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逃亡者 カミーラ は、修道女 ステラ を占った。
次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
《★占》 修道女 ステラ は 人間 のようだ。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、村長の娘 シャーロット、流れ者 ギルバート、修道女 ステラ、執事長 モーガン、書生 ハーヴェイ、逃亡者 カミーラ、人形遣い ナサニエル の 7 名。
[深い霧の上空はいつの間にか雨雲になっていた。
不気味な、重い雲は屋敷の屋根も飲み込みそう。
ゴロゴロ、遠くで響く雷が。そしてそれは段々近く。
シャーロットの悲鳴に呼び出されたかのように。
一瞬、世界が白い光に包まれて。
耳をつんざく様な音が響く。
外の木に雷が落ちたらしい。一瞬真っ青に光った外はまるで爆弾が落ちたよう。
それがまるでスイッチのようにあたりに音が響き渡る。
[ガチャガチャ] [しね] [ガタガタ ガタガタ] [シね]
[ゴトリ ガタリ] [死んでしまえ]
[この木と木がこすれあう音。オートマータが奏でる音調の狂った不気味な音色、ずれた時計の時を知らせる音。
すべての人形達が鳴いた。戦慄いた。
これから起こることを予言したのか。
それとも自分らを代弁するものが現れたのか。
喜びか、悲しみか、恨みか、憎しみか
死体もからくりの動物も 皆泣いて鳴いて啼いて]
[ 死ね ][ 去ね ] [死んでしまえ ]
[一瞬の出来事。屋敷の中にまるで呪いが満ちた空気が漂った──]
[ 食堂に入ると、テーブルに置かれた料理が湯気を立てていたが、シャーロットの姿は無い。
はて、と首を傾げた刹那、絹を裂くような悲鳴が響く。]
なんだ!?
[悲鳴の聞こえた方向に走りながら、一瞬何かが背中をなぞったかのようにぞくりとした。]
……何?
[立ち止まって振り返るも、そこには何も無い。]
ははは…確かに。
掃除ができるくらいですからね。
技術的に…ですか。
そうですね、人形に決まった動きをさせるのは、可能と思いますが…
[カミーラの方をみつめながら]
しかし、掃除はともかく、料理は難しい部類に入ると思いますよ。決まった分量の調味料を入れても、同じ味になるとは限りませんからねぇ。
『火』が想定外の動きをしますし、それにあわせて人形の動きを変えるとなれば…
[やはり技術的には困難と思われた]
しかし、人形が作った料理というのもおもしろそうですね。
いや、まずくとも、一度試してみたいものです。
[愉快そうに笑っていると、なにやら悲鳴のような音が]
ん?何か聞こえませんでした?
[テーブルの上の肉料理。先ほどの生首を思い出したのか、眉間に皺がよる。もうこの屋敷でしかめっ面にならない方がおかしいか。
シャーロットの悲鳴、そして次に響いた大きな雷。
そしてざわめき。なんだ?何が起こっている?
悲鳴や雷はともかく、先ほどのあの狂ったような音は何なのか?
屋敷の空気が全て変わったのを肌で感じた]
ちっ、言った傍からこれか。恐らく…アレを見たな。
[ハーヴェイとは対照的に。動くのも億劫といわんばかりに呟いた]
[カミーラの質問に、可能だろうか?と考えていると
突然、悲鳴が聞こえて]
…え?なんだ。
[一足先に駆けていくカミーラの後を追っていった]
[シャーロットを庇っていた青年とは思えない冷えた笑み。
彼の頷きはこちらの問いを肯定したものか。
もう一人…とはこのことだったのだろう。
彼にとり憑いたのもまた人形ならば…目的は何なのだろうか?]
行くのかい、ハーヴェイ?
[言った傍からやかましい悲鳴を上げるシャーロットに内心苛立ちすら感じながらも彼に問う。とりあえず行くなら付き合うしかないか]
流れ者 ギルバートは、執事長 モーガン を能力(襲う)の対象に選びました。
[立ち止まったすぐ後に、大きな音と共に振動が走る。思わず耳を押さえた。]
…雷…。
[気を取り直してもう一度駆け出そうとするも、何故だろう。
目の前の屋敷が、まるで別世界のように見えたのは…。]
[ シャーロットの悲鳴、それに続く轟音……。その余韻が覚めやらぬ中、ギルバートの呟きが耳に入る。]
……アレ、とは? 何か心当たりが?
[ 同じく眉根に皺を寄せ、ギルバートに問う。果たして、それにギルバートはどう答えたか。
そして、彼からの問いに頷きを返す。]
ああ。君はどうする?
