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用務員 石田太郎 の役職希望が 共有者 に自動決定されました。
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が9名、人狼が3名、占い師が1名、霊能者が1名、共有者が4名いるようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました。
―保健室―
?
[仕方がない、と言われて再びぱちりと瞬きながら
撫でられれば、少しだけ照れたように笑いながら
美味しいかと問う言葉に、こくこく。頷いた。
5種盛りの内、かにかま入りがマイブーム。]
!!
[ベッドからこけた青年の様子に
おろろろ、とうろたえた。
ぱ。と差し出したのは卵焼き(齧りかけ)。
食べるか、と聞きたいらしい。
※食べた所で貧血は治らない]
―保健室―
いってて……
[肘を打ったようだ。]
……ん?
あ、あーん
[かじりかけを頂いた。
貧血はなおりませんがこころはいやされます。]
ありがと。
[体勢を立て直しつつ、
もう一度頭を撫でた]
…?
[挨拶、の言葉に、一度瞬いて。
んー…、と、視線が僅かに周囲を巡らせた後、
…うん?と思い当たりがないかのように、かくん、と首を傾いだ。
多分、途中抜け(無断)。]
[なぜ、私は驚いているのか。ざっくり言うと、「防衛村っていつ開始するの」と訊いたら「今日の夜か明日の朝だ」と言われたので放置しておいたら夕方にざっくり始まっていたからである。]
[目の前に突然、勇者が現れたとする。おどろく、まではいいとしよう。例えば人気のない森の中で、突然武装した男と出会ったらならば、多くの人が驚くことだろう。だが彼は、なぜ「とまどって」いるのであろうか。]
― 資料室 ―
[物理的に迷子になっていたシスター長は、二人の人物によってここが資料室であったらしいと認識することになった。]
なるほど。やけにモノが紙々しいと思ったら!
あ、いえ、私は偶然ここに迷子にn・・・
[はっ]
闇こそわらわの住処。
そして資料とは情報の怪物。
フフフ・・・わらわは此処に手繰り寄せられたようだよ。
[出て行く男と、声をかけてきた先生に怪しげに笑ってみた。]
…………暗くて心細かったんですありがとうございます。
おっとこれは御厨先生。
そして先ほどに見えるは新しい用務員の方であろうかな。
なるほどこの魍魎の住処に囚われしものがまた一人…。
[今更。]
[まほうつかいは、どうやら勇者にとっては敵であるらしい。なぜ勇者は魔法使いを倒すのだろうか。襲いかかってくるから?いや、違う。なぜなら、このまほうつかいはおどろきとまどっているだけだ。なのに勇者は、問答無用でまほうつかいを倒そうとする。]
[なんという蛮勇!まほうつかいは、とまどっているうちに勇者に斬り殺されてしまう。彼のまほうつかいは、勇者に会って戸惑っていた。彼に、勇者を倒そうとする意思があったのか。疑問であると言わざるを得ない。彼が戸惑ったのは、人類の味方であるはずの勇者が、罪もないまほうつかいに対して剣を振りかぶっていたからではないのか。だとするならば、勇者とは何者であるのか。]
[新しい用務員の先生は咽がせくしぃだと思った。
何故かは分からない。
ところでここは資料室である。とにかく漁る体裁くらいは整えるべきだろうか。]
資料室であるから資料を漁るのか、資料を漁るから資料室であるのか、果たして一体どちらなのであろな。嗚呼、まこと言葉とは奥が深い。
折角だから何か探そうかな……。
[がさごそ。瀬織五月は2(6)を手に入れた。
てれれれってれー!
1.神父秘蔵のショタアルバム
2.軟体生物の交尾について(論文)
3.聖書
4.『温泉街のアテクシ』by.大吟醸ケネス
5.ファ○通の攻略本
6.(見せられないよ!)
・・・・・・・・・・・。
いらないな。
[元に戻した。
だが、論文は棚に戻そうとしても手元に戻ってきてしまう!]
なん……だと……?
[君はこの論文を捨ててもいいし、捨てなくてもいい。]
え、いや、気持ち悪いからいりませんっ。
[ぽいっ。]
ほっ。
[おめでとう!
君は軟体生物の交尾についての論文を手に入れた!]
ちょっ。
・・・・・・。
[諦めた。]
どうやらわらわが探していたものとはこれだったようです。
ありがとう御厨先生。そしてまた会いましょう御厨先生。
………………教会で祓お。
[涙目。資料室を出ますか?
ニア はい
いいえ]
そして嫁にいわれてはじめて役職をチェックした魔王様がいます。
>あなたは、【村人】です。
>あなたの武器は考察能力です。
>推理や発言を駆使して人狼を吊り上げましょう。
よし、へーわへーわ♪
[資料室を出るときに学校の教師らしい男とすれ違う]
どうも。お疲れ様です。
[頭を下げて廊下へと出るとほっと一息ついた]
……謎の緊張感だな。
まあいい、残りの仕事に掛かろう。
[脚立を持って用務員室へと戻っていく]
[最初はまっすぐに放送室に向かおうかと思っていたけれど、気が変わった]
ま、あの位の頃はね。自己主張したい年頃だもんね。
あったなあ、私も昔給食の時間にMEGADETH流そうとして取り押さえられて…… ふふっ。
今回は初犯という事で。
[結局、追求するのをやめた。そして廊下をうろうろとしている]
[一度用務員室まで戻り、それから天井に穴が空いている、と言う話を聞いて資材と道具を手に高等部へと向かった]
……。あそこか。
[3階の廊下の突き当たりにボールがぶつかったような穴があいている。その前にうろうろしている女教師の姿があったが、会釈だけをして穴に向かった]
……何か仕掛けでも作れそうだな。
[穴の向こうには暗い空洞が広がっているようだった]
― 中央ブロック・食堂 ―
[紙カップに口を付け、無駄に濃くて苦い泥のようなコーヒーに顔をしかめる。
このコーヒーはあまりに不人気のため、学内では罰ゲーム以外に需要がないと言われている。飲んだ者は全員が全員、二度と購入すまいと心に誓う。人の飲むものではないと。
それでも長年に渡り設置されているのはなぜか。それに答えを求めるなら、最適解とはなにか。
溢れる好奇心を刺激するからだろうか。それとも、罰ゲームの需要が存外に高いのだろうか。
あるいは臥薪嘗胆の四字を胸に、これの味でもって己の克己心を震わす生徒が少なからずいるのかも知れない。
……いや、単純に目を覚ますためということも考えられる。その一点、この飲料より上は無いだろう。カフェインよりも味で眠気が吹き飛ぶ。
しかし。ここは感受性高き年頃の若人が集う場である。そして答えはロマン溢れる方が望ましい。
ならば、こういうのはどうか。
泥のような苦みは、失恋の味を紛らわすのに適しているからだ、と]
[うろうろしている間に、何かかなりのイケメンとすれ違ったような気がする。いや、イケメンという表現は適当ではない。眼元涼やかで凛々しく眉の切れあがった好男子とでも言うべきだろうか。今の日本に欠けているものがあるとするなら、それはこれだ。これをもって補完されるべきだ。]
……それにしても、またえらいものが……
[どうやら服装を見るに用務員で、あの突きあたりの穴を直しに来たらしい]
深夜に窓ガラスじゃなくて、穴……
[脚立を立て、まずは穴の空いた天井板の部分を取り外した。
それから張り巡らされた骨組みにそって新しい天井板をはめ込み、釘を打つ]
……これでいいか。しかし、こんな作業久しぶりだな。
[天井の修理を終えて、脚立を降りる。
行き交う生徒にはいくつか声をかけられたが、曖昧に頷いておいた]
[脚立を立て、まずは穴の空いた天井板の部分を取り外した。
それから張り巡らされた骨組みにそって新しい天井板をはめ込み、釘を打つ]
……これでいいか。しかし、こんな作業久しぶりだな。
[天井の修理を終えて、脚立を降りた]
さてと。後は見回りをして仕事終了だな。
―保健室―
んー……
[メグを見つめ、ちょっと考えた。だが―――]
まあ、きっと大丈夫だよ。
怒られないようにしておくから。
[素朴な笑顔。
この魔術師、記憶操作をする気まんまんである。]
……それにしても
最近貧血がひどいなあ……
レバーいり卵焼きとか試みるべき?
