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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
遅延メモが残されています。
しすたあ長 瀬織さんはアーノルド 長官に投票を委任しています。
石宮 牛彦はアーノルド 長官に投票を委任しています。
雪宮 双海子はアーノルド 長官に投票を委任しています。
留学生 デュリンダナはアーノルド 長官に投票を委任しています。
白水 立海はアーノルド 長官に投票を委任しています。
転校生(仮) マルグリットはアーノルド 長官に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
しすたあ長 瀬織さん は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
石宮 牛彦 は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
雪宮 双海子 は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
留学生 デュリンダナ は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
白水 立海 は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
アーノルド 長官 は 転校生(仮) マルグリット に投票した。
転校生(仮) マルグリット は 石宮 牛彦 に投票した。(ランダム投票)
石宮 牛彦 に 1人が投票した。
転校生(仮) マルグリット に 6人が投票した。
転校生(仮) マルグリット は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
《★霊》 転校生(仮) マルグリット は 【人狼】 のようだ。
暗雲が去り、まぶしい光が降り注ぐ。――全ての人狼を退治したのだ!
名前 | ID | 勝敗 | 生死 | 役職 | 希望 |
---|---|---|---|---|---|
自警団長 アーヴァイン | master | 勝利 | 2d襲撃 | 村人 | 村人 |
縮 貫 | xavi | 勝利 | 5d処刑 | 村人 | おまかせ |
世界史教師 羽島守子 | (so') | 勝利 | 7d処刑 | 村人 | おまかせ |
まほうつかい | utumi | 敗北 | 3d処刑 | 人狼 | おまかせ |
一由 智 | azuma | 勝利 | 6d襲撃 | 占い師 | おまかせ |
腐女子 アン | Ellie | 勝利 | 4d襲撃 | 共有者 | おまかせ |
御厨 学 | turugi | 勝利 | 5d襲撃 | 共有者 | おまかせ |
クリストファー ラヴロック | seiya | 敗北 | 6d処刑 | 人狼 | おまかせ |
しすたあ長 瀬織さん | Junk.Food | 勝利 | 生存 | 村人 | おまかせ |
国代 直人 | asbntby | 勝利 | 3d襲撃 | 共有者 | おまかせ |
用務員 石田太郎 | waterfall | 勝利 | 7d襲撃 | 共有者 | ランダム |
石宮 牛彦 | KAME | 勝利 | 生存 | 村人 | おまかせ |
雪宮 双海子 | daima_oh | 勝利 | 生存 | 村人 | おまかせ |
留学生 デュリンダナ | marimo_n | 勝利 | 生存 | 村人 | おまかせ |
白水 立海 | kokoara | 勝利 | 生存 | 村人 | おまかせ |
アーノルド 長官 | bdheki | 勝利 | 生存 | 霊能者 | 霊能者 |
生徒会役員 冷泉 | minapato-rush | 勝利 | 4d処刑 | 村人 | おまかせ |
転校生(仮) マルグリット | kairi | 敗北 | 8d処刑 | 人狼 | おまかせ |
見物人一覧 | |||||
杏里 メイフィールド | fate5_seria | -- | 生存 | -- | -- |
ひきこもりの 圭一郎 | utumi_seria | -- | 3d失踪 | -- | -- |
生徒会役員 冷泉Mk-V | minapato2nd | -- | 生存 | -- | -- |
生徒会役員 冷泉R | minapato3rd | -- | 生存 | -- | -- |
クリスト ファー | semang | -- | 生存 | -- | -- |
蔦野 亀吉 | 01.Junk.Food | -- | 生存 | -- | -- |
一由 智(初期フェイス) | azumas | -- | 生存 | -- | -- |
[そうだね 言い方を変えたらよかったね……
すなわち]
世界の真理を…… 根源の知識を、得たいのです。
[ちょっと一由さん風。
もう遅いが。]
あっ、いつの間に!
でも別件始まりそうだったのでちょうどよかった!
エピにはあまり顔出せないかもしれませんが(so)です。
地球防衛軍は初めてでしたが、ありがとうございました。
いや、まぁ、念のために中の人が
「俺エイリアンなので」と更新直前に申告したので
吊り間違えるという事は
起こり得なかったかと
思うよ!!
