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闇の眷属 シオン に 1人が投票した。
学生漫画家 シズク に 2人が投票した。
学生漫画家 シズク は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
暗雲が去り、まぶしい光が降り注ぐ。――全ての人狼を退治したのだ!
全ての遺言状が公開されました。
繧ォ繝翫さ が見物しにやってきました。
本殿の中。足を踏み入れると、湿った匂いがした。
おそるおそる声をかける。
「……みらい、えにし……いるの……?」
「……まこと、きーちは……?」
いるわけない。マコとキイチは、殺したのだ。
死んだ人は、帰ってこない。
当たり前のことだ。
「……みう。」
/**/
このタイミングは普通に会話してていいのかな?かな?
>>マコ
後で設定等書いておきますね。
後、ミライの人にヤクモの核心つかれた時、おぉ!って思いました…凄いわ。
そして、やっぱりカナコ様視点、ヤクモかぁ…
──ギギギギギ。
木の擦れ合うような重く軋んだ音とともに、固く閉ざされていた御扉が開きます。
二本の向拝柱に支えられた軒屋根の下には、憔悴しきった生徒たちの姿。
閉じこめられていた生徒たちは、長い長い悪夢からようやく解き放たれたのだと知るでしょう。……いいえ、まだ鴉はがあがあと騒いでいます。どんよりと垂れこめた墨のような雲は、すべてが終わったわけではないと警告し続けています。
参道にはぽつりと、白一色で仕立てた和服に身を包む少女が一人。
「ようやっとか」
終わった、瞬間。
閉じ込められていた"だけ"の者たちとは、ふいに視線が交わらなくなった。
自分たちは空気の粒になったようだった。
それでも御扉が開いた先には明るい空が広がるはずで、
「…………?」
否、そこに"ある"のは、何だったろうか。
「赦されるためだけに死を望んだ哀れな蟲。愛だけを頼りに生きた哀れな蟲。」
「何もかもがすべて、いつかと同じというわけにはいかないものね」
朝日が昇ると同時に、こちらの姿を目に映さない子が出てきたのを目の当たりにする。
どんな形であれ、この数奇な空間が終わりを告げた事を悟り、ミサちゃんとククイ君の隣で全てを受け入れると言わんばかりに目を軽く伏せる。
突如前方から差し込む眩い光に目がくらみ、伏せていた瞼を上げるとそこには一人の少女が何やら話している。
見覚えのないその姿に首を傾げながらも、二人の隣で事の行く末を見守ることにした。
「けれど、大筋は同じ。」
「いつぞやは多田良が生き残った。仲間たちの今際の際を独りで負いながら、多田良が呪いに打ち勝った。」
「狼たちには期待していたのだけれどね。」
固く閉ざされていた扉が開き、明かりが室内へと伸びてくる。
はじめにソコへ意識を向けたのはククイだった。
白一色の和服の少女。
顔はよくわからないが、少女と思うのは雰囲気だからだろうか。
彼女が向けてきた言葉、それがすでに終わってしまったモノである様で…
こんな状況、俺たちにはまだ考えることがあり、疲弊しきっているのもわかっている。
それでもやっぱり俺は…
[扉が重い音を立てて開く。差し込む光にアリサは目を細めた。]
「うあっ…急に開くんだもんな。びっくりしちゃうよ。
ねえ、ミウちゃん。……ミウちゃん?
…そっか。」
[今の今まで楽しげに会話していたミウやマコ、死んで行ったクラスメイトの姿はもうそこにはない。いや、あるのだろうが、アリサにはもう見えなかった。]
「ありがとう、ありがとうみんな…。
ごめんね。大好きだよ……!!」
[何も無い空間に向かってアリサは叫ぶ。
別れは笑顔であろうとした。
確かに、笑っていたように見える。
頬を流れる冷たい涙を除けば。]
>>11
「……何もかもがイツカと同じなんて思ってないさ…」
聞こえてきた彼女の言葉を返しつつ外へ一歩。
「失ったものも、壊れてしまったものも大きい。そして、それは戻らないかもしれない……それでも。
…それでも、もしも明日を、迎えていけるのなら…皆んなはそれを乗り越えていけると俺は信じてる。
だってそうだろ?俺たちあそこまで、本音で言い合ったことなんてあったか?喧嘩はどうだ?
