でもそうするとふーぎさんが行方不明になっちゃうんだよな???
*/
/*描写に悩むから電流攻撃とかについてふわっと調べてたらまたへばってしまっていた。
カルックスとフェルムと追いかけっこしたいけどカルックスと縁故ある人多いし今投げるとワイと絡めやおら!って圧すごいかな……。フェルムは在席時間長そうだけれども。
ソロール後の様子見て声かけしたほうがよさそうならしようかな。というメモ。*/
/*
ディアが紺碧さんかなあ……セイバリーとダマリのどっちかがチヨスさんっぽい気はする。どちらかといえばダマリ?
ムービーはやっぱ聖さんでいいのかな。リベさんも有り得るかな……ムービーリベさんならふーぎさんがアルマ……?
*/
>>28 リスリー
わん!
[「こちらこそ!」そんな気持ちを込めた一声だが、ただの喜びの声に聞こえたかも知れない。翻訳機が働かない時間は意思の疎通が難しい。
電子タバコの一連の始末に目を奪われていたから、手をひくのは実に容易いことだっただろう。背筋を伸ばすあなたの隣で、ぽんぽんと自分の膝を叩く。自分の居場所を確かめたそのそぶりのあと、あなたを見上げた。スンスンと鼻を鳴らしてから、]
ぉんっ。
[疑問符には一声吠えて、行動で応えた。飛び上がるように宙に浮かんで、泳ぐように一度前転。少し離れた距離を戻すように、あなたの後ろに滑るように回り込む。
いつか昼間に会ったとき、何となくついて行ったときと同じ位置だ。]
/*
あたいふわふわ髪女子が好きなのかな?ストレート派の気がしてたんだけどな?(歴代を振り返りながら)
*/
/*
ふーぎさんはこのシチュなら人外寄りのキャラに居そうな気はするんだけど〜〜って感じ。
リスリーのするっふわって感じはちょっとじゃぐさん臭?
フェルムはわたさんかもちさんのどっちかではないかと思ってるけどどうだろなー。
*/
/*
魚住さんに至っては見当がつかない……いないときには誤認しまくるのに、実際に居るときに全くわかんないって何なんだ私は……
*/
>>29 ライカ
[まさしく喜びに受け取って、子供を見るような眼差しを向けていたかもしれない。言葉の裏などというものがないやり取りには、むしろ気が緩んでしまうところがあった。もどかしさを覚えずにすむ方は気楽なものだ。]
[吠え声に、はきはきとした応答とやる気を感じる。果たしてそれは合っていたようで、あなたはついてくる意思を見せた。初めについて来られた時には戸惑ったものだが、今となっては慣れたもの。それに、もうしばらくもすれば、"わんわん時間"も終わるのだ。]
――よしわかった。
……本人が居るなら、聞き込みも手っ取り早いな。
[これまで毎度のように添えていた注意の文句――あまり邪魔にならない位置で――の代わりに、そんな言葉が収まった。一度確認するかのようにあなたを見て、あとはまっすぐに仕事の路へと戻っていく。]**
/*
途中でうっすら察してたけど聞いてください、
「聞き役に回ろうと思って犬語できたけど結局聞いてもらっていた」
切腹
/*ムービーのイメージポエムは夏花の歌です。
情景がキャラに合ってるというよりは、着想の元って感じです。*/
/*自キャラ考察は2日目以降にとっておこう……。
今はアドリブで設定を足していくターンなので。
ちょっとしたレトロ趣味があるというのはノリで決まりました。*/
【親水公園・昼】
[セイバリー・グロウズは途方に暮れていた。時刻は昼、しかしながらかつての賑わいはもうどこにもない。せせらぎの音だけが静かに聞こえる公園のベンチに腰掛けて、彼がぼんやりとしはじめてもう数十分になる。]
名案だと思ったんだけど……。
[手にはひと抱えの花(移住までに減らしておこうと思ったが、うっかり咲かせてしまった)。肩からかけた鞄には、宇宙共通規格でパッケージング済みの種が入るだけ沢山。昨日から一晩かけて、ラベリングも終わった。もとより研究に使うものだけは几帳面にしまってあったため、ソラリアに手伝って貰えばあっという間だった。]
[全部はやはり持っていけないが、しかしながら処分するのは惜しい。だから、誰か欲しい人に『おすそ分け』しようとこうして出てきたのだが。よくよく考えてみれば、事務室に来てくれるダマリやアンドロイドのソラリア以外にろくな知り合いなどいないのだった。]
やっぱり燃やすしかないのかなぁ……。
燃やしても生き残るやつはわたしが持っていくとして……。
―親水公園・昼―
>>32 セイバリー
[勝手ながら>>1より後日ということにさせていただきたい。
人気の少ない公園に、如何にもインドア派ですという男が、きょろきょろあたりを見渡しながらうろついている。土地勘がない様子だ。布で覆われた鳥かごなんてもっている。
セイバリー、貴方を見ると、他に話しかけやすい人がいないことを数秒確認して、おそるおそる近づいてきた。]
こ、こんにちは。
あの、人魚がいる池って、このあたりですか。
まさかあの噴水じゃないですよね。
[きょろ、と機能だけが残っている噴水を振り返ってから。じぃと花を見つめて。]
すごい…これまさか、みんな本物…ですか…?
[ぽかんと口を開けた。]
>>33
[ぼんやりと考えを巡らせている間、あなたが公園に入ってきたことも、何かを探していることにも気づかなかった。話しかけられてようやく、目の前にあなたがいることに気づく。]
は、はいっ。こんにちは。
人魚、人魚……かい?
それって、あの……生き物だよね。ここにいる、のかな?
[もしかしたら、ソラリアから話を聞いたことがあるかもしれないが、彼の頭の中では結びつかなかった。それよりも、花を見られている。そう、植物の話である!]
本物かって、もちろんそうだよ!まぁ、「自然」に生えているやつかって言われると、定義が難しいけどね。でもこの子たちは実験室で育てたものだけど、環境さえあってれば種をまけば生えてくる子たちもあるんだよ!
