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【Prologue:CASE-Kyoko】
[恭子はただ、そこにぼうっと立っていた。
意識がないわけではない。ただ、次に何をしようとしていたかが判らない。
家に帰るつもりだったのか、それとも家から何処かへ行こうとしていたのか。
記憶喪失というわけでもない。自分の名前も判るし、家に帰れば亭主と息子が待っているのも知っている。]
1人目、忍神町の住人 葛城 恭子(42) がやってきました。
忍神町の住人 葛城 恭子(42)は、村人 を希望しました。
[目の前には噴水。確か駅前だった気がする。
なんとなく、いつもより人が少ないような。
ああ、どうも電車が止まっているみたいだ。]
”信号機故障の為、上下線とも本日運休”
[と電光掲示板に文字が流れている。
でも、駅前にいるスーツ姿のサラリーマンも、学生服の少年少女も、特にあわてている様子もなく。
自分と同じように、ただぼうっと立っていた。
その光景はまるで、永い眠りから目覚めた街であるかのようだった。]
2人目、謎のサーヴァント 片翼の青年 がやってきました。
謎のサーヴァント 片翼の青年は、人狼 を希望しました。
[彼は目を開いた。
幾度目の景色だろう。視界には半径数キロにわたりモノクロの風景が映る。
クレーターのように抉れ、生物の痕跡すら残していない地。
そのクレーターの中央に、彼は立っていた。
遠くには別の町が、蜃気楼のようにうっすらと見えていた。
彼は少し幼さを残した少年だったが、現代の人間とは違っていた。
中世ローマの住人のような絹のローブを纏い、背中には黒く染まった片翼が生えていた。
静かに空を見上げる。
そこには、雲の裂け目から大地に向かってそびえ立つ、塔がまさに生えていた]
[空は今にも雨が降りそうな暗雲が立ち込め、塔は静かに開戦を待っている]
また、最初からやり直しだね。
仕方のない事なんだけれど。
[彼は、感情の乗らない瞳で塔を見つめていた。
《天空貫く階梯(バベルの塔)》
その塔は、まさに旧約聖書の創世記 第11章に記されたそれであった。
かつてニムロド王が天に届かんと建設したそれは、人が持つ魔術による神秘も内包していた。
結果、その塔は神の手によって破壊され、人は文明の袂を分かつ事になる。]
神が与えた規律の元、人は人の領分を超える事を許されなかった訳さ。
その癖、地上の覇権は人に譲る。
まるで箱庭に放たれた愛玩動物だよ。ここには自由などありはしない。
[人は何をもって自由と感じるのか。
その定義すら、神が与えた知恵なのかもしれない。]
さあ、始めよう。
本当の人が作る歴史を。
[彼にとっての理想郷は、彼が愛した人を箱庭から解放し、野に放つ事。
その挙句、人が野良犬のように惨めに死のうと、それこそが愛すべき自由であると信じている。
そして、そんな秩序を崩壊させる為に、彼は彼が神である事が重要だと考えていた。
その為に、幾星霜の時を超えて彼は準備を怠らなかったのだ。]
[元々は”忍神町”と呼ばれていたこの街で、彼は彼の子孫を育てた。
何代も魔術師としての血を濃くし、その上でさらに芸術作品を仕上げるように聖杯となるべきホムンクルスを生成した。
そして、この地に幾重にも結界を張り巡らせ、空域全体を特異点とし、守護者の介在を妨げるよう工作を続けた。
実に、ここまで到達するのに数千年の月日が必要だった。
ここはいわば”無”の域。
星が星を守る力を及ばせないのではなく、ここで異常が起きている事を星に感じさせない領域。
人工的な聖杯でありながら、地から天に向かい崩壊する塔。
それは創世紀のそれと同じように、塔の中に住まう生と死の狭間にある住人の、命を吸って具現化している。
ここまでの工程は理想的であり、その概念を以て確実に天に届く。そう考えていた。
だが、彼は失敗した。]
[心を折る寸前、彼はこの結界に呪いをかけた。
それは、砂時計。結論にたどり着かなければ、砂時計はひっくり返る。
何度も何度もやり直すことが出来る、いわば大禁呪。
ただし何もかもがリセットされる訳ではない。
聖杯の魔力と、この塔を支えている人々の命が尽きるまで。
もうこれだけの準備は未来永劫叶わない。
この時代、この場所でしか叶わない天界への叛逆。
限りある永遠が始まったのだ。
彼は何度やっても上手くはいかなかった。
万全であったのに、なぜ届かない。
まるで、人が彼の意思に反しているかのようだ。]
これで終わりにしよう。
今度こそは・・・・・・
[ばさあっ、と片翼が開く。
羽ばたくのではなく、その片翼周辺に浮力があるかのように、ふわりと宙に浮いてから、彼の体は空高くそびえ立つ塔へと浮遊を開始した]
3人目、??? がやってきました。
???は、村人 を希望しました。
[リン……と、鈴が鳴る。
オフィス街の外れ。企業が潰れ、打ち棄てられ寂れたビルの一つ。
その一室で描かれた魔術陣の前で、少女は静かに鈴を鳴らす。
リン……と。
再度、清涼な音が空気を震わす。
額にあるただ一つだけの魔術刻印が、鈴の音に呼応するように淡く光る]
[この音は好きだった。
陰鬱な胸の内に清らかな風が流れ込むようで、自然と耳を澄ましたくなる音だと思った。
―――だからだろうか]
(……ああ、そうだ)
(……この音を、わたしの仮の名前にしよう)
[そんなふうに、思いついた。
鈴の音が響く。
魔術刻印が呼応する。
魔方陣が、光る。
鈴を持つその右手には、三画の令呪]
4人目、??? ??? がやってきました。
??? ???は、村人 を希望しました。
[打ち捨てられたビルの一室。魔方陣が光り、周囲に光が溢れ、部屋の中を包んでいく。
その光が収まった時、魔方陣の中央には一人男が座り込んでいた。その服は、異国の…いや、日本人が見ても和風の衣装だと位にしか思わないだろう。烏帽子こそはつけていなかったが、それは直垂という衣服だった。ただの人間が見れば、時代めいたその姿が、ビルの中に強烈な時代錯誤の感覚を呼び起こされようか]
……わしを……呼んだのか。
[頭を押さえつつ、うっすらと髭を生やした中年頃の男は目の前の人影にそう尋ねた]
[魔方陣を使い、喚び寄せたのはサーヴァント。
世界に記憶された規格外の魂を、クラスに当てはめることによって現界させた使い魔。
本来なら特が付く大魔術級のそれを、基礎も怪しい自分にすら可能にさせたのは……ひとえに、聖杯の力だ]
アジア系の男……ね。少し意外だわ。
[そのサーヴァントを少し興味深そうに眺めながら、問う]
そうよ。
あなたの名前とクラスを聞いて良いかしら?
……なんだ、わしの名前か。
[男は、胡坐をかいたまま頬杖をつき、大きくため息を一度つく。怪訝そうに目の前の少女を見やり、がりがりと頭を掻いて、しばらくして口を開いた]
どうしてわしなんぞ呼び出したのかわからん。
わからんが……まあ、良いわ。
わしは……一応刀の使い手だ。
名は尊氏。 足利の又太郎、尊氏。
それがわしの名だ。
??? ??? は肩書きと名前を セイバー 足利尊氏 に変更しました。
/*
Q:なぜこの顔なのですか?
A: https://www.google.co.jp/searc...
大河ドラマ「太平記」の真田広之がこんな感じだった
あまりアジアの伝説には詳しくないのよね。知らない名前だわ。
けれどその名前……この国の英霊ね。
[召喚の際、特に媒介を使ったわけではなかった。ならば事前に調べた情報に依れば、サーヴァントは召喚者に似た英霊が選ばれるはずだ。
けれど目の前の男……どっかりとあぐらを掻いたひげの男が自分に似ているとは、少し思い難くはあった。
が、それはそれとして、男がもたらした情報は朗報ではあった]
刀使い―――セイバーか。
まさか最優のクラスを引けるなんてツイてるじゃない。
これからよろしくね、タカウジ。
……だろうな。呼び出すにしてもわしなんぞよりもう少し良いのは幾らでもいそうなものだ。戦に勝つなら楠木殿の方が滅法強いし、北畠卿なんぞは実に見目麗しくも勇壮であったし、新田……新田はまあいいか。
[至極面倒そうに男は呟いて、もう一度ため息をつく]
それで、わしにお主の下で戦をしろというのだろう。
[目の前の少女をじっと見つめる。見た目はまだ年若いが、魔術師ではあるのだろう。もっとも、どの程度の力を持つものか、それは自分にはわからない。だが、いずれにしても]
…………………ずいぶんと面倒臭い事になってしまった。
[悪びれる様子もなく、本当に心底面倒臭そうに男はこぼした]
面倒?