[冒険。]
―引き続き保健室―
……でもそれにしても……
校門までしか記憶がないんだけど……
誰か、運んでくれたのかな。
「あら、目が覚めたの?
平気?
国語の御厨先生があなたを運んでくれたのよ。」
……先生が?
[ぱちり、目を瞬かせた。
国語の先生といえば、思い出す顔はひとつ。
智は、小さく微笑む**]
―保健室―
!
[だいじょうぶ? とぱちり瞬いて
しかし笑顔を向けられれば、疑う事なくこくりと頷いた。
わぁー記憶操作超便利!]
…!
[レバー入り卵焼き。大変鉄分豊富。
…うむ、血生臭い卵焼きよりも、無難にほうれん草をお勧めしたい。]
[レバー入りそば など いかがか!]
[が、そんなモニター前の誰かの思いなど通じる筈もなく
ぱ。と出されたノートには新たな新商品提案。
…若干どこかのルートと彼女とは口調…口調?が違う気もするが
IFルートなのでそういう事も多分ある。]
……。
[私はひとつ誤らねばならない(誤字ではない)。何一つ彼女の説明をしていなかった。この留学生を騙るにおいて(誤字ではない)、一つ大事な特徴があった]
……。
[『不審者 成敗』とそこそこの文字を筆ペンで書いて倒れたまほうつかいに貼り付けて放置する、そんな行動を取る彼女だが]
目撃者、ナシね。
[彼女はなんか色々な超法規的措置によって、帯刀が許可されており、しかも帯剣している]
[既に遅い時間である。
先生はともかく、生徒の姿はもう少ない。
文化祭があるらしいその準備で残っている生徒をたまに見かける程度だった。
用務員室から懐中電灯を手にして、歩き始める]
戸締まりと電灯、それに生徒が残っていないかの確認だったな……。
[何せ初めての見回りである。
まほうつかいが倒されていても、それが日常なのだろうと素通りした]
Bダッシュ!
[何故逆刃刀など持っているのか、それは語ると長くなるのだが――
いや、やめよう。それはまた別の物語だ―― 逃げたし]
[Bダッシュの途中、保健室からいいにおいがしてくる――]
ニア 立ち寄る
立ち寄らない
待て、これは孔明の罠だ
[ピッ]
[何かが逃げていった。生徒だろうか、と首を傾げる]
……不審者?
不審者の扱いはどうだったか……。
[ 1警察に突き出す
2用務員室に連れていく
3学園の外に放り出す
4教会に監禁
4つほど浮かんだが、とりあえず1(4)を選んだ]
[スパーン!] ←あけた
……!
[スパーン!] ←しめた
[15(20)秒で保健室内で男の子と女の子が逢引していると判断した留学生は深々とおじぎしながらまた扉を閉めたのだった]
―資料室―
[シスターは、何か不可解な事をつぶやきつつ、目的の資料を見つけたらしい。
立ち去る時、垣間見た本のタイトルに、学は意外な思いを抱く。]
シスターが軟体動物の生態に興味があるとはな。
ああ、確か名は瀬織さんといったか。
[シスターが立ち去った後、そうつぶやく。
それから手に取っていた過去の文化祭の資料を棚へ戻すと、資料室から出ることにした。]
!?
[入室者が現れたかと思ったら
スパーン!と来た時と同様に軽やかな音を立てて
唐突に去って行かれた。
もぐもぐと、相変わらず卵焼きを頬張りながら
再び閉まった扉をガン見。]
[しかしなぜ、彼女はただの提案内容に食事のにおいなど感じたのだろう]
ソレ、ただのシナリオライターの誤字。
[なるほど、それはメタい。正しくは?]
いいフインキ(何故か変換できない)。
[さて、もはや今夜学校ですることはないだろう。ならば――]
夜の街に繰り出す
ニア おとなしく家に帰る
これからが仕事の時間だ
今日は月がきれいだ――
[ピッ]
[軽やかに死亡フラグを回避して、留学生は闇の中に消えていった――]
どうみても1番目と4番目の選択肢はデッドエンドね。
[*その通り*]
−高等部教育棟 屋上−
さて、そろそろだな。
[にわかに日が落ちてきた頃、アーノルドは独り屋上で風に吹かれていた。
しかしその格好は季節はずれではないがサンタクロース姿、手には柄が統一されていない靴下が5本。
その中には何か小物が入っている様子]
フフン、今回は靴下の中にブレスレットを入れて隊員有資格者の枕元に置いておく演出をだな。
[夜通し起きていたらどうするつもりですか?]
・・・・・・その場合は、まああれだ。
カバンの中に突っ込んでおこう。
あとは腕ひしぎ十字固めで無理やりはめる。
[いつもと変わらないっすね、長官]
もうすでに基地も建設完了しているらしいしな、この学園都市のどのトイレからも基地に転送出来るようにはなっている。
あとはブレスレットと共にこの”地球防衛隊のしおり”を入れておけばまあ話は通るだろう!
