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次の日の朝、一枚翅の天使 が無残な姿で発見された。
汝らの行いが、物語の結末を導くであろう。
現在の生存者は、旅人 アメシスト、影の英雄 ナジ、大陸を横断せし巨竜、旅の司祭 カルヒ、英眼の英雄 リューナの5名。
[カルヒの瞳に宿る迷いの光>>1:47を見ながらナジは数年前のことを思い起こす。それは、ナジが神と人間との関わり合いの探訪を行っていた頃の話だった。]
これは力を抑える為の徴です。
身に余る【詩】の力を適切に扱えるようになるまで、護符として持たせることもあると聞いたことがあります。
力がありながら罪を犯した者を抑えるための「徴」として使われることもあると聞きますが、母君が刻んだのであればそれは無いでしょう。
[深い色をした双眸をカルヒに注ぐ。ナジは極力、自らの感情を出さないように努め、言葉を続けた。]
この徴でもし貴方の力の開花が封じられていたなら、巨竜に対して、力ある言葉で働きかけることも出来るやもしれません。
[ナジがその場を離れれば頭上にいる天使に目をやる]
ーー天使様。神々からすればこの行いは”無謀”であるが、”禁忌”では無いでしょう。
もしも事が成し遂げられたとして、そのぶん罰が与えられるという事はありますか。
[天使にそう尋ねた。
返事を聞けば、集う英雄のもとへ歩いて行くだろう]
―数年前・とある村で―
[何故神がこの世界に在るのか。人に幸福を齎すこともあれば、災厄を齎す神も在り、その度に人はその運命に甘んじ、炙られる羽虫のように神の掌で踊る。
人間に与えられた過酷な運命を切り裂く一筋の光が、英雄なのであれば、何故神々は光そのものとなって人間達を導き続けてはくれないのか。]
[ナジは体に刻まれた「徴」の群れを思う。神への疑念から沸き起こった、神々と人間の関係の理想的な在りようが、ナジは知りたかった。]
[そのひとつの手掛かりが、カルヒの村だった。
幾度か足を運び、コミュニティである教会を来訪し、村の成り立ちを尋ねる。”王国”では口伝として知ることの出来る物語とは、また別の歌が物語があった。]
[代々司祭職を受け継ぐ血筋の人間であるカルヒに初めて出会ったのは、太陽が昼を回った頃だったか。教会の中で人々を見守るような眼差しで、時には歌を紡ぐ彼女は、力こそ無くても希有な声をしているように思えたものだった。]
(私はナジと申します。)
[金緑石をフードの飾りにつけ、深い色のローブを付けたナジは黙礼をし、教会に訪れては人々の話に耳澄ますことを望んだ。*]
やはり……
["力を抑える為の徴"という言葉に、自ら知り得ることとの答え合わせをするように。落とした言葉と共にゆっくりと目を伏せた。]
……私の力、が……
[何かを言いたげに手を見つめてみるも、想いは上手く言葉にはならず。ただ、ぐっ、とその手を握れば顔を上げ、何かしらの働きかけが出来るやも>>0との言葉に]
……はい。
本当にそのような力が私にあるのか、
未だ信じられはしませんが……
[そう呟く響きは何処か決意を込めたもので。巨竜へと目を向け]
説得をして…というのは難しいのですよね…
となると……
武力行使、となるのでしょうか…
[やり方は皆目見当もつかず。出来得る限りの想像を働かせてみるが**]
[巨竜の麓のやや上空にて。
一枚翅の天使はアメシストに眼差しを向けた。]
「然り。
無謀ではありますが禁忌ではありません。
しかし、元より掛けられた加護を除き
神々が貴方達に加護を降らせることはありません。
罰はなく賞賛すら受けるでしょう。
しかし、また再びの災厄が起こらぬとも限りはしません。
其れは……貴方がたと巨竜次第でしょう。」
[天使は哀れみをおぼえながらアメシストに音色を降らせる。]
[ナジはローブに覆われた片手でカルヒの手を下からそっと持ち上げ、その手にロザリオを返そうとする。
カルヒが触れたならローブの感触だけが感じられるだろう。]
自分を信じるのです。
[勇気づけるような言葉をかける。
そして、ナジは同じく巨竜へと眼差しを向けた。]
説得……ですか。
心を交わし、移動してくれるように願おうと?