[ やれやれとでも言いたげな様子で頷いたギルバートと共に、キッチンの方へと向かう。]
―保冷庫の前―
[見慣れた後ろ姿を発見]
どうした、シャ……
[言いかけて、シャーロットの足元の生首に気付く。流石の彼女も言葉を失うが、前もってある程度の状況把握はできていたため、取り乱すというところまではいかず]
アレはアレ。行けば判る。但し暫く肉は食えなくなる。
[軽い口調で「生首」とは答えておいたが]
お付き合いしましょうかね。さっき妙に空気が変わった気がした。
もしかしたらアレ以外のことかもしれないしな。
[そして向かう先はキッチン。巨大な冷凍室の前。そこにあるのは…へたれたシャーロットと、自身は既に見ていた水ぶくれの生首]
[巨大な落雷。まるで何かに怒るように。
騒ぐ人形。ざわめく空気。聞こえる悲鳴]
やれやれ。
どうしようもないお客人じゃのう。あれほど戻れというたのに。
今日のお料理は無駄になりそうじゃのぅ。折角腕によりをこめて切り刻んだ肉なのにのぅ。
ほっほっほ。よいか。
ご主人は悲鳴もお好きでいらっしゃろうて。
[ ……彼女は、ハーヴェイの背に抱きつくように。そして、ゆっくりと顔を上げるとギルバートに微笑んだ。
利発さを感じさせながら、どこか幼さを残す顔立ち。だが、その微笑は妖しいまでに色めいて。
栗色の長い髪が揺れる。]
(あの人を…そう、あの人を。)
[ くすくすと笑い声が響く。
彼女は手にした繰り糸を玩ぶ。]
―一階:保冷庫―
[シャーロットは、まるで凍ったかのように身体が硬直していた。
襲った嘔気と嘔吐は既におさまっている。]
カミーラ、さん……
(何もできない、のは分かる……)
[シャーロットは、カミーラの腕の中で、大きく震えていた。]
― 1階:キッチン ―
[保冷庫の前へ行けば、悲鳴の原因はすぐにわかった]
…なるほど。
[転がっている″パーツ″に近づき、肌の具合を確認する]
精巧なつくりもの、…では、なさそうですね。
残念ながら。
[死相には慣れてはいたものの、この臭い…]
はあ…食欲が一気になくなりましたよ。
[目を生首から逸らして呟いた]
[「このまま行くと、あたしらもこうなっちまうんだが」だが、流石にそれはシャーロットには言えず]
[ナサニエルが生首を調べているのを見て少しあきれたように]
ナサニエルの旦那、意外に肝が据わってるねぇ。
それとも、少ぉし、常人とは精神構造が違うのか……
[頭を軽く振って、悲鳴の元へと向かう。
その部屋に足を踏み入れようとすると、微かな冷気が顔をなぞった。
部屋の中には、倒れたシャーロットと、いつの間にか集まっていた客人たち。…それと。]
……。
[転がっているそれを冷めた目で見た。屋敷で見た顔では無い。]
[へたっているシャーロット。彼女を庇うカミーラ。
そして冷静に確認するナサニエル。
何をする訳でも、ましてや手伝う訳でもなく。彼女を見る目は皮肉に光っていたか]
…言った傍からこれ、か、シャーロット。
今晩は眠れなさそうだな?
[紅い髪、蒼い髪。ふわりと揺れる。彼女らは二人で一つ。
いつしかそれは一つの紫に。影はにこりとほほ笑んだ
人に恋した人形。しかし恋された人間は…]
あの人…あの人…。そう、あの人を…。
私の愛しい子を奪ったあの人。私の愛しい人を奪ったあの人。
…遊びましょう……楽しく楽しく………苦しめて。
[くすくす][くすくす]
[ ギルバートの言葉は軽かったが、この場では冗談とも取れなかった。
キッチンへ入る。その奥にシャーロットとカミーラの姿。
ナサニエルがしげしげと見ているそれは、ギルバートの言葉通りの物だった。]
死体もも見たことはあるが……これは初めてだな。
肉は食えなくなる、か。つまり、あの保冷庫の中には……
カミーラ。シャーロットを部屋に連れて行ってやってくれないか? ――いや、カミーラの部屋でも良い。できれば、二人で同じ部屋にいた方が良いだろう。一人になるのは危険だ。
[ハーヴェイの言葉に無言で頷く]
シャーロット、立てるか?
[ハーヴェイに向かって]
シャーロットの部屋がいいだろう。だがみんなが上へ上がるときは声をかけてくれ。
固まって動いた方が安全だ。
……多分な。
[カミーラがあきれたように見るのも気にしないようで]
え…?そうか?
だが、動き出すわけでもなし。もう死んでいるのだろう?
これは。
[シャーロットが震えているのに気がついて]
ははは…平気ですよ。死体なんて戦地にいけばいくらでも
転がっている。
こういう風に首だけのや、腕だけのや…
[目だけというのもあったのだが、これ以上怖がらせるのも…と思い遠慮して黙る]
…そうだな、一人で不安であれば、カミーラが
側についてあげてはどうだろうね。
[ハーヴェイの意見に賛同の意を示して頷いた]
[自分を抱きしめていたカミーラが、ナサニエルへ言葉を向ける。
震えながらも、シャーロットはナサニエルへと視線を移す。
食欲がなくなると言いながらも、淡々と首を調べるナサニエルは、果たして何者なのだろうか――。]
「…言った傍からこれ、か、シャーロット。
今晩は眠れなさそうだな?」
[初めて耳にした。
ギルバートが、自分の「名」を呼ぶのを。
シャーロットは、震える手でそっと自分の額に触れる。]
(眠れない……)
…随分と苦痛と恐怖に満ちた顔……。
これは…きっと一息には殺されなかったようですね。
それとも何か、恐ろしいものでも見たのでしょうか。
[転がっているそれを見ながら、淡々と言う。]
なるほど、…私達の身は大変危険な状況にあるということですね…。
[ナサニエルの見る顔に自分なりの解釈を付けくわえ]
にしてもえらい顔だ。多分凍ってたんだろうな。
その状態は解凍して水分がしみ出たんだろう。
ってことは…
[視線だけ動かして]
あの冷凍庫の中にもたんまり、ってことじゃないのか?
人形にならなかった材料の屑あたりなら納得いくか。
開けるのか?
[やれやれ。死体を見て騒ぐのはシャーロットだけ、か。全くどいつもこいつも胡散臭い奴らばかり集まったもんだ、と内心呟く。自分のことは棚に上げて]
ああ、ステラ。あんたも一緒に来な。
二人っきりじゃシャーロットも心細かろう。
カミーラ
[彼女らが去ろうとする間際、ひと声かける]
…お前さんこそ、そいつらを取って食うようなことはないこと祈るぜ?
[いつも通り、おかしそうに喉を鳴らしながら少し歪んだ視線を向けて]
[怯えるシャーロットを見つめ、ふっと寂しげな顔になる。]
(ああ…そうね。きっとこれが正常な反応…
正常な…人間の…)
[胸の奥に何かが詰まったような気がした。
カミーラに声をかけられ、頷く。]
ええ、そうですね…。
[ステラの指摘に、へぇ、と感心した様子で、再度、生首を眺める]
…成程、そうかもしれませんね。
一息に殺られていたら、この何某様も、もっと安らかに眠れたでしょうか?