[目の前のサーヴァントから出たその言葉は意外で、だからこそ引っかかる]
あなた、この国の英霊なんでしょ?
ここって原始時代から17世紀くらいまでずっと内戦してた、蠱毒壺のような島国じゃないの?
そんなクレイジーな国の英霊が、戦争を……それも万能の願望器を奪いあう聖杯戦争を厭うなんて、冗談だとしてもシュールすぎるわよ?
まあ………確かにここは日本国なのだろう。だったらそうなるな。
[話をするのも面倒だと言いたげな表情で男はまた口を開く。]
いや、昔はどうか知らんが…確かにわしの頃は帝も二人おったしな。
わしも随分あちこち戦った。北条殿を滅ぼしたし、帝に弓を引いたわな。それに……
[少しだけ遠い目をして、またけだるそうな目が少女を見つめる。]
死ぬまで戦い通しよ。三十半ばで隠居してあとは詩でも詠んで暮らそうか、地蔵の絵でも描いて暮らそうかと思うておったらそれだ。
……だいいち、わしには望みなんぞないぞ。まあ、あると言えばない事もない、が……
毎日何もせずにのんびり死ぬまで安楽に暮らしたい、というのが望みといえばそうなるな。うん。
5人目、赤い竜 がやってきました。
赤い竜は、村人 を希望しました。
薄い闇に包まれ始めた森に、赤い竜が舞い降りた。
辺りを見渡した後、幼な子のような小さい体を、左右に揺らしつつ歩き、少し開けた場所に出ると、尻尾を器用に伸ばして魔方陣を描き始めた。
描き終わった後、器用にのどの奥を震わせて、いくつか言葉を紡ぎ始める。
言葉が進むにつれて、竜の腹が波打ち、剥ぎ取られた皮膚の一部のようなものが浮かび上がる。
その皮膚に記されているのは令呪。
マスターの証である。
令呪の、脈打つような赤い輝きと同時に魔方陣も光を増し、大きくはじけた。
……へぇ。
[その、おそらくは歴史を左右する苛烈な経歴には想うこともあったが……それよりもその英霊が口にした望みを聞いて、少女は目を細める。
白々と、冷ややかに]
あなた、それだけやっておいてそんな望みしかないの?
……なんてつまらない。おもしろくないわね。
[声には怒気がはらむ。
自分でも理不尽だと思ったが、止められなかった。
媒介無しに喚び出されるサーヴァントは、召喚者に似る。
ならば、このつまらない男の姿は自分の鏡なのだ。それに腹が立った]
……まあ、いいわ。聖杯には昼寝にちょうどいい陽気でも願いなさい。
あなたにはどうしても戦ってもらう。わたしのためにね。
そうだ。わしの望みなんぞそのぐらいしかない。
………良いだの悪いだのと、皆わしの事をとやかく言うが、わしの心中などわからん。お前も、その一人だ。それだけの事だ。
[目の前の少女が自分に対して気分を害した様子を見せていることは分かる。その心中までは察しえなかったが]
わしはただ静かに暮らしたいだけだ。お前にはないのか?そういう望みが……聖杯なんぞ呼び出そうとするのだろう、ならば…
[男はなおもぶつぶつ呟いていたが、諦めたように肩を落とした]
まあいい。話していてわしも自分がほとほと嫌になった。わしなんぞよりもう少し目に叶う相手でも選べ。
ああ……!京の六波羅を滅ぼし帝を笠置よりお救いしたあの壮麗なる尊氏はいずこへ……!!かくも情けない生き様を晒すくらいなら、今ここで潔く自害してくれようぞ……!!!
[そう言うと男はやおら腰にさした脇差を抜き放ち、腹へとめがけて突き立てようと振りかぶった]
御免………!!
6人目、鴻 みちる がやってきました。
鴻 みちるは、村人 を希望しました。
ー住宅街、古びた洋館ー
[かち。こち。かち。
ぽーん、ぽーん、ぽーん。
古い屋敷の中で柱時計だけが忙しなく動いている。
柱時計の傍らには古い形の鳥籠。
籠の扉を開くと、中から青い羽の鳥が羽ばたいて古い机の淵に止まった。
マホガニーの机の上には古びた紙のようなものが広げられる。
古びた磨りガラスの向こう側に月があって、
遅い時間に起きているにはあまりふさわしくない子供がひとり
広げた上にこれまた古い金属の塊を置いた]
ちるちる、みちる。
ちるちる、みちる。
まほうの、ぼうけんのー、はじまりー。
[小さな手を塊に伸ばし、精巧に刻まれた金属の針を小さな爪が弾いた。
いつもは何も起こらない少女と籠の中の鳥だけの眠れない夜の夢見る遊び。
それが、まさか"ふしぎなこと"のはじまりになるなんて]
はじまり、だよー。
[きらきらと月明かりの中で忙しなく針は巡り、巡って
マホガニーの上に広げ、描かれた線がまるで星図のように煌めきを伴うのを
驚いた顔の少女と青い鳥が瞬きも忘れて見つめた]
7人目、?? がやってきました。
??は、村人 を希望しました。
―???―
―――、
[遠くから己を呼ぶ声に、 はく、と少年の口唇が戦慄いた。
その空気の震えが韻になるよりも先、
視界は己を浚う風に飲み込まれていく。]
[暴力的なまでの霊力で己の身体を叩くだけだった風に、次第微かに冷気が混じる。
…その空気が孕み始めた緑の香りに気付き、僅か一度瞬いた。
己の。否、己の故郷と似た――馴染みが深く、それでいて異なる、森の気配。]
――選定に従い、馳せ参じた。
[ようやく視界が晴れる頃。
齢十六、十七の風貌をした少年は、聊か不釣り合いな剣を抱えるようにして、魔力の奔流の名残を金色の髪に孕ませながら、その地へ降り立った。]
…俺を呼んだのは、誰。
8人目、??? ??? がやってきました。
??? ???は、村人 を希望しました。
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[煌めきの中、マホガニーの机の上に広げられた古びた紙。
更にその上に乗った金属の塊の傍らに光が収束する。
徐々に人の形を模りはじめ、
星が散り光の奥に色が見え始める。
素足に薄布一枚の姿の男の姿が
青い羽の鳥とは対角線上の机の端に現れて、]
…、私を呼んだの
〜〜っ
[落ちた衝撃で机が傾き、
鳥が羽ばたいた音が耳に聞こえた。
足と尻に痛みを感じた。
上体だけ起こし、膝を曲げる。
右腕で腰の辺りを摩りながら、]
あぁ、えぇと…
[左半身を確かめる。
五指を動かし拳を握る。
なるほど、と何かを確かめる間。
視線はゆっくりと腕をのぼる。
見覚えのある囚人服だった。
眉間に皺を寄せるのは一瞬。]
[月明かりの照らす室内を巡る視線。
年期の入った柱時計と鳥籠。
青い鳥と、小さな少女。]
…、…
[眼鏡の奥でその姿を見つめる。
部屋の中、他に人の気配は感じられず、
落ちた体制のまま視線をやや上げて、]
私を呼んだマスターは貴方ですか?
[問う。]
RP村
ひ
っさしぶり過ぎて本当にロール書けないって頭抱えました。
かいりです。お久しぶりです。
Fate村久しぶりだよヤッターーーーーー!
俺4月忙しいけど大丈夫かな!?(大丈夫じゃない)
今回はイレギュラー鯖がOKだと聞いたので再び鯖希望です。
バーサーカークラスパターンのヘイズレクだよーーーーーー!!
セルフリメイクとか。
お前。
さびしいやつだな。
[目の前のサーヴァントの行動……気が触れたとしか思えないそれに、一瞬だけ呆気にとられる。
が、英霊の刃がその腹を割く前に、爆発する激情が荒れ狂った]
ふざっ……
[脳が沸騰しそうだった。胸が張り裂けそうだった。棘だらけの溶岩が心の内で爆発した。
右手が熱を持つ。
怒りに押し流されるように魔力が通る。
聖杯戦争において、マスターには特権が与えられる。
これはそのうちの一つ、使役するサーヴァントに対する、三度限りの絶対命令権。
令呪の使用]
……っけんじゃないわよ!
[己の魂をそのままぶつけるように、叫ぶ]
これまで、何度「トゥルバドールやりたい」って聞いたk
念願叶ったねヤッタネ!!()
既に独り言が多い??
しゃーねーだろ頑張って感覚取り戻そうとしてるんだよ判れよ…()
わぁっ。
[そりゃあもう、ひどい音だった。
驚きで髪の先もつま先もちょっぴり跳ね上がってしまったんじゃないかと
少女に錯覚させるほどの振動が床から伝わったし、
青い鳥もまた驚きで舞い上がった。
驚きのあまりに、まるで合唱の指揮をとるような形のまま固まってしまった
小さい手のひらがゆっくりゆっくり握られて、床に落ちた男をまじと見て]
…おじさん?