[ナジはリューナを横目で窺う。
ナジも力による働きかけを考えていた為、この山脈のような巨竜への説得などは思いもよらない言葉だった。]
詩を歌を響かせて竜を動かす。
貴方がまこと成し遂げられたならば、行いの後には、偉大なる英雄の名が付いてきますね。
[ナジは、口を*噤んだ。*]
[そっと手をローブに包まれれば、手にはローブの感触と馴染みある重みが返ってきた。自分を信じるのです、と言われれば手に戻ったロザリオを握り締め、今一度、深く息を吸い込んでみる。説得、という言葉に驚く相手に動じること無く、コクリと頷けば]
はい……
私たちの目的は村のあった場所から動いていただくこと……
無用な犠牲は好みません…
……甘い考えであることも承知しています……
[あくまで平和主義であるところは職業柄でもあろうか。]
……英雄の名………
私には重すぎるものです。
ただ……人々にその馴染みの地が返れば、私は……
[しかし力が必要であることは、理解はしているのだろう、最後は迷うように言葉を弱くし。口を噤んだナジに合わせるように、ただ巨竜を見上げた**]
犠牲を出さずに成し遂げられたなら素晴らしいでしょう。
それがまことになれば、気高き理想の体現です。
[巨竜の一部である、山肌や壁のように聳える大地を見上げて、再び返答する。]
[辺りから距離をとる。刃の表面に並んで刻まれているのは幾つもの徴で、ナジは片手で刃の表面をなぞりながら口遊んだ。]
言の葉は鋼の如く
言の葉を重さを増し
言の葉は願いと想いを
言の葉は人々の願いと祈りを縒り合わせる
大地は詩を鳴動で奏で
湖畔は詩を細波として奏で
森林は詩を葉擦れで奏で
火焔は詩を爆ぜて奏で
旋風は詩を掠れた音で奏でる
光は心を反映し
闇は光の強さを反映する
[ナジがなぞった後の徴が光り始め、ナジの周囲に刃と同じ徴が大きく浮かび始める。発光する徴は、緩い明滅を繰り返す。光はナジの顔を下から鼻先まで照らし出していた。]
我 扶ける
万物の詩より更なる詩を得
更なる力を溢れさせる
あらゆる徴は詩を得
あらゆる歌は詩を得
あらゆる詩は詩の力を更に孕ませる
我はナジ
王国を住処とせし者
影の英雄と呼ばれし者
未だ晴れぬ憂いを持ち英雄に従いし者
今 ここに望むは力の増幅
満ちる詩よ更に満ちよ
この地に集まる詩の力を英雄達に与えよ
[周囲は光量を絞られたように束の間暗く翳る。
ナジが瞑目すると浮かんだ徴は渦巻き辺りに熔けて、または吸い込まれるように消え、それと同時に翳りは元通りの明るさに戻った。
双眸を開くとナジは説明を行う。]
この地に満ちるものへ呼びかけてみました。
幾らか、巨竜へ働きかける際の英雄達の力を強められたなら良いのですが。
[カルヒに視線を向け、すっと慣れた動作で短剣をローブの下に*戻した。*]
カルヒ、君が君自身を信じるならば、私もそれに応じよう。
[ふ、と笑う。ナジの目線に応え、英眼を覆う包帯の徴をなぞる。やれることはやらねばなるまい。]
『
鎖に繋がれし音よ
英眼の名のもとに応えよ
依代を集め 其の音を響かせよ
そして 此方の詩をきかせたもれ
旋律よ 我が身に宿れ
』
[英眼に巻かれた包帯がはらりと落ち、巨龍の意志が、幾百、幾千もの文字が右目へと流れ込む。]
巨龍よ…ここを動いてはくれないか。
君の下に、幾百の村々が眠っているのだ…
頼む、私の願いを、聞いてはくれないか?
