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学生漫画家 シズク に 1人が投票した。
在日 セボ に 6人が投票した。
在日 セボ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、モテ願望の強い キイチ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、闇の眷属 シオン、放送部 アリサ、学生漫画家 シズク、テニス部 サヤ、巫女 コトハ の 5 名。
「みう以外……ぜんぶ……敵のあしすとを、してしまった。」
「……こんな能力、要らなかった。
仲間を手にかけたこと、すぐに分かる、こんな力。」
「うれしかったのに……封印さんがいることわかって……うれしかったのに。」
「……ごめんね……起きられない……。」
「今日……わたしを残すかどうか、決めてもらう。ダメなら、全部言う……かも、しれない。
魚人さんに期待させては、悪いから、仲間が残っているふりはしないと思う。」
「……かえれない。」
突然起き上がる。
どうやら昨日は気づかない間に眠ってしまったらしい。
まだ眠気の残る頭で、ふと思った。
ああ、今日は夢を見ていないな、と。
今日の閉じ込め先はセボ君だ、何だかんだ言って優しい彼が会いに来てくれないわけがない。
……それはつまり。
起き上がってボイスレコーダーを手に取る。
「……おはよう、今日は夢を見なかった……【封印されたわ。】
【水音も聞いていない。】
……ちょっと、シャワー浴びてくるわね。」
これで、封印狂人と人狼がいるのは確定となった。
慎重に皆の寝顔を横切り、シャワーを浴びに行った。
「やはりこうなるか。…しかし、分からぬ。我からしてみれば加賀見雫を閉じ込めて終わらなければ、逸見 亜梨沙を閉じ込めればいいだけの話なのだが。
しかし、この場面で八重樫 琴葉を封じてくる理由などあるのか?単純な話では無いということなのか?」
ふと、足元に転がるキイチ君を見て、足が止まる。
ヒビキ君を真に見ていた私としては、狼の犠牲になりそうだとは思っていた。
彼の顔から溢れる血に、顔を顰める。
いじめなんてよくある話で、皆知っていても知らぬ存ぜぬを押し通す。
あの狭い箱庭で、完全に知らない訳がないのに。
知らなかったと言えば罪を逃れられると思っているのだろうか?
好きの対義語は無関心、という言葉を前に何処かで聞いたような気がする。
今のこの現状に相応しいと思った。
皆、クラスの子が好きと言っておきながら結局は───────。
私は、友達と笑い合っていたかったし、こんな事で友達の本当の気持ちを知って、その上抜け駆けなんてされたくなかった。
自分の恋心をこんな形で自覚したくなかった。
私は、別に皆が死んでまで何かをしたかったわけじゃない。
このぽっかり空いた心の穴を、埋められるものなんてないのに。
代替品が見つかっても、きっとそれでは満足出来ない。
……そう思えるくらいには、このクラスが好きだった。
ああ、だからこそこんなに心が痛いのか。
ぽたり、ぽたりと床に雫が落ちる。
顔に手を当てると、水が指を伝った。
涙なんて、とっくに枯れていたと思っていたのに。
こんな所を誰かに見られたら、羞恥で心が死にそうだ。
急いで駆けるとホワイトボードに書き残しをして、集会所から出た。
[眠ったような、眠らなかったような。微睡みから現実へ意識が帰ってくる。いっそのこと目覚めることがなければ苦悩することもないのに。一瞬過ぎった考えを振り払う。]
…生きてるあたしがそんなことを言う権利はないよね。
[物言わぬ骸に話しかける。]
行こっか、キイチくん。
今日はきっと、たぬきさんも出てこないよ。
[肝試しの夜、キイチと二人で歩いた道を往く。
もう、あの心臓の鼓動は感じられなかった。]
【セボくんは人狼じゃなかった。】
【水の音も聞こえなかったよ。】
…ごめんね、シオンくん。
今日はあたしに行かせて?
大丈夫、あたし力持ちなんだよ。
[アリサはキイチを背負い直し、少し笑った。]
「ごにん。」
「狂人と、魚人がいなければ、もう1日あるけど。
もし、どちらかだけでものこってて、今日、狼をたおせず、明日もどちらかのこったら、わたしたちはおわり。」
「今日が、さいごだとおもって……やらないと。」
「……現状、いちばん選ばれそうなのは、きっとわたし。」
「でも、昨日の夜も言ったけど、もう一度、よく考えてほしい。
わたしが狼だったら……もうすこしくらい、どれかひとつくらい、自分に有利にうごくと、おもわない?」
「立ち止まってる場合でもないな。残されてしまったのだから、それ相応の成果を残さなくては…同胞たちに顔向けできぬ。
金枝 希壱を襲撃したということは、人狼から見てやはり妖狐は既にいないと判断したということだろうか。
我は金枝 希壱を魚人と見ていたから、霊能者が襲撃されると思っていたのだが。確実に人狼でも妖狐でもないものを襲撃してきた。うむ…何なのだ、この違和感は」
「……きーちの襲撃は。隠れみのにもならない。きっと、狂人でも無い。あって、魚人……だから?