[ふぅ――と長く息を吐き]
ははは…われわれもいつ、このような姿になっても不思議ではない、と。
[ハーヴェイがカミーラに、シャーロットと共に居るよう言葉を向ける。
そして、シャーロットに立てるかと心配そうに手を差し出す。]
だ、大丈夫です…。
[そう一言、シャーロットは呟く。
共にいる事はまだしも、自分の部屋に人を入れる事だけは避けなければならなかった。
あの部屋には、傷ついた人形が眠っているのだから――。
迷った先に、シャーロットは再び口を開いた。]
私、一人で大丈夫です。
みなさんの、足手まといになりたくないですから……。
[本心は違った。
胴から離された首を目にし、この上ない恐怖の中で、一人でいる事など、無理な事であった。
しかし、シャーロットは、一人になる必要があった。
逢うべき、人がいるのだから――。]
[ギルバートに向かって]
はっ。取って食うのなら昨日の晩、こんな事態になる前にとっととそうしてるさ。
このあたしが警戒させたあとでのんびりと手を出すようなまどろっこしい性格に見えるかね?
[シャーロットに]
どうするシャーロット。あたしが信用できないならハーヴェイと一緒でも構わないが。
冷凍庫の中にまだ…あるのだろうかね。
[ギルバートの言葉に]
保冷庫を開けるなら、わたしが開けてもいいが…
女性は上の部屋へ行くようだし、ね。
[想像通りならば、女性はみない方がいいだろう]
「固まって動いた方が安全だ。 ……多分な。」
[ カミーラの言葉に頷く。]
ああ、多分、ね。
一人よりはましだろう。
[ 転がった生首を冷静に観察するステラに意外さを覚えながら、その場を立ち去る女達を見送る。
保冷庫に近付き、振り向いてギルバートとナサニエルの顔を見る。
そして、少しだけ隙間を開け覗き込み……頭を振る。]
これは……大人しくしていたら、全員、同じ運命を辿る事になりそうだな。
[ 生首を見下ろしながらそう言う。そして、ギルバート、ナサニエルに視線を送る。**]
[眉を上げてシャーロットの顔をまじまじと見つめる]
一人で?本当に大丈夫かい?
この屋敷にどんな仕掛けがあるかわかったもんじゃない。鍵をかけていると、あんたが中で誰かに襲われていても助けることができなくなるが……
カミーラさんを、信用してないわけじゃありません。
でも、迷惑かけたくないの。
もし、眠れなくなったら…
カミーラさんの部屋に行ってもいいですか…?
[シャーロットは、申し訳なさそうにカミーラに言う。]
[笑い出すナサニエルに、薄く笑いかける。]
…何故かしら。
貴方は楽しそうに見える…わ。
芸術家の方って、みんなそうなのかしら…。
[現実を、どこか遠くから見るように。]
まあ、好きにするといいよ。あたしの部屋の鍵は開けておく。ただ……あんたの部屋からうちの部屋までが遠いな……
[シャーロットは竦んでしまわずに、ちゃんと声は出せるのがせめてもの救いか。何かあれば、間違いなく悲鳴は聞こえるだろうから]
…もし警察がくるようならそれが証拠になるな。
確認する必要なんて無いだろうが…
開けるなら俺も付き合う。ここの主人がどれだけクレイジー野郎かも知りたいしな。
[自分の言葉に返してくるカミーラ]
あんたは随分気丈だよな。死体、見慣れてるのか?
お前さんがどういう性格か俺の方こそ知るか。
この騒ぎに乗じて悪さをする奴がいそうで…ね?
まぁ気にしてくれるな。俺も警戒しないといけないし?
[変わらずからかうようにひやかして]
[ハーヴェイに答えようとすると視線を感じ]
なにか…?
[薄く笑いかけるステラを興味深げにみつめながら]
ははは…さあ?どうでしょうか?
わたしは芸術家なんて大層なものではありませんよ。
ただ物事を見るときに、もう一つの頭が働くだけです。
うまくいえないのですが…
はい、大丈夫です……。
[もう一度、そう呟く。]
部屋の窓は開けたくても開きません。
鍵さえかけていれば、誰かに襲われる事もないでしょう。
[カミーラが、鍵を開けておくと言った言葉に対しては。]
ありがとうございます。
でも、鍵はかけておいて下さい。
[シャーロットはそう言うと、ステラとカミーラに軽く頭を下げた。
そして、震えてなのか、痺れてなのか…ふらふらと、シャーロットはキッチンを後にした。]
[ギルバートに]
そうかい?あたしはだいたいあんたがどういう人間か見当ついたつもりでいたんだけどねえ。
言ったろう。子供の頃に嫌というほど見たさ。兄弟のように育った連中の死体をね。
あんたこそ、この騒ぎに乗じて目当ての物を無事探し当てて、とっととずらかるんだね。
村長の娘 シャーロットは、執事長 モーガン を投票先に選びました。
修道女 ステラは、執事長 モーガン を投票先に選びました。
死体を見慣れてくると今度は殺しがやりたくなるもんさ。
勿論そのつもりだ。用がすめば当然とんずら。
俺にはボランティア精神も助け合い根性もないからな。
それじゃ気をつけてオヤスミナサイ、だな。
[カミーラに対してねめつけるような視線を送る。使える女かどうかとでも値踏みしているように。
そしておざなりに挨拶だけで送り出す。さっさと行けといわんばかり]
[シャーロットに]
わかったよ。じゃあ、しっかりと鍵を閉めて。誰かに呼ばれても迂闊に開けるんじゃないよ。
[ステラに]
あんたは……別に怯えもしてないみたいだね。これからどうする。
[キッチンを出て行くシャーロットの背で、ギルバートとナサニエルが保冷庫を開けようかと話している。
そして、そんな二人をみつめるハーヴェイ。
――モーガンは、一体どこにいるのだろう。]
(眠れない……
眠れるわけ、ない……)
[心の中で、何度もそう呟く。
この晩、シャーロットが向かう先は*どこなのか――。*]
[ギルバートも見る気はあるようだが]
付き合うって、男二人で鑑賞しても楽しいかどうかは…
[そういいながらも、扉に手をかける。ちょうどカミーラと話しているようだし、と]
[ギィ…]
…………。感想を今述べるのはやめておくよ。
気分が悪い…失礼する。
[顔を袖で覆うとそのままキッチンを出て行った]
(美しくない…)
[そう思いながら**]
[カミーラの言葉に、少し悲しげに笑う]
…きっと、私の感情は壊れてしまっているんです。
どうしましょう…朝が来るまでどこかでお話でもしてましょうか?
