治療中 スーは、息を切らせて集会所へ駆け込んだ。

治療中 スーは、錯乱している。

治療中 スーは、唇を紫にして浅い呼吸を繰り返している。

女形 ミズキは、治療中 スーに深呼吸を促した。

領主の末娘 エリィゼは、治療中 スーに水が入ったコップを差し出した。

治療中 スーは、深呼吸をしようとしたが、上手くいかない。水の入ったコップを口に当て、むせた。

事典編纂中 ノエミは、治療中 スーにハーブミントのたばを手渡した。

治療中 スーは、背負い袋の中から使い込まれたフレイルを取り出した。手が震えている。

治療中 スーは、問答をしている場合ではない事を思い出した。

治療中 スーは、以前の癖のままに小さく祈りの言葉を呟くと、集会所を飛び出した。

治療中 スーは、伝説の英雄 ガラハッドの無残な死体を発見した。フレイルを取り落とす。

治療中 スーは、絶叫した。

治療中 スーは、伝説の英雄 ガラハッドの躯の前で、膝をついてくずおれている。

女形 ミズキは、集会所を飛び出した。

異国の剣士 スズネは、ちょうどカブトムシを採っていたところだったが、悲鳴を聞いて現場に駆けつけた。

見習い ミレイユは、集会場をふらりと出て行ったが反対方向に向かっている。

治療中 スーは、足音に気付いて、ゆるゆると顔を上げた。

女形 ミズキは、絶句している。

治療中 スーは、焦点の合わない目でなにごとかを呟いている。

女形 ミズキは、苦々しく呟いた。

治療中 スーは、ひくつく喉に耐えながら、深呼吸をした。いつの間にか左手に握らされていた、ハーブの匂いがした。

牛乳王 ペコは、親指をくわえて、ガラハッドを見ている……

牛乳王 ペコは、異国の剣士 スズネの裾を掴んだ。

牛乳王 ペコは、走り出した。

治療中 スーは、身に着けていたマントをはずして、随分とかさの減ってしまった伝説の英雄 ガラハッドの遺体をくるんだ。

異国の剣士 スズネは、牛乳王 ペコを追いかけた。野盗がうろついている状況で子供をひとりには出来ない

女形 ミズキは、治療中 スーの言葉に頷いて、マントに包まれた伝説の英雄 ガラハッドの遺体を運んだ。

治療中 スーは、牛乳王 ペコの後を追いかけることができなかった。迷いのない異国の剣士の背を見送る事しかできなかった。

治療中 スーは、集会所へ戻ってきた。寒いわけでも無いのに、膝も体も震えていた。

事典編纂中 ノエミは、闇雲に震えている。

女形 ミズキは、見習い ミレイユにげんこつをきめた。

牛乳王 ペコは、事典編纂中 ノエミにしがみついた。

治療中 スーは、ようやく落ち着きを取り戻してきた。

領主の末娘 エリィゼは、伝説の英雄 ガラハッドが倒れていた場所で一人ぽつんと立っていた。

女形 ミズキは、領主の末娘 エリィゼ引っ張って集会所に連れ戻した。

女形 ミズキは、領主の末娘 エリィゼと見習い ミレイユを間違えた。

治療中 スーは、領主の末娘 エリィゼが、昨日くれたチョコレートの味を思い出した。

治療中 スーは、領主の末娘 エリィゼを探して、集会所を出て行った。声を上げるのは恐ろしかったがエリィゼの名を呼ぶことはやめなかった。

領主の末娘 エリィゼは、伝説の英雄 ガラハッドにあげた藁人形が落ちてるを見つけ、血まみれのそれを拾った。

異国の剣士 スズネは、治療中 スーの後ろを付いていくことにした。脇差に添えた右手に寸分の油断も無い

女形 ミズキは、箱入り ルリハを探しに出かけた。

治療中 スーは、ついてきてくれた異国の剣士へ、深々と頭を下げた。

牛乳王 ペコは、牛乳を飲み干した。

箱入り ルリハは、外の物陰で震えている。

女形 ミズキは、箱入り ルリハを見つけた。息を切らしている。

箱入り ルリハは、震えている。

牛乳王 ペコは、事典編纂中 ノエミに牛乳を渡した。

女形 ミズキは、大きく息をついた。

治療中 スーは、何かを思い出したように小さく笑った。

牛乳王 ペコは、走り回っている。

牛乳王 ペコは、いきなり歌いだしたが歌詞とメロディが一致していない。