さすがに。この場面で、さや以外を守るとは……おもわないでしょう。」
「……ありさか、しおん……」
「……ふつうにかんがえたら、しおんの可能性が、高い。これは、個人を見るというよりは、ふたりを比較した、ばあい。
仮に、ありさだとしたら。ことはの襲撃は、なんだろう。
とじこめられるのが、ちかくなる、と、思ったけど、もし、あの日に、ことはが居なくなっていたとして……最終日は、やっぱりこうなったんじゃ、ないかなあ。
せぼでなければ、昨日は、わたしが、閉じ込められてたんじゃ、ないかなあ。
もちろん、ここにあおいがいても、いっしょ。
ありさは、ことはを襲っても……とじこめられる可能性は、あまりなく……同時に、襲撃理由が、ない、と、判断されることを……狙ったんじゃ、ないのかな。」
「……だめ……まだ、けつろん、だせない……。すこし、そとのくうきを、すってくる。」
「ありさ。」
「わたしは、ありさを、おす。」
「さやのことをおもえば、きっと、しおんを、おすほうが、確率は、たかいように、おもう。
でも、てっていして……少し不利な方を、えらぶ。。」
「確かに、日向 咲耶は抱えている情報が多く狙われぬだろうとは思っていたが。
うむ…霊能者が人狼でも加賀見雫が人狼でもしないのか。いや、加賀見雫が人狼であった場合、確実に襲撃できる我でも襲撃し、金枝 希壱が魚人である可能性にかけた方が良いのではないか」
「ひにく。
不利にしよう、とは、いってたけど。
こんなに、叩きのめされるほど、つらいなんて思わなかった。
ずっと居てくれたきーちを……この手で殺してしまった。
まこのときといっしょだ。
わたしが、なかまをころしたんだ……。
ほんとは、すべて、すべて、言ってしまいたい。
早く楽になってしまいたい。
でも。
でも。
むり。
きーちも、たすけたい……。
たすけたい……。」
シャワーから上がると、起き始めてきた皆の元へ行く。
キイチ君の遺体は既になく、誰かが埋葬してくれたのだと思った。
「今日、私を封印する事に霊能結果の意味は持たないから、狂人側としては真偽の確かめと、私に疑いを向けるためなのかな?って思っているわ。
封印されたと皆に言って、本物アピールする気だ!とかね。
そうなると、私を真と見ていてくれているシズクちゃんが封印狂人としては、1番怪しいかしら。
狩人目線の話だからっていうのもあるけど、私とここまで意見が合わないのも何だか……おかしな話なのよね。
持っている情報が違うと言われたらそこまでなのだけど。
……悩ましいわね、博打打ちをこれ以上やるのは流石に心臓に悪いわ。
魚人は水音が鳴り止んだ事からヤクモ君だと思っているけど、明日、狂人と人狼が残ってしまう最悪の状況は避けないと。
…………ちょっとゆっくり考えさせてもらっていいかしら?」
出ていくシズクちゃんとシオン君を見送り、壁にもたれかかって思考を始めた。
ふらふらと、井戸の前に来ていた。
跪いて、手を組み合わせ、目を閉じた。
「……たすけたい。」
「……もう……ころしたくない……。」
「お願いします、かなこさま。」
「わたしは、ほんとうにもう、どうなってもいい……お願いします……。
お願いだから……みらいを、えにしを、まこを、きーちを……できることなら、魚人さんも……。
どうか、どうか、たすけてください。」
「お願いします……。お願いします……。」
しばらく、祈ってから、ゆらりと立ち上がり、膝に土をつけたまま、集会所にもどった。
「……金枝くん……ごめんなさい……ごめん……」
「今日はなるべく、考えていること話そうと思ってる。
……あ〜……あたし、頭あんまりよくないから、いろいろ、みんなもしゃべってほしいな」
「え〜っと、鍵を握ってるのはシズクの真贋だよね〜……
シズクが本物だとすると、少なくともコトハちゃんは狼ではない。狂人の可能性は残るけど。
そうすると、狼候補はアリサか山田くん。
アリサが狼だとすると、霊能に出てきてもらったとき、後七夕くんとミライ、コトハちゃんと出てきたあとにさらに追加で出たことになる。
不破くんが残ってたし、なくはない……かぁ。
山田くんで印象深いのは、4日目に言ってた『ヒビキは本物で、アオイとエニシはどちらか呪狼だ』って発言だよね……
これ狼側で言えるのかな〜……
それに、山田くんの立場で、ミウを襲撃するのはよくわからないし……」
「今日のはんのうてきに……しおん魚人は……ない。魚人は、やくも、だったのかも……。
きっと、霊能は、2人ともほんもの。」
「あって、ことは……かな……。ありさでは、なさそう。」
「……今、どう考えても、一番怪しいのは、わたし。
でも、怪しすぎて、ぎゃくに、こんらんしてくれれば、いい。」
「ふういん、についてだけど……。」
