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魔王 ケテル は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジ は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
召喚獣 チャペ は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
戦士 アルシェス は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
魔剣士 フリッツ は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
竜の子 ダリア は 悪魔の司教 リリ・リリト に投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト は 魔王 ケテル に投票した。
魔王 ケテル に 1人が投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト に 6人が投票した。
悪魔の司教 リリ・リリト は村人達の手により処刑された。
戦士 アルシェス は、竜の子 ダリア を守っている。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、魔王 ケテル、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ、召喚獣 チャペ、戦士 アルシェス、魔剣士 フリッツ、竜の子 ダリア の 6 名。
魔王 ケテルは、戦士 アルシェス を投票先に選びました。
魔王 ケテルは、召喚獣 チャペ を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
あれ。生贄を捧げるか、それをせずに魔王城まで自力で来いって意味じゃなかったのか。
昨日は全然ログが読み込めていなかった感。
リリ君関連も女神の返答も一日置いた方が良かったな。
魔王 ケテルは、魔剣士 フリッツ を投票先に選びました。
― 神樹 ―
女神さま。
僕は、先に北へ向かった仲間と、出来れば合流したいと考えています。
もしも可能なら、できるだけ北の地まで飛べるといいのですが……。
[その問いに女神の答えはあっただろうか。
都合よくいかなければ、周囲を探索し、新たな転移を試みるだろう。
北でなくとも、少しでも安全な地から旅を再開するために**]
― 毒の沼地 ―
[>>6:101『おい、紫の』とフリッツの声が毒の沼地へと伝わっていく。
毒の沼地は広い。
色合いは濁ってはいるが無色の水であり、
無臭であることが更に厄介なのだ。
水を求めてやってきた智慧なき獣が沼辺で倒れている姿も見えるだろう。
それらの獣も毒を帯びているがその毒への耐性を持ってしても及ばない。
そんな沼地に声が行きわたり、返ってきたのはヒュウと吹き抜ける風だった。
まったくの無反応。
それでも暫く待っていれば10分程過ぎた頃に漸く異世界への門が開かれ"ナジ"は姿を現した]
いやぁ、私を呼んでいたのですねぇ
てっきり自力で行かれるのかと思っていましたよ
["ナジ"は悪びれもせずにくすりと笑う]
嗚呼、良い塩梅ですねぇ
その様子では蕩けて魔王城にたどり着くまで持ちますかねぇ?
["ナジ"は"エンフェルケスーカ"へと手招きをする。
門である亀裂を押し広げ現れたのは一匹の生物だった。
その生物はこの不毛の地を持ってしても異形であった。
形の基礎こそはじまりの国に現れた茄子であるが、
その身体は甲殻類のように硬い外骨格を纏っている。
角のあった部分は頭となり、鋭角なフォルムを持っていた。
蟷螂の頭が一番近いだろうか。
前足は鎌のようになっており、後ろ脚は太く強靭に見える。
その色合いは矢張り紫色であり、何よりも大きい。
竜程の大きさがあり、背中には鞍がつけられていた
"ナジ"は跳躍するとその生物の頭に着地し、
フリッツの方を向いた]
では魔王城までお連れいたしましょう
どうぞ、ご遠慮なさらずお乗りください
[と騎乗するようにと勧めた**]
― 毒の沼地 ―
[>>6:101『おい、紫の』とフリッツの声が毒の沼地へと伝わっていく。
毒の沼地は広い。
色合いは濁ってはいるが無色の水であり、
無臭であることが更に厄介なのだ。
水を求めてやってきた智慧なき獣が沼辺で倒れている姿も見えるだろう。
それらの獣も毒を帯びているがその毒への耐性を持ってしても及ばない。
そんな沼地に声が行きわたり、返ってきたのはヒュウと吹き抜ける風だった。
まったくの無反応。
それでも暫く待っていれば10分程過ぎた頃に漸く異世界への門が開かれ"ナジ"は姿を現した]
いやぁ、私を呼んでいたのですねぇ
てっきり自力で行かれるのかと思っていましたよ
["ナジ"は悪びれもせずにくすりと笑う]
嗚呼、良い塩梅ですねぇ
その様子では蕩けて魔王城にたどり着くまで持ちますかねぇ?
["ナジ"は"エンフェルケスーカ"へと手招きをする。
門である亀裂を押し広げ現れたのは一匹の生物だった。
その生物はこの不毛の地を持ってしても異形であった。
形の基礎こそはじまりの国に現れた茄子であるが、
その身体は甲殻類のように硬い外骨格を纏っている。
角のあった部分は頭となり、鋭角なフォルムを持っていた。
蟷螂の頭が一番近いだろうか。
前足は鎌のようになっており、後ろ脚は太く強靭に見える。
その色合いは矢張り紫色であり、何よりも大きい。
竜程の大きさがあり、背中には鞍がつけられていた
"ナジ"は跳躍するとその生物の頭に着地し、
フリッツの方を向いた]
/*
ほんと申し訳ないです…
正直、1月中に終わると思っていたんですよ…
予想より長引いて、これやばくないかな?
と気付いたのが今日でした…
*/
[運命の天秤は魂の重量分だけ僅かに傾く。
二十一グラム。
生者が死者へと化した後の重量比較によって導き出された、
人間の魂の重さ。
とある動物も同様の実験が成されたが、
軽くなったものは一頭も無かったらしい。
これにより魂を持つのは人間のみと仮定される。
では、魔に属する者はどうなのだろう?
その魂に、重さはあるのだろうか。]
[おそらくは、それが変化の兆しであったのだろう。
開いていた目はゆっくりと閉じ、
気泡が増えていく。
湧き上がる気泡に誘われる様に、
欠いた部分が修復されていく。
否、これは修復なのだろうか?
