情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
……嗚呼そうだ
私は、探さなければならない。
こんなものではなく、″本物″を
本物と、いうものを
ゆらりと、立ち上がり窓の外を見る
もう外は暗い。どれくらい熱中してやってたのだろう?
真新しい制服にも鞄にも目をくれず、窓をあける
「嗚呼、マイ・ヒーロー」
呟く
そう。本物の、ヒーローを。
こんな指先1つで生まれるヒーローとも言い難いものではなくて
私の呼び声に反応し、応えてくれるヒーローを
一刻も早く探しにいこう。
「Eine kleine Rufenーー」
また呟く。
その途端、ふわりとあけた窓から風が吹き、緑色のカーテンが揺れる
ふわふわとカーテンが彼女に包んだかと思いきや
もうそこには、彼女の姿はなかった
ああ、みっともねえ。
やってらんねーよな。
こんなふざけた世界で、
勝手にやられ役にされた俺と。
勝手に正義を背負わされたお前と。
何100本、
何千本、
何万本、と。同じことを繰り返させられる。
魔王討伐パーティは俺が育てた、ってやつ、やりたかっただけなのに、
それで、9日間もかけて育てた俺サマ唯一のパーティも、
ぶち壊されるんだもんな。
ああ、わーってら。
俺ももう壊れたデータさ。
なんも言わねえよ。
さ、何度でも繰り返そうぜ?
あいつらの言う通り、に!
勇者と魔王の。
ずーーーっと、一生繰り返される。
定められた運命の通りに、殺しあうシナリオをよ。
きこえますか。マイ・ヒーロー。
私の″呼び声″に応えし英雄たちよ。
どうか。どうか私に。
私に″真の英雄″というものをおみせください。
貴方達に出会えるその日が。
楽しみで、楽しみで仕方がないのです。
…くす。
くすくす。
ふっふふ。
.
[1]
[2]
[3]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新