[床をきしませて一歩二歩近づき。
ホバリングで様子を見ていた青い鳥と、破顔した少女が一緒くたになって
床の上の男との間合いを詰めた]
[森の中に現れた少年を見上げて、竜は言葉を発した。]
おい、辰!何かお子様が出てきたぞ、大丈夫なのか、これで?!
[そう言いつつ、自らを作り上げた主である羽鐘辰に、情報送る。
羽鐘辰は、この場にはいないが、竜とは精神の奥深くでつながっており、状況を把握したはずだ。]
「そんな物言いは無礼でしょう、いけませんよ」って言われてもなあ……。
つーか、俺の感情ってお前が心の奥底で感じたものの一部じゃん。
[遠くから竜の心へ、羽鐘辰の言い訳じみた言葉が送られてくる。]
あー、もういいや。
おっと、呼んだの、俺、俺。
目線、もうちょい下よ、下。
辰の名付けセンスは気に入ってないが、俺の名はパピー。
マスター代理……って言うか、実質マスターだな。
[わずかな風に金髪をなびかせている少年に、そう声をかけた。]
すごい!
すごいすごい!
おじさん、まほうつかいのおじさん?!
[くるくるとその周りで踊るように鳥と少女は回って跳ねる。
マスターかと問う声に、それは何かと目を見張ったが結局それよりも先に少女自身の好奇心によって畳み掛ける質問に変わってしまった]
マスター?誰?
みちるはますたーじゃなくてみちるだよー。
ねえねえ、おじさん、みっつのおねがいのおじさんでしょ?
すごいすごーい!
[そのあともしばらくのあいだ、少女は自分の前に現れた男に
子供らしい熱烈歓迎の言葉をしばらく浴びせ続けていたが
青い鳥によって髪を突こうと狙われている男を自分が召喚したという自覚は
どうやらこれっぽっちも持っていそうになかった**]
赤い竜 は肩書きと名前を 赤竜パピー (羽鐘辰) に変更しました。
[振りかぶった刀はそのまま腹へと突き立てられ、血に染まり……はしなかった。
その寸前で刀を握る腕が急に止められる。]
……あ。
娘、まさか………
[令呪。3回限りの絶対命令権。魔術師が英霊を従える故たる三画の証。己の意思とは裏腹に止まる手を見て、信じられないといった様子で男は目の前の少女に目を見開いた]
自害を諌められたことは何度もあるが、力づくで止められたのは初めてだ。
お前は、一体……
[そうまでしての望みとは何なのか。と問いたい気持ちがあった。]
……? 下…。
[面を上げたは良いが、周囲に“人”の気配はなく。
訝しげに周囲を見回すうち、響く声に促されるよう緩やかに視線が下へと動く。
そこにいたトカゲ…もとい、随分小さくはあるが――ドラゴンの姿に、幾らか表情の薄い少年の顔が、ハッキリと驚愕に瞬いた。]
貴方が、俺のマスター?
[実質がどうであれ、代理との言葉に僅かに首が傾ぐ。
…己自身が語り継がれる伝承では往々にして馴染みのある生物ではるが、ドラゴンはあくまで架空の生き物に過ぎない。
故に恐らくではあるが、このマスターだと名乗った目の前の生物は実際の魔術師の使い魔や、その類だろう。
…つまりこのドラゴンの繋がる先に、本来の主が居るのだろう事は容易に伺い知れる。]
――何故俺を呼びだしたのがマスター当人では無く
代理なのか、…聞いても?
この1発言で大体15分…。
んん、眠いってのもあるけどそれにしても時間掛かってんな…。
しかも文の推敲とかせずに15分だから、実質クソみたいな発言だぞこれ()
以前の感覚(1発言約8分)ちゃんと取り戻せるかな…_(:3」∠)_
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[距離が近付くと幼い少女の顔が月明りに照らされはっきりと捉えられる。]
ん?
おじさん…か。
[頬のあたりを右手で撫でて確かめる。
30代前半くらいの肉体だ。]
私の名は…ゲラル―――
…まほうつか…?
いや、確かにキャスターのサー―――
みっつのお願いとは令―――
[色々言いたい事があるが全て遮られ続けた。
マスターの名を心の内で反芻し、
ひと通りの歓迎を受け落ち着くのを待った。…待った。]
みちる。
[倒れた体勢から膝立ちの形になり、
低い視線のままマスターの名を呼ぶ。]
私はキャスターのサーヴァント。
名は、ゲラルト・デ・クレーマー。
皆からは、メ――…って いたたたたた
[名を告げようとすると、我慢しきれなくなったのか
青い鳥が髪の毛をつついてきたのだった。**]
??? ??? は肩書きと名前を キャスター メ???? に変更しました。
9人目、アルフレート ローヴァイン がやってきました。
アルフレート ローヴァインは、村人 を希望しました。
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――! !
[詠唱完了と共に魔方陣へ魔力が収束する。
中心におかれた小さい鉄の塊を触媒として。
手応えはからするに召喚は成功。
後はどのような英霊が召喚されるかだった。]
ああ、本当は辰も自分でやりたかったみたいだけどな。
病弱な体で現在、車椅子とベットを行ったりきたりなのよ。
まあ元々、そんな家系らしいんだが、それ故、俺みたいなのを作る魔術に長けているって事だな。
さて、そちらの呼び名とか、お互いの事は追々話すとして、早急に我々のやることはだな……俺が入れるバックを買うことだ。
これ、当座の資金。
[パピーはそう言うと、のどの奥から綺麗な札束を*吐き出した。*]
10人目、ランサー がやってきました。
ランサーは、村人 を希望しました。
― 西・森林公園 ―
[――それは神秘に編まれた煉獄へ到る孔。
或いは、死者の国より穿たれた顕世の亀裂。
召喚陣より這い出た溢流が、行き場を求めて吹き荒んだ。
狭い檻には留まれぬとばかりに轟く土くれのいろは
周囲にあった壁を削り壊し、猛禽の如き爪痕を刻む。
旋回する荒野の風。
貪り食らう砂漠の暴風。
荒れ狂うままに、勢いのままに破壊を撒き散らしていた奔流は
泥濘の濁りより変質し、厳かなしろがねの色へと姿を変える。
――やがて、無形の力は宙空を静謐で塗り潰し。
中央に置かれていたくろがねの塊へと、吸収された。]
[触媒から立ち昇った魔力は、鮮やかなオリーブ。
蔦のように、油滴のように、粘ついた螺旋を描き
――やがて、地に突き刺さった、一振りの槍に再構成された。
槍は、くろがねとも、しろがねとも取れぬ無骨な灰色。
意匠すらも施されていない、無味乾燥な柄を]
――――…………、
[いずこよりか伸びた筋肉質の腕が、がっしりと掌に収めた。]
[サーヴァントの刃が止まる。
だが、怒りはまったく収まらない。
貴重な令呪を一画消費したことなど、どうでも良かった。
ただ、腹が立つ。
現在の己に絶望し、死を選ぼうとした目の前の英霊に。
媒介無しに召喚したサーヴァントに。
令呪が二画になった右手を握りしめ、何か言おうとし―――ふいに、その手にある鈴の存在を思い出した]
……わたしは、リリン。リリン・リリーリンリン。
そう名乗ることに決めたから、あなたもそう呼びなさい。
[自分に驚きの目を向けたサーヴァントに、リリン……と、鈴を鳴らしてみせた]
あなたにはなくても、わたしには戦争に勝ち抜く理由があるわ。
[淡々と、怒りを押し殺したようにそれだけ言って、背を向ける]
来なさい。
敵を探しに行くわよ。
[堅い口調。
その歩みは苛立ちを隠しもせず、たとえサーヴァントがついてこなくても、彼女は一人で行くだろうと思われた**]
??? は肩書きと名前を リリン リリーリンリン に変更しました。
いきなりマスターをにらみつけるとは英霊にしては不躾だな。
で、どこの英霊だ、お前?