[巨龍にふれ、こちらの意思を英眼を通じて流し込む。
其の詞は、叡智の力で龍にも読み解くことができるだろう。
あとは、静かに、龍の返答を待つのみ━━━━。]
英眼の英雄 リューナは、大陸を横断せし巨竜 を投票先に選びました。
[竜は動く必要を感じない。
赴くままに眠り赴くままに動き赴くままに気儘に生きる。
潰れ眠りし命は世界に還り再び世界に現れいずる。]
それを望むものがいるからだ。
これより未来を歩む者の願いを、聞き届けてもらえないか。
[願う。かなわぬとわかっていても…]
[わかりきった答え。それをやる前から識っていたこと。
けれど、可能性が一筋でもあるなら━━━。そう思って。]
…あとは…詩による刺激…か。
ナジ…どうする?私の願いは聞いてもらえないようだ。
[自嘲気味に話す。龍にとって、人の願いなど、関係のないこと。]
[竜には時がない命を奪おうとする者がない故に
竜にとって命とは総量で計られるものであり世界に於ける命の総量は変わらない
もし英眼の英雄が違う答えを返していれば竜の応えもまた変わったろう。]
[黄金色に輝き、黒き縦長の眸が開き覗いている。
それは村や街ひとつはゆうにあると思えるほどの、巨大な眼。
彼方頭上の山脈は薄れて見え、その眼もまた薄れて見える。
巨大なる月のような眼として。
心が弱いものが見れば震え上がらせ失神させる光景。]
…龍に、人の願いが通ずると思うか?
答えは否、だ。
[遠まわしに、既に試したことを伝える。
龍を動かすには、やはり実力行使をするしか方法はない。
もはや対話など無意味なのだから。]
…気は引けるが…やるしかないのか…
[この巨竜の命を奪えるのは遥かな未来・世界の終わりの時
世界の黄昏《Ragnarøk.》の時に違いない
されども今この度、
*人の持つ調べを奏で響かせられれば竜は動きを見せるだろう*]
―――あぁ。それは判っていますよ
でも、明日判らない天候より今日の風向きのことばかり考える生き物ですよ。人間と言うのは
[天使からの耳障りの良い音色に眼を閉じて、返事を返す
―――少なくとも、僕にとっては。そう付け加えて踵を返した。人々が集まる場所へと]
否……。
[リューナの声は断言にも聞こえ、言葉を失う。]
…………。
[やるしかないという声に促されるように再び巨竜を見上げた時、ナジは違和感に気付いた。月がある。]
否……。
[リューナの声は断言にも聞こえ、言葉を失う。]
…………。
[やるしかないという声に促されるように再び巨竜を見上げた時、ナジは違和感に気付いた。月がある。]
…… ……ッ、
[いや、あれは月ではない。
月はあのように大きくはなく、中央が縦に割れてもいない。
”それ”が何であるか理解した時、恐怖が喉元まで迫り上がって来た。悲鳴を噛み殺すようにローブの袖を強く掴み、爪を布ごと掌に食い込まさせる。
恐怖がナジの心を鷲掴みにしようとする。]
リュ、リューナ……。
[混乱しかける頭で、しかし息を止めて心臓の音が体内で響かせる侭に任せた。本当にこんな生き物が居るという実感を初めて抱いた。今この時まで、ナジは巨竜だと分かっていても姿から竜だと心底実感はしていなかった。]
…っ!?
揺れ………ッ
[突然大地が、否、巨龍が動く。身をよじっただけなのかもしれない。しかし、それは人間にとっての"天災"]
ナジ、うろたえるな…っ
[恐怖を覚えるのは自分も同じこと。強烈な重圧《プレッシャー》をすぐそばから感じ取る。]
…っ!?
[其の瞳は己の瞳を貫くような威光を放つ。恐怖。畏怖。すべての恐れを全身で感じ取る。]
っ!
『
鎖に繋がれし音よ
英眼の名のもとに応えよ
煌く陽に 美しき旋律を
揺らめく影に 憂いの唄を
静寂を破り 力を放て
』
[落ちる岩の出す音波は増幅され、強烈な破壊《ソニックブーム》を起こす。強烈な波動は落ちる岩を其の音をもってして粉砕する。]
動くぞ!
[声を張り上げ、次の事象に備える。]
………ッ!!