「わたしは、封印狂人が、霊能にいたとして、霊能に封印能力を使うとしたら……えにしの結果を見られなくするように、おもう。
その点で、くくいが、求婚をうけて、力を失ったのか、と思っていた。
ただ、もしかしたら……あのひ、くくいに、つかったのかも、しれない、けど。」
[キイチの埋葬を終え、集会所に戻る。
道中まとめた考えをレコーダーに吹き込んだ。]
「なるほど、コトハちゃんは封印されたと言っているんだね。コトハちゃん目線、封印狂人と人狼が一人づつ残っているわけだ。となると、シズクちゃんが狂人の可能性が高いことになるけど、今日コトハちゃんを封印する必要はなかったと思うんだよね。
コトハちゃんが封印されたって言うことで、仲間の狼かもしれないあたしかシオンくんが疑われることになっても?理にかなってるとは思えないけどな。
逆にそう言って、疑われさせられてる真霊能を演出出来るのかもしれないけど、人狼と狂人の意思疎通が取れてない以上その作戦は噛み合わないリスクが高いと思うんだ。狂人は狼を把握出来てるのかな?」
「あと気になるのはシオンくんの今日の護衛先かな。
シオンくんはまだ自分がホンモノかニセモノかわかってないんだよね?だとしたらサヤちゃんを護るのもわかるけど、今狙われる可能性があるのはほぼ人間側のキイチくんも同じだったはず。明かさないのは構わないけど、最悪、ほんと最悪の話、どちらかが残ればって考えたら、サヤちゃんを護るだろうシズクちゃんと役割を分担できらばよかったんじゃないかな、って。それこそ読めないし無理筋ではあるんだけどさ。」
「今日は霊能二人目線人狼が一人しかいない以上、呪われてる可能性が一番高いシズクちゃんを閉じ込めるとして、明日はきっとあたしが残される。一番疑われてるあたしが殺されることはきっとない。
あとはサヤちゃん。サヤちゃんが死んじゃうと、遺言が開かれる。そうしたら狼はきっと困ることになる。って考えたら、今日キイチくんが狙われたのも筋が通るね。」
[筋が通る。そう口に出すと、いつの間にか完全に状況に順応している自分に若干の嫌悪感を覚えた。]
「さっき、話してる途中で……寝てしまったみたい……」
「だから、今日ことはが言うことが本当なら、ありさがことはに封印を使うめりっとも、ある。いま、ありさはうたがわれている。
狼に、わたしは封印です、います。というアピールをした、とも考えられる。
その場合、狼はしおん。だね。」
「ことはが実は封印狂人で、封印は生きていると狼に知らせる目的……とか……そういうこと……もある、かな。
ここで嘘をつくめりっとは……封印狂人にしか、ないような。ことはは、狼ではないし……。」
「……封印がいるなら、やはり、今日がしょうぶ、と思うべき。」
「つまり、わたしを【とりあえず閉じ込めるという選択は危険】。魚人もいるなら、明日が来ないかもしれない。」
「……わたしを閉じこめる時は、【ありさとしおんの人狼はないと判断した場合】にしてほしい。」
「封印されていたという発言を、見落としていた……。
そう。きーちはいなくても、封印能力は使えるんだね。ごめん……。でも、上手く混乱させられる、かも。」
「……うーん、しかし……このめんばーで、魚人がのこっている、というのは、やっぱり考えにくい?かな。
いるのなら、しばらく、狼の可能性がたかい状態が、続いていた、わたしのところに、一回くらい、そんざいを、アピールしに、きそう。
……関係ないのかな……。」
「うん、でも……もう、ここにはいないひと、の可能性がたかい。とは。」
「…ふよういな、はつげん、かなあ……ここに来て……してんが狼と、混ざりそう……だめなのに。
わたしは、狩人なのに。」
「……やっぱりほんとうは、闇狩人のほうが、向いてるんだよ。わたし。
えにしやみらいみたいに、華やかじゃないし……」
「みんなをまもれるとおもったけど、間違いでした、ごめんなさいって出てくほうが、わたしっぽいもん……」
こんな風に愚痴を言っても仕方ないのに。
騙っている能力と、自分の力の差を感じる。
「……ごめんね。」
「シズクが本物と見たときにおかしいのは、全然殺されないことと、守る先がちょっと変わってるところくらいなんだよね〜。あとはすごく自然。
何より、シズクが偽物だったときの3日目の犠牲者なしが説明しにくいんだよね〜……
狐を殺そうとしちゃったというのは、なかなか考えにくいと思う。あのときは、あたしとマコちゃんと大柳くんしか露出してなかったんだけど、全然関係ないところを襲撃しに行くのはリスクが大きいと思うんだよね〜。
それに、雑多な話だけど、あの場にいた他の人たちからランダムに殺す人を選んだとしたら、狐を引き当てるのはすっごく確率低いよ〜?