[向けられた視線に少し警戒をする。
触媒は確定のものでどこの英霊が出てくるかは明確ではなかった。
本来であればこれ以上ないハンデである。
しかし、それでも生き方として不明瞭な触媒を切り分けたかったのだ。]
…タツ。
それが、マスターの名か。
[続く言葉に、少しだけ沈黙する。
――否、程度にも寄る。優れた魔術師ならば聖杯戦争を勝ち抜くだけの事も出来るだろうが。
病弱との言葉に僅かに眉が寄るのは、此度召喚れ座した、己のクラスを思えばこそ。
そうして考える内、吐き出された札束と赤竜の間を数度だけ視線を往復させた。
…確かに、この目の前の生き物の大きさであれば
ショルダーバッグやデイバッグ辺りならば、すっぽりと入るだろうが。]
……、承知した。マスター。
[頷きはすれど。…つまりは、基本連れ歩けという事だろうか。
言葉の意味を違わず理解して、心なしか返答に不安げに重みが増したのは、恐らく気のせいでは*無い*]
[怒っている。目の前の少女は明らかに自分の取った行動に対して怒りを露にしていた。けれど、驚きこそ見せはしたが、男はなおも平静として、やる気らしきものは見せなかった。理由はよくわからないが、怒るのは当然かもしれないとも思う。それに対して申し訳ないと思う気持ちも多少はある。
しかし、その気持ちはただそれまでのことだ。それ以上の波風は心の内には立ちはしない。
ただ、こちらに背を向けて歩き始めた彼女…リリンを置いてじっとしていることはしなかった。]
………仕様がない。死ねんのなら、ここにいつまでもおってもな。
[実に面倒臭そうにそう言うと立ち上がり、リリンの後に着いて歩き始めた**]
……嗚呼。それは申し訳ないことをしました。
何分、武芸を揮うことにしか能を見出せない筋肉ダルマゆえ。
[手にしていた槍が忽然と消える。
余韻に残る泡沫は、形作る時に現れたオリーブの色をしていた。]
どこの――どこの、と問われますか。
それは少々難しい質問というものです。
我が出身であれば、最早滅びた田舎の城。
我が戦場であれば、――そうですな。トロイアとなりましょうか。
トロイアが戦場か、大体把握した。
まぁ、いい、詳しくは拠点で聞こう。
[ここで真名を聞くのは危険かもしれない。
だから拠点への移動を促す事にした。]
武には通じてそうで頼もしい限りだ。
その言葉には期待しよう。
[先に歩き出しながら語りかけた**]
村の設定が変更されました。
11人目、兄里ケイ がやってきました。
兄里ケイは、村人 を希望しました。
[それは5年前のことだった。
焼け付くような痛みが背中へと走る。神経を一本一本引きはがされていくような。
その痛みに、少女は正気を保っていられるほど大人ではなく、当然のように気を失い……、次に目を覚ましたのは、敷かれた布団の上だった。
一人眠っていたその姿に、声をかけたのは身の回りの世話をしていた少女らの声]
「ケイ様、あれからもう一週間でございます」
「御当主様も心配なさっておいででした」
「体の具合は如何ですか」
「"お声"は耳に届いておられますか?」
「ケイ様」
「ちぎ――」
うるさいな。
[耳に聞こえてくるいくつかの高さのそれを、振り払うように頭を振り出る静止の声]
……、大丈夫、聞こえてる。うるさいから一人ずつしゃべって。
[半身を起こし、兄里ケイはまだ残る背中の痛みに何があったのかを思い出した。
――ああ、そうだ、令呪が、奪われて、それから――]
……「声」は、聞こえてない。
[絞り出された声は少しだけ震えていた]
[兄里ケイの身に起きたことは、それだけではなかった。
黒かった髪色が、真っ白に変わっていたこと。
それは身に起きた事が理由なのか、精神的なものか、ケイ自身にその理由がわかるはずもなく、そして、5年経って尚髪の色が元の黒に戻ることはなかった。
最初は鏡を見るたびに違和感のあったその髪色も、5年もたてば慣れてくる]
忍神町?
確か前にニュースで見た――、でも今は何もないはずでしょう。
[その慣れてきたころに、ケイへ告げられたのはその場所へ行くことだった。
そこへ行き力を取り戻すこと、それが、兄里家の現当主であり、父親から聞かせられたもの]
[「兄里家」は古来より代々続く呪術を生業とする家系ではあるが、神社仏閣などの長でもなく、表向きはある企業の特別顧問という体をとっている。
呪術の引継ぎはそれぞれの孫へ、間に入る代はその教育係となるのが常。
呪術師となるものが早世することが多く、いつからかそのような形になっていた。
そもそも「兄里家」には魔術刻印というものは存在しなかった。
呪術は口伝、口で伝えるもの。古い術ゆえ形にする技術がなかった、といえばそれまでだが、形に示すようになったのは、ケイから数えても6代ほどしか遡らない。
刻印として残すようになり、後継者への引継ぎは確実ではあるもののかかる負担はより大きいものへ。
当時の当主が選んだことではあるが、周囲からの反対は大きいものであったらしい。
それは、古くより続く呪術の傾向を変えるものでもあったからだ]
ここが、忍神町……。
本当に何もないな。――あれ以外は。
[車で近くの町まで送ってもらった後、己の足で辿り着いた荒野。
抉れた大地は、まるで隕石でも落ちてきたかのようなもので、けれどこの町以外に被害が及んでいないのは、つまりはそういうことなのだろう、と実際目にしてケイは目を細めた]
――っつ、……これは。
[それまで、何の兆候もなかった左腕、そこに現れたのは新たな令呪。
以前見たものとは違う形をした三画のもの。
口元がほころぶ。ようやくこれで――]
最後まで残ることができれば、必ず。
[なくしたものを、取り戻す。
それが自分の使命であり、そして願いだった。
ケイはその大地へと向かって足を向ける。上空に見える塔を目指し、やがてその姿はわずかな残滓を残して*掻き消えた*]
[パピーは、木々の間を歩き出した少年の後を追う。
2本足だと距離が開くので、手をつき、4つ足の獣ように歩くことにした。]
ん?何だ辰?「サーヴァントの様子はどうですか」って、言われてもなあ。
何か表情は暗めで、ご機嫌って感じではないな。
怒っている?俺の態度にかあ?
そんな風には見えないが……気にしすぎだろ。
[辰は過剰に礼儀正しく、普段から色々な事を気にしすぎる。
パピーにはそう思えた。]
そんな奴と心の奥底でつながってる俺が、こんな性格になっているのも奇妙な話だな。
[パピーの性格は、辰にとっても意外な副産物であったらしく、始めは随分と驚かれた。]
まあ、俺が聖杯をゲットしてやるから、お前はベットで静養してるんだな。
[木々の間隔があき、ちらほら民家らしきものが見えてくる。
辺りはすでに暗いが、犬のような形にしておくべきだろうか。
パピーはそんな事を考えていた。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[髪をつつく鳥をなだめて鳥籠に収めた少女は机の上に広がった物を片付けて
とりあえずは同じマホガニーの椅子に座るように英霊へとすすめた。
少し消えたかと思うと、戻ってきたときにはミルクココアの入ったカップを
二つ持ってきて一つを英霊の前に差し出す。
どうやら、少女なりの歓迎の一つらしい]
ええーと、魔法のおじさん、きてくれてありがとうございます。
みちるはね、おおとりみちるっていうの。
おじさんのおなまえ、なんていうの?
[自分のカップを机の上に置いて重い椅子を引くと、少しよじ登るようにして座った。
日本のものではなさそうに見えるその椅子に腰掛けるとつま先が少し揺れる。
鳥の気配があるだけで人の気配はみちる以外にない。
あれだけおおきい音を立てたのに大人が心配してやってくる気配もまるでなかった。
ココアの上の湯気だけが忙しなく揺れている]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[机を片付ける時、その机の上に広がっていた紙に指が触れた。]
…、…
[なるほど。と、また心の内で納得する。
マスターに促されるまま、椅子に腰を落とし暫し待つ。
間を置いて現れたマスターに渡された飲料に視線を落す。
泥水のような色をしたそれを黙したまま見つめる事暫し。
口には運べないまま、]
マスター、みちる。
私は…、キャスターのサーヴァント。
メルカトル、と皆から呼ばれています。
[眼鏡がココアの湯気でほんのり白く色づいた。]
キャスター メ???? は肩書きと名前を キャスター メルカトル に変更しました。
[ふうふうと、自分のカップに息を吹きかけてちびりとすする。
カップを前に動かない様子に首をひねりながら
少女は名乗りを聞く。
んー、んー、と考えるような相づちを打った結果]
鯖さん…
[口にする。
んー、と眉間にしわを寄せた]
め、める…るー。
…めぇおじさん。
めぇおじさん!
[勝手に納得して決めてしまった。
自分で満足したのだろう、椅子の上で揺れて満足げな顔をする]
ねえねえ、めぇおじさん。
おじさんは、みちると一緒にまほうのコップ探してくれるんだよね?
みちる、がんばるよ!
[よろしく、のつもりなのだろう。
カップに添えていた手を男へ差し出した。
温かいものに触っていたからだろう、血色のいいふっくらとした赤い色をしていた]
おじさんにお願いできるの、3回までなんだよね?
