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旅立ちの時。生き残りの国々は勇者を選出し、
国王の命を受け彼らは魔王を倒しに向かう──────。
1人目、国王 ケセド がやってきました。
国王 ケセドは、村人 を希望しました。
2人目、勇者 がやってきました。
勇者は、聖痕者 を希望しました。
3人目、魔王 がやってきました。
魔王は、智狼 を希望しました。
魔王と相打ちとなった勇者は自国にて石像を建てられ讃えられる。
人々は平和を甘受し、勇者の英雄譚に沸き、誰も還らぬ悲劇に涙し、祈りを捧げた。
だが、その平和も長くは続かなかった。
魔王復活の知らせが世界を巡ることとなる。
新たに送り出される新たな勇者達であったが、打倒魔王はならずにいた───。
勇者 が村を出て行きました。
魔王 が村を出て行きました。
村の設定が変更されました。
2人目、魔王 ケテル がやってきました。
魔王 ケテルは、智狼 を希望しました。
―― 北部・魔王城 ――
[魔王は、王座に座り耳を傾ける。
世界が朽ちゆく様を耳にする。
人々の虐殺に邁進する魔軍兵士達の行いを褪めた眼差しで知覚する。]
村の設定が変更されました。
魔神 ディーマン が見物しにやってきました。
魔神 ディーマンは、見物人 を希望しました。
女神 トルニータ が見物しにやってきました。
女神 トルニータは、見物人 を希望しました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
女神 トルニータ は、支配人に任命されました。
魔神 ディーマン は、支配人に任命されました。
── 魔王城 ──
お前は優秀だ。
前の魔王は100年ぽっちしか持たなかった。
300年。悪くはないぜ。
このまま世界を滅ぼせられたら、
お前の望みも叶うな?
精々、吾(おれ)の愉しみとなってくれ。
ク、ク、ク。期待してるぜ?
[魔神は嘲笑い愉悦を滲ませる。]
/*
魔王チップが偉大過ぎて緊張するなあ。
私が魔王をして良いのか?そんな気持ちになります。
今から入って来る参加者の皆さん、不甲斐ない魔王ですが、宜しくお願いします。
しかし、年末年始に他者の魔王を見ていたので自分が動かすとなると、躊躇したり違和感を覚えてしまいますね……。
3人目、エンフェルケスーカの渡り人 ナジ がやってきました。
エンフェルケスーカの渡り人 ナジは、C国狂人 を希望しました。
― 北部・魔王城 ―
魔王様
[玉座の間。
魔神が去り誰も存在しない部屋に声が響く。
何もない空間。
そこに縦に一筋の線が走る。
線は広がり、亀裂となった。
亀裂からは紫色のような仄暗い光が漏れていた。
生み出された亀裂から指先が現れ空間を掴む。
指先は左右に開いていき、亀裂は門となった。
門から現れたのは全身を濃い紫色の外套で覆われた者だった。
俯き加減でいるため顔も影に覆われたように窺うことはできず、
人型をしている以外は特徴がなかった。
額にあたる場所には大き目の魔石が取り付けられており、
それが唯一特徴的と言えるだろう]
魔王様
[その声は確かに紫色の外套を羽織る者から聞こえてくる。
しかし男のものであるか女のものであるかは区別がつかず、
浴場で反響するかのように木霊していた。
紫の外套の者が僅かに頭をあげると周囲の灯りに目元が鋭い光を返した]
エンファルケスーカの渡り人、馳せ参じました
[エンファルケスーカの渡り人と名乗る者は深々と、
玉座に座する魔王に首を垂れた。
背後に開かれていた門はその動きに合わせて閉じていく。
門は亀裂となり、線となり、無となった。
エンファルケスーカの渡り人と名乗る男は礼を終えると、
魔王の前から離れ正面を挟んで右手に位置した。
その場所で再び俯けばただ静かに魔王の命を待つ**]
4人目、お米犬 タンガリザ がやってきました。
お米犬 タンガリザは、狂人 を希望しました。
―辺境の村 ベジタリアン―
バウバウ!
[畑の横の茂みからぴょこっと顔を出すと、耳をピンっと立てて鼻をヒクヒク
周りに誰かいないかと気配を探る。]
だ…大丈夫っすよね…
[慎重に人気がないことを再三確認するとタタタっと四足で軽快に駆けて畑に咲くキャベツをムシャムシャと食い荒らしていく。]
やったっす!
今日はついてるっす!
3日はこれで持つっす!
ハッ! やばいっす!
誰か来たっす!
に…にげるっすよ!!