[急に饒舌になると、鞄からパッケージされた種を出して見せたりするだろう。]
>>34 セイバリー
[まさかそこまで考えに没頭しているとは気づかなかった。]
はい。僕も、前に一度、会ったきりで。
そんなに都合よく、会えるとは…。
[水路や、水場を探してそれなりに歩き回った後だ。疲れ気味の様子で、同じベンチに少し離れて腰かけた。鳥かごを膝に抱える。
植物の話をまくしたてられれば隠れた目を白黒させて]
あっ、そ、そう、ですか、へぇ…。
[反応は一歩引いて見えるかもしれないが、興味深そうに花と種を見つめている。そうか、これが花なんだ。なんて柔らかそうなんだろう!それにいい匂いもする。]
種を撒けば生える。
[それだけ繰り返して種を見つめている。]
>>35
[考えに没頭していたというより、ぼんやりしているのである]
人魚かぁ。一時期はやったけど、街にいるんだね。全然知らなかったな。移住のこんな直前に新しく知ることがあるなんてなぁ。
[あなたが引いているかどうかに気を配るタイプではない。興味がありそうとみれば、ずいっとさらに押し出す]
実は余ってしまってね。移住先に持っていけない分は人に譲ろうと思ったけど、あてがなくて困ってたところだったんだ。興味があったらいる?よければこっちの咲かせちゃった子たちも。ね。
[それからようやく、名乗りもしていなかったことに気づく。多分、知り合いかアンドロイドがこの場にいれば、もっと早く指摘してくれたのだろうけれど。慌てて居住まいを正した。]
あ、名乗りもせずにごめんね。
わたしはセイバリー、食用植物の研究をしてる会社員だよ。
>>36 セイバリー
僕も、噂ばかり聞いてて。
店の常連さんが、好きなんです。噂話。
その人魚、とてもきれいな声で、歌うんです。
[うらやむような声音で。]
だっ、だめですこんな高価なもの!
あ、余って…余ってても…余ってるなら…
[押しに弱い性格である。初めは真面目に断っても、まるで建て前でしたというようなスピードで押されていく。だって花だ。こんなのきれいに咲いてる。種も、撒けばいつか咲くらしい。撒くって、どうするんだろう?机の上でいいんだろうか。]
食用、植物…わ、わぁ。すごい。
あの、すみません、気安くはなしかけたりして。
合成じゃない植物なんて、僕、僕…。
すごいなぁ。
[キラキラした視線(ただし目隠れだけど)をそちらに向けていた。]
>>1:20 続き
医療用測定機を起動。脈拍、表皮チェック。
どうやら不摂生、もしくは摂取不良によるエネルギー不足と判断。
消化器官に無機物反応が見られる為、内蔵器官の故障かも……。
ソラリアの解析が進むなか、成人男性が身じろぎした。
「もし。お加減如何ですか?なにか……」
「……は」
「は?」
「はら……へった……」
「……マフィンありますけれど」
がばりと起き上がった成人男性に、空腹による行き倒れがまだ存在するのだと、ソラリアは認識を改めた。
行き倒れていた一般男性はカルックスと言った。
腸内の燃焼効率増幅装置がたまに故障し、逆に消費してしまうのだと。
「やーすんません。やばいなーと思ったらもう倒れてて」
「いえ。作りすぎてしまっただけなので。
しかし体内機官に故障が見受けられるのであれば、早急なメンテナンスが必要と思われます」
>>38
ソラリアの至極真っ当な意見に、しかしカルックスは苦笑いで返した。
「確かにそうなんスけど、それより今は移住費かな。いやーカッツカッツで」
たははーと笑うカルックスにしかし、ソラリアが日頃感じている処理遅延事項への懸念ーーマスター曰く『不安』ーーは感じられない。
「……カルックスさん」
「はい?」
「移住に必要な事前準備とは、どの様なものなのでしょう?」
「……はい??」
それ、俺に聞きます?と首をかしげたカルックス。
「とりあえず、マスターに聞くのが良いんじゃないっすか?」
「指示事項は既に遂行しています。……私は、ここソコラで本格的活動を開始しました。他の場所で活動した事がないのです」
「……ああなるほど。まぁ。俺もここの生まれでここしか知らねぇっすけど……俺は楽しみで、あんたは不安なんすね」
不安。生物特有の感情をさすその言葉はアンドロイドにも適応されるのか、ソラリアには少し疑問である。
しかし自分が陥っている状況を端的に示すには、とても分かりやすい言葉でもあった。
>>37(つけたし)
あ、す、すみません。
僕、フェルムです。
からくり屋を…やって…やってました。
[きゅっと鳥かごを覆っている布を握った。]
>>39
「……マスターにもその様に指摘されました。不確定事項が一定量を超えると、途端に演算速度が落ちてしまうので、出来れば同じ移住者の方の意見を参考にしたいと考えているんです」
カルックスはその言葉に、うーんと何度か唸って見せる。
「……俺はまず、移住できるかどうかから始まるっすから……もう出たとこ勝負かなぁとかまでしか考えつかねぇや。あんたの場合だと、移住した人の話を聞いた方が早いんじゃねぇかなって思うんすけど、なんかそれも違いそうだしなぁ。やってみなけりゃわかんねぇよ。ってしか、言えないっす。……すんません」
「……わかりました。貴重なご意見。ありがとうございます」
ソラリアは立ち上がり、ぺこりとお辞儀をする。
カルックスは頷きつつも、うーんと相変わらず唸っている。
自分の聞いたことが負担になっているのではと、ソラリアがもういいと声をかけようとした。
>>41
だが、カルックスがはたと手を打つ。
「あんた、ようは違う場所でまるっきり生活が変わっちまうのが怖いんすよね?」
「え、ええ……端的に言えば、その様になるかと」
「なら、移住先に行ってもこっちとまるっきり同じ事ができるように準備すりゃいいんじゃねぇっすかね。
いつもやることを向こうでもやれるようにして、いつも行ってる場所に似たところ探して、こっちのものを持って行って、まるっきりあっちを『ソコラ』にしちまえばいいんっすよ」
「……移住先を、『ソコラ』に」
「俺だっていくつか思い入れのあるもん持っていくつもりだし、アンドロイドのあんただって、そういうのいくつかあるだろ?お気に入りがあれば、それだけでもちょっとは落ち着くんじゃねぇかな……って思うんすけど」
どう?といたずらを思いついた顔で笑うカルックスに、ソラリアはしばし提案内容を解析演算し、新しい解決策に該当するかもしれないと結論を付けた。
「ありがとうございます。指針の一つになりそうです。何か、お礼を」
「いやいや!そんなの……って言いたいとこなんすけど」
マフィン、もうちょっともらえたりしません?カルックスは照れ臭そうにそう言った。
[ソラリアはくるりと部屋を見渡し、最後の点検をする。
天井:異常なし 家具:良好 床:チリ0
日課である居住区の手入れの完了を確認し、キッチンへと向かった。マスターであるセイバリーの外出理由と、現在時刻を計算したうえで判断した『お弁当』がそこにあった。