[反射的に巨竜の山脈の上層を見上げれば、其処には先程までは無かったものがある
月―――。と見紛う程、巨大な
――――巨竜の、眼《まなこ》
根源的恐怖に高鳴る心臓を押さえ、其れを尚も睨む。息は暴風のように荒れる
眼の前の其れが生き物だと信じていなかった訳ではない。だが、今まで実感をしていなかっただけだ
天災と名前をつけたそれが何であるのか、今初めて目の当たりにしたに過ぎない]
――――ふ、ふふふふふふ
[それでも何故か、笑いは漏れて]
は、はいっ……。
[リューナの声に息を吐き、呼吸を。震える息を噛み殺し、竜の開いた眼を見つめる。眼から視線を逸らせば、もう二度と見られない気がした。
大地が揺れる、こんなにも容易く、竜は地を揺らす。]
(こんなところで死にたくはない。)
[双眸を細める。眸に力を込め、竜を睨みつけた。
転がり落ちる巨石へ向けて、短剣を抜き放ち水平に構えると、刃の徴に二本の指を触れさせて、]
岩は水が如く易く斬られん
転がり落ちる岩は重みを失い
命ある場へ転がり落ちず
[村人達には転がり落ちぬよう逸らす詩を口に乗せ、身の丈はある巨石を両断するように、短剣を振るおうとした が。
それより手前で、岩はリューナの詩により砕け散る。]
――嬉しいな。ちゃんと……
"生きている"んだ…!!
[半ば反射的に剣を抜いて、眼へと向ける。輝く切っ先は震えている
だがアメシストの心の中には恐怖に混ざった歓喜がある
天災ならばどうしようもない。だが生きているのであれば――"死"も同様に存在する]
[少し離れた場でも他の英雄が巨石を撃退したのか音がする。
遅れるように、先程よりも小さな巨石が転がり落ちて来たが、先より対処は容易かろう。
今は小さな鳴動が鳴り響き、また新たな事象が起こるにしても、時間があると思わせた。]
[少し離れた場でも他の英雄が巨石を撃退したのか音がする。
遅れるように、先程よりも小さな巨石が転がり落ちて来たが、先より対処は容易かろう。
今は小さな鳴動が鳴り響くだけで、また新たな事象が起こるにしても、態勢を整える時間があると思わせた。]
[少し離れた場でも他の英雄が巨石を撃退したのか音がする。
遅れるように、先程よりも小さな巨石が転がり落ちて来たが、先より対処は容易かろう。
今は小さな鳴動が鳴り響くだけで、緊張は解けはしないが、また新たな事象が起こるにしても、態勢を整える時間があると思わせた。]
私に任せて下さい。
[ナジは男の方を見ずに声をかける。
続けて落ちてくる小さめの巨石に、ナジは駆け寄り短剣を表面に触れさせるように押し当て、両断した。
もしカルヒが近くにいて動けないようならば、カルヒも守るように短剣を振るうだろう。]
―――…そんな訳にも。
[ローブの者はこちらを見ずに任せて下さい、と声を発した
そして続いて落ちてきた巨石を両断する
アメシストも近くに巨石の気配を感じれば、同じ様に剣を響かせて石を砕いた]
そういえば、名前を聞いていなかったな。
…例えばの話。この石を一気に片付ける方法があるかもしれないと言えば、どうする?
[ローブの者に語りかけた]
[英雄とは違い、例え護符となる徴を持っていても、村人達にとってここは危ない。もしまだ村人が近くにいれば、ナジは声をかける。]
一度ここから離れて下さい。
貴方達の身に危険が及びます。
[ナジは樹に止まる天使を一瞥し、]
出来れば天使がいる樹よりももっと向こうに逃げて下さい。
[転がり来る巨石を両断する傍ら、男が声をかけてきた。]
私はナジです。”英雄”殿。
[先程と同じ呼び方をし名を名乗る。]
一気に片付ける方法ですか?
どうやって行うと言うのです。
[巨石を両断し合間に視線を送る。]
ナジか。僕はアメシストと、―――呼んでくれ
[眼の前の巨石を両断しつつ、ナジへと距離を詰める]
僕の詩は大気の神の加護を受けたものだ。空気の振動を力に換える。
さっき、君は…おっと…――――力を増幅させる詩を詠んでいたよね?
