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今日は神楼例大祭の日。このお祭りの時に、神楼神社の境内にある伝説の木に、好きな人の名前を書いたおみくじをくくると、相手に思いが届くという言い伝えがあります。
もう気になるコはできたかな?
女のコは、今日中に気になるあのコの名前を書いたおみくじを木にくくってくださいね。
せんせーは出席を確認しました。ふつーの生徒が3名、せんせーが1名、男のコが3名、女のコが4名いるようですよ。
校長 ナタリアが「時間を進める」を選択しました。
生徒会役員 詩音は、並木 陽炎 を能力(アタック)の対象に選びました。
鈴木 天音は、音楽小僧 高科白兎 を能力(アタック)の対象に選びました。
― 例大祭当日、広瀬家 ―
おう迎えに来たぜー
いや通り道だし41%
今さら鳥居の前で待ち合わせって柄じゃねーだろ21%
歩行祭以来、蘭誘うときは家まで迎えにって何か固まった38%
……今回も俺先に行こっか?
[自転車に乗っていつもの私服姿で。
ただ今回は後ろの荷台に誰も座っていない。
というかそもそも今日この時間一緒に行くことは本決まりしていないかもしれない]
――例大祭当日――
[歩行祭のときと違うのは、百瀬がひとりなところか。
いや、此方も寝起きではないが。]
そういや待ち合わせも何も決めてなかったもんな。
そろそろ来るかなとは思ってた。
……おはよ。
[迎えに来ておいてひとりで先に行くってどういうことだ。
とばかりに眉を寄せ、家の中へ手招く。
自分はもうこのまま外出できる普段着ではあるので、百瀬も多少は不思議に思うかもしれなかった。]
[案内したのはいつもの居間ではまく、客間。]
どうせ祭りに自転車は無茶だろ。
ここに置いていけばいい。
その服装が一張羅だったりするんなら、無理にとは言わないけど。
好きなの選ばせてやるからさ。
せっかくだ、着てみないか?
[襖を開ける。藍、黒、青、白。
畳一面に広げられているのは――幾枚もの男性ものの浴衣。
すべて祖父のものだったと説明するだろう。]
―― 幕間:一人暮らしの味方 ――
[日々の生活のうち、食事は出前と外食とデパートのお惣菜でOK。
洗濯は乾燥機付き洗濯機と近くのクリーニング店で問題なし。
けれど残る一つ、お掃除だけはどうしようもなかったので。
――ル◯バを買ってみた。]
(かわいい……。)
[なんというか、動きが見ていて飽きない。
ペットみたいで可愛いかもしれない。]*
/*
こういう本筋と関係ないどうでもいいソロルとか好きなんだけど、それを書いている暇があるなら早くお返事書けよって話だよねごめんなさい。
ー 例大祭当日、広瀬家 ー
[出て来た蘭は意外にもすっかり準備できている感じである]
用意がいいんだな25%
どうせボッサボサのバッサバサて、『あ"?』とか言いながら出て来ると思ってた69%
え?なに?楽しみにしてたとか?6%
[ねーよと少数意見を切り捨てて、勧め通り自転車を置かせてもらって、いざ行こうとしたら家の中に通された]
[お茶でも出るのかと居間へ行こうとすれば、何故か客間。
畳に広げられる鮮やかな布地……]
……マジかよ
[蘭の言う通り、確かに着せないとは無かった。
にやりと笑われればもう抗弁しても見苦しい、負けを認めるしかなく]
あーわかったよ、着ればいいんだろ
[いくつかある中から[[coler]]と[[coler]]を合わせた浴衣をチョイス。]
俺着付けとか分かんねーんだけど……
ジュバーンとかも着るの?ガチ?63%
着物着るときってシャツ脱ぐんだっけ?29%
……パンツも?8%
[シャツぐらいまでなら蘭の同席を嫌がらなかったし、蘭が出て行こうとしたら別にいいのにと言っただろう。
さすがにパンツはそうもいかないが。]
……こんなもんか?
[とりあえず自分でやってみたら*08半吉*ぐらいの出来映え。
酷かったら直してもらおう。**]
俺着付けとか分かんねーんだけど……
ジュバーンとかも着るの?ガチ?63%
着物着るときってシャツ脱ぐんだっけ?29%
……パンツも?8%
[シャツぐらいまでなら蘭の同席を嫌がらなかったし、蘭が出て行こうとしたら別にいいのにと言っただろう。
さすがにパンツはそうもいかないが。]
……こんなもんか?