外出先である親水公園に行こうとして、はたと立ち止まる]
本日はダマリ様はいらっしゃるのか、確認するのを怠っていました……。
[ふむ。としばしの演算。鍵がかかっていれば問題がなく、来訪の痕跡があれば後程向かおう。と結論付ける。
外に出る前にもう一度部屋を見渡す。段ボールが増え、転居の用意は少しずつ進んでいる。だが、そもそもの彼の移住先をまだ聞いていない。
できれば。と思っていた。
会社所属のアンドロイドだが、希望があれば社員をマスター登録し続けることができる。
できれば、ついていきたいと。そこらでの、最後のマスターであるセイバリーに。
そのことをまだ、ソラリアは伝えられていない。]
―自室・午前―
ええ、では早急に。
[響く声、小さく会話用の端末から通信終了音が響く。通信が終われば大きく息を吐きながら作業用の椅子にもたれかかった。
片付いているというよりは物が少なくガランとした旧式の部屋に、ダマリだけがいた。
いつもならば当にでかけている頃なのだが、出勤用のコートは玄関付近の衣類スペースに収納されたままだ。 ]
(予定は前倒し進めておくものだとは誰かにも常日頃から言っていたものだが。)
[上司からの連絡だった。
移住推進局からのアナウンスが入った。
『移住先の決まっていない者、手続きの終わっていない者はそちらを優先するように』との連絡。
あの職場はダマリ以外で決めず手続きもしていない者はほとんどいないだろう。
大抵上の者が移動先を決めるか薦めるかしていたからだ。それをダマリは拒否し続けたのだ。
先程の会話の中には君は人手の足りないスサ・ミー支部にいって欲しいのだがという小言もあったか。
特にこちらからアクションを起こさなければそこに移住することになるだろう。]
>>37
歌かぁ。会えるといいね。名前は分からないの?呼んだら出てきたりしないかな。
[何の根拠もなく、楽観的にそんなことを言う]
高価……あぁ、そうか、これ高価なのか!
[市場価値に疎い。]
きれいな花に見えるのかな?うんうん、けっこう可愛い花が咲くんだよね、用途は食用なんだけど。
あ、食用と言っても、本当は合成食品の材料になるもので、そのまま食べると……慣れが必要かな。わたしは結構いけると思うけど、人に勧めたらすごい顔されたよ。
[きらきらした視線にうなずいて]
本当に、もらわれないなら処分するしかないんだよ。
移住先によって持ち込めるものは違うから、どれでもあげるってわけにもいかないけど。
移住先が分かってれば、大丈夫なものをあげるよ。その方が植物もきっと喜ぶ、植物に聞いたことないけど。
[名乗りを聞いて、不思議そうに首を傾げた]
ん?「ました」なんだ?
/*お、カルックスさんは移住に前向きなタイプか!
いいなあ犬猿の仲的にはおいしいなあ!
関係申請受諾ありがとうございました!(ここで言う)*/
[デスクの上にぽつんと置かれた最新式のネットワーク機器をオンにする。
メールボックス他常設のソフト以外はほぼ移住先についてのデータや検索結果だ。
その一つには緑鮮やかな草原の写真データがありタイトルにはクーキ・オイシーの文字がある。
すいと電子画面へ指を伸ばせばスサ・ミーの検索結果が開いた。それらを眺める目つきは酷くぼんやりとしていて、内容を吟味しているようには見えない。
『ダマリくん、優秀だから』セイバリーの声が頭に響く。]
……そんなことはないさ。
[今やるべきこと。恐らくは――あの夢を諦めきること。
距離を離しても解決はしなかった。――なら自らの手で?]
短絡的過ぎる。
[部屋にいて考えていては気が詰まる。少し外に出てみよう。そう思えば立ち上がって端末をオフにした。映し出された沢山の画面がふっと消え、部屋が広くなったかのような錯覚を覚える。
コートを着込み素っ気無い部屋を後にした。**]
/*
これもしかして呼ばれてるのか!?いっていいの!?(寝てたとか風呂とか諸々でゆるおん詐欺してた顔)
*/
>>45 セイバリー
あっ、そ、そっか!名前を呼べばいいんだ!
ニンフェーア…ニーって呼んでって。言ってた。
[今ようやっと気づいた様子だ。きっとまたどこかで歌っているだろうなんて考えていた。]
ホログラムの花も、フェイクフラワーも、みんな、本物の花に追いつこうとして美しいんです。
いのちには、かなわないです。よ。
[こころなしか、こちらも饒舌になっていた。]
それじゃあ、これがもやしになったりするんですか?
なんだか、もったいない、です。
[例えが貧弱だった。]
わかります。植物も喜ぶ、って気持ち。
僕も、からくりが喜んでるなあって思うと、嬉しくなるんです。
あ、ああ…移住先…まだ、決まってない。えっと…レックスαは大丈夫かな。
[がくっとうつむいた。何もかも、そこからなのだが。
とりあえず、一番有力な候補を聞いてみる。]→
>>45(つづき)
はい。…移住するまでは、やってるつもりですけど。こういう、からくりを作ってるんです。僕はまだ、こんなにうまくは作れないけど…。
[自己紹介代わりに、鳥かごからからくりをとりだす。
やや小さめのオウムを象ったものだ。
フェルムがどこかをいじると、ぱた、ぱた、と鷹揚に羽を動かした。]
―タヨーナ自然科学技術史館(閉鎖住み)/夜―
[タヨーナの誇ったミュージアムもすでに閉鎖されて久しい。
希少性の高い物は持ち出されたが、巨大な展示品――それは例えばホールにそびえ立つソコラの全景モデルだとか、天井からぶら下げられたド・コカーノ系の分布モデルだとか、宇宙船の原理を解説する断面モデルだとか――は、輸送コストの高さのせいで放置されたままだ。
入り口の扉だってはじめこそ施錠されていたのだろうけれど、部品泥棒のせいか、近所の子供のいたずらか、浮浪者が寝床でも探したのか、扉ごと傾いて開きっぱなしだ。
それに物体に干渉しない彼女にとって、扉の有無なんて関係ない。]
[ここに来たことはなかった。外から見ることは多かったけれど、「入館料」とやらが払えない彼女にとって、ここは「立ち入り禁止」の場所だったのだ。
でも、もう「入館料」はいらないらしい。
ふわふわとした足取りで、扉をくぐる。]
―人通りの少ない通り・昼―
[なんとなく民間人向けの工具を取り扱う店を覗いてみるものの商品はほぼならんでいなかった。ソコラの廃棄により移転したり閉店したりする店がほとんどなのだから当然だ。]
……ふう。
[一旦休憩すべきか。目的も薄いし、違う工具店に出向くとしても最短の店でも徒歩で行くには少し遠い。仕事用のバイクでも借りてくればよかったか。
飲み物の販売機か入れる店がないか探索している。
この辺りも全く来ないわけではない。だが普段は巡回するだけで立ち去ることがほとんどなのだ。]
/*
出る場所は大体「ここに幽霊の女の子がいたらかわいいなあ!!」というセレクトです、夜の博物館に幽霊ってかわいくない?