だから僕の剣と君の徴の力を合わせれば、広範囲の、岩を音の力で纏めて砕けるよ。きっと
ほら、丁度さっき片目の英雄さんがやった様な事が、ね。
[巨石を砕くか避けるなりしつつ、ナジへと語りかける
そしてリューナの方をちらと見やり、提案を出した]
…………。
分かりました。
[神の加護を得し英雄にナジは頷く。]
遥か高みのものを全て、砕ききれるならば行いましょう。
[巨石を避けながら短剣を巨石の側面に振るい両断する。]
…………。
分かりました。
[神の加護を得し英雄にナジは頷く。巨石を避けながら短剣を巨石の側面に振るい両断し、そのままの勢いで身を回転させアメシストへ向けて短剣を打ち込んだ。]
我は望む!
[打ち合わされた音は*どんな音か。*]
大気の神の加護受けし者 アメシストへと
遥か高みまで彼の詩を響き届かせ
霰が如く降り来る巨石へ働きかける
詩は合わさり高みへと押し上げん
………
やはり、そう、ですよね…
[ナジ、リューナの動き>>16>>17を見つめ、リューナからの答え>>21には、予想通りだとはいえ、少し声のトーンを落とした。]
ナジさん、リューナさん、ありがとうございます。
[自らの甘い幻想を汲もうとしてくれた英雄たちに頭を下げ、その後の2人のやりとりとリューナの言葉>>28に、息を吸い込めば、決意を表情に滲ませる。]
やる、しか……
[やるしかないのだ。途方もない大きな力に向かうというそれは小さなカルヒの身体を震わせるには十分なもので。自らの身体に満ちる感情が恐怖というものとは違う感覚を覚えていた。]
[身体のバネで振動の衝撃を吸収しながら、リューナに続いて走る。ハッと後ろに気配を感じれば、そばに迫る巨石がナジの短剣によって砕かれた。
手首に掛かったロザリオを握れば、ロザリオに刻まれた方の「徴」にそっと口づけし、息を吸い込む。足を止めれば、クルリと振り返り吸い込んだ息を吐き出すように唄う。]
地の力を我に
天の力を我に
静に響く地の音に
その鼓動を重ね
天より落つる光に
その身を委ねよ
───そして我に加護を。
───我が名は──カルヒ──
[一瞬迷ったが、自らの名を告げてみる。唱えたのは速さを求める「詩」。辺りが光に包まれ、その辺り一体に影響があったことだろう。]
………っっ?!
………こんな……
[いつもの「詩」とは異なる影響と力に戸惑い、その身体を返して走ることまで思考が行かずに立ち止まった。]
…は…ッ…は…ッ…
[強力な詩を広範囲に放ったことによる疲労。それに伴い叡智が英眼へとなだれ込む。それによる目眩]
ッ…!
[そこに襲い来る岩。しかし、それを男が詩を携えて切り伏せる>>41。その後来る岩もナジが切り裂く。]
すまん…っ
[二人の男に礼を告げたところで男の方に覚える既視感。それが何か、思い出そうにもその余裕はない。思い出すのを諦め、次の詩を…]
!?また…ッ
[再び起こる揺れに詩を紡げない>>53。]
/*
『
鎖に繋がれし音よ
英眼の名のもとに応えよ
舞い上がる砂塵よ 舞い上がる風よ
終焉《ラグナロク》を打ち砕く力となれ
』
…そう来なくちゃ
[跳躍して巨石を避け、一気にナジへと距離を詰める
背後にナジの気配を感じれば、振り返り様に刃を振るう]
ナジたる者の声に応えよ、我が刃!
『 今 理は此処に顕現せり
古代より来る万物流転の法則よ
今此処に蘇り 遥か蒼穹まで響き渡れ 』
[合わされた刃と刃はキィンと音を立てて響き渡る。音の反動がアメシストの肩まで響く
ナジの詩と合わさった事で二人の刃の上に大きな徴が浮かび上がり、無尽に飛び散った
それは音の衝撃を持ってして高みから転がり来る巨石をも砕き、後には細かく破砕された欠片が落ちてくるのみだろう]
ーーーぐっ…!
