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外来 真子 は モデル 舞 に投票した。
若手芸人 蓮人 は モデル 舞 に投票した。
モデル 舞 は 外来 真子 に投票した。
学生 昌義 は モデル 舞 に投票した。
OL 麻耶 は モデル 舞 に投票した。
男の娘 ルカ は モデル 舞 に投票した。
外来 真子 に 1人が投票した。
モデル 舞 に 5人が投票した。
モデル 舞 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、OL 麻耶 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、外来 真子、若手芸人 蓮人、学生 昌義、男の娘 ルカ の 4 名。
男の娘 ルカは、若手芸人 蓮人 を投票先に選びました。
学生 昌義は、外来 真子 を能力(襲う)の対象に選びました。
うん、楽しかった。おでん食べて、映画見てん。
[楽しかったなあ、ホンの数日前の話。]
ああ、そうなんや!それは帰れへんなあ。
良い物件見つかるとええな、あったかい家。
[会うのが難しい、と言われれば、]
ふふ、大丈夫。今の時代、そんなほんまに遠くて、どうしようもないとこなんてきっとないわ。
ビューンって行って、ビューンって戻ってこれる。スーパーマンみたいやなあ。
[彼の真意>>4:74を汲み取ることはなく、楽しそうに呟いた。
そういうのも、いいかもしれない。]
ああ、コンビニ。てんちょーおるかな。
[もうすぐそこに現れる眩しい建物に、目を細めた。]
−深夜・実家−
[前日に徹夜をして寝不足なまま長旅をしたせいか
実家についてすぐ ...は眠気におそわれた]
…変わってないなぁ
[自分の部屋 前と違う事といえば南壮から運ばれた荷物
ダンボールなどが床に置いてあることだろうか
積もる話はあるだろう それでも今は休みなさいと
ベッドに布団をしいてくれた家族に感謝して
外着のまま布団に身を沈め 今は深い眠りについた
次に 目が覚めるのは 翌日の夕方頃だろうか]
ふふ、楽しそうな光景が目に浮かびますね。
[誰かと一緒のご飯や映画は、より一層楽しい。
思い浮かべ、微笑む。]
はい、ありがとうございます。
[微笑みながらそう返す。]
………あ、それもそうですね。
ふふ、蓮人さんらしい答えです。
[楽しそうに話す蓮人に何だか救われた気がした。]
……つきましたね、コンビニ。
[扉の前までやって来た。ドアを押して開けば、中から温かい空気が入ってきた。]
学生 昌義は、若手芸人 蓮人 を投票先に選びました。
−ルカの夢のなか−
[ルカは夢を見ていた。子供のルカは両親に連れられて飛行場にいる。窓から見える飛行機にはクリスマスの絵が描かれていて、色とりどりの点滅灯でデコレーションされている]
パパ!ママ!みて!サンタさんの飛行機!あれに乗ってプレゼント配るん...
[振り替えると、さっきまでいたはずの父も母もいない。見知らぬ人達が往来していた。目の前の家族連れの子供は母親に抱っこされて幸せそうな笑顔で、こちらを見ていた]
ママ!ママはどこ?パパー!パパーーーっ!
[本当は僕、他所の子なの?ママとパパの子供じゃないの?僕が悪い子だからいらなくなっちゃったの?イヤ!イヤ!イヤだよ!!!]
独りにしないでーーーっ!
[と、実際に声に出したかはルカ自身はわからないが、夢でそう叫びながら目が覚めた]
[...と目を覚ましたのは、ルカの自室であったろうか、舞の食卓でうたた寝をしていたのだろうか、あるいはその他の場所であったかも知れない**]
[最後の一口を名残惜しそうに食べ終わる。
今更だけどルカが正装なのはきっと、ルカ自信が言っていた最後の晩餐、そういう意味で来てきたのだろう。
いつも通りジャージできた自分が少し恥かしくなったけれど、むしろいつも通り、それでいいやと思い直す。]
ねぇ、ルカも…。
[すぐに出て行っちゃうの?
そう続けようとしたがきっと疲れていたのだろう。
眠っていた。
暖かく微笑むと、頬をむにっと触って様子を見守る。]
/*
( ^o^)<いよいよ人が減って本当にぼっちになる!