[遠目に農家のオジサンを確認すると、急いで畑から逃げ去っていく。
彼の父も母もお姉ちゃんも友達のヨシ君もみんなみんな人間に捕まりお米券と交換されたのだ。 いつだって彼はひとりぼっち。お米券に毎日怯えながら巣穴に戻り丸くなって朝を待つ。]
―辺境の村ベジタリアン 周辺巣穴―
ふぁ〜。
よーく寝たっす。
[身体を伸ばして大きな欠伸を一つ入れるとフルフルフルと身体を振って砂を落としていく。]
お腹も身体も快調っすね。
さすがに昨日今日じゃ荒らしに行くのも危険っす。
今日は始まりの村にでも行ってみるっすか。
[ザッザッと足で土を蹴り飛ばし巣穴の入口を土で塞いで隠していく。
隠し終えたらテクテク呑気に四足で始まりの村への方向へと歩いていった**]
5人目、魔女 キサラ がやってきました。
魔女 キサラは、呪狼 を希望しました。
ー北部・魔王城近くの暗い森−
[日も差さぬ暗い森、木々は近くにある毒気の沼の毒気にやられ枯果てたように佇んでいる。
そんな木々の鋭い枝に黒々とした鴉達は止まり、それぞれにカァカァ、ガァガァと鳴いては会話をしている。]
全く…、静かにするという事を覚えないのか…。っと、そうなのか。ならば行かねばならぬのか。
[彼らの会話を聞いていると、なにやらその場に魔法陣を描いては姿を消した。]
6人目、召喚獣 チャペ がやってきました。
召喚獣 チャペは、狂信者 を希望しました。
── 今より数年の昔 仄暗き岩場にて ──
……さあ、月は沈んだ。
お前たち、ゆけ。
[無数に蠢く"影"達は、しばしの間辺りを這いずり回ったかと思うと、どこかへと霧散していった。]
どこから来たのか見当もつかぬ。
荒れ狂う天の元にぽつんと佇む岩場。
そこに、そいつは居た。]
────────────何奴っ!......
[前触れなく足元に現れし魔法陣。全てはここから始まったのだ。
そいつの瞳に妖艶な色が宿り、見えない敵を探る。しかしそれもつかの間、そいつは状況を瞬時に理解した。
何度も見知った光景だったからだ。ただ一つ違うのは、今度ばかりは己が"呼ばれる側"であることくらいだ。
なに、大した問題ではない。 ]
ふふ、いいだろう。暇つぶしにくらいはなるはずだ。
[そいつはそのまま身を預け、魔法陣に飲み込まれていった]
魔女 キサラ は肩書きと名前を 暗い森の魔女 キサラ に変更しました。
── 現在 勇者の像の近くにて ──
あっ、見えた見えた。見えたよー!チャペが一番乗りだ!
ゆーしゃちゃーん!早くおいでよー!
[広場ではしゃぐ獣人が一人。この穏やかな日を切り裂くように同行者へ大声で呼びかける。周りにいる昼寝を邪魔されて迷惑そうな視線を向ける者や、暖かく見守る老人など多くの人にとって憩いの一時となっていた。]
ひえええ、すごいなぁ!
今のゆーしゃちゃんより、ずうぅぅっと強そうだったんだね。
[軽薄な口調でけたけたと笑う猫獣人。
彼女と"そいつ"との関係を知る者なんて……**]
/*
何という、皆、魔軍陣営ばかりだぞw
いや、魔軍のみで勇者魔王をしようと思っても出来るのだが。
勇者様、勇者様はおりませんかー!
7人目、戦士 アルシェス がやってきました。
戦士 アルシェスは、狩人 を希望しました。
― はじまりの国 ―
[この国に生まれた者なら、誰もが聞かされる物語がある]
[それは、かつて魔王を倒した勇者の物語。
愛と勇気と、希望に満ち溢れた物語]
『あなたもこの勇者のように、強い男の子になるのですよ』
[最後には、そんな決まり文句をくっつけて]
― はじまりの国/広場 ―
『なあ、本気で行くのか?』
うん。
『やめとけよ』
どうして?
『お前は勇者なんかじゃない。魔王に勝てるはずがない』
わかんないよ。
それに……誰かは、戦わなきゃいけないんだ。
[広場の真ん中。
見上げた視線の先には、剣を掲げ堂々と立つ、かつての勇者の姿があった]
[少年は、特別な生まれではない。
伝説の剣を引き抜いてもいない。
神様に呼ばれる声>>10>>11>>12が、聞こえた訳でもない]
[それでも、少年は愛用の剣を携え旅立つことを決意した]
僕にだって、出来ることはあるはずだ。
そう、勇者にはなれなくたって――英雄(ヒーロー)になら、僕でもきっと、なれるはず。
[勇者の真似をして剣を掲げ、瞳を輝かせる彼を、同じ年頃の少年たちは冷ややかな目で見詰めていた]
『馬鹿だなあ、君たちもきっと勇者になれるだなんて』
『そんなの嘘に決まっているじゃないか』
[誰もが皆勇者に憧れ、十を迎える前には諦めた。
純粋な憧れだけで剣を振るい続けるのは、一握りの馬鹿者だけだ]
―始まりの国 とあるキュウリ畑―
こそこそっと今日も頂くっすよー!
オイラは天才っすからねー!
[広間より少し離れたキュウリ畑まで匍匐前進で這って進むこと20分、耳と尻尾をぺたりと折り、鼻をひくひくさせながら上手く畑の中腹辺りへと忍び込む。]
…ハッハッ…
やっとついたっす…
さあ早いとこ人間に見つかる前に食べて帰るっす!