[マントを広げ]
待っていろようら若き諸君!
君たちを迎えに行くぞこのアーノルドサンタが!!
[うさん くさい です]
[さて、先ほどの生徒らしい人影が去って行った方へと足を進めていく。「保健室」の札が掛かった扉の前で足を止めた]
確か養護教諭、だったな。
残っているのか。
[念のために扉を開けた。
美味しそうな匂いが漂ってくる]
……生徒か? もう帰る時間だ。早く帰りなさい。
[声をかけて出ようとしたところで、腹が鳴った]
……。
>(2012/11/27(火) 07:00:00 に更新)
だよね。よしじゃあ今日は寝よう。
なんもおもいつかないんだもーん。
ではここからはしばし隠密行動だな。
このエクストリーム靴下泥棒絶対王者のアーノルドにかかれば、誰にも見つからずこの学園の女子高生全員の靴下を収集する事すら雑作もない事。
では、ミッションスタートだ!
[そう高らかに宣言すると、サンタ姿のまま影の中に溶けるようにして消えていった]
[そんなやり取りをはさみつつ。
そういえば土曜日は高校生も授業がありましたね。
いえ行ってますよ当然。ちょっとその後祈りに来ただけです。
ええ。真面目ですから。]
暗黒シスター長の暗黒とは、どうすれば祓えるのでしょう。
[父親ならぬ神父に真顔で尋ねた。**]
……今の音は、こいつからだな。
[腕に抱えたまほうつかいの所為にした]
ともかくだ。
早く帰らないと戸締まりをしてしまうぞ。
それじゃ、俺はこいつを警察に突き出さないとならんのでな。
[そういうと扉を又閉めた]
−一方その頃、生徒会室−
あれ、おかしいわね。
留学生の名簿が無いわ・・・・・・どこに行ったのかしら。
あれが無いと私だって誰が誰だかわからないっていうのに。
[どうも何処かに置き忘れてしまったらしい]
アーヴァイン君、ちょっとお願いがあるんだけど。
えっと、これくらいの書類で、タイトルが”人狼と旅人”だったと思うんだけれど。
[当然カモフラージュのブックカバーである]
どこかにないかしら、大至急探してきてくれない?
[実はうっかりゴミ箱に入れたまま回収されすでに焼却炉で燃やされてしまっているのだが、その事実を知るものは何処にもいない]
……。
[明らかに、あきらかに、あの腹の音はあの男性からだったような気がするが
だがしかしそれを追求する言葉を少女は持たない。ざんねん。
再び閉まった扉をじっと見やって、数秒。]
[あれ、なに?]
[アレ。と、ノートにがりがりと書いた文面を青年へ見せる。
自分も、空白を腕に抱える素振りをして
謎の存在にかくん、と首を傾げた**]
[それから一通りの見回りを済ませ、事務室の電話を借りて警察に連絡。まほうつかいを引き取って貰った]
これで今度こそ今日の仕事は終わりだな。
日が変わる頃にもう一度見回りとかいてはあったが。
[用務員室に戻り、備蓄されていたカップ麺を食べている。
もちろん、作り方を参照してきっちり3分はかった上でだ]
明日は昼間に何か食糧を調達してこないとな……。
カフェテリアの厨房から分けて貰おう。
[カップ麺の味は余りお気に召さなかったらしい。
風呂を済ませた後、もう一度見回りをして眠りへと*ついた*]
あとは、そうね。
志久真君と冷泉さんにもお願いしようかしら。
[くるりと振り向くと、その二人は今は生徒会室にはいない様子。
ちっと舌打ちすると、仕方がないと自分の机の周辺を探し始めた]
あとは、そうね。
志久真君と冷泉さんにもお願いしようかしら。
[くるりと振り向くと、その二人は今は生徒会室にはいない様子。
ちっと舌打ちすると、仕方がないと自分の机の周辺を探し始めた]
[朝の6時半、冷泉京子は、目覚めた。冷泉京子は、ゾンビである。本来ゾンビは、不眠不休であるが、冷泉京子は違う。21世紀の最新型ゾンビなのである。実際人間に近い。しかし人間とは桁外れの演算力と身体能力を持つ。
そもそも何故ゾンビが存在するのか。ゾンビは、第2次世界大戦の後に非人道的兵器として禁じられたはずではなかったか。確かにゾンビは公式には研究開発を含めて禁じられた。時の大国であるアメリカ合衆国、ソビエト連邦も含めゾンビ禁止条約を締結し批准しない国はなかった。が、同時に、物理法則を無視した存在であるゾンビに取り憑かれていない国もなかった。かの大英帝国も同様である。ゾンビ禁止条約に基づき、保有ゾンビの廃棄、研究機関の閉鎖を行った後も秘密裏にゾンビの研究は続けられていたのだ。
冷泉京子は、大英帝国のウォルシンガム機関と日本の冷泉重工との共同開発と言われる。そして冷泉京子自身は、冷泉一族の人間であったとも。]
[エイリアンについてもウォルシンガム機関は研究している。エイリアン留学生が盟譜学園で行われることになったことには、幾つか理由があるが、ウォルシンガム機関としては冷泉京子を使ってのエイリアンの観察・捕獲を念頭に置き、盟譜学園を推したのだった。
冷泉京子は、指令を受信すると、ゾンビ用万能栄養食を摂取し、学校へ向かった。]
ー生徒会室ー
おはようございます!
呪いの本ってどうやって祓えばいいんだろう……。
[教会に帰ったしすたあ長は、石室で悩んでいた。
明かりは蝋燭です。]
焼く、とか、破る、とか。
……そもそもどんなことが書いてあるのこの論文。
[シスター長熟読中。
さっきの意味深な語りはどうしたって?
いつもの病気です。気にしないで下さい。]
― 自室(寮) ―
シャナク!!!!
[謎の叫びとともに目覚めた]
……――。
[そしてまたおふとんがしあわせ]
……すぴょろろろろろろろ
[遅刻まで、あと、17(20)分……]
うわっ!
[論文がいきなり破け散った。
と同時にシスター長は目を覚ました。おはようございます。]
えっと……
ゆゆゆゆ幽霊なんているわけないでしょう科学的に考えて。
[周りを見回した。気配は――朝だ!]
おはようございます主よ!
[祈り。勢いだけ。]
―御厨邸兼書庫―
[学はベッド代わりにしている黒いソファの上で目を覚ました。
本来、人が住む事を想定してない書庫は、空間が多く、この季節は特に冷える。
まだ薄暗い中で、いくつもの本棚が並ぶ無機質な情景は、肌寒さをさらに増しているように思えた。]
うん?……
[その時、学はソファの肘掛の部分に、ひどく場違いな物がぶら下がっている事に気づいた。]
靴下?