[とりあえず自分でやってみたら*13半凶*ぐらいの出来映え。
酷かったら直してもらおう。**]
諦めがいいのは、美徳だな。
[声を上げて笑う。
百瀬が選んだのは、淡い白系統の絣の浴衣だろうか。
光の差し込む角度で桜色にも見えるそれは、祖父が気に入っていた一枚だと昔に聞いたことがあった。
百瀬の雰囲気には黒や紺より似合うかもしれない。]
シャツは脱げ。
襦袢は着ろ。
[箪笥から引っ張り出した襦袢を頭に被せ、パンツ発言には無言で右足の項を踏んでおいた。
祭り途中で肌蹴た場合は置いて帰るからな。
彼が自分着付け始めれば、面白そうに眺めていた。
下着を脱がないのなら部屋を退出することもないだろうと。
そして、出来上がりはまぁまぁか。
――と思った瞬間帯が崩れて、酷いことになったが。]
ま、慣れてないとこういうのは難しいよなぁ。
ほら足を少し開いて姿勢よく。
[帯を解き、もう一度浴衣を羽織り直させる。
下前見頃を左鎖骨辺りに合わせ、上前を重ね、首元を整え、少し押さえていてくれと指示してから、きゅっと腰紐を結ぶ。
後は角帯を二つ折りに、腰に3重に巻いて。]
あ、きつくしすぎたかも。
[わざとではない。わざとでは。たぶん。
それ以外は至極真面目な表情で、貝の口の結びを完成させた。
膝立ちの状態から腰を上げ、まじまじと全身を見物。]
― 例大祭前、自宅 ―
[部屋の中、持っている服で春と夏に着られる物を全部出して拡げる]
これはカラオケの時に何度か穿いてるやつ。これはあんまり可愛くない。これは安かったから買ったら生地が柔らか過ぎて縫い目から破けたやつ。
[特別な日に一番可愛い自分でありたいと思うのは自然な感情]
― 例大祭前、古着屋 ―
[店内の浴衣コーナーを見て回るけど、時期的に高くなっているようで諦めるしかなくて。でも300円アクセサリーコーナーで気になる物を見つけた]
1,*04シベリア虎*のイヤリング
2,<<生徒会役員 詩音>>に似た人が象られたブローチ
3,*11火星*に似た石が嵌ったネックレス
4,*10雪兎*柄のバレッタ
5,胡桃染◆色のレースチョーカー
6,*09地球*に似た石のブレスレット
[寄せては返す波打ち際を眺めながら、ふと陽炎に語りかける。]
……私ね、昔っから人に頼ってばかりなんだ。
[小さい頃は家族に頼りきりで。
少し前まではエリにベッタリ、依存し過ぎで。]
そんな自分が嫌で、なんでも一人で出来るようになりたかったんだけど。
やっぱりちょっと無理があったみたい。
[どこか怖ず怖ずと差し伸べられた手。
それを躊躇うことなく掴んで。]
足元、悪いから。
もしも転びそうになったら、ちゃんと支えてね?
[仄かに笑いかければ、ふわりと銀色の髪が舞った。]*
― 砂浜 ―
強いな、聖沢は。そういう処が羨ましくも好ましくもある。
[勿論ブーツの事なんて気づくわけもなく。着ている服がとても似合っていて、ちゃんとスカートで、でもベレー帽?が飛んで行かないかハラハラしているのでスカートが風にヒラヒラしても見る余裕がなかったり。褒めるのもなんか照れくさい。
聖沢の言葉に耳を傾ける]
誰にも頼らずに生きてる方が珍しいだろう。学校に通っているうちは子供なんだから。今はまだ、無理でいいんじゃないか。一度に全部やらなくても。
[誰にも頼らず生きて働いて稼いだ金で学校に通っている子供も居るとは聞くけど、遠い世界の事]
砂まみれにならないように、しっかり支えるから。
[歩行祭の時のエスコートとは違ってしっかり手を掴む。痛くない程度に。
今、泣きそうなほどの安堵感が伝わっているだろうか、例えば表情から。例えば震える声から]
まだまだ先の話で、返事は先送りで構わない。例大祭、僕は聖沢と一緒に行きたい。答えが決まったら聞かせて。
そろそろ広瀬の喫茶店に移動する?意外と寒いから。女の子は体冷やしちゃダメなんだろ。
[まだここに居るつもりならカバンに用意していたジャケットを聖沢の肩に着せ掛けよう**]
ー 例大祭当日、広瀬家 ー
手際いいな……
いつもこういうのやってる?28%
見掛けによらないって本当だな42%
新春隠し芸大会までとっておけば良かったのに10%
つかそれなら自分が着ても……ぐえ。
[ノッコもそうだが、資門中の女子はパワー系に偏るのか。
急に締められると一通り悶絶の声を挙げたりもしたが……蘭による着付けの修正が終わればかなり格好がついて。
気合いはいるだろと聴かれれば]
くっころs
[美徳が出た。
かなり出来映えが良いらしく、この格好で今日を過ごすのは確定したようだ]
ー 例大祭当日、移動中 ー
……逆にさ。
男が女の子に浴衣着て欲しいーって思ったときって、着たときのこと想像するじゃん?
雰囲気だけでも3割増しなところ30%
アップにした髪とそこにいつもは見えないけどこの日だけ見える首筋とかうなじとか18%
長くゆったりとした袖からちょんとだけ出て見える白い手とか指先とか10%
本当は別にそこまでくっきりとしたわけじゃないけどなんか体のラインが見えてエロかわいい気がしてくる46%
……なんてのがあるけど、俺に浴衣着せたってことは、浴衣着た俺で何か思い描いてたこととかあったわけ?
[浴衣の片方の袖を抜き、時代劇の用心棒とかのように合わせから片腕を出して顎を撫でている。
格好つけたいぐらい気に入ってはいるようだ。]
― 例大祭前、教室 ―
[雪兎のバレッタを買えた嬉しさで機嫌良く過ごせた]
あれ、そういえば放課後ってのんちゃんすぐ部活に行っちゃうね。もしかして、レギュラーになれたりとかしたの。
[運動部の事はさっぱりわからないからのんちゃん本人に聞いてみたけど、忙しそうだから答えを貰えるかはわからない]
え、かわいくね?