[まぁ、ここで男の方と一緒に居た方が安心かもしれませんが、と、語尾に付け足した]
[顔を伏せてその場を去るナサニエル。訝しそうに彼を見送る]
おや…。行っちまった。よっぽどなもんでも入ってたのかね。
まぁ俺が勤めて見る必要はないか。
[冷凍庫から感じる死気。
それは自身にとっては慣れていて…とても心地よいもので。
殺人も普通に請け負う自分にとって、この屋敷はなかなかに良い場所のようだと笑いながら*]
ぢーちゃんいなくなったら俺がグロ表現担当になるんだろうか(汗)
ど、どうしようかなwww
一郎がんばるね!for二郎
そうだね。食堂に行こうか。食欲はなくなったかもしれないが、何か腹に入れておかないと肝心なときに体が動かなくなる。
[ステラを促して食堂へと向かう道すがら]
感情が壊れてる、か。それを云えば、ここに集まった連中は多かれ少なかれそんな感じだね。
そもそも、人間ってのは本能的にやばいと感じたら感情がフリーズするようにできてんだ。危機的な状況の時に動揺してたら、死ぬだけさ。
[一人、食堂を後にしたシャーロットは、再び''あれが待つ場所''へと向かった。
一階から続くその場所は、相変わらず薄暗く、ガラスケースの中の人形の瞳だけが光っているように感じられた。
光っているとは――。
ガラス玉故か、それとも、何かを零している故か。
シャーロットは、紅と蒼の人形には目を奪われずに、''自分''が居る場所へと歩を進めた。
地下室に響き渡るのは、''かたかた''という音と、シャーロットの足音だけ――。]
……良かった。
[昨晩見た時と同じ振る舞いで笑っている''それ''を目にすると、シャーロットは小さく呟いた。]
モーガンさんが、人形を殺したの。
あなたも、傷つけられているんじゃないかと心配だったのよ。
『私を傷つけた事があるあなたが、何を言ってるの…?』
[まるで、そう言わんばかりに、''それ''はシャーロットを見つめている。
シャーロットは、視線を落とし、「そうね…」と。]
あなたには、謝っても許されない事をしたわ。
憎まれるのも、罵られるのも、受け入れるしかないと思ってる。
私はもう、逃げない。
あなたを受け入れるわ。
――あなたを、護る。
[シャーロットは、''その瞳''を真っ直ぐとみつめながら、はっきりとそう言った。
''その瞳''が、妖しく光るのを、シャーロットは気づいただろうか。]
[あの保冷庫から戻り、どれ位たっただろうか。
椅子の上で目を瞑っていても、眠りが訪れることはない。
事実、もう眠る必要はないのだが。
もう一人、人形に憑かれた人間がいる。
ハーヴェイとギルバートが望むことは違うが人形同士は何を望んでいるのか。
そしてあの紅と蒼の人形は自身にとって致命的なことを知らしめた。
そう、彼女らの望みをかなえなければ自分はどうなるか。かなえたとしても結果は…分からない。
彼女らは自分を生み出したあの父親に対し異常な殺意を持っていた。
愛する子?愛する人?それは一体誰なのだろう。そんなことはどうでもいい。
今判るのは父親…アーヴァインに対する目的が一致していること。自分の依頼もアーヴァインの殺害。
黙ってその椅子から立ち上がる。手には仕事道具を持って]
[人形を傷つける人間と、人間を傷つける何者か――。
シャーロットは、保冷庫での出来事を思い出すと、今度は静かに、震えながらこう呟く。]
人の、あんな姿を見るのは初めてだった。
……怖かったわ。
でもね。
私は逃げない。
(逃げ出す事は、あなたを棄てる事になる…。)
ここから出る時は、あなたも一緒よ。
[この人形を、ガラスケースから出す事は、容易い事ではない。
ガラスを叩き割ろうにも、それは傷一つ入らず。
掛けられた鍵を開けようにも、鍵の在りかは分からない。
例え、鍵を見つけて開けたとしても、ブザーがなるように仕掛けてあるだろう。
シャーロットは、人形を救う方法が分からないまま、この場を後にした。
その後、この地下室で引き起こるだろう惨劇に、シャーロットは気づく由もなかった。]
[向かうのは地下の作業室。一階の展示室には誰もいない。
あの冷凍生首で流石に皆懲りたのか、誰も出歩こうとしないようで。
静かに地下への扉を開け、地下の展示室へと歩みを進める。
数体のオートマタがこちらをじっと見つめているようで。
あの紅と蒼の人形も、変わらず涼やかな笑顔を浮かべてこちらを見ている。
「願いをかなえてやる」
そう呟いて…目指すのは主人の作業室。昼夜かわらず何かに打ち込んでいるその部屋。無言で、部屋のノブを回す。
部屋の中に満ちていた死臭、散らばる骨や肉の欠片。頭がい骨が棚にずらりと並ぶ。まともな神経の人間であれば気が触れてしまいそうな、呪われた部屋]
[一階の展示室へと上がってきたシャーロットは、そこに並べられている人形達を見回す。
その瞳は、屋敷に来た時のものとは違い、慈しむような…そう、人形が好きだった頃の瞳と同じ色をしていた。]
やっぱり、あの子が一番綺麗だわ。
[そんな事を、呟きながら、部屋の中を歩き回る。
展示室の角に置かれた一つの鏡。
その鏡は、シャーロットの全身をはっきりと映していた。]
…そういえば、私。
ずっと、この服のままだったわね。
(着替えなんて持ってきてないし、どうしよう……。)
[少し困ったように、鏡に映った自分を見つめる。
自分の後ろに映し出される、少し大きめの人形――。]
ねぇ、あなたの服、貸してくれない…?