[全く身におぼえの無い代物だ。]
サンタが来るには早すぎないか?
[誰かが侵入してぶら下げたのだろうか。
最近、疲れていたせいだろうか、全く気づかずに寝入っていた事を少し恥じる。]
……何か入っているようだが。
[侵入者に害意があるようなら、寝ていた自分はただではすまなかっただろう。
と言う事は、いたずらか何かなのだろうか。
そう言った若干の油断から、学は靴下に手を入れる。
直後、わずかな電子音と共に手首に何かがはまったのを感じた。]
?!
[慌てて手を引き抜くと、得体の知れないブレスレットがはまっているのが見える。]
何だこれは?はずれないぞ?
いや、無理にはずすのも危険なのか?
[無闇にいじるのも危ういと思い、一旦様子を見る。
呪術的な物だろうかとも思ったが、魔力は感じない。
その時ふと、放り投げた靴下から冊子のような物が出ている事に気づく。]
唯一の窓は、空の色を鮮明に切り取っている。幽かに聞こえる鳥の声。入り込む朝陽が石室を蒼く濡らしていた。机に散らばった紙片よりも細かい埃が舞い、光に照らされて淡く輝く。宇宙の只中にあるようだ――と瀬織五月は思った。
立ち上がれば、体は長く投げていた代償を投げかける。節々の痛み。骨の軋み。僅かに鳴る耳鳴りは、大きく伸びをしたが為のもの。
石室を抜けて礼拝堂へ。
朝のつとめは慣れ親しんだもの。後からやってきた神父に「おはようございます、父さ……荏嶺神父」と挨拶するのも、彼に命を救われてから変わりない日常だ。
「早速朝の鍛錬に――と言いたいところでしたが、どうやらそうはいかないようですね」
それがずっと続くのであれば、日常と呼んで差し支えなかったであろう。否、"これ"も変わらぬ輪廻に組み込まれているならば、"これ"も彼女にとっての日常であるのかもしれなかった。
「心配なさらないで。私は、あのような者共に遅れを取りませぬ」
父と慕う荏嶺神父に微笑んで、瀬織五月は木刀を取った。手のひらに滲む。皮膚のすぐ下、流れる血流を愉しむ余韻すらない。何十、何百、何千と鍛錬を続けた戦の作法は、彼と別れる時が来ようとも、忘れることなどできはしないだろう。――彼女には確信があった。
上手く扱えず、振り回されたことになった。ぶどう酒の味にさえ慣れなかった。祈りの文句は三行で間違えた。その全てが今や血肉となり、彼女のこれからを支える糧となるだろう。
「さあ、姿を現すが良い。闇に潜む化生共。わらわがたちどころに討ち果たしてくれよう!」
木刀を構える。睨ぐ視線は片時とも揺らがない。
声に呼応するように、闇に潜む"何か"は唸りを上げ、教会の扉を弾き飛ばした――。
― 教会 ―
という夢を見たのだ。
[語りを聞かされていたシスターBは、曖昧にうなずいた。
相槌を打ちかねているようだ。]
むー。
まあ良い。ご飯を食べようご飯を。
[坂上運転手が御用になっているので、アパートに帰るのが面倒くさい。そう思った瀬織五月は、教会でご飯を食べることにした。
パン。パン。そしてパン。]
−朝・生徒会室−
おはよう、冷泉さん。
[机の引き出しの中身を卓上にぶちまけている杏里が振り返りながら挨拶をする]
いい所に来たわ。
とある本を探しているんだけど、知らないかしら?
[冷泉にそれをお願いするのも微妙だとは思ったが、信頼のおける人物であるには違いない。
まあ、人物と言うべきかは微妙。メイフィールド財団とウォルシンガム機関は繋がっており、当然彼女がゾンビである事も杏里は知っているのだった]
さて、帰ろうか。
図書館で本を借りて、それから買い物して帰ろう。
あ、……先生はもう帰ってるかなぁ
……お礼謂いたいんだけど……うん、明日にしよう。明日に。
――というわけで、
僕らは授業に出たということで、ね?先生。
[笑み描く眸が青緑色に光る。
保健医はじめ関係者に向けて、
智の魔眼が煌いたのであった。]
[その日の晩御飯は、
のり入り玉子焼きとかにかま入り玉子焼きと温野菜
――そして宣言どおりレバー蕎麦となった。]
……なんか生臭いね。
生姜もっときかせるべきだと思う?
でもそれじゃ蕎麦の味が死んじゃうかなー
[ふんわりレバーフレーバー。
試行錯誤は続く**]
―そして:朝方―
……うー ……ん……
[こめかみを押さえつつ布団から這い出た。
低血圧な上、この世界線では純血主義が過ぎて
赤血球不足らしい。
枕もとの時計を確認しようと手を伸ばした。
空気に触れてひやりとする手首の周り。
――そしてふわっとした覚えのない布地の感触。]
……、……??
[とも は こんらん している!]
あれ?……あの子がなんか、
かってきてたっけ……?
[なお一由智はこの世界線でも人の名前を覚えられない系社会不適合者である。]
……うーん……
[寝転がったままこめかみに手を当てる。]
……あれ?
[さっき手首に感じたひんやり感が再び。
視線をそちらへ向けると、
やや幅広のブレスレットが嵌っていた。
(C)CHIKYU-BOUEIGUN
と刻印が刻まれている。]
―御厨邸兼書庫―
えーと、手をこう伸ばして、足は……こうだろうか。
[少し時間があったので、興味本位から、冊子に載っている「変身」のポーズを実践してみる。
ポーズが決まった直後、青白光りと共に、学の体がバトルスーツで覆われた。
それはもう、頭から足先まですっぽりと青色で、あまりこの手のものに詳しくない学には猟奇的な印象すら抱かせる。]
ふむ……こういう時はどういう反応が正しいのだろうな。
[少なくとも書庫にある本には、突如地球を防衛するレンジャーになってしまった、20代後半の男の反応を描いたものは無い。]
突如、虫になってしまった男の話はあるのに、世の中ままならないものだな。
[そうつぶやきつつ、等身大の姿見の前で、学はしばし立ち尽くす。]
ち きゅう
ぼう えい ぐん?
[なんだそれ。っていう顔をしている。]
あれ?ひょっとして何か僕
“忘れて”る?