―親水公園・昼―
>>45セイバリー >>47フェルム
[この街の水路は、案外入り組んであちこちに繋がっている。流れは時に緩やかでもあり、強かでもある。その中を我が物顔で泳ぐ人魚の娘は、やや濁り気味の繁華街の水域を抜け、多少薬臭くはあるものの、触れ合うに足る清浄さに保たれた人工池へと滑り込む]
[人魚はこの場所が気に入っている。広い池と静かな空気。それがきっちりと調整された作り物だとしても、彼女はそれ以外を知らない]
[水面を目指して泳ぐ途中、水中からでも音を拾えるその耳が、己の名を呼ぶ声を聞き取った。緑の尾を強く振って、ぱんと水面を割る]
はーい?
[そして気の抜けた返事と共に、陸の二人の方を見て。――それぞれが手にしているものに気づけば、それに熱い視線を注いだ]
>>50 ニンフェ
―――うわああああ!?
[セイバリーに、からくりオウムを手に乗せて見せていたところだったろう。
突然立った水しぶきと軽やかな声に、初めて会ったとき以上に、この男は慌てふためいた。大事な祖父のからくりを取り落しそうになる程度には。]
あ、あ、な…に、ニンフェーア!ニー!
きmっ、君、どこから…!
[あわてて言い直したりなどしながら。そうか探していたのは自分だったと思い出す。]
>>49
[入ってすぐのホールは、大理石を模した壁と柱、そして床が、窓からの夜光をうっすらと反射していた。そびえ立つソコラの全景モデルが反射光に淡く照らされて、入館者を出迎える。
かつての入館者たちがそうしたのと同じように、モデルと人々を区切る柵に手を置くように歩み寄った。
見上げれば巨大な、けれど実際のものに比べれば遥かに小さなモデルだ。天使の通り道のような光は、銀色をなめらかに浮かび上がらせていた。]
――……きれい。
[その言葉は思考を経ず、すとんと落ちてきたものだ。
ドーナツ型のフォルムや、スポークで繋がれたドッグ。光を反射する青みがかった巨大な鏡。
ごつごつした小惑星や、まん丸の星々。その中に浮かぶにはあまりにも不自然な形なのに、それでも、そう思った。]
―午前中 ソコラ:ドッグの外れにて
ドッグにほど近いこの場所は、以前は多くの宇宙船を収容されていた。
廃棄が決定し、移住が進み。人がいなくなると老朽化も格段に早まるのか、ひび割れから流れる『隙間風』が、捨てられた場所という感覚をさらに強めていく。
そんな中で一人。青年が生き生きと半無重力の足取りで歩いていた。
青年はあるポートのドアの前に立つ。システム入力を求められる。≪Fry Me To≫]
「――NewWorld! 」
歌うように響く声に、扉は空気音で応えた。
スライドされるも半分も開かないドアへするりと身を滑り込ませると、何も無い筈の空間に、一隻の宇宙船が浮いていた。
カルックスの所有する、未登録未検査無断譲渡の違法移住用宇宙船――アメリア号である。
カルックスはきょろきょろと停泊スペースを見渡し、船に異常がないか確認した後、そっと外壁を撫でた。
そしてどかっとその場に座り込むと、おもむろに懐から銀色の箱と、大判の紙を取り出す。
表面に浮かんだ光式ボタンをタップすれば、空中にホログラムが浮かび上がる。それはド・コカーノを進むための宇宙の海図――星海図であった。
「やー。これがないとどうにもなんねぇって思ってたけど、手に入るもんなんだなー!ほら、これをお前に組み込むんだぞ。これでどこでも行き放題だ」
アメリアに向かって、カルックスは上機嫌に語り掛ける。
ついでのように広げるのは、ちょっと前までレトロ趣味、インテリアとして人気だった、紙製の星海図だった。
「これでも一応、行けなくはねぇっていうけど……流石に紙広げて唸るキャプテンは、乗組員としては謹んで遠慮申し上げますってやつだろ?