( ˘⊖˘)。o(待てよ、元々あまり絡みに行ってなかった、つまり奈央さんが落ちた時点で僕は既にぼっちだった…?)
|過去ログ| ┗(☋` )┓三
( ◠‿◠ )☛気づいてしまったか…記憶を消させてもらう
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂ うわあああああああああああ
[ルカを見ているとできるだけ、一緒にいたいと思えてくる。
この南荘とできるだけながく…。
子供みたいなお願いだなー。
なんて、自嘲するけど。]
まだ子供のままでいいや。
どうそブラックコーヒーも飲めないし。
[そして携帯を手にとる。]
/*
真子が嫁だと言う事はプロの1発言見た時から分かってた
(間違えたら恥ずかしいけどかなり自信があるので言い切った)
Q.ならなぜフラグを立てに行かなかった?
A.あ?真子ルカと言う可愛いカップリングから真子を横取れと?
桃王は可愛い桃を邪魔するのは嫌いなんですよ
……真子とフラグを立てれなかったのは悔しいけど。
あー、もしもし。
…ごほん、ごほん。
あっ、ごめんなさい。
風引いていしまいまして。
熱が38度もでてですね。
えー、そうです。
申し訳ありません。
はい。
ありがとうございました。
それでは。
[仮病を使う。
仕事になんて行っている気分ではなかった。
仕事になんて行っている場合ではないと思った。
…本当に子供だ。]
[ルカが飲んでいただろうビールをを傾けて眠るルカを見守る。男の子の格好をしているのにどうしても女の子に見えていしまう。]
本当、綺麗な顔してるな―。
羨ましい。
[悪夢でもみているのだろうか。美しい顔が辛そうな表情を作る。]
大丈夫だよ…。
[根拠なんてないけれど、優しく背を撫で。
ルカが起きるまで南荘に居る時間を感じて、浸る。]
[ゆっくりで、暖かくて、それでも早かった時間がすぎた。
そして、明け方頃だっただろうか。]
独りじゃないよ。
一緒にいてあげるから。
[苦痛な声を上げて目覚めるルカを包むように抱きしめる。]
大丈夫だからね…。
[それはきっと自分にも向けた言葉。]
−朝・舞の部屋−
夢?か?
はぁぁぁ。いつもの嫌な夢。
うーん。。。ここは?どこ?
あれ?
そして誰?ママ?それともパパ?
[いつもの悪夢の目覚めと違う。不思議な温もりに包まれていることに頭を傾げる]
ま、真子??
[そちらに顔を向けずともわかる。真子の匂いがする]
−朝・舞の部屋−
[涙が頬を伝うのがわかる]
(心の中)いけない。真子の前では泣かないって決めたんだ
[気付かれないように袖口で涙を拭く]
真子?
そうだ。舞が出ていったんだったね。ここで寝ちゃったのか。あ、真子?もしかしてずっとそばに居てくれたの?
ふふふ。ありがとう。
[身体を起こそうとも思ったが、真子に包まれているのが心地よくて力が入らない。真子の手に自分の手を重ねた]
初めてだよ。悪い夢を見て怖くなって、そんなときに傍にいてほしいときに、傍にいてほしい人がいてくれるなんて。
みんなが、どんどん引っ越していって、わたし、いや、俺、気づいたんだ。真子、お前とだけは何があっても...
[と、言って、手の指に力が入った**]
そうそう。
パパでもママでもなくて真子ですよー。
[あやすように声をかける。]
どういたしまして。
[重ねられた手が暖かい。]
そう?
寂しい時は一緒に寝てあげるよ?
[この前ルカがしてくれたみたいに。]
…?
[突然、男の子として話し始めたルカに驚いて、続く言葉をまつ。
食い込む指が痛かった。]
ー回想・昨日夕刻ー
[いらっしゃいませーという言葉を受けて、店内を進む。
レジに店長の姿を見つけて、まずそちらへ。]
てんちょー、やっぱ僕近々辞めたいんやけど、いつまでおったらええ?また連絡して。
[いつもと変わらぬ調子でそう告げて、弁当や何かのコーナーへ。]
僕これにしよぉ。昌義くん決まった?