多分、悔やんでも悔やみきれない、なにかを抱えちまった奴だっているだろう。
それでもさ、そんな色々を受け止めて行くべきなんじゃないのか?
だって俺たち、まだ17なんだ。
孤独の何が悪いんだ?俺は14まで一人だった…それが心地よかった。
贖罪を望んだ…。激しく後悔することだってあるだろ…だって俺ら人間だ。」
夜が開けるとともに、さっきまで寄り添ってくれていたはずの気配が、消えた。感じられなくなったのか、それともすべて幻だったのか、オレには判断がつかない。
光が差し込む。その先の二人はまるで、神様のように見えた。終わったんだ。
終わらせて、くれたのだ。
望んでいた事なのに、さみしくて。死者との邂逅は奇跡なんだとわかっていたけれど。
シズク………シズク!!
(ミライの肩を抱きながら夜明けを待った。開け放った扉のむこうにシズクの姿を見つけ、重たい体を持ち上げるように立ち上がり駆け出して行った。小さな体を抱きしめる。)
シズク……ごめん。
歩き方を少しずつ思い出し、壁をつたいながら外を出る。
何日ぶりの陽の光だろう。埃の混じっていない空気を噛み締めるが、反動で咳をする。胸骨に響くような咳は身体に刻まれたダメージを現実のものだと思い知らせる。
でも、そんなことはいい。
もう少し、アタシの身体にはわがままを聞いて欲しい。
だって、あの子にやっと会えるのだから。
入口の前にいたシズクと目が合う。
何も言うことなく、彼女は悲しそうに笑った。
馬鹿だ、本当は今すぐ泣き崩れたいくせに。
何も言うことなく、抱きしめる。
「お疲れ様、シズク。よく頑張ったね。本当に会えて嬉しいよ。」
この先のことは考えないし、余計な言葉は紡がない。
今はただただ再会を喜ぶ、この体温を忘れない為に。
「言葉に耳を傾けるのは、生きた蟲だけ…そう言いつつも気にしてるんじゃないか?そしてだ…」
「愛に生きた…あいつらの事を笑うなよ!何が悪いんだよ!
それに、一人の呪いを受けて、それでも好きって気持ちを持ち続けた友達を…バカにするなよ!」
「生ぬるい毒?……なぁ今のお前はまだ毒に見えるのかよ……たとえ俺らを殺そうとしていたとしても…
それでも、結局あいつら3人には絆があったんだぞ。
信じるとか、信じないとか、裏切ったとか…終わったんだよ。
結局のところさ……断ち切れねー何かはきっと俺らん中にはあるんだよ。」
最後は相手に言ったのか、それとも自分達に投げかけたのか…自分でもわからなかった。
呆然と、放心したように力なく立つわたしを、えにしとみらいが迎えに来てくれた。
立ち上がるえにしが、壁を伝いながらこちらへ来るみらいが、スローモーションのようにゆっくりと見えて、次の瞬間には、わたしは二人に抱きしめられていた。
わたしの名を呼ぶ二人の声を耳元で聞いて、わたしは二回目の涙が出た。
もう、今日は顔がくしゃくしゃだ。
「えにしぃ……みらいぃ……」
「ずっと……ずっと会いたかったよ……ずっと。
ほんとうは、たすけにきたかった。
でも……会えて、うれしいよ……えにし……みらい……。」
/**/
>>マコ
マコがヤクモを嫌うわけだわぁぁぁ。これ、ヤクモが色々言い出したら自分を見ているようなパターン!!
