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次の日の朝、春の英雄 アデライド が無残な姿で発見された。
英雄達よ、汝らの選びし道を示すがよい。
現在の生存者は、一枚翅の天使、吟遊詩人 アメシスト、狂詩の落とし子 エルラム、竜の英雄 カルヒ、影の英雄 ナジ、無貌の語り手の6名。
影の英雄 ナジは、無貌の語り手 を投票先に選びました。
大丈夫よ…きっと。
[揺れる空の方向へと足を進めながら、何度となく小さく呟く。
その声は誰にも届かず、自身の内に落ちるのみ。
竜は、先ほど確かに意志を持ってカルヒを2人から引き離した。
それは何を導こうというのか。
ほんの少しの迷いを胸に抱いたまま、歩を進める。]
太陽の雫が無くなれば、村は危機から救われる、のですよね……?
[確認の為、と前を行く英雄たちに投げ掛ける問いに答えはあっただろうか。
身に触れる熱が高くなるが、マントに施された徴の為か、その熱が原因で動きが鈍くなることはないようで、熱に歪む空間が近くなる。]
── 回想・王国外れの居 ──
[それは一つの奇跡。
その卵に一本の亀裂が入ったのは、地平線に一本の紅い筋が通った頃。
自身と2人になる時を待っていたように、神秘的な瞬間───そう女の眼には映る。
囲われた世界から顔を出したのは、射抜くような漆黒。
──それは私自身であり、奇跡であり、導きであり、恵みであり、破壊であり、世界である── ]
"導きしもの"………
[それに心奪われたのは言うまでもない。
透明な水に一つ落とされた色は、静かにゆっくりと波紋を広げ、その色に染めてゆく。
大きな虚栄心の端に、確かに竜の女神は一つ、色を投げ入れた。]
………えぇ、貴女の御心のままに。
[惹かれる心に抗う術は持たず、ただ、窓の外へとそう呟いた。]*
無貌の語り手は、一枚翅の天使 を投票先に選びました。
ついに世界に現出せし陽の雫!凍れる英雄とともに歩む数多の英雄は果たして打ち倒せるのか!
詩と歌と英雄、次回『陽の雫:熱界の太仔』
お楽しみに!
ー陽炎立ち上る地ー
[ナジとカルヒと別れ、急いで凍れる英雄の元へと風に乗り、後方に着地した。
凍れる英雄より放たれる冷気が顔に当たり多少は和らいでいるが、歩を進めるごとに熱気は増している
足元を見れば凍れる英雄が踏み出した際にできた氷が既に水となって後に続く者達の足跡を柔らかい土に刻む]
[【凍れる英雄】は、【陽の雫】まで、あとこの丘を越える所まで来ると足を止めた。辺りに、生き物の気配は一切しない。
英雄は、片手で大剣を掲げると、刀身の半ばまで大地に鋭く深く突き刺した。]
これより……
[バキャリ、キャリリと、氷塊が生み出され、
丘を囲む様に、半円の氷の壁が生み出される。
壁の内側には、蒼白い凍土がみるみるうちに広がった。]
【陽の雫】を討伐する!
[英雄の湖氷の眸は、丘の先を見据える。]
[はじめにみえたのは しろ ]
[初めに見えたのは、赤い何か]
[うごく うごく そこへいこう]
[形状はどれだけの大きさだったか。
溶岩や溶解した金属の様な物が、とろとろと大地を這い動いている]
[それはなにかきえないものだはじめてみるものだ]
[凍土は直ぐに溶けて水は蒸発する。しかし不思議な事に大地そのものが、【陽の雫】によって溶けて陥没することは無い。]
[【陽の雫】が大地を這う音が微かにしている。
【陽の雫】は、粘性の熱塊の其れは、丘の中央、英雄達が見える場所まで垂れ流れるように動くと、停まった。*]
[ズズ、ズズ、と"それ"が地を這う音がわずかに聴こえる
それにつけ景色の揺らめきも大きくなり、じっくり見つめると眩暈を起こしそうな程だった
丘の中央にどろどろに溶けた金属のような。もしくは山の天辺で見る紅い塊のような何かが、意思を持ってそこにいる。
それの姿が見えると集いし英雄からおお、と声が上がりもしたか]
………………。ふむ
[ぴたりと止まり、動かないそれを眺める。おそらく並大抵の武器では攻撃しても効かない。それに留まらず真っ赤に熱されて溶かされてしまう恐れもはらむ
ならば、衝撃を与えてみるとどうなるか。凍れる英雄が行動しないようであれば、彼の前に立つ]
凍れる英雄様、現時点で策はお有りで?