……僕の無茶に付き合ってくれてありがとうね、ナジ。
[徴が消えれば肩を押さえて蹲る。反動により手が震え、腕は石のように動かない
首のみを動かしてナジへと礼を告げる]
いつぶりかな…こんなに頑張るのは。
でも、まだ終われない。僕はこの戦いの「解」が見たい。
[独りごちて、頭に巻いていた布を取る。
剣を持つ腕に巻きつけて、手放さないように固定した
そして体勢を整えて巨竜を睨み付ける
雲は既に動いていただろうか]**
[キィンと鳴り響き描かれる徴は、音の衝撃となり転げ来る巨石を貫き次々と砕く。山裾から駆け登り落石を砕きながら、見えない力である音の輪が広がるのを見るのは圧巻の一言だった。
微細な粒となり降り来る欠片の雨を、ローブに覆われた腕を掲げて防ぎ、]
!
肩が……アメシスト、反動を自分に引き寄せたのですか。
[ナジの側は打ち合わされた音の大きさに軽い痺れを感じただけだったのに、アメシストは肩を押さえ蹲っている。
直ぐさま布で剣を手に固定する様は、歴戦さや闘志を垣間見せるものだったか。]
「解」とは一匹の蟻の過去に関係があるのですか。
………まさか………
[言葉は呑み込み、思い浮かんだ不吉な予感と新たな鳴動と雲の動きに短剣を構え直す。*]
なぁに。僕の詩の力の方が強かったって、話さ
蟻の過去…?まぁ、全く珍しい話ではないね
[立ち上がるも、足元は少し覚束ない
巨竜に向けて剣を構え直そうとするも、震えて上手くいかない]
…………長い独り言だ。
昔々 極めて小さな蟻の巣があった。
その巣には若い蟻が一人。
巣の中には若者がおらず。その蟻は成長と共に期待を受け、別の大きな巣へ旅立った。
やがてその蟻が成長し、どうにか得ることができた僅かな富を持って巣に帰ると
巣は壁の向こうに消えていた
ーーー蟻がどれほど爪を立てようと、壁は壁である。
………蟻がどれほど叫ぼうと、壁は壁である。
……。
[詩のように呟いて、刃をちらと見る]
[刃を結びつけていない右手の指を刃に添えれば赤く血液が滴る
その血液を左腕に塗り、赤く徴を書く
腕の震えはいくらか収まった]
ーーーやがて、蟻の後ろから声がしたんだっけ。
”元に戻らないなら忘れてしまえ”ってね。
でも、忘れるって簡単にできる事じゃ、なかったなーーー
[再びの鳴動。壁が動き出せば、再度剣を構えた]**
く…っ
カルヒ、離れないでね…っ
[そばにいたカルヒを引き寄せ、詩を紡ぐ。それは風の加護の詩]
『
鎖に繋がれし音よ
英眼の名のもとに応えよ
踊る砂塵よ 舞い上がる風よ
破壊《デス》を打ち破る盾となれ
』
[風の刃が砂を巻き込みリューナやナジを守るように舞い、棘を砕き、その破片をも盾に変える。
例のごとく英眼には文字《徴》がなだれ込み、リューナ自身の枷となる。]
…カルヒ…平気…か?
[カルヒの頭をそ、と撫ぜ、彼女を鼓舞しようと。]
あ、ありがとうございます…っっ!
[キィーンという高い金属音が響いたかと思えば、頭上で巨石が砕け>>60我に返る。
視線を動かせば、ナジとそのそばに肩を押さえる男性の姿>>61を見留め、戦闘最中にお礼の言葉が飛び出す。]
リューナさん……っっ!!
[──と予期せぬ次の揺れ>>53にバランス崩しかけるリューナが目に入る。そばに寄ろうと動けば自らも揺れに足元を取られた。]
あ……
[声を漏らした瞬間、そばにいたリューナに抱き抱えられ、風に護られる。>>70
大丈夫か、との言葉にはその腕の中でコクリと頷いた。]
はい……っっ。
………リューナさん、何か手立てはありますか?
[何かを考えるように、リューナを見上げ、問うてみる**]
[それは再び恐怖を感じさせる光景だった。
地響きを立てて、目の前の「壁」が動いた。それも、此方側へ向かい倒れ込むように、砂煙をあげながらだ。]
…ッ………!