カナコモンはとてつもなく強いので、クラスのみんなでワープ進化した後に絆の進化遂げないとキッッイよぉ……
「ミウ...」
ついさっきまで話していたのに。気配も感じていたのに。もう感じられなりそうだ。微弱だけど、わかる。呪いのおかげなのか。
本殿から出る。足取りは重い。
「ミウと...一緒にいたい...」
ヒビキやマコが埋葬されている近くにいるはずだ。
「出してあげなきゃ...」
アオイが弱音を吐くように呟くのを、ミウはただ見ていることしかできません。
彼が向かうのは林の方向。向こうにあるのは自分を含めたクラスメイトたちの、墓地だったと記憶しています。
「……あーくん、なにするつもりなの?」
アオイについていく途中、シズクの姿が目に入りました。エニシやミライと抱き合って再会を喜ぶ光景に、ミウは下唇を噛みます。
「………」
扉を開けると、そこには閉じ込めたみんながいた。
かなり疲れた顔をしていたけど、でも、みんな生きてる。
よかった……。
そう思うと急に力が抜けて、その場にぺたんと座り込んだ。
涙が滲む。
いつもの、泣き虫のあたしだ。
呆れちゃうな。ちょっとは、強くなれたつもりだったのに。
>>サヤ、シオン
「多田良と同じ役を担った蟲。己の力を過信していた蟲。」
「楽しい楽しい遊戯は終わり。最後に問答を交わしましょう。」
「いいえ、いいえ。わたしは誰も誑かしてなどいない。わたしはほんの少し、おまえたちの背中を押しただけ。
火のないところに煙は立ちません。嘆き、悲しみ、憎しみ、──黒い情は誰の裡にもあるものです。」
少女は顔の向きをゆっくりとサヤに向けた。
「ふふ、惚けているのかしら。それとも、これだけ他人の井戸に落としておいて、おまえは自覚がないのかしら?
……この島は壺、毒蟲はおまえたち。」
「さあ、あとは呪いを破るだけ。古書は読んだのでしょう?」
(この人が、カナコサマ)
/優雅な佇まい。そう見えるのは何故だろう。思っていたような禍々しさは無く、どこか神秘的な彼女に面食らう/
>>カナコ
なあ。その毒って俺が飲めないかな
(聞こえているんだろ?俺の声)
「おやおや、既に呪いを浴びせられた蟲がよくもまあ。」
「呪いを果たす方法は一つだけ。呪いを破る方法もまた一つだけ。
書いてあったでしょう、あそこには亡者の毒を喰らえと。記してあったでしょう、井戸に蓋をしろと。」
「怨毒を咲かせた悪しき蟲。
愛に縋った哀れな蟲。
孤独を選んだ薄情な蟲。
欲に塗れた蟲どもがおまえたちと共に帰れるとでも?」
「ああ、黒くて臆病な蟲。……わたしはおまえを気に入っていたのだけれどね。死して魂となっている間に、随分と愛らしさが欠けたものだわ。」
>>42カナコ
(自分が酷い扱いされたからって、人に同じことしちゃったらダメなんすよ)
/なんて、軽口を叩いたら魂ごと穢されてしまうだろうか。そんな風に考えていると、シオンが自分たちを悪くいうカナコへ反論していた。サヤが、許したいと言っていた/
……だってさ、カナコサマ。
2人は毒を以て毒を制するなんてことはしない。ってさ。
俺は死んだよ。
でも、誰も恨んでなんかない。憎んですらない。
そんな悲しい気持ちを抱いた奴らを憐れんだりもしない。
俺は、カナコサマも受け入れるよ。
俺は、カナコサマも助ける。
/受け入れると決めた。その対象は他ならぬカナコにだって当てはまる/
>>47禍々しい者
「ハッ......ハハッ
貴女に比べれば、誰でも生まれたての赤ん坊みたいなものじゃないかな
......ッフゥーーーー」
[ともすれば、霊体でありながらも掻き消えてしまいそうに思える。直接、肉体を持って対峙しているシオンとサヤの重圧はいかほどか。
それを、思えば]
「......あの古書で、どうしても分からない部分がある
『呪いを果たす方法は一つだけ。壺に蓋をし、生者の毒を食らうしかない。
呪いを破る方法は一つだけ。壺に蓋をし、亡者の毒を食らうしかない。』
呪いを破る部分。亡者とは死者。
怨毒に犯された物とは書いていない。今、いいや、この島で元々、亡者と言えるのはカナコ様、貴女ただ一人じゃないのかな」
「…………それで、なんだったかしら?」
「赦すだとか、──赦したいだとか。」
「所詮は他人だというのに、涙ぐましい友情だこと。如何に歩み寄ろうとも、人は分かり合えないもの。……ええ、そうですとも。血を分けた人間同士ですら、理解することは不可能だというのに。
異端と判じれば己にそれを害す権利があると思い込んで。」
「そう。……己の怨毒を晴らす為だけに、友を殺めた魔を赦すと。おまえたちを見捨てようとした者の毒を飲み干すと。ふふっ、あはははっ、狂気の沙汰ではないな!」
「わたしは赦せなかった。わたしは呪わしかった。この村が嫌いだった。この村の住人が憎くて堪らなかった。
何より己が忌まわしかった。
井戸の底へと突き落とされて、肌を蟲が這う不快感に咽びながらも、尚も救いを求めた愚かさが。」
「ふふ。」
「そうね。──八つほど、と言ったら?