ーーーよければ、私から様子見とさせて下さい。
《 鼓動よ 我が手の内に集まり 波涛を成せ
我が手 大気震動の担い手なり 》
ーーーーーッッ!!!
[左腕をまっすぐに伸ばして手の平を前に出し、右手を添えて勢いよく突き出す
強力な震動が大気を伝わって、陽の雫まで届くだろう
届いた結果を見るまでに二回、加えて手を突き出す]
[丘を半円状に囲む氷塊の壁は、【凍れる英雄】冬の神の力の端か、近くに居る英雄を熱から意図せず護っていた。]
面白い。
フン、見せてみろ。
[凍れる英雄は大剣を片手に、顎を動かし陽の雫を示す。]
[振動は【陽の雫】を激しく揺さぶり、表面を細やかに震わせる。尤も、その表面は粘性で、漣は鈍い動きだ。
アメシストの手が突出される度に、【陽の雫】は振動で激しく揺さぶられ、勢いに押され、後退する。
その姿勢は、前部が薄く後部が大きく膨らむ形。まるで、大地に爪を突き立て飛ばされまいとするような人の姿勢を微か思わせたか。]
[のたり ]
[と。]
[アメシストの攻撃が終われば、
粘性、鈍い動きで全体の厚みは戻り、中央が伸び上がる。
まるでその動きは立ち上がる仕草に見えたが、人の身長の高さを超えない。]
―回想・何時かの朝―
[ナジがカルヒの居に戻った時、竜は卵から孵っていた。
間近で見る竜の仔に、ナジの動きは止まり、ぞくりと背筋の毛が逆立ち、思考が停止した。神の手によるいきもの、陶酔すら与え神秘の限りである生き物。
何者にも染まらず何者にも染まり、無垢であり完全であるとも、ナジは思った。]
カルヒ、食事を持って来ました。
[眩惑感すら感じ、ナジは緩く頭を振ると、カルヒに食事を告げた。どれほど、カルヒの居の中で立っていたのか、ナジにも分からなかった。
粥をはじめ、豊富な果物や望むなら肉や乳に醗酵させた物などあったか。ナジはカルヒと仔竜に祝福の言葉を掛け、カルヒには【偉大なる英雄】に続き、新たな呼び名がうまれゆく……そんな、朝だった。*]
…ふむ。
[一連の動作が終わると、陽の雫を観察する>>14。
ぶるぶると身を震わせ、多少は後退をするもののその場に踏みとどまるように変形する
その表面では炎が燃え盛っていたか。
そして衝撃波が消えればのたり、と中央が伸び上がる。まるで自ら立ち上がるように
そして陽の雫はぶるぶると震動する。先ほどの衝撃波の震えを自ら再現するかのように。
その振動に合わせ無意識に首を動かす]
…粘性がかなり強いようだ。これは、間接的な接触では埒が明かないかな。
凍れる英雄。貴方にも何か策があらば、お願いしますよ
[凍れる英雄に首を向けて行動を促したのち陽の雫に向き直り、次なる動作に入る]
…《 天空より一陣の風よ 今此処に舞い降りよ
彼方より暴風吹き荒べ 数多の雲雲の如く舞い散らせ 》
[ばっと手を上に向けて詠唱。のち、掌に風を感じれば風の塊を叩きつけるように陽の雫へと向ける
もしも凍れる英雄から援護があれば、一緒に巻き込むだろう]
[剣を鞘から抜いた。
大剣を持って、ただ凍れる英雄の前に出るではなく、刀身に刻まれた徴を指でなぞる。
淡く光るそれらの加護]
…
[カルヒ達の姿が近くなれば、なにか問うような眼差しを向けた]
ハハハ!
終なる冬の力を望むか!!!
良かろう……
[アメシストの求めに、英雄は応じる。
英雄は大剣を体の正中に構える。柄は右手で握りしめられ、左手は柄の下部に添えられる。]
号べ号べ号べ 冬が来た!
氷雪を浴びて 季は去れ!
永久にとまり 完全となる!
冬が来た!
冬が来た!
冬が来た!
水は凝れ 大地は霜付き 種は永劫芽吹かぬ!
陽は陰り 火は消え去り 終の冬は来たらん!
冬が来た!
冬が来た!
冬が来た!