肩から腕へ、腰から膝へ。
さらにその先へと創られていくのは人の骨格ではない。
肉をのせた骨はじわじわと身体を造り変えていく。
五つの指先は人ならば奇形であろう形に伸び、
五つの爪先の変わりに踝の先は四本の趾となる。
やがて身体を羽毛で覆われ、蹴爪に鱗が出来た。
液体の中、それはくすぐったそうに身じろぎする。]
[やがて魔樹の胎の下が割れ、排出される。
変換は全て終わったというように。
上半身は女のもの。
腕や下半身を鳥獣のものとしたそれは、
魔物と呼ぶしかない造形をしていただろう。]
ぅあ……アァー……
あー……
はじめて空気にふれたソレはただ鳴く。
今までいた場所から新しい場所へ馴染む為に。
呼吸を知り、世界を知覚する術を知る。]
ぁあー……
[よろつきながらも身体を起こしその蹴爪で大地に立つ。
身体にへばりつく液体が、今は邪魔だ。
翼を広げたり閉じたりしながらよたよたと歩き、
首を横に振る。
行かなければならない。――どこに?
わからない。けれど、行かなければ。
まだ飛べない鳥人は奇妙なことに、
かつてのものとどこか似た面差しをしていた。*]
― 毒の沼地 ―
[掛けた声にかえる返事はない。
男は幻聴に苛まれながら、ただその場に立ち尽くしていた。
頭は何処かぼんやりとしていて。
しかし周囲への警戒だけは、最大限に怠ること叶わず。
もうずっと、そんな状態だった。
何か大事なことを忘れている気がする。
思い出そうと緩慢な思考を巡らせている内、
十分余は経過してしまった]
[これが罠だったとしても、毒沼を突っ切る力はないし、
迂回しているほどの猶予は自分にはおそらくない。
それに、]
――――…貴様が俺を運ぶのは。
俺が魔王に勝てるはずがないと思っているから、か?
["ナジ"の能力があれば、男を退けるのは容易に思えたが。
それをしない、別の意図があるのだろうかと。
此方の思い過ごしならば、まあ、それまでだ]
魔王一強の"平和"な世界。
そんなものが、本当に実現すると思っているのか。
貴様が言う通り、何度でも勇者が生まれてくるのなら。
………………。
[男は淡々と言葉を続ける]
この沼に来る前、魔物の集落を通った。
祠に祀られていたのは、魔王ではなかった。
魔神、とは何だ。
[答えが返ってくるかもわからず、
其れを信用できる保証も無かったが。
揺らぐ意識を繋ぎ止めるよう、短く息を吐く**]
─森 蔓植物の群生地─
[ダートが息絶えてどれほど経った頃か。
森に打ち捨てられたダートの残骸から小さな粒子がひとつ、ふたつ、現れた。
ひとつ、ふたつ、またひとつ。
細かく、細かく、細かく、人の怨念により散らされたダートの魂だ。
その力は弱く、風に吹かれてようやく動き、隣の粒子とぶつかってはひとつにまとまる。
ひとつ、ふたつ、またひとつ。
現れてはゆっくり、ゆっくりとまとまって、ゆっくり、ゆっくりと、気の遠くなるほどゆっくりと。
まとまって、やがて人の形を成していく。]
[人の形になったそれは何かを探しているようだったが、動く事叶わず。
途方にくれた子供のように、ぺたんとその場に座り込んでいた。**]
― 毒の沼地 ―
おや、それは光栄ですね
[>>5"ナジ"は口ではそう告げるが表情は外套の奥にあるため見えることはない。
フリッツが騎乗すれば異形の生物は毒の沼地へと入っていった。
沼地の毒を物ともせぬ外骨格。
四足が着かなくなればその茄子のような胴体部を浮きとして沼地を行く]
勝てるかどうかは分かりませんねぇ
勝負は時の運、と言いますから
私が知る勇者も魔王を倒せるとは思われていなかった……
[>>6"ナジ"は何処か遠くを見るような眼差しで沼地の向こう、
目を凝らせば荘厳なる魔王城が見えるかもしれない。
尤も、霧のような靄のようなもので隠されてはいるのだが]
私の経験からすれば魔王の近くで死ぬ程に
生まれ変われば強い魔将となるのですよ
ふふ、貴方方人間が魔将を倒してしまうから
その補充ですかねぇ?
勇者が何度でも生まれてくるように、
魔の者も何度でも生まれてくるのです
魔王の力が強大であればいずれは人間はいなくなる
それが理でしょう
ああ、右手をご覧なさい
[話を区切りガイドの如くフリッツの右手を示す。
そこには燃え盛る炎が途切れることなく続いているのが見えただろう]
あそこは火炎の森ですよぉ
燃える水を肴として途切れることなく燃えている
[近くでは有毒ガスが蔓延し、炎はどうやっても消えることはない。
超大な儀式魔法で水を呼び出しても消えぬのだ。
いつから燃えているのかすら判明していない灼熱の地だった]
[次に反対側を示せば巨大な何かが動いているのが見えただろう]
あれは魔石を礎に動いている岩石巨兵ですねぇ
純度の高い魔石なので魔法が効き難く、
物理攻撃で倒すしかない上に硬い
何より食べられませんから無駄骨を折ることになります
[淡々と告げるガイドであったが、
>>7フリッツから質問が投げられれば"ナジ"は目を細めて首を傾げた]
魔神様はその名の通りですよ
魔の者たちの、神
魔を統べるモノ、でしょうかねぇ?
["ナジ"自身にも良く分かってはいないがあれは崇拝するべきものではないかと考えていた。
謂わば世界そのものである"ナジ"よりも更に上の個体である可能性。
よって語るのは"ナジ"の推測にすぎないのだ]
簡単に言えば全ての黒幕ですよかねぇ?
魔王に力を与えし者
そう言えば勇者に力を与える者もいましたねぇ
つまりこの世界は女神と魔神の壮絶なる代理戦争の場
なのでしょうか?