[ http://ur0.work/xJ6t
虎のイヤリングと聞いて思い浮かべたものはこんな感じ**]
祖母がずっと和服を着てる人でな。
それで自然と習ったんだ。
[初めてまともに活用されたようなものだと明かす。
弟たちの着付けの手伝いも数回しかしたことがなかった。
見かけによらない? 知ってる。]
よし、行こうか。
なんか100パー超えてる気がするが、そういうもんなのか。
つか世の男全般というか百瀬がそうなんだろどうせ。
浴衣着て似合う女子誘えよな。
[あっけらかんと笑みを浮かべる。
自分はといえば、バッチリ浴衣姿の百瀬の隣で、黒のキャミソールに大きめの白いTシャツ、ハーフパンツにスニーカーという、完全な普段着だった。
法被くらい羽織ろうか、というのは冗談で。]
……ん?
百瀬が今してるみたいな表情になるかなーと思ってさ。
自分ひとりだとそうそう着ないだろ?
[結構気に入っているような様子に、そう、ぽつり。
箪笥を探ったら男物の浴衣が目に入り、思いついてしまったのだ。]
内訳の比率は人それぞれだろうけど、項目はほかの男も同じだと思うけどなぁ……あ、100超えたのはたぶんロマン。
[ならばそれこそロマンが似合う女性誘えって話になるのだが――]
似合うって思う子はもういないし、似合うかどうか考えたこともなかったけどなんか着そうな気がしてしかも意外と悪くないような子は最近忙しいみたいだし。
ま、フラットな目で他の客のでも見ておくよ。
[それはそれでどうなのかという話だがさておき]
俺の表情?
………………今俺どんな顔してんのかわかんねぇ。
そんな変かよ。
[自覚できないような表情なんだろうなとは思うが、知るのは蘭だけ]
[石段を登り切れば、毎年変わらない多くの屋台と人が]
おーけっこういるなぁ。
そんで……どこから行こう?
射的はデカい景品当てたら困るから後にしたいし。
[と、相談して決めようと振っておきながら]
…………………………境内、行く?
いや今おみくじ引いても名前は書けねーと思うけど、雰囲気だけ先に味わっておいたほうが気持ち固めやすいかなって。
[そりゃ気のせいだって反論があれば屋台巡りからになるだろうか。**]
[百瀬が思い浮かべたのが誰なのか。
無意識に想像して――合っている自信などあるはずもなかったが、なんとなく間違っていない気もした。]
浴衣姿の女子はいいよな。
[同じく周りを見回す。
百瀬とは――男性とは違う観点でもって眺めて、目を細めた。
表情についてはノーコメント。
にやにやと笑っておく。わざと。]
どこからでもいいぜ?
境内、今なら未だ空いてるだろうし良いんじゃないか。
[向こうに見える石段に視線を遣る。]
今日はお前に付き合うって決めたしな。
異論はない。
[相談もなにも、そういうことだ。
珍しくというか、あっさりと了承しただろう。*]
― 例大祭、早めの時間帯 ―
夏になったら、海で「水着姿の女子はいいよな」って話してーなー。
あ、そのときは爺さんの海パンなんて用意しなくていいからな、だから変な顔もしねーぞ。
[にやにや笑われているのに口を尖らせて不平を鳴らして話題を未来に進めた。
浴衣と違って水着なら着せられるなんて無い……はず]
あんがと。
……誘ったのは俺のわがまま100%からだけどさ、そこまで言われると何か悪いな。
射的無料の条件だけじゃイコールで結べそうにないなぁ……蘭もちょっとは楽しめるように俺も付き合うよ。
[なんて話しているうちに境内へ]
― 境内 ―
[伝説の樹というやつは今のところ普通に初夏の樹らしくしていて。
降り積もった雪のようにおみくじで白く描かれて……というのはもっと時間が経ってからになるだろうか]
おみくじくださーい
へい、200文
[わざわざ浴衣の袖の中に入れていた100円玉2枚を取り出して手渡す。
大阪のおっちゃんが200万円って言うようなノリで……かなり和装を堪能しているようだ]
大吉とか出たらどうしよう、結ばず持って帰りそうだ俺。
そのときは引き直していいのかな。
てか大凶なんて出たらどうしよう、名前書いたら呪ってるみたいで好きな人いても名前書けなさそうだ俺。
そのときは引き直していいのかな。
おみくじの吉とか凶とかは置いといて、札の番号が完全数とか素数なら良しとすべきかな。
[意外とゲンを担ぐ方だったり数学者の子らしかったり、74番もらっておみくじ引いて開けるまで結構喋った。
ちなみにおみくじは*11凶*だった。]
「無し」で凶か……
んで、これに名前書くのか……
[おみくじは(平均より下)で平凡な部類なので、使い倒すにはちょうどいい。
社務所から一応ペン借りて、書き込もうと形から入ってみるが、もちろん書きたい名前はまだ固まっていない]
――なぁ、蘭だったら誰の名前書く?
…………………お試しでやるとして、だ。悪ぃ。
[なんとなく聞いてみて、まずい質問だと思って付け足した。
蘭の心情を聞くつもりはなかったのだ、自分の書く名前の相談なのだあくまで。**]
― 例大祭当日、自宅 ―
[白兎にアパートまで迎えに来てってお願いした。約束の時間までに用意を整える。膝丈の紺色の半袖のシャツワンピは第一ボタンだけ外して、ウエスト辺りに薄手の生成りの夏用カーディガンを巻いて
髪はひとつにまとめて雪兎のバレッタで留める。うなじに後れ毛が少し。
帽子は被らず、素足に足の甲と足首を締めるだけの卵◆色のサンダル。これは新品を安く買えた。
リュックはいつもの錆御納戸◆色の。
唇にリップとか塗ろうか考えたけど、何か食べる時に邪魔になりそうな気がしたからなにも塗らずに、お風呂上がりに唇に蜂蜜を乗せてラップで10分以内パックすると、唇がぷるぷるになると小耳に挟んだので数日間そうして、確かに調子が良い感じ。
準備は万全。
後はいつもの合図、インターホンがゆっくり三回鳴るのを待っている**]
あ、胡麻斑海豹。
……神楼にいるアザラシだから、ジンちゃんかな?