あたし、シズクは信用してもいい気がしてる。
>>シズク以外
シズクの信用できないとこ、あったら教えて?」
「アリサと山田くんならどっちが狼あり得るかって言われたら、あたしはなんとなくアリサな気がしてて……
山田くんが狼なら、不破くんの行動が謎すぎるし、ミウを殺したのもあんまりよくわかんないかも。
あたしの中で、ミウと山田くんにそんなに信用度、差なかったんだけど〜……
みんなから見て、ミウのほうがすっごく信用されてそうだった?」
アリサ。
アリサだけは違うって、思ってた。
状況を整理すればするほど、アリサへ疑いの目を向けてしまうのが辛い。
でも、ここまできたらもう引けない。
あたしは、あたしの答えを出すんだ。
その答えがアリサでも、そうじゃなくても。
受け入れられないものであっても。
あたしが決めるんだ。みんなのぶんまで。
「ああ、我の護衛先か。
昨日は八重樫 琴葉、今日は逸見 亜梨沙だ。
昨日の護衛先は八重樫 琴葉が護衛はいらぬと言っていたため、襲撃される可能性が高いかと。
今日は消去法だな。日向 咲耶は持つ情報が多いため襲撃されないだろう。
金枝 希壱は魚人と見ていたため、我が真なる狩人であった場合、先日の護衛成功が封印された可能性が高くなり、加賀見雫と霊能にいる封印狂人、加えて魚人の3人で閉じ込め先がランダムになるおそれがあるため除外。
加賀見雫は狂人は見ていない。となれば、人狼か真なる狩人であるから我が護衛することで増える情報が無い。
となれば、霊能のどちらか。…あとは、どちらが襲撃されそうか、我の闇の力で選んだ」
「我から見れば加賀見雫を閉じ込めて終わらなければ逸見 亜梨沙を閉じ込めればいい。この状況が謎となるな。霊能者がどちらかは真なる力の持ち主である前提だが。
うむ…もう一度情報を整理してみるか。
我も妖狐や魚人はもういないと思っている。
八重樫 琴葉が今日、封じられたと主張している。これが真実ならば、逸見 亜梨沙、加賀見雫が狂人と人狼ということになる。
だが、この状況はなんだ。…セボ・ファルカシュが仮定していた様に、加賀見雫が狂人である可能性が高くなる気がする。2度目の護衛成功は人狼の力を封じてしまい、護衛成功と言った。しかし、そうなるとなぜ逸見 亜梨沙で護衛成功したと言わなかったのか疑問が残る」
「…今日の封印は、人狼に自分が生きていることのアピールなのだろうか。
考え始めると誰がどの力も持っていてもおかしくはない気がしてくる。
加賀見雫を本物だとすると、逸見 亜梨沙が人狼、八重樫 琴葉が狂人となる。…そこが信じられぬというか」
「……今日、まだぜんぜん、しっかりこうさつ、できていない。
日が沈んだら、がんばる。
ありさを狼と主張しよう。」
「もし駄目だった時には……答え合わせをしよう。
まだ、自分に、みんなが苦しんで、嬉しいと思う気持ちがあるか、試してみたい。
……最終決定が、でてからね。」
なんだか、あの暗い衝動が、薄れているようで不安だった。
あれが無いと……あれが無いと、自分のしていることに、負けそうになる。
「……封印狂人がきーちだったということは。おそらく、やはり、どちらかは、魚人、だと、おもうけど。くくいと合わせたら、数が合わない。
ちがうなら、くくいが、うそつきだね。」
「ん……いや、よく考えたら、それならわたし、あるいはさやの能力を、封印したほうが、そもそもわかりやすい。のでは。
……なんでことはなんだろう。」
「……魚人さん、いるのかなぁ……。
あした、ことはが魚人さんの可能性にかけて、さやを襲おうかなと思っている。
もしくは、敢えて襲撃しないで……魚人さんの票をもらう、とか……。うーん。」
「でも、ずっと能力のよそうを、はずしてきた。
しょうじき、ちがうきがする。
正攻法は、さやをのこし、残ったひとりと、しょうぶすること。
だけど……もう……おわらせたくて……迷っている。」
「封印の実行は、しょけいよりも、先なんだね。
封印がいるように見せる方が、つごうがいいから、これについては、だまっておく。」
「……きめた……。」
「わたし……ちゃんと、最後まで戦う……。
もう、おれないってきめたから。
あたらしく、いきるために。」
「やはり、我から見ると加賀見雫は信じられぬ気がする。