[その言葉はフリッツへ逆に問いかけるようであった]
ああ、そうだ――
このまま乗り込んでもすぐに死んでしまうでしょう
少し、サァビスして差し上げますよ
遠慮なさらずに、ねぇ
["ナジ"はフリッツへと手を翳す。
操るのは魂の在り方。
魔の者に見えるようにと偽装を施すのだ]
安心なさい、本当に強き者には効きはしません
他の勇者候補たちに誤解されるかもしれませんがねぇ
[今のフリッツの見た目と、偽装が合わさればそうなる可能性もあるだろうか。
"ナジ"はくつりくつりと嗤いながらそうした偽装を行おうとしていった。
そうしている間にも異形の生物は進み続けていく。
遠くからでは霞がかって見えなかった魔王城も、
少しずつ見え始めていくだろう**]
5回くらいログ読み直してたんだけど
・遺跡ワープしてきた場所は毒に侵されてる
・毒は喰らうと例外なく死ぬ
・来た遺跡を使って地上に出ることはできるが毒に侵されてる
・他の場所に行きたいなら他の遺跡を探すしかない
ってことでいいのかな。
[上空には黒雲立ち籠める。
闇と魔と。体感出来る者であれば息苦しい程の魔素の中に。
古きから存在し、辺りにはナジが語る様に強大な魔の物が歩む、人にとっての凶つ地が極点。――魔王城。*]
/*
えーと。アイン君が門番で、アロラが>>6:+17で、タンガリザがゾンビ化もどきで、アミー君が何故か影騎士化で、ダート君が霊化で、レティ君がハーピー化?で、エステルとリリが不明状態……か。
正直なところ、ここからどう動くにせよ収拾はつきそうもないし、フリッツさんが魔王倒して(?)こっちは俺達の戦いはこれからだENDでもいいんじゃないか的なことも考え始めてるんだけど、チャペvsアルシェスは折角ここまで丁寧に描写されてきたんだから持っていってあげたいよなあと思っている。
[――神樹の下で女神が少女に何を語ったのか。それはまだ、今は綴られることのない話。或いは少女が、魔王の下に辿り着けないままに生涯を終えれば、全ては闇の中へ閉ざされることとなるだろう。
葉擦れと。木漏れ日と。人肌の温かさの中で少女が覚えたのは、――いつか、砂漠で隣に在った歌姫のそれのような、母性による安らぎであったか。
そうして、新たに勇者の名を冠した少年達の旅は再開された。
尤も、はじまりの国の惨状を想えば神樹の元にやってきた遺跡を使用することは憚られ、女神に問いへの答はあったかどうか――いずれにせよ、別の遺跡を探索することからはじまったのであったが。>>0
魔の地から離れている為か。或いは女神が語ったように、魔の者が嫌う清浄な空気が蔓延している為か。神樹の地での探索は、そう困難を極めるものではなかった。
見つけた遺跡もまた、遺跡とは名ばかりで、どこか新しくも見えただろうか。>>137
――そうして転移した先。
出迎えたのは、賑やかな街並みでも、明るい表情をした人々でもなく。
既に魔物によって引き裂かれ、滅び去った、どことも知れない廃村だった。]
[ベイルーンからの海路とは異なり、その場所から魔王城まで向かう為には、広大な原始林を超える必要がある。
地は人間よりも巨大な根が這い。空は重なり合う葉の天蓋で光が届かず。
道という道はなく、川めいたものも見当たらない、北の地とは別の意味で人の生きる環境ではない。
――中には、魔物とさして変わらない危険な野生動物もいただろうか。
それらを餌とする魔獣も、少なくない数が住んでいるようだ。
光はなく。道はなく。
それでも勇者の志を遂げるなら、不毛の大地へと続く唯一の陸路を、越えていかなくてはならない――。**]
[遠くから呼ばれた気がして、魂はそちらへ振り向いた。
立ち上がる力もないが、その必要はない。
再び粒子状になり、導かれるがままにふわりふわりと飛んでいく。
その先は、神樹──世界の理の片割れ*]
[自身の肉体はどうなったのだろうか
今やシェイドやゴーストと同種となった女は魔王城の中を漂い続けている。
周囲には自然とアンデッドが集まり。
その中心の彼女は今も漂っている。
失った武器。
――漆黒の魔剣を探し求めるように。
或いは、かつての主を探し求めるように。]
─神樹の根元─
[土がもこもこと動いている。
その中からずぼ、と出てきたのは緑色の小人。
だいたい、リンゴふたつ分の大きさだ。]
ぴゃー!
[小人はぶるりと震えると、辺りの草をひっぺがし体に巻きつけた。
ぽんぽんと腹を叩くと満足気にふんぞり返る。
鼻をくすぐるのはふんわり甘い花の香。
香りの方に駆け寄ると、白い小さな花がたくさん咲いていた。
小人はあたりを見回して、細い茎を手折った。
それを花の奥に差し込み中の蜜をすする。]
[はじまりの国を犯している毒は、魔王城から臨む事の出来る毒の沼地に手を加えたもの。
魔の者のチャペならどう効力が出るかは分からないが、300の時以上を重ねた古き毒は、徐々に体を慣らすのであれば兎も角も、いきなり喰らえば耐性も何も無く即死する魔の毒。]
[近道だけが、全ての解決策では無いのだけれど、合流をと望むなら勇者アルシェスは、その事には気付かないだろうか。
応じた道はやがて彼らに因果となり襲い掛かろう。]
北の地へそのまま飛ぶということは、
現在のあなたの力でその地を訪れることです。
[魔剣士フリッツが、ダートを倒し、単独踏破を試みようと今為そうとしているのは、その強さがあるからだろう。
食糧も何も無いまま向かうならば、飢えて毒を喰らい毒消しを使えば含まれる魔素に意識混濁を催し、蝕まれるのは火を見るよりも明らかだろう。]
あの地は、私の力及ばぬ地です。
[歴代の勇者達が襤褸襤褸になりながらも踏破をしようと試み、死んだ。慈愛の雫垂らした勇者アンジェでさえ、途中で倒れた事を忘れてはならないだろう。
あまりの魔のモノ達の力差に、猛攻に、直ぐに襤褸切れとなる。]
[花から花へ、蜜を求めて小人は動く。
様々な花に誘われるまま、あちらこちらへ。
とある木に登ると、花の隙間から何か話している人々を見つけた。
そして、神々しい雰囲気の女──まさに女神なのだが──を。
小人は一瞬木々に身を隠したが、好奇心に負けたようだ。
花に枝葉の隙間から少し顔を出し、惚けた顔で一行を、特に女神を眺める。
ずんぐりした体型だが、緑色の身体に葉を巻きつけ、枯葉のような黄色の髪だ。
そうそう見つかることもないだろうか。
茶色の瞳を見開き、じっと眺めている。*]
それでも良いのなら、
何らかの力や命を代償に、
ときのほこらは応えてくれるでしょう。
[女神はそう告げた。
古き遺跡、魔軍の領域のひとつ、今は忘れられた洞窟にて、崩れた遺跡はあるだろう。
それは、百余年前、死喰い人ダートが指輪を得た洞窟だった。*]
/*
指輪周りの設定チューニング失敗して、本人もなんだかよくわからない事になってしまったw
その結果がフリッツを悩ませる事に……
憑狼にして本体は指輪コースの方が良かったかな。
その方が貫けたきがする(´Д` )
── 神樹 ──
[神樹の周囲には何も居ないという訳では無く。
柔らかな原っぱが広がっている。
甘い蜜を含む白い花を始め、様々な彩りの花々や低木などもあったかもしれない。
そして、中には…幾つかの精霊の様な生き物が、そっと物陰で伺ってもいるだろうか。
まるで保護色の様に、緑色の肌をした小人達。
神樹の落ち葉は無いけれども、近くの葉を衣服代わりに身につけて。]
― 神樹 ―
[女神から幾つかの選択肢が示される。
一刻も早く北の地へ、という望みへの答えは>>22>>23]
……やはり、今の僕では力不足……でしょうか。
[確かに、圧倒的に経験が不足している今、多くの勇者たちが倒れた地で直接飛ぶのは危険だろう。
気持ちは急いてはいるけれど、中途に倒れては意味がない]
ダリア、また途中までなら、アイスの力を借りられるかな。
北の地の奥深くまでは……自力で踏み込むしかなさそうだね。
[転移の地に関しては、可能ならばはじまりの地から少し離れた所へ>>18と願うだろう。
他に切り抜ける方策が提案されれば別であるが*]
― 毒の沼地 ―
[毒の沼地を進む異型の背に揺られつつ、
視線はその渡し守へと向けたまま]
可笑しなことを言う。
………貴様が知る"勇者"?