[振り返り、その人形に呟く。
その人形は、「裸になるなんて、恥ずかしいよ。」と言わんばかりの瞳。
他人が見れば、相変わらずのガラス玉であろう。]
大丈夫よ。
私の服ととりかえっこ。
[シャーロットは、一度展示室の外へと出る。
そこには、誰もいない(――だろう)。
人形の許へと戻り、シャーロットは人形の服を脱ぎ奪うと、自分も手際よく服を脱ぎ捨て、新しい服へと着替えたのだった。]
シャーロットが纏った服は、白いレースのワンピース。少しだけ丈が短いのは、人形との背の違いから。]
かわいいわ、このワンピース。
[少し離れた場所から、鏡に映る自分を見つめ、そう呟く。
シャーロットは、暫し自分を見続けていた。]
[主人は人というには理性の欠片も感じられない。
ずっと死体の人形に囲まれていたあの男。
ゆるりとこちらを見る様は死体よりもずっと寒気を呼び起こす]
…俺はアンタの子供から依頼されてね。
お前を殺しに来たんだよ。
[子供とは誰をさすのか。
アーヴァインは言葉に反応も、うろたえもしない。
獣のような唸り声を上げて手に持つナタを振り下ろしてくる。
殺意というよりも本能に近いその刃。
軽くかわし…その腹に手元にあった長い針のような棒で突き刺した]
[自分が出てきたのは食堂の側。あの冷蔵庫の中身を改めて確認していた訳で。ご期待に添える形でぎっしりと詰められた死体の山。
目玉や舌はご丁寧に瓶詰めに。中には肝臓や腎臓を酒につけていたものもある]
食う気満々か。こんなにたくさん、あの爺や主人だけで食べるのか?
まぁどうせ殺すなら誰に見られても構わないということかな。
[ぶつぶつ言いながら食堂を出る、ホールに出た所で見知らぬ明るい服が視界を踊る]
なんだ?
[目に映るのはあの青い髪]
[その位置に管のような針を突き刺すと肺が機能せず呼吸できないでえらく苦しむことになる。その時間は10分から15分か。
悲鳴の代わりに空気が抜けるような音を出し、主人と呼ばれた狂人はよだれを垂らしながらけむくじゃらの腕を再度振り下ろしてくる。
その手を掴み取るが予想以上に強い力。少し面倒か、と一つ舌打ちをすると仕事道具のナイフを思いきり腹につきたてた。
耳をふさぎたくなるような悲鳴。まるで獣が這いずるようにのたうちまわった後主人は絶命した。その形相はあの水まみれの生首よりもおぞましい]
[地下の展示室がざわめく気配を見せる。
主人が殺されたのを悲しんでいるのか喜んでいるのか。
そしてそんなものが聞こえるということはやはり自分も狂い始めているのか。
ナタでその首を叩き切ると、それだけを持って1階へ戻る。
厨房へ無造作に投げ捨てて。後は好きに料理しろ、という意味合い。
それから冷蔵庫へ、そしてシャーロットを見るに至る]
…またお前か、小娘。
ナルシストごっこでもしてんのか。
[どこから持ってきたのか、別の服を着て鏡でポーズをとっている。確か来た時は荷物なんて持って来ていなかったはずなのに]
なんだその服?盗んだのか?
―一階:展示室―
[鏡の前で、スカートの裾を小さく抓み、片足を立てる。
まるで、ねじを巻かれ、踊りだそうとしている人形のように。
満足げに自分を眺めていると、背後から声を掛けてくる存在に気がついた。
振り返らずとも、その声の主は分かった。
――小娘……]
…ギルバート。
ナルシストごっことか、言ってくれるじゃない。
かわいいでしょ、このワンピース。
盗んだとか、好き勝って言ってくれるわね。
可愛いとかそんなの興味ないんでな。
もっとそういうのを理解してくれる人に言え。
鏡見てうっとりしてる奴がナルシーじゃなくて何なんだ。
お前荷物持ってなかったじゃないか。なのにそんなもん着てるからなぁ。どう見てもカミーラやステラのじゃないだろ、それ。人形の服でも剥いだか?
女の子はね、自分がかわいく写ると嬉しく思うものなの。
うっとりして、何が悪いのよ。
[先ほどまで笑っていた瞳は、いつしか鋭いものと変わり――。]
剥いだんじゃないわ。
交換したの。
ほら、あの人形見て…?
私の服、似合ってると思わない…?
[何故か、嘘はつかずに。
自分の服を着た人形を指差して、シャーロットはそう言った。]
可愛い、ね。俺には興味ない世界だ。
死体の人形が着てた服なんてよく着れるな、お前は。
[けれどその満足そうな顔には肩をすくめて]
生首見てあんな震えてたくせにすぐ機嫌よくなるなら悪くないかもしれないな。
[似合う似合わないより、失礼ながらシャーロットが小柄な筈の人形の服を着れる事実に驚いているようで]
死体が着てた服…?
ギルバート、何を言ってるの…?