[英雄の纏う雹は氷雪で出来た鋭い刃になり、
英雄の踏みしめる大地は胡乱な乱杭の氷の牙を剥き、
氷の壁で出来た内側の丘は、氷が渦巻き、その中央に陽の雫を囚える檻となる。また、氷の壁の内側は猛吹雪が吹き荒れる。見通しは悪く、真白い。
アメシストの暴風に、一本一本に冬の神の力の端を宿した氷の刃が巻き込まれ、【陽の雫】に叩きこまれた。]
[冬の神に全てを捧げし英雄の、冷たき厳格な声が氷に反射して辺りによく響く。>>23そして英雄は、大剣をいとも容易く構えて見せた
どどうと音を立てて英雄の周りにアメシストのものではない風が吹き、凍りついたその声で紡がれるは]
はい
[名を口にする竜の英雄>>27へ小さく頷く]
…あれみ、声は届そきうですか?
[脅威を遠ざけることは出来るかと、言葉を交わした時の続きを。
氷の壁に囲まれた吹雪の奥、視界は悪いが。
陽の雫の煌煌とした赤が氷の牙に冷やされては黒く固まり、また内から溶けて盛り上がっては刃打ち込まれる様が時折見えた]
力で対すぅなれば
冷やし、砕くかと
[それは、詩と言うには、あまりに乱暴で
真っ直ぐで
純粋で
ある意味では、獣の方向のようにもアメシストには感じられた
思わず振り返って、冬の英雄を見てしまう程]
!
[雹が氷の刃に姿を変えるを見やると、陽の雫に意識を向ける。
冬の神の力が広範囲に及び、アメシストの髪や服も白く霜付き、吐く息は白く濁った
そして手の中に集まった風に氷の刃を集め、陽の雫へと叩きつける
幾本もの氷の釘が彼のものに襲いかかる]
[淡く光る大剣はエルラムの手から浮き上がり、宙で回転して陽の雫へ切先を向ける。
鍛冶の神が人の為に鍛えた剣は、人の身では堪え難い環境でも振るえるように。
徴を介して剣の操者の意を受け、宙を泳いだ]
……
[ひゅ、と光る軌跡を描いて剣は吹雪のただ中へと翔ぶ。
溶け燃える粘体を斬ることはできずとも、霜付き固まった刹那へ同調して、岩を砕くように雫の体を僅かずつ切り裂き始める。
本体から切り離された欠片は暴風と氷雪に晒され、黒い礫となって飛び散った]
[渦巻く氷は【陽の雫】を捉え。
粘性の柔らかき身を絞り、地に囚える。
アメシストと【凍れる英雄】の暴風と氷刃の攻撃は、次々に【陽の雫】の身に突き立ち。
溶岩の其れが冷える毎に黒き箇所を現しながら流動するように【陽の雫】もまた冷えし箇所が生まれる。
更に、エルラムを始めとした英雄達は、皆、【凍れる英雄】の力を巧く取り入れながら、各々攻撃をし始めた。
このままであれば。討伐はなると誰もが思ったその時だ。]
[轟音を響かせ、氷壁内の氷が一斉に割れ砕けた。
氷が割れ、溶け、蒸発し、英雄達に襲いかかり。
氷壁内に居る英雄達を、熱界に引き摺り込み、沈ませ堪能する。
丘はぐつぐつと煮え滾る熱界となり、
【陽の雫】は冷えた部分を殻の様に纏い、
その裡に紅き身を宿す。
半身を殻で覆った姿は、何を思わせたか。
【陽の雫】はエルラムの剣を紅き身で”掴む”。]
────────────────
[身の丈は、人よりも数倍。
滴る身を立ち上がらせ、【陽の雫】は崩れた”人の形”をとる。]
/*
勝手に敵を攻撃する剣だの絶対に敵に当たるし自力で戻って来るハンマーだのみたいなのって、北欧神話じゃよくあることだったと思う。たしか
でも掴まれたからさようなら剣くん!(
ナジ。
陽なん雫ら打ち倒したらなば、凍れる英雄は次み村を
……終なぅ凍土へ変えやんと欲するそうです
はあしは。
──止めたい
[カルヒと、ナジへ声をむけ。そこで口を噤む。
人でも扱える武器とはいえ度を超えた集中力と詩の力を要するには違いなかった。
歌わずに唇を引き結んだまま、視界の悪い氷の檻へ目を凝らす。
大剣はしばしば制御を失いかけては危うい動きをしていた。拙いながらも加勢の意志を示し続けるエルラムの額には冷たく凍る汗が浮く]
[【陽の雫】の身は絶えず流動し、
溶解した大地をゆっくりと”歩み”、]
────────────────
[なにかを歌う。
人の声でも神の声でもなく、この世界に生きる者達が聞いたことの無い、しかし【凍れる英雄】を真似た歌。*]
[剣の動きから視線を外せず瞬く余裕のない双眸を、苦しげに細めた直後。
轟音と共に氷の檻が沸いた>>35]
──……っ!