[後は、そんな雑談を交わしながら。
美味しいスイーツがあると評判の蘭が働いている喫茶店に向かったことだろう。]*
―― 後日 ――
[たぶん例大祭の2(20)日くらい前のこと。
『例大祭、連れていってくれる?』
あの砂浜で保留にした答えを、メールかLINEかで陽炎に送った。]**
―― 後日 ――
[たぶん例大祭の17(20)日くらい前のこと。
『例大祭、連れてってくれる?』
あの砂浜で保留にした答えを、メールかLINEかで陽炎に送った。]**
【業務連絡】
おはようございます。今日は一日神楼例大祭です。
そして、明日朝更新します。女のコは明日朝までに矢のセットをお願いします。
よろしくお願いいたします。
《喫茶店》
[繋いでいた手は、砂浜から離れて舗装された歩道に出てもこちらからは離せなくて、聖沢が離すよう促さなければ喫茶店の外まで繋いだままだっただろう。
広瀬の居る日を選んで誘ったのは、ふたりの仲が良いようだから、というだけで含む物はない]
ここのはだいたいなんでもオススメできるから。
[保留の誘いに心を占められていたのは少しの間だけ。
美味しいケーキと飲み物、それとさっき見たゴマフアザラシ等の話題に心を移した]
《例大祭17日前》
いよし!
[保留になっていた答えがラインで返ってきた]
『ありがとう、喜んで。』
[街合わせ場所、時間の打ち合わせであと何回かやりとりをした**]
海か……暑そうだなぁ。
でも皆行くんだろうな。
並木辺りは倒れそうな気がするんだが、ま、最近の感じだと大丈夫になってるかもだし。
[結構めんどくさい。
でも結局行くことになるのだろう、という予感がする。
並木に関しては最近の様子――聖沢と喫茶店を訪れていた様子を含めて脳裏に描き、ひとり頷いて。
ため息を吐きながら髪をかき上げた。]
百瀬のおもてなし力に3パーくらい期待しとく。
[イコール云々の話題には少し楽し気に。]
―――― え、
[おみくじを覗き込んでいた。
百瀬の思いもよらぬ問いに、長い長い間が空き、息が漏れた。]
おれ、には、……お試しで書ける名前なんてねぇよ。
そもそも神籤を引く気もない。
俺に聞いてどうする。ばーか。
[呆れたように笑ったつもりだった。
不意打ちの問いかけに、なぜか心臓が跳ねてしまったことを、それに動揺していることを、隠すために。]
-例大祭当日-
[ケーキ屋アリスで露天街に出店。嫌々ながら手伝わされた。フリーターなので]
いらっしゃいませ〜♪
[テントの横断幕には、『ロシアン射的ケーキ屋アリス』とかかれている]
はい、ど〜そ〜♪
[と、客に渡すのは射的用のライフル銃。横に、景品と書かれて、商品リストが並んでいる。1回500円。
[[fortune*]]で
【景品リスト】
10の桁:1.普通の2.少し甘めの3.結構甘めの4.激甘の5.何故か苦い6.青汁入りの7.プロテイン入りの8.何故か激辛9.不思議味の
1の桁:0.はずれ1.チョコケーキ2.ショートケーキ3.フルーツケーキ4.タルト5.マドレーヌ6.クッキー7.パイ8.アイスクリーム9.何故か焼きおにぎり
0:最高級チョコを使ったザッハトルテ
100:大賞 熱海温泉(....旅行)お二人様
]
別に誰かの名前書けなんて言ってねーし、いるとも思ってねーし、聞いてるの俺が書く名前って話だし。
てかおみくじ引くぐらい伝説と関係ねーだろ、引いて、名前書いて、樹に結んで完了なんだから。
せっかく来たんだし引いとけ引いとけ。
[借りたペンの先で蘭を指さして購入を促して]
俺の名前〜〜?