どんなことおねがいしようかなぁ…
……でも、ママがふつうのお願いはダメって言ってたし
[うーん。
少女はそしてまた首をひねった]
[椅子の上で揺れるみちるの姿を曇った眼鏡越しに見る。
めぇおじさん。
呼び名に、口元をむずりとさせてから、
はい、と一度返事をする。
みちるが淹れてくれたものを飲まないわけにもいかないと手に持ったままのカップを傾ける。口に運んだ時、聖杯をコップと表現され、口元でココアが飛散した。]
っぶ…くく
[どこまでも子供らしいマスターの姿に思わずそのまま笑みが毀れた。]
失礼、みちる。
[カップを机の上に置けば、伸ばされた手に触れる。
小さくて柔らかな質感の手のひらの感覚が伝わる。
子供達もそういう時があったなと思いを馳せるのは一瞬。]
…こちらも、最善を尽くしますよ。
[指を折り曲げ、こちらから力を込めて手を握り返す。]
…令呪の事ですか。
確かにそれを使えば、私に命令は可能ですが
…、…
[首を捻る少女を見て、言葉を選ぶ。]
本当に大切な時に使いましょうね。
3つのお願いを叶えてしまったら、
私はみちるの傍から消えてしまいますからね。
[言うや否や、数秒、自身の姿を不可視化して、]
…このように。
忘れないでください。
[姿がはっきりと見える状態になってから、
彼女と共にいたもうひとつの存在へ視線を向ける。]
みちる。
あの鳥は、みちるの*使役ですか?*
わあ、だいじょうぶ?!
熱くてビックリしちゃったかなあ。
みちるがふーふーしてあげようか?
[噴き出したのがまさか自分のせいだと思っていない子供は
ココアを噴きかけた男を前に慌てておろおろしだした。
様子を伺うように下からの視線を持ち上げたのも束の間のこと。
差し出した手を握り返されると嬉しそうに、何度も何度もにぎにぎと
男の手を握り返すことを繰り返した]
さいぜんってなあに?いいことかなぁ。
でも、めぇおじさんいいおじさんみたいだからみちるうれしい!
[よろしくね、と返したのもつかの間。
目の前からすっと消えて現れる文字通りの状況に
大きな目がさらに大きくなって瞬きを忘れたように男をまじまじと見る]
すごい!めぇおじさんすごーい!!
まほうのおじさんだねぇ!
そうしたら、うん、お願いはうんとだいじに使う…。
[神妙な顔をして重たく頷いたあと、籠の鳥に視線を向けた男に合わせて
少女は明るい茶色の瞳を同じように鳥籠に向けた]
しえき?ってなあに?
チルチルはみちるのお友達だよ。
青くって、かわいいでしょ!
ママがミチルのところに連れてきてくれたんだよーっ。
[ねー、と相槌を求められた青い鳥は籠の中で羽を広げる。
その様は少しばかり自慢げでもあった**]
12人目、妹尾柊 がやってきました。
妹尾柊は、村人 を希望しました。
ー西ブロック・森林公園の外れ 見事な庭園に囲まれた洋館ー
[・・・墓穴を掘る背中に午後の照り返しが暑い。生前から告げられていた
「自分の身に何かあったら、この場所に埋めて庭を完成させておくれ」
死後3年は放置されていたであろう、白骨化した祖母の亡骸をそっと埋葬した。
3年も前に投函されて昨日届いた手紙―忘却の魔術が施されていた―
そも、3年も高齢の祖母に電話や手紙の一つも送らず放っていた自分に腹が立った。
ポタポタと乾いた土に汗と涙がこぼれ落ちる。
「こんな子要らない!気持ち悪いのよっ!!」そう言って祖母に僕を押しつけるようにして逃げて行った母の言葉は今でも心の片隅に茨の棘のように突き刺さっている。
そんな僕を愛して両手で抱きしめてくれた祖母が永遠に居なくなってしまった。
汗と涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を首に巻いたタオルで擦り上げる。
超一流の造園師だった祖母が命を捧げ成就させた庭園
ぐるりと弧を描くように植えられた葡萄・オリーブ、最後に月桂樹の苗木を植えて三重の弧
間中の東屋には、投げ槍を手にいまにも投擲しようと全身の筋肉を引き絞っている見事なヘラクレスの彫像
大きく嗚咽を漏らして彫像にすがりついた。
ヘラクレスの彫像は遠くを見つめちっぽけな柊に目もくれない]
ばかぁーーーーーっ!
[悔しくで切なくて情けなくて・・・大きな声で叫んだ。]
13人目、???? がやってきました。
????は、村人 を希望しました。
[其処に何れの作用が起きたのだろう。
彫像を中心とし東屋の床に光り輝く法陣が浮かび上がる。
少年が気付くよりも早く法陣は魔術的要素を展開し、ひとつの術式を起動させた。]
[――即ち、英霊召喚の儀。]
[法陣の輝きが急激に増す。
それは閃光となり東屋を真っ白に埋め尽くし。]
[視界が元に戻った時。彫像の前には、簡素な服を纏った独りの女性が腕を組み、少年を見つめ佇んでいた。]
―西ブロック・森林公園付近(夜)―
あ、ちょっと待った。
念のために、地形を把握しておくか。
[パピーは背中から大きな羽根を出し、空へと舞い上がる。
羽根を広げた分だけ、体は縮んでいるようだ。
パピーの体は、代々の羽鐘家当主によって精錬された、特殊な金属で作られている。
魔術により、ある程度の変形ができると言うのが、その特徴のひとつでもあった。]
ふーん、光の集中しているところがいくつかあるが、あの辺りが商店街って事なのかな。
南の方へ行けば良いのか。
[羽ばたきながら忍神町を見下ろし、そう判断する。
ふと視線を上げると、そちらにも暗い空を覆うように広がる「地表」が見て取れた。]
天井のある町か、全く異常だぜ。
[そうつぶやくと、降下しつつ、羽根を体内へしまい込む。
同時に、体の大きさも元に戻った。
金髪の少年は、相変わらず沈んだ表情でこちらを見ている。
パピーは、「南に行こうぜ」と*声をかけた。*]
あーそうだ、人通りの多いところだとさすがに目立つから、体の形を犬っぽくしておくか。
よく見りゃ、犬でない事はばれちまうが、夜ならシルエットでごまかせるだろ。
[パピーは商店街に近づいたら、人通りの少ないところで待機しようと*思っている。*]
[――突然の輝きに包まれヘラクレスを背に固まってしまった。
人影を・・・見た?ような気がした―途端左肩に激痛が走り思わず声を上げ転げ回った]
ぎゃっ・・・熱いーーーー!熱い!
[焼けるような痛みに上着を脱ぎ捨て、肩に目をやった。
そこには真っ赤な焼きごてを押し付けたような花の痣]
[眼差しは暫らくヘラクレス像へと向けられていたが。]
…大丈夫か。
[激痛に転げ上着を脱ぎ捨てた少年の様子に近寄り、痛みの元を確認する。]
令呪か。なるほど初めは痛いものなんだな。まあすぐに落ち着くだろう。よろしくマスター。
[半ば自分の為の確認のように呟き。女性はついでに付け加えたかのように少年をマスターと呼んだ。]
―北ブロック―
[オフィス街の一角にあるホテルへ拠点と戻る。
そして椅子に座りながら視線をサーヴァントへと向ける。]
改めて、名乗っておこうか。
お前の主、アルフレート ローヴァインだ。
どこまで通じるか解らぬが根源を求める魔術師である。
聖杯を手にする為に力を尽くしてもらおう。
貴様についてだがトロイアといっていたな。
そしてその風貌からするとギリシャの戦士と見受けるが、
真名を名乗ってもらえるか?
ああ、魔術師としては間違っているかもしれないがな、
貴様を召喚した触媒がな、詳細不明だったのだ。
私の性でな、謎を謎のまま放置せずしっかりと切り分けたいのだよ。
[一気に名乗りを済ませる。
そして召喚に至る経緯までを伝えた**]
14人目、「管理人」 鳴木素子 がやってきました。
「管理人」 鳴木素子は、人狼 を希望しました。
[聖杯戦争。
なんとも傍迷惑な、それは争いである。
争いが傍迷惑でないことなどかつてあったのかと問われれば、確かに、とりあえずそんな例には思い当たらない。
ただ、そういうのはただの言葉遊びであって、聖杯戦争が一等傍迷惑な「戦争」だということには変わりない。
「戦争」の特徴のひとつに、こんなことが挙げられる。
「最も迷惑を被るのは、当事者以外である」―――]
とりあえずここまでで一言。
おいメルカトルさん、今回の戦えないサーヴァント枠はあたしの予定だったのに!
地図書いてなにするつもりなの!
[一瞬で通り過ぎた灼熱の痛みと、残った痣に不安な表情を浮かべ涙ぐむ。と、人影が近寄り声を掛けてきた。]
え?
[左肩の痣を確認、さも当然のように痛みと痣の正体「令呪」とやらを分析して言った]
マ・・・スターって、なに?