愛に縋ったあの蟲たちは、井戸に投げるだけで構わないわ。ああそうだ、狼たちも仲間を二匹喰らったのでしたっけ。」
おい!ヒビキ!!!
何言ってんだ!!!!!
お前っ、お前!!!!
俺らに次あったら許さないとか言って!!
お前からこっちこようとすんな!!!
…………カナコ。お前………怨むの、疲れないか?
俺はずっと……お前に受けた呪いが俺の中の殺意を駆り立てて、殺せ殺せと頭の中でもう一人の自分が言ってた。起きてる間も、寝てる間も。
すんなりそれを受け入れられなかった俺は……それが重たくて、苦しくて……耐え難いものだった。だって恨んでたって俺は………ここにいる奴ら誰一人として、本当に心から殺したいだなんて思わないんだ。
お前もそうだったんだろ?でも何度も何度も救いを求めては裏切られて……苦しかったんだろ?
俺はお前の気持ちの、ほんのひと握りだろうけど……それが分かるから。だから……【俺は俺を差し出せる。】
「......カナコ様。
僕の、魂を貴女に捧げたら。ずっと死者の世界で、貴女と孤独を分かち合うと言ったら。皆を助けてはくれませんか」
>>カナコ?
「……バカヤロウ(ボソ)」
「………やっぱりさ、思うんだ。お前、1人が寂しいんだろ…だから欲しがるし、羨ましいんじゃないか…?
お前さ、もっと俺たちに話せよ……。俺たちの毒はわかったんだろ。そんでさ、なんでここまで許せるのか、お前にはわからないんだろ?
だったらさ、お前もっと俺たちにソレぶつけろよ。
…だってこんな俺たちなんだぜ…⦅お前のことも分かってやれると思う⦆んだ。
だからさ…お前の呪いを均等に分けたらさ、なんとかならないのか?ソレ。」
>>カナコ
「…やはり、ダメだ。黙って同胞を差し出す訳には行かぬ。…そこまで贄が欲しいほど孤独が嫌ならば。貴様が我らが同胞になれば良いのでは無いのか?」
気がつけばそこにあったのはいつかの古書。
シズクは満身創痍。エニシはいつもみたいに突っ走る。
いつも2人に助けられてきた。
今度こそ。アタシが2人を。
ううん。クラスを救えるならもっと…。
爪も皮も剥がれた指でページをめくる。見つけたのはいつかの文言。
“ 呪いを果たす方法は一つだけ。壺に蓋をし、生者の毒を食らうしかない。 ”
思考を無理矢理回す、頭を抱え、溢れる気持ちを抑えながらできることを考える。
蓋は井戸の蓋だ。じゃあ生者の毒って何?