そんなのでオッケーだったら、蘭も自分の名前書けばいいじゃん。
[と言いつつ、自分の名前を書き始めた。
蘭の様子を見ながらなので、かなりゆっくり。
(引かないにしても)おみくじ引き終わるぐらいの時間が経って、やっと苗字が書けたぐらい。*]
[どうやら質問の意図を捉え違えていたらしい。
もう少し早く気付ければ、と今更悔やんでも遅すぎるのだが。]
えー。
200文……200円くれるんなら引くけどな。
[文句を言いつつ、たらたらと神籤引きの場へ足を運ぶ。
財布から100円玉を2枚、巫女に渡す。
99番から自分の神籤を貰い、その場で開いてみる。*]
ほい200両
[もちろん200円渡して。
契約通り射的しか奢らないつもりだったのに。]
末吉はすっげぇ普通だが、99っていいな。
99っていいと思うぜ99%
じゃああと1ってなんだって気になるし1%
[慰めなのかポジティブなのか。
手を止めたまま、名前を書くとしたらそのさまをじっと観察]
[99。残りは1。
去年の冬休みの一幕が脳裏に過ったが、すぐ夏の日差しに眩む。]
……。
[神籤を折りたたみ、ポケットに仕舞おうとして。
視線を感じて一旦手を止める。]
百瀬、まだ書き終わってないのかよ。
[ため息をつき、ペンを手に取る。
末吉の神籤をもう一度開き、さらさらと自分の名を記した。
この行為に何の意味があるのか、考えることは放棄。
家に持ち帰ってどこに行ったか分からなくなるよりは良いだろうと、そういうことにしておこう。]
/*
勢いで自分の名前書いたけどこれどうしようwwww
実はここで書かない結ばないで、百瀬さんと別れてからなんやかんやで結びに来ようかなとは思ってたのですが。
え、これ百瀬さんが自分で自分の名前書いたの奪い取って結んだらいいんですかね?(ひどい
[99%って何だろうな。
俺と蘭の友情がこのまま続いていくことかなとか。]
いやほら、蘭が自分の名前書かなかったら、俺も自分の書く必要ねーなって。
99%書いてくれると思ってたし、実際書いてくれたけどな。
[1%が起こったら自分も何も書かなかったのか、それとも別の名前を書いたのか――それは明かさぬまま、名前まで書き終わって、ポケットに仕舞った]
……ま、1%だけど誰かの名前を書こうって心情はちょっとわかった。
半端な気持ちでやったら辛れー、こりゃ確かに100%好きな人いないとできねーわ。
先に来てて良かったわ。
あとで来て名前書いてたら100%じゃないままだったんだろうな。
あんがと。
んじゃ屋台行こっか。
[おみくじをポケットに突っ込んだ手はそのままに境内を後にした。]
― 射的ケーキ屋 ―
……何してんすか。
[妙すぎる屋台があって、そこにアリスがいたとか突っ込みどころ満載。
景品リストを見やれば]
え?ケーキ撃つんすか?65%
いまどき熱海とか出てきますフツー?32%
辛いとか甘いとか、やってる自覚はあったんすね……3%
蘭、これやる?
当たってもかさばらないから後回しにしなくて良さそうだし。
[いわゆる一般的な射的屋の景品とは大違い。
何しろカップルデートで来た男女というわけではないのだから、ぬいぐるみとかアクセサリーとか当てても仕方がない。
当たったら損なものも多いのがあれだが、逆に大当たりが凄かったりするのは都合がいいかもしれない。
500円は高いが、まぁ1発なら奢るつもり]
/*
百瀬さんの中の方のRPスキル高いし、
どう動きたいのかな、どう動こうとされてるのかな、と予想しようとすると逆にキャラ保てなくなるし、
よし、流れに身を任せよう、ある程度は!(
……なんか、よくわかんないな。
[呟いた。
神籤をくしゃりとポケットに仕舞いこむ。
あの樹を一瞥し、石畳を降りるべく足を踏み出した。]
――射的ケーキ屋――
斬新、というか、なんつーか。
[ケーキと射的を融合させるとは。
冒険と無謀とロマンと冒涜が混ざり合った感じがする。
さすがに打つのは商品名書いた札ですよね。
フォークを投擲して刺すんだったらどうしよう。
いや、銃があるから大丈夫か。]
おお、太っ腹。
こういう変わり種も祭りの醍醐味ってやつか。
[遠慮なく、銃を手に取る。
撃つ前に構えの練習と、片目を瞑って狙うものを品定め。
こういうのはテンションが上がるらしい。]
[一通り、商品を見定めて。
おもむろに財布を取りだすと、500円玉を用意する。]
ん、百瀬。
勝負しようぜってことで。
神籤代出させたし、射的割高だし、ほいっと。
[アリスの前で割高発言。
500円玉を百瀬のほうへ放った。]
え、奢ってくれるの?
じゃあいいもの当てたらやるよ。
勝負に勝てたらそれでいい。
[はずれまで押し付けるのはさすがに気が引けたので、いいものに限定して。
受け取った500円玉をアリスに手渡して、ライフルを構える]
当たる55%
当てる23%
当たってしまう22%
――たっ!
[一発こっきり、引き金を引いた]
[射的後]
うーん……とりあえず、食う?
[ケーキは長持ちしそうにないし、甘いでも辛いでもないからまだマシって気がしないでもないので、腹も減ってきたしで。
近くに空いているベンチを見つけたので勧めた。]
そうするかー。
あ、飲み物買ってくから先席取っといて。
[いい加減、この陽気で飲み物とらずはヤバい。
心なしか目の前が揺れる気さえする。
めんどうくさがりで運動部にも入っていないため、そんなに体力もなければ暑さに強くもないのだった。
瓶ラムネを2本手に戻るだろう。]
お代は後で。
[ひんやりとした自分の分の瓶を頬にあてた。]
ちなみに、当てるのは、ランダムに並べられた番号で、ケーキを当てるわけじゃないですよ♪
ケーキに当てたら、壊れちゃうじゃないですか〜♪
[ちなみに、番号札にはいろんな動物が描かれたりしている]
―― 例大祭当日:待ち合わせ場所 ――
……早く来過ぎた。
[遠足前日の小学生ばりにお祭りを楽しみにしすぎて、
約束の時間よりかなり早く到着してしまった。
この日、どんな浴衣にすべきか悩んだ末に着てきたのは、
濃い目の藍染に桜花の紋様という、シンプルでかつ上品な浴衣。
自分じゃ決められなくて実家に戻って姉に選んでもらったのは秘密。]
[さて、少し時間を潰さなきゃ――と周囲を見渡してみれば。]
あ、猫。
[偶然にも見つけたのは一匹の白い猫
学園でもたまに見る、たしか……"たま"だっけ?