[キュウリをパキっとへし折るとガブガブと貪る。
みずみずしくほのりと甘いシャクシャクのキュウリは、タンガリザの好物である。]
ただいま馳せ参じました。暗い森の魔女キサラでございます。
[>>14のエンフェルケスーカの渡り人に続いて、城の床から突如現れた魔法陣から蒼い光と共に姿を現した。]
邪神様のことを鴉達が教えてくれたので、気になった次第でございます。
[にこりと微笑んだ。もちろん、純粋に魔王への忠義心もある。それに…
勇者達にはこの身体になる前に相当お世話になった。]
[>>21魔王からの労いの言葉。
変わることのない内側に響く声。
エンフェルケスーカの渡り人は瞼を伏せる]
勿体なきお言葉で御座います
[エンフェルケスーカの渡り人もまた抑揚のない中世的な声。
声は玉座の間に反響したかのようにエコーが掛かっていた]
ところで魔王様
"種"は予定通り成長するものと思われます
["種"とは勇者のこと。
育てばいずれは此処に現れるだろう]
此度は私が監視につきたいと思いますが
構いませんでしょうか
[エンフェルケスーカの渡り人は伏せた瞼を開く。
魔王を直接見ることはない。
その言葉を待つのみである]
― 回想 ―
[新しい鎧を買い旅支度を整えるための金は、親からの小遣いを貯めるだけでは到底集まりそうになかった。
そのため少年は、街の掲示板に度々張り出される依頼を受けることで、少しずつ実戦経験を積むと共に、僅かばかりの報酬を手に入れていた]
[はじまりの国は魔王城からは遠く、周囲も比較的安全な土地柄だ。
ちょっとしたお使いや魔物退治。
中でも一番よく見掛けるのは、畑の害獣を追い払って欲しいという依頼だった]
捕まえたらお米券……。
お金をくれる方がいいのになぁ。
[母親にあげたら喜んでいたけれど、代わりにくれたお小遣いは、苦労に見合った額とは思えなかった。
絶滅寸前の奴らは警戒心も強く、捕まえられるのは稀だというのに。
尤も、半分は経験を積むためにやったことだから、別に損したとまでは思っていないのだけれど*]
[キュウリを次から次に齧り荒らし、お腹もちょうど膨れた頃、ポテンと畑の真ん中で寝転がり満足げに空を見上げる。]
もうダメっす。
食べられないっす!やー美味かった…
食べたら今度は眠くなってきたっすね…
[うとうととお腹を空に向けて「グゴガアアア」と大きなイビキをかいてお昼寝。耳は風に揺られてフワフワ、鼻の先にはチョウチョが、お腹の上にはバッタがぴょんっと跳ねる。]
―― 北部・魔王城 ――
また勇者共か。
取るに足らぬ者共は、手足を捥いで餌にするなり、苗床にでもすれば良いが、
下らんものだ。
殺せ。
或いは、身を心を砕き壊せ。
―― 北部・魔王城 ――
また勇者共か。
取るに足らぬ者共は、手足を捥いで餌にするなり、苗床にでもすれば良いが、
下らんものだ。
殺せ。
或いは、身を心を砕き壊せ。
[それは、身の心の陵辱を否としない言葉。]
村の設定が変更されました。
[自分は、勇者ではないと思っている]
[けれど、この世界の何処かには、きっと勇者に相応しい人がいるのだろう。
だとしたら、せめて自分は、その人を助けられる存在になりたい。
勇者になれない人間だって、その隣に立つことは出来るのだと証明したい]
……うん、だから、こうしてはいられないな。
[まだ見ぬ勇者に思いを馳せつつも、自分は自分に出来ることをしようと動き出す。
少しでも名前を売っておけば、もしかしたらパーティーに入れてもらえるかもしれないし]
[――そして目に付いたのは、やはり害獣退治の依頼だった]
さすがに辺境の村まで行っている時間はないな……。
何処か近くで見つかればいいのに。
[どうやらキュウリを好む個体がいるらしい>>29との噂を聞き、近くのキュウリ畑まで見回りに行ってみることにした]
ん…ふぁぁ…
よ〜く寝たっす……あれ……?
[むくりと起き上がり目にする人の顔、腰には武器が見えて手をかけている。]
ファーーーー!!!!
やばいっす!!にげるっす!!
[慌てて飛び起きて一目散に四足で畑の外を目指す。]
はわわん!はわわん!
いやっす!お米券と交換だけはやだっす!
ん…ふぁぁ…
よ〜く寝たっす……あれ……?
[むくりと起き上がり目にする人の顔、腰には武器が見えて手をかけている。]
ファーーーー!!!!
やばいっす!!にげるっす!!
[慌てて飛び起きて一目散に四足で畑の外を目指す。]
はわわん!はわわん!