[小首を傾げかけて、はた!と我に返って叫んだ]
ってか、おばさん誰!?人の家の庭でなにしてんの
[普段からは想像も出来ないような機敏さで後ろに1メートルも飛び退き側に置いてあったスコップを手に取る]
[――ひゅっ・・・何かが飛んできた音が右耳をかすめた。
恐る々右目だけ動かして見る。 壁に鉄ノミが刺さって揺れていた。]
ひ、ひーーーっ!!ごめんなさい ごめんなさいっ
[恐怖のため一歩も動けずその場に立ち尽くして叫んだ。]
賑やかだなお前…。
[面倒臭そうな顔して頭をがりがりと掻き。]
あたしを喚び出した本人だろうが。なんでそんな混乱してんだ。
[危害は加えないから、と両腕を広げてアピールする。]
[両腕を広げ困ったような顔・・・悪い人・・・じゃ ないのか な
賑やかだって、知らない人とこんなに喋ったの始めてなのに?
うん。まずは落ち着こう。
怖々と鉄ノミの刺さった壁から横に移動して、スーハーと深呼吸をする]
ええっと、まずは、僕はおば・・・じゃなくって、お姉さんを呼び出したんじゃない。
混乱って言われたって、いきなりピカッって人が現れたら誰だってビックリするでしょ?
[言われたわけでもないのに、芝生の上に正座して問うた]
ああ、ええと、これ、あれか。無自覚のそれか。
[納得しつつどうしたもんかと眉をひそめつつ少年に合わせ外に出て。]
ええとな、魔術師ではあるんだよな?
聖杯戦争って解るか? あたしはアーチャーの座で喚ばれたサーヴァントで…て。
[明るい外に出て少年――妹尾柊の顔をまじまじと見つめ。]
[明るい茶色の髪と、眼鏡の奥に見える薄茶色の瞳と、そして顔全体からの面影を見てずっと険しめだった女性の顔が和らいだ。]
いや、お前リオナルドじゃないかなにやってんだこんなとこで。
[右手でばんばんと少年の肩を叩いた。]
無自覚って・・・
[なんか莫迦にされたみたい。ムッとして顔が紅くなる。が、
上着を羽織ながら平静をよそって]
魔術師はばあちゃんで、僕は、、ふ ふつーの人間 の、つもり。
ナントカ回路の移植?だって、僕があんまり泣いて嫌がるから、ばあちゃん途中で止めちゃったし・・・
聖杯戦・・・争だって、一回耳にしたくらいで・・・良く知らないか・・っっ!!
[言い終わらぬうちに、いきなり嬉しそうに知らない名前を呼ばれ背中をバンバン叩かれた。
上着のポケットから祖母の手紙が飛び出して風に舞う。]
― 北・オフィス街(ホテル) ―
[鎧の男は、窓の外を面持ち崩さず眺めていた。
大地に鈍色の箱を突き刺したような街並み。
行き交う人間の形こそ遥か彼方より変わらねど
その営みの在り様は、少なくとも男の時代とは異なっていた。]
我が槍が生きた時代には
魔術師なる業を家に固着させる者は少なかった。
なるほど、確かにそういった意味では、貴君の言い分は正しい。
確かに我が身は、魔術師の在り様について無知でありましょう。
[空を見上げれば、――見上げずとも見えるおかしな風景。
果てである筈の地平に、空に、不毛の大地が見えている。]
しかしながら。
過去の魔術師とはどのような生き物であったのか。
貴君の家系がどのような歩みを挑んできたか。
そういったことに、あまり興味はありませぬ。
重要であるのは、現在の貴方がその生き様を以って何を為そうとしているのか。
如何なる戦功を望み、我が槍を兵力として招聘したのか。
――ということです。
アルフレート・ローヴァイン。
我がマスター。
我が命と名を預けよと語る魔術師よ。
貴君は聖なる杯に何を望む。
貴君は、聖なる杯を得ることこそそのものが望みか。
重要であるのは
現在の貴方がその生き様を以って何を為そうとしているのか。
如何なる戦功を望み、我が槍を兵力として招聘したのか。
――ということです。
アルフレート・ローヴァイン。
我がマスター。
我が命と名を預けよと語る魔術師よ。
貴君は聖なる杯に何を望む。
貴君は、聖なる杯を得ることこそそのものが望みか。
[急いで立ちあがり舞う手紙を拾い集める。
1枚で終わっていたはずの手紙が、2枚3枚目見慣れた文字が炙り出しのように浮き上がってきた]
ばあちゃんの字だ!
こんな仕掛けになっていたなんて
[手紙にはばあちゃんの日記の置き場所が書き記してあった。
そして、何があっても泣かずに頑張りなさい。と・・・
が、手紙を読む内にまた涙が溢れてきてしまった。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
>>67>>68
最善とは、…
自分のできる中で、一番いいと思うこと、という意味です。
[手を握り返しながら自身の言葉の説明を加える。
いい人、と言われると眼鏡の奥の瞳を細める。
一度消え、姿を見せると驚く素直な反応を見つめる。]
あの鳥は、チルチルという名前ですか。
使役とは…あの青い鳥をみちるが動かしているのか、と言う事です。
[友達、という言葉に違うのかと籠の鳥を見つめる。
先程から、ママ、と繰り返し出てくる単語が気になり]
みちるは、母親から魔術を教わったのですか。
ああ、そうだな、私の家系、貴様の時代の魔術師の違い。
そんな事はたいした話ではないな。
[召喚した英霊は話が早かった。
説明は最低限で済むタイプの人間で使役しやすいタイプだった。]
私の願いは根源に到る事だな、魔術師として。
そうだな、後はその過程として聖杯を見定めたいと考えている。
願いをかなえる願望機といわれている聖杯だがな、
何を持ってかなえるとするのかそれを見定めたいのだ。
どのような方法で適えるのかを詳細を切り分けたいと思っている。
― 北ブロック・オフィス街 ―
[寂れたビルを出て、歩く。
この土地は忍神町というらしい。三年前に一度地図から消えた町だ。あまり知らないが、きっと今のこの現象に関係ある事件が起こったのだろう。
一度消えたこの町は、今は再現されている。建物も、人も、おそらくはそのまま。
それにどういう意味があるのかは分からないが……そこに聖杯の力が関わっていることは、疑う必要もなかった]
……そういえば、教会に報告しなきゃいけないんだっけ?
[事前に調べた事柄を思い出す。
怒りに忘れていたが、聖杯戦争は監視役として教会から人材が派遣されるらしい。なぜかは知らないけどそのはずだ。
うん、と一つ頷いて、ちらりと後ろを見る。
自身が喚び出したサーヴァントは、ちゃんとついてきていた]
―西ブロック・神社の前―
[ケイは元々の忍神町を訪れたことはない。だから、その町が以前と同じものだと知るはずもないのだが、それでも、町が以前と同じ活動を続けているのだと言うことはわかった]
ここは、落ち着くな。
[奉られた神の前、だからだろうか。ケイはこの塔の中に入ってからというもの、ざわざわと身体全体が騒ぐような心地を持っていたが、その場所にあっては不思議と静まっていた。
ここにある霊場が身体に適しているのか、それはわからない。人気のない神社は付近の人によれば宮司が今は留守にしているらしい]
ここを拠点にする。
戦いがどれだけ続くかわからない以上、宿は必要だから。
[振り返った先には、この塔にはいってから呼び出したサーヴァントの姿がある。
適した触媒があったわけではない。
ならば、性質が似ているのだろう、とケイは思っていた]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
へえぇ、そうなんだぁ!
じゃーあー、めぇさんもみちると同じだねぇ。
みちるもいちばんいいとおもってこのおうちに帰ってきたんだー。
そうしたら、おじさんが来てくれたの!すごいでしょ!
[自慢げな表情は続く。
わからないところを噛み砕いてたずねてくれるので
少女は少女なりに懸命に答える意思を見せる。
青い鳥から視線を眼鏡の奥に向けながら]
違うよ、チルチルはお友達だもん。
ママが、みちるのお友達だよって連れてきてくれたの。
キャベツの芯が好きで、とうもろこしは嫌いなんだよ。
お水も、変えてあげるの忘れちゃうとかごの中でバタバタうるさいんだから!
[それは当然のことだとばかりに青い鳥が籠の中で忙しなく羽搏く。
べぇ、と鳥籠に向かって舌を出したり笑ったりしていた]
魔術?うーんと、おまじないかなぁ。
それともまほうの言葉かなぁ。
おまじないはね、いっぱい教えてくれたよー。
でもね、パパには秘密にしなくちゃだめよって言ってたの。
なんでだろうね?