これは、人形の服。
[ギルバートが口にした言葉に、シャーロットは少し首を傾げる。
そして、生首の事を思い出させるかのような言葉には。]
……癒してもらったから。
[――大丈夫よ、と。
ギルバートには聞こえないかもしれない程、小さな声で呟いた。]
人形の服が着れるのが不思議なのかしら。
小娘の私には、これくらいのサイズがちょうどいいわ。
[皮肉っぽく、シャーロットはそう言った。]
…さぁね。人形の服か。それならそれでいい。
[まだこいつ気がついてなかったのか。
否定することもないだろう。騒がれても面倒臭い]
外見が伴う小娘だったことに納得だ。
そんなんじゃまだまだ大人にはなれないんだな、お前。
[小さな呟きは聞こえたのか聞こえなかったのか。あえて口に出さないだけか]
俺好みな体型だったらもう少し優しくしてやろうとも思ったけどな。
まぁ服着て満足ならそれでいいんじゃないか?夜も眠れそうだし?
[冗談交じりにぼやく。皮肉は皮肉として受け止める程でもない]
小娘で、構わないわ。
大人になんか、なれなくていい。
[――そう。
あの人形と、ずっと''同じ''でいたいのだ。]
優しくなんか、してくれなくていい。
私は、あなたの優しさなんていらない。
[――そう。
与えられる優しさは、あの人形のものだけでいい。
それなのに、何故だろう…。]
ギルバート……
[目の前の男の瞳から、視線を反らせず。]
それじゃ俺もお前さんのことは嫌わないといけなくなるな。
俺は子供は嫌いなんだよ。
[見つめられる様に少し訝しげに]
…何だ?
[人の顔じろじろ見るのはマナー違反だと言いたげに視線を返す]
[喉まで出掛かった言葉を、ぐっと飲み込む。
何が言いたかったのだろう……。]
おまじない、してくれない…?
[本当に言いたかった言葉ではない。
与えられる優しさではなく、与える何か――。
シャーロットは、少し俯きながら、ギルバートに一言呟いた。]
怯えてるの…?
それとも、悦んでいるの…?
あなたの瞳は、人形のように変わらない。
それなのに……。
何だろう、この感触。
何だろう、この気持ち。
私は、あなたを……
救いたい――。
あの子に感じたものと、同じだわ。
私は、ギルバートを……
救ってあげたい。
私に、何ができるの……?
(眠れない…
この、気持ちが募れば募るほど…)
……どこでもいいわ。
眠れるようになるのなら。
[――あなたを、感じられるのなら。
その言葉は、きっと聞こえてなかったであろう。
何故、感じたかったのか。
感じて、どうするのか――。
分からない何かを知りたくて、シャーロットは呟いた。]
[俯くシャーロットの瞳が、展示室に敷かれた赤いカーペットを映す。
赤と青が一つとなり、紫色を奏でたようだった。
その瞳の色の変化に、ギルバートが気づく事はあるのだろうか。]
……お願い、気づいて。
私は、あなたの足手まといになりたくないの。
私は、あなたを救いたい。
私は、あなたの味方なの。
[「なんか悪いもんでも食べたのか?」
とは流石に口にせず。どういう風の吹き回しかは知らないが]
そんなら悪い夢、見ないようにだな。
[唇寄せるのは少し腫れの残る二重の眼。あのときのように髪を撫でてキスしてやった。
唇を離して一言]
次はちゃんと何かお代でももらおうかな?
まずはしっかり寝ておけよ。
[一瞬、紫色になった瞳は、少しだけ閉じられる。
与えられた感触に、シャーロットは暫し浸る。]
……ありがとう。
これで、眠れるわ。
[再び開かれた瞳は、青――。]
お代、ね。
……次があれば、考えておくわ。
[次は、必ず来る。
その時、シャーロットは何故に、おまじないを望むのだろうか。]
おやすみ、ギルバート。
[そう言うと、シャーロットは展示室から出て、自室へと向かった。]
あぁ、おやすみ。
[瞳に唇を落とす瞬間に見た紫色の目。見逃すはずもなく。
あれは色が混ざったのか、それとも……。
白い裾を翻して自室へもどる彼女を黙って見送る]
…小娘、か。
[あのとき何を感じたのか。きっとそれがわかるのはもう少し先の気がした……*]
―一階:自室―
[大きく一つ、息を漏らす。
隠していた人形を、ベッドの上へと乗せる。]
不思議、ね…。
あの子でなくちゃ、満たされなかったのに。
あなたでも、心が落ち着くわ。
傍に、人形があるだけで、こうも穏やかになれるなんて。
あの子の魂が、あなたにのりうつってるのかしら。
[魂がのりうつる――。
そんな事が、果たしてあるのだろうか。
シャーロットは、傷ついた人形の隣に横になると、指でそっと瞳に触れる。
微かに残る、男の感触に包まれるかのように*眠りについた。*]
[あの娘][気付いたの?]
[紫の目][紫の髪]
[ギルバート] [彼女は直ぐに気付くわね]
[貴方がとっくに][私達のものだって]
[冷たい唇、眠らない体、濁る顔色]
[動かない心臓]
【→食堂へと続く廊下】
[カミーラの横を歩きながら、彼女の言葉に目を伏せた。]
……そうですね。
過酷な状況にその度反応していたら、…精神がやられてしまいます。
人はその都度慣れる事を覚え……生きていく為に、色々な事に鈍感にならざるをえないのかもしれません。
…それも悲しい事ですけど。
[そう言って、カミーラに向かって微かに微笑む。
おそらく、幾たびもそのような状況を乗り越えて来たに違いない、彼女の言葉の重みを感じながら…]
【食堂】
[白いクロスのひかれたテーブルの上には、すっかり冷めた料理が手付かずのまま残っている。
空いている席に腰掛けつつも、なんとなく手をつける気にならない。
一つ小さく溜息をついてから、カミーラに向き直る。]
…カミーラさん。
一つ忠告しておきますね。
貴方は…無防備過ぎます。
[怪訝な顔でこちらを見るカミーラに、更に話を続けた。]
……床に転がっている、アレを見ましたか?