[能力の多用による反動を懸念し、
事細かにメモを取っているはずの手帳を取り出してぱらぱらと捲った。]
……。
[そこには身に全く覚えのないこんな記述が。]
「○月×日
ぼくは地球防衛隊の一員となった。
これからエイリアンを撲滅するために
戦わなければならないらしい。全く迷惑な話だ。
このブレスレットには変身能力がある。
秘密基地に出向いて長官の話を聞かなければなるまい。
靴下って、なんのことだ?」
「△月□日
ダm……もとい最初の犠牲者を成敗する。」
……
…
あ……学校。
[どのような不条理な事が起ころうと、日常はそこにあり、仕事もあり、当然出勤しなければならない。
突然レンジャーになったので休ませてください、とは言えないのが大人の辛いところだ。]
どうやら、仕組んだ張本人も学園にいるらしいし、少し問い詰めてみるか。
[冊子に書いてあるやり方で変身を解くと、学は身支度をして、仕事へ向かう事にした。**]
……。
でもこれは、新たな知識を得る好機かもしれない!
[一由智、17歳。
捻じ曲がった方向にポジティブである。]
よし。早速出勤してみよう。
[布団から勢いよく立ち上がる!]
っ、……!ぅ。
[立ちくらみ。]
−朝・高等部敷地のどこか−
[アーノルドは満たされた気持ちで朝日を浴びていた]
ふう、今回も隊員へのブレスレットプレゼントはつつがなく終わったな!
まあ、なんだ。今回はちょいと人選に問題がある気はするが、逆に過激なプレイングを期待できるメンバーだったな。
それにしても防衛隊枢機卿の人選は回を追うごとに悪化している気がしないでもない。
―自宅→学校へ―
[くらくらしながら何とか身支度を整え、
昨日の反省からほうれん草入りの玉子焼きが
メニューに加わった朝ごはんを作る。]
さて、今日はちゃんと学校に行こうね。
[上機嫌で、マルグリットとともに家を出る。
もちろん、出勤してみるため
途中で授業を抜ける気満々であった。]
なんでうらないしなん?
なんで?ウラナイシナンデ?wwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まあしかし、あれだ。
一仕事終わった後は靴下に下包みをだな。
[何度も言うが、彼はエクストリーム靴下泥棒の絶対王者である。
無論、エクストリーム靴下泥棒という競技についても説明せねばなるまい。
世界エクストリーム靴下泥棒競技会(WEKC)により管理されるこのスポーツは、登録者による年間靴下泥棒ポイントの総合ポイントを争うゲームである。
競技者はWEKCに競技開始を宣言した上で、その靴下泥棒の難易度・品質・技術点・マナーやエコ等の社会貢献・ディフェンダー(被害者)への配慮などを採点される。そして年間総合ポイントが高いプレイヤー上位2名がプレイオフに進むという流れである。
ちなみに昨年度はライバルのヒポポタマスとのプレイオフで死闘を演じた結果、雲仙普賢岳の遭難の危機に瀕している登山家にそっと靴下を履かせるという命がけのエグザクトリイ・リリースを決めた事で辛くも優勝をもぎ取っていた]
[懐から無線を取りだす]
メイデーメイデー。
これより競技を開始する。
『こちらブラボーよりアルファへ。
状況確認した。競技の開始を許可する』
了解した。
[そして、また彼は影に潜む獣となった]
−数分後−
[高等部教室棟の裏の花壇で、その獣は大量の靴下に埋もれていた。
町中の女子高生の靴下が、まるでハーメルンの笛吹きに呼ばれたかのようにその場所へと集結していた。
そしてサンタ姿の絶対王者はその靴下の山の頂で一人勝利に酔いしれていた]
メイデーメイデー。
獲得点数の連絡を頼む。
『エグザクトリイだ絶対王者。
今回の獲得点数は、42.113SP(ソックスポイント)だ。
だが油断するな、ヒポポタマスも追い上げている。気をつけろ。
まあ、君の懐にあるエクストラソックスを揃えれば余裕だろうけどな』
Why?
『何を言っているんだ、昨日ゲットしているだろう、我々WEKCが認定している人物の脱ぎたてソックスを片方だけ。
両足揃っていなければ高得点にはならないだろう』
な、なんだって・・・・・・?
[恐る恐る懐から片方だけの靴下を取りだす。
そう、これは記憶を取り戻した際に味わった例のぶつだ。
資料室に落ちていたが、確かにこれは片足分だけ。
よく見るとその靴下には刺繍で名前が書いてあった]
あん、り・・・・・・ メイフィールド財団の番犬<ケルベロス>か!
[愕然とした。
まさか地球防衛隊にとっての宿敵の靴下が最高得点レベルのそれとは。そして運良く、もとい運悪くそれをゲットしているとは]
くっ、しかしだ。
これを揃えるのはさすがに・・・・・・
なんだこれ
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
−生徒会室予備室−
[生徒会室に人の気配がする。
さすがに正面から突撃して杏里の足から直接靴下を抜き取るのは危険すぎる。とりあえずこの予備室で彼女たちの所持品を物色してからと物あさりをしながら好機を待った]
ふむ。ふむふむふむ。はふっはふっ。
[ひとしきり優雅な時間を堪能している時に、事件は起こった]
『あれ、誰かいるのか?』
oh・・・・・・
[杏里に命令されて探し物をしていたアーヴァインが予備室の扉を開けていた。絶対王者ともあろうものが、まさかの痛恨のミス。賢者タイムのあまり警戒を怠ってしまっていた]
『こちらブラボー。
絶対王者、残念だがまだ競技中の判定だ。
勿論靴下泥棒アタック中に第三者により発見され、さらに通報された場合は全ポイントはく奪になるぞ』
[耳元に無線の音声が流れ、その内容に視界がぐにゃりと歪む。
まさか、記憶が戻ったにもかかわらず早々に王座陥落などと許されるわけがない。
絶対王者と呼ばれた闇の眷族は、おもむろにガラス窓を破って外に飛び出していた]
−ふたたび高等部教室棟の裏の花壇−
『ブラボー、現在君が失格かどうか協議を行っている。大人しく決定を待っていて欲しい』
[靴下の山の上で一人涙を流していた。
このままでは息子に会わせる顔が無い。
涙を拭い、無線に向かって声を掛ける]
・・・・・・目撃者が通報さえしなければいいのだな。
『そうなるな』
了解した。
[靴下の山からそっと降り、その山に火をつけたジッポを投げ込む。靴下の山はまさにキャンプファイヤーのそれのような風景を花壇の中心に作り上げた]
『くっ、ポイントが全て無効になるかもしれないというのにまさかのお炊き上げキャッチアンドリリースとは。この止まらない得点計算が無駄にならない事を祈っているぜ絶対王者』
[それはまさに決意の炎であった]
−生徒会室 予備室−
あら、何か音がしたみたいだけど。
『何か、生徒会長のカバンに顔を突っ込んでもだえていた野良犬がいたみたいで。
声を掛けたらあのガラス窓破って逃げて行ってしまったんですけど』
・・・・・・ふうん。
[少しだけ鋭いまなざしで、窓の外に視線を送った]
−地球防衛隊基地−
おはよう諸君!