[急激に温められた蒸発した氷が、爆風のごとく灼けた風となって溢れ出す。我が身を、誰かを庇う間もなく、ただ吹き付ける暴熱に耐えた。
より近くに位置どっていた英雄達が熱界に引きずり込まれる気配。奥歯を噛み、剣から意識を剥がして首に巻いた布へ加護を請う。
風が周囲の熱を遮って漸く息をつけば……
視界には煮え滾る熱界と、人の形をして流動する紅き身があった]
……、
[アメシストと凍れる英雄の合わせ技からなる猛吹雪は陽の雫を留め、体を冷やし、黒い部分をエルラムの神剣が削り取って行く。
このまま行けば討伐は成るかと過るが、そう簡単には行くまい。何か胸騒ぎがする
そう思った刹那
周囲の氷塊は一気に割れ、英雄たちに襲いかかる。
丘は凍土から一様に煮えたぎる熱界となり、英雄たちを苛む
辺りには氷の蒸発する水蒸気が立ち込め、何か大きなもの >>36がゆらりと立ち上がる様がおぼろげに見えた]
ーーーーくっ…!!
《 我、この地より逃れんと欲す 風よ集まり 我が身に宿れ 》
[足元が燃えるように熱い。短く謳い、蒸気の薄い所まで昇る
風も熱風となって纏わりつくが下よりはましだと割り切って、吹き出る汗を拭う
その視線の先にはーーー]
………ッ!?
[【陽の雫】と思しき巨体が眼前に蠢く
その姿は最早人を模したと形容できようものだった]
あいつ、"剣"を…!
[握る動作を模した手らしき部分を見やれば、先ほどまでエルラムが手にしていた美しい装飾の剣があった]
[更に驚くべきは、陽の雫が何かを"歌い始めた"事だった>>38
それは形にはなっていないにせよ、凍れる英雄あるいは冬の神の声を想起させるものだったか]
…………。エルラム!大丈夫か、エルラム!
[自らの剣を取り出し、おそらく地上にいるであろうもう一つの剣の持ち主へと語りかける
剣を持っていない方の手を向け、彼に渡した布に刻んだ徴にさらなる力を与えんと、探り当てようとする。
望めばアメシストのように風で浮かぶこともできるだろう]
……ぐぅっ… !
[灼けた暴風に押され、ナジは体勢を崩し大地に手を付きかけた。全身を苛もうとする熱にナジは呻き声をあげ耐える。*]
………
[陽の雫が歌う"なにか"に、許されたばかりの息を呑む。
不意に甦る記憶。
調和した世界へ働きかけて力を引き出すのが本来の詩ならば、
真似てはいても世界の理から外れ、世界の外で歌う詩は
──歪んだ詩。
たまさか詩の力を持って産まれても、狂気の民の歌が
神にも判らぬ捻れ狂う力しか齎さないように>>0:36
歪んだ灰の森で生まれた落とし子エルラムは、
かつて外なる狂詩の歌い手だった*]
[天使は討伐の地を岩の上に座った侭俯瞰する。
【陽の雫】は可変する生き物。
人の身の丈の数倍から更に大きく姿を変えもする。
これまでは、全ての生き物は【陽の雫】に近づくだけで死に絶え、或いは蒸発した。
【陽の雫】はここに、他の生き物が動き音を発する様を初めて見た。]
………っ
[上方から降るアメシストの声>>42
無事を示すように片手を上げ、風の徴へ力を注ぐ。
視線を動かして探すのは自分よりも前に立っていたはずの凍れる英雄、そしてナジとカルヒの姿]
ナジ!