あ、麺類はパスタがおいしい。
あとなーカレーとか、こういうの最近人気やねん。煮込んでる系?なんか、すごいよなぁ。最近の。
[自分の体感での話を口にしつつ、自分は昔ながらのハンバーグ弁当を手に取った。]
飲みもんも買っとこ。昌義くん、決まったらカゴいれてー。
[買い物カゴにイチゴオレを放り込みながら、手に持ったカゴを揺らして見せる。
その後、また部屋に帰って夕飯を共にしたか。]
−舞の部屋−
真子。俺、おまえとだけは何があっても離れたくないんだ。
[これまで言いたくても言えなかった言葉。ゆっくりと噛み締めるように発した]
[振り返って真子の瞳を覗いた]
真子。ずっと傍にいてほしい。南荘が無くなっても、ずっと傍に...
[真子がなんと答えるか、不安でたまらないが、逸らさずに瞳をみつめ続けた]
−舞の部屋−
わ、わかるよな?
ルカちゃんじゃなくて、男のルカとして言ってる意味。
わかるよな?
あ、そうか?男のルカって、俺、本当は本名もルカなんだ。熊倉ルカ。熊倉ルカとして、真子に傍にいてほしいんだ。
[思い出したように、微笑んで付け加えた]
もう女の子の服はみんな手放したよ。。。
―朝・新居―
[日が昇り、通勤ラッシュも一段落ついた頃
...の携帯が着信を告げる]
ふぁ…はい、もしもし
課長?今何時だと思ってるって、私はまだ有休…
[着信で起こされた...は、不機嫌な上司の声に首を傾げながら部屋を見渡す
真新しい、隙間風の吹き込む隙間などなさそうな見慣れぬ我が家]
ここ、どこ?
…ああ、引越し、したんだっけ
引越しも終わったから有休も終わりで今日からしご…と…
[記憶を整理するように呟きながら、恐る恐る携帯で時間を確認する
朝寝坊とかのレベルを通り越して完全に遅刻だった]
す、すみません!今すぐ支度して…え?いいって…
はい。はい。本当にすみませんでした。はい。失礼します
[通話が切れる
結局、疲れているようだからと、もう一日だけ有休を貰える事になった]
はぁ、引っ越して早々最悪の目覚めだわ…
[携帯を置くとため息をついて]
まあ、片付けを出来る時間ができたのはありがたいけど
[引っ越したばかりの部屋を見渡す
必要最低限の物だけは昨晩のうちに用意したものの、ダンボールの山は悠然とその姿を誇張している]
[ルカが男の、熊倉ルカとして話し始めると、離れて静かに話を聞く。]
うん、ルカが…。
熊倉ルカさんが何を伝えてくれてるのかはわかるよ。
[ゆっくりと間違えないように言葉を紡ぐ]
私もね、ルカとはずっと離れたくないって思ってる。
[でも、と震える声で言葉を続ける。]
その気持ちは舞と離れたくないって気持ちと一緒で。
家族…みたいな気持ちなの。
[麻耶の言葉を思い出していた。]
私はルカを、男の子として、熊倉ルカさんとして今は見れなくて…。
だから、ごめんなさい。
[一旦言葉を止めると顔を上げてまた話し始める。]
でも、ルカとずっと一緒にいたい、とか離れたくないって気持ちは変わらないし、許されるなら友達のままでいたい。
それから、ルカさんとも、今日から友達、じゃダメ?
まだ私はルカさんのことはほとんど知らないから。
断って置いて、こんなこと…ごめんね。
皆元気でやってるかしら?
[昨日は結局誰にも会わぬまま南荘を出た
別れを言ってしまうと、もう会えない気がして]
気にしても仕方ないわね
とにかく、時間が出来たんだし、さっさと終わらせますか
[気を取り直すと、ダンボールの山を崩し始めた]
/*
この場所ともお別れか
[男の娘Rは住み慣れた場所を後にする。
しかし、その先で待っていたのは引越しの業者でも見送りの人たちでもなく、ヤのつく自由業だった]
「Rさん。困りますなぁ。約束はまもってもらわな」
[そう、パスポート。約束の期限はとっくに過ぎていたのだった
男の娘R最大の危機!そこに現れる[OL 麻耶]!]