いやっす!お米券と交換だけはやだっす!*
8人目、射手 エステル がやってきました。
射手 エステルは、おまかせ を希望しました。
『 ──… ──よ… 起きなさい
世界の危機に立ち上がるのです…
さあ…』
[昔、昔の英雄譚。幼い頃に読んで貰った本の記憶。子供達に諳んじて離せてしまうくらい、覚えてしまった勇者の物語。
喜ぶ子供達に向けるのは笑顔]
……勝手に祭り上げられちゃって、面倒だっただろうな。
[夕方、子供達が帰ったあとに一人残って、呟くのは投げやりな言葉。
勇者、なんて言われて死ぬかも知れない旅路に向かうなんて、面倒この上ない、関わりたくない。
ため息をついてから立ち上がると、愛用の弓を肩にかけると広場を後にした。]
魔王なんて、勇者なんて。
おとぎ話で終わっていたら平和なのになぁ。
[ぼやいたところで運命は変わらない]
9人目、青年勇者 アイン がやってきました。
青年勇者 アインは、聖痕者 を希望しました。
─イーガマテン─
[海に面した切り立った断崖、イーガマテン。覚めるような海の青さと角張った岩肌が連なる海食崖は、見れば誰もが息を呑むような雄大な海景。
そんな豪壮な海面と裏腹に地上には一面、青々と牧草の茂る原っぱ。
そんな原っぱにたてられているのは一つの木の標。
十字を描くように重ねられた標は、幼くして亡くなった
ある少女の墓標。]
見てろよ…。
お兄ちゃんが絶対お前の仇を取ってやるからな。
[繊細な彫刻細工が象られたロケットペンダントを握りしめると
掌の内に銀の重みを感じられる。
それを再び首に掛け、マントを翻しその場を立ち去った。]
/*あれ、入村被ったけど勇者希望かしら…。
いや、射手ってあるし多分違うよね。
お米券を携えて見たかったけど、勇者品薄みたいなので勇者で。
誰よりも清らかで純真無垢な勇者を演じて見せる…!
/*というわけで入村しました。ミヅノです。
ちなみに当初の予定では、農民からお米券を奪う盗賊でした。
お米犬のセンスに脱帽。腹筋鍛えられました。
惜しみない拍手を送りたい。
[広場に立つ昔の勇者の像を見上げる。
彼はどんな気持ちで勇者として闘ったのだろうか。魔王を倒したあとどんな人生を過ごしたのだろうか。
伝え聞く英雄譚にはそんな事は全く伝えていない。
いや、伝えているけど自分が知らないだけかも知れないけれど]
祭り上げられて、大変だったね。
[声かけは無駄なものだとわかっている。
長い間旅を続け、あちこちで見てきた像。どれもこれも誇らしそうな顔だけれども]
落書きしたら怒られるかなぁ……。
[落書きをしようと考える辺り、この女の思考は普通じゃない]
[女の家系は呪われていた。
ずっとずっと昔の事。祖先と言うべきか、彼女が、と言うべきか。
魔王を倒したあとの勇者の一行から物を盗んだのだ。その結果彼らの中にいた魔導士に呪いをかけられた。
将来、魔王が再び現れたとき、勇者と共に魔王を倒すまで、汝の魂が安らぎを得ることはないだろう。
それは不死の呪いに近かった。
肉体は死ぬが、魂は死なない。死んで、また同じ家に生まれ変わる。
記憶も何もかもすべて抱えたまま――いつ現れるともわからない、魔王と、勇者を待って。
300年――]
……いい加減、生きるのに飽きた。
[ぼそり。
覚えているのは。あの銅像と同じ顔から向けられた、侮蔑の表情]
自分が死ぬために魔王を倒すなんて、ばっかみたい。
[魂が同一といっても生まれる度に人格までもがすべて同じなわけではない。
魔王と勇者を血眼になって探した事もあったが、今は流れに任せようと、思っていた]**
[>>30魔法陣から現れたキサラにエンフェルケスーカの渡り人は
くつりと愉悦の笑みを浮かべた]
魔女殿は随分と魔王様がお好きなようで
[それを告げると>>38魔王の言葉を受けエンファルケスーカの渡り人は頭を垂れた。
存在が始まり数年。
エンファルケスーカの渡り人はそれ以来魔王に忠誠を誓っていた]
畏まりました
私の力の限り為し遂げて参ります
[そうして頭をあげると額の魔石が怪しく煌いた*]
10人目、暗黒魔法使い ダート がやってきました。
暗黒魔法使い ダートは、C国狂人 を希望しました。
─魔王城 工房─
おお、ご苦労……
[そこは魔王城の一角。
運び込まれる屍共を眺め、長く編んだ髭を撫でさする。みな、魔軍が襲撃した人間達だ。
ダートは一際立派な体躯持つ屍のそばで足を止めた。]
ほほ、これは良い。
[男であった屍の胸をはだけ、引き締まった胸筋をなでさする。]
……くく。
[含み笑いの後、空気が黒く渦巻いて、それはダートの指先、屍の胸に黒い刻印を刻みつけた。]
運べ。
[声をかけると兵士達が屍を運んでいく。
己が仲間を作る工房へと、生前の同胞を運んでいく。*]
─夢─
「──… ──よ… 起きなさい
世界の危機に立ち上がるのです…」
「さあ…」
[まばゆい後光差し込むその姿。
響く声は暖かなチェロの音色。]
(あなたは一体…)
(誰…?)