加賀見雫を狩人であるとすると。
八重樫 琴葉、逸見 亜梨沙共に人狼側の人間となる。すると、霊能者はどこへいったのだ。
後七夕 鵠と榛 莉子の組み合わせしかありえぬ。明日原 未来の可能性もあるにはあるが。あの告白を見ている限り我らに恨みを持っていたように思う。
…だが、加賀見雫が人狼だとしてこのようなことをする必要があるかと言われると。
一番我が納得出来るのが、加賀見雫が封印狂人、逸見 亜梨沙が人狼、八重樫 琴葉が霊能者の場合なのだが。この舞台を彩る役者としてはそうなるのだが、正直なところ信じられぬ。いや…しかしそうなると何故あの日、加賀見雫は八重樫 琴葉で護衛成功と言ったのだろうか」
「………………なんだか、すこし、恥ずかしくなってくる。
りゆうは、なくはないけど……わたしも、じぶんで、とけないし……」
「加賀見雫を閉じ込めるのが、我から見た最善であると考えていたが…加賀見雫が狂人の可能性が高い以上、問題の先送りにしかならぬな…。やはり今日、人狼を閉じ込めるべきか。
うむ…。八重樫 琴葉が人狼の場合、今日封じられていると言う必要は無いはずだ。だが、そうなると護衛成功が気になる。
分からぬ…。どれもありえそうなのだが、違和感がつきまとう」
「やっぱり、キーになるのは、四日目のはんのうだと思う。」
「んと、しおんの四日目のこうどうについては、みんないっぱい指摘しているところだけど……。
ありさは、四日目にしおんをすごく疑っていたね。(>>4:30)(>>4:63)
これ、改めてみると、えにしに、うたがいがしゅーちゅーするのを、ふせぐ目的に、みえる。
そのご、閉じ込め希望は、あおい。
最初は、けっこう、とうとつに指名している。そのご、あおいにつっこまれて、あおいはどちらにも占われている可能性が高い……と。
なら、最初にうたがっていた、しおんでもよさそうなのに。とは。しおんには希望があまりいってなくて、えにしとあおいのどちらかになりそうだったから、えにしから、回避したんじゃないかな。
えにし回避後も、えにしをゆるっと助ける発言を、しているし……うーん、ここは、仲間をかばったように、見えるとこ。」
「…そもそも封印狂人が残っていない可能性もあるのか。残っているのが辻占狂人であれば、加賀見雫が本物であるにも関わらず封じられていないことの説明がつく…気がする。
いや、霊能者の問題が残るから同じか。…疲れているのか、我は。
霊能者二人が互いを信じているようなのも気になる原因ではあるのだろうが」
「みらい、えにし、ありさ……仮にしおんとしても……まこを連続でねらう、意図は、よく分からない、ね。せんりゃくにしては……個人的、うらみ?
まこって……そういうタイプに、みえない、けど、な。
わたしの結論は、じょうほうの落ちていないうちに、ということだったけれど、それにしてもあせりすぎ?とは。」
「襲撃先は、
まこ、まこ、みさ、ことは、みう、きーち
うーん……。
女の子については、もしかしたら……みらいの友達関係の、かのうせいも、ある、けど……。」
「4日めの、ありさに戻る。
ありさは、「先陣を切る」と、言った。これは、狼にしては、だいたん。
答えはわかっているから、結果については、いいんだけど。
封印狂人に、能力を封印されるおそれ……つまり、最後の狼になっているありさが、襲撃ができなくなる、かのうせいが、ある。
もちろん、くくいもいたから、ありさに使うとは、限らないけど。
なんとなく、最初のひとにつかいたくなるような、気がする。
……しょうじき、封印狂人も、えにしのとこで能力をつかわなかったのが、あんまりわかんないんだけど……それは、結果論であって……封印狂人は、狼わかんないし、えにしは狼じゃない、とおもって、一回分、せつやくしたのかな。
ひびきに使わなかったのも……すぐ使っちゃうの、もったいない、と思ったの、かな。
うーん……。」
「おーっとぉ!あたしのいない所で話が進むと困るな!至極困るな!暫し待たれよ!今戻るぞ!」
[島内放送だろうか。遠くからアリサの声が聞こえる。]
「ありさは、さっきのとこで、なんとか理由は見つけたけど……しおんは、見ても見ても、なかなかみつからない。わたし。