[たぶん。]
――放課後っぽいタイミング――
[お言葉に甘えてエピっちゃっておこうな双海子さんがひとり、高等部の屋上でぼーっとしていました。]
なーんか不思議な夢をみていたみたいねー。
[ぽつり呟く双海子さん。
それはどんな夢だったのだろう、でも双海子さんはその夢を思い出そうとするわけでもなく。ただ瞳を閉じて小さく呟くのです。]
――夢の力は心の力。想いの強さは世界を変える。
[そう、思い出す必要はない。だって、双海子さんは忘れていないのですから。]
なにが夢の世界最強よ。恋する乙女にも敵わないじゃない。
[忘れないでいられた、それだけで満足。双海子さんはふっふっふーと夕焼け空に笑います。]
さ、それじゃー今日はゆっくり寝ましょうねー。
[大きく背伸び。色々問題はあるかも知れないけれど、とにかくこの数日はきっとすばらしい日だったのだ。
足取り軽く双海子さんは屋上からの階段を降りはじめるのでしたとさ――――――おしまい。]
『自然体でテンパっている様子がないから
エイリアンっぽくないなーとどこかで言われてましたが
結構テンパっていたんだぜ…!
勝ちを狙いに行くべきなのか、
どうどうと名乗り出ていっそ
面白い方向に転がすべきなのか』
[もう二日以上卵焼きを食べていません。
へなへな。座り込んでしょんぼり。
おなかがすいた。]
羽島先生>
私、今頃羽島先生困ってるんじゃないかしらとずっとそわそわしつつもそんな羽島先生を見守るのが楽しくて仕方が無かったわ。お疲れ様。
まあ、また気が向いたら参加して頂戴。むしろまた指名するかもしれないわ。
[この村はbdhekiからの指名でほとんど出来ています]
>>9 いや、問題ないです。きっちり終了日も予定の範囲で。
ありがとうございました。
多分テンションが維持できる状態なら参加できると思う。
>>-14
両方とも。(真顔)
あと、例のサーモンカルパッチョ英単語帳は実在しています。
http://www.amazon.co.jp/%E5%87...
>>-7白さん
私は出落ちをやらせてくださいってことで参加枠こじ開けていただいたので、出落ち以外は勢いによる誤魔化しです。魔王ふたみこにはさすがにバレてたみたいだけどな!
あの後、圭一郎は現実とゲームがリンクしていることに気付き、まほうつかいを地球防衛軍の魔の手から守るために制服を来て学校へ向かうという感動のストーリーだったんですが吊っていただけて助かりました。
>>-25
見つけて、例文を見てしまった時の衝撃は
サーモンカルパッチョが鼻から飛びだす勢いでした(
>>27
正しくは
メモの履歴とか一切を失念してた。
ちなみに遅延メモの見方も未だにわかっていません(
>>-22
真面目って言うか
元々は勝敗考えずにふざけて良いと認識してたんだけど
勝利と敗北の条件を仮にも設定されると
投げ出して良いのかちょっと勇気がいるかな!!
赤で聞くまで結構悩んでいた。
一人になった後もちょっと悩んだ(
遅延メモはメモ履歴に残されてるのよ…。
[面倒だから読まなくていいとは思ってもいたけれど存在から知られていないのは悲しかい双海子さんのフクザツな乙女心。]
つづくってどういうことだよwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おつかれおつかれ、
クリストファーは天才。
!!!!!
[一由君の元に走っていった。
病院に送ってごめんね、
あとおなかすいた。
おなかすいた。
(ペットか。)]
遅延メモは貼った人が死亡していようが生存していようが無関係に翌日さらされるメモ。
すなわち遺言ー。
せっかくシステム導入されてたんだからつかわなきゃって、今回それにしか頭つかわなかったー。
[ところで圭一郎の中身はFate村の方の圭一郎よりこっちの圭一郎に近い性質の持ち主だけど、こっちのログの方が書いていてきつかった。一体どういうことなんだろう。現実とリンクして辛いんだろうか。Got to be real.]