説明はいいから、まずは生徒会のアーヴァインはエイリアンなのであいつをSATSUGAIせよ!金は幾らでも出す!!
[出勤してきた彼らへの挨拶がそれであった]
―朝:一由家―
?
[それは朝食より少々前の出来事。
君が買ってきたのかとの問いと共に差し出された靴下を見下ろして
かくん、と首をひねった。
実に、全く、見覚えが無い。ふるふると首を振った。
ちなみに昨晩の帰宅後は当然のようにお気に入りのクッション
(※この世界線ではジャンボビーズクッションだった)に
座り込んだ結果、埋もれて脱出できずに死んだ。
語弊があった。
脱出できず、そのまま眠りこけて現在である。
英霊は眠りを必要としないはずだが 英霊?えいれいとは一体何の話ですか?]
[しかしこれ以上問うても意味がないと判断したのか
それとも青年の間違ったポジティブ思考が
新たな知識の前では大した事ではなかったのか
真実は案外一つではない可能性もあるが、靴下の謎はそのままお蔵入り。
朝食のほうれん草の卵焼きを堪能た後、学校へ行こうとの声が掛かる]
『おうよ』
[と妙に男らしい返答をノートに掲げつつ、
青年と少女は共に登校することとなった。
はー卵焼きうめぇ。]
[そんなマスt…間違えた。
同居人が地球防衛軍に任命されているとはいざ知らず
少女は本日も平穏無事に卵焼きを堪能しつつ、登校中である。]
…めんどくさいですし!
地球人と声帯の周波が違うのか言葉届かないし
筆談とかどえらい面倒やないの!
ア●パッドとか配布しろですし!
[おすし。
この世界線では、まさかの聖杯からではなく
宇宙から召喚されたようです。]
―地球防衛軍基地―
わー、なんかあの子には
教育に悪そうだから見せたくないって言うか
あなたもなかなかの外道ですね。
[ここまで素朴な笑顔を浮かべて一息で。]
はっはっは、君もここまでの流れで全く引かずむしろ笑顔を浮かべるとはな。どうやら今回も素晴らしい部下を持てたようだ。
何だったら靴下酒をひっかけながら靴下鍋を囲んで熱く語り合いたいものだな。
[ちなみに靴下はしゃぶしゃぶが一番らしい]
−地球防衛隊基地−
[冊子のマニュアルにしたがって、基地まで辿り着いた学は、一由とアーノルドの姿を目にした。ついでに言葉も耳にした。]
一由君も騒ぎに巻き込まれていたのか。
ところで、そこの青髭の君。
君が、仕組んだ張本人のようだが、文化祭に向けてのアトラクションで、少し茶目っ気が多すぎちゃったと言う事なら、まだぎりぎり許してやらなくもないぞ。
そうではなく、生徒をSATSUGAIとか言ってるならば、さあ、お前の罪を数えろ。
わぁ、変態だー
[笑顔で]
靴下を食べる趣味はないのでお断りしたいかなあ。
でも作り方には興味があるので
ちょっとやってみてもらえませんか?
[貪欲]
……って、あれ。先生。
[智、再び眼をぱちくりとさせた]
ひょっとして、先生もなんですか?
これは、なんだか、すごいな。
−地球防衛隊基地−
やあ、一由君。こんな所で会うとは奇遇だね。
しかし、この場所は一体なんだ?
[室内には多数のモニタがあり、学園内の様々な場所を映し出している。]
生徒達を観察するにはうってつけの設備だが、もしばれたらPTAが黙っていなさそうだな。
あ。それはそうと
先生、昨日はありがとうございました。
保健室に運んで下さったって聞いて……。
[この流れで深々と頭を下げるのであった。]
― 教会 ―
ところでシスターB。
[パンを食べ終えました。]
モノはと言えば相談ではあるのだが……。
そなた、足袋を一つ持ってはおらんかな。
いやその、失くしたとかそういうのではなくてね?
うっかり風邪に飛ばされたというか、寝ている間に消失していたというか、予備の足袋を石室に保管しておいたはずなんだけど、いつの間にかなくなっていて、その。
へ?
[聞けば、シスターBの教え子がソックスが無くなったと嘆いていたらしい。原因はよく分からない。一晩の内に。風のように。颯爽と。大脱走を繰り広げてしまったとか。]
は、はあ。
なんだか気味が悪……
[こほん。]
ハッハッハッハッハ!
におうぞシスターB! 実に匂う。
あ、いや、靴下のことじゃなくて……靴下のことではあるのだけど、靴下が匂うとかそういう話ではないの。うん。そう。
事件のにほひだ!
これはわれら教会の枢軸に挑もうという悪魔の手勢の仕業に違いない。父上が留守の間に攻め込もうとは片腹痛い。われらシスター軍団の信仰力(暗黒)を以って存分に蹂躙してしまおうではないか!
長年力を溜めた甲斐があった。機は来たれり!
……………実際何なんだろう。
泥棒とかかな。怖いね。変質者かあ。
父さ……神父早く帰ってこないかな。すーすーする。
[ぶつぶつ。]
シスターBも気をつけてね。何かあったら言うんだよ!
ん、まだ二人だけなのかな。
でも双海子さんには全然関係ないので恋と魔法と学園モノらしいことなんか考えてみよーっかなーって。
ああ、いや、別に構わないよ。
貧血か何かかい?朝ごはんはきちんと食べないとね。
[そう言った後、モニタを見つめる。]
……そう言えば、エイリアンがどうとか言ってたな。
この学園にエイリアンねぇ。
[非現実的だとは思うが、自分のように魔術を使う魔術師もまた、一般人から見れば、非現実的と言える。]
でも、エイリアンねぇ……
[今のところ、モニタに映し出される情景は平和そのものだ。]
[とある本を探して欲しい、つまり生徒会長はエイリアン留学生の名簿を紛失したとのことであった。これは私の任務にも問題もたらすと京子は思った。どこに行ったのかと生徒会室を眺め回してみるものの見当たらない。
冷泉京子は、21世紀の最新型ゾンビであり、視力の強化は施されているものの、透視能力までは開発に成功していないのだ。]
名簿は、エイリアンを狙うどこかの機関に奪われたのでしょうか……。
そうなのだよ!エイリアンなのだよ!!