[相手の雰囲気が少しだけ変ったように感じた。
薄く目を細めつつ問いを重ねる]
ふん。
俺が死んだら完全な魔物と化して、今度は人間を殺すのか。
もう何をやってるのか分かんねえな。
人間が死んで、魔の者が生まれてくるんなら。
それなら勇者は何処から生まれてくるんだ。
[ぽつりと零した言葉の先は考えたくなかった。
男は一度、口を噤む]
/*
安全策を取りたいのかな?どちらでも良いのですが…バッドエンド推奨なので、その辺は愚かな少年選択でも良いと思っています。
人間がいなくなれば、それが平和か?
魔物だけの世界になれば、今度は内部で諍いが起きる。
実際、転覆を図っていた男を俺は知っている。
真の意味で争いが無い世界を求めるなら、それは――…
[言い終わらぬ内、相手の言葉に従い視線を右へ。
火炎の森と、岩石挙兵を示されて、
迂回は辞めた方が良いと言った相手の言葉の意味を知る。
感心したように呆気にとられたようにその光景を眺め、
暫くするとはっと我に返った]
案内はいらん!
俺は死んで魔王の配下になる心算は無い。
"帰り道"の心配も無用だ。
[そういう意味でのガイドではなかったようにも思うが。
相手を睨むように、言い捨てる]
[ただ、魔神の話となれば、再び無表情となり]
勇者に祝福を与える女神トルニータ。
人間ならば、知らない奴は―――…嗚呼、
[言いかけて、思い出した。
女神のことを知らない奴と、話をしたことがあるなと。
そうだ、忘れていた、彼らのこと。
もっとも思考はすぐに別の方へ流れていくのだけれど]
魔神が黒幕なら、魔王を斃しても終わらねえのか。
まさか魔王まで次々と生まれて来る、
なんて落ちはねえだろうな!?
…………。
代理戦争の場だったとして、貴様の行動は変わるのか?
[此方に手を翳す相手へ警戒の色を見せるが、
物理的に何かされるわけではないと理解した]
はは、貴様、何を言っている。
現時点で俺は既に、他の勇者候補とやらに、
いつ殺しに掛かられても可笑しくねーよ。
それで魔王を殺せる確率が上がるなら。
ありがたくサービスを受け入れようか。
……嫌だっつっても、どうせ止めないんだろ。
[世界の期待を背負って戦うとか、
そういうのは"勇者"がすればいいのだ。
男はただ自分の為に、魔王を殺しに行く。
他の何の為でもない。
だから最初から味方など居ないと理解している。
背負う物があるとすれば、恨みと憎しみだけだ]
戦士 アルシェスは、竜の子 ダリア を能力(守る)の対象に選びました。
[霧霞が暫し濃くなり、叫ぶ幻聴が賑やかになる。
随分と懐かしい声も含まれているようだった。
嗚呼、気持ちが悪い。
やがて薄暗くも視界が晴れていけば、
見えたのは峻厳な岩山――否、其処に佇む魔王城。
上空に立ち込める黒雲、過酷であった北の大地ですら比にならぬ程の強大な魔素と闇が、空気の質量を感じさせるほどに、重い]
………………。
[―――ゆらりと一瞬、男の輪郭が揺らぐ。
元々、男は魔王の力を無理やり取り込んでいるのだ。
だからこの深い闇は悍ましく恨めしく、
そしてこの上なく、心地良い。
気を抜けば、身体は溶けて闇へ還ろうとする。
憎くて堪らないのに。ぎり、と小さく歯噛みする*]
戦士 アルシェスは、魔剣士 フリッツ を投票先に選びました。
[――人間を憎んでいる。
女神の語らいに少女が何を想ったのか、それはまだ、今は綴られることのない話。或いは少女が、魔王の下に辿り着けないままに生涯を終えれば、全ては闇の中へ閉ざされることとなるだろう。
葉擦れと。木漏れ日と。人肌の温かさの中で少女が覚えたのは、――いつか、砂漠で隣に在った歌姫のそれのような、母性による安らぎであったか。
そうして、新たに勇者の名を冠した少年達の旅は再開される。
選ぶべき道は彼自身の決断から。]
――――……
[原っぱを見ていた。
別段、女神が視線を送っていた精霊に気づいていたわけではなく。]
……あ う、うん
[名前を呼ばれて、ようやく気づいたように顔を上げる。]
近くまでなら、だいじょうぶ、だと思う
[北の地がどのような環境であるか分からない以上、彼を連れて踏み入れることはできない。アイス自身がどう答えるかはともかくとして、女神さえも死を宣告せざるを得なかった程の地で、本当の意味で共倒れになることは、少女は望まない。]
それに……、……アロラさん達も、言っていたみたいに
食べ物のことも、あるから
ずっと飛んでいくわけにはいかない、かな
[――はじまりの国に辿りつくまでに見た村や国を思えば、北の地に踏み入るよりも前に食糧の確保は困難を極めるだろう。
尤も、食糧の問題よりも先に、毒に侵された泉に悩まされることになるのだろうけれど。それはまだ、今は知ることのできない話。
奇しくも今は亡き魔犬が女神と邂逅した泉へと、転移することになった。*]
─神樹の根元─
[小人は丸い瞳をますます丸くした。
女神の慈愛が向いたばかりか、僅かながらほころんだ。]
ぴゃぁ……
[遅れて小人の顔もほころんだ。いや、とろけた。
女神の話す相手を見れば、何やら深刻そうな顔をしている。