どうでも良さげなところをピックアップして無駄に風呂敷を広げて収拾が適当な場合はネタ。
それ以外は真面目。
[証言者Jさんの場合。]
こんばんは〜(死)。
まだ体調が良くないので、挨拶だけで。
明日調子が良くなったら色々読んだり書いたりするかなあ。
ていうかここ数日ろくにログ読んでないn
どうでもいいけどネタ多めの村ってこのところ少ないですよね。
議事国ではもう絶滅したと言ってもいいし。
あとランダ村とか。
ちなみに 戦国時代の小姓達には、仕える先によっては「芋など繊維質の多いものの摂取には気をつけろ」とか「括約筋を鍛えろ」とかいう規則がいろいろとあったようです。なぜかは言うまでもないですね?
テストには出ません。
おし。
がんがんいこうぜ?
魔法聖女に不可能はありません。
でも聖女がおしてちゃだめじゃねとおもわなくもない。
そさんのそういった知識どっから着てるんですか今回の授業見ててもおみましたが
文系で世界史取ってるとこに、勉強ついでに間違った方向の知識を取り込み始めるとこうなる。
でも本当に歴史詳しい人は到底こんなもんじゃないし。ちょっと人よりもそっちの方の教科が好きだったのはありますけどね。
三國志とか戦国時代は、大体ゲームで入る人の方が多いので除く。
ログだいたい読み終わったわ。
みんな堪能してくれたみたいで何よりね。
そして検査の時の麻酔がまだ残っているみたいで眠いので、今日はここでお休みさせて貰うわね。また明日。
大掃除してたら終わってたわびっくり!!
お疲れ様でした〜全然読んでないけど、想いが通じたと思った瞬間に石田さんが元の時代に返ってしまって涙に暮れる一由くんがある日彼そっくりの子孫と出会い、目と目が合っただけでぶわっとこみ上げ――っていう展開がこのあと訪れる、という認識でおk?
写真の一部はキャプチャしたやつなので画質が悪いんですよねぇ残念。
[はぁんと溜息。]
白水さんとはおなクラ設定なのに全然絡めなかったので(てゆか隊員以外とほとんど絡めてn)エピでキャッキャウフフ妄想写真展で遊べたらいいなーとかとか。
なんかまだ読み切れてないけれど明日はスイミングだから睡眠ぐしますのー
[まほうつかいのようなキレがない]
とりあえすわたしは冷泉さんがらぷさんだという事実に笑いが止まらないwwwwwwwwwwwwwwあのロボ対決wwwwwwwwwwwwww
今回は珍しくごしゅじんさまの位置がわかったので満足して寝ますの。おだいじにですよぅ。
[国代せんせーをなでなでして毛布もぐりこみ**]
― 教会 ―
[盟譜学園に冬がやってきた。あの事件の日々からどれほどの時を経ただろう。恐らく二ヶ月は経っていない。割と最近の出来事だ。
変わったことと言えば、盟譜学園で起こった数々の事件が○TAに知れ渡ってしまい、入学予定者の半分が去ってしまい、在校生も従来の三分の二に減ってしまった。]
ここも静かになったものだな。
シスターの数もめっきり減ってしまった。
[靴下泥棒の暗躍。エイリアン留学制度の摘発。エイリアン密輸の摘発。21世紀型ゾンビの疑惑。戦闘型メイドロボのシスター長。私は魔法聖女なの! と突然叫び出し徘徊する生徒達。どこを向いても問題だらけだ。
魔術によって善良な生徒達を避難・転校させた御厨学の功績は大きいと言えよう。]
いつかまた春が来る頃に、この学園も騒がしくなるだろうか。
[ちなみに教会はどこかへ飛び去ってしまったので、絶賛再建造中だ。]
[一時は廃校になるのではとの噂すらあった。だがこの学園を愛する生徒達の署名活動により一難を去り、今はすっかり平穏を取り戻しつつある。あくまで見かけの上では。]
さて。私も荷造りを終えないとな……。
[シスター長はと言えば、メイドロボであることが発覚してしまったため、○TAに問題視された。残念ながら20001人に増殖したりファンネルをぶっ放したりなんとか博士もびっくりの発明力に庇う声は上がらなかった。]
後は本と、着替えくらいか。
……ん? これは。
[借りたままのBD。それと、すっかり黒みが取れてしまった本。
どちらも返さなければならないものだ。すっかり忘れていた。手近にいたシスターに、持ち主へ返すようにお願いして、シスター長は荷物を入れたダンボールを持ち出した。]
さて。これからどこへ行こうかなあ。
あり得ないあり得ないと思っていたけど、私が一番あり得ない。
[何せメイドロボである。量産型である。ついでにクマムシレベルの生命力を持つよう魔改造を施されている。ちなみに彼女は瀬織五月4号だ。
あてはない。どこを旅しても自分は死なないし、壊れないだろう。
この先、永遠を生きることになるのだ。急ぐ必要はないだろう。]
この学園のように、短い期間で変わってしまう場所もあるかもしれない。まさか赴任当時は自分がメイドロボだったり、靴下泥棒が現れたり、ゾンビが暗躍していたり、魔法聖女を名乗る生徒が奇行を繰り返すなんて思いもしなかったな!