[机ばんばん]
あいつらわだな、この学園に侵入していつの間にか人間社会に溶け込み、内部からこの地球と靴下を我が物にせんと企んでいるのだよ!!
そして、我々はアーヴァインがエイリアンである事を察知したのだ。
つまり、手加減は無用という事だ。判るかな御厨先生殿。
ぞくっ!
[背筋に悪寒が走る。
そう、例えばまるでいたいけな一般人やエイリアンに間接的もしくは直接的に長官が命を狙われているような、そんな悪寒である。よくよく考えれば例えばもまるでもいらないんじゃないかと思うがそんな悪寒である]
[冷泉京子の視力は強化されている。では、聴力はどうか。当然桁外れだ。
その超越した聴力は校舎内を隅々までカバーする程のもの。しかし、校舎内には多くの人間が多くの音を発している。全ての音を聴きとるには処理能力が足らなかった。
京子は、エイリアンをキーワードに、音を拾い上げていくことにした。すると、]
生徒会長?校内でアーヴァインがエイリアンだって言っている人がいるようですよ?
う、うーん。
白水さんとか羽鳥先生とかは大丈夫かな。
後で見に行ってみよう。
怖いけど、私がしっかりしないと皆を護れない!
[礼拝堂が静まり返る。ステンドグラスから不気味に光が輝いた。]
嗚呼、鈴鹿山の最終戦争が近付いている。
血が滾るぞ。顔も知らぬ父よ、母よ。
わらわに力を与えたまえ!
釘……は痛そうだよね。でも一応持ってこう。
木刀。ハンマー。のこぎり。杭。後は……。
[シスター長武装中。]
[お昼休みのチャイムがなるその時、早弁をキメ、昼寝の態勢に移行する留学生をモニタは映していた]
むにゅう
[机の角で形を変えられる胸がズームアップされる。誰だこのオートフォーカスを設定したのは]
アーヴァイン君がエイリアン?
・・・・・・
(アーヴァイン君ってエイリアンだったかしら・・・・・・)
[もはやそこから感満載の生徒会長]
まあ、靴下はどうでもいいのだが、僕の学び舎がエイリアンに蹂躙されるというのも面白くない。
SATSUGAIはどうかと思うが、容疑者をしかるべき検査機関へ放り込む手伝い位はしようじゃないか。
それに、このモニタは、僕の表情観察にとっても便利そうだ。
[主目的はそれである。
あと、エイリアンを退散させないと、ブレスレットが外れなさそうと言うのもあった。]
はっ。
[監視カメラに机に歪められたchi-chiがアップで映し出される]
・・・・・ しかしでかすぎるな。
[などと感想をつぶやいている間に生徒会室でのやりとりを長官はスルーしていた]
うむ、この監視カメラは有効活用してくれたまえ。
多少プライベート的な何かは映らないようにはなっているがそこは容赦したまえ。
あ、ビデオ録画もあるのでな。
あとで繰り返し繰り返し鑑賞するのも許可するぞ。
[歪められたあれだろうか]
[生徒会長も悩んでおられるようだと京子は思った。]
・・・・・・
[冷泉京子は21世紀の最新型ゾンビであるが、ゾンビであるが故に、こんな時に気の利いたことを言う能力はついてなかった。]
これくらいでよかろうか。
[頷いた。着物の中に隠れて見えません。
黒○みたいなものだと思いましょう。]
変質者って言っても種類が豊富なわけで。
それにこの辺りにはもういない恐れだって……。
[そもそも一人で何とかできる問題なのだろうか。人は独りで立つことをいつか許される。しかし自分は出生すら曖昧だ。どこから来てどこへ行くのか、その問いに答える前提が欠けてしまっている。だが今はシスター長として変質者っぽい者は片っ端から埋葬してみようという方針にした。そうでなければ教会を神父の留守中、任されている意味がないのだ。]
よし! 悩んでいてもしかたあるまい。
オペレーション開始だ。
[出陣。]
まあ、ちょっと気にしておくわね。ありがと。
[立ちあがり、周囲を見回す]
うーん、見当たらないわね。
仕方が無いわ、見かけたら教えて頂戴。
いや、さすがにひとつの映像に固執する気は無いよ。
……あ、授業。
[モニタを見ていて、危うく忘れるところだったようだ。]
一旦、失礼するよ。
[2人にそう言うと、学はその場を後にした。**]
[それは夜中のことだった。石田が眠りについていた頃、何者かの気配に瞼を開けたのは。
音もなく布団を脱し、暗い部屋の天井に張り付いて、音のした方を見やった]
――?
[部屋に入ってきた男は何かを探しているらしい。
残念ながら靴下というものは持っておらず、さらには鞄も持たない身である。
やがて諦めたのか、和箪笥に何かを仕込み、その人物は音もなく出て行った。
それから数分して、畳の上へと降りる]
……何を置いていったのだ?
[和箪笥を開けると、余り衣服の入っていないそこに押し込まれていたのは、ブレスレットと一冊の本]
……ちきゅう、ぼうえいたい……?
[言葉の意味はわかる。だがいったいどういう事だと、本をぱらぱらとめくった]
ほほう。この地球の平和を守れと。しかし、この学園は平穏極まりないと思うのだが、敵がいるのか……?
まあいい。まずはこれをはめてみよう。
[ブレスレットを疑いもなく腕にはめた]
で、この厠から移動せよと。
……余り入りたくはないのだが何故ここなんだ。
[栞を手に、トイレの中へ*引き込まれていった*]
[この短い文章に、多くの意味と想像の余地が込められている。へんじがない。つまり、そのしかばねに私は何か呼びかけているのだ。なのに、返事がない。ただのしかばねだからだ。]
― 職員棟 ―
ええ、そうなんです。
靴下を盗まれた生徒がいるらしくって。
[シスター長は、まずは職員室に報告にやってきた。]
不審者を発見したら自力で何とかしようとせず、助けを呼ぶように。あまり不安を煽るのも問題ですので、講義の際にそれとなく。
ククク・・・何かあればわらわが駆けつけよう。
盟譜学園のシスター軍団は不審者程度に遅れは取らぬ。
案ずるな。わらわには魔法の言葉『ガラッ』がある。
ということで宜しくお願いしますね。
[真面目モードと中二モードの入り混じったシスター長は去っていった。その内、校内の生徒に不審者に気をつけるよう通達が回るだろう。……陰謀が企てられねばの話だが。]
[ただのしかばねのようだ。これも面白い言い回しだ。私が呼びかけたそれは、ただのしかばねであるらしい。返事がないことでそう確信したのだろう。そう、私は、それが「ただのしかばね」でない可能性を考えていたのだ。]
[それはスケルトンのような魔物で、突然立ち上がり襲い掛かってくるのではないか。そういう風に恐れていたのかもしれない。あるいは、それはしかばねでなく、生きて私に昔そうしてくれたように、あたたかい声で語りかけてきてくれるのではないか。そういう風に淡い希望を胸に抱いていたのかもしれない。]
はーい。
[生徒会長の声に応えると京子は生徒会室から出ていった。授業の時間である。だが、教室を素通りし、学園から出ると駅まで加速し走り抜けた。]
スカイフォールをIMAXで観る!