俺は結構好きなんだけどさ」
どこに行こうかなーと鼻歌交じりで好き勝手指さしながら、カルックスはマフィンにかじりつく。行き倒れていた時に、アンドロイドからもらったマフィンだ。
ただ同然で手に入るといわれるタブレットバーでも、ただではない。そのただではない分すらも宇宙船にあてがいながら、彼は自らの力だけで巣立とうとしていた。
マフィンを三口で食べ終わると、床を軽く蹴り上げて宇宙船内へ。そこでまたごそごそと、A.Iに組み込む予定のメモリーや『お仕事』に必要な工具を取り出す。
またひらりと半無重力に任せた跳躍でポートに戻った時だった。
/*メモの前でうんうん悩んでいたらカルックス来てしまった
というか誤字修正白ログ推奨だったんですね…すいません…*/
「いっ!」
着地の瞬間に走った痛みに、顔を顰める。苦い顔のまま靴を脱ぐと、内蔵された加速装置に繋がるコードが、踝の接続口から伸びているのが見えた。
「やっぱあの時、軽く焼けたかなぁ。っくそあの電気ヤロー。コード類だって探してくるのくっそめんどいんだぞ……」
痛みを噛み殺しながら一本のコードの取り換えを済ませた彼は、履き直した靴を馴染ませる様にその場で軽くジャンプをする。
「ま、こんなところで立ち止まってるわけにはいかねぇってな」
見上げる宇宙船に、AMERIAの文字。それは、彼が子供のころスラムの老人から聞いた場所の名前だった。
歯がほとんど抜けた老人だ。実際はヤメリマかもしれないしマメリヤかもしれない。
昔どこかの星にあったというその場所は、だれでも住むことができ、出身は問わず、実力のみでなんでもできる、夢がつかめる場所だったという。
フロンティアスピリット、新世界。新しくコロニーを作る人々は、すべてこの場所出身なのだと。
そんな夢の様な場所に、たどり着くのだと。
目標地を掲げた船に笑いかけ、カルックスはまた、廃棄が決定された街へ剥ぎ取りを行いに行くのだった。
/*
期間短いし同じ人に連続で絡むの申し訳ないかな??と思ったけど、期間短いからこそ絡んでおかないとそのまま終わるよな……って……
邪魔してたら申し訳なく!!!!
*/
>>47
へぇ。スイレンだ。良いセンスだね。
も、もやしになるのかなぁ。なるのかもしれない。
[首をひねる。自分の作ったものがどう活用されているのか、ほとんどわかっていないのだ]
勿体なくはないよ。そのために栄養価をたかめたり、どんなところでも育つようにしてるんだ。
でも、確かに、結構きれいな花なんだ、これを見てもらえないのは残念なのかもなぁ。
あぁ、フェルムくんも決まってないのか……わたしも決まってなくてね。
レックスαね、ちょっと待ってね……[タブレット端末としばらく格闘し]、うん、「宇宙のミント」とかじゃなければ大丈夫。
……えーとつまり、好きなのを選んでいいよ。
[あなたが取り出したからくりには、へぇ、と身を乗り出してみせた。動物は好きなのだ]
かわいいねぇ。へぇ、動くんだ。こんなものもあるんだねぇ。
動物、好きなんだけど。会社の寮じゃ飼えないし、なにより本物はわたしの給料じゃ手が出ないからねぇ。
へぇー。触ってもいいかい?
>>50 >>51
おお?
[突然の声にはそこまで驚かず、そちらをゆっくりと向いたのだが]
うわっわぁ びっくりした、大きな声出るなぁ君
[フェルムの大声には、少し驚いて、落としそうなからくりの下に手を差し出したりした]
>>52
―タヨーナ自然科学技術史館(閉鎖住み)/夜―
[びくり。カルックスは体を固まらせた。
閉鎖され、だれもいないはずの科学技術史館で、人の声が聞こえたのだ。しかも、女性の声]
……まじかよ。……同業者?
[科学技術史館には、今日も相変わらず『お世話』になっていた。頂いた配管コードやら装飾金属を『回収袋』にしまい込むと、カルックスはそろそろと、声のした方をうかがい、息をのむ]
[そこにいたのは、半透明の女性。噂に聞く幽霊か。でも幽霊なんてあったことがねぇぞ。こういう場合どうするんだ?というか怒られたりとかすんのかな。いやでマッチだって不法侵入……幽霊に不法侵入って該当するのか……?
そんなことを考えていたせいで、うっかり。
うっかり、元は赤い綱がついてであろうポールを蹴ってしまったのだった。
カランカランカラン……その音は、何もない空間によく響く]
やっべ……!
[気づいたかな。と、窺ってしまったのが悪かった。ばっちりと、目が合ってしまったのである。その幽霊と]
あ、こ……こんばんはー……?
>>51 フェルム
あ、フェルムー。うん、ニーだよ!
どこから?えっと、あっちから。
[言って指をさすのだけれど、あいにく通ってきたのは水中である。揺らめく人工池が広がるばかりだ]
ね。それ!このまえの子の、おともだち?
[驚きまくる相手の様子は(前回で慣れたのか)特に気にせず、鳥籠を見て首を傾げ]
>>57 セイバリー
あと、それ。おはな?
きれい。
……あ。はじめまして。ニー。ニンフェーア。
[次いで抱えられた花に視線をやって問い、それから思い出したように自分を指して言った]
>>52
[このコロニーが作られていく様を屍のそばで見ていたのかも知れないが、彼女は覚えていない。
窓の外にはいつだって真っ暗な闇と、遠くに煌めく星々ばかりだったから。
けれど、旅の果てにこのきれいなものが浮かんでいたら、それはとても――]
>>58 カルックス
[突然の金属音に、尻尾も耳もピンと逆立って飛び上がる。人の頭の高さくらいまで飛びたって、そちらを伺う。
……目があった。]
……、こ……こんばんは。
[驚いたせいで、声はかすかなものだ。まだ手足を縮こませたまま、じっとあなたを凝視している。
誰だろう――そう考えた帰結が、]
お邪魔、してます。
[住人だと思った。]
>>56 セイバリー
うん、その名前が、とても似合ってるんだ。
[思い起こして、ちょっと笑顔になっていたのだけれど、そんな話をしている間にご本人が登場してた。悪い噂じゃないのだけれど、とてもどきどきしてた。]
そっか…ぼくたちのために、がんばってるんだね、きみたち。
[花に向かってそう話しかける。植物はきっと本分として育っているだけなのだけれど、そういう感傷を持つこと自体は、悪いことじゃない。きっと。]
宇宙のミント。っていうのは…。
ど、どれでも大丈夫なんですか?
[唯一持ち込んではならないとは、いったいどんな恐ろしい植物なのだろう。ミント、というと、さわやかなイメージしかないフェルムはしきりに首をかしげていた。]
からくりの、お辞儀する花も、人気ですよ。[くすくすと笑う。]
これは祖父の作品で、本物ほどじゃないけど、ちょっと、値が張っちゃうんです。
…あ。そうだ。お礼。これがいい。
[いいことを思いついたという顔で、笑った。]
/*
ただ、自己紹介の文章が聖さんにみえなかったんだよなー
>施設廃棄すんのもなんか勿体無い
この辺は聖さんっぽいんだけど、
>草、慣れると結構おいしい。
これがなんか聖さんに見えないというか……自己紹介に聖さんがかく文かって言うとピンとこないというか。
でもログ見ると聖さんっぽいんだよな
/*
あとメモの
>やったー!!死なないで済むぞ!!!(五体投地)ありがとうございます!草以外の食べ物を下さい。草をあげます。ありがとうございます。
がどっちかって言うとブンクラっぽかった
>>60
お、オジャマシマス……?