・・・・・・職ナシかあ。
[こうして瀬織五月のニート生活が始まった。
それでも明日がある。明後日がある。この学園で起こった事件ほど刺激は無いかもしれないが、まだまだ多くの事件と巡り合わなければならないだろう。
明日の勇気を得る為に、冷泉に借りたBDの内容を思い返した。]
「やはり、時代はペンタブだと思わない?」
彼女は笑った。白いカーテンから漏れる光がとても綺麗で、朝靄に包まれる彼女のペンタブレットは、とても美しく思えた。だが、そんな彼女も、既に現代医学では手の施しようが無い段階まできているのだ。
「大丈夫だよ。ペンタブレットは不滅だ」
僕は彼女のペンタブレットをぎゅっと握りしめた。ペンタブレットに国境はない。僕たちはペンタブレットと共に出会い、ペンタブレットと共に生き、ペンタブレットと共に愛し合ったのだ。これしきで折れてしまうペンタブレットではない。現に、彼女はペンタブレットを握り締めながらも明日の奇跡を信じて、この最上階で医療の発展を待ち続けているのだ。
「もう諦めたはずなのに、愛用のペンタブと一緒にお日様の下を歩きたいと思ってしまう。勿論、アナタも一緒よ」
「……そうだね」
彼女は現実主義者だった。敵対する関連企業をM&Aと株式を駆使して潰し、自分の会社を発展させるためには根回しだって怠らない。聞けば、中学時代からそうして生きてきたらしい。そんな彼女が、夢見がちなことを語る。いや、もしかしたら彼女は本当に信じているのかもしれない――。
次の日、彼女の容態が急変した。僕は職場を飛び出し、2tトラックに3台ほど轢かれながらも無事に病院へと到着する。だが時は既に遅かった。彼女が握り締めていたペンタブは無残にも折れており、彼女自身も目を硬く閉じたまま動かない。
「ゾン美……目を開けてくれよ! 僕とペンタブと一緒に世界を見て回るんだろう!? ゾン美、ゾン美ぃいいいい!!!」
取り乱す僕は医者に優しく諭される。激昂のままに振り返る。だが、拳を振り回すことまでしかできない。なぜなら先生は、その手にペンタブを握っていたのだ。
「鹿羽ゾン美さんが作った新しいペンタブです。彼女は最期まで闘った。……これは貴方に先へ羽ばたいて欲しいというメッセージだ。今は取り乱す時かもしれません。ですがいつか、彼女の面影をこのペンタブに思い出すべきでしょう」
もう、何も言えなかった。黙ってペンタブを受け取り、その日は彼女の身内を待って、帰宅せざるをえなかった。
何も考えたくない。こういう時、暗闇は僕を癒してくれる。癒してくれるという言い方は間違いだ。これは侵略だろう。皮膚を溶かし、骨を啄ばみ、血に混じる。上も下も、右も左も分からない、途方のない浮遊感。
メッセの音がする。誰かからメッセージが来たらしい。だがそんなことは関係がない。今の僕の現実は、地面を介して聞こえる自分の血流の音と、ゾン美がもういないという事実。二人でペンタブを見せ合うことはもうできないのだ。
「今くらいは……休ませてくれないか」
またメッセの音がする。やめてくれ。今だけは現実に引き戻さないで欲しい。僕はおもむろに手を伸ばし、コンセントを引き抜いた。強制終了の影響でデータが吹っ飛んだり、PCがイカれてしまったかもしれないが仕方が無い。もう、何もかもどうでもよくなった。
「…………」
雨の音が聞こえる。これはゾン美の涙なのだろうか。そういえば、二人が初めて会話をした日も、冷たい雲がのしかかる雨の日だった気がする。だから僕は雨の音を着信音に設定したのだ。つまり、これは僕の携帯の着信音である。
「……………………………」