[庇ったのか、と理解する前に体は動いた]
[燃えるように熱い灼けた蒸気は、風に冷やされれば濃い湯気となって視界を塞ぐ。
熱気に怯む足を強引に動かしてナジへ駆け寄ったエルラムの全身から生え出した若葉は、ぐいぐい伸びて周囲へ蔦の籠を編む。
内へ英雄達を囲い守る儚い鎧は、忽ち変色し枯れゆくが、熱気を遮る壁くらいにはなったか]
ナジ、…
[フードの下を覗き込む瞳は鮮やかな萌黄。
下がろう、と仕草で促して緑の籠の周囲へ弱い冷却風を巡らせる]
[【陽の雫】の腕のうち。
灼熱に柄を掴まれたまま沈黙していた剣は、やがて鳴動する]
[つがいたるアメシストの剣>>42を呼ぶように]
[【陽の雫】は、【凍れる英雄】や他の英雄達が、歌っていた様子を真似ている。冬の神の咾までは知らない。
冬の神の咾が聞こえたとして、そのようなものは意味不明なものに過ぎない。
陽の雫は、太陽から滴り落ちた。
故に、この世界の者達が、知る歌を知らない。
詩を歌を、知ることは無い。
この世界に満ちる【詩】は知っていても、
【太陽の雫】は、人の知る、神の知る、竜の知る歌を知らない。
かろうじて知るのは【巨竜】の歌。
それも微か朧げなものでしかない。]
──
───
──── ─ ──── ─ ─ ─── ──
[動きは楽しげでもあり、歌いあげるのは喜びのようでもあり、差し出された滴る手は、友を欲すようでも、”それ”が何であるかを知ろうとするようでもあった。]
[下を見下ろせば、上記に混ざって手が挙がる。どうやら無事らしく、息をつく
彼の近くにはナジとカルヒの姿があった
そしてエルラム達は緑色の蔦に覆われる。どうやら防御を始めたようだった
力を送ってエルラムとカルヒの徴を強化したとは言え、何処まで持つだろうか。そう考えると焦りが募る
自らを制するように、首を振る。
その時、腕に振動を感じた>>51]
《ーーーーキィィィン》
…………。
[右手に握った不完全な剣を見つめる。そして、陽の雫に"握られた"剣も鳴動していた
エルラムの剣は熱されたその身体に包まれてあっても溶ける様子は見られない]
ーーーーーーッ!!
[考えるより前に体が動いた。
びゅ、と音を立てて、一瞬で陽の雫に肉薄する
狙うは剣を握った"手"]
《 風よ 我が剣に集まりて 猛き刃と成せ
死神の鎌がごと、く、 分断、せ よ゛……!! 》
[エルラムの剣を取り戻さんと詩を唱え、剣を上から叩きつけるように振り下ろす
熱風にだんだんと喉が枯れる。げほ、と咳が漏れた]
[大地を凍土に、氷をその身に、剣を向けられ斬り裂かれた。
ならば、【陽の雫】の接し方は同じことを返すのみ。
大地を溶解させ、熱をこれらへ、剣を向け斬り裂くのみ。]
─────────────
[【陽の雫】は剣を掲げ、灼熱の身を渦巻かせた。
歌は、溶解した大地を捏ね上げ、熱い刃の形にする。
人の為の剣は、陽の雫に応えないが構う素振りは無い。]
[──────その最中。
頭上よりアメシストの放った一閃>>54は、【陽の雫】の手を確かに斬り分断する。勢い良く放たれた一閃であれば【陽の雫】の胸元まで潜り込む。身を螺旋に渦巻く流れは、一時収まりを見せただろう。
斬り落とされた手は流動する身に触れれば一部に戻り。
斬り落とした筈の手首の辺りからは、新たな手の形がうまれ、一時空中に浮遊した剣を再度掴もうとした。
目鼻立ちすらなく、流動的な無貌の【陽の雫】は、間近からアメシストを見るように顔のようなものを向けた。放たれる熱は、加護無くば一瞬にして生物を塵とする。蒸発させる。
胸元に潜り込んだ剣身を包むのは【陽の雫】の身そのもの。アメシストが身を引けば、追撃する事は無く、アメシストの剣も容易く引き抜き逃れられるだろう。**]
[声に合わせるように子竜が声を上げる。
と、辺りの熱風が一度中和され、空気の温度が快適なところまで下がっただろう。
だが、氷と熱がぶつかる中心が無くならない以上、これも一瞬のこと。]
大丈夫ですか?!