一緒になって、小人も困った顔をした。
どうやら、人間達は危険な場所に出かけるらしい。
この平和な地を何故離れるのか。
わからず、小人は首をかしげる。*]
そういうことになるかな。
焦りってのは、焦らなきゃいけない時にこそ悪影響が出るんだってね? 昔の偉い人が言ってたんだって。
[そもそも猫は"ナワバリ"へ行かせたくない。そのためにここまで付いてきたのだから。想定外で踏み入れられるのは癪だ。]
だけどきっともう、安全な場所はないよ。泉に戻っても、魔法陣を使ってもね。
あとは直観だよ。
[もし危険な場所を選んだのなら。
恐らく猫は協力しないだろう。北へ向かった者が壊滅的な状況であることが分かった時点で、守る必要は無くなったのだから。]
[ナジが何処まで案内するかにも依るが。
もしもエンフェルケスーカの渡り人が、魔王城の内へと魔剣士を案内し、魔王城を歩むのならば。
数体のアンデッドを率いた灰色を思わせる影の様な騎士…その身は、シェイドやゴーストと同類にも思えるか…
或いは、貴人と思しき者も見かけたやもしれず。*]
/*
アインさんいますよね、知ってた。
私が拾っても面白くないので、後続組へパスしたい所存。
だって絶対、何の感慨も無く斬りかかるもの。(最低!)
…………。
[女神の力を受けたものの、それが無条件で身を護るようなものではないと知るのにそう時間はかからなかった]
ダリア、チャペ……大丈夫?
[即死はしないにしても、呼吸を続ければ気化した毒は確実に体を蝕むであろう。
純粋な人間である少年には、それへの耐性はなかったが、ダリアとチャペは果たしてどうであったか*]
[人間達が去っていく。
小人は顔を曇らせた。
木の隙間から姿を現し、女神のいた方を、神樹を見上げる。
人間達が消えたほこらへ駆け寄ったけれど、中に入ることはできなかった。
足がすくんで動かなくなったのだ。
小人はしばらくその場でうつむいていたが、やがて首振り、木々のそばに戻った。**]
[いい空気。気を抜いたら本性を現してしまいそうだよ。
それはニンゲンにとってではなく、チャペにとって。ただの生き物であれば、どうなってしまうか分からないほどの毒。
猫はアルシェスとダリアの様子を見つめながら思う。
アルちゃん、チャペはあなたを苦しめるこの空の下で生きる獣。アルちゃんに、護れるかな?]
だ、だめ……空気が澱んで耐え切れないよ。
ここにいちゃ、死んじゃう!
[そして2人には、歩くのがやっとな程に苦しんでいる姿を見せただろう。]
―― 北部・魔王城 ――
エンフェルケスーカの渡り人、招くか。
[魔王は問いを向ける。
玉座の間にて、虚空へと向けられた低い声。
だが、エンフェルケスーカの渡り人へは距離を問わずに届くだろうか。*]
/*
魔王城観光楽しそうです。
普通に観光を楽しんだ後、溶けて死にたい。
[屑並みの発想]
想定していた死亡ルートは色々とあるのですが、
どうなるでしょうか…。
一番絶望度の高い所へいきたいですが、
ちょっと難しそう。
― 泉 ―
[空も。水も。はじまりの国で見た怪物たちのように、鮮やかなまでに毒々しい紫色に染まっている。水辺は影も映らず、中には腐り落ちて倒れてしまった木々の姿も見える。]
――――、大丈夫、です
[少女は純粋な人間ではない。確かに竜に似た温度耐性はある。
尤も、それ以外の部分は人間とさして変わらない。むしろ、十余年前に孵ったばかりの彼女は、人よりも耐性を持っていないと言えるだろう。
体も小さければ、気化した毒のめぐりも速い。
まるで周囲の大気が薄くなったかのように、呼吸が難しい。
喉に張り付く僅かな痛み。じくじくと広がる胸の不快感。]
― 毒の沼地 ―
"勇者"とは、"魔王"を倒した者のこと
魔王は……ふふ、貴方のご想像の通りかもしれませんねぇ
["ナジ"はくすりと笑うと案内を止めた。
帰り道など元より存在しないのだ。
300年前、人間は凱旋式を行ったらしいが凱旋した"勇者"はこれまで居ただろうか。
その歴史が在るかを"ナジ"は知らない]
勇者が生まれてくるなら、魔王も生まれてくるのでしょう
それが節理です
永劫と終わらないのではないでしょうかねぇ
["ナジ"は肩を竦めた。
そう、永劫と終わらない。
勇者候補が死んでも勇者が現れるのだ。
"魔王"が死んでも、きっと終わらないのではないだろうか]
ええ、止めませんよ
これで雑魚には囚われないでしょう
魔王に勝てるかは……貴方次第ですねぇ
倒せば貴方が知る勇者ではなく、貴方が"勇者"ですよぉ
["ナジ"の目的はフリッツを新たなる魔将とすることである。
ならば可能な限り魔王に近づいて、そこで死してもらうとしたい]
さぁ、もうすぐ着きますよ
到着すれば後は貴方次第……
足掻いて、苦しんで……散っていきなさい
["ナジ"はくつりくつりと嗤いながら、己の背後に"エンフェルケスーカ"へと通じる亀裂を生みだした。
そのまま亀裂へと落ちていき、その姿が消えれば亀裂は線となり消えるだろう。
フリッツを乗せた生物は毒の沼を踏破し、魔王城の前に着くと四肢を折り身体を休めてしまう*]
― 泉 ―
チャペ、しっかり……!