えーっと、なんだ、お、おかまいなくー?
[うろたえていた所によく分からない挨拶をされて、こちらもよくわからない挨拶を返す。
会話が成立するということは、怖いものではないんだろうか……と警戒しながらもうかがう。
怖がられてるのかな。と相手の挙動を見ながら思った。空を飛ぶことに対しては違和感を感じない。無重力が職場だからだ。
綺麗な女性だな。と思う。耳は犬だけれども]
あ、いや。ごめん。でかい音たててビビらせて。
えっと、あんた、名前は?……ここに憑いてるのか?幽霊、だろ?
>>59 ニンフェ (>>セイバリー)
あっち?…あっち、かぁ…。
[指さされた水中の道はあいにく人間には辿れず、とにかくフェルムは予測できないニンフェーアの出現にまた驚かされるだろうことは想像に難くなかった]
うん、お友達だよ。
ずぅっと、年上なんだ。この間のは、赤ちゃん。
これはね、自分で歌えるんだ…。
[そんな風に例えて、これ幸いとベンチの背にオウムを止まらせる。フェルムが何度か羽を動かすと、それがねじ替わりなのか、手を放しても自分で一定の動きを繰り返し始めた。
そして準備運動は終わりとばかりに、浪々と笛の音で歌い始める。子供のころに聞かされる童謡を、まるで人が演奏しているかのような抑揚で。]
これ、セイバリーさんに。
お花のお礼で差し上げます。僕も、捨てるところだったから。
モモさんに、みーんなあげてもよかったんだけど、言っておきます。
>>59
はい、はじめまして。わたしはセイバリー。名前の由来が似ているね。よろしくどうぞ。
[植物由来となれば、似ているの範疇に入ると判断した。大雑把な判断だ。]
そう、これは……一般にはなんて言うんだろうな。地下茎がデンプン質の取得に使われるやつの花だよ。
……ええと。わかるように話すのは難しいな。そう、お花。よかったらひとつあげよう。
[そう言って、ひとつ、白い花弁の花を差し出した]
>>62 カルックス
[(あれっ)――小さな違和感に尻尾が揺れた。
お構いなく、というのは来客の言う言葉ではないだろうか……では彼は住人ではないのだろうか……。挨拶を間違えたかも知れない。
「ごめん」
その言葉に、きっと彼はわるいひとではないのだろう、と思った。少なくとも、ぶったり蹴ったりはしないだろう。
伏せっぱなしの耳と縮めていた手足をそろり、そろりと戻していく。まだどこかに警戒心は働いていたけれど、わるいひとではないなら、警戒するのはいけないことだ。]
……いいえ、こちらこそ驚いてしまって、ごめんなさい。
わたしは……コールサインはR1T-K2RYV。でも、今はライカと呼ばれています。
憑いている、わけではありません。ソコラに住んでいるから、憑いている? のなら、ソコラに、かも知れません。
ここに入ったことがなくって。もう、「入館料」がいらないみたいだから、入っても良いかなって思って。入っただけです。
>>61
宇宙のミントっていうのは、異名なんだ。今はミントっていうとあの味付けのことだよね。その味を出すのに昔はミントと言う名の植物を使っていたらしいんだけど、どうもずば抜けて繁殖力…育つ力が高かったらしくて。
宇宙のミントも、各星の生態系を破壊……ええとつまり、もともと住んでいる植物の生えるところを奪ってでも生えてきちゃうくらい力が強いんだ。一説には自力で宇宙空間を渡るとも言われている。だから、そんな呼び方をされてるよ。
わたしの研究は、どんな環境でも育つ食用植物を作ることだったから、当然手元にはあるけど……これはわたしが責任を持って管理しないといけないんだ。
[一応彼なりに言葉を選んで、そう解説した]
[それから、お礼という言葉には目を丸くする。]
ええ。それこそ、いいのかな。高価そうだけど。わたしの研究室に飾られるだけになってしまうよ?いや、わたし多分結構遊ぶけど。うちのアンドロイドも、こういうの好きかもしれないけど。[全然遠慮しているように聞こえないセリフを言いながら、じっと手の中のからくりを見つめた。]
>>63フェルム
[問いに肯定を貰えると、尚更目を輝かせてそのオウムを見つめた。もっとよく見えるように、すいと二人の近くの水際まで泳ぎ寄る]
わぁ……わぁー。すごい!その子のお歌も、すてき!
[奏でられる演奏に、ぱちぱちと拍手をしてみせた]
>>64セイバリー
セイバリー。いっしょ?ふふ、よろしくね。
[何が似ているのかはよくわからないようだが、それでもそう言われれば親近感を覚えたか、嬉しそうに笑う]
うん、……ちか……でん、ぷん、しつ……??
[説明に首を傾げていたら、お花がひとつ差し出された。一瞬目をぱちくりさせた後、めいっぱい手を伸ばして受け取る]
しろい。かわいい。ありがとう!
セイバリーも、とりさん、よかったね?
[花を大切そうに掌で包みつつ、>>63のフェルムの言葉を聞いてニコニコしていた]
――とある無人酒場・夜――
[ムービーは、哲学者風の額を持った弟からこんな話を聞かされたことがある。
ある放浪種族は、個体の寿命が一日しか持たないそうだ。その代わり、自分と全く同じ姿、記憶を持つ次世代を生み出すことができ、周りから見れば同一人物が生き続けているように見える。しかし実際は、日々新たな人格が生まれ、死んでいくことを繰り返しているのだと。
弟はここまで説明すると、熱っぽく自説を展開した。
日々生まれ変わるのは、別にその種族に限らないのではないのかと。自分達を構成する細胞は、常に新しいものと入れ替わり続けている。心だって、昨日思ったことと、今日思ったことが違うのはよくある話だ。昨日の自分と、今日の自分と、明日の自分は、もはや別人と考えるほうがよいのではないか?