現実から逃げようとした途端にこれだ。人間社会はかくも忙しない。人の一生は限られているというのに、労災から尖閣問題まで、様々な事件で溢れている。僕はだんまりを決め込んだ。
だから、僕は知らなかったのだ。これが運命の選択――いや、もう、僕は「携帯電話に出ない」という選択肢を選んでしまっていたことを。
彼女の作った最期のペンタブが、僕を恨めしそうに見ている気がした。
食欲が無かった。食べなければ生きていけない。そんな理屈さえも思考に入ってこない。モノを考える、という動作を怠っているためだろう。
「…………もう朝か」
仕方なく、僕はコッペパンをひとつ食べることにする。胃は空腹を警鐘していても、僕自身が気付かない。だからこれは自動なのだ。こうして、テレビをつける動作さえも。
つけたチャンネルではニュースが放映されていた。速報らしい。とある宅で遺体が消えたとか、何とか。朝から物騒な話だ。何より、否応なしに彼女のことを思い返す。まだ現実の喧騒は、僕には早い。リモコンの電源ボタンをそっと押した。
同時に、チャイムが鳴る。朝から来客だろうか。今のテレビで分かったように、今は誰とも話したくない。少なくともゾン美の通夜に向かうまでは、こうして一人の時を刻みたい。
チャイムの次は、ノックだった。随分と激しいノックだ。時折、猫が引っ掻くような音が混じっているのは気のせいだろうか? 朝からの来客は碌な相手がいない。昨夜の苦情か、なんとかの会の勧誘か――ともかく居留守を決め込んでいると、来客はいなくなったようだった。静かになったのだ。
「……すみませんね」
そこにいない誰かに謝った。窓の外を見る。鳥の影が、一つ、二つ。
日常は変わりなく回っている。そのことを告げるように、鳥が鳴き――それら全てが、玄関から聞こえた破壊音に塗りつぶされた。
「!?」
驚く暇もなく、慌しい足音が屋内に侵入してくる。僕は咄嗟に通信空手の極意を思い出し、護身術のいろはを頭の中で反芻しながらソファーの後ろに隠れた。
あれは、誰だろう。足音は何かを探すように歩き回っている。いや、歩き回っていると呼ぶには生易しい。あれは漁っているのだ。ゴミ箱を、冷蔵庫を、コンロを、台所につるしておいた玉葱を! 僕は食べ物を漁られる恐怖に耐えられなくなり、ペンタブをぎゅっと握り締めて、ソファーから顔を出した。
そこにいたのは――僕が逃げ続けた、現実だった。
口の中のコッペパンが苦い。急いで飲み込む。喉を詰まらせかけたが、何とか事なきを得た。後ろを振り返る。もう誰も追っては来ないようだった。
「あれは……」
僕が行った悪事といえば、せいぜいインサイダー取引とワライタケの密輸くらいだ。追われるような覚えは無い。警察なんかあり得ない。泥棒などでもないだろう。いつまでも現実逃避を続ける頭の中に答はある。それを吐くようにつぶやくことは、僕にとっての最後の生命線だったのかもしれない。
「あれは……あれは、ゾン美……!」
ウィンドウショップのマネキンが僕を見つめている。帽子を深く被って目は見えないが、恐らく白目を剥いているのだろう。マネキンも驚いているのだ。だが僕にマネキンと見詰め合う時間は無い。かといって戻る勇気も湧かない。携帯――ああ、家に置いてきてしまった。
僕は偶然にもテレカを持っていた。『温泉重工』と書かれたテレカだ。さすがは温泉重工、なんでも手を出している。僕は温泉重工に感謝をしながら、テレクラの広告がこれでもかというほどに貼り付けられた公衆電話ボックスに駆け込んだ。
警察なら――或いはどうにかしてくれるかもしれない。
―― 結論から言えば、それは大きな誤りだった。無駄に広いスクランブル交差点に無駄にステップを踏みながら行き交う人々に混じり、僕はスクリーンを眺めていた。