[苦しんでいるように見えるチャペ>>42に声を掛けるも、直後に少年の方が激しく咳き込んでしまう。
ダリアの方は、大丈夫だと言うけれど>>43、喉に手を当てる様子を見れば無事ではないことが察せられた>>44]
ダリアも。
……ごめん、僕にもこうすることしか、出来ないけど。
[ダリアの背をそっとさする。
彼女が発した言葉は小さなものだったが、それでも数秒後にはこちらへ近付く音が聞こえた]
アイス、来てくれたんだね。
お願い、もう一度、僕らを乗せてくれないか。
[現れた竜へ声を掛け、女性二人を支えるようにしながら竜の上へ。
その後は、アイスの翼で可能な限り北へと向かうことになるだろう*]
― 北部・魔王城 ―
お呼びでしょうか、魔王様
[>>*1魔王が声を投げかけた虚空。
そこに一筋の線が入り亀裂が生じた。
亀裂に白く細い指先がかけられると人一人が出てこれる程度の隙間をこじ開け、
エンフェルケスーカの渡り人は魔王の御前に現れた。
姿を現せば"ナジ"は跪き、首を垂れる]
ええ、門前まで、ですよ
後はあの者の実力次第……
しかしながら魔王様には勝てぬでしょう
[魔王の力では魔王を倒すことはできないだろう。
"ナジ"はそう考えていた*]
― 毒の沼地 ―
待て。かつて勇者が魔王を倒したのは、三百年前だ。
それを知っている、貴様は…。
[伝承の"勇者"を知っていると言うのか。
使う術の奇怪さといい、相手の謎は深まるばかり。
そしてこの代理戦争が永劫続くと肩を竦める様子に]
終わらない。
[思わず言葉を零した。其れは唯の推測だ。
ただ、絶望的な推測だった。
ならば一体、誰を、何を、恨み憎めば良い――!?]
何故、そんなに平静でいられる。
…そうか。永劫終わらないものを、終わらせる手段が。
貴様にとっては魔王への協力で、"平和"なんだな。
[違うかもしれないが、そう判断し結論付けた。どのみち相手の本心など、探りきれはしないのだ]
[術を止める気のない"ナジ"に半眼を送りつつ]
手心を加えたこと、後で後悔しないと良いな。
[絶対相手の思惑通りになど、なってやるものかと。
其処はまあ、若干意地にも近いものがあったのだけど]
散るのは、貴様の御友達の方だ。
[亀裂へと消えていく相手をそのまま見送る。
異型が急に暴れでもしたらどうしようかと思ったが、
大人しく沼の端まで渡してくれたようだ。
男はそのまま、魔王城の聳える地に降り立つ*]
── 待ち合わせの場所 ──
[まだ毒の少量な食料を集められるだけかき集めながら、北上していく。南下した時よりも、さらに魔の色は強く濃くなっていた。
フリッツがナジに連れられ魔王城へと達しているとはつゆ知らず。
待ち合わせの相手は待てど暮らせど現れはしなかった。予定していた時期が幾分狂ってしまったとはいえ、常ではない何かが起こったことは明白と言って良かった。
そしてそれは、猫にとっても穏やかではいられない事実となる。]
タンちゃん……どうして、来てくれないの?
[タンガリザならきっと喜んでまたチャペに会いに来てくれるだろう。少なくとも猫には、独りで去っていく性格には思えなかった。
それが成されていないと、無事である可能性は低い。確証はまだ得ていない。その僅かな可能性を、信じる他なかった。
やがて待っている意味も無くなっていくだろう。]
[少年の故郷を脱し、紫色に染まった雲の向こうへと飛んでいく。
眼下には、戻ってくる時にも見えた廃村や、人気のない街道。
はじまりの国の惨状を見た後だからだろうか。
まるで、もうこの世界から、人間が滅んでしまったかのような錯覚すら漂う程に静まり返った大地の上で、風を切る。
空気が比較的清浄なものになれば、吸気に毒が混じることもなくなったが……。
冷たくも硬い鱗を、強く握りしめて、もう片方の手で目元をこする。
――視界がぼやけている。
時折、深く息を吸い込む癖に、少女は気づくことなく。
――寒気と汗が滲みそうになる度に、額を拭う。
神樹の元でも会話を交わしたように、北へ直接飛んでいくことは難しく、はじまりの国へ帰ってきた時のように、一息に飛び続けることも、また難しい。
時に野宿での休息を交え、時になけなしの食糧を補給しながら>>53、待ち合わせ場所へ辿りつくこととなった。]
― 毒の沼地に居た頃 ―
世界に唯一の強者が魔王となれば
それは"平和"でしょう
[それ以外の存在がいなくなればいい。
そうすれば永劫などなくなるのだから――]
手心?
いいえ、違いますよ
[くすりと"ナジ"は愉悦の笑い声を漏らす]
面白くないでしょう?