人の頭を胴体から切り落とすのは……簡単じゃありません。
アレのあった部屋を軽く見回しましたが、…首を切り落とせるような道具はありませんでしたね…。
ならば、「それ」はどこにあるのでしょう?
それと、数。
あれだけの量を、老人と館の主人だけであんなにも積み上げられるものでしょうか?
[淡々と、日常会話のように抑揚無く話す。]
……一人になるのは危険です。
部屋の鍵を開けておくなんて…どうぞ殺してくれと言っているようなものじゃないですか?
[そう言ってから、そこで話を切り、目を瞑る。]
…一つ謝らなければなりません。
貴方が「部屋の鍵を開けておく」と言った時、私はあえてそれを遮りませんでした。
……その言葉に反応して、万が一客人の中に……紛れている敵が居たら何か馬脚を現すかもしれないと思って…。
[大きく溜息を吐き、手で顔を覆う。]
……嫌な人間でしょう?
誰の事も信用していない上に、人の行為を利用して罠をはろうなんて…。
[ここはどこか。
人形達が騒がしい。あの雷の後から屋敷の中ががらり変わった。
しかし老人が慌てる気配は微塵もない。
主人が殺される少し前大きな落ちた直後。
主人の様子を見に行こうと、ランタン片手に地下室へ。
そして異変が眼に映る。]
…逃げた、か?
[数体のオートマータの姿がない。微かに白い眉を吊り上げて。
そこにあった筈のもの。
斧もつ樵、鋏握る美容師、数体の小人の針子、包丁操る料理人…]
ほぅ。動いたか。とうとう、動いたか。
人形どもが…。
ご主人、念願がかないそうでございますぞ?
─ 回想 ─
[ここはどこか。
人形達が騒がしい。あの雷の後から屋敷の中ががらり変わった。
しかし老人が慌てる気配は微塵もない。
主人が殺される少し前、大きな雷落ちた直後。
主人の様子を見に行こうと、ランタン片手に地下室へ。
そして異変が眼に映る。]
…逃げた、か?
[ずらりと並ぶ人形たち。数体のオートマータの姿がない。微かに白い眉を吊り上げて。そこにあった筈のもの。
斧もつ樵、鋏握る美容師、数体の小人の針子、包丁操る料理人…]
ほぅ。動いたか。とうとう、動いたか。
人形どもが…。
[もう一度長く深い息を吐いてから、手の中からゆっくりと顔を上げた。]
……気をつけて。
この屋敷には、まだ見えていない「何か」があります。
それが何かはまだわからないけど…。
(…おそらくそれは……私が見知った風…景)
[ふいに遠くを見るような目で、空を見つめる。まるでそこに何かが*存在しているように*]
ご主人、とうとう人形命宿ったようですぞ…?
[話かける先にあるのは赤い髪の人形。
ラッセルが母と呟いた、あの人形。
彼はほんの少し前、ヒューバートという美術商と共に街へと逃げた。事実しればさぞ父親を恨んでいることよ。
そしてソフィーというあの女。あの金髪であればこの赤毛に見合う人形こしらえられた。恐らく彼らの後をおって去ってしまったのだろう。何とも惜しいと呟けど]
[人形が動いた?さてはてこの屋敷は……]
[そして主人が殺されたと同時刻か少し過ぎた頃だろうか。
地下室から出、耳澄ますと二階より聞こえるけたたましい電話の音。
あの電話が鳴るのは何年ぶりかと眉をよせ、それを取りに執務部屋へと足を運ぶ]
…はい。何用でございますかな?
[電話の先は警察。厳しい声が老人の耳を襲う。
先日殺した警察官のことだろうか。
いつものように空とぼけ、がちゃり切ろうか思考めぐらし…その手を止める。老人の口元が僅か持ち上がり]
ほっほっほ、それこそ静寂好む人形がしでかしたことでございましょうの。あまりにも騒がしい御仁でございましてな。
[警察の叱咤。しかしまともに取り合わぬ。老人、何を思ったかまた信じられぬ言葉、紡ぎだす]
…実はの、今ここにお客人が参っておるのですじゃがの?
[二、三言、警察に話す内容は]
えぇ、えぇ承知しております。では…こうされるとよろしゅうございましょう。
[老人が語る。それは一体何なのか。
チンと電話切り。そのままずるり衣引きずり下へと降りる。
向かう先は厨房か]
ほっほ…。わしがこなすにはちと荷が重くての…。
[厨房にある食糧庫。ほんのわずかのその中身、全てぶちまけ粉々に。一欠けらも残しはしない]
ほっほっほ。さてお客人。飢えて死ぬか生きる為人肉を食らうか。
それか……互いに殺し合うか。
[老人が警察に申し出たのは屋敷の爆破。
期限を設け、その間に「警察官を殺した犯人」を見つけてもらう。
いや、お互いに罪をなすりつけ、でっちあげてもらおう。
この屋敷に満ちる恨みや妬み、感情は既に本物。恐らく主人もこの先長く生きれはすまい
この老人、胸中何が渦巻くか。それを知る術どこにもない。
そして、彼の予想は的中する。
今宵のメイン、主人の首と小さな人形──]
― 二階:ゲストルーム ―
[ 時は既に日も沈んだ頃だろうか。
ハーヴェイは自室を出て、各人の部屋を回り、食事をしないかと声を掛ける。ハーヴェイ自身も昨日からまともに食事を摂っていないが、皆も似たようなものだろうと考えたからだ。
食欲の涌くような状況でもないが、しかし、食わずに衰弱する訳にも行くまい。そして、一人でも多くの者がまともに動けた方が、生き延びられる公算は高いはずだ。
あの冷蔵庫はともかくとして、厨房にはまともな食材もあるだろう。
ハーヴェイの言葉に同意した者と共に、厨房へと向かう。]
[ 厨房にたどり着く。
生首はそのままに転がっている。
食材を探すも、何一つ見当たりはしない。いや、食材であったであろうものの散らばる痕跡だけは、開けられたままの食料庫の中に見て取ることができた。
だが、口にできるものは、調味料、油の類まで残らず処分されている。
誰の仕業だ、と口に出してから、考えるまでも無かった事に気付く。
……狂気を宿したあの眼差しを思い出す。あの老執事以外に誰もおるまい。
無論、冷蔵庫の中身を確かめる気になどならず、一応、砂糖やミルクの類でも残っている可能性もなくはないと、食堂へと移動する。]
―一階:自室―
やめて……っ!