[頭上より迫り来る壁は太陽を隠し、影を作る。
真円の光は欠け、壁が傾き、死の宣告を為すように、鋭く巨大な針が落ちて来る。
太陽の光は呑み込まれるように消え、壁の動きは早く、足が震え、立っていられない程、がくがくとなりかねないのを心の中で叱咤し、大地に踏ん張った。]
[ナジは、詩を口遊もうとし、]
リュー…ナ…っ
[目の前に詩が満ちた。
詩が風となり、風は刃となり大木ほどもある棘を砕く、風の防壁となる。風は、粉塵や砂、砕いた棘を巻き込み、辺りを包む盾を作っていた。
ナジは、喘ぐように声を出し、リューナの詩が、死の運命を麻の様に散り散りに切り裂くのを目撃する。]
[ナジは、詩を口遊もうとし、]
リュー…ナ…っ
[目の前に詩が満ちた。
詩が風となり、風は刃となり大木ほどもある棘を砕く、風の防壁となる。風は、粉塵や砂、砕いた棘を巻き込み、辺りを包む盾を作っていた。
ナジは、喘ぐように声を出し、リューナの詩が、死の運命を麻を切り裂くように散り散りにしたのを目撃する。]
(守られた……のか。)
[鈍い心の痛みを感じた。
しかし思い巡らせる間もなく、少し離れた場所で爆音が谺する。
土石が宙へと噴き上がる様子から、焔と土の徴をもち、詩による力により地面に垂直方向の穴を掘ったのだろう。]
…………ッ、…!
(シリル達か?)
[避難場所のようなものを作っても、巨竜の下敷きになれば、地面の穴の中から出られなくなると思われた が。]
このままでは……
(皆、死ぬ。)
[フードの下、ナジの双眸が狭まる。]
カルヒ……、貴方は何の為に誰の為に巨竜を動かしたいのか、確認しても宜しいでしょうか。
[ナジはカルヒに問いかけ、覚悟を決めることにした。]
[頭上より迫り来る竜の体の一部は、
まるでカルヒの「声」に反応するかのように、
彼らを影に入れ、地面と斜めになった姿勢で止まる。
頭上からはぱらぱらと小粒の石が零れるばかり。]
[天空から見守るその者にも声は響く。その者は何を思うのか。その眼には何が映っているのか。愛おしい者が蠢く巨竜の影になろうとも何も出来ぬ身。見守るしか出来ない身。
そこに強く響く声は
何を思わせるのか──]
[アメシストやリューナと、カルヒに後を任せる為に、ナジはカルヒへと問いかけを向けただけなのに、その声がまるで「歌」のように響くとは。
巨竜を止める、声………。]
何度か貴方の村を訪れた時、
貴方の村には「王国」には無い物語と歌がありました。
貴方の声は希有な響き。
貴方の土地は豊かなもの……でした。
歌は、
歌は、調べのひとつとなることも出来ると聞き及びます。
[畏れを感じ、しかし、畏れとは違う慈愛の暖かさをも感じた。]
/*
「なにゆえ」に関して、リューナの返事後、>>*5〜>>*9はヒントで、もう一度答えを待っていたところがありましたが、多分待っていたのが伝わっていなかったと思われるのでそれも惜しい。
更新時間が24時間延長されました。
[ 月の夜、静かな声で物語のように紡がれた歌───
凛と響くその声を微睡みながら聴いた記憶───
それは
──母が紡ぎし子守唄──
夢を見る竜の物語 ]
その眼の奥に君は
優しき夢を見る
水の流れを眺め
地の音を感じ
風の声を聴き
火の温かさと
光の強さに
そっと包まれて
夜は月の灯りを纏い
その夢に色を付ける
さぁさ、おやすみ
愛しき我が子よ
その世界は君のもの
竜は眠る色付いた夢に
幾年もの眠りにつく
在りし姿は何処に
思い出してごらん
その魔法は君が
歌う限り解けぬ
その夢は君が
願う限り覚めぬ
さぁさ、おかえり
愛しき我が子よ
その世界は君のもの
その夢は強く
その夢は美しく
その夢は残酷で
そして時に悲しい
それでも竜はその眼を閉じる
君は夢を見る
さぁさ、おやすみ
愛しき我が子よ
その世界は君のもの
唄い手
我が名は──アマーリエ=カルヒ──
[1]
[2]
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