このままでは誰も魔王に会わずに終わってしまう
[暗に手のひらの上で踊らせていると告げる。
そうして返す言葉を聞くこともなく、
"ナジ"は空間を渡り消えたのだった*]
― 待ち合わせの場所 ―
[来た時よりはゆっくりとした行程で、三人と竜は北を目指す。
初めのうちは何かと二人を励ましていた少年も、少ない食糧を分け合い進む内に、言葉少なになっていった。
だんだんと体に蓄積しつつある毒もその一因となっただろう。
それでも、光の剣を手にした少年は、かつて自らに課した役目を放棄せず、先頭に立って戦い続けた。
剣の持つ力が、幾らかは傷を癒してくれるのが救いではあった]
来ないね……みんな。
[タンガリザの名を呼ぶチャペ>>53に頷く。
ダリア>>54の様子はどうだっただろうか。
まだ奥地でないとはいえ、長く滞在すればそれは消耗に繋がる]
……そろそろ、先に進もう。
[やがて、少年は決断した]
みんなと合流出来ないのは辛いけど……僕らの目的地は魔王城なんだ。
それに、もしかしたら、みんなもう先に進んでいるかもしれないんだから。
[望みは薄いのだろうが、今はそう言って後押しするしかない。
隈が出来ているだろう目を細めるようにして、二人へ笑い掛けた*]
馬鹿、だから言ったのに。
どうしてあの時広場に来ちゃったのさ、どうしてずっと逃げなかったのさ。
[けれども、それならタンちゃんと旅はできなかった。それなら、自分はここに居なかった。結局、避けることのできない運命だったのだろう。
どこにもやり場のない悲しみ、怒り。この気持ちだけは偽りじゃない。紛れもない本物だ。
タンちゃんのこと、本当の本当に、"好き"だったんだ。
いつだってそうだ。世界はどこまでも残酷なんだ。誰が、一体誰がこんな世界にしたのだろう。]
こういうのは初めてじゃない。覚悟もしていたよ。でも、でも、約束したじゃない。『絶対にまた生きて会おうよ。』って……
[猫は泣いた。何もかもを捨て置いて泣きじゃくった。アインを殺した時にだって流さなかった涙を、ためらいもなく枯れ果てるまで流し続けた。]
─神樹─
[小人は振り返り、ぱぁと明るい顔になる。
招かれるままに女神の足元に駆け寄り、お椀の真ん中に乗った。
肩に乗せられ見た世界は地面で見るのとは違う、広い世界だった。
女神の顔を見上げ、両手を振って感激を表す。
寄せられた指に甘えるように頭をすりよせ、なすがままにされていた。
しばらくして、女神の視線がほこらへ向くのに気がついた。
小人も同じようにほこらを、その向こうに広がっているであろう世界を見やる。
そしてまた、先のようにうつむいた*]
嗚呼、それでも……
彼らの行く先に祝福を。
[女神は、掌を上向きにしふぅと息を吹きかけた。
それは遠く遠くまで辿り着く、時を越えて、一瞬で。
それは、はじまりの国で黒騎士団の長に傷つけられた負傷などを癒すだろう。泉に転移した後の毒までは分からぬまでも。*]
― 北部・魔王城 ―
……黒騎士団団長、死喰い人、悪魔の司教。
[闇に包まれた廊下に響く足音。
城内を行く喪服を纏う少女へ幽鬼達が囁く。
魔軍の名立たる者達は既に果てたと。]
彼等はどのように戦い果てたの?
[問いの答えを知らぬ幽鬼から返る言葉は無い。
問い続ける事も無く少女は魔王城の奥へ歩みを向ける。]
― 北部・魔王城奥まった部屋 ―
[魔王城の奥まった一室。
明確にこの部屋に目的を持たぬ者が辿り着けないその場所で少女は魔術を行使する。]
これは自らの意思で魔軍旗下に馳せ参じ戦い果てた無名戦士に捧げる碑。
[両肩から現れるのは実体を持たぬ漆黒の双手。
眼前で4本の腕が合掌すれば石造りの床から黒曜の円柱が現れる。
装飾も何も施されていない、自身の背丈と同じ程度の柱に触れ幽鬼に囁いた*]
── 神樹 ──
付いてゆきたいのですか?
彼らの向かう先は、不毛の地。毒の沼地。
そして瘴気強き、闇と魔に溢れた魔の領域。
生まれたばかりのあなたの力では、
彼らを守ることは出来ませんよ。
[指先で撫でる。
生まれたばかりで死んでしまう可能性すらあるだろう。]
それでも向かいたいならば。
[女神は彼らの元へこの精を送ることもあるだろう。*]
更新時間が24時間延長されました。
─神樹─
[魔の領域がどんなものか、小人には想像がつかなかった。けれど、何かおぞましい響きを感じ取り、不安に顔が曇る。
人間達は何か、よくない道を選んだらしい。
女神が祝福を送ると爽やかな風があたりを通り抜けていった。]
きゅい〜
[何事か思いつき、女神の肩を軽く叩くと傍の木を指した。
木のそばによってもらったか、おろしてもらったか。
いずれにせよ小人は木に寄り添い、何事かささやいた。
木は応えるように揺れた。枝の先が膨らみ、淡く光をたたた一枚の葉が生える。
それは癒しの葉。
傷に当てればふさぎ、飲み下せば病を払う。
ささやかな力だ、使えるのは一度きり。
女神の愛でる人間達への贈り物。*]
チャペ、きみは本当に、タンガリザのことが……。
[涙を流すチャペ>>60を見る。
慰めるべきなのだろうが、言葉がうまく見付からず]
……ごめん。
[小さく、謝罪の言葉を漏らす。
仲間だと言いながら、最後は見捨てることを了承した。
彼がどうなったのかはわからないが、もしかしたらあの時の選択が彼の運命を分けたのかもしれない]
[少しの間があって、チャペから声を掛けられる>>64]
僕は……うん。出来てる。
[それは少年が、勇者になる前、ただの戦士として旅していた頃から決めていたこと。
全てをなくし勇者となった今、その思いは一層揺るぎないものになった。
少年は、チャペを真っ直ぐに見詰め頷いた*]
― 北部・魔王城 ―
[魔王の言葉に"ナジ"は首をあげると首を傾げた。
同時に額の魔石はそんな魔王を笑うように煌めきを発する]
気の所為でございましょう
私が為すのは魔王様の御為にございますよ
[魔将を生み出すのもそうだ。
人間を窮地に追い込むのも然りである]
ふふ、気になるようでしたら控えましょうか?
[そうしてくすりと、楽しそうに笑った*]
─神樹─
……ぴぃ。
[女神の問いに若干ためらいながらも頷いた。
たった今生やした葉を届けに行こう。
それくらいなら、力無き身にもできるはず。*]
── 神樹 ──
[女神が小人に何事か求め、女神の肩を叩く。
女神は緩やかに歩み、傍らの神樹ではない木へと近づいた。
小人が肩から木に寄り添い何事か囁くと、木が応えるように揺れ、枝の先が膨らみ、淡く光をたたえ一枚の葉が生(な)る。]
これを贈りたいのですか?