「R逃げろ!!」
[突然始まりを告げた逃亡劇。この先、二人に待ち受ける結末とは…
スタジオ瓜科が送る、この冬最高のラヴロマンス『男の娘R』
かみんぐすーん]
ははは。
俺のほうこそごめんだよ。突然男の格好に戻ったり、唐突にこんな話を始めて、、真子にはびっくりさせたと思う。
それは自覚してる。言い出せる勇気がなかった俺の落ち度なんだ。悪かったよ。
そうか。友達でいてくれるんだ?
友達でもいい。真子が傍にいてくれるんなら。今は友達でも。今は...
[立ち上がり真子の方を向くと、真子をイスから立たせた]
ありがとう。
[そうつぶやいて、壊れそうなものを大事に包むようにそっと真子の身体を抱いた]
やっぱそうなんだよなー。この展開は安直過ぎる。
それはわかってたし、もっとヒネリを加えたかったんだけど、力不足ですまないねぇ、真子ちゃん。
いろいろと変化球は考えてもいたんだけど、(実は医師免許持ってる医者家系。ルカの福音書のルカは元々医者だし、親の願いで命名されたとか、で、真子の看護師を活かすとか)
なにぶん、膨大な妄想をぶちこむのに5,6日は短かったなぁ。
じゃあ、よろしくお願いします。
[友達として、と微笑む。]
あっ。
もう、友達としてハグなんだからねー?
[くすくす笑うと優しく抱きしめ返す。
しばらくそうした後。]
えっと、一回部屋に戻るね。
流石に眠くなっちゃった。
―回想・昨日夕方―
はーい、了解。
うわ、野菜ジュースやん。健康的やなあ。えらいえらい。
[カゴに投入されたそれを見て、笑いながらレジへと進む。
せめて少し年上ぶろうと、黙って会計にはまとめて出した。
それについて何か言われれば、年上ぶりたいだけ、給料が入ったからと言いくるめたか。
ハンバーグ弁当は温めてもらった。冷めない内に帰ろう、と子供のように彼を急かしたかもしれない。]
昌義くんの家族、海外なんやっけ。どこに住んではんの?帰ってきはる予定は?
[そんな、興味を持った所から、再び会話をスタートさせようとしただろう。]
─回想・昨日夕方─
あはは、健康に気を使わないと…看病してくれる人もいませんしね。
[軽く笑いながら財布を取り出せば、なんと蓮人が全てまとめてお金を払ってくれた。]
えっ、あの、お金を……
[返さないと、そう思い財布を開いたが、蓮人は給料が入ったから、と笑いながら言ってくれた。]
…ありがとうございます、蓮人さん。
[お礼を述べた後、温めた弁当が冷めないうちに帰ろう、と早足にコンビニを出て歩く。]
両親ですか?僕の両親はフランスに住んでますね。ファッションデザイナーをやっていて、世界中を飛び回ってますよ。
忙しいので年に1、2回会えるか会えないか、くらいですね。帰ってくる予定は無いみたいです。
[小さい頃は両親について世界を回っていたが、高校に上がってから、日本で暮らしていた。]
そういえば、蓮人さんはご家族は何人いらっしゃるんですか?
[家族、に関連して尋ねてみた。]
[運が悪い事に携帯の充電がなくなってしまい、その場で啓に返信は出来なかったが内容>>4:+9はしっかり見た。
『俺もです』の一言が妙に印象に残った。
範男曰く本心からそう思っている感じがしたというか、切実に思っている感じがしたというか…なんというかそんな感じがしたらしい。
彼は南荘を目に焼き付けておきその場を後にすると、真っ直ぐ新しい家に帰り携帯を充電器に差す。
そして啓への返信をした。
そうだ、今度皆さんで集まって食事でもしたいですね、とか
そういえば今は○○駅の辺りに住んでいるので、近くにきたらメールしてくださいね〜とか
プラス、軽い世間話を織り混ぜつつ、送信。]
−昼・大家さんに電話で−
はい。そうなんです。
粗大ごみは玄関にって言われたんですけど、一人じゃ運べなくて。
そうしたら引っ越し業者さんが運んでくれるって言うんですよ。ただ、私が出ていった後なんですよね。
だから、はい。はい。そうなんです。
できたら大家さんに、粗大ごみのシールだけ貼ってほしいなって。
あ、もう役所には連絡ずみで、シールも手元にあるんです...