生者の毒、今生きてるのはアタシたち。
毒だったものは…。
そうか。
【クラスメイトへの恨みだ。】
だったら。
>>クラスメイト
「聞いて。アタシは確かに呪われた。きっと呪われたのはカナコ様にクラスメイトへの恨みが見抜かれていたから。アタシは恨んでた、ミナミをミサをミウをサヤをコトハをアリサを、きっとシズクも。」
「目立つのはアタシだけでいい。主役はアタシなんだから。邪魔者は消えてなくなればいい。みんな信者になってアタシの一言で死んでくれればいい。って。」
「アタシ以外を認める人間は死ねばいい、そんな気持ちを唆されてアタシは許されないことをした。」
「でも、気づいた。閉じ込められた先で死んだくせに許すって言ってくれた馬鹿と、今も必死で皆で帰ろう、って道を探す2人のおかげで。」
「アタシの恨みは確かに胸にあった。でも」
「そんなことどうでも良くなっていたぐらいにはアタシは」
「このクラスが大好きなの。」
これは生者の毒。クラスへの愛は生者の毒を軽く飲み込んだ。
もう一度、修学旅行を。
呆然と、シオンとサヤを眺めていると、傍らのミライが動き出した。
驚いてそちらに目をやると、彼女は、自分の気持ちを素直に吐露し出す。
(……そう……。わたしは……ずっと、心の中に、しまっていた。でも。
昨日みたいに。くちにださないと、わからないこと……ある、よね。)
ちらりと、シオンの方を見てから、ミライに続いて、口を開いた。
「本当に馬鹿な子ばかり。……死人まで口を揃えて、みな同じことばかり。──ああ、でも」
少女は唇を静かにあげた。
二人の答えを耳にした少女はどこか。
安堵が滲んだような、その表情の変化に気付いた生徒はいただろうか。
「……要らないわ、贄なんて。
──最初からそんなもの要らなかったのに。」
「……わたし……かなこ様の、きもち、ほんの少しだけ……わかる、な。だから……わたしが、えらばれたの、かも。
かなこさまも……ほんとは、ずっと、ほんとのこころを、見て欲しかったんだよね……きっと。外側だけじゃ、なくて。なにを考えているのか、どう思っているのか、
ずっと、だれかに、わかって欲しかったんだよね。」
ひとつ、深呼吸する。
「……わたしは。ずっと、ともだちに、分かって、ほしかった。
みんな、プロになって、すごいって……いい話を書くって、褒めてくれて……すごい、とか、今度はこういう話をかいたら、とか、言ってくれて……それは……それは、うれしいことでも、あるはずだけど……
わたしは……漫画家になってから、ほんとは、ずっと、ずっとずっと、苦しかった。
好きな話を描けなくなった。ひどいことをいわれた。描いても描いても、楽しくなくなった。なんで描いてるのか、わかんなくなった。
むせきにんに、色んなものを、せおわされてるみたいで、ほんとはずっと、重かった。
みんなに……わかって、ほしかった。」
っ………俺、は………俺だってそうだ。
ずっと……俺は特別で、ありたいって思ってて……人一倍勉強したって、運動したって器用にこなすだけで。
唯一誰にも負けないほど打ち込んだ音楽だって……あっという間に先を越されるんだ。
っああそうだよ!!俺は恨んでた!!!ひょっこり現れて簡単に人の心をかっさらっていく「特別な才能」に……積み上げた努力なんか見られない、いつだって特別にはなれない自分に!!何度も…何度も何度も何度も何度も妬んで、恨んでも……解決なんかしなかった。
俺は俺の惨めさを誰にも見せたくなかった……それがダメだったんだ。もっと早くから皆に……仲間に、そしてミウに言うべきだったんだ、俺の毒を…。そうしていればこんな風にカナコに見つかることも、なかった……。
「……信じてる、のに…」信じているのに……俺は俺が一番可愛くて、汚い思いに蓋をして。
今ならわかるんだ。俺は…こんな俺だって受け入れてくれる仲間がいるんだって。それだけで俺は……「特別」なんでどうでもいいんだって。
だから、ほんとは………!……ほん、とは……。
(その場に膝をついて額を地面に擦りつけるように崩れ落ちる)
生きたい…………クラスの奴らと、生きて……
……全てをやり直したいんだよ………。
「だから、みんな嫌いだった。わたしのことを分かってくれるのは、みらいとえにしだけだった。暗い、普通じゃないところも、ぜんぶぜんぶ、心の底から繋がっていたのをかんじて、ほんとのほんとに、だいじだった。
ふたりいがいの、みんななんか、いらないって、思った……」
「…………でも、でも。昨日、しおんが、言った。見ていたからこそ、憎むことに、なった……って。…………もう、ほんとうに、こまった。そのとおり、なんだもん」
「……みんなのこと、ほんとは大好きだった。
ずっとずっと、いっしょにいたかった。
だいすきだったから、いつも見てたから、だから、わたしのことも、みてほしかった……わかってほしかった。
みんなにあこがれて……おいつけなくて、立ちすくむしかなかった……わたしのこと。
わたしは全然すごくなんかなくて。
まこやしおんを見るのが、まぶしくて。
みうに、もっと、もっと、わかってほしくて。
でも言えなくて。ずっと、くるしかった。」
「……楽しかった。修学旅行は。
わたし、次の漫画の資料ばっかりさがしてて。制服も濡らして、むきぶつの写真ばっかり撮ってた。
修学旅行で資料を探して、絵の練習をしろと言われていたから。
でも。写真は、みんなと撮った方が楽しかった。
みんなでごはんも、乳しぼりも、きもだめしも、がーるずとーくも、全部楽しかった。
海だって行くはずだった。
みうと、ハートの貝がら、探すつもりだった。
コースターもつくるつもりだった。
ぜんぶ、全部いえばよかった。最初から。」
「ごめんなさい……言わないのに、わかって欲しいばっかりだった。ごめんなさい……許してくれなくてもいい……だけど……
できることなら、やりなおしてみたい。
もう一回だけ、みんなと……」
「いいわ、外から来た蟲さんたち。わたしの言う通りに誰かを捧げるつもりなら、望み通りに奪ってしまおうと思っていたけれど。」
「想いもすべてを刈り取って、暗い暗い井戸の底に掻き混ぜてしまおうと思っていたけれど。」
ミライ、シズク、エニシ...