[よくわかんないねぇ。
ふわふわと椅子の上で小さく揺れた動きに合わせ髪も揺れる。
ふわぁ、と小さなあくびが出て口元がもぐもぐと動いた]
ママの作るご飯は美味しくなるまほうがかかってるって、
パパも知ってたのにどうしてひみつだったのかなー…。
―北ブロック・オフィス街―
[渋々というか、何となくというか、傍目にはわかりにくいだろう表情のまま、黙って聖杯を巡る戦の主となった少女、リリンの後について街中を歩く。離れたところで別に行く当てもない。道中の景色は無論自分には見慣れないものだ。どういうものかは知識として得ていても、物珍しさは先に来る]
……しかし、空を見上げても地面があるというのは、天地がひっくり返ったような異変だのう。
[そのままの感想を一人呟いた。]
―北・オフィス街(ホテル)―
なるほど。
自らの本懐はあくまで過程とし、己が背負う業に殉ずると。
[窓から視線を切り、背後を振り返る。
視線を向けていたアルフレートを、見返す形となった。]
我が身には理解の難しいことではありますが。
それが貴君の生涯を経て得た現在の答であり
身を賭すに相応しいと得心しているのであれば。
これ以上、何かを付け加えることは無粋というもの。
[――細く、薄い。土色の霧。
目を凝らさねば見えない程の砂塵のようなものが、男を取り巻く。]
我が名はディオメデス。
テュデウスの倅であるとか
身の程知らずなどと呼ばれておりました。
――枷ある身ではあるが、今暫し貴君に名を預けましょう。
[砂塵は、男の姿を曖昧にするほどは渦巻いてはいない。
されどもそれは、確実に男の何かを霞ませていた。
――力。速度。身体能力。そして身にした技能。
彼の見た目から、或いは内在する全ての力の因子を
契約で繋がっているマスターからさえ、朧のように覆っている。]
ランサー は肩書きと名前を ランサー ディオメデス に変更しました。
はあー、あ。
始まっちゃうな、聖杯戦争。
[「管理人」鳴木素子は、気怠げに独り言を漏らす。
「塔」は、ひそやかに、ひそやかに、立つ。
その魔術機構は、あまりに巨大、あまりに強大であり、しかし、その姿をひた隠しにしようとする。
一体、何故?
どうやって?
魔術協会なり、教会なりといった、「塔」の存在を認識することに成功した者も、それを知ることまではできていない。
そもそも、「塔」に入ることも、それどころか、その存在を認識することすら容易ではないのだから、仕方がない。
それが容易にできる例外的存在は、
ただ、聖杯戦争の参加者のみである。]
―「塔」1F住宅街階層西ブロック・教会―
[鳴木素子は目を擦り、伸びをする。
最早見慣れた風景、忍神町の教会内部だ。
そう、彼女こそは、聖杯管理者の所在たる教会の住人。
ある時は聖杯の管理者、ある時は教会の代理人、ある時は魔術協会の交渉人―――
それが、天下無敵の可愛い子ちゃん、鳴木素子に与えられた役割である!]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
みちるの幼さで英霊を召喚…
呼ぶことができるのは凄い事です。
[相手の年齢に合わせて言葉を選び直す。
自慢げな表情を浮かべるのに、頷き同意を示す。]
チルチルはこだわりが多いのですね。
[鳥籠に向って舌を出す姿を眺めながら、
冷めはじめたココアにようやく手を伸ばす。
匂いから甘い飲料だとは理解できはしたから、
薄く唇を湿らせるようにひと口飲む。
美味しい。]
……
[母親の話を静かに聞く。
魔術を魔術として教わったわけではないのなら、と思い
本人に話をするのが早いのではと推測する。]
…みちる。
ここはみちるの家ですか?
お母さんはどこに。
ああ、そのような所だ。
[実際にいまだ結論は出ていない。
魔術師として根源を求める気持ち。
それとは別に総てをはっきりさせたい衝動。
その二つに悩む自身は生き方を常に模索していたのだった。]
ふむ、どうやら予期せぬ当たりを引いたようだ。
頼もしい事この上ない。
しかし、貴様のそれは枷とは何をいっている?
主である私に能力を隠すとはどういうつもりだ?
[言葉や考えこそ扱いやすそうではあったが、
能力がまったく見えてこないのであった。
真名の伝承からするに強力な英霊で間違いないが、
能力値だけははっきりとさせておきたかった。]
いくら聖杯戦争の舞台だって言っても、ここは異例ではあるでしょうね。
[サーヴァントにつられて見上げれば、空にはたしかに地表が見えた。
どうなっているのかは分からないが、この聖杯戦争には必要な仕掛けなのか……それとも]
何かの象徴なのかもしれないわね。
[その声に、先ほどまでの苛立ちはない。
昔から怒りが持続しないタイプだった]
ー西ブロック・森林公園外れ、妹尾邸(書斎)ー
[――ごんっ――
分厚い日記が手から滑り落ち、その手は頭を抱えていた]
っつーーーーっ!なんでーーーなんでなのぉーー?
何で僕が戦争に参加しなくちゃいけないのよぉー!
ばあちゃん酷いよー
[日記には聖杯戦争に参加する権限を僕に譲ったこと、
聖杯戦争の在り方、サーヴァントとの関わり方など・・・ets
知りたくもないことが山ほど綴ってあった。
一緒に付いてきたサーヴァントは物珍しげに書斎の書物をアチコチ引っ張り出しては床に放り出していた。
抱えていた頭を持ち上げて睨み付けると]
ちょっとぉ〜!お姉さん、出した本はきちんと直して置いてね。
15人目、兄里ケイのサーヴァント がやってきました。
兄里ケイのサーヴァントは、村人 を希望しました。
―西ブロック・神社の前 >>97 ―
ふむ。良いのではないかや。
地に根付く神の神気は、わらわも嫌いではない。
[兄里ケイの視線の先、からからと笑う十二単の女が居た。年のころは15といったところか]
しかしぬしさま、やはりその血はケイシンの物じゃと思うんじゃがのう。
[「塔」は、虚ろの中にぽっかりと現れた特異点だった。
あまりに特殊過ぎるその場所、あるいはあまりに強大なそのアーティファクトに、種々の権利団体は干渉することができないまま、しかし、その特異点を手中に収めようと戦いを繰り広げている。
その妥協点こそは、「管理人」鳴木素子である。
鳴木素子は「塔」の内部、教会に聖杯の管理者として滞在する。
それは聖杯の管理者が教会の人間であることを示す。
だが、鳴木素子は教会に所属しているシスターではない。
ただ、「塔」に自由に出入りできるだけの一般人である。
それを見出したのは魔術協会で、魔術協会は鳴木素子を魔術師と見なしている。
そうして、鳴木素子はこの「塔」と同じように、特異点となった。]
―北・オフィス街(ホテル)―
体に別たれているとは言え、一つの経路で繋がっている身。
今は馴染んでいないだけで
我が力についてはいずれ視えるようになりましょう。
[首をゴキリと鳴らした。]
しかし、隠しているというのは聊か真実を言い当てておりません。
ただ騙しているだけですので、非常に瑣末なことです。
貴君が気にかけるほどのことでもありませぬ。
[鎧を纏った姿が、霊体化によって薄靄ごと掻き消える。
男がいた場所は沈黙に包まれど、気配は未だそこにあるようだ。]
16人目、望月 玲 がやってきました。
望月 玲は、村人 を希望しました。
−住宅街某所−
[女は先ほどまで性交していた男であったものを見下ろして静かに微笑むと、腹部にずぶりと手をねじ込んだ。
にちゃ。
女は手にした臓物をぺろりと舐めると、もう用は無いとばかりにそれを投げ捨て、血液に塗れた口で召喚の呪文を唱える。]
さあ、お出でなさい。
[ひとつ、この人物について述べておくとすれば。
「塔」に自由に出入りできる、聖杯戦争の参加者以外の人物。
そういう人物を、「一般人」とは、普通は呼ばない。]
すごい?本当?
じゃあ、みちる、まほうのコップみつけられるかなぁ…。
みつけたいなぁ。
[自分に気合を入れるように両の手が小さく拳を作る。
えいえいおー、と暗い部屋の中で拳を突き上げると同じタイミングで
柱時計の振り子がポーン、と音を立て始めた]
でもねえ、チルチルはみちるのお友達だから
みちるはちゃんとチルチルのご飯用意してあげなくちゃなんだよ。
チルチルも、みちるのお友達だから嫌だけどとうもろこしもちょっと食べてくれるもん。
そーいう、あゆみよりがだいじって、ママが教えてくれたの。
ま、些末な事じゃな。よっこいせ、と。
[自分で言っておいて話題を放り投げて、彼女は神社の戸を開けた]
ふむ。……特にほかの輩がすでに縄張りにしていたりはしなさそうじゃの。
[手元では竹筒が、ほのかに光っていた]
[興奮して喋っているうちにココアは冷めていた。
けれどそれは逆にひんやりと喉を潤して、
一度は静かになった口がまた喋り出す]
あっ、ここはねえ、みちるが前に住んでたおうちだよ。
みちるはチルチルといっしょに、パパにないしょでこのおうちにきたんだよー。
…ママは、いなくなっちゃったの。
だから、まほうのコップをさがしにきたの。
パパにないしょでまほうのコップを見つけるんだよ。
そうしたら、まほうでママをみつけて、またおうちが楽しくなるかなぁー、っ、て。
[子供が、子供なりに考えた一番いいこと。
聖杯に頼るにはあまりに稚拙な願いだが、
紗をかけたお伽話は今の少女にとっての一番いいことに違いはないのだ]
象徴………なあ?