ダグラス先生が文字通り猫可愛がりしていたのを覚えている。]
……こっちおいでー、にゃー。
[ちょいちょいと手招きしてみる。
動物に嫌われ体質な私だけれど――+表+
(表:寄ってきてくれた/裏:逃げられた)]
……!?
[来てくれた。
今まで懐いてくれる猫なんていなかったのに。感動。]
にゃーにゃー。
きみはお利口さんだにゃー♪
[嬉しさの余り猫を撫でる、めっちゃ撫でる。
たぶん今まで誰にも見せたことがないくらいの満面の笑顔を浮かべながら。]**
─ 例大祭、当日、昼前>>37 ─
[今日はいつものゴツいヘッドフォンはお休み。
麦藁の中折れ帽。ストールは日除け目的も兼ねて。
黒のタンクトップに七分袖の白シャツを羽織り。
クロップドパンツはロールアップで膝下くらいまで上げている。
迎えに来て301号室のインターフォンをゆっくり3回押して。
扉が開けば、目を細めて天音に笑い掛ける]
おはよ、準備万端だね
屋台で色々買うの楽しそうだから、俺は軽くしか食べてないけど
天音もそれでいい?
もし何か用意してるなら、ご相伴に与るけど
[彼女の返答はどうだっただろう。
それに応えたあと、靴を履くために下を向いたタイミングで。
露わになっているうなじにそっと唇で触れる]
[>>=2かげろ]
女子受けするかどうかは好みに寄るんじゃないかなあ
値段よりもそっちの方が大事な気がする
虎じゃないけど、にゃんこのイヤーカフなら俺、持ってる
400円だけどすごい好きだし
[ http://item.rakuten.co.jp/milt... ]
[いつもの合図の前に、もう足音で誰が来たか気づいていた。インターホンを最後まで聴いてから扉を開ける]
おはよう、迎えに来てくれてありがとう。
[見上げて笑顔で返す]
白兎も似合ってる。もう準備万端だから、すぐに出よう。
[サンダルを履いていると、うなじに柔らかい熱が触れた]
くすぐったい。……可愛いよね、このうさぎ。
[うさぎを褒めた可能性と、自分が褒められた可能性のどちらが高いのか、考えながら一緒に部屋を出て鍵を掛けた]
《例大祭》
[暗黒色の縦縞の浴衣を黄丹色の腰帯で締め、下駄の音を高らかに歩く。下駄は舗装された道路を歩くと音が響くので向いていない。
帰りに履くためのスニーカーを入れたリュックを背負っている。屋台で持ち帰る何かを入手するかもしれないし。
浴衣が着崩れるからとリュックやショルダーバッグは駄目だと言う大家を振り切って出てきた。
待ち合わせ場所に着いたのは2(10)分前。早く着いたつもりなので待たせたとは思いもよらず。浴衣姿で猫と戯れる姿を7(10)分ほど見守ってしまった。
このまま見ていたかったけど、もっと側で見たい気持ちと猫へのシットで近づいて、カラコロと下駄の音が響いた]
ええっと、お待たせ、聖沢。
[気まずい気持ちで声をかけた]
[手をつないで神楼大社へ向かう]
ちゃんとしたお祭りに来るのってひさしぶり。
[昨年は保護施設に居て、心尽くしのイベントに参加させてもらえて楽しかったけど、今の方が比べものにならないくらいに楽しい。
でもそれは、イベントの規模とかそういうのではなくて隣に白兎が居るから。
ちらちらと白兎の横顔を見ては周囲に視線を巡らせて]
朝早いからかまだあんまり人が居ないね。
[正確な場所を知らないから手を引かれるままついていく]
― ベンチ ―
あ、悪ぃ
[蘭を見送りつつ席を確保。
先ほどの景品を手に座り、ぼーっと周りを見渡す]
普通の射的、金魚すくい、ヨーヨー釣り、わたあめ、焼きトウモロコシ、フライドポテト……まだいろいろあるな。
彼女と来てたらすっげ楽しいんだろうな67%
いや今日が楽しくないわけじゃねーけど33%
[違いと言えば、おみくじ引いて結ばなかったこと、彼女にしたい子と来てたらアリ射なんてやってないだろうなということぐらい。]
あちーなぁ……
[はだけないように気をつけながら浴衣ぱたぱた。*]
だらけてんなー、百瀬。
今まったくやる気ないだろ、色んな意味で。
俺もないけど。
[浴衣姿の百瀬も見慣れてくると新鮮味もない。
ぱたぱたする様子は子供っぽいというかなんというか、せっかくの浴衣が台無しだろと思いつつ。
此方もTシャツの襟元をぱたぱたしてるから人のことは言えなかった。
腐れ縁的友達同士なんてそんなもの。
ラムネの瓶を百瀬の首に押し当てようと。
不意打ちを狙ったのだが、成功したかどうか。]
…………こほん。
こんにちは、か、並木くん。
[何事もなかったかのように誤魔化した!]
私、こういうお祭り初めてだから……案内、お願いね?