─ある日 毒の沼地 ダートの根城─
[北部、魔王城を見上げる沼は毒々しい紫色。そこかしこでぽこぽこと泡がはじけては、嫌な臭いのガスが立ち上る。
他にも沼はあるが、どこも似たようなもの。清浄な空間などこの辺りにはない。
沼地のほとり、切り立つ崖の中にダートの根城はある。その奥、魔法具が整然と並べられた居室で黒く濁った水鏡を覗き込み、ダートは醜く笑んだ。]
ぐぶぶぶ……
[水鏡の奥にはとある村が映っている。魔王の侵攻を警戒しながらも、実に平和な村だ。
繰り広げられる日常を眺めるのに飽くと、ダートは手を伸ばし、村に爪をつきたてた。]
[さっきまで青く澄んでいたはずの空から突如現れた手に、村人達は驚き、逃げ惑う。その内の1人をつまみあげ、泣きわめく様を舐め回すように見つめた。
つかんだ者の家族だろうか、己の身を顧みず立ち向かってくる者がいる。届きもしない拳を必死に振り回す相手に、ダートは口元を歪めた。
そぅっと手を地面に近づけた。
『あぁ、解放される。』
微かな希望が宿るのをしかと見届け、ダートはか弱い体を地面に押し当てた。
ゆっくりと、背を逆向きに曲げてやる。何があろうと皺だらけの手はびくともしない。骨の軋む音がして、やがて鈍い音がした。憐れな犠牲者の口から、裂けた肉から、血がほとばしる。
そのそばから、ダートの指を飾る薄紅の玉が血を啜った。]
血が足りぬ……もっと、もっとだ。
[ダートは逃げ惑う村人達を追回し、次々その手にかけてゆく。身体をへし折り、突き出た梁に刺し、憐れな村人達の血を求めた。
やがて村人達の姿が見えなくなってようやく、ダートは殺戮をやめた。彼らが殺し尽くされたか、逃げおおせたのか、ダートは知らない。
魔王の命などではない。
ただ、血が見たいだけだった。]
ぐぶぶ……ひひゃひゃ……!
[うっすらと赤味を増した指輪を灯火に掲げ、ダートは笑った**]
暗黒魔法使い ダート は肩書きと名前を 死喰い人 ダート に変更しました。
─いつかの日常─
「お兄ちゃーん、起きてー」
[元気な声と明るい陽射しで、微睡の海から
意識が浮上する。
何か声が聞こえていたような。
馴染みがあるような、聞いたことのないような。
そんな声と妹の声が思考の渦で混ざり合う。]
ん…。今起きる…。
[そう言うともぞり、と寝がえりをうって毛布をたぐり寄せる。
再び瞼が重なって、ベッドの暖かさを実感していると
パタパタと掛けてくる音と勢いよく外気に肌を晒される。]
うっ、さぶ… 「もう、起きるって言ったのに!」
ごめんよ……。
[頬を膨らませ、腰に手を当てる妹に
眉を下げると、妹は尚も続ける。]
「お兄ちゃんってば、忘れたの?」
「昨日私に、勇者になってくれるって約束してくれたのに。」
「勇者になって、私が安心して暮らせるように、って」
[鍋をかき混ぜる棒を持ちながら、小さな妹は、あははと
笑って茶化すのだった。]
[それは大分前のいつかの記憶。]
>>45
きゃわん!きゃわん!
[全力で駆け抜けながら後ろを振り返る。
後ろには剣を拔いた少年がやはり追いかけてくる。
彼は思い出した。かつて友達のヨシ君が捕まったと聞いたあの日のことを。
それがいま自分の身に降り掛かっている。全力で逃げて逃げて気づけば腰にぶら下げた100ゴールドの入った袋が落としてしまう。]
ハッハッ…
やばいっす!オイラの全財産がああ!
[袋を置き去りに一瞬逃げるか戻るか躊躇して止まる。
迫られた選択は2つ!
袋をとりに戦う覚悟を決めて戻るか諦めるかだ!]
う…うわああああん!!
[泣きながら諦めた彼の目に太陽に照らされたキラキラな涙が光る]
[鳴き声か、それとも泣き声か。
叫ぶタンガリザ>>59を追い掛けるも、徐々に距離は離されていく]
流石に速いな……! 捕獲道具を用意してくれば良かった!
[少年の積んできた修練は所謂剣士としてのものに特化していたので、脚はそれほど速くない。
以前お米犬を捕獲した時はそれなりに対策をしていたが、今回は旅支度を終えたばかりだったので、余分なものは用意していなかったのだった]
[その時、ジャランと小気味よい音がして、小市民たる少年はつい反応して足元を見た。
そこにはコインの形に歪んだ小さな袋が落ちていた。
少し先ではタンガリザが躊躇したように足を止めていたが、少年がそれに追い付くよりも、タンガリザが諦めて駆け出す方が早かった]
ちぇ……でも、儲けたからいっか。
[袋を拾い、中身を確認してみれば100ゴールド。
魔物が落としたお金は拾った人間が自分のものにしていいと、法律で決まっていた]
これで薬草が何枚か買えるかな?