[これまでのお礼を最後に付け加えて、大家さんとの電話を切った]
えっ、あれ?
久しぶり。
[部屋へ戻ると何故か両親がいた。]
いや、仕事が忙しくて…。
[部屋の散らかりっぷりに小言が止まらない。]
あー、で、今日はどうしたの?
[話を変えようと、訪れた理由を尋ねる。]
えっ……!?
[どこで知ったのか、南荘が取り壊されるのに連絡もなにもないから心配して来たと。]
だったら、電話とかでいいじゃん。
[連絡いれたら理由をつけて会おうとしないだろう、なんて言われたら言い返すこともできず。]
まぁ、大丈夫だって。
ちゃんと準備とか自分でするからさ。
もう子供じゃないんだし。
[嘘をついた。]
はぁ!?
何してんの!?
[そう言って絶対やろうとしないだろうから、大家さんには話をして、業者も呼んだ。
なんて言われると、頭が真っ白になって叫ぶ。]
いや、だって…。
私まだここにいたい!
[ほら、まだ子供じゃない。
とにかく今日中にうちに戻って来てもらうから挨拶しておきなさいよ。
問答無用で言い残すと両親は部屋を出て行った。]
―現在・朝―
[帰る気はないけれど、電話くらいはかけてみようかな、と思った。昨日のことだ。
ここ数日、家族の話をするたびに、果たして自分の家族がまだそこにいるのか、自信を持てなかったのだ。
もう、とうの昔にどこか遠い場所へ移動しているかも。
幼い頃はずっと、突拍子もない両親の行動が恐ろしかった。
第一に、やりたいことを、我慢しないこと。
第二に、次の世代に、何も残さないこと。
それが家訓だと豪語する両親に、選択に反対された記憶はない。]
……。
[携帯番号ではなく、固定電話の番号を指で追う。まだ、覚えていた。]
[段ボールだらけの部屋の中、布団を敷きごろんと横になり携帯をいじる。
今日は仕事をする気分じゃないらしい。]
(明日2倍頑張ればいいや〜)
[悪い思考である。
―寝返りをうち、そこではたと気付く。]
(…お夕飯食べてない気がする)
[啓にちゃんとご飯食べますーとか言っておきながら既にこの体たらくである。しかも仕事に夢中になっていたから忘れていた、とかではなく素で忘れていた。…通りで空腹を覚える訳だ。
よっこらせ、と年寄りのように呟きながら体を起こし立ち上がり、冷蔵庫を開けると]
(――――…忘れてた)
[中には梅干しが入っていた。というか、梅干ししか入っていなかった。
先日もこんな事があったのは気のせいではないだろう。いい加減スーパーかどっかで食料調達すべきだな、と内心苦笑いする。
面倒だな、と感じつつも彼は近くの店を目指して部屋から出ていった。携帯は充電器に差しっぱなしで忘れた。]
…どうしよう。
[こうなったら、もうどうにもならないだろう。
今日の引越しは避けられない。
それなら、することは一つで。]
挨拶、行こう。
[南荘の…家族のみんなに。
気持ち良く、明るく、楽しく。
またねって言いに行こう。]
[まずはお世話になった大家さんに。]
本当にありがとうこざいました。
[迷惑をかけっぱなしだった大家さんに頭を下げる。
大家さんがいなければこんな素敵な南荘はなかっただろう。
涙ぐみながらお別れと再会の挨拶をした。]
…そうだったんですか。
[そして、南荘を去ったみんなの事を聞く。
挨拶出来なかった人がたくさんいる。
とても残念だったけれど、きっと、絶対、また会える。
そう思って、せめて今残っている人には挨拶をしようと周り始める。]
−夜・自室−
[窓の外の暗い空を、ただ、ぼーっと眺めている。
右手にはタバコ。左手にはシャンパンのボトル。とっておきのシャンパンで、昨日、舞の部屋で開けようとしてたものだ]
ベル・エポック
[と冠せられたそのシャンパンの名の意味は「古き良き時代」南荘もいよいよ最後に近づいたこの時に、ベル・エポックの味を確かに記憶に留めておこうと思ったのである]
[そして順番に部屋を回る。
蓮人、昌義…。]