[猫と戯れている所を見られた恥ずかしさから、
ちょっぴり顔を背けながら。]*
[ばっちり見たけど見なかったコトにした]
じゃ、行こうか。
[こういう場合は普通に手を繋ぐべきか、エスコートと同様に手を取るか考えたけど、普通に手を繋いだ。顔を背けているから、聖沢が転んだりしないようにしっかりと]
先に参拝しようか。
[いちおー、神様?の力を借りるのだし、尽くせる礼は尽くしたほうがいいのかと。
手を引いたまま階段を上がり鳥居をくぐる。手水舎で柄杓の水で手と口と柄杓を清める]
作法があるらしいんだけど、心さえこもっていたらいいと思う。
[使った柄杓は元に戻し、違う柄杓を聖沢に渡し、清めが終れば紅碧色に雪兎がついたハンドタオルを渡す]
こういう所の水ってなんで夏でも冷たいんだろ。
[疑問に思ってたコトを口に出し、また聖沢の手を取って参道を歩く。地面が土だから響く音は小さい。
神殿前で五円を賽銭箱へ]
聖沢は小銭ある?
[無いなら小銭を渡して、鈴を鳴らして二礼二拍手して手を合わせ、2(3)分ほどそのまま。
その後、唐突に言い忘れていたコトを思い出した]
浴衣も似合うんだな、聖沢。
[照れくさくて目が泳ぎそうだが、良く見たいからじっと見つめた]
うん、うさぎも可愛いけど
天音すごい笑顔だから、やっぱり笑ってるの可愛いよ
[言いながら、ネコが懐くような仕草で頬と頬をすり寄せ。
手を繋いで部屋を出る。鍵を閉めるのを確認すれば手を引いて。
会話をしながら、神楼大社へとゆっくり足を進める]
そうだね、混むのは昼を過ぎてから夕方くらいまでかな
今の時間はそうでもないから、きっと動きやすいよ
多分、天音が思うよりずっと混雑するから
……言い伝えもあるしね
[神社までの道にも、ちらほらと屋台が並ぶ。
そこで、赤い姫リンゴ飴とピンクのいちご飴を一本ずつ買って]
イヤーカフは耳に挟んだりひっかけたりするアクセサリー
イヤリングは耳たぶを挟んで垂らすヤツ、ピアスは穴をあけるヤツ
カフはもっと外側につけるの
耳たぶから垂らすアクセは繊細なのが多くて女の子向けが主流だけど
カフもピアスも、一応、男女関係なく付けていいと思うー
こういうのって興味ないとまったく知らなくて当然だと思うし
謝らなくていいよ、俺がわりと好きなだけ
何度褒められてもやっぱり嬉しくて、擦り寄られるのもくすぐったくて笑みが深くなる。
胸が高鳴り過ぎて弾け飛んでしまわないかと、時々繋いでいない方の手で胸を押さえた]
ありがとう、混むとあたしが疲れるから早い時間に来てくれたんだ。
[下世話な噂を知っている人も中にはいるかもしれない]
言い伝えって、正確にはどういうのなのか知らない気がする。白兎が知ってるのはどういうのなの。
ピンクが良い。
[中がいちごというのも興味深くてそちらを選んだ]
あたしも甘いの大好き。時々蘭ちゃんと甘味でーとしてるの。
[ピンクのアメに包み込まれたいちごにぷるぷるの唇を寄せる]
[バッチリ見られたけど見られなかった事にした。
こほん、ともう一度咳払いして平静を取り戻し。]
うん、行こっか。
[彼の手と取って、まず先に参拝へと向かった。]
[とにかく、五百円玉を賽銭箱にシュゥゥゥーッして。]
(……どうか動物が私に懐いてくれますように。)
[神様にちょっとしたお願いごと、その@。
しっかり2分くらい念入りに。
それから、不意にかけられた浴衣も似合うとの言葉には。]
ふふっ、可愛いでしょ?
[ちょっとあざといかな?と思いながらも。
可愛いポーズを取って、悪戯っぽくはにかんだ。]*
甘いの好きなら、よかった
甘味でーと可愛いな
[いちご飴に唇を寄せるさまに目を細めて。自分もリンゴ飴を舐める。
鳥居をくぐった先に、神社の案内図やパンフレットが置いてあり。
境内の場所を確認する意味も込めて、それを一部もらって開く]
俺も、言い伝えが正確にどういうものかは知らない気がするな
口伝っていうか、噂ならすごく耳に入ってくるんだけど
言い伝え、は……これか
“神楼神社の境内の伝説の木に、
好きな人の名前を書いてくくると、相手に思いが届く”
……縁結びの神様なんだろうな、ここは
[飴の薄くなった部分から、がぶりとリンゴを噛んで。
天音>>83の言葉に、周りを見回してみる]
[なんか、生徒会に入ってるコトとかで凛々しいイメージだった聖沢。一年かけて可愛い方に完全に傾いた]
一人で立てるようになるまで、僕にも頼っていいから。むしろ頼って欲しい。
[ハンドタオルを使ってくれてるコトが嬉しくて
神様の前でなければ押し倒してイイですよね!?と、叫ぶのは我慢できた、筈]
百倍のご縁の中にも入れて欲しいし。なんか、
先におみくじ引こう。
[エスコートの為に手を差し出した]
/*
き、基本的にはクールで凛々しいんですよ……。
動揺するとすぐに仮面が剥がれたり、心を許した相手には素の甘えん坊末っ子な部分を見せるだけで。
[白兎が持つパンフレットを横から覗き込む]
そっか。
[大体聞いた事とおんなじ内容で]
ありがとう。縁結び、か。
[アメを攻略していちごに届いた]
甘酸っぱくて美味しい。
[白兎にくっついてアリスの声の方へ]
うん、あたしもやるけどとりあえずみてる。
[白兎の傍を離れて見守った]
……頼ってもいいの?