なんでかな……。もうすこし……もう少しなのに。」
「口に出していいそうになった。」
「……さやと、しおんと、ありさは……おんなじ班なんだね。
まこも、ひびきも。
そんなの……そんなの。そんなの。そんなの。
このひとたちが、みとめられるわけない。
口に出してしまったら。きっと。」
「……わたしは。
さいしょから、おんなじ班の、あおいとみうを、殺したかったのにね。
ちがうんだなあ。このひとたちとは。」
「……きらい。」
羨ましくなんかない。
「動機をさがしてた。」
「さがせばさがすほど、みつけられなかった。」
「……あったとしても。声に出しては、言わないよね。きっと。」
「わたしも、言ったことは無い。
言っても仕方ないとおもっていた。
でも。わかってほしかった。」
「みらいとえにしは、心をまるごと、わかってくれるから、好き。だいすき。
……だいじ。」
「……この状況が、つくられたものなら、いちばん得をするのは、【ありさ】では。とは。
違和感をうちすてて見れば……。ずっと生き残っている狩人の、わたし。
狼、ならびに、逆呪殺のけんで……呪狼のかのうせいも、まだのこっている、しおん。
このふたりのどちらかに狼がいる、とするのがふつう。
ことはを襲いに行ったのは、わからない、けど、やっぱり、前にも言ったとおり……もし、霊能が、ひとりになっていても、このメンバーで、残ったら、わたしかしおん、もしくは、せぼ、あおい……にうたがいが、むく。みんな、ありさより優先して、とじこめられる、いち。
それに、あそこで襲撃を成功させていたら、今日は、4人だった。
もう、閉じ込める回数にあとがない状態になる。
だから、さいしゅう局面を、乗り切る自信が、あったのでは。とは。」
「ただし、狼がありさ、かつ、ことはが言うことがしんじつなら、封印狂人のいちが、ふめい。
また、もし嘘で、ことはが封印狂人なら、本物の霊能は、りこになる。有り得なくはないけれど、すこし、つごうのよいような。」
「……うん。しおんのことは、あえていわない。
あしたがきたら、いう。
今日襲うのは、【ことは】。わたしから見て、ぜったいに狼ではないからね。」
「あしたが、最後になるのかな。
今日、わたしが選ばれるのかな。
どちらでも……悔いはない。
こうさつが、至らなかったところ。
さくせんが、至らなかったところ。
たくさんあるけれど、最後まで、諦めないで、やってこれた。
……みらいと、えにしと。
まこと、きーちと。
一緒にかえりたかったから。
ほんとのアリアになりたかったから。」
「リコが何の能力だったか、って話は、もう絶対わかんないよ〜……
無難に闇狩人だったらいいけど、霊能だった可能性も全然あるし。ある程度、アバウトな予想になることは仕方ないよ……」
「うむ…我は、加賀見雫を信じたいと思うのだが…。加賀見雫にもこの状況にするメリットが無いように思えるのだ。
霊能者がもう不在であること、妖狐を真っ先に襲撃したこと。どちらがありえそうかと言われると前者の方がありえそうな気がするのだ」
「あせらないで着実に、あしたしおんと戦うか……」
「ことはを残し、魚人の可能性にかけるか……」
「同じ魚人の可能性に賭けるなら、さやを」
「……さやを襲って、まだ戦える。」
「封印されたことにすれば、いいのでは。」
「……しおんが、本物の狩人で、さやを襲うのを、防がれたら、仕方ない。
そのときは、ことは魚人の可能性にかけられる。」
「ことはが霊能者でも、一応言い訳は聞くはず。ありさが封印狂人だったことにすればいい。
……よし。」
「……あせった作戦かもしれない。
いちばんいいのは、さやをのこし、しおんと真っ向勝負。
しかし……さやは、しおんは疑っていないようだし……
まあ、それはことはもだけれど……。
……最後までに、もう少し考える。」
「2人ともわたしが封印狂人だと疑っている。
いざとなったら。封印狂人のふりをする?
少々滑稽。かな。うーん。
封印狂人だとすると、ことは狼もなりたつんだよね。たぶん。」
「いつの間にか知らない部屋にいてね。…もしかしてあれミナミちゃんのニセモノが使ってたとこかな?え、こわい。」
「なんだなんだ?不確定要素が随分あるのにあたしに寄せてくるじゃないか!