なんせ、知ったかぶりが多かった弟だ。細かい知識を語る時の言い草には、どこか危ういものがあった。それでも、ムービーはこのたわごとをずっと忘れられずにいる。
――なんせ、怖かったから。]
[さびれたタヨーナの中でも特にさびれているこの地域は、住民のムービーが最も親しみを覚える場所だった。スラム街に近いので、カルックスと何度か鉢合わせしたのもこのあたりだった(はずである)。
ソコラ廃棄の噂がまことしやかに囁かれていた時も、ここのお化けビルは相変わらずがらんとしていて、シャッター通りは相変わらずシャッターが下ろされていた。ムービーは家の近くに来るたびに、ずっと変わらないものがあることを確かめることができた。――それももう、今となっては叶わない。
ムービーは今日、今まで通りすぎていた無人酒場に初めて入り、今まで飲んだことのないカクテルを初めて頼んだ。店員も客も他に誰もいない、文字通りの無人酒場に、小人族のうめくような声が響く。]
ソコラの、おえらいさんの、ばか……。
[カウンター席で酔いどれているムービーは、酒に弱い方である。]
むしょく、ばんざい……。
[ムービーはカクテルのグラスを一瞬掲げたかと思うと、そこで突っ伏すように寝てしまった。無人酒場を運営するロボットに、酔いつぶれた客を介抱する機能は、残念ながらついていなかった。**]
>>66 セイバリー
[丁寧で、しっかりとした解説を、じっとそちらを見つめながら聞いていた。
簡単な言葉を選んでくれているのがよくわかったし、まったく自分の知らない、新しい分野についての話はとても面白くて、刺激的だった。]
う、宇宙空間を渡る。
…植物って、本当に強いん、ですね。
ぼくらよりずっと、生きる力にあふれてる。
ちょっとずつ力をもらって、ちゃんと管理してあげなきゃ、だめなんですね。
[ヒーローに重大な秘密を知らされた子供のような顔つきでうなづいた。]
喜んでくれるなら、よかった。
ああでも…もし、壊れて動かなくなってしまったら。
直せる人は多くないですから。
たまーに。たまーに、歌わせてあげてください。
それがいちばん、長持ちします。
[一度ねじを撒けば数時間は歌い続けてしまう、祖父の得意だったからくりだ。よかったね、歌をたくさん聞いてもらえるね、とからくりオウムの頭をなでる。]
>>67 ニンフェ >>セイバリー
そうでしょ。ね。
素敵でしょ。
[そう、満足げに返しながらも、心の中では「その子のお歌『も』」という言葉がちょっぴり引っかかっていた。
こっちの方がずっといい、と言ってくれるのを期待していたのかもしれない。
やっぱりお祖父ちゃんはすごいなあ、といい思い出にできただろうから。]
…聞かせてあげられてよかった、約束だったから。
もう、会えなくなっちゃう、でしょ。
ニーにも、この子たちのこと、覚えててほしくて。
[言いながら、まだ歌い続けるオウムを鳥かごにいれて、セイバリーに渡した。]
歌ってるの、止めないで、ね。
壊れちゃう、から。[オウムはご機嫌に歌い続けている。]
>>65
ライカ。ライカね。俺はカルックス。
あんたと一緒で、入場無料だからもう入っていいかなって思っちゃってさ。
面白いよな。変なの色々あって。俺もいろいろ『お世話』になってる
[物理的になんだけどなって心の中でぺろりと舌を出して、カルックスはにっと笑った]
へー!ソコラの幽霊!すげーなー。
あれ?でも、このコロニー。廃棄が決まっただろ?
そうすると幽霊ってどこに行くんだ?アノヨってやつ?
死んだら星になるって、スラムのばあちゃんから聞いたことあるんだけどさ。
[幽霊は初めて会う。好奇心の赴くまま聞いてみる。優しく穏やかそうな彼女なら、仲良くなってしまった方が得かもしれないと感じたのだ。
それに、怖がらせたくはなかった。ふわふわとした彼女は、どちらかと言ったら笑っていた方が似合いそうだったからだ]
>>67
喜んでもらえるならよかった。
控えめな花だけど、生命力は折り紙つきだよ。
退去するくらいまでなら、持ってくれるじゃないかな。
あまり水につけっぱなしも良くないから……あぁ、頭とかに載せておくといいかもね。
[あなたは水の中にいるから、とそんな提案をした]
うん、鳥、嬉しいなぁ。わたしみたいないい歳した男がもらうより、君みたいな女の子の方がいい気もするけど、動物好きだから、もらっていくよ。
>>70
[あなたが説明を理解してくれたようなので、表情の乏しい顔にも安堵の色が浮かぶ。]
宇宙空間を渡るってとこは、まだ実証されてないけどね。でも、心強いと思わないかい。どこででも育つということは、どこにでも人も住めるかもしれない気がしてくる。
[では、と花を持たない方の手でそっとからくりの鳥を受け取った。]
そうだね、壊れてしまったらとても悲しい。幸い、見てるだけでも楽しい子だ。一緒に連れていくよ。
じゃあとりあえず、何種類か種を渡しておくね。水と根っこが伸びるスペースさえあれば育つよ。まぁ、調べればすぐにわかるさ
[交換に種を数袋手渡した。]
>>71フェルム
[頷いていた頭が、そのうち曲に合わせてご機嫌に揺れる。相手の複雑な心境など知らず。……余談ながらこの人魚は、苦痛を感じるものでさえなければ、大体何でも好意的に受け止める。そうあるべきとされた愛玩生物としての性質なのか、この個体としての性質なのか、それはわからないにせよ]
うん、聞けてうれしい!
おぼえてる……おぼえて、たいけど。
[少し表情が曇った]
わたし、いろんなこと、すぐ忘れるから……
またときどき、会いたいな。
[この人魚はまだ知らない。「コロニーの廃棄が決まった」と、その噂は耳に届いていても、それが何を意味するのか、理解をしていない。だから、明日も、明後日も、その後もまだ。今日と同じように、この公園で、貴方達と会えると思っている]
>>72 カルックス
カルックス。
[聞き覚えのある名前だったから、音を確かめるように繰り返した。あれは確か、……そうだ、友達がそんな名前を口にしていた、と思う。
でも、自分に向けての言葉ではなかったから、あまり自信はない。
――あとで聞こう。そう決めた。]
わたし、入ったのは初めてで。まだ、この[視線でコロニーモデルを示す。]ソコラしか、見ていないのです。
でも、そんなにいろいろあるなら……楽しそう。
[あなたの心中など知らず、期待に少し笑った。まだ夜は長い、ゆっくり眺められそうだ。]
「どこに行くんだ?」
――わかりません。アノヨ……って、なんですか?