私、今日引っ越すことになっちゃった。
[部屋にいれば出来るだけ明るく挨拶をしていく。
そして最後に。]
またね。
[絶対にまた会おう、と。約束して。]
[暫く呼び出し音が鳴った後、電話に出たのは父だった。]
あ、オトン?僕、僕。ううん、別に。
んーでも、僕今住んでるとこ取り壊されることになってな、どっか行くわ。
あ、戻らへん戻らへん。一応、区切りやし電話しとこう思っただけ。
[特に、変わった様子はない。引っ越す予定も暫くはないらしい。]
なあ、そういえば、結局カッパドギアってどこにあんの。
[昔から気になっていた質問をぶつけてみると、父は面倒くさげに答えた。]
『カンボジアのあたりやろ。アジアやアジア』
[へえ、と息をもらす。なんだ、調べていたのか。
暫く黙っていると、父が話し出す。]
『帰りのチケット代だけなくさへんねやったら、大体どこ行ってもなんとかなるわ』
[投げやりな口調のあと、近所の犬散歩させる時間やから、と電話は切られた。]
─現在・南荘─
……後一人、か。
[このアパートに住んでいた住人全員に当てて書いた手紙。
残るは後一枚、大家さんに当てて書く手紙のみだ。]
…んーでも、さすがに徹夜は疲れたなぁ
少し横になろう。
[ダンボールがあちこちに積み上げられ、もう引っ越しの準備も大体が済んでいた。
ベッドに寝転び、ごろごろと転がりながらぼんやりと窓の外を見る。もうこの景色も見るのは後数回か、そう思うとさみしかった。]
−夜・酔い・自室−
[ベル・エポックはペリエ・ジュエという名門メゾンのシャンパン。そのボトルには、かのガラス工芸家、エミール・ガレがデザインしたというアネモネがあしらわれている]
この花がきれいでさ。
[緑の瓶を透かしてみると、見慣れた蛍光灯のシーリングライトが見えるが、どことなく幻想的な気持ちになるのは、酔いのせいなのか]
―回想・昨日夕方―
なにそれ、めっちゃかっこええやん。憧れるわあ。
せやったら、ほんまに「帰る場所」、どこにしたらええかわからんくなりそうやね。
そりゃ一人暮らしもするわあ。
[スケールの大きな話に、思わず感嘆の声を漏らす。
自分の家族について尋ねられれば、えへらと笑って指を2本立てる。]
両親健在の3人家族やで。じいちゃんばあちゃんもおるけど、3人で暮らしとった。
好き勝手生きるがテーマやから、僕も久しくおうてないわぁ。
/*
飛び入りだったから何も考えずに舞ちゃんにしたけど
他だったら誰やってたのかなってキャラチップ見てたら
真子の赤チップめっちゃ美人やん
そしてサマリアちゃんやっぱりかわいい
―本日昼頃・トランクルーム―
[まさか、ダンボールに詰めた荷物を、こんな場所に置いていくことになろうとは。
窮屈な貸し倉庫に押し込まれた私物にも、小さくいってきまーすと声をかけて、鍵を閉める。
生まれて24年、勢いと思い付きだけで、ここまできた。
また迷惑をかけるけれど、へらへらと笑って誤魔化そうか。
さあ、がらんどうの我が家へ帰ろうか。]
[暖かく迎え入れてくれるルカが嬉しかった。]
お邪魔します…。
あのね、今日引っ越し事になったんだ。
突然でごめんね。
[部屋にはいると壁にもたれかかったルカに声をかける。]
[ボトル越しに見えた真子の顔が歪んで見えて、思わず笑ってしまった]
はははは。何?ふられた後のシャンパンほど美味しいものはない!ってねーw
[だいぶ酔いも回っているようだ]
「真実はワインの中にある」
ってねー。昔、ローマのプリニウスという偉い先生が言いました。
[おどけて言ってみせたが、真子の「引っ越し」の言葉で、はっとした]
そう…。今日出て行くんだ。じゃあ良かった、今日、真子にちゃんと話ができて。
でも、急だね。なんかあった?…ま、そんな詮索より、手伝えることがあったら言いなさいね。
[ルカは自身の心を悟られないように、微笑みながら答えた]
― 回想:昌義の部屋 ―
こちらこそどういたしまして?