[エルラムと共に下がるナジに声を掛ける。
が、自らもこのままではこれ以上前には進めない。
じり、と肌を焼く温度に一歩足を引く。]**
[暖かい空気は軽いため集まれば上昇する。反して冷たい空気は重いため下に留まる。
いつしか大気の神よりそんなことを聞いたな。と頭のどこかで呼び起こす
空気にも重さがあることに、その時は素直に感嘆した憶えがある
そして今。陽の雫より放たれる蒸気が昇ってくる
あつい
あつい
あつい。
皮膚が溶けてしまいそうだ]
ーーーーーーーハァァッ!!!
[ひとの形を成した陽の雫の"手"の分断は成功したようだ。急いでエルラムの剣の元へと飛び、自らの剣でキィィィンと陽の雫に触れられぬように剣を陽の雫とは逆方向に弾き飛ばす。
先ほどエルラムが遠隔操作で剣を操ったように、持ち主の手に戻ることを信じて]
ふっ…!!
[急ぎ、其処から離脱せんと飛び出す。背後に一際大きい熱を感じる。おそらく、【陽の雫】がこちらに顔を向けた
だが確認している暇はない。陽の雫の前から離脱することに成功したならばエルラムやナジ、カルヒの元へと急ぐ]*
[周囲の温度が下がる。
もうもうと立ち籠める蒸気は、頼りない若葉にとっては恵みだった。
瑞々しさを取り戻すと、緑の籠は背へ引き戻されていく]
…何人や飲れまが。かんら…あぇでばいくてわ…
[いつか、怖いと言ったのと同じ調子で独り言ちる。
熱界と氷塊の境界、拮抗する力と力の近くに立ち顔を上げた]
ありがとうナジ、助かまりた
[飛び来る熔解した刃>>58は、凍れる英雄の領域へ入れば多少威力を落とすか。しかしそれより近くにいて身を熱から守るのに精一杯な英雄があれば、為す術もなく体に突き刺さりもしただろう。
飛び躱し、ナジと共に後退して、カルヒへ視線を向ける。
大丈夫、と互いに伝え息を吸った]
揺すってくだしい、大地を
あれは人の形…
[立ち上がって不安定だろう足元を深く、と。
あるいは大地が沸騰させられ溶けた今、そこを震撼させれば足場を失わせることが出来る可能性もあった]
[高く金属の弾く音>>66
蒸気の満ちる空を舞った大剣へ手を翳し、意識を集中する]
…
…操へ、あが手
人なる者とぅて 人ならん者とぅて
声聞き鳴こう軌跡
[詩を介して徴の制御を取り戻せば、刃は陽の雫の間合いを避けるように宙を泳いで静止した]
[今度は竜は、歌に合わせるように───吼える。
その声は低く底から響き、大きくゆっくりとその大地を揺らす。
カルヒ自身もその圧に吹き飛びそうになる身体を低く保ち、歌を紡ぐ。]
[英雄は傲慢な笑み浮かべ、太陽の雫は無貌の侭それを見た。
地の底より響く鼓動、氷壁に半円状に囲われ熱界と氷塊、そして蒸気と吹雪の入り混じる、単身足を踏み入れれば即死する空間。
丘が、揺れた。
カルヒの歌と竜の咆え声は、大地に染み渡り・・・]
[英雄は傲慢な笑み浮かべ、太陽の雫は無貌の侭それを見た。
地の底より響く鼓動、氷壁に半円状に囲われた丘は熱界と氷塊が鬩ぎ合い、そして蒸気と吹雪の入り混じる、単身足を踏み入れれば即死する空間。
その丘が、揺れた。
カルヒの歌と竜の咆え声は、大地に染み渡り・・・]
アメシスト、離れ
もっとこちらへ
[竜の吼え声に揺れる足元。
アメシストが飛んで来るのが見えた>>66
熱を失いながら降って来る熱の刃を避ければ、転びそうにぐらつく]
[溶解した大地、氷塊で覆われた凍土、それら区別なく蜘蛛の巣状に罅がはいり、次々に地の底へ落ちてゆく。
氷壁の一部も幾つか呑み込まれはしたが、その殆どは健在だ。
だが、氷壁の内側は、徐々に穴だらけとなってゆくだろう。
まだ氷壁内に残っている英雄達が居れば、彼らも大地と運命を共にしかねない。]
!!エルラム
[陽の雫の元から離れれば、熱の刃の合間にエルラムの姿を見る
そこに思い切り飛び込めば、歌が聞こえた>>73]
………….。地面が。
[エルラムの近くに着地し、轟音に振り向けば大地が落ちてゆく様が見て取れる
熱の刃はまだ襲って来ていたか。エルラムと共にぐらつきながら、剣でそれらを弾く]
大丈夫か、エルラム
[互いにバランスを保てるよう、エルラムの手を握る
陽の雫はどうなったか。顔を上げるも、蒸気と土埃が混ざって見えない
そのうちに、亀裂はアメシストがいる場所にも迫ってきたろうか]
[英雄は氷の牙群れで造られた橋を深淵に掛ける。
揺れ動く地を物ともせず、喩え幾ら割れ砕けようとも咲く氷雪の橋。
その橋は一直線に陽の雫へと延び、驚くべく事に、陽の雫をまるで救おうとするかの様に掬い上げる。]
崩れてりる…
[凍れる英雄の様子を探り、氷壁の内の暴虐溢れる丘へ顔を向けた。眉を寄せる。
見えにくい視界の向こう。剣を介し気配は数えられた]
まだ取り残され───
ナジ、アメシスト
中なん英雄達が
[大剣は周囲を把握しきれないまま、崩れかけた氷壁の内を飛翔する]
[英雄は悠々と橋を歩み、大剣を静かに振り上げる。
其処には討伐の意志が含まれていただろうか?