[女神は小人に尋ねる。
先の向かいたいのか?という問いに応えるよう、小人は小さく鳴いて頷いた。]
── 神樹 ──
[小人が生やしたのは、「癒しの葉」だった。
傷に当てればふさぎ、飲み下せば病を払う。
ささやかな力であり、使えるのは一度きり。
女神の愛でる人間達への贈り物として、小人は生らせたのだ。]
分かりました。
では、風に乗り、ゆきましょう。
[女神は、小人を肩に乗せたまま、目を瞑った。*]
…………………。
[暫し思案した後、男は物陰から姿を現す。
やはり空気が重たく、平静を装うだけでも気が狂いそうだ。
一方、巡回の魔軍兵士は真実平然としている。
つまり自分は、一応まだ"人間"ということなのか。
…もはやあまり有難くもない話ではあるが。
出来るだけ物わかりのよさそうな門兵へ声を掛ける]
魔王様に謁見を願いたい。…内密に。
私はダート様の元で諜報を行っていた者です。
どうしても直接お伝えせよと、
言付かっている伝言があるのです。
[死喰い人の知名度は低くはあるまい。
彼の死が周知かは不明だが。声を潜めつつ、囁く*]
─神樹─
[女神の許しが出た。
今度は力強く頷いて、女神の力に身を任せた。
癒しの葉を大切そうに抱きしめて、風に乗る。*]
―― 北部・魔王城 ――
[魔王は魔石の煌めきを凝っと見た後、褪めた眼差しを外套の奥の双眸へと向ける。]
構わん。
好きにしろ。
[魔王は、冗談を口にしたかのように笑う姿に、短く終わらせた。*]
― 待ち合わせの場所 ―
[その場所に辿り着く頃には、紫の毒とはまた異なる瘴気に満ち始めていただろうか。少なくとも、その場には既に竜の姿はなく。再びの別れを経て、少女もそこに立っていた。]
……フリッツさん。レティーシアさん。
[うわごとのように。或いは呟くように。
――人ではない自分達にも優しくしてくれた、二人の名を口にする。
けれども。待てども彼らが現れる兆しはなく。また、その場所に訪れた痕跡もなく。そもそも辿り着けなかったのか、或いは予想外の襲来があったのか――知る術はなく。
ぼんやりとした意識のままに。
名を呼ばれた気がして>>64、そちらを見た。]
…………
[思考が絡まったように上手く引き出せない。
まるで脳に煙がかかってしまったかのよう。
体は重く、末端は感覚が曖昧なほどに冷え切っている。]
……、はい
[たとえ手足が動かなくなっても。
たとえ毒に侵された身体でも。
まだ知らない何かの為に、ただ前へ。
辿り着けずに死ぬことよりも、――知らないまま生きることの方が、少女にとっては、今では苦痛そのもので。]
わたし、……まおうさんに、あいたいから
[――上手く笑えていればいいと、少女は思った。*]
─アルシェス一行の近く─
[風に乗り、着いたところは不毛の大地。
神樹の周りとは大違いだ。
小人の足は再びすくんだ。
けれど人間達はその先に進んだのだ。
小人は少し、魔というものを理解した。
癒しの葉を生やせたのは女神の、神樹の加護があるあの土地だからこそ。
この土地では何の力もない小さな芽を生やすだけで精一杯だろう。]
きゅ〜……
[小人は岩かげに駆け込んだ。
上空を鳥が通ったのだ。幸いやり過ごせたようだ。
向こうの方から勇者達の声がする。
小人は自分を奮い立たせるように小さくガッツポーズをし、歩き出した。]
[…内側に入れられたとはいえ、魔王城内部では、この魔軍兵士に導かれて歩むままであれば、道中強き者に会う可能性は充分にある。貴人の姿は既に見られなかったろうが。
魔軍兵士に導かれるまま歩むかどうかは、魔剣士の選択次第。*]
いい返事だね! チャペも、もう覚悟はできているんだ。よし、行こう!
[猫も透き通った笑顔でそれに返事をする。泣いてばかりはいられないんだ。まだ自分には失っていないものがあるから。
アイスに乗り込んだ猫は祈る。魔神にでも女神にでもない、運命の定めに祈る。何かの間違いでコースを外れてくれと。
やがて正面には、異様な雰囲気に包まれた岩ぼこだらけの地が見えてくることだろう。
一目見れば違和感の原因に気が付く。空は晴れているというのに、そこにある地面は全て日陰に覆い尽されている。目には見えないが、影の中には蠢く者達がいる。
ここから先は、常識の通じない領域だ。
その地の上空に差し掛かる直前、猫は動くだろう。]
── 挿話/風に乗って・アルシェス一行の近く ──
[土だろうか木の精だろうか。
その小人の大きさは、林檎ふたつ分程の大きさ。
葉っぱを身に纏った、枯葉のような黄色の髪に茶色の瞳を持つ、緑色の小人。
不毛の大地へ差し掛かる頃だったろうか。
今は鳥を恐れて、岩かげへと駆け込んでいた。
勇者達の声に、自分を鼓舞させるよう小さなガッツポーズをすると、歩き出す。
その手には、「癒しの葉」を大切そうに抱きしめていたろうか?]
[その姿が見えるかどうかは分からないが、光纏ってはおり、女神の祝福を感じることは出来るだろう。*]
── 挿話/風に乗って・アルシェス一行の近く ──
[土だろうか木の精だろうか。
その小人の大きさは、林檎ふたつ分程の大きさ。
葉っぱを身に纏った、枯葉のような黄色の髪に茶色の瞳を持つ、緑色の小人。
不毛の大地へ入ったか、差し掛かる頃だったろうか?
風に乗って訪れた小人は、今は鳥を恐れて、岩かげへと駆け込んでいた。]
[鳥をやり過ごせた後だろうか。
向こうの方からする勇者達の声に、自分を鼓舞させるよう小さなガッツポーズをすると、歩き出す。
その手には、「癒しの葉」を大切そうに抱きしめていたろうか?
その姿が見えるかどうかは分からないが、光纏ってはおり、女神の祝福を感じることは出来るだろう。*]
― 北部・魔王城 ―
ではその様に
[短く言葉を切った魔王に畏まったように首を垂れる。
外套の奥の瞳は感情を隠したままであった。
"ナジ"の記憶も感情も全ては"ナージェスター"のものである。
世界を食らおうとはしているが、
それと並行して魔王を護ろうとするところがあった。
しかしそれを表に出すことはないだろう*]
[1]
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