私も会いたかったらね。
今度、コーヒー頼んじゃうからねー。
[冗談とも本気ともつかないようにそう言って。
またねと別れた。]
― 回想:昌義の部屋 ―
どういたしまして?
私が挨拶しておきたかったんだー。
今度、コーヒー頼んじゃうから。
[冗談とも本気ともつかないようにそう言って。
またねと別れた。]
― 現在:ルカの部屋 ―
そっか。
ルカもここ、出るんだもんね。
[ルカとの距離が計れなくて上手く話ができない。]
えっと。
[いつもなら、お別れの挨拶と言って、近寄って抱きしめるのだけど、それも今はできない。]
じゃあね。
最後に会えて、話せてよかった。
また、ね。
[そのまま部屋を出ようとする。]
―夜10時頃―
[あたりが暗闇に包まれた頃、するりと抜け出すように部屋を出る。
元々備え付けられていたもの以外は、全てまとめて置いてきた。
「暫くどこか行くことにしました」と伝えれば、大家さんも店長も、大人の苦笑いを浮かべていたけれど。]
さむぅ。ココア飲みたい。
[これまでに貯めた全てのお金を手にしてみても、大した金額にはならなかった。
財布と携帯電話―日本を出て通じるかなんて知らないけれど―をポケットに。
何か、面白いことに出会えれば良い。]
どこ行こかな。
[いつか、テレビ番組に影響を受けて、カッパドギアに行くと置き手紙を残して、ある日家から消えた両親のことを思いだす。
――最も、『行き方わからんかったわ』と数日後には帰ってきたのだけれど。
いつだって、そんな風だった。唐突に、何の準備もせずにふらりと消える。そんなやり方でも、案外生きていける。]
あーアカン、寒う。次自販機あったらココア買お。
[帰りのチケット代、死守できるだろうか。今はまだ重みのある財布を握りしめて、夜道を歩く。
『インカ帝国展』なんてポスターを見かけて、下らない思い付きに動かされるのは、まだほんの少し先の話。**]
[ルカは窓の外を見て何を考えていたのだろう。
そんな事を考えながら、親の運転する車に乗り込む。]
うん、大丈夫。
[愛しい人達で一杯だった南荘に別れを告げた。
――――……心残りは沢山あるけれど、その中でも…]
ルカ…。
[数えきれなくらい訪れた彼の部屋を見上げた。*]
[タバコに手をだすと、箱は既に空だった]
[タバコの空箱を握りつぶすと、対面の壁に向かって力いっぱい投げつけた]
ちきしょー!!また独りの夜!
本当にたった一人の夜をどうしろっていうんだよっ!
[灰皿も一緒に投げようかと手に持ったが、、、やめた]
[バッグから新しいタバコを取り出して。そして火をつけた]
/*
うわわルカさんなでなでもふもふぎゅっぎゅ
やる事がなかったというかよく考えてなかったってのもあるけど、こうやって残されるのがつらそうだから早々にフラグ立てたり立候補したんだよなって
[外でエンジンの音が聞こえた]
ま、真子???
[なにも考えず裸足で部屋を飛び出し、階段を転げ落ちるように降りていった。真子の乗る車に間に合っただろうか]
[親御さんもいる前なのに、遠慮している余裕すらなかった。車に乗り込んだ真子に駆け寄った]
ごめん。真子。何も言えなくて。
これ、私をずっと護ってくれてたお守り。これからは真子を護ってくれるはず…。
[首にかかったネックレストップを、勢いで引きちぎり、真子に渡した]
さよなら!真子!さようなら!!
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