[駆け出し冒険者の必需品、でも気付いたら余っているそれをどのくらい買おうか、なんてことを考えながら広場の方へ戻っていく。
その頃には、その場に集う顔触れも変化していたか**]
―始まりの国 近くの森―
クッ…クゥ……
[逃げ足だけは一人前
少年を引き離した先の森で木に手をつけてゴールドを惜しみ咽び泣く犬一匹。
頑張って集めたあのゴールド、いつか同族の雌ワンコに手会った時の支度金として色んなところから拾い集めた涙の結晶、彼は悔しがった。 少年を恨んだ。なんでオイラがこんな目に合わなければならないのだろうと。
それを見たリスがドングリを近くに置いていきそれを見てまた涙が溢れ出て止まらない。]
[300年―――――。]
[人間を息絶えさせ、愚昧な世界を滅ぼすこと。]
[人間達への手心など無く、女子供へも例外は認めない。
全てを絶えさせ、その尊厳を陵辱し、餓えた屍漁りや肉食の者共に、生きた侭の人間、或いは死体を呉れてやる。苗床が必要ならば、望む者へ与えたろう。
仮に、魔王の手元に人の姫が来たとしても、その身に安寧は無く、汚辱のみが与えられたか。哀れな虜囚が嬌声に啼く肉塊と化したか、其れとも魔の属性を帯びる者となったかは、想像に任せる次第だが。]
[たとえ、とある日、ダートが血に酔い命を潰した事が魔王の耳に入っても、咎める事は無かったろう。
むしろ、逃げおおせた人間がいたならば、それにをば咎めたろう。**]
[リスに慰められトボトボとドングリを食べながら住処へと歩きだす。]
ハァ……
[ため息一つ。原因はやはり落としてしまった100ゴールドのこと
二足歩行が出来ないわけじゃないけれど、けして人間に化けられるわけでもない、でもしかし!
でもしかしだ!
綺麗な骨飾りでもプレゼント出来たら格好いいじゃないか!
彼にはそんな夢があった。些細な夢。
けして買えないだろうけど、人間の作る小細工品に憧れていた。そんな骨飾りは6000ゴールド。
100ゴールドを失った彼の喪失感は測りしれない。]
/*
勇者陣営:僕、アルシェスくん、エステルさん、
魔軍陣営:魔王様、ダート様、チャペ(狂)、ナジ様(狂)、キサラ嬢(多分そう)
不明:お米犬(期待枠)
メモ。
承りました
それでは出立の準備をして参ります
[>>52魔王の命を受け、配下は動く。
エンフェルケスーカの渡り人は存在が確定した時からそうである。
それが最も目的を達成しやすい。
背後の空間に線が入り、線は亀裂となった。
亀裂に背をあてると紫の外套を纏った身体は亀裂の内へと吸い込まれるように消えた。
亀裂の向こうこそがエンフェルケスーカ。
エンフェルケスーカを垣間見たことにより、私は変わった*]
―始まりの国 森の中―
……ここ、どこっすか…?
[森を歩いて20分が過ぎようとしていたころ、異変に、気づく。]
さっきもこの木あったっす……。
[先ほどのリスが木の上でじっとこっちを見ている迷子の予感]
や…やばいっす…
こんなときは落ち着いて目印を作るっす!
[ブチっと自分の毛を毟って道端に置く。一定距離進むごとに繰り返し、どんどん進む。しかし彼は気づかない。自分の居場所を知らせているだけなことに。
出口がわからないまま、モクモクと歩くものの、やがて疲れてシュンと切り株に座り込んだ。]
はぁ…このままじゃ野宿っす…
諦めて引き返してみた方がいいっすかね…
[不幸にもそこは出口寸前の出来事。再び立ち上がると元来た森の中の道を目印を頼りに引き返す**。]
── 闇の中 ──
ク、ク、ク。
嗚呼、愉快だ愉快だ。
全く堪らない。
300年の歳月。
長かったと言えば良いのか、腕が良いと言えば良いのか。
人間共の抵抗もなかなかだったなぁ?
何人もの勇者が送られてはお前や部下が返り討ちにし、
国を滅ぼし人間を殺し、お前はやぁっとここまで来たよ、魔王様。
人間ってのはしぶとくて、
塵の様に擂り潰しても増えるんだぜ。
堪らないなぁ。ク、ク、ク。
あのお方には、魔神よりも邪神様の方がお似合いだと思いましてね。
[若い小娘に不似合いな不気味な笑い声を上げては、>>35の魔王様の言葉に頷いた。
くくっ、畏まりました。
[もう遠い遠い昔の出来事ではあるが、私は忘れない。だからこそ、彼らには苦しんでもらうとする。想像しただけで笑いがこみ上げてくる。
失礼致しました。と一言魔王様言った後で、来た時と同じように魔法陣は光に包まれ、キサラの身体は消えた]**
── 闇の中 ──
嗚呼、良い事を教えよう。
因果に引かれた女が、そろそろ加わるかもしれないぜ?
お前にとっては、何の意味も持たない話だが。
あの女は死んでも、またゼロから開始する。
何度繰り返しても飽きるだけで魂が劣化しないのは、面白いと思わねぇか。
ク、ク、ク。
それが本当かどうか。
吾は知ってても黙っておくがな。
いやなに。300年前だ。
あの時の勇者共が還らなかったのは本当だろう?
[魔神は多くを語らない。仲間の屍を踏み越えて勇者は魔王と戦い相打ちとなり>>2>>#4、誰も還って来なかった。
では、彼女が出逢ったのは“何”だったのか。]
── 闇の中 ──
嗚呼、良い事を教えよう。
因果に引かれた女が、そろそろ加わるかもしれないぜ?
お前にとっては、何の意味も持たない話だが。
その女は死んでも、また最初から開始する。
転生みたいなものだ。何度繰り返しても飽きるだけで魂が劣化しないのは、面白いと思わねぇか。
ク、ク、ク。
それが本当かどうか。
吾は知ってても黙っておくがな。
いやなに。300年前だ。
あの時の勇者共が還らなかったのは本当だろう?