もしかすると、頼り過ぎちゃうかもだよ?
[かつて家族やエリに依存していたように。
独り立ちを放棄してしまうかもしれない自分が、少しだけ怖い。
けれど、今はまだ、きっと大丈夫。
そう信じて彼の手を握り、今度はお神籤を引きに向かった。]
― ベンチ ―
[主語が抜け落ちていたが、何の話かは分かる。
ラムネを受け取り、代わりに代金を手渡して]
……ここんとこ疎遠でさ。
今までは何となしに学園生活送ってたら絡んできてくれるから俺も合わせたりお礼で誘ったりとかで、まぁなんかいい雰囲気になったりしたことあった。
けど、俺、いったん切れると何か難しいんだよな……ゼロになったら終わり的なさ。
天音ちゃんとのメッセのやり取りみたいに、ほんのちょっとでも何か繋がってたら離れてもどうにでもなるんだろうけど。
……俺、いつも近くにいる間じゃなきゃダメみたいだ。
てかさ、そこまで誘えるぐらいの子がいたらおみくじに名前ぐらい書けるって。
だから俺の名前書いたから、俺が誘えるの俺だけー。
[なんて笑いながら、ショートケーキをぱくついた。
――ぶべっ。]
僕もまだ頼りない子供だけど、できる限り頑張る。
[おみくじは社務所でおみくじ箱を振って出た番号をおみくじと引き換えてもらう]
じゃあ先に。
[おみくじ箱を振った76]
凶か。結果はあんまり関係ないらしいけど、なんだろうこの残念な気持ちは。
[内容はそこまで悪くはない感じだけど]
聖沢も、引いてみて。
まあ、普通?
[小吉。可もなく不可もなく。]
並木くんは……凶、か。
えっと、どんまい。
[大凶じゃなくてよかったね、とあまりフォローになっていないフォロー。]*
聖沢のが良いのが引けたな。
[微妙と言えばそうだが、自分よりも良かったのがホントに嬉しい]
で、
結ぶ?
[伝説の樹の方を見ながら問いかけた]
どーいたしまして
かげろは知らなかっただけで、知れば理解を示す柔軟性を持ってる
だから頭が固いとはちょっと違う気がする
いまのはただの先入観じゃないかな
[白兎の所作がいちいちスマートで、気障で、でも嫌味がなくて、どんな親ならこんな風に育つのだろうと、ドキドキしながらも初めて彼の親に興味を持った。
繋いでいた自分の指先にそっとくちづけてから応援]
がんばって、白兎。
[彼が当てたのが当たりか外れか良くわからない]
奢ってくれてありがとう、次、あたし。
んー……。
伝説の木に名前を書いた紙を括ると思いが叶う、かぁ。
[眉唾で、よくありがちな話だけれど。]
……並木くん、書く相手いるの?
[ちょっと失礼なことを言ったかもしれない。]*
応援のおかげかな、ありがとうね
多分、ハズレではない、はず
[不思議味が何かはよく分からないが、辛いのよりはいいはず。
と思って、銃を天音に渡して彼女の射的を見守っていれば]
あー……、俺、からいの全然平気だし
不思議味のケーキと交換する?
[クッキーを受け取る天音の背中をぽむぽむと叩いて]
う。
[痛い所を突かれた]
実のところ、
中学の時は星野に憧れてた。だって勘違いしてもしかたない。あんな可愛い娘がわざわざ僕の見舞いに時間を割いてくれて、でもあまり見舞いに来てくれなくなって勘違いに気づいて
高校生になってからも他にも色んな苦いコト、飲み込んで。
わりと、気が多い方なのかも、僕は。でも、
このおみくじに名前を書いたら、その娘に振られない限りは一筋でいると誓う。ここの神様と、聖沢に。
[社務所でペンを借りて名前を書き込む。見ようと思えば聖沢に見えるはず]
……これって褒めてるのか
[無自覚。
まあ自分の中で並木の好感度が高いせいもあるかもだけど]
俺、わりと事実しか言わないから照れる必要ないと思うぜよ
あうあう
[ご丁寧にクッキーの袋に激辛と書いてあった。店長がアリス以外のバイトにわざわざ書いてもらったのだろうか]
ごめんなさい、辛いのはどうしても苦手で。何か飲み物を買ってベンチで消費しよう。不思議味も、美味しそうには思えないし。
アリス先生、お仕事がんばってください。
[白兎にもたれかかるように射的場から去った]
[祭りの喧騒の中から、隣の声を拾い上げていく。]
……。
諦めがいいというか、……臆病っつーか。
お前って案外、寂しがりなのかな。
[あくまで自分の感想を呟き。]
そういえば百瀬のせいで俺も俺の名前書いたんだった。
うわ、なんだこの悲しい二人組。
[ぶべっている百瀬を横目に、ラムネを半分飲み干す。
まだまだ冷えたそれが頭の中をクリアにする。]
―― なんでだろうな。
(ほんの少しだけ、ほっとした気がしたのは。)
[心地よいトライアングルが傾かずに済むかもしれない。
そう、思ってしまったとでもいうのか。
まさか、なんてな。*]
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