凍てついた英雄に、そのような意志が?]
[蒼白き大剣の隅々に、冬の神の力(加護)が満ちる。
大剣が、きしきしと更に凍りつく様は、まるで白の血管や絶えなき葉脈が伸びゆくよう。]
げほ、…………。
《 風よ 今一度、吹き…荒び、て、
我が前に 立ちはだかる障壁を、ふきとば…せ! 》
[エルラムのまだ中に英雄が、という言葉に頷く>>85崩落はまだ続いていただろうか。一先ず状況を把握しようと、渇いた喉で詩を紡ぎ、蒸気と砂煙の混ざったものを風で吹き飛ばす]
[断面は黒く冷え、元の煌きに戻らずに【陽の雫】は両断された。
しかし、【陽の雫】は両断されても流動した身は個別に蠢こうとする。片方は、粘性のそれの侭、凍れる英雄を呑み込もうと広がり、もう片方は再び崩れた人の形をとろうとした。]
[視界が晴れると、地面にできた大きな穴を貫くように氷の橋が形成されていた
その先には、陽の雫が]
ーーー?
[凍れる英雄の歩み寄る様に気づく。
その周囲には逃げ遅れた英雄達が間一髪、崩れた大地の端に手をかけ危機を逃れていた]
エルラ、ム……。君のちから゛で…彼らを助けることは、できるかい。
ここから地面を通して…蔦を伸ばす事は?
[エルラムに提案を投げつつも、目線は凍れる英雄の元へと注がれる]
………!
[アメシストの喚んだ風が視界を晴らす。
溶けたまま崩れゆく大地に残された英雄達の姿と、
氷の橋を悠々と歩む凍れる英雄>>86が見えた]
たすけを
[先程と違い、人の姿は小さく、まるで子供ほどの大きさ。
【凍れる英雄】が対するのは、より大きな【陽の雫】であり、橋の根本へ向かう【陽の雫】を討ちには向かえない。*]
[先程と違い、人の姿は小さく、まるで子供ほどの大きさ。
【凍れる英雄】が対するのは、より大きな【陽の雫】であり、橋の根本へ向かう小さな【陽の雫】を討ちには向かえない。*]
……
[溶けた大地にも、凍った大地にも芽は萌せないだろう。
しかしアメシストの提案へ首を振る代わり、エルラムは揺れる地面を走り出した。氷の橋へ。
宙を舞う大剣は氷壁を切り裂くべく刀身をぶつけ、立てる英雄達が壁の外へ逃れる道を作り始める]
エルラム、行って下さい。
私が彼らを助けます。
[ナジはエルラムが駆ける背に声をかける。
鍛冶の神が鍛えた剣は、エルラムの手元にあった方が良いと暗に言うように。]
[提案にエルラムは首を振り、駆け出した>>97
その先には氷の橋。中空を舞うエルラムの剣は壁を壊すべく刀身を壁にぶつけ続ける]
……なるほど、な゛……
[よろり、と立ち上がる。陽の雫に熱されて、一気に冷たい凍土へ飛んで来たのだ。温度差により若干視界が揺らぐ
それでもエルラムに続き、氷の橋を進む]
[大地は揺れる。
歌に集中し、足元から響く竜の声を聞く。
側に起こる崩落も、其処に飲まれる英雄達にも目もくれず、ただその歌に飲まれるように、歌う───。]
─────………。
[氷張る大地にも、幾筋かの亀裂を入れ、大地の揺れは小さくなった。]
[不安定な地面へ足を取られながら。
走るというよりはよろめき歩むうち、首の布を介して風を起こす。飛翔するほどの奇蹟とはならず、跳躍へ上昇風となって滞空時間を伸ばす程度]
………!