[魔神は多くを語らない。仲間の屍を踏み越えて勇者は魔王と戦い相打ちとなり>>2>>#4、誰も還って来なかった。
では、彼女が出逢ったのは“何”だったのか。]
その女が見たのが何だったのか。
ク、ク、ク。吾の愉しみが増えた。
言いたかったのは、それだけさ。
吾の愛しい魔王様。
[何処かの闇の中で魔神は魔王に微笑んだ。**]
[昔々の女は知らなかった。勇者一行が誰一人戻ってはこなかったことを。
ただ、あれが勇者一行であると聞いた。
そして近づいた。
それが勇者を装った偽物だったのか、或いは魔のものの見せた幻影だったのか。
今となっては知る由もない。
確かなのはその魂が延々と生を繰り返している、ただそれだけである**]
― 異空間エンフェルケスーカ ―
[玉座の間から退いた後、エンフェルケスーカの渡り人はその名を冠している異空間エンフェルケスーカに居た。
その空間は酷く濃い紫色をしており、上もなく、下もない。
右もなく、左もない。
辛うじて向いている方向を前とできるがそちらが前だとは限らない。
そこには見ようによっては球に見える円柱が立っていたり、
三角錐のような立方体によって作られた神殿があった。
神殿の壁もまた紫色でありエンフェルケスーカの渡り人の額にある魔石と同じものが入口に置かれていた。
魔王の前に姿を現し、存在を確定させたのは数年前。
エンフェルケスーカの渡り人がこの異空間に現れてからは――300年程経ったであろうか]
勇者……繰り返す、永久に
種をいくら間引こうが無駄なのだ……
やつらは、雑草のように生えてくる
生えるのは大地があるから、だ
[エンフェルケスーカの渡り人は、フードを剥いだ。
現れたのは黒い髪。
髪は長く腰の長さまであった。
口元には黒い布のように見える影が取り巻いており、
それは口元のみならず身体を覆っていた。
見た目からも男か女かは分からない]
全てを、そう――全てだ……
全てをエンフェルケスーカへと還すのだ
[浴室に反響するような声はエンフェルケスーカ全体へと広がっていった]
/*
エステルの話は申し訳無かったな。
誰もその関連の話を拾わなかったら、平行世界から魂だけが、別の結末の世界に来てしまった事にすれば良いのかもしれない。
11人目、月虹 アロラ がやってきました。
月虹 アロラは、共鳴者 を希望しました。
[その国はあまりに魔王支配領域に近く無力だった。
魔王軍の大規模侵攻に野を行くかの如く容易く攻め滅ぼされ、近衛騎士団共に逃れた王族は他国に身を寄せることになる。
それから幾百年。
他国の庇護下で代替わりを重ねた嘗ての王族は少数精鋭の武装勢力となり、王からの俸禄を対価にその旗下に納まる兵団と化していた。]
― 北部地域 街道 ―
[街道を行くのは故郷を追われた避難民の列。
一様に暗く俯きがちなのは、完全に蹂躙された故郷はへの帰還が望めず、縁もゆかりの無い地域で先の見えない避難生活を強いられる事をよく解っている故。]
……獣人族が60体か。
侵攻速度を考えると追いつかれるな。
[数百に及ぶ避難民の護衛として付くのは北部地域を巡回していた僅か10名あまりの分遣隊。
偵察に出していた部下から情報を得れば自然と表情は曇る。
軽歩兵相当とはいえ数は6倍。
避難民を背負いながらの戦う事を考えれば絶望的ともいえる戦力差だった。]
えっ?!罰ゲーム??
そ、それは参ったなぁ……。
[普段の気の抜けたような声で困り顔。
獣人の娘の突発的な提案は常のもの。
猫のように気まぐれに思いついたかと思うと
彼女の興味はすぐ他に移ることもあるようで。
だから、その罰ゲームとやらが本当に果たされるのかもわからない。]
あ、チャペ。あんまり剣を振り回していると……。
[危ないよ、という言葉を口にしようとするその瞬間。
先ほどの少年がこちらに歩を進めていたのかチャペのすぐ後ろにいることに気づく。
チャペが腕を振り上げるのにならって、柄が上下する。
その柄が少年の頬をえぐるように持ち上げて、少年が大きく後ろに仰け反るこの間まさに5秒。
スローモーションで再生されるそれを>>74手を伸ばしてただ見つめるしかできなかった。]
機動力を活かすために我々は避難民の直衛から離れ突撃を敢行する。
皆の命を貰う。行くぞ!
[異国の地で異国の民を護る。
そのような思いは無い。
滅びた国よりも今ある国とそこに生きる民を守らねばいけない。
金食い虫の異国人との仇名される兵団には相応の名声が必要であり幸いにも自分や供回りに家を継ぐべき継嗣は居る。
後顧の憂いは無い。魚隣陣を組めば接敵機動を開始した。]
― はじまりの村 村医者宅 ―
[側面突撃からの乱戦に入り、馬を討たれ下馬戦闘を行った所で戦の記憶は途切れてた。
自分を発見した者の話しによれば、積み重なる供回りの遺体の下で自分は気を失っていたらしい。
自分以外の生存者は無かったが、獣人族による避難民の襲撃報告が入っていないのが救いだった。]
死に場所を得たと思ったが皆が助けてくれたか……。
お前たちの死は無駄にはしないぞ。
[窓から見えるのは何時もと変わらぬ青空。
思い出すのは最後まで付き従った兵たちの顔**]
くっ……!僕にもっと力があればッ!!