呪いを掛けられた者達が胸の内を吐露する。
「そうか。そうだったンだな。」
恨みを持っていたのは、また、自分も同じか。
1人は好き、独りは嫌い。
そう願って、勝ち抜いた先に何を願っていたか。
皆で、また笑いあって、巫山戯て、楽しく過ごす事では無かったのか。
心の深層では、呪われた俺達は同じ事を思っていた。
「俺は、強くないけど。
お前らが、支えてくれるなら。
俺と一緒にまた過ごして欲しい」
信じて、裏切られて、また居なくなるのは辛いけど。出逢わなきゃよかったなんてのは話が違う。
「好きなんだ、このクラス」
「おまえたちには絆があるのでしょう?
離れがたい関係で、すべてを赦せるわけではないけれど、それでも共に未来に歩みたいと思うのでしょう。」
「そこに理由はないのでしょう? おまえたちがおまえたちだからこそ一緒にいるのだというのなら。それを証明するのは造作もないはず。」
この4日間、生徒たちの期待に応えるように空はからっと晴れ続けていました。
船を経由してやってきた“たたら村”。農家でのホームステイを通して体験した田舎暮らしは、みなさんが想像した以上に思い出深いものとなりました。
「──それでは、気をつけてお帰りください。」
村長の多田良さんの挨拶とともに、離村式が終わります。担任の教師を先頭にして、修学旅行生たちは午後2時の船で本土へ帰ることになるでしょう。
あなたたちのクラスも帰りの船に乗り込みます。
「18、19……うん、わたしたちのクラスも揃ったわね。みんな、忘れものはない? 帰るまでが修学旅行だって先生がたも言ってたし、あんまりふざけないように気をつけましょうね。」
それではみなさん。
学級委員も言っている通り、家に帰るまでが修学旅行です。船が本土まで着くのはまだまだ時間がかかるでしょう。
それまで、たたら村で築きあげた思い出を思い返しながら、クラスのみなさんでゆっくりとお過ごしください。
加賀見雫、明日原未来、不破縁、影裏真子、金枝希壱、十堂葵、東雲美沙、後七夕鵠。
───あなたたちはその違和感の正体を知っている。
他の生徒たちは気付かない。誰一人としてその違和感に気付かない。
けれど、あなたたちは知っている。
修学旅行にあった本当の出来事を。
───呪いは解けた。
しかし、狼たちは犯した罪を忘れないだろう。
己が怨毒を晴らすために、クラスメイトたちを毒牙にかけたことを。
身勝手な呪いを成すために、仲間たちを騙したことを。
しかし、狐は犯した罪を忘れないだろう。
ほんの少しでも仲間から目を背け、独りを選ぼうとしたことを。
大切な誰かを騙しつづけて生きようとしたことを。
しかし、恋人たちは犯した罪を忘れないだろう。
それが呪いたらしめると知りながら、二人で手に手を取って仲間を出し抜こうとしたことを。
互いさえ無事ならいいと、互い以外との絆を投げ出したことを。
離村式を終えたら、いよいよみんな船で本土に帰っていきます。
アカリは別れを惜しんで、式が終わってもその場を離れられませんでした。
「何にもない何にもないっておもってたけど、みんなが楽しんでくれて嬉しかったな。
まだ島でもこんな風に楽しめるのね。
私の知らないたたら村を教えてくれてありがとう。
私も遊びに行くから、約束よ。
今度は私を案内してね。ほんとに行くんだから。」
アカリは、色々と話してくれた3班のみんなを中心に話しかけていきます。
こんなにたくさんクラスメイトがいて、みんな仲良く楽しそうにしている様子を見ると、やはり自分も羨ましくなるのでした。