わたし、死んだことが……ありますけど、こうなってからは死んだことがなくて。
ごめんなさい、わからないことだらけで。
[困ったような笑みをあなたに向けて。そういえばずいぶん見下ろしたままだった、と気づけば、あなたと視線の高さを合わせるようにふわりと床へと近づく。]
>>73セイバリー
とってもうれしい!
おり……?たい……?げんき、ってこと?
[折り紙付きも、退去も、やわらかな頭には難しくて首を傾げたが。頭に、と言われた意味は流石にわかった。少し考え、自分の長い髪にそっと、髪飾りのように白い花を挿す]
いいな、いいな。
でも、歌わせすぎると、よくないのね?
またいつか、聞かせて!
[羨ましいと思いはしても、他人のものとわかっていて欲しがりはしない。ただ、また歌が聞けたら嬉しいなと思った]
/*
バカですまないとは思っている。
でも何かこう……みんなが終焉へ向けてざわざわしてる中で、一人だけ同じ明日が続いてると思ってるシチュやってみたくて……
もちろんずっと続ける気はなくて、誰かに言われれば理解するし、言われなければNPC経由で理解するつもり。
*/
>>73 セイバリー
僕らと同じ、生きてるんですから、ね。
[広い宇宙を生きる同志のような。そんな気持ちになって、咲いている花を見つめた。]
[からくりを受け取ってもらえば、生まれたペットを里子に出したような顔つきになっていた]
ごめん、なさい。僕、修理できなくて。でもきっと、長持ちしてくれます。
[つぶつぶとした種をまじまじ見つめ]
僕、ほんとに、育てるなんて初めてで!
わぁ、大丈夫かなあ。
あっ。た、大切に、育てます!
[そう思い出したように、大真面目に告げた。]
>>74ニンフェ
[技術が上だとか下だとか、まったく関係がないのだ。その笑顔を見れば明らかだった。ただただ、ニンフェーアはこのからくりの奏でる音楽と、動きを、楽しんでいる。
でも、それを正面から受け止めるのは、自分が彼女の幼さに甘えているようで抵抗があった。]
あ。え、えっと…ニー、僕らは…
[言いかけて、口をつぐんだ。どう説明すればいいのか、わからなくて。]
ま、また。会えるといいね。また。
[そうやって、二人に別れを告げてその場を後にしただろうか。オウムのからくりと引き換えにやってきた花の種を、ぎゅっと大切そうに握りしめた。
気持ちが軽くなったような、逆に後ろ髪引かれるような、ふわふわした気持ちだった。**]
>>78フェルム
?
[何かを言いかけるのを見て、こちらは動きを止め、口を閉じて待った。相手が口をつぐんでも、その先があると思って]
うんっ。
お歌、ありがとう。またね。
[やがて吐き出された言葉には、翳りのない笑顔で応えて。去って行く青年へ、ひらひらと手を振る。さよなら、ではなく、またね、と]
>>75
[期待に笑う顔に、つられて笑って]
初めてかー。俺は一通りあs……辺り見て回ったから、ゆっくりしていくといいよ。
あ、あとここの掃除頼まれたから、色々ごそごそしてる。
うるさかったら言ってくれ。
ここのおすすめは……俺、宇宙船展示が好きなんだけど、あんただったら何だろうな……植物の所に、花畑再現っていうの、やってる。似合うかもしれねぇな。
そうだなー……あ!一番奥にプラネトリウムっつーのがあって、なんか宇宙空間にいるように見えたり、どっかの星の景色をヴァーチャル体験できるんだって書いてあった。
電気通ってないから、見れないんだけどさ……
[スラム出身の貧民にとって、ここは無縁の世界だ。閉鎖したから大手を振って見られる等、笑える話ではあるけれど。
歯抜けの展示に最初入った当初はだよな……というほのかな期待を完膚なきまでに叩きのめして箒で掃き出す様な諦観を、彼女には感じてほしくないな。と思った]
/*
そういえば肩書きは、最初「歌う人魚」にしようと思ったんだけど、もうちょっとひねれないかなと思って……
そこで、人魚姫は人間になるために声を失った話から持って来て……
声がある人魚=人間社会に入れない、みたいな……
あと、人魚姫は王子様に恋をして人間になろうとしたので、まだ恋を知らないとかそういう意味もあってもいいかなーと。
ふわっと決めて理由かなり後付けだけど。
*/
>>75
[困った顔に]
あー……それもそう、だよな。あっちに行ってないからここで俺と話せてるんだもんな。
……ごめん。
[こっちもつられたように困り笑いをする。しかし、困ったような笑みが、どこか迷子のように見えて。
ううむ。と余計困ってしまう。コロニーに憑いた幽霊は、コロニーがなくなったらどうなってしまうのだろう]
……ま、わかんねぇことはなってみねぇとわかんないもんな。
廃棄まではまだちょっと時間があるし。うん。
ギリギリまでは俺もソコラにいるつもりなんだ。また、会えるといいな。
[幽霊は基本夜しか活動できないだろう。これ以上彼女の楽しみを無駄にするわけにはいかない。
自分にも仕事があるのだ……。と切り上げることにした。
彼女が有名な幽霊なんて知らない。科学史館で出会った秘密の出会いに、ちょっとしたときめきを感じたのも致し方ないかもしれない。
作り物の宇宙空間に浮かぶ彼女は、とても美しかったので]
>>80 カルックス
はい。
――わたしに何かできることがあれば、言って下さいね。
見て回るのは、得意なのです。
[物質には触れられないけれど、報告ならできる。
種族的な特性で、ひとの役に立ちたがるくせのある彼女は自然にそう付け加えていた。]
「宇宙船展示が――」
! 宇宙船もあるのですか!?
あの、古いものも……昔の宇宙船もありますか?
[喜悦に尻尾が揺れる。遥かな過去に宇宙船で旅をした彼女にとって、それはひどく馴染みがあるもので、なにより"探し人"の手がかりになるかも知れない――そう思えば、鼓動を刻まぬ胸も踊った。
感情の高ぶりを押さえるように胸に手を当てたまま、あなたへとにじり寄る。]
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