[突然、シャーロットは声を張り上げ、体を起こす。
目に入るのは、簡素な自室。]
夢……だったのね。
[シャーロットは、再び身を横たえ、隣で眠る人形を見つめた。
そして、小さなその人形の、失われた瞳に、優しく唇を寄せる。]
…癒して、あげるわ。
かわいそうに。
痛くても、痛いって言えないなんて。
[自分のした行為に、ギルバートの行為を思い出す。
――なぜ、瞳に口付けたのだろう。
あの時、感じたものは、何だったのか。]
もし、あなた達が言葉を発する事ができるのなら…
もし、あなた達が感情を持つ事ができるのなら…
何を言い、何を思うのかしら。
かわいそうな、お人形さん。
だから、私が護ってあげる。
あなた達を傷つける者、何人であっても許さない。
[シャーロットは、目の前の小さな人形を抱きしめると、静かにそう呟いた。]
あなたを傷つけたのは、モーガンさんだったわね。
[思い出されるモーガンの行為。
一体の人形を、固い扉に押さえつけ、ナイフでそれを磔にした。
お仕置き、という名の行為――。]
今度は、モーガンさんがお仕置きされなきゃ、ね。
[そんな事を思う。
冗談なのか、本気なのか――。
くすっと笑うと、シャーロットは自室を出て、一階の廊下を歩いていた。*]
[結局深い眠りを取ることはなかった。
不思議と体は疲れていないのはこの屋敷だからか。
しかし人が見て判る程度に顔色が悪いが。
ハーヴェイが声をかけてくる。勿論同行するつもりはなかった。
まとまって動くのは好きじゃない。確かに安全かもしれないがどう的にされるかもわからないのだから。
そしてまた屋敷を改めて探索するように歩き回っていると不意に電話の音が鳴り響く]
ここ…電話代払ってたんだなぁ…
[少し間抜けなことを考えながら。電気もついているのだから電気代も払っているのだろうに]
【一階厨房】
[ハーヴェイの後に続き厨房に足を踏み入れる。
相変わらずの嫌な空気に少し身震いしながら辺りを見回すと、その異常に気付いた。]
……これは…。
[「誰の仕業だ」と傍らでハーヴェイが小さく呟く。
言わずとも、その場に居た誰もが確信した事であろう。
そして、この結果が何を意味するのかも]
あの爺……
[電話が鳴れば当然取る人間もいるわけで。モーガンがその部屋に向かう後を付ける。手慣れたもので気付かれぬよう、忍び込む。
主人の執務室はやはり趣味だけはいいようだ。
変わらず並ぶ人形を抜きにすればの話]
…ふん。言ってくれるな、タヌキ爺め。ふざけたことを。
[電話の内容は行方不明の警察官。恐らくあの血糊の主だろう。
そしてその件で警察からの追及があり…あの爺は屋敷と客を差し出したようだ。しかし不可解な。そんなことをすれば自分も主人とやらも巻き込まれるのは必至。何を考えているのだろう?]
[ステラの忠告を聞いて]
無防備かぁ。
昔は、あたしの後ろを守ってくれる奴がいたから。
だからあたしは何も考えずに目の前の敵さえ叩き潰せばよかった。あとの始末はそいつがつけてくれたから。
(少し哀しげな表情になって)
だけど、そいつとは喧嘩別れしちまってね。
[続けてステラの言葉を聞く]
嫌な人間?それが嫌な人間だったらあたしだって十分嫌な人間。
[モーガンの呟きと笑みはまた酷く残酷な響きを持っていて]
殺し合いか。随分ハンデも必要だと思うけどなぁ。
そんならまずお前から殺してやろうかね、爺。
[そしてまたこっそりとその場を後にする。向かう先は広間か食堂。
所で先程浮かんだ疑問。それはあとで簡単に解決してしまうことになるとは流石に思わなかったが]
あたしがシャーロットやハーヴェイとつるんでいるのは一方的に彼らを助けようと思っているからじゃないよ。
あたし一人だとどうしても死角ができる、ある程度協力できる相手は多いに越したことはない。
もちろんみんなで屋敷を出ることができたら万々歳なんだけど。
ギルバートぐらい使える奴はね。逆に仲間には要らないの。あの坊やはきっと、自分が一方的に足手まといな人間を助けなきゃならないなんて、って苛々するだろうから。自分だって助けられることがあるなんて、夢にも思わないだろうね。
― 一階:厨房 ―
これでは……どうしようもないな。
塩、砂糖、油。そんなものまで残さす処分されてしまってる。
後は…食堂にコーヒーや紅茶のセットがあったな。砂糖や
ミルクはあったはずだ。
あのモーガンがそれを残しているかは疑問だけれど、一応、確認しに行ってみようか?
[ 厨房にいる者たちに言う。]
[散乱した残骸を眺めながら、爪を噛む。]
(…これは…長引くと自滅ね…)
[食べる物が無くなる事が、どれだけ人間の精神を蝕むのか…。
思い出したくない過去の記憶が蘇り、改めて自分達の状況が切羽詰ったものだと実感した。]
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