「私もたくさんクラスメイトが欲しいな……」
離村式が終わった。
目の前にはミウがいる。あの日襲撃にあったはずの皆も、気付いたらいる。何も無かったかのように。
違いはすぐ分かった。
朝一で挨拶しようとしたら
「おはよー!十堂くん!」
と言った。あーくんではなかった。
込み上げる気持ち悪さと鼓動の音がやけに煩かったのを覚えている。
「笑っちゃうなぁ...」
海の見える、小さな丘で海を眺めていた。
携帯を見返す。
クラスのLIMEを開く。当日皆で撮った写真とかアルバムに入っているはずなのに入ってない。ミウと、他の奴らと撮った写真はデータすら無くなっていた。
今は自由行動という事もあって、自撮り写真だったり、風景写真だったりがタイムラインを埋めつくしている。
井戸の縁に腰を下ろす少女が一人。
札が幾重にも貼られた木の板を、そっと白い手が撫でる。
「………ふふ、なんだか疲れたわ。」
港から聞こえる賑やかな声に耳を傾けながら、少女は静かに唇をあげた。
「わたしには出来なかった。わたしは赦せなかった。わたしは赦されなかった。」
「……だから、あなたたちが魅せて。その絆が本物なのだと、わたしに証明してみせて。」
離村式を終え、後は船に乗り本土へ帰るだけになった。
漠然とした、[楽しかった思い出]に包まれつつ、今一度やり忘れたことはないか?と記憶の整理を行う。
ふと思い出す。そういえば、この島の歴史や風土文化から土着信仰を紐解こう。と考えていたなぁと。
船が出るまでの自由時間、そっと班を抜け出し神社を訪問したが、俺には何故か何もわからなかった。
(そんなこともあるだろう。)
口には出さずそう思い港へ戻ると、アカリさんと出会った。
>>101 アカリ
「えぇ、こちらこそ楽しかったですよ。素朴な村の中に自然があって、気持ち的にもゆっくり出来ました。
本土に是非来てください。その時は色々と案内しますよ。」
彼会場出てトイレ前の椅子に座ってまーす女の羨ましそうな顔を察してしまう。
「そんな顔しないでくださいよ。ほら、大学とかこちらに来てはどうです?」
いつも笑みで俺はそう答えた。
/集会所から出ると、男は伸びをした。造りの古い建物の中では、長身の背丈だと些か狭く感じただろう。大きく身体を伸ばすと、少し表情は明るくなった/
>>マコ >>シオン
な、写真撮ろうぜ。マコはい、シャッターよろしく。3人映るようにな?
/隠れて持ってきていたスマホを自撮り用にしてマコへ手渡した/
/何かあった時、と思い基本的には仕舞っていただけなので、この時間の思い出はアリサのビデオに丸投げしていた。/
/眩しく輝く太陽を見て、何か1つ、この村での思い出を残しておきたいと考えて、3人で写真撮ろうと提案をしていた/
「こ、れは......?」
[目映い、神々しくもある瞬きの間に。マコは全てが終わった後にいることを認識した。
体がある。血が通っている。土を踏む感触がある。
その場にいるクラスメイト達。死んだ筈の自分や彼等の存在。何人か、そうでもない存在もいるが。
無邪気に笑う彼等は、まるで何もなかったかのようで。あの狂乱も、その時に見せた顔の名残も無い
自分に実感の無い記憶があることを認識し、大体の状況を把握するに至る]
(......どこまでも出鱈目な神格だなぁ。ほんと)
気がつくと、そこはみんなの輪の中。
クラスのみんなが思い思いに、写真を撮ったり、ふざけあったり。はあ、楽しかったな〜修学旅行。なんだか一瞬で過ぎちゃったみたいだ。あんなことやこんなこと……あ〜、たのしかっ
……え?