[大して興味も惹かれない様子ではあったが、淡々と会話には受け答えをする。ぶらぶらと散策する、一般人が見ればそう言った表現がしっくりくるような素振りだったろう。
象徴という言葉で思い出すのは、錦の御旗だった。あれがあるかないかが戦の勝ち負けを、人の生死を決める。戦は、象徴の奪い合いであった。いつもそうだ]
なら、その意味を考えるのが戦の勝敗につながるんだろうかな。
リーリ…だったか?リリン?ったく…お前の名前は紛らわしいぞ。
[まるで自分には戦の勝敗も関係はない、と言いたげな無気力さでリリンに追従しながらセイバーはそうこぼした。]
うん、だろうね。
……ここは、良い霊場だよ、それはわかる。
本当のものか、よくわからないけどね。
[上を見上げれば、地上が見える。この状況で、果たしてここの霊脈は地上と同じものなのかわからない]
ケイシン、か……。
生きて戻れたら、聞いてみる。
[サーヴァントである少女から何度か聞いた名前。ケイ自身には馴染みのない響きだった。
振り返り見る少女の姿は、自身の姿と比べてひどく動き辛そうだと思う。
黒いシャツに黒いジーンズという簡素な姿は、荷物を少なくする為に選んだものだ。
凹凸の少ない体つきはまるで少年のようではあるが、これでも成人済みである]
リリン、よ。リリン・リリーリンリン。
鈴の音色みたいなかわいい響きでしょう? ちゃんと覚えなさい。
[黒電話のような名前である]
ところでだけど、セイバー。これから教会に行くわ。
たしか聖杯戦争には観察者が派遣されるはずだし、参加者として報告の義務があるはずだから。
で、なんだけど……。
[少し悩ましげな顔で、セイバーの顔を覗き込む]
あなた、キリスト信者じゃないわよね?
他宗教の土地に入っても暴れたりしない?
何れ見えるというのであれば構わぬ。
見えなかった上に私まで騙そうというのあれば、
これで吐かせるのみだからな。
もっとも貴様のこれまでの様子であれば、
そんな事態にはならぬと考えているがな。
[手に浮かぶ令呪を見せながら語る]
さて、どうする必要事項の交換は終わった。
後はこの街を見渡して貴様に相応しい戦場を探すぐらいだろうか?
さあて、実務実務、っと。
[ソファからぴょんと立ち上がり、明かりを灯す。
まずは電気、ガス、水道の確認だ。
この町は、
そう―――
この町は、町だ。
人が暮らし、機能がある。
まずはそれを確認しなくちゃいけない。
聖杯戦争の参加者たちは、そろそろ、ぽつぽつと、この「町」に来て行動し始めているはずだった。]
17人目、トゥルバドール ??? がやってきました。
トゥルバドール ???は、村人 を希望しました。
―血穢れの底より>>113 ―
[精のにおいと血のにおい。
白魚の指先を臓物に絡める女は壮絶に色香を漂わす。
膿み穢れも生命の力に変わりない。
其れは甘露となって上位の魂を呼び寄せるに足る。
善も悪も関係ない。霊魂の糧となるに相応しければ聖も魔も隔てがない。
――みたせ。みたせ。みたせ。
――みたせ。みたせ。
女の赤い唇が歌う。
――繰り返す都度に五度。
ふわりと輝きを帯びる魔法陣。
その色は萌える若葉の色に似る―――]
これこれ。まったくぬしさまは暗くていかん。
わらわがちゃんと生かして戻してやるというに。
じゃが、何事も疑っておく慎重さはまこと重要な事であるな。
[窘めながらも、うんうん、と頷く>>119]
ひとまずは身を休められるがよいじゃろ。
わらわも気を抜いておく。
[ふぅ、と一息つくと同時、彼女の総身はほんのり光に包まれた]
[新緑の輝きが場を満たす。
血と性の気配濃厚なこの場に似つかわしくない薫風だ。
女の魔力を媒介にして、
その繋がりを確かにしながら、
“それ”は、頭を垂れた姿で顕現する。
金の髪、華やかに魔力の風を孕み、
きらびやかな装飾がしゃらりと音を立てて揺れる。
手にしているのは古い楽器か。
白いかんばせに形よい唇は笑みではないもののまろいかたちをみせていた。
金を帯びた萌葱色の眸が、
目の前の女をひたりと見つめる。]
ま、参加者たちが律儀に教会を訪れるかは分からないけど、多少はきれいにしておくのが礼儀ってものよね。
[少し掃除をしようと、勢い良く窓を開ける。
と、ささやかな風と光が舞い込み、髪が少し後ろへ流れた。
その心地よさとともにくるり、振り返ると、教会の内部が先ほど灯した光と自然光に照らされている。
その場所は、何年も使われていなかったようにも、毎日誰かがそこにいて掃除を欠かしていなかったようにも見えた。]
貴君がそれも良しと考えるのであれば、それも有りでしょう。
[姿の無くなった部屋に、声のみが降る。
先程と変わることのない、平淡な声色だった。]
我が槍は、眼前の難敵を払うためのもの。
それ以上でもなく、それ以下でもない。
ゆえに、戦場を選ぶことなどありませぬが……。
確かに、地理を見極めることは肝要なことだ。
貴君に喚び出した影響が少ないのであれば、付き合いましょう。
――― …… はじめまして、ma dame?
此度の宴は随分と
そう、
――刺激的なようで。
[つむぐ声は――確かに男のものなれど。
うたうためにつくられたかのような、
伸びやかな響きを持っていた。]
リリン。リリー………リンリン?あー……まあ。
もっと何々子とかだったら覚えやすかったろうに
……いや、何でもない。仕方あるまい、異国の名前だ。
一応善処しよう。
[本当に善処する気があるのかどうか知れない様子でセイバーは返事した。教会の話にもそんな様子を崩さなかったが、信仰の話になると若干考え込む様子になった]
なんだ、宗旨の事か?
うーん……… 構わんだろう。地蔵菩薩は寛容さが売りだ。
第一わしもそんな面倒事を起こす気もない。……何だったら外で待っていても構わんのだが。
南、だな。判った。
[翼のある姿から、元に戻りなつつ掛けられた言葉に一つ頷く。
今歩いている道沿いに進めば、大通りにも出るだろう。
そこから南下すれば良いだろうと考えて、再び歩き出した。
無論歩幅は異なるから、本来の少年の歩み寄りは緩やかだ。
それでも差がつくようであれば、商店街の付近までは抱えて歩くべきかとも考えながら]
――パピーは、随分と不思議な構造をしているんだな。
…見るに、その身体は金属だろう?
[重いのだろうか、と少しだけ頭を過った疑問は、
ひとまず口に出す事を控えておいた。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
>>115>>117
一緒に手に入れましょう。
[相変わらず聖杯をコップというのは慣れなくて、
眼鏡の奥で眉が下がり口元が緩む。
歩み寄りが大切。なるほど、と頷きを返しながら、]
私もみちるとこれから一緒に戦うのですから、
歩み寄りは大切ですね。
[以前の家と聞けば、ふむ、と顎を撫でてから
その手でマホガニーの机に触れる。]
…では、今はここには誰も住んでいないのですね。
では、ここを私達の陣…いえ、
私とみちるの秘密基地にしましょう。
[どうです、と視線で同意誘う。]
――西ブロック・森林公園外れ 妹尾邸、書斎――
ん?
[呼ばれ振り返ったときにはバサバサと更に何冊かの書物が崩れ落ちていた。]
ああ、ちょっと確認したいことが、んー。
まあそれどころじゃないか。
[目的のものが見つからず諦め、自分の召喚主と話をするべく近くへと歩み…]
ええと、あー、うん。
[どう話していいのか暫く考え込んでから。ひとつ気がつき。]
そういやお前。なんて名前なんだ?
[まずはそこからだと、問いかけた。]
[みちるが聖杯を欲する理由を語るを聞けば、
やや真面目な面持ちに変わり、]
みちる。
[椅子に座ったままだが、身体を真っ直ぐみちるへ向けて]
ひとつ、大切な事を言っておきます。
みちるは聖杯戦争、というとても危ない戦いに参加しました。
下手をすると、みちるは命を落とすかもしれません。
そうならない為に、私がいるのですけれど…
[言葉は選びながら話はするけれど、
物騒な言葉にみちるの表情を伺いながら]
私はキャスターというサーヴァントです。
けれど、生粋の魔術師というわけではありません。
その、…最善を尽くすとはいいましたが、
そんなに強いわけではありません。
みちるに頑張って貰う事が多くなるかもしれません。
それでもみちるは、聖杯を手に入れたいですか。
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