[空を掴んだ手を握りしめて地に叩きつける。
ひとしきり絶望した後、少年の方へ手を差し出す。]
僕の仲間がすまなかったね。
大丈夫かい?
[さて、少年はその手を掴んだろうか。]
/*
魚鱗陣 #とは
日本の陣形かあ。
お米券含めて、東方ジパングみたいな影響やもしかしたら現代転生者が居たのかもしれないね。(ゆるふわライトノベル脳)
いや、転生者は冗談ですが。
アロラが兵を率いて来るなら、それに応じた采配が出来る有能な側近役が欲しくなりますね。
/*
箱で読み込むと、鳩からの印象と違うのはあるある。
アロラは兵団ではなく、槍兵でした。
ナジ君と兵団が戦うと面白そうな事になりそうとも考えていたよ。
暗い森の魔女 キサラ が村を出て行きました。
村の設定が変更されました。
― はじまりの国/広場 ―
[それは少年がお米犬の恨みを買う>>62前か後か]
[広場で猫獣人と、彼女に勇者と呼ばれる青年を見掛けた少年は、興味本位から彼らに近付いていった。
勇者と呼ばれる銀髪の美青年に気を取られていた少年は、傍らの獣人が勢いよく剣を振り回していること>>74に、気付いていなかった。
それは無防備な少年の左頬に、抉るようにクリティカルヒットした>>83]
あでっ!!
[情けない悲鳴を上げて、少年は後ろ向きにひっくり返る。
ゴシュッといい音がしたが、丈夫さだけが取り柄の少年は、すぐさま上半身を起こし抗議した]
こらっ、危ないじゃないか!!
[猫獣人を睨み付けるも、彼女はどこ吹く風の様子>>74]
くっそー、勇者様の像の目の前でこんな目に遭うなんて。
[凛々しく剣を掲げる初代勇者に比べ、自分のなんと情けないことか。
涙目になりつつ赤くなった頬をさすっていると、目の前に手が差し出される。
見ればその手の持ち主は、先程絶望の声を上げていた銀髪青年>>86で]
あ……
[自分を助けようとしていたのだろうか、この人は?
いや、そんなことより]
あああの、大丈夫、です!
[しどろもどろになりつつ、差し出された手をぎゅっと握る。
そして少年は、青年の碧い瞳をじっと見詰め]
勇者……さま……?
[何より疑問に思っていた、猫獣人から彼への呼称のことを、口に出していた*]
/*
よく考えればそうですよねえ。
魔軍の工房、秘密の場所だと思っていましたが、プロローグ中に出てもおかしくは無いですね。
そうだよっこの子ゆーしゃちゃん!
なんだか女神ー? に世界救ってよーって言われてるんだって!
[少年の様子などいず知らず、どこ吹く風。あっさりと横ヤリを入れて教えてしまうの猫であった。]
こーんなおっきい怪物だってちょちょいのちょいでどっかーんなんだよ!
知らないけどねっ!
[好き勝手言うのは常である。少なくとも信頼を置いているのは事実なのだが、いかんせん言い方に問題アリだ。]
そうだよっこの子ゆーしゃちゃん!
なんだか女神ー? に世界救ってよーって言われてるんだって!
[少年の様子などいず知らず、どこ吹く風。
あっさりと横ヤリを入れて、勇者の肩をぽんぽん叩きながら紙吹雪でも出しそうな勢いで教えてしまうの猫であった。]
こーんなおっきい怪物だってちょちょいのちょいでどっかーんなんだよ!
知らないけどねっ!
[好き勝手言うのは常である。少なくとも信頼を置いているのは事実なのだが、いかんせん言い方に問題アリだ。]
―― 魔王城・工房 ――
[そこは魔王城のとある場にある。
辺りは剥き出しの岩壁と、よく分からない巨大な根とも枝とも言えぬものが蔓延っている。
元々は、この工房とは名ばかりのもの。
そして、この工房が何時からあるのかは誰も知らない。
遠い昔から存在していたのは確かだろう。
ぷくぷくと小さく泡が昇る音。
何らかの液体があるのだろうか?
視線を周囲へ向けてみれば、根の様な物が瘤の様に丸くなり、内部を覗く事の出来る透明な皮膜で覆われた球体が幾つも並んでいる。
その中には、8〜9割ほど奇妙な液体が満たされており、様々な格好の人影が見えた。
小さい球体で、人一人が入れるサイズ。大きな球体は、随分と巨大だ。大小様々なサイズがある事だけは確かのようだ。]
[人間の屍体を材料に、新たに魔軍兵士を産み出す工房は、
純血な人だけでなく、亜人といった他種族達の屍体も材料にする事が出来る。
どんなに凄惨な傷を負った屍体だろうと。
かつての身体能力・魔力特性を反映する者、複数の屍体が混ざり産み出される者、まるきり元の容姿を喪う者、元々大した力も無かったのに強い力を与えられる者、逆の者、それは様々だ。
彼ら全てに共通するのは、人の頃の“記憶を喪う”という事。]
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