行くぞ東京!
[これが21世紀最新型ゾンビの本日の予定である。限りなく人間に近付いたゾンビは、精神の安定に娯楽を必要とする。]
[だが、もうその声を聴くことはできない。そのしかばねがかつてどのようなものであったのか。もう、そんなことに意味はなくなっている。なぜなら、それは「ただのしかばね」だからだ。それ以上のものではなく、それ以下のものでもない。]
[道中、謎の突風が!]
木枯らしかなあ。うう寒い。
[まさかゾンビ一過だなどと思いもよりません。
すっかり冬めいてきましたね。]
― 道中 ―
はっ。
[何かが倒れている。あれは一体何だろうか。]
ま、まさか、死体
[シスター長はゆっくりと近付き、調べた。]
ふう。なんだただのしかばねか。
[安堵の息をついて通り過ぎた。]
生徒会室は無人です。
[京子は、独り言。ゾンビは電車に揺られている。純粋な速度で言えば、そのまま走ったほうが速いが、脚の耐久力の関係上、電車の使用が推奨されている。脚の交換は可能であるが、お金がかかる。お金は有限である。脚は有限である。]
生徒会室にシスター長。
[京子は、独り言。そんなゾンビは電車に揺られている。純粋な速度で言えば、そのまま走ったほうが速いが、脚の耐久力の関係上、電車の使用が推奨されている。脚の交換は可能であるが、お金がかかる。予算は有限である。脚は有限である。]
あ、いえ、大したことではな……あるのだけど。
[至って普通の応対だった。体裁を取り繕う。]
つい先ほどの話なのだけれどね。
盗まれてしまったらしいんだ。生徒の靴下(ハート)が。
―地球防衛軍本拠地―
朝ごはん、食べてるんですけどね……
なかなかよくならないです。
せめて倒れたりしないように気をつけます。
[御厨に申し訳なさそうに言ってから、
ずらりと並んだモニターを見渡した。]
うわぁ、覗きだこれ。
[楽しそうでした]
靴下?泥棒?
嫌だ、学校で靴下の洗濯物でもして干していた人が居たのかしら。
[まさか生足からダイレクトに盗まれたなどとは露ほども思わず]
何処かに落としたんじゃないかしら、あとは風に飛ばされたとか?
[そう言っていると、どうも足元がスースーする気がする]
・・・・・・
[片足の靴下が無い。
たぶん昨日から無い。昨晩は家に帰ってそのまま寝てしまったので]
こんな風に記憶の「再生」が出来たら
きっと色々捗ると思うんだけどなあ
[眼を輝かせながら割りと無邪気に
智はあたりを検分している。]
成敗って変身して成敗するの?
っていうか、メンバーって
おじさんと先生と僕だけ?じゃないよね。
[栞をぱらぱらめくる。
長官を合わせて6人いるらしい。]
ふうん。
変質者がいるみたいね。
[持っていたボールペンが、べきいっという音を立てて真っ二つに折れた]
判りました、シスター長。
もし変質者が現れたら教えて下さい。
生徒会役員にも緊急配備を通達します。
―地球防衛軍本拠地―
ねえねえところで、
生徒会長から不穏な空気が漂ってるんだけど
大丈夫なのかなこれ?
[件の女傑はモニターの端っこに映っている。]
隊員は用務員のおじさんを除いてもあと2名いるはずなんだがな。
まだこちらに到着していないようだ。
[柿の種をばりぼりしながらモニターを物色している]
杏里親善大使の事かね。
まあ、あれはいわばRPGゲームにおけるラスボスみたいな奴だしな。それに地球人の証明がされているので防衛軍も手出しは出来ん。
まあ、出来るだけあいつには近づかずに処理してくれたまえ諸君。
[下を見た。
上を見た。]
そうか、まさか杏里さんまで魔の手が……くっ。
[目を逸らした。]
うん。そうしてくれると助かるよ。
シスター軍団の目も張り巡らせておこう。
杏里さんも、一人の時は無茶はしないように。
杏里さんなら滅多なことはないと思うが。
相手は変質者……魔と契約していてもおかしくは無い。
変形を許しては誰にも手が打てなくなる……!
[後半はいつものアレです。気にしないで下さい。]
そうなんだ、……用務員のおじさん?
[はて、そういえば用務員といえば
目の前の彼のことではなかっただろうか。
じっと髭の長官を見る。]
生徒会役員にも緊急配備……。
[京子と杏里は繋がっている。精神的な意味ではなく、ネットワークにより。杏里の言葉は、常に京子に伝わっていると考えてもいい。]
ゾンビには、娯楽が必要なのです。
[電車は、幾つもの駅を通過していく。]
へ、変形・・・・・・
[ざわり。どうしよう。エイリアンが変質者だったらこれはこれでまずいんじゃないかしら。
まあその時はその時で親善大使として折檻する義務はあるわよね。と勝手に納得して]
判ったわ。
シスター長も無理しないで。
何かあったら言って頂戴、協力するわ。
ああ、あと冷泉さんにシスター長をサポートするように言っておくわ。好きに使って頂戴。
[ゾンビの体制がありそうな事を呟いていたので、つい押しつけてみた]
[スムーズに話が進んでいく。折れたペンを見た。うわーぺっきり折れてるよあれ。]
あ、ああ。
鈴鹿山で会得した百の神業、披露する時がきたようだ。冷泉さんも共に戦ってくれるなら心強い。
案ずるな。そなたらの背中はわらわが護ろう。
フッ……杏里さん。
そなたの成長、このラグナロクにてとくと見せてもらうとしようぞ。
[ニヒルに笑って背を向けた。]
(あ、あれ。なんだか大事になってきたような気が。でも今更引けないどうしよう大丈夫かな。大丈夫きっと空も飛べるはず。)
あら心強いわね。頼りにしてるわ。
[いいのかしら。これほんとに変質者○ぬわね。
変質者が○んだら私の立場どうなっちゃうのかしら。
あれね、なんか話大きくなってきたわね。こういうの売り言葉に回言葉って言うのよね。
でもまあ、なるようになるわね。けせらせら]
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