警官。身元不明の女性に襲われる。
スクリーンには、変わり果てたゾン美と警察官が街の人々を襲っている様子が映し出されていた。燃え盛る電柱。崩れ落ちた家屋。速報だ。ライブだ。カメラマンらしき人が「危ない!」と叫ぶ。すぐ後ろにゾン美がきていたのだ! そこで映像は途絶えた。
「あの時、僕が逃げなければ」
愛とペンタブに国境はない。そう誓ったのではなかったか。彼女が少しゾンビ化したからと言って、突き放すなど愛が足りない様子だ。無駄にステップを踏みながら通り過ぎていく人々も、無言で僕を攻めているように思えた。
「こうしちゃ、いられない」
今の僕には彼女を止めるだけの力は無い。抱擁する力も無いだろう。まずは彼女を取り巻くゾンビを排除しなくてはならない。とにかくこの国は危険だ。急いで関西国際空港までの路線を辿り、○H0741便に乗ってフランクフルトへ。必ずこの地を再び拝むとペンタブに誓いながら、僕は旅立った。
「こちら認識番号931。時刻はヒトマルマルマル。状況は以前変わりない。そちらの状況を教えてくれ」
黒ずんだパイプ。油の臭いがこびり付いた床。ひび割れのひどい机を囲んで、男達が資料を覗きあっていた。皆迷彩服に身を包み、兵士のような格好をしている。一人は無線を手に状況の報告と了承を繰り返していた。
「先輩。街の方面を奴らが囲んでいるというのなら、山の方を抜けるという手立てはどうでしょう?」
顔立ちの幼い兵士が訊ねる。資料を払い、その下に埋もれていた地図を指差した。だが兵士の一人が首を振る。彼によれば、山を越えるには装備が無く、仮に"奴ら"に追われた際に遊撃が不可能になってしまう、隊列が組めないからだ――とのことだった。
「でも、このままここにいたら犬死ですよ!」
少年のような顔つきの兵士は声を荒げる。だが、他の兵士は疲れきったような表情を返すだけで、何も言い返さない。中には忌々しげに舌打ちをしている兵士もいた。
彼らの沈黙を破るように、鉄の扉が開かれる。この部屋へ通じる唯一の扉だ。それは部屋に蔓延る男の兵士ではなく、やはり迷彩服に身を包んだ、女性のようであった。
すれ違うように少年の顔立ちをした兵士が部屋を出て行く。
「……? おい、待て二由。どこへ行く!」
女性の兵士が声をかけるが、彼は止まらない。何があった、とその場に留まり続ける兵士に尋ねるより先に、再び鉄の扉が開かれた。
「? ……これは何の騒ぎだ」
「リーダー」
兵士達が一斉に立ち上がる。だが、リーダーと呼ばれた男は一瞥すらせず、二由と呼ばれた兵士が出て行った扉をじっと見つめていた。女性兵士が代弁するように報告する。腑抜けた兵士に愛想を尽かして、短気に及んだのだと。
「何故誰も止めなかった!」
男は走り出した。
200X年。自己増殖型不死性人間――ゾンビで、世界は溢れかえっていた。始まりは日本のとある住宅街から。次々と止めに入ろうとした相手を襲い、ついには日本という国がゾンビで溢れかえってしまった。生き残った人々は残り少ない食糧とペンタブを積んで密航を開始したが、世界の人々はゾンビの存在など信じない。かくして彼らは地下生活を余儀なくされた。
各国にゾンビが飛び火するのは時間の問題だった。一人の女性を中心に発生したゾンビ禍は山を汚染し、川を汚染し、海を汚染し、ありとあらゆる海洋生物を汚染し尽くして、世界へと広がっていったのだ。
リーダーと呼ばれる彼は、ゾンビ達に立ち向かう人類防衛軍の創設者である。いち早くゾンビの発生、戦闘方法、対抗策、生態、弱点、好物、特技、趣味、娯楽、愛の営み、覚えている技などを解き明かし、人類の救世主となる――はずだった。