じゃあ、あたしが狼だとしての行動を洗っていこうか。
二日目、占いをフラットとする発言の後、【エニシくんとシオンくん】を希望に挙げている。初手から仲間のエニシくんを挙げる大胆さ!まあ当たる率は低いから出してアピールもいいかもね。
三日目、シズクちゃんがホンモノだとしたら、マコくんを狙ったら護衛されていた。ここでまずいきなり真贋つかない占いを消しに行くんだね。狐どうするんだろ。占い希望は【エニシくんとシオンくん】。推すねえ。そして処刑希望に【ミライちゃんとアオイくん】早々に切るじゃないか。相当繋がりを隠したいと見える。そして、ミサちゃんをスルーした後にククイくんとミライちゃんが回避だね。希望に出したミライちゃんが選ばれちゃって慌てて霊能回避させたのかな。で、何故か自分も霊能に出ると。なんでよ。コトハちゃんとほぼ同時だから見てからでたとかでもないし。結果わかるし真取りに行けるかもって思ってもかなり厳しいよ?」
「……しおん。」
罪悪感なんてない。
罪悪感なんて、ない。
そんなもの、もうこの、怨毒に飲まれた。
敵は、みんな、要らないんだ。
みんなで、帰るんだ。
だいじな、みんなで。
「やはりことは襲撃は焦りすぎ……しかし、2人を比較した時、明らかに怪しいのは私。
ならば最終的に全員疑心暗鬼にさせられるのは、ことはを残す選択肢。のはず。」
「今日たすかったら、さやで、いく。」
「しおんが、闇狩人なら、いいな。
しおんがは闇のけんぞくだから……闇に、あいされて、ますよーに。」
「四日目。マコくんを続けて襲撃するよ!…なんで?そんなに占いを早く処理したいの?で、恐らくエニシくんが占われて二人目露出。ジリ貧じゃん。
霊能結果は少し遅れて発表。コトハちゃんが狂人の可能性を探ったのかな。そんな状況でエニシくんの突然のカミングアウト!あるかそんなこと!同じ時間にあたしも同じ場所にいるのに密談もかわさずに単独行動させないでしょ…。
決定後に結果の発表の順番化を希望するんだね。黙ってればいいのに余計なことをする狼だと自負しているよ。謎のアピールで目立っちゃうもの。」
「…既にだいぶおかしいよ、この狼。損しかしてないもの。まだやる?ああ、やるね。もうちょっとお待ちよ。」
「むねがつまって、なにも言えなくなった。
どうしよう……。
念をおそうとおもったのに。
おもったのに。
なにもいえないよ。」
「さて、五日目だ。
ミサちゃんを襲ったのか。何考えてるの…。求婚が失敗したと思われるところを襲う理由よ。前日の段階で薄々相手はククイくんだってのはみんなわかってたみたいだったし、失敗したのが嘘だってわかってたなら減らしに来るかもしれないけど、わかるわけないしな。」
「六日目。
で、コトハちゃんを襲撃と。まって、あたし既に単独狼だよね?なんで対の霊能を襲うの?一人残ったらすごく怪しいじゃない。コトハちゃんが真か狂人としても、残ったあたしが閉じ込められるとかそういう懸念はないの?しかも護衛成功って。色々おかしいもの。ここ見逃せないよ。」
「…動きが訳わかんなすぎて何も考えられない。なんだこの人…見れば見るほどまともにやってるとは思えない。」
「わたしが謝るのは、
仲間なのに、ころしてしまった、まこときーちだけ。
……謝っても、許してもらえないかもしれない、けど。」
「シオンくんが狼で、あたしとサヤちゃんが残ったらあたしは抵抗できないかもしれない。自分が狼じゃないって言うことしかできなくなる気がする。」
「……だめ。」
「もし、封印狂人が、ことはかありさなら……わたしがいなくなったら、負けちゃう。」
「今日は、妥協できない。わたしは、閉じ込められる訳には、いかない。」
随分と長い事寝ていたようで、寝すぎだろうか、鈍い頭痛が頭を襲う。
寝ぼけたせいか、間違ってアリサちゃんにおはようと言ってしまったが、恥ずかしいから訂正するのはやめた。
そんなこんなで、ボイスレコーダーを聞き直しながら発言する。
「……皆、おはよ。
大詰めだっていうのに……ごめんなさいね、自分が思っていたより疲れていたみたい。
今思ったのだけれど、結果論とはいえ私が封印されたと言った事で、狂人には真偽割れているのよね。
皆も分かっているだろうけど、これ確実に今日人狼を仕留めないとまずいわね。
魚人に関してはもういないでしょ。
私は人間だから魚の気持ちなんて分からないけど、跳ねて存在をアピールしなきゃ、狼に噛んでもらえるものももらえなくないかしら?
控えめな魚人、とかなら分かるけど、ここにいるメンバーで控えめなの、シズクちゃんぐらいだけど……私は彼女を狂人だと昨日と同じく見ているわ。」
「これは余談なのだけど、狼としては今日封印されたと言った私を、狂人だと思えるのかしら?
仮に私が封印狂人なら、アリサちゃんを封印するのではなくて?
霊能者2人が偽物っていうケースは、ククイ君とリコちゃんが本物だって事になるのだろうけど、それは都合が良すぎるでしょう?
それなら、狼にどこが本物か、教えてあげるのが筋じゃなくて?
ああ、狼で封印されたと名乗るのであれば、それはシズクちゃんと繋がってると見なされるのか。
……それなら、私は」
今言おうとした事、それは感情論だ。
今は相応しくないと言葉を噤む。
「……封印狂人に狼位置をアピール出来るのだろうけど、そんな事するより目立たないように言っておいた方が良いのではなくて?