土を踏んで、そして理解する。
でも、それなら…
「置いてかないでよ、コトハ!」
前に立つコトハの袖を引っ張って、ニッコリと微笑みかける。そう、なにもなかったのだ。これからも『3人』で生きればいいだけ。
あとでちょっとだけ謝って、そしたらきっとおめでとうって言ってくれるはず。大丈夫。
修学旅行でカップルができるなんて、ただのよくある話だから。
……死んじゃったみんなも含めて、全員いる。
動いてる。楽しそうに、笑いあってる。
なに、これ。
夢……だったのかな。
そう思って、ポケットの違和感に気付く。
取り出したのは、しわくちゃの紙切れ。
握りしめて、握りしめて、もう細かい字は読めなくなっているような、そんな紙切れ。
それを見てあたしは確信する。
あれは夢じゃなかった。
そうだ、あたしは山田くんと一緒に……
>>マコ
ミウに引っ張られるように、1班の方に行く。
仲良く写真を撮る男子たちの中に、ずっと心の中で謝っていた人を見つけた。
「……まこ……まこ!あ……まこ……」
山田くん……あたしたち、どうなっちゃったの……
>>シオン
「や、山田くん……っ
あの、これって……?」
山田くんも覚えてなかったら……
そのときは、きっとあたしが夢を見ているんだって思おう。
忘れた方がいいのかもしれない。
>>122シズク
「加賀見、さん?
どうかし......た?」
[自分を殺した側の人。世界を、心を表現する事が出来る人。例え歪められた作品だったとしても。本意では無い終わりだったとしても。マコはそこにシズクの輝きを、美しさを見たのだ。
あの最後の日。カナコ様との問答の中で、結局、本殿に入って来た彼女とは話さずに。
こうやって言葉を交わすのは、とても久し振りのようだった。
その顔から。何かを言おうとしている彼女から。何かを察したかもしれない]
「......何も。言わなくてもいいよ。加賀見さん。
きっと僕は、誰も。皆も、恨んでなんかいないから」
>>113 ミサちゃん
晴れやかな空、眩しい日差しに目を細める。
気を許せる皆と修学旅行に行けて、本当に楽しかった。
神社から外の世界に出る事が億劫になっていたけれど、隣にミサちゃんとククイ君が居てくれたから心の底から楽しめたのだと、ふと思うと何だか気恥ずかしくて、つい早足になる。
後ろから掛けられる彼女の声に足を止め、振り返る。
「……ふふ、ごめんなさい。
また船に乗れるのが嬉しくて。」
淡く微笑むと、周りの子達が写真を撮っているのが見えた。
「……私達も、写真を撮っておきましょうか。
ほら、ククイ君も。」
少し離れた場所にいたククイ君を呼んでみる。
ミサちゃんを見つめていた彼の視線が優しかったように思えるが、首を傾げるだけで気にはしなかった。
[ここまでミウに直接的にどもりもせずに反論したのは初めて()だろう。いつものマコと違うと、聞いている人は気づくかもしれないし気づかないかもしれない]
>>124ミウ
「なんでって......。
付き合ってるんだし.....いつも呪いたくなるくらいベタベタと。なんで、名字呼び
いや、これは?」
[マコの脳裏に、実感の無い記憶の内の一つが浮かんだだろう。それは、誰とも関わらず。一人で過ごすアオイの姿。同じ班でありながら、全くアオイと過ごそうともしないミウの姿と共に]
(どういう、事だろう?
記憶を保っている事による変化...?それでも、どうして関係性まで。アオイ君が受けた、狐の呪いが関係あるのかな......?)
>>134ミウ
「あ、ごめ、ん。
嫌なら、がんばっ、て。元に、戻す」
(......そうか。記憶が無いのなら。また、嫌われないように喋らなくちゃ)
「いや、快晴快晴!
天気が良いのは心地が良いね!
しかしあれだな、天気が『良い』というのはあくまであたしたちの主観だからね!誰にとっても『良い』とは限らないのだと!あたしは!愚考するね!
つまりあたしが何を言いたいかというと、主観としての表現ならば!本日は!天気が『好い』!
まあ?好天と言うからこれを『てんきがよい』とするのが一般的ではあろうけど、あたしはこれを『すい』と読む。
いやあ!すい!すいし、うい!あっはっは!!」
[天を仰ぎ太陽に向かって高らかに笑うアリサ。その表情は
仰ぐ空が写し込まれたような曇りのない笑顔であった。]
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