だが、今では生き残った兵士すらも少なく、しかも各国に散り散りとなってしまった。ここは中国の中心部。やはりゾンビで溢れかえっているが、中国政府は徹底した情報統制を敷いているために国民は真実を知ることができない。もう、この国もだめかもしれなかった。
「くそっ。もうこれ以上、誰も死なせはしない。お前に罪を犯させはしないぞ、ゾン美……!」
男は手の中のペンタブを握り締める。途端、ゾンビ達が迫ってきた! 男は鋭敏に彼らの体臭を感知すると、○ンプティダンプティの落書きが書かれた壁を蹴り、その首筋にペンタブを突き刺した。倒れゆくゾンビ。男はゆっくりとペンタブを引き抜く。
ゾンビの血は、赤かった。
感慨に耽る暇などない。早く追わなければ! だが無情にも男は察してしまう。ゾンビ達は餌に群がる。男に寄るゾンビは少なく、何か別のものに引き寄せられている。――問うまでもない。あの先に囲まれているのは、少年だ。
「二由!」
男がペンタブでゾンビを一掃した時には遅かった。そこにいたのは、女装をさせられた挙句に無残にも打ち捨てられた少年のような顔立ちの兵士。……まだ息がある。だが、彼がゾンビ化するのも、時間の問題と言えた。
男は女装した二由を抱きしめる。
「二由。……俺はもうこんな国はごめんだ」
「……リー……ダー……。僕も、……で、す」
二由は、もう男が見えていないようだった。彼の脳裏によぎるスクランブルエッグ。幼い頃に玉子焼きに挑戦して失敗したのだ。それ以来、彼の得意料理はスクランブルエッグだった。
「一緒にアメリカへ渡ろう。そして、お前のスクランブルエッグを……」
二由が唸り声を上げる。男は言葉を飲み込み、対峙した。顔は立ちは変わらない。表情も変わらない。ただ、格好だけが女のそれと化している――。
男は、一言謝罪の言葉を呟き、二由にペンタブを放った。
というわけで、誰もまともに見ないであろう遅延メモのために連日夜更かししまくったり夜の村発言ほとんどしなかったりした悪の大魔王タカアキ様ですよろしく恐れ敬いましょう。
前回の地球防衛村で遊びすぎたので今回は大人しく隅っこで見学しておりましたー。
― 教会 ―
[教会の前を通りがかった学は、ぼんやりと立っている瀬織の姿を見つけた。]
何をぼんやりとしているんだ、瀬織さん。
まるで、18発言位、DVDの内容に費やしたような顔をしていたぞ。
まあ、いいや、今日は頼みごとがあってきたんだ。
年越しは難しいですかのう。1日〜次の日くらいまでならなんとかなんべ。
[うっかり駄洒落を使用したため室温が下がりました。もうだめです。]
― 教会 ―
はっ。
な、何故それを。
[突然声をかけられてワールド恋ゾンビの回想が吹っ飛んだ。
持っているダンボールを落としそうになったが踏みとどまった。]
あ。おはようございます御厨先生。
た、頼みたいことです……か?
[丁寧に挨拶をしましょう。シスター長の基本ですね。
瞬きながら首を傾げました。]
/*瀬織さんの今回の村に対するバイタリティは何処から来ていたんだろう。
途中で、これエイリアンだからなのか?とか結構思った。
出落ちで後は普通の人であるつもりが、パロディが楽しすぎたのと、冷泉に化学反応を受けまして。後は長いことギャグをやっていなかった反動かもしれまセン。
おはようございますねむい。
朝から瀬織さんたいむですね
どうでもいいですがiPhoneの変換語録に瀬織津がデフォではいってて楽なんですがそんなにメジャーなのでしょうか。
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