[凍れる英雄が両断した陽の雫がまだ蠢くのが見えた。
それを遠目、氷の橋の根本へ辿り着けば、
風に吹き飛ばされて滑る氷牙に辛うじて掴まる英雄>>94へ手を伸ばす。氷塊から身を乗り出し手首を握り、さらに腕から伸ばす蔦で重みを支える。
自らも氷に滑りながら引きずり上げようと力を篭めた]
………!
[何度も滑りながら英雄を引き上げようとするエルラムの視界の外、歪な人の姿をした陽の雫が橋を溶かしながらのたり、のたりと橋を渡って来ていた]
つ、しっかり…
[ナジの言葉を受けて、大剣は制御の危うい動きで操者の元へ戻ろうとしていた。
彼らを助ける、という言葉を信じている]
[遅く、それでも確実に、歩を進める。
漸く氷の橋の根元まで来た、と顔を上げれば、こちらに近づくものがある
先ほどまで対峙していた【陽の雫】には他ならないだろうが、まるで子供のような大きさだった
更に向こうを見れば、エルラムが英雄を助けている姿が目に入る>>101]
……だいじょうぶ、かい
[走り寄り、エルラムの握った英雄の腕を掴んで支援を試みる]
(カルヒ。)
[ナジは短剣を水平にし、二本指で刃の表面に並んで刻まれた幾つもの徴をなぞり、詩を口遊む。]
地は怒る 氷雪の大地
冬の神はうるわしき
終なる冬は畏きに
我はナジ
王国を住処とせし者
影の英雄と呼ばれし者
終なる冬を新た場所へ向かわせ
氷雪の牙を新た場所の望みと欲さん
永久に堅き戸は 新たな永久の戸となる
[ナジの周囲に短剣に刻まれたものと同じ徴の群れが大きく浮かび緩やかに明滅した。]
[アメシストの手助けを得て、火傷に傷ついた英雄の体を引き上げる。
そのまま、降りて来た大剣を握って杖代わり、起こして立ち上がらせた]
歩けぅ…?
動けるなら、貴方も落ちうそな人を助けてください
[英雄にそう告げ、橋のこちら側へ向け歩いて来る小さな陽の雫に気付く。
アメシストの顔を見た]
………
[その向こう、丘の中心で闘う凍れる英雄と陽の雫]
あれを、頼みますか?
はあしは…冬なん英雄をたすけに。
[【凍れる英雄】は【陽の雫】を細かに分断し続け、拮抗は崩れていた。
英雄が加勢すればより速くに討伐は終わるが、【凍れる英雄】に加勢するには、子供ほどの姿の【陽の雫】を討たねばならない。]
[【凍れる英雄】は【陽の雫】を細かに分断し続け、既に拮抗は崩れていた。
確かに、他の英雄が加勢すればより速くに討伐は終わるが、【凍れる英雄】に加勢するには、子供ほどの姿の【陽の雫】が辿りつく邪魔になるだろうか。]
/*
ナジがやっているのは、かなりギリギリの詩の使い方かもですね……。
冬の神の力の端(加護)へ語りかけてるような、水となった物へは冬の神の加護は無いとして、自由に扱ってるような解釈ですが。
[既に橋の先端での拮抗は崩れていた。
凍れる英雄を呑み込もうとする陽の雫は、既に分断され最初の体積よりも遥かに小さい。
陽の雫が全て伐たれる時は、冬の神の勝利が成就する時。
その前に、辿り着かなければならなかった。凍れる英雄の【心】へ]
アメシスト
お願いします。意志は、そなん手に
[子供ほどの大きさの雫の欠片を、大気の英雄へ頼む言葉を残して走り出す。
橋を渡る─── 途中、風の徴の力を引き出し、飛翔する剣の柄に掴まり、
目標との間を歩く陽の雫を飛び越えようとした]
[わぁん・・・]
[陽の雫の欠片が撓むような気配。
飛翔するエルラムの姿へ向けて、掴まえる様に”両手が伸ばされた”。それが何なのか、もっと知りたいと望む子供のように。
手は、冷えた部分の黒が混ざっていたろうか。]
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