最後の狼なら、尚のこと、ね。
アピール出来ると同時に、目立つ。
これは諸刃の刃な策だと思うのだけど。」
ここまで話して、ふう、と一息ついた。
「さやの遺言……ふつごうなの、あるかなあ。」
「あ。きつねのやつ?」
「うーん……ぶなんなのは、やっぱりことは……。でもな。」
「何となくだが…霊能者が二人とも偽物な気がしてならぬ。それであれば、小宮山 心優の襲撃も理由が生まれる気がするのだ。
…違和感はあるが」
「……しおん、を、しんじさせるため、に」
「……さや、を」
「……さやを、襲っ……て……狂人に……みせ……みせ……」
「……しおん、の、おおかみ、も、まだ……ある……疑心暗鬼……に、させ……う……」
「どきどきする。どっちにしよう。さやにして、守られたらどうしよう。」
「敢えて、ちょっと、不利なほう。」
「より、不利なのは、どっち。情報公開される、さや。」
「わたしは……ただ、『わかった』という。それだけでいい。」
「しかたない、なんて……言いたくない。本当は、戦いたい……。
でも……より、みんなが助かる方、は、混乱させ……
どうしよう……どうしよう……。」
「どうすれば。わたし……わからなくなった。
狂人のふりをしたって、ことはもしおんも、普通にわたしを疑ったら、かんけいない。そもそも冷静に考えて、狂人が名乗り出たら人狼がでてくるもの。ばれる。
落ち着いた。」
「やっぱり、しおんと直接対決するしかない。ことはにする。」
「ことはが魚人さんでも、いいよ。仲良くしようね。
さやは、もうすこし、がんばってね。ね。さや。」
「…襲撃…対象は、【ことは】。
わたしは、最後まで、ちゃんとたたかって、胸を張って、みんなをむかえにいくよ。」
「分からぬな…色々と。逸見 亜梨沙が人狼であるなら、狂人が生きているならこうも皆が逸見 亜梨沙を閉じ込めようとは思わぬ気がするのだ。
だが…逸見 亜梨沙の占い希望は呪狼である不破 縁であった」
「これは…困ったことになったな。
どう見てもコトハちゃんとシズクちゃんは繋がっている。そうだろう?どちらかが狂人なら二人共があたしを閉じ込めるとは言わないよ。もちろんそう言わせておいて別の人に投票させるなんて真似はできようもない。
終わらせに来ている。間違いない。」
「行ってしまうのか、シオンくん。
あの二人が投票を変えない以上、君次第であたしの死は決まってしまう。いや、みんなの、だ。
…違うんだ、重荷を背負わせるつもりは無い。
ただ……こんな理不尽をこれまで皆に与えて来たんだなって。これで呪いに打ち勝つことが出来なければあの世で合わす顔がないよな。
…おっと、泣き落としにかかったとは思ってくれるなよ。
しっかり考えて、それで答えを出してくれればそれでいい。」
シオンは一日の終わりに皆に会いにいく。
会うとはいっても、声が聞こえるわけでも姿が見える訳でもない。
「随分とこちらは寂しくなったぞ。もう、元には戻れぬのかもしれんな。この判断が正解か分からぬが、過ちであれば我が身に夜明けは訪れぬのだろうと。我自身が魂を失うのは…多少は恐ろしいが、何よりも皆の絆を証明出来ぬことの方が恐ろしい。
ああ、そうだ。金枝 希壱。こちらは女性ばかりが残っておるぞ、羨ましかろう。…ははっ」
ふと思い出し、ポケットから黒いレースの髪飾りを取り出す。
「七原 南。貴様のお人好しがこの様な事態を招いたのだろうな。だが、貴様の過ちは我が墓まで持って行ってやろう。恐らく、皆気付いているだろうが貴様が井戸へ行ったという決定的な証拠は我が持って行ってやろう」
「…………闇に消える、ねえ。」
最後の最後まで突っ込もうとして、そんな気になれなくて終わったなとシオン君の背中を見て思った。
無事に朝日を拝む為に、考えて考えて考え抜いたつもりだったが────睡魔は襲ってくる。
本当は、寝ている場合じゃないのに。
閉じそうな瞼を何とか開けながらも、聞き捨てならない事が聞こえたのでこれだけは返そうと声を上げた。
>>82 アリサちゃん
「こんなにも分かりやすい繋がり方を見せるほど、馬鹿じゃないわよ。
この状況下で考えられるのはシズクちゃんが本物か、そう言っておいて人狼の人に票を合わせるつもりなのではなくて?
人狼は、最後の足掻きで票を変えさせようと喚いてみたりして、ね。」
今の貴方のように、という言葉は飲み込んだ。
シズクちゃんを指名したのは、明日生き残れば何とか出来るという覚悟の表れか、と思った。
「私は【アリサちゃん】に入れる。」
はっきりとそう言った。
眠い、疲れた、もう何もしたくはない。
それでも、最後ならば悔いは残したくないと急ぎ足である場所に向かう。
「くっく、最後までとてもキミらしいね、コトハちゃん。
女の子がそんなにトゲのある言葉を話すもんじゃないよ。
全部が全部、自分自身に向かって言っているみたいじゃないか。なんとも自虐的だねぇ。」
「…ああ、参ったよ。
最終決定がなされないならあたしが先んじて呪いの閨に時化込む訳にもいかないしね。
やれやれ、あたしって奴はどうにも締まらないな。
…ここにきてみんなとの思い出も夢だったみたいに淡く朧気になってきてる。なんの為にこんなにも…こんなにも…?
なんの為に…?」
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